JP7207666B2 - 配管補修装置及び配管補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅等の給排水配管等を内部から補修する配管補修装置及び配管補修方法に関する。
従来、集合住宅や戸建住宅等の一般的な既存の建築物において、老朽化等によって損傷した給排水配管を補修するため、配管の内部に補修用のライニング材を挿入して硬化させることにより配管の内周に新しいライニング層を形成することが知られている。
例えば、特許文献1には、清掃後の埋設管、排水管及び給水管等の配管網にライニング層を施す配管ライニング装置が開示されている。同文献に開示された配管ライニング装置は、配管内の本管と分岐管との接続部分にライニング層を塗装層として形成する接続部塗装具を有する。
この接続部塗装具は、液状の塗料が収容された塗料収容部と、加圧膨張により本管の内周面に圧接して接続部塗装具を位置保持するバルーン部と、を具備し、ワイヤ等の索条体により配管内に吊り下げられる。この接続部塗装具を配管の接続部分の本管内に保持して分岐管内を負圧にすることにより、塗料収容部内の塗料が吐出用開口部から飛散して分岐管の内周面に塗布されてライニング層が形成される。
また、他の従来技術の例として、特許文献2には、老朽化等によって腐食または損傷した排水トラップや排水口の内壁に補修用のライニング層を施すようにした排水管の補修装置及び補修方法が開示されている。
同文献に開示された排水管の補修方法によれば、ライニング反転器の内部に圧縮エアを注入することによって、ライニングクロスチューブを反転しながら配管の内部に進入させ、ライニングチューブの膨張によってライニングクロスを配管の内壁に付着させる。
特開2014-4505号公報 特開2015-66718号公報
一般に、老朽化した既設配管が損傷等した際には、短時間に確実な補修ができるよう作業性に優れた効率的な補修方法が求められる。しかしながら、上記した従来技術の配管補修装置では、種々の配管経路に対して迅速に対応して高効率な補修作業を可能とするために改善すべき点があった。
具体的には、建築物の給排水配管は、略鉛直方向に延在する縦管部や略水平方向に延在する横管部等を構成する直管部の他、方向の異なる直管部を連結する約90度の曲がり管等から成る曲管部を有するところ、従来技術の配管補修装置では、複数の曲管部を有する配管経路の補修が困難であった。
例えば、特許文献1に開示された配管ライニング装置のように、加圧膨張により配管の内周面に圧接するバルーン部を有する接続部塗装具を索条体により配管内に吊り下げる方式の装置では、接続部塗装具を横管部や曲管部に挿入することができなかった。
また、特許文献2に開示された排水管の補修装置のように、圧縮エアでライニングクロスチューブを反転させながら配管の内部に進入させる方式では、ライニングクロスを長い配管経路の奥深くに挿入するためにはライニング反転器の管体を長くする必要がある。そのため、入口から遠く離れた位置で配管が損傷している場合等には、配管の奥深くにある損傷部分までライニングクロスを送り込むことが難しく、その補修は容易ではなかった。
また、圧縮エアでライニングクロスチューブを反転させながら配管の内部に進入させる方式では、進入したライニングクロスチューブは配管の内周面に入口側から順次当接し内側から押圧されるため、配管内に送り込んだライニングクロスの位置を調整することは難しい。そのため、入口から遠く離れた、複数の曲がり管を通過した位置において補修が要求される際には、ライニングクロスを正確な補修位置に送ることが難しかった。
即ち、従来技術によれば、配管入口から遠く離れた位置において配管が損傷した際には、配管内にライニング材を送り込むことができず、補修位置近傍の床や壁等を一部解体し、補修部分の配管を切断して新たな配管経路を設ける等の補修作業が必要であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、曲管部を有する配管内にライニング材を容易に送り込むことができ、配管補修作業の効率を向上させることができる配管補修装置及びそれを用いた配管補修方法を提供することにある。
本発明の配管補修装置は、配管内に挿入されるエアホースと、前記エアホースの末端側に設けられ前記エアホース内の空気を加減圧する圧力調整手段と、前記エアホースの先端側に外嵌され外周でライニング材を支持して前記空気の圧力によって膨張収縮するバルーン部材と、前記バルーン部材の内部を通過して前記バルーン部材の先端から突出した前記エアホースの先端に設けられ前記配管の奥方向に突出するガイド部材と、を具備し、前記ガイド部材は、前記配管の軸に沿って延在するコイルばね形状を成し弾性曲げ変形自在であり、径方向の寸法が小さい複数の小径部と、径方向の寸法が大きい複数の大径部と、を有し、前記ガイド部材の先端には、前記小径部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の配管補修方法は、先端から突出するガイド部材を有するエアホースに外嵌されているバルーン部材の外周にライニング材を取り付ける工程と、前記ライニング材が取り付けられた前記バルーン部材を前記ガイド部材が配管の奥方向に向かうよう前記配管内に挿入して前記エアホースで押しながら前記配管内の補修位置に送る工程と、前記エアホースに設けられた圧力調整手段で前記エアホースを介して前記バルーン部材内の空気を加圧して前記補修位置にある前記バルーン部材を膨張させ前記ライニング材を前記配管の内周に固定する工程と、前記圧力調整手段で前記バルーン部材内の空気を減圧して前記バルーン部材を収縮し前記配管に固定された前記ライニング材から分離する工程と、前記ライニング材が外された前記バルーン部材を前記エアホースを引きながら前記配管から取り出す工程と、を具備し、前記エアホースは、前記バルーン部材の内部を通過して前記バルーン部材の先端から突出するよう設けられており、前記ガイド部材は、前記配管の軸に沿って延在するコイルばね形状を成し弾性曲げ変形自在であり、径方向の寸法が小さい複数の小径部と、径方向の寸法が大きい複数の大径部と、を有し、前記ガイド部材の先端には、前記小径部が形成されていることを特徴とする。
本発明の配管補修装置によれば、配管内に挿入されるエアホースと、エアホース内の空気を加減圧する圧力調整手段と、エアホースの先端側に外され外周でライニング材を支持して空気の圧力によって膨張収縮するバルーン部材と、を有し、エアホースの先端には、配管の奥方向に突出するガイド部材が設けられている。このような構成により、ガイド部材は、配管の内周に当接してバルーン部材の進行をガイドすることができる。
これにより配管補修装置は、バルーン部材の送りが容易になり、曲管部を有する配管であっても、曲管部よりも奥にバルーン部材を送ることができる。即ち、作業者は、曲管部の配管内または更に奥の配管内にライニング材を容易に送り込んで配管の補修を行うことができる。
また、本発明の配管補修装置は、バルーン部材の外周にライニング材を取り付け、エアホースでバルーン部材を押しながら配管の内部に送り込む構成であるので、配管の奥深くまでライニング材を送り込むことができる。よって、配管入口から遠く離れた位置であって、複数の曲管部を通過した位置において配管が損傷した場合であっても、作業者は、ライニング材を補修位置まで送り込んで配管の補修を行うことができる。
即ち、本発明の配管補修装置によれば、排水口等から遠く離れた位置においても、従来技術では必要であった建物の一部解体や配管の切断及び交換等を行うことなく、配管の内部から損傷部分を補修することができ、配管補修作業の効率化を図ることができる。
また、本発明の配管補修装置によれば、前記ガイド部材は、前記配管の軸に沿って延在するコイルばね形状を成し弾性曲げ変形自在であっても良い。このような構成により、ガイド部材でバルーン部材の進行を好適にガイドすることができる。
また、本発明の配管補修装置によれば、前記ガイド部材は、径方向の寸法が小さい小径部と、径方向の寸法が大きい大径部と、を有する。これにより、ガイド部材は、大径部が配管の内周と接触し小径部近傍が曲がり変形して、バルーン部材を好適に導くことができる。
また、本発明の配管補修装置によれば、前記ガイド部材は、複数の前記大径部を有しても良い。これにより、ガイド部材は、配管の内周との接触に対する曲がり変形、及び変形に対する反発力が好適な状態となり、曲管部を有する配管においてバルーン部材を好適に導くことができる。
また、本発明の配管補修装置によれば、前記エアホースには、弾性曲げ変形自在な鋼製の補強材が内嵌されても良い。これによりエアホースは、バルーン部材に対して配管内を移動するための押圧力を好適に伝達することができ、曲管部を有する配管の奥深くまでバルーン部材を効率良く送ることができる。
また、本発明の配管補修方法によれば、先端から突出するガイド部材を有するエアホースに外嵌されているバルーン部材の外周にライニング材を取り付ける工程と、ライニング材が取り付けられたバルーン部材をガイド部材が配管の奥方向に向かうよう配管内に挿入してエアホースで押しながら配管内の補修位置に送る工程と、エアホースに設けられた圧力調整手段でエアホースを介してバルーン部材内の空気を加圧して補修位置にあるバルーン部材を膨張させライニング材を配管の内周に固定する工程と、圧力調整手段でバルーン部材内の空気を減圧してバルーン部材を収縮し配管に固定されたライニング材から分離する工程と、ライニング材が外されたバルーン部材をエアホースを引きながら配管から取り出す工程と、を具備する。これにより、曲管部を有する配管の奥深くが損傷した場合であっても、ライニング材を配管内に容易に送り込んで、損傷した配管を内周から修復することができる。よって、配管補修の作業効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る配管補修装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る配管補修装置のバルーン部材近傍を示す図である。 本発明の実施形態に係る配管補修装置のガイド部材近傍を示す図である。 本発明の実施形態に係る配管補修装置のエアホースの断面図である。 本発明の実施形態に係る配管補修装置のバルーン部材にライニング材を取り付けた状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る配管補修装置のライニング材を配管の補修位置に挿入する状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る配管補修装置のライニング材を配管の補修位置に取り付ける状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る配管補修装置のバルーン部材を配管から取り出す状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る配管補修装置及び補修方法を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る配管補修装置1の概略構成を示す図である。
配管補修装置1は、マンション等の集合住宅、戸建住宅及びその他既存の建築物の給水配管または排水配管等である配管30(図6参照)を内部から補修する装置である。
図1に示すように、配管補修装置1は、エアホース2と、エアホース2の先端近傍に設けられたバルーン部材3と、バルーン部材3の先端近傍に設けられたガイド部材4と、エアホース2が収容される巻取装置5と、エアホース2につながる圧力調整装置6と、を備えている。
エアホース2は、高圧の圧縮空気を流すゴム管状の部材であり、配管補修を行う際に補修対象である排水管等の配管30の内部に挿入される部材である。エアホース2は、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂から形成された柔軟な可撓性の管部材であり、高圧に耐えるよう、例えば、ポリエステル樹脂製の補強糸から形成されたブレードを有しても良い。
エアホース2は、巻取装置5に支持され、エアホース2の末端側には、エアホース2内に圧縮空気を供給する圧力調整装置6が設けられている。エアホース2の先端近傍には、バルーン部材3が空気流通可能に設けられている。
バルーン部材3は、各種の合成ゴム材料等から形成された膨張収縮自在な略円筒容器状の部材である。バルーン部材3は、配管補修工事において外周でライニング材33(図6参照)を支持する保持部材であり、圧力調整装置6による空気の加減圧によって膨張収縮する。
バルーン部材3は、その直径が配管30の内径よりも小さくなるよう形成されている。これによりバルーン部材3は、配管30の内部に挿入可能であり、配管30内を進行可能となる。また、バルーン部材3は、配管30内の曲管部32(図6参照)を通過できるよう、折り曲げ自在に形成されている。
