JP5970591B2 - 光ファイバ増幅器のクロストーク測定装置および測定方法 - Google Patents
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Description
本発明は、空間分割多重光伝送で用いられる光ファイバ増幅器に関する。より詳細には、マルチコア光伝送システムにおけるマルチコアファイバ増幅器のクロストーク測定に関する。
スマートフォンを初めとする新たなインターネット通信端末が幅広く普及する現在、携帯電話やインターネットを支える光通信の利用も爆発的に広がっている。光伝送システムに対してもますますの高速化・大容量化が要請されている。光伝送システムの伝送容量を飛躍的に増大するために、1本のファイバの中に複数コアを有するマルチコアファイバを光伝送路に用いたマルチコア光伝送システムが開発されている。また、マルチモードファイバの異なる伝搬モードを用いて複数の情報を並列して伝送するマルチモード光伝送システムの開発も進められている。これらのマルチコアファイバやマルチモードファイバを光信号の多重化に用いる光伝送は、空間分割多重(SDM: Space Division Multiplexing)光伝送と呼ばれている。
SDM光伝送では、異なるコアまたは異なるモードにそれぞれ異なる情報を伝送する波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)信号を伝搬させることによって、従来技術の1つのシングルモードコアのみを有するファイバ(標準シングルモードファイバ)を伝送路とする場合と比較して、飛躍的に伝送容量を増やすことができる。
長距離のSDM光伝送システムでは、従来技術の標準シングルモードファイバを伝送路とする光伝送システムと同様に、伝送中に強度が小さくなった信号光を増幅するため、SDM用の光ファイバ増幅器が必要不可欠である。
マルチコア光伝送システムに用いられるマルチコアファイバ増幅器では、増幅用マルチコアファイバの各コアを伝搬する信号間のモード結合によって、コア間クロストークが生じる。マルチコアファイバ増幅器を光伝送システムへ適用するにあたっては、マルチコアファイバ増幅器におけるコア間クロストークの値を適切に評価して、コア間クロストーク値が規定値または設計値を下回るものであることを確認する必要がある。
図1は、マルチコアファイバのコア間クロストークを評価・測定する構成を示す図である。コア間クロストークは、伝送路で使用されるマルチコアファイバの単体においても重要な性能のパラメータとなっており、図1に示す評価・測定系を用いて簡便に測定できる(非特許文献1)。図1の評価・測定系401は、光源402、接続用のシングルコアファイバ402、407、被測定マルチコアファイバ405、調芯機構406、光パワーメータ408から構成される。マルチコアファイバ405の入力側から、1つのコアへ光源402からの光を入力する。マルチコアファイバ405の出力側において、調芯機構406によって複数のコアのいずれかにシングルコアファイバ407を調芯して、光パワーメータ408で光パワーを測定する。
出力側のシングルコアファイバ407を、入力側シングルコアファイバ403から光を入力したコアに調芯したときは、そのコアの伝送損失分だけ減衰した光パワーが測定される。それ以外のコアに調芯したときは、コア間クロストーク光パワーが測定できる。このような光パワー測定を全てのコアへ光を入力した場合について実施し、コアの伝送損失分だけ減衰した光パワーおよびコア間クロストークの光パワーから、2コアのコア間クロストーク値が求められる。
K. Takenaga et al. "An investigation on crosstalk i n multi-core fiber by introducing random fluctuation along longitudinal direction,"IEICE Trans. Commun., vol.E94-B, no.2, pp.409-416, 2011
Y. Tsuchida et al., "Amplification Characteristics of a Multi-core Erbium-doped Fiber Amplifier," in Proc. OFC/NFOEC2012, paper OM3C.3
しかしながら、上述のファイバ単体のコア間クロストーク測定方法を、マルチコアファイバ増幅器におけるコア間クロストーク測定方法としてそのまま適用することができない問題があった。マルチコアファイバ増幅器では、信号光の増幅動作時においてクロストークを測定する必要がある。このため、コア間クロストークの測定時に、少なくともクロストークを測定しようとする2コアにおいて信号光を入力して増幅動作させる。したがって、上述のマルチコアファイバ単体のコア間クロストーク測定方法のように、マルチコアファイバ増幅器の出力側においてクロストークを測定するコアの出力パワーをモニタする場合、コア間クロストーク測定をしようとする2つのコアにおいて信号光波長を同じに設定できない。光パワーメータでは同じ波長の信号光およびクロストーク光を区別することができないため、異なる波長の信号光を用いなければならない。
図2は、従来技術のマルチコアファイバ増幅器のコア間クロストークを評価・測定する構成を示す図である。評価・測定計410は、2つの可変レーザ光源411、412と、マルチコアエルビウムドープトファイバー415を含むマルチコアエルビウムドープトファイバー増幅器(MC−EDFA)413と、光スペクトラムアナライザ414とから構成されている。図2に示すように、クロストークを測定しようとする2つのコアに対して、それぞれ別々の信号光源411、412を備え、2つの光源411、412からの信号光の波長を互いに異なるものに設定している(非特許文献2)。
図3は、従来技術のクロストーク評価・測定系において、光スペクトラムアナライザで測定された増幅器出力のスペクトルを示す図である。図2の評価・測定系におけるMC−EDF415からの2つのコアからの光出力を同時に示したものである。マルチコアエルビウムドープトファイバー増幅器413中のMC−EDF415の異なるコアAおよびコアBに、それぞれ波長1550nmおよび1551nmの信号光を入力し、コアAの出力測定(図3の実線のスペクトル)によりコアBからコアAへのクロストークを、コアBの出力測定(図3の破線のスペクトル)によりコアAからコアBへのクロストークを測定することができる。
しかしながら、図2および図3に示した従来技術のマルチコアファイバ増幅器のコア間クロストーク測定方法では、クロストーク測定に用いる波長が近接しているとはいえ、異なる2波長間でのクロストーク測定となっている。本来、クロストークは所定の同一波長において測定されるべきものであって、従来技術の方法では、実際に測定したい特定の波長におけるコア間クロストークとは異なるものを測定しているという問題があった。
