JP7198769B2 - 平面光波回路の光学スプリッタ/ミキサ - Google Patents

平面光波回路の光学スプリッタ/ミキサ Download PDF

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Description

本発明は、平面光波回路用の、光損失が低い受動光カプラ/スプリッタに関する。本発明はさらに、低損失の光カプラを備える平面光波回路を形成する方法に関する。
平面光波回路(PLC)技術は、既存及び新規の光アセンブリ機能をチップベースでのシリカ系導波路の光集積回路に集積化するための、主要な技術プラットフォームになってきている。たとえば、非特許文献1を参照されたい。光導波路技術の基礎及び平面光波回路の形成についての参考として、これを本明細書に援用する。Y分岐導波路は、広範囲の光回路において重要な光集積回路素子である。Y分岐導波路を使用して、単一の導波路からの光信号を別々の2つの導波路に分配し(「スプリッタ」)、又は、別々の経路に沿って伝搬してきた2つの光信号を(干渉原理に従って)再結合する(「結合器」)。Y分岐導波路のこの1×2の性質が拡張されて、Y分岐回路素子の集積済みカスケーディングによって、分割比又は結合比がさらに大きくなる。
電気信号の伝搬を含むのはワイヤなので、光導波路が光信号の伝搬を「含む」ことはない。導波路は単に、その経路に沿って、又はその経路の近くで光信号の伝搬に影響を及ぼす。一般に、導波路の構造は不完全なので、光信号の光の一部は単に、導波路から外れて伝搬することになる。これにより、誘導された光信号のエネルギーが減少し、信号の完全性が損なわれることになる。したがって、このような導波路回路素子を設計する上で重要な目的は、その過剰な損失が可能な限り少なくなることである。Y分岐素子がカスケード接続されて、さらに大きいマニホルドを形成することが多いので、それぞれのY分岐でのほんのわずかな損失でも、望ましくない回路損失につながることがある。
光ネットワークは一般に、合理的な距離にわたって各波長の帯域を伝送するように設計された伝送構成部品を備える。各波長の帯域は一般に、複数の顧客/ユーザを対象とする信号を含む。したがって、単一の光ファイバを使用して、配信するために続いて分割される複数の信号を同時に伝送することができる。同様にして、経路指定及び/又は配信するための最終的な分割に先立って、個々の信号が結合されて、共通ライン上で伝送される。したがって、個々の帯域は、少数ユーザの集合を含む個々のユーザに関連する信号に対応する、比較的狭い波長範囲に分割され、多重化機能及び逆多重化機能を使用して、共通ラインでの結合済み信号と、経路指定及び/又は個々のユーザとのインターフェース用の個々の信号との間で変換することができる。平面光波回路は一般に、波長分割多重化に使用される数多くの光学機能とって効果的に使用される。
K.Okamoto(2010)、「Fundamentals of Optical Waveguides」(Academic Press)
第1の態様では、本発明は、少なくとも1つの入力導波路セクション、少なくとも2つの出力導波路セクション、及び少なくとも1つの入力導波路セクションと少なくとも2つの出力導波路セクションとを光学的に接続する遷移導波路セクションを備える、平面導波路接合部に関する。遷移領域は、光路に沿って、ギャップありセグメントとギャップなしセグメントとを交互に含むことができる。ギャップありセグメントは、光学コアのギャップによって分離された少なくとも2つの出力導波路セクションに対応する光路導波路コア・セグメントに対して横方向であり、ギャップなしセクションは、ギャップありセグメントでのコアの横幅の総計の±25%以内の全幅を有する、横方向の連続コアを有する。遷移セクションは、少なくとも3つのギャップありセグメントと、少なくとも3つのギャップなしセグメントとを含むことができる。
さらなる態様では、本発明は、a)入力導波路セクション、結合セクション、及び終端セクションを含む湾曲導波路、並びに、b)結合セクションにおいてこの湾曲導波路に光学的に結合するように配置されたYスプリッタを備える、光学ミキサに関する。Yスプリッタは、入力導波路セクション、遷移セクション、第1の出力セクション、及び第2の出力セクションを備えることができ、ここで、遷移セクションは、入力導波路セクションと、第1の出力導波路セクション及び第2の出力導波路セクションとを光学的に接続する。一般に、入力セクションは、wの初期幅から2w+gのテーパ幅までのテーパを有する。このテーパは、湾曲導波路でのゼロ次モードが入力導波路セクションでの1次モードに結合するように、湾曲導波路と光学的に結合するように構成することができ、遷移セクションは、光路に沿ってギャップありセグメントとギャップなしセグメントとを交互に含み、ギャップありセグメントは、光学コアでのギャップによって分離された2つの出力導波路セクションに対応する光路導波路コアに対して横方向であり、ギャップなしセグメントは、横方向の連続コアを有する。
光ミキサは、光信号出力を制御する方法において使用することができ、この方法は、2つの光信号を結合し、この結合光信号を遷移領域に送って、選択された光信号を2つの光信号の位相関係に基づいて第1の出力セクションと第2の出力セクションに送る。一般に、結合光信号を形成するには、第1の光信号がゼロ次モードにあり、第2の光信号が1次モードにあって、Yスプリッタの入力セクション内でこの2つの光信号の干渉をもたらして、結合光信号を形成する。この方法を使用して、可変光減衰、光スイッチング、又は偏光ビーム分割を実現することができる。偏光ビーム分割の実施形態については、第1の光信号の第1の偏光が、第2の光信号の対応する偏光に対して位相が180度ずれてミキサに到達し、第1の光信号の第2の偏光が、第2の光信号の対応する偏光に対して同相でミキサに到達する。
別の態様では、本発明は、入力導波路セクション、第1の出力導波路セクション、第2の出力導波路セクション、及び入力導波路セクションと出力導波路セクションとを接続する遷移導波路セクションを備える非対称の光接合に関し、第1の出力導波路セクションは、第2の出力セクションの対応する幅よりも少なくとも約10%広い遷移セクションにおいて光路に垂直な幅を有する。一般に、遷移セクションは、光路に沿ってギャップありセグメントとギャップなしセグメントとを交互に含み、ギャップありセグメントは、光学コアでのギャップによって分離された2つの出力導波路セクションに対応する光路導波路コアに対して横方向であり、ギャップなしセグメントは、横方向の連続コアを有する。
平面構造体での理想的な1×2光学スプリッタのコアの上面図である。 単一の導波路から分割導波路への光強度の分割を示す、図1の理想的な1×2スプリッタの光場強度のシミュレーション・プロットである。 総合光強度に正規化された、図1の分割導波路のうちの1つでの導波路に沿った位置の関数としてのシミュレーションされた光学モード強度のプロットである。 鋭い先細のギャップが、このギャップに適合する縁部に置き換えられた、図1の理想的なスプリッタに対して実際に作製された近似のスプリッタのコアの上面図である。 図4の1×2スプリッタでの光場強度のシミュレーション・プロットである。 総合光強度に正規化された、図4の分割導波路のうちの1つでの導波路に沿った位置の関数としてのシミュレーションされた光学モード強度のプロットである。 光強度を分割しやすくするためのいくつかの追加構造を有する、図4のスプリッタ設計の一修正形態に基づいた改良型の光スプリッタの一実施形態のコアの上面図である。 図7の1×2スプリッタでの光場強度のシミュレーション・プロットである。 総合光強度に正規化された、図7のスプリッタ設計での導波路に沿った位置の関数としての光学モード強度のプロットである。 図4に示すような遷移領域が、拡大分離図の下面図に示す波状遷移セクションに置き換えられる、1×2光スプリッタの部分上面図である。 設計パラメータを示すためのマーキングを有する、図10の下側切欠き部の波状遷移セクションの部分図である。 ギャップが横方向と縦方向の両方に成長する波状遷移部の一代替実施形態の部分図である。 接続セグメントが取り外されて、波状部を横切る長方形のギャップを形成する一代替構造を有する、単一の波状セクションの部分図である。 図13の代替実施形態と対比するために各セクションがマーキングされた、図10の構造を有する単一の波状セクションの部分図である。 波状遷移部を有する1×2光スプリッタを用いて得られる光信号の分割光場強度を示すシミュレーション・プロットである。 波状遷移部がはっきり見えるように、この波状遷移部を誇張したサイズで示してある、波状遷移部を有する1×2光スプリッタの上面図である。 図15のシミュレーション用の1つの出力導波路に沿った位置の関数としての、光学モード強度のプロットである。 図4のスプリッタ(図5及び図6の結果)(18A)と、図7のスプリッタ(図8及び図9の結果)(18B)と、図16のスプリッタ(図15及び図17の結果)(18C)とを並列比較するために概要を示した、シミュレーション光場強度プロット及びモード強度プロットを含む、1組のシミュレーション・データである。 図4のスプリッタ(19A)と、図7のスプリッタ(19B)と、図16のスプリッタ(19C)との並列比較を用いて、分割導波路での光強度の各ピークへの分割を示す、位置の関数としての光振幅の1組のプロットである。 湾曲結合導波路でのゼロ次モードを、Yスプリッタの1次モードに結合するように構成された、指向性光カプラを形成する2つの入力導波路を備えた、波状遷移セクションを有する効果的な2×2カプラ/スプリッタの上面図である。 ゼロ次モードの光入力信号に基づく先に示した図と対比した、図4のスプリッタ(21A)と、図7のスプリッタ(21B)と、図16のスプリッタ(21C)とを並列に比較するための1次モード入力光信号を用いて得られるシミュレーション光場強度プロット及びモード強度プロットを含む、1組のシミュレーション・データである。 2つの出力導波路セクション間で約80:20まで分割するための、本明細書に記載の例示的なパラメータに概ね適した波状遷移セクションを有する、非対称Yスプリッタの上面図である。 出力導波路セクションが入力導波路セクションに対して下方にシフトされていて、主要な出力導波路セクションの縁部と、遷移セクションの縁部及び入力導波路セクションの端部の縁部とのおおよその位置合せを実現して、マイナーな出力導波路セクションに低タップ機能を提供する、非対称Yスプリッタの上面図である。 図23の構造に対して出力導波路セクションがさらに下方にシフトされていて、波状遷移セクションに対応する変更を加えてタップへの結合を減少させる、非対称Yスプリッタの上面図である。 波状遷移セクションを有する1×3スプリッタの上面図である。 波状遷移セクションを有する2×3結合器の上面図である。
上記の装置図では、こうした図は、入力及び出力の導波路セクションが、平面光波回路(PLC)構造体への集積を継続するという意味では、部分図とみなすことができる。一般に、いくつかの実施形態においては、導波路は、伝送向きのモードにおいて一定の幅に到達し続けるが、タップの実施形態向けの任意選択の例外を以下に説明する。
N個の入力導波路セクションとM個の出力導波路セクションとを接続し、分岐した導波路を接合する接合部の回りでの非理想的な挙動に起因する光損失を低減する遷移セクションを有する、性能改善された光カプラを説明する。この考察では、この設計を「波状(waggle)」導波路遷移と呼ぶ。「波状」の英語での定義には、「短い間隔で素早く左右に移動する」ことが含まれる。このカプラ構造では、2つ(以上)の別々の導波路が、遷移領域を含む比較的短い伝搬距離にわたって左右にうねっている。この遷移領域は、単一の拡張導波路など第1の導波路構造体と、2つの分割導波路など第2の導波路構造体との間にまたがっているが、代替の遷移部について以下でさらに説明する。その結果得られる構造体は、入力導波路の出力導波路への分割に起因する光損失の量が比較的少ないことが分かる。代替実施形態では、対応する波状遷移部は、非対称遷移部、1×3遷移部、2×3遷移部、又は他の遷移部用に使用することができる。波状遷移部は、特に光学タップの形成に効果的であることが分かっている。平面光波回路(PLC)だけに、又は追加の光学構成部品とともに、スプリッタ/カプラを一体化することができる。構造体を形成するためのPLC処理技術を説明する。
本明細書に記載の各説明及び改良済みのスプリッタ/カプラは、非常に広範囲の導波路パラメータにわたって適用可能である。代表例は次のようになるはずである。すなわち、(i)コアの屈折率が周囲の材料よりも1.5%高い。(ii)導波路の厚さが、おおよそ4ミクロンである。(iii)公称の導波路幅(テーパ前、又は分割後)が、おおよそ4ミクロンである。(iv)導波路間の形成可能な最小ギャップが、おおよそ2ミクロンである。話を先に進めて比較するために、石英ガラスの導波路に適したこうした例示的なパラメータが、考察、構成、及びシミュレーションの全体を通して使用されるが、本明細書で各教示に基づく各装置は、こうした例示的なパラメータに限定されない。当業者なら、比較的高い屈折率差、様々な光周波数での様々な導波路寸法、様々な光学材料、又は当技術分野で知られている他の設計上の問題点など、適した様々なパラメータに応じて各構造体を調整することができる。
理想化されたY分岐スプリッタ100を図1に示す。伝搬方向に沿った長さ(この図では垂直方向)は、横幅(この図では水平方向)と比較してはるかに長く示すことになるので、図1の理想的なスプリッタの物理的レイアウトは正確な縮尺通りではない。理想化されたY分岐スプリッタ100は、単一の導波路セクション102、遷移導波路セクション104、第1の分割導波路セクション106、及び第2の分割導波路セクション108を備える。この図では、底部から始まる単一の導波路セクションが、その幅の約2倍まで徐々に広くなり、次いで、ある一定の距離において徐々に分離する2つの導波路セクションに分割され、次いで、2つの導波路が十分に独立した後、さらに急速に分離する。分割導波路端部での遷移導波路セクション104の精密な境界線は、光学特性に基づいて選択することができ、精密に画定する必要はない。しかし、光信号が分割導波路に局在化していると、各導波路は分割導波路と適切にみなされる。この形状は文字「Y」によく似ており、したがって一般にはY分岐スプリッタ(又は結合器)と呼ばれている。図2には、図1の理想的なY分岐構造体を通って下から上へ図に示した向きで光が伝搬する際の数値シミュレーションが示してある。このシミュレーション、及び本明細書において提示された対応する同様のシミュレーションは、よく知られた「ビーム伝搬法」(BPM)に基づいている。図2には、電界強度が導波路のコアに沿って集中している様子が示してあり、信号が、遷移領域に沿って分割導波路にまで滑らかに遷移している。これには、理想的なY分岐が、光パワーを2つの分岐に効率的に等しく分割する様子が示してある。
図3のプロットには、数値シミュレーションから、個々の出力導波路に結合された入力パワーの計算済みの(1に正規化された)割合が示してある。分割前には出力導波路がないので、分割前の値はゼロである。出力導波路セクションが最初に分割を開始するとき、各セクション間に明確な分離は存在せず、短い距離ではこのパワーを正確に計算することができない。したがって、測定済み出力は、各導波路の0.5(50%)の最大パワーを一時的に超える。導波路がさらに明確に分離されると、パワー測定値は、シミュレーションされている値を正確に反映する。分割された導波路が識別可能になると、理想的なスプリッタの各出力アームの光強度が、理論上最大の50%に実質的に等しくなり、したがって、このスプリッタは「理想的である」と識別される。
PLC技術が受動光集積回路の主要な商業技術となってきたという数多くの実際の理由があるが、実際の製造技法を使用すると、PLC技術では図1に示すような理想的なスプリッタを作製することができない。この理由は、導波路が、幅とほぼ同じ深さをもつ3次元構造体であるということである。したがって、導波路が最初に分離し始める各導波路間に、鋭く先細りする深くて狭いギャップを正確に作製することは不可能である。実際の製造技法を使用するPLC導波路設計では、各導波路間に「最小ギャップ」が必要となり、したがって、Y分岐においては、出力導波路が開始できる前に、この出力導波路と最小ギャップの両方と同じ幅になるまで単一の導波路をさらに拡張する必要がある。理想的なスプリッタから改変された実際のY分岐スプリッタ120が図4に示してあり、その結果得られる導波路レイアウトは、実現可能なギャップを各導波路間に有する。Y分岐スプリッタ120は、入力導波路セクション122、遷移導波路セクション124、第1の分割導波路セグメント126、及び第2の分割導波路セクション128を備える。遷移導波路セクションは、幅が2wである点において入力導波路セクション122の側部にマークされた縁部を有し、ここで、wは名目上の長距離導波路幅である。やはり、各信号が個々の導波路に良好に局所化していると、各導波路が分割されていると考えることが適切であることを除いて、分割導波路セクションに向かう遷移導波路セクション124の縁部は特に重要ではない。有限のギャップは、図4に「g」とマークされている。
図5には、上記の例示的なパラメータによる、図4の構造体を通る光伝搬のBPMシミュレーションからの電界強度が示してある。図5からは、有限のギャップgによって光伝搬が著しく乱されていることを容易に理解することができる。理想の50%を大幅に下回るパワーが出力導波路のそれぞれに結合され、残りが周囲媒体へと消失するというこの観察結果が、正規化された光入力パワーの割合を示す図6で確認される。
理想的なY分岐スプリッタへの現実的な近似の結果として生じる光損失が、様々な実用性及び有効性の提案済み改良点を記した参考文献において知られており、またそこで考察されている。たとえば、Matsuuraらが、基本的な問題を説明し、効率を改善するための導波路テーパの修正を提案しており、参考として本明細書に援用される「Optical Branching Device」と題する、米国特許第5,586,209号明細書を参照されたい。Y分岐の不完全性に起因する信号損失のさらなる説明、及び結合効率を改善するためにモード干渉を使用するための提案が、「Optical Coupler」と題する、Chenらによる米国特許第5,757,995号明細書に見られ、これを参考として本明細書に援用する。遷移に続いて各出力間に接続された幅が徐々に狭くなる複数の導波路コアの経路を追加することが、いくつかのかなり効果的で商業的に実装された改良の基礎であることが示唆されてきた。図8に特に注意して、参考としてそっくりそのまま本明細書に援用される、「Optical Devices Having Low Insertion Loss」と題する、Li(以下では、Li)の米国特許第5,745,618号明細書を参照されたい。Liの各構造体についてのさらなる変形形態が、「Optical Coupling Arrangement Having Low Coupling Loss and High Production Yield」と題する、Yuの米国特許第6,892,004号明細書(図6には、1×Nのスプリッタが示してある)、及び「Optical Component and a Method of Fabricating an Optical Component」と題する、Laurent-Lundの米国特許第7,343,071号明細書に記載され、これら両方が参考として本明細書に援用される。こうした改良点の多くでは、図4のY分岐スプリッタに対して効率が大幅に改善してきた。
図7には、Liなどによって提案された改良物の趣旨に沿ったY分岐スプリッタ140の導波路レイアウトが示してあり、これには、入力導波路セクション146から発散導波路148、150への遷移導波路セクション144を形成する、コア材料の徐々に薄くなるブリッジ142が追加されている。理想的なY分岐のシミュレーションを示す図2に戻って参照すると、各導波路の間に非常に小さいギャップ(製造するのが実用的ではない構造体の一部分)しかない領域では、元々はY分岐の下部の中心に沿ってピークになっている光強度プロファイルが、サブ分解能の分離で領域に沿って2つのピークに分割され、その結果、Y分岐の別個の2つの上部に結合するためのデュアル・ピークが存在することが分かる。この現象は、理想的なY分岐が理想的には効率的である理由と本質的に考えることができ、この例では、下部アームからの光信号の50%すべてを2つの上部アームのそれぞれに結合する。図5にプロットされた実際のY分岐のシミュレーションをさらに参照すると、明確に分離された上部アームに到達する前に、下部アームでの単一の中央ピークからデュアル・ピークへの遷移のないことが分かる。これが、基礎となる実際のY分岐の効率的な結合が大幅に劣化する主な理由である。図7に示すような、Liなどの趣旨に沿って改良されたY分岐のシミュレーションが、図8にプロットしてある。ここで、こうした改良はやはり、理想化されたY分岐の重要な特性である、上部アームの前での強度ピークの分割を実現しないことが分かる。
