JP7196611B2 - 払拭方法、及び払拭装置 - Google Patents
払拭方法、及び払拭装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7196611B2 JP7196611B2 JP2019001463A JP2019001463A JP7196611B2 JP 7196611 B2 JP7196611 B2 JP 7196611B2 JP 2019001463 A JP2019001463 A JP 2019001463A JP 2019001463 A JP2019001463 A JP 2019001463A JP 7196611 B2 JP7196611 B2 JP 7196611B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiping
- wiping member
- liquid
- forming surface
- nozzle forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Description
本実施形態の払拭部材は、ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドにおけるノズル形成面に対し、接触することでノズル形成面を払拭する払拭部材である。なお、本実施形態において「払拭」とは、払拭部材及びノズル形成面を接触させつつ、払拭部材と液体吐出ヘッドを相対移動させることを示す。本実施形態の払拭部材を用いてノズル形成面を払拭することにより、例えば、ノズル形成面を長時間キャッピングすることで生じるキャップ跡等の液体固着物をノズル形成面から除去することができる。また、例えば、空吐出することで生じるノズルから溢れ出た液体等の余剰液体を吸収することでノズル形成面から除去することができる。
まず、払拭部材を1cm四方の形状で切り出し、その断面をレーザー顕微鏡で観察し、表面の垂直方向における払拭部材の厚みtを得る。次に、厚みtから特定される第一の領域において、5ヶ所の断面画像を撮影し、各画像中における「空隙部分の占める面積/払拭部材の面積」を計算することにより空隙率を算出し、5つの空隙率の平均を平均空隙率P1とする。そして、P1と同様にして、第二の領域の断面画像から平均空隙率P2を求め、第三の領域の断面画像から平均空隙率P3を求める。なお、「払拭部材の面積」は、払拭部材の材質が占める面積と払拭部材の空隙部分が占める面積との和である。また、厚みtは、レーザー顕微鏡以外に、マイクロメータ、レーザー変位計などで測定してもよい。
本実施形態の払拭装置は、上記の払拭部材を有し、ノズル形成面に対して払拭部材を接触させることでノズル形成面を払拭する。また、払拭装置は、必要に応じて、払拭部材に対して洗浄液を付与する洗浄液付与手段を有する。
洗浄液は、有機溶剤、水、及び界面活性剤などを含有し、表面張力が35mN/m以下であることが好ましい。洗浄液をシート状払拭部材320に付与してから払拭することで、ノズル形成面に形成された液体固着物の粘性が低下し除去が容易になる。例えば、画像形成装置を長時間待機させたことにより生じたノズル形成面における液体固着物の一例であるインク固着物に対しては、洗浄液をシート状払拭部材320に付与し、このシート状払拭部材320でノズル形成面を複数回又は一定時間以上払拭することが好ましい。
洗浄液に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
多価アルコール類の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,4-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,3-ヘキサンジオール、2,5-ヘキサンジオール、1,5-ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、エチル-1,2,4-ブタントリオール、1,2,3-ブタントリオール、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール、ペトリオール等が挙げられる。
多価アルコールアルキルエーテル類としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。
多価アルコールアリールエーテル類としては、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
含窒素複素環化合物としては、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-ヒドロキシエチル-2-ピロリドン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、ε-カプロラクタム、γ-ブチロラクトン等が挙げられる。
アミド類としては、ホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、3-メトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド、3-ブトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド等が挙げられる。
アミン類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等が挙げられる。
含硫黄化合物類としては、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等が挙げられる。
その他の有機溶剤としては、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
グリコールエーテル化合物の具体例としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類などが挙げられる。
洗浄液における水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、洗浄液の乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましい。シリコーン系界面活性剤としては、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学などから入手できる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一般式(S-1)式で表わされる、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したものなどが挙げられる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF-618、KF-642、KF-643(信越化学工業株式会社)、EMALEX-SS-5602、SS-1906EX(日本エマルジョン株式会社)、FZ-2105、FZ-2118、FZ-2154、FZ-2161、FZ-2162、FZ-2163、FZ-2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、BYK-33、BYK-387(ビックケミー株式会社)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社)などが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、特に一般式(F-1)及び一般式(F-2)で表わされるフッ素系界面活性剤が好ましい。
上記のフッ素系界面活性剤としては市販品を使用してもよい。この市販品としては、例えば、サーフロンS-111、S-112、S-113、S-121、S-131、S-132、S-141、S-145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC-93、FC-95、FC-98、FC-129、FC-135、FC-170C、FC-430、FC-431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF-470、F-1405、F-474(いずれも、大日本インキ化学工業株式会社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN-100、FSN、FSO-100、FSO、FS-300、UR、キャプストーンFS-30、FS-31、FS-3100、FS-34、FS-35(いずれも、Chemours社製);FT-110、FT-250、FT-251、FT-400S、FT-150、FT-400SW(いずれも、株式会社ネオス社製)、ポリフォックスPF-136A,PF-156A、PF-151N、PF-154、PF-159(オムノバ社製)、ユニダインDSN-403N(ダイキン工業株式会社製)などが挙げられ、これらの中でも、Chemours社製のFS-3100、FS-34、FS-300、株式会社ネオス製のFT-110、FT-250、FT-251、FT-400S、FT-150、FT-400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF-151N及びダイキン工業株式会社製のユニダインDSN-403Nが特に好ましい。
洗浄液の25℃での粘度は、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば回転式粘度計(東機産業社製RE-80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
洗浄液の表面張力としては、25℃で、35mN/m以下が好ましく、32mN/m以下がより好ましい。
洗浄液のpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7~12が好ましく、8~11がより好ましい。
本実施形態の払拭方法は、上記の払拭部材を用い、ノズル形成面に対して払拭部材を接触させることでノズル形成面を払拭する払拭工程を含む。また、払拭方法は、必要に応じて、払拭工程の前に、払拭部材に対して洗浄液を付与する洗浄液付与工程を有する。この払拭方法について、図4を用いて説明する。
洗浄液付与工程は、シート状払拭部材320に対して、洗浄液付与ローラ430を用いて洗浄液を付与する工程である。洗浄液の付与量は30μl/cm2以下であることが好ましい。洗浄液の付与量がこの範囲であると、P2/P1が1.1以上1.4以下のとき、シート状払拭部材320をノズル形成面に接触させることで、シート状払拭部材320に付与した洗浄液が均一にノズル形成面に滲み出る。これにより、ノズル形成面に形成された液体固着物の除去が容易になる。
払拭工程は、シート状払拭部材320に洗浄液を付与した後、払拭部材をノズル形成面に押し当てながらシート状払拭部材320と記録ヘッド4が相対的に移動することでノズル形成面に付着した異物500を払拭する工程である。ノズル形成面に付着する異物500としては、ノズルからインクを吐出した際に発生するミストインクや、クリーニング等でノズルからインクを吸引したときに付着するインク、ミストインクやキャップ部材に付着したインクがノズル形成面で乾燥した固着インク、被印刷物から発生する紙粉などが挙げられる。
次の各成分を混合して攪拌し、洗浄液を作製した。なお、この洗浄液の表面張力を表面張力計(CBVP-Z型、協和界面科学株式会社製)で測定したところ、28mN/mであった。
・3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール(株式会社クラレ製) 20質量%
・ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤(商品名:WET270、エボニック・デグサ・ジャパン株式会社製) 1質量%
・イオン交換水 残量
[平均空隙率測定]
下記表1に示す構造および材質からなるシート状の払拭部材を用意した。次に、各払拭部材を1cm四方の形状で切り出し、その断面をレーザー顕微鏡(商品名:LEXT OLS4100、オリンパス社製)で観察し、表面の垂直方向における払拭部材の厚みtを得た。次に、厚みtから特定される第一の領域において、5ヶ所の断面画像を撮影し、画像解析ソフト(Image-Pro Plus、日本ローパー社製)を用いて繊維(払拭部材の材質)と隙間(空隙)に2値化した。その後、各画像中における「空隙部分の占める面積/払拭部材の面積」を計算することにより空隙率を算出し、5つの空隙率の平均である平均空隙率P1を算出した。そして、P1と同様にして、第二の領域の断面画像から平均空隙率P2を算出し、第三の領域の断面画像から平均空隙率P3を算出した。なお、「払拭部材の面積」は、払拭部材の材質が占める面積と払拭部材の空隙部分が占める面積との和である。下記表1に実施例1~13、比較例1~3の各払拭部材における平均空隙率P1、P2、P3、及びP2/P1の値を示した。なお、下記表1の実施例12における「不織布(複層)」は、複数の不織布を接着剤で結合させて得た不織布を示す。
インクジェットヘッド(MH5440、株式会社リコー製)のノズル形成面上にRICOH Pro AR インクホワイト(株式会社リコー製)を0.1ml滴下した後、15時間放置し、ノズル形成面にインクが固着したインクジェットヘッドを作製した。次に、払拭部材に洗浄液を10μl/cm2となるように付与した後、インクが固着したインクジェットヘッドのノズル形成面を払拭部材で払拭させた。払拭する際の条件は、押し当て力3N、払拭速度50mm/sとした。払拭後のノズル形成面を目視で観察することにより固着インクが除去されるまでに要した払拭回数をカウントし、下記評価基準に基づいてランク評価した。評価がC以上である場合を実用可能であると判断した。
〔評価基準〕
A:5回以下の払拭回数でノズル形成面上の固着インクが除去された
B:6回以上7回以下の払拭回数でノズル形成面上の固着インクが除去された
C:8回以上10回以下の払拭回数でノズル形成面上の固着インクが除去された
D:10回払拭を行った際にノズル形成面上の固着インクが残存していた
インクジェットヘッド(MH5440、株式会社リコー製)のノズル形成面上にRICOH Pro AR インクホワイト(株式会社リコー製)を1ml滴下し、ノズル形成面に余剰インクが付着したインクジェットヘッドを作製した。次に、払拭部材に洗浄液を10μl/cm2となるように付与した後、余剰インクが付着したインクジェットヘッドのノズル形成面を払拭部材で払拭させた。払拭する際の条件は、押し当て力3Nとした。また、払拭速度を30mm/sとした場合、50mm/sとした場合、70mm/sとした場合のぞれぞれにおいて、払拭後のノズル形成面を目視で観察することにより、余剰液体の払拭性を評価した。具体的には、下記評価基準に基づいてランク評価した。評価がC以上である場合を実用可能であると判断した。
〔評価基準〕
A:全ての払拭速度においてノズル形成面上の余剰インクが除去された
B:払拭速度を30mm/sとした場合および50mm/sとした場合においてノズル形成面上の余剰インクが除去されたが、70mm/sとした場合においては余剰インクが残存していた
C:払拭速度を30mm/sとした場合においてノズル形成面上の余剰インクが除去されたが、50mm/sとした場合および70mm/sとした場合においては余剰インクが残存していた
D:全ての払拭速度においてノズル形成面上の余剰インクが残存していた
比較例2のように平均空隙率P1が平均空隙率P2及びP3より大きい払拭部材は、液体固着物の払拭性評価において10回払拭を行っても固着インクが残存し、余剰液体の払拭性評価においては全ての払拭速度で余剰インクが残存した。
比較例3のようにP2/P1が1.4より大きい払拭部材は、余剰液体の払拭性評価において、一度払拭部材で吸収した余剰インクが再度ノズル形成面に付着し、余剰インクが残存した。
比較例4のように、平均空隙率P2が平均空隙率P1及びP3より大きい払拭部材は、余剰液体の払拭性評価においては全ての払拭速度で余剰インクが残存した。
4、4a、4b 記録ヘッド
4n ノズル
20 維持回復機構
20b ノズル形成面を払拭する機構
41 ノズル形成面
320 シート状払拭部材
400 押し当てローラ
410 送り出しローラ
420 巻き取りローラ
430 洗浄液付与ローラ
500 異物
Claims (6)
- 液体吐出ヘッドのノズル形成面を払拭する払拭部材を用いて、前記ノズル形成面を払拭する払拭工程を含む払拭方法であって、
前記払拭工程の前に、前記払拭部材に対して洗浄液を付与する洗浄液付与工程を有し、
前記洗浄液の表面張力は、35mN/m以下であり、
前記払拭部材の前記ノズル形成面と接触する表面の垂直方向における前記払拭部材の厚みをtとし、前記垂直方向における前記表面からの距離が0からt/3までの領域である第一の領域の平均空隙率をP1とし、前記距離がt/3から2t/3までの領域である第二の領域の平均空隙率をP2とし、前記距離が2t/3からtまでの領域である第三の領域の平均空隙率をP3としたときに、P1<P2<P3を満たし、
P2/P1は、1.1以上1.4以下である払拭方法。 - 前記P1は、0.60以上0.80以下である請求項1に記載の払拭方法。
- 前記払拭部材は、前記表面が不織布である請求項1又は2に記載の払拭方法。
- 前記P2/P1は、1.2以上1.3以下である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の払拭方法。
- 前記払拭部材は単層である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の払拭部方法。
- 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドのノズル形成面を払拭する払拭部材、洗浄液、および前記払拭部材に前記洗浄液を付与する洗浄液付与手段を有し、
前記洗浄液の表面張力は、35mN/m以下であり、
前記払拭部材の前記ノズル形成面と接触する表面の垂直方向における前記払拭部材の厚みをtとし、前記垂直方向における前記表面からの距離が0からt/3までの領域である第一の領域の平均空隙率をP1とし、前記距離がt/3から2t/3までの領域である第二の領域の平均空隙率をP2とし、前記距離が2t/3からtまでの領域である第三の領域の平均空隙率をP3としたときに、P1<P2<P3を満たし、
P2/P1は、1.1以上1.4以下である払拭装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US16/423,261 US10759173B2 (en) | 2018-05-30 | 2019-05-28 | Wiping member, wiping method, and wiping device |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018103160 | 2018-05-30 | ||
JP2018103160 | 2018-05-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019209680A JP2019209680A (ja) | 2019-12-12 |
JP7196611B2 true JP7196611B2 (ja) | 2022-12-27 |
Family
ID=68844528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019001463A Active JP7196611B2 (ja) | 2018-05-30 | 2019-01-08 | 払拭方法、及び払拭装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7196611B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021146623A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社リコー | 払拭装置、液体吐出装置、及び払拭方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013169787A (ja) | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2014188900A (ja) | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Seiko Epson Corp | ワイパー装置及び液体噴射装置 |
WO2015194563A1 (ja) | 2014-06-17 | 2015-12-23 | 株式会社クラレ | 吸水性積層体及びその製造方法 |
WO2016047193A1 (ja) | 2014-09-25 | 2016-03-31 | 富士フイルム株式会社 | 払拭機構、液滴吐出装置および払拭方法 |
JP2018069453A (ja) | 2016-10-24 | 2018-05-10 | 株式会社リコー | 洗浄液、インクと洗浄液のセット、洗浄方法、収容容器、及びインク吐出装置 |
US20180264826A1 (en) | 2017-03-17 | 2018-09-20 | Memjet Technology Limited | Hybrid printhead maintenance system for wiping and priming |
-
2019
- 2019-01-08 JP JP2019001463A patent/JP7196611B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013169787A (ja) | 2012-02-23 | 2013-09-02 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2014188900A (ja) | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Seiko Epson Corp | ワイパー装置及び液体噴射装置 |
WO2015194563A1 (ja) | 2014-06-17 | 2015-12-23 | 株式会社クラレ | 吸水性積層体及びその製造方法 |
WO2016047193A1 (ja) | 2014-09-25 | 2016-03-31 | 富士フイルム株式会社 | 払拭機構、液滴吐出装置および払拭方法 |
JP2018069453A (ja) | 2016-10-24 | 2018-05-10 | 株式会社リコー | 洗浄液、インクと洗浄液のセット、洗浄方法、収容容器、及びインク吐出装置 |
US20180264826A1 (en) | 2017-03-17 | 2018-09-20 | Memjet Technology Limited | Hybrid printhead maintenance system for wiping and priming |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019209680A (ja) | 2019-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9205652B2 (en) | Liquid ejection head, and image forming apparatus using the liquid ejection head | |
US11179940B2 (en) | Liquid discharging device and wiping method | |
JP7260844B2 (ja) | 印刷方法 | |
US11130343B2 (en) | Wiping device, liquid discharging device, and wiping method | |
JP7196611B2 (ja) | 払拭方法、及び払拭装置 | |
US10759173B2 (en) | Wiping member, wiping method, and wiping device | |
JP7003602B2 (ja) | 液体吐出装置、及び液体吐出方法 | |
JP7115298B2 (ja) | 払拭部材、払拭装置、液体吐出装置、及び払拭方法 | |
US20220379619A1 (en) | Liquid discharge apparatus and method for wiping liquid discharge unit | |
US20200254472A1 (en) | Liquid discharging device and wiping method | |
JP7196565B2 (ja) | 払拭装置、液体吐出装置、及び払拭方法 | |
JP7404814B2 (ja) | 液体吐出装置、及び払拭方法 | |
JP2022181616A (ja) | 液体吐出装置及び液体吐出手段の払拭方法 | |
JP2023018150A (ja) | 払拭装置、液体吐出装置、及び払拭方法 | |
JP2021084244A (ja) | 液体吐出装置 | |
JP6997965B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2022067323A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2021171930A (ja) | 印刷装置及び印刷方法 | |
JP2022181621A (ja) | 液体吐出ヘッドの払拭装置、液体吐出ヘッドの払拭方法、及び液体吐出装置 | |
EP4031378A1 (en) | Wiping method and image forming apparatus | |
JP2020082587A (ja) | 液体吐出装置、及び払拭方法 | |
CN115279594A (zh) | 擦拭装置,液体排出装置及擦拭方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210916 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221025 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221128 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7196611 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |