JP7200549B2 - 冷却装置、半導体モジュールおよび車両 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却装置、半導体モジュールおよび車両に関する。
パワー半導体チップ等の半導体素子を含む半導体モジュールにおいて、冷却装置を設けた構成が知られている(例えば、特許文献1-5参照)。
特許文献1 特開2010-114174号公報
特許文献2 特開2006-313054号公報
特許文献3 特開2012-13249号公報
特許文献4 特開2007-327732号公報
特許文献5 特開2014-33063号公報
冷却装置においては、冷却性能が高いことが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、半導体チップを含む半導体モジュール用の冷却装置を提供する。冷却装置は、冷媒が導入される冷媒流通部が設けられたケース部を備えてよい。冷却装置は、冷媒流通部に配置された冷却フィン部を備えてよい。ケース部は、上面側に半導体チップが配置され、下面に冷却フィン部が設けられている天板を有してよい。冷却フィン部は、天板の上面と垂直な方向から見た上面視において、第1の方向に沿って離散的に配置されており、且つ、それぞれが第2の方向に向かって延伸して設けられた複数の折れ線部を有してよい。冷却フィン部は、第1の方向において隣り合う2つの折れ線部の間に配置された第1の梁部および第2の梁部を有してよい。折れ線部は、上面視において、第2の方向に対して傾きを有する第1の直線部と、第2の方向に対して第1の直線部とは逆の傾きを有する第2の直線部とが、第2の方向に沿って交互に配置されていてよい。第1の梁部は、第1の直線部と同一の幅を有し、且つ、第1の直線部と同一の方向に延長して設けられていてよい。第2の梁部は、第2の直線部と同一の幅を有し、且つ、第2の直線部と同一の方向に延長して設けられていてよい。第1の梁部および第2の梁部は、天板の上面と垂直な高さ方向において、異なる高さ位置に配置されていてよい。
第1の梁部および第2の梁部のそれぞれは、いずれかの折れ線部から、当該折れ線部と隣り合う他の折れ線部まで設けられていてよい。
折れ線部は、高さ方向において、予め定められた上端位置から下端位置まで連続して設けられていてよい。第1の梁部および第2の梁部は、上端位置から下端位置までの範囲内において、第1の梁部および第2の梁部の高さ方向における位置が交互になるように配置されていてよい。
冷却フィン部は、折れ線部の高さ方向における一部となる折れ線部分と、第1の梁部とが設けられた第1のプレートを有してよい。冷却フィン部は、折れ線部の高さ方向における一部となる折れ線部分と、第2の梁部とが設けられた第2のプレートを有してよい。第1のプレートと、第2のプレートとが、折れ線部分が重なるように高さ方向において交互に積層されていてよい。
第1のプレートは、上面視において折れ線部分と第1の梁部とで囲まれた第1の開口が設けられていてよい。第2のプレートは、上面視において折れ線部分と第2の梁部とで囲まれた第2の開口が設けられていてよい。第1の開口および第2の開口は、上面視において互いに鏡像の形状を有してよい。
第1の開口および第2の開口の上面視における形状は平行四辺形であってよい。
第1のプレートおよび第2のプレートが積層された状態で、第1の開口および第2の開口は部分的に重なって配置されていてよい。第1の開口および第2の開口が重なる部分の上面視における形状は菱形であってよい。
第1の方向における折れ線部の間隔が、第1のプレートおよび第2のプレートの各プレートの厚み以上であってよい。
第1の方向において隣り合う二つの折れ線部の間には、第2方向から見ていずれの折れ線部とも重ならない貫通空間が配置されていてよい。第1の梁部および第2の梁部は、貫通空間を横切って配置されていてよい。
第1の直線部の第2の方向に対する傾きの絶対値と、第2の直線部の第2の方向に対する傾きの絶対値とは、いずれも35度以下であってよい。
本発明の第2の態様においては、第1の態様に係る冷却装置と、天板の上方に配置された半導体装置とを備える半導体モジュールを提供する。
本発明の第3の態様においては、第2の態様に係る半導体モジュールを備える車両を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の一つの実施形態に係る半導体モジュール100の一例を示す模式的な断面図である。 上面視におけるケース部40の形状の一例を示す図である。 上面視における冷却フィン部102の構造の一例を示す図である。 上面視における折れ線部110の一例を示す図である。 上面視における第1の梁部121および第2の梁部122を説明する図である。 上面視において、2つの折れ線部110の間を通過する冷媒を説明する図である。 図6におけるA-A断面およびB-B断面の一例を示す図である。 冷却フィン部102の一例を示す斜視図である。 冷却フィン部102に含まれる第1のプレート131の、上面視における形状の一例を示す図である。 冷却フィン部102に含まれる第2のプレート132の、上面視における形状の一例を示す図である。 第1のプレート131と、第2のプレート132とを積層した冷却フィン部102の上面図である。 図7に示した断面の他の例を示す図である。 冷却フィン部102の他の例を示す部分的な上面図である。 冷却装置10の放熱性能を示すグラフである。 冷却装置10の圧力損失を示すグラフである。 本発明の一つの実施形態に係る車両200の概要を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る半導体モジュール100の主回路図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る半導体モジュール100の一例を示す模式的な断面図である。半導体モジュール100は、半導体装置70および冷却装置10を備える。本例の半導体装置70は、冷却装置10の上に配置されている。本明細書では、半導体装置70が配置されている冷却装置10の面をxy面とし、xy面と垂直な軸をz軸とする。本明細書では、z軸方向において冷却装置10から半導体装置70に向かう方向を上、逆の方向を下と称するが、上および下の方向は、重力方向に限定されない。また本明細書では、各部材の面のうち、上側の面を上面、下側の面を下面、上面および下面の間の面を側面(または側壁)と称する。
半導体装置70は、パワー半導体チップ等の半導体チップ78を1つ以上含む。一例として半導体チップ78には、シリコン等の半導体基板に形成された絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)が設けられている。
半導体装置70は、半導体チップ78、回路基板76および収容部72を有する。回路基板76は、一例として絶縁基板の上面に回路パターンが、下面に金属層が設けられた基板である。回路基板76には、はんだ等を介して半導体チップ78が固定されている。収容部72は、樹脂等の絶縁材料で形成されている。収容部72は、半導体チップ78、回路基板76および配線等を収容する内部空間を有する。収容部72の内部空間には、半導体チップ78、回路基板76および配線等を封止する封止部74が充填されていてよい。封止部74は、例えばシリコーンゲルまたはエポキシ樹脂等の絶縁部材である。
冷却装置10は、天板20およびケース部40を有する。天板20は、xy面と平行な上面22および下面24を有する板状の金属板であってよい。一例として天板20は、アルミニウムを含む金属で形成されている。天板20の上面22側には、半導体装置70が配置される。天板20には、半導体チップ78が発生した熱が伝達される。例えば天板20および半導体チップ78の間は、回路基板76およびはんだ等の熱伝導性の部材が配置されている。回路基板76は、はんだ等により天板20の上面22に直接的に固定されていてよい。この場合、収容部72は、天板20の上面22において回路基板76等が配置された領域を囲んで設けられる。他の例では、半導体装置70は収容部72の下面に露出する金属板を有しており、当該金属板の上面に回路基板76が固定され、当該金属板が天板20の上面22に固定されていてもよい。
ケース部40は、冷媒流通部92、冷媒流通部92を囲む外縁部41、天板20と対向して配置された底板64、および、天板20と底板64とを接続する側壁63を含む。底板64は天板20と対向する上面65と、上面65とは逆側の下面66とを有する。冷媒流通部92は、天板20の下面24と底板64の上面65との間に配置されている。ケース部40は、天板20と一体に形成されていてよく、別部材として形成されていてもよい。
外縁部41は、xy面において冷媒流通部92を囲んで配置されている。外縁部41は、天板20の下面24に直接または間接に密着して配置されている。つまり、外縁部41と、天板20の下面24とは、冷媒流通部92を密閉するように設けられている。外縁部41と、天板20の下面24との間には、シール材または他の部材が設けられていてよい。天板20およびケース部40は、外縁部41において、同軸となる貫通孔を有してもよい。
底板64は、天板20とz軸方向において対向して、且つ、天板20の下面24との間に冷媒流通部92を有して配置されている。底板64は、ケース部40において天板20と離れて配置された部分のうち、天板20と平行な部分を指してよい。側壁63は、外縁部41と、底板64とを接続することで、冷媒流通部92を画定する。本例の側壁63は、底板64から天板20に向かって延伸している。本例の底板64には、冷媒流通部92に冷媒を導入し、または、導出する2つ以上の開口部42が設けられている。他の例では、側壁63に開口部42が設けられていてもよい。
冷媒流通部92は、水等の冷媒が流通する領域である。冷媒流通部92は、天板20の下面24に接する密閉空間であってよい。また、ケース部40は、xy面において冷媒流通部92を囲む外縁部41が、天板20の下面24に直接または間接に密着して配置されている。これにより、冷媒流通部92を密閉している。なお、間接に密着とは、天板20の下面24とケース部40との間に設けられた、ロウ材、シール材、接着剤、または、その他の部材を介して、天板20の下面24とケース部40とが密着している状態を指す。密着は、冷媒流通部92の内部の冷媒が、当該密着部分から漏れ出ない状態を指す。
冷媒流通部92の内部には冷却フィン部102が配置されている。冷却フィン部102は、アルミニウム等の金属で形成されてよい。冷却フィン部102は、アルミニウム等の金属で形成されたフィンと、フィンに挟まれた空間とを含んでよい。図1においては、冷却フィン部102が設けられる領域を斜線のハッチングで示している。冷却フィン部102は、天板20の下面24に設けられていてよい。冷却フィン部102は、天板20と一体に形成されていてよく、天板20の下面24に固定されていてもよい。冷却フィン部102のフィンに挟まれた空間に冷媒を通過させることで、半導体チップ78が発生した熱を冷媒に受け渡す。これにより、半導体装置70を冷却できる。
本例の冷却フィン部94は、xy面において2つの開口部42の間に設けられている。冷却フィン部94を挟んで設けられた一方の開口部42は、冷媒を冷媒流通部92に導入する導入口として機能して、他方の開口部42は、冷媒を冷媒流通部92から導出する導出口として機能する。いずれの開口部42を、導入口および導出口のいずれとして機能させるかは、ユーザーが適宜選択できる。
図2は、上面視におけるケース部40の形状の一例を示す図である。本明細書において上面視の図とは、天板20の上面22と垂直な方向(z軸方向)から観察した図を指す。上面視の図においては、z軸方向における位置が異なる複数の部材をxy面上に示す場合がある。本例のケース部40のxy面における外形は、天板20の外形と同一である。外縁部41の外形も、ケース部40の外形と同一であってよい。なお図1に示した冷却装置10の断面は、図2におけるC-C断面に対応する。
xy面において外縁部41の内側には、底板64が設けられている。本例の底板64には、2つの開口部42が設けられている。本例の開口部42は、底板64の2つの対角に配置されているが、開口部42の位置はこれに限定されない。開口部42の形状は、上面視において、円形であってもよいし長円や矩形であってもよい。
上述したように、冷却フィン部102は、xy面において2つの開口部42に挟まれて配置されている。ケース部40は、対向して配置された2組の側壁63を有する。図2の例では、ケース部40は、対向する2つの側壁63-1と、対向する2つの側壁63-2とを有する。冷却フィン部102は、側壁63-1および側壁63-2のうちの一方との距離が、他方との距離よりも大きくなるように配置されてよい。図2の例では、冷却フィン部102と側壁63-1との距離が、冷却フィン部102と側壁63-2との距離よりも大きい。半導体チップ78は、xy面において冷却フィン部102と重なる位置に配置されることが好ましい。
図3は、上面視における冷却フィン部102の構造の一例を示す図である。冷却フィン部102は、第1の方向(本例ではy軸方向)に沿って離散的に配置された複数の折れ線部110を有する。それぞれの折れ線部110は、第2の方向(本例ではx軸方向)に向かって延伸して設けられている。折れ線部110が延伸する方向は、上面視における折れ線部110の形状を最小二乗法等により直線で近似した場合の、当該直線の方向であってよい。第2の方向は、第1の方向とは異なる方向である。第2の方向は一例として、第1の方向と直交する方向であるが、これに限定されない。
y軸方向において隣り合う2つの折れ線部110の間には、第1の梁部121および第2の梁部122が設けられている。一組の折れ線部110の間に、複数の第1の梁部121および複数の第2の梁部122が設けられていてよい。
それぞれの折れ線部110の上端は、天板20の下面24に接続されている。折れ線部110は、底板64の上面65の近傍まで、z軸方向において連続して設けられている。折れ線部110の下端は、底板64の上面65と接していてよく、底板64の上面65とは離れていてもよい。このような構造により、2つの折れ線部110の間を冷媒が通過する。
第1の梁部121および第2の梁部122は、それぞれz軸方向において離散的に配置されている。第1の梁部121がz軸方向において連続して設けられる長さは、折れ線部110がz軸方向において連続して設けられる長さよりも小さい。同様に、第2の梁部122がz軸方向において連続して設けられる長さは、折れ線部110がz軸方向において連続して設けられる長さよりも小さい。
第1の梁部121および第2の梁部122は、z軸方向において異なる高さに配置されている。また、第1の梁部121および第2の梁部122は、上面視において、x軸方向に沿って交互に配置されてよい。
このように、2つの折れ線部110の間に第1の梁部121および第2の梁部122を設けることで、2つの折れ線部110の間を通過する冷媒を、上下方向に攪拌できる。これにより、直線部における冷媒の速度を向上させて、冷却装置10の冷却能力を向上できる。なお、2つの折れ線部110に挟まれた領域は、上面視において角部と直線部とが交互に配置されている。角部においては冷媒の速度が速くなりやすいが、直線部においては冷媒の速度が遅くなりやすい。本例では、2つの折れ線部110に挟まれた領域におけるそれぞれの直線部に、第1の梁部121および第2の梁部122のいずれかを配置している。これにより、直線部における冷媒の速度を向上させて、冷却装置10の冷却能力を更に向上できる。また、第1の梁部121および第2の梁部122を、z軸方向において離散的に配置することで、圧力損失が高くなりすぎるのを防ぐことができる。
図4は、上面視における折れ線部110の一例を示す図である。折れ線部110は、上面視において、x軸方向に対して傾きθを有する第1の直線部111と、x軸方向に対して第1の直線部111とは逆の傾き-θを有する第2の直線部112とが、x軸方向に沿って交互に配置されている。本例において第1の直線部111の傾きθの絶対値と、第2の直線部112の傾き-θの絶対値とは同一であるが、当該傾きの絶対値は異なっていてもよい。また、本例における第1の直線部111のx軸方向における長さと、第2の直線部112のx軸方向における長さは同一であるが、当該長さは異なっていてもよい。
第1の直線部111の傾きθの絶対値と、第2の直線部112の傾き-θの絶対値は、いずれも35度以下であることが好ましい。傾きの絶対値が大きくなると、冷媒の通過時における圧力損失が増大してしまう。当該傾きの絶対値は、25度以下であってよい。また、傾きの絶対値が小さすぎると、折れ線部110の側面の総面積が小さくなり、冷却性能が低くなってしまう。また、冷媒の流速が遅くなることも考えられる。当該傾きの絶対値は、2度以上であってよく10度以上であってもよい。
第1の直線部111および第2の直線部112は、上面視における外形が直線だけで構成されていてよい。このような構造により、冷却フィン部102の製造が容易になる。図4に示すように、上面視において第1の直線部111および第2の直線部112の外形を規定する直線を用いて、第1の直線部111および第2の直線部112と、x軸方向との傾きを定めてよい。なお、それぞれの折れ線部110の第1の直線部111は、他の折れ線部110の第1の直線部111に対して、x軸方向の位置が同一となるように配置されている。また、それぞれの折れ線部110の第2の直線部112は、他の折れ線部110の第2の直線部112に対して、x軸方向の位置が同一となるように配置されている。
図5は、上面視における第1の梁部121および第2の梁部122を説明する図である。図5においては、y軸方向において隣り合って配置された折れ線部110-1および折れ線部110-2を示している。図5においては、第1の直線部111の方向を直線113で示しており、第2の直線部112の方向を直線114で示している。
第1の梁部121は、第1の直線部111と同一の幅W1を有する。第1の梁部121および第1の直線部111のそれぞれの幅は、第1の直線部111と直交する方向(すなわち、直線113と直交する方向)における幅であってよい。他の例においては、第1の梁部121および第1の直線部111のそれぞれの幅は、第2の直線部112の方向(すなわち、直線114の方向)における幅であってもよい。また、第1の梁部121および第1の直線部111のそれぞれの幅は、それぞれの部材について、直線113の方向における中央の位置で測定した幅であってよい。なお本明細書において「同一」または「等しい」と称した場合、10%以下の誤差が含まれていてよく、5%以下の誤差が含まれていてよく、1%以下の誤差が含まれていてもよい。
また、第1の梁部121は、第1の直線部111と同一の方向(すなわち直線113の方向)に、第1の直線部111から延伸して設けられている。第1の梁部121は、上面視における外形が直線だけで構成されていてよい。第1の梁部121が延伸する方向とは、第1の梁部121の外形を規定する直線の方向であってよい。
第2の梁部122は、第2の直線部112と同一の幅W2を有する。第2の梁部122および第2の直線部112のそれぞれの幅は、第2の直線部112と直交する方向(すなわち、直線114と直交する方向)における幅であってよい。他の例においては、第2の梁部122および第2の直線部112のそれぞれの幅は、第1の直線部111の方向(すなわち、直線113の方向)における幅であってもよい。また、第2の梁部122および第2の直線部112のそれぞれの幅は、それぞれの部材について、直線114の方向における中央の位置で測定した幅であってよい。また、幅W2は、幅W1と同一であってよい。
また、第2の梁部122は、第2の直線部112と同一の方向(すなわち直線114の方向)に、第2の直線部112から延伸して設けられている。第2の梁部122は、上面視における外形が直線だけで構成されていてよい。第2の梁部122が延伸する方向とは、第2の梁部122の外形を規定する直線の方向であってよい。
第1の梁部121および第2の梁部122は、いずれかの折れ線部110から、当該折れ線部と隣り合う他の折れ線部110まで設けられていてよい。本例の第1の梁部121は、折れ線部110-2の第1の直線部111の端部から、折れ線部110-1の第1の直線部111の端部まで設けられている。つまり、第1の梁部121は、隣り合う2つの折れ線部110における2つの第1の直線部111を接続するように設けられている。本例の第2の梁部122は、折れ線部110-1の第2の直線部112の端部から、折れ線部110-2の第2の直線部112の端部まで設けられている。つまり、第2の梁部122は、隣り合う2つの折れ線部110における2つの第2の直線部112を接続するように設けられている。
本例において折れ線部110-1の第1の直線部111と、折れ線部110-2の第1の直線部111と、第1の梁部121とは同一の直線113に沿って配置されている。また、折れ線部110-1の第2の直線部112と、折れ線部110-2の第2の直線部112と、第2の梁部122とは同一の直線114に沿って配置されている。
図6は、上面視において、2つの折れ線部110の間を通過する冷媒を説明する図である。冷媒は、2つの折れ線部110の間を、折れ線部110に沿ってx軸方向に向かって流れる。冷媒が通過する流路には、第1の梁部121および第2の梁部122が、x軸方向に沿って交互に配置されている。第1の梁部121および第2の梁部122は、z軸方向における位置が異なるように配置されているので、冷媒はz軸方向に攪拌されやすくなる。例えば、冷媒の流路が、第1の梁部121の下側を通過する流路と、第2の梁部122の上側を通過する流路とを有することで、冷媒がz軸方向に攪拌される。図6においては、冷媒が通過する流路の代表例を太線で模式的に示している。
図7は、図6におけるA-A断面およびB-B断面の一例を示す図である。A-A断面は、第2の梁部122を通過するyz面であり、B-B断面は、第1の梁部121を通過するyz面である。
第1の梁部121および第2の梁部122は、天板20の上面22と垂直な高さ方向(z軸方向)において、異なる高さ位置に配置されている。本例においては、z軸方向における、第1の梁部121が設けられた範囲と、第2の梁部122が設けられた範囲とが重複しないように、第1の梁部121と第2の梁部122とが設けられている。ただし、第1の梁部121と第2の梁部122のz軸方向における端部の位置は同一であってもよい。第1の梁部121と第2の梁部122とを、z軸方向において重ならないように配置することで、冷媒が通過するときの圧力損失を低減できる。
折れ線部110は、z軸方向において、予め定められた上端位置115から下端位置116まで連続して設けられている。本例において折れ線部110の上端は、天板20に接続されている。上述したように、折れ線部110の下端は、底板64と接していてよく、離れていてもよい。
第1の梁部121および第2の梁部122は、上端位置115から下端位置116までの範囲内において、第1の梁部121および第2の梁部122のz軸方向における位置が交互になるように配置されていてよい。本例においては、冷却フィン部102の全体において、第1の梁部121が設けられている高さ位置には、第2の梁部122が設けられておらず、第2の梁部122が設けられている高さ位置には、第1の梁部121が設けられていない。第1の梁部121および第2の梁部122のそれぞれは、z軸方向において離散的に配置されていてよい。離散的に配置された第1の梁部121の間の空間123を冷媒が通過する。また、離散的に配置された第2の梁部122の間の空間123を冷媒が通過する。第1の梁部121の間の空間123のz軸方向における厚みは、第2の梁部122のz軸方向における厚みと同一であってよい。また、第2の梁部122の間の空間123のz軸方向における厚みは、第1の梁部121のz軸方向における厚みと同一であってよい。第1の梁部121のz軸方向における厚みは、第2の梁部122のz軸方向における厚みと同一であってよい。
図8は、冷却フィン部102の一例を示す斜視図である。図8においては、第1の梁部121および第2の梁部122を通過する断面を含む斜視図を示している。なお、第1の梁部121および第2の梁部122の上面にハッチングを付しており、上面以外の面ではハッチングを省略している。図8に示すように、冷却フィン部102を通過する冷媒を、z軸方向に攪拌することできる。
図1から図8に示したような構造により、冷媒が通過するときの圧力損失の上昇を抑制しつつ、冷媒をz軸方向に攪拌することが容易になる。また、冷媒の流速を向上させて、冷却装置10の冷却能力を向上させることができる。
なお、冷却フィン部102は、xy面に平行な複数のプレートを積層することで形成してよい。複数のプレートを用いることで、冷却フィン部102の製造が容易になる。
図9は、冷却フィン部102に含まれる第1のプレート131の、上面視における形状の一例を示す図である。第1のプレート131は、折れ線部分133と、第1の梁部121とを有する。折れ線部分133は、折れ線部110のz軸方向における一部に相当する。上面視において、折れ線部分133は、折れ線部110と同一の形状を有する。図9においては、y軸方向において離散的に配置された3つの折れ線部分133を示しているが、第1のプレート131は、より多数の折れ線部分133を有してよい。z軸方向において、折れ線部分133は、第1の梁部121と同一の厚みを有してよい。
第1のプレート131は、上面視において、折れ線部分133と第1の梁部121とで囲まれた第1の開口134を有する。図9においては、第1の開口134の外形を太線で示している。本例の第1の開口134の上面視における形状は平行四辺形である。第1のプレート131には、平行四辺形の第1の開口134が、離散的に複数設けられている。
第1の開口134の短辺の長さをL1、長辺の長さをL2とすると、長さL2は、長さL1の2倍より大きい。長さL2は、長さL1の3倍であってよく、3倍より大きくてもよい。
図10は、冷却フィン部102に含まれる第2のプレート132の、上面視における形状の一例を示す図である。第2のプレート132は、折れ線部分135と、第2の梁部122とを有する。折れ線部分135は、折れ線部110のz軸方向における一部に相当する。上面視において、折れ線部分135は、折れ線部110と同一の形状を有する。また、上面視において折れ線部分135は、第1のプレート131の折れ線部分133と同一の形状を有する。図10においては、y軸方向において離散的に配置された3つの折れ線部分135を示しているが、第2のプレート132は、より多数の折れ線部分135を有してよい。z軸方向において、折れ線部分135は、第2の梁部122と同一の厚みを有してよい。
第2のプレート132は、上面視において、折れ線部分135と第2の梁部122とで囲まれた第2の開口136を有する。図10においては、第2の開口136の外形を太線で示している。本例の第2の開口136の上面視における形状は平行四辺形である。第2のプレート132には、平行四辺形の第2の開口136が、離散的に複数設けられている。
第2の開口136の短辺の長さは、第1の開口134の短辺の長さL1と同一であってよい。第2の開口136の長辺の長さは、第1の開口134の長辺の長さL2と同一であってよい。第1の開口134および第2の開口136は、上面視において互いに鏡像の形状を有している。つまり第1の開口134を天板20側から見た形状と、第2の開口136を底板64側から見た形状とは同一である。
第1のプレート131と、第2のプレート132とは、折れ線部分133と折れ線部分135とが重なるように、z軸方向において交互に積層されている。折れ線部分133と折れ線部分135とが重なるとは、折れ線部分133の全体と、折れ線部分135の全体とが重なることを指す。
図11は、第1のプレート131と、第2のプレート132とを積層した冷却フィン部102の上面図である。折れ線部分133および折れ線部分135が重なって配置されることで、z軸方向に連続して設けられた折れ線部110が形成される。第1のプレート131および第2のプレート132が積層された状態で、第1の開口134および第2の開口136は部分的に重なって配置されている。
図11においては、第1の開口134および第2の開口136が重なった部分を、空間140としている。図11においては、空間140の外形を太線で示している。空間140は、折れ線部110の上端から下端まで、z軸方向に連続して設けられている。つまり、空間140は、冷却フィン部102をz軸方向に貫通している。
図9および図10に示したように、第1のプレート131と第2のプレート132とを積層した場合、第1の開口134の端部と、第2の開口136の端部とが重なり合う。このため、空間140の上面視における形状は、菱形になる。上面視において、空間140、第1の梁部121および第2の梁部122の形状は同一であってよい。
図12は、図7に示した断面の他の例を示す図である。図12の例では、冷却フィン部102は、第1のプレート131と、第2のプレート132とがz軸方向に交互に積層されている。他の構造は、図7に示した例と同様である。第1のプレート131と、第2のプレート132とは、z軸方向において同一の厚みT1を有してよい。冷却フィン部102は、複数の第1のプレート131と、複数の第2のプレート132とがz軸方向に交互に積層されてもよい。
y軸方向における折れ線部110の間隔P1は、第1のプレート131および第2のプレート132の各プレートの厚みT1以上であってよい。これにより、冷媒の通過時における圧力損失を低減できる。間隔P1は、厚みT1より大きくてよく、1.2倍以上であってよく、1.5倍以上であってもよい。
図13は、冷却フィン部102の他の例を示す部分的な上面図である。図13では、第1の梁部121および第2の梁部122のハッチングを省略している。本例の冷却フィン部102においては、y軸方向において隣り合う二つの折れ線部110の間には、x軸方向から見ていずれの折れ線部110とも重ならない貫通空間150が配置されている。なお、第1の梁部121および第2の梁部122は、上面視において貫通空間150を横切って配置されている。x軸方向から見た場合に、貫通空間150は、第1の梁部121および第2の梁部122により全体が覆われていてよい。
貫通空間150を設けることで、冷媒の通過時における圧力損失を低減できる。貫通空間150のy軸方向における幅は、折れ線部110のy軸方向における幅より小さくてよい。なお、図3等に示した例では、貫通空間150が設けられていない。この場合であっても、x軸方向からみた場合に、隣り合う折れ線部110は重ならないように配置されていることが好ましい。図3等の例では、x軸方向からみた場合に、隣り合う折れ線部110の端部の位置が重なっている。これにより、冷媒の通過時における圧力損失を低減できる。
図14は、冷却装置10の放熱性能を示すグラフである。図14における縦軸は、所定の条件で動作させた半導体チップ78の温度を示し、横軸は冷却装置10に流す冷媒の流量を示している。図14では、比較例として、第1の梁部121および第2の梁部122を設けていない冷却装置の放熱性能を示している。図14に示すように、第1の梁部121および第2の梁部122を設けることで、放熱性能が10%程度改善している。ただし、第1の梁部121および第2の梁部122を設けることで、冷媒の流量が同一の場合、圧力損失は増加する。
図15は、冷却装置10の圧力損失を示すグラフである。図15における縦軸は、所定の条件で動作させた半導体チップ78の温度を示し、横軸は冷却装置10に流す冷媒の圧力損失を示している。同一の圧力損失で比較した場合に、第1の梁部121および第2の梁部122を設けることで、放熱性能が6%程度改善している。つまり、第1の梁部121および第2の梁部122を設けることで、圧力損失の上昇を抑制しつつ、放熱性能を向上させることができた。
図16は、本発明の一つの実施形態に係る車両200の概要を示す図である。車両200は、少なくとも一部の推進力を、電力を用いて発生する車両である。一例として車両200は、全ての推進力をモーター等の電力駆動機器で発生させる電気自動車、または、モーター等の電力駆動機器と、ガソリン等の燃料で駆動する内燃機関とを併用するハイブリッド車である。
車両200は、モーター等の電力駆動機器を制御する制御装置210(外部装置)を備える。制御装置210には、半導体モジュール100が設けられている。半導体モジュール100は、電力駆動機器に供給する電力を制御してよい。
図17は、本発明の一つの実施形態に係る半導体モジュール100の主回路図である。半導体モジュール100は、車両のモーターを駆動する車載用ユニットの一部であってよい。半導体モジュール100は、出力端子U、VおよびWを有する三相交流インバータ回路として機能してよい。
半導体チップ78‐1、78‐2および78‐3は半導体モジュール100における下アームを、複数の半導体チップ78‐4、78‐5および78‐6は半導体モジュール100における上アームを構成してよい。一組の半導体チップ78‐1、78-4はレグを構成してよい。一組の半導体チップ78‐2、78-5、一組の半導体チップ78‐3、78-6も同様にレグを構成してよい。半導体チップ78‐1においては、エミッタ電極が入力端子N1に、コレクタ電極が出力端子Uに、それぞれ電気的に接続してよい。半導体チップ78‐4においては、エミッタ電極が出力端子Uに、コレクタ電極が入力端子P1に、それぞれ電気的に接続してよい。同様に、半導体チップ78‐2、78-3においては、エミッタ電極がそれぞれ入力端子N2、N3に、コレクタ電極がそれぞれ出力端子V、Wに、電気的に接続してよい。さらに、半導体チップ78‐5、78‐6においては、エミッタ電極がそれぞれ出力端子V、Wに、コレクタ電極がそれぞれ入力端子P2、P3に、電気的に接続してよい。
各半導体チップ78‐1から78‐6は、半導体チップ78の制御電極パッドに入力される信号により交互にスイッチングされてよい。本例において、各半導体チップ78はスイッチング時に発熱してよい。入力端子P1、P2およびP3は外部電源の正極に、入力端子N1、N2およびN3は負極に、出力端子U、V,およびWは負荷にそれぞれ接続してよい。入力端子P1、P2およびP3は互いに電気的に接続されてよく、また、他の入力端子N1、N2およびN3も互いに電気的に接続されてよい。
半導体モジュール100において、複数の半導体チップ78‐1から78‐6は、それぞれRC‐IGBT(逆導通IGBT)半導体チップであってよい。RC‐IGBT半導体チップにおいて、IGBTおよび還流ダイオード(FWD)は一体形成され、且つ、IGBTおよびFWDは逆並列に接続されてよい。複数の半導体チップ78‐1から78‐6は、それぞれMOSFETやIGBTなどのトランジスタとダイオードとの組み合わせを含んでよい。トランジスタおよびダイオードのチップ基板は、シリコン基板、炭化ケイ素基板や窒化ガリウム基板であってよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・・冷却装置、20・・・天板、22・・・上面、24・・・下面、40・・・ケース部、41・・・外縁部、42・・・開口部、63・・・側壁、64・・・底板、65・・・上面、66・・・下面、70・・・半導体装置、72・・・収容部、74・・・封止部、76・・・回路基板、78・・・半導体チップ、92・・・冷媒流通部、94・・・冷却フィン部、100・・・半導体モジュール、102・・・冷却フィン部、110・・・折れ線部、111・・・第1の直線部、112・・・第2の直線部、113・・・直線、114・・・直線、115・・・上端位置、116・・・下端位置、121・・・第1の梁部、122・・・第2の梁部、123・・・空間、131・・・第1のプレート、132・・・第2のプレート、133・・・折れ線部分、134・・・第1の開口、135・・・折れ線部分、136・・・第2の開口、140・・・空間、150・・・貫通空間、200・・・車両、210・・・制御装置

Claims (13)

  1. 半導体チップを含む半導体モジュール用の冷却装置であって、
    冷媒が導入される冷媒流通部が設けられたケース部と、
    前記冷媒流通部に配置された冷却フィン部と
    を備え、
    前記ケース部は、上面側に前記半導体チップが配置され、下面に前記冷却フィン部が設けられている天板を有し、
    前記冷却フィン部は、前記天板の上面と垂直な方向から見た上面視において、
    第1の方向に沿って離散的に配置されており、且つ、それぞれが第2の方向に向かって延伸して設けられた複数の折れ線部と、
    前記第1の方向において隣り合う2つの前記折れ線部の間に配置された第1の梁部および第2の梁部と
    を有し、
    前記折れ線部は、前記上面視において、前記第2の方向に対して傾きを有する第1の直線部と、前記第2の方向に対して前記第1の直線部とは逆の傾きを有する第2の直線部とが、前記第2の方向に沿って交互に配置されており、
    前記第1の梁部は、前記第1の直線部と同一の幅を有し、前記第1の直線部と同一の方向に延長して設けられ、且つ、前記隣り合う2つの前記折れ線部の2つの前記第1の直線部と同一の直線に沿って配置され、
    前記第2の梁部は、前記第2の直線部と同一の幅を有し、前記第2の直線部と同一の方向に延長して設けられ、且つ、前記隣り合う2つの前記折れ線部の2つの前記第2の直線部と同一の直線に沿って配置され、
    前記第1の梁部および前記第2の梁部は、前記天板の上面と垂直な高さ方向において、異なる高さ位置に配置されている冷却装置。
  2. 前記第1の梁部および前記第2の梁部のそれぞれは、いずれかの前記折れ線部から、当該折れ線部と隣り合う他の前記折れ線部まで設けられている
    請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記折れ線部は、前記高さ方向において、予め定められた上端位置から下端位置まで連続して設けられており、
    前記第1の梁部および前記第2の梁部は、前記上端位置から前記下端位置までの範囲内において、前記第1の梁部および前記第2の梁部の前記高さ方向における位置が交互になるように配置されている
    請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 前記冷却フィン部は、
    前記折れ線部の前記高さ方向における一部となる折れ線部分と、前記第1の梁部とが設けられた第1のプレートと、
    前記折れ線部の前記高さ方向における一部となる折れ線部分と、前記第2の梁部とが設けられた第2のプレートと
    を有し、
    前記第1のプレートと、前記第2のプレートとが、前記折れ線部分が重なるように前記高さ方向において交互に積層されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記第1のプレートは、前記上面視において前記折れ線部分と前記第1の梁部とで囲まれた第1の開口が設けられており、
    前記第2のプレートは、前記上面視において前記折れ線部分と前記第2の梁部とで囲まれた第2の開口が設けられており、
    前記第1の開口および前記第2の開口は、前記上面視において互いに鏡像の形状を有する
    請求項4に記載の冷却装置。
  6. 前記第1の開口および前記第2の開口の前記上面視における形状は平行四辺形である
    請求項5に記載の冷却装置。
  7. 前記第1のプレートおよび前記第2のプレートが積層された状態で、前記第1の開口および前記第2の開口は部分的に重なって配置されており、
    前記第1の開口および前記第2の開口が重なる部分の前記上面視における形状は菱形である
    請求項6に記載の冷却装置。
  8. 前記第1の方向における前記折れ線部の間隔が、前記第1のプレートおよび前記第2のプレートの各プレートの厚み以上である
    請求項4から7のいずれか一項に記載の冷却装置。
  9. 前記第1の方向において隣り合う二つの前記折れ線部の間には、前記第2方向から見ていずれの前記折れ線部とも重ならない貫通空間が配置されており、
    前記第1の梁部および前記第2の梁部は、前記貫通空間を横切って配置されている
    請求項1から8のいずれか一項に記載の冷却装置。
  10. 前記第1の直線部の前記第2の方向に対する傾きの絶対値と、前記第2の直線部の前記第2の方向に対する傾きの絶対値とは、いずれも35度以下である
    請求項1から9のいずれか一項に記載の冷却装置。
  11. 前記平行四辺形の長辺の長さは、前記平行四辺形の短辺の長さの3倍より大きい
    請求項6に記載の冷却装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の冷却装置と、
    前記天板の上方に配置された半導体装置と
    を備える半導体モジュール。
  13. 請求項12に記載の半導体モジュールを備える車両。
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