図4では、図7に示した改良が欠けており、下部アームの中央にピークがくる光信号が、各上部アーム間の有限ギャップにぶつかり、光のかなりの成分が各上部アーム間のギャップに伝搬する。導波路の基本的な性質によれば、上部アーム間の屈折率は、導波路コアの屈折率よりも必然的に低い。したがって、ギャップに伝搬する光の一部分は、上部アームの導波モードに結合する光の一部分よりも先行して移動する。これによって光波面が歪み、光の中央部分が、上部アーム内を伝搬する光信号に再結合する可能性が象徴的に減少し、損失が過剰になり、結合効率が低下することになる。図7に示した改良を簡単に説明すると、ギャップ内を伝搬しようとする中央光をブリッジが適切に減速し、この中央光が上部アームでの光学モードに結合して戻る可能性を向上するということである。この意味では、また実際には、図7の実施形態におけるこうした改良は、中央ピークでの分割の欠如を「修復」しようとするものではなく、その結果得られる効果をさらに減少させ、ある程度は光強度を導波路に誘導して戻そうとするものである。こうした効果は図9に見ることができ、この図9には、このスプリッタの改良によって上部アームに結合される光をプロットしてある。追加されたブリッジの範囲を超えても、上部アームの導波モード・エネルギーの振動を容易に見ることができる。導波モード及び横方向の光が複合導波モードに調和しようとするので、これはモード「スロッシング」である。こうした特定のタイプの改良の構成は、実用的なY分岐の効率を理想のおおよそ95%以内にまで高めることができるが、効率、安定性、プロセス品質、及び他の機能には、貴重な改善の余地がさらに残っている。本明細書に記載のスプリッタと考え方が重複するアレイ型導波路格子用のスラブ導波路においては、厚さにテーパが付いているコア要素(この厚さ寸法は各図に示していない第3の寸法である)をブリッジの代わりに使用する、この手法の一変形形態が、Sugitaらによって記載されている。参考として本明細書に援用される、Sugitaらによる、「Very Low Insertion Loss Arrayed-Waveguide Grating with Vertically Taper Waveguides」、IEEE Photonics Technology Letters 12(9)、2000年9月、1180~1182頁を参照されたい。これによって、同様の結果又はわずかに改良された結果がブリッジにもたらされると予想されるはずだが、製造に要する時間とコストが大幅に増加することになる。
理想化されたY分岐スプリッタの下部アームにおけるモード分割をエミュレートするために、様々な手法が試されてきた。たとえば、中央ピークの分割をもたらすために、下部アームに沿った導波路幅のコンピュータ最適化された複数のランダムな変動が、Sakamakiらによって示唆されている。参考として本明細書に援用される、Sakamakiらの、「Low-Loss Y-Branch Waveguides Designed by Wavefront Matching Method」、Journal of Lightwave Technology、27(9)、2009年5月、1128~1134頁を参照されたい。Sakamakiの波面整合手法は、原理的には確かに有望であるが、設計パラメータの微妙なバランスが必要となり、そうしたバランスの取れた数値設計を、実際に製造される導波路素子に忠実に転換する上で大きな課題になる。
実際の設計では、Y分岐スプリッタの光損失を低減する試みがなされてきたが、本明細書におけるY分岐設計は、ある一定の明確な利点を有する改良されたY分岐導波路接合部への代替手法を提供する。このY分岐設計は、以下に述べる光タップなど、前述のその他の代替手法では十分に対処されない他のタイプの導波路分割接合部にも適用することができる。
本明細書における考察のために、別段の記載が明示的にない限り、「入力」という用語は、導波路若しくは各部分、及び/又は物理的な導波路チャネルが少ない装置の側部(たとえば、Y分岐の単一アーム側)から到達する光信号を指し、「出力」という用語は、各導波路若しくはその一部分、及び/又はさらに多くの物理的な光チャネルを有する装置(たとえば、Y分岐の横方向に分離されたアーム)の側部への光信号を指す。こうしたスプリッタは、受動的で光学的に線形な装置なので、入力から出力への光伝送用に提供される改良物が、出力から入力へと伝搬する光についての(光学干渉を正当に考慮した上での)対応する改良物をも提供するはずであることが、当業者にはよく理解される。したがって、「入力」及び「出力」という用語の選択は、さらに分かりやすい説明を容易にすることのみを意図しており、伝搬方向の必要とする向きを意味するものではない。同様に、各図における向きは説明目的のためのものであり、実際の装置は、特定の用途向けに配向することができ、一般には、非対称装置では、逆向きの装置の鏡像が本開示によって同様に対象となる。
このY分岐の革新の基本原理を図10に示す。特に微視的スケールでは一般に特許図面で受け入れられるように、各図面は、横方向から縦方向へでも、また様々な縦断面図間でも、均一なスケールではなくて、さらに良好な視覚化を実現する。図10の上面図を参照すると、Y分岐スプリッタ170は、装置の入力側での単一の導波路セグメント172、遷移セクション174、第1の分割導波路176、及び第2の分割導波路178を備え、ここで、上記の専門用語に基づいて分割導波路176、178は装置の出力側に存在する。この実施形態では、入力導波路の初期幅は「w」であるとみなすことができ、各出力導波路の幅も約「w」であるとみなすことができ、各出力導波路間のギャップは「g」として表される。理想的な(実現不可能な)スプリッタ(図1の通り)では、入力導波路が、2×w幅まで徐々に先細になり、次いで、幅がそれぞれwの2つの出力導波路が分割され、最終的には分離するはずである。基本的な実際のスプリッタ(図4の通り)では、入力テーパが2*w+gの幅に到達するまで徐々に継続するはずであり、その結果、最小の実用的なギャップgによって分離される幅wの別個の2つの出力導波路が続いて分離する。この設計では、テーパが2*wの幅から2*w+gの幅になる位置で、遷移セクションが置換される(図10の上部の網掛け領域)。具体的には、テーパの遷移セクションは、図10の下図で示してあるように、「波状の」導波路遷移セクション180に置換される。
この例では、波状遷移部180は、初期幅が約2wであり、次いで、幅wのそれぞれがgのギャップ186によって分離された2つの導波路セグメント182、184に急激にシフトし、ギャップありセグメントと呼ぶことのできるものを形成する。非常に短い距離の後、この波状遷移部は、「波状に変化しながら」、単一の導波路の幅2wのギャップなしセグメント188まで戻り、ギャップなしのセグメントと呼ぶことのできるものを形成する。接続セグメント190、192は、ギャップありセグメントの導波路セグメント182、184を、単一の導波路セグメント172及びギャップなしセグメント188にそれぞれ接続する。図10の下側の図では、この図を簡略化するために第1のサイクルのみに参照番号を表示してあるが、この実施形態では合計10個の波状部が図示された状況で概要を示すように、各サイクルが繰り返されていることが理解される。ギャップありセグメントは、遷移セクションに隣接する出力導波路セクションに似ており、ギャップなしセグメントは、この遷移セクションに隣接する入力セクションに似ている。図10での実施形態は望ましい実際的な実施形態であるが、適切な背景として、この具体的な実施形態とともに、さらに一般的な設計配慮を次に考察する。
2重及び単一の導波路セクションのこの交互配置は、一般に、後続の各サイクルにおいて数回繰り返すことができ、別々の2つの導波路を有する長さの割合が増加する場合があり、また単一の導波路を有する長さの割合が減少する場合があるが、1サイクル又は数サイクルにおいて各長さの割合をほぼ同じままにできる隣接波状部が存在してもよい。10個の波状部(10個のギャップなしセグメント及び10個のギャップありセグメント)として示してある交互配置セグメントの総数は、より一般的には少なくとも3個の波状部、実施形態によっては遷移セクションにおいて4~約75個、さらなる実施形態では5~50個、また他の実施形態では、遷移セクションにおいて6~25個の波状部とすることができる。上記明確な範囲内での波状部の追加範囲が企図され、またそれが本開示内にあることを、当業者は認識することになる。
導波路コアは一般に、波を「案内する」ように、著しい中断なしに数百ミクロン以上にわたって延在する。導波路コアの比較的短い構造体を「導波路」と呼ぶことが一般的かつ通常のことであり、それに応じて本明細書において使用されるが、より正確には、これらは「屈折素子」であり、その区別は、波状の導波路遷移部の挙動を理解するものとみなすべきである。この概要を単純化することによって限定されることは望まないが、本明細書に記載の各装置の動作についていくつかの観察がなされる。光信号は、直ちに分割されて、導波路コアの内外に追従することはなく、その代わりに、この光信号はパターンの屈折する性質に反応する。このような構造体での光信号は、コア素子の実際の構造体よりも幅が広がる。光信号が導波路コアの素子にぶつかると、このコアを通過する信号の一部分は、コア素子の周りを通過する光信号の一部分と比較して、屈折しながらわずかに遅延する。これによって、光信号の波面はコア素子の軸を中心に内側へ曲がる傾向がある。このような影響を受けずに媒体を通って進行する閉じ込められた光信号は、基本的な光物理学によって外側へ曲がる傾向を示す。最も効率的にするためには、所望の導波路遷移は、以下の2つのことを達成しなければならない。すなわち、(a)入力モードの中央ピークは、出力導波路にほぼ位置合せされ、くぼみによって分離された2つのピークに滑らかに分割される。(b)波面は平坦のままで、収束も発散もしないようにしなければならない。理想的なスプリッタは、こうしたことの両方を(理論的な装置として)実現し、したがって、その並外れた(理論的な)効率を実現する。本発明に先立ってこれまでに述べたY分岐スプリッタの光損失を低減するその他の手法は、これらのいずれにも直接応えないか、せいぜい(a)だけにしか応えない傾向がある。実際、その他の手法、たとえば図7は一般に、何もしない場合よりも(b)を悪化させ、図10の実施形態で利用できるように、改良された光分割にとって明らかに望ましい。
波状遷移の構造を、図11でさらに詳しく述べる。ここで、入力導波路200には導波路「プロファイルA」が存在し、プロファイルBを集合的に形成する遷移セクション202と出力導波路204、206との界面において、複合「プロファイルB」が存在するという点で重要な原理が強調されており、プロファイルAとプロファイルBの両方を実際に作製することができる。この図を念頭に置いて、波状遷移部の原理は単純明快である。すなわち、この構造体は、プロファイルAとプロファイルBを数回交互に繰り返し、入力に近い方のサイクルが、プロファイルAでの長さの大部分であり、出力に近い方のサイクルが、プロファイルBでの長さの大部分を有する。波状部を有する遷移セクション202では、代替のプロファイル・セグメントが、その間に接続セクションCを有する。各サイクルの長さ(「p」で示してある)は、遷移部全体を通して一定である必要はなく、プロファイル長の進行(n*dqで示す)は、初期プロファイル長qから始まって均一である必要はなく、必ずしもあらゆるサイクルにおいてではないが、一般には増加するはずである。先に示したように本明細書において使用される例示的なパラメータでは、dqの適切な値が約0.25ミクロンになるはずである。したがって、波状部での広範囲の変形形態で、適切な性能を実現することができる。実際には、一定の「p」と均一な「dq」が極めて良好に機能する。寸法の数値例は、この文書の後半で提示され、そこで結果を考察する。
図10及び図11には、各プロファイル間の傾斜した結合セグメントが示してあることに気付いでもよい。これは、遷移の基本的な効率にとって非常に重要なものではなく、こうした接続セグメントの他の形状も相応に効率的である。しかし、こうした傾斜部には他にもいくつかの利点があり、これについて簡潔に説明する。ただし具体的には、接続セグメントへの不完全さをもたらす処理問題は、接続セグメントへの適切な選択によってさほど顕著にならない場合もある。
そのように示してはいないが、Li、Yu、Laurent-Lund及び他の同様の人々による前述のYスプリッタ設計の参考文献は、プロファイル間で徐々に交互配置するものとして表すこともできる。図1の理想的な構造体は実用的ではないので、損失を減らして光信号の分割を容易にしようと試みることのできる実用的な構造体は、一般に、波面の中央ピークをさらに滑らかに分割するのに役立つ何らかの形の交互配置の構造体を含む。しかし、この設計は、本明細書において設計の効率を支える重要な他の2つの要因(又は単一の重要な要因の2つの態様)を組み込んでいる。設計の1つの態様は、プロファイルA、たとえばギャップなしセグメント全体にわたるコアの総量が、プロファイルB、たとえばギャップありセグメント全体にわたるコアの総量にほぼ等しいということである。望ましい結果によってこの状態を緩和することができ、その結果、実施形態によっては、プロファイルA全体にわたるコアは、プロファイルB全体にわたるコア構造体の±25%以内とすることができ、さらなる実施形態ではプロファイルB全体にわたるコア構造体の±15%以内、追加の実施形態では±10%以内、また他の実施形態では±5%とすることができる。同様に、プロファイルAのセグメントとプロファイルBのセグメントの全体にわたるコア幅は、同じ範囲内での同じタイプのセグメントからの遷移セクション全体にわたって、±25%、±15%、±10%、±5%のわずかな変動が生じる場合がある。ギャップが「g」である前述の設計パラメータでは、伝搬方向での交互配置セグメントの範囲(図11でのパラメータ「p」)は、一般に、約2*g~約30*gの範囲とすることができ、さらなる実施形態では約3*g~約25*g、追加の実施形態では約4*g~約20*gとすることができる。前述の通り、プロファイルAのセグメントは、プロファイルBのセグメントよりも伝搬方向での範囲が大きい入力側で開始するが、このプロファイルAのセグメントは、伝搬方向での範囲が徐々に小さくなり、プロファイルBのセグメントは大きくなる。各プロファイル全体にわたる相対的なコア量の追加範囲、及び前述の明確な範囲内の伝搬方向でのプロファイルの範囲が企図され、本開示の範囲内であることが当業者には理解されよう。
前述の内容では、コア構造体が屈折素子と呼ばれ、光波面に沿って局所的な遅延を誘発したことを思い出されたい。この遅延が領域の正しい範囲を超えている場合、光波面がこの遅延から内側に曲がる傾向は、この光波面が伝搬から外側に曲がる傾向とバランスが取れ、この波面は名目上は直線のままである。経路を横断するコアが多すぎる場合、この波面は過度に遅延し、全体として内側に曲がる場合がある。横断するコアが少なすぎる場合、この波面は外側に曲がる場合がある。波面の中央領域全体にわたってコアの総断面積をほぼ一定に保つことによって、この波面を直線状に維持するのに役立ち、出力導波路でのさらに高い効率と低減された雑音(「スロッシング」)に対処できるようになる。傾斜部の構成により、あるプロファイルからその他のプロファイルへと波状になっている場合でも、断面でのコアの総量がほぼ一定のままであることに留意されたい(傾斜部の利点の1つ)。図10を参照すると、波状セグメントでは、構造体の中央でコアにある孔が、上下の付加物においてコアにミラーリングされ、孔の半分が上部において満たされ、孔の残りの半分が下部において満たされて、分割されるが、コア幅の量をほぼ同じに維持する。しかし、一般には、光学性能は接続セグメントの形状に強く依存することはなく、この接続セグメントは、伝搬方向の長さが短い場合がある。Liの「シリカ経路」及びLaurent-Lundの「横方向の導波路コア」は、その隣接するプロファイルの断面積よりも導波路コアの総断面積を大幅に増加させるが、コア材料の全幅は、交互配置パターンにおいては一定のままではまったくない。Yuにおいて説明する「セグメント」は、交互配置プロファイルよりもコアの総断面積を交互にかつ大幅に増減する。
本明細書における設計の別の利点は、遷移区域を通るほぼ一定の前述の総断面の直接の結果である。プロファイルBのセグメントでのギャップに起因して、コアの入力様のプロファイルAの横方向の合計範囲は、コアの出力様のプロファイルBの横方向の合計範囲よりも小さい(遷移区域の外縁部は、AからBに進むように外側に突き出ていなければならない)。このシフトは、プロファイルAの幅がおおよそ2*wでギャップなしであり、プロファイルBの幅がおおよそ2*wでギャップを加えるので発生する。対照的に、前述のLi及びYuは、出力導波路の範囲を超えて光学モードの末端をさらに移動させるように、出力導波路の範囲よりも実質的に広い入力プロファイルを教示している。したがって、Li及びYuは、交互配置のセクションを教示しているが、プロファイルはまったく異なる。
遷移区域を通るほぼ一定のコア断面の考え方によれば、プロファイルBのセグメントでのギャップは、緩やかな遷移など、入力端部から出力端部まで変化することができる。図12を参照すると、3つの波状部を有するセグメントが示してある。遷移セクション220の部分図を参照すると、入力セクションの幅は2wであり、プロファイルBのセグメント222、224、226のギャップはそれぞれg1、g2、g3であり、ここでg1<g2<g3である。プロファイルAのセグメント228、230、232、234は、図10及び図11の対応するプロファイルAのセグメント並びに入力セクションと同等である。接続セグメントは適宜変化して、変化するギャップを考慮に入れる。一般に、初期のギャップは、実用上の最小ギャップになるように選択することができ、このギャップは、遷移セクションの端部まで緩やかに拡大することができる。実施形態によっては、このギャップは、いくつかの波状部において一定とすることができ、次いで、変化する場合などがある。
図13には、各プロファイル間に傾斜部のない波状遷移部250の一部分が示してある。すなわち、プロファイルAのセグメントとプロファイルBのセグメントの間には、接続セグメントがほぼない。図13を参照すると、波状遷移部250の図示された部分は、プロファイルAのセグメント252、プロファイルBのセグメント254、及びプロファイルAのセグメント256を含む。プロファイルBのセグメント254は、ほぼ長方形のギャップ258を有する。シミュレーションによれば、傾斜部のない、すなわち接続セグメントのない遷移領域は、傾斜のある接続セグメントとほぼ同じように効率的に結合すると予測されるが、傾斜部を好ましいものにすることのできる何らかの考慮すべき2次的な問題がある。より一般には、このシミュレーションは、接続セグメントの精密な形状には特に影響を受けるものではなく、この接続セグメントは概ね、プロファイル済みのセグメントよりも縦方向の広がりが少なかった。前述の通り、垂直の機能部分がどのように配列されるによって、傾斜した相互接続部を用いてほぼ「一定のコア総断面積」を確立することが比較的容易となる場合がある。第2に、図13での斜線部分は、製造プロセスが生成しようとする90°の内角を示す。設計ルールでは、おおよそ最小の寸法で90°の内角を実現しているが、こうした内角が存在するときは、製造プロセスを慎重に制御してこれらを製造しなければならない。その場合には、このような機能部分は、別の方法で他のタイプの機能部分を改良するように調整されてもよい領域において製造プロセスを制限してもよく、このことは処理の柔軟性を制限することを意味する。第3に、図13に示した垂直縁部は、入力方向に沿って少量の光を反射して戻すことができる。こうした反射は一般に、少なすぎて効率に影響を及ぼさないが、光学システムは、入力に沿って反射して戻される非常に少量の光でもその影響を受けやすくなる場合がある。光の1/10,000、又はさらに1/100,000を各構成要素が反射して戻す複数構成要素の光回路では、結果として仕様がうまく働かない場合もある。実施形態によっては、接続セグメントは、導波路の伝搬方向に沿った広がりを有し、これは一般に、プロファイル済みのセグメントの横方向の最小広がりの25%以下、又はギャップの50%以下である。上記明確な範囲内での接続セグメントの横方向の広がりの追加範囲が企図されており、本開示の範囲内にあることを、当業者は理解されよう。
図14には、傾斜接続部を有する1つの波状部を備えた遷移セクションの一部分270が示してある。図14の部分図を参照すると、遷移セクション部分270は、プロファイルAのセグメント272、接続セグメント274、プロファイルBのセグメント276、接続セグメント278、及びプロファイルAのセグメント280を含む。プロファイルBのセグメントは、ギャップ領域282の長方形部分を含み、このギャップ領域282の三角形部分が、接続セグメント274及び接続セグメント278まで延びている。総じて、ギャップ領域282の形状は六角形である。一定の断面積を管理する際のこれまでに述べた改良に加えて、これは、図13の垂直接続部について提起されたその他2つの問題にも対処する。図14から分かるように、90°の内角はすべて、たとえば110°~130°まで開くことができる。これにより、図14にハッシュで示してあるように、内部ギャップの水平方向の中央に沿って新規の内角が2つ作製される。しかし、開いた角度が135°未満である限り、こうした新規の内角はまた90°よりも大きくなる。したがって、こうした構造体は、再現性がさらに高く作製され、プロセス制御での柔軟性を高くして、他の問題に対処する。また、図14で顕著なように、もはや垂直方向の縁部はない。こうした縁部のうち任意の縁部からのわずかな後方反射は、入力に沿って戻るのではなく、主に導波路軸から離れるように向けられ、こうした構造体からの後方反射問題のあらゆる可能性を大幅に低減する。
図15には、図10及び図11について説明した遷移セクションを備えたY分岐スプリッタのシミュレーションされた性能が示してある。本明細書におけるシミュレーションは、10個の波状部で実行された。見やすくするために、対応する装置のレイアウトが図16に示してあり、これは、縦方向の一定スケールでのものではなく、波状遷移部は、その構造をさらに強調するために、その他の構造体と比較してサイクルが少なく、細長くなっている。この例では、遷移部は、先に述べた例示的なパラメータに合わせて設計されており、屈折率のコントラストが1.5%、出力導波路の幅がそれぞれ4μ、各出力導波路間のギャップが2μである。シミュレーションされた特定の実施形態では、約75μの遷移セクションの全長においてサイクル長が7μである、10.5サイクル(プロファイルAからプロファイルBまでの最後の遷移部を、分割導波路に続く半サイクルとしてカウントする)で望ましい解決策が実現する。この実施形態では、プロファイルBのセクションの光路に沿った拡張、及びプロファイルAのセクションの短縮は、各サイクルをほぼ補償し、その結果、サイクル長はほぼ一定のままを保つが、サイクル長の他の変形形態を使用することができる。この波状遷移セクションは、図4に示す遷移セクションに置き換わり、ここで、入力は8μ幅~10μ幅まで先細になるはずである。こうしたパラメータでは、そのテーパ・セクションは通常、約200μの長さになるはずであり、したがって、本明細書に記載の各装置は、遷移部のフットプリントを削減することもできる。この構造体のシミュレーション結果を図15に示す。入力テーパの初期部分は、シミュレーションには表示されないが、このテーパの初期部分においては光強度が大幅に変化することはない。説明した波状遷移部は、Zに沿って約500~580μの間にある。これを図3、図6、及び図9と比較すると、この遷移部は、理想的なスプリッタにとてもよく似た動作を示すことを理解でき、入力での中央ピークが、出力導波路に結合する前に、2つの対称ピークに正常に分割される。この動作は、図17でのグラフによってさらに裏付けされており、このグラフは、同じ構造体の各出力導波路への、理想の約98%の正常で効率的な結合を示している。
