JP7202605B2 - 鉄筋結束用ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、施工面に格子状に敷設した複数の鉄筋の交差部を結束線で結束する鉄筋結束機構を備えた鉄筋結束用ロボットに関するものである。
鉄筋コンクリートにより構造体を建築する際、型枠にコンクリートを流し込む前に複数の鉄筋を格子状に配筋する。そして、格子状に配筋された鉄筋どうしが動かないように、結束線で鉄筋の交差部を結束する結束作業が発生する。
この結束作業は、等間隔に設けた鉄筋の交差部ごとに行う必要があり、使用する鉄筋の数が多いほど増える作業である。
このような結束作業は、直射日光などがあたる屋外での作業環境や鉄筋相互が固定されていない不安定な鉄筋の敷設環境で行われるため、結束作業を行う作業者にとって多大な人的作業負担と安全確保のための万全の注意力を必要としなればならないという労働環境上の問題があった。
そこで、結束作業を行う作業者の労働環境を改善するために、結束作業を自動化した鉄筋結束用ロボットが考案されている(例えば、非特許文献1)。
伊東稔明、外3名、「自動鉄筋結束用ロボットの開発―移動機構と結束機構の設計開発―」、ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集、一般社団法人日本機械学会、2017年11月25日公開
しかしながら、上述した従来のような鉄筋結束用ロボットの鉄筋結束機構による鉄筋の結束作業は、アームおよびカールガイドに囲まれる領域が結束動作領域となるが、何らかの理由でロボットの停止位置が鉄筋の交差部からずれた場合、アームまたはカールガイドが鉄筋にぶつかることにより、鉄筋の交差部を結束動作領域内に捕捉することができずに結束作業に支障を来し、また、結束後に鉄筋の交差部から離脱する際に、内側に屈曲しているアームが鉄筋に引っ掛かり、鉄筋とロボットが揺動して脱輪するおそれが生じるという結束作業上の問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、鉄筋結束機構の結束動作領域が鉄筋の交差部からずれている場合であっても鉄筋結束機構の結束動作領域の位置を自動的に誘導して、鉄筋の交差部に対する結束作業を正確かつ迅速に行う鉄筋結束用ロボットを提供することである。
本請求項1に係る発明は、施工面に格子状に敷設した複数の鉄筋の交差部を結束線で結束する鉄筋結束機構を備えた鉄筋結束用ロボットにおいて、アームおよびカールガイドの間の空間として規定される結束動作領域の前記交差部に対する位置を調整する結束位置調整アタッチメントが、前記鉄筋結束機構に装着されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された鉄筋結束用ロボットの構成に加えて、前記結束位置調整アタッチメントが、前記鉄筋結束機構の前記アームに装着されるアームカバーと前記鉄筋結束機構の前記カールガイドに装着されるカールガイドカバーとで構成されていることにより、 前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された鉄筋結束用ロボットの構成に加えて、前記アームカバーが、アーム案内面と該アーム案内面とは逆向きに傾斜する離脱案内面とを備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3のいずれか1つに記載された鉄筋結束用ロボットの構成に加えて、前記カールガイドカバーが、前記アームカバーのアーム案内面とは逆向きに傾斜するカールガイド案内面を備え、前記アームカバーのアーム案内面と、該カールガイドカバーのカールガイド案内面とが、前記交差部に向かって広がる逆V字状に配置されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載された鉄筋結束用ロボットの構成に加えて、前記アームカバーが、前記アームの表面にある突出部の位置に対応する係合孔を有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項2ないし請求項5のいずれか1つに記載された鉄筋結束用ロボットの構成に加えて、前記カールガイドカバーが、前記カールガイドから脱落することを防止する脱落防止機構を備えていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明の鉄筋結束用ロボットは、施工面に格子状に敷設した複数の鉄筋の交差部を結束線で結束する鉄筋結束機構を備えていることにより、施工面に格子状に敷設した複数の鉄筋の交差部を結束することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
本請求項1に係る発明の鉄筋結束用ロボットによれば、アームおよびカールガイドの間の空間として規定される結束動作領域の交差部に対する位置を調整する結束位置調整アタッチメントが、鉄筋結束機構に装着されていることにより、鉄筋結束機構の結束動作領域の位置が鉄筋の交差部からずれている場合であっても、結束位置調整アタッチメントが鉄筋結束機構の結束動作領域の位置を自動的に鉄筋の交差部まで誘導するため、結束動作領域の位置を自動的に調整して鉄筋の交差部に対する結束動作を正確かつ迅速に行うことができる。
本請求項2に係る発明の鉄筋結束用ロボットによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、結束位置調整アタッチメントが、鉄筋結束機構のアームに装着されるアームカバーと鉄筋結束機構のカールガイドに装着されるカールガイドカバーとで構成されていることにより、鉄筋結束機構アームにアームカバーを装着しカールガイドにカールガイドカバーを装着するだけで、アームカバーとカールガイドカバーとが鉄筋結束機構の結束動作領域の位置を自動的に鉄筋の交差部まで誘導するため、市販の手持ち電動鉄筋結束機を搭載しても、結束動作領域の位置を自動的に調整して鉄筋の交差部に対する結束動作を正確かつ迅速に行うことができる。
本請求項3に係る発明の鉄筋結束用ロボットによれば、請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、アームカバーが、アーム案内面を備えていることにより、鉄筋結束用ロボットの停止位置がずれて交差部が結束動作領域よりもアーム寄りに位置している場合に、鉄筋結束機構が下降するにつれてアーム案内面が鉄筋と当接、摺動して、アーム案内面の傾斜に沿って鉄筋結束用ロボットの位置が移動し、結束動作領域の位置を自動的に鉄筋の交差部まで誘導するため、結束動作領域の位置を自動的に調整して鉄筋の交差部に対する結束動作を正確かつ迅速に行うことができる。
また、アームカバーが、アーム案内面とは逆向きに傾斜する離脱案内面とにより、結束動作が終了した後に鉄筋結束用ロボットの位置がずれて交差部が結束動作領域のアーム寄りに位置していても、鉄筋結束機構が上昇するにつれてテーパ状の離脱案内面が鉄筋と当接、摺動して、離脱案内面の傾斜に沿って鉄筋結束用ロボットの位置が移動し、アームの位置を自動的に鉄筋の交差部から離れる向きに誘導するため、アームが鉄筋に引っ掛かるのを防止して、鉄筋の交差部に対する結束動作を正確かつ迅速に行うことができる。
本請求項4に係る発明の鉄筋結束用ロボットによれば、請求項2または請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、カールガイドカバーが、アームカバーのアーム案内面とは逆向きに傾斜するカールガイド案内面を備え、アームカバーのアーム案内面と、カールガイドカバーのカールガイド案内面とが、交差部に向かって広がる逆V字状に配置されていることにより、鉄筋の交差部がアームカバーの頂点部とカールガイドカバーの先端部との間に位置していれば、アーム案内面またはカールガイド案内面が鉄筋と当接、摺動して、アーム案内面またはカールガイド案内面の傾斜に沿って鉄筋結束用ロボットの位置が移動し、結束動作領域の位置を自動的に鉄筋の交差部まで誘導するため、結束動作領域の間口幅よりも大きい位置ずれに対して、結束動作領域の位置を自動的に調整して鉄筋の交差部に対する結束動作を正確かつ迅速に行うことができる。
本請求項5に係る発明の鉄筋結束用ロボットによれば、請求項2ないし請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、アームカバーが、アームの表面にある突出部の位置に対応する係合孔を有していることにより、アームカバーをアームに装着した際に突出部に係合孔が係合してアームカバーがアームを挟持するため、アームカバーをアームにかぶせて押し込むだけで、簡便かつ正確な位置に装着することができる。
