JP7197306B2 - ミスアライメントを補償するモータ駆動信号の生成方法 - Google Patents

ミスアライメントを補償するモータ駆動信号の生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータコントローラ、モータシステム、およびモータを運転させるための方法に関する。
電気モータの分野においては、EC(Electronically Commutated)モータまたはBLDC(Brushless Direct Current)モータと称されるタイプの、いわゆるブラシレスモータを使用することが公知であり、このブラシレスモータを使用することによって、モータのロータとのブラシの接触を介して電流を供給する必要がなくなる。そのようなモータにおいては、モータのステータのステータ巻線に可変の駆動信号を供給することによって回転磁場が生成される。この磁場は、ステータ磁場とも称される。一般的な設計では、モータは複数の位相を有しており、各位相は、駆動信号の相応の成分が供給されるステータ巻線のセットに対応付けられている。例えば、三相の設計の場合には、モータは3つのステータセグメントを有しており、各ステータセグメントは、ステータ巻線の対応するセットを有しており、また各ステータセグメントには駆動信号の3つの成分のうちの1つが供給される。
モータのロータには、ロータ磁石とも称される、1つまたは複数の永久磁石が設けられている。ロータ磁石は、ロータ磁場とも称される磁場を生成する。ステータ磁場は、ロータ磁石にトルクをもたらす。これは、ロータにおける総トルクをもたらし、またロータの回転を生じさせる、ロータ磁石におけるトルクである。ロータにおける最大トルクは、ロータ磁場の向きに関して90°の角度を成す向きを有しているステータ磁場を生成することによって達成することができる。
ロータが回転している間、駆動信号は通常の場合、ステータ磁場をロータと同期させて回転させることを目的として生成される。このことは、例えば米国特許出願公開第2016/0359442号(US 2016/0359442 A1)に記載されているようなベクトル制御スキームを使用して、ロータの推定されたまたは測定された角度位置の関数として駆動信号を生成することによって達成することができる。
実際のところ、モータは通常の場合、例えば製造プロセスの変動に起因して、モータの理想的な実現形態とは異なる。理想的な実現形態からの偏差は、ステータ巻線またはロータ磁石に関係すると考えられる。特に、小出力かつ/または小型のモータにおいては、欠陥のあるステータ巻線によって、実際のステータ磁場が理想的なモータの実現形態に対して想定されるようなステータ磁場から偏差するという影響がもたらされる可能性がある。さらに、1つまたは複数のロータ磁石の形状、位置、または磁化が理想的なモータの実現形態から偏差する可能性があり、これは、ロータ磁場が、モータの理想的な実現形態に対して想定されるようなステータ磁場から偏差するという影響をもたらす。理想的な実現形態からの、ステータ磁場および/またはロータ磁場のそれらの偏差に起因して、相互に相対的なステータ磁場とロータ磁場との向きは、モータの1回転にわたり変化する可能性があり、これによってロータに作用するトルクの相応の変動が生じる。モータの複数回の回転にわたりトルクの変動が繰り返されると、その結果、「トルクリプル」と称される現象が生じる。
トルクリプルはモータ効率に不利に作用する可能性があり、また不所望なノイズを生じさせる可能性がある。場合によっては、トルクリプルが、モータの駆動信号を生成する制御回路の共振特性を誘発し、したがってモータ制御の不安定性をもたらす可能性がある周波数を有する可能性もある。つまり、ECモータのステータ巻線の欠陥および/またはロータ磁石の欠陥は、モータの運転特性に不利に作用する可能性がある。その一方で、ECモータの製造中にそのような欠陥を回避するには非常にコストが掛かると考えられる。
1つの実施形態によれば、モータコントローラが提供される。モータコントローラは、モータ駆動回路および制御回路を含んでいる。モータ駆動回路は、駆動信号を、例えば電子整流(EC)モータに供給するように構成されている。制御回路は、較正データに基づいて、モータ駆動回路を制御するように構成されている。較正データは、駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す。
1つの別の実施形態によれば、モータ較正装置が提供される。モータ較正装置は、モータ、例えばECモータに供給される駆動信号を制御するように構成されている制御回路を含んでいる。さらに、モータ較正装置は、較正回路を含んでいる。較正回路は、駆動信号に応じた、モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信するように構成されている。さらに、較正回路は、少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、較正データを求めるように構成されている。較正データは、駆動信号に応じた、ロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す。
1つの別の実施形態によれば、モータを制御するための方法が提供される。この方法は、ECモータに駆動信号を供給するステップを含んでいる。さらにこの方法は、較正データに基づいて、駆動信号を制御するステップを含んでいる。較正データは、駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す。
1つの別の実施形態によれば、モータを較正するための方法が提供される。この方法は、ECモータに供給される駆動信号を制御するステップを含んでいる。さらにこの方法は、駆動信号に応じた、モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信し、その少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、較正データを求めるステップを含んでいる。較正データは、駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す。
上記の概要は、限定とみなされるべきではない。本発明の別の実施形態によれば、他の装置、システム、または方法を提供することができる。そのような実施形態は、添付の図面と関連させた下記の詳細な説明より明らかになる。
1つの実施形態によるECモータの理想的な実現形態の一例を概略的に示す。 モータのステータ巻線の欠陥に起因する、図1Aの理想的な実現形態からの偏差の一例を示す。 1つの実施形態によるECモータの理想的な実現形態の別の例を概略的に示す。 モータのロータ磁石の欠陥に起因する、理想的な実現形態からの偏差の一例を示す。 モータのステータ巻線および/または(1つまたは複数の)ロータ磁石の欠陥の影響を示す。 モータのステータ巻線および/または(1つまたは複数の)ロータ磁石の欠陥の影響を示す。 1つの実施形態によるモータシステムを概略的に示す。 図4のモータシステムにおいて生成されるような駆動信号を概略的に示す。 1つの実施形態による較正測定の一例を概略的に示す。 本発明の1つの実施形態により使用されるような、測定されたロータ角度φmに依存する補償角度Δφを含む較正データの一例を示す。 1つの実施形態により使用されるような較正データの別の例を示す。 1つの実施形態による較正測定の結果の別の例を示す。 1つの実施形態によるモータ制御のさらなる詳細を示す。 1つの実施形態によるモータを制御するための方法を概略的に説明するためのフローチャートを示す。 図11Aの方法によるモータコントローラの動作を概略的に説明するためのブロック図を示す。 1つの実施形態によるモータを較正するための方法を概略的に説明するためのフローチャートを示す。 図12Aの方法による較正装置の動作を概略的に説明するためのブロック図を示す。
以下では、種々の実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。それらの実施形態は単に例として扱われるものに過ぎず、限定とみなされるべきではないことを言及しておく。例えば、実施形態の一部は複数の特徴を備えているが、その他の実施形態はそれらの特徴の数よりも少ない数の特徴および/または代替的な特徴を含んでいる場合もある。さらに、別個に記載しない限りは、異なる実施形態に由来する特徴を相互に組み合わせることができる。
以下において説明する実施形態は、モータコントローラ、電子整流(EC)モータを制御するための方法、およびモータを較正するための方法に関する。モータは、例えば、自動車の分野において、例えば燃料ポンプまたはパワーステアリングシステムを駆動させるために使用されるものであってよい。しかしながら、図示したモータ、モータコントローラ、システムおよび方法を、他の種々の分野において、例えば家庭用用途等のためのポンプにおいて使用することもできる。
以下では、先ず、例示的なモータの実現形態および理想的な(欠陥のない)モータからの実際のモータの偏差を考察する。その後に、幾つかの実施形態によるそのような偏差の影響を緩和するための技術を説明する。
