JP7203320B2 - 太陽電池の評価装置および太陽電池の評価方法 - Google Patents

太陽電池の評価装置および太陽電池の評価方法 Download PDF

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Description

本開示は、太陽電池の評価装置および太陽電池の評価方法に関する。
近年、塗布型太陽電池の一例として、ペロブスカイト太陽電池の研究開発が進められている。「塗布型太陽電池」とは、塗布液を用いて作製された光吸収層を備える太陽電池を意味する。ペロブスカイト太陽電池は、光吸収材料としてABX3(Aは1価のカチオン、Bは2価のカチオン、Xはハロゲンアニオン)で示されるペロブスカイト型結晶、およびその類似の構造体(以下、「ペロブスカイト化合物」と呼ぶ)を用いている。ペロブスカイト太陽電池の光吸収層は、例えば、光吸収材料を含む塗布液を用いて作製される。
非特許文献1には、ペロブスカイト太陽電池の光吸収材料として、(Cs,CH3NH3,HC(NH22)PbI3(以下、「(Cs,MA,FA)PbI3」と省略することがある)で示されるペロブスカイト化合物を用いた太陽電池が報告されている。
特許文献1には、基板上に薄膜が積層された太陽電池パネルの画像を撮像し、得られた画像の色むらを解析することによって、薄膜の膜厚データを生成する検査装置が開示されている。
特開2004-95731号公報
Michael Saliba、外10名、「Incorporation of rubidium cations into perovskite solar cells improves photovoltaic performance」、Science(米国)、2016年9月、第354巻、第6309号、p.206-209
太陽電池の発電性能を簡便に評価するための技術が求められている。
本開示の限定的でない例示的なある態様は、太陽電池の発電性能を簡便に評価する評価装置を提供する。
本開示の一態様は、
透過光を用いて撮像された太陽電池の第1画像、および、透過光を用いて撮像された前記太陽電池の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像に基づいて、前記太陽電池の発電性能を評価する画像処理部を備えた、太陽電池の評価装置を提供する。
包括的または具体的な態様は、素子、デバイス、モジュール、システム、集積回路、方法またはコンピュータプログラムで実現されてもよい。包括的または具体的な態様は、素子、デバイス、モジュール、システム、集積回路、方法およびコンピュータプログラムの任意の組み合わせによって実現されてもよい。
開示された実施形態の追加的な効果および利点は、明細書および図面から明らかになる。効果および/または利点は、明細書および図面に開示の様々な実施形態または特徴によって個々に提供され、これらの1つ以上を得るために全てを必要とはしない。
本開示の一態様によれば、太陽電池の発電性能を簡便に評価する評価装置を提供することができる。
図1は、本開示の太陽電池の評価装置の一例を示す模式的な構成図である。 図2は、図1の評価装置の画像処理部による学習処理および出力処理を説明するための図である。 図3は、図1の評価装置の画像処理部による出力処理を示すフローチャートである。 図4は、図1の評価装置の画像処理部の演算モジュールによる演算処理を説明するための図である。 図5は、図1の評価装置によって評価されるべき太陽電池の一例を示す模式的な断面図である。 図6は、図1の評価装置によって評価されるべき太陽電池の前駆体の一例を示す模式的な断面図である。 図7は、本開示の太陽電池の評価装置の他の例を示す模式的な構成図である。 図8は、実施例で評価された太陽電池の変換効率の予測値と、当該太陽電池の変換効率の実測値との関係を示すグラフである。 図9は、実施例において、変換効率の予測値が13%以上であった太陽電池の画像である。 図10は、実施例において、変換効率の予測値が5%以下であった太陽電池の画像である。
<本開示の基礎となった知見>
本開示の基礎となった知見は以下のとおりである。
複数の塗布型太陽電池を互いに同じ条件で作製した場合であっても、複数の塗布型太陽電池の発電性能が互いに大きく異なることがある。複数の塗布型太陽電池の発電性能が互いに大きく異なることについて、例えば、以下の原因が考えられる。塗布型太陽電池において、光吸収層は、塗布法によって作製される。塗布法における乾燥条件、塗布法によって塗布された塗布液の基板上での広がり方などに応じて、光吸収層内での光吸収材料の結晶の偏り、または、光吸収層の膜厚の偏りが生じることがある。複数の塗布型太陽電池において、光吸収層内での光吸収材料の結晶の偏り、または、光吸収層の膜厚の偏りが互いに異なることがある。このとき、複数の塗布型太陽電池の発電性能が互いに異なると考えられる。塗布型太陽電池では、光吸収層において、添加物または不純物相が偏析することもある。光吸収層内での光吸収材料の結晶の偏り、光吸収層の膜厚の偏り、光吸収層における添加物または不純物相の偏析などは、光吸収層の色むらとして表れる。そのため、光吸収層の色むらに基づいて、塗布型太陽電池の発電性能を簡便に評価できれば、その技術は有用である。
従来の太陽電池パネルの検査装置では、特許文献1に記載されている装置のように、照明器は、太陽電池パネルに対して撮像部が位置する側と同じ側に配置されている。そのため、照明器から照射された光は、太陽電池パネルの表面で反射し、撮像部に入射する。反射光を用いて撮像された太陽電池パネルの画像には、太陽電池パネルの表面状態の情報のみが反映される。すなわち、反射光を用いて撮像された太陽電池パネルの画像から、太陽電池内部にある光吸収層の内部の情報を得ることはできない。そのため、従来の検査装置では、太陽電池パネルの発電性能を高い精度で評価することは難しい。
<本開示に係る一態様の概要>
本開示の第1の態様に係る太陽電池の評価装置は、
透過光を用いて撮像された太陽電池の第1画像、および、透過光を用いて撮像された前記太陽電池の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像に基づいて、前記太陽電池の発電性能を評価する画像処理部を備えたものである。
第1の態様によれば、画像処理部は、太陽電池の発電性能の評価に、透過光を用いて撮像された太陽電池の第1画像、および、透過光を用いて撮像された太陽電池の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像を利用する。そのため、画像処理部によれば、太陽電池または太陽電池の前駆体の内部の情報に基づいて、太陽電池の発電性能を評価することができる。これにより、第1の態様の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第2の態様において、例えば、第1の態様に係る太陽電池の評価装置では、前記画像処理部は、(i)第1学習モデルで前記第1画像を処理することによって、前記太陽電池の前記発電性能を評価する、および、(ii)第2学習モデルで前記第2画像を処理することによって、前記太陽電池の前記発電性能を評価する、からなる群より選ばれる少なくとも1つを行い、前記第1学習モデルは、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と前記学習モデル用太陽電池の発電性能との関係を示し、前記第2学習モデルは、透過光を用いて撮像された前記学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能との関係を示していてもよい。第2の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第3の態様において、例えば、第2の態様に係る太陽電池の評価装置では、前記画像処理部は、前記学習モデル用太陽電池の前記画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能とが対応付けられた第1学習データを学習することによって、前記第1学習モデルを生成してもよい。第3の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第4の態様において、例えば、第2の態様に係る太陽電池の評価装置では、前記画像処理部は、前記学習モデル用太陽電池の前記前駆体の前記画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能とが対応付けられた第2学習データを学習することによって、前記第2学習モデルを生成してもよい。第4の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第5の態様において、例えば、第2から第4の態様のいずれか1つに係る太陽電池の評価装置では、前記画像処理部は、畳み込みニューラルネットワークを用いて、前記第1学習モデルおよび前記第2学習モデルからなる群より選ばれる少なくとも1つの学習モデルを生成してもよい。第5の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第6の態様において、例えば、第1から第5の態様のいずれか1つに係る太陽電池の評価装置は、前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体を撮像する撮像部をさらに備えていてもよい。第6の態様によれば、撮像部によって、第1画像または第2画像を取得できる。
