JP2001255427A - 光導波路及びその製造方法 - Google Patents

光導波路及びその製造方法

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JP2001255427A
JP2001255427A JP2000066653A JP2000066653A JP2001255427A JP 2001255427 A JP2001255427 A JP 2001255427A JP 2000066653 A JP2000066653 A JP 2000066653A JP 2000066653 A JP2000066653 A JP 2000066653A JP 2001255427 A JP2001255427 A JP 2001255427A
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guide
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JP2000066653A
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Hideki Ono
英輝 小野
Masatoshi Kagawa
昌俊 賀川
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Y分岐導波路12を伝搬する光信号の損失を
低減する。 【解決手段】 光導波路10は、Y分岐導波路12と、
Y分岐導波路12の過渡導波路18上にあるガイド導波
路14とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光導波路及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信の分野で、Y分岐導波路が
ある。Y分岐導波路とは、入力側導波路と、この入力側
導波路に接続されていて、かつ導波路幅が拡がる過渡導
波路と、この過渡導波路にそれぞれ接続された2本の出
力側導波路とを具える光導波路である。Y分岐導波路
は、方向性結合器型の光分岐器と比較して、光信号に対
する波長依存性が小さい為、その設計及び製造が容易で
ある長所を有する。
【0003】次に、Y分岐導波路の従来の製造方法の一
例について、概略的に説明する。
【0004】先ず、プラズマCVD法によって、石英基
板上に、石英系材料からなる下部クラッド層を形成す
る。次に、同じくプラズマCVD法によって、下部クラ
ッド層上に、石英系材料からなるコア層を形成する。次
に、フォトエッチング技術によって、コア層をパターニ
ングして、Y分岐導波路を形成する。次に、プラズマC
VD法によって、Y分岐導波路及び露出している下部ク
ラッド層上に、石英系材料からなる上部クラッド層を形
成する。以上の工程を以って、Y分岐導波路が完成す
る。
【0005】ところで、上部クラッド層を形成する際
に、Y分岐導波路近傍において、石英系材料の堆積速度
が異なる。その結果、上部クラッド層にボイド(空気)
が含まれることがある。このボイドが両出力側導波路の
分岐部分に含まれる場合、このボイドの屈折率が周囲の
上部クラッド層の屈折率より小さい為、入力側導波路か
ら入力された光信号は、両出力側導波路に効率良く分岐
して出力することができない。BPM(ビーム伝搬法)
によるシミュレーションによれば、1dB以上の損失が
発生することが予想される。
【0006】このボイドの影響による損失を低減する為
には、例えば、厚さ(基板に対して垂直方向の長さ)が
8μmのY分岐導波路において、分岐部分における両出
力側導波路の間隔を6μm以上にすれば良い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分岐部
分の間隔を6μm以上にした場合、過渡導波路におい
て、光信号のモード界分布を、両出力側導波路に向けて
効率良く分岐することができない。この時の損失は、4
dB程度であると予想される。
【0008】そこで、分岐部分の間隔を6μm以上にし
た場合でも、これに起因する損失を低減でき、かつ、分
岐部分にボイドが含まれていても、これに起因する損失
を低減できるY分岐導波路を含む光導波路、及びその製
造方法の出現が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する為
に、この発明の光導波路は、ガイド導波路を具える。こ
のガイド導波路は、このY分岐導波路をY字状として見
た場合における過渡導波路の表面上、若しくは、表面及
び裏面の双方上にある。又、このガイド導波路は、入力
側導波路から入力された光信号を出力側導波路に効率良
く分岐して出力させる。又、このガイド導波路は、屈折
率がY分岐導波路の屈折率より大きい。
【0010】このような構成によれば、光信号が過渡導
波路を通過する際に、ガイド導波路による摂動によっ
て、この光信号のモード界分布が、両出力側導波路に向
けて効率良く分岐される。すなわち、過渡導波路から出
力側導波路にモード界分布が伝搬する際に、導波路外部
分(クラッド層)への漏れを低減できる。従って、光信
号を両出力側導波路に効率よく伝搬させることができ
る。
【0011】この発明の光導波路の実施に当たり、好ま
しくは、ガイド導波路は、入力側導波路側から出力側導
波路側に向けて、第1ガイド導波路と、この第1ガイド
導波路にそれぞれ接続された2本の第2ガイド導波路と
を具える。第1ガイド導波路の導波路幅は、過渡導波路
の導波路幅と同様に拡がる。一方、各々の第2ガイド導
波路は、過渡導波路と出力側導波路との境界近傍におけ
るこの出力側導波路の延在方向に向かって、互いに異な
る方向に延びている。
【0012】このように構成すれば、過渡導波路におい
て、光信号のモード界分布が両出力側導波路に向けて、
2つに分かれる。2つに分かれたモード界分布は、それ
ぞれ、両出力側導波路に出力される。従って、光信号を
効率よく各出力側導波路に分岐して出力することができ
る。
【0013】又、この発明の光導波路の実施に当たり、
好ましくは、第1ガイド導波路は、更に、入力側導波路
と過渡導波路との境界近傍におけるこの入力側導波路上
まで、導波路幅が狭くなるように延びているのが良い。
【0014】このように構成すれば、入力側導波路と過
渡導波路との境界において、光信号のモード界分布の不
整合を抑制することができる。従って、この境界におけ
るモード変換損失を低減することができる又、上述の発
明の光導波路の実施に当たり、好ましくは、各々の第2
ガイド導波路は、更に、過渡導波路と出力側導波路との
境界近傍におけるこの出力側導波路上まで、導波路幅が
狭くなるように延びているのが良い。
【0015】このように構成すれば、過渡導波路と出力
側導波路との境界において、光信号のモード界分布の不
整合を抑制することができる。従って、この境界におけ
るモード変換損失を低減することができる。
【0016】又、上述の目的を達成する為に、この発明
の光導波路の製造方法は、下記のような第1〜第5工程
を具える。第1工程では、下部クラッド層上に、第1コ
ア層を形成する。第2工程では、第1コア層上に、屈折
率がこの第1コア層の屈折率より大きい第2コア層を形
成する。第3工程では、第2コア層をパターニングし
て、ガイド導波路を形成する。第4工程では、第1コア
層をパターニングして、Y分岐導波路を形成する。第5
工程では、Y分岐導波路、露出しているガイド導波路、
及び露出している下部クラッド層上に、上部クラッド層
を形成する。
【0017】又、上述の目的を達成する為に、この発明
の光導波路の製造方法は、下記のような第1〜第5工程
を具える。第1工程では、下部クラッド層上に、第1コ
ア層を形成する。第2工程では、第1コア層をパターニ
ングして、ガイド導波路を形成する。第3工程では、ガ
イド導波路及び下部クラッド層上に、屈折率がガイド導
波路の屈折率より小さい第2コア層を形成する。第4工
程では、第2コア層をパターニングして、Y分岐導波路
を形成する。第5工程では、Y分岐導波路、及び露出し
ている下部クラッド層上に、上部クラッド層を形成す
る。
【0018】又、上述の目的を達成する為に、この発明
の光導波路の製造方法は、下記のような第1〜第6工程
を具える。第1構成では、下部クラッド層上に、第1コ
ア層を形成する。第2工程では、第1コア層をパターニ
ングして、ガイド導波路を形成する。第3工程では、下
部クラッド層上に、ガイド導波路と共に同一の平坦面を
構成している下部クラッド層を追加形成する。第4工程
では、平坦面上に、屈折率がガイド導波路の屈折率より
小さい第2コア層を形成する。第5工程では、第2コア
層をパターニングして、Y分岐導波路を形成する。第6
工程では、Y分岐導波路、及び露出している下部クラッ
ド層上に、上部クラッド層を形成する。
【0019】但し、上述の発明の光導波路の製造方法に
おいて、Y分岐導波路は、入力側導波路と、この入力側
導波路に接続されていて、かつ導波路幅が拡がる過渡導
波路と、この過渡導波路にそれぞれ接続された2本の出
力側導波路とを具えるものとする。又、ガイド導波路
は、このY分岐導波路をY字状として見た場合における
過渡導波路の表面上にあり、入力側導波路から入力され
た光信号を出力側導波路に効率良く分岐して出力させる
ものとする。
【0020】これらのように構成すれば、ガイド導波路
を、過渡導波路の表面に形成することができる。
【0021】上述の発明の目的を実施する為、この発明
の光導波路の製造方法は、下記のような第1〜第8工程
を具える。第1工程では、下部クラッド層上に、第1コ
ア層を形成する。第2工程では、第1コア層をパターニ
ングして、ガイド導波路を形成する。第3工程では、下
部クラッド層上に、ガイド導波路と共に同一の平坦面を
構成している下部クラッド層を追加形成する。第4工程
では、平坦面上に、屈折率がガイド導波路の屈折率より
小さい第2コア層を形成する。第5工程では、第2コア
層上に、ガイド導波路と同一の構成材料からなる第3コ
ア層を形成する。第6工程では、第3コア層をパターニ
ングして、ガイド導波路を形成する。第7工程では、第
2コア層をパターニングして、Y分岐導波路を形成す
る。第8工程では、第6工程で形成されたガイド導波
路、露出しているY分岐導波路、及び露出している下部
クラッド層上に、上部クラッド層を形成する。
【0022】但し、Y分岐導波路は、入力側導波路と、
この入力側導波路に接続されていて、かつ導波路幅が拡
がる過渡導波路と、この過渡導波路にそれぞれ接続され
た2本の出力側導波路とを具えるものとする。又、第2
工程及び第6工程で形成されたガイド導波路は、それぞ
れ、このY分岐導波路をY字状として見た場合における
過渡導波路の表面及び裏面の双方上にあり、入力側導波
路から入力された光信号を出力側導波路に効率良く分岐
して出力させるものとする。
【0023】このような構成によれば、ガイド導波路
を、過渡導波路の表面に加えて、裏面にも形成すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態について、説明する。尚、図中、各構成成分
の大きさ、形状及び配置関係は、この発明が理解できる
程度に概略的に示してあるにすぎず、従って、この発明
は、図示例に限定されるものではない。又、以下の説明
において、数値は単なる一例にすぎず、この発明は、こ
れらの数値のみに限定されるものではない。
【0025】「第1の実施の形態」図1及び図2を参照
して、第1の実施の形態における、Y分岐導波路を含む
光導波路の構成について、説明する。
【0026】図1は、この発明の光導波路(Y分岐導波
路及びガイド導波路)のみを取り出して、このY分岐導
波路をY字状として見たときの平面図である。又、図2
は、光導波路、及びこの光導波路を中に含むクラッド層
の構成図であって、図1におけるa−a線で横切って見
たときの断面図として示してある。
【0027】この発明の光導波路10は、図1に示すよ
うに、Y分岐導波路12と、Y分岐導波路12の過渡導
波路18上にある、発明の特徴部分であるガイド導波路
14とを具える。この光導波路10は、図2に示すよう
に、基板24上に形成された下部クラッド層26と、下
部クラッド層26上に形成された上部クラッド層28と
の間に含まれる。
【0028】(1.Y分岐導波路12の構成について)
先ず、図1を参照して、Y分岐導波路12の構成につい
て、説明する。
【0029】Y分岐導波路12は、入力側導波路16
と、入力側導波路16に接続されていて、かつ導波路幅
が拡がる過渡導波路18と、過渡導波路18にそれぞれ
接続された2本の出力側導波路20及び22とを具え
る。
【0030】この構成例では、図1において、Y分岐導
波路12を、このY分岐導波路12の中心線CLに対し
て対称的とする。又、Y分岐導波路12の厚さは、6μ
mである。又、Y分岐導波路12の屈折率は、1.45
56である。
【0031】(1−1 入力側導波路16の構成につい
て)入力側導波路16は、直線導波路である。この入力
側導波路16の中心線は、中心線CL上にある。入力側
導波路16の導波路幅は、8μmである。
【0032】(1−2 過渡導波路18の構成につい
て)過渡導波路18は、中心線CLに対して対称的な台
形型の導波路である。この台形の上底18Aは、入力側
導波路16と接続している。又、この台形の下底18B
は、上底18Aより長く、かつ、出力側導波路20及び
22と接続している。中心線CLは、上底18A及び下
底18Bの中心と交わり、かつ、上底18A及び下底1
8Bに対して垂直である。従って、この台形の脚18C
及び18Dは、それぞれ、上底18Aから下底18Bに
近づくにつれて、中心線CLから等間隔に、かつ互いに
逆方向に離れる。
【0033】(1−3 出力側導波路20及び22の構
成について)出力側導波路20及び22は、それぞれ、
直線導波路であって、下底18Bの各端部に接続されて
いる。出力側導波路20の外側境界線20Aは、脚18
Cの延長線上にある。一方、出力側導波路22の外側境
界線22Aは、脚18Dの延長線上にある。従って、出
力側導波路20及び22は、それぞれ、下底18Bから
遠ざかるにつれて、中心線CLから等間隔に、かつ互い
に逆方向に離れる。尚、分岐部分(下底18B)におけ
る、出力側導波路20の内側境界線20Bと、出力側導
波路22の内側境界線22Bとの間隔Xは、6μmであ
る。
【0034】(2.ガイド導波路14の構成について)
次に、同じく図1を参照して、ガイド導波路14の構成
について、説明する。
【0035】ガイド導波路14は、図1に示すように、
Y分岐導波路12をY字状として見た場合において、過
渡導波路18の表面上(上部クラッド層26側)にあ
る。ガイド導波路14は、入力側導波路16から入力さ
れた光信号を出力側導波路に効率良く分岐して出力させ
る。ガイド導波路14の厚さは、0.4μmである。但
し、ガイド導波路14の屈折率は、Y分岐導波路の屈折
率より高くする。ここでは、ガイド導波路14の屈折率
を、1.485としている。
【0036】この構成例では、ガイド導波路14は、入
力側導波路16側から出力側導波路20及び22側に向
けて、第1ガイド導波路30と、この第1ガイド導波路
30にそれぞれ接続された2本の第2ガイド導波路32
及び34とを具える。
【0037】(2−1 第1ガイド導波路30の構成に
ついて)第1ガイド導波路30は、過渡導波路18と同
様に、中心線CLに対して線対称な台形型の導波路であ
って、その導波路幅は、過渡導波路18の導波路幅と同
様に拡がる。
【0038】この台形の上底30Aは、上底18A上に
ある。上底30Aの導波路幅は、6μmである。又、こ
の台形の下底30Bは、上底30Aより長く、かつ、第
2ガイド導波路32及び34と接続している。中心線C
Lは、上底30A及び下底30Bの中心と交わり、か
つ、上底30A及び下底30Bに対して垂直である。こ
の台形の脚30C及び30Dは、それぞれ、上底30A
から下底30Bに向かって、脚18C及び18Dに沿っ
ている。
【0039】(2−2 第2ガイド導波路32及び34
の構成について)第2ガイド導波路32及び34は、そ
れぞれ、直線導波路であって、下底30Bの各端部に接
続されている。第2ガイド導波路32の外側境界線32
Aは、脚30Cの延長線上にある。一方、第2ガイド導
波路34の外側境界線34Aは、脚30Dの延長線上に
ある。従って、第2ガイド導波路32は、出力側導波路
20の延在方向に向かって、下底18Bまで延びてい
る。又、第2ガイド導波路34は、出力側導波路22の
延在方向に向かって、下底18Bまで延びている。尚、
下底18B上における第2ガイド導波路32及び34の
導波路幅を、それぞれ、6μmとしている。又、下底3
0Bにおける、第2ガイド導波路32の内側境界線32
Bと、第2ガイド導波路34の内側境界線34Bとの間
隔Yは、1μmである。
【0040】(3.光導波路10等の製造方法につい
て)次に、図3(A)〜(H)を参照して、光導波路1
0等の製造方法について、説明する。
【0041】図3(A)〜(H)は、第1の実施の形態
における、光導波路10の製造方法を示す製造工程図で
あって、図2と同様に、図1におけるa−a線で横切っ
たときの断面図として示してある。
【0042】この製造方法は、下記の第1〜第5工程を
具える。
【0043】(第1工程):先ず、基板24として、石
英基板を用意する。
【0044】次に、この基板24上に、テトラエトキシ
シラン(Si(OC254)をガスソースとして、プ
ラズマCVD法によって、石英系材料からなる下部クラ
ッド層26を形成する。下部クラッド層26の厚さは、
20μmである。又、下部クラッド層26の屈折率は、
1.4512である。
【0045】次に、下部クラッド層26上に、同じくテ
トラエトキシシラン(Si(OC254)をガスソー
スとして、プラズマCVD法によって、石英系材料から
なる第1コア層36を形成する。第1コア層36の厚さ
は、8μmである。又、第1コア層36の屈折率は、
1.4556である。
【0046】(第2工程):次に、第1コア層36上
に、同じくテトラエトキシシラン(Si(OC
254)をガスソースとして、プラズマCVD法によ
って、第2コア層38を形成する(図3(A))。第2
コア層38の厚さは、0.4μmである。又、第2コア
層の屈折率は、1.485である。
【0047】尚、第1及び第2工程において、所定量の
フッ素、リン、ゲルマニウム又はホウ素をドープするこ
とによって、下部クラッド層26、第1コア層36及び
第2コア層38の屈折率を制御している。
【0048】(第3工程):次に、第2コア層38上
に、フォトリソグラフィーによって、ガイド導波路14
を形成する為のレジストパターン40を形成する(図3
(B))。
【0049】次に、レジストパターン40を利用して、
反応性イオンエッチングによって、第2コア層38をパ
ターニングして、ガイド導波路14を形成する(図3
(C))。
【0050】次に、レジストパターン40を除去する。
【0051】(第4工程):次に、ガイド導波路14及
び露出している第1コア層36上に、マスク材42を形
成する(図3(D))。
【0052】次に、マスク材42上に、フォトリソグラ
フィーによって、Y分岐導波路12を形成する為のレジ
ストパターン44を形成する(図3(E))。
【0053】次に、レジストパターン44を利用して、
反応性イオンエッチングによって、マスク材42をパタ
ーニングする(図3(F))。
【0054】次に、同じくレジストパターン44を利用
して、反応性イオンエッチングによって、第1コア層3
6をパターニングして、Y分岐導波路12を形成する
(図3(G))。
【0055】次に、残ったマスク材42及びレジストパ
ターン44を除去する。
【0056】(第5工程):次に、Y分岐導波路12、
露出しているガイド導波路14、及び露出している下部
クラッド層26上に、テトラエトキシシラン(Si(O
254)をガスソースとして、プラズマCVD法に
よって、石英系材料からなる上部クラッド層28を形成
する(図3(H))。上部クラッド層28の厚さは、こ
の上部クラッド層28が接している下部クラッド層26
の表面から、30μmである。又、上部クラッド層28
の屈折率は、下部クラッド層26の屈折率と同様に、
1.4512である。
【0057】(4.光導波路10を伝搬する光信号のモ
ード界分布について)次に、図4及び図5を参照して、
Y分岐導波路12を伝搬する光信号のモード界分布につ
いて、説明する。
【0058】図4は、この発明の光導波路10(Y分岐
導波路12及びガイド導波路14)を伝搬する光信号の
モード界分布を示す図であって、Y分岐導波路12をY
字状として見たときの平面図上に、モード界分布の最大
値曲線を付している。
【0059】図5は、過渡導波路18を伝搬する光信号
のモード界分布を示す図であって、図4におけるb−b
線で横切って見たときの断面図上に、モード界分布の等
値曲線を付している。縦軸は、光導波路10の厚さ方向
を表す。又、横軸は、基板面方向(すなわち光導波路1
0の導波路幅方向)を表す。
【0060】尚、下記のシミュレーションで使用してい
る光信号の波長は、1.31μmである。又、ここで
は、光信号は、入力側導波路16から、過渡導波路18
を経由して、出力側導波路20及び22に伝搬するもの
とする。
【0061】先ず、この光信号は、外部より入力側導波
路16に入力される。この入力側導波路16を伝搬する
光信号のモード界分布は、単一モードである。
【0062】次に、この光信号は、第1ガイド導波路3
0が設けられた過渡導波路18に出力される。この過渡
導波路18の部分では、光信号のモード界分布は、導波
路幅方向(モード界分布の進行方向に対して垂直方向)
に拡がる。
【0063】次に、この光信号は、第2ガイド導波路3
2及び34が設けられた過渡導波路18の部分に出力さ
れる。この過渡導波路18の部分では、モード界分布の
ピークは、2つになる。一方のピークは、第2ガイド導
波路32が設けられた過渡導波路18直下の部分を伝搬
する。もう一方のピークは、第2ガイド導波路34が設
けられた過渡導波路18直下の部分を伝搬する。2つの
ピークの間の谷間の部分(モード界分布の極小値)は、
中心線CL上を伝搬する。図5に示すように、モード界
分布の最大値は、第2ガイド導波路32及び34に向か
って引き寄せられている。
【0064】次に、この光信号は、出力側導波路20及
び22に出力される。上述のように、第2ガイド導波路
32及び34の延在方向に出力側導波路20及び22が
あり、かつ、モード界分布の2つのピークは、第2ガイ
ド導波路32及び34を伝搬している。従って、これら
2つのピークは、そのまま出力側導波路20及び22に
出力されて、これら出力側導波路20及び22を伝搬し
ていく。又、これら2つのピークの谷間部分は、上述の
ように、モード界分布の極小値であるから、出力側導波
路20及び22間の上部クラッド層28に漏れる量は少
ない。従って、これら2つのピークは、出力側導波路2
0及び22に効率よく出力される。
【0065】次に、比較の為に、図6及び図7を参照し
て、従来構成のY分岐導波路を伝搬する光信号のモード
界分布について、概略的に説明する。
【0066】図6は、図4と対比する為のモード界分布
を示す図である。又、図7は、図5と対比する為のモー
ド界分布を示す図である。
【0067】図6に示すように、従来構成の光導波路
は、Y分岐導波路12からなり、ガイド導波路を具えな
い。従って、過渡導波路18を伝搬する光信号のモード
界分布は、2つに分かれることなく、中心線CL上を伝
搬していく。又、図7に示すように、過渡導波路18の
中心に、モード界分布の中心がある。次に、この光信号
が出力側導波路20及び22に分岐されて出力されると
き、モード界分布の中心が中心線CL上にあるので、光
信号のパワーの多くが、上部クラッド層28に漏れる。
従って、従来のY分岐導波路12の構成によれば、光信
号を、出力側導波路20及び22に効率よく出力するこ
とができなかった。
【0068】(5.シミュレーション結果について)次
に、この発明の光導波路10に、波長1.31μmの光
信号を伝搬させたときの、各種のシミュレーション結果
について、順次説明する。下記のシミュレーションで
は、外部より入力側導波路16に入力したときの光信号
のパワーと、出力側導波路20(又は22)から外部に
出力されるときの光信号のパワーとの差すなわち減衰量
(単位dB)を算出した。
【0069】(5−1 ガイド導波路14の屈折率を変
化させたとき)先ず、図8を参照して、ガイド導波路1
4の屈折率を変化させたときのシミュレーション結果に
ついて、説明する。
【0070】図8は、ガイド導波路の屈折率を変化させ
たときの減衰量を示すグラフである。縦軸は、減衰量を
表す。又、横軸は、ガイド導波路14の屈折率を表す。
尚、従来構成(ガイド導波路14がない構成)による減
衰量の値(約3.94dB)も、図8に示している。
【0071】図8に示すように、ガイド導波路14の屈
折率が1.485のとき、減衰量が最小となる。ガイド
導波路14の屈折率が、1.4512より大きく、かつ
1.5085以下のとき、従来構成よりも減衰量を低減
できる。すなわち、比屈折率差Δ2で表すと、下記式
(1)となる。
【0072】−0.3<Δ2≦3.7 …(1) 但し、比屈折率差Δ2は、下記式(2)で定義される。
【0073】
【数1】
【0074】上記式(2)において、nf1は、Y分岐
導波路12の屈折率である。又、nf2は、ガイド導波
路14の屈折率である。又、比屈折率差Δ2の単位は、
%である。
【0075】(5−2 第2ガイド導波路32及び34
の導波路幅を変化させたとき)次に、図9を参照して、
第2ガイド導波路32及び34の導波路幅を変化させた
ときのシミュレーション結果について、説明する。
【0076】図9は、第2ガイド導波路の導波路幅を変
化させたときの減衰量を示すグラフである。縦軸は、減
衰量を表す。又、横軸は、第2ガイド導波路32及び3
4の屈折率を表す。尚、従来構成(ガイド導波路14が
ない構成)による減衰量の値(約3.94dB)も、図
9に示している。
【0077】図9に示すように、ガイド導波路14を設
けた場合、従来構成より必ず減衰量が小さくなる。
【0078】(5−3 ガイド導波路14の厚さを変化
させたとき)次に、図10を参照して、ガイド導波路1
4の厚さを変化させたときのシミュレーション結果につ
いて、説明する。
【0079】図10は、ガイド導波路の厚さを変化させ
たときの減衰量を示すグラフである。縦軸は、減衰量を
表す。又、横軸は、ガイド導波路14の厚さを表す。
尚、従来構成(ガイド導波路14がない構成)による減
衰量の値(約3.94dB)も、図10に示している。
【0080】図10に示すように、ガイド導波路14の
厚さが0.4μmのとき、減衰量が最小となる。ガイド
導波路の厚さが、0より大きく、かつ0.75μm以下
のとき、従来構成よりも減衰量を低減できる。すなわ
ち、比Rrで表すと、下記式(3)となる。
【0081】0<Rr≦9.375 …(3) 但し、比Rrは、下記式(4)で定義される。又、比R
rの単位は、%である。
【0082】
【数2】
【0083】上記式(4)において、hgは、Y分岐導
波路12の厚さである。又、hrは、ガイド導波路14
の厚さである。
【0084】(6.効果)上述のように、Y分岐導波路
12の過渡導波路18の表面上にガイド導波路14を具
えることによって、過渡導波路18を伝搬する光信号を
2つに分離して、それぞれを効率良く出力側導波路20
及び22に出力することができる。従って、光信号の伝
搬損失を低減することができる。
【0085】「第2の実施の形態」第2の実施の形態で
は、ガイド導波路14を、有機系材料から構成する。こ
の点のみが、第1の実施の形態と異なる。すなわち、第
2の実施の形態における製造方法の第2工程のみが、第
1の実施の形態と異なる。
【0086】そこで、図3(A)を参照して、第2工程
についてのみ、説明する。
【0087】第2工程では、第1コア層36上に、スピ
ンコートにより、有機系材料を塗布して、紫外線を照射
することにより硬化した(図3(A))。この構成例で
は、有機系材料を、フッ素化エポキシ(下記化(1)
式)及びフッ素化エポキシ(メタ)アクリレート(下記
化(2)式)を主成分とした紫外線硬化型ポリマーとす
る。硬化した有機系材料が、第2コア層38となる。こ
の第2コア層38の厚さ及び屈折率は、それぞれ、第1
の実施の形態と同様に、0.4μm及び1.485であ
る。
【0088】
【化1】
【0089】一般的に、有機系材料は、現在光通信シス
テムで近赤外域での吸収が大きく、光導波路10におけ
る損失を大きくする要因となり得る。しかしながら、第
2の実施の形態では、Y分岐導波路12、下部クラッド
層26及び上部クラッド層28を、第1の実施の形態と
同様に石英系材料から構成し、かつ、ガイド導波路14
のみ有機系材料から構成しているので、光導波路10全
体における損失は、事実上問題にならない。又、成膜及
び加工の容易さから、有機系材料を用いることは望まし
い。
【0090】「第3の実施の形態」第3の実施の形態で
は、第3工程のみが、第2の実施の形態の場合と異な
る。そこで、この点についてのみ、説明する。
【0091】第3工程では、リソグラフィーによって、
第2コア層38を直接パターニングして、ガイド導波路
14を形成する。すなわち、レジストパターン40(図
3(B))を形成する手間を要しない。従って、加工時
間を大幅に短縮することができる。
【0092】「第4の実施の形態」第4の実施の形態で
は、ガイド導波路14は、下部クラッド層26上に形成
されている。この点が、上述の実施の形態と異なる。
【0093】そこで、図11(A)〜(I)を参照し
て、第4の実施の形態における光導波路10等の製造方
法について、説明する。
【0094】図11(A)〜(I)は、第4の実施の形
態における、光導波路の製造工程を示す断面図である。
【0095】この製造方法は、下記の第1〜第5工程を
具える。
【0096】(第1工程):先ず、基板24として、石
英基板を用意する。
【0097】次に、この基板24上に、テトラエトキシ
シラン(Si(OC254)をガスソースとして、プ
ラズマCVD法によって、石英系材料からなる下部クラ
ッド層26を形成する。下部クラッド層26の厚さは、
20μmである。又、下部クラッド層26の屈折率は、
1.4512である。
【0098】次に、下部クラッド層26上に、同じくテ
トラエトキシシラン(Si(OC254)をガスソー
スとして、プラズマCVD法によって、石英系材料から
なる第1コア層50を形成する(図11(A))。第1
コア層50の厚さは、0.4μmである。又、第1コア
層50の屈折率は、1.485である。
【0099】(第2工程):次に、第1コア層50上
に、フォトリソグラフィーによって、ガイド導波路14
を形成する為のレジストパターン52を形成する(図1
1(B))。
【0100】次に、レジストパターン52を利用して、
反応性イオンエッチングによって、第1コア層50をパ
ターニングして、ガイド導波路14を形成する(図11
(C))。
【0101】次に、レジストパターン52を除去する。
【0102】(第3工程):次に、ガイド導波路14及
び露出している下部クラッド層26上に、同じくテトラ
エトキシシラン(Si(OC254)をガスソースと
して、プラズマCVD法によって、第2コア層54を形
成する(図11(D))。第2コア層54と接している
ガイド導波路14の表面から、この第2コア層54の表
面までの厚さは、8μmである。又、第2コア層54の
屈折率は、1.4556である。
【0103】尚、第1及び第3工程において、所定量の
フッ素、リン、ゲルマニウム又はホウ素をドープするこ
とによって、下部クラッド層26、第1コア層50及び
第2コア層54の屈折率を制御している。
【0104】(第4工程):次に、第2コア層54上
に、マスク材56を形成する(図11(E))。
【0105】次に、マスク材56上に、フォトリソグラ
フィーによって、Y分岐導波路12を形成する為のレジ
ストパターン58を形成する(図11(F))。
【0106】次に、レジストパターン58を利用して、
反応性イオンエッチングによって、マスク材56をパタ
ーニングする(図11(G))。
【0107】次に、同じくレジストパターン58を利用
して、反応性イオンエッチングによって、第2コア層5
4をパターニングして、Y分岐導波路12を形成する
(11(H))。
【0108】次に、残ったマスク材56及びレジストパ
ターン58を除去する。
【0109】(第5工程):次に、Y分岐導波路12、
及び露出している下部クラッド層26上に、テトラエト
キシシラン(Si(OC254)をガスソースとし
て、プラズマCVD法によって、石英系材料からなる上
部クラッド層28を形成する(図3(I))。上部クラ
ッド層28の厚さは、この上部クラッド層28が接して
いる下部クラッド層26の表面から、30μmである。
又、上部クラッド層28の屈折率は、下部クラッド層2
6の屈折率と同様に、1.4512である。上述の工程
によって、ガイド導波路14は、下部クラッド層26上
に形成される。
【0110】この光導波路10の構成においても、第1
の実施の形態と同様の効果が得られる。すなわち、過渡
導波路18を伝搬する光信号を2つに分離して、それぞ
れを効率良く出力側導波路20及び22に出力すること
ができる。従って、光信号の伝搬損失を低減することが
できる。
【0111】「第5の実施の形態」第5の実施の形態で
は、ガイド導波路14は、下部クラッド層26に埋め込
まれている。この点が、第4の実施の形態の場合と異な
る。
【0112】そこで、図12(A)〜(K)を参照し
て、第5の実施の形態における光導波路10等の製造方
法について、説明する。
【0113】図12(A)〜(K)は、第5の実施の形
態における、光導波路10の製造工程を示す断面図であ
る。
【0114】この製造方法は、下記の第1〜第6工程を
具える。
【0115】(第1工程):第4の実施の形態における
第1工程と同様である。但し、図12(A)は、図11
(A)に相当している。
【0116】(第2工程):第4の実施の形態における
第2工程と同様である。但し、図12(B)及び(C)
は、それぞれ、図11(B)及び(C)に相当してい
る。
【0117】次に、第4の実施の形態と同じく、レジス
トパターン52を除去する。
【0118】(第3工程):次に、ガイド導波路14、
及び露出している下部クラッド層26上に、テトラエト
キシシラン(Si(OC254)をガスソースとし
て、プラズマCVD法によって、下部クラッド層26と
同一組成の下部クラッド層26を追加形成する(図12
(D))。
【0119】次に、追加形成された下部クラッド層26
の表面を、ガイド導波路14の表面が現れるまで研磨す
る(図12(E))。これにより、下部クラッド層26
及びガイド導波路14は、同一の平坦面60を構成す
る。
【0120】(第4工程):次に、平坦面60上に、同
じくテトラエトキシシラン(Si(OC254)をガ
スソースとして、プラズマCVD法によって、第2コア
層54を形成する(図12(F))。第2コア層54と
接しているガイド導波路14の表面から、この第2コア
層54の表面までの厚さは、8μmである。又、第2コ
ア層54の屈折率は、1.4556である。
【0121】尚、第1及び第4工程において、所定量の
フッ素、リン、ゲルマニウム又はホウ素をドープするこ
とによって、下部クラッド層26、第1コア層50及び
第2コア層54の屈折率を制御している。
【0122】(第5工程):第4の実施の形態における
第4工程と同様である。但し、図12(G)〜(J)
は、それぞれ、図11(E)〜(H)に相当している。
【0123】(第6工程):第4の実施の形態における
第5工程と同様である。但し、図12(K)は、図11
(I)に相当している。
【0124】この光導波路10の構成においても、第1
の実施の形態と同様の効果が得られる。すなわち、過渡
導波路18を伝搬する光信号を2つに分離して、それぞ
れを効率良く出力側導波路20及び22に出力すること
ができる。従って、光信号の伝搬損失を低減することが
できる。
【0125】「第6の実施の形態」第6の実施の形態で
は、Y分岐導波路12をY字状として見た場合に、過渡
導波路18の表面及び裏面の双方上に、ガイド導波路1
4A及び14Bを具える。上述の構成例では、表面又は
裏面の何れか一面のみに、ガイド導波路14が形成され
ていた。第6の実施の形態は、第1及び第5の実施の形
態を組み合わせている。
【0126】(1.光導波路10等の製造方法につい
て)先ず、図13(A)〜(N)を参照して、第6の実
施の形態における光導波路10等の製造方法について、
説明する。
【0127】(第1工程):第5の実施の形態における
第1工程と同様である。但し、図13(A)は、図12
(A)に相当している。
【0128】(第2工程):第5の実施の形態における
第2工程と同様である。但し、図13(B)及び図13
(C)は、それぞれ、図12(B)及び図12(C)に
相当している。又、ガイド導波路14Aは、第5の実施
の形態におけるガイド導波路14に相当している。
【0129】(第3工程):第5の実施の形態における
第3工程と同様である。但し、図13(D)及び(E)
は、それぞれ、図12(D)及び(E)に相当してい
る。
【0130】(第4工程):第5の実施の形態における
第4工程と同様である。但し、図13(F)は、図12
(F)に相当している。
【0131】(第5工程):第1の実施の形態における
第2工程と同様である。
【0132】すなわち、第2コア層54上に、テトラエ
トキシシラン(Si(OC254)をガスソースとし
て、プラズマCVD法によって、第3コア層62を形成
する(図13(G))。第3コア層62の厚さ及び屈折
率は、それぞれ、第1コア層50と同じく、0.4μm
及び1.485である。
【0133】(第6工程):第1の実施の形態の第3工
程と同様である。
【0134】すなわち、第3コア層62上に、フォトリ
ソグラフィーによって、ガイド導波路14Bを形成する
為のレジストパターン40を形成する(図13
(H))。
【0135】次に、レジストパターン40を利用して、
反応性イオンエッチングによって、第3コア層62をパ
ターニングして、ガイド導波路14Bを形成する(図1
3(I))。
【0136】次に、レジストパターン40を除去する。
【0137】(第7工程):第1の実施の形態の第4工
程と同様である。
【0138】すなわち、第3コア層62及び露出してい
る第2コア層54上に、マスク材42を形成する(図1
3(J))。
【0139】次に、マスク材42上に、フォトリソグラ
フィーによって、Y分岐導波路12を形成する為のレジ
ストパターン44を形成する(図13(K))。
【0140】次に、レジストパターン44を利用して、
反応性イオンエッチングによって、マスク材42をパタ
ーニングする(図13(L))。
【0141】次に、同じくレジストパターン44を利用
して、反応性イオンエッチングによって、第2コア層5
4をパターニングして、Y分岐導波路12を形成する
(図13(M))。
【0142】次に、残ったマスク材42及びレジストパ
ターン44を除去する。
【0143】(第8工程):第1の実施の形態の第5工
程と同様である。但し、図13(N)は、図3(H)に
相当している。
【0144】上述の工程を以って、Y分岐導波路12を
Y字状として見た場合に、過渡導波路18の表面及び裏
面の双方上に、ガイド導波路14A及び14Bを具える
光導波路10が完成する。
【0145】(2.過渡導波路18を伝搬する光信号の
モード界分布について)次に、図14を参照して、過渡
導波路18を伝搬する光信号のモード界分布について、
説明する。
【0146】図14は、図5と同様に、過渡導波路18
を伝搬する光信号のモード界分布を示す図であって、図
4におけるb−b線で横切って見たときの断面図上に、
モード界分布の等値曲線を付している。尚、下記のシミ
ュレーションで使用している光信号の波長は、1.31
μmである。
【0147】図14に示すように、過渡導波路18の表
面及び裏面の双方上に、ガイド導波路14A及び14B
を設けることにより、モード界分布の強度中心は、ガイ
ド導波路14A及び14Bそれぞれに引き寄せられる。
従って、光信号は、第1の実施の形態(図5参照)と比
較して、より効率良く出力側導波路20及び22に分岐
して出力されることができる。
【0148】(3.シミュレーション結果について)次
に、この発明の光導波路10に、波長1.31μmの光
信号を伝搬させたときの、各種のシミュレーション結果
について、順次説明する。下記のシミュレーションで
は、第1の実施の形態と同様に、外部より入力側導波路
16に入力したときの光信号のパワーと、出力側導波路
20(又は22)から外部に出力されるときの光信号の
パワーとの差すなわち減衰量(単位dB)を算出した。
【0149】(3−1 ガイド導波路14A及び14B
の屈折率を変化させたとき)先ず、図15を参照して、
ガイド導波路14A及び14Bの屈折率を変化させたと
きのシミュレーション結果について、説明する。
【0150】図15は、図8と同様に、ガイド導波路の
屈折率を変化させたときの減衰量を示すグラフである。
縦軸は、減衰量を表す。又、横軸は、ガイド導波路14
A及び14Bの屈折率を表す。尚、従来構成(ガイド導
波路14A及び14Bがない構成)による減衰量の値
(約3.94dB)も、図15に示している。
【0151】図15に示すように、ガイド導波路14A
及び14Bの屈折率が1.474のとき、減衰量が最小
となる。ガイド導波路14A及び14Bの屈折率が、
1.4512より大きく、かつ1.4940以下のと
き、従来構成よりも減衰量を低減できる。すなわち、比
屈折率差Δ2で表すと、下記式(5)となる。
【0152】−0.3<Δ2≦2.54 …(5) (3−2 第2ガイド導波路32及び34の導波路幅を
変化させたとき)次に、図16を参照して、第2ガイド
導波路32及び34の導波路幅を変化させたときのシミ
ュレーション結果について、説明する。
【0153】図16は、図9と同様に、第2ガイド導波
路の導波路幅を変化させたときの減衰量を示すグラフで
ある。縦軸は、減衰量を表す。又、横軸は、第2ガイド
導波路32及び34の屈折率を表す。尚、従来構成(ガ
イド導波路14がない構成)による減衰量の値(約3.
94dB)も、図16に示している。
【0154】図16に示すように、ガイド導波路14A
及び14Bを設けた場合、従来構成より必ず減衰量が小
さくなる。第2ガイド導波路32及び34の導波路幅が
7μmのとき、減衰量が最小になる。
【0155】(3−3 ガイド導波路14A及び14B
の厚さを変化させたとき)次に、図17を参照して、ガ
イド導波路14A及び14Bの厚さを変化させたときの
シミュレーション結果について、説明する。
【0156】図17は、図10と同様に、ガイド導波路
の厚さを変化させたときの減衰量を示すグラフである。
縦軸は、減衰量を表す。又、横軸は、ガイド導波路14
A及び14Bの厚さを表す。尚、従来構成(ガイド導波
路14A及び14Bがない構成)による減衰量の値(約
3.94dB)も、図17に示している。
【0157】図17に示すように、ガイド導波路14A
及び14Bの厚さが0.9μmのとき、減衰量が最小と
なる。ガイド導波路の厚さが、0より大きく、かつ0.
9μm以下のとき、従来構成よりも減衰量を低減でき
る。すなわち、比Rrで表すと、下記式(6)となる。
【0158】0<Rr≦11.25 …(6) (4.効果)上述のように、Y分岐導波路12の過渡導
波路18の表面及び裏面の双方上にガイド導波路14A
及び14Bを具えることによって、過渡導波路18を伝
搬する光信号を2つに分離して、第1の実施の形態と比
較して、それぞれを効率良く出力側導波路20及び22
に出力することができる。従って、光信号の伝搬損失を
より一層低減することができる。
【0159】「第7の実施の形態」 (1.ガイド導波路14の構成等について)先ず、図1
8を参照して、第7の実施の形態におけるガイド導波路
14の構成について、説明する。
【0160】図18は、図1と同様に、光導波路のみを
取り出して、Y分岐導波路をY字状として見たときの平
面図である。
【0161】第1ガイド導波路30は、更に、第1の実
施の形態の入力側導波路16と過渡導波路18との境界
(上底18A)近傍における入力側導波路16上まで、
導波路幅が狭くなるように延びている。
【0162】この構成例では、第1ガイド導波路30
は、第1の実施の形態における第1ガイド導波路30の
構成に加えて、上底18Aから入力側導波路16に向か
って300μmの距離の第1端部64間に形成されてい
て、その導波路幅は、6μmから1μmへと徐々に狭く
なる。
【0163】又、第2ガイド導波路32及び34は、そ
れぞれ、更に、第1の実施の形態の過渡導波路18と出
力側導波路20及び22の境界(下底18B)近傍にお
ける出力側導波路20及び22上まで、導波路幅が狭く
なるように延びている。
【0164】この構成例では、第2ガイド導波路32及
び34は、それぞれ、第1の実施の形態における第2ガ
イド導波路32及び34の構成に加えて、下底18Bか
ら出力側導波路20及び22に向かって300μmの距
離の第2端部66A及び66B間に形成されていて、そ
の導波路幅は、6μmから1μmへと徐々に狭くなる。
【0165】尚、下底18Bにおける内側境界線20B
及び22B間の距離Xを、3.5μmとしている。又、
下底30Bにおける内側境界線32B及び34B間の距
離Yを、1μmとしている。又、下部クラッド層26、
上部クラッド層28、Y分岐導波路12及びガイド導波
路14の厚さを、それぞれ、20μm、20μm、6μ
m及び1μmとしている。又、下部クラッド層26、上
部クラッド層28、Y分岐導波路12及びガイド導波路
14の屈折率を、それぞれ、1.4483、1.448
3、1.4556及び1.466としている。又、入力
側導波路16及び出力側導波路20及び22の導波路幅
を、それぞれ、8μmとしている。
【0166】(2.過渡導波路18を伝搬する光信号の
モード界分布等について)次に、図19〜図21を参照
して、過渡導波路18を伝搬する光信号のモード界分布
について、説明する。
【0167】図19は、第7の実施の形態における過渡
導波路を伝搬する光信号のモード界分布を示す図であっ
て、図18におけるc−c線(第1ガイド導波路30)
で横切って見たときの断面図上に、モード界分布の等値
曲線を付している。
【0168】図20は、入力側導波路を伝搬する光信号
のモード界分布を示す図である。
【0169】図21は、第1の実施の形態における過渡
導波路を伝搬する光信号のモード界分布を示す図であっ
て、図4におけるc−c線(第1ガイド導波路30)で
横切って見たときの断面図上に、モード界分布の等値曲
線を付している。
【0170】尚、下記のシミュレーションで使用してい
る光信号の波長は、1.31μmである。
【0171】光信号が入力側導波路16から過渡導波路
18に出力される際に、この入力側導波路16上に設け
られた第1ガイド導波路30の導波路幅は、徐々に拡が
る。よって、図19及び図20に示すように、入力側導
波路16を伝搬する光信号のモード界分布は、第1ガイ
ド導波路30が設けられた過渡導波路18の部分を伝搬
する光信号のモード界分布と似ている。つまり、モード
界分布は、入力側導波路16から過渡導波路18に安定
して伝搬する。従って、上底18Aでのモード界の不整
合による損失を、上述の実施の形態と比較して、低減さ
せることができる。
【0172】因みに、図21に示す光信号のモード界分
布(第1の実施の形態におけるモード界分布)は、ガイ
ド導波路14が過渡導波路18上にのみ配置されている
場合におけるシミュレーション結果であって、図20に
示す光信号のモード界分布と、等値曲線の形状が大きく
異なる。つまり、モード界分布は、入力側導波路16か
ら過渡導波路18に安定して伝搬できない。従って、上
底18Aでのモード界の不整合による損失を、第7の実
施の形態の場合ほど低減させることができない。
【0173】次に、光信号は、第1ガイド導波路30が
設けられた過渡導波路18の部分から、第2ガイド導波
路32及び34が設けられた過渡導波路18の部分に出
力される。
【0174】次に、光信号が過渡導波路18から出力側
導波路20及び22に出力される際に、これら出力側導
波路20及び22上に設けられた第2ガイド導波路32
及び34の導波路幅は、徐々に狭くなる。よって、第2
ガイド導波路32及び34が設けられた過渡導波路18
の部分を伝搬する光信号のモード界分布は、出力側導波
路20及び22を伝搬する光信号のモード界分布と似て
いる。つまり、モード界分布は、過渡導波路18から出
力側導波路20及び22に安定して伝搬する。従って、
下底18Bでのモード界分布の不整合による損失を、上
述の実施の形態と比較して、低減させることができる。
【0175】(3.シミュレーション結果について)次
に、この発明の光導波路10に、波長1.31μmの光
信号を伝搬させたときの、各種のシミュレーション結果
について、順次説明する。下記のシミュレーションで
は、第1の実施の形態と同様に、外部より入力側導波路
16に入力したときの光信号のパワーと、出力側導波路
20(又は22)から外部に出力されるときの光信号の
パワーとの差、すなわち減衰量(単位dB)を算出し
た。
【0176】そこで、図22〜図26を参照して、各シ
ミュレーション結果について、説明する。図22〜図2
6の縦軸は、何れも、減衰量(単位:dB)を表す。
【0177】図22は、入力側導波路上の第1ガイド導
波路の長さを変化させたときの減衰量を示すグラフであ
る。横軸は、入力側導波路12上の第1ガイド導波路3
0の長さ(単位:μm)を表す。
【0178】図23は、出力側導波路上の第2ガイド導
波路の長さを変化させたときの減衰量を示すグラフであ
る。横軸は、出力側導波路20及び22上の第2ガイド
導波路32及び34の長さ(単位:μm)を表す。
【0179】図24は、入力側導波路上の第1ガイド導
波路の先端の導波路幅を変化させたときの減衰量を示す
グラフである。横軸は、入力側導波路12上の第1ガイ
ド導波路30の先端の導波路幅(単位:μm)を表す。
【0180】図25は、出力側導波路上の第2ガイド導
波路の先端の導波路幅を変化させたときの減衰量を示す
グラフである。横軸は、出力側導波路20及び22上の
第2ガイド導波路32及び34の先端の導波路幅(単
位:μm)を表す。
【0181】図26は、下底18Bにおける内側境界線
20B及び22Bの間の距離を変化させたときの減衰量
を示すグラフである。横軸は、下底18Bにおける内側
境界線20B及び22Bの間の距離(単位:μm)を表
す。
【0182】尚、従来構成(ガイド導波路14がない構
成)による減衰量の値(約4.18dB)、及び第1の
実施の形態の構成(ガイド導波路14が過渡導波路18
上にのみ設けられている構成)による減衰量の値(約
3.62dB)も、それぞれ、図22〜図26に示して
いる。
【0183】図22に示すように、第1ガイド導波路3
0の長さが約350μm又は約650μmのとき、損失
が極小となった。第1の実施の形態の構成と比較する
と、第1ガイド導波路30の長さが約350μmのと
き、0.3dBだけ損失を低減することができる。
【0184】又、図23に示すように、第2ガイド導波
路32及び34の長さが約370μm又は約700μm
のとき、損失が極小となる。
【0185】又、図24及び図25に示すように、各先
端の導波路幅が細いほど低損失となる。第1の実施の形
態の構成と比較すると、この導波路幅が1μmのとき、
0.3μmだけ損失を低減することができる。
【0186】又、図26に示すように、下底18Bにお
ける内側境界線20B及び22Bの間の距離が5μm以
上のとき、第1の実施の形態における損失とおよそ等し
い。よって、第1の実施の形態における距離より大きく
とることができる。従って、内側境界線20B及び22
B間にボイドが含まれていても、このボイドの影響によ
る損失の低減を図ることができる。
【0187】「変形例の説明」この発明は、上述の実施
の形態にのみ限定されるものではなく、設計に応じて種
々の変更を加えることができる。
【0188】例えば、第2及び第3の実施の形態で使用
した有機系材料を、第4〜第7の実施の形態におけるガ
イド導波路14の構成材料として使用しても良い。
【0189】又、例えば、上述の実施の形態では、過渡
導波路18の形状を台形状としているが、過渡導波路1
8の形状は何等これに限定されるものではない。すなわ
ち、入力側導波路16から出力側導波路20及び22に
向かって、導波路幅が拡がる構造であれば良い。
【0190】又、出力側導波路20及び22は、直線導
波路に限定されるものではなく、様々な曲率を有する曲
がり導波路、又は該曲がり導波路と直線導波路とが組み
合わされている構成でも、若しくは直線導波路同士が組
み合わされている構成でも良い。
【0191】又、例えば、第7の実施の形態に、第1〜
第6の実施の形態の構成を組み合わせても良い。
【0192】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明の光導波路の構成によれば、出力側導波路における分
岐部分の間隔を6μm以上にした場合でも、これに起因
する損失を低減でき、かつ、分岐部分にボイドが含まれ
ていても、これに起因する損失を低減できる。又、この
発明の光導波路の製造方法によれば、上述の光導波路を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光導波路の平面図である。
【図2】光導波路の断面図である。
【図3】光導波路等の製造工程を示す断面図である。
【図4】光導波路を伝搬する光信号のモード界分布を示
す図である。
【図5】過渡導波路を伝搬する光信号のモード界分布を
示す図である。
【図6】従来構成の光導波路を伝搬する光信号のモード
界分布を示す図である。
【図7】従来構成の過渡導波路を伝搬する光信号のモー
ド界分布を示す図である。
【図8】ガイド導波路の屈折率を変化させたときの減衰
量を示すグラフである。
【図9】第2ガイド導波路の導波路幅を変化させたとき
の減衰量を示すグラフである。
【図10】ガイド導波路の厚さを変化させたときの減衰
量を示すグラフである。
【図11】光導波路等の製造工程を示す断面図である。
【図12】光導波路等の製造工程を示す断面図である。
【図13】光導波路等の製造工程を示す断面図である。
【図14】過渡導波路を伝搬する光信号のモード界分布
を示す図である。
【図15】ガイド導波路の屈折率を変化させたときの減
衰量を示すグラフである。
【図16】第2ガイド導波路の導波路幅を変化させたと
きの減衰量を示すグラフである。
【図17】ガイド導波路の厚さを変化させたときの減衰
量を示すグラフである。
【図18】光導波路の平面図である。
【図19】第7の実施の形態における過渡導波路を伝搬
する光信号のモード界分布を示す図である。
【図20】入力側導波路を伝搬する光信号のモード界分
布を示す図である。
【図21】第1の実施の形態における過渡導波路を伝搬
する光信号のモード界を示す図である。
【図22】入力側導波路上の第1ガイド導波路の長さを
変化させたときの減衰量を示すグラフである。
【図23】出力側導波路上の第2ガイド導波路の長さを
変化させたときの減衰量を示すグラフである。
【図24】入力側導波路上の第1ガイド導波路の先端の
導波路幅を変化させたときの減衰量を示すグラフであ
る。
【図25】出力側導波路上の第2ガイド導波路の先端の
導波路幅を変化させたときの減衰量を示すグラフであ
る。
【図26】下底18Bにおける内側境界線20B及び2
2Bの間の距離を変化させたときの減衰量を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10:光導波路 12:Y分岐導波路 14、14A、14B:ガイド導波路 16:入力側導波路 18:過渡導波路 18A:上底 18B:下底 18C、18D:脚 20、22:出力側導波路 20A、22A:外側境界線 20B、22B:内側境界線 24:基板 26:下部クラッド層 28:上部クラッド層 30:第1ガイド導波路 30A:上底 30B:下底 30C、30D:脚 32、34:第2ガイド導波路 32A、34A:外側境界線 32B、34B:内側境界線 36、50:第1コア層 38、54:第2コア層 40、44、52、58:レジストパターン 42、56:マスク材 60:平坦面 62:第3コア層 64:第1端部 66A、66B:第2端部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側導波路と、該入力側導波路に接続
    されていて、かつ導波路幅が拡がる過渡導波路と、該過
    渡導波路にそれぞれ接続された2本の出力側導波路とを
    具えるY分岐導波路を含む光導波路において、 該Y分岐導波路をY字状として見た場合における前記過
    渡導波路の表面上に、若しくは該表面及び裏面の双方上
    に、前記入力側導波路から入力された光信号を前記出力
    側導波路に効率良く分岐して出力させる為の、屈折率が
    当該Y分岐導波路の屈折率より大きいガイド導波路を具
    えることを特徴とする光導波路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光導波路において、 前記ガイド導波路は、前記入力側導波路側から前記出力
    側導波路側に向けて、第1ガイド導波路と、該第1ガイ
    ド導波路にそれぞれ接続された2本の第2ガイド導波路
    とを具え、 前記第1ガイド導波路の導波路幅は、前記過渡導波路の
    前記導波路幅と同様に拡がり、 各々の前記第2ガイド導波路は、前記過渡導波路と前記
    出力側導波路との境界近傍における該出力側導波路の延
    在方向に向かって、互いに異なる方向に延びていること
    を特徴とする光導波路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光導波路において、 前記第1ガイド導波路は、更に、前記入力側導波路と前
    記過渡導波路との境界近傍における該入力側導波路上ま
    で、導波路幅が狭くなるように延びていることを特徴と
    する光導波路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の光導波路において、 各々の前記第2ガイド導波路は、更に、前記過渡導波路
    と前記出力側導波路との境界近傍における該出力側導波
    路上まで、導波路幅が狭くなるように延びていることを
    特徴とする光導波路。
  5. 【請求項5】 下部クラッド層上に、第1コア層を形成
    する第1工程と、 前記第1コア層上に、屈折率が該第1コア層の屈折率よ
    り大きい第2コア層を形成する第2工程と、 前記第2コア層をパターニングして、ガイド導波路を形
    成する第3工程と、 前記第1コア層をパターニングして、Y分岐導波路を形
    成する第4工程と、 前記Y分岐導波路、露出している前記ガイド導波路、及
    び露出している前記下部クラッド層上に、上部クラッド
    層を形成する第5工程とを具えることを特徴とする光導
    波路の製造方法。但し、前記Y分岐導波路は、入力側導
    波路と、該入力側導波路に接続されていて、かつ導波路
    幅が拡がる過渡導波路と、該過渡導波路にそれぞれ接続
    された2本の出力側導波路とを具え、かつ前記ガイド導
    波路は、該Y分岐導波路をY字状として見た場合におけ
    る前記過渡導波路の表面上にあり、前記入力側導波路か
    ら入力された光信号を前記出力側導波路に効率良く分岐
    して出力させるものとする。
  6. 【請求項6】 下部クラッド層上に、第1コア層を形成
    する第1工程と、 前記第1コア層をパターニングして、ガイド導波路を形
    成する第2工程と、 前記ガイド導波路及び前記下部クラッド層上に、屈折率
    が前記ガイド導波路の屈折率より小さい第2コア層を形
    成する第3工程と、 前記第2コア層をパターニングして、Y分岐導波路を形
    成する第4工程と、 前記Y分岐導波路、及び露出している前記下部クラッド
    層上に、上部クラッド層を形成する第5工程とを具える
    ことを特徴とする光導波路の製造方法。但し、前記Y分
    岐導波路は、入力側導波路と、該入力側導波路に接続さ
    れていて、かつ導波路幅が拡がる過渡導波路と、該過渡
    導波路にそれぞれ接続された2本の出力側導波路とを具
    え、かつ前記ガイド導波路は、該Y分岐導波路をY字状
    として見た場合における前記過渡導波路の表面上にあ
    り、前記入力側導波路から入力された光信号を前記出力
    側導波路に効率良く分岐して出力させるものとする。
  7. 【請求項7】 下部クラッド層上に、第1コア層を形成
    する第1工程と、 前記第1コア層をパターニングして、ガイド導波路を形
    成する第2工程と、 前記下部クラッド層上に、前記ガイド導波路と共に同一
    の平坦面を構成している下部クラッド層を追加形成する
    第3工程と、 前記平坦面上に、屈折率が前記ガイド導波路の屈折率よ
    り小さい第2コア層を形成する第4工程と、 前記第2コア層をパターニングして、Y分岐導波路を形
    成する第5工程と、 前記Y分岐導波路、及び露出している前記下部クラッド
    層上に、上部クラッド層を形成する第6工程とを具える
    ことを特徴とする光導波路の製造方法。但し、前記Y分
    岐導波路は、入力側導波路と、該入力側導波路に接続さ
    れていて、かつ導波路幅が拡がる過渡導波路と、該過渡
    導波路にそれぞれ接続された2本の出力側導波路とを具
    え、かつ前記ガイド導波路は、該Y分岐導波路をY字状
    として見た場合における前記過渡導波路の表面上にあ
    り、前記入力側導波路から入力された光信号を前記出力
    側導波路に効率良く分岐して出力させるものとする。
  8. 【請求項8】 下部クラッド層上に、第1コア層を形成
    する第1工程と、 前記第1コア層をパターニングして、ガイド導波路を形
    成する第2工程と、 前記下部クラッド層上に、前記ガイド導波路と共に同一
    の平坦面を構成している下部クラッド層を追加形成する
    第3工程と、 前記平坦面上に、屈折率が前記ガイド導波路の屈折率よ
    り小さい第2コア層を形成する第4工程と、 前記第2コア層上に、前記ガイド導波路と同一の構成材
    料からなる第3コア層を形成する第5工程と、 前記第3コア層をパターニングして、ガイド導波路を形
    成する第6工程と、 前記第2コア層をパターニングして、Y分岐導波路を形
    成する第7工程と、 前記第6工程で形成された前記ガイド導波路、露出して
    いる前記Y分岐導波路、及び露出している前記下部クラ
    ッド層上に、上部クラッド層を形成する第8工程とを具
    えることを特徴とする光導波路の製造方法。但し、前記
    Y分岐導波路は、入力側導波路と、該入力側導波路に接
    続されていて、かつ導波路幅が拡がる過渡導波路と、該
    過渡導波路にそれぞれ接続された2本の出力側導波路と
    を具え、かつ前記第2工程及び前記第6工程で形成され
    た前記ガイド導波路は、それぞれ、該Y分岐導波路をY
    字状として見た場合における前記過渡導波路の表面及び
    裏面の双方上にあり、前記入力側導波路から入力された
    光信号を前記出力側導波路に効率良く分岐して出力させ
    るものとする。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7228043B2 (en) 2002-06-21 2007-06-05 Nec Corporation Optical waveguide circuit and manufacturing method thereof
CN115016062A (zh) * 2017-04-18 2022-09-06 新飞通光电公司 平面光波电路光分路器/混频器

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