JP7198629B2 - 保持装置 - Google Patents

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本明細書に開示される技術は、対象物を保持する保持装置に関する。
例えば半導体を製造する際にウェハを保持する保持装置として、静電チャックが用いられる。静電チャックは、板状のセラミックス部材と、セラミックス部材の内部に配置されたチャック電極とを備えている。静電チャックは、チャック電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、セラミックス部材の表面(以下、「吸着面」という。)にウェハを吸着して保持する。
静電チャックの吸着面に保持されたウェハの温度が所望の温度にならないと、ウェハに対する各処理(成膜、エッチング等)の精度が低下するおそれがあるため、静電チャックにはウェハの温度分布を制御する性能が求められる。そのため、静電チャックの使用時には、例えば、セラミックス部材に配置されたヒータ電極による加熱によって、セラミックス部材の吸着面の温度分布の制御(ひいては、吸着面に保持されたウェハの温度分布の制御)が行われる。
また、セラミックス部材の吸着面とウェハとの間の伝熱性を高めてウェハの温度分布の制御性をさらに高めるため、セラミックス部材の吸着面とウェハとの間の空間にヘリウムガス等の不活性ガスを供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、セラミックス部材の内部に、吸着面に開口するガス噴出流路が形成され、また、セラミックス部材の吸着面における外縁付近に、連続的な壁状の凸部(以下、「壁状凸部」という。)が形成される。壁状凸部は、シールバンドとも呼ばれる。ウェハは、セラミックス部材の吸着面における壁状凸部に支持される。この状態では、セラミックス部材の吸着面とウェハの表面との間に、空間が存在する。セラミックス部材の内部に形成されたガス噴出流路に供給された不活性ガスは、ガス噴出流路がセラミックス部材の吸着面に開口する孔であるガス噴出孔から噴出し、セラミックス部材の吸着面とウェハとの間の上記空間に供給される。これにより、セラミックス部材の吸着面とウェハとの間の伝熱性を高めることができる。
特開2012-28539号公報
従来の静電チャックの構成では、セラミックス部材の吸着面とウェハとの間の空間から、壁状凸部の一部の箇所を介して不活性ガスが漏洩した場合に、該空間内の各位置における不活性ガスの濃度のばらつきが発生し、その結果、セラミックス部材の吸着面の各位置におけるウェハとの間の伝熱性のばらつきが発生して、ウェハの温度分布の制御性が低下するおそれがある。さらに、従来の静電チャックの構成では、セラミックス部材の吸着面とウェハとの間の空間内の各位置における不活性ガスの濃度(すなわち、セラミックス部材の吸着面とウェハとの間の伝熱性)を個別に制御することができず、ウェハの温度分布の制御性の点でさらなる向上の余地がある。
なお、このような課題は、静電チャックに限らず、セラミックス部材の表面上に対象物を保持する保持装置一般に共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される保持装置は、第1の方向に略直交する略円形の第1の表面を有する板状のセラミックス部材と、前記セラミックス部材の内部に配置されたチャック電極と、を備え、前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、前記セラミックス部材の少なくとも一部を、前記第1の方向視で、前記第1の表面の中心点を中心とする同心円状の複数の分割線によって複数のガス用環状部分に仮想的に分割し、さらに、各前記ガス用環状部分を周方向に並ぶ複数の部分に仮想的に分割することにより設定される複数のガス用セグメントのそれぞれの境界に沿って、壁状凸部が前記セラミックス部材の前記第1の表面に形成されており、前記複数のガス用セグメントのそれぞれに対応する前記第1の表面に個別に開口するガス噴出流路が、前記セラミックス部材の内部に形成されている。
このように、本保持装置では、複数のガス用セグメントのそれぞれの境界に沿って、壁状凸部が、セラミックス部材の第1の表面に形成されている。そのため、セラミックス部材の第1の表面上に対象物が載置された状態では、セラミックス部材の第1の表面と対象物の表面との間の空間が、壁状凸部により、複数のガス用セグメントに対応する複数の互いに独立した小空間に分割される。また、本保持装置では、複数のガス用セグメントのそれぞれに対応する第1の表面に個別に開口するガス噴出流路が、セラミックス部材の内部に形成されている。そのため、ガス噴出流路の各開口を介して、複数のガス用セグメントのそれぞれに対応する小空間に、個別に不活性ガスを供給することができる。従って、本保持装置では、壁状凸部の一部の箇所から不活性ガスが漏洩しても、該不活性ガスの漏洩の影響が、該壁状凸部の位置を境界とするガス用セグメントに留まり、他のガス用セグメントへの影響を回避することができる。そのため、本保持装置によれば、不活性ガスの漏洩に起因してセラミックス部材の第1の表面と対象物との間の空間の各位置における不活性ガスの濃度のばらつきが発生することを抑制することができ、その結果、セラミックス部材の第1の表面の各位置における対象物との間の伝熱性のばらつきが発生することを抑制することができ、セラミックス部材の第1の表面に保持された対象物の温度分布の制御性が低下することを抑制することができる。
また、本保持装置では、ガス噴出流路の各開口を介して、複数のガス用セグメントのそれぞれに対応する小空間に対して、個別に設定された供給量や供給圧力で不活性ガスを供給することができる。そのため、本保持装置では、各ガス用セグメントについて不活性ガスの濃度(すなわち、セラミックス部材の第1の表面と対象物との間の伝熱性)を個別に制御することができる。従って、本保持装置によれば、セラミックス部材の第1の表面に保持された対象物の温度分布の制御性をさらに向上させることができる。
(2)上記保持装置において、前記第1の方向視で、前記周方向に隣り合う2つの前記ガス用セグメントの境界の位置には、前記境界に略平行に延びる溝を挟んで隣り合う2つの前記壁状凸部が形成されており、前記溝は、前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記セラミックス部材の外周側の空間に連通している構成としてもよい。本保持装置では、各ガス用セグメントに対応する小空間から壁状凸部を越えて漏れた不活性ガスは、溝を介して外周側の空間に排出される。従って、本保持装置によれば、あるガス用セグメントに対応する小空間から漏れた不活性ガスが、他のガス用セグメントに対応する小空間に進入して該他のガス用セグメントの第1の表面と対象物との間の伝熱性が影響を受けることを抑制することができ、セラミックス部材の第1の表面に保持された対象物の温度分布の制御性をさらに向上させることができる。
