JP7204000B2 - 電磁接触器 - Google Patents

電磁接触器 Download PDF

Info

Publication number
JP7204000B2
JP7204000B2 JP2021552325A JP2021552325A JP7204000B2 JP 7204000 B2 JP7204000 B2 JP 7204000B2 JP 2021552325 A JP2021552325 A JP 2021552325A JP 2021552325 A JP2021552325 A JP 2021552325A JP 7204000 B2 JP7204000 B2 JP 7204000B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
coil
voltage
duty ratio
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021552325A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021075295A1 (ja
JPWO2021075295A5 (ja
Inventor
知之 神山
勝俊 五十嵐
和希 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2021075295A1 publication Critical patent/JPWO2021075295A1/ja
Publication of JPWO2021075295A5 publication Critical patent/JPWO2021075295A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7204000B2 publication Critical patent/JP7204000B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H47/00Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current
    • H01H47/22Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current for supplying energising current for relay coil
    • H01H47/36Relay coil or coils forming part of a bridge circuit
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H47/00Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current
    • H01H47/22Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current for supplying energising current for relay coil
    • H01H47/32Energising current supplied by semiconductor device
    • H01H47/325Energising current supplied by semiconductor device by switching regulator
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H47/00Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current
    • H01H47/002Monitoring or fail-safe circuits
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H47/00Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current
    • H01H47/02Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current for modifying the operation of the relay
    • H01H47/04Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current for modifying the operation of the relay for holding armature in attracted position, e.g. when initial energising circuit is interrupted; for maintaining armature in attracted position, e.g. with reduced energising current

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Relay Circuits (AREA)

Description

本開示は、電磁接触器に関する。
電磁接触器では、電磁石を構成する操作コイルの通電によって固定鉄心に可動鉄心を吸引する吸引力を発生させることにより、接点間を接触させることで電路を閉成する構成が一般的である。
電磁接触器の操作用コイルの駆動装置として、当該コイルに対して電源電圧をスイッチング制御して印可する構成が公知である。例えば、国際公開第2017/159069号(特許文献1)には、電路を閉成する際に、操作コイルの閉路制御時と比較して、閉路後の保持制御には、スイッチング制御におけるオンオフ時間比率(デューティ比)を減少させるとともに、閉路制御時に過大なコイル電流を抑制するための制御が記載される。
具体的には、特許文献1では、閉路制御時のコイル電流について、予め定められたコイル電流の変化軌跡に従う設定値と、実績値(移動平均値)との偏差のPID制御演算によって、デューティ比が制御されるとともに、この際のデューティ比に基づいて可動鉄心の吸着状態が検知される。これにより、位置センサやタイマを用いることなく、可動鉄心の吸着状態を検知して、閉路制御から保持制御への遷移を正確に判定することで、過大なコイル電流の発生による過大な磁界の発生を抑制している。
国際公開第2017/159069号
しかしながら、特許文献1では、コイル電流を予め定められた変化軌跡に従って制御するために高速な演算処理が要求される。この結果、演算処理を行うコントローラの高スペック化に伴う製造コストの上昇が懸念される。
本開示はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本開示の目的は、高速な演算処理を要さない簡易な制御によって、電磁接触器の閉路制御時の過大なコイル電流を抑制することである。
本開示のある局面では、電磁接触器であって、第1及び第2の接点と、第1及び第2の接点を解離するための付勢力を発生する機構と、操作コイルと、コイル駆動装置とを備える。操作コイルは、付勢力に逆らって第1及び第2の接点を接触させるための電磁力を発生する。コイル駆動装置は、電磁力を発生するための電流を操作コイルに対して供給する。コイル駆動装置は、整流器と、スイッチング素子と、電圧検出器と、コントローラとを備える。整流器は、交流電源から供給された交流電圧を全波整流した入力電圧を電源配線に出力する。スイッチング素子は、電源配線に対して操作コイルと直列に接続される。電圧検出器は、入力電圧を検出する。コントローラは、スイッチング素子のオンオフを制御する。コントローラは、交流電圧の1周期よりも短い予め定められたスイッチング周期内でのスイッチング素子のオン期間の比であるデューティ比を制御するようにスイッチング素子のオンオフを制御する。更にコントローラは、電磁接触器の閉指令に応じた操作コイルの通電開始後の少なくとも一部の期間において、電圧検出器の検出値を用いて算出された、入力電圧の大きさを示す第1のパラメータの値に応じてデューティ比を制御する。デューティ比は、第1のパラメータの算出値が予め定められた基準値よりも大きいときには、算出値が基準値以下のときよりも低い値に設定される。
本開示によれば、電磁接触器の閉指令に応じた操作コイルの通電開始後の少なくとも一部の期間で実行される、入力電圧の大きさを反映したスイッチング素子のデューティ比の制御という簡易な制御により、入力電圧が大きいときにデューティ比を減少して過大なコイル電流を抑制することができる。
本実施の形態に係る電磁接触器の概念的な断面図である。 実施の形態1に係る電磁接触器のコイル駆動装置の構成を説明するブロック図である。 図1に示された電磁接触器の閉状態における概念的な断面図である。 図2に示されたコントローラの概略構成を説明するブロック図である。 コントローラによるデューティ制御を説明する波形図である。 図2に示されたスイッチング素子のデューティ制御におけるデューティ比の設定に係る処理を説明するフローチャートである。 電磁接触器の閉路指令に応じた閉路制御の第1の例を説明するシミュレーション波形図が示される。 電磁接触器の閉路指令に応じた閉路制御の第2の例を説明するシミュレーション波形図が示される。 本実施の形態に係る電磁接触器のコイル駆動装置による閉路保持制御を説明するための概念的な波形図である。 図9に示された閉路保持制御を実現するための制御処理例を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る電磁接触器のコイル駆動装置の構成を説明するブロック図である。 図11に示された試験装置による調整係数の算出処理を説明するフローチャートである。 実施の形態3に係るスイッチング制御の一例を説明する概念図である。 実施の形態3に係るスイッチング制御による電磁ノイズ強度の分布を説明するための概念図である。
以下に、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る電磁接触器の構成を説明するための概念的な断面図である。図1には、電路の開状態(開路時)における電磁接触器の概略的な断面図が示される。
図1を参照して、電磁接触器200は、コイル駆動装置100と、コイル110と、固定鉄心120と、可動鉄心130と、バネ140と、固定端子150と、固定接点155と、可動端子160と、可動接点165とを備える。
バネ140は、固定鉄心120及び可動鉄心130の間(接点間)を解離するための付勢力、即ち、電磁接触器200を開状態とするための付勢力を発生するための機構の一例として示される。
コイル110は、固定鉄心120の磁脚121に巻回されており、コイル駆動装置100によってコイル電流Icが供給されると、可動鉄心130を吸着する電磁力を発生する。図1の状態では、コイル電流が供給されていないため、コイル110は電磁力を発生していない。この結果、電磁接触器200は開状態である。
可動端子160は、可動鉄心130に連結されている。このため、可動端子160は、コイル110が発生する電磁力が可動鉄心130に作用すると、可動鉄心130と一体的に移動する。
固定接点155及び可動接点165は、図1に示された開路時において互い相対するような位置において、固定端子150及び可動端子160にそれぞれ溶着される。
図2は、実施の形態1に係る電磁接触器のコイル駆動装置の構成を説明するブロック図である。
図2を参照して、実施の形態1に係る電磁接触器のコイル駆動装置100は、主電源10からの電力供給によって、電磁接触器の操作コイルであるコイル110に対してコイル電流Icを供給する。
図3には、図1に示された電磁接触器についての電路の閉状態(閉路時)における概略的な断面図が示される。
図3を参照して、コイル電流の供給によりコイル110が電磁力を発生することにより、可動鉄心130は、固定鉄心120側に吸着される。コイル110が発生する吸着力(電磁力)が、バネ140による付勢力よりも大きくなると、バネ140が押し縮められて、可動鉄心130が固定鉄心120に吸着される。これにより、固定鉄心120及び可動鉄心130が接触するとともに、固定接点155及び可動接点165が接触することで、電磁接触器200は閉路される。即ち、図1及び図3に示された電磁接触器において、固定接点155及び可動接点165は「第1及び第2の接点」の一実施例に対応する。
コイル110が発生する電磁力は、コイル駆動装置100によって供給されるコイル電流Icの増加に応じて大きくなる。固定鉄心120及び可動鉄心130が解離した状態において、上述の様な吸着力(電磁力)がコイル110から発生されるようにコイル電流を制御することで、電磁接触器200を閉路することが可能となる。又、固定鉄心120に対して可動鉄心130が吸着された後には、当該吸着状態を維持するために、必要な電磁力を発生するようにコイル電流を制御することが必要である。
電磁接触器200の閉路動作の際に、可動鉄心130に作用する吸引力は、コイル110が発生する電磁力からバネ140による付勢力を減算したものに相当する。このため、コイル電流Icが過大であると、上記吸引力が大き過ぎることで、可動鉄心130が固定鉄心120に吸着される際の衝撃が過大になることが懸念される。この際の衝撃によって可動鉄心130或いは可動接点165、又は、固定鉄心120或いは固定接点155に損傷が生じると、電磁接触器200の使用寿命に影響が生じる虞がある。このように、コイル駆動装置100によるコイル電流Icの制御は重要である。
再び図2を参照して、コイル駆動装置100は、整流器20と、分圧回路25と、制御電源30と、コントローラ50と、ドライバ60と、ダイオード75と、スイッチング素子80と、電流検出器90とを備える。
整流器20は、運転スイッチ15を介して主電源10と接続される。主電源10は、例えば、商用交流系統電源であり、予め定められた周波数の交流電圧Vacを出力する。
整流器20は、主電源10からの交流電圧Vacを全波整流した入力電圧Vinを、高電圧側の電源配線PL及び低電圧側の電源配線NLの間に生成する。例えば、整流器20は、ダイオードによるフルブリッジ回路によって構成することができる。尚、低電圧側の電源配線NLは、接地電圧を供給することが一般的であるので、電源配線NLについて、以下では、接地配線NLとも称する。
分圧回路25は、入力電圧Vinの分圧電圧Vdvを生成する。分圧電圧Vdvは、入力電圧Vinに対して、一定の分圧比(1.0未満)を乗算した電圧値を有する。制御電源30は、電源配線PL上の入力電圧Vinを、コントローラ50の動作電源電圧(例えば、5[V])に変換する。
スイッチング素子80は、電源配線PL及び接地配線NLの間に、コイル110と直列に接続される。スイッチング素子80は、制御電極へ入力される電気信号に応じてオンオフ制御可能な半導体スイッチング素子によって構成される。スイッチング素子80には、代表的には、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を適用することができる。
これにより、スイッチング素子80は、制御電極(例えば、ゲート)にしきい値電圧を超える正電圧が印可されると、高電圧側電極(たとえば、ドレイン)及び低電圧側電極(例えば、ソース)の間が通電するオン状態となる。反対に、スイッチング素子80は、低電圧側電極に対する制御電極の電圧(例えば、ゲート-ソース間電圧)が当該しきい値電圧よりも低いときには、高電圧側電極及び低電圧側電極の間が電気的に遮断されるオフ状態となる。
ダイオード75は、コイル110と並列接続される。スイッチング素子80のオン期間では、電源配線PLから、コイル110及びスイッチング素子80を経由して、接地配線NLへコイル電流Icが流れる。一方で、スイッチング素子80のオフ期間には、コイル110及びダイオード75による還流経路によって、コイル電流Icの経路が確保される。電流検出器90は、コイル110に対して直列に接続される。電流検出器90は、例えば、コイル電流Icの大きさに応じた電圧降下を生じさせる抵抗素子によって構成される。或いは、電流検出器90は、図2の例示とは異なり、コイル110の通過電流を検出する様に配置されたホール素子等の電流センサによって構成することも可能である。
コントローラ50は、制御電源30からの電源供給を受けて動作するマイクロコントローラによって構成することができる。コントローラ50には、分圧回路25からの分圧電圧Vdv、及び、電流検出器90の検出電圧Vcが入力される。上述のように、検出電圧Vcは、コイル電流Icに比例するので、コントローラ50は、検出電圧Vcからコイル電流Icを検出することができる。コントローラ50は、後述するデューティ制御によってスイッチング素子80のオンオフを制御する制御信号Sdvを生成する。
図1の構成例において、コイル110は「操作コイル」の一実施例に対応し、分圧回路25は「電圧検出器」の一実施例に対応し、主電源10は「交流電源」の一実施例に対応する。
図4には、コントローラ50の概略構成を説明するブロック図が示される。
図4を参照して、コントローラ50は、CPU(Central Processing Unit)51、メモリ52、A/D変換器53、D/A変換器54、タイマ56、及び、通信部57を有する。CPU)51、メモリ52、A/D変換器53、D/A変換器54、タイマ56、及び、通信部57は、内部バス55を経由して、相互にデータの授受が可能である。通信部57は、コントローラ50の外部との間でデータを授受するための無線通信、又は、有線通信を実行するように構成される。
メモリ52は、プログラム及びデータ等を記憶するためのRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等によって構成される。タイマ56は、発振器等によって構成されて、計時カウント用の一定周波数のクロック信号を生成する。
A/D変換器53及びD/A変換器54は、I/O(入出力)回路としての機能を有しており、A/D変換器54は、コントローラ50の外部からのアナログ電圧をデジタル信号に変換する。例えば、A/D変換器54は、分圧電圧Vdv(分圧回路25)及び検出電圧Vc(電流検出器90)をデジタルデータに変換する。
CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラム及びデータ、分圧電圧Vdvから検出される入力電圧Vin、及び、検出電圧Vcから求められるコイル電流Icを用いた演算処理を実行する。本実施の形態では、コントローラ50により、スイッチング素子80のオンオフによりコイル110への電流供給を制御するためのデューティ制御が実行される。
図5には、デューティ制御を説明する波形図が示される。
図5を参照して、CPU51は、タイマ56によるクロック信号の1周期毎にカウント値Ccyc及びCdtをカウントアップする。
カウント値Ccycは、スイッチング素子80のスイッチング周期Tswに相当するカウント値Cswに達する毎にゼロクリアされる。カウント値Cdtは、カウント値Ccycがゼロクリアされるタイミングでカウントアップが開始される。更に、カウント値Cdtは、設定されたデューティ比DTに従うカウント値Cdrに達するとゼロクリアされる。後述するように、デューティ比DTは、0≦DT≦1.0の範囲内に設定され、カウント値Cdrは、Cdr=DT・Cswで求められる。
制御信号Sdvは、カウント値Ccycがゼロクリアされるタイミングにおいて、“0”から“1”に遷移する。更に、制御信号Sdvは、カウント値Cdtがゼロクリアされるタイミングで“1”から“0”に遷移するとともに、次にカウント値Ccycがゼロクリアされるタイミングまで“0”に維持される。
この結果、制御信号Sdvは、スイッチング周期Tsw毎に“0”から“1”に遷移するとともに、スイッチング周期Tswに対するSdv=“1”の期間の比率を、デューティ比DTに従って設定することができる。又、DT=1.0のときには、制御信号Sdvは“1”に維持されるとともに、DT=0のときには、制御信号Sdvは“0”に維持される。
図4に示されたD/A変換器54は、Sdv=“0”の期間において論理ローレベル(以下、単に「Lレベル」とも称する)に設定されるとともに、Sdv=“1”の期間において論理ハイレベル(以下、単に「Hレベル」とも称する)に設定される電圧パルス信号として、制御信号Sdvを出力する。
再び、図1を参照して、ドライバ60は、コントローラ50(D/A変換器54)から出力された制御信号Sdvに従って、スイッチング素子80の制御電極の電圧(ゲート電圧)を駆動する。これにより、スイッチング素子80は、制御信号SdvのHレベル期間においてオンする一方で、Lレベル期間においてオフするように制御される。従って、スイッチング素子80は、図5のスイッチング周期Tswに従ってオンオフ制御されるとともに、スイッチング周期Tswに対するオン期間の比は、デューティ比DTに従って制御される。これにより、入力電圧Vinによってコイル110に供給される平均電流(コイル電流Icの平均値に相当)を、デューティ比DTによって制御することができる。
実施の形態1に係る電磁接触器のコイル駆動装置では、入力電圧Vinの大きさに基づくスイッチング素子80のデューティ制御によってコイル電流Icの大きさが制御される。
図6は、スイッチング素子80のデューティ制御におけるデューティ比の設定に係る処理を説明するフローチャートである。図6に示される処理は、電磁接触器200を閉状態とする閉路指令がコントローラ50に入力されると起動される。
コントローラ50は、ステップ(以下、単に「S」と表記する)110により、デューティ比DTの初期値を設定する。例えば、DT=0に初期設定することが可能である。更に、コントローラ50は、コイル電流Icが過大にならないために、S120~S150により、入力電圧Vinの大きさを示すパラメータ値に応じてデューティ比DTを制御する。ここでは、当該パラメータとして、入力電圧Vinの実効値(Vinrms)を用いる。入力電圧実効値Vinrmsは、主電源10からの交流電圧Vacの実効値と同等である。以下に説明する例では、入力電圧実効値Vinrmsが「第1のパラメータ」の一実施例に対応するが、実効値に代えて、平均値又は最大値等を「第1のパラメータ」とすることも可能である。
コントローラ50は、S120により、分圧電圧Vdvをサンプリングするとともに、S130により、サンプリング電圧から求めた入力電圧Vinの実効値演算を実行する。例えば、交流電圧Vacの半周期相当のサンプリング値(Vin換算後)のうちの最大値を抽出するとともに、当該最大値を(√2/2)倍することで、入力電圧実効値Vinrmsを算出することが可能である。この際に、サンプリング電圧のノイズを除去するために、ローパスフィルタ通過後のサンプリング電圧(半周期分)から最大値を抽出することも可能である。
或いは、S130では、サンプリング電圧(Vin換算後)の二乗平均値演算によって、実効値を算出することも可能であるが、上記のような最大値抽出に基づく実効値演算とすることで、CPU51の演算負荷を軽減するとともに、実効値の算出速度を高めることが可能である。
コントローラ50は、入力電圧実効値Vinrmsが算出されると(S140のYES判定時)、S150により、予め定められた基準電圧Vrと、算出された入力電圧実効値Vinrmsとを用いて、下記の式(1)に従ってデューティ比DTを演算する。尚、Vr≧Vinrmasのときには、DT=1.0(最大値)に設定される。
DT=Vr/Vinrms …(1)
式(1)において、例えば、基準電圧Vrは、主電源10からの交流電圧Vacの公称値(例えば、実効値100[V])に対応した、入力電圧Vinの実効値の公称値(例えば、100[V])に設定することができる。基準電圧Vrは、「第1のパラメータの基準値」に対応する。又、式(1)は一例に過ぎず、Vinrms>Vrのときに、Vinrms≦Vrのときと比較してデューティ比DTを低く設定することでコイル電流Icを抑制できるのであれば、任意にデューティ比の設定を行うことができる。
S120~S140の処理は、S120でのサンプリング毎に繰り返し実行される。S140では、S120によるVdvの読み込み開始から、少なくとも入力電圧Vacの半周期分のサンプリング値(Vin換算後)を用いて、入力電圧実効値Vinrmsの初回値を算出することができる。以降では、当該半周期の経過毎に、或いは、その後の各半周期内の複数回において、半周期分遡ったサンプリング値(Vin換算後)を用いて、入力電圧実効値Vinrmsを更新することができる。入力電圧実効値Vinrmsの初回算出時、及び、その後の更新毎のタイミングで、S140は、YES判定とされる。
入力電圧実効値Vinrmsの初回算出時までの期間、及び、その後の各更新タイミング以外の期間では、S140がNO判定とされて、コントローラ50は、S160により、現在のデューティ比DTを維持するとともに、上述の様に、S120~S140による入力電圧実効値Vinrmsの算出処理を一定周期で繰り返す。この結果、デューティ比DTは、入力電圧実効値Vinrmsが算出(更新)される毎に、最新の入力電圧実効値Vinrmsに従う値に調整される。
コントローラ50は、電磁接触器200の開路指令が入力されるまでの間(S170のNO判定時)、S120~S150による処理を継続することによって、デューティ比DTに従ったコイル電流Icをコイル110へ供給する。コイル電流Icに応じた電磁力の発生により、電磁接触器200を閉状態に維持することができる。
一方で、コントローラ50は、電磁接触器200の開路指令が入力されると(S170のYES判定時)、S180により、デューティ比DT=0に設定する。これにより、制御信号SdvがLレベルに維持されて、スイッチング素子80はオフ状態に固定される。この結果、コイル電流Ic=0となることでコイル110が電磁力を発生しなくなるので、バネ140(図2)による付勢力によって、電磁接触器200は開路される。
図7には、電磁接触器200の閉路指令に応じた閉路制御の第1の例を説明するシミュレーション波形図が示される。
図7を参照して、給電開始時刻tsにおいて運転スイッチ15がオンされる。これにより、整流器20から電源配線PLへ、主電源10の交流電圧Vacを全波整流した入力電圧Vinが出力される。これに応じて、制御電源30からの電源電圧によってコントローラ50が起動される。これにより、図6のS120~S140の処理が実行される。
時刻txにおいて、交流電圧Vacの半周期分の入力電圧Vinから入力電圧実効値Vinrmsが算出される(初回算出)。時刻txまでは、デューティ比DTは、図6のS110で設定された初期値に維持される。上述のように、デューティ比DT=0に初期設定した場合には、時刻txまでスイッチング素子80がオフ状態に維持される。従って、コイル110への通電開始時刻t0は、入力電圧実効値Vinrmsが算出される時刻txと同等である。
通電開始時刻t0において、デューティ比DTは、算出された入力電圧実効値Vinrmsを用いて、上記の式(1)に従って設定される。図7では、Vinrms>Vrのため、DT<1.0に設定される例が示される。時刻tx以降においても、入力電圧実効値Vinrmsが更新される毎に、デューティ比DTを変化させることができる。
通電開始時刻t0以降では、コイル電流Icによって固定鉄心120に磁束が生じることにより、バネ140による付勢力に反して、可動鉄心130を吸引する電磁力が発生する。可動鉄心130が動き始めると、固定鉄心120及び可動鉄心130の間のギャップが減少するのに応じて、コイル110のコイルのインダクタンス値が減少するので、コイル電流Icは増加する。
時刻taにおいて、固定鉄心120及び可動鉄心130が接触することで、電磁接触器200の閉路動作が完了する。以降では、コイル110のインダクタンス値の変化がなくなるので、コイル電流Icは、入力電圧Vinの脈動に従って増減する。コイル電流Icの供給を継続することで、電磁接触器200は、閉状態に維持される。
図7の制御例によれば、通電開始から入力電圧実効値Vinrmsに応じたデューティ比DTによりコイル電流Icを制御できるので、入力電圧Vinが公称値より高いときに、コイル電流Icを抑制することができる。これにより、コイル110が発生する電磁力が過大になることを防止して、可動鉄心130が固定鉄心120に吸着される際の衝撃を抑制することができるので、電磁接触器200の使用寿命への影響を抑制することができる。
尚、図7の制御例では、給電開始時刻tsから、入力電圧実効値Vinrmsが算出される時刻txまでの間は、デューティ比DT=0であるので、コイル110の通電は待機される。このため、上述のように、図6のS130において、入力電圧Vinの半周期分のサンプリング値(Vin換算後)から抽出された最大値を(√2/2)倍する手法により、入力電圧実効値Vinrmsを算出に要する時間を短くすることが好ましい。
図8には、電磁接触器200の閉路指令に応じた閉路制御の第2の例を説明するシミュレーション波形図が示される。
図8を参照して、図7と同様に、給電開始時刻tsにおいて、交流電圧Vacを全波整流した入力電圧Vinの供給が開始されると、制御電源30からの電源電圧によってコントローラ50が起動される。
第2の例では、図6のS110において、デューティ比DT>0に初期設定される。図8の例では、デューティ比DT=1.0に初期設定されており、スイッチング素子80がオン状態に維持された状態で、入力電圧Vinの発生に応じてコイル電流Icの供給を開始することができる。即ち、DT>0に初期設定すると、コイル110への通電開始時刻t0は、運転スイッチ15がオンされる給電開始時刻tsと同等とすることができる。
通電開始時刻t0以降では、デューティ比DT=1.0の下でのコイル110の通電と並行して、図6のS120~S140の処理が実行される。時刻txにおいて、入力電圧実効値Vinrmsが算出されると(初回算出)、時刻tx以降では、デューティ比DTは、算出された入力電圧実効値Vinrmsを用いて、上記の式(1)に従って設定される。Vinrms>Vrのときには、図8の例に示されるように、時刻txにおいて、デューティ比DTは低下する。時刻tx以降においても、入力電圧実効値Vinrmsが更新される毎に、デューティ比DTは変化する。
図8の例では、時刻txの後、時刻taにおいて、図7と同様に、電磁接触器200が閉路される。従って、時刻taでは、入力電圧実効値Vinrmsに応じてデューティ比DTが設定されるので、入力電圧Vinが公称値より高いときにも、過大なコイル電流Icによって可動鉄心130が固定鉄心120に吸着される際の衝撃を抑制することができる。
図8の例では、コイル110の通電開始時刻t0から電磁接触器200が閉路される時刻taまでの所要時間が、入力電圧実効値Vinrmsの演算に要する時間(時刻t0~tx)よりも短い場合には、コントローラ50への閉指令の入力から、電磁接触器200が閉路される時刻taまでの所要時間を延長することなく、入力電圧実効値Vinrmsに応じたデューティ制御を実現することが可能となる。このようにすると、電磁接触器200が組み込まれたシステム(例えば、エレベータのかご制御システム等)において、当該システムの全体シーケンスに影響を与えることなく、電磁接触器200の閉路時の過大なコイル電流を抑制する制御を実現することができる。
これに対して、コイル110の通電開始時刻t0から電磁接触器200が閉路される(時刻ta)までの所要時間が比較的短い場合には、過大なコイル電流を確実に抑制する観点からは、図7の制御例の様に、入力電圧実効値Vinrmsの算出後(時刻tx以降)に、デューティ制御を伴ってコイル110の通電を開始することが好ましい。
このように、実施の形態1に係る電磁接触器によれば、電源投入開始後にサンプリングされた入力電圧Vinを用いたデューティ制御によって、交流電圧Vacが公称値より大きいときにも、閉路制御時の過大なコイル電流を抑制することができる。これにより、特許文献1に記載された、通電開始後のコイル電流Icの軌跡の制御の様な複雑かつ負荷の高い制御演算によらず、簡易な制御演算によって、閉路制御時の過大なコイル電流を抑制することができる。この結果、高スペックを要することなく、比較的簡素なマイクロコントローラの適用により上記の制御を実現できるので、電磁接触器のコイル駆動装置の低コスト化を図ることができる。
更に、実施の形態1に係る電磁接触器によれば、閉路制御後の閉路保持制御についても、簡易な制御処理によって実行することができる。
図9は、実施の形態1に係る電磁接触器のコイル駆動装置による閉路保持制御を説明するための概念的な波形図である。
図9を参照して、上述の様に、通電開始時刻t0後の時刻taにおいて、電磁接触器200が閉状態になると、時刻ta以降では、バネ140の付勢力に打ち勝って、可動鉄心130を固定鉄心120に吸着し続けるための電磁力を発生する必要がある。但し、時刻ta以降(閉状態)では、固定鉄心120及び可動鉄心130の間のギャップが殆ど無くなるため、コイル電流Icに対して発生される電磁力が大きくなる。これに対して時刻ta以前では、可動鉄心130を移動させる電磁力をコイル110によって発生する必要があるが、固定鉄心120及び可動鉄心130の間にギャップがあるため、コイル電流Icに対して発生される電磁力は、上述した時刻ta以降と比較して小さい。このため、時刻ta以降でコイル110に供給する電流は、時刻ta以前での値より小さくすることができる。
従って、閉路保持制御では、時刻taまでの閉路制御と比較して、デューティ比DTを更に低下することで、コイル電流Icによる電力消費を抑制することが可能である。例えば、通電開始時刻t0に起算されたタイマ値Tmを、予め定められた判定値Tshtと比較することで、Tm≧Tshtとなる時刻tb以降において、コイル電流Icを低減する閉路保持制御を実行することが可能である。
図10は、図9に示された閉路保持制御を実現するための制御処理例を説明するフローチャートである。
図10を参照して、コントローラ50は、S150によりデューティ比DTが算出されると、S200をYES判定として、S210以降の処理を実行することによって、閉路保持制御を実行する。
コントローラ50は、S210により、現時点でのタイマ値Tmを判定値Tshtと比較する。判定値Tshtは、実機試験等により、コイル通電開始から電磁接触器200が閉路されるまでの所要時間(時刻t0~taの時間長)の実績値に対してマージンを付与した時間長を、タイマ値に換算することで、予め設定することができる。
コントローラ50は、Tm≧Thtになると(S210のYES判定時)、S220により、閉路保持制御を実行する。具体的には、S150での算出値(DT=Vr/Vinrms)に対して制御係数khを乗算したものが、閉路保持制御でのデューティ比DTとされる。制御係数khは、1.0未満であり、例えば、0.3程度とすることができるが、電磁接触器200の配置状況(例えば、外部からの振動の有無)等も考慮して、実機試験等によって予め設定することが可能である。閉路保持制御では、デューティ比DTの最大値もkhとなる。
一方で、コントローラ50は、Tm<Thtの期間では(S210のNO判定時)、閉路保持制御を適用することなく、S230へ処理を進める。S230では、S150で算出されたデューティ比DTが維持される。
この結果、図9に示されたように、コイル110の通電開始時刻t0から判定値Tshtに相当する予め定められた時間が経過した時刻tb以降では、閉路保持制御によって、コイル電流Icを抑制することができる。この結果、タイマ値に基づく簡易な制御処理によって、電磁接触器200を閉状態に維持するための消費電力を低減することが可能である。
実施の形態2.
コイル110には製造時のばらつき等によるインダクタンス値及び抵抗値の個体差が存在する。このような個体差に起因して、同一のデューティ比DTに対してコイル電流Icも異なることが懸念される。従って、実施の形態2では、コイル110の個体差を反映したデューティ制御について説明する。
図11は、実施の形態2に係る電磁接触器のコイル駆動装置の構成を説明するブロック図である。
図11を参照して、実施の形態2に係る電磁接触器のコイル駆動装置100は、試験装置101との間で通信可能に構成される。具体的には、コントローラ50は、通信部57(図4)を用いて、有線通信又は無線通信による通信路105によって、試験装置101との間で相互にデータを授受する。試験装置101は、例えば、予め記憶されたプログラムを実行可能なコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)によって構成することができる。
具体的には、コントローラ50は、電流検出器90の検出電圧から求められたコイル電流Icの軌跡、即ち、通電開始後の時刻と電流値(Ic)とを組み合わせたコイル電流データDIcを、試験装置101へ送信する。
試験装置101は、交流電圧Vac又は入力電圧Vinと、上記コイル電流データDIcとを用いて、コイル110の個体差の調整係数kcを算出する。
図12は、試験装置101による調整係数kcの算出処理を説明するフローチャートである。図12の処理は、例えば、コイル駆動装置100の検査工程において実行される。
図12を参照して、試験装置101は、運転スイッチ15のオンにより電源が投入されると(S310のYES判定時)、S320以降の処理を起動する。
試験装置101は、S320により、コントローラ50からコイル電流データDIcを受信して蓄積するとともに、S330により、入力電圧Vin(又は、交流電圧Vac)の検出値を蓄積する。
更に、試験装置101は、S340により、S320及びS330で蓄積されたデータから、予め定められた評価期間での、入力電圧Vin及びコイル電流Icを抽出する。例えば、評価期間は、一例として、安定的にインダクタンス値を評価するために、図9での時刻tb以降の交流電圧Vacの半周期又は1周期相当に定めることが可能である。尚、当該試験期間は任意に定めることができる。
試験装置101は、S350により、当該評価期間におけるコイル電流評価値Ictstを算出する。例えば、コイル電流評価値Ictstは、評価期間におけるコイル電流Icの平均値とすることができる。或いは、当該評価期間でのコイル電流Icから上記平均値を減算することで求められた、コイル電流Icの交流成分の実効値を演算して、コイル電流評価値Ictstとすることも可能である。即ち、コイル電流評価値Ictstは、「第2のパラメータ」に対応する。
試験装置101は、S360により、当該評価期間での入力電圧評価値Vintstを算出する。例えば、評価期間での交流電圧Vac又は入力電圧Vinの実効値を演算して、入力電圧評価値Vintstとすることができる。この際の入力電圧評価値Vintstは「第1のパラメータ」に対応する。
更に、試験装置101は、S370により、予め定められた入力電圧基準特性値Vin*及びコイル電流基準特性値Ic*と、S350,S360で求められたコイル電流評価値Ictst及び入力電圧評価値Vintstを用いて、下記の式(2)により、調整係数kcを算出する。
kc=(Vin*/Vintst)・(Ic*/Ictst) …(2)
コイル電流基準特性値Ic*及び入力電圧基準特性値Vin*は、基準となる特性を有するコイル110に対して、コイル駆動装置100によってコイル電流Icを供給したときの、評価期間における入力電圧Vin及びコイル電流Icの実測値に基づいて予め設定することが可能である。入力電圧基準特性値Vin*は「第1のパラメータの基準特性値」に対応し、コイル電流基準特性値Ic*は「第2パラメータの基準特性値」に対応する。
調整係数kcは、コイル電流基準特性値Ic*が評価期間でのコイル電流評価値Ictstと等しい時には1.0に設定される。一方で、Ictst>Ic*のときには、両者の比に従ってkc<1.0に設定されるとともに、Ic*>Ictstのときには、両者の比に従って、kc>1.0に設定される。
更に、調整係数kcは、入力電圧基準特性値Vin*及び評価期間での入力電圧評価値Vintstの比に従って補正される。具体的には、式(2)において、算出されたコイル電流評価値Ictstに対して(Vintst/Vin*)を乗算したものと、コイル電流基準特性値Ic*との比が求められる。これにより、コイル電流評価値Ictstに対する入力電圧Vinの影響を除去した上で、コイル電流基準特性値Ic*とコイル電流評価値Ictstとの比に従って、調整係数kcを算出することができる。
試験装置101は、S380により、S350で算出した調整係数kcをコントローラ50へ送信する。コントローラ50は、送信された調整係数kcをメモリ52に格納する。
コントローラ50は、実施の形態1で説明した図6のS150において、上述の式(1)に代えて、メモリ52に予め格納された調整係数kcを更に用いて、下記の式(3)によってデューティ比DTを演算する。
DT=kc・(Vr/Vinrms) …(3)
この結果、実施の形態2に係る電磁接触器では、閉路制御及び閉路保持制御の両方で、デューティ比DTは、実施の形態1での算出値のkc倍となる。この結果、製造ばらつき等に起因するコイル110の個体差に依存したコイル電流Icの差異を抑制することが可能となる。
この結果、コイル110のインダクタンス値が小さく、電磁接触器200を閉路するために必要なコイル電流Icが基準より大きい場合にも、適切な閉路制御及び閉路保持制御を実行することができる。又、コイル110のインダクタンス値が大きく、電磁接触器200を閉路するために必要なコイル電流Icが基準より小さい場合にも、コイル電流Icが過大となることによる、閉路時の衝撃及び閉路保持時の消費電力が過大となることを防止できる。
実施の形態3.
実施の形態3では、コイル電流Icを制御するためのスイッチング素子80のオンオフ制御(デューティ制御)によって発生する電磁ノイズを軽減するための制御について説明する。
実施の形態1で説明した様に、スイッチング素子80の制御信号Sdvは、デューティ比DTに従って、スイッチング周期Tswに対する、スイッチング素子80のオン期間の比率を制御するように生成される。従って、スイッチング周期Tswが固定されると、スイッチング素子80のスイッチング周波数fsw(fsw=1/Tsw)が固定されることにより、特定の周波数の電磁ノイズの強度が大きくなることが懸念される。例えば、Tsw=100[μs]に固定されると、fsw=10[kHz]の電磁ノイズの強度が大きくなる虞がある。
従って、実施の形態3では電磁ノイズのピーク強度を抑制するためのスイッチング素子の制御について説明する。実施の形態3に係るスイッチング制御では、図5に示された、スイッチング周期Tswに対応するカウント値Cswを時間経過に従って変化させることで、スイッチング周波数の固定を防ぐ。
図13は、実施の形態3に係るスイッチング制御の一例を説明する概念図である。
図13を参照して、スイッチング素子80の基本的なスイッチング周波数f0(例えば、f0=10[kHz])に対するカウント値CswはC0である。
図5で説明した、コントローラ50によるデューティ制御において、カウント値Cswを、ΔCずつ変化させることにより、スイッチング周期Tsw(スイッチング周波数f0)を変化させることができる。例えば、基本となるスイッチング周波数f0からの変化幅が一定量内となる様に、f0-Δf0≦fsw≦f0+Δf0の範囲内に制限して、スイッチング周波数fswを徐々に変化させることが好ましい。
この場合には、C0を中心に、周波数f0-Δf0に対応する最小値Caから周波数f0+Δf0に対応する最大値Cbの範囲内に限定して、カウント値Ccycと比較されるカウント値CswをΔCずつ変化させることで、f0-Δf0≦fsw≦f0+Δf0の範囲内で、スイッチング周波数fswを徐々に変化させることができる。例えば、f0=10[kHz]に対して、Δf0=1[kHz]とし、ΔCは、スイッチング周波数が100[Hz]変化する程度のカウント値とすることが可能である。この様に、スイッチング周波数の変化幅Δf0及び変化幅ΔC0を設定することで、スイッチング周波数fswの変化が大きくなり過ぎて制御が不安定化することを防止できる。
図14には、実施の形態3に係るスイッチング制御による電磁ノイズ強度の分布を説明するための概念図が示される。
図14中の点線には、スイッチング周波数fsw=f0に固定したときの電磁ノイズ強度の分布が示される。電磁ノイズの周波数がf0に集中するため、周波数f0の電磁ノイズの強度が大きくなることが理解される。
これに対して、図14中の実線には、図13に示されたスイッチング周波数の変化制御が適用されたときの電磁ノイズ強度の分布が示される。スイッチング周波数fswが徐々に変化されることで、電磁ノイズが発生する周波数領域が広がる結果、周波数f0における電磁ノイズ強度が点線よりも低下することが理解される。
この様に、実施の形態3に係るスイッチング制御により、スイッチング素子80が発生する電磁ノイズについて、全周波数領域でのピーク強度を低下することができる。この結果、電源配線に要求される高調波規制に対して余裕を確保した上で、実施の形態1及び2で説明したコイル電流の制御を実現することが可能となる。
尚、図13に示された、カウント値Csw、即ち、スイッチング周期Tswの変化態様は一例であり、時間経過に伴ってスイッチング周波数fswを変化させるためには任意の好ましい態様でカウント値Cswの値を変化させることが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 主電源、15 運転スイッチ、20 整流器、25 分圧回路、30 制御電源、50 コントローラ、52 メモリ、53 A/D変換器、54 D/A変換器、55 内部バス、56 タイマ、57 通信部、60 ドライバ、75 ダイオード、80 スイッチング素子、90 電流検出器、100 コイル駆動装置、101 試験装置、105 通信路、110 コイル、120 固定鉄心、121 磁脚、130 可動鉄心、140 バネ、150 固定端子、155 固定接点、160 可動端子、165 可動接点、200 電磁接触器、Tcyc,Tdt カウント値、DIc コイル電流データ、Ic コイル電流、Ic* コイル電流基準特性値、Ictst コイル電流評価値、NL 接地配線、PL 電源配線、Sdv 制御信号(スイッチング素子)、Tm タイマ値、Tsht 判定値、Tsw スイッチング周期、Vc 検出電圧(電流検出器)、Vdv 分圧電圧、Vin 入力電圧、Vin* 入力電圧基準特性値、Vinrms 入力電圧実効値、Vintst 入力電圧評価値、Vr 基準電圧、kc 調整係数、kh 制御係数(通電保持制御)、t0 通電開始時刻、ts 給電開始時刻。

Claims (11)

  1. 電磁接触器であって、
    第1の接点と、
    第2の接点と、
    前記第1及び第2の接点を解離するための付勢力を発生する機構と、
    前記付勢力に逆らって前記第1及び第2の接点を接触させるための電磁力を発生する操作コイルと、
    前記電磁力を発生するための電流を前記操作コイルに対して供給するコイル駆動装置とを備え、
    前記コイル駆動装置は、
    交流電源から供給された交流電圧を全波整流した入力電圧を電源配線に出力する整流器と、
    前記電源配線に対して前記操作コイルと直列に接続されたスイッチング素子と、
    前記入力電圧を検出する電圧検出器と、
    前記スイッチング素子のオンオフを制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記交流電圧の1周期よりも短いスイッチング周期内での前記スイッチング素子のオン期間の比であるデューティ比を制御するように前記スイッチング素子のオンオフを制御し、かつ、前記電磁接触器の閉指令に応じた前記操作コイルの通電開始後の少なくとも一部の期間において、前記電圧検出器の検出値を用いて算出された、前記入力電圧の大きさを示す第1のパラメータの値に応じて前記デューティ比を制御し、
    前記デューティ比は、前記第1のパラメータの算出値が予め定められた基準値よりも大きいときには、前記算出値が前記基準値以下のときよりも低い値に設定され、
    前記基準値は、前記交流電圧の公称値に対応する前記第1のパラメータの値に設定され、
    前記コントローラは、前記第1のパラメータの前記算出値が前記基準値よりも大きいときに、前記基準値を前記算出値で除算した値に従って前記デューティ比を設定する、電磁接触器。
  2. 電磁接触器であって、
    第1の接点と、
    第2の接点と、
    前記第1及び第2の接点を解離するための付勢力を発生する機構と、
    前記付勢力に逆らって前記第1及び第2の接点を接触させるための電磁力を発生する操作コイルと、
    前記電磁力を発生するための電流を前記操作コイルに対して供給するコイル駆動装置とを備え、
    前記コイル駆動装置は、
    交流電源から供給された交流電圧を全波整流した入力電圧を電源配線に出力する整流器と、
    前記電源配線に対して前記操作コイルと直列に接続されたスイッチング素子と、
    前記入力電圧を検出する電圧検出器と、
    前記スイッチング素子のオンオフを制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記交流電圧の1周期よりも短いスイッチング周期内での前記スイッチング素子のオン期間の比であるデューティ比を制御するように前記スイッチング素子のオンオフを制御し、かつ、前記電磁接触器の閉指令に応じた前記操作コイルの通電開始後の少なくとも一部の期間において、前記電圧検出器の検出値を用いて算出された、前記入力電圧の大きさを示す第1のパラメータの値に応じて前記デューティ比を制御し、
    前記デューティ比は、前記第1のパラメータの算出値が予め定められた基準値よりも大きいときには、前記算出値が前記基準値以下のときよりも低い値に設定され、
    前記コントローラは、前記操作コイルの個体差を反映した調整係数を乗算することによって、前記スイッチング素子のデューティ比を決定する、電磁接触器。
  3. 前記基準値は、前記交流電圧の公称値に対応する前記第1のパラメータの値に設定され、
    前記コントローラは、前記第1のパラメータの前記算出値が前記基準値よりも大きいときに、前記基準値を前記算出値で除算した値に従って前記デューティ比を設定する、請求項2記載の電磁接触器。
  4. 前記コントローラは、前記算出値が前記基準値以下のときには、前記デューティ比を1に設定する、請求項1又は3に記載の電磁接触器。
  5. 前記コントローラは、前記操作コイルの個体差を反映した調整係数を乗算することによって、前記スイッチング素子のデューティ比を決定する、請求項1記載の電磁接触器。
  6. 前記操作コイルを流れるコイル電流を検出する電流検出器を更に備え、
    前記調整係数は、当該操作コイルの通電時における前記電流検出器の検出値を用いて算出された、前記コイル電流の大きさを示す第2のパラメータの値と、当該通電時において前記電圧検出器の前記検出値を用いて算出された前記第1のパラメータの値と、基準となる特性を有する前記操作コイルの通電時に予め求められた前記第1及び第2のパラメータの基準特性値とを用いて算出される、請求項2又は5に記載の電磁接触器。
  7. 前記コントローラは、前記整流器に対する前記交流電圧の供給開始時には前記デューティ比を0に設定して前記操作コイルの通電を待機するとともに、前記電圧検出器の前記検出値を用いた前記第1のパラメータの算出を実行し、前記第1のパラメータの算出値の取得後に、当該算出値に応じた前記デューティ比の制御を伴って前記操作コイルの通電を開始する、請求項1~6のいずれか1項に記載の電磁接触器。
  8. 前記コントローラは、前記整流器に対する前記交流電圧の供給開始時から前記デューティ比を0より大きく設定して前記操作コイルの通電を開始するとともに、前記電圧検出器の前記検出値を用いた前記第1のパラメータの算出を実行し、前記第1のパラメータの算出値の取得後には当該算出値に応じて前記デューティ比を制御する、請求項1~7のいずれか1項に記載の電磁接触器。
  9. 前記コントローラは、前記操作コイルへの通電開始から予め定められた判定時間が経過すると、当該判定時間の経過前と比較して前記デューティ比を低く設定し、
    前記判定時間は、前記通電開始から前記第1及び第2の接点の接触により前記電磁接触器が閉状態となるまでの所要時間よりも長く設定される、請求項1~のいずれか1項に記載の電磁接触器。
  10. 前記第1のパラメータは、実効値であり、
    前記コントローラは、前記交流電圧の半周期分以上の期間における、前記電圧検出器による前記入力電圧の前記検出値のうちの最大値を抽出し、当該最大値と予め定められた係数との乗算によって前記実効値を算出する、請求項1~のいずれか1項に記載の電磁接触器。
  11. 前記コントローラは、前記デューティ比の制御において、前記スイッチング素子の前記スイッチング周期を時間経過に伴って変化させる、請求項1~10のいずれか1項に記載の電磁接触器。
JP2021552325A 2019-10-17 2020-10-05 電磁接触器 Active JP7204000B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019190199 2019-10-17
JP2019190199 2019-10-17
PCT/JP2020/037725 WO2021075295A1 (ja) 2019-10-17 2020-10-05 電磁接触器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2021075295A1 JPWO2021075295A1 (ja) 2021-04-22
JPWO2021075295A5 JPWO2021075295A5 (ja) 2022-04-20
JP7204000B2 true JP7204000B2 (ja) 2023-01-13

Family

ID=75538425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021552325A Active JP7204000B2 (ja) 2019-10-17 2020-10-05 電磁接触器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11735387B2 (ja)
JP (1) JP7204000B2 (ja)
WO (1) WO2021075295A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2025022319A1 (en) * 2023-07-27 2025-01-30 Rohm Co., Ltd. Integrated circuit for battery disconnect

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113436918B (zh) * 2021-06-24 2022-10-28 福州大学 一种批量电磁开关的混联控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004186052A (ja) 2002-12-04 2004-07-02 Mitsubishi Electric Corp 電磁接触器のコイル駆動回路
JP2013101843A (ja) 2011-11-09 2013-05-23 Denso Corp リレー駆動装置
WO2017159069A1 (ja) 2016-03-17 2017-09-21 富士電機機器制御株式会社 電磁接触器の操作コイル駆動装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61140015A (ja) 1984-12-12 1986-06-27 株式会社日立製作所 電磁石の駆動装置
JP3496982B2 (ja) * 1994-07-15 2004-02-16 三菱電機株式会社 電磁接触器
JPH10164829A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Yutaka Denki Seisakusho:Kk 電力変換装置
JP2003032919A (ja) * 2001-07-09 2003-01-31 Takamisawa Electric Co Ltd 制御装置
JP2008060461A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電磁石駆動装置
US20090080133A1 (en) 2007-09-21 2009-03-26 General Electric Company Electronic module for ac/dc coil within an electromagnetic contactor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004186052A (ja) 2002-12-04 2004-07-02 Mitsubishi Electric Corp 電磁接触器のコイル駆動回路
JP2013101843A (ja) 2011-11-09 2013-05-23 Denso Corp リレー駆動装置
WO2017159069A1 (ja) 2016-03-17 2017-09-21 富士電機機器制御株式会社 電磁接触器の操作コイル駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2025022319A1 (en) * 2023-07-27 2025-01-30 Rohm Co., Ltd. Integrated circuit for battery disconnect

Also Published As

Publication number Publication date
US20220293372A1 (en) 2022-09-15
JPWO2021075295A1 (ja) 2021-04-22
US11735387B2 (en) 2023-08-22
WO2021075295A1 (ja) 2021-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4431996B2 (ja) 電磁弁駆動回路及び電磁弁
US8254077B2 (en) Solenoid valve driving circuit, solenoid valve, and solenoid valve driving method
JP6504312B2 (ja) 電磁接触器の操作コイル駆動装置
CN204537794U (zh) 电磁铁驱动装置
JP3496982B2 (ja) 電磁接触器
JP7204000B2 (ja) 電磁接触器
JPWO2017159069A1 (ja) 電磁接触器の操作コイル駆動装置
RU2752849C2 (ru) Управляемый расцепитель автоматического выключателя
JP2010054054A (ja) 電磁弁駆動回路及び電磁弁
KR20180112767A (ko) 전자기적 구동 시스템을 동작하기 위한 회로 배치
JP7053193B2 (ja) アクチュエータ・デバイス、関連するアクチュエータ・デバイスおよび関連するスイッチング・ユニットを制御するための方法
RU2639306C2 (ru) Способ управления контактором и блок управления
JPWO2021075295A5 (ja)
CN110187652B (zh) 用于控制转换开关的系统和方法
JP2012238566A5 (ja)
JP2011146196A (ja) 回路遮断器
JP5184263B2 (ja) 車両用電源装置
JPH06200963A (ja) 電磁ブレーキ制御装置
JP5971227B2 (ja) スイッチング電源
JP7235837B1 (ja) 電力量計の開閉器の制御方法及び電力量計
JP2018014175A (ja) 溶着防止装置
Pithadia Driving solenoid coils efficiently in switchgear applications
JP5589120B1 (ja) ソレノイド用電源装置
JP2004096975A (ja) 無励磁作動型ブレーキの励磁制御装置
JP2004063267A (ja) 突入電流抑止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7204000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250