本請求項6に係る発明の鉄筋結束用ロボットによれば、請求項2ないし請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、カールガイドカバーが、カールガイドから脱落することを防止する脱落防止機構を備えていることにより、カールガイドカバーに外力が加わった場合には脱落防止機構からの反力がこれを打ち消すため、カールガイドにかぶせて装着する簡便な構成であっても、カールガイドカバーが脱落するのを防止することができる。
本発明の一実施例に係る鉄筋結束ロボットを示す説明図。 図1に示す鉄筋結束ロボットを鉄筋上に載置した状態を示す説明図。 本発明の一実施例に係る結束位置調整アタッチメントを示す説明図。 図3に示す結束位置調整アタッチメントの詳細を示す説明図。 図3に示す結束位置調整アタッチメントの詳細を示す説明図。 アームカバーが結束動作領域の位置を調整する様子を示す説明図。 結束動作の終了後に鉄筋結束機構の位置を調整する様子を示す説明図。 カールガイドカバーが結束動作領域の位置を調整する様子を示す説明図。
本発明の鉄筋結束ロボットは、施工面に格子状に敷設した複数の鉄筋の交差部を結束線で結束する鉄筋結束機構を備え、アームおよびカールガイドの間の空間として規定される結束動作領域の交差部に対する位置を調整する結束位置調整アタッチメントが、鉄筋結束機構に装着され、鉄筋結束機構の結束動作領域の位置が鉄筋の交差部からずれている場合であっても鉄筋結束機構の結束動作領域の位置を自動的に誘導して、鉄筋の交差部に対する結束動作を正確かつ迅速に行うものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
たとえば、本発明の鉄筋結束ロボットは、車輪ユニットを備えて自走するもの、車輪ユニットがない自走しないもののいずれであっても良い。
そして、鉄筋結束ロボットにおける鉄筋結束機構は、鉄筋結束ロボット内に組み込まれているか、あるいは、着脱自在に設けられるものの、いずれであっても良い。さらに、着脱自在に設けられるものの具体的形態については、市販の手持ち鉄筋結束機であればいかなる形態の鉄筋結束機であっても良い。
車輪ユニット毎に鉄筋結束機を着脱自在に搭載するように構成すれば、鉄筋結束機に装填された結束線の補充、摩損部品の交換、鉄筋結束機自体の何らかの故障が生じた場合であっても車輪ユニット毎に鉄筋結束機を取り外すことが可能になるため、鉄筋結束用自走ロボットの保守メンテンナンスを簡便に達成することができる。
また、鉄筋結束ロボットにおける鉄筋結束機構の具体的な設置数については、少なくとも2基以上の複数であれば良く、操作性などの観点から2ないし3基が好ましい。
本発明の鉄筋結束ロボットにおける結束位置調整アタッチメントを構成するアームカバーとカールガイドカバーは、それぞれ弾性変形を生じる素材から形成されていることが好ましい。例えば、ABS、ポリアセタールその他の工業用樹脂材料などのいずれから構成しても良い。
以下、本発明の実施例である鉄筋結束ロボット100について、図1ないし図7に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の一実施例に係る鉄筋結束ロボットを示す説明図であり、図2は、図1に示す鉄筋結束ロボットを鉄筋上に載置した状態を示す説明図であり、図3は、本発明の一実施例に係る結束位置調整アタッチメントを示す説明図であり、図4Aは、図3に示す結束位置調整アタッチメントの詳細を示す説明図であり、図4Bは、図3に示す結束位置調整アタッチメントの詳細を示す説明図であり、図5は、アームカバーが結束動作領域の位置を調整する様子を示す説明図であり、図6は、結束動作の終了後に鉄筋結束機構の位置を調整する様子を示す説明図であり、図7は、カールガイドカバーが結束動作領域の位置を調整する様子を示す説明図である。
本発明の一実施例に係る鉄筋結束ロボット100は、図1ないし図3に示すように、フレームユニット200と結束機保持機構300と制御ユニット400と駆動ユニット500と車輪ユニット600と鉄筋検知ユニット700と結束位置調整アタッチメント800と電源ユニット900とを備えている。
フレームユニット200は、各所に他のユニットを配置固定できる枠材から構成されている。
