JP7202600B2 - 根切除装置 - Google Patents
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Description
鱗茎野菜の根部を切除するための駆動部を有した根切除部と、
前記根切除部に向けて鱗茎野菜を押圧する押圧部と、
前記根切除部、前記押圧部の間に配置され、鱗茎野菜の根部を前記根切除部に向けて鱗茎野菜を載置する載置部と、
前記押圧部及び保持部のそれぞれを連動させて動作させる操作部と、を備え、
前記載置部は、鱗茎野菜を載置すると共に根部を露出させる孔部を有した載置板と、
前記駆動部の回転軸の軸方向と平行方向に移動可能なスライド部と、
前記載置板に設置され鱗茎野菜の周囲を支持するために支持動作が可能で複数の支持片を有した保持部と、
を備えたことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記根切除部は、根部に向って配置された複数の刃部を有し、前記駆動部によって回転駆動させて根部を切除するための切削刃と、
を備えたことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記載置部は、前記スライド部による移動量を規制するための規制部と、
を備えたことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記規制部は、孔部を囲むように設置した円環状のベース上に高さの異なる突起を並べてなる、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記保持部に複数備えた前記支持片の支持動作は、それぞれ同時に連動させて動作させる案内板と、
を備えたことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記案内板は、案内板周囲に設置するローラにより支持される、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記支持片は、平面視ヘ字状からなる、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記支持片は、案内板の外周付近に設置した回転軸を回動中心として、回転する、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
案内板の回動に伴い、案内板中心側又は案内板周辺側に、支持片端部をガイドするガイドを有する、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記押圧部は鱗茎野菜を押圧する押圧面と、
該押圧面は鱗茎野菜の茎部を突出させるための切欠部と、
を備えたことを特徴とした根切除装置、
からなる。
押圧部に一部開口した切欠部に、鱗茎野菜の茎部分を逃がし、押圧部で鱗茎野菜を上から抑えることを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記切削刃は、前記載置部の移動によって前記載置部から突出する、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記操作部は、
一連の操作によって、押圧部及び前記保持部のそれぞれを動作させ、
鱗茎野菜に向かって移動する保持部で、鱗茎野菜の周囲を挟む移動をして支持した後、押圧部で鱗茎野菜を上下方向に押圧して、位置決めする、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
前記押圧部の上下方向の作動ストロークを、保持部で、鱗茎野菜の周囲を挟む移動をして鱗茎野菜を支持した後に、鱗茎野菜に上下方向に接触する作動ストローク、とした、
ことを特徴とした根切除装置、
からなる。
11は、根切除装置である。この発明の第1実施例に係る根切除装置11は、図1に図示する作業者が位置する前面を開口した、全体として直方体からなる。根切除装置11は、鱗茎野菜W、例えばにんにくの根切りを行う。根切除装置11は、押圧部41、載置部21、保持部31、根切除部51を上から順に設置する。
12は、ベース板である。載置部21は、ベース板12上に設置する。
載置部21は、根切除部51と押圧部41の間に配置する。載置部21は、鱗茎野菜Wの根部を下方にある根切除部51に向けて、鱗茎野菜Wを載置する。
載置部21は、載置板22と、載置板22上に設置する保持部31を上下に積層する。載置板22は、板状態からなり、中央に孔部24を設ける。載置板22に設けた孔部24上に、鱗茎野菜Wを載置する。孔部24からは、載置板22に載置した鱗茎野菜Wの根部を露出させる。
25は、スポンジ状部材である。スポンジ状部材25は、載置板22の下面周辺周囲に下方に突起させて設ける。スポンジ状部材25は、切削カバー56と、載置板22との隙間を常時塞いで、切削後の鱗茎野菜Wの根の飛散を防止する。
保持部31は、根切除装置11の中央部の載置部21上に載置部21上と平行に設置する。保持部31は、案内板32、支持片33、ローラ34を有する。
案内板32は、全体として略中空円盤状あるいは円形輪郭状の板状からなる。案内板32は、載置部21の載置板22上に平行に設置する。案内板32は、外周は円形からなり、中心部に、載置板22に設けた孔部24よりも大きな中空部321を設ける。
323は、案内輪である。案内輪323は、円筒状からなり、各空隙凹部322と空隙凹部322との間の外輪部分が幅広となった部分の案内板32表面から等間隔の4箇所に、ピン324により下方に突設させる。
326は、係合片である。係合片326は、図3、図6、図13乃至図15、図17、図18に図示するように、案内板32の外周の一端から外側に突設させる。
支持片33の平面視く字状となった湾曲部の内側面で、載置板22に設置された鱗茎野菜Wの側方部を支持及び支持解除する。支持片33は、この第1実施例では4個からなる。
331は、支持支点軸であって支持片回転軸である。支持支点軸331は、案内板32の外周のベース板12の板面上に等間隔に90°間隔で上方に向けて、4個設置する。333は、ボルトである。図7等に図示する332は、係止部材であり、座金である。
緩衝部材335は、支持片33の、支持板334が取り付けられる案内板32および支持板334の中空部321側の面すなわち鱗茎野菜W側の面に取り付ける。緩衝部材335は、スポンジ等の緩衝部材からなる。緩衝部材335は、鱗茎野菜Wに直接支持板334が当たって鱗茎野菜Wに傷つけるのを避けることができる。
支持支点軸331は、ボルト333により案内板32に取り付け、支持片33の回動軸となる。
案内板32の回動に伴い、支持支点軸331を回動中心として支持片33を回動すると、案内孔336にガイドされた案内輪323の可動範囲で支持片33の自由端は、中心方向すなわち鱗茎野菜W方向と、外側方向すなわち鱗茎野菜Wから離れる方向に移動可能である。
案内板32は、案内板32周囲に設置するローラ34により支持される。案内板32の仮想上の回動中心点はあるが、案内板32の中心には切削刃52を設置するため、回転軸は設けられない。
中空部321中心の、載置板22の孔部24に載置した鱗茎野菜W周囲で、支持片33の自由端が作動する。
付勢手段325は、係合片326が、係合金具84に係合する方向に付勢し、支持片33は、案内孔336と案内孔336にガイドされた案内輪323に従い、支持片33がニンニク等鱗茎野菜Wを支持する方向、支持片33の自由端が内側に移動する方向に案内板32を常時付勢する。案内板32の回動は、係合片326が係合金具84に係止することで停止される。係合片326と係合金具84との係止解除することで、案内板32は、係合片326が係合金具84を乗り越える方向に図中反時計回りに回動する。
押圧部41の押下と共に、案内板32は、係合片326が係合金具84を乗り越える方 向の図中反時計回りに回動して鱗茎野菜Wの側部を自動支持させる。操作部81の操作レバーを押し上げることによって、案内板32は、係合片326が係合金具84と離れる方向の図中時計回りに回動して、係合金具84が案内板32に設けた係合片326を付勢手段325の付勢に抗して支持解除する。係合金具84は後述する操作部81に備えられた部材であり、この操作部81の詳細は後述する。
押圧部41は、載置部21の上部に、載置部21と平行に設ける。押圧部41は、押圧本体部材411、押圧台412、押圧面413、切欠部414、緩衝部材415を有する。
押圧本体部材411は、押圧部41を上下動するためのベースであり、根切除装置11の幅方向に設置する。押圧台412は、押圧面413を有する緩衝部材415の取付け基部となる。押圧部41は、押圧台412を、押圧本体部材411の下面に取り付けて固定する。
押圧部用スライドシャフト441は、図1、図2等に図示するように、根切除装置11の両幅方向端部に上下方向にそれぞれ計2本設置する。押圧部用スライドシャフト441の下端は、ベース板12に固定する。スライドベアリング442は、押圧部用スライドシャフト441に上下にスライド自在に取り付ける。
スライドベアリング442に押圧本体部材411を取り付ける。そのため、押圧本体部材411は上下にスライド自在であり、押圧本体部材411、押圧台412、緩衝部材415を有する押圧部41も一体として上下にスライド自在である。
押圧部41に一部開口した切欠部414に、鱗茎野菜の茎部分を逃がし、すなわち切欠部414に入れて、押圧部41の押圧面413で鱗茎野菜を上から押さえる。
切欠部414は、図3に図示するように、押圧面413中央に図1、図3手前側の作業者側に開口部を向けて奥側にかけて、平面視U字状の凹部を緩衝部材415に設ける。切欠部414は、押圧部41の押圧面413による鱗茎野菜W押圧時に、押圧面413が鱗茎野菜Wの茎部と接触するのを避け、鱗茎野菜Wの茎部を切欠部414から突出させるための、凹みである。緩衝部材415は、切欠部414の開口部周囲に設ける。
押圧部41は、図示した付勢体42よって常時上方に付勢する。付勢体42は、押圧部41の引き上げに要する力を軽減する。
第1押圧リンク部材431の上端には第2押圧リンク部材取付け軸4311を設ける。第1押圧リンク部材431の下端には、ケーブル取付け軸4312を設ける。
第2押圧リンク部材432の他端は、回動自在に、押圧本体部材411に取り付ける。
根切除部51は、載置部21の載置板22中央に設けた孔部24の下部に載置する鱗茎野菜Wの根部に向かって設ける。
521は、刃部である。刃部521は、複数からなって切削刃52を構成し、孔部24の下部の根部に向って配置する。
回転軸53は、切削刃52の下部に根切除装置11に縦方向に平行に、載置部21のベース板12上から垂直に取り付ける。駆動部54は、この第1実施例では電動モータからなり、回転軸53を駆動し、切削刃52を駆動する。541は、根切除装置11の駆動部54駆動用スイッチである。駆動用スイッチ541は、駆動部54の駆動の入切をする。
531は、回転羽根である。回転羽根531は、図1、図11等に図示するように、円盤状で回転軸53基部に取り付ける。
532は、羽根である。羽根532は、図1、図4、図8、図11等に図示するように回転羽根531上に取り付け、先端を設置される鱗茎野菜Wの根部方向に向けて突設して設ける。羽根532の先端は回転軸53の回転方向後方側に向けてやや斜めに設ける。回転羽根531、羽根532は、回転しながら、切削刃52で切削された鱗茎野菜Wの根部を外側に排除する。
56は、切削カバーである。切削カバー56は、切削刃52、回転軸53、回転羽根531、羽根532を被覆する。図3乃至図5等に図示する57は、切除排出口である。切除排出口57は、排除された鱗茎野菜Wの根部を切削カバー56の内側面に沿わせて排出する。
61は、スライド部である。スライド部61は、スライドシャフト62、スライドベアリング63、付勢体64を有する。スライドシャフト62は、4本からなり、上端にスライドベアリング63を取り付ける。スライドシャフト62は、上端で、載置部21の載置板22の四隅にスライドベアリング63を介して固定する。スライド部61のスライドシャフト62下端は、ベース板12に固定する。
押圧部41の押下により、載置部21に載置された鱗茎野菜Wを介して載置部21を押下する。載置部21の下方への移動により、切削刃52は載置部21に近接し、載置部21に載置された鱗茎野菜Wの根部を切除することが可能となる。押圧部41の押下解除と共に付勢体64によって載置部21を押し上げて、切削刃52から載置部21を離し、鱗茎野菜Wの根部切除を終了する。
71は規制部、72は規制部材である。規制部材72は、図1、図13に図示するように、2本からなり、この第1実施例では、ボルトからなる。規制部材72の上端は、図示するように、載置部21の載置板22図中手前側の作業者側と奥側の中間部両端付近に取り付ける。規制部材72の下端は、固定しない。
図8、図9に図示する73は、調整板である。調整板73は、円環板状体からなり、回転軸53を中心としてベース板12上に取り付ける。
74は、調整部である。この第1実施例において調整部74は、複数の調整突起74a、74b、74c、74d、74eからなる。
調整突起74a、74b、74c、74d、74eは、片側5点、時計方向に向かうに従って突起高さが低くなる。作業時においては、調整突起の突起高さが低くなるにしたがい、根部を削る量すなわち深さが大きくなる。
調整突起74a、74b、74c、74d、74eは、図8に図示するように、回転軸53を挟んで対象に2セット設置する。対称位置にある調整突起74a、74b、74c、74d、74eはそれぞれ同一高さの調整突起とする。
抜け止め用ボルトナット761は、上端で調整板73に固定し、下端を規制部回動用案内孔762に嵌合する。抜け止め用ボルトナット761が、規制部回動用案内孔762に沿って移動することで、調整板73が規制部回動用案内孔762に沿って移動するのをガイドする。
773は、長孔である。長孔773は、調整用連結板752の移動方向に沿ってベース12表面に直線状に設け、調整用連結板752の移動をガイドする。
調整板73の移動により、調整突起74a、74b、74c、74d、74eを移動し、規制部材72下端に当接する調整突起74a、74b、74c、74d、74eの調整突起を変える。規制部材72の下端に当接する調整突起を変え、高さを変えることで、規制部材72の上下動を規制させ、載置部21のスライド部61による移動量を規制する。
図8、図9に図示する第1実施例では、5点の高さの異なる調整突起74a、74b、74c、74d、74eを規制部材72に当てて、載置部21の下方への移動を規制している。これによって、ニンニク等鱗茎野菜W根部の切削高さを調整できる。生育状況や品種によってニンニク等鱗茎野菜W底部から引っ込んでいる根部盤茎をより多く効率的に取り除くことができる。
規制部材72はボルトであることに限定は無く、載置部21載置板22の高さ調整のつっかえになるものであれば何でもよい。例えば、単純な棒部材などでも可能である。また、図示した調整突起74a、74b、74c、74d、74eは、段階的に選択できるようになっているが、図24に図示の第2実施例では傾斜した端面を上部に向けた板状のものを設けてなる。この場合、切削高さを調整は段階的な規制はなくなるため、さらに微調整が可能である。
操作部81は、押圧部41及び保持部31のそれぞれを操作部81の一連の動作に連動させて動作させる。
操作部81は、レバー82を有する。821は、握り用部材である。握り用部材821はレバー82の端部に、作業者が握りやすく経大とする。レバー82は、握り用部材821を設けた部分から途中までは図1に図示するように根切除装置11側面と平行に設置するが、途中の折り曲げ部822で直角に折り曲げ、先端を根切除装置11内側に突設させる。
レバー82は、操作レバー支点831を回動中心として、図1手前側の作業者側および上方に回動可能である。レバー回動ボス83すなわち操作レバー支点831を回動中心として根切除装置11内のレバー82も、レバー82を回動軸として回動する。他方、レバー82先端に取り付けたケーブル取り付け金具823は、操作レバー支点831を回動中心とするレバー82の回動により、上下動する。
係合金具84は、案内板32に設けた係合片326に係止している。そのため、操作レバー支点831を回動中心とするレバー82の回動により、係合金具84先端の、レバー82の回動に伴う、図1手前側である作業者側および奥側への作動に連動して移動し、保持部31を作動する。
すなわち、ケーブル85の他端は、回動支点軸433で回動自在である第1押圧リンク部材431と連結し、第1押圧リンク部材431の第2押圧リンク部材取付け軸4311で第2押圧リンク部材432に連結し、第2押圧リンク部材432の他端に回動自在に取り付ける押圧本体部材411に連結する。
そのため、ケーブル85の作動により、第1押圧リンク部材431、第2押圧リンク部材432を介して、押圧部41を作動する。
鱗茎野菜Wを載置した中心に向かって移動する保持部31で、鱗茎野菜Wの周囲を挟む移動をして鱗茎野菜Wを支持した後、押圧部41で鱗茎野菜Wを上下方向に押圧して、位置決めする。次いで、保持部31及び押圧部41及び載置板22で挟まれた内側でニンニク等鱗茎野菜Wを挟むと共に鱗茎野菜Wを介して載置板22を下方に移動させる。下方に移動した載置板22の孔部24から切削刃52が相対的に突出して、孔部24上に位置する鱗茎野菜Wの根部を切除する。
押圧部41の上下方向の作動ストローク長を、保持部31で、鱗茎野菜Wの周囲を挟む移動をして鱗茎野菜Wを支持した後に、押圧部41が押圧部用スライドシャフト441に沿って、押圧面413の図2、図4、図5、図23に図示するA位置から、押圧面413の図1、図10乃至図12、図23に図示するB位置に、鱗茎野菜Wに上下方向に接触する作動ストロークlとした。根部の切除は、保持部31で鱗茎野菜Wの周囲を支持した後に載置部21を移動させる工程であるため、押圧部41の高さの初期設定が重要となる。
保持部31内側に位置する鱗茎野菜Wの側方周囲は、付勢部材325の付勢力のみで支持板334によって保持される。保持部31が、鱗茎野菜Wを水平方向につかみ終わり閉じてから押圧面413はニンニク等鱗茎野菜Wに接触する。
この実施例では、押圧部用スライドシャフト441に沿った押圧部41の上下方向の作動ストロークlで、押圧部41及び保持部31の作動を調整したが、ケーブルの作動当初作動をキャンセルする機構としてもよい。
すなわち、ケーブル取付け軸4312と係合するケーブル85の取り付け孔を長穴化することで不感帯を生じさせて、レバー82と第1押圧リンク部材431の連動に時間差をつける。結果、レバー82のみで保持部31による保持動作後に、押圧部41の下方移動が開始される。
本実施例では、ワンアクションで、レバーとワイヤーの簡単な構造で、一連のレバー82の操作によって、押圧部41及び保持部31のそれぞれを動作させ、押圧部41及び保持部31の作動を連動させる。さらに、保持部31の水平移動の後、押圧部41によって載置部21を垂直移動させるように時間差あるいは距離差を設けている。
操作部81の一連のレバー82の操作によって、ある程度までは、係合金具84は、係合片326と一緒に移動する。
レバー82を押下げると、係合金具84と係合片326が係止して、図6、図14、15に図示する状態から、係合金具84と係合片326が回動して、案内板32を回転して図3、図13、図17、図18に図示する方向に係合片326を回動する。すると、案内板32は付勢部材325の付勢力によって回転する。案内板32が回転すると、支持片33は動作して、支持片33の自由端が内側に入る。更に、レバー82を引くと係合金具84から係合片326が離れる。支持片33の自由端が更に内側に入る。
押圧部41の押下と共に支持片33は鱗茎野菜Wの側部を自動支持させる。また、操作部81のレバー82を押し上げることによって、係合金具84が案内板32に設けた係合片326を付勢部材325のバネの付勢に抗して、案内板32が回転させて支持片33の支持解除する。
レバー82の押下げ操作により、保持部31でニンニク等の鱗茎野菜Wを支持すると共に、押圧部41を押下する。押圧部41の押下によって鱗茎野菜W(ニンニク)及び載置部21を押下できる。
保持部31の複数ある支持片33は案内板32によって同時動作するので、レバー82操作で載置部21の押下と共に鱗茎野菜Wの盤茎を孔部24の中央部に位置させつつ、固定、支持することができる。
載置部21を押下量すなわち移動量は、規制部71によって調整されることで、個体差がある鱗茎野菜Wの盤茎の切除深さを調整できる。
また、ニンニク等鱗茎野菜Wの茎部が傾いていても、傾いた方向を切欠きの開放側、すなわち、開放されている図1手前側の作業者側、に向けることで、ニンニク等鱗茎野菜Wに対する本発明の装置の適応性を向上できる。作業上も容易となる。
保持部31については、以下作動する。
操作部81のレバー82を図1手前側の作業者側に押し下げる。すると、レバー82の、操作レバー支点831であるレバー回動ボス83で軸受けされ、折り曲げ部822で直角に折り曲げたレバー82の先が回動軸となり、回動する。
係合金具84は、案内板32に設けた係合片326に係止している。そのため、操作レバー支点831を回動中心とするレバー82の回動により、係合金具84先端の、レバー82の回動に伴う、図1奥側への作動に連動して移動し、係合金具84先端が図1奥側及び図5右側へ回動する。
支持片33は、一端の支持片回動支点337をベース板12上に設けた支持支点軸331に回動自在に取り付ける。さらに案内板32の下方に設けた案内輪323を支持片33の長手方向中央部付近に設けた案内孔336内に嵌められている。そのため、案内板32の回動に伴い、支持支点軸331を回動中心として支持片33が回動する。
すると、支持片33の自由端は、中心方向すなわち閉じる方向すなわち内かつ鱗茎野菜W方向側に移動する。このようにして鱗茎野菜Wの周囲は支持片33によって保持される。支持片33の保持力は、案内板32を回転方向に付勢している付勢部材325により案内輪323及び案内孔336を介して与えられ、レバー82の回動量とは関連がない。
他方、レバー82を押し上げる。すると、順次、逆に作用して、保持部31の他部材が元に復帰する。
操作部81のレバー82を図1手前側の作業者側に押し下げるとケーブル85を作動させる。
ケーブル85一端は、握り用部材821から折り曲げ部822までの延長上のレバー82の折り曲げ部822より先端に取り付けたケーブル取り付け金具823に取り付ける。操作レバー支点831を回動中心とするレバー82の回動により、ケーブル取り付け金具823先端は、上下動する。そのため、レバー82を図1手前側の作業者側に押し下げると、図2に図示するように、ケーブル取り付け金具823先端に取り付けられた、ケーブル85は、上方側に引っ張られる。
第2押圧リンク部材取付け軸4311を図2、図4、図5、図16図中左側に回動すると、図10乃至図12、図19に図示するように、第1押圧リンク部材431の上端に設けられた第2押圧リンク部材取付け軸4311で第1押圧リンク部材431に取り付けられた第2押圧リンク部材432は、第1押圧リンク部材431の作動に押されて、下方に移動する。
ニンニク等鱗茎野菜Wと共に載置板22も押下げる。押圧部41は、ニンニク等鱗茎野菜Wに当たった後は相対的に載置板22との距離を保ちながらニンニク等鱗茎野菜Wと共に載置板22を押下げる。載置板22を押下は規制部71によって下方への移動が規制され、それ以上の作動、下降はしなくなる。
根切除部51によってニンニク等鱗茎野菜Wの盤茎が切除されると、レバー82を押し上げる。
すると、順次、逆に作用して、押圧部41の他部材が元に復帰する。
21 載置部
22 載置板
24 孔部
31 保持部
33 支持片
41 押圧部
51 根切除部
53 回転軸
54 駆動部
61 スライド部
71 規制部
81 操作部
W 鱗茎野菜
Claims (14)
- 鱗茎野菜の根部を切除するための駆動部を有した根切除部と、
前記根切除部に向けて鱗茎野菜を押圧する押圧部と、
前記根切除部、前記押圧部の間に配置され、鱗茎野菜の根部を前記根切除部に向けて鱗茎野菜を載置する載置部と、
前記押圧部及び保持部のそれぞれを連動させて動作させる操作部と、を備え、
前記載置部は、鱗茎野菜を載置すると共に根部を露出させる孔部を有した載置板と、
前記駆動部の回転軸の軸方向と平行方向に移動可能なスライド部と、
前記載置板に設置され鱗茎野菜の周囲を支持するために支持動作が可能で複数の支持片を有した保持部と、
を備えたことを特徴とした根切除装置。 - 前記根切除部は、根部に向って配置された複数の刃部を有し、前記駆動部によって回転駆動させて根部を切除するための切削刃と、
を備えたことを特徴とした請求項1に記載の根切除装置。 - 前記載置部は、前記スライド部による移動量を規制するための規制部と、
を備えたことを特徴とした請求項1又は請求項2のいずれかに記載の根切除装置。 - 前記規制部は、孔部を囲むように設置した円環状のベース上に高さの異なる突起を並べてなることを特徴とした請求項3に記載の根切除装置。
- 前記保持部に複数備えた前記支持片の支持動作は、それぞれ同時に連動させて動作させる案内板と、
を備えたことを特徴とした請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4のいずれかに記載の根切除装置。 - 前記案内板は、案内板周囲に設置するローラにより支持されることを特徴とした請求項5に記載の根切除装置。
- 前記支持片は、平面視ヘ字状からなることを特徴とした請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6のいずれかに記載の根切除装置。
- 前記支持片は、案内板の外周付近に設置した回転軸を回動中心として、回転することを特徴とした請求項5又は請求項6のいずれかに記載の根切除装置。
- 案内板の回動に伴い、案内板中心側又は案内板周辺側に、支持片端部をガイドするガイドを有することを特徴とした請求項5又は請求項6又は請求項8のいずれかに記載の根切除装置。
- 前記押圧部は鱗茎野菜を押圧する押圧面と、
該押圧面は鱗茎野菜の茎部を突出させるための切欠部と、
を備えたことを特徴とした請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は請求項8又は請求項9のいずれかに記載の根切除装置。 - 押圧部に一部開口した切欠部に、鱗茎野菜の茎部分を逃がし、押圧部で鱗茎野菜を上から抑えることを特徴とした請求項10に記載の根切除装置。
- 前記切削刃は、前記載置部の移動によって前記載置部から突出することを特徴とした請求項2に記載の根切除装置。
- 前記操作部は、
一連の操作によって、押圧部及び前記保持部のそれぞれを動作させ、
鱗茎野菜に向かって移動する保持部で、鱗茎野菜の周囲を挟む移動をして支持した後、押圧部で鱗茎野菜を上下方向に押圧して、位置決めすることを特徴とした請求項1に記載の根切除装置。 - 前記押圧部の上下方向の作動ストロークを、保持部で、鱗茎野菜の周囲を挟む移動をして鱗茎野菜を支持した後に、鱗茎野菜に上下方向に接触する作動ストローク、としたことを特徴とした請求項1又は請求項10又は請求項11又は請求項13のいずれかに記載の根切除装置。
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