JP7201228B2 - フレーム構造物及びフレーム構造物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フレーム構造物及びフレーム構造物の製造方法に関する。
下記特許文献1には、一方の管部材に形成された雌ネジ部と、他方の管部材に形成された雄ネジ部と、を備えた管継手構造が開示されている。雌ネジ部の外径は、一方の管部材と同じ外径に形成され、雌ネジ部の内径は、一方の管部材の先端に向かうに従って大きく形成されている。また、雄ネジ部の内径は、他方の管部材と同じ内径に形成され、雄ネジ部の外径は、他方の管部材の先端に向かうに従って小さく形成されている。これにより、管継手構造を構成する管部材同士を、連結部材を用いることなく容易に連結することができる。
特開2015-143556公報
しかしながら、特許文献1に記載された管継手構造では、一方の管部材を他方の幹部材に螺入する必要がある。このため、2つの管部材を連結することができても、閉じた一つのフレーム構造を構成することはできない。このことから、別個の連結部材を用いることなく簡易に組付けと解体をすることができかつ使用環境下で容易に分離しないフレーム構造物が得られることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、別個の連結部材を用いることなく簡易に組付けと解体をすることができかつ使用環境下で容易に分離しないフレーム構造物を得ることが目的である。
請求項1に記載のフレーム構造物は、車体のフレーム構造であり、複数の管形状の軸部を含んで一体に構成されたフレーム部材を3つ以上備え、前記複数のフレーム部材は、一方の前記フレーム部材における前記軸部の端部に形成された嵌合部と、他方の前記フレーム部材における前記軸部の端部に形成された嵌合孔部とが互いの軸中心を通る軸線を一致させて近づけることにより嵌合される連結部によってそれぞれ連結され、前記複数の連結部の接続方向は互いに異なる
請求項1に記載のフレーム構造物によれば、フレーム部材が備える複数の軸部の端部に、嵌合部又は嵌合孔部を備えた連結部が設けられている。また、嵌合孔部には、嵌合部と嵌合可能な孔が形成されている。このため、別個に連結部材を設けることなくフレーム部材を組み付けてフレーム構造物を構成することができる。
さらに、請求項1に記載のフレーム構造物によれば、フレーム部材を構成する複数の軸部は、複数の連結部の接続方向が互いに異なるように配置されている。また、フレーム構造物の各々のフレーム部材は、一方のフレーム部材における軸部の端部に形成された嵌合部と、他方のフレーム部材における軸部の端部に形成された嵌合孔部とが互いの軸中心を通る軸線を一致させて近づけることにより組み付けられる。このため、構成されたフレーム構造物から一つのフレーム部材だけを動かすことができず、分離するためには、各々のフレーム部材を同時に引き離す必要が生じる。これにより、フレーム構造物を、その通常目的における使用環境下で容易に分離しない構造とすることができる。
また、管形状の軸部により形成された3つ以上のフレーム部材により車体のフレーム構造が構成されている。このように構成された車体のフレーム構造は、例えば、別個の連結部品や接着剤等を必要としないため、部品点数や車体重量の増加を抑制することができる。これにより、車体のフレーム構造を、通常の使用環境下において容易に分離しない上に、部品点数や車体重量の増加を抑制する構造とすることができる
請求項に記載のフレーム構造物は、請求項1に記載のフレーム構造物において、前記嵌合部は、前記嵌合孔部に嵌入される嵌合軸部と前記嵌合軸部の外周側に形成され、前記嵌合孔部の外周側と当接する鍔部を備えている。
請求項に記載のフレーム構造物によれば、嵌合部は、嵌合孔部に挿入される嵌合軸部と嵌合軸部の外周側に形成され、嵌合孔部の外周側と当接する鍔部を備えている。このため、嵌合部が形成された軸部又は嵌合孔部が形成された軸部の一方の軸部の軸方向に荷重が作用した場合に、鍔部と嵌合孔部の外周側が当接された部分を介して他方の軸部へその軸方向に沿って荷重を伝達することができる。これにより、フレーム構造物に作用する荷重を適切に伝達することができる。
請求項に記載のフレーム構造物は、請求項3に記載のフレーム構造物において、前記嵌合軸部の外周形状は、前記嵌合孔部に圧入可能な程度に前記嵌合孔部の内周形状と略同一に形成されている。
請求項に記載のフレーム構造物によれば、嵌合部の外周形状は、嵌合孔部に圧入可能な程度に嵌合孔部の内周形状と略同一に形成されている。このため、嵌合孔部と嵌合された嵌合部は、嵌合孔部に安定して保持される。これにより、フレーム構造物を、より分離しづらい構造とすることができる。
請求項に記載の請求項1から請求項の何れか1項に記載のフレーム構造物の製造方法は、一つの前記フレーム部材又は連結された複数の前記フレーム部材により形成された3つ以上の組付フレーム部を構成する組付第1工程と、前記3つ以上の組付フレーム部を、全ての前記嵌合部の前記軸線と前記嵌合孔部の前記軸線とを一致させて配置すると共に、前記3つ以上の組付フレーム部の外側において、全ての前記端部における前記フレーム部材の軸方向に沿って複数の仮想線を引き、前記複数の仮想線の交点の全てを頂点とする仮想図形又は仮想立体を形成する組付第2工程と、前記仮想図形又は仮想立体の幾何中心位置と前記頂点を各々直線で結ぶ複数の補助線が前記複数の組付フレーム部と交わる点を力点に設定する組付第3工程と、前記複数の組付フレーム部に各々設定された前記力点が、各々の前記補助線に沿って前記中心位置へ向けて移動するように、前記複数の組付フレーム部を各々同時に同一速度で移動させることにより、全ての前記連結部を一度に互いに嵌合させて全ての前記組付フレーム部同士を相互に連結する組付第4工程と、を含んで構成されている。
請求項に記載のフレーム構造物の製造方法によれば、組付第2工程において、配置された3つ以上の組付フレーム部の外側において形成された仮想図形又は仮想立体により、組付第3工程において、組付フレーム部の力点を設定することができる。さらに、組付第3工程において、複数の組付フレーム部に各々設定された力点が、各々の補助線に沿って幾何中心位置へ向けて移動するように、複数の組付フレーム部を各々同時に同一速度で移動させることにより、全ての連結部を一度に互いに嵌合させて全ての組付フレーム部同士を相互に連結することができる。このため、組付フレーム部を、別個の連結部材を用いることなく互いに連結することができる。これにより、通常の使用環境下において容易に分離しないフレーム構造物を簡易に組み付けることができる。
以上説明したように、請求項1に係るフレーム構造物は、別個の連結部材を用いることなく簡易に組付けと解体をすることができかつ使用環境下で容易に分離しないフレーム構造物を得ることができるという優れた効果を有する。また、通常の使用環境下において容易に分離しない上に、部品点数や車体重量の増加を抑制する構造とすることができるという優れた効果を有する。
請求項2に係るフレーム構造物は、フレーム構造物に作用する荷重を適切に伝達することができるという優れた効果を有する。
請求項3に係るフレーム構造物は、更に分離しにくい構造とすることができるという優れた効果を有する。
請求項に係るフレーム構造物の製造方法は、通常の使用環境下において容易に分離しないフレーム構造物を簡易に組み付けることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るフレーム構造物を構成するフレーム部材が、組み付けのために配置された状態を示す平面図である。 第1実施形態に係るフレーム構造物を構成するフレーム部材が組み付けられた状態を示す平面図である。 第1実施形態に係るフレーム部材の連結部の嵌合する前の断面図である。 第1実施形態に係るフレーム部材の連結部の嵌合した後の断面図である。 第1実施形態の第1変形例に係るフレーム構造物の平面図である。 第1実施形態の第1変形例に係るフレーム構造物を構成する各フレーム部材の平面図である。 第1実施形態の第1変形例に係るフレーム構造物を組み付ける際に幾何中心位置を決定する方法を説明するための平面図である。 第1実施形態の第1変形例に係るフレーム構造物の製造方法を説明するための平面図である。 第1実施形態の第2変形例に係るフレーム部材の連結部の断面図である。 第1実施形態の第3変形例に係るフレーム部材の連結部の断面図である。 第1実施形態の第4変形例に係るフレーム構造物の平面図である。 第2実施形態に係るフレーム構造物の斜視図である。 第2実施形態に係るフレーム構造物の組付け方法を説明する説明図である。 第2実施形態の第1変形例に係るフレーム構造物の斜視図である。 第2実施形態の第2変形例に係るフレーム構造物の斜視図である。 第2実施形態の第3変形例に係るフレーム構造物の斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図1~図11を用いて、本発明の第1実施形態に係るフレーム構造物について説明する。以下の図において、矢印FRは構造物前方側を示し、矢印UPは構造物上方側を示している。また、ここでは、車両前方側を向いた場合の右手方向を「車両右側」、左手方向を「車両左側」と定義する。
図1及び図2には、本実施形態に係るフレーム構造物の一例として、略三角形状に形成されたフレーム構造物としての三角形フレーム10が示されている。三角形フレーム10は、フレーム部材としての第1フレーム部材12、第2フレーム部材14及び第3フレーム部材16の3つのフレーム部材が互いに連結されることにより構成されている。
図1に示されるように、第1フレーム部材12は、2本の軸部12A、12Bにより構成されている。2本の軸部12A、12Bは、略中空円筒状に形成された鋼製のパイプ材により構成されている。2本の軸部12A、12Bは、一方の端部としての第1フレーム部材12の連結部18、20側の端部から軸部12A、12Bの軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが互いに交差しないように配置されている。一方、軸部12A、12Bの他方の端部同士が接合されることにより、第1フレーム部材12は、一体で形成されている。また、軸部12A、12Bが接合された部分には、第1角部22が形成されている。
第1フレーム部材12は、連結部18、20を介して他のフレーム部材14、16と連結される。一方の軸部12Aに設けられた連結部としての第1凸連結部18には、他のフレーム部材14、16に嵌入するための第1嵌合部24が形成されている。第1嵌合部24の内周側には、軸部12Aの軸方向外側へ向けて軸部12Aの軸方向に沿って延伸され、他のフレーム部材14、16へ嵌入される第1嵌合軸部24Aが形成されている。また、第1嵌合軸部24Aの外周側には、軸部12Aの軸方向に対して略垂直の端面が形成された第1鍔部24B(図3参照)が設けられている。
第1フレーム部材12の他方の軸部12Bに設けられた連結部としての第1凹連結部20には、軸部12Bの軸方向内側へ向けて軸方向に沿って孔が形成された第1嵌合孔部26が設けられている。第1嵌合孔部26の内周側には、軸部12Bの軸方向内側へ向けて軸部12Bの軸方向に沿って形成され、他のフレーム部材14、16に嵌入される第1孔部26Aが形成されている。また、第1孔部26Aの外周側には、軸部12Bの軸方向に対して略垂直な端面が形成された第1外周部26B(図3参照)が設けられている。
第2フレーム部材14は、2本の軸部14A、14Bにより構成されている。2本の軸部14A、14Bは、略中空円筒状に形成された鋼製のパイプ材により構成されている。2本の軸部14A、14Bは、一方の端部としての第2フレーム部材14の連結部28、30側の端部から軸部14A、14Bの軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが互いに交差しないように配置されている。一方、軸部14A、14Bの他方の端部同士が接合されることにより、第2フレーム部材14は、一体で形成されている。また、軸部14A、14Bが接合された部分には、第2角部32が形成されている。
第2フレーム部材14は、連結部28、30を介して他のフレーム部材12、16と連結される。一方の軸部14Aに設けられた連結部としての第2凸連結部28には、他のフレーム部材12、16に嵌入するための第2嵌合部34が形成されている。第2嵌合部34の内周側には、軸部14Aの軸方向外側へ向けて軸部14Aの軸方向に沿って延伸され、他のフレーム部材12、16へ嵌入される第2嵌合軸部34Aが形成されている。また、第2嵌合軸部34Aの外周側には、軸部14Aの軸方向に対して略垂直の端面が形成された第2鍔部34B(図3参照)が設けられている。
第2フレーム部材14の他方の軸部14Bに設けられた連結部としての第2凹連結部30には、軸部14Bの軸方向内側へ向けて軸方向に沿って孔が形成された第2嵌合孔部36が設けられている。第2嵌合孔部36の内周側には、軸部14Bの軸方向内側へ向けて軸部14Bの軸方向に沿って形成され、他のフレーム部材12、16に嵌入される第2孔部36Aが形成されている。また、第2孔部36Aの外周側には、軸部14Bの軸方向に対して略垂直な端面が形成された第2外周部36B(図3参照)が設けられている。
第3フレーム部材16は、2本の軸部16A、16Bにより構成されている。2本の軸部16A、16Bは、略中空円筒状に形成された鋼製のパイプ材により構成されている。2本の軸部16A、16Bは、一方の端部としての第3フレーム部材16の連結部38、40側の端部から軸部16A、16Bの軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが互いに交差しないように配置されている。一方、軸部16A、16Bの他方の端部同士が接合されることにより、第3フレーム部材16は、一体で形成されている。また、軸部16A、16Bが接合された部分には、第3角部42が形成されている。
第3フレーム部材16は、連結部38、40を介して他のフレーム部材12、14と連結される。一方の軸部16Aに設けられた連結部としての第3凸連結部38には、他のフレーム部材12、14に嵌入するための第3嵌合部44が形成されている。第3嵌合部44の内周側には、軸部16Aの軸方向外側へ向けて軸部16Aの軸方向に沿って延伸され、他のフレーム部材12、14へ嵌入される第3嵌合軸部44Aが形成されている。また、第3嵌合軸部44Aの外周側には、軸部16Aの軸方向に対して略垂直な端面が形成された第3鍔部44B(図3参照)が設けられている。
第3フレーム部材16の他方の軸部16Bに設けられた連結部としての第3凹連結部40には、軸部16Bの軸方向内側へ向けて軸方向に沿って孔が形成された第3嵌合孔部46が設けられている。第3嵌合孔部46の内周側には、軸部16Bの軸方向内側へ向けて軸部16Bの軸方向に沿って形成され、他のフレーム部材12、14に嵌入される第3孔部46Aが形成されている。また、第3孔部46Aの外周側には、軸部16Bの軸方向に対して略垂直な端面が形成された第3外周部46B(図3参照)が設けられている。
第1嵌合軸部24A、第2嵌合軸部34A及び第3嵌合軸部44Aの外周形状は、略同一に形成されている。また、第1孔部26A、第2孔部36A及び第3孔部46Aの内周形状は、略同一に形成されている。
図4に示されるように、第1嵌合軸部24A、第2嵌合軸部34A及び第3嵌合軸部44Aの外周形状は、第1孔部26A、第2孔部36A及び第3孔部46Aに圧入可能な程度にこれらの内周形状と略同一形状に形成されている。このため、第1フレーム部材12、第2フレーム部材14及び第3フレーム部材16は、嵌合軸部24A、34A、44Aと孔部26A、36A、46Aとを嵌合させることにより、互いに連結可能とされている。また、第1鍔部24B、第2鍔部34B及び第3鍔部44Bは、三角形フレーム10が形成された際に、連結された側の外周部(第1外周部26B、第2外周部36B及び第3外周部46B)と当接するように形成されている。
なお、第1フレーム部材12、第2フレーム部材14及び第3フレーム部材16は、2本の略中空円筒状に形成された鋼製のパイプ材により構成されているとして説明したが、これに限らず、略四角形状や略多角形状に形成された部材により構成されてもよい。
また、第1フレーム部材12、第2フレーム部材14及び第3フレーム部材16は、2本の略中空円筒状に形成された金属製のパイプ材により構成されているとして説明したが、これに限らず、中実のパイプ材や中空の角材等により構成されてもよい。
さらに、第1フレーム部材12、第2フレーム部材14及び第3フレーム部材16は、鋼製として説明したが、これに限らず、構造材として使用されるものであればよく、一例として、鉄鋼以外の金属(例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金等)、プラスチック(例えば、CFRP(炭素繊維強化樹脂)、GFRP(ガラス繊維強化樹脂)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等のエンジニアリング・プラスチック)により構成されてもよい。
以下、三角形フレーム10の製造方法(組付方法)及び解体方法について説明しつつ、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
(製造方法)
図1に示されるように、組付第1工程では、一方の端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELと他方の端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが交差しないように形成された複数の組付フレーム部52、54、56が構成される。ここでは、第1フレーム部材12は、一方の端部としての軸部12Aの第1凸連結部18側端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELと他方の端部としての軸部12Bの第1凹連結部20側端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが交差しないように形成されている。このため、第1フレーム部材12だけで、組付フレーム部としての第1組付フレーム部52を構成することができる。
同様に、第2フレーム部材14は、一方の端部としての軸部14Aの第2凸連結部28側端部の軸中心から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELと他方の端部としての軸部14Bの第2凹連結部30側端部の軸中心から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが交差しないように形成されている。このため、第2フレーム部材14だけで、組付フレーム部としての第2組付フレーム部54が構成される。また、第3フレーム部材16は、一方の端部としての軸部16Aの第3凸連結部38側端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELと他方の端部としての軸部16Bの第3凹連結部40側端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが交差しないように形成されている。このため、第3フレーム部材16だけで、組付フレーム部としての第3組付フレーム部56が構成される。
組付第2工程では、図1に示されるように、第1組付フレーム部52(第1フレーム部材12)は、第1凸連結部18側端部における軸中心を通る軸線(延長線EL)と第2組付フレーム部54(第2フレーム部材14)の第2凹連結部30側端部における軸中心を通る軸線(延長線EL)が一致するように配置される。また、第1フレーム部材12は、第1凹連結部20側端部における軸中心を通る軸線(延長線EL)と第3組付フレーム部56(第3フレーム部材16)の第3凸連結部38側端部における軸中心を通る軸線(延長線EL)が一致するように配置される。第2フレーム部材14は、第2凸連結部28側端部における軸中心を通る軸線(延長線EL)と第3フレーム部材16の第3凹連結部40側端部における軸中心を通る軸線(延長線EL)が一致するように配置される。これにより、第1組付フレーム部52、第2組付フレーム部54及び第3組付フレーム部56は、その軸部の軸中心を通る軸線を互いに一致させて配置される。さらに、全ての端部(連結部)18、20、28、30、38、40におけるフレーム部材12、14、16の軸方向に沿って複数(3本)の仮想線VLを引き、3本の仮想線VLの交点の全てを頂点とする仮想図形としての仮想三角形T1を形成する。
組付第3工程では、仮想三角形T1の幾何中心位置(重心位置)G1と仮想三角形T1の各頂点T1A、T1B、T1Cを各々直線で結ぶ複数の補助線SL1、SL2、SL3が組付フレーム部52、54、56と交わる点が力点P1、P2、P3として設定される。組付フレーム部52、54、56の組付け時に、組付フレーム部52、54、56を移動させる、例えば、工具や治具あるいは人の手等は、各々の力点P1、P2、P3を把持する。
組付第4工程では、複数の組付フレーム部52、54、56に各々設定された力点P1、P2、P3が、各々の補助線SL1、SL2、SL3に沿って幾何中心位置G1へ向けて移動するように、複数の組付フレーム部52、54、56を各々同時に同一速度で移動させる(図1中の矢印A1)。これにより、全ての連結部18、20、28、30、38、40を一度に互いに嵌合させて全ての組付フレーム部52、54、56同士が相互に連結される。具体的には、それぞれの組付フレーム部52、54、56は、嵌合軸部24A、34A、44Aと孔部26A、36A、46Aが互いに嵌合されることにより連結される。これにより、三角形フレーム10が構成される。
(解体方法)
また、組付けられた三角形フレーム10は、以下の工程により解体することができる。解体第1工程では、三角形フレーム10の外側に、分離しようとする連結部18、20、28、30、38、40におけるフレーム部材12、14、16の軸方向に沿って複数(3本)の仮想線VLを引き、3本の仮想線VLの交点の全てを頂点とする仮想三角形T1を形成する。
解体第2工程では、仮想三角形T1の幾何中心位置G1と仮想三角形T1の各頂点T1A、T1B、T1Cを各々直線で結ぶ複数の補助線SL1、SL2、SL3が引かれ、組付フレーム部52、54、56と交わる点が力点P1、P2、P3とされる。三角形フレーム10を構成するフレーム部材12、14、16は、各々の力点P1、P2、P3において、例えば、工具や治具、あるいは人の手等により把持される。
解体第3工程では、把持されたフレーム部材12、14、16は、各々の力点P1、P2、P3を含む補助線SL1、SL2、SL3に沿って幾何中心位置G1から離間する方向へ向けて各々同時に移動される。このため、三角形フレーム10は、フレーム部材12、14、16に分離される。これにより、三角形フレーム10をフレーム部材12、14、16に解体することができる。
本実施形態に係る三角形フレーム10によれば、第1フレーム部材12、第2フレーム部材14及び第3フレーム部材16の端部には、嵌合部24、34、44及び嵌合孔部26、36、46を備えた連結部18、20、28、30、38、40が設けられている。嵌合孔部26、36、46は、嵌合部24、34、44と嵌合可能に形成されているため、別個に連結部材を設けることなく第1フレーム部材12、第2フレーム部材14及び第3フレーム部材16を互いに組み付けることができかつ解体することができる。
本実施形態に係る三角形フレーム10によれば、フレーム部材12、14、16は、一方の連結部18、28、38側の端部から軸部12A、14A、16Aの軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELと他方の連結部20、30、40側の端部から軸部12B、14B、16Bの軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが互いに交差しないように配置されている。このため、一旦組み付けられた三角形フレーム10は、1つのフレーム部材12、14、16だけを動かそうとしても、他の2つのフレーム部材12、14、16により拘束されため、分離することができない。これにより、通常の使用環境下では容易に分離しない三角形フレーム10を構成することができる。
また、本実施形態に係る三角形フレーム10によれば、嵌合軸部24A、34A、44Aの外周形状は、孔部26A、36A、46Aに圧入可能な程度に孔部26A、36A、46Aの内周形状と略同一に形成されている。このため、孔部26A、36A、46Aに嵌合された嵌合軸部24A、34A、44Aは、孔部26A、36A、46Aに安定して保持されている。これにより、使用環境下で容易に分離しない三角形フレーム10を得ることができる。また、各フレーム部材12、14、16の連結部(端部)には、一方に嵌合部24、34、44が設けられ、他方には嵌合孔部26、36、46が設けられている。このため、フレーム部材12、14、16同士の位置合わせを比較的容易にすることができると共にフレーム部材12、14、16同士を多様に連結することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る三角形フレーム10は、別個の連結部材を用いることなく簡易に組付けと解体をすることができかつ使用環境下で容易に分離しない構成とすることができる。
さらに、本実施形態に係る三角形フレーム10によれば、図4に示されるように、嵌合部24、34、44の外周側には、嵌合孔部26、36、46の外周部26B、36B、46Bと当接する鍔部24B、34B、44Bが設けられている。このため、三角形フレーム10に、三角形フレーム10の周方向に沿って荷重(軸方向荷重)が負荷された場合に、鍔部24B、34B、44Bと外周部26B、36B、46Bが当接された部分を介してフレーム部材12、14、16の軸方向に沿って荷重を伝達することができる。これにより、使用環境下においてフレーム構造物に作用する荷重を適切に伝達することができる。また、ここでは、フレーム部材は、鋼製であるため、フレーム部材12、14、16は撓みにくく、使用環境下において適切な強度を確保することができる。
(第1実施形態の第1変形例)
次に、図5から図8を用いて、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5には、第1変形例に係るフレーム構造物としての車体側部フレーム構造60が示されている。ここでは、本実施形態に係る車体側部フレーム構造60が適用された車両62左側の側部が示されている。車両62の車幅方向外側の下部には、車両前後方向に沿ってロッカ64が延在されている。ロッカ64の前端部には、車両上方側へ向けてフロントピラー66が延在されている。また、ロッカ64の後端には、車両上方側へ向けてリヤピラー68が延在されている。フロントピラー66の上端部及びリヤピラー68の上端部は、車両62の上部の車幅方向両外側において車両前後方向に延設されたルーフサイドレール70にそれぞれ結合されている。ロッカ64、フロントピラー66、リヤピラー68及びルーフサイドレール70は、金属製であって閉断面を有する車両骨格として形成されている。
図6に示されるように、車体側部フレーム構造60は、5つのフレーム部材72、74、76、78、80により構成されている。車両62の車幅方向外側の下部ロッカ64部は、フレーム部材としての第1側部材72により構成されている。ロッカ64の前端部及びフロントピラー66車両前方側部分は、フレーム部材としての第2側部材74により構成されている。フロントピラー66の車両後方側からルーフサイドレール70の車両前方側にかけての部分は、フレーム部材としての第3側部材76により構成されている。ルーフサイドレール70の車両後方側からリヤピラー68の上端にかけての部分は、フレーム部材としての第4側部材78により構成されている。リヤピラー68及びロッカ64の後端部は、フレーム部材としての第5側部材80により構成されている。
5つのフレーム部材72、74、76、78、80には、連結部82、83、84、85、86、87、88、89、90、91が設けられている。5つのフレーム部材72、74、76、78、80の一方の端部側の連結部82、84、86、88、90には、嵌合部72A、74A、76A、78A、80Aが設けられている。また、他方の端部側の連結部83、85、87、89、91には、嵌合孔部72B、74B、76B、78B、80Bが設けられている。
(第1実施形態に係る第1変形例の作用・効果)
以下、車体側部フレーム構造60の製造方法(組付方法)及び解体方法について説明しつつ、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
(製造方法)
図7に示されるように、組付第1工程では、一方の端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELと他方の端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが交差しないように形成された複数の組付フレーム部92、94、96が構成される。具体的には、第1側部材72と第5側部材80が連結されることにより組付フレーム部としての第1組付フレーム部92が構成される。第2組付フレーム部94は、第2側部材74だけで構成される。また、第3組付フレーム部96は、第3側部材76と第4側部材78が連結されることにより構成される。なお、組付フレーム部92、94、96は、端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが交差しなければよい。このため、例えば、第2組付フレーム部94を、第2側部材74と第3側部材76を連結することにより構成し、第3組付フレーム部96を、第4側部材78だけで構成してもよい。
組付第2工程では、第1組付フレーム部92は、第1側部材72の嵌合部72Aの軸中心を通る軸線(延長線EL)と第2組付フレーム部94を構成する第2側部材74の嵌合孔部84Bの軸中心を通る軸線(延長線EL)が一致するように配置される。また、第1組付フレーム部92は、第5側部材80の嵌合孔部80Bの軸中心を通る軸線(延長線EL)と第3組付フレーム部96を構成する第4側部材78の嵌合部78Aの軸中心を通る軸線(延長線EL)が一致するように配置される。さらに、第2組付フレーム部94は、第2側部材74の嵌合部74Aの軸中心を通る軸線(延長線EL)と第3組付フレーム部96を構成する第3側部材76の嵌合孔部86Bの軸中心を通る軸線(延長線EL)が一致するように配置される。これにより、第1組付フレーム部92、第2組付フレーム部94及び第3組付フレーム部96は、その軸部の軸中心を通る軸線を互いに一致させて配置される。
また、組付第2工程では、第1組付フレーム部92、第2組付フレーム部94及び第3組付フレーム部96を移動させる方向を決定するためにこれらの組付フレーム部92、94、96を囲む仮想三角形T1を形成する。具体的には、第1組付フレーム部92を構成する第1側部材72の嵌合部72Aの軸方向と第5側部材80の嵌合孔部80Bの軸方向と第2組付フレーム部94を構成する第2側部材74の嵌合部74Aの軸方向に沿って仮想線VLを引く。これにより、仮想三角形T1の3辺が形成される。
組付第3工程では、図8に示されるように、仮想三角形T1の幾何中心位置(重心位置)G2を求めると共に仮想三角形T1の各頂点T1A、T1B、T1Cと幾何中心位置G2を各々直線で結ぶ複数の補助線SL1、SL2、SL3が引かれる。これらの補助線SL1、SL2、SL3と第1組付フレーム部92、第2組付フレーム部94及び第3組付フレーム部96との交点から、各組付フレーム部92、94、96を移動させる際の力点P1、P2、P3が設定される。第1組付フレーム部92、第2組付フレーム部94及び第3組付フレーム部96は、各々の力点P1、P2、P3において、例えば、工具や治具、あるいは人の手等により把持される。
組付第4工程では、複数の組付フレーム部92、94、96に各々設定された力点P1、P2、P3が、各々の補助線SL1、SL2、SL3に沿って幾何中心位置G2へ向けて移動するように、複数の組付フレーム部92、94、96を各々同時に同一速度で移動される(図8中の矢印A2)。これにより、全ての連結部82、83、84、85、86、87、88、89、90、91(図6参照)を一度に互いに嵌合させて全ての組付フレーム部92、94、96同士が相互に連結される。具体的には、それぞれの組付フレーム部92、94、96は、嵌合部72A、74A、76A、78A、80Aと嵌合孔部72B、74B、76B、78B、80Bが互いに嵌合されることにより連結される。これにより、車体側部フレーム構造60が構成される。
(解体方法)
また、組付けられた車体側部フレーム構造60の解体は、以下の工程により解体することができる。解体第1工程において、組付フレーム部92、94、96を囲む仮想三角形T1を形成される。つぎに、解体第2工程において、第1組付フレーム部92、第2組付フレーム部94及び第3組付フレーム部96の力点P1、P2、P3が決定される。また、解体第2工程では、第1組付フレーム部92、第2組付フレーム部94及び第3組付フレーム部96は、各々の力点P1、P2、P3において、例えば、工具や治具、あるいは人の手等により把持される。
解体第3工程では、力点P1、P2、P3において把持された各組付フレーム部92、94、96は、各頂点T1A、T1B、T1Cと幾何中心位置G2を繋ぐ直線に沿って幾何中心位置G2と離間する方向へ向けて同時に移動される。これにより、車体側部フレーム構造60を第1組付フレーム部92、第2組付フレーム部94及び第3組付フレーム部96に解体することができる。さらに、解体された第1組付フレーム部92は、簡易に第1側部材72と第5側部材80に解体することができる。解体された第3組付フレーム部96も同様に、第3側部材76と第4側部材78に解体することができる。
本実施形態に係る車体側部フレーム構造60によれば、側部材72、74、76、78、80の両端部には、連結部82、83、84、85、86、87、88、89、90、91が設けられている。側部材72、74、76、78、80の一方の連結部82、84、86、88、90には、嵌合部72A、74A、76A、78A、80Aが設けられている。側部材72、74、76、78、80の他方の連結部83、85、87、89、91には、嵌合孔部72B、74B、76B、78B、80Bが設けられている。このため、別個に連結部材を設けることなく側部材72、74、76、78、80を互いに組み付けることができかつ解体することができる。
本実施形態に係る車体側部フレーム構造60によれば、車体側部フレーム構造60は、複数の組付フレーム部92、94、96により構成されている。組付フレーム部92、94、96は、一方の端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELと他方の端部から軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線ELが交差しないように形成されている。このため、一旦組み付けられた車体側部フレーム構造60は、1つの組付フレーム部92、94、96だけを動かそうとしても、他の2つの組付フレーム部92、94、96により拘束されため、分離することができない。これにより、使用環境下では容易に分離しない車体側部フレーム構造60を構成することができる。
(実施形態の第2変形例)
次に、図9を用いて、本実施形態の第2変形例について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
第2変形例に係るフレーム構造物100によれば、例えば、第1フレーム部材12の第1凸連結部18の外周形状は、第2フレーム部材14の第2凹連結部30の外周形状よりも大きく形成されている。このため、鍔部102は、第2凹連結部30の外周部36Bよりも第1凸連結部18の径方向外側まで形成されている。
本実施形態に係るフレーム構造物100によれば、第2フレーム部材14に、フレーム構造物100の周方向に沿って荷重が負荷された場合に、鍔部102と外周部36Bが当接された部分を介してフレーム部材12、14、16の軸方向に沿って荷重を伝達することができる。これにより、使用環境下においてフレーム構造物に作用する荷重を適切に伝達することができる。
(実施形態の第3変形例)
次に、図10を用いて、本実施形態の第3変形例について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
第3変形例に係るフレーム構造物110によれば、例えば、第1フレーム部材12の2つの連結部112には、いずれも軸部の軸方向12A,12Bに沿って内側に孔が形成された孔部114が設けられている。このため、第2フレーム部材14の第2凹連結部30と連結される連結部112には、嵌合部材116が設けられている。嵌合部材116は、その外周形状が孔部114及び第2凹連結部30の第2孔部36Aに圧入可能な程度に孔部114及び第2孔部36Aの内周形状と略同一に形成され、一方の軸方向端部が孔部114に嵌入されると共に他方の軸方向端部が第2孔部36Aに嵌入されている。これにより、第1フレーム部材12と第2フレーム部材14は連結されている。
本実施形態に係るフレーム構造物110によれば、一方の軸方向端部が孔部114に嵌入されると共に他方の軸方向端部が第2孔部36Aに嵌入された嵌合部材116が設けられている。このため、第1フレーム部材12と第2フレーム部材14の径方向外側に別個に連結部材を設けることなく第1フレーム部材12と第2フレーム部材14を互いに組み付けることができかつ解体することができる。
(実施形態の第4変形例)
次に、図11を用いて、本実施形態の第4変形例について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
第4変形例に係るフレーム構造物120は、略円弧状に形成されたフレーム部材としての3つの円弧フレーム部材122が互いに連結されることにより略円環状に形成されている。円弧フレーム部材122の軸方向両端部には、連結部124が形成され、一方の連結部124には、嵌合部126が形成され、他方の連結部124には、嵌合孔部128が形成されている。嵌合部126は、円弧フレーム部材122の外側において、その周方向に沿って略円弧状に形成されている。また、嵌合孔部128は、円弧フレーム部材122の内側において、嵌合部126と嵌合可能な略円弧状の孔が形成されている。
本実施形態に係るフレーム構造物120によれば、3つの円弧フレーム部材122の端部には、嵌合部126及び嵌合孔部128を備えた連結部124がそれぞれ設けられている。嵌合孔部128は、嵌合部126と嵌合可能に形成されているため、別個に連結部材を設けることなく3つの円弧フレーム部材122を互いに組み付けることができかつ解体することができる。
さらに、本実施形態に係るフレーム構造物120によれば、3つの円弧フレーム部材122は、フレーム構造物120の周方向に沿って互いに嵌合されることにより組み付けられている。このため、一旦組み付けられたフレーム構造物120は、1つの円弧フレーム部材122だけを動かそうとしても、他の2つの円弧フレーム部材122により拘束されため、分離することができない。これにより、通常の使用環境下では容易に分離しないフレーム構造物120を構成することができる。
(第2実施形態)
次に、図12から図16を用いて、本発明に係るフレーム構造物の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図12には、本実施形態に係るフレーム構造物の一例として、略三角錐状に形成されたフレーム構造物としての三角錐フレーム130が示されている。三角錐フレーム130は、4つのフレーム部材132が互いに連結されることにより構成されている。
図13に示されるように、フレーム部材132は、3本の軸部132A、132B、132Cにより構成されている。3本の軸部132A、132B、132Cは、略中空円筒状に形成された鋼製のパイプ材により構成されている。3本の軸部132A、132B、132Cは、それぞれの一方の軸方向端部の軸中心から軸部132A、132B、132Cの軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線が互いに交差しないように配置されている。一方、3本の軸部132A、132B、132Cの他方の端部同士が接合されることにより、フレーム部材132は、一体で形成されている。
(第2実施形態の作用・効果)
以下、三角錐フレーム130の製造方法(組付方法)について説明しつつ、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
(製造方法)
図13に示されるように、組付第1工程では、4つのフレーム部材132が、4つの組付フレーム部134として構成される。さらに、組付第2工程では、4つの組付フレーム部134は、組付フレーム部134を構成する3本の軸部132A、132B、132Cの軸中心を通る軸線が、連結部136においてそれぞれ一致させて配置される。さらに、全ての連結部136におけるフレーム部材132の軸方向に沿って複数(6本)の仮想線VLを引き、6本の仮想線VLの交点の全てを頂点とする仮想立体としての仮想三角錐T2を形成する。
組付第3工程では、仮想三角錐T2の幾何中心位置(重心位置)G3と仮想三角錐T2の各頂点T2Aを各々直線で結ぶ複数の補助線SLSが組付フレーム部134と交わる点が力点P1、P2、P3、P4として設定される。組付フレーム部134は、各々の力点P1、P2、P3、P4において、例えば、ロボットアームAM、工具及び治具等により把持される。
組付第4工程では、把持された複数の組付フレーム部134に各々設定された力点P1、P2、P3が、各々の補助線SLSに沿って幾何中心位置G3へ向けて移動するように、複数の組付フレーム部134を各々同時に同一速度で移動される(図8中の矢印A2)。これにより、全ての連結部136を一度に互いに嵌合させて全ての組付フレーム部134同士が相互に連結される。具体的には、それぞれの組付フレーム部134は、連結部136にそれぞれ設けられた嵌合軸部と孔部(どちらも図示省略)が互いに嵌合されることにより連結される。これにより、三角錐フレーム130が構成される。
本実施形態に係る三角錐フレーム130によれば、4つのフレーム部材132の端部には、嵌合軸部及び孔部を備えた連結部136が設けられている。このため、別個に連結部材を設けることなく4つのフレーム部材132を互いに組み付けることができかつ解体することができる。
本実施形態に係る三角錐フレーム130によれば、4つのフレーム部材132は、3本の軸部132A、132B、132Cは、それぞれの一方の軸方向端部から軸部132A、132B、132Cの軸方向外側へ向けて軸方向に沿って延長された延長線が互いに交差しないように配置されている。このため、一旦組み付けられた三角錐フレーム130は、1つのフレーム部材132だけを動かそうとしても、他の2つのフレーム部材132により拘束されため、分離することができない。これにより、通常の使用環境下では容易に分離しない三角錐フレーム130を構成することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る三角錐フレーム130は、別個の連結部材を用いることなく簡易に組付けと解体をすることができかつ使用環境下で容易に分離しない構成とすることができる。
(第2実施形態の第1変形例)
次に、図14を用いて、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係るフレーム構造物140では、5つのフレーム部材142が互いに連結されて略四角錘形状のフレーム構造物140が形成されている。基本的な構成は前述した第2実施形態で説明した三角錐フレーム130と略同様とされている。5つのフレーム部材142のうち、構造物上方側に配置された一のフレーム部材142は、4つの軸部144を備え、他のフレーム部材142は、3つの軸部144を備えている。
本変形例に係るフレーム構造物140によれば、別個に連結部材を設けることなく5つのフレーム部材142を互いに組み付けることができかつ解体することができる。さらに、通常の使用環境下では容易に分離しないフレーム構造物140を構成することができる。
(第2実施形態の第2変形例)
次に、図15を用いて、本実施形態の第2変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係るフレーム構造物150では、8つのフレーム部材152が互いに連結されて異形六面体形状のフレーム構造物150が形成されている。基本的な構成は前述した第2実施形態で説明した三角錐フレーム130と略同様とされている。異形六面体形状のフレーム構造物150を構成するフレーム部材152は、それぞれ3つの軸部154を備えている。
本変形例に係るフレーム構造物150によれば、別個に連結部材を設けることなく8つのフレーム部材152を互いに組み付けることができかつ解体することができる。さらに、通常の使用環境下では容易に分離しないフレーム構造物150を構成することができる。
(第2実施形態の第3変形例)
次に、図16を用いて、本実施形態の第3変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本変形例に係るフレーム構造物160では、6つのフレーム部材162が互いに連結されて略正八面体形状のフレーム構造物160が形成されている。基本的な構成は前述した第2実施形態で説明した三角錐フレーム130と略同様とされている。略正八面体形状のフレーム構造物160を構成するフレーム部材162は、それぞれ4つの軸部164を備えている。
本変形例に係るフレーム構造物160によれば、別個に連結部材を設けることなく6つのフレーム部材162を互いに組み付けることができかつ解体することができる。さらに、通常の使用環境下では容易に分離しないフレーム構造物160を構成することができる。
10 三角形フレーム(フレーム構造物)
12 第1フレーム部材(フレーム部材)
12A 軸部
12B 軸部
14 第2フレーム部材(フレーム部材)
14A 軸部
14B 軸部
16 第3フレーム部材(フレーム部材)
16A 軸部
16B 軸部
18 第1凸連結部(連結部)
20 第1凹連結部(連結部)
24 第1嵌合部(嵌合部)
24A 第1嵌合軸部(嵌合軸部)
24B 第1鍔部(鍔部)
26 第1嵌合孔部(嵌合孔部)
26B 第1外周部(外周部)
28 第2凸連結部(連結部)
30 第2凹連結部(連結部)
34 第2嵌合部(嵌合部)
34A 第2嵌合軸部(嵌合軸部)
34B 第2鍔部(鍔部)
36 第2嵌合孔部(嵌合孔部)
36B 第2外周部(外周部)
38 第3凸連結部(連結部)
40 第3凹連結部(連結部)
44 第3嵌合部(嵌合部)
44A 第3嵌合軸部(嵌合軸部)
44B 第3鍔部(鍔部)
46 第3嵌合孔部(嵌合孔部)
46B 第3外周部(外周部)
52 第1組付フレーム部(組付フレーム部)
54 第2組付フレーム部(組付フレーム部)
56 第3組付フレーム部(組付フレーム部)
60 車体側部フレーム構造(フレーム構造物)
72 第1側部材(フレーム部材)
72A 嵌合部
72B 嵌合孔部
74 第2側部材(フレーム部材)
74A 嵌合部
74B 嵌合孔部
76 第3側部材(フレーム部材)
76A 嵌合部
76B 嵌合孔部
78 第4側部材(フレーム部材)
78A 嵌合部
78B 嵌合孔部
80 第5側部材(フレーム部材)
80A 嵌合部
80B 嵌合孔部
82 連結部
83 連結部
84 連結部
85 連結部
86 連結部
87 連結部
88 連結部
89 連結部
90 連結部
91 連結部
92 第1組付フレーム部
94 第2組付フレーム部
96 第3組付フレーム部
100 フレーム構造物
102 鍔部
110 フレーム構造物
112 連結部
114 孔部
116 嵌合部材
120 フレーム構造物
122 円弧フレーム部材(フレーム部材)
124 連結部
126 嵌合部
128 嵌合孔部
130 三角錐フレーム(フレーム構造物)
132 フレーム部材
132A 軸部
132B 軸部
132C 軸部
134 組付フレーム部
136 連結部
140 フレーム構造物
142 フレーム部材
144 軸部
150 フレーム構造物
152 フレーム部材
154 軸部
160 フレーム構造物
162 フレーム部材
164 軸部
EL 延長線
G1 幾何中心位置
G2 幾何中心位置
T1 仮想三角形(仮想図形)
T2 仮想三角錐(仮想立体)

Claims (4)

  1. 車体のフレーム構造であり、
    複数の管形状の軸部を含んで一体に構成されたフレーム部材を3つ以上備え、
    前記複数のフレーム部材は、一方の前記フレーム部材における前記軸部の端部に形成された嵌合部と、他方の前記フレーム部材における前記軸部の端部に形成された嵌合孔部とが互いの軸中心を通る軸線を一致させて近づけることにより嵌合される連結部によってそれぞれ連結され、
    前記複数の連結部の接続方向は互いに異なる、
    フレーム構造物。
  2. 前記嵌合部は、前記嵌合孔部に嵌入される嵌合軸部と前記嵌合軸部の外周側に形成され、前記嵌合孔部の外周側と当接する鍔部を備えた
    請求項1に記載のフレーム構造物。
  3. 前記嵌合軸部の外周形状は、前記嵌合孔部に圧入可能な程度に前記嵌合孔部の内周形状と略同一に形成された請求項2に記載のフレーム構造物。
  4. 一つの前記フレーム部材又は連結された複数の前記フレーム部材により形成された3つ以上の組付フレーム部を構成する組付第1工程と、
    前記3つ以上の組付フレーム部を、全ての前記嵌合部の前記軸線と前記嵌合孔部の前記軸線とを一致させて配置すると共に、前記3つ以上の組付フレーム部の外側において、全ての前記端部における前記フレーム部材の軸方向に沿って複数の仮想線を引き、前記複数の仮想線の交点の全てを頂点とする仮想図形又は仮想立体を形成する組付第2工程と、
    前記仮想図形又は仮想立体の幾何中心位置と前記頂点を各々直線で結ぶ複数の補助線が前記複数の組付フレーム部と交わる点を力点に設定する組付第3工程と、
    前記複数の組付フレーム部に各々設定された前記力点が、各々の前記補助線に沿って前記幾何中心位置へ向けて移動するように、前記複数の組付フレーム部を各々同時に同一速度で移動させることにより、全ての前記連結部を一度に互いに嵌合させて全ての前記組付フレーム部同士を相互に連結する組付第4工程と、
    を含んで構成された請求項1から請求項3の何れか1項に記載のフレーム構造物の製造方法。
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