結束機保持機構300は、フレームユニット200左右両側に一対設けられており、鉄筋結束機BDを着脱自在に装着することができるように構成されている。本実施例では、各結束機保持機構300に装着する鉄筋結束機構BDとして、マックス株式会社製の手持ち電動鉄筋結束機「TWINTIER(登録商標)」RB-440Tを採用している。
制御ユニット400は、CPUやメモリ等からなり、メモリの例えばROMに格納されている各種プログラムやデータをRAMにロードし、各種プログラムを実行することにより、鉄筋結束ロボット100の動作を制御することができる。
制御ユニット400は、入力部410と電源スイッチとスタートボタンを有しており、
作業者が鉄筋結束ロボット100の進行方向を例えば「前進」や「後退」のように選択可能に構成されている。
制御ユニット400は、その内部に車輪駆動制御部420を備えており、車輪駆動制御部420は、車輪駆動部510における加減速および停止に係る走行動作を制御する走行制御部421と、車輪駆動部510における前進動作と後退動作とを切り替えるよう制御する前進後退切替制御部422を備え、さらに、結束機駆動部520における結束動作を制御する結束制御部430を備えている。
駆動ユニット500は、車輪駆動部510と結束機駆動部520とを備えている。
車輪駆動部510は、搬送モータ511と伝達ベルト512からなり、搬送モータ511の駆動力が伝達ベルト512を介して車輪ユニット600に伝達されるように構成されている。
結束機駆動部520は、駆動モータ521と駆動ギア522と駆動ラック523とトリガ駆動ピン524とを備えており、駆動モータ521の動力が駆動ギア522および駆動ラック523を介して結束機保持機構300に伝達されて結束機保持機構300が上下に駆動される。そして、アームAMおよびカールガイドCGの間の空間として規定される結束動作領域BAが鉄筋の交差部CPまで下降した時に、結束機保持機構300に装着されている鉄筋結束機BDのトリガBTが、結束動作位置においてトリガ駆動ピン524により駆動され、結束動作を行うように構成されている。
車輪ユニット600は、前輪610と後輪620を備えており、前輪610と後輪620との間に、さらに結束機保持機構300を備えている。
車輪ユニット600は、走行方向を向いてフレームユニット200に配置されており、結束対象となる走行鉄筋LRの配列間隔に対応して固定配置位置を左右に調整できるように構成されている。
鉄筋検知ユニット700は、進行方向の鉄筋の有無を検知するために、前輪610の前方および後輪620の後方に突出して設けられている。
図3、図4A及び図4Bに示すように、結束位置調整アタッチメント800は、ABS製のアームカバー810とカールガイドカバー820から構成されている。
図4Aに示すように、カールガイドカバー820は、鉄筋の交差部CP側に配置する頂点部824に向けて先細となって傾斜するテーパ状のカールガイド案内面821と二つのテーパ状の案内側面部822とテーパ状の背面部823によって、装着時に鉄筋の交差部CPに向けて(図の下に向けて)先細となる逆四角錘形状をしている。
カールガイドカバー820は、二つの案内側面部822と背面部823と係止爪部826を備える二つの抱持側面部827とによって囲まれている抱持空間825を備えている。
また、カールガイドカバー820は、頂点部824と逆側(図の上側)に突出する脱落防止機構としての支持柱828を備えている。支持柱828は、その最上部に当接面829を備えている。
なお、図3に示すように、また、カールガイドカバー820は、抱持空間825がカールガイドCGを抱持し、係止爪部826がカールガイドCGを係止するように装着されている。この際、当接面829が鉄筋結束機BDの平坦部PFに当接する。
また、図4Bに示すように、アームカバー810は、固定柱818によって相互に平行に固定されている板状の2つの挟持側面部812とこれらを接続する接続部813からなるU字状の形状をしており、各挟持側面部812と接続部813によって囲まれた挟持空間815を備えている。
各挟持側面部812は、アームAMの表面にある突出部としての螺子頭部HGに対応する位置に複数の係合孔816を有している。
