JP4808188B2 - アンテナ装置 - Google Patents
アンテナ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4808188B2 JP4808188B2 JP2007175196A JP2007175196A JP4808188B2 JP 4808188 B2 JP4808188 B2 JP 4808188B2 JP 2007175196 A JP2007175196 A JP 2007175196A JP 2007175196 A JP2007175196 A JP 2007175196A JP 4808188 B2 JP4808188 B2 JP 4808188B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- pattern
- vswr
- mhz
- slit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
従来の折り返しモノポールアンテナは、折り返し部のエレメント長を調節することにより所望の周波数帯においてインピーダンス調整を行うと共に、複数の周波数帯をカバーするために整合回路を構成するチップ部品を用いるようにしている。
また、インピーダンス調整にマッチング回路などチップ部品を用いる場合があるが、製造上のコスト及び製造工程が追加されてしまうようになると共に、マッチングロスが発生してしまうようになる。
図1に示すように、本発明にかかる車両用アンテナは、アンテナケースとされる電波透過性の合成樹脂からなるレドーム10と、レドーム10の収納空間内に収納されるアンテナ基板11が立設されていると共に、給電基板13を備える金属製の基板固定金具12と、基板固定金具12の下面に取り付けられる合成樹脂製のベース15とから構成されている。レドーム10は、頂部から先端に行くに従い高さが低くなると共に両側に行くに従い高さが低くなる流線型の外形形状とされている。アンテナ基板11には、デュアルバンド化されたアンテナパターンが形成されているが、立設されてレドーム10内に収納されることから、先端に行くほど高さが低くなるようカットされた斜辺を有している。
図3に示すように、アンテナ基板11には第1アンテナ部18と第2アンテナ部30が形成されている。第1アンテナ部18は、本発明にかかるアンテナ装置であって、図3に示す第1アンテナ部18の構成は第1構成例とされている。この第1構成例のアンテナ部18は、アンテナ本体部21を構成する拡大表面とされている第1アンテナパターン19と折り返し部22を構成する拡大表面とされている第2アンテナパターン20を備えている。第2アンテナ部30は、無給電素子であるV字状パターン31aを備えている。第1アンテナパターン19は第3突起片11cの部分に給電部21eが形成されており、給電部21eから上方へ向かってテーパ状に幅が広がる拡大表面とされているテーパ状パターン21aが形成されている。テーパ状パターン21aに連接して幅が若干広がるように拡大表面とされている上部パターン21bが形成されている。上部パターン21bの斜めとされた左側辺からほぼ矩形状の第1調整片21cが突出して形成されており、テーパ状パターン21aの上端における斜めとされている右側辺からほぼ矩形状の第2調整片21dが突出して形成されている。上部パターン21bは、アンテナ基板11の斜辺に接すると共に平らな頂辺に接するよう形成されている。
図4に示すように、アンテナ基板11の裏面には第2アンテナ部30に関するパターンのみが形成されている。すなわち、第2突起片11bの右側に形成されたアース部31cと左側に形成された第2給電部31dからアンテナ基板11の縁に沿って上方へ延伸するよう形成され、次いで、下辺にほぼ平行とされると共に斜辺に接するよう所定長で形成されている拡大表面とされた第2エレメントパターン31bのパターンが形成されている。この第2エレメントパターン31bの横方向の長さL14は約0.14λa(約0.25λb、約0.34λc)とされ、第2エレメントパターン部31bの高さW4は約0.04λa(約0.08λb、約0.1λc)とされている。第2エレメントパターン31bの下辺の所定位置に第2給電部31dから給電されると共に、アース部31cにより右端がアースされている。
図12に、第2構成例の第1アンテナ部18の構成を示す。図12に示す第2構成例の第1アンテナ部18の構成においては、延伸部23aとトップ部23bとを省略して第1アンテナパターン19と第2アンテナパターン20との間に形成されている空間を空洞部23cとしている。省略した延伸部23aとトップ部23bとを除く他の寸法は図3に示す第1構成例のとおりであり、この際の第1アンテナ部18のVSWRの周波数特性を図13に示す。図13に示すVSWR特性を参照すると、815MHzにおけるVSWRが約1.4、925MHzにおけるVSWRが約1.4、1575MHzにおけるVSWRが約4.9、1880MHzにおけるVSWRが約2.0、2170MHzにおけるVSWRが約1.0と中域においてVSWR値が劣化しているが、高域においては良好なVSWR値が得られている。このように、延伸部23aとトップ部23bとを省略することで、第1アンテナ部18のインピーダンスを調整して高域のインピーダンスマッチングを取ることができる。なお、図13に示す構成の第1アンテナ部18においては、800MHz帯、2GHz帯においてほぼインピーダンスマッチングされており、GPS受信周波数においてはややミスマッチングとなっているが受信専用とされていることから使用可能な範囲とされていることが分かる。
次に、第2アンテナ部30について説明する。第2アンテナ部30は、アンテナ基板11のおもて面に形成された無給電素子とされているV字状パターン31aと、裏面に形成された第2エレメントパターン31bとから構成されているアンテナとされ、第2エレメントパターン31bの下辺の所定位置に第2給電部31dから給電されると共に、アース部31cにより第2エレメントパターン31bの右端がアースされている。この第2アンテナ部30は843MHz〜890MHzの移動電話における受信用の周波数帯において動作可能なアンテナとされており、第1アンテナ部18は上記したように843MHz〜890MHzの周波数帯においても動作していることから、第1アンテナ部18と第2アンテナ部30を用いてダイバーシティ受信を行うことができる。この場合、給電部21eと第2給電部31dが給電基板13を介してベース15に導入されている2本の給電用のケーブル16にそれぞれ接続される。給電基板13には、補助的にインピーダンスを調整するマッチング回路やアンプ等を組み込むことができる。
以上説明した本発明にかかるアンテナ装置は、移動電話における800MHz帯、2GHz帯において動作するようデュアルバンド化していると共にGPS受信周波数においても動作可能とされているが、これらの周波数帯に限るものではなく、寸法を調節することにより他の周波数帯において動作可能とするようにしてもよい。
Claims (12)
- アンテナ基板上に形成されたアンテナパターンからなるアンテナ装置であって、
前記アンテナ基板は、横長の矩形状の絶縁基板における上辺を一部残すように上辺から対角に向かって斜めに切り欠いた斜辺を有する形状とされ、
前記アンテナ基板上には、該アンテナ基板の下辺に形成されている給電部から上方に向かって前記斜辺に接するよう形成された拡大表面を有するアンテナ本体部の第1のアンテナパターンと、該第1のアンテナパターンの上端を前記アンテナ基板の外縁に沿って折り返した拡大表面を有する折り返し部の第2のアンテナパターンが形成されており、
前記第1のアンテナパターンは、前記給電部から幅が広がるようにテーパ状に形成されているテーパ状パターンと、該テーパ状パターンに連接され上方へ若干幅が広がるように斜辺に接するまで形成されている上部パターンとを有し、
前記第2のアンテナパターンは、前記上部パターンに連接され前記一部残された上辺から右辺に接すると共に若干幅が狭くなるよう形成されている上方パターンと、該上方パターンに連接され下方へ若干幅が広くなるよう形成されている下方パターンとを有し、
前記第1のアンテナパターンと前記第2のアンテナパターンとで囲まれた空間部が形成されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記第1のアンテナパターンにおける前記上部パターンの下部に、前記第2のアンテナパターンにおける前記下方パターンの下端が延伸されて接続されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 前記空間部に、第3のアンテナパターンが形成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 前記第3のアンテナパターンは、前記折り返し部から横方向に延伸される延伸部のパターンからなることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 前記第3のアンテナパターンは、前記折り返し部から横方向に延伸される延伸部のパターンと、該延伸部の先端に形成され前記空間部における前記第1のアンテナパターンの側縁に対向してほぼ上方向にのみ伸びるトップ部のパターンとからなることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 前記第3のアンテナパターンは、前記折り返し部から横方向に延伸される延伸部のパターンと、該延伸部の先端に形成され前記空間部における前記第1のアンテナパターンの側縁に対向してほぼ上下方向に伸びるトップ部のパターンとからなることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 前記第3のアンテナパターンは、前記空間部内に配置された前記空間部の形状を若干小さくした相似形の無給電のパターンからなることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 前記第3のアンテナパターンは前記空間部の形状と同一とされて、前記空間部に前記第3のアンテナパターンが埋め込まれていることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 前記空間部に埋め込まれている前記第3のアンテナパターンと前記上部パターンとの境界上に、前記テーパ状パターンの上端から上方へ向かうスリットが形成されて、該スリットにより折り返し部が形成されていることを特徴とする請求項8記載のアンテナ装置。
- 前記空間部に埋め込まれている前記第3のアンテナパターンと前記上部パターンとの境界上に、前記テーパ状パターンの上端から上方へ向かうスリットであって、該スリットの上半部が前記斜辺にほぼ平行に延伸して形成されて、該スリットにより折り返し部が形成されていることを特徴とする請求項8記載のアンテナ装置。
- 前記空間部に埋め込まれている前記第3のアンテナパターンと前記上部パターンとの境界上に、前記テーパ状パターンの上端から上方へ向かうスリットであって、該スリットの上半部が前記斜辺にほぼ平行に延伸して形成されていると共に、その先端から下方へ向かってさらに延伸されており、該スリットにより折り返し部が形成されていることを特徴とする請求項8記載のアンテナ装置。
- 前記第1のアンテナパターンにおける前記上部パターンの両側にそれぞれ電気特性を調整するための調整片が突出して形成されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007175196A JP4808188B2 (ja) | 2007-07-03 | 2007-07-03 | アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007175196A JP4808188B2 (ja) | 2007-07-03 | 2007-07-03 | アンテナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009017116A JP2009017116A (ja) | 2009-01-22 |
JP4808188B2 true JP4808188B2 (ja) | 2011-11-02 |
Family
ID=40357483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007175196A Expired - Fee Related JP4808188B2 (ja) | 2007-07-03 | 2007-07-03 | アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4808188B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009038038B4 (de) * | 2009-08-19 | 2022-08-11 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Antennenanordnung für ein Kraftfahrzeug und Kraftfahrzeug |
FI20096251A0 (sv) * | 2009-11-27 | 2009-11-27 | Pulse Finland Oy | MIMO-antenn |
JP2012023493A (ja) * | 2010-07-13 | 2012-02-02 | Nippon Antenna Co Ltd | 多周波アンテナ |
JP4913900B1 (ja) * | 2010-12-08 | 2012-04-11 | 日本アンテナ株式会社 | アンテナ装置 |
JP5737559B2 (ja) | 2010-12-21 | 2015-06-17 | アイシン精機株式会社 | 多周波用モノポールアンテナ |
JP5654914B2 (ja) * | 2011-03-23 | 2015-01-14 | 原田工業株式会社 | アンテナ装置 |
CN104137336B (zh) | 2012-02-21 | 2016-03-02 | 株式会社藤仓 | 环形天线 |
JP7038634B2 (ja) * | 2018-09-21 | 2022-03-18 | 三菱電機株式会社 | アンテナ装置、および、鉄道車両 |
WO2020067253A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 株式会社ヨコオ | 車載アンテナ装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS529343A (en) * | 1975-07-14 | 1977-01-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Mechanical filter |
JPS6027508A (ja) * | 1983-07-26 | 1985-02-12 | 石川島建材工業株式会社 | コンクリ−トセグメントの製造方法 |
JPH11234017A (ja) * | 1998-02-09 | 1999-08-27 | Nozomi Hasebe | 広帯域アンテナ |
DE10331281A1 (de) * | 2002-07-15 | 2004-02-05 | Imst Gmbh | Antenne mit geneigter Strahlerfläche |
-
2007
- 2007-07-03 JP JP2007175196A patent/JP4808188B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009017116A (ja) | 2009-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4808188B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP5599098B2 (ja) | アンテナ装置 | |
US6995714B2 (en) | Internal triple-band antenna | |
JP4913900B1 (ja) | アンテナ装置 | |
EP1935053A1 (en) | Internal antenna | |
US11509053B2 (en) | Dual broadband antenna system for vehicles | |
CN110574233B (zh) | 天线装置 | |
JP2011119949A (ja) | カードデバイス | |
KR20110015407A (ko) | 2주파 안테나 | |
WO2019027036A1 (ja) | 車載用アンテナ装置 | |
JP2005513844A (ja) | 高バンド幅マルチバンド・アンテナ | |
EP2991163B1 (en) | Decoupled antennas for wireless communication | |
JP7074637B2 (ja) | ブロードバンド・アンテナ・システム | |
JP6207586B2 (ja) | 逆f型アンテナ及び車載用複合アンテナ装置 | |
KR101288159B1 (ko) | 단말기 하우징에 결합되는 내장형 안테나 | |
JP2010050548A (ja) | アンテナ装置 | |
JP6971163B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP4878024B2 (ja) | アンテナ | |
JP4518514B2 (ja) | 平坦な広帯域アンテナ | |
WO2022138785A1 (ja) | アンテナ装置 | |
WO2022024966A1 (ja) | 車載用アンテナ装置 | |
WO2012053494A1 (ja) | 車載用アンテナ | |
US7994987B2 (en) | Notched antenna structure with a stepped shaped element | |
JP2005286801A (ja) | 車載アンテナ装置および車載アンテナ装置の搭載方法 | |
JP5232577B2 (ja) | 広帯域アンテナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110816 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110816 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4808188 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |