JP5291532B2 - Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置 - Google Patents

Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5291532B2
JP5291532B2 JP2009122820A JP2009122820A JP5291532B2 JP 5291532 B2 JP5291532 B2 JP 5291532B2 JP 2009122820 A JP2009122820 A JP 2009122820A JP 2009122820 A JP2009122820 A JP 2009122820A JP 5291532 B2 JP5291532 B2 JP 5291532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
audio
video
delay amount
display device
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009122820A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010273078A (ja
Inventor
滋 大久保
竜也 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009122820A priority Critical patent/JP5291532B2/ja
Publication of JP2010273078A publication Critical patent/JP2010273078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5291532B2 publication Critical patent/JP5291532B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、AVシステム、オーディオシステム及び映像表示装置に関し、より詳細には、映像を表示させる映像表示装置と、その映像表示装置で表示する映像に同期させて音声を出力させるオーディオシステムとを備えたAVシステムに関する。
例えば、テレビなどの映像表示装置では、放送波を受信して映像を表示させる機能の他、外部機器から映像及び音声を入力して出力する機能を有している。このような外部機器としては、各種メディアを用いたレコーダやプレーヤ、あるいはリピータ機器などが接続可能で、例えば、AVアンプ、BD(blu-ray)プレーヤ、HDDレコーダ等の機器が適用される。そして映像表示装置は、これらの外部機器を接続するための入力端子を複数備えていて、ユーザ操作等によってアクティブな入力を切り換えることができるようになっている。
このようなテレビなどの映像表示装置と、AVアンプ及びスピーカからなるオーディオシステムとを使用して、映像表示装置で映像を表示させるともに、オーディオシステムのスピーカによって音声を出力させるようにした所謂ホームシアターシステムがある。このようなシステムでは、例えばテレビのチューナで受信した放送波の映像をテレビで表示させるとともに、その放送波の音声についてはテレビからAVアンプへ転送し、AVアンプに接続したスピーカから出力させるようにしている。
また、AVアンプの入力端子に接続したプレーヤやレコーダなどの外部機器から出力された映像・音声コンテンツの場合には、AVアンプに接続したスピーカから音声を出力し、映像についてはAVアンプからテレビに送信してテレビで表示出力させるようにしている。あるいは、外部機器から直接テレビに入力した映像・音声コンテンツの場合に、映像はそのままテレビで表示し、音声をテレビからAVアンプに送ってスピーカから出力させる、などの形態もある。
一方、上記のような映像表示装置では、表示される映像に合わせて最適な表示をするための各種映像モードを持っている。例えば、標準、映画、PC、ゲームなどの映像モードが予め用意されていて、ユーザにより任意のモードが選択可能となっている。これらのモードは、それぞれの映像の種類に応じて予め映像出力状態が調整されている。
例えば、映画モードの場合には、映画コンテンツを高画質で表示させるため、映像処理に時間を要する。一方、ゲームモードの場合には、映像品質よりも映像表示の即時性が重視されるため、映像処理に時間をかけずに表示出力させるようにしている。また、映像モードに応じて、その明るさやコントラスト、黒レベル、色の濃さや色合いなどが個別に設定されている。このように、映像表示装置に入力した映像信号を映像処理して表示させるまでの時間は、映像モードによって異なっている。
また、上記のようなホームシアターシステムを構成したときに、映像表示装置では、受信した放送波の映像や、外部機器から入力した映像を表示することになる。入力した映像信号を映像処理して表示出力させる際には、入力した映像信号の解像度などのフォーマットに応じて、映像表示装置で表示可能となるように映像処理を行う必要がある。また、このときに、上記のような複数の映像モードのそれぞれに応じて、映像表示装置に入力した映像信号を映像処理して表示画面に表示するまでの映像処理時間が異なることになる。
つまり、映像表示装置に入力する映像のフォーマットや映像表示装置で選択されている映像モードに応じて、入力映像信号を表示するまでの時間が異なることになる。
このときに、映像表示装置で映像を表示し、AVアンプに接続したスピーカで音声を出力するホームシアターシステムでは、映像と音声とを同期して出力させる(所謂リップシンクをとる)必要があるが、映像表示装置における映像信号の映像処理の時間が入力映像によって変化してしまうと、映像と音声を同期できない状態が発生し、これを視聴するユーザが違和感を感じて品位が低下する、という問題がある。
例えば、特許文献1では、出力装置、音声処理装置、映像処理装置を接続したシステムにおいて、再生音声と再生映像とのずれ(リップシンクのずれ)を防止するための技術を開示している。ここでは、映像表示装置は、映像信号の形式と設定された信号処理モードとに基づいて、映像信号が供給されてから信号処理して映像が表示されるまでにかかる時間を特定し、この特定した時間に応じた遅延制御情報を上流の機器に通知し、この遅延制御情報に基づいて上流の機器において音声信号の遅延処理を行う。つまり、映像処理装置は、映像処理時間を音声処理装置、または出力装置に通知することにより、映像と音声の同期をとるようにしている。
また特許文献2では、音声信号と映像信号とが異なる機器で処理されるシステムにおいて、いわゆるリップシンクのずれを発生させないようにすることを目的としたシステムが開示されている。ここでは、映像処理装置が映像信号の供給を受けてからその映像信号に応じた映像を表示素子の表示画面に表示するまでにかかる時間(処理時間情報)をアンプ装置が取得し、アンプ装置では、取得した処理時間に基づいてスピーカに供給する音声信号の遅延処理を行うようにしている。
特開2007−274409号公報 特開2006−33436号公報
上述したように、テレビなどの表示装置と、アンプおよびスピーカと使用して映像・音声コンテンツを出力させるシステムでは、出力対象の入力経路には様々なパターンが採られる。これに対して特許文献1の技術では、リップシンクを合わせることができるのは、テレビに接続されるAVアンプの経路を用いる場合のみである。特許文献2では、映像処理装置とアンプ装置間の具体的なコマンド送受信処理については記載されていない。
また、上記のような映像表示の映像モードと、表示映像の解像度とに対応し、かつ、映像・音声信号の入力経路にかかわらず、常に映像と音声を同期させて出力させるようにした思想については、上記文献には開示されていない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、映像表示装置に入力する映像信号の種類や入力経路、及び当該映像表示装置で選択されている映像モードにかかわりなく、映像表示装置と、その映像表示装置に接続されるオーディオシステムとの映像・音声の出力タイミングを確実に同期させることを可能としたAVシステム、オーディシステム及び映像表示装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、映像信号と音声信号とによるコンテンツの映像信号を表示させる映像表示装置と、音声信号を音声出力させるオーディオシステムとを備えたAVシステムにおいて、映像表示装置は、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、求めた映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信し、オーディオシステムは、送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて、映像表示装置で表示させる映像と、オーディオシステムで音声出力させる音声とを同期させるAVシステムであって、映像表示装置は、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信する前に、オーディオシステムにおける音声出力のミュートを指示する情報をオーディオシステムに送信するともに、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信した後に、オーディオシステムにおける音声出力のミュートの解除を指示する情報をオーディオシステムに送信することを特徴としたものである。
の技術手段は、映像信号と音声信号とによるコンテンツの映像信号を表示させる映像表示装置と、音声信号を音声出力させるオーディオシステムとを備えたAVシステムにおいて、映像表示装置は、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、求めた映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信し、オーディオシステムは、送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて、映像表示装置で表示させる映像と、オーディオシステムで音声出力させる音声とを同期させるAVシステムであって、オーディオシステムは、映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した映像信号及び音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した映像信号及び音声信号を映像表示装置に出力する手段とを有し、映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて音声出力を行い、外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴としたものである。
の技術手段は、映像信号と音声信号とによるコンテンツの映像信号を表示させる映像表示装置と、音声信号を音声出力させるオーディオシステムとを備えたAVシステムにおいて、映像表示装置は、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、求めた映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信し、オーディオシステムは、送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて、映像表示装置で表示させる映像と、オーディオシステムで音声出力させる音声とを同期させるAVシステムであって、オーディオシステムは、映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した音声信号を入力する手段とを有し、映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて音声出力を行い、外部機器から映像表示装置に出力した映像信号を映像表示装置に出力させ、外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、オーディオシステムは、外部機器から入力した音声信号を映像表示装置に出力させる場合には、遅延処理を行わない音声信号を映像表示装置に出力し、映像表示装置は、映像表示装置で音声出力させる場合には、映像信号の映像延量に従って、音声信号の遅延量を調整し、音声出力と映像出力とを同期させることを特徴としたものである。
の技術手段は、第1〜第のいずれか1の技術手段において、前記映像表示装置は、コンテンツが出力される外部機器を接続するための複数の外部入力端子を備え、かつ、表示映像の画質を予め設定した複数の映像モードを有し、表示中の映像の解像度が変化した時、前記外部入力が切り換えられた時、前記映像モードが切り替られた時、及び前記オーディオシステムの接続を検出した時に、前記映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信することを特徴としたものである。
の技術手段は、映像信号と音声信号とによるコンテンツの映像信号を表示させる映像表示装置に接続されたオーディオシステムにおいて、映像表示装置が入力映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定した映像遅延量と、映像表示装置が入力音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定した音声遅延量とを映像表示装置から受信し、受信した映像遅延量と音声遅延量とを用いて、映像表示装置で表示する映像に記オーディオシステムで音声出力させる音声を同期させるオーディオシステムであって、映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した映像信号及び音声信号とを入力する手段と、外部機器から入力した映像信号及び音声信号を映像表示装置に出力する手段とを有し、映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて音声出力を行い、
外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴としたものである。
の技術手段は、映像信号と音声信号とによるコンテンツの映像信号を表示させる映像表示装置に接続されたオーディオシステムにおいて、映像表示装置が入力映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定した映像遅延量と、映像表示装置が入力音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定した音声遅延量とを映像表示装置から受信し、受信した映像遅延量と音声遅延量とを用いて、映像表示装置で表示する映像に、オーディオシステムで音声出力させる音声を同期させるオーディオシステムであって、映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した音声信号を入力する手段とを有し、映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて音声出力を行い、外部機器から映像表示装置に出力した映像信号を映像表示装置に出力させ、外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴としたものである。
の技術手段は、映像信号と音声信号とによるコンテンツの映像信号を表示させる映像表示装置において、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、求めた映像遅延量と音声遅延量とを、音声信号を音声出力させるオーディオシステムに対して送信する映像表示装置であって、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信する前に、オーディオシステムにおける音声出力のミュートを指示する情報をオーディオシステムに送信するともに、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信した後に、オーディオシステムにおける音声出力のミュートの解除を指示する情報をオーディオシステムに送信することを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、コンテンツが出力される外部機器を接続するための複数の外部入力端子を備え、かつ、表示映像の画質を予め設定した複数の映像モードを有し、表示中の映像の解像度が変化した時、外部入力が切り換えられた時、映像モードが切り替られた時、及びオーディオシステムの接続を検出した時に、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに対して送信することを特徴としたものである。
本発明によれば、映像表示装置に入力する映像信号の種類や入力経路、及び当該映像表示装置で選択されている映像モードにかかわりなく、映像表示装置と、その映像表示装置に接続されるオーディオシステムとの映像・音声の出力タイミングを確実に同期させることを可能としたAVシステム、オーディシステム及び映像表示装置を提供することができる。
本発明に係るAVシステムの接続構成例を説明するための図である。 図1に示すAVシステムの要部構成例を示すブロック図である。 本発明に係るAVシステムの他の接続構成例を示す図である。 図3に示すAVシステムの要部構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるテレビとAVアンプの処理シーケンスの一例を説明するための図である。 レコーダの再生コンテンツを視聴しているときの信号と出力の状態を説明するための図である。 テレビの受信コンテンツを視聴しているときの信号と出力の状態を説明するための図である。 本発明の実施形態における映像処理装置の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態におけるオーディオシステムの処理の一例を説明するためのフローチャートである。
本発明に係る実施形態では、映像表示装置は、入力された映像信号が画面に表示されるまでの映像処理時間により決定した映像遅延量と、入力された音声信号が音声出力されるまでの音声処理時間により決定した音声遅延量とを、映像表示装置に接続されたオーディオシステムのAVアンプに送信する。AVアンプでは、映像表示装置から送信された映像遅延量と音声遅延量とを使用して、映像表示装置における映像表示に同期させて音声出力を行う。
