JP7210400B2 - 防火建具 - Google Patents

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Description

本発明は、火災時に、障子の変形を抑えることで耐火性能を向上させる防火建具に関する。
従来、高さ寸法の大きな建具においては、高さ方向中央位置近傍に中桟が配置された建具が知られている。
三協アルミ カタログ MTG70R 三協立山株式会社 三協アルミ社 2017年7月発行
上記文献に示す建具においては、高さ寸法の大きな建具に対して中桟を設けることで、広い開口、採光面積を得ながら、建具としての強度を維持することができる。
しかし、火災時には、建具の高さ方向中程に設けた中桟が熱によって伸張することで、左右の竪框が押し広げられて召合せ部に隙間が生じたり、障子が破損してガラスが外れたりして室内外が連通する危険性があった。
本発明の実施形態の防火建具は、火災時における中桟の伸びによる障子の変形、破損を抑制して、より高い対火災性能を備える建具を得ることを目的とする。
本発明の一実施形態は、框材間もしくは枠材間に配置される中桟を備え、中桟は、中空部を有する中桟本体と、中桟本体の一方側端部に配置されるピース部材を備え、中桟本体は、中空部にタッピングホールを有し、タッピングホールにねじ込んだタッピンビスにより框材もしくは枠材に取付けてあり、ピース部材は、火災時の熱により溶融する材料からなり、中桟本体の中空部に挿入される挿入部と、中桟本体の中空部の端部と框材もしくは枠材との間に配置される突出部を備えているとともに、ピース部材の挿入部は、中桟本体の中空部に挿入された際にタッピングホールを避ける形状であり、ピース部材の突出部は、反挿入部側に上下方向に通る排水溝もしくは排水路が形成されており、中桟本体のピース部材側は、火災時にピース部材が溶融することで中桟の長手方向に移動可能となるように、框材もしくは材に対してタッピングビスを介して支持されている防火建具である。
また、本発明の他の実施形態は、框材間もしくは枠材間に配置される中桟を備え、中桟は、中空部を有する中桟本体の一方側端部に配置されるピース部材を備え、ピース部材は、火災時の熱により溶融する材料からなり、中桟本体の中空部に挿入される挿入部と、中桟本体の中空部の端部と框材もしくは枠材との間に配置される突出部を備えており、ピース部材の突出部は、反挿入部側に上下方向に通る排水溝もしくは排水路が形成されており、框材もしくは枠材は、中桟の下面を支持する支持片を備えた支持部材が固定されており、中桟本体のピース部材側は、火災時にピース部材が溶融することで中桟の長手方向に移動可能となるように、框材もしくは枠材に対して支持部材の支持片を介して支持されている防火建具である。
本発明の本実施形態によれば、火災時における中桟の伸びによる障子の変形、破損を抑制して、より高い対火災性能を備える建具を得ることができる。
本発明の実施形態に係る防火建具の内観図である。 本発明の実施形態に係る防火建具の竪断面図である。 本発明の実施形態に係る防火建具の横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火建具の中桟の図であり、(a)は正面図、(b),(c)竪断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る防火建具の中桟のピース部材の図であり、(a)は斜視図、(b)は竪框側から見た図、(c)は上方からみた平面図、(d)は側面図である。 本発明の実施形態に係る防火建具の通常時の中桟位置における一部横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火建具の火災時の中桟位置における一部横断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る防火建具の中桟の図であり、(a)は正面図、(b)は竪断面、(c)はピース部材の竪框側から見た図、(d)はピース部材の平面図、(e)はピース部材の側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る防火建具の通常時の中桟の竪框に対する固定部分の図であり、(a)は正面図、(b)は竪断面、(c)は横断面図、(d)は支持部材の図である。 本発明の第3の実施形態に係る防火建具の火災時の中桟の竪框に対する固定部分の図である。 ピース部材を有しない中桟を備える建具の図であり、(a)は通常時の中桟位置における一部横断面図、(b)は火災時の中桟位置における一部横断面図である。
本発明の実施形態について、図1に示す、四周に組んだ枠体1の内周に、框体の内周に複層ガラスをはめ込んでなる内、外障子2、3を開閉自在に支持してなる引違い窓を用いて説明する。
(全体の構成)
本実施形態の引違い窓の枠体1は、上枠11、下枠12及び左、右竪枠13,14を四周組して形成されている。
内、外障子2、3は、それぞれ上框21,31、下框22,32及び左、右竪框23,24,33,34を四周に配置し、左、右竪框23,24,33,34の高さ方向ほぼ中央位置に中桟25,35を配置して框組みされており、中桟25,35の上下にパネル体26,36を保持して内、外障子2,3が形成されている。
(上枠部分の構成)
枠体1を構成する上枠11は、躯体開口部の内周に配置される上枠本体部111aと、上枠本体部111aの室内側から内周方向に延びる室内側壁部111bと、上枠本体部111aの室外側から内周方向に延びる室外側壁部111cと、上枠本体部111aの見込み方向略中央位置において内周面から下方に延びる中央見付壁部111dと、上枠本体部111aの内周面で中央見付壁部111dよりも室外側から内周方向に延びる上外レール111eを有している。
上枠11は、室内側壁部111bの室外側面の下方位置に内障子2の上框21の室内側面に当接する気密材を有しており、中央見付壁部111dの室外側面の下方位置に外障子3の上框31の室内側面に当接する気密材を有している。
上枠11は、室内側壁部111bと中央見付壁部111dによって、内障子2の上部を案内する案内溝を形成している。
内、外障子2,3を構成する上框21,31は、中空部を有する上框本体部211a,311aと、上框本体部211a,311aの内周に形成されるガラス間口部211b,311bを有しており、ガラス間口部211b,311bには、グレイジングチャンネルを介して複層ガラスからなるパネル体26,36が保持されている。
外障子3の上框本体部311aの外周側には、上外レール111eを案内する案内溝311cが設けられている。
(下枠部分の構成)
枠体1を構成する下枠12は、躯体開口部の内周面に沿う下枠本体部121aと、下枠本体部121aの室内側に連続する中空形状の立上り部121bと、立上り部121bの室内側から内周方向に延びる室内側壁部121cと、立上り部121bの室外側端から内周方向に延びる下内レール121dと、立上り部121bの室外側端から室外側に延びる気密材取付片121eと、下枠本体部121aの室外側内周面から内周方向に延びる下外レール121fを有している。
下枠12は、室内側壁部121cの室外側面の上端に下框22の室内側面に当接若しくは近接する気密材が配置されており、気密材取付片121eの室外側端部には、外障子2の下框32の室内側面に当接する気密材が配置されている。
内,外障子2,3を構成する下框22,32は、下内レール121d,下外レール121fに案内される戸車を収容する下框本体部221a,321aと、ガラス間口部221b,321bを有している。
下框22,32のガラス間口部221b,321bには、セッティングブロックが配置されており、グレイジングチャンネルを介して複層ガラスからなるパネル体26,36が保持されている。
内、外障子2,3の高さ方向で中央位置近傍において左、右竪框23,24,33,34間に配置された中桟25,35は、中空部を有する中桟本体部251a,351aと、中桟本体部251a,351aの上方に形成される上ガラス間口部251b,351bと、中桟本体部251a,351aの下方に形成される下ガラス間口部251c,351cを有しており、上、下ガラス間口部251b,251c,351b,351cには、それぞれグレイジングチャンネルを介して複層ガラスからなるパネル体26,36が保持されている。
(竪枠部分の構成)
枠体1を構成する左竪枠13は、躯体開口部の内周に配置される竪枠本体部131aと、竪枠本体部131aの室内側から内周方向に延びる室内側壁部131bと、竪枠本体部131aの室外側から内周方向に延びる室外側壁部131cと、竪枠本体部131aの見込み方向略中央位置において内周面から内周方向に延びる中央見付壁部131dを有している。
左竪枠13は、中央見付壁部131dと室外側壁部131cによって、外障子3の左竪框(戸先框)33が挿入される収容部が形成されている。
左竪枠13の中央見付壁部131dの室外側面に気密材が配置されており、収容部における竪枠本体部131aの内周には、閉鎖時に外障子3の戸先框33の室内側面を気密材に押し付ける引寄せ片131eが形成されている。
右竪枠14は、左竪枠13と同様に、竪枠本体部141aと、室内側壁部141bと、室外側壁部141cと、中央見付壁部141dを有しており、室内側壁部141bと中央見付壁部141dによって、内障子2の右竪框(戸先框)24が挿入される収容部が形成されている。
右竪枠14の室内側壁部141bの室外側に気密材が配置されており、収容部における竪枠本体部141aの内周には、閉鎖時に内障子2の戸先框24の室内側面を気密材に押し付ける引寄せ片141eが形成されている。
内障子2を構成する左竪框23は、中空部を有する左竪框本体部231aと、左竪框本体部231aの内周側に設けられるガラス間口部231bを有しており、ガラス間口部231bには、グレイジングチャンネルを介して複層ガラスからなるパネル体26が保持されている。
左竪框23の外周面には、クレセント錠61が設けられ、左竪框23の室外側面には、煙返しを構成する煙返し片が形成されていると共に、気密材が配置されている。
内障子2を構成する右竪框24は、中空部を有する右竪框本体部241aと、右竪框本体部241aの内周側に連続するガラス間口部241bと、右竪框本体部241aの外周側に連続し溝状をなす戸先部241cを有している。
右竪框24のガラス間口部241bには、グレイジングチャンネルを介して複層ガラスからなるパネル体26が保持されている。
戸先部241cは、溝内に引き寄せブロックを有しており、内障子2の閉鎖時に引き寄せブロックが右竪枠14の引寄せ片141eに当接して右竪框24を右竪枠14の室内側壁部141bに設けた気密材に押し付ける。
外障子3を構成する左竪框33は、中空部を有する左竪框本体部331aと、左竪框本体部331aの内周側に連続するガラス間口部331bと、左竪框本体部331aの外周側に連続し溝状をなす戸先部331cを有している。
左竪框33のガラス間口部331bには、グレイジングチャンネルを介して複層ガラスからなるパネル体36が保持されている。
戸先部331cは、溝内に引き寄せブロックが配置されており、外障子3の閉鎖時に引き寄せブロックが左竪枠13の引寄せ片131eに当接して左竪框33を左竪枠13の中央見付壁部131dに設けた気密材に押し付ける。
外障子3を構成する右竪框34は、中空部を有する右竪框本体部341aと、右竪框本体部341aの内周側に連続するガラス間口部341bを有しており、ガラス間口部341bには、グレイジングチャンネルを介してパネル体36が保持されている。
右竪框34の室内側面には、クレセント受62が設けられ、右竪框34の室内側面には、煙返しを構成する煙返し片が形成されていると共に、加熱発泡材fが配置されている。
-第1の実施形態―
中桟の構成及び中桟の固定構造の一実施形態について、図4ないし図7を参考にしてさらに説明する。なお、内障子2の中桟25と、外障子3の中桟35は同様の構成を備えているので、以下の説明においては、主に外障子3の中桟35を用いて説明する。
中桟35は、図4(a)に示すように、アルミ合金等の金属材料からなり、中空部を有する全体として長尺状の中桟本体351と、樹脂材料からなり、中桟本体351の長手方向一方側端部に配置されるピース部材352を有する。なお、ピース部材352の材質は樹脂材料に限定されるものではなく、火災時の熱によって溶融する材料であれば特に限定されない。
中桟本体351は、図4(b)に示すように、中桟本体351の中空部を形成する中桟本体部351aと、中桟本体部351aの上方に形成された上ガラス間口部351bと、中桟本体部351aの下方に形成された下ガラス間口部351cを有しており、中桟本体部351aの中空部内にタッピングホール351dが形成されている。
ピース部材352は、図4(a),図5に示すように、中桟本体351の一方側端部より中空部に挿入される挿入部352aと、中桟本体351の端部から突出する突出部352bを有しており、挿入部352aは、中桟本体351の中空部の幅寸法w2(図4(b))と同じ幅寸法W2(図5(c))を有し、中桟本体351の中空部の高さ寸法h2(図4(b))と同じ高さ寸法H2(図5(d))を有している。
ピース部材352は、挿入部352aの一部が省かれて欠落部352cが形成されている。
ピース部材352の欠落部352cは、中空部の幅寸法W2の1/2程度の幅寸法W3(図5(c))を有しており、挿入部352aは、中桟本体351の中空部に挿入した際に中空部に形成されたタッピングホール351dを避ける形状に形成されている。
欠落部352cの高さ寸法は、タッピングホール351dの高さ寸法と同程度の寸法が好ましく、欠落部352cが形成された挿入部352aの上面は、タッピングホール351dに比べて比較的広い平坦面で形成されている。
そして、図4(c)に示すように、ピース部材352の挿入部352aを中桟本体351の中空部に挿入することで、ピース部材352が挿入された中桟35の中空部には、タッピングホール351dを収用する空間351eが形成される。
ピース部材352の突出部352bは、挿入部352aに比べて中桟の長手方向に直交する断面積が大きく、中桟本体351の中空部に挿入できない形状に形成されており、挿入部352aに形成された欠落部352cに対して見付(長さ)方向に連続する部位は、欠落部352cと同じ形状に欠落している。
ピース部材352の突出部352bの反挿入部側には、上下方向に通る排水溝352dが形成されている。
ピース部材352の突出部352bの形状は、特に限定されるものではないが、突出部352bの中桟35の長手方向に直交する断面は、中桟本体351の中空部を形成する中桟本体部351aの断面の範囲内に収まっていることが好ましく、ピース部材352は、中桟本体351の上ガラス間口部351bや下ガラス間口部351cの端面に対向する部位を省くことで材料を節約することができる。
そして、ピース部材352の挿入部352aは、中桟本体351の中空部に挿入されることで、中空部の上下面及び両側面、場合によってはタッピングホール351dに当接して、ピース部材352が中桟本体351に対して安定して装着される。
中桟本体351の一端にピース部材352を装着した中桟35全体の幅寸法W1(図4)は、外障子3の左,右竪框33,34のガラス間口部331b,341bの底壁間の寸法w1(図6)と同じ寸法となっている。
すなわち、中桟本体351の幅寸法は、外障子3の左,右竪框33,34のガラス間口部331b,341bの底壁間の寸法w1よりも小さく形成されている。なお、中桟本体351の幅寸法は、加熱によって伸びた際に左,右竪框33,34を破壊しない程度の寸法であれば特に限定されない。
そして、中桟35は、図6に示すように、左,右竪框33,34のガラス間口部331b,341bの底壁間に配置され、タッピングビスb1,b2を左,右竪框33,34の外周から中桟本体351の中空部内に形成されたタッピングホール351dにねじ込むことで、左,右竪框33,34間に取り付けられている。
このとき、右竪框34のガラス間口部341bの底壁に設けられたビス孔は、タッピングビスb2が自由に摺動する通し孔となっており、中桟本体351の中空部内に形成されたタッピングホール351dのピース部材352側にネジ止め固定されたタッピングビスb2は、右竪框34のガラス間口部341bの底壁に対して移動自在となっている。
中桟35が左,右竪框33,34間に取り付けられた状態では、ピース部材352の突出部352bは中桟本体351の中空部の端部と右竪框34のガラス間口部341bの底壁との間に配置され、排水溝352dとガラス間口部341bの底壁とによって上下に通る排水路353が形成されている。
図11(a)に示すような、外障子3の左、右竪框33,34間に金属材料からなる中桟35が配置されるサッシにおいては、火災が発生した際に、図11(b)に示すように、中桟35が加熱されて熱伸びし、伸びた中桟35の端部が内、外障子2,3の竪框の内周面に強く当接して左、右竪框33,34間を広げ、場合によっては内障子2の召合框23と外障子3の召合框34の煙返しの係合が外れて加熱発泡材fによる封鎖が維持できなくなったり、障子の竪框が破損したりする危険性がある。
これに対して、本実施形態の防火サッシは、火災が発生した際には、図7に示すように、金属材料からなる中桟本体351に熱伸びが発生するが、樹脂材料により形成されたピース部材352が溶融して左,右竪框33,34間に中桟本体351の熱伸び分を吸収するスペースが生じる。
そして、中桟本体351を右竪框34に固定するためのタッピングビスb2がガラス間口部341bの底壁に対して移動自在となっているので、中桟本体351のピース部材352側は中桟35の長手方向に移動可能となるように、タッピングビスb2を介して右竪框34に支持されることとなる。
そのため、左,右竪框33,34に対して中桟本体351の伸びによる力が生じることがなく、外障子3の左、右竪框33,34の破壊を抑制することができ、また、召合せ部における加熱発泡材fによる封鎖を維持することができる。
-第2の実施形態―
第2の実施形態の防火建具の中桟は、ピース部材352の構成が第1の実施形態と異なっている。
以下、図8を参考に説明する。なお、ピース部材352以外の構成については、第1の実施形態と概ね同様であり、第1の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
本実施形態のピース部材352は、図8(a)ないし(e)に示すように、中桟本体351の一方側端部より中空部に挿入される挿入部352aと、中桟本体351の端部から突出する突出部352bと、突出部352bの下面から下方に延出したのち挿入部の方向に伸びる係合部352eを有している。
ピース部材352の挿入部352aは、中桟本体351の中空部の幅寸法w2(図4(b))と同じ幅寸法W2(図8(d))を有しており、中桟本体351の中空部の高さ寸法h2(図4(b))からタッピングホール351dの高さ分を引いた高さH3(図8(e))を有している。すなわち、ピース部材352の挿入部352aの上方部分全体が欠落して欠落部が形成され、中桟本体351の中空部に挿入した際に中空部に形成されたタッピングホール351dを避ける形状に形成されている。
挿入部352aの上面は、タッピングホール351dに比べて比較的広い平坦面で形成されている。
そして、図8(b)に示すように、ピース部材352の挿入部352aを中桟本体351の中空部に挿入することで、中空部の上方部分全体にタッピングホールを収用する空間351eが形成される。
ピース部材352の突出部352bは、挿入部352aに比べて中桟の長手方向に直交する断面積が大きく、中桟本体351の中空部に挿入できない形状に形成されており、挿入部352aに形成された欠落部352cに対して見付(長さ)方向に連続する部位は、欠落部352cと同じ形状に欠落している。
突出部352bの反挿入部側には、上下方向に通る排水溝352dが形成されている。
そして、ピース部材352の挿入部352aが、中桟本体351の中空部の下方部分に挿入されることで、挿入部352aは、中空部の下面及び両側面、場合によってはタッピングホール351dに当接するとともに、突出部352bの下面に形成された係合部352eと挿入部352aの下面とによって中桟本体部351aの底壁を挟むように係合しているので、ピース部材352が中桟本体351に対して安定して装着される。
-第3の実施形態―
第3の実施形態の防火建具の中桟は、右竪框34に対する中桟35の固定構造が第1,2の実施形態と異なっている。以下、図9,10を参考に説明する。なお、第3の実施形態の中桟のピース部材352は、第2の実施形態のピース部材と同様であり、第1,2の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
本実施形態の中桟35は、外障子3の右竪框34に対して、タッピングビスb2による固定ではなく、支持部材4を介して固定されている。
支持部材4は、金属材料からなり、図9(d)に示すように、左竪框34の見込面に固定される固定片41aと、固定片41aの一端が直角に屈曲して伸びる支持片41bを備える断面略L字状の部材であり、固定片41aには、長手方向の2カ所にビス孔が形成されており、支持片41bには、長手方向に伸びる長孔41cからなる摺動部が形成されている。
支持部材4は、図9(a)ないし(c)に示すように、固定片41aが右竪框34のガラス間口部341bの底壁に対してビス孔を介してビス等の固定手段b3,b3により止めされることで、支持片41bが右竪框34から内周方向に伸び、かつ、水平面を形成するように右竪框34に強固に固定される。
そして、中桟35は、右竪框34に固定された支持部材4の支持片41bに載置された状態で、左,右竪框33,34のガラス間口部331b,341bの底壁間に配置される。
左,右竪框33,34のガラス間口部331b,341bの底壁間に配置された中桟35は、左竪框33側において、左竪框33の外周からタッピングビスb1によってネジ止め固定されるとともに、右竪框34側においては、支持部材4の支持片41bに形成された長孔41cを介してビスb4等の固定手段により止められることで、左,右竪框33,34間に取り付けられる。
中桟35の中桟本体351と支持片41bとのビス止めは、支持片41bに対して中桟35が長手方向に移動ができるように長孔41cを介して連結すればよく、強固に固定する必要は無い。また、図9(d)に示すように、支持片41bとビス等の固定手段b4との間に加熱により溶融するワッシャ部材42を配置することで、火災時に中桟35が長孔の長手方向に移動可能となるようにしてもよい。
中桟35が左,右竪框33,34間に固定された状態では、ピース部材352の突出部352bは中桟本体351の中空部の端部と右竪框34のガラス間口部341bの底壁との間に配置されており、図9(c)に示すように、排水溝352dとガラス間口部341bの底壁とによって上下に通る排水路353が形成されている。
そして、火災が発生した際には、図10に示すように、アルミ合金等の金属材料によって形成された中桟本体351に熱伸びが発生するが、樹脂材料により形成されたピース部材352が溶融して左,右竪框33,34間に中桟本体351の熱伸び分を吸収するスペースが生じる。
そして、中桟本体351が支持部材4の支持片41bに対して長手方向に移動可能に連結されており、中桟本体351のピース部材352側は中桟35の長手方向に移動可能となるように、支持部材4の支持片41bを介して右竪框34に支持されることとなる。
そのため、左,右竪框33,34に対して中桟本体351の伸びによる力が生じることがなく、外障子3の左、右竪框33,34の破壊を抑制することができ、また、召合せ部における加熱発泡材fによる封鎖を維持することができる。
以上のように、本実施形態の中桟を備える防火建具においては、金属材料からなる中桟本体の長手方向の寸法を障子の竪框間の寸法よりも小さく形成し、中桟の端部と竪框の内周面との間に樹脂材料からなるピース部材を配置することにより、火災時にはピース部材が溶融して中桟の熱伸びを吸収する空間を形成することができ、中桟の熱伸びによる室内外の連通を抑制することができる。
そして、樹脂材料からなるピース部材は、中桟のガラス間口部と対向する部分に設けず、中桟の中桟本体部の断面に収まるように形成し、ピース部材の挿入部を中桟の中空部に挿入して取り付けているので、ピース部材の材料を削減しながら、ピース部材を中桟本体に確実に取り付けることができる。
さらに、中桟本体の端部に取り付けられるピース部材に排水溝が形成されているので、金属材料からなる中桟本体に排水のための加工を行う必要がなく、中桟の製造を容易にすることができ、中桟の中空部のタッピングホールを避けて形成される空間を比較的広い空間とすることで、中桟のガラス間口部に浸入した水を該広い空間において乾燥させることで、水が長期間溜まることによる弊害を防止することができる。
なお、ピース部材の挿入部の形状は、上記実施形態に限定されるものではなく、中桟本体部の中空部内に挿入された際に、欠落部によってタッピングホールを避けることができる形状であればどのような形状であってもよい。
また、中桟本体と框材との間に排水路は、ピース部材の反挿入部側に形成される排水溝と框材とによって形成される構成のものに限定されず、ピース部材を上下に貫く排水孔によって形成される排水路であってもよい。
また、第3の実施形態における支持部材の支持片に形成される摺動部は、長孔に限定されるものではなく、中桟本体が支持片に対して摺動ができるような形状であれば、例えば、長孔の一方端部が開口している溝でもよい。
また、中桟が配置される建具は、引違い窓に限定されず、その他の形式の開閉窓であっても良いし、躯体開口部に配置される枠材に対してパネルが配置されるFIX窓であってもよい。
なお、以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることは言うまでもない。
3 :外障子
34 :左竪框(框材)
341b :ガラス間口
35 :中桟
351 :中桟本体
351a :中桟本体部
351d :タッピングホール
351e :空間
352 :ピース部材
352a :挿入部
352b :突出部
352c :欠落部
352d :排水溝
353 :排水路
4 :支持部材
41a :固定片
41b :支持片
41c :長孔
42 :ワッシャ部材
b2 :タッピングビス

Claims (2)

  1. 框材間もしくは枠材間に配置される中桟を備え、
    中桟は、中空部を有する中桟本体と、中桟本体の一方側端部に配置されるピース部材を備え、中桟本体は、中空部にタッピングホールを有し、タッピングホールにねじ込んだタッピンビスにより框材もしくは枠材に取付けてあり、
    ピース部材は、火災時の熱により溶融する材料からなり、中桟本体の中空部に挿入される挿入部と、中桟本体の中空部の端部と框材もしくは枠材との間に配置される突出部を備えているとともに、
    ピース部材の挿入部は、中桟本体の中空部に挿入された際にタッピングホールを避ける形状であり、ピース部材の突出部は、反挿入部側に上下方向に通る排水溝もしくは排水路が形成されており、
    中桟本体のピース部材側は、火災時にピース部材が溶融することで中桟の長手方向に移動可能となるように、框材もしくは材に対してタッピングビスを介して支持されている
    防火建具。
  2. 框材間もしくは枠材間に配置される中桟を備え、
    中桟は、中空部を有する中桟本体の一方側端部に配置されるピース部材を備え、
    ピース部材は、火災時の熱により溶融する材料からなり、中桟本体の中空部に挿入される挿入部と、中桟本体の中空部の端部と框材もしくは枠材との間に配置される突出部を備えており、ピース部材の突出部は、反挿入部側に上下方向に通る排水溝もしくは排水路が形成されており、
    框材もしくは枠材は、中桟の下面を支持する支持片を備えた支持部材が固定されており、
    中桟本体のピース部材側は、火災時にピース部材が溶融することで中桟の長手方向に移動可能となるように、框材もしくは枠材に対して支持部材の支持片を介して支持されている
    防火建具。
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