各挟持側面部812は、装着時に鉄筋の交差部CPに向けて(図の下に向けて)先細となる形状をしている。最も鉄筋の交差部CP側に位置する丸みを帯びた先端部814に連なって、各挟持側面部812の挟持空間815側には傾斜しているテーパ状のアーム案内面811が形成され、さらにその奥側(図の上側)に、アーム案内面811とは逆向きに傾斜するテーパ状の離脱案内面817が形成されている。
なお、図3に示すように、アームカバー810は挟持空間815でアームAMを挟持し、係合孔816を螺子頭部HGに係合するように装着されている。
電源ユニット900は、フレームユニット200の内部に搭載され、各ユニット等に給電する動力源となっている。
次に、図5ないし図7を参照して、コンクリート構造物の補強用鉄筋格子を敷設する鉄筋工事として、コンクリートを打設する施工面に格子状に敷設した鉄筋を、本発明に係る鉄筋結束ロボット100を用いる鉄筋結束作業の流れと結束位置調整アタッチメント800による結束動作領域BAの位置調整について説明する。
コンクリート工事として、まず建築現場においてコンクリートを打設する施工面上に不図示のスペーサを所定間隔で配置し、このスペーサの上に直交鉄筋TRを例えば300mm間隔で配列し、さらにその上に直交鉄筋TRに対して直交する向きに走行鉄筋LRを同じ間隔で配置して、全体として格子状に鉄筋を敷設する。
次に、鉄筋結束ロボット100を持ち上げ、車輪ユニット600を構成する前輪610と後輪620を、すでに敷設してある走行鉄筋LRの上に載置する。スタートボタンが押下されると、不図示の上端センサからの検出信号に基づき、結束機保持機構300が最上部に達するまで上昇する。次に、搬送モータ511が順方向に回転し、伝達ベルト512を介して前輪610および後輪620に動力が伝達され、鉄筋結束ロボット100全体が定速の前進走行を開始する。
定速走行中に、不図示の減速センサが直交鉄筋TRを検出すると搬送モータ511が減速し、さらに、不図示の停止センサが直交鉄筋TRを検出すると搬送モータ511が停止して、鉄筋結束ロボット100全体が前進を停止する。
その後、不図示の下端センサからの検出信号に基づき、結束機保持機構300に装着されている鉄筋結束機BDが最下部まで下降する。
駆動ユニット500はトリガ駆動ピン524を備えており、結束機保持機構300の下降に伴って鉄筋結束機BDが下降し、走行鉄筋LRと直交鉄筋TRを結束するのに適した結束位置に到達したとき、すなわち、結束動作領域BAが鉄筋の交差部CPと重なったときに、トリガ駆動ピン524が鉄筋結束機BDのトリガBTに当接し押圧することにより、自動的に結束動作が行われる。
この鉄筋結束機BDは、トリガBTの押圧によりアームの形状に沿って円弧状に曲がる結束線BLをアームAMから送り出し、この曲がった結束線BLをカールガイドCGで受け止めながら鉄筋の交差部CPに所定回数だけ巻回させ、その後に結束線BLを捩じって鉄筋を結縛して結束線BLを切断することにより、鉄筋の交差部CPを結束するものである。
ここで、図5を参照して、結束動作領域BAが鉄筋の交差部CPからずれている場合の位置調整について説明する。
図5の(A)は、鉄筋結束ロボット100の停止位置が何らかの理由により所定位置からずれたために、結束動作領域BAが交差部CPから図の右側にずれ、鉄筋の交差部CPがアームカバー810寄り、すなわち、アームAM寄りに位置している様子を示している。
この状態で、図5の(B)のように鉄筋結束機BDが下降すると、アームカバー810のテーパ状のアーム案内面811が直交鉄筋TRにぶつかり、アームカバー810は図の左向きの力f1を受け、直交鉄筋TRは図の右向きの力f1を受ける。
この際、直交鉄筋TRには走行鉄筋LRと鉄筋結束ロボット100の荷重が加わっているためほとんど動かない。一方、アームカバー810は、アーム案内面811がテーパ状となっていることにより、鉄筋結束機BDの下降に伴い、アーム案内面811が直交鉄筋TRに当接、摺動して図の左向きに自動的に誘導され、図5の(C)のように結束動作領域BAが鉄筋の結束部CPと重なる位置まで鉄筋結束機BDの位置が調整される。
この位置調整は、左向きの力f1がアームカバー810を介して鉄筋結束ロボット100に伝わり、前輪610及び後輪620が転動して鉄筋結束ロボット100全体が走行鉄筋LRに沿って、図の左向きに若干移動することにより実現する。
鉄筋結束機BDが鉄筋結束動作を終えると、鉄筋結束機BDを保持している結束機保持機構300が上昇を開始する。
次に、図6を参照して、鉄筋結束ロボット100の位置が、何らかの理由により鉄筋結束動作を終えた後に所定位置からずれた場合の位置調整について説明する。
図6の(A)は、鉄筋結束ロボット100の位置が、鉄筋結束動作を終えた後に、何らかの理由により図の右側にずれてしまい、交差部CPがアームカバー810寄り、すなわち、アームAM寄りに位置している様子を示している。
この状態で、図6の(B)のように鉄筋結束機BDが上昇すると、アームカバー810のテーパ状の離脱案内面817が直交鉄筋TRにぶつかり、アームカバー810は図の左向きの力f2を受け、直交鉄筋TRは図の右向きの力f2を受ける。
この際、直交鉄筋TRは結束線BLにより結束されているため、ほとんど動かない。一方、アームカバー810は、離脱案内面817がテーパ状となっていることにより、鉄筋結束機BDの上昇に伴い、テーパ状の離脱案内面817が直交鉄筋TRに当接、摺動して、徐々に図の左向きに自動的に誘導される。
これにより、鉄筋結束機BDが上昇する際には、図6の(C)に示すように、アームAMの屈曲している先端部が鉄筋TRに引っかかることなく離脱する。
この位置調整は、力f2を受けて鉄筋結束ロボット100全体が走行鉄筋LRに沿って、図の左向きに若干移動することにより実現する。
そして、不図示の上端センサからの検出信号に基づき、最上部に到達するまで鉄筋結束機BDを保持している結束機保持機構300が上昇する。
さらに、図7を参照して、結束動作領域BAが図5の場合とは逆側にずれている場合の位置調整について説明する。
図7の(A)は、鉄筋結束ロボット100の停止位置が何らかの理由により所定位置からずれたために、鉄筋の交差部CPがカールガイドカバー820寄り、すなわち、カールガイドCG寄りに位置し、結束動作領域BAが鉄筋の交差部CPよりも図の左側にずれている様子を示している。
この状態で、図7(B)のように鉄筋結束機BDが下降すると、カールガイドカバー820のテーパ状のカールガイド案内面821またはテーパ状の案内側面部822が直交鉄筋TRにぶつかり、カールガイドカバー820は図の右向きの力f3を受け、直交鉄筋TRは図の左向きの力f3を受ける。
カールガイド案内面821と案内側面部822とが逆四角錘形状を形成しているため、アームカバー810による位置調整と同様に、鉄筋結束機BDの下降に伴い、テーパ状のカールガイド案内面821またはテーパ状の案内側面部822が直交鉄筋TRに当接、摺動して図の右向きに自動的に誘導され、結束動作領域BAが鉄筋の結束部CPと重なる位置まで鉄筋結束機BDの位置が調整される。
この位置調整は、力f3を受けて鉄筋結束ロボット100全体が走行鉄筋LRに沿って、図の右向きに若干移動することにより実現する。
このような一連の結束作業において、鉄筋結束作業に伴う外力がカールガイドカバー820に加わった場合には、当接面829が鉄筋結束機BDの平坦部PFに当接しているため、支持柱828が平坦部PFから逆向きの応力を受けて外力を打ち消すことにより、カールガイドカバー820が脱落するのを防止する。
図3および図5ないし図7に示すように、結束位置調整アタッチメント800を鉄筋結束機BDに装着した際に、アームカバー810のアーム案内面811と、カールガイドカバー820のテーパ状のカールガイド案内面821とが、鉄筋の交差部CPに向かって広がる略逆V字状に配置されている。
このため、鉄筋の交差部CPがアームカバー810の先端部814とカールガイドカバー820の頂点部824との間に位置していれば、アーム案内面811またはカールガイド案内面821が鉄筋と当接、摺動して、アーム案内面811またはカールガイド案内面821の傾斜に沿って鉄筋結束ロボット100の位置が移動し、結束動作領域BAの位置を自動的に鉄筋の交差部CPまで誘導するため、結束動作領域BAの間口幅よりも大きい位置ずれに対して、結束動作領域BAの位置を自動的に調整して鉄筋の交差部CPに対する結束動作を正確かつ迅速に行う。
以上の動作フローにより、本実施例の鉄筋結束ロボット100によって走行鉄筋LRと直交鉄筋TRの交差部CPが順次結束されていくことになる。
以上説明したように、本実施例の鉄筋結束ロボット100によれば、アームおよびカールガイドの間の空間として規定される結束動作領域BAの交差部CPに対する位置を調整する結束位置調整アタッチメント800が、鉄筋結束機構BDに装着されていることにより、鉄筋結束機構BDの結束動作領域BAの位置が鉄筋の交差部CPからずれている場合であっても、結束位置調整アタッチメント800が鉄筋結束機構BDの結束動作領域BAの位置を自動的に鉄筋の交差部CPまで誘導するため、結束動作領域BAの位置を自動的に調整して鉄筋の交差部CPに対する結束動作を正確かつ迅速に行うことができ、その効果は絶大である。
100 鉄筋結束ロボット(鉄筋結束用ロボット)
200 フレームユニット
300 結束機保持機構
400 制御ユニット
410 入力部
420 車輪駆動制御部
421 走行制御部
422 前進後退切替制御部
430 結束制御部
500 駆動ユニット
510 車輪駆動部
511 搬送モータ
512 伝達ベルト
520 結束機駆動部
522 駆動ギア
523 駆動ラック
524 トリガ駆動ピン
600 車輪ユニット
610 前輪
620 後輪
700 鉄筋検知ユニット
800 結束位置調整アタッチメント
810 アームカバー
811 アーム案内面
812 挟持側面部
813 接続部
814 先端部
815 挟持空間
816 係合孔
817 離脱案内面
818 固定柱
820 カールガイドカバー
821 カールガイド案内面
822 案内側面部
823 背面部
824 頂点部
825 抱持空間
826 係止爪部
827 抱持側面部
828 支持柱(脱落防止機構)
829 当接面
900 電源ユニット
BD 鉄筋結束機(鉄筋結束機構)
BA 結束動作領域
BL 結束線
BT トリガ
AM アーム
CG カールガイド
HG 螺子頭部(突出部)
PF 平坦部
LR 走行鉄筋
TR 直交鉄筋
CP 交差部

Claims (6)

  1. 施工面に格子状に敷設した複数の鉄筋の交差部を結束線で結束する鉄筋結束機構を備えた鉄筋結束用ロボットにおいて、
    アームおよびカールガイドの間の空間として規定される結束動作領域の前記交差部に対する位置を調整する結束位置調整アタッチメントが、前記鉄筋結束機構に装着されていることを特徴とする鉄筋結束用ロボット。
  2. 前記結束位置調整アタッチメントが、前記鉄筋結束機構の前記アームに装着されるアームカバーと前記鉄筋結束機構の前記カールガイドに装着されるカールガイドカバーとで構成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄筋結束用ロボット。
  3. 前記アームカバーが、アーム案内面と該アーム案内面とは逆向きに傾斜する離脱案内面とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の鉄筋結束用ロボット。
  4. 前記カールガイドカバーが、前記アームカバーのアーム案内面とは逆向きに傾斜するカールガイド案内面を備え、前記アームカバーのアーム案内面と、該カールガイドカバーのカールガイド案内面とが、前記交差部に向かって広がる逆V字状に配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の鉄筋結束用ロボット。
  5. 前記アームカバーが、前記アームの表面にある突出部の位置に対応する係合孔を有していることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一つに記載の鉄筋結束用ロボット。
  6. 前記カールガイドカバーが、前記カールガイドから脱落することを防止する脱落防止機構を備えていることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一つに記載の鉄筋結束用ロボット。
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自動で鉄筋を結束する自律型鉄筋結束ロボット「T-iROBO Rebar(ティーアイロボ・リバー)」プレス発表,[online],学校法人千葉工業大学,2017年10月16日,インターネット<URL:https://www.furo.org/ja/works/t_irobo_rebar/20171016.html>

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