また、本発明に係る実施形態では、映像表示装置は、コンテンツが出力される外部機器を接続するための複数の外部入力端子を備えていて選択可能となっている。また、表示映像の画質を予め設定した複数の映像モードを有しており、表示中の映像の解像度が変化した時、外部入力が切り換えられた時、あるいは映像モードが切り替られた時、あるいはオーディオシステムの接続を検出した時に、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信する。
ここで映像表示装置は、オーディオシステムにおける音声出力のミュートを指示する情報、及びミュートの解除を指示する情報をそれぞれ映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信する前後にオーディオシステムに送信する。これによりオーディオシステムにおいて、映像に同期しない短時間の音声出力が行われて品位を低下させることを確実に防ぐことができる。
また、本発明に係る実施形態では、オーディオシステムは、映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量と音声遅延量とを用いて音声出力を行い、一方、オーディオシステムに接続されたレコーダやプレーヤなどの外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、映像表示装置から送信された映像遅延量を用いて音声出力を行う。また、オーディオシステムからは、外部機器から入力した音声信号を映像表示装置に出力させる場合には、遅延処理を行わない音声信号を出力し、映像表示装置が音声出力させる場合には、映像信号の遅延処理量に従って音声信号の遅延量を調整し、音声出力と映像出力とを同期させるようにする。
以下に本発明に係る実施形態の構成及び動作をさらに具体的に説明する。
図1は、本発明に係るAVシステムの接続構成例を説明するための図である。本実施形態のAVシステムは、映像表示装置としてテレビ10を備えるとともに、オーディオシステムとして、AVアンプ30及び該AVアンプ30に接続された図示しないスピーカを備えている。また、AVアンプ30の入力端子には、レコーダ40とプレーヤ50が接続されている。テレビ、及びAVアンプとスピーカとによって、本発明のAVシステムの実施形態が構成され、テレビ単独で本発明の映像表示装置の実施形態が構成され、さらにAVアンプとスピーカとによって本発明のオーディオシステムの実施形態が構成される。
本実施形態では、映像表示装置としてのテレビ10と、オーディオシステムのアンプ部としてのAVアンプ30とが接続されたAVシステムにおいて、テレビ10で受信した放送コンテンツや、レコーダ40あるいはプレーヤ50から出力された映像・音声コンテンツをテレビ10にて映像表示させるとともに、これに同期してAVアンプ30に接続されたスピーカから音声出力を行わせるものである。
ここで、本実施形態では、テレビ10からAVアンプ30への音声出力は、SPDIF(Sony Philips Digital InterFace)の光デジタル音声端子、もしくは同軸デジタル音声端子によって行われる。SPDIFによる音声伝送方式及び接続端子は、IEC60958及びEIAJRC−5720Bで規格化されている。
また、本実施形態では、テレビ10とAVアンプ30とはHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルにて接続され、AVアンプ30からテレビ10に対して映像信号及び音声信号が送信可能とされる。HDMIに関する規格は規格化団体であるHDMI Licensing,LLCにより2002年12月に基本仕様が策定され(HDMI規格Ver1.0)、2005年12月(HDMI規格バージョン1.2a)においてAV機器間のコントロールを行うための制御プロトコルとしてCEC(Consumer Electronics Control)の規定が追加された。
なお、CECに関する用語は、HDMI規格の「2.2 Glossary of Terms」,「CEC 2.2 Glossary of Terms」他に定義されており、HDMI入力端子を持ちAVストリームを表示出力するものはシンク(Sink)機器と、HDMI出力端子を持ちAVストリームを出力するものはソース(Source)機器と、HDMI入力端子と出力端子を持ちAVストリームの入出力(転送)を行うものはリピータ(Repeater)機器と定義されている。本実施形態では、テレビ10がシンク機器であり、AVアンプ30がリピータ機器、レコーダ40及びプレーヤ50がソース機器に該当する。
なお、本実施形態のレコーダ40とプレーヤ50は、いずれも可搬型もしくは内蔵型の記憶媒体から映像・音声コンテンツを読み出して再生し、AVアンプ30に出力する機能を持つものである。
本実施形態の構成の特徴は、AVアンプ30の外部入力端子にソース機器が1または複数接続されたものであり、ソース機器の種類は特に限定されず、上記のようにコンテンツの再生専用のプレーヤや、記録及び再生可能なレコーダを適用できる。またAVアンプ30の下層(入力側)に更に他のリピータ機器(AVアンプなど)が接続されたものであってもよい。また、本発明に関しては、上記映像表示装置からオーディオシステムに対する音声信号の出力方式、及びオーディオシステムから映像表示装置に対する映像信号と音声信号の出力方式を何ら限定するものではなく、適宜公知の方式を採用できる。
図2は、図1に示すAVシステムの要部構成例を示すブロック図である。本実施形態のAVシステムは、テレビ10とレコーダ40とが、AVアンプ30を介してHDMI接続されている。ここでAVアンプ30は、複数のHDMI入力を備えることができ、図1に示すように、AVアンプ30に対してもう一台のソース機器(例えばプレーヤ50)が接続される場合には、AVアンプ30の他のHDMI入力端子に対して、レコーダ40と同様の要部の機能を備えるソース機器が接続される。
レコーダ40は、例えば、BDレコーダやDVDレコーダ、HDDレコーダ等として構成され、記憶媒体に記憶した映像・音声コンテンツを再生して出力することができる。上記のように、レコーダ40のかわりに再生専用のプレーヤであってもよい。
ここではレコーダ40は、記録媒体に記録した映像信号と音声信号をそれぞれ処理する映像処理部42及び音声処理部43と、処理された映像信号及び音声信号を送信するHDMIトランスミッタ44と、CECメッセージを送受信するためのCEC処理部41とを備えている。
次にAVアンプ30は、CECメッセージを送受信するためのCEC処理部31と、音声用バッファ36を制御するバッファ制御部32と、映像及び音声信号を受信するHDMIレシーバ33と、音声信号を処理する音声処理部35と、音声信号をバッファリングする音声用バッファ36と、映像信号及び音声信号を送信するHDMIトランスミッタ34と、テレビからSPDIFによって送信された音声情報を受信する光入力部38を有している。この例では、テレビ10からAVアンプ30に対する音声信号を送信するために、SPDIFの光デジタル音声端子を使用している。AVアンプ30の光入力部38は2つの入力端子を備え、2系統で光入力が可能となっている。
また、AVアンプ30には、バッファ36を介して音声信号を音声出力するスピーカ37が接続される。ここでは、AVアンプ30にスピーカを内蔵したオーディシステムとして構成してもよい。いずれにしても、図2のAVアンプ30とスピーカ37とによって、AVシステムを構成するオーディオシステムの実施形態が構成され、レコーダ40から出力された映像・音声コンテンツの音声信号、もしくは、テレビ10から出力された音声信号をこのオーディオシステムにより音声出力することができる。
なお、AVアンプ30のHDMIトランスミッタ34は、映像信号と音声信号をテレビ10に転送できるが、レコーダ40からの映像・音声コンテンツから音声信号を抜き出して、映像信号のみをテレビ10に転送させるようにしてもよく、あるいは、レコーダ40からの映像・音声コンテンツの音声信号をスピーカ37から音声出力するともに、音声信号を映像信号とともにテレビ10に転送し、テレビ10にて音声信号を利用できるようにしてもよい。例えば、AVアンプ30で音声出力させるときには、通常、テレビ10が本来備えているスピーカからの音声出力はミュートさせるが、このときに、AVアンプ30からテレビ10に送信した音声信号をヘッドフォンに出力させるようにしてもよい。
テレビ10は、CECメッセージを送受信するためのCEC処理部11と、テレビ10に設定されている映像モード、及び表示すべき入力映像信号の解像度を判別する映像モード・解像度判別部12と、映像モードと解像度とに応じた映像遅延量及び音声遅延量を抽出する映像・音声遅延量抽出部13とを有している。映像・音声遅延量抽出部13は、映像モード・解像度判別部12が判別した映像モード及び解像度に基づいて、その映像信号を表示させるまでの映像処理時間に基づく映像遅延量と、音声信号を光出力部21から出力させるまでの音声処理時間に基づく音声遅延量を抽出する。この場合、映像モードと解像度とに応じた映像遅延量及び音声遅延量を記憶したメモリ等の記憶手段を用いることができる。あるいは、映像遅延量及び音声遅延量をその都度演算により求めてもよい。
さらにテレビ10は、映像信号及び音声信号を受信するHDMIレシーバ14と、映像信号を処理する映像処理部15と、映像信号をバッファリングする映像用バッファ16と、バッファリングした映像信号を表示するLCDなどの表示パネル17と、音声信号を処理する音声処理部18と、音声信号をバッファリングする音声用バッファ19と、音声信号を音声出力するスピーカ20と、音声処理部18で処理した音声信号をAVアンプ30に出力する光出力部21とを有している。また、テレビ10は、受信した放送波を選局して復調する図示しないチューナ部などテレビ本来の機能を備えている。
本実施形態では、ソース機器であるレコーダ40、リピータ機器であるAVアンプ30、及びシンク機器であるテレビ10がHDMI接続され、機器間においてCECメッセージを送受信することができる。レコーダ40とAVアンプ30、及びAVアンプ30とテレビ10間はHDMIケーブルで接続される。HDMIケーブルは、機器間で共通の制御信号(CECメッセージ)を伝送する双方向バスであるCECラインと、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン(デジタル信号ライン)とを含んでいる。
上記構成のAVシステムにおけるリップシンクに係わる動作について説明する。本実施形態のAVシステムでは、上記のように、テレビ10で受信した映像・音声コンテンツの出力と、レコーダ40で再生された映像・音声コンテンツの出力が可能となっている。このときに、AVアンプ30を利用して、音声信号についてはAVアンプ30に接続されたスピーカ37から出力し、映像信号はテレビ10の表示パネル17に表示させる動作を行うものとする。勿論実際のAVシステムとしては、オーディオシステムから音声出力させるモードと、オーディオシステムを使用することなくテレビ10のスピーカ20から音声出力させるモードとがユーザ選択可能となっている。以下では、オーディオシステムによる音声出力モードであることを前提とする。
まず、テレビ10で受信した放送波による映像・音声コンテンツを視聴する場合、テレビ10は、自身のチューナ部で選局してデコードした映像信号に対して、その解像度やテレビ10に設定されている映像モードに応じた映像処理を行って、テレビ10の表示パネル17に表示させる。また、デコードした音声信号は、SPDIFによってAVアンプ30に送られる。
このときにテレビ10の映像・音声遅延量抽出部13は、映像信号の処理時間により決定した映像遅延量と、音声信号の処理時間により決定した音声遅延量とを抽出し、これら2つの遅延量をパラメータとするCECのベンダーメッセージをAVアンプ30に送信する。CECメッセージを特定機器に送信先するためのアドレス情報は、予めHDMI規格に従う論理アドレス及び物理アドレスによってテレビ10にてマッピングされている。
映像遅延量とは、テレビ10で映像信号を表示させるまでに要する時間であり、チューナで選局された映像信号に関しては、選局して復調しデコードされた映像信号に対して、解像度や映像モードに応じた映像処理を行って表示パネル17に表示できるまでの時間を指す。また、音声遅延量とは、チューナで選局され復調されデコードされた音声信号を、テレビから出力するまでの時間である。デコードされた映像信号と音声信号は、放送波のパケットに付加されたタイムスタンプによって同期している。従って両者の遅延量が同じであれば、映像と音声が同期して出力されることになる。
AVアンプ30は、CECメッセージによって現在アクティブの機器がわかっている。例えば、AVアンプ30の電源が立ち上がったときにAVアンプ30は、CECメッセージ〈request active source〉をブロードキャストする。このときAVアンプ30に対してテレビ10がアクティブであれば、テレビ10は、AVアンプ30に対して〈active source〉を返す。ここで、AVアンプ30は、現在テレビ10がアクティブであることを知る。これによりAVアンプ30では、テレビからのSPDIFの入力を選択し、テレビ30からの音声信号を受け取ることができる。他のレコーダやプレーヤなどのHDMI機器が接続され、これらがアクティブである場合も同様の動作でAVアンプ30の入力切り換えを行うことができる。
AVアンプ30は、テレビ10からのCECメッセージによって映像遅延量と音声遅延量とを受け取ると、映像遅延量と音声遅延量の差分だけ遅らせて音声出力を行う。例えば、映像遅延量が30msec、音声遅延量が10msecであるとするとき、テレビ10からAVアンプに対して音声信号が出力されるのは音声遅延量である10msecの経過時となる。従ってAVアンプ30では、音声信号を入力した後、映像遅延量と音声遅延量との差分である20msecだけさらに遅らせて音声信号をスピーカから出力させる。
また、AVアンプ30において、音声処理35において音声遅延が発生する場合は、その遅延量を加味して遅延制御を行う。例えば、上記と同じ値の遅延量を受信し、音声処理35における音声遅延量が5msecであるとき、AVアンプ30では、音声信号を入力した後、映像遅延量と、音声遅延量と、音声処理35における音声遅延量との差分である15msecだけ遅らせて音声信号をスピーカから出力させる。
これにより、AVアンプ30では、テレビ10における映像信号の表示に同期して音声を出力させることができる。
次に、図1に示す構成で、レコーダ40から出力された映像・音声コンテンツを視聴するときの動作を説明する。
レコーダ40にて記録媒体に記録された映像・音声コンテンツを再生すると、再生されたコンテンツは、HDMIケーブルのTMDSラインによってAVアンプ30に送信される。ここでAVアンプ30では、入力した映像・音声コンテンツから音声信号を抜き出して、オーディオシステムのスピーカ37から音声出力させる。このときの音声出力は、以下に説明するテレビ10から入力する映像遅延量に従う。
レコーダ30からHDMIケーブルにより出力された映像・音声コンテンツのうちの映像信号は、AVアンプ30を通過してテレビ10のHDMIレシーバ14で受信される。テレビの映像モード・解像度判別部12では、入力した映像信号の解像度とテレビ10の現在の映像モードとを判別し、映像・音声遅延量抽出部13がその判別結果に従って映像遅延量を抽出する。抽出された映像遅延量は、CECメッセージによってAVアンプ30に伝達される。このときAVアンプ側では音声遅延量は必要ないため、音声遅延量の情報を送信しなくてもよいが、ここでは、映像遅延量と音声遅延量とをパラメータとしたCECメッセージを作成してAVアンプ30に送ることで、テレビ視聴時と同じCECメッセージを使用できる。AVアンプ30では、テレビから送信されたCECメッセージの映像遅延量を使用して、スピーカから音声信号を出力させる。これにより、テレビ10で表示される映像信号と、AVアンプ30に接続されるスピーカから出力される音声信号が同期する。
図3は、本発明に係るAVシステムの他の接続構成例を示す図である。図3のAVシステムは、映像表示装置としてテレビ10を備えるとともに、オーディオシステムとして、AVアンプ30及び該AVアンプ30に接続された図示しないスピーカを備えている。テレビ10とAVアンプ30は、HDMIケーブルで接続されるとともに、SPDIF(SPDIF1とする)によってテレビ10からAVアンプ30に音声信号を送信することができる。
AVアンプ30のHDMI入力端子には、レコーダ40が接続されている。また、テレビ10の第2のHDMI入力端子には、プレーヤ50が接続される。さらに本例では、プレーヤ50で再生された音声信号は、SPDIF2によってプレーヤ50からAVアンプ30に直接送信できるようになっている。
図4は、図3に示すAVシステムの要部構成例を示すブロック図である。図4に示すAVシステムは、図2に示すAVシステムに加えて、プレーヤ50がAVアンプ30に接続された構成となっている。ここでレコーダ40,AVアンプ30の構成は、図2のAVシステムと同様であり、その繰り返しの説明は省略する。また、図2のテレビ10は、図2の構成に加えて、HDMI入力を切り換えるためのHDMIスイッチ22を有している。これにより、AVアンプ30から出力された映像信号と、プレーヤ50から出力された映像信号とを切り換えて入力することができる。テレビ10のその他の構成とその機能については、図2の例と同様である。
この例の場合、AVアンプ30では、光入力部38の第2の光入力(光入力部2)に対して、プレーヤ50のSPDIF2のケーブルが接続される。またテレビ10のHDMIスイッチ22には、プレーヤ50からのHDMIケーブルが接続される。プレーヤ50の要部は、図2に示すレコーダ40の要部と同様であり、記録媒体に記録した映像信号と音声信号をそれぞれ処理する映像処理部52及び音声処理部53と、処理された映像信号及び音声信号を送信するHDMIトランスミッタ54と、CECメッセージを送受信するためのCEC処理部51とを備えている。
上記構成のAVシステムにおけるリップシンクに係わる動作について説明する。本例のAVシステムでは、テレビ10で受信した映像・音声コンテンツの視聴が可能であり、また、レコーダ40で再生された映像・音声コンテンツ、及びプレーヤ50で再生された映像・音声コンテンツの視聴が可能となっている。このときに、音声信号についてはAVアンプ30に接続されたスピーカ37から音声出力し、映像信号はテレビ10の表示パネル17に表示させるものとする。
テレビ10で受信した放送波による映像・音声コンテンツを視聴する場合、及びレコーダ40で再生させた映像・音声コンテンツを視聴する場合は、上記図1の接続例と同様の動作となる。
ここでは、プレーヤ50の再生コンテンツを視聴する場合の動作を説明する。本例では、プレーヤ50で再生された映像信号は、HDMIケーブルによってテレビ10に送信され、テレビ10の表示パネルで表示される。また、プレーヤ50で再生された音声信号は、SPDIF2によってAVアンプ30に直接送信され、AVアンプ30に接続されたスピーカから音声出力される。
このときテレビ10は、プレーヤ50から送信された映像信号に対してその解像度やテレビ10に設定されている映像モードに応じた映像処理を行って、テレビ10の表示パネル17に表示させる。そして、テレビの映像・音声遅延量抽出部13は、このときの映像処理の遅延量を抽出し、映像遅延量をパラメータとしたCECのベンダーメッセージをAVアンプ30に送信する。この場合にも、HDMIケーブルによってテレビ10に送信される音声信号の音声遅延量を求め、映像遅延量とともに音声遅延量をパラメータとしたCECメッセージをAVアンプ30に送信することができる。
また、SPDIF2は、プレーヤ50から出力された音声信号を直接AVアンプ30に送信する。AVアンプ30は、送信された音声信号に音声処理を施してスピーカから音声出力させる。このときAVアンプ30では、テレビ10から送られた映像遅延量だけ音声出力を遅らせて音声を映像に同期させる。
例えば、テレビ10から送信された映像遅延量が30msec、プレーヤ50からSPDIF2によって直接送信された音声信号をスピーカから出力させるまでの音声遅延量が10msecであるとするとき、AVアンプ30では、プレーヤ50から音声信号を入力した後、映像遅延量と音声遅延量との差分である20msecだけ遅らせて音声信号をスピーカから出力させる。音声遅延量は、AVアンプ30にて決定することができる。これにより、AVアンプ30では、映像信号の表示に同期して音声を出力させることができる。
なお、この場合、プレーヤとAVアンプを接続するSPDIF2がなくても、テレビ10とAVアンプ30とを接続するSPDIF(SPDIF1とする)があれば、AVアンプ30による音声出力を行うことができる。つまり、プレーヤ50は、HDMIケーブルのTMDSラインにより映像信号と音声信号をテレビ10に送信し、テレビ10では映像信号に映像処理を行って表示パネルに表示させるとともに、音声信号はSPDIF1によってテレビ10からAVアンプ30に送信する。また、テレビ10は、映像遅延量と音声遅延量をCECのベンダーメッセージによってAVアンプ30に送信する。AVアンプ30では、送信された映像遅延量に同期させるようにSPDIF1から送信された音声信号を音声出力させる。
このように、SPDIF2がなく、SPDIF1を用いた構成であっても映像と音声との同期出力が可能であるが、HDMIで出力される音声信号の場合、その音声フォーマットが限定される可能性がある。例えば、テレビがHDMIで受けることができる音声フォーマットがリニアPCMに限られているものがある。これに対して、SPDIF2によって直接に音声信号をAVアンプに転送できる構成であれば、DTS(Digital Theater Systems)やドルビーなどのデジタル方式で記録された音声信号であっても、AVアンプ30を介して音声出力することができる。つまりSPDIF2を使用することで、音声フォーマットに応じたより臨場感の高い音声出力を行うことができる。
図5は、本発明の実施形態におけるテレビとAVアンプの処理シーケンスの一例を説明するための図である。
ここでは、テレビとAVアンプとが接続された構成を例として、テレビで映像モードが切り換えられた場合、及びAVアンプに入力する映像信号の解像度が切り換えられた場合の処理シーケンスを説明する。
まず、テレビにて特定の映像・音声コンテンツを視聴しているときに、ユーザ操作によって映像モードが切り換えられ他場合(S1)、テレビでは、CECメッセージである〈Vender Command1〉をAVアンプに送る(S2)。〈Vender Command1〉は、HDMI規格においてメーカごとに定義できるベンダーメッセージの1つであるものとする。以下の各メッセージについても同様である。
上記の〈Vender Command1〉は、AVアンプに対する音声ミュートを指示するCECメッセージで、ここでは、〈Vender Command1〉の音声ミュートのパラメータは、[ON]になっている。AVアンプでは、このCECメッセージを受信すると、自身の音声をミュートする(S3)。これは、映像モード切り換え直後に、映像と同期しない音声が出力することを防ぐことを目的としている。
テレビでは、映像モードを切り換えた後、その切り換え後の映像モードと現在視聴中の映像・音声コンテンツの解像度とに応じた映像遅延量及び音声遅延量とが確定する(S4)。ここでテレビは、確定した映像遅延量と音声遅延量とをパラメータとした〈Vender Command2〉をAVアンプに送り(S5)、さらに〈Vender Command1〉をAVアンプに送る(S6)。この場合の〈Vender Command1〉の音声ミュートのパラメータは、[OFF]となっていて、ミュートの解除を指示するものである。
AVアンプでは、〈Vender Command2〉に従って音声遅延量を切り換えて、テレビの映像モードに合わせた音声遅延量により、映像と同期させて音声を出力させる(S7)。
そしてAVアンプでは、ミュートの解除を指示する〈Vender Command1〉に従ってミュートを解除する(S8)。これにより、テレビで映像モードが切り換えられたときにも、違和感なく確実に映像と音声とを同期させることができる。ここで、AVアンプでは、ミュートを解除する〈Vender Command1〉が送られてこない場合に対処できるように、所定のタイムアウトを設け、ミュートONの後、タイムアウトになった時点でミュートを解除させるようにする。また、AVアンプは、音声のミュート中に、音量増減等の音声制御に関するメッセージを受け取った場合には、そのメッセージに従う制御処理を実行する。下記のミュート時にも同様である。
次に、AVアンプに接続しているレコーダ等の外部機器から出力された映像・音声コンテンツの解像度が切り換えられた場合(S9)、AVアンプでは、自身の音声出力をミュートする(S10)。AVアンプは、HDMIケーブルのTMDSラインによりレコーダから送られてくる映像・音声信号が一旦途切れることにより、解像度が切り換えられた可能性があることを判別できる。この時点でAVアンプは音声出力をミュートする。TMDSの信号の途切れはそのままテレビにも伝えられ、テレビにおいても解像度の切り換えの可能性が判別できる。この時点でテレビでも解像度が不定の状態となる(S11)。
解像度が不定の状態になると、テレビでは、AVアンプに対して〈Vender Command1〉を送る。この場合の〈Vender Command1〉の音声ミュートのパラメータは、[ON]であり、ミュートを指示するものである。これを受けたAVアンプでは、音声出力をミュートするが、すでにS10の時点でミュートがONになっているため、そのミュートを継続する。
その後、テレビでは、レコーダからTMDSラインで送られてくる切り換え後の映像信号の解像度を判定し、その解像度と、現在のテレビの映像モードとから映像遅延量と音声遅延量を抽出し、これらをパラメータとした〈Vender Command2〉をAVアンプに送る(S14)。そしてさらに、音声ミュートのパラメータが[OFF]となっている〈Vender Command1〉をAVアンプに送る(S15)。
AVアンプでは、〈Vender Command2〉に従って音声遅延量を切り換えて、テレビの映像モードに合わせた音声遅延量により、映像と同期させて音声を出力させる(S16)。そしてAVアンプでは、ミュートの解除を指示する〈Vender Command1〉に従ってミュートを解除する(S17)。これにより、レコーダからの映像の解像度が切り換えられたときにも、違和感なく確実に映像と音声とを同期させることができる。
また、AVアンプでは、図示しない〈Vender Command 3〉によって、〈Vender Command 2〉に対応しているテレビの可否を判定することができる。
例えば、テレビが起動している状態で、アンプの電源が入ったとき、AVアンプでは、音声の遅延量を判断することができない。これに対応するために、AVアンプでは、テレビの映像遅延量及び音声遅延量をパラメータとする〈Vender Command2〉の送信を要求するための〈Vender Command3〉をテレビに送信する。テレビがこれに対応する機能を有していれば、映像遅延量と音声遅延量とをパラメータとした〈Vender Command2〉をAVアンプに送信する。また、AVアンプがテレビから〈Vender Command2〉を受け取ることができない場合には、所定の音声遅延量を設定する。
図6は、レコーダの再生コンテンツを視聴しているときの信号と出力の状態を説明するための図で、図5のシーケンスに対応した動作を説明するものである。
AVアンプでは、レコーダからHDMIケーブルのTMDSラインを介して映像信号と音声信号が送信されてくる。また、AVアンプに接続されたスピーカからは、レコーダから送信された音声信号が音声出力される。また、この例では、テレビでは、レコーダから送信された映像信号と音声信号とが入力され、テレビのスピーカからの音声出力はミュートされるが、例えばテレビのヘッドフォン(HP)が利用可能となっている。
図6において、AVアンプに映像信号と音声信号とがレコーダから入力されている状態で、レコーダから映像・音声コンテンツの解像度が切り換えられた場合(S21)、これら映像信号および音声信号が安定した信号となるまでに若干の時間がかかる(S22)。レコーダの解像度切り換えは、上述のようにレコーダからのTMDSラインの信号が一旦途切れることにより判別できる。AVアンプでは、S21の解像度切り換えのタイミングで音声をミュートする(S23)。
TMDSの信号の途切れは、そのままテレビにも伝えられ、テレビにおいても解像度の切り換えの可能性が判別できる。この時点でテレビでも解像度が不定の状態となり(S26)、同時に音声も不定の状態となる。また、テレビのヘッドフォン出力はミュートする(S30)。
テレビでは、解像度が不定の状態になると、AVアンプに対して音声ミュートを指示する〈Vender Command1〉を送る(S27)。AVアンプはこれを受けて音声をミュートさせるが、すでにS23でミュートされているため、そのミュートを継続する。
その後、テレビでは、レコーダからTMDSラインで送られてくる切り換え後の映像信号の解像度を確定し(S28)、その解像度と現在のテレビの映像モードとから映像遅延量を抽出し、これをパラメータとした〈Vender Command2〉と、音声ミュートを解除する〈Vender Command1〉とをAVアンプに送る(S29)。
AVアンプでは、S29の〈Vender Command2〉に従って音声遅延量を変更し、テレビの映像モードに合わせた音声遅延量により、映像と同期させて音声を出力させ(S24)、〈Vender Command1〉に従ってミュートを解除する(S25)。
また、テレビのヘッドフォン端子の出力は、切り換え後の解像度をテレビが確定することで遅延量を変更し(S31)、さらにミュートを解除することで(S32)、映像遅延量に同期したヘッドフォン出力を実行させる。これにより、レコーダからの映像の解像度が切り換えられたときにも、違和感なく確実に映像と音声とを同期させることができる。
図7は、テレビの受信コンテンツを視聴しているときの信号と出力の状態を説明するための図である。図7は、図5のシーケンスに対応した動作を説明するものであり、映像遅延量と音声遅延量とに基づく映像と音声との同期制御を実行するものであるが、ここではさらにテレビでは、視聴中のデジタル放送波からジャンル情報を抽出して、そのジャンル情報をAVアンプに送信し、AVアンプではそのジャンル情報を使用して、オーディオシステムのサウンドモードを変更できるようにしている。
まずテレビでは、チューナで選局された放送コンテンツを視聴しているものとする。テレビの表示パネルには選局中の映像信号が表示され、テレビのSPDIFからは選局中の放送コンテンツの音声信号が出力される。AVアンプでは、テレビのSPDIFから出力された音声信号をテレビの映像信号に同期させてスピーカから出力させる。
図7において、選局中の放送コンテンツを視聴している状態で、ユーザによる選局操作が行われた場合(S41)、映像信号は若干の時間、不安定な状態となり、その後選局後の解像度が確定する(S42)。このときの選局タイミングは、映像モードの切り換えタイミングであってもよい。
選局によって、SPDIFからの音声出力は0データとなり、その後選局後の解像度確定に応じて音声遅延量が変更される(S43)。音声遅延量の変更後、テレビのSPDIFからは音声出力が開始される。また、選局時にはテレビのヘッドフォン出力もミュートされ(S44)、解像度確定後に音声遅延量を変更し(S45)、ミュートを解除する(S46)。
テレビでは、S41の選局のタイミングで、AVアンプに対して音声ミュートを指示する〈Vender Command1〉を送る(S47)。
AVアンプでは、テレビからのSPDIF出力が0データとなることで、AVアンプへのSPDIF入力も0データとなる。また、テレビから送られた〈Vender Command1〉に従ってスピーカからの音声出力をミュートする(S51)。
ここでテレビでは、選局後の放送コンテンツからその放送コンテンツのジャンル情報を抽出し、AVアンプに送信する(S48)。ジャンル情報は、地上デジタル放送やBS,CSデジタル放送信に重畳されて送信されてくる電子番組表(EPG)の一部にジャンルコードとして含まれていて、大分類と、その大分類を更に分類する中分類とが規定されている。ここでは、ジャンル情報1として大分類のジャンル情報のみを送信するものとする。
その後テレビは、S42で解像度が確定すると、その確定後の解像度に従って映像遅延量と音声遅延量とを抽出し、これらをパラメータとする〈Vender Command2〉をAVアンプに送り、さらにミュート解除を指示する〈Vender Command1〉をAVアンプに送る(S49)。
AVアンプでは、〈Vender Command2〉に従って音声遅延量を変更し、テレビの映像モードに合わせた音声遅延量により、映像と同期させて音声を出力させる(S52)。さらに、〈Vender Command1〉に従ってミュートを解除する(S53)。テレビからは、さらに中分類を含む全てのジャンル情報をAVアンプに送る(S50)。
本例では、テレビからAVアンプに送信されたジャンル情報は、オーディオシステムのサウンドモードの設定に用いられる。サウンドモードは、AVアンプとスピーカによるオーディオシステムにおいて設定されている複数の選択可能な音声出力モードであり、コンテンツの種類に応じて予め定めた音質で音声出力できるようにしたものである。例えば、サウンドモードの設定例として、“シネマ”、“ニュース”、“ミュージック”、“スポーツ”、“ナイト”などを設定し、それぞれの設定に対して、そのコンテンツの種類や視聴環境に応じた適切な音質条件を予め設定しておくものである。ここでは、AVアンプは、テレビから送られてきたジャンル情報に連動させて、そのジャンルに応じたサウンドモードを自動的に変更する。
図8は、本発明の実施形態における映像処理装置の処理の一例を説明するためのフローチャートで、オーディオシステムを構成するAVアンプに接続されたテレビの処理例を示すものである。
テレビでは、レコーダからAVアンプを経て入力する映像・音声コンテンツの解像度の変化、入力切り換え、及び映像モードの変化があったときに図7に示すごとくの処理を行う。まず、映像の解像度が切り換えられた場合(S61−Yes)、CECメッセージ(Vender Command1〉によってAVアンプに対してミュートを指示する(S62)。ここでは、上記のようにHDMIケーブルのTMDSライン信号が途切れた場合に、解像度が変化した可能性あるものと判断される。解像度が実際に変化していれば、上記のようにAVアンプに対するミュートを指示する。
そして、新たな解像度が確定したかどうかを確認し(S63)、解像度が確定すれば、あらたな視聴コンテンツのジャンルが変化したかどうかを判別する(S64)。ここでジャンルが変化していれば、AVアンプに対して新たなジャンル情報を送信する(S65)。ジャンル情報は、CECのベンダーメッセージによって送信することができる。さらにテレビは、確定後の解像度に従って映像遅延量と音声遅延量とを抽出し、これらをパラメータとする〈Vender Command2〉をAVアンプに送り(S66)、さらにミュート解除を指示する〈Vender Command1〉をAVアンプに送る(S67)。
一方、S61の映像・音声コンテンツの解像度の変化ではなく、入力切換あった場合(S68−Yes)、解像度変化と同様にS62に進んでミュートを指示する(Vender Command2〉をAVアンプ送る。
また、入力切り換えではなく、映像モードが変化していれば(S69−Yes)、その変化に伴って遅延量が変化しているかどうかを判別し(S70)、遅延量が変化していれば、ミュートを指示する〈Vender Command1〉をAVアンプに送る(S71)。その後S64に進んでジャンル変化の有無を判定する。また、上記S69で映像モードの変化が無かった場合、およびS70で遅延量変化がなかった場合には、S61に戻る。
このように、テレビでは、表示中の映像の解像度が変化した時、外部入力が切り換えられた時、あるいは映像モードが切り替られた時には、映像遅延量の変化の有無にかかわらず、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信する処理を行うようにしている。さらに、後述するオーディオシステムからの遅延量の送信要求を受信することで、オーディオシステムの接続を検出した時にも、映像遅延量と音声遅延量とをオーディオシステムに送信する。
図9は、本発明の実施形態におけるオーディオシステムの処理の一例を説明するためのフローチャートで、オーディオシステムを構成するAVアンプの処理例を示すものである。AVアンプが起動すると、まず音声のミュートを行う(S81)。そして、映像・音声遅延量の情報要求をテレビに送信する(S82)。この情報要求は、CECのベンダーメッセージによって送信することができる。
この情報要求に対して、テレビから映像遅延量と音声遅延量とをパラメータとする〈Vender Command2〉を受信した場合(S83−Yes)、AVアンプではそのパラメータに基づいて音声出力の遅延量を設定する処理を行う(S84)。ここで、AVシステムの設定が、音声をAVアンプから出力させる状態になっているかどうかを判定し(S85)、AVアンプから音声出力させる場合には、ミュートを解除して音声出力させる(S86)。
一方、S83でAVアンプが〈Vender Command2〉を受信できなければ、タイムアウトになるまで判断し(S95)、タイムアウトになった場合には、S85に進んでAVアンプから出力させる場合にはミュートを解除する。ここでは、音声遅延量には所定の値を設定する。この時点では、テレビの映像遅延量と音声遅延量がわからないため、映像と音声の正確な同期を行うことはできない。
次に、S86でミュートされている状態で、AVアンプがミュートを指示する〈Vender Command1〉を受信すると(S87−Yes)、AVアンプでは、自身の音声出力をミュートし(S88)、さらにジャンル情報を受信したか否かを判別する(S89)。また、S87でミュートを指示する〈Vender Command1〉を受信しなかった場合には、ミュートすることなく、ジャンル情報の受信の可否を判断する。ジャンル情報は、図8の処理によって、テレビで視聴しているコンテンツのジャンルが変化したときに、CECメッセージによってテレビから送られてくる。AVアンプは、ジャンル情報を受信した場合には、サウンドモードを変更する(S90)。変更するサウンドモードは、予めジャンル情報に応じて定められている。
そしてAVアンプでは、さらに映像遅延量と音声遅延量とをパラメータとする〈Vender Command2〉を受信した場合(S91−Yes)、そのパラメータに従って音声遅延量を設定する処理を行う(S92)。ここでAVシステムの設定が、音声をAVアンプから出力させる状態になっているかどうかを判定し(S93)、AVアンプから音声出力させる場合には、ミュートを解除して音声出力させる(S94)。また、〈Vender Command2〉を受信できなければ(S91−No)、タイムアウトになるまで判断し(S96)、タイムアウトになった場合には、S93に進んでAVアンプから出力させる場合にはミュートを解除する。
10…テレビ、11…CEC処理部、12…映像モード・解像度判別部、13…映像・音声遅延量抽出部、14…HDMIレシーバ、15…映像処理部、16…映像用バッファ、17…表示パネル、18…音声処理部、19…音声用バッファ、20…スピーカ、21…光出力部、30…AVアンプ、31…CEC処理部、32…バッファ制御部、33…HDMIレシーバ、34…HDMIトランスミッタ、35…音声処理部、36…音声用バッファ、37…スピーカ、38…光入力部、40…レコーダ、41,51…CEC処理部、42,52…映像処理部、43,53…音声処理部、44,54…HDMIトランスミッタ、50…プレーヤ。

Claims (8)

  1. 映像信号と音声信号とによるコンテンツの前記映像信号を表示させる映像表示装置と、前記音声信号を音声出力させるオーディオシステムとを備えたAVシステムにおいて、
    前記映像表示装置は、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、該求めた映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信し、
    該オーディオシステムは、送信された前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて、前記映像表示装置で表示させる映像と、前記オーディオシステムで音声出力させる音声とを同期させるAVシステムであって、
    前記映像表示装置は、前記映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信する前に、前記オーディオシステムにおける音声出力のミュートを指示する情報を前記オーディオシステムに送信するともに、前記映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信した後に、前記オーディオシステムにおける音声出力のミュートの解除を指示する情報を前記オーディオシステムに送信することを特徴とするAVシステム。
  2. 映像信号と音声信号とによるコンテンツの前記映像信号を表示させる映像表示装置と、前記音声信号を音声出力させるオーディオシステムとを備えたAVシステムにおいて、
    前記映像表示装置は、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、該求めた映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信し、
    該オーディオシステムは、送信された前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて、前記映像表示装置で表示させる映像と、前記オーディオシステムで音声出力させる音声とを同期させるAVシステムであって、
    前記オーディオシステムは、前記映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した映像信号及び音声信号を入力する手段と、該外部機器から入力した映像信号及び音声信号を前記映像表示装置に出力する手段とを有し、前記映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて音声出力を行い、前記外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴とするAVシステム。
  3. 映像信号と音声信号とによるコンテンツの前記映像信号を表示させる映像表示装置と、前記音声信号を音声出力させるオーディオシステムとを備えたAVシステムにおいて、
    前記映像表示装置は、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、該求めた映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信し、
    該オーディオシステムは、送信された前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて、前記映像表示装置で表示させる映像と、前記オーディオシステムで音声出力させる音声とを同期させるAVシステムであって、
    前記オーディオシステムは、前記映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した音声信号を入力する手段とを有し、前記映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて音声出力を行い、
    前記外部機器から前記映像表示装置に出力した映像信号を該映像表示装置に出力させ、前記外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴とするAVシステム。
  4. 請求項1〜のいずれか1に記載のAVシステムにおいて、前記映像表示装置は、コンテンツが出力される外部機器を接続するための複数の外部入力端子を備え、かつ、表示映像の画質を予め設定した複数の映像モードを有し、表示中の映像の解像度が変化した時、前記外部入力が切り換えられた時、前記映像モードが切り替られた時、及び前記オーディオシステムの接続を検出した時に、前記映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信することを特徴とするAVシステム。
  5. 映像信号と音声信号とによるコンテンツの前記映像信号を表示させる映像表示装置に接続されたオーディオシステムにおいて、
    前記映像表示装置が入力映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定した映像遅延量と、前記映像表示装置が入力音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定した音声遅延量とを前記映像表示装置から受信し、
    受信した前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて、前記映像表示装置で表示する映像に、前記オーディオシステムで音声出力させる音声を同期させるオーディオシステムであって、
    前記映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した映像信号及び音声信号とを入力する手段と、該外部機器から入力した映像信号及び音声信号を前記映像表示装置に出力する手段とを有し、前記映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて音声出力を行い、前記外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴とするオーディオシステム。
  6. 映像信号と音声信号とによるコンテンツの前記映像信号を表示させる映像表示装置に接続されたオーディオシステムにおいて、
    前記映像表示装置が入力映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定した映像遅延量と、前記映像表示装置が入力音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定した音声遅延量とを前記映像表示装置から受信し、
    受信した前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて、前記映像表示装置で表示する映像に、前記オーディオシステムで音声出力させる音声を同期させるオーディオシステムであって、
    前記映像表示装置から出力された音声信号を入力する手段と、外部機器から入力した音声信号を入力する手段とを有し、前記映像表示装置から出力された音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量と前記音声遅延量とを用いて音声出力を行い、前記外部機器から前記映像表示装置に出力した映像信号を該映像表示装置に出力させ、前記外部機器から入力した音声信号を音声出力させる場合には、前記映像表示装置から送信された前記映像遅延量を用いて音声出力を行うことを特徴とするオーディオシステム。
  7. 映像信号と音声信号とによるコンテンツの前記映像信号を表示させる映像表示装置において、入力した映像信号を表示させるまでの映像処理時間により決定される映像遅延量と、入力した音声信号を音声出力させるまでの音声処理時間により決定される音声遅延量とを求め、該求めた映像遅延量と音声遅延量とを、音声信号を音声出力させるオーディオシステムに対して送信する映像表示装置であって、
    前記映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信する前に、前記オーディオシステムにおける音声出力のミュートを指示する情報を前記オーディオシステムに送信するともに、前記映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに送信した後に、前記オーディオシステムにおける音声出力のミュートの解除を指示する情報を前記オーディオシステムに送信することを特徴とする映像表示装置。
  8. 請求項に記載の映像表示装置において、コンテンツが出力される外部機器を接続するための複数の外部入力端子を備え、かつ、表示映像の画質を予め設定した複数の映像モードを有し、表示中の映像の解像度が変化した時、前記外部入力が切り換えられた時、前記映像モードが切り替られた時、及び前記オーディオシステムの接続を検出した時に、前記映像遅延量と音声遅延量とを前記オーディオシステムに対して送信することを特徴とする映像表示装置。
JP2009122820A 2009-05-21 2009-05-21 Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置 Expired - Fee Related JP5291532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122820A JP5291532B2 (ja) 2009-05-21 2009-05-21 Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122820A JP5291532B2 (ja) 2009-05-21 2009-05-21 Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010273078A JP2010273078A (ja) 2010-12-02
JP5291532B2 true JP5291532B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=43420763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009122820A Expired - Fee Related JP5291532B2 (ja) 2009-05-21 2009-05-21 Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5291532B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2891315B1 (en) * 2012-08-28 2018-05-30 Koninklijke Philips N.V. Audio forwarding device and corresponding method.
KR102140612B1 (ko) 2013-09-13 2020-08-11 삼성전자주식회사 오디오 신호의 출력을 지연시키는 a/v 수신 장치 및 그 방법, 그리고, a/v 신호 처리 시스템
WO2016060474A1 (ko) * 2014-10-14 2016-04-21 엘지전자(주) Hdmi를 사용하여 데이터를 송수신하기 위한 방법 및 장치
JP2016208166A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 知紘 松野 信号処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4427733B2 (ja) * 2004-07-16 2010-03-10 ソニー株式会社 映像音声処理システム、アンプ装置および音声遅延処置方法
JP2007235519A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像音声同期方法及び映像音声同期システム
JP2008301087A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Toshiba Corp 映像音声同期装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010273078A (ja) 2010-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4575324B2 (ja) Av装置及びその制御方法
EP2111041B1 (en) Audio processing device, audio processing method, and program
US8446533B2 (en) Television apparatus and method for controlling the same
KR101306706B1 (ko) 디지털 티브이와 연결된 외부기기 자동 설정 장치 및 방법
JP4652302B2 (ja) 音声再生装置、映像音声再生装置、及びその音場モード切り替え方法
JP2009027601A (ja) 表示システム
JP2009200788A (ja) 受信装置
JP5291532B2 (ja) Avシステム、オーディオシステム及び映像表示装置
WO2011070720A1 (ja) 再生装置、表示装置、avネットワークシステム、再生方法、プログラム、及び集積回路
JP2008035399A (ja) 映像音声再生システム及び映像音声再生方法
JP2008028950A (ja) 表示装置、音響装置、avシステム、及び音声再生方法
JP4719111B2 (ja) 音声再生装置、映像音声再生装置、及びその音場モード切り替え方法
WO2010087189A1 (ja) 無線映像音声伝送システム、無線送信装置、音声出力装置及び映像出力装置
JP4837018B2 (ja) Av装置
JP4611951B2 (ja) 音声再生装置、映像音声再生装置、及びその音場モード切り替え方法
JP5506239B2 (ja) 映像処理装置、制御方法及びプログラム
JP2007235519A (ja) 映像音声同期方法及び映像音声同期システム
JP2008301149A (ja) 音場制御方法、音場制御プログラム、音声再生装置
JP2009017187A (ja) 映像音声再生装置、映像音声再生システム及び映像音声再生方法
JP2008271353A (ja) 音響再生装置
WO2009144788A1 (ja) 音声出力機能を備えた映像表示装置、該映像表示装置で行う音量制御方法
JP2009021663A (ja) 映像音声再生装置、映像音声再生システム及び映像音声再生方法
JP2008118186A (ja) 受信装置及び通信方法
KR101660730B1 (ko) 영상 표시 방법 및 그에 따른 영상 표시 시스템
JP2010114895A (ja) 映像機器、映像機器の制御方法、及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130607

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees