JP7202076B2 - 包装容器 - Google Patents

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本発明は、発泡樹脂製の包装容器に関する。
従来から、生鮮食料品等を収容して運搬するため、断熱性及びクッション性に優れ、発泡樹脂で形成された包装容器が一般的に広く用いられている。発泡樹脂製の包装容器は、直径数mmのポリスチレンの原料ビーズを発泡させて成形したものであり、成形された包装容器自体を構成する成分の90%が空気であり、原料ビーズは数%に過ぎない。発泡樹脂製の包装容器は、容器自体に内包される空気により、高い断熱性とクッション性を得ており、傷みやすい野菜や果物等の運搬時の包装材として多用される(例えば、特許文献1参照)
特開2014-234232号公報
ところで、断熱性及びクッション性に優れた発泡樹脂製の包装容器は、高級な果物やワイン等といった高付加価値食品や製品の輸送に用いられることもある。その一方で、この種の包装容器は、その需要者の多くが生産者や輸送者であり、消費者の目に触れることを想定していないので、意匠性については十分に考慮されていない。一般的な原料ビーズは白色であり、成形される包装容器自体も単調な白色であることが多く、場合によっては原料に着色剤が混入されることもある程度である。
特に、発泡樹脂製の包装容器は、発泡ビーズを融着させて成形しているので、その表面が粒々としたビーズ感が見受けられる。また、発泡樹脂製品の成形では金型内に蒸気を通し、蒸気の熱を金型から発泡ビーズに伝えて成形を行う。このとき、金型の外面に沿った部分だけでなく、金型内部にも熱を伝えるために、金型製作時にベント(微細な穴や溝)が打ち込まれる。このベントにより、蒸気が発泡スチロールビーズに全体に伝わり ビーズを融着させるが、成形された製品の表面には、ベントの形跡が残る。また、一般的に、成形後に金型(メス型)から製品を取り出すために、金型には押出ピンが装着されており、製品の表面には、この押出ピンの形跡も残る。そのため、発泡樹脂製の包装容器の表面は、ビーズ感だけでなく、製造過程で生じる凹凸があり、滑らかでなく、見た目の高級感に乏しい。また、発泡樹脂製の包装容器は、プラスチック容器に比べると、表面が柔らかく破損し易いので、消費者サイドでの持続的な使用には適していない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、意匠性に優れ、且つ充分な表面耐久性を有する包装容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、発泡樹脂製の容器本体を備えた包装容器であって、前記容器本体は、底板と、前記底板から立設された側面板と、を有し、前記底板及び側面板の外表面は、前記容器本体と真空一体成形された加飾フィルムにより被覆されており、前記容器本体は、一面が開口した箱形状であり、他の容器本体又は前記開口を有する一面に装着される蓋板が嵌合され、一枚の前記加飾フィルムが、前記容器本体の5面の外表面及び前記蓋板の5面の外表面を一括して被覆しており、前記側面板の上面のうち、他の容器本体又は前記蓋板との嵌合面には、前記加飾フィルムが被覆されていないことを特徴とする。
上記包装容器において、前記加飾フィルムは、0.2~0.5mmの厚みを有することが好ましい。
上記包装容器において、前記底板及び側面板の内表面は、一枚の樹脂フィルムにより被覆されていることが好ましい。
上記包装容器において、前記容器本体は、前記側面板及び側面板の外表面に形成された凹条を有し、前記凹条の外表面と前記加飾フィルムとが直接的に接していないことが好ましい。
上記包装容器において、前記蓋板は、前記容器本体の一側面板と前記加飾フィルムを介して接続されており、該加飾フィルムをヒンジとして、前記容器本体に対して回動自在であることが好ましい。
本発明に係る包装容器によれば、軽量で、断熱性及びクッション性に優れた発泡樹脂製品の利点を保持しつつ、容器本体の外表面に加飾フィルムを真空一体成形することで、ビーズ感等を目立ち難くし、意匠性に優れたものとすることができる。また、加飾フィルムが、発泡ビーズが剥がれることを防止するので、破損し難く、消費者サイドでの持続的な使用にも耐える充分な表面耐久性を得ることができる。
(a)本発明の第1の実施形態に係る包装容器の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図。 (a)乃至(f)は、同包装容器の容器本体に加飾フィルムを真空一体成形する工程を説明するための図。 (a)は、加飾フィルム被覆前の容器本体の表面の写真、(b)は白色の加飾フィルムを被覆させた容器本体の表面の写真、(c)は大理石柄の白色の加飾フィルムを被覆させた容器本体の表面の写真。 上記実施形態の変形例に係る包装容器の斜視図、 (a)上記変形例とは別の変形例に係る包装容器の斜視図、(b)は(a)のA-A断面において一点鎖線で囲われた部分の拡大断面図。 上記変形例とは更に別の変形例に係る包装容器の斜視図。 (a)本発明の第2の実施形態に係る包装容器の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図。 同包装容器の容器本体への加飾フィルムを真空一体成形する工程を説明するための図。 (a)(b)は上記実施形態の包装容器において容器本体に対して蓋板を回動させた構成を示す断面図。
本発明の第1の実施形態に係る包装容器について、図1乃至図3を参照して説明する。図1(a)(b)に示すように、本実施形態の包装容器1は、発泡樹脂製の容器本体2を備える。容器本体2は、底板21と、底板21から立設された側面板22~25と、を有する。本実施形態では、容器本体2として、底板21が上面視で略長方矩形上であり、長手側の側面板22、23と、短手側の側面板24、25と、を有する箱形状のものを構成例を示しているが、これに限られず、内部に収容空間を有する任意の形状が採用され得る。
容器本体2は、4つの側面板22~25を有する箱状部材であり、その一面(上面26)に、4つの側面板22~25の上端部で囲われた開口26aを有する。底板21及び各側面板22~25の外郭稜線を成す角部は、滑らかに丸みを帯びるように面取りされている。また、開口26a内の各隅部も、同様に丸みを帯びている。
容器本体2における底板21及び側面板22~25の外表面は、加飾フィルム3により被覆されている。加飾フィルム3は、後述する真空一体成形により容器本体2との間に密着している。底板21及び側面板22~25の外表面は、一枚の加飾フィルム3により被覆されており、底板21及び各側面板22~25の稜線を成す角部にも加飾フィルム3の繋ぎ目やシワ、隙間が生じないようになっている。なお、本実施形態では、容器本体2の上面26や容器の内表面には、加飾フィルム3が被覆されていない。
容器本体2を構成する材料は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂といった発泡合成樹脂であり、本実施形態では、発泡ポリスチレン(EPS(expanded polystyrene))が用いられる。
加飾フィルム3を構成する材料は、容器本体2と同じ材料を主成分とするものであってもよく、容器本体2とは密度や硬さが異なる材料が用いられてもよい。加飾フィルム3を構成する材料としては、例えば、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリウレタン(PU)、ABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等が挙げられる。また、ポリ塩化ビニル(PVC)は、多様な色彩や模様等のものが広く流通しており、高い表面耐久性を有するので好適に用いられる。加飾フィルム3を構成する材料中には、種々の染料が添加され得る。また、加飾フィルム3の表面における色彩や模様としては、例えば、自然の材質の風合いの木目調、金属調・メッキ調、光沢感の向上により高級感を持たせるものとして、ミラー調、ガラス調、セラミック調、漆調(ピアノブラック他)、落ち着いた風合いのものとして、布・織物調、紙調(和紙等)が挙げられる。
加飾フィルム3は、0.2~0.5mmの厚みを有するものが特に好適に用いられる。フィルム厚を0.2mm以上とすることで、発泡樹脂製の容器本体2の外表面のビーズ感を目立たなくすることができる。また、フィルム厚が0.5mm以上となると、真空成形の際に、容器本体2の角部においてシワや隙間が生じ易く、また、重量増となり、軽量な包装容器1のメリットを損なう結果となるので、不適合である。
次に、容器本体2に加飾フィルム3を真空一体成形する工程について、図2(a)乃至(f)を参照して説明する。図2(a)に示すように、真空成形機101のテーブル102にはセット台103が敷かれており、このセット台103上に、容器本体2を、底板21の外面が上方に向くように配置する。次に、加飾フィルム3を下チャンバ104A及び上チャンバ104B間に配置する。次に、図2(b)に示すように、上駆動装置105Aを駆動させて、上チャンバ104Bを降下させる。これにより、加飾フィルム3が下チャンバ104A及び上チャンバ104Bに挟まれた状態となる。このとき、チャンバ内は大気圧状態で密閉される。
そして、図2(c)に示すように、真空タンク106を駆動させてチャンバ内を真空状態にし、更に、ヒータ107を点灯して、加飾フィルム3を加熱する。次に、図2(d)に示すように、下駆動装置105Bを駆動させて、下チャンバ104A内のテーブル102を上昇させる。これにより、容器本体2の底板に加飾フィルム3が押しつけられる。
次に、図2(e)に示すように、圧空タンク108を作動させて、チャンバ内を大気圧状態(又は加圧状態)にすることで、加飾フィルム3が容器本体2に隙間なく被覆(オーバーレイ)される。最後に、チャンバ内を大気圧状態として、図2(f)に示すように、上チャンバ104Bを上昇させて、加飾フィルム3が容器本体2に真空一体成形された包装容器1を取り出す。
図3(a)は、加飾フィルム3で被覆していない容器本体2の外表面を写した写真であり、発泡樹脂特有の粒々としたビーズ感が見受けられる。また、ベントの形跡も見受けられる。一方、図3(b)は、0.2mmのポリ塩化ビニル製の白色の加飾フィルム3を被覆させた包装容器1の外表面を写した写真である。図3(a)とは異なり、図3(b)に示す包装容器1では、ビーズ感は殆ど見受けられず、ベントの跡も目立たない。また、図3(c)は、大理石柄の加飾フィルム3を被覆させた包装容器1の外表面を写した写真である。この図3(c)に示す包装容器1では、大理石柄により、高級感のある外装が得られ、外観上は発泡樹脂製品とは見受けられない。
このように、本実施形態の包装容器1では、軽量で、断熱性及びクッション性に優れた発泡樹脂製品の利点を保持しつつ、容器本体2の外表面に加飾フィルム3を真空一体成形することで、ビーズ感やベントの形跡を目立ち難くすると共に、プラスチック容器と同等の滑らかな表面を得ることができ、意匠性に優れたものとすることができる。特に、加飾フィルム3により、様々な色、柄や艶感や光沢感を持たせることができる等、従来の発泡樹脂製品とは異なった風合いを持たすことができ、美粧性を向上させることができる。このように、包装容器1の見栄えを向上させることで、従来の包装容器に比べて、内容物に高い付加価値があるように消費者にアピールすることができる。また、加飾フィルム3は、発泡ビーズが剥がれることを防止するので、それ自体が異物となり混入することが防止され、また、破損し難く、消費者サイドでの持続的な使用にも耐える充分な表面耐久性を得ることができる。更に、一般的な発泡樹脂製品の表面は、粒間は融着した発泡ピーズ間に、目地状の僅かな段差があり、この段差に汚れ等が付着し易いが、本実施形態の包装容器1では、加飾フィルム3がその段差を塞ぐので、汚れ等の付着を抑制することができ、持続的に美粧性を維持することができる。また、例えば、発泡スチロール容器に水等の液体を入れた状態で数日間に渡って使用する場合、容器の肉厚、構造によっては、液体が容器の表面に染み出したり、湿り気を生じることがある。一方、本実施形態では、加飾フィルム3に防水性を有するものを用いることにより、上記のような液体の染み出し等を防止することができる。
上記実施形態の変形例に係る包装容器について、図4を参照して説明する。本変形例の包装容器1は、容器本体2における容器内側、すなわち底板21、側面板22~25の内表面、及び上面26が、樹脂フィルム3aにより被覆されている。他の構成は、上記実施形態と同様である。容器本体2の外表面を被覆する加飾フィルム3と、内表面を被覆する樹脂フィルム3aとは、同じ材料、材質であっても、異なるものであってもよい。樹脂フィルム3aは、ガスバリア性を有するものが好適に用いられる。
発泡樹脂製品は、構成材料中に、微量ながら揮発性有機化合物(VOC)が残存していることがあり、包装容器1内に食品等の内容物がそのまま梱包されると、内容物にVOCの臭い移りが起こる虞がある。また、樹脂材料によっては、エチレンガスといった果物や野菜の鮮度に影響するガスを放出させることがある。そこで、本変形例のように、容器本体2の内表面にも樹脂フィルム3aを被覆させることで、容器本体2の構成材料中からガスが容器内に放出されることを抑制することができる。また、容器本体2の外表面と同様に、内表面においても、意匠性や表面耐久性を高めることもできる。
上記変形例とは別の変形例に係る包装容器について、図5を参照して説明する。図5(a)(b)に示すように、本変形例の包装容器1では、容器本体2は、底板21及び側面板22~25のいずれかの面の外表面に形成された凹条27を有するものである。そして、凹条27の外表面と加飾フィルム3とは、直接的に接していない。図例では、容器本体2の底板21の外表面に凹条27が形成されている。また、本変形例では、凹条27と加飾フィルム3とで囲われた隙間には、紐27aが埋められている。
上記実施形態では、容器本体2と加飾フィルム3とは、同じ原材料を使うこともできるが、加飾フィルム3のバリエーションは多様であり、それらが異なる原材料となることが多いと想定される。この場合、包装容器1の廃棄に際しては、容器本体2から加飾フィルム3を剥がして、それらを分別する必要がある。しかしながら、加飾フィルム3は、表面耐久性を高めるべく、容器本体2に真空一体成形されているので、容易に剥がすことができない。
本変形例では、凹条27の外表面と加飾フィルム3とは、直接的に接しておらず、隙間があるので、例えば、凹条27に沿ってミシン目カッターでミシン目を入れておけば、ミシン目に沿って加飾フィルム3を破ることができ、容器本体2と加飾フィルム3とを容易に分別することができる。また、上記隙間に紐27aを入れておき、その紐27aの一端部を加飾フィルム3の外部に飛び出すように配置しておけば、紐27aを引き上げることで、加飾フィルム3を破ることができ、容器本体2と加飾フィルム3とを更に容易に分別することができる。本変形例は、加飾フィルム3の分別が困難な、比較的大きな包装容器1に適用されることが好ましい。なお、凹条27は、本例のように1箇所に限らず、複数個所、設けられてもよい。
上記変形例とは別の変形例に係る包装容器について、図6を参照して説明する。本変形例の包装容器1は、ワインを収納するための容器である。この包装容器1は、上方に開口を有する容器本体2を備える。容器本体2には、ワインボトルの側面を保持する複数のリブ28が形成されている。リブ28は、ワインボトルの側面に対応するように円弧形状とされている。
本変形例の包装容器1は、2つの容器本体2を、互いの開口部を対向させて嵌合させて用いられる。開口部には、ガイド溝29a及びこれと係合するガイド突起29bが形成されている、図示したように、一方の容器本体2のガイド溝29aを、他方の容器本体2のガイド突起29bと嵌合させ、一方のガイド突起29bを他方のガイド溝29aに嵌合させることにより、2つの容器本体2を連結させることができる。これにより、別途の蓋部材を用いることなく、容器本体2だけでワインボトルを収容する収容空間を得ることができる。また、本変形例においても、底板21及び側面板22~25の外表面は、加飾フィルム3により被覆されている。加飾フィルム3は、図3(c)で示した大理石柄や、木目柄(不図示)といった、高級感を感じさせる柄のものが好適に用いられる。
軽量で、断熱性及びクッション性に優れた発泡樹脂の包装容器は、ワインといった繊細な高付加価値商品の持ち運びに最適であり、本変形例によれば、従来の発泡樹脂製品に比べて、高級感のある包装容器1を得ることができる。
本発明の第2の実施形態に係る包装容器について、図7乃至図9を参照して説明する。図7(a)(b)に示すように、本実施形態の包装容器1は、容器本体2の上面26に装着される蓋板4を更に備えたものである。そして、一枚の加飾フィルム3が、容器本体2の外表面及び蓋板4の外表面を一括して被覆している。本実施形態では、容器本体2の上面26や容器内、蓋板4の内表面には、加飾フィルム3は被覆されていない。
容器本体2及び蓋板4は、夫々別体として成形加工されている。容器本体2は、上記実施形態と同様に、底板21と、4つの側面板22~25と、を有する箱状部材であり、その一面(上面26)に、4つの側面板22~25の上端部で囲われた開口26aを有する。なお、本実施形態の容器本体2は、上面26と短手側の側面板24、25との稜線を成す角部に、蓋板4の開閉の際に手を指し込むための凹部26bが設けられている。
蓋板4は、上面視における外寸が容器本体2と同じになるように形成されており、外面41と、長手側の側面42、43及び短手側の側面44、45と、内面46と、を有する。内面46には、容器本体2の開口26aに嵌合する凸部46aが形成されている。凸部46aの外周側面は、容器本体2の開口26a内面と密着するように形成されており、蓋板4が容器本体2に装着されたとき、容器本体2内が密閉される。
図8に示すように、本実施形態の包装容器1も、真空成形機101により、容器本体2及び蓋板4に、加飾フィルム3が被覆される。容器本体2は、上記実施形態と同様に、底板21の外面が上方に向くように、セット台103上に配置される。また、蓋板4も、内面46が上方に向くように、セット台103上に配置される。このとき、蓋板4は、長手側の側面板23と横並びに、且つ所定の隙間を空けて配置される。そして、上記実施形態(図3)と同様の工程で、加飾フィルム3が、容器本体2の外表面及び蓋板4の外表面に被覆される。
上記工程で加飾フィルム3を、容器本体2及び蓋板4に被覆させることで、蓋板4は、容器本体2の一側面板23と加飾フィルム3を介して接続される。その結果、図9(a)(b)に示すように、加飾フィルム3のうち蓋板4と容器本体2との間の僅かな隙間にかかる余り部が、ヒンジ5として機能し、蓋板4を容器本体2に対して回動自在とすることができる。
本実施形態においても、上記実施形態と同様に、容器本体2及び蓋板4の外表面に加飾フィルム3を真空一体成形することで、ビーズ感やベントの形跡を目立ち難し、意匠性に優れたものとすることができると共に、破損し難く、充分な表面耐久性を得ることができる。また、容器本体2及び蓋板4を横並びにして加飾フィルム3を真空一体成形するという簡易な工程で、ヒンジ構造を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。上記実施形態及び変形例において、容器本体2として上面視で矩形の箱状の部材を挙げたが、内部に所定の収容空間を有する包装容器であれば、形状は上述したものに限らず、例えば、上面視で四角以外の多角形状や円形状であってもよいし、底板や側面板も平面に限らず、曲面であってもよく、容器本体2の全体としては、筒形状、錐形状、ボール形状、卵形状等であってもよい。また、加飾フィルム3は、意匠性を有するだけでなく、所定の機能性を有するフィルムが用いられてもよい。例えば、太陽光に晒される屋外での使用にも堪え得るように、紫外線カット機能が付与された加飾フィルムや、保温性を高めるためのアルミ蒸着シートを積層させた加飾フィルム等が用いられてもよい。
1 包装容器
2 容器本体
21 底板
22 側面板
23 側面板
24 側面板
25 側面板
27 凹条
3 加飾フィルム
3a 樹脂フィルム
4 蓋板
5 ヒンジ

Claims (5)

  1. 発泡樹脂製の容器本体を備えた包装容器であって、
    前記容器本体は、底板と、前記底板から立設された側面板と、を有し、
    前記底板及び側面板の外表面は、前記容器本体と真空一体成形された加飾フィルムにより被覆されており、
    前記容器本体は、一面が開口した箱形状であり、他の容器本体又は前記開口を有する一面に装着される蓋板が嵌合され、
    一枚の前記加飾フィルムが、前記容器本体の5面の外表面及び前記蓋板の5面の外表面を一括して被覆しており、
    前記側面板の上面のうち、他の容器本体又は前記蓋板との嵌合面には、前記加飾フィルムが被覆されていないことを特徴とする包装容器。
  2. 前記加飾フィルムは、0.2~0.5mmの厚みを有することを特徴する請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記底板及び側面板の内表面は、一枚の樹脂フィルムにより被覆されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装容器。
  4. 前記容器本体は、前記側面板及び側面板の外表面に形成された凹条を有し、
    前記凹条の外表面と前記加飾フィルムとが直接的に接していないことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の包装容器。
  5. 前記蓋板は、前記容器本体の一側面板と前記加飾フィルムを介して接続されており、該加飾フィルムをヒンジとして、前記容器本体に対して回動自在であることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
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