JP2017022638A - コア間クロストーク評価方法およびシステム - Google Patents

コア間クロストーク評価方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システムにおいてコア間クロストークを評価する。【解決手段】マルチコアファイバの各コアC1,C2,〜,CNで伝送される信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なる波長λm1を有するとともに、互いに異なる信号成分を含む、複数のモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを、モニタ光生成部11で生成して、各コアの信号光SC1,SC2,〜,SCNにそれぞれ合波し、各コアC1,C2,〜,CNのうち評価対象となる対象コアCiで伝送された信号光COiから分波したモニタ光RMiに含まれる信号成分に基づいて、コア間クロストーク算出部12で、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCjとの間で発生するコア間クロストークXTi-jを算出する。【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチコアファイバのコア間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク評価技術に関する。
光伝送システムの伝送容量を飛躍的に増大することを目的として、1本のファイバに複数コアを有するマルチコアファイバを光伝送路に用いたマルチコア光伝送システムや、マルチモードファイバの異なるモードを用いて複数の情報を並列して伝送するマルチモード光伝送システムの開発が進められている。これらマルチコアファイバやマルチモードファイバを光信号の多重化に用いる光伝送を空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)光伝送と呼ばれている。
SDM光伝送では、異なるコアまたはモードにそれぞれ異なる情報の信号を伝搬させることで、従来の1本に1つのモードおよびコアを有するファイバ(標準シングルモードファイバ)を伝送路とする場合と比較して、飛躍的に伝送容量を増大させることができる。
長距離のSDM光伝送システムでは、従来の標準シングルモードファイバを伝送路とする光伝送システムと同様に伝送中に強度が小さくなった信号光を増幅するため、SDM用の光ファイバ増幅器が必要不可欠である。
マルチコア光伝送システムに用いられるマルチコアファイバ増幅器では、増幅用マルチコアファイバの各コアを伝搬する信号間のモード結合によりコア間クロストークが生じる。マルチコアファイバ増幅器を光伝送システムへ適用するにあたっては、マルチコアファイバ増幅器のコア間クロストークを評価して、コア間クロストーク値が規定値または設計値を下回るものであることを確認する必要がある。
このようなコア間クロストークについては、伝送路で使用されるマルチコアファイバにおいても重要なパラメータとなっており、図20に示す評価系を用いて簡便に測定できる(非特許文献1)。図20は、従来のマルチコアファイバのコア間クロストーク評価系を示す説明図である。この方法では、マルチコアファイバの入力側から1つのコアに光源からの光を入力し、マルチコアファイバの出力側で各コアにシングルコアファイバを調心して光パワーメータで光パワーを算出する。シングルコアファイバを、光を入力したコアに調心したときはそのコアの伝送損失分減衰した光パワーが測定され、それ以外のコアに入力したときはコア間クロストーク光パワーが測定される。このような測定を全てのコアへ光を入力した場合について実施し、コアの伝送損失分減衰した光パワーとコア間クロストーク光パワーとから2コア間のコア間クロストーク値が求められる。
図21は、従来のマルチコア光増幅器のコア間クロストーク評価系(コア別信号光源)を示す説明図である。図21(a)に示すようにコア間クロストークを算出する2コアで、それぞれ別々の信号光源を用意してそれらの波長を互いに異なるものに設定する方法も提案されている(非特許文献2)。図21(b)に光スペクトラムアナライザで測定された、コア間クロストーク評価における増幅器出力スペクトル結果を示す。被測定物(この図ではマルチコアファイバ増幅器)の異なるコアA、Bにそれぞれ波長1550nmおよび1551nmの信号光をそれぞれ入力し、コアAの出力測定(図21(b)の青い線のスペクトル)によりコアBからコアAへのコア間クロストークを算出し、コアBの出力測定2(b)の赤い線のスペクトル)によりコアAからコアBへのコア間クロストークを算出する。
図22は、従来のマルチコア光増幅器のコア間クロストーク評価系(強度トーン)を示す説明図である。図22(a)に示すように、強度トーンを用いたコア間クロストーク評価法が提案されている(非特許文献3)。コア毎に異なるトーン周波数で強度変調し、被測定物(ファンイン・ファンアウトデバイス、伝送用ファイバ、光増幅器等)に入射する。出射光を光電変換器で受光して電気信号へ変換した後に電気スペクトルアナライザにより各トーン周波数成分を求める。図22(b)のように、電気スペクトルから得られた各トーン周波数成分のレベル差より、コア間のコア間クロストークを求めることができる。
K. Takenaga et al. "An investigation on crosstalk i n multi-core fiber by introducing random fluctuation along longitudinal direction", IEICE Trans. Commun., vol.E94-B, no.2, pp.409-416, 2011 Y. Tsuchida et al., "Amplification Characteristics of a Multi-core Erbium-doped Fiber Amplifier", in Proc. OFC/NFOEC2012, paper OM3C.3 H. Ono, T. Mizuno, H. Takara, K. Ichii, K. Takenaga, S. Matsuo, M. Yamada, "Inter-core crosstalk measurement in multi-core fibre amplifier using multiple intensity tones", Electronics Letters, Volume 50, Issue 14, pp.1009-1010, 2014
しかしながら、前述した従来のコア間クロストーク評価法は、ファイバ、デバイスおよび装置を対象にした方法であったため、マルチコア光伝送システムが稼働中(インサービス中)にコア間クロストークを評価することができないという問題点があった。
図23は、一般的なマルチコア光伝送システムを示す説明図である。すなわち、マルチコア光伝送システムは、図23に示したとおり全てのコアに同じ波長配置の信号光を伝送している。従って、図20に示した、被コア間クロストークコアに光を入力せずにコア間クロストーク光を発生させるコアだけに光を入力して直接コア間クロストークを算出する方法は用いることはできない。図21に示した、コア毎に異なる波長の光を入射して光スペクトラムアナライザで測定する方法も適用できない。図22に示した、強度トーンを用いたコア間クロストーク評価法についても、強度変調を信号光に行うと伝送特性が劣化する問題が起きる。従って、従来のコア間クロストーク評価法では、稼働中のマルチコア光伝送システムに適用できるものがなかった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システムにおいてコア間クロストークを評価できるコア間クロストーク評価技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるコア間クロストーク評価方法は、マルチコアファイバの各コアの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク評価方法であって、前記各コアで伝送される信号光の波長帯とは異なる波長を有するとともに、互いに異なる信号成分を含むモニタ光を複数生成するモニタ光生成ステップと、生成された前記モニタ光を前記各コアの信号光にそれぞれ合波する波長合波ステップと、前記各コアのうち評価対象となる対象コアで伝送された信号光から前記モニタ光を分波する波長分波ステップと、波長分波された前記対象コアのモニタ光に含まれる前記信号成分に基づいて、当該対象コアと当該対象コア以外のコアとの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク算出ステップとを備えている。
また、本発明にかかる上記コア間クロストーク評価方法の一構成例は、前記モニタ光生成ステップが、前記波長帯とは異なる波長の光を複数に光分岐し、得られた分岐光を互いに異なるモニタ用周波数でそれぞれ変調することにより、互いに異なる信号成分を含む前記モニタ光をそれぞれ生成し、前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光を光電変換した後に周波数スペクトルを観測し、前記モニタ用周波数と対応する周波数成分の電力比に基づいて前記コア間クロストークを算出するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記コア間クロストーク評価方法の一構成例は、前記モニタ光生成ステップが、前記波長帯より波長が短い短波長光と当該波長帯より波長が長い長波長光とを合波した後に複数に光分岐し、得られた分岐光を互いに異なるモニタ用周波数でそれぞれ変調することにより、互いに異なる信号成分を含む前記モニタ光をそれぞれ生成し、前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光のうちから波長選択した前記短波長光と前記長波長光とについて、それぞれ光電変換した後に周波数スペクトルを観測し、前記モニタ用周波数と対応する周波数成分の電力比に基づいて前記コア間クロストークを算出し、これら短波長光および長波長光に関するコア間クロストークに基づき、コア間クロストークの波長依存特性を算出するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記コア間クロストーク評価方法の一構成例は、前記モニタ光生成ステップが、前記波長帯とは異なるとともに互いに異なるモニタ用波長の光を前記モニタ光としてそれぞれ生成し、前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光について光スペクトルを観測し、前記モニタ用波長と対応する波長成分の光パワー比に基づいて前記コア間クロストークを算出するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記コア間クロストーク評価方法の一構成例は、前記モニタ光生成ステップが、前記波長帯より波長が短くかつ互いに異なるモニタ用短波長を有する複数の短波長光と、前記波長帯より波長が長くかつ互いに異なるモニタ用長波長を有する複数の長波長光とを、対ごとに合波することにより前記モニタ光をそれぞれ生成し、前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光について光スペクトルを観測し、前記モニタ用波長と対応する波長成分の光パワー比に基づいて前記コア間クロストークを算出し、得られた短波長光および長波長光に関するコア間クロストークに基づき、コア間クロストークの波長依存特性を算出するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記コア間クロストーク評価方法の一構成例は、前記モニタ光生成ステップが、前記マルチコアファイバのうち、少なくとも隣接配置される2つのコアに対応するモニタ光を、異なるモニタ用周波数でそれぞれ変調するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記コア間クロストーク評価方法の一構成例は、前記モニタ光生成ステップが、前記マルチコアファイバのうち、少なくとも隣接配置される2つのコアに対応するモニタ光を、異なるモニタ用波長の光から生成するようにしたものである。
また、本発明にかかるコア間クロストーク評価システムは、マルチコアファイバの各コアの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク評価システムであって、前記各コアで伝送される信号光の波長帯とは異なる波長を有するとともに、互いに異なる信号成分を含むモニタ光を複数生成するモニタ光生成部と、生成された前記モニタ光を前記各コアの信号光にそれぞれ合波する波長合波器と、前記各コアのうち評価対象となる対象コアで伝送された信号光から前記モニタ光を分波する波長分波器と、波長分波された前記対象コアのモニタ光に含まれる前記信号成分に基づいて、当該対象コアと当該対象コア以外のコアとの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク算出部とを備えている。
本発明によれば、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムにおいて従来の方法では不可能であった、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システムにおいてコア間クロストークを評価することが可能となる。
第1の実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる波長配置例である。 第1の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である。 第2の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる波長配置例である。 第2の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である 第2の実施の形態にかかるコア間クロストークの波長依存特性を示すグラフである。 第3の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる波長配置例である。 第3の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である。 第4の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態にかかる波長配置例である。 第4の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である。 第4の実施の形態にかかるコア間クロストークの波長依存特性を示すグラフである。 従来のマルチコアファイバのコア間クロストーク評価系を示す説明図である。 従来のマルチコア光増幅器のコア間クロストーク評価系(コア別信号光源)を示す説明図である。 従来のマルチコア光増幅器のコア間クロストーク評価系(強度トーン)を示す説明図である。 一般的なマルチコア光伝送システムを示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システムの構成を示すブロック図である。
コア間クロストーク評価システム10は、1本のファイバに複数のコアを有するマルチコアファイバを光伝送路に用いたマルチコア光伝送システム50に適用されて、これらコア間で発生するコア間クロストークを算出するシステムである。
マルチコア光伝送システム50は、前述した図23と同様の構成を有している。
信号光送信部51は、N(Nは2以上の整数)個の系統ごとに入力された送信データに基づいて、異なる波長λs1,λs2,〜,λsNを有する信号光SC1,SC2,〜,SCNを生成し、入力光CI1,CI2,〜,CINとしてマルチコア伝送部52へ入射する機能を有している。
マルチコア伝送部52は、系統ごとに設けたN個のコアC1,C2,〜,CNにより、各入力光CI1,CI2,〜,CINを光伝送する機能を有している。
信号光受信部53は、マルチコア伝送部52の各コアC1,C2,〜,CNから出射された出力光CO1,CO2,〜,CONを信号光RC1,RC2,〜,RCNとして受信し、これら信号光RC1,RC2,〜,RCNからN個の系統ごとに受信データを生成して出力する機能を有している。
本発明にかかるコア間クロストーク評価システム10は、マルチコアファイバの各コアC1,C2,〜,CNで伝送される信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なる波長λm1を有するとともに、互いに異なる信号成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを複数生成して、各コアの信号光SC1,SC2,〜,SCNにそれぞれ合波し、各コアC1,C2,〜,CNのうち評価対象となる対象コアCiで伝送された出力光COiから分波したモニタ光RMiに含まれる信号成分に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCjとの間で発生するコア間クロストークXTi-jを算出するようにしたものである。
[コア間クロストーク評価システム]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10の構成について詳細に説明する。
このコア間クロストーク評価システム10には、主な機能部として、モニタ光生成部11、コア間クロストーク算出部12、波長合波器13、および波長分波器14が設けられている。
モニタ光生成部(モニタ光送信部)11は、マルチコア光伝送システム50で用いるコアC1,C2,〜,CNごとに、それぞれ固有のモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する機能を有している。これらモニタ光SM1,SM2,〜,SMNは、コアC1,C2,〜,CNで伝送する信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯W以外の波長を有しており、互いの信号がコア間クロストークにより漏れて混信しても区別して検出可能なように、互い異なる信号成分として、周波数成分や波長成分を含んでいる。
波長合波器13は、コアC1,C2,〜,CNごとに設けられて、モニタ光生成部11から送信されたモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを、それぞれ対応する信号光SC1,SC2,〜,SCNに合波し、得られた合波信号光を入力光CI1,CI2,〜,CINとしてマルチコア伝送部52へ出力する機能を有している。
波長分波器14は、マルチコア伝送部52の各コアC1,C2,〜,CNから出力された出力光CO1,CO2,〜,CONを、それぞれ信号光RC1,RC2,〜,RCNとモニタ光RM1,RM2,〜,RMNとに分波し、得られた信号光RC1,RC2,〜,RCNを信号光受信部53へ出射するとともに、モニタ光RM1,RM2,〜,RMNをコア間クロストーク算出部12へ出射する機能を有している。
コア間クロストーク算出部(モニタ光受信部)12は、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNをそれぞれ受信し、これらモニタ光RM1,RM2,〜,RMNごとに、それぞれのモニタ光RM1,RM2,〜,RMNに含まれるモニタ光SM1,SM2,〜,SMNの信号成分を検出し、これら信号成分の検出結果に基づいてコアC1,C2,〜,CN間におけるコア間クロストークを算出する機能を有している。
[モニタ光生成部]
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかるモニタ光生成部11の構成について詳細に説明する。図2は、第1の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。
モニタ光生成部11には、主な回路部として、光源11A、光分岐器11B、および
N個の光変調器11Cが設けられている。
光源11Aは、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なる波長λm1の光を発生する機能を有している。
光分岐器11Bは、光源11Aからの光をN個に分岐する機能を有している。
光変調器11Cは、光分岐器11Bで分岐された分岐光を、それぞれ異なる固有のモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNで変調することにより、互いに異なる信号成分、ここでは異なる周波数成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する機能を有している。
[コア間クロストーク算出部]
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部12の構成について詳細に説明する。図3は、第1の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。
コア間クロストーク算出部12には、主な回路部として、光スイッチ12A、光電変換部12B、および電気スペクトラムアナライザ12Cが設けられている。
光スイッチ12Aは、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、順次1つずつあるいは指示された1つだけを、評価対象となる対象コアCi(i=1〜Nの整数)のモニタ光RMiとして選択出力する機能を有している。
光電変換部12Bは、光スイッチ12Aで選択出力されたモニタ光RMiを光電変換し、得られた電気信号Eiを出力する機能を有している。
電気スペクトラムアナライザ12Cは、光電変換部12Bから出力された電気信号Eiの周波数スペクトルを観測して、モニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNと対応する周波数成分に関する電力を検出し、これら電力の電力比(dB差)に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCj(j=1〜Nの整数,j≠i)との間のコア間クロストークXTi-jを算出する機能を有している。
[第1の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10の動作について説明する。
まず、モニタ光生成部11は、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なる波長λm1の光を、光源11Aで発生させて光分岐器11BでN個に分岐し、得られた分岐光を、各光変調器11Cで、それぞれ異なる固有のモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNにより変調することにより、モニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する。
図4は、第1の実施の形態にかかる波長配置例である。図4の波長配置例では、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯、すなわち波長λs1,λs2,〜,λsNを含む波長帯Wより短い波長λm1の光をモニタ光として光源11Aで発生させている。これにより、信号光とモニタ光とを波長により容易に分離できるとともに、信号光に関する伝送特性を劣化させることなくモニタ光をマルチコアで伝送でき、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50においてコア間クロストークを評価することが可能となる。なお、波長λm1として波長λs1,λs2,〜,λsNと対応する波長帯Wより長い波長を用いてもよい。
次に、波長合波器13は、モニタ光生成部11から送信されたモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを、それぞれ対応する信号光SC1,SC2,〜,SCNに合波し、得られた合波信号光を入力光CI1,CI2,〜,CINとしてマルチコア伝送部52へ出力する。
その後、波長分波器14は、マルチコア伝送部52から出力された出力光CO1,CO2,〜,CONからモニタ光RM1,RM2,〜,RMNを分波する。
コア間クロストーク算出部12は、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、光スイッチ12Aで選択した対象コアCiのモニタ光RMiを光電変換部12Bで光電変換し、得られた電気信号Eiの周波数スペクトルを電気スペクトラムアナライザ12Cで観測し、これら周波数fm1,fm2,〜,fmNに関する信号電力の電力比に基づき、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCjとの間のコア間クロストークXTi-jを算出する。
図5は、第1の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である。ここでは、対象コアC1で伝送したモニタ光SM1の周波数fm1と、対象コアC1以外のコアC2,〜,CNで伝送したモニタ光SM2,〜,SMNの周波数fm2,〜,fmNとに関する電力比を、それぞれコアC1−C2間,〜,コアC1−CN間のコア間クロストークXT1-2,〜,XT1-Nとして算出している。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、マルチコアファイバの各コアC1,C2,〜,CNで伝送される信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なる波長λm1を有するとともに、互いに異なる信号成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを複数生成して、各コアの信号光SC1,SC2,〜,SCNにそれぞれ合波し、各コアC1,C2,〜,CNのうち評価対象となる対象コアCiで伝送された出力光COiから分波したモニタ光RMiに含まれる信号成分に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCjとの間で発生するコア間クロストークXTi-jを算出するようにしたものである。
これにより、信号光とモニタ光とを波長により容易に分離できるとともに、信号光に関する伝送特性を劣化させることなくモニタ光を、マルチコアファイバの各コアで伝送できる。したがって、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50においてもコア間クロストークを評価することが可能となる。
また、本実施の形態において、より具体的には、モニタ光生成部11が、光源11Aで発生させた、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なる波長λm1の光を、光分岐器11BでN個に分岐し、得られた分岐光を、各光変調器11Cで、互いに異なるモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNでそれぞれ変調することにより、互いに異なる信号成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成し、コア間クロストーク算出部12が、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、光スイッチ12Aで選択した対象コアCiのモニタ光RMiを光電変換部12Bで光電変換し、得られた電気信号Eiの周波数スペクトルを電気スペクトラムアナライザ12Cで観測し、得られたモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNに関する信号電力の電力比に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCj(j=1〜Nの整数,j≠i)との間のコア間クロストークXTi-jを算出するようにしてもよい。
これにより、極めて簡素な構成で、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50において、コア間のコア間クロストークを算出することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10について説明する。
前述した第1の実施の形態では、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なる波長λm1の光からモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成した場合について説明した。この際、得られるコア間クロストークXTi-jは、あくまでも波長λm1におけるものであり、実際の信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wにおける波長でのコア間クロストークではない。したがって、波長帯Wが比較的狭い場合や、コア間クロストークが波長に依存せず波長帯Wの全域にわたりあまり変化しない場合には、第1の実施の形態の測定方法により十分な値が得られるが、波長帯Wが比較的広い場合や、コア間クロストークが波長に依存して変化する場合には、より正確な測定方法が必要となる。
本実施の形態は、このような要請に対応するため、第1の実施の形態を用いてコア間クロストークの波長依存特性を算出する場合について説明する。すなわち、本実施の形態は、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wより短い波長λm,Aを有する短波長光と、波長帯Wより長い波長λm,Bを有する長波長光とを合波したものをモニタ光SM1,SM2,〜,SMNとして用い、コア伝送後のモニタ光RM1,RM2,〜,RMNからこれら波長λm,A,λm,Bごとにコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bを算出して、コア間クロストークの波長依存特性ΔXTi-jを算出するようにしたものである。
[モニタ光生成部]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかるモニタ光生成部11の構成について詳細に説明する。図6は、第2の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。
モニタ光生成部11には、主な回路部として、2つの光源11A、光分岐器11B、N個の光変調器11C、および波長分波器11Dが設けられている。
2つの光源11Aは、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wより波長が短い波長λm,Aの短波長光と、波長帯Wより波長が長い波長λm,Bの長波長光とをそれぞれ発生する機能を有している。
波長分波器11Dは、これら光源11Aからの短波長光と長波長光とを合波する機能を有している。
光分岐器11Bは、波長分波器11Dからの光をN個に分岐する機能を有している。
光変調器11Cは、光分岐器11Bで分岐された分岐光を、それぞれ異なる固有のモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNで変調することにより、互いに異なる信号成分、ここでは異なる周波数成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する機能を有している。
[コア間クロストーク算出部]
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部12の構成について詳細に説明する。図7は、第2の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。
コア間クロストーク算出部12には、主な回路部として、光スイッチ12A、光電変換部12B、電気スペクトラムアナライザ12C、および波長選択器12Dが設けられている。
光スイッチ12Aは、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、順次1つずつあるいは指示された1つだけを、評価対象となる対象コアCi(i=1〜Nの整数)のモニタ光RMiとして選択出力する機能を有している。
波長選択器12Dは、光スイッチ12Aで選択出力されたモニタ光RMiのうちから短波長λm,Aのモニタ光Aと長波長λm,Bのモニタ光Bとを順に波長選択する機能を有している。
光電変換部12Bは、波長選択器12Dで波長選択されたモニタ光A,Bをそれぞれ光電変換し、得られた電気信号Ei,A,Ei,Bを出力する機能を有している。
電気スペクトラムアナライザ12Cは、光電変換部12Bから出力された電気信号Ei,A,Ei,Bの周波数スペクトルをそれぞれ観測して、モニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNと対応する周波数成分に関する電力を検出し、これら電力の電力比(dB差)に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCj(j=1〜Nの整数,j≠i)との間のコア間クロストークXTi-j,AおよびXTi-j,Bを算出する機能と、これらコア間クロストークXTi-j,AおよびXTi-j,Bに基づいて、コア間クロストークの波長依存特性ΔXTi-jを算出する機能とを有している。
[第2の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10の動作について説明する。
まず、モニタ光生成部11は、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wより短い波長λm,Aを有する短波長光と、波長帯Wより長い波長λm,Bを有する長波長光とを、波長合波器11Dにより合波して光分岐器11BでN個に分岐し、得られた分岐光を、各光変調器11Cで、それぞれ異なる固有のモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNにより変調することにより、モニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する。
図8は、第2の実施の形態にかかる波長配置例である。図8の波長配置例では、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯、すなわち波長λs1,λs2,〜,λsNを含む波長帯Wより短い波長λm,Aを有する短波長光であるモニタ光Aと、波長帯Wより長い波長λm,Bを有する長波長光であるモニタ光Bとを光源11Aで発生させている。これにより、信号光とモニタ光とを波長により容易に分離できるとともに、信号光に関する伝送特性を劣化させることなくモニタ光をマルチコアで伝送でき、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50においてコア間クロストークを評価することが可能となる。また、モニタ光として波長帯Wの両側に位置する波長を用いているため、コア間クロストークの波長依存特性を、波長帯Wを包含する広い範囲において高い精度で算出できる。
次に、波長合波器13は、モニタ光生成部11から送信されたモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを、それぞれ対応する信号光SC1,SC2,〜,SCNに合波し、得られた合波信号光を入力光CI1,CI2,〜,CINとしてマルチコア伝送部52へ出力する。
その後、波長分波器14は、マルチコア伝送部52から出力された出力光CO1,CO2,〜,CONからモニタ光RM1,RM2,〜,RMNを分波する。
コア間クロストーク算出部12は、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、対象コアCiのモニタ光RMiを光スイッチ12Aで選択し、このモニタ光RMiから短波長λm,Aのモニタ光Aと長波長λm,Bのモニタ光Bとを波長選択器12Dにより順に波長選択する。
続いて、コア間クロストーク算出部12は、波長選択器12Dで波長選択したモニタ光A,Bをそれぞれ光電変換部12Bで光電変換し、得られた電気信号Ei,A,Ei,Bの周波数スペクトルを電気スペクトラムアナライザ12Cで観測し、モニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNに関する信号電力の電力比に基づいて、モニタ光A,Bごとに、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCjとの間のコア間クロストークXTi-j,AおよびXTi-j,Bをそれぞれ算出する。
図9は、第2の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である。ここでは、対象コアC1で伝送したモニタ光SM1の周波数fm1と、対象コアC1以外のコアC2,〜,CNで伝送したモニタ光SM2,〜,SMNの周波数fm2,〜,fmNとに関する電力比を、モニタ光A,Bごとに、それぞれコアC1−C2間,〜,コアC1−CN間のコア間クロストークXT1-2,A,〜,XT1-N,A、およびXT1-2,B,〜,XT1-N,Bとして算出している。
この後、コア間クロストーク算出部12は、これらモニタ光A,Bに関するコア間クロストークXTi-j,AおよびXTi-j,Bに基づいて、コア間クロストークの波長依存特性を算出し、この波長依存特性に基づいて、例えば、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長λs1,λs2,〜,λsNにおけるコア間クロストークを算出する。
図10は、第2の実施の形態にかかるコア間クロストークの波長依存特性を示すグラフである。コア間クロストークは、信号光の波長に応じて変化する波長依存特性を有しており、一般的には、波長が長くなるにつれてコア間クロストークが増大する傾向を示す。
本実施の形態において、任意の波長λにおけるコアi,j間のコア間クロストークXTi-j(λ)を、波長λm,Aと波長λm,Bの2点におけるコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bを通過する直線により線形近似した場合、波長依存特性、すなわち単位波長あたりに変化するコア間クロストークXTi-j(λ)の値(傾き)ΔXTi-jは、次の式(1)により求められ、コア間クロストークXTi-j(λ)は、次の式(1)により求められる。
Figure 2017022638
Figure 2017022638
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、モニタ光生成部11が、光源11Aで発生させた波長帯Wより波長が短い短波長光と当該波長帯より波長が長い長波長光とを、波長分波器11Dにより合波した後、光分岐器11Bにより複数に光分岐し、得られた分岐光を互いに異なるモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNで光変調器11Cによりそれぞれ変調することにより、互いに異なる信号成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNをそれぞれ生成し、コア間クロストーク算出部12が、対象コアCiのモニタ光RMiのうちから波長選択器12Dにより波長選択した長λm,Aのモニタ光Aと長波長λm,Bのモニタ光Bとについて、それぞれ光電変換部12Bで光電変換した後に、電気スペクトラムアナライザ12Cで周波数スペクトルを観測し、モニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNと対応する周波数成分の電力比に基づいてコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bを算出し、これらモニタ光A,Bに関するコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bに基づき、コア間クロストークの波長依存特性ΔXTi-jを算出するようにしたものである。
これにより、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wが比較的広い場合や、コア間クロストークが波長に依存して変化する場合でも、より正確なコア間クロストークを得ることが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10について説明する。
前述した、第1の実施の形態では、コア間クロストーク算出部12において、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNを光電変換し、得られた電気信号Eiに関する周波数スペクトルに基づいてコア間クロストークXTi-jを算出する場合について説明した。本実施の形態は、モニタ光RM1,RM2,〜,RMNを光電変換して周波数スペクトルを観測するのではなく、直接、モニタ光RM1,RM2,〜,RMNの光スペクトルを観測してコア間クロストークXTi-jを算出する場合について説明する。
すなわち、本実施の形態は、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なるとともに互いに異なるモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNの光をモニタ光SM1,SM2,〜,SMNとして用い、対象コアCi伝送後のモニタ光RMiの光スペクトルを観測し、得られたモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNに関する光パワーのパワー比に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCj(j=1〜Nの整数,j≠i)との間のコア間クロストークXTi-jを算出するようにしたものである。
[モニタ光生成部]
次に、図11を参照して、本実施の形態にかかるモニタ光生成部11の構成について詳細に説明する。図11は、第3の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。
モニタ光生成部11には、主な回路部として、N個の光源11Aおよび波長分波器11Dが設けられている。
N個の光源11Aは、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なるモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNの光を発生させることにより、互いに異なる信号成分、ここでは異なる波長成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する機能を有している。
[コア間クロストーク算出部]
次に、図12を参照して、本実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部12の構成について詳細に説明する。図12は、第3の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。
コア間クロストーク算出部12には、主な回路部として、光スイッチ12Aおよび光スペクトラムアナライザ12Eが設けられている。
光スイッチ12Aは、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、順次1つずつあるいは指示された1つだけを、評価対象となる対象コアCi(i=1〜Nの整数)のモニタ光RMiとして選択出力する機能を有している。
光スペクトラムアナライザ12Eは、光スイッチ12Aから選択出力されたモニタ光RMiの光スペクトルを観測して、モニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNと対応する波長成分に関する光パワーを検出し、これら光パワーの比(dB差)に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCj(j=1〜Nの整数,j≠i)との間のコア間クロストークXTi-jを算出する機能とを有している。
[第3の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10の動作について説明する。
まず、モニタ光生成部11は、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なるモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNの光を光源11Aで発生させることにより、互いに異なる信号成分、ここでは異なる波長成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する。
図13は、第3の実施の形態にかかる波長配置例である。図13の波長配置例では、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯、すなわち波長λs1,λs2,〜,λsNを含む波長帯Wより短いモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNの光をモニタ光として光源11Aで発生させている。これにより、信号光とモニタ光とを波長により容易に分離できるとともに、信号光に関する伝送特性を劣化させることなくモニタ光をマルチコアで伝送でき、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50においてコア間クロストークを評価することが可能となる。なお、モニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNとして波長λs1,λs2,〜,λsNと対応する波長帯Wより長い波長を用いてもよい。
次に、波長合波器13は、モニタ光生成部11から送信されたモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを、それぞれ対応する信号光SC1,SC2,〜,SCNに合波し、得られた合波信号光を入力光CI1,CI2,〜,CINとしてマルチコア伝送部52へ出力する。
その後、波長分波器14は、マルチコア伝送部52から出力された出力光CO1,CO2,〜,CONからモニタ光RM1,RM2,〜,RMNを分波する。
コア間クロストーク算出部12は、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、光スイッチ12Aで選択した対象コアCiのモニタ光RMiの光スペクトルを光スペクトラムアナライザ12Eで観測し、モニタ用λm1,λm2,〜,λmNに関する光パワーの比に基づき、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCjとの間のコア間クロストークXTi-jを算出する。
図14は、第3の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である。ここでは、対象コアC1で伝送したモニタ光SM1のモニタ用波長λm1と、対象コアC1以外のコアC2,〜,CNで伝送したモニタ光SM2,〜,SMNのモニタ用波長λm2,〜,λmNとに関する光パワー比を、それぞれコアC1−C2間,〜,コアC1−CN間のコア間クロストークXT1-2,〜,XT1-Nとして算出している。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、モニタ光生成部11が、光源11Aで発生させた波長帯Wとは異なるとともに互いに異なるモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNの光をモニタ光SM1,SM2,〜,SMNとしてそれぞれ生成し、コア間クロストーク算出部12が、対象コアCiのモニタ光RMiについて光スペクトルを光スペクトラムアナライザ12Eで観測し、モニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNと対応する波長成分の光パワー比に基づいてコア間クロストークXTi-jを算出するようにしたものである。
これにより、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50において、モニタ光の周波数スペクトルではなく光スペクトルに基づき、コア間クロストークの波長依存特性を算出することが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10について説明する。
前述した第3の実施の形態では、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wとは異なるモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNの光からモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成した場合について説明した。この際、得られるコア間クロストークXTi-jは、あくまでもモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNにおけるものであり、実際の信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wにおける波長でのコア間クロストークではない。したがって、波長帯Wが比較的狭い場合や、コア間クロストークが波長に依存せず波長帯Wの全域にわたりあまり変化しない場合には、第1の実施の形態の測定方法により十分な値が得られるが、波長帯Wが比較的広い場合や、コア間クロストークが波長に依存して変化する場合には、より正確な測定方法が必要となる。
本実施の形態は、このような要請に対応するため、第1の実施の形態を用いてコア間クロストークの波長依存特性を算出する場合について説明する。すなわち、本実施の形態は、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wより短いモニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,ANを有する短波長光と、波長帯Wより長いモニタ用波長λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNを有する長波長光とを、それぞれ合波したものをモニタ光SM1,SM2,〜,SMNとして用い、コア伝送後のモニタ光RM1,RM2,〜,RMNからこれらモニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,AN,λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNごとにコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bを算出して、コア間クロストークの波長依存特性ΔXTi-jを算出するようにしたものである。
[モニタ光生成部]
次に、図15を参照して、本実施の形態にかかるモニタ光生成部11の構成について詳細に説明する。図15は、第4の実施の形態にかかるモニタ光生成部の構成を示すブロック図である。
モニタ光生成部11には、主な回路部として、N×2個の光源11AおよびN個の波長合波器11Dが設けられている。
N×2個の光源11Aは、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wより波長が短いモニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,ANの短波長光と、これらに対して対となる波長帯Wより波長が長いモニタ用波長λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNとを、それぞれ発生する機能を有している。
N個の波長合波器11Dは、これら光源11Aからのモニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,ANとモニタ用波長λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNとを、対ごとに波長合波することにより、互いに異なる信号成分、ここでは異なる波長成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する機能を有している。
[コア間クロストーク算出部]
次に、図16を参照して、本実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部12の構成について詳細に説明する。図16は、第4の実施の形態にかかるコア間クロストーク算出部の構成を示すブロック図である。
コア間クロストーク算出部12には、主な回路部として、光スイッチ12Aおよび光スペクトラムアナライザ1Eが設けられている。
光スイッチ12Aは、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、順次1つずつあるいは指示された1つだけを、評価対象となる対象コアCi(i=1〜Nの整数)のモニタ光RMiとして選択出力する機能を有している。
光スペクトラムアナライザ12Eは、光スイッチ12Aから選択出力されたモニタ光RMiの光スペクトルを観測して、モニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,AN,λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNと対応する波長成分に関する光パワーを検出し、これら光パワーの比(dB差)に基づいて、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCj(j=1〜Nの整数,j≠i)との間のコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bを算出する機能と、これらコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bに基づいて、コア間クロストークの波長依存特性ΔXTi-jを算出する機能とを有している。
[第4の実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかるコア間クロストーク評価システム10の動作について説明する。
まず、モニタ光生成部11は、互いに対となる、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯Wより短いモニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,ANの光と、波長帯Wより長いモニタ用波長λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNの光とを、各光源11Aで発生させて、波長合波器11Dで合波することにより、互いに異なる信号成分、ここでは異なる波長成分を含むモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを生成する。
図17は、第4の実施の形態にかかる波長配置例である。図17の波長配置例では、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長帯、すなわち波長λs1,λs2,〜,λsNを含む波長帯Wより短いモニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,ANを有する短波長光であるモニタ光Aと、波長帯Wより長いモニタ用波長λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNを有する長波長光であるモニタ光Bとを、それぞれ光源11Aで発生させている。これにより、信号光とモニタ光とを波長により容易に分離できるとともに、信号光に関する伝送特性を劣化させることなくモニタ光をマルチコアで伝送でき、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50においてコア間クロストークを評価することが可能となる。また、モニタ光として波長帯Wの両側に位置する波長を用いているため、コア間クロストークの波長依存特性を、波長帯Wを包含する広い範囲において高い精度で算出できる。
次に、波長合波器13は、モニタ光生成部11から送信されたモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを、それぞれ対応する信号光SC1,SC2,〜,SCNに合波し、得られた合波信号光を入力光CI1,CI2,〜,CINとしてマルチコア伝送部52へ出力する。
その後、波長分波器14は、マルチコア伝送部52から出力された出力光CO1,CO2,〜,CONからモニタ光RM1,RM2,〜,RMNを分波する。
コア間クロストーク算出部12は、波長分波器14から出力されたモニタ光RM1,RM2,〜,RMNのうちから、対象コアCiのモニタ光RMiを光スイッチ12Aで選択し、このモニタ光RMiの光スペクトルを光スペクトラムアナライザ12Eで観測し、モニタ用λm,A1,λm,A2,〜,λm,AN,λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNに関する光パワーの比に基づいて、モニタ光A,Bごとに、対象コアCiと対象コアCi以外のコアCjとの間のコア間クロストークXTi-j,AおよびXTi-j,Bをそれぞれ算出する。
図18は、第4の実施の形態にかかるコア間クロストークの算出例である。ここでは、対象コアC1で伝送したモニタ光SM1のモニタ用波長λm,A1,λm,B1と、対象コアC1以外のコアC2,〜,CNで伝送したモニタ光SM2,〜,SMNのモニタ用波長λm,A2,〜,λm,AN,λm,B2,〜,λm,BNとに関する光パワー比を、それぞれコアC1−C2間,〜,コアC1−CN間のコア間クロストークXT1-2,A,〜,XT1-N,A,XT1-2,B,〜,XT1-N,Bとして算出している。
この後、コア間クロストーク算出部12は、これらモニタ光A,Bに関するコア間クロストークXTi-j,AおよびXTi-j,Bに基づいて、コア間クロストークの波長依存特性を算出し、この波長依存特性に基づいて、例えば、信号光SC1,SC2,〜,SCNの波長λs1,λs2,〜,λsNにおけるコア間クロストークを算出する。
図19は、第4の実施の形態にかかるコア間クロストークの波長依存特性を示すグラフである。コア間クロストークは、信号光の波長に応じて変化する波長依存特性を有しており、一般的には、波長が長くなるにつれてコア間クロストークが増大する傾向を示す。
本実施の形態において、任意の波長λにおけるコアi,j間のコア間クロストークXTi-j(λ)を、波長λm,Ajと波長λm,Bjの2点におけるコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bを通過する直線により線形近似した場合、波長依存特性、すなわち単位波長あたりに変化するコア間クロストークXTi-j(λ)の値(傾き)ΔXTi-jは、次の式(3)により求められ、コア間クロストークXTi-j(λ)は、次の式(4)により求められる。
Figure 2017022638
Figure 2017022638
[第4の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、モニタ光生成部11が、光源11Aで発生させた波長帯Wより波長が短くかつ互いに異なるモニタ用短波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,ANを有する複数の短波長光と、波長帯より波長が長くかつ互いに異なるモニタ用長波長λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNを有する複数の長波長光とを、波長合波器11Dで対ごとに合波することによりモニタ光SM1,SM2,〜,SMNをそれぞれ生成し、コア間クロストーク算出部12が、光スイッチ12Aで選択した対象コアCiのモニタ光RMiについて光スペクトルを光スペクトラムアナライザ12Eで観測し、モニタ用波長λm,A1,λm,A2,〜,λm,AN,λm,B1,λm,B2,〜,λm,BNと対応する波長成分の光パワー比に基づいてコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bを算出し、得られた短波長光および長波長光に関するコア間クロストークXTi-j,A,XTi-j,Bに基づき、コア間クロストークの波長依存特性ΔXTi-jを算出するようにしたものである。
これにより、稼働中(インサービス中)のマルチコア光伝送システム50において、モニタ光の周波数スペクトルではなく光スペクトルに基づき、コア間クロストークの波長依存特性を算出することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
前述した第1の実施の形態では、図2に示したように、マルチコアファイバのN個のコアC1,C2,〜,CNに対して、N個の異なるモニタ用周波数fm1,fm2,〜,fmNを、それぞれ1対1で割り当てて、対応するモニタ光SM1,SM2,〜,SMNをそれぞれ変調する場合について説明したが、マルチコアファイバのコア間クロストークは、隣接コアからの寄与が支配的であり、それ以外のコアからのコア間クロストークは十分低いので無視できる場合がある。
したがって、このような場合には、マルチコアファイバのうち、少なくとも隣接配置されている2つのコアに対応するモニタ光を、異なるモニタ用周波数でそれぞれ変調するようにしてもよい。これにより、隣接配置されていない非隣接コアに対応するモニタ光については、同じモニタ用周波数での変調が許されるため、モニタ用周波数の数は、最大隣接コア数+1まで削減することが可能となり、結果として、回路規模を削減することができる。また、この構成は、第2の実施の形態にも同様にして適用できる。さらに、それぞれの隣接コアからのクロストークを区別する必要がない場合は、測定コアのモニタ用周波数と隣接コアのモニタ用周波数が区別できればよいので、モニタ用周波数の数は2まで削減することが可能となる。
また、前述した第3の実施の形態では、図11に示したように、マルチコアファイバのN個のコアC1,C2,〜,CNに対して、N個の異なるモニタ用波長λm1,λm2,〜,λmNを持つモニタ光SM1,SM2,〜,SMNを、それぞれ1対1で生成する場合について説明したが、マルチコアファイバのコア間クロストークは、隣接コアからの寄与が支配的であり、それ以外のコアからのコア間クロストークは十分低いので無視できる場合がある。
したがって、このような場合には、マルチコアファイバのうち、少なくとも隣接配置されている2つのコアに対応するモニタ光を、異なるモニタ用波長の光から生成するようにしてもよい。これにより、隣接配置されていない非隣接コアに対応するモニタ光については、同じモニタ用波長の光での生成が許されるため、モニタ用波長の数は、最大隣接コア数+1まで削減することが可能となり、結果として、回路規模を削減することができる。また、この構成は、第4の実施の形態にも同様にして適用できる。さらに、それぞれの隣接コアからのクロストークを区別する必要がない場合は、測定コアのモニタ用波長と隣接コアのモニタ用波長が区別できればよいので、モニタ用波長の数は2まで削減することが可能となる。
また、以上の各実施の形態は、マルチコアファイバのコアがシングルモードである場合に限定されるものではなく、マルチモードのコアである場合にも前述と同様にして適用てきる。
また、以上の第1および第2の実施の形態では、モニタ光生成部11の光変調器11Cが入力された分岐光を周波数変調し、コア間クロストーク算出部12がモニタ光の周波数成分を検出する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、光変調器11Cにおいて分岐光を強度変調、位相変調、または偏波変調してもよく、この際、コア間クロストーク算出部12でモニタ光の強度成分、位相成分、または偏波成分をそれぞ検出すればよい。
10…コア間クロストーク評価システム、11…モニタ光生成部、11A…光源、11B…光分岐器、11C…光変調器、11D…波長合波器、12…コア間クロストーク算出部、12A…光スイッチ、12B…光電変換部、12C…電気スペクトラムアナライザ、13…波長合波器、14…波長分波器、50…マルチコア光伝送システム、51…信号光送信部、52…マルチコア伝送部、53…信号光受信部、SC1,SC2,〜,SCN…信号光、λs1,λs2,〜,λsN…波長、SM1,SM2,〜,SMN…モニタ光、fm1,fm2,〜,fmN…モニタ用周波数、λm1,λm2,〜,λmN,λm,A,λm,B,λm,A1,λm,A2,〜,λm,AN,λm,B1,λm,B2,〜,λm,BN…モニタ用波長、CI1,CI2,〜,CIN…入力光、C1,C2,〜,CN,Cj…コア、Ci…対象コア、CO1,CO2,〜,CON,COi…出力光、RC1,RC2,〜,RCN…信号光、RM1,RM2,〜,RMN,RMi…モニタ光、Ei,Ei,A,Ei,B…電気信号、XTi-j,XTi-j,A,XTi-j,B,XTi-j(λ)…コア間クロストーク、ΔXTi-j…波長依存特性。

Claims (8)

  1. マルチコアファイバの各コアの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク評価方法であって、
    前記各コアで伝送される信号光の波長帯とは異なる波長を有するとともに、互いに異なる信号成分を含むモニタ光を複数生成するモニタ光生成ステップと、
    生成された前記モニタ光を前記各コアの信号光にそれぞれ合波する波長合波ステップと、
    前記各コアのうち評価対象となる対象コアで伝送された信号光から前記モニタ光を分波する波長分波ステップと、
    波長分波された前記対象コアのモニタ光に含まれる前記信号成分に基づいて、当該対象コアと当該対象コア以外のコアとの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク算出ステップと
    を備えることを特徴とするコア間クロストーク評価方法。
  2. 請求項1に記載のコア間クロストーク評価方法において、
    前記モニタ光生成ステップは、前記波長帯とは異なる波長の光を複数に光分岐し、得られた分岐光を互いに異なるモニタ用周波数でそれぞれ変調することにより、互いに異なる信号成分を含む前記モニタ光をそれぞれ生成し、
    前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光を光電変換した後に周波数スペクトルを観測し、前記モニタ用周波数と対応する周波数成分の電力比に基づいて前記コア間クロストークを算出する
    ことを特徴とするコア間クロストーク評価方法。
  3. 請求項1に記載のコア間クロストーク評価方法において、
    前記モニタ光生成ステップは、前記波長帯より波長が短い短波長光と当該波長帯より波長が長い長波長光とを合波した後に複数に光分岐し、得られた分岐光を互いに異なるモニタ用周波数でそれぞれ変調することにより、互いに異なる信号成分を含む前記モニタ光をそれぞれ生成し、
    前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光のうちから波長選択した前記短波長光と前記長波長光とについて、それぞれ光電変換した後に周波数スペクトルを観測し、前記モニタ用周波数と対応する周波数成分の電力比に基づいて前記コア間クロストークを算出し、これら短波長光および長波長光に関するコア間クロストークに基づき、コア間クロストークの波長依存特性を算出する
    ことを特徴とするコア間クロストーク評価方法。
  4. 請求項1に記載のコア間クロストーク評価方法において、
    前記モニタ光生成ステップは、前記波長帯とは異なるとともに互いに異なるモニタ用波長の光を前記モニタ光としてそれぞれ生成し、
    前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光について光スペクトルを観測し、前記モニタ用波長と対応する波長成分の光パワー比に基づいて前記コア間クロストークを算出する
    ことを特徴とするコア間クロストーク評価方法。
  5. 請求項1に記載のコア間クロストーク評価方法において、
    前記モニタ光生成ステップは、前記波長帯より波長が短くかつ互いに異なるモニタ用短波長を有する複数の短波長光と、前記波長帯より波長が長くかつ互いに異なるモニタ用長波長を有する複数の長波長光とを、対ごとに合波することにより前記モニタ光をそれぞれ生成し、
    前記コア間クロストーク算出ステップは、前記対象コアのモニタ光について光スペクトルを観測し、前記モニタ用波長と対応する波長成分の光パワー比に基づいて前記コア間クロストークを算出し、得られた短波長光および長波長光に関するコア間クロストークに基づき、コア間クロストークの波長依存特性を算出する
    ことを特徴とするコア間クロストーク評価方法。
  6. 請求項2または請求項3に記載のコア間クロストーク評価方法において、
    前記モニタ光生成ステップは、前記マルチコアファイバのうち、少なくとも隣接配置される2つのコアに対応するモニタ光を、異なるモニタ用周波数でそれぞれ変調することを特徴とするコア間クロストーク評価方法。
  7. 請求項4または請求項5に記載のコア間クロストーク評価方法において、
    前記モニタ光生成ステップは、前記マルチコアファイバのうち、少なくとも隣接配置される2つのコアに対応するモニタ光を、異なるモニタ用波長の光から生成することを特徴とするコア間クロストーク評価方法。
  8. マルチコアファイバの各コアの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク評価システムであって、
    前記各コアで伝送される信号光の波長帯とは異なる波長を有するとともに、互いに異なる信号成分を含むモニタ光を複数生成するモニタ光生成部と、
    生成された前記モニタ光を前記各コアの信号光にそれぞれ合波する波長合波器と、
    前記各コアのうち評価対象となる対象コアで伝送された信号光から前記モニタ光を分波する波長分波器と、
    波長分波された前記対象コアのモニタ光に含まれる前記信号成分に基づいて、当該対象コアと当該対象コア以外のコアとの間で発生するコア間クロストークを算出するコア間クロストーク算出部と
    を備えることを特徴とするコア間クロストーク評価システム。
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