(3)上記保持装置において、前記第1の方向視で、前記周方向に隣り合う2つの前記ガス用セグメントの境界の位置には、前記境界に略平行に延びる溝を挟んで隣り合う2つの前記壁状凸部が形成されており、前記セラミックス部材の内部には、前記溝に開口する溝用ガス噴出流路が形成されており、前記複数のガス用環状部分のうちの最外周側の前記ガス用環状部分を構成し、かつ、前記周方向に隣り合う2つの前記ガス用セグメントの境界に位置する前記溝に対して外周側に、前記溝内から外周側へのガスの排出を抑止する第2の壁状凸部が前記セラミックス部材の前記第1の表面に形成されている構成としてもよい。本保持装置では、溝用ガス噴出流路の開口を介して、溝内の空間に対して、個別に設定された供給量や供給圧力で不活性ガスを供給することができる。そのため、本保持装置によれば、溝が形成された位置においてもセラミックス部材の第1の表面と対象物との間の伝熱性を制御することができ、セラミックス部材の第1の表面に保持された対象物の温度分布の制御性を効果的に向上させることができる。また、本保持装置によれば、例えば、溝内の空間の圧力を各ガス用セグメントに対応する小空間の圧力より僅かに高くする等して、各小空間における不活性ガスの状態(圧力や流量)を容易に制御することができるため、各ガス用セグメントについて対象物との間の伝熱性を容易に制御することができ、セラミックス部材の第1の表面に保持された対象物の温度分布の制御性を効果的に向上させることができる。
(4)上記保持装置において、前記複数のガス用環状部分のうち、一の前記ガス用環状部分を構成する前記ガス用セグメントの個数は、前記一のガス用環状部分より前記第1の表面の前記中心点に近い他の前記ガス用環状部分を構成する前記ガス用セグメントの個数より多い構成としてもよい。セラミックス部材の第1の表面のうち、第1の表面の外周に近い部分は、第1の表面の中心点に近い部分と比較して、温度分布の制御性が低下しやすい。本保持装置では、第1の表面の外周に比較的近い部分において、ガス用セグメントの個数が比較的多くなっているため、不活性ガスの濃度を細かく制御することができ、その結果、セラミックス部材の第1の表面に保持された対象物の温度分布の制御性を効果的に向上させることができる。
(5)上記保持装置において、さらに、前記セラミックス部材の少なくとも一部を、前記第1の方向視で、前記第1の表面の中心点を中心とする同心円状の複数の分割線によって複数のヒータ用環状部分に仮想的に分割し、さらに、各前記ヒータ用環状部分を前記周方向に並ぶ複数の部分に仮想的に分割することにより設定される複数のヒータ用セグメントのそれぞれに配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータライン部を有するヒータ電極を備え、各前記ガス用セグメントの境界は、1つまたは複数の連続した前記ヒータ用セグメントにより構成される部分の境界に一致する構成としてもよい。本保持装置によれば、各ガス用セグメントについて個別に対象物との間の伝熱性を制御しつつ、各ヒータ用セグメントについて個別にヒータ電極の発熱量を制御することにより、セラミックス部材の第1の表面に保持された対象物の温度分布の制御性を極めて効果的に向上させることができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、保持装置、静電チャック、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック100のXY平面(上面)構成を概略的に示す説明図である。 セラミックス部材10の各ヒータ用セグメントSEhに配置されたヒータ電極500のXY断面構成を模式的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック100のXY平面(上面)構成を概略的に示す説明図である。 セラミックス部材10の一部分(図5のX1部)のXY平面(上面)構成を拡大して示す説明図である。 セラミックス部材10の一部分の断面(Z軸に平行な断面)構成を拡大して示す説明図である。 第2実施形態における静電チャック100を構成するセラミックス部材10の一部分のXY平面(上面)構成を拡大して示す説明図である。 第2実施形態における静電チャック100を構成するセラミックス部材10の一部分の断面(Z軸に平行な断面)構成を拡大して示す説明図である。
A.第1実施形態:
A-1.静電チャック100の構成:
図1は、第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3は、第1実施形態における静電チャック100のXY平面(上面)構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
静電チャック100は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス部材10およびベース部材20を備える。セラミックス部材10とベース部材20とは、セラミックス部材10の下面S2(図2参照)とベース部材20の上面S3とが、後述する接合部30を挟んで上記配列方向に対向するように配置される。すなわち、ベース部材20は、ベース部材20の上面S3がセラミックス部材10の下面S2側に位置するように配置される。
セラミックス部材10は、Z軸方向視で略円形の板状の部材であり、セラミックス(例えば、アルミナや窒化アルミニウム等)により形成されている。より詳細には、セラミックス部材10は、外周に沿って上側に切り欠きが形成された部分である外周部OPと、外周部OPの内側に位置する内側部IPとから構成されている。セラミックス部材10における内側部IPの厚さ(Z軸方向における厚さであり、以下同様。)は、外周部OPに形成された切り欠きの分だけ、外周部OPの厚さより厚くなっている。すなわち、セラミックス部材10の外周部OPと内側部IPとの境界の位置で、セラミックス部材10の厚さが変化している。
セラミックス部材10の内側部IPの直径は例えば50mm~500mm程度(通常は200mm~350mm程度)であり、セラミックス部材10の外周部OPの直径は例えば60mm~510mm程度(通常は210mm~360mm程度)である(ただし、外周部OPの直径は内側部IPの直径より大きい)。また、セラミックス部材10の内側部IPの厚さは例えば1mm~10mm程度であり、セラミックス部材10の外周部OPの厚さは例えば0.5mm~9.5mm程度である(ただし、外周部OPの厚さは内側部IPの厚さより薄い)。
セラミックス部材10の上面S1のうち、内側部IPにおける上面(以下、「吸着面」ともいう。)S11は、Z軸方向に略直交する略円形の表面である。吸着面S11は、特許請求の範囲における第1の表面に相当し、Z軸方向は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。また、本明細書では、Z軸方向に直交する方向を「面方向」といい、図3に示すように、面方向のうち、吸着面S11の中心点CPを中心とする周方向を「周方向CD」といい、面方向のうち、周方向CDに直交する方向(すなわち、吸着面S11の中心点CPを通る方向)を「径方向RD」という。
セラミックス部材10の上面S1のうち、外周部OPにおける上面(以下、「外周上面」ともいう。)S12は、Z軸方向に略直交する略円環状の表面である。セラミックス部材10の外周上面S12には、例えば、静電チャック100を固定するための治具(不図示)が係合する。
図2に示すように、セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されたチャック電極40が配置されている。Z軸方向視でのチャック電極40の形状は、例えば略円形である。チャック電極40にチャック用電源(図示しない)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミックス部材10の吸着面S11に吸着固定される。
セラミックス部材10の内部には、また、それぞれ導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成された、ヒータ電極層50と、ヒータ電極層50への給電のためのドライバ51および各種ビア53,54とが配置されている。本実施形態では、ヒータ電極層50はチャック電極40より下側に配置され、ドライバ51はヒータ電極層50より下側に配置されている。これらの構成については、後に詳述する。
ベース部材20は、例えばセラミックス部材10の外周部OPと同径の、または、セラミックス部材10の外周部OPより径が大きい円形平面の板状部材であり、例えば金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース部材20の直径は例えば220mm~550mm程度(通常は220mm~350mm)であり、ベース部材20の厚さは例えば20mm~40mm程度である。
ベース部材20は、セラミックス部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に配置された接合部30によって、セラミックス部材10に接合されている。接合部30は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着材により構成されている。接合部30の厚さは、例えば0.1mm~1mm程度である。
ベース部材20の内部には冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が流されると、ベース部材20が冷却され、接合部30を介したベース部材20とセラミックス部材10との間の伝熱(熱引き)によりセラミックス部材10が冷却され、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。
また、図2に示すように、静電チャック100には、ベース部材20の下面S4からセラミックス部材10の吸着面S11にわたって上下方向に延びるピン挿通孔140が形成されている。ピン挿通孔140は、セラミックス部材10の吸着面S11上に保持されたウェハWを押し上げて吸着面S11から離間させるためのリフトピン(不図示)を挿通するための孔である。
A-2.ヒータ電極層50およびヒータ電極層50への給電のための構成:
次に、ヒータ電極層50の構成およびヒータ電極層50への給電のための構成について詳述する。上述したように、セラミックス部材10には、ヒータ電極層50と、ヒータ電極層50への給電のためのドライバ51および各種ビア53,54とが配置されている。また、静電チャック100には、ヒータ電極層50への給電のための他の構成(後述する端子用孔110に収容された給電端子72等)が設けられている。
ここで、図3に示すように、本実施形態の静電チャック100では、セラミックス部材10の少なくとも一部に、面方向(Z軸方向に直交する方向)に並ぶ複数の仮想的な部分であるヒータ用セグメントSEh(図3において一点鎖線で示す)が設定されている。より詳細には、Z軸方向視で、セラミックス部材10の内側部IPが、吸着面S11の中心点CPを中心とする同心円状の複数の第1の分割線DL1によって複数の仮想的なヒータ用環状部分CPh(ただし、中心点CPを含む部分のみは円状部分)に分割され、さらに各ヒータ用環状部分CPhが、径方向RDに延びる複数の第2の分割線DL2によって周方向CDに並ぶ複数の仮想的な部分であるヒータ用セグメントSEhに分割されている。
また、ヒータ電極層50は、複数のヒータ電極500を含んでいる(図4参照)。ヒータ電極層50に含まれる複数のヒータ電極500のそれぞれは、セラミックス部材10に設定された複数のヒータ用セグメントSEhの1つに配置されている。すなわち、本実施形態の静電チャック100では、複数のヒータ用セグメントSEhのそれぞれに、1つのヒータ電極500が配置されている。換言すれば、セラミックス部材10において、1つのヒータ電極500が配置された部分(主として該ヒータ電極500により加熱される部分)が、1つのヒータ用セグメントSEhとなる。
図4は、セラミックス部材10の各ヒータ用セグメントSEhに配置されたヒータ電極500のXY断面構成を模式的に示す説明図である。図4に示すように、ヒータ電極500は、Z軸方向視で線状の抵抗発熱体であるヒータライン部502と、ヒータライン部502の両端部に接続されたヒータパッド部504とを有する。本実施形態では、ヒータライン部502は、Z軸方向視で、ヒータ用セグメントSEh内の各位置をできるだけ偏り無く通るような形状とされている。他のヒータ用セグメントSEhに配置されたヒータ電極500の構成も同様である。
なお、上述したように、本実施形態の静電チャック100では、複数のヒータ用セグメントSEhのそれぞれに1つのヒータ電極500が配置されているが、ここで言う1つのヒータ電極500とは、独立して制御可能なヒータ電極500の単位を意味しており、必ずしも単一のヒータ電極500に限定されるものではない。例えば、1つのヒータ用セグメントSEhに、互いに共通に制御される複数のヒータ電極500が配置されているとしてもよい。また、1つのヒータ用セグメントSEhに配置されたヒータ電極500のヒータライン部502の構成が、Z軸方向における位置が互いに異なる複数層のヒータライン部502の部分が互いに直列に接続された構成であるとしてもよい。
また、図2および図4に示すように、各ヒータ電極500の一端は、ビア53を介して、1つのドライバ51に電気的に接続されており、該ヒータ電極500の他端は、ビア53を介して、他のドライバ51に電気的に接続されている。
また、図2に示すように、静電チャック100には、複数の端子用孔110が形成されている。各端子用孔110は、ベース部材20を上面S3から下面S4まで貫通する貫通孔22と、接合部30を上下方向に貫通する貫通孔32と、セラミックス部材10の下面S2側に形成された凹部11とが、互いに連通することにより構成された一体の孔である。端子用孔110の延伸方向に直交する断面形状は任意に設定できるが、例えば、円形や四角形、扇形等である。また、セラミックス部材10の下面S2における各端子用孔110に対応する位置(Z軸方向において端子用孔110と重なる位置)には、導電性材料により構成された給電パッド70が形成されている。給電パッド70は、ビア54を介して、ドライバ51に電気的に接続されている。
各端子用孔110には、導電性材料により構成された給電端子72が収容されている。給電端子72は、例えばろう付けにより給電パッド70に接合されている。各給電端子72は、ヒータ用電源(図示しない)に電気的に接続されている。
このような構成において、各ヒータ電極500は、ヒータ用電源に対して互いに並列に接続されている。ヒータ用電源から給電端子72、給電パッド70、ビア54、ドライバ51およびビア53を介して、ヒータ電極500に電圧が印加されると、ヒータ電極500が発熱する。これにより、ヒータ電極500が配置されたヒータ用セグメントSEhが加熱され、セラミックス部材10の吸着面S11の温度分布の制御(ひいては、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御)が実現される。本実施形態では、各ヒータ電極500がヒータ用電源に対して互いに並列に接続されているため、各ヒータ電極500単位で(すなわち、各ヒータ用セグメントSEh単位で)ヒータ電極500の発熱量を制御することができ、ヒータ用セグメントSEh単位でのセラミックス部材10の吸着面S11の温度分布の制御(すなわち、よりきめ細かい単位での温度分布制御)を実現することができる。
A-3.セラミックス部材10とウェハWとの間の空間に不活性ガスを供給するための構成:
本実施形態の静電チャック100は、セラミックス部材10とウェハWとの間の空間(以下、「中間空間SPi」という。)に不活性ガスを供給するための構成を備えている。以下、該構成について詳述する。なお、本実施形態では、不活性ガスとして、ヘリウムガスが用いられる。図5は、第1実施形態における静電チャック100のXY平面(上面)構成を概略的に示す説明図であり、図6は、セラミックス部材10の一部分(図5のX1部)のXY平面(上面)構成を拡大して示す説明図であり、図7は、セラミックス部材10の一部分の断面(Z軸に平行な断面)構成を拡大して示す説明図である。図7には、図6のVII-VIIの位置でのセラミックス部材10の一部分の断面構成が示されている。
図5に示すように、本実施形態の静電チャック100では、セラミックス部材10の少なくとも一部に、面方向(Z軸方向に直交する方向)に並ぶ複数の仮想的な部分であるガス用セグメントSEg(図5において太い一点鎖線で示す)が設定されている。より詳細には、Z軸方向視で、セラミックス部材10の内側部IPが、吸着面S11の中心点CPを中心とする同心円状の複数の第3の分割線DL3によって複数の仮想的なガス用環状部分CPg(ただし、中心点CPを含む部分のみは円状部分)に分割され、さらに各ガス用環状部分CPgが、径方向RDに延びる複数の第4の分割線DL4によって周方向CDに並ぶ複数の仮想的な部分であるガス用セグメントSEgに分割されている。
本実施形態の静電チャック100では、各ガス用セグメントSEgは、1つまたは複数の連続したヒータ用セグメントSEhにより構成されている。図5の下部には、ガス用セグメントSEgとヒータ用セグメントSEhとの関係が示されている。例えば、図5に示された1つのガス用セグメントSEg1は、3個の連続したヒータ用セグメントSEhにより構成されており、他の1つのガス用セグメントSEg2は、12個の連続したヒータ用セグメントSEhにより構成されている。すなわち、本実施形態の静電チャック100では、各ガス用セグメントSEgの境界は、1つまたは複数の連続したヒータ用セグメントSEhにより構成される部分の境界に一致している。
また、本実施形態の静電チャック100では、複数のガス用環状部分CPgのうち、一のガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数は、該一のガス用環状部分CPgより吸着面S11の中心点CPに近い他のガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数より多い。例えば、図5に示された2つのガス用環状部分CPgのうち、外周側に位置するガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数は10個であり、該ガス用環状部分CPgに対して吸着面S11の中心点CP側に隣接する他のガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数は5個である。
また、図6および図7に示すように、本実施形態の静電チャック100では、セラミックス部材10に設定された複数のガス用セグメントSEgのそれぞれの境界に沿って、吸着面S11に、連続的な壁状の凸部(以下、「壁状凸部」という。)12が形成されている。すなわち、セラミックス部材10の吸着面S11には、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれの外周を環状に取り囲むように、壁状凸部12が形成されている。壁状凸部12は、シールバンドとも呼ばれる。図7に示すように、壁状凸部12の断面(Z軸に平行で、かつ、壁状凸部12の延伸方向に略直交する断面)の形状は、略矩形である。壁状凸部12の高さは、例えば、10μm~20μm程度である。また、壁状凸部12の幅(Z軸方向視での壁状凸部12の延伸方向に直交する方向の大きさ)は、例えば、0.5mm~5.0mm程度である。
また、本実施形態の静電チャック100では、Z軸方向視で、周方向CDおよび径方向RDに隣り合う2つのガス用セグメントSEgの境界の位置に、該境界に略平行に延びる溝17を挟んで隣り合う2つの壁状凸部12が形成されている。なお、この構成は、ガス用セグメントSEgの境界に形成された1つの壁状凸部12に、該壁状凸部12の上面に開口する1つの溝17が形成された構成と捉えることもできる。溝17は、面方向において、セラミックス部材10の外周側の空間(以下、「外周空間SPo」という。)に連通している。
また、セラミックス部材10の吸着面S11における各壁状凸部12により囲まれた領域には、複数の独立した柱状の凸部(以下、「柱状凸部」という。)14が形成されている。図6に示すように、Z軸方向視での各柱状凸部14の形状は、略円形である。また、図7に示すように、各柱状凸部14の断面(Z軸に平行な断面)の形状は、略矩形である。柱状凸部14の高さは、壁状凸部12の高さと略同一であり、例えば、10μm~20μm程度である。また、柱状凸部14の幅(Z軸方向視での柱状凸部14の最大径)は、例えば、0.5mm~1.5mm程度である。なお、セラミックス部材10の吸着面S11における壁状凸部12により囲まれた領域の内、柱状凸部14が形成されていない部分は、凹部16となっている。
図7に示すように、ウェハWは、セラミックス部材10の吸着面S11における各壁状凸部12および各柱状凸部14に支持される。ウェハWが各壁状凸部12および各柱状凸部14に支持された状態では、ウェハWの表面(下面)と、セラミックス部材10の吸着面S11(より詳細には吸着面S11の凹部16)との間に、中間空間SPiが存在することとなる。また、中間空間SPiは、各ガス用セグメントSEgの境界に沿って形成された壁状凸部12により、複数のガス用セグメントSEgに対応する複数の小空間SPsに分割される。
また、図2、図6および図7に示すように、本実施形態の静電チャック100には、ベース部材20の下面S4から接合部30の上面にわたって上下方向に延びるガス供給流路131と、セラミックス部材10の下面S2におけるZ軸方向視でガス供給流路131と重なる位置に形成された凹部134と、凹部134の底面に連通すると共に上方に延びる縦流路138と、縦流路138と連通すると共に面方向に延びる横流路133と、横流路133から吸着面S11まで上方に延びるガス噴出流路132とが形成されている。図6および図7に示すように、セラミックス部材10の内部に形成されたガス噴出流路132は、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれに対応する吸着面S11に個別に開口している。凹部134には、通気性を有する充填部材(通気性プラグ)160が充填されている。
ヘリウムガス源(不図示)から供給されたヘリウムガスが、ガス供給流路131内に流入すると、流入したヘリウムガスは、ガス供給流路131から凹部134内に充填された通気性を有する充填部材160の内部を通過してセラミックス部材10の内部の縦流路138を介して横流路133内に流入し、横流路133を介して面方向に流れつつガス噴出流路132内に流入し、ガス噴出流路132の吸着面S11における各開口から噴出する。このようにして、セラミックス部材10の吸着面S11とウェハWの表面との間に存在する中間空間SPiに、ヘリウムガスが供給される。
上述したように、本実施形態の静電チャック100では、セラミックス部材10の内部に形成されたガス噴出流路132は、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれに対応する吸着面S11に個別に開口している。そのため、ヘリウムガスは、複数のガス用セグメントSEgに対応する複数の小空間SPsに個別に供給される。本実施形態の静電チャック100では、ヘリウムガスの供給経路が、ガス用セグメントSEgの個数と同数の系統だけ形成されており、複数のガス用セグメントSEgに対応する複数の小空間SPsに、各小空間SPsのヘリウムガスの分圧や流量のモニタリング結果に基づき個別に設定された供給量や供給圧力で、ヘリウムガスを供給することができる。これにより、各ガス用セグメントSEgについて、個別に、ウェハWとの間の伝熱性を制御することができ、その結果、吸着面S11に保持されたウェハWの各位置での温度分布の制御性を向上させることができる。なお、各小空間SPsに供給されたヘリウムガスは、壁状凸部12を越えて溝17内に排出され、溝17内を主として外周側に向かって進行し、外周空間SPoに排出される。
A-4.静電チャック100の製造方法:
本実施形態の静電チャック100の製造方法は、例えば以下の通りである。まず、セラミックスグリーンシートを複数枚作製し、所定のセラミックスグリーンシートに所定の加工を行う。所定の加工としては、例えば、ヒータ電極層50やドライバ51、給電パッド70等の形成のためのメタライズペーストの印刷、各種ビア53,54の形成のための孔空けおよびメタライズペーストの充填、ガス噴出流路132等の形成のための孔空け等が挙げられる。これらのセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、切断等の加工を行うことにより、セラミックスグリーンシートの積層体を作製する。作製されたセラミックスグリーンシートの積層体を焼成することにより、セラミックス部材10を作製する。
次に、作製されたセラミックス部材10の平面状の表面(吸着面S11)に、壁状凸部12および柱状凸部14に対応する部分を遮蔽するマスクを配置し、例えばセラミックス等の粒体を投射するショットブラストを行うことにより、壁状凸部12および柱状凸部14を形成する。次に、セラミックス部材10に形成された給電パッド70に給電端子72を例えばろう付けにより接合する。次に、例えばシート状の接合部30を用いて、セラミックス部材10とベース部材20とを接合する。主として以上の工程により、本実施形態の静電チャック100が製造される。
A-5.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の静電チャック100は、Z軸方向に略直交する略円形の吸着面S11を有する板状のセラミックス部材10と、セラミックス部材10の内部に配置されたチャック電極40とを備え、セラミックス部材10の吸着面S11上にウェハWを保持する装置である。本実施形態の静電チャック100では、セラミックス部材10に複数のガス用セグメントSEgが設定されており、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれの境界に沿って、壁状凸部12が、セラミックス部材10の吸着面S11に形成されている。なお、ガス用セグメントSEgは、セラミックス部材10の少なくとも一部(具体的には内側部IP)を、Z軸方向視で、吸着面S11の中心点CPを中心とする同心円状の複数の分割線(第3の分割線DL3)によって複数のガス用環状部分CPgに仮想的に分割し、さらに、各ガス用環状部分CPgを周方向CDに並ぶ複数の部分に仮想的に分割することにより設定される。また、本実施形態の静電チャック100では、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれに対応する吸着面S11に個別に開口するガス噴出流路132が、セラミックス部材10の内部に形成されている。
このように、本実施形態の静電チャック100では、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれの境界に沿って、壁状凸部12が、セラミックス部材10の吸着面S11に形成されている。そのため、セラミックス部材10の吸着面S11上にウェハWが載置された状態では、セラミックス部材10の吸着面S11とウェハWの表面との間の中間空間SPiが、壁状凸部12により、複数のガス用セグメントSEgに対応する複数の互いに独立した小空間SPsに分割される。また、本実施形態の静電チャック100では、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれに対応する吸着面S11に個別に開口するガス噴出流路132が、セラミックス部材10の内部に形成されている。そのため、ガス噴出流路132の各開口を介して、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれに対応する小空間SPsに、個別に不活性ガスを供給することができる。
従って、本実施形態の静電チャック100では、壁状凸部12の一部の箇所から不活性ガスが漏洩しても、該不活性ガスの漏洩の影響が、該壁状凸部12の位置を境界とするガス用セグメントSEgに留まり、他のガス用セグメントSEgへの影響を回避することができる。そのため、本実施形態の静電チャック100によれば、不活性ガスの漏洩に起因してセラミックス部材10の吸着面S11とウェハWとの間の中間空間SPiの各位置における不活性ガスの濃度のばらつきが発生することを抑制することができ、その結果、セラミックス部材10の吸着面S11の各位置におけるウェハWとの間の伝熱性のばらつきが発生することを抑制することができ、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御性が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態の静電チャック100では、ガス噴出流路132の各開口を介して、複数のガス用セグメントSEgのそれぞれに対応する小空間SPsに対して、個別に設定された供給量や供給圧力で不活性ガスを供給することができる。そのため、本実施形態の静電チャック100では、各ガス用セグメントSEgについて不活性ガスの濃度(すなわち、セラミックス部材10の吸着面S11とウェハWとの間の伝熱性)を個別に制御することができる。例えば、すべてのガス用セグメントSEgに対応する小空間SPs内の不活性ガスの濃度が互いに略均一になるように制御することもできるし、一のガス用セグメントSEgに対応する小空間SPs内の不活性ガスの濃度が他のガス用セグメントSEgに対応する小空間SPs内の不活性ガスの濃度と異なるように制御することもできる。従って、本実施形態の静電チャック100によれば、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の静電チャック100では、Z軸方向視で、周方向CDに隣り合う2つのガス用セグメントSEgの境界の位置に、該境界に略平行に延びる溝17を挟んで隣り合う2つの壁状凸部12が形成されており、該溝17は、Z軸方向に直交する方向(面方向)において、セラミックス部材10の外周側の外周空間SPoに連通している。そのため、各ガス用セグメントSEgに対応する小空間SPsから壁状凸部12を越えて漏れた不活性ガスは、溝17を介して外周空間SPoに排出される。従って、本実施形態の静電チャック100によれば、あるガス用セグメントSEgに対応する小空間SPsから漏れた不活性ガスが、他のガス用セグメントSEgに対応する小空間SPsに進入して該他のガス用セグメントSEgの吸着面S11とウェハWとの間の伝熱性が影響を受けることを抑制することができ、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の静電チャック100では、複数のガス用環状部分CPgのうち、一のガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数は、該一のガス用環状部分CPgより吸着面S11の中心点CPに近い他のガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数より多い。セラミックス部材10の吸着面S11のうち、吸着面S11の外周に近い部分は、吸着面S11の中心点CPに近い部分と比較して、温度分布の制御性が低下しやすい。本実施形態の静電チャック100では、吸着面S11の外周に比較的近い部分において、ガス用セグメントSEgの個数が比較的多くなっているため、不活性ガスの濃度を細かく制御することができ、その結果、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御性を効果的に向上させることができる。
また、本実施形態の静電チャック100では、セラミックス部材10に複数のヒータ用セグメントSEhが設定されており、複数のヒータ用セグメントSEhのそれぞれに、抵抗発熱体により構成されたヒータライン部502を有するヒータ電極500が配置されている。なお、ヒータ用セグメントSEhは、セラミックス部材10の少なくとも一部を、Z軸方向視で、吸着面S11の中心点CPを中心とする同心円状の複数の分割線(第1の分割線DL1)によって複数のヒータ用環状部分CPhに仮想的に分割し、さらに、各ヒータ用環状部分CPhを周方向CDに並ぶ複数の部分に仮想的に分割することにより設定される。また、本実施形態の静電チャック100では、各ガス用セグメントSEgは、1つまたは複数の連続したヒータ用セグメントSEhにより構成される部分の境界に一致する。このような構成の本実施形態の静電チャック100によれば、各ガス用セグメントSEgについて個別にウェハWとの間の伝熱性を制御しつつ、各ヒータ用セグメントSEhについて個別にヒータ電極500の発熱量を制御することにより、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御性を極めて効果的に向上させることができる。
B.第2実施形態:
図8は、第2実施形態における静電チャック100を構成するセラミックス部材10の一部分のXY平面(上面)構成を拡大して示す説明図であり、図9は、第2実施形態における静電チャック100を構成するセラミックス部材10の一部分の断面(Z軸に平行な断面)構成を拡大して示す説明図である。図9には、図8のIX-IXの位置でのセラミックス部材10の一部分の断面構成が示されている。以下では、第2実施形態の静電チャック100の構成の内、上述した第1実施形態の静電チャック100の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図8および図9に示すように、第2実施形態の静電チャック100を構成するセラミックス部材10では、第1実施形態の静電チャック100を構成するセラミックス部材10と同様に、Z軸方向視で、周方向CDおよび径方向RDに隣り合う2つのガス用セグメントSEgの境界の位置に、該境界に略平行に延びる溝17を挟んで隣り合う2つの壁状凸部12が形成されている。
第2実施形態のセラミックス部材10では、セラミックス部材10の内部に、溝17に開口する溝用ガス噴出流路135と、溝用ガス噴出流路135と連通すると共に面方向に環状に延びる横流路136とが形成されている点が、第1実施形態のセラミックス部材10と異なる。横流路136は、図示しない溝用ガス供給流路に連通している。なお、溝用ガス供給流路は、ガス供給流路131とは別に設けられてもよいし、1つのガス供給流路が、溝用ガス供給流路およびガス供給流路131として機能するとしてもよい。また、Z軸方向の位置について、溝用ガス噴出流路135に連通する横流路136の位置は、ガス噴出流路132に連通する横流路133の位置と異なっている(横流路133の位置より下側である)。ヘリウムガス源(不図示)から供給されたヘリウムガスが、溝用ガス供給流路内に流入すると、流入したヘリウムガスはセラミックス部材10の内部の横流路136を介して面方向に流れつつ溝用ガス噴出流路135内に流入し、溝用ガス噴出流路135の吸着面S11における各開口から噴出する。このようにして、セラミックス部材10の吸着面S11とウェハWの表面との間に存在する溝17内の空間に、ヘリウムガスが供給される。
また、第2実施形態のセラミックス部材10では、複数のガス用環状部分CPgのうちの最外周側のガス用環状部分CPgを構成し、かつ、周方向CDに隣り合う2つのガス用セグメントSEgの境界に位置する溝17に対して外周側に、溝17内から外周側の外周空間SPoへの不活性ガスの排出を抑止する第2の壁状凸部18が、セラミックス部材10の吸着面S11に形成されている。すなわち、第2実施形態のセラミックス部材10では、ガス用セグメントSEgの境界に形成された壁状凸部12により囲まれた小空間SPsに加えて、溝17内の空間にも、不活性ガスが滞留する構成となっている。なお、本実施形態では、第2の壁状凸部18は、上述した最外周側のガス用環状部分CPgを構成する各ガス用セグメントSEgにおける外周側の境界に位置する壁状凸部12と連続的に形成されている。
このような構成の第2実施形態の静電チャック100では、溝用ガス噴出流路135の開口を介して、溝17内の空間に対して、個別に設定された供給量や供給圧力で不活性ガスを供給することができる。そのため、第2実施形態の静電チャック100によれば、溝17が形成された位置においてもセラミックス部材10の吸着面S11とウェハWとの間の伝熱性を制御することができ、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御性を効果的に向上させることができる。
また、第2実施形態の静電チャック100によれば、例えば、溝17内の空間の圧力を各ガス用セグメントSEgに対応する小空間SPsの圧力より僅かに高くする等して、複数のガス用セグメントSEgに対応する複数の小空間SPsのそれぞれについて、ヘリウムガスの流量と流れ方向を測定し、流量がゼロになるように、ヘリウムガスの供給量や供給圧力を制御することにより、各小空間SPsにおける不活性ガスの状態(圧力や流量)を容易に制御することができるため、各ガス用セグメントSEgについてウェハWとの間の伝熱性を容易に制御することができ、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWの温度分布の制御性を効果的に向上させることができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における静電チャック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、セラミックス部材10が、外周に沿って上側に切り欠きが形成された部分である外周部OPと、外周部OPの内側に位置する内側部IPとから構成されているが、セラミックス部材10に切り欠きが形成されておらず、セラミックス部材10のZ軸方向の厚さが全体にわたって一様であるとしてもよい。
また、上記実施形態では、ドライバ51のZ軸方向における位置に関し、ドライバ51の全体が同一位置にある(すなわち、ドライバ51が単層構成である)としているが、ドライバ51の一部が異なる位置にある(すなわち、ドライバ51が複数層構成である)としてもよい。また、上記実施形態では、各ヒータ電極500はドライバ51を介して給電端子72に電気的に接続されているが、各ヒータ電極500がドライバ51を介さずに給電端子72に電気的に接続されるとしてもよい。
また、上記実施形態におけるヒータ用セグメントSEhおよびガス用セグメントSEgの設定態様(セグメントの個数や、個々のセグメントの形状等)は、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、静電チャック100の内側部IPの全体が複数のヒータ用セグメントSEhおよびガス用セグメントSEgに仮想的に分割されているが、静電チャック100の内側部IPの一部分のみが複数のヒータ用セグメントSEhおよびガス用セグメントSEgに仮想的に分割されていてもよい。
また、上記実施形態では、Z軸方向視で、周方向CDおよび径方向RDに隣り合う2つのガス用セグメントSEgの境界の位置に、該境界に略平行に延びる溝17を挟んで隣り合う2つの壁状凸部12が形成されているが、該境界の内の少なくとも一部において、1つのみの壁状凸部12が形成されているとしてもよい。
また、上記実施形態では、複数のガス用環状部分CPgのうち、一のガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数は、該一のガス用環状部分CPgより吸着面S11の中心点CPに近い他のガス用環状部分CPgを構成するガス用セグメントSEgの個数より多いとしてるが、両者の個数の関係が反対であったり、両者の個数が互いに同一であったりしてもよい。
また、上記実施形態では、各ガス用セグメントSEgの境界は、1つまたは複数の連続したヒータ用セグメントSEhにより構成される部分の境界に一致しているが、必ずしも各ガス用セグメントSEgの境界が1つまたは複数の連続したヒータ用セグメントSEhにより構成される部分の境界に一致している必要はない。
また、上記第2実施形態では、第2の壁状凸部18が、最外周側のガス用環状部分CPgを構成する各ガス用セグメントSEgにおける外周側の境界に位置する壁状凸部12と連続的に形成されているが、第2の壁状凸部18が、該壁状凸部12よりもさらに外周側に独立して形成されていてもよい。
また、上記実施形態において、各ビアは、単数のビアにより構成されてもよいし、複数のビアのグループにより構成されてもよい。また、上記実施形態において、各ビアは、ビア部分のみからなる単層構成であってもよいし、複数層構成(例えば、ビア部分とパッド部分とビア部分とが積層された構成)であってもよい。
また、上記実施形態では、セラミックス部材10の内部に1つのチャック電極40が設けられた単極方式が採用されているが、セラミックス部材10の内部に一対のチャック電極40が設けられた双極方式が採用されてもよい。
また、上記実施形態の静電チャック100の各部材(セラミックス部材10、ベース部材20、接合部30、ヒータ電極500等)の形成材料は、あくまで一例であり、種々変更可能である。
また、本発明は、静電チャック100に限らず、セラミックス部材10とチャック電極40とを備え、セラミックス部材10の表面上に対象物を保持する他の保持装置にも適用可能である。
10:セラミックス部材 11:凹部 12:壁状凸部 14:柱状凸部 16:凹部 17:溝 18:第2の壁状凸部 20:ベース部材 21:冷媒流路 22:貫通孔 30:接合部 32:貫通孔 40:チャック電極 50:ヒータ電極層 51:ドライバ 53,54:ビア 70:給電パッド 72:給電端子 100:静電チャック 110:端子用孔 131:ガス供給流路 132:ガス噴出流路 133:横流路 134:凹部 135:溝用ガス噴出流路 136:横流路 138:縦流路 140:ピン挿通孔 160:充填部材 500:ヒータ電極 502:ヒータライン部 504:ヒータパッド部 CD:周方向 CP:中心点 CPg:ガス用環状部分 CPh:ヒータ用環状部分 DL1:第1の分割線 DL2:第2の分割線 DL3:第3の分割線 DL4:第4の分割線 IP:内側部 OP:外周部 RD:径方向 S11:吸着面 S12:外周上面 S1:上面 S2:下面 S3:上面 S4:下面 SEg:ガス用セグメント SEh:ヒータ用セグメント SPi:中間空間 SPo:外周空間 SPs:小空間 W:ウェハ

Claims (4)

  1. 第1の方向に略直交する略円形の第1の表面を有する板状のセラミックス部材と、
    前記セラミックス部材の内部に配置されたチャック電極と、
    を備え、前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、
    前記セラミックス部材の少なくとも一部を、前記第1の方向視で、前記第1の表面の中心点を中心とする同心円状の複数の分割線によって複数のガス用環状部分に仮想的に分割し、さらに、各前記ガス用環状部分を周方向に並ぶ複数の部分に仮想的に分割することにより設定される複数のガス用セグメントのそれぞれの境界に沿って、壁状凸部が前記セラミックス部材の前記第1の表面に形成されており、
    前記複数のガス用セグメントのそれぞれに対応する前記第1の表面に個別に開口するガス噴出流路が、前記セラミックス部材の内部に形成されており
    前記第1の方向視で、前記周方向に隣り合う2つの前記ガス用セグメントの境界の位置には、前記境界に略平行に延びる溝を挟んで隣り合う2つの前記壁状凸部が形成されており、
    前記溝は、前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記セラミックス部材の外周側の空間に連通している、
    ことを特徴とする保持装置。
  2. 第1の方向に略直交する略円形の第1の表面を有する板状のセラミックス部材と、
    前記セラミックス部材の内部に配置されたチャック電極と、
    を備え、前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、
    前記セラミックス部材の少なくとも一部を、前記第1の方向視で、前記第1の表面の中心点を中心とする同心円状の複数の分割線によって複数のガス用環状部分に仮想的に分割し、さらに、各前記ガス用環状部分を周方向に並ぶ複数の部分に仮想的に分割することにより設定される複数のガス用セグメントのそれぞれの境界に沿って、壁状凸部が前記セラミックス部材の前記第1の表面に形成されており、
    前記複数のガス用セグメントのそれぞれに対応する前記第1の表面に個別に開口するガス噴出流路が、前記セラミックス部材の内部に形成されており、
    前記第1の方向視で、前記周方向に隣り合う2つの前記ガス用セグメントの境界の位置には、前記境界に略平行に延びる溝を挟んで隣り合う2つの前記壁状凸部が形成されており、
    前記セラミックス部材の内部には、前記溝に開口する溝用ガス噴出流路が形成されており、
    前記複数のガス用環状部分のうちの最外周側の前記ガス用環状部分を構成し、かつ、前記周方向に隣り合う2つの前記ガス用セグメントの境界に位置する前記溝に対して外周側に、前記溝内から外周側へのガスの排出を抑止する第2の壁状凸部が前記セラミックス部材の前記第1の表面に形成されている、
    ことを特徴とする保持装置。
  3. 請求項1または請求項に記載の保持装置において、
    前記複数のガス用環状部分のうち、一の前記ガス用環状部分を構成する前記ガス用セグメントの個数は、前記一のガス用環状部分より前記第1の表面の前記中心点に近い他の前記ガス用環状部分を構成する前記ガス用セグメントの個数より多い、
    ことを特徴とする保持装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の保持装置において、さらに、
    前記セラミックス部材の少なくとも一部を、前記第1の方向視で、前記第1の表面の中心点を中心とする同心円状の複数の分割線によって複数のヒータ用環状部分に仮想的に分割し、さらに、各前記ヒータ用環状部分を前記周方向に並ぶ複数の部分に仮想的に分割することにより設定される複数のヒータ用セグメントのそれぞれに配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータライン部を有するヒータ電極を備え、
    各前記ガス用セグメントの境界は、1つまたは複数の連続した前記ヒータ用セグメントにより構成される部分の境界に一致する、
    ことを特徴とする保持装置。
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