JP7203641B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents
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Description
(A)ポリエチレングリコール
(B)抱水性油剤から選ばれる1種以上
(C)B以外の25℃で液状及び/又は~ペースト状の油
(D)25℃で固形状のワックス
を含有し、成分(A)(B)(C)と成分(D)の含有質量割合{(A)+(B)+(C)}/(D)が4~9であり、テクスチャーアナライザーを用いて測定した延展性が26~45である油性固形化粧料を提供するものである。
実施例1~21、比較例1~6:油性固形化粧料
表1~4に示す組成の油性固形化粧料を、下記製造方法により調製し、(イ)使用感、(ロ)保湿性、(ハ)使用時の安定性<強度>、(ニ)延展性の項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定した。結果を併せて表1~4に示す。
※2 PEG-1500(東邦化学工業社製)
※3 PEG-6000P(三洋化成工業社製)
※4 PEG♯20000(日油社製)
※5 PLANDOOL-S(日本精化社製)
※6 PLANDOOL-MAS(日本精化社製)
※7 コスモール168ARV(日清オイリオグループ社製)
※8 MYRITOL GTEH(BASF社製)
※9 コスモール42V(日清オイリオグループ社製)
※10 コスモール43V(日清オイリオグループ社製)
※11 パールリーム6(日油社製)
※12 SH556 FLUID(東レ・ダウコーニング社製)
※13 パールリーム46(日油社製)
※14 CARNATION(島貿易社製)
※15 合成セレシンJNP81(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※16 PM WAX82(日興リカ社製)
※17 MULTIWAX W445 (島貿易社製)
※18 キャンデリラワックス SR-3(日本ナチュラルプロダクツ社製)
(1)成分5~18を100℃で均一に溶解する。
(2)成分1~4、19を70℃で均一に溶解する。
(3)(1)に(2)を添加して、ディスパーミキサーにて均一に混合する。
(4)85℃で容器に充填して油性固形化粧料を得た。
化粧品評価専門パネル20名に、洗顔後に実施例1~21及び比較例1~6の各試料を使用し、全顔を30秒マッサージした時に負担なくマッサージできる使用感か、使用後の保湿性について下記評価基準に従って5段階評価をつけ、全パネルの評点の平均点を、以下の判定基準に従って判定した。なお(イ)負担感は各試料を全顔に使用した際に肌負担なく皮膚に外部刺激を与えることができ、心身ともにリラックスできるのかという観点、(ロ)保湿性は時間経過に伴う肌のうるおい感、乾燥感及びごわつきのなさという観点での評価である。
[評 点]:[評価結果]
5点 :非常に良好
4点 :良好
3点 :普通
2点 :やや不良
1点 :不良
[判 定]:[評点の平均点]
◎◎ :4.5以上
◎ :4.00以上4.5未満
○ :3.25以上4.0未満
△ :2.0以上3.25未満
× :2.0未満
化粧品評価専門パネル20名に、洗顔後に実施例1~21及び比較例1~6の各試料を使用し、全顔を30秒マッサージした後のそれぞれの状態を評価基準に従って5段階評価し、各試料に評点をつけ、全パネルの評点の平均点を、以下の判定基準に従って判定した。
[評 点]:[評価結果]
5点 :全く変化がない。
4点 :ほとんど変化がない。
3点 :一部崩れている。
2点 :ひび割れ、崩れている。
1点 :折れている。
[判 定]:[評点の平均点]
◎◎ :4.5以上
◎ :4.0以上4.5未満
○ :3.5以上4.0未満
△ :1.5以上3.5未満
× :1.5未満
実施例1~21及び比較例1~6の各試料の延展性を測定した。測定機器、測定条件に関しては前述した様にテクスチャーアナライザーTA.XTplus(Stable Micro Systems社製)を用いて、55グラムの荷重を有する治具に、12φ(直径12mmの円形)の面積を有する容器に充填した油性固形化粧料を固定し、人工被膜(出光石油化学社製サプラーレPBZ13001)上に設置し、20mm/秒の速度にて力を重力に対し垂直な方向に加え塗布方向と垂直にかかる応力を測定することにより延展性として評価した。
全サンプルの延展性を、以下の判定基準に従って判定した。
[判 定]:[延展性]
◎ :35以上41未満
○ :26以上35未満、若しくは41以上45以下、
× :26未満、若しくは45を超える
これに対し、成分(A)を含まない比較例1および成分(B)を含まない比較例2は、保湿性で満足できるものではなかった。成分(D)の含有量が9%以下であり、成分(A)、(B)、(C)及び(D)の質量含有量比(A+B+C)/(D)が9を超える比較例3では、柔らかく使用時の安定性が満足できるものではなかった。成分(D)の含有量が20%を超え、成分(A)、(B)、(C)及び(D)の含有量比(A+B+C)/(D)が4を下回る比較例4では、固い固形となり肌に負担感を感じ、使用感が満足できるものではなかった。重質流動イソパラフィンを配合し、延展性が45を超える比較例5では、非常に肌にくいつき負担感が大きく使用感が満足できるものではなかった。(D)成分の配合がない実施例6は固形とならなかったため評価省略とした。
(成分) (%)
1.ポリエチレングリコール400 3
2.ポリエチレングリコール1500 7
3.ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル) 4
4.トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 残量
5.ジイソステアリン酸ポリグリセリル 5
6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 30
7.流動イソパラフィン 2
8.メチルフェニルポリシロキサン 2
9.流動パラフィン 15
10.パラフィン・マイクロクリスタリンワックス混合物(融点80℃) 6
11.マイクロクリスタリンワックス・ポリエチレンワックス混合物(融点75℃)6
12.マイクロクリスタリンワックス(融点60~85℃) 4
13.香料 0.3
(製造方法)
(1)成分3~12を100℃で均一に溶解する。
(2)成分1、2及び13を70℃で均一に溶解する。
(3)(1)に(2)を添加して、ディスパーミキサーにて均一に混合する。
(4)85℃で容器に充填してボディ用油性固形化粧料を得た。
(成分) (%)
1.ポリエチレングリコール400 7
2.ポリエチレングリコール1500 4
3.ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル) 2
4.トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 残量
5.ジイソステアリン酸ポリグリセリル 5
6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 30
7.流動イソパラフィン 2
8.メチルフェニルポリシロキサン 2
9.流動パラフィン 25
10.パラフィン・マイクロクリスタリンワックス混合物(融点80℃) 5
11.マイクロクリスタリンワックス・ポリエチレンワックス混合物(融点75℃)6
12.マイクロクリスタリンワックス(融点60~85℃) 4
13.香料 0.3
(製造方法)
(1)成分3~12を100℃で均一に溶解する。
(2)成分1、2及び13を70℃で均一に溶解する。
(3)(1)に(2)を添加して、ディスパーミキサーにて均一に混合する。
(4)85℃で容器に充填してハンドマッサージ用油性固形化粧料を得た。
(成分) (%)
1.ポリエチレングリコール400 5
2.ポリエチレングリコール6000 3
3.ポリエチレングリコール20000 3
4.マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 2
4.トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 残量
5.ジイソステアリン酸ポリグリセリル 5
6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 30
7.流動イソパラフィン 2
8.メチルフェニルポリシロキサン 2
9.流動パラフィン 15
10.パラフィン・マイクロクリスタリンワックス混合物(融点85℃) 3
11.マイクロクリスタリンワックス・ポリエチレンワックス混合物(融点75℃)5
12.マイクロクリスタリンワックス(融点60~85℃) 3
13.香料 0.3
(製造方法)
(1)成分4~12を100℃で均一に溶解する。
(2)成分1~3、13を70℃で均一に溶解する。
(3)(1)に(2)を添加して、ディスパーミキサーにて均一に混合する。
(4)85℃で容器に充填して首・鎖骨上部マッサージ用油性固形化粧料を得た。
Claims (6)
- 次の成分(A)~(D);
(A)ポリエチレングリコール
(B)抱水性油剤として、ダイマージリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、及びジペンタエリトリット脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1又は2種以上
(C)B以外の25℃で液状及び/又はペースト状の油剤として、流動イソパラフィン、流動パラフィン、グリセライド油、及びシリコーン油からなる群から選択される1又は2種以上
(D)25℃で固形状のワックス
を含有し、成分(A)(B)(C)と成分(D)の含有質量割合{(A)+(B)+(C)}/(D)が4~9であり、テクスチャーアナライザーを用いて測定した延展性が26~45である油性固形化粧料。 - 前記成分(D)が、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスから選択される1種又は2種以上である請求項1に記載の油性固形化粧料。
- 前記成分(A)が、重量平均分子量10000以下であることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の油性固形化粧料。
- 前記成分(B)と成分(C)のIOB値が重量平均で0.15~0.28であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の油性固形化粧料。
- マッサージ用であることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の油性固形化粧料。
- 前記成分{(A)+(B)/(C)}の含有質量割合が0.15以上である請求項1~5の何れかに記載の油性固形化粧料。
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---|---|---|---|
JP2018066214 | 2018-03-29 | ||
JP2018066214 | 2018-03-29 |
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JP2019040271A Active JP7203641B2 (ja) | 2018-03-29 | 2019-03-06 | 油性固形化粧料 |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JP2000344627A (ja) | 1999-05-20 | 2000-12-12 | L'oreal Sa | 繊維とポリオールを含有するケア又はメークアップ用無水組成物 |
JP2004509911A (ja) | 2000-09-26 | 2004-04-02 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 疎水性ゲルを包含するパーソナルケア組成物 |
-
2019
- 2019-03-06 JP JP2019040271A patent/JP7203641B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000344627A (ja) | 1999-05-20 | 2000-12-12 | L'oreal Sa | 繊維とポリオールを含有するケア又はメークアップ用無水組成物 |
JP2004509911A (ja) | 2000-09-26 | 2004-04-02 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 疎水性ゲルを包含するパーソナルケア組成物 |
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