以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるHDMIシステムにおける装置の接続例を示しており、テレビ装置10、HDDレコーダ20、セットトップボックス21、ディスクプレーヤ22、AVアンプ23がHDMIケーブル30、31、32、33によって接続されている。
HDMIシステムにおいては、映像や音声のデータを供給するソース装置と、ソース装置が出力する映像や音声のデータを受信して映像や音声を表示出力するシンク装置に分かれる。本実施形態では、テレビ装置10をシンク装置とし、HDDレコーダ20をソース装置とする例を示すが、特にこの例に限定されることはない。
テレビ装置10は、例えば2K放送や4K・8K放送などのデジタル放送を受信可能なテレビ受信装置である。HDMI入力ポートを1つ以上備える。テレビ装置10は付属のリモートコントローラ11(以降、リモコン11と称する)を備え、ユーザはリモコン11によりテレビ装置10を遠隔操作することができる。テレビ装置10は、複数のHDMI入力ポートから表示される映像を選択可能である。
HDDレコーダ20は、テレビ装置10が受信したデジタル放送のコンテンツデータを入力し、保存することが可能である。HDDレコーダ20は、HDMI出力ポートを備え、保存データを外部へ出力することができる。また、HDDレコーダ20は、例えば、「録画番組リスト表示」、「録画番組リスト編集」などの独自コマンドを保有している。通常、これらの独自コマンドは、HDDレコーダ20に設置されるスイッチもしくはHDDレコーダ20に付属のリモコン(リモコン11ではない)などからでしか実行することができないが、本実施形態においてはリモコン11からの実行を可能とする例を示す。
セットトップボックス21は、図示せぬアンテナケーブルに接続され、アンテナが受波したデジタル放送の放送信号を受信処理可能なチューナ機能を備え、復調などの処理によって得たコンテンツデータを保存したり、コンテンツデータを処理可能な他の装置に出力したりすることが可能である。
ディスクプレーヤ22は、例えば、ブルーレイディスク、DVDなどのディスクを再生し、HDMI出力ポートから再生データを出力し、テレビ装置10などに表示させることが可能である。また、ディスクプレーヤ22は、例えば、「オンスクリーンコントロールメニュー表示」、「解像度切り替え」、「サウンドストリーム選択」などの独自コマンドを保有している。通常、これらの独自コマンドは、ディスクプレーヤ22に設置されるスイッチもしくはディスクプレーヤ22に付属のリモコン(リモコン11ではない)などからでしか実行することができない。しかし、実施形態には例を示さないが、本実施形態のHDDレコーダ20の例と同様に実施することでリモコン11からの実行が可能となる。
AVアンプ23は、HDMI入力ポートおよびHDMI出力ポートを備えている。例えば、AVアンプ23は、セットトップボックス21、或いはディスクプレーヤ22から送られてきた音声・映像信号を中継して、テレビ装置10に供給することが可能である。その際、AVアンプ23は音声データに対して増幅などの調整を実施してHDMI出力ポートから映像及び音声データ出力する。
HDMIケーブル30、31、32、33及び各HDMIケーブルで接続されている各装置は、HDMI-CEC規格に準拠している。そのため、本実施形態においては、HDMI-CEC規格のリモコンパススルー機能により、接続された装置間での遠隔操作が可能である。リモコンパススルー機能は、装置の遠隔操作を規定したCEA931Cを参照している。
例えば、テレビ装置10に付属のリモコン11から、HDDレコーダ20、セットトップボックス21、ディスクプレーヤ22、AVアンプ23の制御が可能である。テレビ装置10は番組自動録画機能(予約録画機能も含む)を有してもよく、この場合、リモコンパススルー機能により、テレビ装置10がHDDレコーダ20に対して番組を自動録画させることが可能である。またHDDレコーダ20の録画機能の他、再生機能などを制御することができる。例えば、ユーザは、リモコン11を操作し、HDDレコーダ20に保存されている録画番組のリストをテレビ装置10に表示させ、再生したい任意の番組を選択し、決定操作をすることで、HDDレコーダ20に保存されている録画番組を再生表示し視聴することが可能である。
ユーザがセットトップボックス21で受信される所望のチャンネルの番組を視聴したい場合は、リモコン11からセットトップボックス21に対して所望のチャンネルを選択する。セットトップボックス21は、選択されたチャンネルの放送信号を受信し、受信された放送信号は復調されて符号化された状態(デコード前の状態)のストリームの形態として、テレビ装置10に送信される。このときの制御信号やストリームは、HDMIケーブル33、31で伝送される。
ユーザがディスクプレーヤ22を起動して、ディスク再生を行う場合も、リモコン11からディスクプレーヤ22の再生を操作する。これにより、ディスクプレーヤ22で再生された再生信号(ストリーム)は、AVアンプ23を介してテレビ装置10まで伝送される。このときの制御信号やストリームは、HDMIケーブル33、32で伝送される。
なお、上記のテレビ装置10は、HDMIの拡張機能(例えばHDMI2.x)に準拠してもよい。またテレビ装置10は、映像送信要求に対する応答としてEDID(Extended Display Identification Data)を送信するために、HDMI2.xに対応したデータブロックとHDMI1.4bに対応したデータブロックの両方の情報を保持してもよい。
以下、HDMI-CECの機能についてより詳細に説明する。
図2は、同実施形態におけるHDMIシステムにおけるデータの流れを示した図である。
本実施形態におけるHDMIシステムは、HDMIケーブル30、31、32、33を介して、テレビ装置10をルートとしてHDDレコーダ20、セットトップボックス21、ディスクプレーヤ22、AVアンプ23がカスケード接続される。各装置はそれぞれCPUを内蔵する。これらCPUは、HDMI-CECのコマンド(以降、CECコマンドと称する)の処理をしたり、コマンド内容に応じて各装置内の機能を制御したりする。なお、CPUの代わりに、HDMIシステム専用として、例えばマイクロコントローラーのような制御機能を各装置に備えることでもよい。
CEC制御信号線C10、C20、C21、C22、C23はそれぞれテレビ装置10、HDDレコーダ20、セットトップボックス21、ディスクプレーヤ22、AVアンプ23におけるCEC機能に関わる信号(以降、CEC制御信号と称する)の伝送路である。また、CEC信号線C30、C31、C32、C33はそれぞれHDMIケーブル30、31、32、33におけるCEC機能によるCECコマンドなどの信号(以降、CEC信号と称する)の伝送路である。また、HDMIケーブル30、31、32、33においては、データ信号線D30、D31、D32、D33を備える。ここでデータ信号線は、HDMIケーブル規格におけるCEC信号以外の信号の伝送路である信号線を示し、映像、音声などデジタルコンテンツに係るデータの伝送線の他、電源線やクロックなどの制御線も含む。
CEC信号線C30、C31、C32、C33は、HDMIケーブルで接続された装置間においてデータバスとして機能し、CEC信号線を用いることでシンク装置、ソース装置に関わらず装置同士はお互いにCECコマンドなどの信号の送受信が可能となり、各装置から他の装置を制御できる。以降、他の装置を制御する装置を制御装置、また、制御装置から制御される装置を被制御装置と称する。具体的には、制御装置はHDMI-CEC規格に準拠したCECコマンドを生成し、CEC信号線を介してCECコマンドを被制御装置に送信する。CECコマンドを受信した被制御装置は、CECコマンドを解析してコマンド内容を判断し、その判断内容に応じて、各装置内の機能の制御などを実行させることで、CECコマンドに従った動作をする。例えば、テレビ装置10は、リモコン11からユーザ操作によるコマンド(以降、リモコンコマンドと称する)を受信し、受信したリモコンコマンドをCECコマンドに変換し、各装置に送信する。テレビ装置10から各装置へ送信されるCECコマンドの伝送路は、HDDレコーダ20の場合にはCEC信号線C30、AVアンプ23の場合にはCEC信号線C33である。また、セットトップボックス21とディスクプレーヤ22の場合は、AVアンプを介すため、セットトップボックス21の場合はCEC信号線C33、C31、ディスクプレーヤ22の場合はCEC信号線C33、C32がCECコマンドの伝送路となる。
