JP7210606B2 - アンテナ、アンテナ装置、および車載用アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ、アンテナ装置、および車載用アンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、アンテナ、アンテナ装置、および車載用アンテナ装置に関する。
広帯域特性を有するアンテナとして、自己相似形状を有する自己相似アンテナがある。例えば、自己相似アンテナの1つであるボウタイアンテナは、約600MHzから6GHzまでの広い周波数帯で安定的に動作する広帯域アンテナとして知られている。
特許文献1には、ボウタイアンテナを用いたアンテナ装置が開示されている。
特開2002-43838号公報
ボウタイアンテナの特徴の1つに無指向性がある。そのため、無指向性かつ広帯域特性のアンテナを設計する際にはボウタイアンテナが選択肢の1つとなり得る。しかし、広帯域特性でありながら、所望の方向の利得を向上させる必要のあるアンテナを設計する際には、従来のボウタイアンテナを含む従来の自己相似アンテナの技術をそのまま適用するだけでは実現困難である。
本発明が解決しようとする課題は、所望の方向への利得を向上させることができる広帯域のアンテナを実現する技術を提供することである。
上述した課題を解決するための本発明の第1の態様は、給電部に接続される端部に対して起立した状態で配置され、所定の拡開方向に拡開する形状の放射素子を備え、前記放射素子は、前記拡開方向に沿った所定の仮想対称面を挟んで、面対称となる第1の放射素子部および第2の放射素子部を有することによって前記拡開する形状を構成し、前記端部を基準とした自己相似形状である、アンテナである。
第1の態様によれば、放射素子の形状を、所定の拡開方向に拡開する形状であって、給電部に接続される端部を基準とした自己相似形状とし、当該放射素子を当該端部に対して起立した状態に配置することでアンテナを構成することができる。本態様のアンテナによれば、拡開方向の利得を高めることができる。したがって、拡開方向の向きによってアンテナの指向性を制御することができ、所望の方向への利得を向上させた広帯域のアンテナを実現できる。
第2の態様は、前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部が成す前記拡開の開度は、20度以上160度以下である、第1の態様のアンテナである。
第2の態様によれば、放射素子の拡開形状による拡開方向への開度を、20度以上160度以下とすることができる。
第3の態様は、前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部は、前記仮想対称面上に位置する所定の屈折部を介して一体に構成された、第1又は第2の態様のアンテナである。
第3の態様によれば、一体に構成された第1の放射素子部および第2の放射素子部を屈折部で折り曲げたような構成とすることが可能となり、放射素子を所定の開度で拡開させることができる。
第4の態様は、前記拡開する形状は、前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部を上面視した場合、前記屈折部で屈折したV字状の形状である、第3の態様のアンテナである。
第4の態様によれば、拡開する形状を、第1の放射素子部および第2の放射素子部を上面視した場合、屈折部で屈折したV字状の形状とすることができる。
第5の態様は、前記屈折部は直線状の屈折線を有し、前記放射素子は、前記仮想対称面への投影視における前記屈折線の方向の長さが、アンテナ帯域周波数の下限の電波の1/8波長以上の長さである、第3又は第4の態様のアンテナである。
第5の態様によれば、放射素子の仮想対称面への投影視における当該放射素子の屈折線に沿った方向の長さを、1/8波長以上とすることができる。
第6の態様は、前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部は、前記仮想対称面上に位置する所定の仮想屈折部の一部を含まずに一体に構成された、第1又は第2の態様のアンテナである。
第6の態様によれば、一体に構成された第1の放射素子部および第2の放射素子部を、仮想屈折部の一部を含まずに折り曲げたような構成とすることができるため、放射素子を所定の開度で拡開させることができる。
第7の態様は、前記拡開する形状は、前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部を上面視して前記端部側へ投影した場合、前記端部を基点としたV字状の形状である、第6の態様のアンテナである。
第7の態様によれば、拡開する形状を、第1の放射素子部および第2の放射素子部を上面視した場合、端部を基点としたV字状の形状とすることができる。
第8の態様は、前記仮想屈折部は、直線状の仮想屈折線を有し、前記放射素子は、前記仮想対称面への投影視における前記仮想屈折線の方向の長さが、アンテナ帯域周波数の下限の電波の1/8波長以上の長さである、第6又は第7の態様のアンテナである。
第8の態様によれば、放射素子の仮想対称面への投影視における当該放射素子の仮想屈折線に沿った方向の長さを、1/8波長以上とすることができる。
第9の態様は、前記アンテナ帯域周波数の下限は1GHz以上である、第5又は第8の態様のアンテナである。
第9の態様によれば、アンテナ帯域周波数を1GHz以上とすることができる。
第10の態様は、第1~第9の何れかの態様のアンテナを複数備えたアンテナ装置である。
第10の態様によれば、第1~第9の何れかの態様のアンテナを複数備えたアンテナ装置を実現できる。
第11の態様は、第1~第9の何れかの態様のアンテナを、前記拡開方向を異なる方向に向けて複数備えたアンテナ装置である。
第11の態様によれば、第1~第9の何れかの態様の複数のアンテナを、その拡開方向が異なる方向に向くように配置してアンテナ装置を構成できる。これによれば、各アンテナによってその拡開方向の利得を高めることができるので、例えば、所定平面における全方位をカバーするようにアンテナの数や個々の拡開方向を調整することにより、広帯域で高利得かつ無指向性の特徴を有するアンテナ装置を実現できる。
第12の態様は、第1~第9の何れかの態様のアンテナと、アンテナ帯域周波数が、前記アンテナのアンテナ帯域周波数より低いラジオ受信用の他アンテナと、前記アンテナおよび前記他アンテナを収容するケースと、を備えた車載用アンテナ装置である。
第12の態様によれば、第1~第9の何れかの態様と同様の効果を奏するアンテナと、これよりもアンテナ帯域周波数が低いラジオ受信用の他アンテナと、をケースに収容した車載用アンテナ装置を実現できる。
第13の態様は、給電部に接続される端部に対して起立した状態で配置され、所定の拡開方向に拡開する形状の放射素子を備え、前記放射素子は、前記拡開方向に沿った所定の仮想対称面を挟んで、面対称となる第1の放射素子部および第2の放射素子部を有することによって前記拡開する形状を構成し、前記端部と前記第1の放射素子部とが成す角度は鋭角であり、前記端部と前記第2の放射素子部とが成す角度は鋭角である、アンテナである。
第13の態様によれば、放射素子の形状を、所定の拡開方向に拡開する形状であって、端部と第1の放射素子部とが成す角度を鋭角とし、端部と第2の放射素子部とが成す角度を鋭角とし、当該放射素子を当該端部に対して起立した状態に配置することでアンテナを構成することができる。本態様のアンテナによれば、拡開方向の利得を高めることができる。したがって、拡開方向の向きによってアンテナの指向性を制御することができ、所望の方向への利得を向上させた広帯域のアンテナを実現できる。
車載用アンテナ装置の内部構成例を示す図。 アンテナ装置における1つのアンテナの構成例を示す図。 アンテナの基本的な特性を説明する説明図。 アンテナの基本的な特性を説明する他の説明図。 アンテナの基本的な特性を説明する他の説明図。 アンテナ装置におけるアンテナの構成例を示す他の図。 開度δ=180度とした場合のアンテナの上面図。 開度δ=120度とした場合のアンテナの上面図。 開度δ=90度とした場合のアンテナの上面図。 開度δ=60度とした場合のアンテナの上面図。 開度δ=20度とした場合のアンテナの上面図。 使用周波数が1700MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が2500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が3500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が4500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が5500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が6000MHzのときの指向性パターンを示す図。 2つのアンテナ間の通過損失特性を示すグラフ。 アンテナのVSWR特性を示すグラフ。 変形例におけるアンテナの構成例を示す図。 図20のアンテナを複数備えたアンテナ装置の構成例を示す図。 2つのアンテナ間の包絡線相関係数を示すグラフ。 2つのアンテナ間の通過損失特性を示すグラフ。 水平面平均利得を示すグラフ。 放射効率を示すグラフ。 VSWR特性を示すグラフ。 使用周波数が1700MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が2500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が3500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が4500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が5500MHzのときの指向性パターンを示す図。 使用周波数が6000MHzのときの指向性パターンを示す図。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態の一例について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
先ず、本実施形態では、方向を次のように定義することとする。すなわち、本実施形態の車載用アンテナ装置1は、乗用車等の車両に搭載されて使用されるものであり、その前後・左右・上下の方向を、車両への搭載時における車両の前後・左右・上下の方向と同じとする。そして、前後方向をY軸方向、左右方向をX軸方向、上下方向をZ軸方向と定義する。この直交3軸の方向が分かり易いように、各軸方向に平行な方向を示す参照方向を各図に付記した。各図に示した参照方向の交点は座標原点を意味するものではない。あくまで参照方向を示している。また、本実施形態の車載用アンテナ装置1の外観は、前方が先細りで、且つ車両への取付面から上方へ向かって徐々に左右の幅が細くなるようにデザインされているので、デザインの特徴を方向の理解の助けとすることができる。
図1は、本実施形態における車載用アンテナ装置1の内部構成例を示す斜視透視図である。図1に示すように、車載用アンテナ装置1は、ケースであるアンテナケース11とアンテナベース13とによって形成される空間内に、複数種類のアンテナを収容して構成される。例えば、無線通信用のアンテナ等として用いることができる2つのアンテナ100(100-1,2)を備えたアンテナ装置10と、ラジオアンテナ20と、衛星ラジオアンテナ30と、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナ40とが収容される。
より詳細には、アンテナケース11は、中央部において上方に突出した形状を有する。すなわち、アンテナケース11は、シャークフィン形状を有する。そして、その内部空間の上方において突出した部分の内側にラジオアンテナ20の容量装荷素子23が配置され、容量装荷素子23の下方にヘリカルエレメント21が配置される。また、内部空間の底部後方側にアンテナ装置10の2つのアンテナ100-1,2が配置され、内部空間の底部前方側に衛星ラジオアンテナ30とGNSSアンテナ40とが配置される。車載用アンテナ装置1に配置されたアンテナ100-1,2の全高である、アンテナベース13から最も上方に高い位置までの長さは、アンテナ100-1,2の何れも、ラジオアンテナ20の全高よりも低い。アンテナ100-1,2は、ラジオアンテナ20よりも低い位置に配置されているとも言える。また、アンテナ100-1,2は、ラジオアンテナ20よりも後方の位置に配置されている。
ラジオアンテナ20は、例えば、AMラジオ放送およびFMラジオ放送の放送波を受信するためのラジオ受信用のアンテナである。ラジオアンテナ20は、導体を螺旋状に巻いたヘリカルエレメント21と、ヘリカルエレメント21に対地静電容量を付加する容量装荷素子23とを備え、容量装荷素子23とヘリカルエレメント21とでFM波帯に共振し、容量装荷素子23でAM波帯を受信する。ラジオアンテナ20のアンテナ帯域周波数は、アンテナ装置10のアンテナ帯域周波数よりも低い。従って、アンテナ100とラジオアンテナ20(アンテナ100にとっては他のアンテナ))との間では、配置位置からしても、周波数帯域からしても、干渉が発生しにくいと言える。
衛星ラジオアンテナ30は、例えば、シリウス(Sirius)XMラジオ等の衛星ラジオ放送の放送波を受信するためのアンテナである。衛星ラジオアンテナ30には、例えば、図1に示すようにパッチアンテナ等の平面アンテナ31を用いることができる。また、図1に示すように、平面アンテナ31に対して無給電素子32を配置して衛星ラジオアンテナ30を構成することができる。なお、アンテナの種類はそれに限らず、適宜選択してよい。
GNSSアンテナ40は、GPS衛星等の測位用衛星から送信される衛星信号を受信するためのアンテナである。
次に、アンテナ100について説明する。図2は、アンテナ装置10における一つのアンテナ100(例えば後方側のアンテナ100-1)の構成例を示す拡大図である。なお、詳細を後述するように、本実施形態のアンテナ100は、その放射素子130が所定の拡開方向(図2の例ではY軸負方向である後方向き)に拡開する形状とされるが、図2では、完全に拡開した状態(拡開の開度δ=180度の状態)を示している。
図2に示すように、アンテナ100は、地板110と、端部135を地板110に向けて地板110に対し起立した状態で、言い換えると端部135に対し起立した状態で配置された放射素子130と、を備える。
地板110は、上下(Z軸方向)に貫通する挿通孔111を有する。挿通孔111には、給電線が挿通される。そして、挿通孔111の直上位置において、地板110に向けられた放射素子130の端部135が、給電部である給電線150に接続される。給電線150を同軸ケーブルで構成する場合には、同軸ケーブルの内部導体151が端部135に接続され、外部導体が地板110に接続される。
放射素子130は、端部135を基準とした自己相似形状を有する。放射素子130は、図2に示す開度δが180度の状態では、その形状が半楕円形の板状を有し、板面が、地板110に対して垂直に、且つ、拡開方向を後方向き(Y軸負方向)として配置される。板面がXZ平面と平行に配置されているとも言える。図2において、放射素子130の左右方向の中心線を一点鎖線で示している。
ここで、アンテナ100の基本的な特性、特に自己相似形状による特性について説明する。理解を容易にするため、自己相似形状のアンテナとしてよく知られているボウタイアンテナを例に挙げて説明する。まずはじめに、前提として、アンテナサイズと周波数とが反比例の関係を保つとき、アンテナの電気的特性は、アンテナサイズ又は周波数が変わっても原理的には同じ特性を示す。例えば、モノポールアンテナについて電流分布が共振する振る舞いをするときは、そのアンテナサイズ(高さ)Lと周波数fとは、図3に示す関係式(1)で表せる。また、一般に、あるアンテナサイズLでの周波数fの振る舞いは、関係式(2)に示す1/nのアンテナサイズL/nでの周波数nfの振る舞いと同じになる。
続いて、図4に示すように、高さが無限大の2つの二等辺三角形状の放射素子が、その頂点を突き合わせて対向配置された構造を考える。この構造のアンテナがボウタイアンテナである。このような構造では、縮尺(大きさ)をどう変えても(図4の例では1/n倍)、変更の前後で形状は同一であり自己相似の関係を有する。したがって、周波数が何倍になってもアンテナサイズは同じで、両者は同じ電気特性を示す。特に、どの周波数でも出力インピーダンスがほぼ一定の値を示すため、広帯域アンテナにおいて重要な特性となる。
実際に作成できるアンテナサイズは有限であるため、自己相似形状の有限の範囲を切り出して使用することになる。例えば、図5の破線で示すように、付き合わせた頂点を基準として、頂点から所定の長さとなる位置で切り出すと、切り出した頂点からの長さによって定まる所定の周波数以上でのみ、周波数に依存しない一定の特性を示す。当該特性を示す周波数の下限は、アンテナサイズと反比例の関係を有する。
また、実際の設計では、インピーダンスの調整等のため、放射素子の形状を二等辺三角形から変形することがある。例えば、二等辺三角形状を、本実施形態のアンテナ100の放射素子130のように半楕円形状に設計変更することができる。その場合も、自己相似形状により得られる一定の電気的特性を利用することができる。
本実施形態のアンテナ100は、ボウタイアンテナのように、2つの放射素子の頂点を付き合わせて対向配置する代わりに、地板110と、自己相似形状の1つの放射素子130とを備える。そして、自己相似形状の基準となる端部135を地板110に向けて起立した状態で配置することで構成されている。この構成により、本実施形態のアンテナ100は、擬似的にボウタイアンテナと略同様の作用効果を得ることができる。1つの放射素子130でありながら、地板110によって、仮想的に反対側にもう1つの放射素子が対向配置されているかのような作用効果が得られる。
図2に戻る。以上のように自己相似形状(例えば半楕円形状)を有する放射素子130は、拡開方向(図2の例ではY軸負方向である後方向き)に沿った所定の仮想対称面(図2の例ではYZ平面と平行な面)A1を挟んで面対称となる第1の放射素子部131および第2の放射素子部133によって、当該放射素子130の拡開形状を構成する。本実施形態では、第1の放射素子部131および第2の放射素子部133は、仮想対称面A1上となる中心線に沿った直線状の部分を屈折部137とし、当該屈折部137を介して一体に構成される。なお、放射素子130では、端部135と第1の放射素子部131とが成す角度は鋭角であり、端部135と第2の放射素子部133とが成す角度は鋭角である。端部135は、地板110に配置されている。そのため、端部135と第1の放射素子部131とが成す角度とは、第1の放射素子部131において端部135から延伸する外側の部分と地板110とが成す角度に相当する。同様に、端部135と第2の放射素子部133とが成す角度とは、第2の放射素子部133において端部135から延伸する外側の部分と地板110とが成す角度に相当する。なお、端部135と第1の放射素子部131とが成す角度と、端部135と第2の放射素子部133とが成す角度とが略同一である。
そして、放射素子130において、屈折部137の折り曲げ角度により、放射素子130の拡開の開度(第1の放射素子部131と第2の放射素子部133との成す角度)δが設定される。図6に、開度δを60度としたアンテナ100を示す。アンテナ100は、開度δを変更することにより、その特性を変化させることができる。
図7は、第1の放射素子部131および第2の放射素子部133の成す角度である開度δを180度とした場合のアンテナ100の上面図である。また、第1の放射素子部131および第2の放射素子部133を同一平面状とした状態から、屈折部137で屈折させるようにした、第1の放射素子部131および第2の放射素子部133それぞれの変位角度を折り曲げ角度θとして、併せて図に示した。図7の場合、折り曲げ角度θは0度となる。δ=180-θ×2、で角度を換算することができる。また、図8はδを120度(θを30度)、図9はδを90度(θを45度)、図10はδを60度(θを60度)、図11はδを20度(θを80度)とした場合のアンテナ100の上面図をそれぞれ示している。図8~図11から分かるように、第1の放射素子部131および第2の放射素子部133による拡開した形状は、上面視において第1の放射素子部131および第2の放射素子部133が屈折部137で屈折したV字状(山形状)の形状である。そして、図12~図17は、異なる周波数において、図7~図11の各折り曲げ角度θで取得した水平面(XY平面)の指向性パターンを示す図である。具体的には、図12は使用周波数を1700MHzとした場合の指向性パターンを、図13は使用周波数を2500MHZとした場合の指向性パターンを、図14は使用周波数を3500MHzとした場合の指向性パターンを、図15は使用周波数を4500MHzとした場合の指向性パターンを、図16は使用周波数を5500MHzとした場合の指向性パターンを、図17は使用周波数を6000MHzとした場合の指向性パターンを、それぞれ示している。
例えば、図12に示すように、使用周波数が1700MHz(=1.7GHz)の場合では、各方位の指向性に大きな差はなく、また、開度δを180度から20度(折り曲げ角度θを0度から80度)まで変えても、1700MHzでは指向性に顕著な差は現れない。これに対し、図13~図17に示すように周波数を高くしていくと、開度δ(折り曲げ角度θ)毎の指向性に差が現れていく。例えば、図17に示す6000MHz(=6.0GHz)では、開度δ(折り曲げ角度θ)に応じた指向性の差が顕著に現れている。
具体的には、6.0GHzにおいて開度δが180度(折り曲げ角度θが0度)のときには、X軸方向(左右方向)に比べて、Y軸正方向(前方方向、方位角180度方向)およびY軸負方向(後方方向、方位角0度方向)の方位の利得がともに同じように高く表れ、前方方向および後方方向それぞれに、方位角範囲として60度(後方方向であれば方位角0度~方位角30度と方位角330度~方位角360度の合計)程度の限られた方位角範囲の指向性を示している。これに対し、開度δを180度より小さくする(折り曲げ角度θを0度より大きくする)と、拡開方向である後方方向(Y軸負方向)の方位に、開度δが180度(折り曲げ角度θが0度)のときの利得よりも高い利得が現れる。また、開度δを小さくしていくと(折り曲げ角度θを大きくしていくと)、拡開方向である後方方向(Y軸負方向)の方位から、左右方向に近い方位にまで、高い利得が現れる方位角範囲が徐々に拡がっていく。逆に、拡開方向の反対方向である前方方向(Y軸正方向)の側の利得は、開度δを小さくしていくと(折り曲げ角度θを大きくしていくと)低下していく。このように、本実施形態のアンテナ100は、周波数を高くしていくと拡開方向への指向性が現れて開度δに応じた指向性の差を示すようになること、開度δを小さく(折り曲げ角度θを大きく)していくと高い利得を得られる方位角範囲が拡開方向の方位を中心として徐々に広がっていくこと、という作用効果を奏する。
アンテナ100のアンテナ帯域周波数に5~6GHzを含める場合、開度δを1度以上179度以下の範囲として拡開方向側に高い利得が得られるが、好ましくは、開度δを20度以上160度以下の範囲とすることで、拡開方向の方位を含む、拡開方向側に、高い利得を得られる方位角範囲を得ることができると言える。このとき、アンテナ帯域周波数の下限を1GHzとして、使用周波数が1GHzである場合にも、図12から推測されるように、全方位の利得が高い状態となるため、拡開方向側の利得も高い状態に保たれる。従って、開度δを20度以上160度以下の範囲としてアンテナ100を構成し、アンテナ帯域周波数の下限を1GHz以上とすることは、現在および将来の移動通信規格の周波数帯域に照らして実用的な広帯域なアンテナ特性であると言える。
但し、アンテナ100単体で4GHzを超える周波数を使用周波数とする場合には、開度δを20度以上160度以下の範囲とすることで拡開方向に高い利得が得られる半面、例えば、拡開方向とは反対方向の利得は低くなる。そのため、単体のアンテナ100が示す特性から、拡開方向を異なる向きに向けて複数配置することにより、全体として高利得で無指向性或いは無指向性に近い広帯域のアンテナを実現することができる。例えば、図6等に示したアンテナ100の他に、他のアンテナ100を、拡開方向を逆向きにして(放射素子130の拡開方向をY軸正方向に向けて)、背中合わせのように配置する。図1のアンテナ装置10の構成がこの一例である。これにより、2つのアンテナ100を備えるアンテナ装置全体として無指向性或いは無指向性に近いアンテナ装置10を実現することができる。
図18は、拡開方向を逆向きにしたアンテナ100を2つ配置して1つのアンテナ装置を構成した場合の一方のアンテナ100の給電点から、他方のアンテナ100の給電点への電力の通過損失特性を示す図である。各々の放射素子130の開度δをそれぞれ180度、140度、120度、60度、20度(折り曲げ角度θでいうと、0度、20度、30度、60度、80度)とした場合の通過損失の値を示している。図18に示すように、アンテナ100を複数配置した場合の通過損失の値は、開度δが小さい(折り曲げ角度θが大きい)ほど低く、広い周波数範囲においてアンテナ100間のアイソレーションを高めることが可能になる。
図12~17を参照して説明したように、同じ開度δであっても高利得が得られる方位角範囲は、1.7GHzよりも6.0GHzの方が狭くなるようになる。そして、開度δを小さくすることで、拡開方向を中心とした高利得が得られる方位角範囲を広げることができる。開度δを小さくすることは、図18に示すようにアイソレーションを高めることにもつながる。但し、開度δを小さくしていくと、拡開方向の方位(Y軸負方向)の利得が徐々に下がる。そこで、複数のアンテナ100でアンテナ装置を構成する場合には、使用する各アンテナ100の開度δ(折り曲げ角度θ)を適宜選択することで、利得、指向性の範囲、およびアイソレーションについてのバランスを最適化することが可能になる。
図19は、アンテナ100の電気特性を示す図である。開度δを180度、140度、120度、60度、20度(折り曲げ角度θでいうと、0度、20度、30度、60度、80度)とした場合のアンテナ100のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を示している。図19に示すように、アンテナ100は、1.7GHz~6.0GHzの全周波数範囲において最も優れたVSWRを示す固定の開度δは無い。しかし、概ね、開度δが60度~140度では、1,7GHz~6.0GHzの全周波数範囲において、他の開度δに比べて良好なVSWRを得られると言える。また、4.7GHz~5.4GHzの周波数範囲では、開度δが20度のときが最も優れたVSWR特性である。従って、図12~図17,図19の特性を参照すると、使用するアンテナ100の開度δ(折り曲げ角度θ)を適宜選択することで、利得、指向性の範囲、VSWRについてのバランスを最適化することが可能になる。
車載用アンテナ装置1の小型化や車載用アンテナ装置1内に多くのアンテナを収容するためには、アンテナ100の大きさは、出来る限り小さいことが望ましいが、所望のアンテナ特性を得るためには、一定程度の大きさが必要である。そこで、本実施形態のアンテナ100は、放射素子130の高さを、アンテナ帯域周波数の下限の電波の1/8波長以上とする。放射素子130の高さは、次のように定義する。放射素子130を仮想対称面A1へ投影視した場合における屈折部137の屈折線の方向に沿った放射素子130の長さを、放射素子130の高さとする。放射素子130は、屈折部137で折り曲げられたような形状を有する。折り曲げられず、開度δ=180度の設定のアンテナ100の場合には、図2に示す形態となる。このとき、放射素子130を仮想対称面A1へ投影視した場合には、その投影視した像は、屈折部137である屈折線(図2中の一点鎖線で示す中心線)となるため、屈折線の方向に沿った長さは、屈折線の長さそのものとなる。従って、図2の放射素子130については、屈折線の長さが、放射素子130の高さとなる。
図6に示す、開度δ=60度に設定したアンテナ100の場合には、放射素子130を仮想対称面A1(図2参照)へ投影視すると、その投影視した像は、楕円を長軸と短軸で4等分した形状の像となる。しかしこの場合も、屈折部137の屈折線に沿った長さは、屈折線の長さとなる。このため、屈折線の長さが、放射素子130の高さとなる。
図2や図6では、地板110に対して、屈折部137の屈折線が直交するようにアンテナ100を直立させた起立状態に設置しているが、直立させずに、拡開方向を斜め上に向けた起立状態に設置する場合も、放射素子130の高さは同じ定義である。また、開度δ=180度の放射素子130を半楕円形状としなかった場合(例えば、後述する図20の形状)であっても、放射素子130の高さは同じ定義である。この放射素子130の高さを、アンテナ帯域周波数の下限の電波の1/8波長以上とする。
以上説明したように、本実施形態のアンテナ100によれば、拡開方向の利得を高めることができる。したがって、地板110上に配置する放射素子130の向き(拡開方向をどの向きに向けて配置するのか)によってアンテナ100の指向性を制御することができ、所望の方向への利得を向上させた広帯域のアンテナを実現できる。
また、当該アンテナ100を複数(例えば2つ)備えたアンテナ装置10によれば、各アンテナ100によってその拡開方向の利得を高めることができる。したがって、全方位をカバーするようにアンテナ100の数やそれぞれの拡開方向やその開度δを調整することにより、広帯域で高利得かつ無指向性(或いは無指向性に近い特性)のアンテナ装置を実現できる。
また、アンテナ装置10を構成する各アンテナ100が他のアンテナであるラジオアンテナ20よりも低い位置に配置される。加えて、他のアンテナ(この場合、ラジオアンテナ20)のアンテナ帯域周波数は、アンテナ100のアンテナ帯域周波数(1GHz以上)よりも低い。したがって、アンテナ100に対する他のアンテナ(この場合、ラジオアンテナ20)からの干渉が発生しにくい構成といえる。
また、放射素子130の高さは、1/8波長以上である。したがって、アンテナ帯域周波数が1GHz以上の場合には、特に高さを小さくすることができ、車載用アンテナ装置1内の配置の自由度が高くなる。
以上、実施形態の一例を説明した。本発明を適用可能な形態は上記した実施形態に限定されるものではなく、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。例えば上記の実施形態を変形した次のような変形例にも本発明を適用可能である。
[変形例1]
例えば、上記実施形態では、開度δが180度の状態において半楕円形状である放射素子130を例示したが、放射素子の形状はこれに限定されるものではなく、二等辺三角形状や、これらを適宜設計変更した形状とすることができる。なおこの場合も、端部と第1の放射素子部とが成す角度は鋭角であり、端部と第2の放射素子部とが成す角度は鋭角である。そして、端部と第1の放射素子部とが成す角度と、端部と第2の放射素子部とが成す角度とが略同一である。
また、図20に示すような形状とすることもできる。図20は、本変形例におけるアンテナ100bの構成例を示す図である。図20に示すように、本変形例のアンテナ100bを構成する放射素子130bは、図6に示した放射素子130の一部が切り欠かれたような形状を有している。具体的には、放射素子130bは、図2,6に示した放射素子130において、その屈折部137を含む中央部分(図20中に破線で示す部分)を切り欠いたような形状を有している。
上述した実施形態では、図8~図11を参照して説明した通り、第1の放射素子部131および第2の放射素子部133による拡開した形状は、上面視において第1の放射素子部131および第2の放射素子部133が屈折部137で屈折したV字状(山形状)の形状であった。本変形例でも、その概略的な形状はほぼ同じである。アンテナ100bが有する2つの放射素子部(第1の放射素子部131bおよび第2の放射素子部133b)は、上面視において端部135を基点としたV字状(山形状)の形状に配置されている。これにより、拡開した形状は、第1の放射素子部131bおよび第2の放射素子部133bを上面視して端部135側へ投影した場合、端部135を基点としたV字状(山形状)の形状となっている。なお、放射素子130bは、放射素子130と同様に、仮想対称面A2を挟んで面対称となる第1の放射素子部131bおよび第2の放射素子部133bによって、当該放射素子130bの拡開形状を構成する。
また、放射素子130bにおいて、仮想対称面A2上となる中心線に沿った直線状の部分を仮想屈折部137bとする。この仮想屈折部137bは、第1の放射素子部131bおよび第2の放射素子部133bを仮想対称面A2側にそれぞれ延長した部分と、仮想対称面A2とが交わる直線状の部分である。すなわち、第1の放射素子部131bおよび第2の放射素子部133bは、仮想対称面A2上に位置する所定の仮想屈折部137bの一部を含まずに一体に構成される。なお、放射素子130bでは、端部135と第1の放射素子部131bとが成す角度は鋭角であり、端部135と第2の放射素子部133bとが成す角度は鋭角である。端部135は、地板110に配置されている。そのため、端部135と第1の放射素子部131bとが成す角度とは、第1の放射素子部131bにおいて端部135から延伸する外側の部分と地板110とが成す角度に相当する。同様に、端部135と第2の放射素子部133bとが成す角度とは、第2の放射素子部132bにおいて端部135から延伸する外側の部分と地板110とが成す角度に相当する。なお、端部135と第1の放射素子部131bとが成す角度と、端部135と第2の放射素子部133bとが成す角度とが略同一である。
もしも、第1の放射素子部131bと第2の放射素子部133bとの開度δを図2の放射素子100のように180度とした場合には、放射素子130bを仮想対称面A2へ投影視すると、その投影視した像は、仮想屈折部137bである仮想屈折線となる。そして、開度δを180度とした放射素子130bについて、仮想屈折線の方向に沿った方向の放射素子130bの長さは、仮想屈折線の長さそのものとなる。従って、任意の開度δにおいて、放射素子130bは、仮想屈折線の長さが、放射素子130bの高さとなる。そして、本実施形態の変形例のアンテナ100bは、放射素子130bの高さを、アンテナ帯域周波数の下限の電波の1/8波長以上とする。
このように一部が切り欠かれた形状を有するアンテナ100bは、周波数を高くしていくと、図12~図17に示す場合と同様に、開度δ(折り曲げ角度θ)毎の指向性に差が現れていく。
より具体的には、図27は使用周波数を1700MHzとした場合の指向性パターンを、図28は使用周波数を2500MHZとした場合の指向性パターンを、図29は使用周波数を3500MHzとした場合の指向性パターンを、図30は使用周波数を4500MHzとした場合の指向性パターンを、図31は使用周波数を5500MHzとした場合の指向性パターンを、図32は使用周波数を6000MHzとした場合の指向性パターンを、それぞれ示している。
例えば、図27に示すように、使用周波数が1700MHz(=1.7GHz)の場合では、各方位の指向性に大きな差はなく、また、開度δを180度から20度(折り曲げ角度θを0度から80度)まで変えても、1700MHzでは指向性に顕著な差は現れない。これに対し、図28~図32に示すように周波数を高くしていくと、開度δ(折り曲げ角度θ)毎の指向性に差が現れていく。例えば、図32に示す6000MHz(=6.0GHz)では、開度δ(折り曲げ角度θ)に応じた指向性の差が顕著に現れている。なお、図27~図32は、異なる周波数において、各折り曲げ角度θで取得した水平面(XY平面)の指向性パターンを示す図である。
また、本変形例のアンテナ100bを複数備えたアンテナ装置を構成することもできる。例えば、図21に示すように、地板110を共通として2つのアンテナ100b-1,100b-2を配置したアンテナ装置10bを構成できる。具体的には、各アンテナ100b-1,100b-2の放射素子130bは、互いにその拡開方向が異なる向き(図21の例ではY軸方向に沿って前後逆向き)となるように、地板110上に配置される。このアンテナ装置10bによれば、放射素子130bの放射効率を保ちつつ、放射素子130b間の相関係数を低減させることができる。したがって、放射素子130b間のアイソレーションをより高めることが可能となる。
以下では、このアンテナ装置10bによる電気特性について図22~図26を用いて具体的に説明する。なお、図22~図26では、図21に示すアンテナ装置10bのように、2つのアンテナが配置される。すなわち、アンテナ装置10bでは、拡開の開度が同一である各アンテナの放射素子130bが、互いにその拡開方向が異なる向き(例えばY軸方向に沿って前後逆向き)で配置される。なお、図22~図26では、切り欠きを有さない2つのアンテナが配置されたアンテナ装置を参照例として例示する。すなわち、参照例のアンテナ装置では、図6に示すように切り欠きを有さないアンテナ素子が、互いにその拡開方向が異なる向き(例えばY軸方向に沿って前後逆向き)で配置される。なお、参照例のアンテナ装置における各アンテナの拡開の開度は、アンテナ装置10bにおける各アンテナの拡開の開度と同一である場合を示す。図22~図26では、拡開の開度δを20度(折り曲げ角度θが80度)とした。
図22は包絡線相関係数を示す図である。包絡線相関係数は、2つのアンテナ間の放射パターンの類似性の度合いを示している。このため、2つのアンテナ間で放射パターンが似ているほど、包絡線相関係数は高くなる。なお、以下では包絡線相関係数のことを単に相関係数と適宜記載する。参照例のアンテナ装置では、4000MHz(=4.0GHz)から低域の周波数帯にかけて相関係数が高くなる傾向にあり、1700MHz(=1.7GHz)での相関係数は、約0.6である。これは、図12で示したように、1700MHzでは、拡開の開度δを変化させても指向性に顕著な変化がなく、2つのアンテナを前後逆向きに配置しても放射パターンが類似することに起因すると推測される。一方、アンテナ装置10bでは、4000MHzから低域の周波数帯にかけて相関係数が高くなる傾向にあるが、1700MHzでの相関係数は、約0.4である。すなわち、アンテナ装置10bは、参照例のアンテナ装置と比較して相関係数の増加を低減できている。言い換えると、折り曲げによる指向性の変化の程度が小さい周波数帯では、切り欠きの有無によって相関係数に差が現れる。
図23は、一方のアンテナの給電点から、他方のアンテナの給電点への電力の通過損失特性を示す図である。図23に示すように、参照例のアンテナ装置において広い周波数範囲においてアンテナ間のアイソレーションを高めることが可能になっている。そして、アンテナ装置10bでは、参照例のアンテナ装置と比較して、例えば4000MHz以下(=4.0GHz以下)の周波数帯でアイソレーションをより高めることができている。
なお、図24は水平面平均利得を示す図であり、図25は放射効率を示す図であり、図26はVSWR特性を示す図である。図24~図26に示すように、アンテナ装置10bは、参照例のアンテナ装置と同様の水平面平均利得、放射効率、VSWR特性を有する。すなわち、各アンテナの拡開の開度が同一であるアンテナ素子を互いにその拡開方向が異なる向きに配置する場合に、一部が切り欠かれた形状を有することで、水平面平均利得、放射効率、VSWR特性をほぼ変化させずに、包絡線相関係数の増加を低減したりアイソレーションを高めたりすることができることになる。
なお、アンテナ装置10bにおいて2つのアンテナ100b-1,100b-2は、地板110を共通とせずにそれぞれに対して地板が設けられてもよい。上記実施形態の構成も同様に、アンテナ装置10において2つのアンテナ100-1,100-2は、地板110を共通とせずにそれぞれ異なる地板(具体的には、基板のアース配線、金属ベース、車両のルーフ等)に設けられてもよい。
[その他の変形例]
また、上記実施形態では、2つのアンテナ100を備えたアンテナ装置10を例示したが、アンテナ装置10を構成するアンテナ100の数は2つに限らず、3つ以上のアンテナ100を備えた構成とすることもできる。例えば、アンテナ100の数を4つとし、各々の放射素子130の拡開方向を、前後左右の4つの各方向に向けて配置するとしてもよい。
また、アンテナ装置10が備える複数のアンテナ100の各々の開度δは同じにする必要はなく、異なる角度としてもよい。高さについても、高い方が低い周波数での利得が向上するため、使用する周波数帯域や複数の周波数帯域での利得を向上させるために各々調整してアンテナ100の高さを異なる高さに設定してもよい。
また、上記実施形態では、複数のアンテナ100を配置する場合には、放射素子130の拡開方向を異なる方向に向けて配置することとした。これに対し、放射素子130の拡開方向を同じ方向に向けて配置してもよい。これにより、放射素子130が向く方向に対して利得を高めることが可能になる。なお、この場合、各放射素子130の開度δを変更することとしてもよい。
また、上記実施形態では、車載用アンテナ装置1において複数のアンテナ100は、図1に示すように、ラジオアンテナ20の後方に配置されるものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、車載用アンテナ装置1において、複数のアンテナ100の配置は任意に変更可能である。例えば、複数のアンテナ100は、ラジオアンテナ20の前方に配置されてもよい。また、例えば、複数のアンテナ100は、ラジオアンテナ20を挟む位置関係に配置されてもよい。一例をあげると、複数のアンテナ100は、ラジオアンテナ20を前後方向から挟む位置関係に配置されてもよいし、ラジオアンテナ20を左右方向から挟む位置関係に配置されてもよい。
また、車載用アンテナ装置1において、ラジオアンテナ20の前方或いは後方に1以上のアンテナ100を配置する場合には、容量装荷素子23の前後方向の略中央線上に、1以上のアンテナ100の少なくとも一部の領域が配置されてもよい。また、車載用アンテナ装置1において、ラジオアンテナを前後方向から挟む位置関係で複数のアンテナ100を配置する場合には、容量装荷素子23の前後方向の略中央線上に、1以上のアンテナ100の少なくとも一部の領域が配置されてもよい。
また、高域側の周波数帯で動作させる場合には、アンテナ100の高さをより低く設計することができる。この結果、アンテナ100の設計自由度を高めることが可能になる。
また、上記実施形態では、アンテナ100は、アンテナケース11に収容されるものとして説明したが、アンテナケース11以外の筐体に収容されてもよい。言い換えると、アンテナ100は、シャークフィン形状のアンテナケース11以外の筐体に収容されてもよい。また、この場合、筐体の形状は任意に変更可能である。
また、上記実施形態では、車両に搭載される車載用アンテナ装置を例示したが、これに限定されない。例えば、航空機や船舶等に搭載されるアンテナ装置や、無線通信の基地局で用いるアンテナ装置等にも同様に適用が可能である。
1…車載用アンテナ装置
11…アンテナケース
13…アンテナベース
10…アンテナ装置
100(100-1,2),100b(100b-1,100b-2)…アンテナ
110…地板
130,130b…放射素子
131…第1の放射素子部
133…第2の放射素子部
135…端部
137…屈折部
151…給電線(給電部)
20…ラジオアンテナ
30…衛星ラジオアンテナ
40…GNSSアンテナ
δ…開度
θ…折り曲げ角度

Claims (9)

  1. 給電部に接続される端部に対して起立した状態で配置され、所定の拡開方向に拡開する形状の放射素子を備え、
    前記放射素子は、前記拡開方向に沿った所定の仮想対称面を挟んで、面対称となる第1の放射素子部および第2の放射素子部を有することによって前記拡開する形状を構成し、前記端部を基準とした自己相似形状であ
    前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部は、前記仮想対称面上に位置する所定の仮想屈折部の一部を含まずに一体に構成された、
    アンテナ。
  2. 前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部が成す前記拡開の開度は、20度以上160度以下である、
    請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記拡開する形状は、前記第1の放射素子部および前記第2の放射素子部を上面視して前記端部側へ投影した場合、前記端部を基点としたV字状の形状である、
    請求項1又は2に記載のアンテナ。
  4. 前記仮想屈折部は、直線状の仮想屈折線を有し、
    前記放射素子は、前記仮想対称面への投影視における前記仮想屈折線の方向の長さが、アンテナ帯域周波数の下限の電波の1/8波長以上の長さである、
    請求項1~3の何れか一項に記載のアンテナ。
  5. 前記アンテナ帯域周波数の下限は1GHz以上である、
    請求項に記載のアンテナ。
  6. 請求項1~の何れか一項に記載のアンテナを複数備えたアンテナ装置。
  7. 請求項1~の何れか一項に記載のアンテナを、前記拡開方向を異なる方向に向けて複数備えたアンテナ装置。
  8. 請求項1~の何れか一項に記載のアンテナと、
    アンテナ帯域周波数が、前記アンテナのアンテナ帯域周波数より低いラジオ受信用の他アンテナと、
    前記アンテナおよび前記他アンテナを収容するケースと、
    を備えた車載用アンテナ装置。
  9. 前記端部と前記第1の放射素子部とが成す角度は鋭角であり、
    前記端部と前記第2の放射素子部とが成す角度は鋭角である、
    請求項1~5の何れか一項に記載のアンテナ。
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