また、マルチモード光伝送システムに使用されるマルチモード光ファイバ増幅器では、マルチコア光ファイバ増幅器のコア間クロストークと同様にモード間クロストークの評価が必要となる。しかしながら、これまでマルチモード光ファイバ増幅器では、モード間クロストーク測定方法についての報告はなく、その測定方法を確立することが急務となっている。
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであって、異なるコア間で同一の信号光波長を用いた測定が可能となるマルチコア光ファイバ増幅器のコア間クロストーク測定装置および測定方法、ならびに、マルチモード光ファイバ増幅器のモード間クロストーク装置および測定方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のモードの信号光を伝搬・増幅するマルチモードファイバを増幅媒体として用いたマルチモード光ファイバ増幅器のモード間クロストーク測定装置において、試験光として、第1のモードを有する信号光を発生する光源と、前記光源からの前記信号光を等分の光パワーで分岐して、複数の信号光を生成する光分岐手段と、前記光分岐された前記複数の信号光の各々を、対応する異なる周波数で変調する複数の変調手段と、前記変調された複数の信号光の内の少なくとも1以上の信号光を、それぞれ、前記第1のモードとは異なる1以上のモードへ変換して合波し、前記合波された試験光をマルチモード光ファイバ増幅器に入力するモード合波手段と、前記光ファイバ増幅器からの増幅された光信号から、前記第1のモードおよび前記異なる1以上のモードの信号光を分波するモード分波手段と、前記モード分波手段からの前記第1のモードの出力信号光を電気信号へ変換する光電変換手段と、前記電気信号のスペクトルを検出する手段とを備え、前記複数の変調手段の内の、第1の変調手段からの第1の変調周波数で変調された信号光が、前記モード合波手段の前記第1のモードに対応するポートに接続され、前記複数の変調手段の内の、第2の変調手段からの第2の変調周波数で変調された信号光が、前記モード合波手段の前記第1のモードとは異なる第2のモードに対応するポートに接続され、前記モード分波手段からの、前記第2のモードに対応する増幅され分波された信号光出力は終端され、前記モード分波手段からの、前記第1のモードに対応する増幅され分波された信号光から変換された電気信号において、前記第1の変調周波数に対応するスペクトルと、前記第2の変調周波数に対応するスペクトルとの差分に基づいて、前記第1のモードおよび前記第2のモードの間のクロストークが求められることを特徴とするモード間クロストーク測定装置である。
好ましくは、前記スペクトルを検出する手段は、前記電気信号において、前記変調周波数に対応する特定の周波数のスペクトラムのパワーを測定する電気スペクトラムアナライザまたは狭帯域の帯域通過フィルタと組み合わせたパワーメータとすることができる。
また好ましくは、前記電気スペクトルアナライザで測定された、信号光に対応するピークパワーおよびクロストーク光に対応するピークパワーは、それぞれ白色雑音に対応するパワー分を差し引いて補正が行われ、前記補正後の、前記信号光に対応するピークパワーをPCROSS(dBm)、前記クロストーク光に対応するピークパワーをPSignalとするとき、光パワーでのクロストークは、クロストーク(dB)=0.5×PCROSS−PSignal として求められる。
以上説明したように、本発明の光ファイバ増幅器のクロストーク測定装置および測定方法は、マルチコア光ファイバ増幅器において従来の測定方法では不可能であった、異なるコア間で同一の信号光波長を用いたクロストーク測定を可能すると共に、マルチモード光ファイバ増幅器におけるモード間のクロストークを測定することを可能とする。
本発明は、動作状態において、同一の波長の信号光を用いた、新たな光ファイバ増幅器のクロストーク測定装置および測定方法を提供する。本発明の光ファイバ増幅器のクロストーク測定装置は、試験信号として、単一の光源が発生する信号光を分岐する光分岐器を備える。この光分岐器によって分岐された信号光が、複数の光変調器によってそれぞれ異なる周波数で変調される。マルチコア光ファイバ増幅器のコア間クロストーク測定の場合は、異なる周波数で変調された複数の信号光は、それぞれ光ファイバ増幅器の異なるコアへ入力されて増幅される。マルチコア光ファイバ増幅器出力光は、光電変換器で電気信号に変換され、電気信号のスペクトルを観測する手段、または特定の周波数のパワーを測定する手段により検出される。
マルチモード光ファイバ増幅器のモード間クロストーク測定の場合、異なる周波数で変調された複数の信号光は、それぞれモード合波器で異なるモードに変換されて合波された後、それぞれ光ファイバ増幅器へ入力されて増幅される。マルチモード光ファイバ増幅器からの出力光は、モード分波器で異なるモードの信号光に分波され、分波された各モードの信号光は光電変換器で電気信号に変換され、電気信号のスペクトルを観測する手段、または特定に周波数のパワーを測定する手段により検出される。以下、様々な実施形態について、本発明のクロストーク測定装置の詳細な構成および動作について説明する。本発明は、クロストーク測定装置として実施できる。また、クロストーク測定装置の各要素を、中央制御装置(CPU)、メモリなどを含むコンピュータ等の下で制御して実施されるクロストーク測定方法としても実施できる。
第1の実施形態:
図4は、本発明のクロストーク測定法を使用する第1の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。クロストーク測定系10は、大まかに、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器100と、クロストークを測定するブロックとから構成される。試験信号を生成するブロックは、信号光を発生する信号光源11、信号光パワーを複数に分岐する光分岐器12、可変光減衰器13−1、13−2、光変調器14−1、14−2、光変調器へ入力する変調信号波形を発生する波形発生器15−1、15−2、偏波制御器16−1、16−2から構成される。クロストークを測定するブロックは、可変光減衰器17、光信号を電気信号へ変換する光電変換器18および電気スペクトラムアナライザ19から構成されている。
図4は、本発明のクロストーク測定法を使用する第1の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。クロストーク測定系10は、大まかに、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器100と、クロストークを測定するブロックとから構成される。試験信号を生成するブロックは、信号光を発生する信号光源11、信号光パワーを複数に分岐する光分岐器12、可変光減衰器13−1、13−2、光変調器14−1、14−2、光変調器へ入力する変調信号波形を発生する波形発生器15−1、15−2、偏波制御器16−1、16−2から構成される。クロストークを測定するブロックは、可変光減衰器17、光信号を電気信号へ変換する光電変換器18および電気スペクトラムアナライザ19から構成されている。
信号光源11として、例えば波長可変レーザを使用し、信号光の発振波長を1560.6nmに設定した。信号光は、光分岐器12によってほぼ同じ光パワーに2分岐され、それぞれ例えば音響光学変調器によって構成される光変調器14−1、14−2へ入力される。一方の光変調器14−1の変調信号入力端子には、波形発生器15−1が発生する周波数f1=30kHzの矩形波が入力される。他方の光変調器14−2の変調信号入力端子には、波形発生器15−2が発生する周波数f2=20kHzの矩形波が入力される。したがって、光分岐器12によって2分岐された信号光のうち一方は30kHzで、他方は20kHzで変調された信号光となる。異なる周波数によって変調された各信号光は、それぞれ、可変光減衰器13−1、13−2で光パワーを調整された上で、光ファイバ増幅器100の異なるコアへ入力される。
図5は、本発明のクロストーク測定装置によってクロストークを測定する光ファイバ増幅器の構成示す図である。る光ファイバ増幅器100は、クロストークを測定する増幅用ファイバ101を含む。増幅用ファイバ101の入力端および出力端には、それぞれ、マルチコアファイバと7本のシングルコアファイバと間の変換器であるファンイン(FI)102およびファンアウト(FO)103が接続される。7本のシングルコアファイバに対応して、シングルコアファイバ用の励起光/信号光の合波器104−1a〜104−7a、104−1b〜104−7b、および、光アイソレータ105−1a〜105−7a、105−1b〜105−7bが備えられている。励起光源106−1〜106−7は、それぞれ合波器104−1a〜104−7aへ接続されている。
図6は、増幅用ファイバの断面構造を示す図である。増幅用ファイバ101は、7コアEr添加ファイバで、その断面構造は図6に示すように、活性イオンとしてErイオンが添加されたコアが細密充填構造で配置されたものである。中心のコアが0に、外周コアが反時計回りの順に1〜6に番号付けされている。以下の説明では、コア番号と、図6の断面構造で番号付けされたコアの位置とが対応している。
再び図4を参照すると、異なる周波数で変調された2つの信号光の内、光変調器14−1からのf1=30kHzによる変調信号光は、光ファイバ増幅器100のコア0へ入力される。また、光変調器14−2からのf2=20kHzによる変調信号光は、光ファイバ増幅器100のコア1へ入力される。2つの変調信号光は、光ファイバ増幅器100でそれぞれ等しい利得(10dB)で増幅される。ここで、光ファイバ増幅器100内の破線61で示した経路がコア0からコア1へのクロストークを示している。一方、実線62で示した経路は、コア2によって本来の増幅機能によって増幅された信号光を示す。
増幅用ファイバのコア0で増幅された信号光は、光ファイバ増幅器100の出力で終端され、コア1で増幅された信号光は、可変光減衰器17で光パワーを調整された後、光電変換器18へ入力される。光電変換器18において、信号光は電気信号に変換されて信号電圧が出力され、電気スペクトラムアナライザ19によってスペクトルが観測される。上述の光ファイバ増幅器100の出力の終端および出力測定の構成では、光変調器14−1からのf1=30kHzによる変調信号光は、光ファイバ増幅器100におけるクロストーク光として、電気スペクトラムアナライザ19でそのスペクトラムが観察される。
したがって、本発明のクロストーク測定装置は、希土類を添加した複数のコアを備えたマルチコアファイバを増幅媒体として用いたマルチコア光ファイバ増幅器100のコア間クロストーク測定装置において、試験光として、信号光を発生する光源11と、前記光源からの前記信号光を等分の光パワーで分岐して、複数の信号光を生成する光分岐手段12と、前記光分岐された前記複数の信号光の各々を、対応する異なる周波数で変調する複数の変調手段14−1、14−2と、前記光ファイバ増幅器からの出力信号光を電気信号へ変換する光電変換手段18と、前記電気信号のスペクトルを検出する手段19とを備え、前記複数の変調手段からの変調された信号光が前記マルチコアファイバの前記複数のコアに入力され、前記複数のコアの1つからの増幅された信号光が前記光電変換手段に接続されたものとして実施できる。
そして、前記複数の変調手段の内の、第1の変調手段14−1からの第1の変調周波数で変調された信号光が、前記マルチコアファイバの第1のコアに接続され、前記複数の変調手段の内の、第2の変調手段14−2からの第2の変調周波数で変調された信号光が、前記マルチコアファイバの第2のコアに接続され、前記マルチコア光ファイバ増幅器の前記第2のコアの出力が終端され、前記第1のコアからの増幅された信号光から変換された電気信号において、前記第1の変調周波数に対応するスペクトルと、前記第2の変調周波数に対応するスペクトルとの差分に基づいて、前記第1のコアおよび前記第2のコアの間のクロストークが求められることになる。
図7は、本発明の第1の実施形態のクロストーク測定法において観測されたスペクトルを示す図である。光変調器14−2によって変調され、光ファイバ増幅器100で増幅されたコア1からの出力光が光電変換されて、電気スペクトラムアナライザ19においてスペクトルが観測される。周波数20kHzにおいて、増幅用ファイバのコア1で増幅された信号光に対応するピークが観測される共に、周波数30kHzにおいて、コア0からコア1へ漏洩した信号光(クロストーク光)に対応するピークが観測される。
電気スペクトラムアナライザ19で観測されるのは各周波数成分のパワーである。一方、光電変換器18では信号光パワーから信号電圧に変換されるため、電気スペクトラムアナライザにおける観測パワーと、実際の光パワー(信号光パワーおよびクロストーク光パワー)の間には、次の関係がある。
電気スペクトラムアナライザの観測パワー ∝ 光パワー2 式(1)
したがって、図7に示したスペクトルのように、dBm単位で観測(表示)されたスペクトルからdB(対数)表示の光パワーのクロストークを計算する場合、次のように換算をする必要がある。すなわち、dBm表示されたクロストーク光に対応するピークパワーをPCROSS、dBm表示された信号光に対応するピークパワーをPsignalとしたとき、求めるべきdB表示でのクロストークは次式となる。
クロストーク(dB)=0.5×PCROSS − Psignal 式 (2)
したがって、図7に示したスペクトルのように、dBm単位で観測(表示)されたスペクトルからdB(対数)表示の光パワーのクロストークを計算する場合、次のように換算をする必要がある。すなわち、dBm表示されたクロストーク光に対応するピークパワーをPCROSS、dBm表示された信号光に対応するピークパワーをPsignalとしたとき、求めるべきdB表示でのクロストークは次式となる。
クロストーク(dB)=0.5×PCROSS − Psignal 式 (2)
ただし、図7のスペクトルのベースラインは、信号光および自然放出増幅光(ASE: Amplified Spontaneous Emission)のビート雑音による白色雑音である。このため、上述のクロストーク光に対応するピークパワーおよび信号光に対応するピークパワーは、この白色雑音のパワー分を差し引く補正を行う必要がある。具体的には、dBm表示の各ピークパワーを真数表示のパワーに変換して、真数表示の白色雑音パワーを差し引けば良い。補正後の真数表示パワーを再びdBm表示に変換すれば、補正後のピークパワーが得られる。具体的に図7の場合は、信号光に対応するピークパワーは−2.60dBm、クロストーク光に対応するピークパワーは−66.87dBm、信号光-ASE光ビート雑音のレベルは−80.38dBmである。上述の式(2)および白色雑音パワー分の補正を行うことによって、クロストークは−32.23dBとなる。
上述のようなコア0およびコア1の2つのコア間の測定を、増幅用ファイバへ変調光信号を入力するコアおよび増幅光を出力するコアを選択して、2コアの全組み合わせで実施することにより、光ファイバ増幅器100のコア間クロストークの全測定が可能となる。このように、本発明の光ファイバ増幅器のクロストーク測定装置および方法を用いることにより、増幅器を増幅動作させた状態で、異なるコア間で同一の信号光波長を用いたクロストーク測定が可能となる。
なお、本実施形態では信号光およびクロストーク光に対応する各周波数成分のパワーを、電気スペクトラムアナライザ19を使用して観測したが、十分に狭い帯域を有するバンドパスフィルタおよびパワーメータを用いて、20kHzおよび30kHzの各周波数成分のパワーをそれぞれ検出しても、同様にクロストーク測定が可能である。また、信号光に対する変調周波数は20kHzおよび30kHzの組み合わせだけに限られず、相互に区別してピークレベルを測定が可能な任意の周波数を用いることができる。
本実施形態では、光ファイバ増幅器の利得が10dBの場合を例示しているが、これとは異なる利得を設定した場合は、光ファイバ増幅器の異なる動作状態におけるクロストーク測定することになる。したがって、光ファイバ増幅器の利得が変わっても、本発明は何の変更も無く適用可能である。
光ファイバ増幅器の異なるコアに異なる周波数で変調された信号光を入力するものであれば、信号光源、光変調器の種類や、光増幅器の構成などは本実施形態で使用したものと異なるものを使用しても本発明の効果が得られることに変わりはない。
第2の実施形態:
図8は、本発明のクロストーク測定法を使用する第2の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。本実施形態のクロストーク測定装置および測定法は、図4に示した第1の実施形態における2コアの測定を、7コアの測定に拡張したものある。したがって、図4の構成および動作との相違点に絞って以下説明する。クロストーク測定系20は、図4に示した構成と同様に、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器100と、クロストークを測定するブロックとから構成される。
図8は、本発明のクロストーク測定法を使用する第2の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。本実施形態のクロストーク測定装置および測定法は、図4に示した第1の実施形態における2コアの測定を、7コアの測定に拡張したものある。したがって、図4の構成および動作との相違点に絞って以下説明する。クロストーク測定系20は、図4に示した構成と同様に、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器100と、クロストークを測定するブロックとから構成される。
クロストーク測定系20では、信号源11からの各信号光を、7つの変調器14−1〜14−7において7つの波形発生器15−1〜15−7からの互いに異なる7つの周波数で変調し、7つの変調された信号光を、7コアを有する光ファイバ増幅器100の各コアに同時に入力する。各信号光の変調周波数は、変調器14−7からのコア0への入力信号光はf1=20kHz、コア1〜コア6への信号光はそれぞれf2=25.0kHz〜f7=37.5kHzの範囲で2.5kHz間隔の等間隔で周波数をずらしたものとしている。入力された各信号光は、それぞれ等しい利得(10dB)で光ファイバ増幅器100によって増幅される。
増幅用ファイバのコア1で増幅された信号光は、光ファイバ増幅器100の出力で終端される。同様に、コア2〜コア6で増幅された信号光も、光ファイバ増幅器100の出力で終端される。光ファイバ増幅器100内の破線の経路が、コア0〜6の各々からコア7へのクロストークを示す。実線の経路は、ファイバ増幅器100のコア7における本来の増幅機能を示している。増幅された信号光は、それぞれ可変光減衰器13−1〜13−7で光パワーを調整される。コア7からの増幅された信号光は可変光減衰器17でレベル調整され、光電変換器18へ入力される。光電変換器18で増幅された信号光は電気信号に変換され、信号電圧が出力される。信号電圧は、電気スペクトラムアナライザ19でスペクトルが観測される。
図9は、第2の実施形態のクロストーク測定装置および測定法において観測されたスペクトルを示す図である。コア0からの出力光を光電変換した後で、電気スペクトラムアナライザ19で観測されたスペクトルを示す。周波数20kHzにコア0で増幅された信号光に対応するピークが観測される共に、周波数25kHz〜37.5kHzの範囲において2.5kHz間隔で、コア1〜コア6の各々からコア0へ漏洩した信号光(クロストーク光)に対応するピークが観測される。上述の式(2)および白色雑音パワー分の補正を行うことで、コア1、コア2、コア3、コア4、コア5、コア6の各々からコア0へのクロストークは、それぞれ、−32.20dB、−32.18dB、−32.19dB、−31.26dB、−31.94dB、−32.05dBと求められる。
このように、本実施形態のクロストーク測定装置および測定法によれば、あるコアにおける他のコアからのコア間クロストークを一括して測定することができる。このようなクロストーク測定を、増幅された光出力を取り出すコアを順次選択して全コアに対して実施することによって、光ファイバ増幅器100のクロストークを測定できることになる。このように、本発明の光ファイバ増幅器のクロストーク方法を用いることにより、増幅器を動作させた状態で、より効率的に、同一の信号光波長を用いた異なるコア間のクロストーク測定が可能となる。
第3の実施形態:
図10は、本発明のクロストーク測定法を使用する第3の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。クロストーク測定系30は、大まかに、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器200と、クロストークを測定するブロックとから構成される。試験信号を生成するブロックは、信号光を発生する信号光源21、信号光パワーを複数に分岐する光分岐器22、可変光減衰器23−1、23−2、23−3、光変調器24−1、24−2、24−3、光変調器へ入力する変調波形を発生する波形発生器25−1、25−2、25−3、偏波制御器26−1、26−2、26−3およびモード合波器211で構成される。クロストークを測定するブロックは、モード分波器212、可変光減衰器27、光信号を電気信号へ変換する光電変換器28および電気スペクトラムアナライザ29から構成されている。
図10は、本発明のクロストーク測定法を使用する第3の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。クロストーク測定系30は、大まかに、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器200と、クロストークを測定するブロックとから構成される。試験信号を生成するブロックは、信号光を発生する信号光源21、信号光パワーを複数に分岐する光分岐器22、可変光減衰器23−1、23−2、23−3、光変調器24−1、24−2、24−3、光変調器へ入力する変調波形を発生する波形発生器25−1、25−2、25−3、偏波制御器26−1、26−2、26−3およびモード合波器211で構成される。クロストークを測定するブロックは、モード分波器212、可変光減衰器27、光信号を電気信号へ変換する光電変換器28および電気スペクトラムアナライザ29から構成されている。
信号光源21として、基本モード(LP01モード)で発振する波長可変レーザを使用し、発振波長を1560.6nmに設定した。信号光源21からの信号光は、光分岐器22でほぼ同じ光パワーに3分岐され、それぞれ例えば音響光学変調器で構成される光変調器24−1、24−2、24−3へ入力される。光変調器24−1の変調信号入力端子には、波形発生器25−1が発生する周波数f1=20kHzの矩形波が入力される。同様に、光変調器24−2の変調信号入力端子には、波形発生器25−2が発生する周波数f2=30kHzの矩形波が入力され、光変調器24−3の変調信号入力端子には、波形発生器25−3が発生する周波数f3=35kHzの矩形波が入力される。3分岐された信号光は、それぞれ20kHz、30kHz、35kHzで変調される。
周波数20kHz、30kHz、35kHzで変調された各信号光は、それぞれ可変光減衰器23−1、23−2、23−3によって光パワーを調整された上で、モード合波器211のLP01、LP11oおよびLP11eの各ポートに入力される。LP11oおよびLP11eの各ポートへ入力した基本モード(LP01モード)信号光は、モード合波器211の内部で、それぞれLP11oモードおよびLP11eモードに変換される。LP01モードならびに変換後のLP11oモードおよびLP11eモードの各信号光は、モード合波器211の内部で合波され、光ファイバ増幅器200へ入力される。
図11は、本発明のクロストーク測定法によってクロストークを測定する光ファイバ増幅器の構成示す図である。光ファイバ増幅器200は、3モードEr添加ファイバで、1つのコアを有する増幅用ファイバ201を含む。増幅用ファイバ201には、LP11よりも高次のモードがカットオフされる3モード用の励起光/信号光の合波器204a、204b、3モード用の光アイソレータ205a、205bが用いられる。励起光源206が、合波器204aへ接続される。
異なる周波数で変調された各モードの信号光は、光ファイバ増幅器200においてそれぞれ等しい利得(10dB)で増幅される。光ファイバ増幅器からの出力信号光は、モード分波器212によってそれぞれLP01モードに変換された後、モード分波器212の異なるポートから出力される。光ファイバ増幅器200で増幅されたLP11oモードおよびLP11eモードの各信号光は、モード分波器212の出力端でそれぞれ終端される。増幅されたLP01モードの信号光は、可変光減衰器27によって光パワーを調整された後、光電変換器28へ入力される。光電変換器28によって信号光は電気信号に変換され信号電圧が出力される。信号電圧は、電気スペクトラムアナライザ29によってそのスペクトルが観測される。
図12は、第3の実施形態のクロストーク測定法において観測されたLP01モード増幅光のスペクトルを示す図である。図12のスペクトルでは、周波数20kHzにおいて、LP01モード信号光に対応するピークが観測される。これと共に、周波数30kHzにおいて、光ファイバ増幅器中にLP11oモードからLP01モードへ変換された信号光(クロストーク光)に対応するピークが観測される。さらに、35kHzにおいて、光ファイバ増幅器中にLP11eモードからLP01モードへ変換された信号光(クロストーク光)に対応するピークも観測される。
したがって、本発明のクロストーク測定装置は、複数のモードの信号光を伝搬・増幅するマルチモードファイバを増幅媒体として用いたマルチモード光ファイバ増幅器のモード間クロストーク測定装置において、試験光として、第1のモードを有する信号光を発生する光源21と、前記光源からの前記信号光を等分の光パワーで分岐して、複数の信号光を生成する光分岐手段22と、前記光分岐された前記複数の信号光の各々を、対応する異なる周波数で変調する複数の変調手段(24−1〜24−3)と、前記変調された複数の信号光の内の少なくとも1以上の信号光を、それぞれ、前記第1のモードとは異なる1以上のモードへ変換して合波し、前記合波された試験光をマルチモード光ファイバ増幅器に入力するモード合波手段211と、前記光ファイバ増幅器からの増幅された光信号から、前記第1のモードおよび前記異なる1以上のモードの信号光を分波するモード分波手段212と、前記モード分波手段からの前記第1のモードの出力信号光を電気信号へ変換する光電変換手段28と、前記電気信号のスペクトルを検出する手段29とを備えたものとして実施できる。
また、前記複数の変調手段の内の、第1の変調手段からの第1の変調周波数で変調された信号光が、前記モード合波手段の前記第1のモードに対応するポートに接続され、前記複数の変調手段の内の、第2の変調手段からの第2の変調周波数で変調された信号光が、前記モード合波手段の前記第1のモードとは異なる第2のモードに対応するポートに接続され、前記モード分波手段からの、前記第2のモードに対応する増幅され分波された信号光出力は終端され、前記モード分波手段からの、前記第1のモードに対応する増幅され分波された信号光から変換された電気信号において、前記第1の変調周波数に対応するスペクトルと、前記第2の変調周波数に対応するスペクトルとの差分に基づいて、前記第1のモードおよび前記第2のモードの間のクロストークが求められることになる。
これらの3つのピークレベルおよびベースラインの雑音レベルから、第1の実施形態で説明した式(2)および白色雑音パワー分の補正を行うことによって、モード間クロストークが求められる。図12ではLP01モード信号光に対応するピークパワーは−12.32dBm、LP11oモードクロストーク光に対応するピークパワーは−77.00dBm、LP11eモードクロストーク光に対応するピークパワーは−76.83dBm、信号光およびASE光のビート雑音レベルは−85.27dBmである。式(2)および白色雑音パワー分の補正を行って、LP11oモードのクロストークおよびLP11eモードのクロストークは、それぞれ−32.69dB、−32.59dBとなる。
なお本実施形態では、測定に使用したモード分波器212で生じるモード間クロストークが−55dB以下であって、光ファイバ増幅器のモード間クロストーク値より十分小さい。このため、測定したモード間クロストーク値にモード分波器のクロストークの影響はなかった。しかしながら、使用するモード分波器のモード間クロストークが光ファイバ増幅器のモード間クロストーク値に対して無視できない大きさの場合は、次のような考慮が必要となる。例えば、モード分波器のクロストークが光ファイバ増幅器のモード間クロストークの1/10程度より大きい場合には、より正確なクロストーク測定のために補正が必用となる。
モード分波器に起因した上述の補正が必用な状況では、電気スペクトラムアナライザ29で観測されるクロストーク光に対応するピークパワーは、光ファイバ増幅器200内部において生じたクロストーク光パワーおよびモード分波器212において生じたクロストーク光の和となっている。このような場合は、図10において光ファイバ増幅器200を取り外して、モード合波器211の出力とモード分波器212の入力とを短絡接続した測定系により、上述とほぼ同様の測定によって、予めモード分波器212のモード間クロストーク補正値を測定する。このとき、増幅器が存在していないので、電気スペクトラムアナライザ29で観測されるスペクトルには白色雑音は含まれていない。電気スペクトラムアナライザで測定するクロストーク光のピークレベルから、上述のモード分波器212で生じたクロストーク光パワーレベル補正値を使って補正をする。白色雑音を差し引く補正の場合と同様に、真数表示のモード分波器で生じたクロストーク光の分のパワーを差し引く補正を行うことによって、より正確な光ファイバ増幅器のクロストークが測定できる。
上述のようなモード間クロストークの測定を各モードの信号光出力に対して行うことにより、全ての光ファイバ増幅器のモード間クロストークを測定できる。
上述のように、本発明の光ファイバ増幅器のクロストーク方法を用いることにより、異なるモード間のクロストーク測定が可能となる。尚、本実施形態の測定法では、信号光およびクロストーク光に対応する周波数成分のパワーを電気スペクトラムアナライザで観測したが、十分に狭い帯域を有するバンドパスフィルタおよびパワーメータを用いて、20kHz、30kHzおよび35kHzの各周波数成分のパワーを検出しても、同様にクロストークを測定できる。また、信号光の変調周波数は、20kHz、30kHzおよび35kHzだけに限られず、相互に区別してピークレベルを測定が可能な任意の周波数の組み合わせを用いることができる。
本実施形態では、光ファイバ増幅器の利得が10dBの場合を例示しているが、これとは異なる利得を設定した場合は、光ファイバ増幅器の異なる動作状態におけるクロストーク測定することになる。したがって、光ファイバ増幅器の利得が変わっても、本発明は何の変更も無く適用可能である。
光ファイバ増幅器の異なるモードに異なる周波数で変調された信号光を入力するものであれば、信号光源および光変調器の種類、光増幅器の構成などは、本実施形態で使用したものと異なるものを使用しても本発明の効果が得られることに変わりはない。
第4の実施形態:
図13は、本発明のクロストーク測定法を使用する第4の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。クロストーク測定系40は、大まかに、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器300と、クロストークを測定するブロックとから構成される。試験信号を生成するブロックは、信号光を発生する信号光源31、信号光パワーを複数(6つ)に分岐する光分岐器32、可変光減衰器33−1a、33−2a、33−3a、33−1b、33−2b、33−3b、光変調器34−1a、34−2a、34−3a、34−1b、34−2b、34−3b、各光変調器へ入力する変調波形を発生する波形発生器35−1a、35−2a、35−3a、35−1b、35−2b、35−3b、偏波制御器36−1a、36−2a、36−3a、36−1b、36−2b、36−3bおよび2つのモード合波器311a、311bから構成される。クロストークを測定するブロックは、モード分波器312a、312b、可変光減衰器37、光信号を電気信号へ変換する光電変換器38および電気スペクトラムアナライザ39から構成される。
図13は、本発明のクロストーク測定法を使用する第4の実施形態のクロストーク測定装置の構成を示すブロック図である。クロストーク測定系40は、大まかに、試験信号を生成するブロックと、クロストークが測定される光ファイバ増幅器300と、クロストークを測定するブロックとから構成される。試験信号を生成するブロックは、信号光を発生する信号光源31、信号光パワーを複数(6つ)に分岐する光分岐器32、可変光減衰器33−1a、33−2a、33−3a、33−1b、33−2b、33−3b、光変調器34−1a、34−2a、34−3a、34−1b、34−2b、34−3b、各光変調器へ入力する変調波形を発生する波形発生器35−1a、35−2a、35−3a、35−1b、35−2b、35−3b、偏波制御器36−1a、36−2a、36−3a、36−1b、36−2b、36−3bおよび2つのモード合波器311a、311bから構成される。クロストークを測定するブロックは、モード分波器312a、312b、可変光減衰器37、光信号を電気信号へ変換する光電変換器38および電気スペクトラムアナライザ39から構成される。
信号光源31として、基本モード(LP01モード)で発振する波長可変レーザを使用し、発振波長を1560.6nmに設定した。信号光源31からの信号光は、光分岐器32によってほぼ同じ光パワーに6分岐され、それぞれ例えば音響光学変調器で構成される光変調器34−1a、34−2a、34−3a、34−1a、34−2a、34−3aへ入力される。
光変調器34−1aの変調信号入力端子には、波形発生器35−1aからの周波数f1a=20kHzの矩形波が入力される。他の光変調器についても、同様に、異なる周波数の矩形波が入力される。すなわち、光変調器34−2aの変調信号入力端子には、波形発生器35−2aからの周波数f2a=25kHzの矩形波が、光変調器34−3aの変調信号入力端子には、波形発生器35−3aからの周波数f3a=27.5kHzの矩形波が、光変調器34−1bの変調信号入力端子には、波形発生器35−1bからの周波数f1b=30kHzの矩形波が、光変調器34−2bの変調信号入力端子には、波形発生器35−2bからの周波数f2b=35kHzの矩形波が、光変調器34−3bの変調信号入力端子には、波形発生器35−3bからの周波数f3b=37.5kHzの矩形波が、それぞれ入力される。
光分岐器32で6つに分岐された信号光は、それぞれ20kHz、25kHz、27.5kHz、30kHz、35kHz、37.5kHzで変調される。それぞれの周波数で変調された各信号光は、それぞれ可変光減衰器33−1a、33−2a、33−3a、33−1b、33−2b、33−3bで光パワーを調整された上で、モード合波器311a、311bのLP01、LP11oおよびLP11eの各ポートに入力される。LP11o、LP11eの各ポートへ入力した基本モード(LP01モード)信号光は、モード合波器311a、311bの内部において、それぞれLP11oモード、LP11eモードへ変換される。LP01モードならびにモード変換されたLP11oモードおよびLP11eモードの各信号光は、モード合波器311a、311bの内部で合波され、光ファイバ増幅器300へ入力される。
本実施形態のクロストーク測定装置および測定法における光ファイバ増幅器300の構成は、図5に示した第1の実施形態で使用した光ファイバ増幅器100と類似している。増幅用ファイバは、7コアを有するEr添加ファイバであって、各コアは3モード(LP01、LP11o、LP11e)の信号光を伝搬し増幅する。コアの構成およびコアの番号付けは、図6に示したのと同様である。
周波数20kHz、25kHz、27.5kHzで変調された各信号光は、光ファイバ増幅器300のコア0へ、周波数30kHz、35kHz、37.5kHzで変調された各信号光は光ファイバ増幅器300のコア1へそれぞれ入力され、等しい利得10dBで増幅される。光ファイバ増幅器のコア0からの出力信号光は、モード分波器312aでそれぞれLP01モードに変換された後、モード分波器312aの異なるポートから出力される。同様に、光ファイバ増幅器のコア1からの出力信号光は、モード分波器312bでそれぞれLP01モードに変換された後、モード分波器312bの異なるポートから出力される。
コア0で増幅されたLP11oモードおよびLP11eモードの各信号光は、モード分波器312aの出力端で終端され、コア1で増幅されたLP01モード、LP11oモードおよびLP11eモードの各信号光は、モード分波器312bの出力端でそれぞれ終端される。コア0で増幅されたLP01モードの信号光は可変光減衰器37で光パワーを調整された後、光電変換器38へ入力される。光電変換器38において、信号光は電気信号へ変換され信号電圧が出力される。信号電圧は、電気スペクトラムアナライザ39によってスペクトルがとして観測される。
図14は、第4の実施形態のクロストーク測定法において観測されたLP01モード増幅光のスペクトルを示す図である。周波数20kHzにおいて、LP01モード信号光に対応するピークが観測される。これと共に、周波数25kHz、27.5kHzにおいて、コア0におけるモード間クロストークによるピークが観測される。さらに、周波数30kHz、35kHz、37.5kHzにおいて、コア1からコア0のコア間クロストークおよびモード間クロストークによるピークが観測できている。すなわち、本実施形態のクロストーク測定系では、2つのコア間のクロストークの効果と、モード間のクロストークの効果が重畳された光ファイバ増幅器全体の総合的なクロストークが得られる。
これらのピークレベルおよびベースラインの雑音レベルから、第1の実施形態で説明した式(2)および白色雑音パワー分の補正を行うことによって、コア間クロストークおよびモード間クロストークが求められる。図14において、コア0におけるモード間クロストークは、LP11o→LP01が−31.54dB、LP11e→LP01が−31.73dB、コア1からコア0へのコア間クロストークおよびモード間クロストークは、コア1のLP01→コア0のLP01が−32.69dB、コア1のLP11o→コア0のLP01が−35.03dB、コア1のLP11e→コア0のLP01が−34.84dBと求められた。
したがって、本発明のクロストーク測定装置は、複数のモードの信号光を伝搬・増幅可能であって、希土類を添加した複数のコアを備えたマルチコア・マルチモードファイバを増幅媒体として用いたマルチコア光ファイバ増幅器において、コア間クロストークおよびモード間クロストークを測定する装置において、試験光として、第1のモードを有する信号光を発生する光源31と、前記光源からの前記信号光を等分の光パワーで分岐して、複数の信号光を生成する光分岐手段32と、前記光分岐された前記複数の信号光の各々を、対応する異なる周波数で変調する複数の変調手段と、前記変調された複数の信号光の内の少なくとも1以上の信号光を、それぞれ、前記第1のモードとは異なる1以上のモードへ変換して合波し、前記合波された試験光をマルチモード光ファイバ増幅器に入力し、各々が前記マルチコア・マルチモードファイバの1つのコアと対応している少なくとも2以上のモード合波手段(311a、311b)と、前記光ファイバ増幅器からの増幅された光信号から、前記第1のモードおよび前記異なる1以上のモードの信号光を分波し、各々が前記マルチコア・マルチモードファイバの1つのコアと対応している少なくとも2以上のモード分波手段(312a、312b)と、前記モード分波手段からの前記第1のモードの出力信号光を電気信号へ変換する光電変換手段38と、前記電気信号のスペクトルを検出する手段39とを備えたものとして実施できる。
さらに、前記複数の変調手段の内の、第1の変調手段からの第1の変調周波数で変調された信号光が、前記マルチコア・マルチモードファイバの第1のコアに対応する前記モード合波手段の、前記第1のモードに対応するポートに接続され、前記複数の変調手段の内の、第2の変調手段からの第2の変調周波数で変調された信号光が、前記マルチコア・マルチモードファイバの前記第1のコアに対応する前記モード合波手段の、前記第1のモードとは異なる第2のモードに対応するポートに接続され、前記複数の変調手段の内の、第3の変調手段からの第3の変調周波数で変調された信号光が、前記マルチコア・マルチモードファイバの第2のコアに対応する前記モード合波手段の、前記第1のモードに対応するポートに接続され、前記複数の変調手段の内の、第4の変調手段からの第4の変調周波数で変調された信号光が、前記マルチコア・マルチモードファイバの前記第2のコアに対応する前記モード合波手段の、前記第1のモードとは異なる前記第2のモードに対応するポートに接続され、前記少なくとも2以上のモード分波手段の、前記第2のモードの出力は終端され、前記少なくとも2以上のモード合波手段の内の前記第2のコアに対応するモード合波手段の、前記第1のモードの出力は終端され、前記少なくとも2以上のモード合波手段の内の前記第1のコアに対応するモード合波手段の、前記第1のモードに対応する増幅され分波された信号光から変換された電気信号において、前記第1の変調周波数に対応するスペクトルと、前記第2の変調周波数に対応するスペクトルとの差分に基づいて、前記第1のコアにおける、前記第1のモードおよび前記第2のモードの間のモード間クロストークが求められ、前記第3の変調周波数に対応するスペクトルと、前記第4の変調周波数に対応するスペクトルとの差分に基づいて、前記第2のコアにおける、前記第1のモードおよび前記第2のモードの間のモード間クロストークが求められ、前記第1の変調周波数に対応するスペクトルと、前記第4の変調周波数に対応するスペクトルとの差分に基づいて、前記第1のコアの前記第1のモードおよび前記第2のコアの前記第2のモードの間のコア間クロストークおよびモード間クロストークが求められることになる。
使用するモード分波器312a、312bのモード間クロストークが光ファイバ増幅器のモード間クロストーク値に対して無視できない大きさの場合は、第3の実施形態で説明したのと同様にモード分波器のクロストークを補正することが必要となる。
上述のように、本実施形態の光ファイバ増幅器のクロストーク方法を用いることにより、異なるコア間およびモード間のクロストークを同時に測定することが可能となる。
尚、本実施形態の測定法では、信号光およびクロストーク光に対応する周波数成分のパワーを電気スペクトラムアナライザで観測したが、十分に狭い帯域を有するバンドパスフィルタおよびパワーメータを用いて、各変調周波数成分のパワーを検出しても、同様にクロストークを測定できる。また、信号光の変調周波数は、20kHz、25kHz、27.5kHz、30kHz、35kHzおよび37.5kHzに限られず、相互に区別してピークレベルを測定が可能な任意の周波数の組み合わせを用いることができる。
本実施形態では、光ファイバ増幅器の利得が10dBの場合を例示しているが、これとは異なる利得を設定した場合は、光ファイバ増幅器の異なる動作状態におけるクロストーク測定することになる。したがって、光ファイバ増幅器の利得が変わっても、本発明は何の変更も無く適用可能である。
光ファイバ増幅器の異なるコアおよび異なるモードに異なる周波数で変調された信号光を入力するものであれば、信号光源、光変調器、光増幅器構成などは本実施形態で使用したものと異なるものを使用しても本発明の効果が得られることに違いはない。
上述のクロストーク測定装置は、装置の各要素を、中央制御装置(CPU)、メモリなどを含むコンピュータ等の制御の下で、各実施形態のような試験光信号を生成するステップ、測定対象の光ファイバ増幅器の所定のコアに試験光を接続し入力するステップ、電気スペクラムアナライザなどによる各クロストークに対応する各電気信号レベルを測定するステップを少なくとも含む方法の発明としても実施できる。各クロストークに対応する各電気信号レベルに対して、上述の式(2)および白色雑音パワー分の補正を行うステップ、または、使用するモード分波器のモード間クロストークを補正するステップを含むこともできる。
以上詳細に説明してきたように、本発明の光ファイバ増幅器のクロストーク測定装置および測定方法によって、マルチコア光ファイバ増幅器において従来技術の測定方法では不可能であった、異なるコア間で同一波長の信号光を用いたクロストーク測定を実現することができる。また、マルチモード光ファイバ増幅器におけるモード間のクロストークを測定することを可能とする。
本発明は、一般的に通信システムに利用することができる。特に、SDM光伝送などの光通信システムに利用できる。
10、20、30、40 クロストーク測定系
11、21、31、402、411、412 信号光源
12、22、32 光分岐器
13−1〜13−7、23−1〜23−3、33−1a〜33−3a、33−1b〜33−3b 可変光減衰器
14−1〜14−7、24−1〜24−3、34−1a〜34−3a、34−1b〜34−3b 光変調器
15−1〜15−7、25−1〜25−3、35−1a〜35−3a、35−1b〜35−3b 波形発生器
16−1〜16−7、26−1〜26−3、36−1a〜36−3a、36−1b〜36−3b 偏波制御器
18、28、38 光電変換器
19、29、39 電気スペクトラムアナライザ
100、200、405、415 光ファイバ増幅器
101、201 増幅用ファイバ
102 ファンイン
103 ファンアウト
104−1a〜104−7a、104−1b〜104−7b 合波器
105−1a〜105−7a、105−1b〜105−7b 光アイソレータ
106−1〜106−7 励起光源
211、311a、311b モード合波器
212、312a、312b モード分波器
408、414 光パワーメータ
11、21、31、402、411、412 信号光源
12、22、32 光分岐器
13−1〜13−7、23−1〜23−3、33−1a〜33−3a、33−1b〜33−3b 可変光減衰器
14−1〜14−7、24−1〜24−3、34−1a〜34−3a、34−1b〜34−3b 光変調器
15−1〜15−7、25−1〜25−3、35−1a〜35−3a、35−1b〜35−3b 波形発生器
16−1〜16−7、26−1〜26−3、36−1a〜36−3a、36−1b〜36−3b 偏波制御器
18、28、38 光電変換器
19、29、39 電気スペクトラムアナライザ
100、200、405、415 光ファイバ増幅器
101、201 増幅用ファイバ
102 ファンイン
103 ファンアウト
104−1a〜104−7a、104−1b〜104−7b 合波器
105−1a〜105−7a、105−1b〜105−7b 光アイソレータ
106−1〜106−7 励起光源
211、311a、311b モード合波器
212、312a、312b モード分波器
408、414 光パワーメータ
Claims (1)
- 複数のモードの信号光を伝搬・増幅するマルチモードファイバを増幅媒体として用いたマルチモード光ファイバ増幅器のモード間クロストーク測定装置において、
試験光として、第1のモードを有する信号光を発生する光源と、
前記光源からの前記信号光を等分の光パワーで分岐して、複数の信号光を生成する光分岐手段と、
前記光分岐された前記複数の信号光の各々を、対応する異なる周波数で変調する複数の変調手段と、
前記変調された複数の信号光の内の少なくとも1以上の信号光を、それぞれ、前記第1のモードとは異なる1以上のモードへ変換して合波し、前記合波された試験光をマルチモード光ファイバ増幅器に入力するモード合波手段と、
前記光ファイバ増幅器からの増幅された光信号から、前記第1のモードおよび前記異なる1以上のモードの信号光を分波するモード分波手段と、
前記モード分波手段からの前記第1のモードの出力信号光を電気信号へ変換する光電変換手段と、
前記電気信号のスペクトルを検出する手段と
を備え、
前記複数の変調手段の内の、第1の変調手段からの第1の変調周波数で変調された信号光が、前記モード合波手段の前記第1のモードに対応するポートに接続され、
前記複数の変調手段の内の、第2の変調手段からの第2の変調周波数で変調された信号光が、前記モード合波手段の前記第1のモードとは異なる第2のモードに対応するポートに接続され、
前記モード分波手段からの、前記第2のモードに対応する増幅され分波された信号光出力は終端され、
前記モード分波手段からの、前記第1のモードに対応する増幅され分波された信号光から変換された電気信号において、前記第1の変調周波数に対応するスペクトルと、前記第2の変調周波数に対応するスペクトルとの差分に基づいて、前記第1のモードおよび前記第2のモードの間のクロストークが求められることを特徴とするモード間クロストーク測定装置。
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