以上のようにHDMI-CEC規格により、HDMIシステム内の装置同士でCECコマンドによる相互制御などが可能である。また被制御装置が異なるベンダの装置である場合においても、HDMI-CEC規格により共通コマンドが規定されており、共通コマンドを用いて相互制御が可能である。しかし、被制御装置は、被制御装置に付属のリモコンなど被制御装置自身でしか実行することのできない被制御装置独自の独自コマンドを有する場合がある。特に制御装置と被制御装置のベンダが異なる場合、ベンダによって独自コマンドを有する場合があり、この場合、制御装置は、被制御装置の独自コマンドによって被制御装置を制御することができない。
本実施形態においては、制御装置をテレビ装置10(リモコン11を含む)、被制御装置をHDDレコーダ20とし、制御装置と被制御装置とが異なるベンダの装置である場合の例を示す。
図3は本実施形態におけるテレビ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
テレビ装置10は、例えば、2K、4K/8Kなどに対応のデジタル放送の受信装置(デジタルテレビ)である。
HDMI I/F100は、HDMI-CEC規格に準拠したテレビ装置10にHDMIケーブル30を接続し、外部装置とデータのやり取りを行う。特にシンク装置であるテレビ装置10におけるHDMI I/F100は、データ信号線D30を介して外部装置から受信した映像や音声などのコンテンツに関わるデータを受信処理し、例えば信号処理部112へ出力し、後段の処理を介してスピーカ115や表示部118から映像や音声などのコンテンツを視聴することができる。また、HDMI I/F100は、例えばCPU119からの要求により、CECコマンドを生成して、CEC信号線C30へ出力する。また本実施形態におけるHDMI I/F100は、出力したCECコマンドに対する応答信号を受信し、処理する。応答信号には例えばHDDレコーダ20の独自コマンドリストも含まれる。HDMI I/F100は、独自コマンドリストに加工などを施して、表示情報として表示出力処理部117へ出力する。なお、テレビ装置10が被制御装置である場合は、HDMI I/F100は、CEC信号線C30からCECコマンドを受信して、処理し、例えばCEC制御信号線C10を介してCPU119に送信する。
チューナ111は、放送信号を受信処理し、デジタルデータを出力する。チューナ111は、例えば、地上デジタル放送、衛星放送などのデジタル放送による放送信号を受信処理可能である。
信号処理部112は、チューナ111から入力されるデジタルデータを処理して各種データストリームを出力する。具体的には、信号処理部112は、図示せぬ限定受信機能によるデスクランブルや、データを分離するデマルチプレクスなどの処理をし、データストリームとして後段機能へ出力する。例えば、信号処理部112は、MPEG-2 TS方式によるトランスポートストリーム(TS)や、MMT/TLV方式に基づくMMT/TLVストリームなどのデータストリームを出力する。また信号処理部112は、HDMI I/F100から映像や音声などのコンテンツに関わるデータを入力として、入力されたデータを処理することでもよい。
音声処理部113は、信号処理部112が出力するデータストリームを入力とし、データストリームの音声符号化データをデコードし、デコードにより得られた音声データを出力する。
音声出力処理部114は、音声処理部113から入力される音声データに対して、例えば、音量、音質などを調整したり、後段のスピーカシステム115に対応した音声チャンネルに変換したりして、出力する。
スピーカシステム115は、例えばスピーカであり、音声出力処理部114から入力される音声データを音声に変換して出力する。
映像処理部116は、信号処理部112が出力するデータストリームを入力とし、データストリームの映像符号化データをデコードし、デコードにより得られた映像データを出力する。
表示出力処理部117は、映像処理部116から入力される映像データに対して、画質、輝度のレベルやレンジ、色域のレンジなどの調整を実施し、出力する。また、HDMI I/F100から入力される表示情報を表示部118へ出力する。表示情報は、例えば、独自コマンドリストの内容であり、ユーザが表示部に118に表示される独自コマンドリストの内容を見ながらリモコン11を操作することで、独自コマンドの操作が可能となる。
表示部118は、例えばモニターであり、表示出力処理部117から入力される映像データを映像信号に変換して出力する。またテレビ装置10が、スマートフォーン、タブレットPCなどの携帯端末と、例えば近距離通信、或いはWiFi(登録商標)通信などにより通信可能な場合は、携帯端末の画面を表示部118の代わりとして使用してもよい。
CPU119は、テレビ装置10内の各機能の制御、データの処理などをする。本実施形態においては、CPU119は、例えば、リモコン11から送信されたリモコンコマンドや、テレビ装置10本体に設置されるスイッチやボタンなどにより発生するコマンドを処理したり、CEC制御信号線C10を介してHDMI I/Fを制御してCECコマンドを生成出力させたりする。また、HDMI I/FからCEC制御信号線C10を介してCECコマンドに関わるデータを取得する。
RAM120、ROM121は、それぞれ、Random Access Memory、Read Only Memoryであり、テレビ装置10の各機能における処理に用いられる。
操作部122は、例えば、テレビ装置10本体に設置されるスイッチやボタンなどのユーザインターフェースである。また、テレビ装置10に接続可能であれば、PC用のキーボード、マウスなどといったユーザインターフェースでも良い。
受光部123は、例えば、リモコン11が送信するリモコン信号を受信する。
内部バス124、内部バス125は、テレビ装置10の各機能を接続するデータバスであり、内部バス124及び125は別のバスでもよいし、1つの同一バスでもよい。
図4は、同実施形態におけるテレビ装置のHDMI I/F100の機能構成の一例を示す図である。
制御部1001は、HDMI I/F100の各機能の制御、管理などをする。各機能ブロックに対する結線は示していないが、全ての機能ブロックに対して制御やデータ送受が可能である。
CEC処理部1002は、制御部1001やCPU119などからの要求に応じてCECコマンドを生成し、HDMI規格に応じたフォーマットに従い、CEC信号データを生成し、出力する。本実施形態においては、被制御装置に対して独自コマンドリストを要求するコマンド(以降、独自CL要求コマンドと称する)や、現在の装置状態を要求するコマンド(以降、状態要求コマンドと称する)をCECコマンドとして生成する。ここで、装置状態とは、例えば、装置が録画中である、装置が再生中である、記録中であるなどの動作状態を含み、また予め決められた状態識別コードにより指定される装置の状態も含む。また、CEC処理部1002は、外部の制御装置から受信したCECコマンド(CEC信号データ)を処理する。
HDMI送信部1003は、HDMIケーブル30のコネクタに接続され、CEC処理部1002が出力したCEC信号データをCEC信号としてCEC信号線C30へ出力する。
HDMI受信部1004、HDMIケーブル30のコネクタに接続され、外部装置が出力したCEC信号線C30上のCEC信号を受信処理し、CEC信号データを得て、出力する。また、シンク装置であるテレビ装置10においては、HDMI受信部1004は、HDMI入力ポートとして機能し、データ信号線D30から入力される外部のソース装置が出力する例えば映像や音声といったコンテンツのデータを受信処理し、出力する。
User Interface入出力処理部(以降、UI入出力処理部と称する)1005は、例えば、テレビ装置10のリモコン11からのリモコンコマンドによる要求や、操作部122などからの要求をCPU119経由で受信し処理する。UI入出力処理部1005は、受信処理した要求に応じてCEC処理部1002を制御したり、記憶部1006に記憶されている情報を取得し、必要に応じて情報に加工を加え、独自コマンドの表示情報を生成し、テレビ装置10の表示出力処理部117や音声出力処理部114へ出力したりする。
記憶部1006は、各装置から取得した独自コマンドの情報(独自コマンドリストを含む)や、各装置の装置状態などの情報を記憶する。また記憶部1006は書き換え可能である。
更新処理部1007は、記憶部1006に保存されているデータを更新する。
基本機能部1008は、例えば、データ信号線D30を介して外部から取得した映像や音声データのデコード処理など、HDMI規格における基本機能である。
図5は、同実施形態におけるHDDレコーダ20の機能構成の一例を示すブロック図である。
HDMI I/F200は、HDMI-CEC規格に準拠したHDMIケーブル30に接続され、HDMIシステム内の外部装置とデータのやり取りを行う。特にソース装置であるHDDレコーダ20におけるHDMI I/F200は、データ信号線D30から映像や音声などのコンテンツに関わるデータを外部装置へ送信する。また、HDMI I/F200は、CEC信号線C30からCEC信号を受信し、処理してCECコマンドを取得し、取得したCECコマンドの情報をCEC制御信号線C20へ出力する。なお、HDDレコーダ20が制御装置である場合は、CPU208などからの要求により、CECコマンドを生成して、CEC信号線C30へ出力する。
HDD制御部201は、HDDレコーダ20の図示せぬ記憶部に保存されているコンテンツのデータの入出力を制御する。具体的には、例えば、テレビ装置10からCEC信号線C30を介して保存コンテンツの「再生要求」を示すCECコマンドをHDDレコーダ20が受信した場合、HDD制御部201は、保存コンテンツのデータを信号入力処理部202へ入力し、コンテンツのデータを再生する。
信号入力処理部202は、入力された保存コンテンツのデータを、例えば音声保存データや映像保存データに分離し、音声保存データを音声入力処理部203へ入力し、映像保存データを映像入力処理部204へ入力する。
音声入力処理部203、映像入力処理部204は、それぞれ入力されたデータにデコード処理などを実施し、音声処理部205、映像処理部206へそれぞれ出力する。
音声処理部205、映像処理部206は、それぞれ入力されたデータをコンテンツデータ要求先の装置の仕様に合うようにデータ処理などをし、HDMI信号処理部207へそれぞれ出力する。
HDMI信号処理部207は、入力されたコンテンツのデータをHDMI規格に準拠させるように処理し、HDMI I/F200へ出力する。コンテンツのデータはHDMI I/F200からデータ信号線D30を介してテレビ装置10に入力され、テレビ装置10のスピーカ115や表示部118からコンテンツとして出力される。
CPU208は、HDDレコーダ20内の各機能の制御、データの処理などをする。本実施形態においては、CPU208は、HDMI I/F200からCEC制御信号線C20を介してCECコマンドに関わるデータを取得する。なお、HDDレコーダ20が制御装置として機能する場合は、HDMI I/Fを制御してCECコマンドを生成出力させる。
RAM209、ROM210は、それぞれ、Random Access Memory、Read Only Memoryであり、HDDレコーダ20の各機能における処理に用いられる。
操作部211は、例えば、HDDレコーダ20に設置されるスイッチやボタンなどのユーザインターフェースである。また、操作部211は、HDDレコーダ20に接続可能であればPC用のキーボード、マウスなどでもよく、別途HDDレコーダ20に接続される図示せぬモニターなどを介してPC用のキーボード、マウスなどから保存データなどの編集、データ削除などが可能であってもよい。
受光部212は、例えば、HDDレコーダ20に付属の図示せぬリモコンが送信するリモコンコマンドを受信する。例えば、受光部212が受信したリモコンコマンドによりHDDレコーダ20の機能操作などが可能である。
内部バス213、内部バス214は、HDDレコーダ20の各機能を接続するデータバスであり、内部バス213及び214は別のバスでもよいし、1つの同一バスでもよい。
図6は、同実施形態におけるHDDレコーダのHDMI I/F200の機能構成の一例を示すブロック図である。
制御部2001は、HDMI I/F200の各機能を制御する。各機能ブロックに対する結線は示していないが、全ての機能ブロックに対して制御やデータ送受が可能である。
HDMI受信部2002、HDMIケーブル30のコネクタに接続され、外部装置が出力したCEC信号線C30上のCEC信号を受信し、復調し、CEC信号データを得て、出力する。
CEC処理部2003は、HDMI受信部2002から受信したCEC信号データからCECコマンドを抽出し、CECコマンドの要求に応じて、各機能を制御したり、要求情報を制御部2001へ送信したりする。また、HDDレコーダ20が制御装置として機能する場合は、CEC処理部2003は、CECコマンドやCEC信号データを生成する。
コマンドリスト生成部2004は、CEC処理部2003が独自CL要求コマンドを受信した場合に、独自コマンドリストを生成して出力する。独自コマンドリストには、独自コマンドごとに設定される独自コマンド識別コードを少なくとも含める。また、HDDレコーダ20の装置状態を考慮して独自コマンドリストを作成することもできる。
記憶部2005は、コマンドリスト生成部2004が生成した独自コマンドリストなど独自コマンドの情報、またその他の情報を記憶する。記憶部2005は書き換え可能である。
状態通知処理部2006は、HDDレコーダ20の装置状態を通知するための状態通知データ(状態遷移通知データ)を生成する。また、装置状態に変化があったことを通知するための状態変化通知データを生成する。生成した状態通知データ、状態変化通知データは、例えばテレビ装置10から要求された場合に送信してもよいし、HDDレコーダ20内部で装置状態の変化が生じた時に、自発的に生成し、HDMIシステム内の他の装置にブロードキャストしてもよいし、特定の他の装置のみに送信するようにしてもよい。テレビ装置10が、HDDレコーダ20に対して状態変化通知データを要求する場合は、状態変化通知データを要求するコマンドを定義し、CECコマンドとして送信する。
また、状態通知データ、状態変化通知データには、例えば、状態識別コードや、通知データを受信した先で装置状態を表示させるための表示用のラベル(文字列)やアイコンなどの情報を含めても良い。
HDMI送信部2007は、HDMIケーブル30のコネクタに接続され、HDMI出力ポートとして機能し、例えば映像や音声といったコンテンツのデータを出力する。また本実施形態においては、コマンドリスト生成部2004が生成する独自コマンドリストなどの独自コマンド情報や、状態通知処理部2006が生成する状態通知データ(状態遷移通知データ)、状態変化通知データなどを送信する。HDMI送信部2007におけるコンテンツのデータの出力には、HDMIケーブルのデータ信号線D30が使用されるが、本実施形態における独自コマンドリストなどの独自コマンド情報や状態通知データ、状態変化通知データなどの送信はCEC信号線C30を含める。場合によってはデータ信号線D30を使用しても良い。
状態変化検知部2008は、HDDレコーダ20の装置状態を検知し、装置状態に変化が生じた場合や、例えば他装置から要求された場合に、検知した装置状態の変化状況や現在の装置状態を出力する。装置状態は、例えば、テレビ装置10が出力したCECコマンドによってHDDレコーダ20が実行した機能による動作の状態や、HDDレコーダ20の操作部211や受光部212からの要求により実行された機能による動作の状態も含む。例えば、「繰り返し再生」、「スキップ再生」、「巻き戻し再生」、「高速再生」、「代表サムネール映像再生」といった状態を含む。
基本機能部2009は、例えば、HDDレコーダ20がソース装置として映像や音声などのコンテンツのデータをHDMIシステム内の外部装置へ出力する際に、HDMI信号処理部207から入力されるコンテンツのデータをHDMI規格に準拠させるための処理などの基本機能である。
(第1の実施形態)
本実施形態では、HDMIシステムにおいて、制御装置と被制御装置とが異なるベンダの装置である場合に、制御装置が被制御装置に独自コマンドの問い合わせをして、被制御装置の独自コマンドを実行可能とするとする例について示す。制御装置はテレビ装置10であり、被制御装置はHDDレコーダ20である。
図7は、同第1の実施形態において、制御装置が被制御装置から独自コマンドの情報を取得し、制御装置が被制御装置に独自コマンドを送信するためのシーケンスチャートである。
例えばHDDレコーダ20が、HDMIシステムに新たに接続された場合や、新たに電源がオンされた場合など、テレビ装置10がHDDレコーダ20を検知すると、テレビ装置10は、独自CL要求コマンドをHDDレコーダ20に送信する(ステップS11)。HDDレコーダ20は、独自CL要求コマンドを受信処理して、独自コマンドリストを作成し、テレビ装置10へ送信する(ステップS12)。テレビ装置10は、受信した独自コマンドリストに基づいて、例えば、送信可能な独自コマンドをテレビ装置10の表示部118などからユーザに通知する。ユーザはリモコン11の操作などによって、独自コマンドをHDDレコーダ20に送信する(ステップS13)。
図8は、同第1の実施形態における制御装置が被制御装置に独自コマンドの情報を要求するための処理動作を示すフローチャートである。
ユーザが、テレビ装置10のリモコン11からHDMIシステムに接続されている装置を表示させるための例えば「接続機器表示」のコマンドを実行する。コマンドは、リモコン11に設置されているボタンを押下することで実行されることでもよいし、またテレビ装置10の表示部118に操作画面を表示させ、ユーザがリモコン11から表示される操作画面上でコマンドを指定することでもよい。受光部123が「接続機器表示」のリモコンコマンド信号を受信すると、CPU119は表示出力処理部117に対して接続機器の表示を命令し、表示出力処理部117は表示部118に接続機器の表示をさせる(ステップS101のYES、S102)。
図9は、同第1の実施形態のおける制御装置が、HDMIシステムに接続されている装置を表示させた場合の表示例を示す図である。
表示部118には、「接続装置表示」の表示画面1180が表示される。表示画面1180には、HDMIシステムに接続されている装置の名称が表示される。表示される名称は、本実施形態においては装置名(HDDレコーダ20、セットトップボックス21、ディスクプレーヤ22、AVアンプ23)の例を示しているが、例えば、装置を特定できればマーク或いは記号などでもよい。また例えば装置の名称が表示される部分がボタンとなっており、ボタン1181をHDDレコーダ20に対するコマンドの実行ボタン、ボタン1182をAVアンプ23に対するコマンドの実行ボタンとした場合の例を示している。
図8に戻り、ユーザが図9のボタン1181を押下すると、テレビ装置10の受光部124が、リモコンコマンド信号を受信し、CPU119がリモコンコマンドを解析する。CPU119は解析の結果、ユーザがHDDレコーダ20を選択したことを検知する(ステップS103)。CPU119は、HDDレコーダ20の情報からテレビ装置10とは異なるベンダ(他社)の製品であるかどうかを確認する(ステップS104)。テレビ装置10とHDDレコーダ20とが異なるベンダの製品である場合、CPU119は、HDDレコーダ20が保有する独自コマンドリストをHDDレコーダ20に要求するため独自CL要求コマンドをHDMI I/F100に生成させる(ステップS104のYES、S105)。より詳しくは、HDMI I/F100の制御部1001がCPU119からの独自CL要求コマンドの生成命令を受信すると、制御部1001は、CEC処理部1002に独自CL要求コマンドを生成させる。なお、制御部1001を介さずにCPU119からCEC処理部1002に生成命令を直接出力することでもよい。独自CL要求コマンドの生成命令を受信したCEC処理部1002は、独自CL要求コマンド(コマンド問合わせ)を生成する(ステップS105)。
CEC処理部1002は、生成した独自CL要求コマンドをHDMI規格に従ったCEC信号データとしてHDMI送信部1003へ出力する。HDMI送信部1003は、HDMIケーブル30のCEC信号線C30へCEC信号データを出力する(ステップS106)。
HDMI受信部1004において、HDMIケーブル30を介してHDDレコーダ20からの独自CL要求コマンドに対する応答信号を受信すると、データを取り出し、制御部1001にデータを出力する。制御部1001は、データを解析し、独自コマンドリストを取得する(ステップS107)。
図10は、同第1の実施形態において制御装置が取得する独自コマンドリストの一例を示す図であり、独自コマンドリストにn個の独自コマンドが記述される場合の例を示している。
フィールド301には、独自コマンドリスト内に記述されている独自コマンドの数Nが1[Byte]の数値で示される。フィールド302には、1つ目の独自コマンドの識別コード(以降、独自コマンド識別コードと称する)が、1[byte]の数値で示される。フィールド303には、1つ目の独自コマンドの文字列数s1が、1[byte]の数値で示される。フィールド304には、1つ目の独自コマンドの文字列が、s1[byte]の数値で示される。フィールド304には、独自コマンドに関わる、例えば、機能名称の文字列が入ってもよい。また、アイコンや、記号、マークなどを示す識別番号などがフィールド304に入ってもよいが、この場合は、テレビ装置10がアイコンや、記号、マークなどを示す識別番号を知っておく必要がある。
また、3つのフィールド302、303、304で一つの独自コマンド1を表すが、他の独自コマンドnに対しても同様に3つのフィールド305で表す。また、図10において、例えば独自コマンド1に対して3つのフィールド302、303、304の情報を示したが、フィールドをさらに増やして情報を追加することもできる。例えば、アイコンや、記号、マークなどの独自コマンドに関する複数の機能対応データや、独自コマンドが有効となるHDDレコーダ20の装置状態の情報や、無効となるHDDレコーダ20の装置状態の情報などといった独自コマンドの情報を含めてもよい。この場合は、独自コマンドごとに独自コマンドに割り当てられたフィールド数を示すフィールドを設定してもよい。
図8のステップS107に戻り、制御部1001は、取得した独自コマンドリストをUI入出力処理部1005へも出力する。また、制御部1001は、取得した独自コマンドリストを記憶部1006へ保存するようにしてもよい。保存するしないをユーザが設定できるようにしてもよい。UI入出力処理部1005は、独自コマンドリストに対して必要に応じ表示に関わる調整やフォーマット加工整形などを施した独自コマンドリストデータを表示出力処理部117へ出力する。表示出力処理部117は、独自コマンドリストデータに対して必要に応じて表示に関わる調整などを施した後、表示部118へ独自コマンドリスト表示データを出力し、表示部118は入力された独自コマンドリスト表示データを表示出力する(ステップS109)。なお、本実施形態においては、独自コマンドリストを表示部118に表示させる例を示したが、スピーカ115から音声で独自コマンドリストに関わる情報を出力しても良い。
図11は、同第1の実施形態における制御装置が被制御装置から取得した独自コマンドの情報の一表示例を示す図である。
表示部118の「接続機器表示」の表示画面1180に、ステップS103で選択された装置であるHDDレコーダ20の独自コマンドリストが表示されている。表示枠1183はコマンド番号を表し、表示枠1184はコマンドを示す機能が表される。表示枠1184に示される機能(1)、機能(2)、機能(3)、機能(4)は、それぞれ独自コマンドを示している。具体的には「録画番組リスト表示」、「録画番組リスト編集」といった機能を実行させるためのHDDレコーダ20の独自コマンドである。例えば、機能(1)は、図10のフィールド302~304に記載される独自コマンド1に対応する。具体的に表示枠1184の機能(1)には、図10のフィールド304で送信される文字列を入れてもよい。図10のフィールド304で送信される文字列によって、機能名称、の代わりに独自コマンドに対応するアイコンや、記号、マークなどのコマンドの内容を示す機能対応データであってもよい。社名を含めてもよい。それらの機能対応データは、図10に示した独自コマンドリストによって送信されるデータである。
また、表示枠1184に示す内容を例えばリモコン11などからユーザが選択するようにしてもよい。また表示枠1184に示す内容をユーザが編集できるようにしてもよい。また、本実施形態においては、表示枠1184に表示されるコマンドは独自コマンドのみを示したが、特に独自コマンドのみ限定されない。例えば、共通コマンドはリモコン11に搭載されることが多いが、表示枠1184に表示させてもよい。また、2つの表示枠1183、1184のみを示したが、表示枠を追加して独自コマンドごとに必要な情報を付加してもよい。例えば、独自コマンドの名称だけであると、その名称がベンダ特有の名称でユーザがすぐに理解できない場合がある。そのような場合も考慮して、独自コマンドごとに、表示枠1183、1184のさらに右に1列の表示枠(図示なし)を追加して、追加した表示枠に機能の説明や、機能の有効無効についての情報などの機能対応データを表示させてもよい。それらの機能対応データは、テレビ装置10が送信する独自CL要求コマンドによってHDDレコーダ20が送信する図10に示される独自コマンドリストに含められる。
また、表示枠1183、1184が例えばボタンとして押下できるようになっており、ボタンを押下すると押下された機能の独自コマンドが実行されるようにしてもよい。表示枠1184において、機能(1)、機能(2)はグレーアウトされていることを示しているが、例えば、HDDレコーダ20の装置状態などを考慮して独自コマンドの機能が無効であることをグレーアウトによって示してもよい。またグレーアウトしてボタンの押下ができないようにすることでもよい。また、無効なコマンドを表示させないことでもよい。
図8のステップS104において、図9の表示画面1180にて選択された被制御装置であるHDDレコーダ20が他社製品でない場合など、テレビ装置10からHDDレコーダ20の全てのコマンド実行可能な場合は、実行可能な全てのコマンドを図11のように表示させることでもよい(ステップS104のNO、S108、S109)。
また、テレビ装置10が過去にHDDレコーダ20から独自コマンドリストを取得して保存している場合は、ステップS105~S107の処理をせず、保存している独自コマンドリストを表示させて、独自コマンドを実行できるようにしてもよい。
また、テレビ装置10がHDDレコーダ20の独自コマンドリストを図11の表示画面1180に表示させている時に、図11のコマンド更新ボタン1185を押下すると、ステップS105~S107の処理によって最新のコマンドリストをHDDレコーダ20から取得して表示させることでもよい。特に、以前取得した独自コマンドリストを表示させた場合に有効である。
図12は、同第1の実施形態における被制御装置が独自コマンドリストを送信するための処理動作を示すフローチャートである。
被制御装置であるHDDレコーダ20のHDMI受信部2002は、CEC信号線C30を介して、CEC信号データを受信すると、CEC信号データをCEC処理部2003へ出力する。CEC処理部2003は、CEC信号データを解析し、解析の結果、受信したCECコマンドが独自CL要求コマンドである場合、コマンドリスト生成部2004に独自コマンドリストを作成させる(ステップS121のYES)。コマンドリスト生成部2004は、記憶部2005に保存されている少なくとも1つの独自コマンドの情報から独自コマンドリストを生成する。もし過去に作成した独自コマンドリストがある場合は、その独自コマンドリストを利用してもよい(ステップS122)。
生成した独自コマンドリストは、HDMIケーブル30で送信される(ステップS123)。
以上の手順で制御装置が被制御装置から独自コマンドリストを取得すると、制御装置は被制御装置に対して独自コマンドをCECコマンドとして実行可能となる。制御装置が被制御装置に対して独自コマンドを実行する場合は例えば下記のように実施する。
テレビ装置10がHDDレコーダ20の独自コマンドリストを取得した後、ユーザが例えばリモコンを介してボタン1181を押下するなどして被制御機器としてHDDレコーダ20を選択する。図11に示されるように、HDDレコーダ20の独自コマンドが表示されると、ユーザはリモコン11から実行したい独自コマンドに対する表示枠1183のコマンド番号を押下などして選択すると、UI入出力処理部1005が選択された独自コマンドの情報を受信する。UI入出力処理部1005は選択された独自コマンドをCECコマンドとしてCEC処理部1002に生成させる。CEC処理部1002は、少なくとも図10のフィールド302に記載されている独自コマンド識別コードを含めて独自コマンドのCECコマンドを生成する。生成されたCECコマンドは、CEC信号データとしてHDMI送信部1003へ出力される。HDMI送信部1003からCEC信号線C30を介してユーザが選択した独自コマンドがHDDレコーダ20へ送信される。独自コマンドを受信したHDDレコーダ20は、通常のCECコマンドを処理する場合と同様にCEC処理部2003で処理を行い、独自コマンド内容を認識し、コマンド内容に応じた処理をする。
このように本実施形態では、制御装置が被制御装置から独自コマンドリストを取得することで、制御装置は被制御装置に対して独自コマンドを実行可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、被制御装置において装置状態が変化した場合に、被制御装置が状態変化通知を出力し、制御装置が被制御装置の現在の装置状態に応じて制御装置が保有している被制御装置の独自コマンドリストの情報を更新する例について示す。
図13は、第2の実施形態において、被制御装置が状態変化通知および状態通知を生成するためのシーケンスチャートである。
被制御装置であるHDDレコーダ20において、装置状態の変化が発生すると、状態変化通知を作成し、作成した状態変化通知をテレビ装置10に送信する(ステップS21)。テレビ装置10は、状態変化通知を受信すると、現在の装置状態の問い合わせである状態要求コマンドをHDDレコーダ20に送信する(ステップS22)。HDDレコーダ20は、状態要求コマンドを受信すると、装置状態を収集し、状態通知データを生成し、テレビ装置10に状態通知(問い合わせに対する応答)を送信する(ステップS23)。この手順により、HDDレコーダ20に装置状態の変化が起きると、テレビ装置10は、HDDレコーダ20の装置状態を知ることができる。
図14は、同第2の実施形態における被制御装置が被制御装置に装置状態の通知を送信するための処理動作を示すフローチャートである。
HDDレコーダ20の状態変化検知部2008は、HDDレコーダ20の各機能の装置状態の変化を監視する(ステップS201)。例えばHDDレコーダ20において「再生」が実行された場合、状態変化検知部2008は、「再生」による装置状態の変化を検知すると状態通知処理部2006に状態変化通知の生成を命令する(ステップS201のYES、S202)。状態通知処理部2006は、記憶部2005から状態変化通知の生成命令を受けるまでのHDDレコーダ20の装置状態を取得し、状態変化検知部2008から入力される装置状態の変化の内容を取得した装置状態に反映させ、反映結果を新たな現在の装置状態として記憶部2005に記憶させる。そして、状態通知処理部2006はHDMI送信部2007に装置状態の変化が生じたことを示す状態変化通知を送信し、HDMI送信部2007は受信した状態変化通知をHDMIケーブル30を介してテレビ装置10へ送信する 。(ステップS203)。テレビ装置10から装置状態の問い合わせ(状態要求コマンド)があった場合、状態通知処理部2006は現在の装置状態を示した状態通知を生成し、HDMI送信部2007へ出力する(ステップS204のYES、ステップS205)。ステップS204において、例えば予め決めた時間待っても装置状態の問い合わせ(状態要求コマンド)がなければ、ステップS201に戻り、装置状態の変化の監視を実行する(ステップS204のNO)。HDMI送信部2007は、状態通知処理部2006が生成した状態通知をHDMIケーブル30を介してテレビ装置10へ送信する(ステップS206)。
図15は、同第2の実施形態における制御装置が被制御装置から装置状態の通知を受信した場合にコマンドリストの更新をするための処理動作を示すフローチャートである。
テレビ装置10は、HDDレコーダ20から状態変化通知を受信すると、CEC処理部1002に状態要求コマンドを生成させる(ステップS221のYES、S222)。CEC処理部1002は、状態要求コマンド(状態問い合わせ)をCECコマンドとして生成し、HDMI送信部1003へCEC信号データとして出力する。HDMI送信部1003は、CEC信号線C30を介してCEC信号データをHDDレコーダ20へ送信する(ステップS223)。HDDレコーダ20から状態通知があった場合、制御部1001は、更新処理部1007に記憶部1006に保管されているHDDレコーダ20の独自コマンドリストを更新する(ステップS224のYES、S225)。本実施形態における独自コマンドリストは、独自コマンドごとにHDDレコーダ20の装置状態によるコマンドの有効無効の情報が含まれている。例えば、第1の実施形態において図10に示したHDDレコーダ20が生成する独自コマンドリストでは、独自コマンド識別コードと文字列数、文字列の3つの情報のフィールドが示されていたが、本実施形態においては、HDDレコーダ20の装置状態に基づいたコマンドの有効無効が示される図示せぬフィールドが独自コマンドごとに追加されている。コマンドの有効無効とは、コマンドの実行の可否である。従って、更新処理部1007は、HDDレコーダ20からの状態通知に基づいて、各独自コマンドが有効であるか無効であるかを判定し、判定結果を独自コマンドの有効無効情報として独自コマンドリストを更新し、例えば記憶部1006に保存する(ステップS225)。
以上のように制御装置において、被制御装置の独自コマンドの情報に対して被制御装置の装置状態を考慮することができる。例えば、制御装置であるテレビ装置10の表示部118にて、図11に示した表示枠1184の右にさらに図示せぬ表示枠を追加して、独自コマンドごとの現在の有効無効を表示してもよい。また装置状態を考慮して得た有効無効情報を表示枠1184に反映させることでもよい。例えば、無効となった機能はグレーアウトして、ボタンの押下を無効として実行不可とすることでもよい。また、独自コマンドの表示をなくす(表示のON/OFF)、すなわち独自コマンドを行ごと無くすことでもよい。
また、テレビ装置10がHDDレコーダ20の独自コマンドリストを図11の表示画面1180に表示させている時に、図11の状態更新ボタン1186を押下すると、ステップS222~S225の処理によって最新の装置状態を考慮した独自コマンドリストを表示させることでもよい。
ステップS244において、例えば予め決めた時間待っても状態通知が受信されなければ、ステップS221に戻り、制御部1001は状態変化通知の監視を継続する。またこの場合、上記の状態更新ボタン1186によって状態更新を実施してもよい。
このように本実施形態では、制御装置が被制御装置から被制御装置の装置状態を取得することで、制御装置が保有する被制御装置の独自コマンドリストの情報を更新し、制御装置は被制御装置に対して適切に独自コマンドを実行することが可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、被制御装置において装置状態が変化した場合に、被制御装置が持つ独自コマンドの情報を被制御装置が更新する例について示す。
図16は、第3の実施形態における被制御装置が、装置状態の変化を検知した場合にコマンドリストの更新をするための処理動作を示すフローチャートである。
被制御装置であるHDDレコーダ20の状態変化検知部2008が、HDDレコーダ20の装置状態を監視する(ステップS301)。状態変化検知部2008が、HDDレコーダ20の変化を検知した場合、制御部2001は、コマンドリスト生成部2004に記憶部2005に記憶されている独自コマンドリストを更新(上書き)させる(ステップS302)。記憶部2005に記憶されている独自コマンドリストに、HDDレコーダ20の装置状態による独自コマンドごとの有効無効(実行可否)の情報が含まれている場合は、独自コマンドごとの有効無効の情報を更新する。また、独自コマンドごとに装置状態の情報を紐づけされている場合は、装置状態の情報を更新する。
CEC処理部2003にて独自CL要求コマンドの受信を確認した場合、コマンドリスト生成部は、記憶部2005に記憶されている独自コマンドリストのうち、有効な独自コマンドのみを含む独自コマンドリスト(以降、有効独自コマンドリストと称する)を生成する(ステップS303のYES、ステップS304)。有効独自コマンドリストを独自CL要求コマンドの送信元の装置(本実施形態ではテレビ装置10)に送信する(ステップS305)。
図17は、同第3の実施形態における被制御装置が生成するコマンドリストの一例を示す図であり、ステップS304で生成した有効独自コマンドリストの一例である。
フィールド401には、HDDレコーダ20の装置状態(状態遷移通知データ)が1[byte]の数値で示される。ここでの状態遷移通知データは予め、HDMIシステム内で決められている状態識別コードでもよい。フィールド402には、有効独自コマンドリストに記述されている独自コマンドの数が1[byte]の数値で示される。フィールド403には、独自コマンドの独自コマンド識別コードが1[byte]の数値で示される。図17においては、フィールド403がM個ある場合の例が示されている。
図16のステップS305で送信された有効独自コマンドリストをテレビ装置10が受信すると、テレビ装置10の更新処理部1007は、記憶部1006に記憶されている独自コマンドリストを更新する。記憶部1006に記憶されている独自コマンドリストにおいて、独自コマンドごとにHDDレコーダ20の装置状態による独自コマンドの有効無効の情報が含まれている場合、更新処理部1007は、受信した有効独自コマンドリストの有効無効の情報により、記憶部1006に記憶されている独自コマンドリストの独自コマンドごとの有効無効を更新する。また、更新処理部1007は、記憶部1006に記憶されている独自コマンドリストを受信した有効独自コマンドリストにそのまま置き換えることでもよい。また、更新処理部1007は、受信した有効独自コマンドリストのフィールド401の情報を用いて、記憶部1006に記憶されている独自コマンドリストを更新することでもよい。この場合は状態遷移通知データと独自コマンドの有効無効の関係を予め取得しておく。
また、ユーザがテレビ装置10の表示画面1180のコマンドボタン1185を押下することによって、HDDレコーダ20に最新の有効独自コマンドリストを送信させ、受信した有効独自コマンドリストの内容を表示画面1180に表示させることでもよい。また、ユーザがテレビ装置10の表示画面1180のコマンドボタン1186を押下することによってHDDレコーダ20から得た状態遷移通知データを用いて、表示画面1180に表示されている独自コマンドの情報を変更することでもよい。
このように本実施形態では、被制御装置が自身の装置状態の変化を検知し、検知した装置状態から被制御装置が自身の独自コマンドリストを更新することで、独自コマンドリストを要求する制御装置に対し、有効な独自コマンドを記載した最新の独自コマンドリストを提供することが可能となる。制御装置はこの独自コマンドリストを取得することで被制御装置に対し、独自コマンドを実行することが可能となる。
(変形例1)
本変形例1では、制御装置であるテレビ装置10の表示部118における表示の図11からの変形例について示す。
図18は、変形例1に係る制御装置の表示部における表示例を示す図である。
図11においては、ボタン1181を押下すると、HDDレコーダ20の独自コマンドを表示枠1183、1184に表示させる例を示したが、図18においては、ボタン1181を押下すると、HDDレコーダ20の付属のリモコンイメージ1187を表示させる。リモコンイメージ1187上には、例えば、独自コマンドのボタン1871、ボタン1872、ボタン1873、ボタン1874が表示される。ボタン1871、1874はボタン上に機能名称が表示される例である。ボタン1872は、例えば機能(2)に対する記号としてf2が表示される例である。ボタン1873は、例えば機能(3)に対するアイコンが表示される例である。ユーザはリモコン11を用いて、これらのボタン1871~1874を押下することで、HDDレコーダ20に対して独自コマンドを実行する。
また、例えば、独自コマンドがボタンとしてリモコンイメージ1187に表示されていない場合は、ユーザはリモコン11を用いて、HDDレコーダ20のリモコンマニュアルを見るなどしながら、表示部118のリモコンイメージ1187上でHDDレコーダ20に対する独自コマンドを実行してもよい。また、リモコンイメージ1187上のボタンとHDDレコーダ20の独自コマンドとの紐づけ情報を例えば図10に示した独自コマンドに対するフィールドを追加するなどして、HDDレコーダ20が送信する独自コマンドリストの中に含めることでもよい。この場合は例えば、リモコンイメージ1187上に、独自コマンドの名称や、アイコン、記号、マークなどの機能対応データが示されたボタンを表示させて、ユーザはボタンを押下することで独自コマンドを実行する。
(変形例2)
本変形例2では、被制御装置の独自コマンドをテスト可能なテストモードを適用する場合の例を示す。
図19は、被制御装置の独自コマンドをテスト可能なテストモード時のシーケンスチャートである。
テレビ装置10とHDDレコーダ20は、テスト機能を備えてもよい。ユーザはテレビ装置10の図示せぬメニュー画面から、「独自コマンドテストモード」を選択すると、テレビ装置10は、CEC信号線C30を介して「独自コマンドテストモード」コマンドをHDDレコーダ20に送信する。HDDレコーダ20が「独自コマンドテストモード」コマンドを受信すると、HDDレコーダ20は、「独自コマンドテストモード」に移り、ACKをテレビ装置10に送信する。テレビ装置10は、ACKを受信すると「独自コマンドテストモード」に移る(S41)。「独自コマンドテストモード」に移ると例えばテレビ装置10の画面には、「操作機能テスト中」などの表示をさせてもよい。
独自コマンドテストモードにおいて、HDDレコーダ20は、現在の装置状態をテレビ装置10に通知する(S42)。ユーザは、リモコン11を操作し、テレビ装置10の表示部118に、図11の表示画面1180を表示させる。独自コマンドテストモードにおいては、表示枠1184は、全ての独自コマンドが有効となっており、HDDレコーダ20に対して試し操作を行うことができる。ユーザが表示枠1184を押下して独自コマンドをHDDレコーダ20に送信すると(ステップS43)、HDDレコーダ20からは、操作に応じた現在の動作状態の応答がテレビ装置10に対して送られてくる(ステップS44)。例えば、HDDレコーダ20が自身の装置状態により受付可能な独自コマンドについては、「録画予約モードです」、「繰り返し再生状態です」、「スキップ再生状態です」などの独自コマンドに応じた動作のメッセージがテレビ装置10に送信される。また、HDDレコーダ20が自身の装置状態により受付できない独自コマンドについては、「現在の状態では実行不可能です」といったメッセージがテレビ装置10に送信される。これにより、ユーザは、設定した独自コマンドがHDDレコーダ20において適切に実行されるのを確認することができる。
なお、上記した複数の実施形態および変形例のうち任意の実施形態、また各実施形態において用いられる任意の方法を組み合わせて実施しても良い。また、各実施形態におけて、各実施形態で用いられる方法への切り替えを可能として良い。
また、以上の実施形態及び変形例においては、テレビ装置10を制御装置とし、HDDレコーダ20を被制御装置とした場合の例について示したが、制御装置と被制御装置を入れ変えてもよい。また、HDMIシステム内の任意の装置を制御装置や被制御装置としても良い。また、HDMIシステム内の任意の装置が独自コマンドを有していてもよい。また、以上の実施形態及び変形例においては、制御装置と被制御装置とを別々の装置としての例を示したが、1つの装置(例えばテレビ装置10)が制御装置と被制御装置の機能を同時に制御被制御両用の装置としてもよい。この場合、制御被制御両用の装置は、上記の実施形態で示した制御単体の装置と被制御単体の装置とのいずれとでも組み合わせ可能でHDMIシステムを構成してもよい。
なお、 上記したように、本実施形態は以下の特徴的構成を含む。即ち、
(A-1)CECを搭載するHDMI装置であって、問い合わせに応答して独自コマンドの情報を通知する機能を持つ被制御装置。
(A-2)自身の装置状態の変化に応じて装置状態を通知する、もしくは他の装置からの問い合わせに応じて装置状態を通知する機能を持つ(A-1)に記載の被制御装置。
(A-3)独自コマンドは、CECコマンドとして受信する(A-1)もしくは(A-2)に記載の被制御装置。
(A-4)CECを搭載するHDMI装置であって、制御対象装置に独自コマンドの情報を問い合わせる機能を持つ制御装置。
(A-5)制御対象装置の装置状態を問い合わせる機能を持つ(A-4)に記載の制御装置。
(A-6)被制御装置から通知された被制御装置の装置状態に応じて、送信可能な独自コマンドの有効無効を判断し、有効無効に応じてコマンド表示ON/OFFもしくはグレーアウトによりUser Interface(UI)表示を調整する(A-4)に記載の制御装置。
(A-7)ユーザの操作により独自コマンドを被制御装置にCECコマンドとして送信し実行することができる(A-4)、(A-5)もしくは(A-6)に記載の制御装置。
(B-1)制御装置は、独自コマンドを定義している被制御装置と接続された場合、前記被制御装置に対して、前記独自コマンドリストを要求する要求手段を備える。また制御装置は、前記独自コマンドリストを取得した場合、前記独自コマンドに対応する機能対応データを表示する表示手段を備える。さらに、制御装置は、ユーザによる指定操作に基づき、前記独自コマンドと前記機能対応データを記憶する記憶手段を備える。そして、この制御装置は、前記独自コマンド及び前記独自コマンドに対応する前記機能対応データが前記記憶手段に記憶され、かつ前記独自コマンド及び前記独自コマンドに対応する前記機能対応データを表示した状態でユーザによる前記独自コマンドの指定操作があった場合、前記独自コマンドを前記被制御装置に送信する操作手段とを備える。
さらに前記表示手段は、前記被制御装置の前記独自コマンドが複数ある場合、複数の前記独自コマンドを並べて表示することができる。
また前記表示手段は、前記被制御装置の前記独自コマンドが複数ある場合、複数の前記独自コマンド及び前記独自コマンドに対応する機能対応データを並べて表示し、前記任意の独自コマンドが指定された場合、前記指定された前記独自コマンドと指定されない前記独自コマンドを区別した表示を行うこともできる。この実施形態は、制御装置の制御方法としての特徴も備えている。
(B-2)また、独自コマンドを定義している被制御装置は、制御装置と接続され、前記制御装置から独自コマンドリストの要求があった場合、前記制御装置に対して、前記独自コマンドリストを送信する第1通知機能を備える。そしてさらに、前記制御装置から前記独自コマンドが送られてきた場合、前記独自コマンドによる機能を実行させ、実行状態を前記制御装置に通知する第2通知機能を備える。この実施形態は、被制御装置の制御方法としての特徴も備えている。
(B-3)本実施形態の制御装置と被制御装置を含む装置制御システムは、前記被制御装置が独自コマンドを定義しており、前記制御装置は、前記被制御装置と接続された場合、前記被制御装置に対して、前記独自コマンドリストを要求する機能を備える。また前記被制御装置は、前記制御装置から独自コマンドリストの要求があった場合、前記制御装置に対して、前記独自コマンドリストを送信する第1通知機能を備える。
そして、前記制御装置は、前記独自コマンドリストを取得した場合、前記独自コマンド及び前記独自コマンドに対応する機能対応データを表示する機能を備え、ユーザによる前記機能対応データの指定操作に基づき、前記独自コマンドと前記機能対応データを記憶する記憶手段を備える。さらに、前記制御装置は、前記独自コマンド及び前記独自コマンドに対応する前記機能対応データが前記記憶手段に記憶され、かつ前記独自コマンド及び前記独自コマンドに対応する前記機能対応データを表示した状態でユーザによる前記機能対応データの指定操作があった場合、前記独自コマンドを前記被制御装置に送信する操作手段を備える。
そして、前記被制御装置は、前記制御装置から前記独自コマンドが送られてきた場合、前記独自コマンドによる機能を実行させ、実行状態を前記制御装置に通知する第2通知機能を備える。この実施形態は、上記制御装置と被制御装置を含む装置制御方法としても特徴を備えている。
(C-1)HDMI(登録商標)-CEC(High-Definition Multimedia interface-Consumer Electronics Control)における共通コマンドによる制御ができない独自コマンドの情報を取得するための要求コマンドをHDMIケーブルで送信する要求コマンド送信手段と、前記要求コマンド送信手段が送信した前記要求コマンドにより要求した前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルから受信する情報受信手段とを備える情報装置。
(C-2)前記要求コマンド送信手段は、前記CEC機能を使用して前記要求コマンドを送信することを特徴とする(C-1)に記載の情報装置。
(C-3)装置状態の情報を問合せるための問合せコマンドをHDMIケーブルで送信する問合せコマンド送信手段を備え、前記情報受信手段は前記装置状態の情報を受信することを特徴とする(C-1)または(C-2)のいずれか1項に記載の情報装置。
(C-4)前記問合せコマンド送信手段は、前記CEC機能を使用して前記問合せコマンドを送信することを特徴とする(C-3)に記載の情報装置。
(C-5)受信した前記装置状態の情報により、受信した前記独自コマンドの情報を更新する更新処理手段を備える(C-1)乃至(C-4)のいずれか1項に記載の情報装置。
(C-6)前記独自コマンドの情報を処理して、独自コマンドの表示情報を生成し、表示手段に表示させる(C-1)乃至(C-5)のいずれか1項に記載の情報装置。
(C-7)前記更新処理手段は、受信した前記装置状態の情報により、受信した前記独自コマンドの情報に含まれる独自コマンドの有効無効を決定し、前記更新処理手段が決定した前記独自コマンドの有効無効によって、前記表示手段が表示する前記独自コマンドの表示情報を更新する(C-6)に記載の情報装置。
(C-8)独自コマンドが有効の場合に前記独自コマンドの表示情報を前記表示部に表示させ、独自コマンドが無効の場合に前記独自コマンドの表示情報を表示させないことを特徴とする(C-7)に記載の情報装置。
(C-9)前記表示部は、独自コマンドが無効の場合に前記独自コマンドの表示情報をグレーアウトして、前記独自コマンドを実行できなくすることを特徴とする(C-7)に記載の情報装置。
(C-10)前記情報受信手段で受信した前記独自コマンドの情報から独自コマンドのCECコマンドを生成し、前記独自コマンドのCECコマンドを送信するCEC独自コマンド送信手段を備える(C-1)乃至(C-9)のいずれか1項に記載の情報装置。
(C-11)前記独自コマンドのCECコマンドには、少なくとも独自コマンド識別番号が含まれている(C-10)に記載の情報装置。
(C-12)HDMI(登録商標)-CEC(High-Definition Multimedia interface-Consumer Electronics Control)における共通コマンドによる制御ができない独自コマンドの情報を取得するための要求コマンドをHDMIケーブルで送信し、前記要求コマンド送信手段が送信した前記要求コマンドにより要求した前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルから受信する装置制御方法。
(C-13)HDMI(登録商標)-CEC(High-Definition Multimedia interface-Consumer Electronics Control)における共通コマンドによる制御ができない独自コマンドの情報を要求する要求コマンドをHDMIケーブルから受信する要求コマンド受信手段と、前記要求コマンドにより要求される前記独自コマンドの情報を生成する独自コマンド情報生成手段と、前記独自コマンド情報生成手段が生成する前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルで送信する情報送信手段とを備える情報装置。
(C-14)前記独自コマンド情報生成手段が生成する前記独自コマンドの情報に、少なくとも独自コマンド識別番号を含める(C-13)に記載の情報装置。
(C-15)前記要求コマンド受信手段は前記要求コマンドをCECコマンドとして受信し、前記要求コマンドの要求を実行する(C-13)または(C-14)のいずれか一項に記載の情報装置。
(C-16)装置状態の情報を問合せるための問合せコマンドを前記HDMIケーブルで受信する問合せコマンド受信手段と、前記問合せコマンドにより問合せされる装置状態を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段が検知した前記装置状態に応じて、前記装置状態の情報を生成する状態情報生成手段とを備え、前記情報送信手段は、前記装置状態の情報を前記HDMIケーブルで送信することを特徴とする(C-13)乃至(C-15)のいずれか一項に記載の情報装置。
(C-17)前記問合せコマンド受信手段は前記問合せコマンドをCECコマンドとして受信する(C-16)に記載の情報装置。
(C-18)状態変化検知手段が前記装置状態の変化を検知した場合、前記装置状態の変化を検知したことを示す状態変化通知を前記HDMIケーブルで送信する状態変化通知送信手段を備える(C-16)または(C-17)のいずれか一項に記載の情報装置。
(C-19)前記独自コマンドの情報に記載される独自コマンドをCECコマンドとして受信し、前記受信した独自コマンドを実行する(C-13)乃至(C-18)のいずれか一項に記載の情報装置。
(C-20)HDMI(登録商標)-CEC(High-Definition Multimedia interface-Consumer Electronics Control)における共通コマンドによる制御ができない独自コマンドの情報を要求する要求コマンドをHDMIケーブルから受信し、前記要求コマンドにより要求される前記独自コマンドの情報を生成し、生成した前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルで送信する装置制御方法。
(C-21)装置状態の情報を問合せるための問合せコマンドを前記HDMIケーブルで受信する問合せコマンド受信手段と、前記問合せコマンドにより問合せされる装置状態を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段が検知した前記装置状態に応じて、前記装置状態の情報を生成する状態情報生成手段とを備え、前記情報送信手段は、前記装置状態の情報を前記HDMIケーブルで送信することを特徴とする情報装置。
(C-22)装置状態の情報を問合せるための問合せコマンドを前記HDMIケーブルで受信する問合せコマンド受信手段と、前記問合せコマンドにより問合せされる装置状態を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段が検知した前記装置状態に応じて、前記装置状態の情報を生成する状態情報生成手段とを備え、前記情報送信手段は、前記装置状態の情報を前記HDMIケーブルで送信することを特徴とする情報装置。
(C-23)状態変化検知手段が前記装置状態の変化を検知した場合、前記装置状態の変化を検知したことを示す状態変化通知を前記HDMIケーブルで送信する状態変化通知送信手段を備える情報装置。
(C-24)HDMI(登録商標)-CEC(High-Definition Multimedia interface-Consumer Electronics Control)に準拠する少なくとも第1の情報装置と第2の情報装置とを含む制御システムであって、第1の情報装置は、HDMI-CECにおける共通コマンドによって第2の情報装置の制御ができない第2の情報装置の独自コマンドの情報を要求するための要求コマンドをHDMIケーブルで第2の情報装置に送信する要求コマンド送信手段と、前記要求コマンド送信手段が送信した前記要求コマンドにより要求した前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルで第2の情報装置から受信する情報受信手段とを備え、第2の情報装置は、第1の情報装置が送信する前記要求コマンドを前記HDMIケーブルから受信する要求コマンド受信手段と、前記要求コマンドにより要求される前記独自コマンドの情報を生成する独自コマンド情報生成手段と、前記独自コマンド情報生成手段が生成する前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルで第1の情報装置に送信する情報送信手段とを備える第2の情報装置を具備した装置制御システム。
(C-25)HDMI-CECにおける共通コマンドによる制御ができない独自コマンドを実行するためのプログラムであって、前記独自コマンドの情報を要求するための要求コマンドをHDMIケーブルで送信する手順と、前記要求コマンドにより要求した前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルから受信する手順とをコンピュータに実行させるための装置制御プログラム。
(C-26)要求コマンドで要求される前記独自コマンドの情報を送信するためのプログラムであって、前記要求コマンドを前記HDMIケーブルから受信する手順と、前記要求コマンドにより要求される前記独自コマンドの情報を生成する手順と、前記独自コマンドの情報を前記HDMIケーブルで送信する手順とをコンピュータに実行させるための装置制御プログラム。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、HDMI-CEC規格に準拠する複数の装置が接続されたHDMIシステムにおいて、他装置の独自コマンドの情報の取得を可能とする情報装置、装置制御方法、装置制御システム、装置制御プログラムを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。