JP5013527B2 - Avシステム及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、AVシステム及び表示装置、より詳細には、レコーダやAVアンプ等の外部機器とHDMI(High Definition Multimedia Interface)接続される表示装置を備えたAVシステムに関する。
近年のテレビジョン放送受信機のデジタル化に伴い、視聴できるチャンネル数が増え、データ放送等も受信できるようになってきた。また、テレビの大画面化が進むとともにテレビと外部機器との接続方法も多様化し、接続機器相互の連携を図ることも可能となった。
最近、テレビやレコーダなどの外部機器間をデジタル接続するためのデジタルインタフェースの一つとして、HDMIが普及している。HDMIは、PCとディスプレイの接続標準規格であるDVIに音声伝送機能や著作権保護機能を加えて、AV機器向けにアレンジしたものとなっている。
従来は機器間の接続にビデオ、オーディオ,コントロールの各信号用の複数のケーブルを用いていたが、HDMIではケーブル1本で済むために、機器間の配線を簡略化することができる。
HDMIに関する規格は規格化団体であるHDMI Licensing,LLCにより2002年12月に基本仕様が策定され(HDMI規格Ver1.0)、2005年12月にAV機器間のコントロールを行うための制御プロトコルとしてCEC(Consumer Electronics Control)の規定が追加された(HDMI規格Ver1.2a,非特許文献1参照)。以後、何度かの改定が行われてきているが、以下、CECに関する記載についてはHDMI規格Ver1.2a以降の規格に準拠するものとし、特に断らない限りHDMI規格と称する。
なお、CECに関する用語は、HDMI規格の「2.2 Glossary of Terms」,「CEC 2.2 Glossary of Terms」他に定義されており、HDMI入力端子を持つものはシンク(Sink)機器と、HDMI出力端子を持ちAVストリームを出力するものはソース(Source)機器と、HDMI入力端子と出力端子を持ちAVストリームの入出力(転送)を行うものはリピータ(Repeater)機器と定義されている。
HDMI規格ではCECを使った機器間制御が定義されている。このCECによれば、HDMIネットワーク上に存在する各機器に割り当てられる固有の物理アドレスと論理アドレスに基づいて様々な制御を可能としている。例えば、ユーザがテレビでデジタル放送を視聴しているときに、HDMIで接続されたDVDプレーヤを再生すると、テレビは自動的にDVDプレーヤの接続された入力に切り換える。また、このDVDプレーヤで表示しているメニュー操作や、電源のオン/オフなどをテレビのリモコンから操作することができる。
ここで、テレビとAVアンプとDVDプレーヤがこの順番でHDMI接続され、DVDプレーヤからの映像音声信号を出力する際に、映像信号をテレビから出力し、音声信号をAVアンプのスピーカから出力している場合を想定する。例えば、特許文献1には、音声出力モード(すなわち、テレビから音声を出すか、AVアンプから音声を出すか)を、DVDプレーヤからの要求によって決定し、テレビがDVDプレーヤからの要求に基づいてAVアンプへの指示を行うようにした音声出力システムが記載されている。
特許文献1をはじめとする従来技術の場合、ユーザ操作により、テレビのスピーカから音声信号を出力するように切り換えられると、AVアンプ側の音声は消音(ミュート)あるいは音量0に設定されるように制御されていた。
High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.2a Supplement 1 Consumer Electronics Control(CEC),December 14 2005 特開2007−124552号公報
しかしながら、上記のようなHDMI接続されたAVシステムにおいて、音声ミュートあるいは音量0に設定されたAVアンプには電源が常に入っているために、使用されないにも係らず無駄な電力を消費していた。
この場合、AVアンプを使用しないときは常にAVアンプの電源をオフにすれば消費電力を抑えることが可能となるが、AVアンプを経由してHDMI接続された機器からの映像等を視聴中にAVアンプを電源オフ(スタンバイ状態)にしてしまうと、AVアンプによっては映像及び音声信号をテレビに転送しないものがあるため、DVDプレーヤからの映像及び音声信号をテレビで視聴できなくなるという問題がある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、AVアンプ等のリピータ機器と、リピータ機器とHDMI接続された表示装置とを備えるAVシステムにおいて、表示装置に入力される映像及び音声信号の入力経路を判定し、その判定結果に基づいてリピータ機器の電源オン/オフを制御すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、映像及び音声信号を転送可能なリピータ機器と、該リピータ機器とHDMI接続された表示装置とを備えるAVシステムであって、前記表示装置は、該表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由しているか否かを判定する入力経路判定手段と、該入力経路判定手段による判定結果に基づいて前記リピータ機器の電源オン/オフを制御する電源制御手段とを備えていることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示装置は、映像及び音声信号を出力可能なソース機器が前記リピータ機器を介して前記表示装置に接続された場合に、前記ソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されているか判定する設定状態判定手段を備え、前記電源制御手段は、前記入力経路判定手段及び/又は前記設定状態判定手段による判定結果に基づいて前記リピータ機器の電源オン/オフを制御することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していないと判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オフに制御することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していると判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オンに制御することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第2の技術手段において、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していないと判定され、且つ、前記設定状態判定手段により前記リピータ機器を介して接続されたソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されていないと判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オフに制御することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第2の技術手段において、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していないと判定され、且つ、前記設定状態判定手段により前記リピータ機器を介して接続されたソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されていると判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オンに制御することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1乃至第6のいずれか1の技術手段において、前記電源制御手段は、前記リピータ機器がスタンバイ状態において映像及び音声信号を転送可能であるかどうか判定することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記電源制御手段は、前記リピータ機器がスタンバイ状態において映像及び音声信号を転送可能である場合、前記リピータ機器を電源オフに制御することを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1乃至第8のいずれか1の技術手段において、前記表示装置は、前記リピータ機器の電源オン/オフを制御するためのCECメッセージを送信するCECインタフェースを備えることを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第1乃至第9のいずれか1の技術手段において、前記表示装置は、音声信号を前記リピータ機器に転送するための音声信号転送手段を備え、前記リピータ機器は、前記ソース機器あるいは前記音声信号転送手段から転送された音声信号を出力可能なAVアンプであることを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第1乃至第10のいずれか1の技術手段におけるAVシステムを構成する表示装置である。
本発明によれば、表示装置へ入力される映像及び音声信号がリピータ機器を経由している場合にはリピータ機器を電源オンのままミュート状態に制御し、一方、映像及び音声信号がリピータ機器を経由していない場合にはリピータ機器を電源オフに制御することができるため、表示装置における視聴を妨げることなく、AVシステム全体の消費電力を低減することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明のAVシステム及び該AVシステムを構成する表示装置に係る好適な実施の形態について説明する。本発明の実施形態においては、HDMI規格に含まれるCECメッセージを使用する。このCECメッセージとはHDMIで規格化されている機器制御信号である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るAVシステムの構成例を示すブロック図で、図中、1は表示装置(以下、TVで代表する)、2はBD(Blu-ray)プレーヤ、3はDVDレコーダ、4はAVアンプ、5はHDDレコーダ、6はDVDプレーヤを示す。TV1は映像信号を表示すると共に音声信号を出力可能なシンク機器であり、BDプレーヤ2,DVDレコーダ3,HDDレコーダ5,及びDVDプレーヤ6は映像及び音声信号を出力するソース機器であり、AVアンプ4は映像及び音声信号を中継するリピータ機器である。これらの機器は互いにHDMI接続されており、各機器に割り当てられている(0.0.0.0),(1.0.0.0),…,(2.0.0.0)の数字は各機器の接続位置を示す物理アドレスである。なお、図中、実線はHDMIライン、一点鎖線は映像ライン、二点鎖線は音声ライン、二重線はCECライン、点線は制御ラインを示す。
ここで、CECにおける論理アドレスと物理アドレスについて簡単に説明する。
まず、論理アドレスは、HDMI CECにおけるVer1.2aの規格では、0〜15まで扱えることになっており、HDMIネットワーク内では唯一名となっている。この論理アドレスは外部機器の種類に応じて異なっている。
また、物理アドレスは、HDMIネットワーク内では唯一名となっているが、外部機器がHDMIネットワークに追加されたり、切り離されたりすると自動的に調整される。物理アドレスは、5階層のアドレスを持ち、同一階層における唯一番号nから構成され、n.n.n.n形式で表現される。表示装置に直接接続された外部機器の階層を第1階層とした場合、この第1階層の機器に接続された外部機器が第2階層となり、表示装置から離れるに従って階層番号を増やしていく。そして、上記形式n.n.n.nの左端のnから右に行くに従って階層番号が増えるように表記する。
例えば、TV1はルートデバイスであり、“0.0.0.0”の物理アドレスを持つ。このTV1に直接3台の外部機器が接続された場合、1台目のBDプレーヤ2の物理アドレスは“1.0.0.0”、2台目のAVアンプ4の物理アドレスは、“2.0.0.0”、3台目のDVDレコーダ3の物理アドレスは、“3.0.0.0”と表記される。そしてさらに、AVアンプ4に2台の外部機器(HDDレコーダ5,DVDプレーヤ6)を接続すると、それぞれの物理アドレスは、“2.1.0.0”、“2.2.0.0”と表記される。
表示装置にHDMI接続された外部機器は、このような論理アドレスと物理アドレスを持つために、たとえ複数台の外部機器が接続されていても、特定の1台を指定してCECメッセージを送信することが可能となる。
図1において、TV1は、映像信号を表示するLCD(Liquid Crystal Display)101と、LCD101を駆動制御するLCDコントローラ102と、映像及び音声信号を含む放送信号を受信するチューナ103と、映像及び音声信号を記録した外部記録媒体を着脱可能に接続する外部入力部104と、音声信号の出力先(TV1あるいはAVアンプ4)を切り換えるオーディオスイッチ(オーディオSW)105と、HDMI端子107〜109を介して映像及び音声信号を受信するHDMIレシーバ106と、アナログの映像及び音声信号を出力するアナログ出力部110と、音声信号をデジタル転送するための光デジタル音声端子111と、スピーカ113,114を接続し音声を出力する音声出力端子112と、HDMI機能を含むTV1の機能を制御するマイコン115と、LCD101に表示させる映像信号を切り換えるビデオスイッチ(ビデオSW)116とを備える。
なお、チューナ103等から入力されるデジタル信号に含まれる映像及び音声信号は図示しないデマルチプレクサで映像信号と音声信号に分離され、図示しないデコーダでデコード処理される。そして、映像信号はビデオSW116に入力され、音声信号はオーディオSW105に入力される。
TV1の場合、HDMI端子107〜109により、それぞれBDプレーヤ2、AVアンプ4、DVDレコーダ3とHDMI接続され、HMDI端子107〜109は、機器間でCECメッセージを相互に送受信するためのCECインタフェース(図示せず)を備える。HDMI端子107〜109にはHDMIケーブル7が接続される。このHDMIケーブル7は、機器間で共通の制御信号(CECメッセージ)を伝送する双方向バスであるCECライン7aと、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン(デジタル信号ライン)7bとを含んでいる。またこの他、HDMIケーブル7には、EDID(Extended Display Identification Data)の送信やHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)認証等に利用される図示しないDDC(Display Data Channel)ラインが含まれる。
AVアンプ4は、TV1とHDMI接続するためのHDMI端子401と、HDMI端子401を介して映像及び音声信号を送信するHDMIトランスミッタ402と、AVアンプ4から出力させる映像信号を切り換えるビデオスイッチ(ビデオSW)403と、HDMI端子405,406を介して映像及び音声信号を受信するHDMIレシーバ404と、アナログの映像及び音声信号を入力するアナログ入力部407と、アナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ408と、光デジタル転送された音声信号を入力する光デジタル音声端子409と、音声信号の出力先(TV1あるいはAVアンプ4)を切り換えるオーディオSW410と、スピーカ412,413を接続し音声を出力する音声出力端子411と、HDMI機能を含むAVアンプ4の機能を制御するマイコン414とを備える。
AVアンプ4の場合、出力側のHDMI端子401により、TV1とHDMI接続され、入力側のHDMI端子405,406により、それぞれHDDレコーダ5、DVDプレーヤ6とHDMI接続される。なお、HDMI端子401,405,406は、CECメッセージを送受信するための前述のCECインタフェースを備える。
また、BDプレーヤ2はHDMI端子201を備え、DVDレコーダ3はHDMI端子301を備え、HDDレコーダ5はHDMI端子501を備え、DVDプレーヤ6はHDMI端子601を備える。これらソース機器は、映像及び音声信号を出力するものであり、各ソース機器の構成については説明を省略するものとする。
ここで、TV1は、HDMI接続されたBDプレーヤ2またはDVDレコーダ3からの映像及び音声信号を受信すると、映像信号をLCD101に表示させると共に、音声信号を内蔵のスピーカ113,114から出力させるか、あるいは、AVアンプ4に転送し、AVアンプ4のスピーカ412,413から出力させることができる。音声信号の出力先の切り換えはオーディオSW105を切り換えることで行い、AVアンプ4側に切り換えられた場合、音声信号は光デジタル音声端子111からAVアンプ4に転送される。
同様に、TV1は、チューナ103または外部入力部104からの映像及び音声信号を受信すると、映像信号をLCD101に表示させると共に、音声信号を内蔵のスピーカ113,114から出力させるか、あるいは、AVアンプ4に転送し、AVアンプ4のスピーカ412,413から出力させることができる。音声信号の出力先の切り換えはオーディオSW105を切り換えることで行い、AVアンプ4側に切り換えられた場合、音声信号は光デジタル音声端子111からAVアンプ4に転送される。
また、TV1は、AVアンプ4を介して、HDDレコーダ5またはDVDプレーヤ6からの映像及び音声信号を受信することもできる。この際、AVアンプ4は、HDMI接続されたHDDレコーダ5またはDVDプレーヤ6からの映像及び音声信号を受信すると、映像信号をTV1に出力すると共に、音声信号を内蔵のスピーカ412,413から出力させるか、あるいは、TV1に転送し、TV1のスピーカ113,114から出力させることができる。音声信号の出力先の切り換えはオーディオSW410を切り換えることで行い、TV1側に切り換えられた場合、音声信号はHDMI端子401からTV1に転送される。
本発明の主たる特徴部分は、AVアンプ等のリピータ機器と、リピータ機器とHDMI接続された表示装置とを備えるAVシステムにおいて、表示装置に入力される映像及び音声信号の入力経路を判定し、その判定結果に基づいてリピータ機器の電源オン/オフを制御することにある。例えば、ユーザがTV1のOSDメニューを操作することにより、音声信号の出力先がAVアンプ4からTV1に切り換えられた場合、TV1は、TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由しているかどうかを判定し、その判定結果に基づいてAVアンプ4の電源オン/オフを制御する。なお、ここでいう電源オフとは、CECメッセージの送受信とリモコン信号の受信とが可能なスタンバイ状態をいう。
このための構成として、TV1は、TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由しているか否かを判定する入力経路判定手段と、入力経路判定手段による判定結果に基づいてAVアンプ4の電源オン/オフを制御する電源制御手段とを備える。なお、本発明の入力経路判定手段及び電源制御手段は、マイコン115によって実現される。マイコン115は、HDMI端子108のCECインタフェース(図示せず)を制御して、映像及び音声信号の入力経路の判定結果に基づいて、AVアンプ4の電源オン/オフを制御するためのCECメッセージを送信させる。このCECメッセージとしては、例えば、メーカ独自に定義されるベンダメッセージを用いることができる。
マイコン115は、TV1へ入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由している場合にはAVアンプ4を電源オンのままミュート状態(すなわち、ミュートあるいは音量ゼロの状態)に制御し、一方、映像及び音声信号がAVアンプ4を経由していない場合にはAVアンプ4を電源オフに制御する。
このため、AVアンプ4を経由したHDMI入力を視聴中にAVアンプ4を電源オフ(スタンバイ状態)にしてしまい、AVアンプ4が映像及び音声信号をTV1に転送しなくなる等の不都合を防止し、TV1における視聴を妨げることなく、AVシステム全体の消費電力を低減することができる。
また、TV1は、ソース機器(HDDレコーダ5,DVDプレーヤ6)がAVアンプ4を介してTV1に接続された場合に、ソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されているか判定する設定状態判定手段を備えるようにしてもよい。この設定状態判定手段はマイコン115によって実現される。図1の例の場合、AVアンプ4にHDDレコーダ5及びDVDプレーヤ6が接続されているが、マイコン115は、HDDレコーダ5が録画機器として選択設定されているか、HDDレコーダ5あるいはDVDプレーヤ6が視聴機器として選択設定されているかどうかを判定する。
この場合、マイコン115は、HDDレコーダ5が録画機器として選択設定されている場合、AVアンプ4を電源オンのままミュート状態に制御し、一方、HDDレコーダ5が録画機器として選択設定されていない場合、AVアンプ4を電源オフに制御する。
上記について、AVアンプ経由のHDMI入力に録画機器や視聴機器として設定されているソース機器が存在する場合、AVアンプの電源をオフにしてしまうと、OSDメニュー上の例えば「レコーダで予約する」,「録画リスト」,「メディア切換」などでAVアンプに接続されているHDMI入力へ切り換わったときに、AVアンプの起動処理に時間がかかり、ソース機器の映像や音声を出力するまで時間がかかってしまう。このため、上述の設定状態判定手段による処理を行うことで、AVアンプ経由で上記ソース機器が存在する場合、AVアンプの電源をオフしないように制御して切り換え時間を早くすることができる。
また、TV1は、音声信号をAVアンプ4に転送するための音声信号転送手段に相当する光デジタル音声端子111を備える。AVアンプ4は、ソース機器であるHDDレコーダ5,DVDプレーヤ6、あるいは、TV1が備える光デジタル音声端子111から転送された音声信号を出力することができる。
TV1から映像信号を出力し、AVアンプ4から音声信号を出力している状態で、AVアンプ4からTV1に音声信号の出力先が切り換えられると、マイコン115は、前述の入力経路判定手段及び/又は設定状態判定手段による各判定処理を実行する。
マイコン115は、上記判定結果に基づいて、CECメッセージを送信することによりAVアンプ4の電源制御を行う。下記に代表的な電源制御パターン(1)〜(4)を例示する。
(1)TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由していないと判定された場合、AVアンプ4を電源オフに制御する。
図1のAVシステムにおいて、BDプレーヤ2からの映像信号をTV1で表示させ、音声信号をAVアンプ4で出力させている場合を想定する。音声信号の出力先がAVアンプ4からTV1に切り換えられた場合、TV1に入力される映像及び音声信号は、AVアンプ4を経由していないため、AVアンプ4の電源をオフにしても、TV1での視聴に影響はない。このため、AVアンプ4の電源をオフにして消費電力を低減させる。
(2)TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由していると判定された場合、AVアンプ4を電源オンのままミュート状態に制御する。
図1のAVシステムにおいて、DVDプレーヤ6からの映像信号をTV1で表示させ、音声信号をAVアンプ4で出力させている場合を想定する。音声信号の出力先がAVアンプ4からTV1に切り換えられた場合、TV1に入力される映像及び音声信号は、AVアンプ4を経由しているため、AVアンプ4の電源をオフにすると、映像及び音声信号が転送されずTV1で視聴できなくなる。このため、AVアンプ4の電源をオフにしない。
(3)TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由せず且つAVアンプ4に接続されているソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されていないと判定された場合、AVアンプ4を電源オフに制御する。
図1のAVシステムにおいて、チューナ103あるいは外部入力部104からの映像信号をTV1で表示させ、音声信号をAVアンプ4で出力させ、AVアンプ4に接続されていないDVDレコーダ3が録画機器として設定されている場合を想定する。音声信号の出力先がAVアンプ4からTV1に切り換えられた場合、TV1に入力される映像及び音声信号はAVアンプ4を経由しておらず、さらに、AVアンプ4に接続されているHDDレコーダ5又はDVDプレーヤ6が選択設定されていないため、AVアンプ4の電源をオフにしても、AVシステムの動作に影響はない。このため、AVアンプ4の電源をオフにして消費電力を低減させる。
上記(3)の別の例として、図1のAVシステムにおいて、AVアンプ4を経由しないBDプレーヤ2からの映像信号をTV1で表示させ、音声信号をAVアンプ4で出力させ、AVアンプ4に接続されていないDVDレコーダ3が録画機器として設定されている場合を想定する。音声信号の出力先がAVアンプ4からTV1に切り換えられた場合、TV1に入力される映像及び音声信号はAVアンプ4を経由しておらず、さらに、AVアンプ4に接続されているHDDレコーダ5又はDVDプレーヤ6が選択設定されていないため、AVアンプ4の電源をオフにしても、AVシステムの動作に影響はない。このため、AVアンプ4の電源をオフにして消費電力を低減させる。
(4)TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由せず且つAVアンプ4に接続されているソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されていると判定された場合、AVアンプ4を電源オンのままミュート状態に制御する。
図1のAVシステムにおいて、チューナ103あるいは外部入力部104からの映像信号をTV1で表示させ、音声信号をAVアンプ4で出力させ、AVアンプ4に接続されているHDDレコーダ5が録画機器として設定されている場合を想定する。音声信号の出力先がAVアンプ4からTV1に切り換えられた場合、TV1に入力される映像及び音声信号はAVアンプ4を経由していないが、AVアンプ4に接続されているHDDレコーダ5が録画機器として選択設定されているため、AVアンプ4の電源をオフにしない。
上記(4)の別の例として、図1のAVシステムにおいて、AVアンプ4を経由しないBDプレーヤ2からの映像信号をTV1で表示させ、音声信号をAVアンプ4で出力させ、AVアンプ4に接続されているHDDレコーダ5が録画機器として設定されている場合を想定する。音声信号の出力先がAVアンプ4からTV1に切り換えられた場合、TV1に入力される映像及び音声信号はAVアンプ4を経由していないが、AVアンプ4に接続されているHDDレコーダ5が録画機器として選択設定されているため、AVアンプ4の電源をオフにしない。
ここで、本発明に係るリピータ機器は、AVアンプ4に限定されず、ソース機器の切り換え機能を備えたHDMIスイッチャ(以下、HDMI-SW)であってもよい。このHDMI-SWの場合、AVアンプ4のようなアンプ機能を持たないが、接続されているソース機器を切り換えて、TV1に映像及び音声信号を中継することができる。
図2は、リピータ機器にHDMI-SWを適用した場合のAVシステムの動作例を説明するためのフロー図である。
まず、TV1は、HDMI入力による映像及び音声信号を視聴しているかどうかを判定し(ステップS1)、HDMI入力を視聴していると判定された場合(YESの場合)、TV1に入力される映像及び音声信号がHDMI-SWを経由しているかどうか判定する(ステップS2)。そして、映像及び音声信号がHDMI-SWを経由していると判定した(YESの場合)、HDMI-SWの機能制御を行うためのCECメッセージを送信する(ステップS3)。また、ステップS1において、HDMI入力を視聴していないと判定された場合(NOの場合)、および、ステップS2において、映像及び音声信号がHDMI-SWを経由していないと判定した場合(NOの場合)、ステップS4に移行する。
TV1は、ステップS4において、HDMI入力に接続されているソース機器が録画機器(あるいは視聴機器)として選択設定されているか判定する。当該ソース機器が録画機器として選択設定されていると判定された場合(YESの場合)、録画機器として選択設定されたソース機器がHDMI-SWの入力に接続されているかどうか判定する(ステップS5)。
TV1は、ステップS5において、録画機器として選択設定されたソース機器がHDMI-SWの入力に接続されている場合(YESの場合)、ステップS3に移行して、HDMI-SWの機能制御を行うためのCECメッセージを送信する。また、ステップS5において、録画機器として選択設定されたソース機器がHDMI-SWの入力に接続されていないと判定された場合(NOの場合)、HDMI-SWの電源をオフするCECメッセージを送信する(ステップS6)。
図3は、リピータ機器にAVアンプを適用した場合のAVシステムの動作例を説明するためのフロー図である。本例の場合、TV1が映像信号を表示し、AVアンプ4のスピーカから音声信号を出力している状態にあり、またTV1はミュート状態にあるものとする。
まず、TV1は、ユーザがOSDメニューを操作して、音声出力先をAVアンプ側スピーカからTV側スピーカに切り換えると(ステップS11)、HDMI入力による映像及び音声信号を視聴しているかどうか判定する(ステップS12)。
TV1は、ステップS12において、HDMI入力を視聴していると判定された場合(YESの場合)、TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由しているかどうか判定する(ステップS13)。映像及び音声信号がAVアンプ4を経由していると判定された場合(YESの場合)、AVアンプ4側の音声出力を電源オンのままミュート状態にするためのCECメッセージを送信する(ステップS14)。そして、AVアンプ4は、TV1からのCECメッセージを受けて、AVアンプ4側のオーディオSW410の音声経路を切り換えて、HDMIレシーバ404からの入力をHDMIトランスミッタ402に出力させる(ステップS15)。また、ステップS13において、映像及び音声信号がAVアンプ4を経由していないと判定された場合(NOの場合)、ステップS20に移行する。
TV1は、ステップS15の処理の後に、HDMI入力による映像及び音声信号を視聴しているかどうか判定し(ステップS16)、HDMI入力を視聴していると判定された場合(YESの場合)、TV1側のオーディオSW105をHDMIレシーバ106からの音声出力に切り換える(ステップS17)。最後に、TV側のミュート状態を解除する(ステップS19)。また、HDMI入力を視聴していないと判定された場合(NOの場合)、TV1側のオーディオSW105をHDMIレシーバ106以外からの音声出力に切り換え(ステップS18)、ステップS19に移行する。
一方、TV1は、ステップS12において、HDMI入力を視聴していないと判定された場合(NOの場合)、HDMI入力に接続されているソース機器が録画機器(あるいは視聴機器)として選択設定されているかどうか判定する(ステップS20)。当該ソース機器が録画機器として選択設定されていると判定された場合(YESの場合)、録画機器として選択設定されたソース機器がAVアンプ4の入力に接続されているかどうか判定する(ステップS21)。そして、録画機器として選択設定されたソース機器がAVアンプ4の入力に接続されていると判定された場合(YESの場合)、ステップS14に移行し、そうでない場合(NOの場合)、ステップS22に移行する。
また、TV1は、ステップS20において、当該ソース機器が録画機器として選択設定されていないと判定された場合(NOの場合)、AVアンプ4の電源をオフするCECメッセージを送信する(ステップS22)。AVアンプ4は、TV1からのCECメッセージを受けて、電源をオフし、スタンバイ状態に移行する(ステップS23)。その後、TV1は、ステップS16に移行して処理を行う。
図4は、リピータ機器の電源オン/オフを制御するためのテーブルの一例を示す図である。前述の図2及び図3においては、フロー制御の例を示したが、TV1が、本例のテーブルを内部メモリに保持しておき、このテーブルにより電源オン/オフを制御するようにしてもよい。なお、リピータ機器がAVアンプであっても、HDMI-SWであっても同様である。
本例のテーブルによれば、TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由している場合、AVアンプ4を介して接続されたソース機器が録画機器として選択設定されているか否かに係らず、AVアンプ4の電源はオンに制御される。また、TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由していない場合、AVアンプ4を介して接続されたソース機器が録画機器として選択設定されていなければ、AVアンプ4の電源はオフに制御され、一方、録画機器として選択設定されていれば、AVアンプ4の電源はオンに制御される。
また、入力経路判定と設定状態判定の順序を逆にしてもよい。すなわち、AVアンプ4を介して接続されたソース機器が録画機器として選択設定されていない場合、TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由していれば、AVアンプ4の電源はオンに制御され、一方、AVアンプ4を経由していなければ、AVアンプ4の電源はオフに制御される。また、AVアンプ4を介して接続されたソース機器が録画機器として選択設定されている場合、TV1に入力される映像及び音声信号がAVアンプ4を経由しているか否かに係らず、AVアンプ4の電源はオンに制御される。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るAVシステムの構成例を模式的に示した図である。図中、11は映像信号、12は音声信号、13はHDMIライン、14は光デジタル音声ラインを示す。なお、TV1、AVアンプ4、HDDレコーダ5は図1に示した構成と同様とする。本例では、TV1の内蔵チューナあるいは外部入力(HDMI以外)による映像及び音声信号を視聴する場合について説明する。
図5(A)において、映像信号11はTV1から表示出力され、音声信号12はAVアンプ4のスピーカから音声出力されているものとする。ユーザはOSDメニューを操作して、AVアンプ4からTV1にスピーカ出力先の切り換えを行うと、図5(B)に示すように、映像信号11及び音声信号12はTV1から出力されるようになる。この場合、映像11及び音声信号12はAVアンプ4を経由していないため、電源を入れておく必要がない。このため、TV1は、AVアンプ4に対して電源オフを指示するCECメッセージを送信する。このように、音声信号の出力先をAVアンプ4からTV1に切り換えたときに、TV1においてHDMI以外のチューナや外部入力を選択している場合や、TV1においてAVアンプ4が接続されていない入力端子を選択している場合には、AVアンプ4に対して電源オフの制御を行う。
図6は、本発明の第1の実施形態に係るAVシステムの他の構成例を模式的に示した図である。本例では、HDDレコーダ5からの映像及び音声信号を視聴する場合について説明する。
図6(A)において、映像信号11はTV1から表示出力され、音声信号12はAVアンプ4のスピーカから音声出力されているものとする。ユーザはOSDメニューを操作して、AVアンプ4からTV1にスピーカ出力先の切り換えを行うと、図6(B)に示すように、映像信号11及び音声信号12はTV1から出力されるようになる。この場合、映像信号11及び音声信号12はAVアンプ4を経由しているため、電源をオフしてしまうと、AVアンプ4から映像信号11及び音声信号12が転送されない場合がある。このため、TV1は、AVアンプ4に対して電源オンのままミュート状態に指示するCECメッセージを送信する。このように、音声信号の出力先をAVアンプ4からTV1に切り換えたときに、TV1においてAVアンプ4が接続されている入力端子を選択している場合には、AVアンプ4の電源をオンのままミュート状態にする。
このように、本実施形態によれば、表示装置へ入力される映像及び音声信号がリピータ機器を経由している場合にはリピータ機器を電源オンのままミュート状態に制御し、一方、映像及び音声信号がリピータ機器を経由していない場合にはリピータ機器を電源オフに制御することができるため、表示装置における視聴を妨げることなく、AVシステム全体の消費電力を低減することができる。
(第2の実施形態)
AVアンプやHDMIスイッチャ等のリピータ機器の中には、スタンバイ状態(電源オフ)であっても、映像及び音声信号をTVに中継(スルー)できる機能を備えた機器も存在する。従って、本実施形態では、リピータ機器がこのような機能を備えているかどうか事前に判定し、スタンバイ時に映像及び音声信号をスルーできるようであれば、TVに入力される映像及び音声信号がリピータ機器を経由していても、リピータ機器の電源をオフするように制御する。
本実施形態の場合、前述の電源制御手段に相当するマイコン115は、リピータ機器であるAVアンプ4がスタンバイ状態において映像及び音声信号を転送可能であるかどうか判定する。この判定処理は、例えば、TV1にAVアンプ4がHDMI接続されたとき等に実行すればよい。すなわち、マイコン115は、CECインタフェースを制御して、AVアンプ4に対して、スタンバイ状態において映像及び音声信号を転送可能な機器であるか問い合わせるCECメッセージを送信し、AVアンプ4がこのCECメッセージに応答すれば、スタンバイ状態で映像及び音声信号を転送可能な機器と判定し、一方、AVアンプ4から応答がなければ、スタンバイ状態で映像及び音声信号を転送できない機器と判定される。このCECメッセージとしては、例えば、メーカ独自に定義されるベンダメッセージを用いることができる。
そして、マイコン115は、AVアンプ4がスタンバイ状態において映像及び音声信号を転送可能である場合、CECインタフェースを制御して、TV1に入力される映像及び音声信号の入力経路に係らず、AVアンプ4を電源オフに制御するためのCECメッセージを送信する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るAVシステムの構成例を模式的に示した図である。本例では、前述の図6に示したAVシステムの構成と同様に、HDDレコーダ5からの映像及び音声信号を視聴する場合について説明する。なお、TV1は、上記の処理を行うことにより、AVアンプ4がスタンバイ状態であっても映像及び音声信号を転送できることが予めわかっている。
図7(A)において、映像信号11はTV1から表示出力され、音声信号12はAVアンプ4のスピーカから音声出力されているものとする。ユーザはOSDメニューを操作して、AVアンプ4からTV1にスピーカ出力先の切り換えを行うと、図7(B)に示すように、映像信号11及び音声信号12はTV1から出力されるようになる。本例の場合、AVアンプ4がスタンバイ状態であっても映像及び音声信号を転送できるため、AVアンプ4の電源をオフにすることができる。このため、TV1は、AVアンプ4に対して電源オフに指示するCECメッセージを送信する。AVアンプ4は、TV1からのCECメッセージを受けて、図7(C)に示すように、電源をオフしてスタンバイ状態に移行する。
このように、本実施形態によれば、音声信号の出力先をAVアンプ4からTV1に切り換えたときに、TV1においてAVアンプ4が接続されている入力端子を選択しているかどうかに係らず、AVアンプ4の電源をオフにすることができる。
(第3の実施形態)
AVアンプはHDMI入力以外にアナログ入力や光デジタル入力などを備え、これらにCDプレーヤ等の音楽再生機器を接続し、スピーカから音声出力させることができる。通常、AVアンプの入力切換(例えば、HDMI入力からアナログ入力への切換など)はユーザが手動操作することで行っている。AVアンプに対してユーザ操作による入力切換が行われた後に、音声信号の出力先がAVアンプからTVへ切り換えられると、TVは、前述の第2の実施形態で説明したように、AVアンプに対して、電源オフに制御するためのCECメッセージを送信し、AVアンプは、これに応じて、電源をオフしてしまう。この際、AVアンプの入力がHDMI入力の場合、AVアンプが電源オフでも音声信号を転送可能な機種であれば、問題ないが、AVアンプの入力がアナログ入力の場合、電源オフしてしまうと、音声信号を出力できなくなるという問題が生じる。
この問題に対して、本実施形態のAVアンプは、HDMI入力か、それ以外の入力(アナログ入力,光デジタル入力など)かを判定し、HDMI以外の入力の場合、音声信号の出力先がAVアンプからTVへ切り換えられたときにTVから送信されるCECメッセージを無視し、電源をオフしないように制御する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るAVシステムの構成例を模式的に示した図である。図中、8はCDプレーヤ、15はアナログ音声ラインを示す。本例において、AVアンプ4はCDプレーヤ8をアナログ接続し、HDDレコーダ5からの映像信号11をTV1で表示させると共に、CDプレーヤ8からの音声信号12′をAVアンプ4から出力させる場合について説明する。
図8(A)において、ユーザはHDDレコーダ5からの映像及び音声信号を視聴している状態、すなわち、映像信号11はTV1から表示出力され、音声信号12はAVアンプ4のスピーカから音声出力されているものとする。ここで、図8(B)に示すように、ユーザはAVアンプ4の入力を手動で切り換えて、AVアンプ4のスピーカから出力させる音声信号をHDDレコーダ5からCDプレーヤ8に切り換える。
図8(B)に示す状態において、音声信号の出力先をAVアンプ4からTV1へ切り換えたときに、TV1は、AVアンプ4に対して、電源オフを指示するCECメッセージを送信する。AVアンプ4は、このCECメッセージを受けて、音声信号の入力元がHDMI入力か、アナログ入力かを判定し、アナログ入力、すなわちCDプレーヤ8である場合、TV1からのCECメッセージを無視して、電源をオフしない。また、HDMI入力、すなわちHDDレコーダ5である場合、TV1からのCECメッセージに従って、電源をオフする。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るAVシステムの他の構成例を模式的に示した図である。本例において、AVアンプ4はCDプレーヤ8をアナログ接続し、チューナ103あるいは外部入力部104からの映像信号11をTV1で表示させると共に、CDプレーヤ8からの音声信号12′をAVアンプ4から出力させる場合について説明する。
図9(A)において、ユーザはチューナ103あるいは外部入力部104からの映像及び音声信号を視聴している状態、すなわち、映像信号11はTV1から表示出力され、音声信号12はTV1のスピーカから音声出力されているものとする。ここで、図9(B)に示すように、ユーザはTV1でテレビ番組等を視聴しながら、AVアンプ4を手動で操作して、AVアンプ4からCDプレーヤ8の音声信号を出力させる。なお、本例では、AVアンプ4にヘッドホンを接続し、ヘッドホンでCDプレーヤ8の音楽を聴くことを想定している。
図9(B)に示す状態において、音声信号の出力先をAVアンプ4からTV1へ切り換えたときに、TV1は、AVアンプ4に対して、電源オフを指示するCECメッセージを送信する。AVアンプ4は、このCECメッセージを受けて、音声信号の入力元がHDMI入力か、アナログ入力かを判定し、アナログ入力、すなわちCDプレーヤ8である場合、TV1からのCECメッセージを無視して、電源をオフしない。また、HDMI入力、すなわちHDDレコーダ5である場合、TV1からのCECメッセージに従って、電源をオフする。
本発明の第1の実施形態に係るAVシステムの構成例を示すブロック図である。 リピータ機器にHDMI-SWを適用した場合のAVシステムの動作例を説明するためのフロー図である。 リピータ機器にAVアンプを適用した場合のAVシステムの動作例を説明するためのフロー図である。 リピータ機器の電源オン/オフを制御するためのテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るAVシステムの構成例を模式的に示した図である。 本発明の第1の実施形態に係るAVシステムの他の構成例を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態に係るAVシステムの構成例を模式的に示した図である。 本発明の第3の実施形態に係るAVシステムの構成例を模式的に示した図である。 本発明の第3の実施形態に係るAVシステムの他の構成例を模式的に示した図である。
符号の説明
1…表示装置(TV)、2…BDプレーヤ、3…DVDレコーダ、4…AVアンプ、5…HDDレコーダ、6…DVDプレーヤ、7…HDMIケーブル、7a…CECライン、7b…HDMIライン、8…CDプレーヤ、101…LCD、102…LCDコントローラ、103…チューナ、104…外部入力部、105,410…オーディオSW、106,404…HDMIレシーバ、107,405…HDMI端子1、108,406…HDMI端子2、109…HDMI端子3、110…アナログ出力部、111…光デジタル音声端子(出力)、112,411…音声出力端子、113,114,412,413…スピーカ、115,414…マイコン、116,403…ビデオSW、201,301,401,501,601…HDMI端子、402…HDMIトランスミッタ、407…アナログ入力部、408…ADコンバータ、409…光デジタル音声端子(入力)。

Claims (11)

  1. 映像及び音声信号を転送可能なリピータ機器と、該リピータ機器とHDMI接続された表示装置とを備えるAVシステムであって、
    前記表示装置は、該表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由しているか否かを判定する入力経路判定手段と、該入力経路判定手段による判定結果に基づいて前記リピータ機器の電源オン/オフを制御する電源制御手段とを備えていることを特徴とするAVシステム。
  2. 請求項1に記載のAVシステムにおいて、前記表示装置は、映像及び音声信号を出力可能なソース機器が前記リピータ機器を介して前記表示装置に接続された場合に、前記ソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されているか判定する設定状態判定手段を備え、
    前記電源制御手段は、前記入力経路判定手段及び/又は前記設定状態判定手段による判定結果に基づいて前記リピータ機器の電源オン/オフを制御することを特徴とするAVシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のAVシステムにおいて、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していないと判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オフに制御することを特徴とするAVシステム。
  4. 請求項1又は2に記載のAVシステムにおいて、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していると判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オンに制御することを特徴とするAVシステム。
  5. 請求項2に記載のAVシステムにおいて、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していないと判定され、且つ、前記設定状態判定手段により前記リピータ機器を介して接続されたソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されていないと判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オフに制御することを特徴とするAVシステム。
  6. 請求項2に記載のAVシステムにおいて、前記入力経路判定手段により前記表示装置に入力される映像及び音声信号が前記リピータ機器を経由していないと判定され、且つ、前記設定状態判定手段により前記リピータ機器を介して接続されたソース機器が録画機器あるいは視聴機器として選択設定されていると判定された場合、前記電源制御手段は、前記リピータ機器を電源オンに制御することを特徴とするAVシステム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のAVシステムにおいて、前記電源制御手段は、前記リピータ機器がスタンバイ状態において映像及び音声信号を転送可能であるかどうか判定することを特徴とするAVシステム。
  8. 請求項7に記載のAVシステムにおいて、前記電源制御手段は、前記リピータ機器がスタンバイ状態において映像及び音声信号を転送可能である場合、前記リピータ機器を電源オフに制御することを特徴とするAVシステム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のAVシステムにおいて、前記表示装置は、前記リピータ機器の電源オン/オフを制御するためのCECメッセージを送信するCECインタフェースを備えることを特徴とするAVシステム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のAVシステムにおいて、前記表示装置は、音声信号を前記リピータ機器に転送するための音声信号転送手段を備え、
    前記リピータ機器は、前記ソース機器あるいは前記音声信号転送手段から転送された音声信号を出力可能なAVアンプであることを特徴とするAVシステム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のAVシステムを構成する表示装置。
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