図1Aは、ECモータの理想的な実現形態の一例を概略的に示す。特に、図1Aは、モータの駆動軸101に対して垂直な平面の断面図であり、またモータのロータ110およびステータ120の1つの実現形態を示す。モータは三相モータであり、各位相はU、VおよびWで表されている。ステータ120は、3つのステータセグメントを有している。モータの第1のステータセグメントは位相Uに対応し、またステータ巻線121uを含んでいる。モータの第2のステータセグメントは位相Vに対応し、またステータ巻線121vを含んでいる。モータの第3のステータセグメントは位相Wに対応し、またステータ巻線121wを含んでいる。
モータの図示した理想的な実現形態においては、異なるステータセグメント間で120°の公称角度オフセットを有するように、ステータセグメントが星形に配置されている。本明細書において使用されているような「公称」という用語は、モータがその設計通りのものが予定されていること表している。したがってこの場合、モータは120°のオフセットを有するように設計されている。つまり、モータはステータ120に関して3回対称性を有している。しかしながら、下記においてさらに説明するようなコンセプトを、異なる回転対称性を有している他の設計のモータにも適用できることを言及しておく。より一般的には、モータはn個の位相を基礎として、ステータに関してn回対称性を有することができる。この場合、n個のステータセグメントは、ステータセグメント間で360°/nの公称角度オフセットを有するように星形に配置される。
図1Aにおける実線の矢印は、ステータセグメントによって供給される磁場の方向を示す。特に、Buが付されている矢印は、位相Uに対応するステータセグメントによって供給される磁場の方向を表しており、Bvが付されている矢印は、位相Vに対応するステータセグメントによって供給される磁場の方向を表しており、またBwが付されている矢印は、位相Wに対応するステータセグメントによって供給される磁場の方向を表している。
図示の例において、ロータ110は、n極部材111nおよびs極部材111sを有する1組のロータ極111n、111sを含んでいる。ロータ極111n、111sは、下記においてはロータ磁石とも称する、ロータ110に配置された1つまたは複数の永久磁石によって形成されている。より多くの組数の極も使用できることを言及しておく。1組のロータ極111n、111sを備えているロータ110は、1回回転対称性を有している。n組の極の場合、ロータ110は、n回回転対称性を有している。図1Aの例においては、ステータ120は、ロータ110より高次の対称性を有しており、モータの全体の回転対称性は、ステータ120の回転対称性に対応し、したがって回転対称性は3回回転対称性である。
モータの実際の実現形態においては、通常の場合、図1Aに示したような理想的な実現形態からの偏差、すなわち公称の設計からの偏差が存在する。それらの偏差は特に、ステータ巻線121u、121v、121wおよび/またはロータ極111n、111sに関係すると考えられる。そのような偏差の一例が図1Bに示されている。
図1Bの例においては、位相Vに対応するステータセグメントにミスアライメントが生じていることを想定する。このミスアライメントは、ステータ巻線121vの欠陥、例えば製造誤差または製造プロセスの許容偏差に起因すると考えられる。ステータ巻線121vの欠陥は、ステータ巻線121vの不均一性に起因すると考えられ、その結果、ステータ120の外周にわたるステータ巻線121vの質量中心のずれが生じる。
図1Bの例においては、磁場Bvの方向が、モータ100の理想的な実現形態に対して期待されるような磁場Bviの理想的な方向から偏差している。位相Vに対応するステータセグメントのミスアライメントは、図1Aの理想的な実現形態と比較すると、位相Uに対応するステータセグメントによって供給される磁場Buと位相Vに対応するステータセグメントによって供給される磁場Bvとの間の角度が115°に低減し、その一方で、位相Vに対応するステータセグメントによって供給される磁場Bvと位相Wに対応するステータセグメントによって供給される磁場Bwとの間の角度が125°に増大するという影響をもたらす。
図1Bの例においては、位相UおよびWに対応するステータセグメントのミスアライメントは存在していない。しかしながら、別のシナリオにおいては、ミスアライメントが1つより多くの位相のステータセグメントに対して存在する可能性もあることを言及しておく。
図2Aは、ECモータの理想的な実現形態の別の例を概略的に示す。特に、図2Aは、モータの駆動軸に対して垂直な平面の断面図であり、またモータのロータ110およびステータ120の1つの実現形態を示す。ロータ110およびステータ120の実現形態は、図1Aの例に類似する。しかしながら、図2Aの例においては、ロータ110が複数の組のロータ極111n、111s、112n、112s、113n、113sを有している。ロータ極の第1の組111n、111sは、第1のn極部材111nおよび第1のs極部材111sを含んでいる。ロータ極の第2の組112n、112sは、第2のn極部材112nおよび第2のs極部材112sを含んでいる。ロータ極の第3の組113n、113sは、第3のn極部材113nおよび第3のs極部材113sを含んでいる。ロータ極111n、111s、112n、112s、113n、113sは、1つまたは複数のロータ磁石によって形成されている。3組のロータ111n、111s、112n、112s、113n、113sを備えたロータ110は、3回回転対称性を有している。
図2Bは、モータの実際の実現形態において生じる可能性がある、ロータ極111n、111s、112n、112s、113n、113sに関する偏差の一例を示す。
図2Bの例においては、図2Aの理想的な実現形態と比較すると、ロータ110のロータ極113n、113sにミスアライメントが生じていることを想定する。特に、図2Bの例では、例えば製造誤差または製造プロセスの許容偏差に起因した、他のロータ極111n、111s、112n、112sに対して相対的なロータ極113n、113sの角度のずれが存在していることを想定する。ロータ極111n、111s、112n、112s、113n、113sが別個のロータ磁石によって形成されている場合、ミスアライメントは、ロータ110におけるロータ磁石の欠陥のある配置に起因すると考えられるか、またはロータ磁石のうちの1つまたは複数の欠陥のある磁化に起因すると考えられる。ロータ極111n、111s、112n、112s、113n、113sが単一のロータ磁石によって形成されている場合、ミスアライメントは、ロータ磁石の欠陥のある磁化に起因すると考えられるか、またはロータ磁石の欠陥のある形状に起因すると考えられる。
図2Bの例においては、ロータ極113n、113sの相対的な角度のずれが5°であることを想定し、それによって、ロータ極113n、113sの磁場方向とロータ極111n、111sの磁場方向との間の角度が55°に低減し、その一方で、ロータ極113n、113sの磁場方向とロータ極112n、112sの磁場方向との間の角度が65°に増大する。
図3Aおよび図3Bには、さらに、図1Bの例において説明したようなステータ巻線のミスアライメントの影響、または図2Bの例において説明したようなロータ極のミスアライメントの影響が示されている。特に図3Aには、ステータ巻線のいずれのミスアライメントまたはロータ極のいずれのミスアライメントも含まない、モータの欠陥のない実現形態を想定する場合の、ロータ110におけるトルクの生成を示す。図3Bは、ステータ巻線またはロータ極にミスアライメントが生じた場合のシナリオにおけるトルクの生成を示す。
図3Aおよび図3Bの例においては、図1および図2を参照しながら上記において考察したようなECモータが運転している間に、駆動信号がモータに供給されることを想定する。駆動信号は3つの成分、すなわち、位相Uのステータ巻線121uに流れる電流IUに対応する第1の成分と、位相Vのステータ巻線121vに流れる電流IVに対応する第2の成分と、位相Wのステータ巻線121wに流れる電流IWに対応する第3の成分と、を有している。ステータ磁場は、2次元表示のステータ電流ベクトルISとして示されている。ステータ磁場は、個々のステータセグメントによって供給される磁場Bu、Bv、Bwの和に対応する。ステータ電流ベクトルは、IαおよびIβが付されている、直交する2つのステータ電流座標を使用して表される。直交する2つのステータ電流座標IαおよびIβを、駆動信号の3つの成分IU、IV、IWの座標変換によって導出することができる。さらに図3Aおよび図3Bの例では、モータのロータ110における最大トルクを生成することを目的として、駆動信号が生成されることを想定する。
さらに図3Aおよび図3Bには、ロータ110のダイレクト(d:direct)軸を表すベクトルdと、すなわちロータ110によって生成される磁束の方向と、d軸に対して垂直であるロータ110のトルク(q:torque)軸を表すベクトルqと、を示すことによって、ロータ110の向きが表されている。見て取れるように、図3Aの例においては、ステータ電流ベクトルISがベクトルqに整列されており、このことはロータ110におけるトルクが最大であることを意味している。図3Aの例と比較すると、図3Bのシナリオにおいては、ベクトルqの方向に関してステータ電流ベクトルISの方向のミスアライメントが存在しており、このことはロータ110において生成されたトルクが図3Aのシナリオに比べて減少することを意味している。図3Bの例に示されているような20°の角度ミスアライメントの場合には、トルクは図3Aの例に比べて10%減少する。
図3Bの例におけるミスアライメントは、理想的なモータの実現形態に対して期待されるような向きからの、ステータ磁場の向きの偏差から生じる可能性がある、かつ/または理想的なモータの実現形態に対して期待されるようなロータ磁場の向きの偏差の結果から生じる可能性がある。
図2Bの例によって示されているように、1つの特定のステータセグメントが、理想的なモータの実現形態の場合の角度領域とは異なる角度領域をカバーする可能性がある。さらに、角度カバー範囲のそのような偏差は、ステータセグメント毎に変化する可能性がある。例えば、図2Bの例における位相Vに対応するステータセグメントと位相Wに対応するステータセグメントとの間のように、隣接する2つのステータセグメントによって供給される磁場間の角度オフセットは、モータの理想的な実現形態に対して想定されるものよりも大きい場合がある。それらのステータセグメント間では、ステータ磁場の回転がモータ100の理想的な実現形態に対して想定されるものよりも速くなる。さらに、図2Bの例における位相Vに対応するステータセグメントと位相Uに対応するステータセグメントとの間のように、隣接する2つのステータセグメントによって供給される磁場間の角度オフセットは、モータの理想的な実現形態に対して想定されるものよりも小さい場合がある。それらのステータセグメント間では、ステータ磁場の回転がモータの理想的な実現形態に対して想定されるものよりも遅くなる。したがって、ロータ110が一定の角速度で回転し、かつステータに供給される駆動信号がロータ110のこの回転に即して生成される場合であっても、ステータ磁場は、ロータの1回転にわたり一定ではない角速度で回転することになる。ステータ磁場とロータ110との間の角速度の差異が、ロータ磁石のロータ磁場に関して、ステータ磁場の角度の変化に依存する角度位置を次々にもたらす可能性がある。図3Aおよび図3Bに関連させて説明したように、これによってロータ110におけるトルクの変動が生じる。これらの変動は、ロータ110が回転する度に再度生じ、したがってトルクリプルが生じる。
欠陥のあるステータ巻線の場合に関して上記において説明したような同様の問題は、ロータ磁石に欠陥がある場合、例えば1つまたは複数のロータ磁石の形状、位置、または磁化が理想的なモータの実現形態から偏差する場合にも生じる可能性がある。このことは、ロータ磁場がモータ100の理想的な実現形態に対して想定される幾何学から偏差する欠陥のある幾何学を有するという影響をもたらす可能性がある。ステータ巻線121u、121v、121wに欠陥がなく、かつステータ磁場がロータ110と同期して回転する場合であっても、ロータ磁場の欠陥のある幾何学は、ロータの1回転にわたり、特定のロータ極がモータの理想的な実現形態に対して期待される時点よりも早くまたは遅く特定のステータセグメントを通過するという影響をもたらす可能性がある。例えば、図2Bの例を参照して、ロータ110が時計回りに回転する場合を想定すると、ロータ極113n、113sの組は、モータの理想的な実現形態に対して期待される時点よりも早くステータセグメントを通過することになる。これによって、ロータ磁場に関するステータ磁場の角度の変化に依存する角度位置が生じ、またロータにおけるトルクの相応の変化も生じる。したがって、ロータ磁石の欠陥に起因しても、トルクリプルが生じる可能性がある。
図1Aから図3Bに関連させて説明したようなモータの欠陥を効率的に考慮するために、下記において説明するコンセプトは、ステータ磁場およびロータ磁場の相対的な向きのミスアライメントを少なくとも部分的に補償することを目的としたモータの較正を含む。特に、モータは、駆動信号に応じた、ロータ110の実際の角度位置と、駆動信号に応じた、モータの理想的な実現形態に対して期待されるようなロータ110の期待される角度位置と、の関係を示す較正データを基礎として運転される。したがって、較正データは、駆動信号に対するモータの応答が、モータの理想的な実現形態に対して期待されるような応答からどのように偏差するかを表す。下記においてより詳細に説明するように、ロータ110の角度位置に対する駆動信号の依存性を補正するために較正データを使用することができる。
図4は、1つの実施形態によりモータの欠陥の補償が実施されるモータシステムを概略的に示す。モータシステムはモータ100を含んでいる。モータ100は、図1Aに示したように理想的な実現形態を基礎とすることができるか、または図2Aに示したような理想的な実現形態を基礎とすることができる。モータ100は、例えば図1Bに関連させて説明したようなステータ巻線の欠陥、および/または例えば図2Bに関連させて説明したような1つまたは複数のロータ磁石の欠陥を有している可能性がある。
図4の例においては、モータ100は負荷10を駆動させるために使用される。自動車の分野においては、負荷10として例えばポンプ、例えば燃料ポンプまたはオイルポンプ(図3には図示せず)が考えられる。さらに、負荷10は、パワーステアリングシステム(図3には図示せず)のシャフトであってよい。さらに、モータシステムは、モータ100に駆動信号を供給するモータコントローラ200を含んでいる。
上述のように、駆動信号は、位相とも称する3つの成分を有している。それらの駆動信号成分の各々は、図4において122u、122v、122wが付されている、モータ100のステータセグメントのうちの1つに供給される。位相Uに対応するステータセグメント122uには、位相Uに対応する駆動信号成分、すなわち電流IUが供給される。位相Vに対応するステータセグメント122vには、位相Vに対応する駆動信号成分、すなわち電流IVが供給される。位相Wに対応するステータセグメント122wには、位相Wに対応する駆動信号成分、すなわち電流IWが供給される。
図示の例において、モータコントローラ200は、マイクロコントローラ210、プリドライバ220、出力段230、駆動信号成分IU、IV、IWの各々に関する各電流センサ240u、240v、240w、およびロータ110(図4には図示していないが、図1および図2には示されている)の角度位置を検出するための角度センサ250を含んでいる。角度センサ250は、当業者には公知であるような、例えば1つまたは複数のホールデバイス、1つまたは複数の巨大磁気抵抗(GMR:Giant Magneto-Resistance)デバイス、1つまたは複数のトンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling Magneto-Resistance)デバイス、メカニカルエンコーダ、磁気レゾルバなどを基礎とするものであってよい。
さらに下記において説明するように、角度センサ250は、ロータ110の角度位置を、ロータ110の1回転にわたり一義的に分解することができるものであってもよい。換言すれば、ロータの角度位置を、ロータ110の1回転にわたり一義的に求めることができる。角度センサ250によって測定されたようなロータ110の角度位置は、以下では測定されたロータ角度φmと記す。下記においてより詳細に説明するように、モータコントローラ200は、測定されたロータ角度φの関数として駆動信号成分IU、IV、IWを生成することができる。
図示されているように、マイクロコントローラ210は、測定されたロータ角度φm(測定された角度位置とも記す)を、各位相U、V、Wに関する相応の制御信号XU、XV、XWを生成するための入力パラメータとして使用する。制御信号XU、XV、XWは、各駆動信号成分IU、IV、IWに関するそれぞれの目標値を示すことができる。測定されたロータ角度φmは、駆動信号成分IU、IV、IWから成る電流ベクトルの回転を達成するために、それらの目標値の制御に使用される。
さらに図示されているように、プリドライバ段220は、駆動信号IU、IV、IWを目標値に正確に制御するために、電流センサ240からのフィードバックを使用することができる。このようにして、例えば、ステータ巻線121u、121v、121wのインダクタンスによって惹起される遅延を考慮することができる。位相U、V、Wに関するプリドライバ段220の出力信号には、それぞれXUP、XVP、XWPが付されている。プリドライバ段220の出力信号XUP、XVP、XWPを、要求される電力レベルに増幅し、それによって駆動信号成分IU、IV、IWを得るために出力段230を使用することができる。
ロータ磁場に対して相対的なステータ磁場の向きのミスアライメントを補償するために、モータコントローラ200には、補正/較正回路260および較正データメモリ270が設けられている。較正データメモリ270は、駆動信号に応じた、ロータ110の実際の角度位置と、駆動信号に応じた、ロータ110の期待される角度位置(すなわち理想的なモータの角度位置)と、の関係性を示す上述の較正データを記憶する。図4の例においては、較正回路260が、測定されたロータ角度φmからロータ110の補正された角度位置φcを計算するために、較正データメモリ270に記憶されている較正データを使用する。続いて、補正された角度位置φcに基づいて、モータコントローラ200は、例えば駆動信号によって生じたステータ磁場が補正された角度位置φcに従って回転される、下記において考察するベクトル制御アルゴリズムを使用して、モータ100に対する駆動信号を生成する。
図5は、モータコントローラ200によって生成された、駆動信号成分IU、IV、IWを概略的に示す。ここで、図5においては図面を見やすくするために、プリドライバ段220によって導入される、駆動信号に対するあらゆる変更は省略されていることを言及しておく。
見て取れるように、図示の例においては、駆動信号成分IU、IV、IWがそれぞれ、ロータ110の補正された角度位置φcの正弦関数を基礎としており、また相互に位相が120°ずらされている。例えば、駆動信号を以下のように表すことができる:
I_U=A sin(φ_c)、 (1)
I_V=A sin(φ_c+120°)、かつ (2)
I_W=A sin(φ_c+240°)、 (3)
ここで、Aは、マイクロコントローラ210、プリドライバ220、および出力段230によって制御することができる振幅パラメータを表す。
ロータ110が回転している間に、モータコントローラ200は、角度センサ250によって測定されるような測定されたロータ角度φmに依存して、特に測定されたロータ角度φmから計算された補正された角度位置φcに依存して、駆動信号成分IU、IV、IWを継続的に調整する。
補正された角度位置φcに対する駆動信号の依存性は、ロータ磁場の回転と同期するステータ磁場の回転を提供する。較正データに基づいた、測定された角度位置φcの補正は、ステータ巻線またはロータ磁石の欠陥に起因するミスアライメントを少なくとも部分的に補償する。このようにして、ステータ磁場がロータ110のq軸に沿って整列されている向きを有することを達成することができる。このようにして、ロータ110におけるトルクを最大にすることができる。
図6は、較正プロシージャに関して使用することができるセットアップおよび1つの実施形態による例示的な較正結果、すなわち較正データがどのように取得されるかの例を示す。較正プロシージャ中に、駆動信号がモータ100に適用され、駆動信号の特定の状態に応じてロータ110によって達成されるロータ角度φmが、角度センサ250を使用して測定される。続いて、角度ミスアライメントΔφを、期待される角度位置φeと実際に測定されたロータ角度φmとの差異として求めることができる。期待される角度位置φeは、モータ100の理想的な実現形態を想定した場合の、駆動信号の状態に応じた、ロータ110に対して期待される角度位置に対応する。
図6には、期待される角度位置φeが、モータ100の理想的な実現形態を想定した場合のステータ電流ベクトルISI(IS)の向きによって表されている。実際に測定されたロータ角度φmは、ベクトルRによって示されている。これらの測定を、駆動信号の種々の状態に関して実行することができる。駆動信号の各状態は、期待される種々の角度位置φeに対応し、またその駆動信号の各状態によって、ロータ110は実際に測定された種々のロータ角度φmに達する。したがって、角度ミスアライメントΔφを、測定されたロータ角度φmの関数として求めることができる。
位相Vの5°のミスアライメントを想定する、図6の例示的な較正結果から見て取れるように、角度ミスアライメントΔφは、測定されたロータ角度φmに応じて変化する。較正プロシージャの結果を、後に補正回路260がモータ100の通常の運転中に駆動信号を生成する際に使用するために、例えばルックアップテーブル600の形態で較正データメモリ270に記憶することができる。特に、較正データは、測定されたロータ角度φmの関数として、角度ミスアライメントΔφを示すことができる。記憶されている較正データにおいて、測定されたロータ角度φmは、駆動信号に応じた、ロータの実際の角度位置に対応し、その一方で、角度ミスアライメントΔφまたは期待されるロータ角度φeは、駆動信号に応じた、ロータ110の期待される角度位置に対する、それらの実際の角度位置の関係性を示す。
較正プロシージャの間、駆動信号IU、IV、IWが適用される状態は、駆動信号成分IU、IV、IWのうちの少なくとも1つが0である基本ベクトルに対応すると考えられ、これに対し、他の駆動信号IU、IV、IWは、同一の値、例えば単一の値を有する。駆動信号成分IU、IV、IWを正規化すると、それによってそれらの基本ベクトルは、(1,0,0)、(1,1,0)、(0,1,0)、(0,1,1)、(0,0,1)および(1,0,1)となる。理想的なモータの実現形態に関しては、それらの基本ベクトルは、0°、60°、120°、180°、240°および360°の期待されるロータ角度にそれぞれ対応することになる。較正プロシージャの間に、モータ100のロータ110は自由に移動しながら、駆動信号を静的なやり方で適用することができる。駆動信号IU、IV、IWの所定の状態に応じて、ロータ110は、ステータ磁場の向きがロータ110のd軸に整列されている位置に移動することになる。しかしながら、ステータ電流ベクトルISの向きは、ロータ110の測定された向きから偏差する可能性がある。このことをロータの1回転にわたり段階的に達成することができる。
図6の例においては、角度ミスアライメントΔφが、駆動信号の6個の異なる状態に関して、すなわち6個の異なる角度位置に関して測定されている。これによって、図1Aおよび図2Aの例に示したような、3回対称性を有するモータの実現形態に関するミスアライメントを正確に評価することができる。
較正プロシージャは、静的に適用される基本ベクトルの使用に限定されるものではないことを言及しておく。むしろ、例えば次式に従って、ロータ110の他の期待される角度位置φeに対応する状態を有する駆動信号を生成することも可能である:
U=A sin(φe-90°) (4)
V=A sin(φe+30°)、かつ (5)
W=A sin(φe+150°)、 (6)
したがって、モータ100の運転中に駆動信号を生成するために使用されるような類似のアルゴリズムに基づいて、しかしながら静的に適用される駆動信号の状態に関してロータ110のd軸がステータ磁場に整列されることを考慮するために90°の位相シフトを伴って、較正中に使用される駆動信号のセットを生成することもでき、その一方で、モータ100の通常の運転中に、駆動信号は通常の場合、ロータ110のq軸にステータ磁場を整列することを目的として生成される。
較正中に、角度ミスアライメントΔφを、ロータ110の1回転にわたり分散しているロータ110の複数の角度位置に関して測定することができる。続けて、角度ミスアライメントΔφの中間値を、例えば近似関数によって、例えば内挿または外挿によって取得することができる。ここで、そのような近似関数は、較正中に測定されたロータ角度φmとは異なるロータ角度に関しても較正データを提供するために使用することができる。例えば、ルックアップテーブルに示されたデータの内挿または外挿によって、測定された種々のロータ角度φmの間のロータ角度に関して較正データを提供することもできる。付加的または代替的に、較正データに含まれている実際のロータ角度φmとは異なる測定されたロータ角度φmに関して補正されたロータ角度φcを計算するために、近似関数をモータ100の運転中に使用することもできる。
次に、モータ100の通常の運転中の較正データの使用をより詳細に考察する。モータ100の運転中に、較正/補正回路260は、目下測定されたロータ角度φmから補正された角度位置を計算するために較正データを使用することができる。特に、較正/補正回路260は、補正された角度位置φcを次式に従い計算するために、所定の測定されたロータ角度φにマッピングされた角度ミスアライメントΔφを使用することができる:
φc=φm+Δφ(φm) (7)
関係(7)に従い補償角度を加算することによって補正された角度位置φcを計算する代わりに、較正データが、測定されたロータ角度φmにマッピングされた期待される角度位置φeを示し、またこのマッピングに基づいて補正された角度位置φcを計算することも可能である。この場合、期待される角度位置φeを、補正された角度位置φcとして直接的に使用することも可能である。
モータ100の運転中に、目下測定されたロータ角度φmが、較正データにおいて考慮される測定されたロータ角度φmとは異なる場合には、補正/較正回路260は、較正データにおいて考慮される目下測定されたロータ角度と最も良く整合する、較正データにおいて考慮される測定されたロータ角度φmに対応する、角度ミスアライメントΔφのうちの1つを選択することができる。例えば、目下測定されたロータ角度がφm=60°である場合、補正/較正回路260は、記憶されている較正データから、φm=57.5°に対応する角度ミスアライメントΔφを選択し、目下測定されたロータ角度φmおよび選択された最も良く整合する角度ミスアライメントΔφに基づいて、補正されたロータ角度Φcを計算することができる。さらに、近似関数を使用することができ、これについては下記において説明する。
図7は、角度ミスアライメントΔφの測定値間の線形内挿を使用し、それによって任意の測定されたロータ角度φmに関する角度ミスアライメントΔφの推定値を取得する例を示す。図7の例においては、較正中に測定されたロータ角度φmに関する角度ミスアライメントΔφの値が黒い四角で示されている。他のロータ角度φmに関しては、それらの値間の線形内挿関数に基づいて、角度ミスアライメントΔφを推定することができる。ここで、他の種類の近似関数、例えば較正中に測定されたデータについての正弦波近似も使用できることを言及しておく。
さらに較正は、期待されるロータ角度φeに関して、例えば1°以下の小さいステップ幅に対応する駆動信号の状態に基づいた測定値を使用することによって、角度ミスアライメントΔφの測定値の非常に細かい粒度を使用することもできる。細粒度マッピングの相応の例が図8に示されており、この図において、角度ミスアライメントΔφは、測定されたロータ角度φmの関数として、正弦波状に円滑に変化している。
ミスアライメントの較正および補償を、図2Aおよび図2Bの例のように、2つより多くのロータ極の組を有するモータ100の実現形態に関しても行うことができる。この場合、ロータ110の機械的な1回転は、ステータ電流ベクトルISのn回転に対応することになる。このことを、測定された機械的なロータ角度φmのn倍に対応する電気的なロータ角度φmと、期待される機械的なロータ角度φeのn倍に対応する、相応に期待される電気的なロータ角度φeと、を定義することによって考慮することができる。
図9は、3組のロータ極を想定したシナリオに関する較正結果の一例を示す。この場合、期待される機械的なロータ角度φeと、この期待される機械的なロータ角度φeの3倍(モジュロ360°)である、期待される電気的なロータ角度Φeと、を区別することができる。さらに、測定された機械的なロータ角度φm(モジュロ360°)の3倍に対応するものとして、測定された電気的な角度Φeを定義することができる。さらに、機械的な角度ミスアライメントΔφの3倍に対応するものとして、電気的な角度ミスアライメントΔΦを定義することができる。
図9の例から見て取ることができるように、ロータ110の機械的な1回転にわたり、駆動信号成分IU、IV、IWによって規定されるステータ電流ベクトルISおよび電気的なロータ角度Φe、Φmが3回転している。図9には、電気的なロータ角度Φe、Φmおよびステータ電流ベクトルISのそれらの反復パターンは破線で区切られている。図9の例においては、ロータ110の機械的な1回転にわたり、角度ミスアライメントΔφが、電気的なロータ角度Φe、Φmおよびステータ電流ベクトルISの回転毎に異なる特性を示している。これは、図2Bの例に示したようなロータ極の組のミスアライメントに起因すると考えられる。モータ100の較正中に、測定されたロータ角度φmがロータ110の機械的な1回転にわたり一義的に分解される場合には、ロータ110の機械的な1回転内のそれらの変動を効果的に考慮することができる。
図10は、1つの実施形態によるモータ制御をさらに説明するためのブロック図を示す。特に、図10はモータ100に関する駆動信号を生成するために使用することができるベクトル制御回路を示す。図10の例においては、モータ100がパワーステアリングシステムの一部であることを想定する。概略的に示されているように、パワーステアリングシステムは、トーションバー1002を介して、車両の少なくとも1つの操舵輪1005を制御するために使用されるステアリングシャフト1003に連結されているステアリングホイール1001を含んでいる。モータ100は、ステアリングシャフト1003に付加的な出力を供給するために使用される。図10の例においては、モータ100が、上記において説明したように、測定されたロータ角度φに基づいて制御される。ロータ角度φmは、角度センサ1011によって測定される。さらに、モータ100は、ステアリングホイール1001に接続されているトルクセンサ1012から供給されるようなトルク要求Tsteerおよび各駆動信号成分IU、IV、IWの電流を検出する電流センサ1013、1014、1015から供給されるような電流フィードバックに基づいて制御される。
図示されているように、モータ100の運転中に、目下測定されたロータ角度φmが、角度補正ブロック1030に供給される。上記において説明したような較正プロシージャの結果を使用して、角度補正ブロック1030は、補正されたロータ角度φcを、測定されたロータ角度φmから計算する。この計算を、測定されたロータ角度φmにマッピングされた補償角度Δφを加算することによって、式(7)に基づいて達成することができる。
図10のベクトル制御回路においては、測定された電流がクラーク変換ブロック1040に供給され、このクラーク変換ブロック1040は、3次元座標空間から、直交する2つの座標IαおよびIβを使用した2次元座標空間への変換を達成する。直交する座標IαおよびIβは、パーク変換ブロック1050に供給され、このパーク変換ブロック1050は、補正されたロータ角度φcを入力として使用し、また座標IαおよびIβの、補正されたロータ角度φcによって回転された座標系への変換を達成する。その結果、パーク変換ブロックは、ロータのd軸に整列された第1の座標Idおよびロータ110のq軸に整列された第2の座標Iqを供給する。
座標IdおよびIqは続いて、外部制御ブロック1060、Iq座標に関するPI(比例積分)制御ブロック1061、およびId座標に関するPI制御ブロック1062を基礎とする制御アルゴリズムにおけるフィードバックとして使用される。外部制御ブロック1060は、トルク要求Tsteerと基準トルクTref(例えばTref=0の基準トルク)との差異を、Iq座標に関する目標値Iq,setを設定するための入力として使用する。Iq座標に関するPI制御ブロック1061は、Iq座標に関する目標値Iq,setとIq座標に関するフィードバックとの差異を、相応の出力電圧Vqを設定するために使用する。Id座標に関するPI制御ブロック1062は、Id座標に関する目標値Id,setとId座標に関するフィードバックとの差異を、相応の出力電圧Vdを設定するために使用する。ロータのq軸に整列されたステータフィールドベクトルを維持することを考慮して、目標値Id,setは0である。出力電圧VdおよびVqは、補正されたロータ角度φcに従い回転する座標系において定義される。
PI制御ブロック1061、1062の出力電圧VdおよびVqは、逆パーク変換ブロック1070に供給され、この逆パーク変換ブロック1070は、非回転座標VαおよびVβへの変換を達成する。パーク変換ブロック1050と同様に、逆パーク変換ブロック1070は、補正されたロータ角度φcを入力として使用する。逆パーク変換ブロック1070の演算によって、駆動信号成分IU、IV、IWの上述の正弦波状の変化がもたらされる。
座標VαおよびVβは、デカルト座標から極座標への変換ブロック1080に供給され、このブロック1080は、モータ100に対する駆動信号IU、IV、IWを出力するSVM(空間ベクトル変調)およびPWM(パルス幅変調)ブロック1090の入力として使用される極座標Θおよび|U|の形態の出力信号を供給する。SVM/PWMブロック1090が入力としてデカルト座標を使用することができる場合には、デカルト座標から極座標への変換ブロック1080を省略することもできる。角度補正ブロック1030に基づいて、駆動信号IU、IV、IWは、ステータ巻線またはロータ極の潜在的なミスアライメントに関係なく、ステータ磁場をロータ磁場に同期させて回転させる。
図11Aは、上記のようなコンセプトに基づいて、ECモータを運転させるために使用することができる方法を説明するためのフローチャートを示す。ECモータは、例えば、上述のモータ100に対応するものであってよい。図11Aの方法を、上述のモータコントローラ200のようなモータコントローラによって実施することができる。
1110においては、駆動信号がモータに供給される。このことは、モータ駆動回路によって、例えば図4のマイクロコントローラ210、プリドライバ220、および出力段230によって、または図10に示したような制御ブロック1040、1050、1060、1061、1062、1070、1080、1090によって達成することができる。
駆動信号は、駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データに基づいて制御される。この関係性は、期待される角度位置と実際の角度位置との差異に関して表すことができるか、または期待される角度位置の、実際の角度位置へのマッピングに関して表すことができる。
較正データは、ロータの複数の角度位置を含むことができる。駆動信号に応じた、モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、較正データは、各実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示すことができる。モータのn回回転対称性に関して、複数の異なる角度位置の数は少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である。ここで、モータのn回対称性は、図1および図2を参照して説明したような、モータのステータのn回対称性および/またはモータのロータのn回対称性に対応すると考えられる。モータのステータの対称性とロータの対称性が異なるレベルの場合には、モータのn回対称性を、ステータおよびロータのうち、より高い対称性レベルを有している方によって定義することができる。
駆動信号を、ロータの測定された角度位置に基づいて制御することができる。1120において、ロータの測定された角度位置を受信することができる。ロータの測定された角度位置を、ロータの1回転にわたりその測定された角度位置を一義的に分解するように構成されているセンサ素子から受信することができる。例えば、測定された角度位置を、上述の角度センサ250または上述の角度センサ1011から受信することができる。
1130においては、補正された角度位置を、較正データによって示された関係性に基づいて計算することができる。補正された角度位置は、例えば上述の関係(4)を使用して、較正データによって示された補償角度を、測定された角度位置に加算することによって計算することができる。補償角度は、期待される角度位置と実際の角度位置との差異に相当すると考えられる。
1140においては、補正された角度位置に基づいて駆動信号を制御することができる。この制御には、補正された角度位置に基づいてベクトル回転を行うことを含むことができる。
較正データがロータの複数の角度位置を含む場合には、モータのロータの測定された角度位置に最も良く整合する、複数の異なる実際の角度位置のうちの1つに関して示された関係性に基づいて、駆動信号を制御することができる。
複数の異なる実際の角度位置から偏差する、モータのロータの測定された角度位置に関して、本方法は、較正データによって示された関係性のうちの少なくとも一部の近似関数(例えば内挿)を求め、測定された角度位置における近似関数の値に基づいてモータ駆動回路を制御することを含むことができる。
図11Bは、図11Aの方法に従い動作するように構成されているモータコントローラ1150を説明するためのブロック図を示す。モータコントローラ1150は、図4または図10に示したようなアーキテクチャを基礎とすることができる。図示されているように、モータコントローラ1150は、ECモータ1160を制御するために使用される。モータ1160は、例えば、上述のモータ100に対応するものであってよい。センサ素子1170は、モータ1160のロータの測定された角度位置φmを供給する。センサ素子1170は、例えば、上述の角度センサ250または1011に対応するものであってよい。
モータコントローラ1150には、モータ駆動回路1151、制御回路1152、および較正データメモリ1153が設けられている。
モータ駆動回路1151は、モータ1160に駆動信号を供給するように構成されている。制御回路は、較正データに基づいて、モータ駆動回路1151を制御するように構成されている。較正データメモリ1153は、較正データを記憶するために使用することができる。上述のように、較正データは、駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す。さらに図示されているように、モータコントローラ1150は、測定された角度位置φmを受信するように構成されている入力部を有している。制御回路1152を、測定された角度位置φmから補正された角度位置φcを計算するように構成することができる。さらに図示されているように、制御回路1152は続いて、補正された角度位置φcに基づいて、モータ駆動回路1151を制御することができる。
図12Aは、上述のようなコンセプトに基づいて、ECモータを較正するために使用することができる方法を説明するためのフローチャートを示す。特に、図12の方法を、上述の較正データを取得するために使用することができる。ECモータは、例えば、上述のモータ100に対応するものであってよい。図12Aの方法を、上述のモータコントローラ200のようなモータコントローラによって実施することができる。しかしながら、一部のシナリオにおいては、図12Aの方法を、モータコントローラとは別個の較正装置によって、例えば最終的な製造段階において使用される、例えばモータコントローラを備えたモータを組み立てた後に使用されるテストシステムのコンポーネントによって実施することも考えられる。
1210においては、モータに供給される駆動信号が制御される。特に、駆動信号を1つまたは複数の状態に制御することができる。そのような状態の例は、上述の基本ベクトルである。駆動信号を、モータ駆動回路から、例えば図4のマイクロコントローラ210、プリドライバ220、および出力段230から、または図10に示したような制御ブロック1040、1050、1060、1061、1062、1070、1080、1090から供給することができる。
1220においては、駆動信号に応じた、モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置が受信される。一部のシナリオにおいては、駆動信号の異なる状態に応じた、モータのロータの複数の測定された角度位置を受信することができる。駆動信号の異なる状態は、例えば、図6に関連させて説明したような基本ベクトルに対応するものであってよい。ロータの測定された角度位置を、ロータの1回転にわたりその測定された角度位置を一義的に分解するように構成されているセンサ素子から受信することができる。例えば、測定された角度位置を、上述の角度センサ250または上述の角度センサ1011から受信することができる。
1230においては、較正データが、1220において受信した少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて求められる。較正データは、駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す。この関係性は、期待される角度位置と実際の角度位置との差異に関して表すことができるか、または期待される角度位置の、実際の角度位置へのマッピングに関して表すことができる。
モータのロータの複数の測定された角度位置が1220において受信されると、較正データを複数の測定された角度位置から求めることができる。この場合、較正データは、駆動信号に応じた、モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、各実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示すことができる。モータのn回回転対称性に関して、複数の異なる角度位置の数は少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である。
一部のシナリオにおいては、実際の角度位置のうちの少なくとも1つが、測定された角度位置から偏差する。この少なくとも1つの実際の角度位置に関して、測定された角度位置のうちの少なくとも一部に基づいて、近似関数を求めることができる。近似関数は、例えば、測定された角度位置のうちの少なくとも一部の内挿または外挿を基礎とすることができる。続いて、近似関数に基づいて、実際の角度位置と、相応に期待される角度位置と、の関係性を求めることができる。
図12Bは、図12Aの方法に従い動作するように構成されているモータ較正装置1250を説明するためのブロック図を示す。モータ較正装置1250は、モータコントローラの一部、例えば図4、図10、または図11Aに関連させて説明したようなモータコントローラの一部であってよい。しかしながら、最終的な製造段階において使用される、例えばモータコントローラを備えたモータを組み立てた後に使用されるテストシステムのコンポーネントによって、モータコントローラとは別個のモータ較正装置を実施することも考えられる。
図示されているように、モータ較正装置1250は、ECモータ1260を較正するために使用される。モータ1260は、例えば、上述のモータ100または1160に対応するものであってよい。センサ素子1270は、モータ1260のロータの測定された角度位置φmを供給する。センサ素子1270は、例えば、上述の角度センサ250、1011、または1170に対応するものであってよい。モータ駆動回路1280は、モータ1260に駆動信号を供給するために使用される。モータ駆動回路1280は、例えばモータコントローラの一部、例えば図4、図10、または図11Aに関連させて説明したようなモータコントローラの一部であってよい。
モータ較正装置1250には、制御回路1251、較正回路1252、および較正データメモリ1253が設けられている。
制御回路1251は、モータ1260に供給される駆動信号を制御するように構成されている。特に、制御回路は、モータ駆動回路1280に駆動信号の1つまたは複数の異なる状態、例えば図6に関連させて説明したような基本ベクトルを生成させることができる。
較正回路1252は、駆動信号に応じた、ロータの少なくとも1つの測定された角度位置φmを受信し、その少なくとも1つの測定された角度位置φmに基づいて較正データを求めるように構成されている。上述のように、較正データは、駆動信号に応じた、ロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す。較正回路1252は、続いて、較正データメモリ1253に較正データを記憶することができる。
幾つかの非限定的な実施形態は、以下の例によって提供される:
例1
モータコントローラにおいて、
駆動信号を、電子整流モータに供給するように構成されているモータ駆動回路と、
駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データに基づいて、モータ駆動回路を制御するように構成されている制御回路と、を含んでいる、
モータコントローラ。
例2
さらに、
モータのロータの測定された角度位置を受信するように構成されている入力部を有しており、
制御回路は、
-較正データによって示された関係性に基づいて、測定された角度位置から補正された角度位置を計算し、
-補正された角度位置に基づいて、モータ駆動回路を制御する、
ように構成されている、
例1によるモータコントローラ。
例3
制御回路は、較正データによって示された補償角度を、測定された角度位置に加算することによって、補正された角度位置を計算するように構成されており、
補償角度は、期待される角度位置と実際の角度位置との差異に相当する、
例2によるモータコントローラ。
例4
駆動信号に応じた、モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、較正データは、各実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示す、
例1から3のいずれか1つによるモータコントローラ。
例5
制御回路は、モータのロータの測定された角度位置に最も良く整合する、複数の異なる実際の角度位置のうちの1つに関して示された関係性に基づいて、モータ駆動回路を制御するように構成されている、
例4によるモータコントローラ。
例6
複数の異なる実際の角度位置から偏差する、モータのロータの測定された角度位置に関して、制御回路は、
-較正データによって示された関係性のうちの少なくとも一部の近似関数を求め、
-測定された角度位置における近似関数の値に基づいてモータ駆動回路を制御する、
ように構成されている、
例4によるモータコントローラ。
例7
モータのn回回転対称性に関して、複数の異なる実際の角度位置の数は少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
例4から6のいずれか1つによるモータコントローラ。
例8
さらに、較正回路を含んでおり、
較正回路は、
-駆動信号に応じた、モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信し、-少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、較正データを求める、
ように構成されている、
例1から7までのいずれか1つによるモータコントローラ。
例9
さらに、
測定された角度位置を、ロータの1回転にわたり一義的に分解するように構成されているセンサ素子を含んでいる、
例1から8までのいずれか1つによるモータコントローラ。
例10
モータ較正装置において、
電子整流モータに供給される駆動信号を制御するように構成されている制御回路と、
較正回路と、を含んでおり、
較正回路は、
-駆動信号に応じた、モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信し、
-少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、駆動信号に応じた、ロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データを求める、
ように構成されている、
モータ較正装置。
例11
較正回路は、
-駆動信号の異なる状態に応じた、モータのロータの複数の測定された角度位置を受信し、
-駆動信号に応じた、モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、各実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示すために、測定された角度位置から較正データを求める、
ように構成されている、
例10によるモータ較正装置。
例12
実際の角度位置のうちの少なくとも1つは、測定された角度位置から偏差し、この少なくとも1つの実際の角度位置に関して、較正回路は、
-測定された角度位置のうちの少なくとも一部に基づいて近似関数を求め、
-近似関数に基づいて、実際の角度位置と、相応に期待される角度位置と、の関係性を求める、
ように構成されている、
例11によるモータ較正装置。
例13
モータのn回回転対称性に関して、複数の異なる実際の角度位置の数は少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
例11または12によるモータ較正装置。
例14
さらに、
測定された角度位置を、ロータの1回転にわたり一義的に分解するように構成されているセンサ素子を含んでいる、
例10から13のいずれか1つによるモータ較正装置。
例15
モータを制御するための方法において、
-駆動信号を電子整流モータに供給するステップと、
-駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データに基づいて駆動信号を制御するステップと、
を備えている、
モータを制御するための方法。
例16
-モータのロータの測定された角度位置を受信するステップと、
-較正データによって示された関係性に基づいて、測定された角度位置から補正された角度位置を計算するステップと、
-補正された角度位置に基づいて、駆動信号を制御するステップと、
を備えている、
例15による方法。
例17
-較正データによって示された補償角度を、測定された角度位置に加算することによって、補正された角度位置を計算するステップを備えており、
補償角度は、期待される角度位置と実際の角度位置との差異に相当する、
例16による方法。
例18
測定された角度位置を、モータのロータの1回転にわたり一義的に分解する、
例16または17による方法。
例19
駆動信号に応じた、モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、較正データは、各実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示す、
例15から18のいずれか1つによる方法。
例20
-モータのロータの測定された角度位置に最も良く整合する、複数の異なる実際の角度位置のうちの1つに関して示された関係性に基づいて、駆動信号を制御するステップを備えている、
例19による方法。
例21
複数の異なる実際の角度位置から偏差する、モータのロータの測定された角度位置に関して、較正データによって示された関係性のうちの少なくとも一部の近似関数を求め、測定された角度位置における近似関数の値に基づいて駆動信号を制御するステップを備えている、
例19による方法。
例22
モータのn回回転対称性に関して、複数の異なる角度位置の数は少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
例19から21のいずれか1つによる方法。
例23
モータを較正するための方法において、
-電子整流モータに供給される駆動信号を制御するステップと、
-駆動信号に応じた、モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信するステップと、
-少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データを求めるステップと、
を備えている、
モータを較正するための方法。
例24
-駆動信号の異なる状態に応じた、モータのロータの複数の測定された角度位置を受信するステップと、
-駆動信号に応じた、モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、各実際の角度位置と、駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示すために、複数の測定された角度位置から較正データを求めるステップと、
を備えている、
例23による方法。
例25
実際の角度位置のうちの少なくとも1つは、測定された角度位置から偏差し、少なくとも1つの実際の角度位置に関して、方法は、
-測定された角度位置のうちの少なくとも一部に基づいて近似関数を求めるステップと、
-近似関数に基づいて、実際の角度位置と、相応に期待される角度位置と、の関係性を求めるステップと、
を備えている、
例24による方法。
例26
モータのn回回転対称性に関して、複数の異なる角度位置の数は少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
例24または25による方法。
例27
少なくとも1つの測定された角度位置を、モータのロータの1回転にわたり一義的に分解する、
例23から26のいずれか1つによる方法。
上述のコンセプトおよび実施形態は、種々の修正を実現できると解するべきである。例えば、それらのコンセプトを、ロータ角度の測定のために使用される角度センサを含んでいるモータコントローラにおいて、またはロータ角度の測定に使用される外部の角度センサに接続するためのインタフェースを有しているモータコントローラにおいて実現することができる。さらに、説明したコンセプトを、種々の種類のモータに関して、またそのようなモータの使用に関して適用することができ、そのようなモータとして、例えばオイルポンプ、燃料ポンプ、ワイパ、暖房システムまたは空調システム、電気ターボドライブ、ハイブリッドターボドライブ、電気ダンパシステム、または電気ブレーキブースタにおいて使用されるモータが挙げられる。さらに、説明したコンセプトは、自動車以外のシナリオ、例えばロボットまたは家庭用用途にも適用することができる。さらには、説明した制御回路を、ハードワイヤード回路に基づいて、プログラミング可能なプロセッサ回路、例えばマイクロコントローラに基づいて、特定用途向け集積回路(ASIC)に基づいて、またはそれらの組み合わせに基づいて実現することができることを言及しておく。

Claims (13)

  1. モータコントローラにおいて、
    駆動信号を、電子整流モータに供給するように構成されているモータ駆動回路と、
    モータのロータが一定の角速度で回転しているときの、前記駆動信号に応じた、モータのロータの実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データに基づいて、前記モータ駆動回路を制御するように構成されている制御回路と、
    を含んでおり、
    前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、前記較正データは、各実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、前記理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示し、
    前記モータの相数nに関して、前記複数の異なる実際の角度位置の数は、少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
    モータコントローラ。
  2. 前記モータコントローラは、前記モータの前記ロータの測定された角度位置を受信するように構成されている入力部をさらに有しており、
    前記制御回路は、
    前記較正データによって示された前記関係性に基づいて、前記測定された角度位置から補正された角度位置を計算し、
    前記補正された角度位置に基づいて、前記モータ駆動回路を制御する、
    ように構成されている、
    請求項1記載のモータコントローラ。
  3. 前記制御回路は、前記較正データによって示された補償角度を、前記測定された角度位置に加算することによって、前記補正された角度位置を計算するように構成されており、
    前記補償角度は、前記期待される角度位置と前記実際の角度位置との差異に相当する、
    請求項2記載のモータコントローラ。
  4. 前記モータコントローラは、さらに較正回路を含んでおり、
    前記較正回路は、
    前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信し、
    前記少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、前記較正データを求める、
    ように構成されている、
    請求項1記載のモータコントローラ。
  5. 前記モータコントローラは、前記測定された角度位置を、前記ロータの1回転にわたり一義的に分解するように構成されているセンサ素子をさらに含んでいる、
    請求項2記載のモータコントローラ。
  6. モータ較正装置において、
    電子整流モータに供給される駆動信号を制御するように構成されている制御回路と、
    較正回路と、を含んでおり、
    前記較正回路は、
    駆動信号に応じた、前記モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信し、
    モータのロータが一定の角速度で回転しているときの、前記少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、前記駆動信号に応じた、前記ロータの実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データを求める、
    ように構成されており、
    前記較正回路は、
    前記駆動信号の異なる状態に応じた、前記モータのロータの複数の測定された角度位置を受信し、
    前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、各実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、前記理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示すために、前記測定された角度位置から前記較正データを求める、
    ように構成されており、
    前記モータの相数nに関して、前記複数の異なる実際の角度位置の数は、少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
    モータ較正装置。
  7. 前記モータ較正装置は、前記測定された角度位置を、前記ロータの1回転にわたり一義的に分解するように構成されているセンサ素子をさらに含んでいる、
    請求項6記載のモータ較正装置。
  8. モータを制御するための方法において、前記方法は、
    駆動信号を電子整流モータに供給するステップと、
    モータのロータが一定の角速度で回転しているときの、前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データに基づいて前記駆動信号を制御するステップと、
    を備えており、
    前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、前記較正データは、各実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、前記理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示し、
    前記モータの相数nに関して、複数の異なる角度位置の数は、少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
    モータを制御するための方法。
  9. 前記方法は、
    前記モータのロータの測定された角度位置を受信するステップと、
    前記較正データによって示された前記関係性に基づいて、前記測定された角度位置から補正された角度位置を計算するステップと、
    前記補正された角度位置に基づいて、駆動信号を制御するステップと、
    を備えている、
    請求項8記載の方法。
  10. 前記方法は、前記較正データによって示された補償角度を、前記測定された角度位置に加算することによって、前記補正された角度位置を計算するステップを備えており、
    前記補償角度は、前記期待される角度位置と前記実際の角度位置との差異に相当する、
    請求項9記載の方法。
  11. 前記測定された角度位置を、前記モータのロータの1回転にわたり一義的に分解する、
    請求項9記載の方法。
  12. モータを較正するための方法において、前記方法は、
    電子整流モータに供給される駆動信号を制御するステップと、
    前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの少なくとも1つの測定された角度位置を受信するステップと、
    モータのロータが一定の角速度で回転しているときの、前記少なくとも1つの測定された角度位置に基づいて、前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、理想的なモータのロータの期待される角度位置と、の関係性を示す較正データを求めるステップと、
    を備えており、
    前記方法は、
    前記駆動信号の異なる状態に応じた、前記モータのロータの複数の測定された角度位置を受信するステップと、
    前記駆動信号に応じた、前記モータのロータの複数の異なる実際の角度位置の各々に関して、各実際の角度位置と、前記駆動信号に応じた、前記理想的なモータのロータの相応に期待される角度位置と、の関係性を示すために、前記複数の測定された角度位置から前記較正データを求めるステップと、
    をさらに備えており、
    前記モータの相数nに関して、複数の異なる角度位置の数は、少なくともmであり、ここでm/nは正の整数である、
    方法。
  13. 前記少なくとも1つの測定された角度位置を、前記モータのロータの1回転にわたり一義的に分解する、
    請求項12記載の方法。
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