JP7211426B2 - 光伝送路監視装置、光伝送路の監視システム及び光伝送路の監視方法 - Google Patents

光伝送路監視装置、光伝送路の監視システム及び光伝送路の監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送路監視装置、光伝送路の監視システム及び光伝送路の監視方法に関する。
光伝送路で接続された光ネットワークシステムでは、光伝送路が破断するなどの障害が生じることがあり、こうした障害を検出するため、COTDR(Coherent Optical Time Domain Reflectometry)装置などの光伝送路監視装置が用いられる。一般に、こうした光伝送路監視装置は、光伝送路に光パルス(監視光)を出力し、監視光が散乱されて生じた戻り光の受信時間から、受信パワーレベルと距離との関係をケーブルロストレースとして得ることができる。
例えば、海底ケーブルシステムで用いられるCOTDR装置が提案されている(特許文献1)。このCOTDR装置は、海中に上り及び下りの光伝送路が敷設されており、上りの光伝送路に監視光を出力し、下り伝送路を通じて戻ってくる監視光をコヒーレント検波して、光伝送路の測定結果を取得する。
また、監視性能を向上させることができるCOTDR測定が提案されている(特許文献2)。この手法では、1つの光伝送路に異なる周波数を有する複数の監視光を出力し、その戻り光をコヒーレント検波することで、検出時間の短縮が可能である。
特表2007-518365号公報 特表2012-506651号公報
海底ケーブル中には光ファイバからなる光伝送路(システム)が複数設けられるため、複数の光伝送路を監視する手法の確立が求められる。また各光伝送路が異なる管理者により管理される場合や、複数の光伝送路の管理者が同一であっても光伝送路を使い分けるために管理も分ける場合が考え得るため、複数の光伝送路の監視を互いに独立して行いたいというニーズが存在する。このため、複数の光伝送路のそれぞれに対する監視を並行して実行できることが望ましい。しかし、上述のCOTDR装置及びCOTDR測定は、1つの伝送路を監視するものであり、複数の光伝送路を並行して監視することは想定していない。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、複数の光伝送路を並行して監視できる光伝送路監視装置、光伝送路の監視システム及び光伝送路の監視方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様である光伝送路監視装置は、互いに周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、局発光を出力する局発光源と、前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、前記出力光を電気信号に変換する変換部と、前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、を有するものである。
本発明の一態様である光伝送路の監視システムは、複数の第1の光伝送路へ光信号を出力する光伝送装置と、前記光伝送装置と接続され、前記複数の第1の光伝送路を監視する光伝送路監視装置と、を有し、前記光伝送路監視装置は、周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、局発光を出力する局発光源と、前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、前記出力光を電気信号に変換する変換部と、前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、を有するものである。
本発明の一態様である光伝送路の監視方法は、周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路のそれぞれに出力し、前記複数の監視光に対応する複数の戻り光と局発光とを干渉させた出力光を出力し、前記出力光を電気信号に変換し、前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出するものである。
本発明によれば、複数の光伝送路を並行して監視できる光伝送路監視装置、光伝送路の監視システム及び光伝送路の監視方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる光伝送路監視装置で光ネットワークを監視するときの接続関係を示す図である。 光中継器の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる光伝送路監視装置の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる光伝送路監視装置の構成をより詳細に示す図である。 実施の形態1にかかる監視光出力部の構成を模式的に示す図である。 戻り光の周波数、局発光の周波数及び中関周波数の関係を示す図である。 実施の形態1にかかる干渉部の構成例を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる変換部の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる信号処理部の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1における光伝送路、監視光及び戻り光の関係を模式的に示す図である。 実施の形態1における戻り光の発生メカニズムを示す図である。 戻り光の波形の例を示す図である。 実施の形態1における監視光及び戻り光の伝送を模式的示す図である。 実施の形態1にかかる光伝送路監視装置の変形例を示す図である。 図13に示す構成における戻り光の波形の例を示す図である。 制御部が有するテーブルを模式的に示す図である。 実施の形態2における監視光と戻り光の伝搬経路を模式的に示す図である。 実施の形態3における監視光と戻り光の伝搬経路を模式的に示す図である。 実施の形態4における監視光と戻り光の伝搬経路を模式的に示す図である。 実施の形態5における監視光と戻り光の伝搬を模式的に示す図である。 実施の形態6にかかる光伝送路監視装置で光ネットワークを監視するときの接続関係を示す図である。 監視光出力部の第1の変形例の構成を模式的に示す図である。 監視光出力部の第2の変形例の構成を模式的に示す図である。 監視光出力部の第3の変形例の構成を模式的に示す図である。 干渉部の変形例の構成を模式的に示す図である。 干渉部及び変換部の変形例の構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
実施の形態1にかかる光伝送路監視装置100について説明する。光伝送路監視装置は、例えば海底光ネットワークなどの各種の光ネットワークを構成する光伝送路の障害を検出するものである。光伝送路監視装置100は、例えば、端局内に設けられた光伝送装置に接続された光伝送路に監視光である光パルスを出力し、その戻り光の強度を測定することで、光伝送路の障害を検出する。
図1に、実施の形態1にかかる光伝送路監視装置100で光ネットワーク1000を監視するときの接続関係を示す。端局TS0は、複数の端局TS1~TSn(nは、2以上の整数)に光伝送路を介して接続される。なお、端局TS1~TSnは必ずしも別個の端局に限られるものではなく、端局TS1~TSnの一部又は全部は1つの端局内に設けられる複数の光伝送装置として捉えてもよい。
端局TS0は、複数の光伝送装置TR1~TRnを有する。光伝送装置TR1~TRnは、それぞれ、送信器T1~Tnと受信器R1~Rnとを有する。端局TS1~TSnは、それぞれ、送信器TT1~TTnと受信器RR1~RRnとを有する。
送信器T1~Tnから出力される光信号は、光伝送路LA1~LAn(それぞれを第1の光伝送路とも称する)を介して、それぞれ端局TS1~TSnの受信器RR1~RRnへ伝送される。端局TS1~TSnの送信器TT1~TTnから出力される光信号は、光伝送路LB1~LBn(それぞれを第2の光伝送路とも称する)を介して、それぞれ端局TS0の受信器R1~Rnへ伝送される。換言すれば、光伝送路LAk(kは、1以上n以下の整数)と光伝送路LBkとは、端局TS0の光伝送装置TRkと端局TSkとを接続する光伝送路ペアを構成している。
光伝送路ペアの光伝送路LAkと光伝送路LBkとには、1以上の光中継器RPが挿入される。図2に、光中継器RPの構成を模式的に示す。光中継器RPは、光増幅器A1及びA2、カプラCP1及びCP2を有する。
光増幅器A1は、光伝送路LAkに挿入され、光伝送路LAkを通じて端局TSkへ向けて伝送される光信号を増幅する。
カプラCP1は、例えば方向性結合器又は光サーキュレータとして構成される。カプラCP1は、光増幅器A1の後段に挿入され、光伝送路LAkを通じて端局TS0へ向けて伝送される光信号と反対方向に伝搬する光信号(すなわち、後述する戻り光BLk)を選択的に分岐し、分岐した光信号をカプラCP2へ出力する。
光増幅器A2は、光伝送路LBkに挿入され、光伝送路LBkを通じて伝送される光信号を増幅する。
カプラCP2は、例えば方向性結合器又は光サーキュレータとして構成される。カプラCP2は、光増幅器A2の後段に挿入され、カプラCP1から出力された光信号(すなわち、後述する戻り光BLk)を光伝送路LBkに結合する。これにより、結合された光信号(すなわち、後述する戻り光BLk)は、光伝送路LBkを通じて、端局TS0へ伝送される。なお、カプラCP2は、光増幅器A2の前段に挿入されてもよく、カプラCP2がカプラCP1から出力された光信号(すなわち、後述する戻り光BLk)を光伝送路LBkに結合し、結合された光(戻り光BLk)が光増幅器A2に入力してもよい。この場合、光増幅器A2は、入力する光(戻り光BLk)を増幅し、出力してもよい。
光伝送路監視装置100は、光伝送路LA1~LAnの障害を検出するため、端局TS0に接続される。端局TS0では、送信器T1~Tnの後段には、カプラCA1~CAnがそれぞれ挿入される。カプラCA1~CAnは、光伝送路監視装置100の接続ポートであり、例えば方向性結合器又は光サーキュレータとして構成される。カプラCA1~CAnは、光伝送路監視装置100から出力される、それぞれ周波数が異なる監視光ML1~MLnを、光伝送路LA1~LAnに結合する。これにより、監視光ML1~MLnは、光伝送路LA1~LAnを通じて、それぞれ端局TS1~TSnへ向けて伝送される。
また、端局TS0では、受信器R1~Rnの前段には、カプラCB1~CBnがそれぞれ挿入される。カプラCB1~CBnは、光伝送路監視装置100の接続ポートであり、例えば方向性結合器又は光サーキュレータとして構成される。
上述の通り、光伝送路LA1~LAnへ監視光ML1~MLnが出力されると、光伝送路LA1~LAnでのレイリー散乱(後方散乱)によって、監視光ML1~MLnと反対方向に伝搬する戻り光BL1~BLnが生じる。戻り光BL1~BLnは、それぞれ光中継器RPによって光伝送路LA1~LAnから分岐された後に光伝送路LB1~LBnに結合され、カプラCB1~CBnへ伝送される。なお、戻り光は、レイリー散乱光による散乱光だけでなく、ブリルアン散乱やラマン散乱などの他の散乱によって生じた散乱光を含んでもよいし、反射光を含んでもよい。
カプラCB1~CBnは、それぞれ周波数が異なる戻り光BL1~BLnを分岐して、光伝送路監視装置100へ出力する。
本実施の形態にかかる光伝送路監視装置100は、受け取った異なる周波数の戻り光BL1~BLnの強度を検出し、光伝送路LA1~LAnの障害を検出する。以下、光伝送路監視装置100について具体的に説明する。図3に、実施の形態1にかかる光伝送路監視装置100の構成を模式的に示す。光伝送路監視装置100は、監視光出力部1、局発光源2、干渉部3、変換部4及び信号処理部5を有する。
監視光出力部1は、光伝送路LA1~LAnのそれぞれに、異なる周波数の監視光ML1~MLnを出力する。監視光出力部1は、異なる周波数の監視光ML1~MLnを1つずつ順番に出力してもよいし、監視光ML1~MLnの一部又は全部を同時に出力してもよい。
なお、光伝送路監視装置100内に設けられた制御部によって、監視光出力部1の監視光ML1~MLnの出力動作を制御してもよい。図4に、実施の形態1にかかる光伝送路監視装置100の構成をより詳細に示す。図4に示すように、光伝送路監視装置100は、制御部6を有してもよい。この例では、制御部6は、監視光ML1~MLnの周波数及び出力タイミングをそれぞれ制御するための制御信号C1~Cnが与えられる。制御部6は、制御信号C1~Cnに基づいて、監視光出力部1に制御信号CON1を出力する。監視光出力部1は、制御信号CON1に基づいて、監視光ML1~MLnの周波数を制御し、かつ、指定されたタイミングで監視光ML1~MLnを出力する。
図5に、実施の形態1にかかる監視光出力部1の構成を模式的に示す。監視光出力部1は、光パルス生成部11及び監視光生成部12を有する。この例では、制御信号CON1は制御信号CON11及びCON12が含んでおり、光パルス生成部11に制御信号CON11が与えられ、監視光生成部12に制御信号CON12が与えられる。
光パルス生成部11は、レーザ素子などの光源を有し、制御信号CON11に基づいて、光パルスOPを監視光生成部12へ出力する。
監視光生成部12は、制御信号CON12に基づいて、光パルスOPの周波数を変換して監視光を生成するとともに、生成した監視光を光伝送路LA1~LAnのいずれかへ出力する。監視光生成部12は、例えば音響光学素子として構成することができる。音響光学素子は、受け取った光パルスOPを強度変調し、かつ、光パルスOPを偏向させる(経路制御)ことができる。また、音響光学素子は、与える音響波の周波数に応じて光パルスOPの周波数をシフトさせる(周波数変換)ことができる。よって、光パルスOPの周波数fを基準として、LA1~LAnのそれぞれへ、異なる周波数f~fの監視光ML1~MLnを出力することができる。なお、周波数f~fのいずれかが、周波数fと同じであってもよい。
局発光源2は、レーザ素子などの光源を有し、周波数fLOの局発光LOを干渉部3へ出力する。局発光源2の局発光出力動作は、制御部6から与えられる制御信号によって制御されてもよい。
干渉部3は、光伝送路LB1~LBnから戻り光BL1~BLn(周波数f~f)が入力され、入力された光を局発光LOと戻り光BL1~BLnとを干渉させた出力光を出力することができる。これにより、干渉部3から出力された光には、戻り光BL1~BLnと局発光LOとが干渉したことで生じたビート周波数|fLO-f|~|fLO-f|を有する成分が含まれることとなる。
図6に、戻り光BL1~BLn(周波数f~f)の周波数、局発光LOの周波数fLO及び|fLO-f|~|fLO-f|の関係を示す。周波数が異なる2つの光が干渉すると、うなり成分が生じる。このうなり成分の周波数がビート周波数である。図6に示すように、周波数f~fの戻り光BL1~BLnと、周波数fLOの局発光LOとが干渉した場合、それぞれ|fLO-f|~|fLO-f|のビート周波数を有する周波数成分が生じる。
なお、戻り光BL1~BLnは同時に干渉部3に入力される必要はないので、干渉部3では、出力された監視光の周波数に応じて、戻り光BL1~BLnのいずれか又は一部が局発光LOと干渉することとなる。但し、戻り光BL1~BLnの全てと局発光LOとを同時に干渉させてもよいことは、言うまでもない。
図7に、実施の形態1にかかる干渉部3の構成例を模式的に示す。ここでは、説明の簡略化のため、4つの戻り光と局発光LOとが干渉部3に入力される例について説明する。干渉部3は、カプラ31~34を有する。カプラ31~34は、2入力1出力のカプラとして構成される。カプラ31~34は、戻り光BL1~BL4を1つに合波する(1つの伝搬経路へ導く)ため、縦続配置される。
カプラ31は、戻り光BL1と戻り光BL2とが入力され、出力がカプラ33の一方の入力に接続される。カプラ32は、戻り光BL3と戻り光BL4とが入力され、出力がカプラ33の他方の入力と接続される。カプラ33の出力は、カプラ34の一方の入力と接続される。カプラ34の他方の入力は局発光源2と接続されて局発光LOが入力され、出力は変換部4と接続される。
なお、ここでは、異なる4つの周波数の戻り光が入力する場合について説明したが、カプラの数及び縦続接続数を変更することで、2、3又は5以上の異なる周波数の戻り光を局発光LOと干渉させることができる構成を実現できることは、言うまでもない。
変換部4は、干渉部3から出力される出力光をアナログ電気信号EAに変換し、さらにアナログ電気信号EAをデジタル電気信号EDに変換して、信号処理部5へ出力する。図8に、実施の形態1にかかる変換部4の構成を模式的に示す。変換部4は、光電変換部41及びアナログ-デジタル(A/D)変換部42を有する。
光電変換部41は、例えばフォトダイオード及びトランスインピーダンスアンプで構成してもよい。フォトダイオードは、干渉部3から出力される出力光を電流信号に変換する。トランスインピーダンスアンプは、電流信号を、電圧信号であるアナログ電気信号EAに変換、増幅して、A/D変換部42へ出力する。A/D変換部42は、アナログ電気信号EAをデジタル電気信号EDに変換して信号処理部5へ出力する。
信号処理部5は、デジタル電気信号EDに含まれる、ビート周波数|fLO-f|~|fLO-f|を有する信号成分を分離して信号処理を行い、それぞれの検出結果を示すデータ信号D1~Dnを出力することができる。
図9に、実施の形態1にかかる信号処理部5の構成を模式的に示す。信号処理部5は、フィルタF1~Fn及びデータ処理部P1~Pnを有する。デジタル電気信号EDはフィルタF1~Fnに入力され、フィルタF1~Fnは、それぞれビート周波数|fLO-f|~|fLO-f|に対応する信号成分を透過させる。フィルタF1~Fnを透過した信号は、それぞれデータ処理部P1~Pnで処理されてデータ信号D1~Dnに変換されて出力される。
このように、フィルタF1~Fnがそれぞれ所定のビート周波数|fLO-f|~|fLO-f|の信号を通過させるので、データ信号D1~Dnが監視光ML1~MLn、つまり光伝送路LA1~LAnに対応するものであることを確実に担保することができる。
フィルタF1~Fnの通過周波数が固定である場合には、フィルタF1~Fnの通過周波数と光伝送路LA1~LAnとを対応付けることで、データ処理部P1~Pnは光伝送路LA1~LAnに対応するデータ信号D1~Dnを適宜出力することができる。これは、フィルタF1~Fnの通過周波数と光伝送路LA1~LAnとを対応付けを示すテーブル51を信号処理部5に設け、データ処理部P1~Pnがテーブル51を適宜参照することで実現してもよい。また、各システムに割り当てられる監視光の周波数が変更された場合には、当該変更に応じて、テーブルが定義する対応付けは適宜更新されてもよい。なお、データ信号D1~Dnの出力先は1つ(例えば、1つの管理者端末)に限られるものではない。つまり、データ信号D1~Dnは、それぞれ対応する複数の出力先(例えば、複数の管理者端末)など、それぞれ任意の出力先に出力されてもよい。
監視光ML1~MLnの周波数f~f、局発光LOの周波数fLOが変更されることが考え得る場合、フィルタF1~Fnの通過周波数|fLO-f|~|fLO-f|を適宜変更してもよい。例えば、必要に応じて制御部6に制御信号C1~Cnを与え、制御部6が制御信号C1~Cnに基づいて信号処理部5に制御信号CON2を与えることで、フィルタF1~Fnの通過周波数を調整できることは、いうまでもない。
上述の通り、干渉部3に異なる周波数の戻り光BL1~BLnの一部または全部が同時に又は重複して入力されても、信号処理部5はビート周波数に基づいて、戻り光を切り分けて監視できるため、光伝送路LA1~LAnを並行して監視することができる。つまり、異なる周波数の戻り光を時間的に離散させる必要がないので、複数の光伝送路ペアの障害検出を高頻度かつ高速に行えることが理解できる。
図10に、実施の形態1における光伝送路、監視光及び戻り光の関係を模式的に示す。図10に示すように、周波数f~fの監視光ML1~MLnは光伝送路LA1~LAnへ順番に出力され、監視光ML1~MLnが散乱されて生じる戻り光BL1~BLnは、光伝送路LB1~LBnを通じて光伝送路監視装置100に返ってくる。ここでは、光伝送路LAkと、これに対応する端局TSk及び光伝送路LBkとが構成する通信系を、システムSkと称する。
図11に、実施の形態1におけるシステムS1での戻り光の発生メカニズムを示す。図11では、システムS1の光伝送路LA1及びLB1に、4つの光中継器RP1~RP4が、光伝送路監視装置100の側から順に挿入されている例を示している。図2を参照して説明したように、光伝送路LA1を通じて端局TS1へ伝送される監視光ML1は、光中継器RPを通過するごとに増幅される。増幅後の監視光ML1が散乱されることで生じた戻り光は光中継器に戻り、カプラCP1及びCP2で構成されるループバック経路によって、光伝送路LA1から分岐され、光伝送路LB1に結合されて、光伝送路監視装置100に戻る。
その結果、戻り光BL1の強度変化を観測すると、光中継器RPの数と同じ回数の立ち上がりを有する、のこぎり波状の波形を有する。図12に、戻り光BL1の波形の例を示す。図12では、タイミングTRP1~TRP4で戻り光BLが急峻に増大して立ち上がっている。タイミングTRP1~TRP4での立ち上がりは、監視光ML1がそれぞれ光中継器RP1~RP4で増幅されたことに対応するものである。図12では、隣接する立ち上がりの間隔は同じとしているが、隣接する光中継器間の距離によって立ち上がりの間隔は変動しうることは、言うまでもない。こうした光伝送路の監視手法は、伝送距離が長く、光伝送路に複数の光中継器が挿入される海底光ネットワークにおいて、有効であると考えられる。
図13に、実施の形態1における監視光及び戻り光の伝送を模式的に示す。ここでは、システムSkでは、監視光MLkとして3つのパルスMLk_1~MLk_3が反復して出力され、これに対応する3つの戻り光BLk_1~BLkが光伝送路監視装置100に返ってくる例について示す。
図13の例では、例えば、監視光ML1_1~MLn_1に対応する戻り光BL1_1及びBLn_1は、時間的に重複している。上述の通り、異なる周波数の戻り光BL1_1及びBLn_1が重複していても、信号処理部5は戻り光の周波数を切り分けて、並行してその強度変化を検出することができる。つまり、異なる周波数の戻り光を時間的に離散させる必要がないので、複数の光伝送路ペアの障害検出を高頻度かつ高速に行えることが理解できる。
また、端局TS0の内部又は端局TS0と最も近い光中継器との間にカプラを設けて、光伝送路監視装置100と最も近い光中継器との間で生じる戻り光を検出可能に構成してもよい。図14に、実施の形態1にかかる光伝送路監視装置100の変形例を示す。図14に示すように、端局TS0では、光伝送路LA1~LAnにカプラCP3が挿入され、光伝送路LB1~LBnにカプラCP4が挿入される。カプラCP3及びCP4は、方向性結合器や光サーキュレータとして構成される。
図14に示す構成では、最も近い光中継器RP1よりも手前からの戻り光は、カプラCP3で光伝送路LA1~LAnから選択的に分岐され、カプラCP4によって光伝送路LB1~LBnに結合される。換言すれば、カプラCP3及びCP4は、光中継器RP1~RPnのカプラCP1及びCP2と同様のループバック経路を構成する。
図14に示すように、端局TS0にカプラCP3及びCP4を設ける場合、光伝送路に光中継器(図14における光中継器RP1~RPn)を挿入しない場合でも、光伝送路の監視を行うことができる。上記したように、光伝送路LA1~LAnへ監視光ML1~MLnが出力されると、光伝送路LA1~LAnでのレイリー散乱(後方散乱)などによって、監視光ML1~MLnと反対方向に伝搬する戻り光BL1~BLnが生じる。これらの戻り光BL1~BLnは、光中継器で分岐されることなく、端局TS0のカプラC3に到達する。カプラCP3に到達した戻り光BL1~BLnは、カプラCP3で光伝送路LA1~LAnから選択的に分岐され、カプラCP4によって光伝送路LB1~LBnに結合される。よって、光伝送路に光中継器が挿入されない場合でも、光伝送路を監視可能であることが理解できる。
図15に、図14に示す構成における、戻り光BL1の波形の例を示す。この構成では、図11に示す構成と比べて、最も近い光中継器RP1(タイミングTRP1)よりも手前からの戻り光の強度変化をさらに検出し、より手前の光伝送路の障害を検出することができる。
以上、本構成によれば、複数の経路のそれぞれに異なる周波数の光(監視光、戻り光)を割り当て、信号処理部5において戻り光の周波数に対応したビート周波数を識別することができるので、複数の経路を切り分けて、並行して監視することができる。
なお、制御信号C1~Cnは、それぞれ別個のユーザに割り当てられたものであってもよい。このため、制御部6には、制御信号C1~Cnがランダムに与えられることが考え得る。例えば、上述のシステムS1~Snの一部をあるユーザが使用し、別の一部を他のユーザが使用する場合、各ユーザは自己が使用するシステムの障害検出を任意のタイミングで、制御信号C1~Cnの一部を用いて制御部6に指令する。複数のユーザからの指令が制御部6にほぼ同時に到達する場合、制御部6は複数の指令を調停し、指令に基づいて監視光ML1~MLnの出力タイミングを自律的に決定してもよい。例えば、監視光ML1~MLnの出力タイミング及び周期を、光伝送路LA1~LAnの長さと、監視光ML1~MLnが光伝送路LA1~LAnを伝搬する速度と、に基づいて決定してもよい。
制御部6は、ユーザ、制御信号、システム及び監視光の対応づけが定義されたテーブル61を有していてもよい。図16に、制御部6が有するテーブル61を模式的に示す。図16に示すように、テーブル61では、制御信号C1、システムS1及び監視光M1がユーザU1に対応付けられ、制御信号C2及びC3、システムS2及びS3、監視光M2及びM3がユーザU2に対応付けられていることが理解できる。これにより、ユーザU1には制御信号C2が割り当てられ、ユーザU1は制御信号C1を制御部6に与えることで、システムS1を使用し、監視光M1を制御できる。また、ユーザU1には制御信号C2及びC3が割り当てられ、ユーザU1は制御信号C2及びC3を制御部6に与えることで、システムS2およびS3を使用し、監視光M2及びM3を制御できる。
なお、テーブル61は、図面の簡略化のため、一部のユーザ、制御信号、システム及び監視光の対応付けを表したものであり、他のユーザ、制御信号、システム及び監視光の対応付けを含んでもよいことは、言うまでもない。
また、光伝送路監視装置100の使用状況によっては、監視光ML1~MLnの全てについてユーザが割り当てられていない場合も考える。この場合、新規ユーザが制御信号C1~Cnを用いて、監視光の割り当てを制御部6に要求することができる。制御部6は、要求に応じて未使用の監視光を新規ユーザに割り当ててもよい。また、制御部6は、割り当てた監視光の周波数を決定してもよい。この場合、制御部6は、制御信号CON2によって決定した監視光の周波数を信号処理部5通知し、信号処理部5は通知された周波数に応じて、例えば上述したテーブルを参照することで対応するフィルタを選択してもよく、対応させるフィルタの通過周波数を調整してもよい。
実施の形態2
実施の形態1では、光伝送路LA1~LAnへ、順番に周波数f~fの監視光ML1~MLnを出力する例について説明した。しかしながら、監視光ML1~MLnの出力順序はこの例に限られるものではない。以下、実施の形態2にかかる光伝送路監視装置100の破断検出動作について説明する。
図17に、実施の形態2における監視光と戻り光の伝搬経路を模式的に示す。この例では、図13の例と比べて、監視光ML1と監視光ML2との出力順序が入れ替わっている。そのため、戻り光BL2は戻り光BL1に比べて早いタイミングで光伝送路監視装置100に戻ってくることとなる。
この場合でも、監視光ML1_1~MLn_1に対応する戻り光BL1_1及びBLn_1は、時間的に重複している。しかし、異なる周波数の監視光ML1~MLnをいかなる順序で出力し、それに応じて戻り光が時間的に重複したとしても、信号処理部5は戻り光の周波数を切り分けて、その強度変化を並行して検出することができる。
なお、戻り光は時間的に重複していてもよいので、監視光出力部1が異なる周波数の監視光を同時に出力したとしても、信号処理部5は戻り光の周波数を切り分けてその強度変化を並行して検出できることは言うまでもない。
実施の形態3
実施の形態1では、光伝送路LA1~LAnへ、順番にかつ同じ周期で周波数f~fの監視光ML1~MLnを出力する例について説明した。しかし、必要に応じて周波数の異なる監視光の出力タイミングを制御することが求められる場合が考え得る。例えば、複数の光伝送路ペアにかかるシステムのユーザが単一ではなく、各システムのユーザが異なる場合には、光伝送路の障害検出を各ユーザが所望のタイミングで行う機能が求められる。
以下、光伝送路監視装置100が、任意のタイミングで光伝送路の障害検出を行う動作について説明する。図18に、実施の形態3における監視光と戻り光の伝搬経路を模式的に示す。監視光ML1は、周期ΔT1で繰り返し出力される。これに対し、監視光ML2~MLnは、監視光ML1とは異なる周期及びタイミングで出力される。この例では、監視光ML2の1つ目のパルスは監視光ML1の2つ目のパルスの後に出力され、監視光MLnの1つ目のパルスは監視光ML1の1つ目のパルスの後に出力される。
本構成では、例えば、必要に応じて制御部6に制御信号C1~Cnを与え、制御部6が制御信号C1~Cnに基づいて監視光出力部1に制御信号CON1を与えることで、監視光ML1~MLnのそれぞれの出力タイミングを制御することができる。
この場合でも、監視光ML1~MLnに対応する戻り光BL1~BLnは、時間的に重複する場合がある。しかし、上述の実施の形態と同様に、信号処理部5は戻り光の周波数を切り分けて、その強度変化を並行して検出することができる。
したがって、実施の形態1と同様に、異なる周波数の戻り光を時間的に離散させる必要がないので、複数の光伝送路ペアの障害検出を高頻度かつ高速に行えることが理解できる。
実施の形態4
上述の実施の形態では、複数の光伝送路ペアにかかるシステムがそれぞれ同様の構成を有する場合について説明した。しかし、実際には、光伝送路LA1~LAnはそれぞれ長さが異なり、挿入される光中継器の数が異なり、又は、光中継器間の距離が異なるなど、各システムの構成が異なることが考え得る。
以下、光伝送路監視装置100が、各システムの構成に対応して光伝送路の障害検出を行う動作について説明する。図19に、実施の形態4における監視光と戻り光の伝搬経路を模式的に示す。この例では、光伝送路LA2は、光伝送路LA1よりも短く、かつ、挿入される光中継器の数が少ない。また、光伝送路LAnは、光伝送路LA1よりも長く、かつ、挿入される光中継器の数が多い。
本実施の形態では、各システムの構成の相違に対応して、各監視光の出力周期が制御される。ここでは、短い光伝送路LA2へ出力される監視光ML2の出力周期ΔT2は、光伝送路LA1へ出力される監視光ML1の出力周期ΔT1よりも短い(ΔT2<ΔT1)。長い光伝送路LAnへ出力される監視光MLnの出力周期ΔTnは、光伝送路LA1へ出力される監視光ML1の出力周期ΔT1よりも長い(ΔTn>ΔT1)。
戻り光BL1~BLnは、監視光ML1~MLnの出力タイミングと光伝送路LA1~LAnの長さなどに応じたタイミングで、光伝送路監視装置100に返ってくる。この場合でも、監視光ML1~MLnに対応する戻り光BL1~BLnは、時間的に重複する場合がある。しかし、上述の実施の形態と同様に、信号処理部5は戻り光の周波数を切り分けて、その強度変化を並行して検出することができる。
本構成においても、例えば、必要に応じて制御部6に制御信号C1~Cnを与え、制御部6が制御信号C1~Cnに基づいて監視光出力部1に制御信号CON1を与えることで、監視光ML1~MLnのそれぞれの出力タイミングを制御することができる。
したがって、実施の形態1と同様に、異なる周波数の戻り光を時間的に離散させる必要がないので、複数の光伝送路ペアの障害検出を高頻度かつ高速に行えることが理解できる。
実施の形態5
上述の実施の形態では、光伝送路LA1~LAnへ、それぞれ異なる周波数f~fの監視光ML1~MLnを出力する例について説明した。これに対し、本実施の形態では、光伝送路LA1~LAnのうち、少なくとも1つの光伝送路に監視光ML1~MLnのうち少なくとも2つの監視光を出力する例について説明する。
図20に、実施の形態5における監視光と戻り光の伝搬を模式的に示す。図20では、光伝送路LA1に、監視光ML1及びML2が順番に出力される例を示している。この場合、監視光ML1及びML2に対応して、光伝送路LB1を通じて、戻り光BL1及びBL2が光伝送路監視装置100に順番に返ってくる。
本構成においても、例えば、必要に応じて制御部6に制御信号C1~Cnを与え、制御部6が制御信号C1~Cnに基づいて監視光出力部1に制御信号CON1を与えることで、監視光ML1~MLnのそれぞれの出力タイミングを制御し、監視光ML1~MLnが出力される光伝送路を適宜選択することが可能である。
この場合、信号処理部5において、監視光ML1及びML2に対応するビート周波数fL0-f及びfL0-fを光伝送路LA1に結びつけておくことで、戻り光BL1及びBL2の強度変化を検出することで、光伝送路LA1の障害を検出することができる。
例えば、監視光ML1_1~ML2_1に対応する戻り光BL1_1及びBL2_1は、時間的に重複している。この場合でも、信号処理部5は戻り光の周波数を切り分けて、その強度変化を並行して検出することができる。
なお、1つの光伝送路へ出力した異なる周波数の監視光に対応する戻り光は時間的に重複していてもよいので、監視光出力部1が異なる周波数の監視光を同時に出力したとしても、信号処理部5は戻り光の周波数を切り分けて、その強度変化を並行して検出できることは言うまでもない。
したがって、上述の実施の形態と同様に、異なる周波数の戻り光を時間的に離散させる必要がないので、光伝送路ペアの障害検出を高頻度かつ高速に行えることが理解できる。
一般に、レイリー散乱によって生じる戻り光の強度は弱く、光伝送路監視装置100で検出する戻り光の信号雑音比(S/N比)は比較的小さい。よって、1つの光伝送路へ監視光を複数回出力し、信号処理部5がその戻り光の時間変動を取得して平均化してもよい。これにより、雑音の影響が平均化されてキャンセルされるので、障害検出の精度を向上させることができる。この場合、本構成のように1つの光伝送路に複数の周波数の監視光を出力することで、平均化処理を高速に行うことが可能となる。
実施の形態6
実施の形態6にかかる光伝送路監視装置について説明する。上述の実施の形態では、光伝送路監視装置100は、単一の端局TS0に接続される例について説明した。しかし、光伝送路監視装置100は、複数の端局に接続されてもよい。図21に、実施の形態6にかかる光伝送路監視装置で光ネットワーク2000を監視するときの接続関係を示す。
光ネットワーク2000は、光ネットワーク1000の変形例であり、図1を参照して説明した光伝送装置TR1~TRnが、それぞれ異なる端局TS0_1~TS0_nに設けられている。光ネットワーク2000のその他の構成は、光ネットワーク1000と同様である。
図21に示すように、光伝送路監視装置100が接続される端局は1つだけでなく、複数であってもよい。これにより、1つの光伝送路監視装置100によって、複数の端局が光信号を伝送する光伝送路の障害を検出することができる。複数の端局TS0_1~TS0_nが距離的に離隔している場合でも、適宜光伝送路監視装置100と端局TS0_1~TS0_nのそれぞれとの間を光ファイバなどの光伝送路で接続することで、1つの光伝送路監視装置100によって、複数の端局が光信号を伝送する光伝送路の障害を検出できる構成を容易に実現することができる。
なお、本実施の形態では、端局TS0_1~TS0_nは、1つの光伝送路のペアと接続される構成について説明したが、端局TS0_1~TS0_nは2つの光伝送路のペアと接続されてもよく、光伝送路のペアの数に応じて端局TS0_1~TS0_nと光伝送路監視装置100との接続数を増加させてもよいことは、言うまでもない。
実施の形態7
本実施の形態では、監視光出力部の監視光生成部の変形例について説明する。図22に、監視光出力部1の第1の変形例である監視光出力部1Aの構成を模式的に示す。監視光出力部1Aは、監視光出力部1の光パルス生成部11及び監視光生成部12を、それぞれ(Integrated Tunable Laser Assembly:ITLA)型波長可変レーザモジュール11A及び光スイッチ12Aに置換した構成を有する。なお、ITLA型波長可変レーザは波長可変レーザの一例であり、ITLA型波長可変レーザ以外の他の方式の波長可変レーザも適用可能であることは、言うまでもない。
ITLA型波長可変レーザモジュール11Aは、制御信号CON12に含まれる制御信号CON11に基づいて、監視光ML1~MLnに対応する周波数f~fのいずれかを有するレーザ光を出力する。光スイッチ12Aは、例えばWSS(Wavelength Selective Switch)として構成され、制御信号CON12に基づいて、周波数f~fのいずれかを有するレーザ光を、監視光ML1~MLnとして光伝送路LA1~LAnに出力する。
換言すれば、ITLA型波長可変レーザモジュール11Aが出力したレーザ光の周波数がfである場合、光スイッチ12Aは、周波数fの監視光MLkを光伝送路LAkへ出力する。
次いで、監視光出力部の第2の変形例について説明する。図23に、監視光出力部の第2の変形例である監視光出力部1Bの構成を模式的に示す。監視光出力部1Bは、ITLA型波長可変レーザモジュール11A、光カプラ123及び遮断器BR1~BRnを有する。ITLA型波長可変レーザモジュール11Aは、監視光出力部1Aと同様であるので、説明を省略する。
光カプラ123は、1入力n出力のカプラとして構成され、ITLA型波長可変レーザモジュール11Aが出力したレーザ光を遮断器BR1~BRnのそれぞれへ分岐する。遮断器BR1~BRnは、制御信号CON12に基づいて、周波数f~fの監視光ML1~MLnを、それぞれ光伝送路LA1~LAnに出力する。
換言すれば、ITLA型波長可変レーザモジュール11Aが出力したレーザ光の周波数がfである場合、遮断器BRkだけが開き、その他の遮断器が閉となることで、光伝送路LAkへ周波数fの監視光MLkが出力されることとなる。
次いで、監視光出力部の第3の変形例について説明する。図24に、監視光出力部の第3の変形例である監視光出力部1Cの構成を模式的に示す。監視光出力部1Cは、監視光出力部1の監視光生成部12を監視光生成部12Cに置換した構成を有する。監視光生成部12Cは、位相変調器13及び光スイッチ14を有する。光スイッチ14は、光スイッチ12Aと同様であるので、説明を省略する。