本開示の第7の態様において、例えば、第6の態様に係る太陽電池の評価装置は、前記撮像部によって前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体を撮像するときに、前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体に対して、前記撮像部とは反対側に位置するとともに、前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体に光を照射する照明部をさらに備えていてもよい。第7の態様の太陽電池の評価装置は、第1画像または第2画像を取得できる。
本開示の第8の態様において、例えば、第1から第7の態様のいずれか1つに係る太陽電池の評価装置は、前記画像処理部によって評価された前記太陽電池の前記発電性能の情報を出力する出力部をさらに備えていてもよい。第8の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第9の態様において、例えば、第1から第8の態様のいずれか1つに係る太陽電池の評価装置は、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と前記学習モデル用太陽電池の発電性能とが対応付けられた第1学習データ、および、透過光を用いて撮像された前記学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能とが対応付けられた第2学習データからなる群より選ばれる少なくとも1つの学習データを記憶する記憶部をさらに備えていてもよい。第9の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第10の態様において、例えば、第1から第9の態様のいずれか1つに係る太陽電池の評価装置では、前記太陽電池および前記太陽電池の前記前駆体は、ペロブスカイト化合物を含む光吸収層を備えていてもよい。第10の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第11の態様において、例えば、第1から第10の態様のいずれか1つに係る太陽電池の評価装置では、前記太陽電池の前記発電性能は、変換効率、短絡電流密度、開放電圧、曲線因子、シリーズ抵抗、シート抵抗、ヒステリシス、電流電圧カーブ、および、これらの経時変化からなる群より選ばれる少なくとも1つであってもよい。第11の態様の太陽電池の評価装置は、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
本開示の第12の態様に係る太陽電池の評価方法は、
透過光を用いて撮像された太陽電池の第1画像、および、透過光を用いて撮像された前記太陽電池の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像に基づいて、前記太陽電池の発電性能を評価することを含むものである。
第12の態様によれば、太陽電池または太陽電池の前駆体の内部の情報に基づいて、太陽電池の発電性能を評価することができる。第12の態様の評価方法によれば、太陽電池の発電性能を簡便かつ高い精度で評価できる。
<本開示の実施形態>
以下、本開示の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態は一例であり、本開示は以下の実施形態に限定されない。
[実施形態1]
(太陽電池の評価装置)
図1に示すように、本実施形態の太陽電池の評価装置100は、画像処理部20を備える。画像処理部20は、透過光を用いて撮像された太陽電池の第1画像、および、透過光を用いて撮像された太陽電池の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像に基づいて、太陽電池の発電性能を評価する。太陽電池および前駆体は、ペロブスカイト化合物を含む光吸収層を備える。詳細には、太陽電池は、第1電極と、第1電極に対向する第2電極と、第1電極と第2電極との間に位置し、かつペロブスカイト化合物を含む光吸収層と、を備えたものを意味する。第1電極および第2電極のそれぞれは、光が透過する領域を有する。「光が透過する領域」の語は、200~2000nmの波長の光のうち、いずれかの波長において、10%以上の光が透過する領域のことを意味する。光吸収層は、例えば、透光性を有する。「透光性を有する」の語は、200~2000nmの波長を有する光のうち、いずれかの波長において、10%以上の光が透過することを意味する。光吸収層に含まれるペロブスカイト化合物のバンドギャップは、例えば、1.1eV以上である。そのため、光吸収層は、例えば、赤色の光に対して透光性を有する。後述するとおり、太陽電池は、電子輸送層、多孔質層および正孔輸送層をさらに備えていることがある。電子輸送層、多孔質層および正孔輸送層のそれぞれは、例えば、透光性を有する。太陽電池の前駆体は、第1電極と、第1電極の上に位置し、かつペロブスカイト化合物を含む光吸収層と、を備えたものを意味する。前駆体は、第1電極のみを電極として備える。第1画像および第2画像のそれぞれは、静止画像であってもよく、動画像であってもよい。
画像処理部20は、例えば、後述する学習処理を実行する情報処理機器である。情報処理機器としては、例えば、スマートデバイス、デスクトップPC(Personal Computer)およびノートPCが挙げられる。画像処理部20は、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、メモリなどを含むDSP(Digital Signal Processor)であってもよい。画像処理部20には、第1画像または第2画像を適切に処理するためのプログラムが格納されている。画像処理部20は、サーバまたはクラウドシステムにより実現されてもよい。画像処理部20は、例えば、後述する学習データから、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能との関係性、または、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能との関係性を学習し、学習モデルを生成する。学習モデル用太陽電池とは、学習モデルの生成に用いられる学習データを作成するための太陽電池を意味する。学習モデルを用いて第1画像または第2画像を処理することによって、太陽電池の発電性能を予測することができる。これにより、太陽電池の発電性能を評価できる。画像処理部20は、例えば、学習モデル読み込みモジュール、画像読み込みモジュール、画像処理モジュール、画像受付モジュール、演算モジュールおよび出力モジュールの手段または機能を備える。
評価装置100は、撮像部30をさらに備えていてもよい。撮像部30は、例えば、画像処理部20に接続されている。撮像部30は、太陽電池または太陽電池の前駆体を撮像する。撮像部30は、太陽電池または太陽電池の前駆体を撮像することによって得られた信号に基づき、第1画像または第2画像を生成する機能を有していてもよい。第1画像または第2画像は、撮像部30から出力された信号に基づき、画像処理部20によって生成されてもよい。
図1に示すように、撮像部30によって太陽電池10または太陽電池10の前駆体を撮像するとき、太陽電池10または太陽電池10の前駆体は、例えば、撮像部30の下方に配置される。なお、図1では、太陽電池10を撮像する例が示されている。撮像部30は、太陽電池10または太陽電池10の前駆体の主面全体を撮像できる位置に配置されている。主面は、太陽電池10または太陽電池10の前駆体の最も広い面積を有する面である。太陽電池10または前駆体は、太陽電池10または前駆体の中央部と、撮像部30とが、太陽電池10または前駆体の主面に対して垂直の方向に並ぶように配置されてもよい。撮像部30は、可視光全域に対して感度を有するカメラであってもよく、特定の波長領域の光のみに対して感度を有するカメラであってもよい。撮像部30は、例えば、300nmから500nmの波長領域の光に対して感度を有する近紫外カメラであってもよい。撮像部30は、例えば、700nmから1200nmの波長領域の光に対して感度を有する近赤外カメラであってもよい。
評価装置100は、照明部40をさらに備えていてもよい。照明部40は、撮像部30によって太陽電池10または太陽電池10の前駆体を撮像するときに、太陽電池10または太陽電池10の前駆体に対して、撮像部30とは反対側に位置する。図1では、撮像部30が太陽電池10または太陽電池10の前駆体の上方に位置する。照明部40が太陽電池10または太陽電池10の前駆体の下方に位置する。照明部40は、太陽電池10または太陽電池10の前駆体に光を照射する。照明部40から照射された光は、太陽電池10または太陽電池10の前駆体を透過し、撮像部30に入射する。これにより、撮像部30は、透過光を用いて太陽電池10または太陽電池10の前駆体を撮像することができる。撮像部30および照明部40によれば、光吸収層の色むらの情報が反映された第1画像または第2画像を取得することができる。第1画像または第2画像を画像処理部20で処理することによって太陽電池10の発電性能を予測できる。
照明部40は、光を照射できるものであれば特に限定されない。照明部40は、例えば、発光ダイオード(LED)、スーパールミネッセントダイオード(SLD)、レーザーダイオード(LD)などの半導体発光素子である。照明部40は、例えば、蛍光灯であってもよい。照明部40は、評価対象の太陽電池10または太陽電池10の前駆体の主面の面積と同程度の大きさの面積を有する発光面を備えていてもよい。照明部40は、白色光を照射してもよく、特定の波長の光を照射してもよい。照明部40は、300nmから500nmの波長の光を照射してもよい。この波長領域の光で太陽電池10または太陽電池10の前駆体を撮像すると、光吸収層の膜厚のむらの情報が第1画像または第2画像に顕著に表れる。照明部40は、700nmから1200nmの波長の光を照射してもよい。この波長領域の光で太陽電池10または太陽電池10の前駆体を撮像すると、光吸収層内での光吸収材料の結晶の偏り、光吸収層の膜厚の偏り、または、添加物もしくは不純物相の偏析の情報が第1画像または第2画像に顕著に表れる。
評価装置100は、記憶部50をさらに備えていてもよい。記憶部50は、例えば、画像処理部20に接続されている。記憶部50は、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能とが対応付けられた第1学習データ、および、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能とが対応付けられた第2学習データからなる群より選ばれる少なくとも1つの学習データを記憶する。記憶部50は、画像処理部20によって生成された学習モデルを記憶していてもよい。記憶部50は、例えば、サーバまたはクラウドシステムにより実現される。画像処理部20が記憶部として機能してもよい。
評価装置100は、出力部60をさらに備えていてもよい。出力部60は、例えば、画像処理部20に接続されている。出力部60は、画像処理部20によって評価された太陽電池10の発電性能の情報を出力する。出力部60は、第1画像または第2画像を出力することもできる。出力部60としては、モニタ(ディスプレイ)、タッチパネル、プリンタなどが挙げられる。図1では、出力部60としてモニタが示されている。スマートデバイス、デスクトップPC、ノートPCなどの情報処理機器が、画像処理部20および出力部60を兼ねていてもよい。出力部60によって出力される発電性能は、例えば、変換効率、短絡電流密度、開放電圧、曲線因子、シリーズ抵抗、シート抵抗、ヒステリシス、電流電圧カーブ、および、これらの経時変化からなる群より選ばれる少なくとも1つである。ヒステリシスは、順方向の電流電圧カーブと逆方向の電流電圧カーブとのヒステリシスを含む。電流電圧カーブは、太陽電池10に光を照射したときの電流電圧カーブ、および、太陽電池10に光を照射していないときの電流電圧カーブを含む。変換効率の経時変化の指標としては、例えば、変換効率の維持率が挙げられる。
評価装置100は、画像処理部20に対して指令を与えるための入力部をさらに備えていてもよい。入力部としては、マウス、キーボード、タッチパッド、タッチパネルなどが挙げられる。
評価装置100は、撮像部30を操作するためのスイッチ70をさらに備えていてもよい。スイッチ70は、例えば、画像処理部20に接続されている。スイッチ70は、画像処理部20を介して撮像部30に接続されている。スイッチ70は、画像処理部20を通じて、撮像部30に信号を送信する。スイッチ70は、撮像部30に直接接続されていてもよい。その場合、スイッチ70は、撮像部30に信号を直接送信する。
(太陽電池の評価方法)
次に、評価装置100を用いた太陽電池10の評価方法を説明する。
太陽電池10の評価方法は、例えば、透過光を用いて撮像された太陽電池10の第1画像、および、透過光を用いて撮像された太陽電池10の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像に基づいて、太陽電池10の発電性能を評価することを含む。太陽電池10の評価方法は、透過光を用いて太陽電池10を撮像することによって、太陽電池10の第1画像を得ることをさらに含んでいてもよく、透過光を用いて太陽電池10の前駆体を撮像することによって、前駆体の第2画像を得ることをさらに含んでいてもよい。
太陽電池10の評価方法では、まず、太陽電池10または太陽電池10の前駆体を所定の位置に配置する。次に、スイッチ70をオンにする。これにより、スイッチ70から画像処理部20に信号が送信される。画像処理部20は、スイッチ70からの信号を受信すると、撮像部30に信号を送信する。撮像部30は、画像処理部20からの信号を受信すると、太陽電池10または太陽電池10の前駆体を撮像する。このとき、照明部40は、太陽電池10または太陽電池10の前駆体に光を照射している。撮像部30は、第1画像または第2画像を生成する。撮像部30は、第1画像または第2画像を画像処理部20に送信する。画像処理部20は、第1画像または第2画像から太陽電池10の発電性能を予測することによって、発電性能を評価する。画像処理部20は、得られた評価結果を出力部60に送信する。出力部60は、受信した評価結果を出力する。
評価装置100では、画像処理部20は、太陽電池の発電性能の評価に、透過光を用いて撮像された太陽電池10の第1画像、および、透過光を用いて撮像された太陽電池10の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像を利用する。そのため、画像処理部20によれば、太陽電池10または太陽電池10の前駆体の内部の情報に基づいて、太陽電池10の発電性能を評価することができる。これにより、太陽電池10の発電性能を簡便に評価できる。評価装置100によれば、太陽電池10の発電性能を得るために、太陽電池10を疑似太陽光下で動作させる必要がない。評価装置100によれば、太陽電池10と太陽電池10にバイアス電圧を印加するための装置とを接続する必要がない。評価装置100によれば、第1画像または第2画像から太陽電池10の発電性能を評価できるため、比較的短い時間で太陽電池10の評価を行うことができる。さらに、評価装置100によれば、前駆体の第2画像に基づいて、太陽電池10の発電性能を評価できる。第2画像から評価された発電性能が十分でない場合、前駆体から太陽電池10を作製する必要がない。そのため、太陽電池10を作製するための材料の消費を抑制できる。
(画像処理部による学習処理および出力処理)
次に、画像処理部20によって、太陽電池10の発電性能を評価する具体的な方法の例を説明する。この例において、画像処理部20では、学習処理および出力処理が実施される。
図2は、画像処理部20による学習処理および出力処理の概要を示している。まず、画像処理部20による学習処理を説明する。画像処理部20は、記憶部50に記憶された第1学習データまたは第2学習データを記憶部50から受け取る。上述のとおり、第1学習データは、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能とが対応付けられた学習データである。第2学習データは、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能とが対応付けられた学習データである。第1学習データまたは第2学習データは、例えば、複数の画像と、複数の画像のそれぞれに対応付けられた複数の発電性能とを含む。
第1学習データまたは第2学習データにおける画像は、静止画像であってもよく、動画像であってもよい。第1学習データまたは第2学習データにおける画像は、例えば、評価装置100の撮像部30によって、あらかじめ撮像された画像である。第1学習データにおける発電性能は、例えば、画像に表示された学習モデル用太陽電池を疑似太陽光下で動作させることによって得られる。第2学習データにおける発電性能は、例えば、画像に表示された前駆体から作製された学習モデル用太陽電池を疑似太陽光下で動作させることによって得られる。第1学習データまたは第2学習データにおける発電性能は、例えば、変換効率、短絡電流密度、開放電圧、曲線因子、シリーズ抵抗およびシート抵抗からなる群より選ばれる少なくとも1つの数値データである。
第1学習データまたは第2学習データは、任意の機械学習に用いることを目的として、任意の作成者によって試作、作成および登録されたものであってもよい。第1学習データまたは第2学習データは、公知の文献などから得られたものであってもよい。第1学習データまたは第2学習データにおける画像には、光吸収層を作製するときの光吸収材料を含む塗布液の塗布条件、塗布液を塗布することによって得られた塗布膜の乾燥条件、または、基板のラフネスがさらに対応付けられていてもよい。塗布液の塗布条件としては、塗布液の塗布速度および塗布温度が挙げられる。塗布膜の乾燥条件としては、乾燥速度、乾燥温度および湿度が挙げられる。
次に、画像処理部20は、第1学習データを用いて、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能との関連性を学習し、第1学習モデルを生成する、または、第2学習データを用いて、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能との関連性を学習し、第2学習モデルを生成する。第1学習モデルまたは第2学習モデルは、記憶部50または画像処理部20に記憶される。