バルーン部材3の先端近傍には、ガイド部材4が設けられている。
ガイド部材4は、エアホース2の先端に設けられており、エアホース2の先端からエアホース2の軸方向に沿って外側に突出している。即ち、図6に示すように、配管補修工事の際には、ガイド部材4は、バルーン部材3の先端近傍のエアホース2の先端から配管30の奥方向に向かって突出している。
図1を参照して、巻取装置5は、エアホース2を収納するための装置であり、エアホース2を収納する空間を有し、エアホース2が巻き付けられる図示しない巻取リールを有する。
巻取リールには、エアホース2の末端近傍が固定され、例えば、長さ5から10m程度のエアホース2が巻き付けられている。即ち、巻取装置5には、このように長いエアホース2を収納することができる。よって、配管補修装置1は、配管30の入口から奥深くにライニング材33を送り込むことが求められる配管補修工事に対応することができる。
巻取リールには、手作業で巻取リールを回転させてエアホース2を巻き上げるための把手28が設けられている。作業者は、エアホース2をつかんで引っ張ることにより、配管補修に必要な長さのエアホース2を巻取装置5から容易に引き出すことができる。また、作業者は、把手28をつかんで巻取リールを回転させることにより、エアホース2を巻取リールに巻き付けて容易に回収することができる。なお、図示しないモータ等の駆動装置を設けて、その駆動装置を利用して巻取リールを回転させてエアホース2を巻き上げる構成を採用しても良い。
圧力調整装置6は、エアホース2内の空気を加減圧する圧力調整手段であり、エア配管29を介してエアホース2の末端に設けられている。具体的には、巻取装置5に収納されたエアホース2の末端には、高圧空気を供給可能に、圧力調整装置6につながるエア配管29が接続されている。
圧力調整装置6は、空気を圧縮して高圧にする図示しない空気圧縮機等の加圧手段を備えている。また、圧力調整装置6は、空気を減圧して低圧にするための図示しない空気排出口及び排気弁を有する。なお、圧力調整装置6は、空気を減圧する図示しない真空ポンプ等の減圧手段を備えていても良い。
また、圧力調整装置6は、加圧と減圧を切り換えて圧力を調整するための切替弁、開閉弁、逆止弁及び流量調整弁等の各種弁機構、並びに圧力センサ、スイッチ、その他加圧手段及び減圧手段等を制御するための各種制御手段を有しても良い。
このような構成により、加圧手段で、エアホース2を介して、バルーン部材3に空気を供給してバルーン部材3内を加圧し、バルーン部材3を膨張させることができる。また、空気排出口及び排気弁を開いて、または、減圧手段により、エアホース2を介して、バルーン部材3から空気を排出してバルーン部材3内を減圧し、バルーン部材3を収縮させることができる。なお、加圧手段及び減圧手段として1つの共通する圧縮機等を利用し、図示しないバルブ等によって配管経路を切り換えてバルーン部材3の内部を加減圧する構成を採用しても良い。
図2は、配管補修装置1のバルーン部材3近傍の概略構成を示す図である。
図2に示すように、バルーン部材3は、略円筒容器状の形態を成し、エアホース2の先端近傍に外嵌されている。
換言すれば、エアホース2は、バルーン部材3に内嵌されている。即ち、エアホース2の先端は、バルーン部材3の末端からバルーン部材3の内部に挿入され、バルーン部材3の内部を通過して、バルーン部材3の先端から突出している。
バルーン部材3の内径はエアホース2の外径よりも大きく、バルーン部材3の内周とエアホース2の外周との間には、空気が流入する隙間が形成されている。
エアホース2のバルーン部材3に挿入された部分には、エアホース2の内部とバルーン部材3の内部とで空気流通が可能となるように開口する複数の通気孔11が形成されている。
このような構成により、圧力調整装置6(図1参照)から供給される加圧空気をバルーン部材3の内部に供給してバルーン部材3の内圧を上昇させ、バルーン部材3を膨張させることができる。
また、バルーン部材3を縮小させる際には、通気孔11を介して、バルーン部材3の内部の空気をエアホース2の内部に送り、バルーン部材3の内部を減圧することができる。
バルーン部材3の先端近傍及び末端近傍には、バルーン部材3をエアホース2に固定する固定部材13が設けられている。固定部材13は、例えば、コイルスプリングであり、バルーン部材3の端部近傍を外周から締め付けてエアホース2に固定する。
このような構成により、バルーン部材3の取り付けが容易になる。また、バルーン部材3が損傷した際には、バルーン部材3を容易に取り外して交換することができる。なお、固定部材13は、バルーン部材3の端部近傍をエアホース2に固定することができれば、ホースバンドやホースクランプ等の他の部材であっても良い。
また、バルーン部材3の先端近傍及び末端近傍には、エアホース2に外嵌され、バルーン部材3を支持する一対の支持部材14が設けられても良い。支持部材14は、略管状の形体を成し、エアホース2に外嵌された支持部材14には、バルーン部材3の先端近傍及び末端近傍が外嵌される。
このようにバルーン部材3の端部近傍を支持する支持部材14が設けられることにより、バルーン部材3を加圧膨張に耐え得るよう強く支持することができると共に、バルーン部材3の取り付け及び取り外しの作業性を高めることができる。
図3は、配管補修装置1のガイド部材4近傍の概略構成を示す図である。
図3に示すように、ガイド部材4は、バルーン部材3(図1参照)の軸方向に、即ち配管30(図6参照)の軸に沿って、延在する、コイルばね形状の部材である。ガイド部材4は、例えば、鋼材等から形成されており、弾性曲げ変形自在である。
詳しくは、ガイド部材4は、先端側のガイドスプリング20と、末端側のスプリングロッド23と、から構成されている。スプリングロッド23は、略直管状に延在するコイルばね形状であり、ガイドスプリング20を支持する。
スプリングロッド23は、その末端が接続部材24を介してエアホース2の先端に固定されている。スプリングロッド23の先端側には、ガイドスプリング20の末端側が螺合するよう連結されている。
接続部材24は、エアホース2とスプリングロッド23を連結する継手部材であり、例えば、末端側がエアホース2の先端に嵌合し、先端側がスプリングロッド23の末端に嵌合する。
このようにガイド部材4は、先端側のガイドスプリング20と、ガイドスプリング20を支持する末端側のスプリングロッド23と、を連結する構成であるので、ガイドスプリング20及びスプリングロッド23それぞれの生産及びそれらの組み立てが容易である。なお、ガイド部材4は、ガイドスプリング20とスプリングロッド23とが1つの連続する鋼材等から一体的に形成される構成でも良い。
前述の構成により、配管30の曲管部32において、ガイドスプリング20は、その外周が配管30の内周に当接して曲げられた状態で曲管部32を通過し、スプリングロッド23の末端につながるエアホース2を介してバルーン部材3を進行方向に導く。このように、ガイド部材4は、バルーン部材3の進行を好適にガイドすることができる。
また、ガイドスプリング20は、スプリング形状の径方向の寸法が小さい小径部21と、径方向の寸法が小径部21よりも大きい大径部22と、を有する。これにより、ガイドスプリング20は、大径部22が配管30の内周と接触し小径部21近傍が曲がり変形して、バルーン部材3を好適に導くことができる。なお、小径部21及び大径部22は、ガイドスプリング20の側面視において、スプリング形状の外周輪郭が曲線状に湾曲するような形態であっても良い。
また、ガイドスプリング20は、複数の大径部22を有する。具体的には、ガイドスプリング20は、2~5個の、好ましくは、3~4個の、更に好ましくは、3個の、大径部22を有する。これにより、ガイドスプリング20は、配管30の内周との接触に対する曲がり変形及び変形に対する反発力が好適な状態となり、曲管部32を有する配管30においてバルーン部材3を好適に導くことができる。
図4は、配管補修装置1のエアホース2の概略構成を示す断面図である。
図4に示すように、エアホース2のエアホース本体10の内部には、弾性曲げ変形自在な補強材12が内嵌されている。補強材12は、例えば、コイルばね形状を成す鋼製の部材である。また例えば、補強材12は、硬鋼線を撚ったワイヤ等から形成されても良い。
このようにエアホース本体10の内部に補強材12が挿入されていることにより、エアホース2は、バルーン部材3(図1参照)に対して配管30(図6参照)内を移動するための押圧力を好適に伝達することができる。よって、配管補修装置1は、曲管部32(図6参照)を有する配管30の奥深くまでバルーン部材3を効率良く送ることができる。
次に、図5ないし図8を参照して、配管補修装置1を用いた配管補修方法について詳細に説明する。
図5は、配管補修装置1のバルーン部材3にライニング材33を取り付けた状態を示す図である。
図5を参照して、配管補修工事では、先ず、ライニング材33をバルーン部材3の外周に取り付ける工程が行われる。
ライニング材33は、配管30(図6参照)の内周に固定され配管30の損傷を修復する部材である。ライニング材33としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、ナイロン等の合成繊維、木綿その他繊維材料と、エポキシ樹脂、フェノール樹脂その他熱硬化性樹脂から成る硬化剤と、から形成される繊維強化樹脂(FRP)等の複合材料が用いられる。また、ライニング材33としては、硬質塩化ビニルその他の各種合成樹脂材料や、その他種々の材料が用いられても良い。
なお、ライニング材33の取り付けは、バルーン部材3が収縮して小径になっている状態で行われる。よって、バルーン部材3に取り付けられたライニング材33の外径は、配管30の内径よりも小さい。
図6は、本発明の実施形態に係る配管補修装置1のライニング材33を配管30の補修位置に挿入する状態を示す図である。
図6を参照して、バルーン部材3の外周にライニング材33を取り付ける工程が実行された後、ライニング材33を配管30内の補修位置に送る工程が行われる。即ち、ライニング材33は、排水口等の配管口31から配管30の内部に挿入される。
ライニング材33を配管30内の補修位置に送る工程では、作業者は、エアホース2を持って、外周にライニング材33が取り付けられているバルーン部材3を、ガイド部材4が配管30の奥方向に向かうよう配管30内に挿入して配管30の内部に送り込む。そして、作業者は、ライニング材33を、配管30の補修位置まで、即ち図6の例では曲管部32の近傍まで送る。
なお、配管30は、集合住宅等の一般的な建築物に設けられている既存の排水管であり、その管径は、例えば、φ40~100mmである。また、配管30は、給水管等であっても良い。
前述のとおり、バルーン部材3の外周に取り付けられたライニング材33の外径は配管30の内径よりも小さいので、作業者は、バルーン部材3を配管30の内部に挿入して配管30の奥まで容易に送ることができる。
また、エアホース2の内部には補強材12(図4参照)が設けられているので、エアホース2に加えられた力は、効率良くバルーン部材3に伝えられる。よって、ライニング材33を配管30の奥の正確な補修位置まで容易に送ることができる。
具体的には、補修が必要な損傷部が、配管口31から約5~10m離れた位置にあったとしても、その損傷部までライニング材33を送ることができる。
また、バルーン部材3の先端近傍には、エアホース2の先端から配管30の奥方向に突出するガイド部材4が設けられているので、曲折部を有する配管30の奥までライニング材33を容易に送り込むことができる。
本実施形態の配管補修装置1によれば、例えば、図6に示す曲管部32と同様に約90度に曲がる4か所以上の曲がり管を通過してライニング材33を送ることができる。また例えば、約45度に曲がる曲がり管等、曲げ角度の異なる曲管部分であっても容易に送ることができる。
即ち、配管補修装置1によれば、配管口31から約5~10m離れた配管30の奥であって、配管経路に曲管部32のような曲がりが4か所以上あったとしても、ライニング材33を補修位置まで容易且つ正確に送り込むことができる。
そして、ライニング材33が補修位置に送り込まれた後、ライニング材33を配管30の内周に固定する工程が行われる。
図7は、配管補修装置1のライニング材33を配管30の補修位置に取り付ける状態を示す図である。
図7に示すように、ライニング材33が補修位置に送り込まれたら、圧力調整装置6からエアホース2を介してバルーン部材3内に空気が送られる。即ち、圧力調整装置6によってバルーン部材3の内部が加圧され、補修位置にあるバルーン部材3が膨張する。そうすると、膨張するバルーン部材3によって、バルーン部材3の外周にあるライニング材33が押圧され、配管30の内周に押し付けられる。