位相変調器13は、光パルス生成部11から出力される光パルスOPの位相を変調可能であり、制御信号CON12に含まれる制御信号CON121に基づいて、光パルスOPの周波数を制御する。光スイッチ14は、CON12に含まれる制御信号CON122に基づいて、周波数f~fのいずれかを有する光パルスを、監視光ML1~MLnとして光伝送路LA1~LAnに出力する。
換言すれば、位相変調器13から出力されたレーザ光の周波数がfである場合、光スイッチ14は、周波数fの監視光MLkを光伝送路LAkへ出力する。
以上、図22~図24に示す監視光出力部を適用しても、上述の実施の形態にかかる光伝送路監視装置と同様に光伝送路の障害検出を行うことができる光伝送路監視装置を提供することが可能である。
実施の形態8
本実施の形態では、干渉部の変形例について説明する。図25に、干渉部の変形例である干渉部3Aの構成を模式的に示す。干渉部3Aは、光波長合波器として構成される。干渉部3Aは、(n+1)入力1出力の光波長合波器として構成される。干渉部3Aには、光伝送路LB1~LBnを通じて戻り光BL1~BLnが入力され、かつ、局発光LOが入力される。戻り光BL1~BLnが時間的に重複する場合でも、戻り光BL1~BLnの一部又は全部は局発光LOと合波されることで、互いに干渉する。
よって、干渉部3Aは、干渉部3と同様に、異なる光伝送路LB1~LBnを通じて入力する戻り光BL1~BLnと局発光とを干渉させた出力光を、同一の経路を通じて変換部4へ出力することができる。
実施の形態9
本実施の形態では、干渉部及び変換部の変形例について説明する。図26に、干渉部及び変換部の変形例である干渉部3B及び変換部4Aの構成を模式的に示す。干渉部3Aは、光波長合波器35A及び35B、光強度合波器36A~36Dを有する。以下では、監視光ML1~MLnの数を偶数(つまり、mを以上の整数として、k=2m)として説明する。
光波長合波器35A及び35Bはk/2個の入力と1つの出力を有する光波長合波器として構成される。光波長合波器35Aには、周波数f、f、...、fk-1の戻り光BL1、BL3、...、BLk-1が入力され、これらの監視光を合波して光強度合波器36Bへ出力する。光波長合波器35Bには、周波数f、f、...、fの戻り光BL2、BL4、...、BLkが入力され、これらの監視光を合波して光強度合波器36Bへ出力する。
光強度合波器36A~36Dは、2入力2出力の光強度合波器として構成される。光強度合波器36Aの一方の入力は局発光源2と接続されて波長fLO1の局発光LO1が入力され、他方の入力は局発光源2と接続されて波長fLO2の局発光LO2が入力される。なお、局発光LO1及びLO2は、同じ局発光源から出力されてもよいし、異なる局発光源から出力されてもよい。
光強度合波器36Aの一方の出力は光強度合波器36Cの一方の入力と接続され、他方の出力は光強度合波器36Dの一方の入力と接続される。
光強度合波器36Bの一方の入力は光波長合波器35Aの出力と接続され、他方の入力は光波長合波器35Bの出力と接続される。光強度合波器36Bの一方の出力は光強度合波器36Cの他方の入力と接続され、他方の出力は光強度合波器36Dの他方の入力と接続される。これにより、戻り光BL1~BLkは、局発光LO1及びLO2のそれぞれと干渉して、干渉部3Bから出力光が出力されることとなる。
次いで、変換部4Aについて説明する。変換部4Aは、バランスドレシーバ43A及び43B、A/D変換部44A及び44Bを有する。
バランスドレシーバ43Aは、2つの光電変換部OE1及びOE2を有する。光電変換部OE1は、入力が光強度合波器36Cの一方の入力と接続され、光強度合波器36Cから入力される光をアナログ電気信号EA1に変換し、A/D変換部44Aへ出力する。光電変換部OE2は、入力が光強度合波器36Cの他方の入力と接続され、光強度合波器36Cから入力される光をアナログ電気信号EA2に変換し、A/D変換部44Aへ出力する。
バランスドレシーバ43Bは、2つの光電変換部OE3及びOE4を有する。光電変換部OE3は、入力が光強度合波器36Dの一方の入力と接続され、光強度合波器36Dから入力される光をアナログ電気信号EA3に変換し、A/D変換部44Bへ出力する。光電変換部OE4は、入力が光強度合波器36Dの他方の入力と接続され、光強度合波器36Cから入力される光をアナログ電気信号EA4に変換し、A/D変換部44Bへ出力する。
A/D変換部44Aは、アナログ電気信号EA1及びEA2を合成した信号をデジタル電気信号ED1に変換し、信号処理部5へ出力する。A/D変換部44Bは、アナログ電気信号EA3及びEA4を合成した信号をデジタル電気信号ED2に変換し、信号処理部5へ出力する。
本構成によれば、周波数の異なる2つの局発光を戻り光と干渉させることができるので、A/D変換部で変換されるデジタル電気信号に含まれるビート信号を2倍にすることができるので、局発光を1つだけ用いる場合と比べて、取得するビート信号のダイナミックレンジを倍にすることができる。但し、局発光LO1の周波数fLO1と局発光LO2の周波数fLO2とは、必ずしも異なっている必要は無く、同じであってもよい。
また、光強度合波器とバランスドレシーバとを用いることで、分波された信号を全て光電変換できる。これにより、分波された信号を無駄にすることなく用いることができるので、分波による損失を相殺し、高効率な信号処理を行うことが可能である。
さらに、戻り光を波長合波する光波長合波器を2つ設けているので、光波長合波器を1つのみ設ける場合と比べて、各光波長合波器の波長間隔を広げることが可能となる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、各端局は陸上に設けられてもよいし、光伝送装置は陸上だけでなく、海上や海中の設備に設けられてもよい。
上述に実施の形態では、各システムが2本の光伝送路のペアを有するものとして説明したが、1本の光伝送路に監視光が出力され、同じ光伝送路を介して戻り光を受け取る構成としてもよいことは、言うまでもない。
上述の実施の形態では、光伝送路監視装置が海底光ネットワークシステムの光伝送路を監視するものとして説明したが、これは例示に過ぎない。すなわち、海底光ネットワークシステム以外の陸上の光ネットワークシステムなど、任意の光ネットワークシステムを監視してもよいことは、言うまでもない。また、光ネットワークの監視のみならず、センシングなどの他の用途に適用することも可能である。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、局発光を出力する局発光源と、前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、前記出力光を電気信号に変換する変換部と、前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、を備える、光伝送路監視装置。
(付記2)前記戻り光のそれぞれは、前記第1の光伝送路と対をなす第2の光伝送路を介して、前記干渉部に入力される、付記1に記載の光伝送路監視装置。
(付記3)前記第1及び第2の光伝送路には、1以上の光中継器が挿入され、1つの前記光中継器を通過した前記監視光が散乱されて生じた前記戻り光は、前記1つの光中継器によって前記第1の光伝送路から分岐されて前記第2の光伝送路に結合される、付記2に記載の光伝送路監視装置。
(付記4)前記監視光出力部から前記複数の監視光のそれぞれが出力されるタイミングを制御する制御部を更に備える、付記1乃至3のいずれか一に記載の光伝送路監視装置。
(付記5)前記制御部は、前記第1の光伝送路の長さと、前記監視光のそれぞれが前記第1の光伝送路を伝搬する速度とに基づいて、前記監視光を出力するタイミングを決定する、付記4に記載の光伝送路監視装置。
(付記6)前記制御部は、与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御する、付記4又は5に記載の光伝送路監視装置。
(付記7)前記信号処理部は、前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出する複数のフィルタと、前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成する複数の処理部と、を備える、付記1乃至6のいずれか一に記載の光伝送路監視装置。
(付記8)与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御し、前記監視光のそれぞれの周波数を前記信号処理部に通知する制御部をさらに備え、前記信号処理部は、前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出する複数のフィルタと、前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成する複数の処理部と、を備え、前記複数のフィルタのそれぞれが抽出する信号の周波数は、通知された前記監視光の周波数に基づいて調整される、付記1乃至5のいずれか一に記載の光伝送路監視装置。
(付記9)複数の第1の光伝送路へ光信号を出力する光伝送装置と、前記光伝送装置と接続され、前記複数の第1の光伝送路を監視する光伝送路監視装置と、を備え、前記光伝送路監視装置は、互いに周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、局発光を出力する局発光源と、前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、前記出力光を電気信号に変換する変換部と、前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、を備える、光伝送路の監視システム。
(付記10)前記戻り光のそれぞれは、前記第1の光伝送路と対をなす第2の光伝送路を介して、前記干渉部に入力される、付記9に記載の光伝送路の監視システム。
(付記11)前記第1及び第2の光伝送路には、1以上の光中継器が挿入され、1つの前記光中継器を通過した前記監視光が散乱されて生じた前記戻り光は、前記1つの光中継器によって前記第1の光伝送路から分岐されて前記第2の光伝送路に結合される、付記10に記載の光伝送路の監視システム。
(付記12)前記監視光出力部から前記複数の監視光のそれぞれが出力されるタイミングを制御する制御部を更に備える、付記9乃至11のいずれか一に記載の光伝送路の監視システム。
(付記13)前記制御部は、前記第1の光伝送路の長さと、前記監視光のそれぞれが前記第1の光伝送路を伝搬する速度とに基づいて、前記監視光を出力するタイミングを決定する、付記12に記載の光伝送路の監視システム。
(付記14)前記制御部は、与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御する、付記12又は13に記載の光伝送路の監視システム。
(付記15)前記信号処理部は、前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出する複数のフィルタと、前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成する複数の処理部と、を備える、付記9乃至14のいずれか一に記載の光伝送路の監視システム。
(付記16)与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御し、前記監視光のそれぞれの周波数を前記信号処理部に通知する制御部をさらに備え、前記信号処理部は、前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出する複数のフィルタと、前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成する複数の処理部と、を備え、前記複数のフィルタのそれぞれが抽出する信号の周波数は、通知された前記監視光の周波数に基づいて調整される、付記9乃至13のいずれか一に記載の光伝送路の監視システム。
(付記17)周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路のそれぞれに出力し、前記複数の監視光に対応する複数の戻り光と局発光とを干渉させた出力光を出力し、前記出力光を電気信号に変換し、前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する、光伝送路の監視方法。
(付記18)前記局発光と、前記第1の光伝送路と対をなす第2の光伝送路を介して前記複数の監視光に対応する前記複数の戻り光とを干渉させて、前記出力光を出力する、付記17に記載の光伝送路の監視方法。
(付記19)前記第1及び第2の光伝送路には、1以上の光中継器が挿入され、1つの前記光中継器を通過した前記監視光が散乱されて生じた前記戻り光は、前記1つの光中継器によって前記第1の光伝送路から分岐されて前記第2の光伝送路に結合される、付記18に記載の光伝送路の監視方法。
(付記20)前記第1の光伝送路の長さと、前記監視光のそれぞれが前記第1の光伝送路を伝搬する速度とに基づいて、前記監視光を出力するタイミングを決定する、付記17乃至19のいずれか一に記載の光伝送路の監視方法。
(付記21)与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御する、付記17乃至20のいずれか一に記載の光伝送路の監視方法。
(付記22) 与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を決定し、前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出し、前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成し、抽出される信号の周波数は、決定された前記監視光の周波数に基づいて決定される、付記17乃至20のいずれか一に記載の光伝送路の監視方法。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2018年11月16日に出願された日本出願特願2018-215319を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 光伝送路監視装置
1、1A、1B、1C 監視光出力部
2 局発光源
3、3A、3B 干渉部
4 変換部
4A 変換部
5 信号処理部
6 制御部
11 光パルス生成部
11A ITLA型波長可変レーザモジュール
12 監視光生成部
12A、14 光スイッチ
13 位相変調器
31~34 カプラ
35A、35B 光波長合波器
36A~36D 光強度合波器
41 光電変換部
42、44A、44B A/D変換部
43A、43B バランスドレシーバ
123 光カプラ
1000、2000 光ネットワーク
A1、A2 光増幅器
BL1~BLn 戻り光
BR1~BRn 遮断器
CP1~CP4、CA1~CAn、CB1~CBn カプラ
C1~Cn 制御信号
CON1、CON2、CON11、CON12、CON121、CON122 制御信号
D1~Dn データ信号
EA、EA1~EA4 アナログ電気信号
ED、ED1、ED2 デジタル信号
F1~Fn フィルタ
LA1~LAn、LB1~LBn 光伝送路
LO、LO1、LO2 局発光
ML1~MLn 監視光
OE1~OE4 光電変換部
P1~Pn データ処理部
R1~Rn、RR1~RRn 受信器
RP、RP1~RPn 光中継器
S1~Sn システム
T1~Tn、TT1~TTn 送信器
TR0~TRn 光伝送装置
TS0~TSn 端局

Claims (10)

  1. 周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、
    局発光を出力する局発光源と、
    前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、
    前記出力光を電気信号に変換する変換部と、
    前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、
    前記監視光出力部から前記複数の監視光のそれぞれが出力されるタイミングを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御する、
    光伝送路監視装置。
  2. 前記戻り光のそれぞれは、前記第1の光伝送路と対をなす第2の光伝送路を介して、前記干渉部に入力される、
    請求項1に記載の光伝送路監視装置。
  3. 前記第1及び第2の光伝送路には、1以上の光中継器が挿入され、
    1つの前記光中継器を通過した前記監視光が散乱されて生じた前記戻り光は、前記1つの光中継器によって前記第1の光伝送路から分岐されて前記第2の光伝送路に結合される、
    請求項2に記載の光伝送路監視装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の光伝送路の長さと、前記監視光のそれぞれが前記第1の光伝送路を伝搬する速度とに基づいて、前記監視光を出力するタイミングを決定する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光伝送路監視装置。
  5. 前記信号処理部は、
    前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出する複数のフィルタと、
    前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成する複数の処理部と、を備える、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の光伝送路監視装置。
  6. 周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、
    局発光を出力する局発光源と、
    前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、
    前記出力光を電気信号に変換する変換部と、
    前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、
    与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御し、前記監視光のそれぞれの周波数を前記信号処理部に通知する制御部と、を備え
    前記信号処理部は、
    前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出する複数のフィルタと、
    前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成する複数の処理部と、を備え、
    前記複数のフィルタのそれぞれが抽出する信号の周波数は、通知された前記監視光の周波数に基づいて調整される
    伝送路監視装置。
  7. 複数の第1の光伝送路へ光信号を出力する光伝送装置と、
    前記光伝送装置と接続され、前記複数の第1の光伝送路を監視する光伝送路監視装置と、を備え、
    前記光伝送路監視装置は、
    互いに周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、
    局発光を出力する局発光源と、
    前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、
    前記出力光を電気信号に変換する変換部と、
    前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、
    前記監視光出力部から前記複数の監視光のそれぞれが出力されるタイミングを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御する、
    光伝送路の監視システム。
  8. 周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路のそれぞれに出力し、
    前記複数の監視光に対応する複数の戻り光と局発光とを干渉させた出力光を出力し、
    前記出力光を電気信号に変換し、
    前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成し、
    前記複数の監視光に対応する前記複数の監視光のそれぞれが出力されるタイミングを制御し、
    与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御する、
    光伝送路の監視方法。
  9. 複数の第1の光伝送路へ光信号を出力する光伝送装置と、
    前記光伝送装置と接続され、前記複数の第1の光伝送路を監視する光伝送路監視装置と、を備え、
    前記光伝送路監視装置は、
    互いに周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路にそれぞれ出力する監視光出力部と、
    局発光を出力する局発光源と、
    前記複数の監視光に対応する複数の戻り光が入力され、入力される光と前記局発光とを干渉させた出力光を出力する干渉部と、
    前記出力光を電気信号に変換する変換部と、
    前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づくビート周波数を有する信号を抽出し、前記ビート周波数を有する信号から前記第1の光伝送路のそれぞれの監視結果を生成する信号処理部と、
    与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御し、前記監視光のそれぞれの周波数を前記信号処理部に通知する制御部と、を備え、
    前記信号処理部は、
    前記電気信号から前記複数の監視光に基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出する複数のフィルタと、
    前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成する複数の処理部と、を備え、
    前記複数のフィルタのそれぞれが抽出する信号の周波数は、通知された前記監視光の周波数に基づいて調整される、
    光伝送路の監視システム。
  10. 周波数が異なる複数の監視光を、複数の第1の光伝送路のそれぞれに出力し、
    前記複数の監視光に対応する複数の戻り光と局発光とを干渉させた出力光を出力し、
    前記出力光を電気信号に変換し、
    与えられた指令に基づいて、前記監視光のそれぞれの周波数を制御し、前記監視光のそれぞれの周波数を通知し、
    前記電気信号から、前記複数の監視光のそれぞれに基づく複数のビート周波数を有する信号を抽出し、
    前記複数のビート周波数を有する信号から前記複数の第1の光伝送路の監視結果を生成し、
    抽出される前記複数のビート周波数を有する信号の周波数を、通知された前記監視光の周波数に基づいて調整する、
    光伝送路の監視方法。
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