JP7205454B2 - ステータ、ステータアッセンブリ、電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器 - Google Patents

ステータ、ステータアッセンブリ、電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器 Download PDF

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Description

本発明は、ステータ、ステータを含むステータアッセンブリ、電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器に関する。
特許文献1は、モータを開示している。特許文献1のモータは、ステータコア、および、バスバーを備える。ステータコアは、それぞれに巻き線が巻回された複数のティースからなる。複数のティースは、周方向に等間隔で配置されている。
バスバーは、モータの軸方向において、ステータコアに隣接している。バスバーは、円環状の基部と、基部に繋がる接続部を備えている。接続部は、基部を基準にして、ステータコアが配置される側と反対側に突出している。接続部は、対向する2個の平板を有する。
ティースの巻き線とバスバーとを接続する場合、作業者は、ループ状に形成された巻き線の一部を外部に引き出し、接続部の2個の平板の間に挿入する。そして、作業者は、接続部の2個の平板の間に、引き出した巻き線の一部を挟みこんだ状態で、溶接等を行う。
特開2016-13053号公報
しかしながら、特許文献1のモータの構造では、ティースの巻き線とバスバーの接続部との位置関係は、常に一定になるとは限らない。
このため、ティースの巻き線すなわちステータの巻き線(コイル)とバスバーの接続部との接合は、容易でない。
したがって、本発明の目的は、ステータのコイルとバスバーとの接続が容易な構造を有するステータ、当該ステータを用いたステータアッセンブリ、電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器を提供することにある。
この発明のステータは、ステータコア、インシュレータ、コイルを備える。ステータコアは、軸方向に沿って延びる形状であり、軸方向に向かって延びる側面を有する。インシュレータは、絶縁性を有し、ステータコアの側面に配置されている。コイルは、線状であり、ステータコアの側面に対して、インシュレータを間に介して巻き付けられている。コイルは、線状のコイルの一方端に第1コイル端部を有し、線状のコイルの他方端に第2コイル端部を有する。インシュレータは、ステータコアの側面を覆う中央部材と、中央部材の軸方向の外方に接続する外側部材と、を備える。外側部材は、中央部材と外側部材とが並ぶ方向を厚み方向として、厚み方向に延びる第1凹部および第2凹部を有する。第1コイル端部は、第1凹部に挿通し、第2コイル端部は、第2凹部に挿通する。
この構成では、第1コイル端部は、第1凹部によって所望の方向に導かれ、第2コイル端部は、第2凹部によって所望の方向に導かれる。これにより、第1コイル端部および第2コイル端部は、バスバーに接続し易い位置に確実に導かれる。
この発明によれば、ステータのコイルとバスバーとの接続が容易になる。
実施形態に係るモータの概略構成を示す断面図である。 ステータアッセンブリの斜視図である。 (A)は、ステータ部材の斜視図であり、(B)は、ステータ部材の概略構成を示す断面図である。 インシュレータの部分的な拡大図である。 ステータアッセンブリの部分的な拡大図である。 実施形態に係るバスバー部材の外観斜視図である。 実施形態に係るバスバー部材の分解斜視図である。 (A)は、実施形態に係るバスバー端子を拡大した斜視図であり、(B)は、バスバー端子を拡大した平面図であり、(C)は、バスバー端子を拡大した第1側面図であり、(D)は、バスバー端子を拡大した第2側面図である。 実施形態に係る複数のステータ部材とバスバー部材との位置関係を示す斜視図である。 実施形態に係る複数のステータ部材と1個のバスバーとの位置関係を示す斜視図である。 実施形態に係るステータ部材と1個のバスバーとの位置関係を示す拡大図である。 (A)および(B)は、コイル端部と接続端子との接合態様を示す拡大図である。 実施形態に係るモータの等価回路図である。 ステータ部材の一態様を示す拡大図である。 (A)は、バスバーの接続端子の別態様を示す二面図であり、(B)は、(A)の構造での接合態様を示す図である。 (A)は、図15(A)の構造での接合態様を示す部分的な平面図であり、(B)は、図15(A)の構造での接合態様を示す部分的な側面図であり、(C)は、接合箇所をステータアッセンブリ側に曲げた状態を示す側面図である。
本発明の実施形態に係るステータ(ステータ部材)、ステータアッセンブリ(ステータアッシー)、および、モータについて、図を参照して説明する。図1は、実施形態に係るモータの概略構成を示す断面図である。図2は、ステータアッセンブリの斜視図である。なお、本実施形態では、電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器として、モータを説明するが、発電機であってもよい。すなわち、電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器とは、電気エネルギーから力学的エネルギーへの変換器であっても、力学的エネルギーから電気エネルギーへの変換器であってもよい。
(モータ10の概略構造)
図1に示すように、モータ10は、ステータ部材20、バスバー部材30、ロータ部材40、および、筐体50を備える。ステータ部材20は、複数である。ステータ部材20は、本発明の「ステータ」に対応する。
筐体50は、第1部材51と第2部材52とを備える。第1部材51は、円筒形の壁511と、円筒形の一方端を塞ぐ平板状の壁512とを有する。第1部材51は、開口を有する略円筒形の箱状である。第2部材52は、略板状である。第2部材52は、平板状の壁521を有する。第2部材52は、第1部材51の開口を塞ぐように配置されている。これにより、筐体50は、壁511、壁512、および、壁521によって外部から略遮蔽された空間500を有する。第1部材51および第2部材52の材質は、剛性の高い材質である。
ステータ部材20、バスバー部材30、および、ロータ部材40は、筐体50によって形成される空間500に、配置されている。ロータ部材40は、壁521および壁512を平面視して、略中心に配置されている。言い換えれば、ロータ部材40は、壁511によって形成される略円筒形の中心軸を含む所定の大きさの中心領域に配置されている。この際、ロータ部材40の軸方向は、複数のステータ部材20によって形成されるステータアッセンブリの形状である略円筒形の軸方向と一致する(平行である)。
図1に示すように、複数のステータ部材20は、筐体50の円筒形の壁511とロータ部材40との間に配置されている。この際、図2に示すように、複数のステータ部材20は、円筒形の周方向に沿って、等間隔に配置されている。すなわち、複数のステータ部材20は、複数のステータ部材20による円筒形の開口内の中心にロータ部材40が配置され、ロータ部材40の軸が開口面に直交するように、配置されている。複数のステータ部材20は、互いに近接している。ステータアッセンブリは、このように周状に配列された複数のステータ部材20によって構成される。
図1に示すように、バスバー部材30は、筐体50の軸方向において、複数のステータ部材20(ステータアッセンブリ)に隣接して配置されている。バスバー部材30は、後述する接続パターンによって、ステータ部材20に接続している。また、バスバー部材30は、バスバー出力端子を備えている。バスバー出力端子の一部は、筐体50の外部に露出している。
なお、図示を省略しているが、複数のステータ部材20と壁511との間には、絶縁性の樹脂が形成されているとよい。樹脂の熱伝導率は、空気の熱伝導率よりも高い。これにより、モータ10の放熱性能は、向上する。また、この絶縁性の樹脂は、複数のステータ部材20におけるロータ部材40に面する側を除く部分に形成されていてもよい。
(ロータ部材40の概略的な構造)
ロータ部材40は、シャフト41、ロータヨーク42、磁石43、および、軸受け44を備える。シャフト41は、棒状であり、高い剛性を有する。シャフト41の軸の延びる方向(軸方向)は、筐体50の軸方向に平行である。シャフト41は、軸受け44を介して筐体50に設置されている。ロータヨーク42は、シャフト41の外主面に配置されている。磁石43は、ロータヨーク42の外主面に配置されている。
(ステータアッセンブリおよびステータ部材20の具体的な構造)
図3(A)は、ステータ部材の斜視図であり、図3(B)は、ステータ部材の概略構成を示す断面図である。図4は、インシュレータの部分的な拡大図である。図5は、ステータアッセンブリの部分的な拡大図である。
上述のように、複数のステータ部材20は、周状に配置されている。そして、このように周状に配置された複数のステータ部材20は、円環形のステータアッセンブリを構成する。そして、以下では、ステータ部材20の幅方向、軸方向、および、高さ方向は、次のように定義する。
ステータ部材20の幅方向は、ステータ部材20における複数のステータ部材20が並ぶ方向に平行な方向である。ステータ部材20の軸方向は、ステータ部材20におけるステータアッセンブリの中心から放射状に延びる方向(ステータアッセンブリによって実現される円の径方向)である。ステータ部材20の高さ方向は、ステータ部材20における幅方向と軸方向とに直交する方向である。
図3(A)および図3(B)に示すように、ステータ部材20は、ステータコア21、インシュレータ22、および、コイル23を備える。
ステータコア21は、磁性材料からなる。ステータコア21は、外端面214と内端面215とを有する。
ステータコア21は、柱状であり、ステータ部材20の軸方向に延びる形状であり、軸方向に平行な側面を有する。
外端面214は、ステータコア21における軸方向の一方端の面である。内端面215は、ステータコア21における軸方向の他方端の面である。
内端面215は、ロータ部材40の磁石43に対して近接し、且つ対向している。
インシュレータ22は、絶縁性を有する。インシュレータ22は、例えば、絶縁性の樹脂によって形成されている。絶縁性の樹脂を用いることによって、後述する各種の形状は、容易に且つ高精度で実現できる。
インシュレータ22は、外側部材221、内側部材222、および、中央部材223を備える。中央部材223は、略筒状である。外側部材221は、中央部材223の延びる方向の一方端(外方)に接続し、外側部材221は、中央部材223の延びる方向の他方端(内方)に接続する。中央部材223の軸方向に視て、外側部材221および内側部材222の面積は、中央部材223の外形の面積よりも大きい。なお、インシュレータ22は、上側部材と下側部材との二つの部材に分割されており、上側部材と下側部材とによって、ステータコア21を覆っている。このため、上側部材の中央部材223と下側部材の中央部材223とは、断面が略半円の形状である。
中央部材223は、ステータコア21の側面の略全面を覆っている。外側部材221は、ステータコア21の外端部付近に配置されている。この際、ステータコア21の外端面214は、外側部材221における中央部材223に接続する端面と反対側の端面よりも外方に突出している。内側部材222は、ステータコア21の内端部付近に配置されている。この際、ステータコア21の内端面215は、内側部材222における中央部材223に接続する端面と反対側の端面よりも外方に突出している。この構成によって、ステータコア21の外端面214および内端面215は、インシュレータ22によって覆われていない。
図3(A)、図3(B)、図4(A)、図4(B)、図5(A)、および、図5(B)に示すように、外側部材221は、外端面224および面226を有する。外端面224は、高さ方向および幅方向に平行で、軸方向に直交する面である。面226は、軸方向および幅方向に平行で、高さ方向に直交する面である。また、外側部材221は、外端面224および面226に直交する第1側面と第2側面とを有する。第1側面は、外側部材221の幅方向の一方端の面であり、第2側面は、外側部材221の幅方向の他方端の面である。
外端面224は、外側部材221における中央部材223に接続する側と反対側の面である。外端面224は、ステータ部材20を外端面224側から軸方向に視て、ステータコア21の外端面214よりも、高さ方向に広がっている。言い換えれば、外端面224の高さ方向の端部は、ステータコア21の外端面214の高さ方向の端部から離間している。
図4(A)、図4(B)、図5(A)、および、図5(B)に示すように、外端面224は、幅方向に沿って、第1領域2241、中央領域2240、および、第2領域2242からなる。第1領域2241は、幅方向の一方端の領域であり、第2領域2242は、幅方向の他方端の領域である。中央領域2240は、第1領域2241と第2領域2242との間の領域である。第1領域2241、中央領域2240、および、第2領域2242は、それぞれ幅方向に所定の長さを有し、第1領域2241と第2領域2242の長さは、略同じである。第1領域2241と第2領域2242とは、平面である。
第1領域2241は、中央領域2240に対して傾斜する平面状である。より具体的には、第1領域2241における中央領域2240側の端部に対して、第1領域2241における外端面224の一方端側の端部は、ステータ部材20の内側に位置する。
第2領域2242は、中央領域2240に対して傾斜する平面状である。より具体的には、第2領域2242における中央領域2240側の端部に対して、第2領域2242における外端面224の他方端側の端部は、ステータ部材20の内側に位置する。
このように、第1領域2241と第2領域2242とを有することによって、外側部材221の幅方向の端部の大きさは、小さくできる。これにより、インシュレータ22は、小型化できる。ひいては、これに応じて、ステータコア21の厚みは、薄くでき、ステータ部材20は、小型化できる。
さらに、隣り合う第1のステータ部材20の第1領域2241と第2のステータ部材20の第2領域2242とは、略面一である。すなわち、隣り合う第1のステータ部材20の第1領域2241と第2のステータ部材20の第2領域2242とは、略同一平面上に存在する。
面226は、外端面224に直交する。面226は、ステータコア21の軸方向に略平行である。面226は、外端面224の高さ方向におけるステータコア21側と反対側の端に接続している。
面226は、第1凹部2271および第2凹部2272を備える。第1凹部2271および第2凹部2272は、面226から凹む形状である。第1凹部2271および第2凹部2272は、外側部材221を厚み方向に貫通している。すなわち、第1凹部2271および第2凹部2272は、外側部材221における中央部材223側の面および外端面224に開口している。
第1凹部2271は、外側部材221の幅方向の一方端の付近に配置されている。より具体的には、第1凹部2271は、外側部材221における第1領域2241を有する部分に配置されている。
第1凹部2271の幅(外側部材221の幅方向に平行な長さ)は、コイル23のコイル端部231の直径以上である。第1凹部2271の深さ(外側部材221の高さ方向に平行な長さ)は、コイル端部231の直径以上であることが好ましい。
第1凹部2271において、外端面224の第1領域2241側の開口位置(本発明の「第2端部」に対応する。)は、ステータ部材20の中央側の開口位置(本発明の「第1端部」に対応する。)よりも、外側部材221の一方端側の第1側面に近い。
第2凹部2272は、外側部材221の幅方向の他方端の付近に配置されている。より具体的には、第2凹部2272は、外側部材221における第2領域2242を有する部分に配置されている。
第2凹部2272の幅(外側部材221の幅方向に平行な長さ)は、コイル23のコイル端部232の直径以上である。第2凹部2272の深さ(外側部材221の高さ方向に平行な長さ)は、コイル端部232の直径以上であることが好ましい。なお、コイル端部231の直径とコイル端部232の直径とは、基本的には同じであるので、第1凹部2271と第2凹部2272とは同じ形状であるとよい。
第2凹部2272において、外端面224の第2領域2242側の開口位置(本発明の「第4端部」に対応する。)は、ステータ部材20の中央側の開口位置(本発明の「第3端部」に対応する。)よりも、外側部材221の他方端側の第2側面に近い。
コイル23は、円柱形で線状の導体からなる。コイル23は、主導体230、コイル端部231、および、コイル端部232を有する。コイル端部231は、主導体230の一方端であり、コイル端部232は、主導体230の他方端である。コイル端部231は、本発明の「第1コイル端部」に対応し、コイル端部232は、本発明の「第2コイル端部」に対応する。
主導体230は、絶縁性の皮膜によって覆われている。コイル端部231およびコイル端部232は、絶縁性の皮膜によって覆われていない。主導体230は、インシュレータ22の中央部材223に巻き付けられている。この際、主導体230は、インシュレータ22における中央部材233、外側部材221、および、内側部材222によって囲まれる領域内に配置される。
コイル端部231およびコイル端部232は、インシュレータ22の外側部材221側からステータ部材20の外部に導かれている。より具体的には、図4(B)、図5(A)、および、図5(B)に示すように、コイル端部231は、第1凹部2271を挿通して、外端面224の第1領域2241から外部に導かれる。また、コイル端部232は、第2凹部2272を挿通して、外端面224の第2領域2242から外部に導かれる。
この構成によって、図5(A)、図5(B)に示すように、隣り合う第1のステータ部材20および第2のステータ部材20において、第1のステータ部材20のコイル端部231と第2のステータ部材20のコイル端部232とは、これらのステータ部材20が並ぶ方向に沿って近接している。
そして、この部分には、後述するバスバー部材30の接続端子(例えば、図5(A)の接続端子311の第1部分3111および第2部分3112)が配置される。したがって、コイル端部231およびコイル端部232は、接続端子の配置される位置に、確実に導かれる。これにより、コイル端部231およびコイル端部232とバスバー部材30の接続端子との接合は、容易になる。
さらに、上述のように、第1凹部2271は、コイル端部231の先端部に近づくほど、外側部材221の幅方向の一方端に近接する。これにより、図5(B)に示すように、コイル端部231の導かれる方向CL1は、軸方向Di1(外側部材221の厚みに直交する方向)に対して角度θ(θ≠0°)をなす。コイル端部231は、このように導かれることで、先端に近くなるほど、外側部材221の一方端に近づく。
同様に、上述のように、第2凹部2272は、コイル端部232の先端部に近づくほど、外側部材221の幅方向の他方端に近接する。図5(B)に示すように、コイル端部232の導かれる方向CL2は、軸方向Di2(外側部材221の厚みに直交する方向)に対して角度θ(θ≠0°)をなす。コイル端部232は、このように導かれることで、先端に近くなるほど、外側部材221の他方端に近づくように導かれる。
これにより、隣り合う第1のステータ部材20と第2のステータ部材20との近接、対向領域において、コイル端部231の先端部とコイル端部232の先端部は、外側部材221の厚み方向に平行に導き出されるよりも近づく。この結果、コイル端部231とコイル端部232との接合は、確実になり、接合の信頼性は向上する。さらに、この位置に配置するバスバー部材30の接続端子の幅は、小さくできる。
(バスバー部材30の具体的な構造)
図6は、実施形態に係るバスバー部材の外観斜視図である。図7は、実施形態に係るバスバー部材の分解斜視図である。図8(A)は、実施形態に係るバスバー端子を拡大した斜視図である。図8(B)は、バスバー端子を拡大した平面図である。図8(C)は、バスバー端子を拡大した第1側面図であり、図8(D)は、バスバー端子を拡大した第2側面図である。
図6、図7に示すように、バスバー部材30は、バスバー31、バスバー32、バスバー33、および、複数の絶縁層34を備える。バスバー31、バスバー32、および、バスバー33は、板状であり、導電性を有する。バスバー31、バスバー32、および、バスバー33は、板状であることによって、薄く、且つ、大電流を流すことができる。
バスバー31、バスバー32、バスバー33、および、複数の絶縁層34は、絶縁層34、バスバー31、絶縁層34、バスバー32、絶縁層34、バスバー33、および、絶縁層34の順に積層されている。なお、この積層方向の両端の絶縁層34は、筐体50等との絶縁性が取れれば、省略することも可能である。
バスバー31は、ベース部310、複数の接続端子311、および、出力端子312を備える。ベース部310は、環状である。複数の接続端子311は、ベース部310の周方向に沿って、等間隔で配置されている。図6、図7の例では、複数の接続端子311は、周方向に沿って略90°の角度間隔で配置されている。複数の接続端子311は、ベース部310の外周から外方に突出する形状である。複数の接続端子311は、ベース部310の周方向に沿って幅を有する。この幅は、上述の隣り合うステータ部材20における隣り合うコイル端部231とコイル端部232との距離(第1凹部2271と第2凹部2272との距離)に対応している。出力端子312は、ベース部310の外周から外方に突出する形状である。出力端子312は、ベース部310の周方向における複数の接続端子311の接続位置とは異なる位置に接続する。
複数の接続端子311は、幅方向に直交する長さ方向において、途中で曲がっている。言い換えれば、図8(A)、図8(B)、図8(C)、図8(D)に示すように、複数の接続端子311は、第1部分3111および第2部分3112を備える。第1部分3111は、ベース部310に接続している。第1部分3111におけるベース部310への接続端部と反対側の端部は、第2部分3112に接続している。
第1部分3111は、ベース部310と略面一である。言い換えれば、ベース部310の主面と第1部分3111の主面とは、同一平面上において繋がっている。第2部分3112は、第1部分3111に、直交している。すなわち、第2部分3112の主面と第1部分3111の主面とは、略直交している。
複数の接続端子311の曲がる方向は同じである。すなわち、複数の接続端子311の第2部分3112は、ベース部310に対して、同じ方向に突出する。
接続端子311の第2部分3112には、2個の接続端子用凹部3113が形成されている。2個の接続端子用凹部3113は、第2部分3112の長さ方向における第1部分3111に接続する端部と反対側の端部から第1部分3111側に凹む形状である。
2個の接続端子用凹部3113は、第2部分3112の幅方向において、互いに間隔を空けて形成されている。2個の接続端子用凹部3113の間隔は、互いに隣り合うステータ部材20における第1のステータ部材20のコイル端部231の位置と第2のステータ部材20のコイル端部232の位置との間隔と略同じである。2個の接続端子用凹部3113の幅は、コイル端部231およびコイル端部232の直径以上である。
バスバー32は、ベース部320、複数の接続端子321、および、出力端子322を備える。バスバー32は、バスバー31と同様の構造を有する。具体的には、バスバー32のベース部320は、バスバー31のベース部310と同様である。バスバー32の複数の接続端子321は、バスバー31の複数の接続端子311と同様である。ただし、複数の接続端子321におけるベース部320に直交する方向に延びる部分は、複数の接続端子311におけるベース部310に直交する方向に延びる部分よりも長い。バスバー32の出力端子322は、バスバー31の出力端子312と同様である。
バスバー33は、ベース部330、複数の接続端子331、および、出力端子332を備える。バスバー33は、バスバー31と同様の構造を有する。具体的には、バスバー33のベース部330は、バスバー31のベース部310と同様である。バスバー33の複数の接続端子331は、バスバー31の複数の接続端子311と同様である。ただし、複数の接続端子331におけるベース部330に直交する方向に延びる部分は、複数の接続端子311におけるベース部310に直交する方向に延びる部分および複数の接続端子321におけるベース部320に直交する方向に延びる部分よりも長い。バスバー33の出力端子332は、バスバー31の出力端子312と同様である。
バスバー31のベース部310、バスバー32のベース部320、および、バスバー33のベース部330は、積層方向に視て重なっている。
バスバー31、バスバー32、および、バスバー33は、互いの接続端子が重ならない。より具体的には、バスバー31の接続端子311、バスバー32の接続端子321、および、バスバー33の接続端子331は、ベース部310、ベース部320、および、ベース部330が重なる円環の周方向において、等間隔に配置されている。この際、接続端子311、バスバー32の接続端子321、および、バスバー33の接続端子331は、周方向に沿って順に配置されている。
絶縁層34は、円環形である。絶縁層34は、絶縁紙からなる。絶縁層34は、バスバー31、バスバー32、および、バスバー33よりも薄い。絶縁層34は、少なくとも、バスバー31のベース部310とバスバー32のベース部320との間、および、バスバー32のベース部320とバスバー33のベース部330との間に配置されている。これらの絶縁層34によって、バスバー部材30は、バスバー31、バスバー32、バスバー33間の絶縁性を確保している。
なお、図6、図7では、ベース部310、ベース部320、および、ベース部330は、円環状であるが、環状であれば、円環状に限らない。また、図6、図7では、ベース部310、ベース部320、および、ベース部330は、周方向に切れ目が無い構造であるが、切れ目があってもよい。
(複数のステータ部材20とバスバー部材30との位置関係および接続構造)
図9は、実施形態に係る複数のステータ部材(ステータアッセンブリ)とバスバー部材との位置関係を示す斜視図である。図10は、実施形態に係る複数のステータ部材と1個のバスバーとの位置関係を示す斜視図である。図11は、実施形態に係るステータ部材と1個のバスバーとの位置関係を示す拡大図である。
図9および図10に示すように、バスバー部材30は、接続端子311の第2部分3112、接続端子321の第2部分、および、接続端子331の第2部分がステータ部材20側となるように、複数のステータ部材20に対して配置されている。この際、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331は、隣接するステータ部材20の対向部に重なるように、配置されている。また、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331は、隣り合うステータ部材20のインシュレータ22における互いに近接する外端面224の第1領域2241と第2領域2242に対向するように、配置されている。
この際、上述のように、近接する第1領域2241と第2領域2242とは、同一平面上にある。すなわち、第1領域2241と第2領域2242とは、1つの平面を形成する。ここで、例えば、接続端子311であれば、この平面に対して、第2部分3112の内面が平行になる。そして、第2部分3112の内面の略全面は、第1領域2241と第2領域2242に当接する。
したがって、複数のステータ部材20に対するバスバー部材30の位置決めは、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331を用いることによって、容易になる。
隣接するステータ部材20のコイル端部231とコイル端部232とは、接続端子311の2個の接続端子用凹部3113、接続端子321の2個の接続端子用凹部3113、または、接続端子331の2個の接続端子用凹部3113のいずれかに挿通している。例えば、図11に示すように、隣接するステータ部材20のコイル端部231とコイル端部232とは、接続端子311の2個の接続端子用凹部3113に挿通している。
この際、コイル端部231とコイル端部232との間隔と、2個の接続端子用凹部3113の間隔とは、略同じである。これにより、隣接するステータ部材20のコイル端部231とコイル端部232とは、接続端子311の2個の接続端子用凹部3113に、容易に挿通される。
したがって、コイル端部231とコイル端部232を接続端子331に接合する時に、作業者は、コイル端部231とコイル端部232とを接続端子331に近づけるように、コイル端部231とコイル端部232とを引き回さなくてもよい。よって、作業者は、ステータ部材20のコイル23とバスバー部材30とを、容易に接合できる。
また、接続端子用凹部3113の幅は、コイル端部231およびコイル端部232の直径以上である。このことによって、複数のステータ部材20にバスバー部材30を取り付ける際に、作業者は、コイル端部231およびコイル端部232を、接続端子用凹部3113に容易に挿入できる。これにより、コイル端部231およびコイル端部232とバスバー部材30とが容易に接合可能な状態で、バスバー部材30は、複数のステータ部材20に対して配置される。
また、接続端子用凹部3113の深さは、コイル端部231およびコイル端部232の直径以上である。このことによって、コイル端部231およびコイル端部232は、第2部分3112の先端側の開口から接続端子用凹部3113の外部に突出することなく、接続端子用凹部3113内に収容される。これにより、コイル端部231およびコイル端部232は、接続端子用凹部3113から外れ難い。また、この構造によって、後述の舌部3315を用いた接合は、容易になる。
図12(A)および図12(B)は、コイル端部と接続端子との接合態様を示す拡大図である。図12(A)に示す態様は、図9に示す接合態様を拡大したものである。図12(B)に示す態様は、図12(A)とは別の態様の一例を示したものである。なお、図12(A)、図12(B)は、コイル端部231およびコイル端部232とバスバー31との接合態様を示している。しかしながら、コイル端部231およびコイル端部232とバスバー32またはバスバー33との接合態様も、バスバー31の場合と同様である。
図12(A)および図9に示す態様では、コイル端部231およびコイル端部232は、第2部分3112の厚み方向から第2部分3112の幅方向に曲がっている。
この際、コイル端部231は、コイル端部231を有するステータ部材20のインシュレータ22の外端面224に沿って、隣接するステータ部材20と反対側に曲がっている。一方、コイル端部232は、コイル端部232を有するステータ部材20のインシュレータ22の外端面224に沿って、隣接するステータ部材20と反対側に曲がっている。
コイル端部231およびコイル端部232の曲げ部は、接続端子用凹部3113が第2部分3112の主面側に開口する部分に設けられる。
図12(A)の態様の場合、図12(A)および図11に示すように、第2部分3112は、1個の舌部3114と2個の舌部3115を備える。舌部3114は、第2部分3112の幅方向の中央に配置されており、2個の舌部3115は、第2部分3112の幅方向の端に配置されている。隣り合う舌部3114と舌部3115とは、接続端子用凹部3113によって分離している。
一方の舌部3115は、コイル端部231に重なっている。他方の舌部3115は、コイル端部232に重なっている。
一方の舌部3115は、折り曲げられており、この折り曲げ構造によって、コイル端部231の外周を覆っている。この状態で、舌部3115とコイル端部231とは、ヒュージング、はんだ、または、レーザ溶接等で固定されている。これにより、コイル端部231と接続端子311とは、接合される。
他方の舌部3115は、折り曲げられており、この折り曲げ構造によって、コイル端部232の外周を覆っている。この状態で、舌部3115とコイル端部232とは、ヒュージング、はんだ、または、レーザ溶接等で固定されている。これにより、コイル端部232と接続端子311とは、接合される。
図12(B)の態様の場合、図12(B)に示すように、コイル端部231およびコイル端部232は、接続端子311の第2部分3112の長さ方向で、且つ、第1部分3111側に湾曲している。この状態で、コイル端部231およびコイル端部232と第2部分3112とは、ヒュージング、はんだ、または、レーザ溶接等で固定されている。これにより、コイル端部231およびコイル端部232と接続端子311とは、接合される。
なお、以上のような構造によって、図13に示す回路構成のモータ10が実現される。図13は、実施形態に係るモータの等価回路図である。
図13に示すように、モータ10は、U相コイル、V相コイル、W相コイルを備える。U相コイルは、コイルU1、コイルU2、コイルU3、コイルU4が並列接続された回路構成を有する。V相コイルは、コイルV1、コイルV2、コイルV3、コイルV4が並列接続された回路構成を有する。W相コイルは、コイルW1、コイルW2、コイルW3、コイルW4が並列接続された回路構成を有する。
U相コイルの一方端は、V相コイルの一方端に接続する。V相コイルの他方端は、W相コイルの一方端に接続する。W相コイルの他方端は、U相コイルの他方端に接続する。すなわち、U相コイル、V相コイル、W相コイルは、Δ結線されている。
コイルU1、コイルU2、コイルU3、コイルU4、コイルV1、コイルV2、コイルV3、コイルV4、コイルW1、コイルW2、コイルW3、および、コイルW4のそれぞれは、上述のステータ部材20によって実現される。U相コイルとV相コイルとを接続する接続部は、例えば上述のバスバー31によって実現される。V相コイルとW相コイルとを接続する接続部は、例えば上述のバスバー32によって実現される。W相コイルとU相コイルとを接続する接続部は、例えば上述のバスバー33によって実現される。そして、Δ結線の3個の出力部は、バスバー31の出力端子312、バスバー32の出力端子322、および、バスバー33の出力端子332によって実現される。
以上の構成において、上述のように、バスバー31の接続端子311、バスバー32の接続端子321、および、バスバー33の接続端子331は、軸方向において、複数のステータ部材20側に曲がっている。さらに、バスバー31の接続端子311の第2部分3112、バスバー32の接続端子321の第2部分、および、バスバー33の接続端子331の第2部分は、軸方向において、複数のステータ部材20のインシュレータ22に重なっている。言い換えれば、モータ10を側面視して(軸方向に直交する方向に視て)、バスバー31の接続端子311、バスバー32の接続端子321およびバスバー33の接続端子331のそれぞれの第2部分は、複数のステータ部材20のインシュレータ22に重なっている。そして、これらの第2部分において、接続端子は、ステータ部材20のコイル端部231およびコイル端部232に接続する。
これにより、モータ10の軸方向における、バスバー部材30と複数のステータ部材20とからなる部分の大きさは、バスバー部材30におけるバスバー31のベース部310、バスバー32のベース部320、バスバー33のベース部330、および、複数の絶縁層34の積層部の厚みと、ステータ部材20の軸方向の大きさとを加算した厚みのみとなる。言い換えれば、モータ10の軸方向における、バスバー部材30と複数のステータ部材20とからなる部分の大きさは、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331の大きさに影響されない。したがって、バスバー部材30と複数のステータ部材20とからなる部分の形状は、小さくなる。これにより、モータ10は、出力を低下させることなく、形状を小さくできる。
さらに、図1、図9、図10に示すように、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331のそれぞれの第2部分は、ステータコア21の端面214よりも、中心軸側に配置されている。これにより、軸に直交する方向の寸法は、大きくならない。したがって、モータ10は、出力を維持したまま、軸に直交する方向の形状も小さくできる。
また、一例として、図11に示すように、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331のそれぞれの第2部分は、インシュレータ22の外側部材221の外端面224に当接している。これらの当接部は、バスバー部材30を複数のステータ部材20へ配置する際の位置決めに利用できる。したがって、モータ10の組み立ては、容易になる。
さらに、上述のように、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331の各第2部分には、凹部が形成されており、当該凹部にコイル端部が挿通する。これにより、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331と複数のコイル端部との位置決めおよび接合も容易になる。したがって、モータ10の組み立ては、さらに容易になる。
また、図12(A)に示すように、複数のコイル端部は、各第2部分の舌部3115によって覆われた状態でヒュージングされる。これにより、コイル端部と第2部分との接合の信頼性は、向上する。さらに、ヒュージング用の治具がコイル端部に直接接触しない。したがって、コイル端部付近の皮膜は、ヒュージング用の治具に付着し難い。このため、ヒュージングの工程管理は容易になり、ヒュージング、はんだ、または、レーザ溶接等で固定されている。用の治具のメンテナンスは容易になる。
そして、この際、コイル端部231およびコイル端部232が挿通する2個の接続端子用凹部3113を有することによって、舌部3115は、形成される。したがって、第2部分3112に舌部3115の形成用の切り込み等を入れなくても、舌部3115は、形成される。
さらに、上述の構成を用いることによって、複数のステータ部材20のコイル端部231およびコイル端部232は、バスバー部材30の接続端子311、接続端子321、および、接続端子331の配置される位置に確実に導かれる。これにより、複数のステータ部材20のコイル端部231およびコイル端部232と、バスバー部材30の接続端子311、接続端子321、および、接続端子331との接合は、容易になる。
さらに、上述の構成を用いることによって、近接するコイル端部231の先端とコイル端部232の先端との距離は短くなる。これにより、コイル端部231とコイル端部232との接合は容易になり、接合の信頼性も向上する。また、接続端子311、接続端子321、および、接続端子331の幅は、小さくできる。
さらに、上述の構成を用いることによって、インシュレータ22の幅方向の両端が小さくなる。これにより、ステータ部材20は小型化でき、ひいては、モータ10は小型化できる。
(ステータ部材の別態様)
図14は、ステータ部材の一態様を示す拡大図である。図14に示すステータ部材は、上述のステータ部材20に対して、第1領域2241および第2領域2242に対応する箇所が内側に凹む点で異なる。図14に示すステータ部材の他の構成は、ステータ部材20と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
インシュレータ22の外側部材221は、第1領域2291および第2領域2292を有する。第1領域2291は、中央領域2240に対して傾斜を有し、且つ、全体として外側部材221の厚みに凹んでいる。同様に、第2領域2292は、中央領域2240に対して傾斜を有し、且つ、全体として外側部材221の厚みに凹んでいる。
第1領域2291の凹む深さおよび第2領域2292の凹む深さは、適宜設定可能であるが、例えば、バスバー部材30の接続端子の第2部分の厚みに略同じである。
この構成では、バスバー部材30の接続端子の第2部分は、第1領域2291と第2領域2292とによって形成される凹部に嵌め込まれる。これにより、バスバー部材30は、複数のステータ部材20に対して、容易に位置決めされる。
(接続端子(凹部)の別態様)
図15(A)は、バスバーの接続端子の別態様を示す二面図であり、図15(B)は、図15(A)の構造での接合態様を示す図である。図16(A)は、図15(A)の構造での接合態様を示す部分的な平面図である。図16(B)は、図15(A)の構造での接合態様を示す部分的な側面図である。図16(C)は、接合箇所をステータアッセンブリ側に曲げた状態を示す側面図である。
図15(A)に示す接続端子311では、第2部分3112と第1部分3111とは、真っ直ぐに繋がっている。言い換えれば、接続端子311は、長さ方向の途中に曲がる部分を有さない。
このような構成では、図15(B)、図16(A)、図16(B)に示すように、コイル端部231およびコイル端部232は、第2部分3112の主面に直交する方向に曲げられ、且つ、第2部分3112の幅方向に延びるように曲げられる。そして、コイル端部231およびコイル端部232は、舌部3115によって覆われた状態で、ヒュージング、はんだ、または、レーザ溶接等で固定されている。この際、図15(B)に示すように、舌部3114は、第1部分3111の主面に直交する方向に曲げられているとよりよい。
さらに、図16(C)に示すように、接合後に、コイル端部231、コイル端部232、および、舌部3115を、ステータアッセンブリ側に曲げると、よりよい。これにより、ステータアッセンブリとバスバー部材30との構造体における軸方向の長さは、小さくなる。
バスバー部材がこのような構成であっても、上述のステータ部材20の構成を用いることによって、バスバー部材と複数のステータ部材20とが並ぶ方向に視て、コイル端部231およびコイル端部232の位置は、第2部分3112の接続端子用凹部3113と重なる。したがって、コイル端部231およびコイル端部232と接続端子311の接合は、容易になる。
10:モータ
20:ステータ部材
21:ステータコア
22:インシュレータ
23:コイル
30:バスバー部材
31、32、33:バスバー
34:絶縁層
40:ロータ部材
41:シャフト
42:ロータヨーク
43:磁石
44:軸受け
50:筐体
51:第1部材
52:第2部材
214:端面
215:端面
221:外側部材
222:内側部材
223:中央部材
224:外端面
226:面
230:主導体
231:第1コイル端部
232:第2コイル端部
310、320、330:ベース部
311、321、331:接続端子
312、322、332:出力端子
500:空間
511、512、521:壁
2240:中央領域
2241、2291:第1領域
2242、2292:第2領域
2271:第1凹部
2272:第2凹部
3111:第1部分
3112:第2部分
3113:接続端子用凹部
3114、3115、3315:舌部

Claims (9)

  1. 軸方向に沿って延びる形状であり、前記軸方向に向かって延びる側面を有するステータコアと、
    前記ステータコアの前記側面に配置された、絶縁性のインシュレータと、
    前記ステータコアの前記側面に対して、前記インシュレータを間に介して巻き付けられた線状のコイルと、
    を備え、
    前記コイルは、
    前記線状のコイルの一方端に第1コイル端部を有し、前記線状のコイルの他方端に第2コイル端部を有し、
    前記インシュレータは、
    前記ステータコアの前記側面を覆う中央部材と、
    前記中央部材の前記軸方向の外方に接続する外側部材と、を備え、
    前記外側部材は、前記中央部材と前記外側部材とが並ぶ方向を厚み方向として、前記厚み方向に延びる第1凹部および第2凹部を有し、
    前記第1コイル端部は、前記第1凹部に挿通し、
    前記第2コイル端部は、前記第2凹部に挿通しており、
    前記外側部材は、前記中央部材側と反対側の外端面を有し、
    前記外端面は、
    前記第1凹部の露出する位置を含み、前記外側部材の前記厚み方向に直交する幅方向の一方端の側の第1領域と、
    前記第2凹部の露出する位置を含み、前記外側部材の前記厚み方向に直交する幅方向の他方端の側の第2領域と、
    前記幅方向において、前記第1領域と前記第2領域との間の中央領域と、を有し、
    前記第1領域は、
    前記一方端側の端が前記中央領域側の端よりもステータの内側となるように、前記中央領域に対して傾斜した平面状であり、
    前記第2領域は、
    前記他方端側の端が前記中央領域側の端よりも前記ステータの内側となるように、前記中央領域に対して傾斜した平面状である、
    ステータ。
  2. 前記第1凹部は、前記一方端に配置され、
    前記第2凹部は、前記他方端に配置されている、
    請求項1に記載のステータ。
  3. 前記外側部材は、前記外端面に直交し、前記外側部材の幅方向の一方端を形成する第1側面を有し、
    前記第1凹部は、前記中央部材側の第1端部と、前記外端面側の第2端部とを有し、
    前記第2端部は、前記第1端部よりも前記第1側面に近接するように配置されている、
    請求項2に記載のステータ。
  4. 前記外側部材は、前記幅方向において前記第1側面と反対側で、前記外端面に直交する第2側面を有し、
    前記第2凹部は、前記中央部材側の第3端部と、前記外端面側の第4端部とを有し、
    前記第4端部は、前記第3端部よりも前記第2側面に近接するように配置されている、
    請求項3に記載のステータ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のステータを複数備え、
    前記複数のステータは、環状に配置され、
    前記複数のステータにおける隣り合う第1のステータと第2のステータは、
    前記第1のステータの前記外側部材の幅方向の一方端と、前記第2のステータの前記外側部材の幅方向の他方端とは、対向して近接している、
    ステータアッセンブリ。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のステータを複数備え、
    前記複数のステータは、環状に配置され、
    前記複数のステータにおける隣り合う第1のステータと第2のステータは、
    前記第1のステータの前記外側部材の幅方向の一方端と、前記第2のステータの前記外側部材の幅方向の他方端とは、対向して近接しており、
    前記第1のステータの前記第1領域と、前記第2のステータの前記第2領域とは、面一である、
    ステータアッセンブリ。
  7. 請求項5または請求項6に記載のステータアッセンブリと、
    前記ステータアッセンブリの中央の開口に配置され、開口面に直交する軸を有するロータ部材と、
    前記ステータアッセンブリに対して、前記ロータ部材の軸の延びる方向に沿って近接して配置されたバスバーと、
    を備え、
    前記バスバーは、
    環状のベース部と、
    前記ベース部に接続し、前記第1コイル端部および前記第2コイル端部に接続する板状の接続端子と、
    を備え、
    前記接続端子は、
    前記第1のステータと前記第2のステータが近接して対向する部分に重ねて配置され、
    前記第1凹部および第2凹部に近接し、前記接続端子を厚み方向に貫通する接続端子用凹部を有し、
    前記第1コイル端部および前記第2コイル端部は、前記接続端子用凹部に挿通している、
    電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器。
  8. 前記バスバーの接続端子は、
    前記外側部材の前記第1領域の平面状の外面の外側で固定され、
    または、前記外側部材の前記第2領域の平面状の外面の外側で固定される、
    請求項7に記載の電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器。
  9. 前記接続端子は、
    前記ベース部に接続し、前記ベース部と平行な主面を有する第1部分と、
    前記第1部分に接続し、前記第1部分の主面に直交する主面を有する第2部分と、を備え、
    前記第2部分の主面は、隣接する前記外側部材の外端面に平行である、
    請求項7または請求項8に記載の電気エネルギーと力学的エネルギーとの変換器。
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