この状態で、ライニング材33の硬化剤が硬化し、ライニング材33は、配管30の損傷部を塞ぐように配管30の内周に固定される。これにより、配管30の損傷部が補修される。
ライニング材33が配管30の内周に固定された後に、バルーン部材3をライニング材33から分離する工程が実行される。
図8は、配管補修装置1のバルーン部材3を配管30から取り出す状態を示す図である。
図8に示すように、バルーン部材3をライニング材33から分離する工程では、圧力調整装置6でバルーン部材3内の空気を減圧し、バルーン部材3が収縮する。
具体的には、図示しない排気口を介してエアホース2及びバルーン部材3の内部の空気が外部に排出される。これによりバルーン部材3内の空気の圧力が低下し、バルーン部材3は収縮し、配管30に固定されているライニング材33から分離する。
なお、図示しない真空ポンプ等を利用して、エアホース2を介してバルーン部材3内を減圧して、バルーン部材3を収縮しても良い。
バルーン部材3がライニング材33から分離したら、ライニング材33が外されたバルーン部材3を配管30から取り出す工程が実行される。具体的には、エアホース2を引きながら、バルーン部材3が配管30から引き出される。
以上説明の工程により、曲管部32を有する配管30の奥深くが損傷した場合であっても、ライニング材33を配管30内に容易に送り込んで、損傷した配管30を内周から修復することができる。よって、配管補修の作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 配管補修装置
2 エアホース
3 バルーン部材
4 ガイド部材
5 巻取装置
6 圧力調整装置
10 エアホース本体
11 通気孔
12 補強材
13 固定部材
14 支持部材
20 ガイドスプリング
21 小径部
22 大径部
23 スプリングロッド
24 接続部材
28 把手
29 エア配管
30 配管
31 配管口
32 曲管部
33 ライニング材

Claims (3)

  1. 配管内に挿入されるエアホースと、
    前記エアホースの末端側に設けられ前記エアホース内の空気を加減圧する圧力調整手段と、
    前記エアホースの先端側に外嵌され外周でライニング材を支持して前記空気の圧力によって膨張収縮するバルーン部材と、
    前記バルーン部材の内部を通過して前記バルーン部材の先端から突出した前記エアホースの先端に設けられ前記配管の奥方向に突出するガイド部材と、を具備し、
    前記ガイド部材は、前記配管の軸に沿って延在するコイルばね形状を成し弾性曲げ変形自在であり、径方向の寸法が小さい複数の小径部と、径方向の寸法が大きい複数の大径部と、を有し、
    前記ガイド部材の先端には、前記小径部が形成されていることを特徴とする配管補修装置。
  2. 前記エアホースには、弾性曲げ変形自在な鋼製の補強材が内嵌されていることを特徴とする請求項1に記載の配管補修装置。
  3. 先端から突出するガイド部材を有するエアホースに外嵌されているバルーン部材の外周にライニング材を取り付ける工程と、
    前記ライニング材が取り付けられた前記バルーン部材を前記ガイド部材が配管の奥方向に向かうよう前記配管内に挿入して前記エアホースで押しながら前記配管内の補修位置に送る工程と、
    前記エアホースに設けられた圧力調整手段で前記エアホースを介して前記バルーン部材内の空気を加圧して前記補修位置にある前記バルーン部材を膨張させ前記ライニング材を前記配管の内周に固定する工程と、
    前記圧力調整手段で前記バルーン部材内の空気を減圧して前記バルーン部材を収縮し前記配管に固定された前記ライニング材から分離する工程と、
    前記ライニング材が外された前記バルーン部材を前記エアホースを引きながら前記配管から取り出す工程と、を具備し、
    前記エアホースは、前記バルーン部材の内部を通過して前記バルーン部材の先端から突出するよう設けられており、
    前記ガイド部材は、前記配管の軸に沿って延在するコイルばね形状を成し弾性曲げ変形自在であり、径方向の寸法が小さい複数の小径部と、径方向の寸法が大きい複数の大径部と、を有し、
    前記ガイド部材の先端には、前記小径部が形成されていることを特徴とする配管補修方法。
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