図18A~Cには、図4の従来の実施形態(18A)、図7の例示的な改良(18B)、及びさらに直接的に比較するための例示的な波状の実施形態(18C)のシミュレーション及び振幅プロットが集められている。こうした各図は、先に説明した各図から再現するものであり、図5及び図6からは図18A、図8及び図9からは図18B、並びに図15及び図17からは図18Cを再現する。特定の一般的な設計について性能を向上させるために、図18B及び図18Cを作成するのに使用された各モデルがそれぞれ個別に最適化された。図7の接続経路と、図10など波状遷移部との両方を組み合わせることもできるが、それというのも、これらがスプリッタの様々な部分に適用されるからであることに留意されたい。しかし、この波状遷移部は、欠点のない分離及び出力モードへの結合を既に実現しているので、追加された接続経路は、何ら重要な利点を提供することがなく、実際には、それ自体に何らかの散乱及び損失を追加する場合がある。
図19A~Cには、比較構造体を介したシミュレート済みの伝搬に基づく、各比較の別のセットが示してある。図19A~Cの各プロットには、スプリッタの平面の関連する領域に沿った様々な位置での、光強度の断面図が示してある。図19Aにおいて、図1の理想的な(事実上は実現不可能な)スプリッタのシミュレーションには、中央ピークの光強度関数からデュアル・ピークの光強度関数まで、良好な動作での欠点のない変換が示してあり、その間には滑らかなくぼみが存在する。この動作は、直線状波面が、遷移部を通って概ね維持されていることを示すものである。図19Bには、図4の実施形態の光強度関数が示してある。図19Bを参照すると、光の良好な部分が出力導波路に結合されているが、これは大きな問題であり、すなわち、初めは滑らかな双峰形状が実現されておらず、それに応じて、対応する波面が非常にまっすぐ留まってはいないことが分かる。この動作はまた、プロセス変動及び波長変動の影響を非常に受けやすいことを示しており、同様の設計に基づいて、さらに改良を重ねて設計する上で重要な課題を提示している。図7と同様の設計は、依然として非常に多くの目的に適している場合もあるが、性能がさらに良好になることが望ましいはずである。図16に関連して説明したように、先に概要を述べたパラメータを用いた波状遷移部の設計をシミュレーションする。図19Cのプロットの光強度の動作は、図19Aの理想的な真のシミュレーションほど理想的ではないが、図19Bの光強度で観測されるものよりも明らかにかなり近い。中央のピークは、対称な2つのピークに滑らかに分割され、その間の滑らかなくぼみと非常にわずかな散乱雑音(プロットされた強度に沿ったリップル)が存在する。このことは、波面がほぼ直線のままであり、ピークの分割が頑強で安定していることを示している。この動作はさらに、この遷移が波長変動の影響を受けにくく、プロセス変動に対しても耐性がさらに高い可能性があり、(この設計ポイントを超えて回復できる光損失は残りが極めて少ないが)場合によってはさらに効率改善する余地があることを示している。
使用目的によっては、入力アームでの高次の導波路モードを予想してもよい。図20には、こうしたモードを導入するための平面光構造体の光学コアが示してある。上記において、Yスプリッタ機能の考察ではもっぱら、最も低次のモードを検討してきており、そこでは、強度が中央でピークになるか、又は2つのピークに分離されるが、出力導波路が十分に分離されるまで、介在するくぼみがゼロにはならない。本明細書では、最も低次の光学モードは、ゼロ交差がないのでゼロ次モードと呼ばれ、その次の次数モードは、ゼロ交差が1つあるので1次モードと呼ばれる。1次モードには、必然的に横方向の2つのピークがあり、その間のくぼみがゼロ強度を急激に通過し、したがって、ある1つのピークがその他のピークと位相が180°ずれる(すなわち、負の振幅)。図20を参照すると、高次のスプリッタ290は、波状のYスプリッタ291及び湾曲結合導波路292を備える。湾曲結合導波路292は、終端点に向かって先細になり、一般に、波状のYスプリッタ291の隣接する結合導波路に光強度を結合するよう駆動する。具体的には、湾曲結合導波路292は、入力導波路セクション293、Yスプリッタ291とかなり結合することによって識別可能な結合導波路セクション294、及び終端セクション295を備えており、各図では大まかな分割がマーキングしてあるが、各セクションの精密な分割は、構造体を画定し、又はその機能を理解するのには重要でない。波状Yスプリッタ291は、入力導波路セクション296、第1の出力導波路セクション297、第2の出力導波路セクション298、及び波状遷移セクション299を備える。前述の様々なYスプリッタの実施形態のいずれも、この装置に適合させることができ、またこの考察に組み込まれる。湾曲結合導波路292は、入力導波路セクション296に接近して、断熱性光カプラを形成する。図20での入力導波路セクション296の下方の、湾曲結合導波路292は、波状のYスプリッタ291の比較的広い入力導波路セクション296の高次モードに光を結合する。具体的には、湾曲結合導波路292のゼロ次モードでの光は、波状のYスプリッタ291の1次モードに効率的に結合することができ、たとえば、断熱結合することができる。湾曲した単一モード導波路とマルチモード導波路との近接した状態での断熱結合は、「Method and Apparatus for Optical Mode Division Multiplexing and Demultiplexing」と題する、Nareviciusの公開済み米国特許出願第2005/0254750号明細書に記載されており、これを参考として本明細書に援用する。この関係により、図20の構造体は、以下でさらに説明するように、光スイッチ、光変調器、又は偏光状態スプリッタの出力カプラとして有用な、光ミキサとして動作できるようになる。光ミキサは、単一の光信号を、いずれの入力からも等しく出力間で分割することができるが、信号が両方の入力に存在する場合、そうした2つの信号間の光学干渉によって、合計の光パワーを主に各出力のどれか一方に向けて送ることができる。強度が等しい2つの入力では、単一の出力に送ることのできる最大光パワーと、その出力に送ることのできる最小光パワーとの比率が「消光比」と呼ばれる。光ミキサを利用する用途では一般に、可能な限り高い消光比が好まれる。このことは、2つの入力信号の強度が同じで、その位相が適切であると、出力においてゼロ光に非常に近い状態を実現できることを意味する。干渉の基本原理によれば、ゼロ信号を近似するには、個々のモードの両方を分割するために、効率がほぼ等しいことを必要とする。図20に示す構造体では、スプリッタが、どちらのモード(ゼロ次モード又は1次モード)でも効率的に分割できることが望ましい。
最も低次のモードの分割について、これまでよく考察してきた。図21A~Cには、Yスプリッタ構成要素での3つの異なる実施形態を有する2×2スプリッタの実施形態における、1次モードでの分割の有効性が示してある。1次モードでのパワーは、導波路軸の中央に沿ってゼロに近いので、有限のギャップにぶつかっても、分割が著しい悪影響を受けることはない。光波は、既に2つのピークに必然的に分離されており、したがって出力導波路へ良好に結合する。図20Aには、図4のYスプリッタの実施形態の場合でも、単純で実用的なY分岐が、この高次モードを効率的に分割することが示してある。図21Bでは、図7のYスプリッタの実施形態の接続経路は、光パワーの残りの光跡を出力導波路に送って、さらに一層効果的な結合を実現するのに役立つ。図21Cでは、波状遷移部を有するYスプリッタは、実際には、高次モードに多少の悪影響を及ぼす。実際、このモードでは、図4のYスプリッタよりも効率が低くなる。この設計ポイントが、中央ピークのモードを2つのピークに分離するように設定されていたことに留意することによって、この結果を説明することができる。既に2つのピークを有するモードが提示されると、これは過補償となり、結合損失が増大する。しかし、高次モードでのこの効率低下は、ある特定の実施形態では必ずしも障害にならないことに留意されたい。高分離スイッチ又は偏光状態スプリッタを作製するとき、スプリッタの分割効率は各モードで等しくなることが望ましく、必ずしも可能な限り高くする必要はない。波状遷移部の幾何学的パラメータを調整することによって、各モードの分割効率をほぼ等しく、また依然として非常に高くすることができる。たとえば、プロファイルBでの2つの導波路をプロファイルAの幅の半分よりもわずかに広くすることによって、ゼロ次モードの最適効率から離れて設計し、ただし1次モードでの最適効率に向けて設計している。設計選択肢のわずかな範囲内で、両方のモードの分割が等しく効率的になるクロスオーバ点を容易に識別することができる。実施形態によっては、ゼロ次モード及び1次モードは、互いの1パーセント以内、さらなる実施形態では互いの0.5パーセント以内、及び追加の実施形態では互いの0.25パーセント以内の分割効率を有することができる。上記明確な範囲内での効率差の追加範囲が企図され、またそれが本開示内にあることを、当業者は認識することになる。図4及び図7のYスプリッタ設計については、対応する調整が知られておらず、したがって、両方を非常に悪化させない限り(これは合理的な選択肢ではない)、高次モードの効率は低次モードでの効率よりも常に高いと予想される。
図20の2×2スプリッタ/カプラの動作については、Yスプリッタ291の入力導波路セクション296が、湾曲結合導波路292のゼロ次モードと特定の位相関係を有するゼロ次モードを含むことができる。湾曲結合導波路292のゼロ次モードは、Yスプリッタ291内の1次モードに結合し、次いで2つの光信号は干渉する場合がある。ゼロ次モードが入力導波路セクション296から伝搬し、1次モードが湾曲結合導波路292からYスプリッタ291に結合する場合、この2つのモード間の干渉により、2つの入射モード間の位相差に応じて、光信号パワーが、一方の側又はもう一方の側へ集中する。この基本的な動作を効果的に使用して、妨害信号間の位相関係に基づいて、2つの出力間で結果として得られる信号を経路指定する。たとえば、入力導波路セクション296及び湾曲結合導波路292への入力信号は同じ位相を有することができ、したがって、次いで妨害信号が1次信号の一部では建設的に干渉し、1次信号のその他の部分では破壊的に干渉して、その結果、導波路の横断方向全体にわたって非対称信号が生じるようになる。次いで、非対称信号は、出力導波路セクション297、298の一方だけに進むように位置合せされる。入力導波路セクション296及び湾曲結合導波路292での2つの信号の位相が180度ずれている場合、この信号は、空間内で反転する建設的な寄与及び破壊的な寄与と干渉して、逆向きの非対称信号を形成し、次いで、この信号が反対側の出力導波路セクション297、298に入るように位置合せされる。比較的角度の小さい位相ずれを使用して、入力導波路セクション296で結合される2つの信号の干渉に基づいて、各出力導波路の信号量を調整することができる。このようにして、2つの出力導波路での2つの信号間の相対位相を調整することによって、一方の出力導波路セクション又はもう一方の出力導波路セクションでの信号のあらゆる信号間で絶えず調整することのできるスイッチング機能、たとえば、可変光減衰及び/又は一方の出力若しくはもう一方の出力との間での効果的なスイッチングを実現する。
偏光に依存する情報を光信号が伝達する場合、図20の装置と結合した信号において別個の偏光の位相が別々に干渉する。このようにして、様々な偏光が、互いに様々な位相を有し、したがって逆相が逆の偏光に対して異なるように干渉する場合、様々な偏光状態を様々な出力導波路セクションに送ることができる。一方の偏光での入力間の位相差、したがってモード間の位相差が、もう一方の偏光に対して位相が180度ずれている場合、図20の装置を偏光ビーム・スプリッタの最終ミキサとして使用することができる。偏光に基づいているかどうかに関わらず、スイッチング機能は、図20の装置を用いて望ましい形で実現することができ、ゼロ次モード及び1次モードは、図20の波状のYスプリッタによってほぼ同じ効率で分割され、したがって、これによってスイッチング機能の消光比性能が向上する。
使用目的によって、対称的な50%/50%以外の光強度分割比が望ましい場合がある。図22には、実用的な構成で使用して、本明細書で使用され、先に説明した例示的なパラメータに基づいて50%/50%~約80%/20%のスプリッタを作製することのできる、本明細書に提示された考え方に基づく非対称な構成が示してある。パラメータが異なると、この構造体を用いて非対称分割の範囲を修正できる場合がある。対称性が破綻している場合、Yスプリッタ構造体に基づく既知の方法のうち任意の方法を用いて、光学スプリッタを実現するのが困難であった。一般的なYスプリッタ設計に基づく非対称スプリッタの設計は、波長変化及びプロセス変動の影響を非常に受けやすくなる傾向があり、実際の用途ではしばしば影響を受けすぎる。波状遷移部は、図1の理想的なスプリッタの動作をエミュレートするので、実用的な設計を用いて波長依存性及びプロセス耐性を大幅に改善することができる。
図22を参照すると、非対称スプリッタ300は、入力セクション302、メジャー出力セクション304、マイナー出力セクション306、及び遷移セクション308を備える。メジャー出力セクション304は、マイナー出力セクション306よりも幅が広い。光強度分割を実現するために、出力導波路の幅が遷移領域に隣接して非対称であり、それに応じてギャップが非対称に配置される。出力導波路の非対称な幅の比率は、出力光強度の望ましい比率に基づいておおよそ選択することができるが、シミュレーション又は経験的評価によって、こうした選択を調整して、所望の光出力を実現することができる。一般に、比較的低い分割光強度を実現するために、下部の出力導波路の幅が上部に対して減少するにつれて、遷移セクションにおいてギャップが比較的低くなる。したがって幅の比率を変更することで光分割性能が調整されるが、シミュレーション及び/又は経験的調整を使用して、所望の分割度合いを実現することができる。メジャー出力導波路の幅は一般に、約w~約2wの間である。マイナー出力導波路の幅、したがってギャップの位置は、プロセス設計ルールでサポートしている最小幅、たとえば本明細書における各例のプロセスでは約2ミクロンを下回って削減することはできない。マイナー出力セクションでの比較的低い光強度の分割を実現するために、以下の実施形態で説明するように、出力導波路のプロファイル全体を比較的低くシフトすることができる。図22を参照すると、入力セクション302は、初期幅wから幅w+w+gまでテーパが付いており、ここでwはメジャー出力セクション304の幅であり、wはマイナー出力セクション306の幅であり、gはギャップである。一般に、w/wは少なくとも約1.1とすることができ、すなわち、wはwよりも10%広くなる。実施形態によってはw/wは約1.1~8の範囲、さらなる実施形態では約1.2~約6、追加の実施形態では約1.3~約4の範囲とすることができる。上記明確な範囲内での光分割及び幅の比率の追加範囲が企図され、またそれが本開示内にあることを、当業者は認識することになる。
この実施形態では、遷移セクション308は、プロファイルBの8つのセグメント310(図ではラベル付けされた1つの代表的なセグメント)及びプロファイルAの8つのセグメント312(図ではラベル付けされた1つの代表的なセグメント)を含み、これらは、その幅がw+wである。プロファイルBのセグメント310は、幅wの上部導波路と幅wの下部導波路部分とがギャップgで分離されたプロファイルを有する。接続セグメント314は、プロファイルAのセグメント312とプロファイルBのセグメント310とを接続する。図10の遷移セクションについて先に詳しく述べた波状部の様々な代替実施形態は、一般に、図22の非対称スプリッタの適切な実施形態にも適用可能であり、本明細書において言葉を明示的に再現しなくても、言葉が再現されているのと同様であると理解して、本明細書に援用される。具体的には、この非対称の実施形態に関する前述の考察は、それだけには限定されないが、遷移セクションでのプロファイルA及びプロファイルBのセグメントの数(たとえば、3~100)の前述の議論、遷移セクションの入力端から出力端までの、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントの光路に沿った縦方向の範囲の変化(たとえば、q+n・dq)、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントでのコア材料の横幅の比較(たとえば、ほぼ等しいか、又は±25%)、接続セグメントの性質(たとえば、有無、並びに形状及びサイズ)、並びに他の適切なパラメータを含む。
マイナー出力導波路に確実に結合される光信号のわずかな部分を得るために、入力導波路の中央線から離れるように出力導波路をシフトしなければならないことが分かってきた。出力導波路が入力導波路の中央線から離れるようにシフトするにつれて、遷移領域のプロファイルAのセグメントの縁部は、それに応じて出力導波路との位置合せを維持するようにシフトされる。各図に使用されている向きでは、このシフトの結果として、各縁部が下向きにシフトし、プロファイルBのセグメントに対して上部隆起部が小さくなり、下部隆起部が大きくなる。このシフトが続くと、上部隆起部が消失する場合があり、その結果、プロファイルAのセグメントとプロファイルBのセグメントの上縁部が位置合せされ(図23)、さらに一層シフトすると、上部隆起部が凹部になり、プロファイルBのセグメントの上縁部が、プロファイルAのセグメントの側縁部に対して下方にシフトされる(図24)。出力導波路の位置がシフトするとともに、出力導波路の相対的な幅を調整することもできる。求められることがさらに多いタイプの非対称分割は、通常は10%以下のわずかな割合の光を分割してモニタ信号として使用することであり、光信号の大部分は、単一の導波路を介して後続の光回路に向けて経路指定される。わずかに分割する装置のこの説明での構造体は、一般に光「タップ」と呼ばれ、マイナー出力導波路は光タップ導波路である。割合の低い光タップへの波状スプリッタの適用に関係する光学スプリッタの各実施形態が、図23及び図24に示してある。図22及び図23の各実施形態間の中間シフト出力導波路は、処理能力内で絶えず調整可能な構成パラメータのすべてとともに、前述の説明に基づいて明らかである。
たとえば、出力導波路が十分に下方へシフトされる場合、出力プロファイルの上縁部を入力導波路の上縁部に位置合せすることができ、波状遷移部の上縁部を、その長さ方向に沿って図23の光タップ330と同様に、ほぼ直線状にすることができる。これは、5%~10%のタップを作製するのに使用してもよい構成のタイプを示す。メジャー出力導波路及びマイナー出力導波路の幅は、図22の出力導波路の幅と同様に調整することができる。同様にして、出力導波路のシフト量並びに幅の比率を変更することによって、光分割性能を調整し、シミュレーション及び/又は経験的調整を使用して、所望の分割度を実現することもできる。代替実施形態又は追加実施形態では、プロファイルAのセグメントに対する側縁部でのプロファイルBのセグメントにおける隆起部は、g/2(図22)~0(図23)~負の値(図24)の範囲を連続してとることができ、所望の非対称分割を実現するように選択される。光タップ330は、入力導波路セクション332、出力導波路セクション334、導波路タップ336、及び遷移セクション338を備える。遷移セクション338は、8つのプロファイルBのセグメント340(代表的な1つのプロファイルBのセグメントにラベル付け)、及び8つのプロファイルAのセグメント342(代表的な1つのプロファイルAのセクションにラベル付け)を有する波状部を備え、接続セグメント344が、プロファイルAのセグメント342とプロファイルBのセグメント340とを接続する。入力導波路セクション332は、一般に、初期幅wからw+wの幅までテーパが付いており、ここでwは1次出力導波路セクション334の幅であり、wは導波路タップ336の幅である。一般に、wはwと2wの間である。プロファイルBのセグメントは、一般に、幅wの上部導波路部分と、ギャップgによって分離された幅wの下部導波路部分を有する。通常、上部導波路の幅は、分割領域を越えてwからwに向かって先細になるはずである。導波路の上縁部はほぼ直線状なので、プロファイルBのセグメントの波状部のシフトは、この実施形態での下縁部のみに沿っている。もちろん、上部及び下部への言及は、もっぱら各図面を都合よく参照するためのものであり、空間での実際の向きを暗に示すものではなく、タップが主要な光導波路に対してその他の方向に信号を運ぶために、反転構成で装置の向きを変えることができる。また、図10での波状遷移部での前述の波状構造体の代替実施形態の概要は、この実施形態に適したように図21の実施形態に相応に適用することができ、上記文書は、代替実施形態についてここに書かれている場合と同様である。具体的には、この非対称の実施形態に関する前述の考察は、それだけには限定されないが、遷移セクションでのプロファイルA及びプロファイルBのセグメントの数(たとえば、3~100)の前述の議論、遷移セクションの入力端から出力端までの、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントの光路に沿った縦方向の範囲の変化(たとえば、q+_n・dq)、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントでのコア材料の横幅の比較(たとえば、ほぼ等しいか、又は±25%)、接続セグメントの性質(たとえば、有無、並びに形状及びサイズ)、並びに他の適切なパラメータを含む。
タップの割合を小さくするには、出力導波路を入力導波路の中央線からさらに一層オフセットする必要がある。このような構成では、メジャー出力導波路の出力プロファイルの上縁部は、入力プロファイルの上縁部の下方でもよい。その構成では、図24の光タップ360に示すように、遷移部がさらに広いプロファイルまで波状になっている場所で上縁部が実際に内側に移動する場合がある。一般に、くぼみの程度を選択して、所望のタップ出力を実現することができる。これは、約5%未満の光強度のタップを作製するのに一般に使用できる構成のタイプである。タップ比率が小さい(たとえば10%未満の)導波路タップは通常、基本的に波長に依存する弱い共振結合を使用して作製されてきた。弱い共振結合に基づくタップは、タップ比率が、一般に動作波長の所望の範囲にわたって大幅に変化することを意味し、さらに安定な小さい比率のタップを作製できることが望まれる。図23及び図24に示してあるタイプのタップは、波長安定性が大幅に改善された、小さな比率のこのようなタップを作製できるはずである。こうしたタップ設計については、出願人の知る限りでは、図1の対称スプリッタに基づく理想化された対応する設計は存在しない。出願人の知る限りでは、図4及び図7のスプリッタの考え方に基づくこのようなタップ設計は存在しない。
図24を参照すると、光タップ360は、入力導波路セクション362、出力導波路セクション364、導波路タップ366、及び遷移セクション368を備える。遷移セクション368は、8つのプロファイルBのセグメント370(代表的な1つのプロファイルBのセグメントにラベル付け)、及び8つのプロファイルAのセグメント372(代表的な1つのプロファイルAのセグメントにラベル付け)を有する波状部を備え、接続セグメント374が、プロファイルAのセグメント372とプロファイルBのセグメント370とを接続する。入力導波路セクション362は、一般に、初期幅wから幅約w+wまでテーパが付いており、ここでwは1次出力導波路364の幅であり、wは導波路タップ366の幅である。プロファイルBのセグメントは、一般に、幅wの上部導波路セクションと、ギャップgによって分離された幅wの下部導波路セクションとを有する。出力導波路の横方向上縁部は、入力導波路セクション362の端部の横方向上縁部の下方に存在するので、波状部は、プロファイルBのセクションの上部に、隆起部の代わりにくぼみを有し、波状部の下部延在部は入力導波路セクション362の端部の下縁部に対してさらに下方へ相応に延在する側縁部を有する。それに応じて、プロファイルBのセクションのギャップは、図23の実施形態に対して図24の実施形態ではさらに低くシフトされる。やはり、図24の実施形態では、上部及び下部への言及は、もっぱら各図面を都合よく参照するためのものであり、空間での実際の向きを暗に示すものではなく、タップが主要な光導波路に対してその他の方向に信号を運ぶために、反転構成で装置の向きを変えることができる。また、図10での波状遷移部での前述の波状構造体の代替実施形態の概要は、この実施形態に適したように図24の実施形態に相応に適用することができ、上記文書は、対応する代替実施形態についてここに書かれている場合と同様である。具体的には、この非対称の実施形態に関する前述の考察は、それだけには限定されないが、遷移セクションでのプロファイルA及びプロファイルBのセグメントの数(たとえば、3~100)の前述の議論、遷移セクションの入力端から出力端までの、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントの光路に沿った縦方向の範囲の変化(たとえば、q+n・dq)、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントでのコア材料の横幅の比較(たとえば、ほぼ等しいか、又は±25%)、接続セグメントの性質(たとえば、有無、並びに形状及びサイズ)、並びに他の適切なパラメータを含む。
図22~24の非対称スプリッタでは、出力導波路セクションは初めに、所望の光強度分割を実現するように選択された遷移セクションに隣接する幅を有する。分割するのに続いて、出力導波路セクションは、さらに長い距離での伝送用の信号に対応するための幅wを有するように徐々に先細とすることができる。光タップの場合、タップ出力セクションでのテーパが不要になる場合がある短い距離の後に、各タップを光検出器などに送ることができる。
波状遷移部の原理は、1×2遷移部に限定されることはない。図25には、1×3スプリッタへの本発明の適用が示してある。この実施形態では、1×3スプリッタ400は、入力導波路セクション402、第1の出力導波路セクション404、第2の出力導波路セクション406、第3の導波路セクション408、及び遷移セクション410を備える。遷移セクション410は、プロファイルA及びプロファイルBを有する6つの交互配置セグメントで示してある。接続セグメントは、それぞれプロファイルAのセグメントとプロファイルBのセグメントとの間に示してある。図面を簡略化するために、1つのプロファイルAのセグメント414、及び1つのプロファイルBのセグメント412が、隣接する接続セグメント416、418とともに図25にラベル付けされている。プロファイルBのセグメント412は、(ギャップgによって互いに分離された幅w、w、及びwを有する)3つの導波路セグメントを有する。プロファイルAのセグメントは、幅がほぼw+w+wの連続コアを有する。
図26には、2×3光ミキサ430への適用が示してある。光ミキサ430は、2つの入力導波路セクション432、434、3つの出力導波路セクション436、438、440、及び遷移セクション442を備える。遷移セクション442は、図に示すように、対応する接続セグメントとともに5つのプロファイルAのセグメント及び5つのプロファイルBのセグメントを備える。図面を簡略化するために、1つのプロファイルAのセグメント446、1つのプロファイルBのセグメント444、及び対応する接続セグメント448、450がラベル付けされている。プロファイルAのセグメント446は、ギャップgによって分離された幅w、w、wを有する3つの導波路セグメントを有する。プロファイルAのセグメントは、ギャップgによって分離された幅w、wを有する2つの導波路セグメントを有する。名目上、次の条件がほぼ満たされる。すなわち、w+w+w=w+wである。さらに、平衡結合では、w=w及びw=wである。
図25及び26の遷移セクションでの各ギャップは、図10の形状と同様の六角形の形状で示してある。しかし、こうした実施形態では、六角形のギャップは、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントでのコアの横幅と同じ横幅のコア材料を有する接続セグメントとは一致しない。シミュレーションによれば、接続セグメントでのコア材料の横幅の変化が性能に著しい影響を及ぼすことはなく、六角形の形状のギャップが一般に好都合な処理を実現する。一般に、他の合理的なギャップ形状を、様々な実施形態に使用することができる。図25及び図26での実施形態は、その他の実施形態について先に述べた通り、様々な数のプロファイルA及びプロファイルBのセグメントを有することができる。また、図10での波状遷移部における前述の波状構造体の代替実施形態の概要は、この実施形態において適宜、図25及び26の実施形態へ相応に適用することができ、上記文書は、対応する代替実施形態についてここに書かれている場合と同様である。具体的には、この非対称の実施形態に関する前述の考察は、それだけには限定されないが、遷移セクションでのプロファイルA及びプロファイルBのセグメントの数(たとえば、3~100)の前述の議論、遷移セクションの入力端から出力端までの、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントの光路に沿った縦方向の範囲の変化(たとえば、q+n・dq)、プロファイルAのセグメント及びプロファイルBのセグメントでのコア材料の横幅の比較(たとえば、ほぼ等しいか、又は±25%)、接続セグメントの性質(たとえば、有無、並びに形状及びサイズ)、並びに他の適切なパラメータを含む。
PLC内に本明細書に記載の平面装置を形成するための材料を、CVD、その変形形態、火炎加水分解、又は他の適切な堆積手法を使用して基板上に堆積させることができる。適切な基板には、たとえば、シリコン、セラミック、たとえば、シリカ又はアルミナなど、比較的高い処理温度に対する適切な耐性を有する材料が含まれる。実施形態によっては、基板上にPLCを形成するために、適切な二酸化ケイ素の前駆物質を投入することができ、石英ガラスをドープして、所望の屈折率及び処理特性を実現することができる。同様に、他の光学材料についても、堆積及びドーピングを実行することができる。パターン形成は、フォトリソグラフィ又は他の適切なパターン形成技法を用いて実行することができる。たとえば、PLCでの上部クラッディング層として使用するためのプラズマ促進CVD(PECVD)に基づいて、Ge、P、及びBでドープされた石英ガラスの形成は、「GEBPSG Top Clad for a Planar Lightwave Circuit」と題する、Zhongらの米国特許第7,160,746号明細書に記載されており、これを参考として本明細書に援用する。同様に、光平面導波路用のコアの形成は、たとえば、「GEPSG Core for a Planar Lightwave Circuit」と題する、Zhongらの米国特許第6,615,615号明細書に記載されており、これを参考として本明細書に援用する。
本明細書に記載の各装置は、平面光波回路内の追加の構成要素と一般に集積化することができるが、或いは、適切なコネクタを使用して光ファイバ及び/又は追加の別々の平面光波回路に接続するための、平面光波回路内の単一装置として組み込むことができる。
スプリッタ、ミキサ、及びタップの具体的な構成及び方向付けへの適用の観点から本発明を説明してきたが、あらゆる範囲のこうした装置にも、またいずれの方向での光伝搬にも適用可能であることが、当業者には容易に理解されよう。各説明は、例示することを意図したものであり、本発明を限定するものではない。
前述の実施形態は、例示的なものであって、限定的なものではないことを意図している。追加の実施形態は、特許請求の範囲内にある。さらに、特定の実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細を変更できることを当業者は認識されよう。本明細書における明示的な開示に反する主題が組み込まれないように、上記文書の参照によるいかなる組込みも制限される。特定の構造体、組成物、及び/又はプロセスが、構成要素、素子、成分、又は他の区分とともに本明細書に記載されている限りは、本明細書における開示は、特定の実施形態、特定の構成要素を含む実施形態、素子、成分、他の区分、又はその組合せを含む実施形態、並びに、具体的に別段の指示がない限り、考察において示唆されるように、主題の基本的な性質を変えない追加の特徴を含むことができる、そのような特定の構成要素、成分、若しくは他の区分、又はその組合せから実質的に構成される実施形態を対象として含むことを理解すべきである。

Claims (28)

  1. 少なくとも1つの入力導波路セクションと、少なくとも2つの出力導波路セクションと、前記少なくとも1つの入力導波路セクションと前記少なくとも2つの出力導波路セクションとを光学的に接続する遷移導波路セクションとを備える平面導波路接合部であって、
    前記遷移導波路セクションが、光路に沿ってギャップありセグメントとギャップなしセグメントとを交互に含み、
    前記ギャップありセグメントがギャップによって分離され、前記少なくとも2つの出力導波路セクションに対応する導波路コア・セグメントを有し、
    前記ギャップなしセグメントが、前記ギャップありセグメントでの前記導波路コア・セグメントの横幅の総計の±25%以内の全幅を有する横方向の連続コアを有し、
    前記遷移導波路セクションが、少なくとも3つのギャップありセグメント、及び少なくとも3つのギャップなしセグメントを有し、
    前記入力導波路セクションは、前記遷移導波路セクションに隣接する第2の幅から第1の幅まで先細りし、
    前記第2の幅は、前記少なくとも2つの出力導波路セクションの幅の合計に等しく、
    前記ギャップありセグメントはそれぞれ、前記遷移導波路セクションの長手方向外縁部の一方又は両方において前記ギャップなしセグメントよりも外側に突出する部分を有する、平面導波路接合部。
  2. 前記少なくとも1つの入力導波路セクションが、1つの入力導波路セクションであり、前記少なくとも2つの出力導波路セクションが、2つの出力導波路セクションであり、前記平面導波路接合部が1×2スプリッタである、請求項1に記載の平面導波路接合部。
  3. 前記遷移導波路セクションが、6~25個のギャップありセグメント、及び6~25個のギャップなしセグメントを有し、
    前記ギャップなしセグメントは、前記ギャップありセグメントでの前記導波路コア・セグメントの横幅の総計の±5%以内の全幅を有する横方向の連続コアを有する、請求項1又は請求項2に記載の平面導波路接合部。
  4. 接続セグメントが、前記ギャップありセグメントを、隣接する前記ギャップなしセグメントに接続し、
    前記平面導波路接合部は、石英ガラスを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の平面導波路接合部。
  5. 前記ギャップありセグメント全体にわたって延在する前記ギャップと、隣接する2つの前記接続セグメントとが六角形を形成する、請求項4に記載の平面導波路接合部。
  6. 前記入力導波路セクションは、光学コアが広くなり、前記遷移導波路セクションに接続されるテーパ・セグメントに光学的に接続された光路に沿って幅wの一定幅のセグメントを有し、
    前記ギャップありセグメントの前記ギャップが、0.25w~0.9wであり、
    ここでwが、前記一定幅のセグメントに沿った前記入力導波路セクションの前記光路に垂直な前記コアの横方向の広がりである、請求項1~5のいずれか一項に記載の平面導波路接合部。
  7. 前記出力導波路セクションが非対称である、請求項1~6のいずれか一項に記載の平面導波路接合部。
  8. 1つの出力導波路セクションが、第2の出力導波路セクションの幅の1.1倍~4倍の幅を有する、請求項7に記載の平面導波路接合部。
  9. 前記少なくとも1つの入力導波路セクションが、1つの入力導波路セクションであり、前記少なくとも2つの出力導波路セクションが、3つの出力導波路セクションであり、前記平面導波路接合部が1×3スプリッタである、請求項1又は請求項3~8のいずれか一項に記載の平面導波路接合部。
  10. 前記少なくとも1つの入力導波路セクションが、2つの入力導波路セクションであり、前記少なくとも2つの出力導波路セクションが、3つの出力導波路セクションであり、平面導波路接合部が2×3結合器である、請求項1又は請求項3~8のいずれか一項に記載の平面導波路接合部。
  11. a)入力導波路セクション、結合セクション、及び終端セクションを含む湾曲導波路と、
    b)前記結合セクションにおいて前記湾曲導波路に光結合するように配置されたYスプリッタであって、入力導波路セクション、遷移導波路セクション、第1の出力導波路セクション、及び第2の出力導波路セクションを含むYスプリッタと、を備え、
    前記遷移導波路セクションが、前記入力導波路セクションと、前記第1の出力導波路セクション及び前記第2の出力導波路セクションとを光学的に接続し、前記入力導波路セクションが、wの初期幅から2w+gのテーパ幅までのテーパを有し、前記テーパが、前記湾曲導波路でのゼロ次モードが前記入力導波路セクションでの1次モードに結合するように、前記湾曲導波路と光学的に結合するように構成され、
    前記遷移導波路セクションが、光路に沿ってギャップありセグメントとギャップなしセグメントとを交互に含み、前記ギャップありセグメントが、光学コアでのギャップによって分離され、前記2つの出力導波路セクションに対応する導波路コア・セグメントを有し、前記ギャップなしセグメントが、横方向の連続コアを有し、前記入力導波路セクションが前記遷移導波路セクションに隣接する第2の幅から第1の幅まで先細りし、前記第2の幅は、前記少なくとも2つの出力導波路セクションの幅の合計に等しく、
    前記ギャップありセグメントはそれぞれ、前記遷移導波路セクションの長手方向外縁部の一方又は両方において前記ギャップなしセグメントよりも外側に突出する部分を有する、光ミキサ。
  12. 前記Yスプリッタが、ゼロ次光学モードでの光効率及び1次モードでの光効率を有し、
    前記ゼロ次光学モードと前記1次モードでの光効率は、最大1パーセント異なる、請求項11に記載の光ミキサ。
  13. 前記遷移導波路セクションが、6~25個の前記ギャップありセグメント、及び6~25個の前記ギャップなしセグメントを備える、請求項11又は請求項12に記載の光ミキサ。
  14. 接続セグメントが、前記ギャップありセグメントと隣接する前記ギャップなしセグメントとを接続し、前記ギャップありセグメント全体にわたって延在する前記ギャップと、隣接する2つの前記接続セグメントとがほぼ六角形を形成する、請求項11~13のいずれか一項に記載の光ミキサ。
  15. 請求項11に記載の光ミキサを用いて光信号出力を制御する方法であって、
    2つの光信号を結合することであって、第1の光信号がゼロ次モードにあり、第2の光信号が1次モードにあって、前記Yスプリッタの入力導波路セクション内でこの2つの光信号の干渉をもたらして、結合光信号を形成することと、前記結合光信号を遷移導波路セクションに送って、選択された光信号を前記2つの光信号の位相関係に基づいて前記第1の出力導波路セクションと前記第2の出力導波路セクションに送ることとを含む、方法。
  16. 前記2つの光信号の前記位相関係は、前記光ミキサが可変光減衰器の役割を果たすように、前記光信号の選択された部分をもたらして、前記第1の出力導波路セクション及び前記第2の出力導波路セクションを通って伝送する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記第1の光信号と前記第2の光信号が、同相又は180度の位相ずれになり、したがって前記結合光信号が、前記第1の出力導波路セクション又は前記第2の出力導波路セクションのうちの一方へ効果的に送られ、その結果、前記光ミキサが選択可能なスイッチの役割を果たす、請求項15に記載の方法。
  18. 前記第1の光信号の第1の偏光が、前記第2の光信号の対応する偏光に対して位相が180度ずれて前記ミキサに到達し、及び前記第1の光信号の第2の偏光が、前記第2の光信号の前記対応する偏光に対して同相で前記ミキサに到達して、前記第1の光信号と前記第2の光信号の両方の前記第1の偏光を前記出力導波路セクションの1つに送り、前記第1の光信号と前記第2の光信号の両方の前記第2の偏光を出力導波路セクションの別の1つに送って、前記第1及び第2の出力導波路間で互いに異なる偏光の光を分割する、請求項15に記載の方法。
  19. 入力導波路セクション、第1の出力導波路セクション、第2の出力導波路セクション、及び前記入力導波路セクションと前記出力導波路セクションとを接続する遷移導波路セクションを含む非対称光接合部であって、
    前記第1の出力導波路セクションが、前記第2の出力導波路セクションの対応する幅よりも少なくとも10%広い前記遷移導波路セクションにおいて光路に垂直な幅を有し、
    前記遷移導波路セクションが、光路に沿ってギャップありセグメントとギャップなしセグメントとを交互に含み、
    前記ギャップありセグメントが、光学コアでのギャップによって分離され、
    前記2つの出力導波路セクションに対応する導波路コア・セグメントを有し、
    前記ギャップなしセグメントが、横方向の連続コアを有し、
    前記入力導波路セクションは、前記遷移導波路セクションに隣接する第2の幅から第1の幅まで先細りし、
    前記第2の幅は、前記少なくとも2つの出力導波路セクションの幅の合計と等しく、
    前記ギャップありセグメントはそれぞれ、前記遷移導波路セクションの長手方向外縁部の一方又は両方において前記ギャップなしセグメントよりも外側に突出する部分を有するい非対称光接合部。
  20. 前記導波路が石英ガラスを含む、請求項19に記載の非対称光接合部。
  21. 前記入力導波路セクションから前記遷移導波路セクションに伝送される光強度の10%未満が、前記第2の出力導波路セクションを通って伝搬する、請求項19又は請求項20に記載の非対称光接合部。
  22. 前記遷移導波路セクションが、6~25個の前記ギャップありセグメント、及び6~25個の前記ギャップなしセグメントを備える、請求項19~21のいずれか一項に記載の非対称光接合部。
  23. 接続セグメントが、前記ギャップありセグメントと隣接する前記ギャップなしセグメントとを接続し、前記ギャップありセグメント全体にわたって延在する前記ギャップと、隣接する2つの前記接続セグメントとがほぼ六角形を形成する、請求項19~22のいずれか一項に記載の非対称光接合部。
  24. 前記ギャップありセグメントの側縁部が、前記光路に垂直な前記ギャップなしセグメントの中央に対して対称に配置されている、請求項19~23のいずれか一項に記載の非対称光接合部。
  25. 前記ギャップありセグメントの前記側縁部が、前記光路に垂直な前記ギャップなしセグメントの中央に対して非対称に配置されている、請求項24に記載の非対称光接合部。
  26. 前記遷移導波路セクションが、1つの側縁部全体にわたってほぼ直線状である、請求項25に記載の非対称光接合部。
  27. 前記ギャップありセグメントの前記側縁部が、前記ギャップなしセグメントの前記側縁部に対して凹部を形成する1つの縁部、及び前記ギャップなしセグメントのもう一方の側縁部に対して突起部を形成する1つの縁部を有する、請求項25に記載の非対称光接合部。
  28. 前記ギャップなしセグメントの横方向の連続コアは、前記ギャップありセグメントにおける前記導波路コア・セグメントの横幅の総計に等しい横幅を有する請求項1に記載の平面導波路接合部。
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