次に、画像処理部20による出力処理を説明する。まず、撮像部30が太陽電池10または太陽電池10の前駆体を撮像する。撮像部30は、得られた第1画像または第2画像を画像処理部20に送信する。画像処理部20は、撮像部30から受信した第1画像を第1学習モデルに入力する、または、撮像部30から受信した第2画像を第2学習モデルに入力する。画像処理部20は、(i)第1学習モデルで第1画像を処理することによって、太陽電池の発電性能を評価する、および、(ii)第2学習モデルで第2画像を処理することによって、太陽電池の発電性能を評価する、からなる群より選ばれる少なくとも1つを行う。第1学習モデルは、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能との関係を示している。第2学習モデルは、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能との関係を示している。画像処理部20は、評価された発電性能を出力部60に送信する。出力部60は、受信した発電性能の情報を出力する。
学習処理では、画像処理部20は、記憶部50から第1学習データまたは第2学習データを読み込む。画像処理部20は、例えば、深層学習によって、学習モデル用太陽電池の画像または学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と学習モデル用太陽電池の発電性能との関連性を学習し、学習モデルを生成する。深層学習は、例えば、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)である。画像処理部20は、例えば、畳み込みニューラルネットワークを用いて、第1学習モデルおよび第2学習モデルからなる群より選ばれる少なくとも1つの学習モデルを生成する。後述のとおり、深層学習によって生成された第1学習モデルまたは第2学習モデルは、複数のノードを有する複数の層を含んでいる。画像処理部20は、機械学習によって、第1学習モデルおよび第2学習モデルからなる群より選ばれる少なくとも1つの学習モデルを生成してもよい。機械学習としては、単純なニューラルネットワーク(NN:Neural Network)、ランダムフォレスト(RF:random forest)分析、サポートベクターマシン(SVM:support vector machine)などが挙げられる。
機械学習によって、第1学習データまたは第2学習データを学習するとき、画像は、一次元のデータとして扱われる。そのため、このような機械学習では、画像内で対象物が所定の位置からずれている場合、または、対象物の向きが所定の向きと異なる向きである場合に、精度の高い学習モデルを生成できないことがある。これに対して、畳み込みニューラルネットワークに代表される深層学習では、入力された画像を二次元のデータとして扱うことができる。そのため、深層学習によれば、画像内で対象物が所定の位置からずれている場合、または、対象物の向きが所定の向きと異なる向きである場合であっても、画像内における対象物を正しく認識し、精度の高い学習モデルを生成できる。
深層学習によって生成された学習モデルに第1画像または第2画像を入力すれば、太陽電池の変換効率などの発電性能を高い精度で評価できる。深層学習によって生成された学習モデルによれば、変換効率を学習モデルに入力することによって、その変換効率を示す学習モデル用太陽電池の画像または当該画像に類似する画像を学習データから検索または生成することもできる。
次に、図3のフローチャートを参照して、画像処理部20による出力処理を詳細に説明する。まず、ステップS1では、画像処理部20の学習モデル読み込みモジュールが、第1学習モデルまたは第2学習モデルを読み込む。学習モデルの読み込みとは、画像処理部20について、第1学習モデルまたは第2学習モデルを用いた演算を実施可能な状態に準備することをいう。次に、ステップS2では、画像処理部20の画像読み込みモジュールが、第1画像または第2画像を読み込む。
次に、ステップS3では、画像処理部20の画像処理モジュールが、第1画像または第2画像を回転またはトリミングする。詳細には、画像処理モジュールは、第1画像から、太陽電池10の外周縁と、光が太陽電池10を透過しない領域とを抽出する。画像処理モジュールは、第1画像内における太陽電池10の位置および向きを調整するために、第1画像を回転させる。画像処理モジュールは、トリミングによって、光が太陽電池10を透過する領域のみを第1画像から抽出する。同様に、画像処理モジュールは、第2画像から、前駆体の外周縁と、光が前駆体を透過しない領域とを抽出する。画像処理モジュールは、第2画像内における前駆体の位置および向きを調整するために、第2画像を回転させる。画像処理モジュールは、トリミングによって、光が前駆体を透過する領域のみを第2画像から抽出する。画像処理モジュールによれば、第1画像または第2画像を単純化できる。これにより、太陽電池10の発電性能の予測精度の向上を図ることができる。画像処理モジュールによる第1画像または第2画像の回転またはトリミングの操作は省略されてもよい。
次に、ステップS4では、画像処理部20の画像受付モジュールが、画像処理モジュールによって処理された第1画像または第2画像を入力データとして受け付ける。次に、ステップS5では、画像処理部20の演算モジュールが、受け付けた入力データについて、第1学習モデルまたは第2学習モデルを用いて演算を行う。
図4を参照して、画像処理部20の演算モジュールによる演算処理の一例を説明する。図4は、ニューラルネットワーク200を示している。ニューラルネットワーク200は、例えば、第1学習モデルまたは第2学習モデルである。ニューラルネットワーク200は、入力層210、隠れ層220および出力層230を有する。ニューラルネットワーク200の入力層210に画像のデータを入力すると、データは、隠れ層220を経由して、入力層210から出力層230に送信される。出力層230において、発電性能のデータが出力される。入力層210、隠れ層220および出力層230のそれぞれは、複数のノード240を有する。図4では、入力層210は、4つのノード240aを有する。隠れ層220は、5つのノード240bを有する。出力層230は、2つのノード240cを有する。このように、ニューラルネットワーク200は、複数のノードを有する複数の層を含んでいる。
ニューラルネットワーク200は、複数のエッジ250をさらに有する。複数のノード240aは、それぞれ、複数のエッジ250aを介して複数のノード240bと結合している。複数のノード240bは、それぞれ、複数のエッジ250bを介して複数のノード240cと結合している。
図4では、ニューラルネットワーク200は、1つの隠れ層220を有している。ただし、ニューラルネットワーク200は、複数の隠れ層220を有していてもよい。ニューラルネットワーク200が畳み込みニューラルネットワークによって生成された場合、隠れ層220は、畳み込み層およびプーリング層を含む。畳み込み層は、畳み込み層よりも入力層210側に位置する層のノード240に対して、フィルタ処理を行う。これにより、特徴マップが得られる。プーリング層は、畳み込み層から出力された特徴マップをさらに縮小することによって新たな特徴マップを生成する。すなわち、畳み込み層は、画像の局所的な特徴を抽出する役割を担っている。プーリング層は、画像の局所的な特徴をまとめる役割を担っている。
入力層210、隠れ層220および出力層230のそれぞれは、活性化関数を有する。複数のエッジ250のそれぞれは、重みを有する。複数のノード240のそれぞれにおいて、演算が実施される。詳細には、特定のノード240において、当該ノード240とエッジ250を介して接続しており、かつ、当該ノード240を有する層よりも入力層210側に位置する層が有するノード240で得られた値に基づいて、演算が実施される。このように、複数のノード240のそれぞれにおいて、演算が実施されることによって、出力層230から出力データとして、発電性能のデータが出力される。ニューラルネットワークを用いた演算の詳細は、例えば、特開2018-22473号公報、特開2018-26098号公報、特開2018-26108号公報などに開示されている。
次に、図3に示すように、ステップS6では、画像処理部20の出力モジュールが、得られた演算結果を太陽電池10の発電性能の情報として出力する。出力データは、例えば、1つの発電性能を示すスカラーデータ、または、複数の発電性能を示すベクトルデータである。
上述したモジュールは、例えば、画像処理部20が所定のプログラムを読み込み、当該プログラムを実行することによって実現される。このとき、画像処理部20は、CPU(Central Processing Unit)、情報処理機器、各種端末などのコンピュータであってもよい。プログラムは、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、コンパクトディスク(CD)、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。このような記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータによって読み取ることが可能である。CDとしては、CD-ROMなどが挙げられる。DVDとしては、DVD-ROM、DVD-RAMなどが挙げられる。画像処理部20は、例えば、上記の記録媒体からプログラムを読み取って、画像処理部20の内部メモリまたは外部メモリにプログラムを転送する。内部メモリまたは外部メモリがプログラムを記憶する。画像処理部20は、内部メモリまたは外部メモリからプログラムを読み込み、プログラムを実行する。上記の記録媒体にあらかじめ記録されたプログラムは、通信回線を介して画像処理部20に提供されてもよい。
(太陽電池)
次に、評価装置100によって評価される太陽電池10の構造および製造方法について説明する。
図5は、太陽電池10の一例を示す模式的な断面図である。
太陽電池10では、基板1上に、第1電極2と、電子輸送層5と、多孔質層7と、光吸収層3と、正孔輸送層6と、第2電極4とがこの順に積層されている。第2電極4は、第1電極2に対向している。光吸収層3は、第1電極2と第2電極4との間に位置している。光吸収層3は、ペロブスカイト化合物を含む。第1電極2および第2電極4のそれぞれは、光が透過する領域を有する。太陽電池10は、光が透過する領域を有する。太陽電池10は、基板1、電子輸送層5、多孔質層7または正孔輸送層6を有していなくてもよい。第1学習データにおける画像に示された学習モデル用太陽電池の構造は、例えば、太陽電池10の構造と同じである。
多孔質層7中の空孔は、光吸収層3と接する部分から、電子輸送層5と接する部分まで繋がっている。これにより、光吸収層3の材料は多孔質層7の空孔を充填し、電子輸送層5の表面まで到達することができる。したがって、光吸収層3と電子輸送層5とは接触しているため、直接電子の授受が可能である。
次に、太陽電池10の基本的な作用効果を説明する。太陽電池10に光が照射されると、光吸収層3が光を吸収し、励起された電子と、正孔とを発生させる。この励起された電子は、電子輸送層5に移動する。一方、光吸収層3で生じた正孔は、正孔輸送層6に移動する。電子輸送層5は第1電極2に接続され、正孔輸送層6は第2電極4に接続されている。これにより、太陽電池10は、負極としての第1電極2と、正極としての第2電極4とから電流を取り出すことができる。
多孔質層7によって光散乱が起こることにより、光吸収層3を通過する光の光路長が増大する効果が期待される。光路長が増大すると、光吸収層3中で発生する電子および正孔の量が増加すると予測される。
太陽電池10は、例えば以下の方法によって作製することができる。まず、基板1の表面に第1電極2を、化学気相蒸着法(CVD)、スパッタ法などにより形成する。次に、第1電極2の上に、電子輸送層5をスパッタ法などにより形成する。次に、電子輸送層5の上に多孔質層7を塗布法などにより形成する。
電子輸送層5の上に多孔質層7を設けることにより、光吸収層3を容易に形成できるという効果が得られる。すなわち、多孔質層7を設けることにより、多孔質層7の空孔に光吸収層3の材料が侵入し、多孔質層7が光吸収層3の足場となる。そのため、光吸収層3の材料が多孔質層7の表面で弾かれたり、凝集したりすることが起こりにくい。したがって、光吸収層3を均一な膜として形成することができる。
光吸収層3は、例えば、次の方法によって作製することができる。以下では、一例として、HC(NH22PbI3(以下、「FAPbI3」と省略することがある)で示されるペロブスカイト化合物を含む光吸収層3の製造方法を説明する。
まず、有機溶媒に、PbI2と、HC(NH22I(FAI)とを添加する。有機溶媒は、アルコール類、ラクトン類、アルキルスルホキシド類およびアミド類から選ばれる少なくとも1つの溶媒である。有機溶媒は、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)およびジメチルスルホキシド(DMSO)の混合溶媒である。
次に、ホットプレートを用いて、有機溶媒中にPbI2とFAIとが添加された溶液を40℃以上180℃以下の範囲内の温度に加熱して、PbI2とFAIとを有機溶媒中で溶解させることによって、塗布液を得る。次に、多孔質層7の上に塗布液をスピンコート法にて塗布する。これにより、多孔質層7上に塗布膜が形成される。次に、基板1をホットプレート上に配置して、熱処理を行う。これにより、光吸収層3が形成される。熱処理は、例えば、40℃以上100℃以下の範囲内の温度で、15分以上1時間以下の範囲内の時間、実施される。
次に、光吸収層3の上に、正孔輸送層6を形成する。正孔輸送層6の形成方法としては、塗布法または印刷法を採用することができる。塗布法としては、例えば、ドクターブレード法、バーコート法、スプレー法、ディップコーティング法、スピンコート法が挙げられる。印刷法としては、例えば、スクリーン印刷法が挙げられる。必要に応じて、複数の材料を混合して正孔輸送層6を作製し、加圧または焼成するなどしてもよい。正孔輸送層6の材料が有機の低分子体または無機半導体である場合には、真空蒸着法などによって、正孔輸送層6を作製することも可能である。
次に、正孔輸送層6の上に、第2電極4を形成することにより、太陽電池10を得ることができる。第2電極4を形成する方法としては、化学気相蒸着法(CVD)、スパッタ法などが挙げられる。
以下、太陽電池10の各構成要素について、具体的に説明する。
(基板1)
基板1は、太陽電池10の各層を保持する役割を果たす。基板1は、透明な材料から形成することができる。基板1としては、例えば、ガラス基板およびプラスチック基板を用いることができる。プラスチック基板は、例えば、プラスチックフィルムであってもよい。第1電極2が十分な強度を有している場合、第1電極2によって各層を保持することができるので、必ずしも基板1を設けなくてもよい。
(第1電極2および第2電極4)
第1電極2および第2電極4のそれぞれは、導電性および透光性を有する。第1電極2および第2電極4のそれぞれは、例えば、可視領域から近赤外領域の光を透過する。第1電極2および第2電極4のそれぞれは、例えば、透明であり導電性を有する金属酸化物および金属窒化物のうち少なくとも1種を用いて形成することができる。このような材料としては、例えば、リチウム、マグネシウム、ニオブ、フッ素のうち少なくとも1種をドープした酸化チタン、錫、シリコンのうち少なくとも1種をドープした酸化ガリウム、シリコン、酸素のうち少なくとも1種をドープした窒化ガリウム、インジウム-錫複合酸化物、アンチモン、フッ素の少なくとも1種をドープした酸化錫、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムの少なくとも1種をドープした酸化亜鉛、および、これらの複合物が挙げられる。
第1電極2または第2電極4は、透明でない材料を用いて、光が透過するパターンを設けて形成することができる。光が透過するパターンとしては、例えば、線状(ストライプ状)、波線状、格子状(メッシュ状)、多数の微細な貫通孔が規則的若しくは不規則に配列されたパンチングメタル状のパターン、および、これらとはネガ・ポジが反転したパターンが挙げられる。第1電極2または第2電極4がこれらのパターンを有すると、電極材料が存在しない部分を光が透過することができる。透明でない電極材料としては、例えば、白金、金、銀、銅、アルミニウム、ロジウム、インジウム、チタン、鉄、ニッケル、スズ、亜鉛、および、これらのいずれかを含む合金を挙げることができる。導電性を有する炭素材料を用いることもできる。
太陽電池10が電子輸送層5を有していない場合、第1電極2は、例えば、光吸収層3からの正孔に対するブロック性を有する材料で形成されている。この場合、第1電極2は、光吸収層3とオーミック接触しない。光吸収層3からの正孔に対するブロック性とは、光吸収層3で発生した電子のみを通過させ、正孔を通過させない性質のことである。このような性質を有する材料とは、光吸収層3の価電子帯上端のエネルギーよりも、フェルミエネルギーが高い材料である。上記の材料は、光吸収層3のフェルミエネルギーよりも、フェルミエネルギーが高い材料であってもよい。具体的な材料としては、アルミニウムが挙げられる。太陽電池10が電子輸送層5を有している場合、第1電極2は、光吸収層3からの正孔に対するブロック性を有していなくてもよい。
太陽電池10が正孔輸送層6を有していない場合、第2電極4は、例えば、光吸収層3からの電子に対するブロック性を有する材料で形成されている。この場合、第2電極4は、光吸収層3とオーミック接触しない。光吸収層3からの電子に対するブロック性とは、光吸収層3で発生した正孔のみを通過させ、電子を通過させない性質のことである。このような性質を有する材料とは、光吸収層3の伝導帯下端のエネルギーよりも、フェルミエネルギーが低い材料である。上記の材料は、光吸収層3のフェルミエネルギーよりも、フェルミエネルギーが低い材料であってもよい。具体的な材料としては、白金、金、および、グラフェンなどの炭素材料が挙げられる。太陽電池10が正孔輸送層6を有している場合、第2電極4は、光吸収層3からの電子に対するブロック性を有していなくてもよい。
光吸収層3からの正孔に対するブロック性を有する材料、および、光吸収層3からの電子に対するブロック性を有する材料は、透光性を有さないことがある。そのため、これらの材料を用いて第1電極2または第2電極4が形成されているとき、第1電極2または第2電極4は、例えば、光が透過するパターンを設けて形成することができる。光が透過するパターンとしては上述したパターンが挙げられる。
第1電極2および第2電極4のそれぞれの光の透過率は、例えば50%以上であってもよく、80%以上であってもよい。透過すべき光の波長は、光吸収層3の吸収波長に依存する。第1電極2および第2電極4のそれぞれの厚さは、例えば、1nm以上1000nm以下の範囲内にある。
(電子輸送層5)
電子輸送層5は、半導体を含む。電子輸送層5は、バンドギャップが3.0eV以上の半導体であってもよい。バンドギャップが3.0eV以上の半導体で電子輸送層5を形成することにより、可視光および赤外光を光吸収層3まで透過させることができる。半導体の例としては、有機または無機のn型半導体が挙げられる。
有機のn型半導体としては、例えば、イミド化合物、キノン化合物、フラーレンおよびフラーレンの誘導体が挙げられる。無機のn型半導体としては、例えば、金属元素の酸化物、金属元素の窒化物およびペロブスカイト型酸化物を用いることができる。金属元素の酸化物としては、例えば、Cd、Zn、In、Pb、Mo、W、Sb、Bi、Cu、Hg、Ti、Ag、Mn、Fe、V、Sn、Zr、Sr、Ga、SiおよびCrの酸化物を用いることができる。より具体的な例としては、TiO2が挙げられる。金属元素の窒化物としては、例えば、GaNが挙げられる。ペロブスカイト型酸化物の例としては、SrTiO3、CaTiO3が挙げられる。
電子輸送層5は、バンドギャップが6.0eVよりも大きな物質によって形成されていてもよい。バンドギャップが6.0eVよりも大きな物質としては、フッ化リチウム、フッ化カルシウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属のハロゲン化物、酸化マグネシウムなどのアルカリ金属酸化物、二酸化ケイ素などが挙げられる。この場合、電子輸送層5の電子輸送性を確保するために、電子輸送層5の厚みは、例えば10nm以下に構成される。
電子輸送層5は、互いに異なる材料からなる複数の層を含んでいてもよい。
(多孔質層7)
多孔質層7は、光吸収層3を形成する際の土台となる。多孔質層7は、光吸収層3の光吸収、および、光吸収層3から電子輸送層5への電子移動を阻害しない。
多孔質層7は、多孔質体を含む。多孔質体としては、例えば、絶縁性または半導体の粒子が連なった多孔質体が挙げられる。絶縁性の粒子としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化ケイ素の粒子を用いることができる。半導体粒子としては、無機半導体粒子を用いることができる。無機半導体としては、金属元素の酸化物、金属元素のペロブスカイト酸化物、金属元素の硫化物、金属カルコゲナイドを用いることができる。金属元素の酸化物の例としては、Cd、Zn、In、Pb、Mo、W、Sb、Bi、Cu、Hg、Ti、Ag、Mn、Fe、V、Sn、Zr、Sr、Ga、Si、Crの酸化物が挙げられる。より具体的な例としては、TiO2が挙げられる。金属元素のペロブスカイト酸化物の例としては、SrTiO3、CaTiO3が挙げられる。金属元素の硫化物の例としては、CdS、ZnS、In23、SnS、PbS、Mo2S、WS2、Sb23、Bi23、ZnCdS2、Cu2Sが挙げられる。金属カルコゲナイドの例としては、CdSe、CsSe、In2Se3、WSe2、HgS、SnSe、PbSe、CdTeが挙げられる。
多孔質層7の厚さは、0.01μm以上10μm以下であってもよく、0.1μm以上1μm以下であってもよい。多孔質層7の表面粗さは大きくてもよい。具体的には、実効面積/投影面積で与えられる表面粗さ係数が10以上であってもよく、100以上であってもよい。なお、投影面積とは、物体を真正面から光で照らしたときに、後ろにできる影の面積である。実効面積とは、物体の実際の表面積のことである。実効面積は、物体の投影面積および厚さから求められる体積と、物体を構成する材料の比表面積および嵩密度とから計算することができる。比表面積は、例えば、窒素吸着法によって測定される。
(光吸収層3)
光吸収層3は、ペロブスカイト化合物を含む。ペロブスカイト化合物は、例えば、組成式ABX3(Aは1価のカチオン、Bは2価のカチオン、Xはハロゲンアニオン)で示される。以下、組成式ABX3で示されるペロブスカイト化合物を「本実施形態におけるペロブスカイト化合物」と記載することがある。第1学習データにおける画像に示された学習モデル用太陽電池に含まれたペロブスカイト化合物のBサイトに位置している2価のカチオンは、例えば、光吸収層3に含まれたペロブスカイト化合物のBサイトに位置している2価のカチオンと同じである。第1学習データにおける画像に示された学習モデル用太陽電池に含まれたペロブスカイト化合物の組成は、光吸収層3に含まれたペロブスカイト化合物の組成と同じであってもよい。
Aサイトに位置している1価のカチオンは、特に限定されない。1価のカチオンは、例えば、有機カチオンまたはアルカリ金属カチオンである。1価のカチオンは、例えば、メチルアンモニウムカチオン(CH3NH3 +)、ホルムアミジニウムカチオン(NH2CHNH2 +)、セシウムカチオン(Cs+)、ルビジウムカチオン(Rb+)、カリウムカチオン(K+)、フェネチルアンモニウムカチオン(C65CH2CH2NH3 +)およびグアニジニウムカチオン(CH63 +)からなる群より選ばれる少なくとも1つを含む。1価のカチオンは、例えば、メチルアンモニウムカチオンまたはホルムアミジニウムカチオンである。
Bサイトに位置している2価のカチオンは、特に限定されない。2価のカチオンは、例えば、Pb2+、Sn2+またはGe2+である。Xサイトに位置しているハロゲンアニオンは、例えば、ヨウ化物イオン、臭化物イオン、フッ化物イオンまたは塩化物イオンである。Xサイトには、チオシアン酸イオン([SCN]-)が位置していてもよい。Aサイト、BサイトおよびXサイトは、それぞれ、複数種類のイオンによって占有されていてもよい。
光吸収層3は、本実施形態におけるペロブスカイト化合物を主として含んでいてもよい。ここで、「光吸収層3が、本実施形態におけるペロブスカイト化合物を主として含む」とは、光吸収層3が本実施形態におけるペロブスカイト化合物を90質量%以上含むことであり、例えば95質量%以上含んでいてもよく、光吸収層3が本実施形態におけるペロブスカイト化合物からなるものであってもよい。
光吸収層3の厚さは、その光吸収の大きさにもよるが、例えば100nm以上10μm以下である。光吸収層3の厚さは、100nm以上1000nm以下であってもよい。
(正孔輸送層6)
正孔輸送層6は、有機物、無機半導体などによって構成される。正孔輸送層6として用いられる代表的な有機物の例としては、spiro-OMeTAD(2,2′,7,7′-tetrakis-(N,N-di-p-methoxyphenylamine)9,9′-spirobifluorene)、PTAA(poly[bis(4-phenyl)(2,4,6-trimethylphenyl)amine])、P3HT(poly(3-hexylthiophene-2,5-diyl))、PEDOT(poly(3,4-ethylenedioxythiophene))が挙げられる。
無機半導体の例としては、Cu2O、CuGaO2、CuSCN、CuI、CuPC、NiOx、MoOx、V25、および、酸化グラフェンなどのカーボン系材料が挙げられる。
正孔輸送層6は、互いに異なる材料からなる複数の層を含んでいてもよい。
正孔輸送層6の厚さは、1nm以上1000nm以下であってもよく、10nm以上500nm以下であってもよく、10nm以上50nm以下であってもよい。この範囲内であれば、十分な正孔輸送性を発現できる。低抵抗を維持できるので、高効率に光発電を行うことができる。正孔輸送層6の厚さは、正孔輸送層6が透光性を有する程度に薄くてもよい。
正孔輸送層6は、支持電解質および溶媒を含んでいてもよい。支持電解質および溶媒は、正孔輸送層6中の正孔を安定化させる効果を有する。
支持電解質としては、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩が挙げられる。アンモニウム塩としては、例えば、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、六フッ化リン酸テトラエチルアンモニウム、イミダゾリウム塩およびピリジニウム塩が挙げられる。アルカリ金属塩としては、例えば、LiTFSI(Lithium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide)、LiPF6、LiBF4、過塩素酸リチウムおよび四フッ化ホウ素カリウムが挙げられる。
正孔輸送層6に含まれる溶媒は、イオン伝導性に優れるものであってもよい。水系溶媒および有機溶媒のいずれも使用できるが、溶質をより安定化する観点から、有機溶媒であってもよい。具体例としては、tert-ブチルピリジン、ピリジン、n-メチルピロリドンなどの複素環化合物溶媒が挙げられる。
溶媒としてイオン液体を、単独で、または他種の溶媒に混合して用いてもよい。イオン液体は、揮発性が低く、難燃性が高い点で望ましい。
イオン液体としては、例えば、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラシアノボレートなどのイミダゾリウム系、ピリジン系、脂環式アミン系、脂肪族アミン系、アゾニウムアミン系のイオン液体を挙げることができる。
(太陽電池の前駆体)
次に、評価装置100によって評価される太陽電池10の前駆体の構造について説明する。
図6は、前駆体15の一例を示す模式的な断面図である。前駆体15は、正孔輸送層6および第2電極4を備えていないことを除き、太陽電池10と同じ構造を有する。前駆体15は、第1電極2のみを電極として備える。前駆体15において、光吸収層3は、第1電極2の上に位置する。前駆体15は、太陽電池10の製造方法において、光吸収層3が作製された段階で得られる。前駆体15は、基板1、電子輸送層5または多孔質層7を有していなくてもよい。第2学習データにおける画像に示された学習モデル用太陽電池の前駆体の構造は、例えば、前駆体15の構造と同じである。
評価装置100では、前駆体15の第2画像を用いて、太陽電池10の発電性能を評価することができる。すなわち、太陽電池10の発電性能を評価するために、正孔輸送層6および第2電極4を作製する必要がない。評価装置100によって評価された発電性能が十分でない場合、前駆体15から太陽電池10を作製する必要がない。発電性能が十分でないと評価された前駆体15を製造ラインから取り除き、かつ、発電性能が十分であると評価された前駆体15のみから太陽電池10を作製することによって、太陽電池10を作製するための材料の消費を抑制できる。
[実施形態2]
図7は、本実施形態の評価装置の他の例を示す模式的な構成図である。実施形態2の評価装置150の構造は、搬送部90をさらに備え、スイッチ70の代わりに光電スイッチ71を備えることを除き、実施形態1の評価装置100の構造と同じである。したがって、実施形態1の評価装置100と本実施形態の評価装置150とで共通する要素には同じ参照符号を付し、それらの説明を省略することがある。
評価装置150は、例えば、図7に示すように、太陽電池10の製造ライン中に配置されてもよい。図7に示す例では、製造ライン上において、太陽電池10の光吸収層3を形成するための塗布装置80と、光吸収層3上に形成される正孔輸送層6等の層を形成するための装置との間に、評価装置150が配置されている。
塗布装置80は、光吸収層3を形成するための塗布液を積層体16の上に塗布する。積層体16は、第1電極2を含む。図7では、積層体16は、基板1、第1電極2、電子輸送層5および多孔質層7がこの順に積層された構造を有する。塗布装置80で作製された塗布膜を熱処理することによって、光吸収層3が形成される。これにより、前駆体15が得られる。塗布装置80は、塗布膜を熱処理するための加熱機器を備えていてもよい。
搬送部90は、塗布装置80で作製された前駆体15を所定の位置まで搬送する。所定の位置において、前駆体15は、撮像部30によって撮像される。搬送部90は、例えば、ローラコンベアである。搬送部90がローラコンベアであるとき、搬送部90は、複数のローラを備える。複数のローラは、搬送方向Yに並んでいる。複数のローラのそれぞれは、前駆体15に接する。複数のローラのそれぞれが所定の回転速度で、所定の方向に回転することによって、前駆体15が搬送方向Yに搬送される。
評価装置150において、光電スイッチ71は、撮像の対象である前駆体15が所定の位置に位置しているか否かを検出する。光電スイッチ71が前駆体15を検出したとき、光電スイッチ71は、前駆体15が所定の位置に位置していることを通知するための信号を画像処理部20に送信する。画像処理部20は、光電スイッチ71からの信号を受信すると、撮像部30に信号を送信する。撮像部30は、画像処理部20からの信号を受信すると、前駆体15を撮像する。これにより、第2画像が得られる。上述の方法によって、第2画像を処理することにより、前駆体15から形成される太陽電池10の発電性能を評価することができる。
以下、本開示を実施例によって具体的に説明する。ただし、本開示は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(太陽電池の作製)
図5に示したペロブスカイト太陽電池10と同じ構造を有するペロブスカイト太陽電池を作製した。
実施例におけるペロブスカイト太陽電池は、以下のようにして作製した。
まず、第1電極2として機能する導電層を表面に有する導電性基板を準備した。導電性基板としては、第1電極2として機能するインジウムドープSnO2層が形成された厚さ1mmの導電性ガラス基板(日本板硝子製)を用いた。導電性基板では、ガラス基板の上に、第1電極2として、インジウムドープSnO2層が配置されていた。なお、第1電極2の表面抵抗は、10Ω/sq.であった。
次に、第1電極2上に、電子輸送層5として、厚さ約10nmの酸化チタン層をスパッタ法により形成した。
次に、平均1次粒子径30nmの高純度酸化チタン粉末をエチルセルロース中に分散させ、スクリーン印刷用の酸化チタンペーストを作製した。
電子輸送層5の上に酸化チタンペーストを塗布して乾燥した。さらに、500℃で30分間、空気中で焼成することによって、厚さ0.2μmの多孔質酸化チタン層である多孔質層7を形成した。
次に、アセトニトリル1mLにビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI)10mgを溶解した溶液(以下、「Li含有溶液」と呼ぶ)を準備した。
多孔質層7の上にLi含有溶液を滴下し、スピンコートすることによって、電子輸送層5および多孔質層7にLi含有溶液を付与した。さらに、500℃の温度で30分間、空気中で焼成することによって、電子輸送層5および多孔質層7のそれぞれにLiを含有させた。これにより、Liを含む、電子輸送層5および多孔質層7を得た。
次に、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)とジメチルスルホキシド(DMSO)とを体積比で4:1の割合で混合した溶液に、PbI2、PbBr2、HC(NH22I(FAI)、CH3NH3Br(MABr)、CsIおよびRbIを溶解させることによって、光吸収層3を形成するための塗布液を調製した。塗布液におけるPbI2の濃度は、0.92mol/Lであった。塗布液におけるPbBr2の濃度は、0.17mol/Lであった。塗布液におけるFAIの濃度は、0.83mol/Lであった。塗布液におけるMABrの濃度は、0.17mol/Lであった。塗布液におけるCsIの濃度は、0.05mol/Lであった。塗布液におけるRbIの濃度は、0.05mol/Lであった。この塗布液を多孔質層7の上にスピンコートすることによって、塗布膜を得た。次に、塗布膜が積層された基板1をホットプレート上に配置し、100℃で熱処理を行うことによって、光吸収層3を形成した。光吸収層3は、組成式(FAPbI30.83(MAPbBr30.17のペロブスカイト化合物を主として含んでいた。
次に、PTAAを10mg/mLの濃度で含むトルエン溶液に、tert-ブチルピリジン(tBP)5μLと、LiTFSIを1.8mol/Lの濃度で含むアセトニトリル溶液3μLとを加えることによって、正孔輸送層6を形成するための塗布液を作製した。この塗布液を光吸収層3上にスピンコートすることによって、正孔輸送層6を作製した。
次に、正孔輸送層6上に金を80nmの厚さになるように蒸着し、第2電極4を作製した。このようにして、太陽電池を得た。
上記の方法を基準にして、合計で400個の太陽電池を作製した。400個の太陽電池のそれぞれの作製方法において、Li含有溶液におけるLiTFSIの濃度を0mg/mL~30mg/mLの範囲で適宜変更した。400個の太陽電池のそれぞれの作製方法において、光吸収層3に含まれるペロブスカイト化合物における組成を適宜変更した。詳細には、ペロブスカイト化合物におけるFAとMAとのモル比を75:25~100:0の範囲で適宜変更した。ペロブスカイト化合物におけるIとBrとのモル比を83:17~100:0の範囲で適宜変更した。400個の太陽電池のそれぞれの作製方法において、光吸収層3を形成するための塗布液におけるRbIの濃度を0~0.1mol/Lの範囲で適宜変更した。400個の太陽電池のそれぞれの作製方法において、PTAAを含むトルエン溶液に対するtBPの添加量を0~6μLの範囲で適宜変更した。400個の太陽電池のそれぞれの作製方法において、PTAAを含むトルエン溶液に対するLiTFSIを含むアセトニトリル溶液の添加量を0~5μLの範囲で適宜変更した。
(発電性能の測定)
次に、得られた400個の太陽電池のそれぞれについて、変換効率を測定した。変換効率の測定は、100mW/cm2の出力に設定されたソーラーシミュレータを用いて、疑似太陽光下で行った。
(太陽電池の撮像)
次に、透過光を用いて400個の太陽電池のそれぞれを撮像した。詳細には、面発光のLEDでできた照明装置の上に、第2電極4が上面となるように太陽電池を配置し、さらに、その上方から太陽電池を撮像した。撮像は、可視光カメラによって行った。これにより、400個の太陽電池のそれぞれについて画像を得た。
(画像処理)
次に、得られた400枚の画像のそれぞれについて以下の処理を行った。まず、画像内における太陽電池の外周縁を検出した。画像内における太陽電池の位置および向きを調整するために、画像を回転させた。次に、光が太陽電池を透過していない領域を取り除き、光が太陽電池を透過した領域のみを抽出した。このように、400枚の画像のそれぞれについて事前に処理を行った。以上の操作により、太陽電池の画像と、当該太陽電池の発電性能とが対応付けられた400個のデータを得た。
(変換効率の評価)
次に、得られた400個のデータを利用して、学習モデルの生成および変換効率の評価を行った。学習モデルの生成および変換効率の評価は、畳み込みニューラルネットワークを用いて、4分割交差検定により行った。詳細には、以下の方法で、学習モデルの生成および変換効率の評価を行った。まず、400個のデータを4分割し、第1データ群、第2データ群、第3データ群および第4データ群を作成した。第1データ群から第4データ群は、それぞれ、100個のデータの群であった。次に、第1データ群から第4データ群のうち、3つのデータ群を選択した。選択された3つのデータ群に含まれる300個のデータを畳み込みニューラルネットワークによって学習し、学習モデルを生成した。次に、この学習モデルを用いて、学習モデルの生成に用いられなかったデータ群に含まれる100個のデータの画像を処理した。これにより、処理された100個のデータの画像のそれぞれについて、太陽電池の変換効率の予測値を算出した。学習モデルの生成および太陽電池の変換効率の予測値の算出については、合計で4回繰り返した。このとき、4回の操作のそれぞれにおいて、学習モデルの生成に用いられた3つのデータ群の組み合わせが互いに異なっていた。これにより、400個のデータのそれぞれについて、太陽電池の変換効率の予測値が算出された。
以上の操作によって得られた太陽電池の変換効率の予測値と、当該太陽電池の変換効率の実測値との関係を図8に示す。図8のグラフにおいて、横軸は、太陽電池の変換効率の実測値を示している。縦軸は、太陽電池の変換効率の予測値を示している。この結果に基づいて算出された根平均二乗誤差(RMSE:Root Mean Squared Error)は、2.6%であった。この結果から、高い精度で太陽電池の変換効率を予測できたことがわかる。図8からわかるとおり、変換効率の実測値が10%以上の範囲では、変換効率の予測の精度が特に高い。一方、変換効率の実測値が5%以下の範囲では、変換効率の予測値が実測値と大きく異なることがあった。これは、学習モデルを生成するときに、変換効率の実測値が5%以下である太陽電池のデータの数が十分でなかったことに起因していると考えられる。すなわち、十分な数のデータを用いて、学習モデルを生成すれば、さらに高い精度で太陽電池の変換効率を予測できることが予想される。
変換効率の予測値が13%以上であった複数の太陽電池の画像を図9に示す。さらに、変換効率の予測値が5%以下であった複数の太陽電池の画像を図10に示す。図9に示される太陽電池の画像は実際にはオレンジ色である。図10に示される太陽電池の画像のうち、左上と中央上の画像は黒色であり、残りの画像は白色である。図9からわかるとおり、光吸収層の色がオレンジ色であり、かつ、光吸収層の色むらが抑制されている場合、太陽電池の変換効率が高い傾向にある。一方、図10からわかるとおり、光吸収層の色が黒色もしくは白色である、または、光吸収層に色むらが存在する場合、太陽電池の変換効率が低い傾向にある。このように、太陽電池の光吸収層の色むらなどの情報から太陽電池の発電性能を評価することができる。さらに、透過光を用いて撮像された太陽電池の画像によれば、光吸収層の内部の情報を得ることができるため、発電性能を高い精度で評価できる。
本明細書に開示された技術は、太陽電池の評価装置として有用である。
1 基板
2 第1電極
3 光吸収層
4 第2電極
5 電子輸送層
6 正孔輸送層
7 多孔質層
10 太陽電池
15 前駆体
20 画像処理部
30 撮像部
40 照明部
50 記憶部
60 出力部
100,150 評価装置

Claims (10)

  1. 透過光を用いて撮像された太陽電池の第1画像、および、透過光を用いて撮像された前記太陽電池の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像に基づいて、前記太陽電池の発電性能を評価する画像処理部を備え、
    前記画像処理部は、(i)第1学習モデルで前記第1画像を処理することによって、前記太陽電池の前記発電性能を評価する、および、(ii)第2学習モデルで前記第2画像を処理することによって、前記太陽電池の前記発電性能を評価する、からなる群より選ばれる少なくとも1つを行い、
    前記第1学習モデルは、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と前記学習モデル用太陽電池の発電性能との関係を示し、
    前記第2学習モデルは、透過光を用いて撮像された前記学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能との関係を示
    前記太陽電池および前記太陽電池の前記前駆体は、ペロブスカイト化合物を含む光吸収層を備える、太陽電池の評価装置。
  2. 前記画像処理部は、前記学習モデル用太陽電池の前記画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能とが対応付けられた第1学習データを学習することによって、前記第1学習モデルを生成する、請求項1に記載の太陽電池の評価装置。
  3. 前記画像処理部は、前記学習モデル用太陽電池の前記前駆体の前記画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能とが対応付けられた第2学習データを学習することによって、前記第2学習モデルを生成する、請求項1に記載の太陽電池の評価装置。
  4. 前記画像処理部は、畳み込みニューラルネットワークを用いて、前記第1学習モデルおよび前記第2学習モデルからなる群より選ばれる少なくとも1つの学習モデルを生成する、請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池の評価装置。
  5. 前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体を撮像する撮像部をさらに備えた、請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池の評価装置。
  6. 前記撮像部によって前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体を撮像するときに、前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体に対して、前記撮像部とは反対側に位置するとともに、前記太陽電池または前記太陽電池の前記前駆体に光を照射する照明部をさらに備えた、請求項5に記載の太陽電池の評価装置。
  7. 前記画像処理部によって評価された前記太陽電池の前記発電性能の情報を出力する出力部をさらに備えた、請求項1から6のいずれか1項に記載の太陽電池の評価装置。
  8. 透過光を用いて撮像された前記学習モデル用太陽電池の前記画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能とが対応付けられた第1学習データ、および、透過光を用いて撮像された前記学習モデル用太陽電池の前記前駆体の前記画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能とが対応付けられた第2学習データからなる群より選ばれる少なくとも1つの学習データを記憶する記憶部をさらに備えた、請求項1から7のいずれか1項に記載の太陽電池の評価装置。
  9. 前記太陽電池の前記発電性能は、変換効率、短絡電流密度、開放電圧、曲線因子、シリーズ抵抗、シート抵抗、ヒステリシス、電流電圧カーブ、および、これらの経時変化からなる群より選ばれる少なくとも1つである、請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池の評価装置。
  10. 透過光を用いて撮像された太陽電池の第1画像、および、透過光を用いて撮像された前記太陽電池の前駆体の第2画像からなる群より選ばれる少なくとも1つの画像に基づいて、前記太陽電池の発電性能を評価することを含む、太陽電池の評価方法であって、
    前記評価方法では、(i)第1学習モデルで前記第1画像を処理することによって、前記太陽電池の前記発電性能を評価する、および、(ii)第2学習モデルで前記第2画像を処理することによって、前記太陽電池の前記発電性能を評価する、からなる群より選ばれる少なくとも1つを行い、
    前記第1学習モデルは、透過光を用いて撮像された学習モデル用太陽電池の画像と前記学習モデル用太陽電池の発電性能との関係を示し、
    前記第2学習モデルは、透過光を用いて撮像された前記学習モデル用太陽電池の前駆体の画像と前記学習モデル用太陽電池の前記発電性能との関係を示
    前記太陽電池および前記太陽電池の前記前駆体は、ペロブスカイト化合物を含む光吸収層を備える、太陽電池の評価方法。
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