JP7199870B2 - センサ、電磁石ユニットおよび真空ポンプ - Google Patents

センサ、電磁石ユニットおよび真空ポンプ Download PDF

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Description

本発明は、センサ、電磁石ユニットおよび電磁石ユニットを備えた真空ポンプに関する。
特許文献1には、回転翼をモータによって回転させる真空ポンプが開示される。特許文献1の真空ポンプにおいて、モータは、ロータシャフトを磁力によって非接触で支持する磁気軸受を備える。磁気軸受は、ロータの外周側に配置される環状のコアと、コアから内周側に突出する突極にコイルを巻回した磁極を周方向に複数配置した電磁石と、軸線方向と直交する方向のロータの変位を検出するラジアルセンサを備える。ラジアルセンサは、周方向に配列した2組のセンサコイルに流れる電流の差からロータの変位を検出する。
特開2017-20520号公報
センサコイルの巻線は、センサ基板へ引き回されてセンサ基板のランドに半田付けされる。軸線方向から見てセンサコイルと重なるようにセンサ基板を配置した場合、巻線は、コイルからセンサ基板の外周側へ引き出され、センサ基板の縁に掛けてランドへ引き回される。このように巻線を引き回した場合に、巻線を掛ける位置がセンサコイルやランドに対してずれていると、半田付け時に巻線が動くおそれがあるため、巻線の半田付けの作業性が低下するおそれがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、センサ基板の縁に掛けてランドへ引き回される巻線が動くことを抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明のセンサは、センサコアと、前記センサコアに巻かれたセンサコイルと、前記センサコイルから引き出された巻線が半田付けされるセンサ基板と、を有し、前記巻線は、前記センサ基板の端部に設けられた巻線保持部を経由して前記センサ基板のランドへ延びており、前記センサコイルは、コイルボビンを介して前記センサコアに巻かれており、前記センサ基板は、前記コイルボビンに固定され、前記コイルボビンは、前記センサ基板に形成された基板側位置規制部を介して前記センサ基板の移動を規制するボビン側位置規制部を備え、前記コイルボビンは、前記センサコイルが巻かれる胴部と、前記胴部の端部に設けられたフランジとを備え、前記フランジは、前記胴部とは反対側へ引き出される前記巻線が配置される巻線引き出し部を備え、前記ボビン側位置規制部は、前記フランジに対して前記胴部とは反対側に配置され、前記ボビン側位置規制部と前記フランジは繋ぎ部を介して繋がっており、前記センサ基板は、前記ボビン側位置規制部と前記フランジとの間に配置される接着剤を介して前記コイルボビンに固定されることを特徴とする。
本発明のセンサは、センサ基板の端部に巻線保持部が設けられているので、センサ基板の端部を経由してランドへ引き回した巻線がセンサ基板の端部に沿って移動することを抑制できる。これにより、半田付け時に巻線が動くことを抑制でき、半田付けの作業性が低下することを抑制できる。
本発明において、前記センサコイルは、コイルボビンを介して前記センサコアに巻かれており、前記センサ基板は、前記コイルボビンに固定され、前記コイルボビンは、前記センサ基板に形成された基板側位置規制部を介して前記センサ基板の移動を規制するボビン側位置規制部を備える。このようにすると、センサコイルに対するセンサ基板の相対移動を規制できる。従って、巻線が動くことを抑制できるので、巻線の損傷を抑制できる。また、コイルボビンに対してセンサ基板を固定するので、センサ基板の固定用の部材を別途設ける必要がない。従って、部品点数の増加を抑制できる。
本発明において、前記コイルボビンは、前記センサコイルが巻かれる胴部と、前記胴部の端部に設けられたフランジとを備え、前記フランジは、前記胴部とは反対側へ引き出される前記巻線が配置される巻線引き出し部を備える。このようにすると、センサコイルと巻線保持部との間において、巻線引き出し部によって巻線を保持できる。従って、巻線保持部から巻線が外れるおそれが少ないので、巻線の損傷を抑制できる。
本発明において、前記ボビン側位置規制部は、前記フランジに対して前記胴部とは反対側に配置され、前記ボビン側位置規制部と前記フランジは繋ぎ部を介して繋がっており、前記センサ基板は、前記ボビン側位置規制部と前記フランジとの間に配置される接着剤を介して前記コイルボビンに固定されることが好ましい。このようにすると、ボビン側位置規制部および繋ぎ部によって接着剤の流出を規制できるので、センサ基板の固定強度を向上させることができる。
本発明において、前記巻線保持部は、前記センサ基板の端面に設けられた溝であることが好ましい。このようにすると、巻線をランドの側へ引き回す際に、溝の位置に巻線を掛けるだけで容易に巻線を保持させることができる。
本発明において、前記基板側位置規制部は、前記センサ基板の端部を切り欠いた凹部であり、前記ボビン側位置規制部は、前記センサ基板の側へ突出する壁部であり、前記フランジの前記センサ基板側の端部は、前記ボビン側位置規制部のセンサ基板側の端部より低い位置にあることが好ましい。このようにすると、凹部と壁部とを嵌合させてセンサ基板の移動を規制し、且つ、フランジとセンサ基板とを当接させてセンサ基板の位置決めを行うことができる。
本発明において、前記巻線引き出し部は、前記壁部の幅方向の両側に設けられ、前記巻線保持部は、前記凹部の幅方向の両側に設けられていることが好ましい。このようにすると、壁部(ボビン側位置規制部)の両側に巻き始め用の巻線と巻き終り用の巻線を引き出すことができる。また、各巻線の引き出し位置の近傍に巻線保持部を設けることができる。従って、巻線を引き回す長さを短くすることができ、巻線が移動するおそれを少なくすることができる。
本発明において、前記センサ基板が円環状である場合には、前記基板側位置規制部は、前記センサ基板の外周縁に設けられ、前記基板側位置規制部と前記ボビン側位置規制部によって、前記コイルボビンに対する前記センサ基板の周方向の相対移動が規制される。このようにすると、センサ基板の外周縁に巻線を掛けて内周側のランドまで引き回す際に、センサ基板の外周縁に沿って巻線が移動するおそれを少なくすることができる。
次に、本発明の電磁石ユニットは、磁力によってロータを非接触で支持する電磁石と、前記ロータの位置を検出する上記のセンサと、を有することを特徴とする。
次に、本発明のポンプ装置は、ケースと、前記ケースの内部に配置される回転翼および固定翼と、前記回転翼を回転させるモータと、を有し、前記モータは、ロータおよびステータと、前記ロータを支持する磁気軸受と、を備え、前記磁気軸受は、上記の電磁石ユニットを備えることを特徴とする。
本発明によれば、センサ基板の端部に巻線保持部が設けられているので、センサ基板の端部を経由してランドへ引き回した巻線がセンサ基板の端部に沿って動くことを抑制できる。これにより、半田付け時に巻線が動くことを抑制でき、巻線の半田付けの作業性が低下することを抑制できる。また、センサコイルに対するセンサ基板の相対移動を規制でき、巻線が動くことを抑制できるので、巻線の損傷を抑制できる。また、コイルボビンに対してセンサ基板を固定するので、センサ基板の固定用の部材を別途設ける必要がない。従って、部品点数の増加を抑制できる。さらに、センサコイルと巻線保持部との間において、巻線保持部から巻線が外れるおそれが少ないので、巻線の損傷を抑制できる。加えて、ボビン側位置規制部および繋ぎ部によって接着剤の流出を規制できるので、センサ基板の固定強度を向上させることができる。
本発明を適用した真空ポンプの断面図である。 ステータおよび電磁石ユニットの側面図である。 電磁石ユニットの分解斜視図である。 電磁石と磁気シールドの分解斜視図である。 電磁石と磁気シールドの部分断面図である。 コイルボビンの斜視図である。 コイルボビンの斜視図である。 センサの分解斜視図である。 センサ基板の側から見たセンサの平面図である。 センサの部分拡大図である。 コイルボビンを取り付けたセンサコアの部分拡大図である。 磁気シールドの配置を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明を適用したセンサを備えた真空ポンプの実施形態を説明する。本明細書において、モータの軸線方向Lの一方側を出力側L1とし、軸線方向Lの他方側を反出力側L2とする。
(真空ポンプの全体構成)
図1は本発明を適用した真空ポンプ100の断面図である。真空ポンプ100は、ケース10と、ケース10内に配置された回転翼11および固定翼12と、回転翼11を回転させるモータ1を備える。モータ1は、ケース10に固定されるステータ2と、ステータ2の径方向の中心に配置されるロータ3と、ロータ3を非接触で支持する磁気軸受4を備える。ステータ2および磁気軸受4は、筒状のステータケース13の内周面に固定され、ステータケース13を介してケース10に固定される。ロータ3は軸線方向Lに延在し、ステータケース13から出力側L1に突出する出力軸31を備える。回転翼11は、ロータフランジ5を介して出力軸31に固定される。回転翼11と固定翼12は、軸線方向Lに沿って交互に配置される。
ケース10は、ステータケース13に反出力側L2から当接するベース14と、軸線方向Lに延在する筒状ケース15を備える。ベース14は、筒状ケース15の反出力側L2の端部に固定される。ステータケース13は、筒状ケース15の内周側に配置され、ボルトによってベース14に固定される。筒状ケース15の出力側L1の端部には吸気口16が形成されている。筒状ケース15とベース14との間には、排気口形成部17が取り付けられている。ケース10は、排気口形成部17を貫通する排気口18を介して図示しない補助ポンプに連通する。真空ポンプ100は、モータ1によって回転翼11を回転させ、吸気口16から吸入された気体を軸線方向Lに移送して排気口18から排出する。
ステータ2は、ロータ3の軸線方向Lの略中央に配置される。磁気軸受4は、ステータ2の出力側L1および反出力側L2の2箇所において軸線方向Lと直交する方向でロータ3を支持する2組の電磁石ユニット20A、20Bと、ロータ3の反出力側L2においてロータ3の軸線方向Lの位置を検出する軸方向センサ21と、軸方向センサ21の出力に基づいて励磁されロータ3を軸線方向Lに浮いた状態で支持する2組の電磁石22を備える。電磁石ユニット20A、20Bおよび電磁石22は、ステータケース13の内周面に固定される。
2組の電磁石22は、ロータ3の反出力側L2の端部に固定される金属板32を軸線方向Lに挟んで配置される。2組の電磁石22は、それぞれ、コイル23を備えており、コ
イル23への通電によって発生する磁力により、金属板32を出力側L1および反出力側L2へ吸引する。軸方向センサ21の出力は図示しない制御装置へ送信される。制御装置は、ロータ3の軸線方向Lの変位に基づいて電磁石22のコイル23に通電し、ロータ3の軸線方向Lの位置を調節する。
図2はステータ2および電磁石ユニット20A、20Bの側面図である。本形態において、ステータ2および電磁石ユニット20A、20Bは、ロータ3を回転させるステータユニット2Aを構成する。すなわち、図2はステータユニット2Aの側面図である。図1、図2に示すように、ステータ2は、環状のステータコア24と、ステータコア24の突極25に取り付けられるコイルボビン26と、コイルボビン26を介して突極25に巻かれたコイル27を備える。なお、図1では、ステータ2および磁気軸受4の構成を模式的に示しており、コイルボビンなどの一部の部品については図示を省略している。ステータ2および電磁石ユニット20A、20Bは、ステータケース13の内側に固定され、図示しないポッティング樹脂によりモールドされている。本形態のモータ1は、ステータ2のコイル数が6であり、ロータ3の外周面に設けられた図示しないマグネットの磁極数は4である。なお、コイル数およびマグネットの磁極数は上記の数に限定されるものではなく、他の数であってもよい。
(電磁石ユニット)
出力側L1の電磁石ユニット20Aは環状であり、ロータ3の外周側に配置される。電磁石ユニット20Aは、磁力によってロータ3を非接触で支持する電磁石40Aと、ロータ3の軸線方向Lと直交する方向の位置を検出するセンサ50と、電磁石40Aとセンサ50との間に配置される環状の磁気シールド60を備える。センサ50は、電磁石40Aに対してステータ2とは軸線方向Lで反対側に配置される。
図3は電磁石ユニット20Aの分解斜視図であり、図4は電磁石40Aと磁気シールド60の分解斜視図である。電磁石40Aは、環状のコア41と、コア41の内周面から突出する突極42に取り付けられるコイルボビン43と、コイルボビン43を介して突極42に巻かれたコイル44を備える。電磁石40Aは、等角度間隔で配置された8本の突極42を備えており、コイル44の数は8である。電磁石40Aは、周方向で隣り合う2個のコイル44A、44Bの組を4組備える。周方向で隣り合う2個のコイル44A、44Bは、巻線の巻回方向が互いに逆向きであり、異なる極性の磁極が対になっている。4組のコイル44A、44Bのうちの2組は、軸線方向Lと直交するX軸上でロータ3を挟んで対向して配置される。また、他の2組は、軸線方向LおよびX軸方向と直交するY軸上でロータ3を挟んで対向して配置される。
センサ50は、環状のセンサコア51と、センサコア51の内周面から内周側に向かって突出する突極52に取り付けられるコイルボビン53と、コイルボビン53を介して突極52に巻かれたセンサコイル54と、環状のセンサ基板55を備える。センサ基板55は、センサコア51およびセンサコイル54に対して電磁石40Aが位置する側に配置され、コイルボビン53に固定される。センサ50は、周方向で隣り合う2個のセンサコイル54A、54Bの組を4組備える。4組のセンサコイル54A、54Bは、90°の角度間隔で4箇所に配置されている。各組のセンサコイル54A、54Bは、X軸方向およびY軸方向に対して45°傾いた角度位置を中心として周方向に対称に配置される。
センサ50は、センサコイル54A、54Bに流れる電流の差分に基づいてロータ3の位置を検出する渦電流センサである。すなわち、センサ50はロータ3の変位を検出する変位センサである。センサ50の信号は、軸方向センサ21の信号と同様に、図示しない制御装置へ送信される。制御装置は、ロータ3のX軸方向の位置およびY軸方向の位置に基づいて電磁石40Aのコイル44に通電して、電磁石40Aの位置におけるロータ3の
軸線方向Lと直交する方向の位置を調節する。すなわち、X軸上でロータ3を挟んで対向するコイル44への通電を制御することにより、ロータ3のX軸方向の位置を調節する。また、Y軸上でロータ3を挟んで対向するコイル44への通電を制御することにより、ロータ3のY軸方向の位置を調節する。
反出力側L2の電磁石ユニット20Bは、ロータ3を非接触で支持する電磁石40Bと、ロータ3の径方向の位置を検出するセンサ50と、電磁石40Bとセンサ50との間に配置される磁気シールド60を備える。電磁石ユニット20Bは、電磁石40Aの軸線方向Lのサイズが電磁石40Bより長く、且つ、軸線方向Lで逆向きに配置されていることを除き、電磁石ユニット20Aと同一の構成である。ロータ3は、電磁石ユニット20A、20Bにより、ステータ2の出力側L1と反出力側L2の2箇所において非接触で支持される。制御装置は、電磁石40A、40Bの位置におけるロータ3の軸線方向Lと直交する方向の位置を制御することにより、ロータ3の傾きを調節する。
(磁気シールド)
図5は電磁石40Aと磁気シールド60の部分断面図であり、図3のA-A位置の断面図である。磁気シールド60は、電磁石40Aとセンサ50との間に配置され、軸線方向Lでセンサ50および電磁石40Aと対向する。図3、図4に示すように、磁気シールド60は環状であり、電磁石40Aのコイル44を軸線方向Lから見て覆うように配置されている。磁気シールド60は、環状の積層鋼板の出力側L1の表面および反出力側L2の表面を絶縁シートで覆った磁気シールド板である。
磁気シールド60は、電磁石40Aのコイルボビン43に固定される。電磁石40Aは8個のコイルボビン43を備えており、各コイルボビン43は、磁気シールド60に出力側L1から接触する第1接触部と、磁気シールド60に反出力側L2から接触する第2接触部を備える。第1接触部は、後述する係止部48に設けられ、第2接触部は後述するフランジ432に設けられる。磁気シールド60は、等角度間隔で8箇所に設けられた第1接触部および第2接触部によって軸線方向Lの両側から挟まれて、コイルボビン43に固定される。
図6、図7はコイルボビン43の斜視図である。コイルボビン43は、突極42に取り付けられる筒状の胴部431と、胴部431の一方側の端部に設けられたフランジ432と、胴部431の他方側の端部に設けられたフランジ433と、フランジ432に対して胴部431とは反対側に設けられたコア覆い部451、452を備える。胴部431はコア41の径方向に延びており、フランジ432は胴部431の外周側の端部(センサ50の外周側)に設けられ、フランジ433は胴部431の内周側の端部(センサ50の内周側)に設けられている。胴部431にはコイル44が巻かれている。図4に示すように、コア覆い部451はフランジ432から外周側へ突出し、コア41の環状部411を出力側L1から覆っている。また、コア覆い部452はコア41の環状部411を反出力側L2から覆っている。
出力側L1のコア覆い部451は、外周側のフランジ432に対して胴部431とは反対側に配置される壁部46と、フランジ432と壁部46とを繋ぐ繋ぎ部47を備える。胴部431は角筒状であり、繋ぎ部47は胴部431の出力側L1の縁から外周側へ延びている。繋ぎ部47の外周側の端部は、壁部46の反出力側L2の端部と繋がっている。壁部46は軸線方向Lに延びており、壁部46の出力側L1の端部は、フランジ432の出力側L1の端部よりも出力側L1へ突出している。図5に示すように、壁部46の出力側L1の端面には、センサ50と軸線方向Lで当接する位置決め部461が設けられている。後述するように、センサ50のコイルボビン53は、反出力側L2へ突出する壁部であるボビン側位置規制部56を備えており、壁部46の出力側L1の端面に設けられた位
置決め部461は、ボビン側位置規制部56の反出力側L2の端面に設けられた位置決め部561と軸線方向Lに当接する。
コイルボビン43は、壁部46からフランジ432側へ突出するフック状の係止部48を備える。図5に示すように、係止部48は、フランジ432の出力側L1の端面434よりも出力側L1に位置する。磁気シールド60はフランジ432の出力側L1の端面434に載っており、磁気シールド60の外周側の端部は係止部48によって出力側L1から係止されている。すなわち、係止部48の反出力側L2の面481が磁気シールド60に出力側L1から接触する第1接触部であり、フランジ432の出力側L1の端面434が磁気シールド60に反出力側L2から接触する第2接触部である。
壁部46は、係止部48の反出力側L2を貫通する貫通部49を備える。貫通部49は、壁部46の幅方向の略中央に設けられ、係止部48と略同一幅で軸線方向Lに延びている。貫通部49は、壁部46と繋ぎ部47とが繋がる角部を越えて繋ぎ部47の途中まで延びている。図7に示すように、磁気シールド60の外周側の端面は、貫通部49の周方向の一方側の縁491と他方側の縁492の2箇所に当接する。すなわち、壁部46は、磁気シールド60の外周面に対して径方向に当接する当接部を備えており、当接部は、貫通部49の周方向の一方側の縁491および他方側の縁492の2箇所である。
磁気シールド60を固定するときは、壁部46を外周側へ倒して係止部48を外周側へ退避させる。コイルボビン43は樹脂製であり、壁部46を外周側へ倒すと、壁部46とフランジ432とを繋ぐ繋ぎ部47が弾性変形する。フランジ432の出力側L1の端面に磁気シールド60を載せて壁部46を内周側へ戻すと、係止部48によって磁気シールド60が係止される。壁部46および繋ぎ部47には貫通部49が形成されているため、剛性が低減されており、外周側へ容易に撓むようになっている。係止部48は、壁部46および繋ぎ部47が撓んだ姿勢から元の姿勢に戻る際に発生する弾性復帰力によって、磁気シールド60に弾性接触する。
係止部48の出力側L1の面は、フランジ432側へ向かうに従って反出力側L2へ向かう方向に傾斜する傾斜部482を備える。従って、磁気シールド60の外周縁を傾斜部482に載せて反出力側L2へ押圧すると、8箇所の壁部46が外周側へ倒れて磁気シールド60が傾斜部482に沿ってスライドし、係止部48によって磁気シールド60の外周縁が係止される。よって、磁気シールド60を簡単に取り付けることができる。
反出力側L2の電磁石ユニット20Bにおいても、電磁石40Bのコイルボビン43に磁気シールド60が固定されている。反出力側L2の電磁石ユニット20Bにおける磁気シールド60の固定構造は、出力側L1の電磁石ユニット20Aと同じであるため、説明は省略する。
(センサ基板の固定構造および巻線の接続構造)
図8はセンサ50の分解斜視図であり、図9はセンサ基板55の側から見たセンサ50の底面図である。図8に示すように、センサコイル54が巻かれているコイルボビン53の外周側の端部には、センサ基板55が位置する側へ突出するボビン側位置規制部56が設けられている。ボビン側位置規制部56は周方向の幅が一定の壁部であり、反出力側L2へ向かって突出する。上記のように、ボビン側位置規制部56の反出力側L2の端面は、電磁石40Aのコイルボビン43に設けられた位置決め部461と軸線方向Lに当接する位置決め部561である(図5参照)。センサ50は、コイルボビン43の位置決め部461と、コイルボビン53の位置決め部561とが軸線方向Lに当接することによって軸線方向Lで位置決めされる。
図8に示すように、センサ基板55は、配線パターンおよびランドが形成された環状部551と、環状部551の外周縁から径方向外側へ突出した突出部552を備える。周方向で隣り合う突出部552の間は、センサ基板55の外周側の端部554を径方向内側へ向かって切り欠いた凹部である。この凹部は、コイルボビン53に設けられたボビン側位置規制部56の先端部と嵌合する基板側位置規制部57である。ボビン側位置規制部56は、基板側位置規制部57を介してセンサ基板55の周方向の移動を規制する。
ボビン側位置規制部56は、各コイルボビン53にそれぞれ1箇所ずつ設けられている。本形態では、周方向で隣り合う2個のセンサコイル54A、54Bの組が90°の角度間隔で4組設けられている。従って、周方向で隣り合う2箇所のボビン側位置規制部56の組が90°の角度間隔で4箇所に設けられている。センサ基板55には、ボビン側位置規制部56の配置に対応するように、周方向で隣り合う2箇所の基板側位置規制部57が90°の角度間隔で4組形成されている。
センサ基板55には、各センサコイル54から引き出された巻線541(図9~図11参照)が半田付けされる。各センサコイル54からは、巻き始め側の巻線541と、巻き終り側の巻線541の2本が引き出される。巻線541は、各ボビン側位置規制部56の周方向の両側からそれぞれ1本ずつ外周側へ引き出される。巻線541は、センサ基板55の外周側の端部554を経由して、センサ基板55の反出力側L2の基板面553へ引き回され、図示しないランドに半田付けされる。センサ基板55の外周側の端部554には、巻線541の周方向の移動を規制する巻線保持部58が設けられている。巻線541は、巻線保持部58を経由して基板面553のランドへ延びている。
巻線保持部58はセンサ基板55の外周側の端面555に設けられた溝であり、基板側位置規制部57の周方向の両側にそれぞれ1箇所ずつ設けられている。巻線保持部58は、突出部552の径方向の先端面を内周側へ円弧状に窪ませた溝であり、センサ基板55の出力側L1の基板面から反出力側L2の基板面まで軸線方向Lに延びている。図9に示すように、巻線541は、巻線保持部58に掛けられてセンサ基板55の出力側L1から反出力側L2へ引き回され、反出力側L2の基板面に沿ってセンサ基板55の内周側へ引き回される。
図10はコイルボビン53およびセンサコア51の部分拡大図である。また、図11はセンサ50の部分拡大図であり、コイルボビン53にセンサ基板55を固定した状態を示す。図10、図11は、反出力側L2から見た斜視図である。図10に示すように、コイルボビン53は、センサコア51の突極52に取り付けられる筒状の胴部531と、胴部531の一方側の端部に設けられたフランジ532と、胴部531の他方側の端部に設けられたフランジ533と、繋ぎ部534を介してフランジ532と繋がるボビン側位置規制部56を備える。胴部531は径方向に延びており、フランジ532は胴部531の外周側の端部に設けられている。繋ぎ部534は、センサコア51の環状部511を反出力側L2から覆っている。フランジ532の反出力側L2の端部は、ボビン側位置規制部56の反出力側L2の端部より出力側L1に位置する。
コイルボビン53のフランジ532は、胴部531とは反対側(すなわち、外周側)へ引き出される巻線541が配置される巻線引き出し部535を備える。巻線引き出し部535は、フランジ532の反出力側L2の縁を切り欠いた切り欠き部である。巻線引き出し部535は、フランジ532の周方向の両端寄りの2箇所に形成されている。フランジ532は、外周側から見てボビン側位置規制部56の周方向の両側まで延びており、ボビン側位置規制部56の周方向の両側に1箇所ずつ巻線引き出し部535が設けられている。従って、巻き始め側と巻き終り側の2本の巻線541は、巻線引き出し部535からボビン側位置規制部56の周方向の両側へ引き出される。
図11に示すように、センサ基板55には、センサ基板55の外周側の端部554を切り欠いた凹部である基板側位置規制部57が設けられ、基板側位置規制部57の周方向の両側に1箇所ずつ巻線保持部58が設けられている。従って、基板側位置規制部57にボビン側位置規制部56を嵌合させると、ボビン側位置規制部56の周方向の両側には、巻線引き出し部535および巻線保持部58がそれぞれ1箇所ずつ設けられる。本形態では、ボビン側位置規制部56の周方向の両側において、巻線引き出し部535と巻線保持部58の周方向の位置は略同一である。従って、巻線引き出し部535から引き出した巻線541が巻線保持部58を経由して基板面553へ引き回される際の巻き線541の経路長を短くすることができる。
図10に示すように、ボビン53の外周側の端部において、フランジ532、繋ぎ部534、およびボビン側位置規制部56は、センサ基板55の側へ開口する凹溝59を形成している。センサ基板55は、フランジ532の反出力側L2の端面に当接することによってコイルボビン53に対して軸線方向Lに位置決めされ、凹溝59に配置される接着剤によってコイルボビン53に固定される。繋ぎ部534は、フランジ532の周方向の幅と略同一幅に形成され、ボビン側位置規制部56の周方向の両側まで拡がっている。従って、ボビン側位置規制部56とフランジ532との間に配置された接着剤がコイルボビン53とコア51との隙間へ流出することが抑制される。
(本形態の主な作用効果)
以上説明したように、本形態の真空ポンプ100は、回転翼11を回転させるためのモータ1を備える。モータ1は、ロータ3およびステータ2と、磁力によってロータ3を非接触で支持する磁気軸受4を備える。磁気軸受4は、ステータ2の出力側L1に配置される電磁石ユニット20Aと、ステータ2の反出力側L2に配置される電磁石ユニット20Bを備えており、ステータ2の出力側L1と反出力側L2の2箇所においてロータ3を非接触で支持する。電磁石ユニット20A、20Bは、ロータ3の位置を検出するセンサ50を備える。センサ50は、センサコア51と、コイルボビン53を介してセンサコア51に巻かれたセンサコイル54と、センサコイル54から引き出された巻線541が半田付けされるセンサ基板55と、を有しており、巻線541は、センサ基板55の端部554に設けられた巻線保持部58を経由してセンサ基板55のランドへ引き回される。このように、センサ基板55の端部554に巻線保持部58を設けることによって、センサ基板55の端部554を経由してランドへ引き回した巻線541がセンサ基板55の端部554に沿って移動することを抑制できる。これにより、半田付け時に巻線541が動くことを抑制でき、巻線541をランドに半田付けする際の作業性が低下することを抑制できる。
本形態の巻線保持部58は、センサ基板55の端面555に設けられた溝である。従って、巻線541をランドの側へ引き回す際に、溝の位置に巻線541を掛けるだけで容易に巻線541を保持させることができる。また、巻線541の位置決めが容易であるため、巻線541をセンサ基板55に接続する作業の作業時間を短縮できる。
本形態のコイルボビン53は、センサ基板55に形成された基板側位置規制部57を介してセンサ基板55の移動を規制するボビン側位置規制部56を備えている。従って、センサコイル54に対するセンサ基板55の相対移動を規制できるため、巻線541が動くことを抑制できる。よって、巻線541の損傷を抑制できる。また、コイルボビンに対してセンサ基板を固定するので、センサ基板の固定用の部材を別途設ける必要がない。従って、部品点数の増加を抑制できる。
本形態では、センサ基板55が円環状であり、基板側位置規制部57はセンサ基板55
の外周縁に設けられ、基板側位置規制部57とボビン側位置規制部56によって、コイルボビン53に対するセンサ基板55の周方向の相対移動が規制される。従って、センサ基板55の外周縁に巻線541を掛けて内周側のランドまで引き回す際に、センサ基板55の外周縁に沿って巻線541が移動するおそれを少なくすることができる。
本形態のコイルボビン53は、センサコイル54が巻かれる胴部531と、胴部531の端部に設けられたフランジ532とを備え、フランジ532は、胴部531とは反対側へ引き出される巻線541が配置される巻線引き出し部58を備えている。従って、センサコイル54と巻線保持部58との間において、巻線引き出し部58によって巻線541を保持できる。従って、巻線保持部58から巻線541が外れるおそれが少ないので、巻線541の損傷を抑制できる。
本形態のコイルボビン53は、外周側のフランジ532と、フランジ532に対して胴部531とは反対側に配置されるボビン側位置規制部56とが繋ぎ部54を介して繋がっており、フランジ532とボビン側位置規制部56との間にセンサ基板55を固定するための接着剤が配置される。従って、繋ぎ部534およびボビン側位置規制部56によって接着剤の流出を規制できるため、センサ基板55の固定強度を向上させることができる。
本形態では、センサ基板55の端部554を切り欠いた凹部が基板側位置規制部57であり、ボビン側位置規制部56は、繋ぎ部534から反出力側L2(センサ基板55の側)へ突出する壁部である。コイルボビン53は、フランジ532の反出力側L2の端部がボビン側位置規制部56のセンサ基板55側の端部より低い位置(すなわち、出力側L1)にあるため、フランジ532の反出力側L2の端部にセンサ基板55を当接させてセンサ基板55の軸線方向Lの位置決めを行うことができる。また、このとき、凹部(基板側位置規制部57)と壁部(ボビン側位置規制部56)の先端部とを嵌合させてセンサ基板55の周方向の移動を規制することができる。
本形態において、コイルボビン53の巻線引き出し部535は、ボビン側位置規制部56(壁部)の幅方向の両側に設けられ、センサ基板55の巻線保持部58は、基板側位置規制部57(凹部)の幅方向の両側に設けられている。従って、ボビン側位置規制部56の両側に巻き始め用の巻線541と巻き終り用の巻線541を引き出すことができる。また、各巻線541の引き出し位置の近傍に巻線保持部58を設けることができる。従って、巻線541を引き回す長さを短くすることができ、巻線541が移動するおそれを少なくすることができる。
(変形例)
(1)図12は、磁気シールド60の配置を示す説明図である。図12(a)は上記形態の磁気シールド60の配置を模式的に示しており、センサ50と電磁石40Aとの間に磁気シールド60が配置される。図12(a)の配置では、上記形態のように、電磁石40Aのコイルボビン43に磁気シールド60を固定する。あるいは、センサ50のコイルボビン53に磁気シールド60を固定することもできる。センサ50のコイルボビン53に磁気シールド60を固定する場合には、センサ基板55をセンサコイル54に対して磁気シールド60とは反対側に配置することもできる。
モータ1は、図12(b)~(c)に示すように、電磁石40Aとセンサ50の位置を入れ換えた構成を採用することもできる。この場合には、センサ50の軸線方向Lの両側に磁束発生源が配置される。すなわち、センサ50の出力側L1に電磁石40Aのコイル44が配置され、センサ50の反出力側L2にステータ2のコイル27が配置される。従って、センサ50と電磁石40Aとの間、および、センサ50とステータ2との間の2箇所のうち、少なくとも一方の位置に磁気シールド60を配置することが好ましい。
例えば、図12(b)に示すように、センサ50と電磁石40Aとの間に磁気シールド60を配置することによって、電磁石40Aのコイル44で発生する磁束の影響を低減させることができる。この場合には、電磁石40Aのコイルボビン43、および、センサ50のコイルボビン53のいずれかに磁気シールド60を固定する。また、図12(c)に示すように、センサ50とステータ2との間に磁気シールド60を配置することによって、ステータ2のコイル27で発生する磁束の影響を低減させることができる。この場合には、ステータ2のコイルボビン26、および、センサ50のコイルボビン53のいずれかに磁気シールド60を固定する。あるいは、図12(d)に示すように、センサ50と電磁石40Aとの間、および、センサ50とステータ2との間の2箇所にそれぞれ磁気シールド60を配置してもよい。いずれの構成においても、磁気シールド60によってセンサ50に対する磁束の影響を低減させることができる。また、磁気シールド60をコイルボビンに固定することによって、部品点数の増大、およびステータユニット2Aの大型化を抑制できる。
(2)上記形態では、ボビン側位置規制部56がコイルボビン53に形成された壁部であり、基板側位置規制部57がセンサ基板55に形成された凹部であったが、ボビン側位置規制部56と基板側位置規制部57は、上記と異なる形態であってもよい。例えば、基板側位置規制部57は、凹部でなく穴であってもよい。また、ボビン側位置規制部56が壁部の先端面に形成された凹部であり、基板側位置規制部57はセンサ基板55の外周縁から突出する突出部であってもよい

(3)上記形態では、巻線保持部58はセンサ基板55の端面に形成された円弧状の溝であったが、巻線保持部は円弧状以外の形状の切り欠きでもよい。また、巻線保持部は、センサ基板55の端部554に設けられた突起でもよい。例えば、センサ基板55の端部554にピンを取り付けて、巻線541をピンに掛けて保持させてもよい。もしくは、ピンを2本設けて、2本のピンの間に巻線541を保持させてもよい。この場合に、ピンの突出方向は、軸線方向Lであってもよいし、径方向であっても良い。このような構成であっても、巻線保持部に巻線541を掛けるだけで容易に巻線541を保持させることができ、巻線541が動くことを抑制できる。
(4)上記形態では、巻線保持部58はセンサ基板55の外周側の端部554に設けられているが、センサ基板55の内周側の端部に同様の巻線保持部を設け、巻線541をセンサ基板55の内周側へ引き出し、センサ基板55の内周側の端部に掛けてランドへ引き回すこともできる。また、上記形態は、本発明を環状のセンサ基板55を備えたセンサ50に適用するものであったが、本発明は、センサ基板55が環状でない場合においても適用可能である。すなわち、本発明は、センサコイルの巻線がセンサ基板の端部に掛けられてランドへ引き回される形態に適用可能である。
1…モータ、2…ステータ、2A…ステータユニット、3…ロータ、4…磁気軸受、5…ロータフランジ、10…ケース、11…回転翼、12…固定翼、13…ステータケース、14…ベース、15…筒状ケース、16…吸気口、17…排気口形成部、18…排気口、20A、20B…電磁石ユニット、21…軸方向センサ、22…電磁石、23…コイル、24…ステータコア、25…突極、26…コイルボビン、27…コイル、31…出力軸、32…金属板、40A、40B…電磁石、41…コア、42…突極、43…コイルボビン、44、44A、44B…コイル、46…壁部、47…繋ぎ部、48…係止部、49…貫通部、50…センサ、51…センサコア、52…突極、53…コイルボビン、54、54A、54B…センサコイル、55…センサ基板、56…ボビン側位置規制部、57…基板
側位置規制部、58…巻線保持部、59…凹溝、60…磁気シールド、100…真空ポンプ、411…環状部、431…胴部、432、433…フランジ、434…フランジ出力側の端面、451、452…コア覆い部、461…位置決め部、481…係止部の反出力側の面、482…傾斜部、491…貫通部の周方向の一方側の縁、492…貫通部の周方向の他方側の縁、511…環状部、531…胴部、532、533…フランジ、534…繋ぎ部、535…巻線引き出し部、541…巻線、551…環状部、552…突出部、553…基板面、554…センサ基板の外周側の端部、555…センサ基板の外周側の端面、561…位置決め部、L…軸線方向、L1…出力側、L2…反出力側

Claims (7)

  1. センサコアと、
    前記センサコアに巻かれたセンサコイルと、
    前記センサコイルから引き出された巻線が半田付けされるセンサ基板と、を有し、
    前記巻線は、前記センサ基板の端部に設けられた巻線保持部を経由して前記センサ基板のランドへ延びており、
    前記センサコイルは、コイルボビンを介して前記センサコアに巻かれており、
    前記センサ基板は、前記コイルボビンに固定され、
    前記コイルボビンは、前記センサ基板に形成された基板側位置規制部を介して前記センサ基板の移動を規制するボビン側位置規制部を備え、
    前記コイルボビンは、前記センサコイルが巻かれる胴部と、前記胴部の端部に設けられたフランジとを備え、
    前記フランジは、前記胴部とは反対側へ引き出される前記巻線が配置される巻線引き出し部を備え、
    前記ボビン側位置規制部は、前記フランジに対して前記胴部とは反対側に配置され、
    前記ボビン側位置規制部と前記フランジは繋ぎ部を介して繋がっており、
    前記センサ基板は、前記ボビン側位置規制部と前記フランジとの間に配置される接着剤を介して前記コイルボビンに固定されることを特徴とするセンサ。
  2. 前記巻線保持部は、前記センサ基板の端面に設けられた溝であることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記基板側位置規制部は、前記センサ基板の端部を切り欠いた凹部であり、
    前記ボビン側位置規制部は、前記センサ基板の側へ突出する壁部であり、
    前記フランジの前記センサ基板側の端部は、前記ボビン側位置規制部のセンサ基板側の端部より低い位置にあることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ。
  4. 前記巻線引き出し部は、前記壁部の幅方向の両側に設けられ、
    前記巻線保持部は、前記凹部の幅方向の両側に設けられていることを特徴とする請求項に記載のセンサ。
  5. 前記センサ基板は円環状であり、
    前記基板側位置規制部は、前記センサ基板の外周縁に設けられ、
    前記基板側位置規制部と前記ボビン側位置規制部によって、前記コイルボビンに対する前記センサ基板の周方向の相対移動が規制されることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載のセンサ。
  6. 磁力によってロータを非接触で支持する電磁石と、
    前記ロータの位置を検出する請求項1からの何れか一項に記載のセンサと、を有することを特徴とする電磁石ユニット。
  7. ケースと、前記ケースの内部に配置される回転翼および固定翼と、前記回転翼を回転させるモータと、を有し、
    前記モータは、ロータおよびステータと、前記ロータを支持する磁気軸受と、を備え、
    前記磁気軸受は、請求項に記載の電磁石ユニットを備えることを特徴とする真空ポンプ。
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