JP7193086B2 - 収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、収納構造に関する。
従来、屋内上部の未使用空間を収納部や小部屋といったロフト空間として使用する場合に、屋内下部に設置された階段状収容棚をロフト空間への昇降手段として使用する収納構造が知られている。
下記特許文献1には、下階の床の床高さから上階の床の床高さに亘って積み重ねられ、かつ両側面を室内の壁面によってスライド可能に支持される直方体状の複数段の収容箱からなる収容棚兼用階段が開示されている。昇降時には、収容箱を階段状に位置決めし、上面板を踏み板とする相当の巾の階段として使用するため、ロフト空間へ安定してスムーズに出入りすることが可能となる。また、通常時には、各収容箱を垂直に積み重ね収容棚として使用するため、小さな設置面積に納めることができる。
特開2002-294960号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の収納構造は、ロフト空間への昇降手段として階段状の収納構造を採用しているため、居室面積が限られており、収容箱(収納箱)を引き出せるスペースが確保できない場合には適用できないという問題があった。
本発明は上記事実を考慮し、狭小な空間であっても効率的に収納空間及び昇降手段を確保することができる収納構造を得ることが目的である。
第1の態様に係る収納構造は、特定の室における室高さ方向上方側かつ側方に設けられると共に、当該室と空間的に連続した第1の収納室と、前記第1の収納室の直下に設けられると共に、当該室と区画された第2の収納室と、前記第2の収納室における前記室との区画面に設けられ、当該室及び当該第1の収納室間の昇降を可能としかつ複数段の踏桟を含んで構成されると共に、当該踏桟が当該区画面の開閉手段を兼ねた梯子と、を有している。
第1の態様に係る収納構造によれば、特定の室における室高さ方向上方側かつ側方には、室と空間的に連続した第1の収納室が設けられる。また、第1の収納室の直下には、室と区画された第2の収納室が設けられる。このように第1の収納室と第2の収納室の両方を備えているので、充分な収納空間が確保される。
また、この第2の収納室における室との区画面には、複数段の踏桟を含んで構成された梯子が設けられているため、区画面に梯子を掛けたのと同様の機能が付与される。このため、この梯子を昇降することにより、室と第1の収納室とを行き来することができる。このように本態様は、区画面に梯子を設ける構成であるため、階段を設置する先行技術と比べて、昇降手段の設置スペースが削減される。
なお、上記梯子の踏桟は区画面の開閉手段を兼ねるため、第2の収納室の区画面を開閉させる際には、踏桟を開閉手段として開閉させればよい。
第2の態様に係る収納構造は、第1の態様において、前記区画面が閉止された状態において、前記梯子の踏桟に鉛直下方側への荷重が作用することにより、当該踏桟を取っ手とした前記区画面の開放が禁止されるロック手段を更に有している。
第2の態様に係る収納構造によれば、区画面が閉止された状態において、梯子の踏桟に鉛直下方側への荷重が作用すると、ロック手段によって踏桟を取っ手とした区画面の開放が禁止される。このため、梯子を使って昇降する際に第2の収納室の区画面が予期せずして開放されるといった事態は生じない。
第3の態様に係る収納構造は、第2の態様において、前記第2の収納室は、外郭を構成すると共に室高さ方向に複数の収納スペースを備え、前記区画面側に当該収納スペースの開口部が配置された本体部と、前記本体部に前記開口部から出し入れされ、各々の前面が前記区画面の一部を構成すると共に各前面に前記梯子の踏桟を構成する取っ手が設けられた複数段の引出しと、を含む収納体として構成されており、前記ロック手段は、前記引出しの両側部に一体又は一体的に設けられた摺動部材と、前記本体部側に設けられると共に当該摺動部材の下面を支持し、かつ当該引出しの閉止状態で前記取っ手に鉛直下方側への荷重が作用することにより、荷重作用方向に変位した当該摺動部材が係合され当該引出しの引出し方向への移動を阻止する被係合部を備えたガイド部材と、を含んで構成されている。
第3の態様に係る収納構造によれば、第2の収納室は、複数の引出しとこれらを収容する本体部とを含む収納体として構成される。この収納体が備える各引出しの前面には取っ手が設けられており、引出しを引き出す際には、取っ手を掴んで引出しを引き出せばよい。引き出しを本体部の収納スペースの開口部から引き出すと、引出しの両側部に一体又は一体的に設けられた摺動部材が、本体部内に設けられたガイド部材上を摺動するため、引出しの移動が円滑に行われる。
一方、室と第1の収納室とを行き来する際には、各引出しを閉止状態にしてから、引出しの前面に設けられた取っ手を使って昇降すればよい。このとき、本態様では、取っ手に鉛直下方側への荷重が作用することにより、その重みが引出し全体に作用し、引出しを僅かに傾かせる。これに伴い、摺動部材も荷重作用方向に変位し、ガイド部材が備える被係合部に係合される。これにより、引出しの引出し方向への移動が阻止される。
第4の態様に係る収納構造は、第2の態様において、前記第2の収納室は、外郭を構成すると共に室高さ方向に複数の収納スペースを備え、前記区画面側に当該収納スペースの開口部が配置された本体部と、前記複数の収納スペースに対応して開閉可能に設けられ、各々前記区画面の一部を構成すると共に、前面に前記梯子の踏桟を構成する取っ手が突出した状態で設けられた複数の扉部材と、を含んで構成されており、前記ロック手段は、各前記扉部材の下端部及び前記本体部における当該下端部との対向部位のいずれか一方に設けられた係合部と、各前記扉部材の下端部及び前記本体部における当該下端部との対向部位のいずれか他方に設けられると共に、当該扉部材の閉止状態で前記取っ手に鉛直下方側への荷重が作用することにより、荷重作用方向に相対的に変位して当該係合部に係合される被係合部と、を含んで構成されている。
第4の態様に係る収納構造によれば、第2の収納室は、外郭を構成すると共に室高さ方向に複数の収納スペースを備え、区画面側に当該収納スペースの開口部が配置された本体部と、複数の収納スペースの開口部に対応して開閉可能に設けられ、区画面の一部を構成する扉部材とを含んで構成される。扉部材の前面には、梯子の踏桟を構成する取っ手が突出した状態で設けられており、本体部に収納された物を取り出す際には、取っ手を掴んで扉部材を開放させればよい。
一方、室と第1の収納室とを行き来する際には、扉部材を閉止状態にしてから、扉部材の前面に設けられた取っ手を使って昇降すればよい。このとき、本態様では、取っ手に鉛直下方側への荷重が作用することにより、その重みが扉部材に作用し、扉部材を僅かに鉛直下方側へ変位させる。これに伴い、被係合部が係合部に相対的に変位して係合される。これにより、扉部材の開放方向への移動が阻止される。
第5の態様に係る収納構造は、第1の態様において、前記第2の収納室は、外郭を構成すると共に内部に収納スペースを備え、前記区画面側に当該収納スペースの開口部が配置された本体部と、前記区画面を構成すると共に前記本体部の開口部を開閉し、かつ前面に前記梯子の踏桟を構成する複数の取っ手が突出した状態で設けられた折れ戸と、を含んで構成されており、前記折れ戸の通常の開閉時には当該折れ戸の開閉動作を阻害せず、前記折れ戸の閉止状態において隣合う前面に拘束部材が閂状に架け渡して装着されることにより、当該折れ戸の開放を禁止して当該踏桟を取っ手とした昇降を可能とするロック手段を更に有する。
第5の態様に係る収納構造によれば、第2の収納室は、外郭を構成すると共に区画面側に開口部が配置された本体部と、区画面を構成すると共に本体部の開口部を開閉する折れ戸とを含んで構成される。折れ戸の前面には、梯子の踏桟を構成する取っ手が突出した状態で設けられており、本体部に収納された物を取り出す際には、取っ手を掴んで折れ戸を一方向に引いて開放させればよい。このときにはロック手段は、折れ戸の開閉動作を阻害しないので、折れ戸の開閉動作は円滑に行われる。
一方、室と第1の収納室とを行き来する際には、折れ戸を閉止状態にしてから、更に隣合う前面にロック手段の拘束部材が閂状に架け渡されて装着される。これにより、折れ戸の開放動作が禁止される。この状態にしてから折れ戸の前面に設けられた取っ手を使って昇降すればよい。このとき、取っ手には鉛直下方側への荷重が作用するが、ロック手段の拘束部材が閂状に折れ戸の隣合う前面に架け渡されているので、取っ手に加わる重みで折れ戸が予期せずして開放されるといった事態は生じない。
以上説明したように、第1の態様に係る収納構造は、狭小な空間であっても効率的に収納空間及び昇降手段を確保することができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係る収納構造は、上記効果に加え、梯子を使って室及び第1の収納室間を安全に昇降することができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係る収納構造は、第2の収納室を衣類などを畳んで収納する整理箪笥として利用することができると共に、梯子の昇降時の安全性を担保することができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係る収納構造は、第2の収納室を帽子やシューズなどをそのまま入れて収納する収納ラックとして利用することができると共に、梯子の昇降時の安全性を担保することができるという優れた効果を有する。
第5の態様に係る収納構造は、第2の収納室をウォークインクローゼットなどとして利用することができると共に、梯子の昇降時の安全性を担保することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る収納構造が適用された住戸の平面図(間取り図)である。 図1に示される住戸内の様子を居室側からロフト側を見て示す立面図である。 図2に示される収納体の引出しを閉めたときのロック機構の位置関係を示す要部拡大斜視図である。 図3に示される状態から引出しを引き出したときのロック機構の位置関係を示す図3に対応する要部拡大斜視図である。 図3に示される状態において引出しの取っ手を梯子の踏桟として使用したときのロック機構の位置関係を示す図3に対応する要部拡大斜視図である。 図1の6-6線に沿って切断した状態を示す収納体の縦断面図である。 (A)は第2実施形態に係る収納構造をフラップ扉の閉止状態で示す概略斜視図であり、(B)はフラップ扉の開放状態、(C)はフラップ扉の収納状態でそれぞれ示す概略斜視図である。 図7に示される収納構造を8-8線に沿って切断した状態で示す収納ラックのロック機構の縦断面図である。 (A)は第3実施形態に係る収納構造を折れ戸の開放状態で示す概略斜視図であり、(B)は当該収納構造を折れ戸の閉止状態としかつ梯子の使用状態で示す概略斜視図である。 (A)は第4実施形態に係る収納構造を開き扉の開放状態で示す概略斜視図であり、(B)は開き扉の閉止状態で示す概略斜視図である。 図10(B)に示される収納構造を11-11線に沿って切断した状態で示すロック機構の縦断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1~図5を用いて、本発明に係る収納構造の第1実施形態について説明する。
(住戸の全体構成)
まず、住戸の全体構成について説明する。図1には、第1実施形態に係る収納構造が適用された住戸10の平面図が示されている。また、図2には、当該住戸10に適用された収納構造を居間(リビング)12側から見た立面図が示されている。
これらの図に示されるように、住戸10は、複数の住戸10からなる集合住宅(建物)の1戸として構成されており、住戸10と同一の又は異なる間取りを有する住戸が連設されることにより、1つの集合住宅が形成されている。図1に示されるように、住戸10は、その中でも比較的狭小な1Kタイプの略直方体形状の住戸とされている。隣合う住戸10は左右一対の境界壁14A、14Bによって区分されており、住戸10は左右一対の境界壁14A、14Bと前後一対の正面壁14C及び背面壁14Dとによって区画されている。
上述した住戸10は、奥行き方向手前側に配置された第1エリア16と、奥行方向奥側に配置された第2エリア18と、によって構成されている。第1エリア16及び第2エリア18は、平面視で矩形状に形成(区画)されている。
第1エリア16の間取りは種々採り得るので、図1に示される間取りはあくまでも一例に過ぎない。図1に示される間取りについて簡単に説明すると、第1エリア16の奥行き方向手前側の中央部には、玄関ドア20A及び三和土20Bを含んで構成された玄関20が設けられている。また、玄関20の側方(境界壁14A側)には、配管スペース22が設置されている。
上記玄関20の奥側には、第1エリア16の半分以上のスペースを占めるキッチン24が配置されている。キッチン24の側方(境界壁14A側)には、シンク26Aや電磁誘導加熱式調理器26B等を含むシステムキッチン26が設置されている。一方、キッチン24の反対側の側方(境界壁14B側)には、ユニットバス28A及び脱衣所28Bを含んで構成された浴室28とトイレ30が奥行方向にこの順に配設されている。
上述した第1エリア16の奥側には、平面視で縦壁と横壁が交互に直交する略「凸」字状に形成された間仕切り壁32が設置されている。この間仕切り壁32が設置されたことにより、第1エリア16の奥側には、平面視で凸状スペースとされた第1スペース34と、この第1スペース34の両側に隣接して配置されかつ各々平面視で凹状スペースとされた第2スペース36及び第3スペース38と、が形成されている。このうち、第1スペース34はキッチン24の一部として使用されており、第1スペース34の奥側に配置された横壁には、居間12に通ずるドア40が設けられている。
(収納構造)
図1及び図2に示されるように、上述した第1エリア16は、その全体が建物上下方向に二層構造とされている。具体的には、住戸10の天井面42から1400mm未満の高さ位置にロフト床44が設置されており、このロフト床44がキッチン24等のエリアの天井としても用いられている。このロフト床44から天井面42までのスペースは居間12と空間的に連続されており、「第1の収納室」としてのロフト46とされている。ロフト46を居間12側から見ると、居間12の建物上方側かつ側方側(奥行方向手前側)にロフト46が設けられている。また、第1エリア16の室内高さの比でみると、一例として、ロフト46は第1エリア16の室内高さの1/4程度とされ、キッチン24等は室内高さの3/4程度とされている。
上述したロフト46における居間12と隣接する側の直下には、収納スペースが設けられている。具体的には、ロフト46における居間12と隣接する側の直下には、前述した間仕切り壁32に沿って第1スペース34、第2スペース36及び第3スペース38が配置されている。このうち、第1スペース34は前述したようにキッチン24の一部として利用されるが、第2スペース36及び第3スペース38は、収納スペースとして用いられる。
まず、第2スペース36には、居間12との境に三枚の収納扉48が取り付けられており、内部にはハンガー形式の収納が可能とされたクローゼット50とされている。クローゼット50は、ウォークインクローゼットであってもよいし、そうでなくてもよい。
一方、第3スペース38には、「第2の収納室」としての収納体52が設置されている。収納体52は、その外郭を構成する箱状の本体部54と、この本体部54内に収容された複数段の引出し56と、を含んで構成されている。
図2に示されるように、本体部54は、引出し56が設けられる面を居間12側へ向けて設置されている。また、本体部54は、その外周を構成する天板54A、底板54B及び左右一対の側板54C、54Dを備えている。左右の側板54C、54D間には、本体部54の高さ方向に所定の間隔で仕切り板54Eが架け渡されている。これらの仕切り板54Eにより、本体部54には、その高さ方向に複数段の引出し収容部58が形成されている。各引出し収容部58の入口が、引出し56を出し入れする際の開口部60とされている。
各引出し収容部58には、建物上方側が開放された箱状の引出し56がそれぞれスライド可能に収容されている。各引出し56を閉めた状態では、各引出し56の前板56Aの前面56A1が間仕切り壁32の横壁32Aの前面と面一になるように設定されている(図1参照)。これらの引出し56の前板56Aの前面56A1が、「特定の室」としての居間12と第2の収納室としての収納体52とを区画する区画面62とされており、引出し56を引き出すことにより当該区画面62は開放されるようになっている。
また、図2~図5に示されるように、各引出し56の前板56Aの前面56A1における上部には、細長い中実の横板状に形成された単一の取っ手64が取り付けられている。この取っ手64は、引出し56の幅方向を長手方向としかつ本体部54の高さ方向を板厚方向として配置されている。補足すると、取っ手64の引出し56の前板56Aの前面56A1からの突出長さは、例えば70mm~100mmとされている。つまり、成人男性の足の先端部(つま先)から踏み付け部(足指の付け根部分)の後端部までの平均値よりも長く、梯子66を昇降する者の足の踏み付け部全体を支持する長さとされている。
すべての引出し56が閉じられた状態、即ち区画面62が閉止された状態では、本体部54の高さ方向に複数の取っ手64が所定の間隔で配置されている。これにより、区画面62には、各取っ手64を踏桟とする梯子66が設けられている。つまり、取っ手64は当該区画面62を開放させるための開放手段としての機能の他に、梯子66の踏桟としての機能も有している。区画面62に取っ手64を踏桟とする梯子66が設置されたことにより、図6に示されるように、居住者や来客者は梯子66を昇降することで、居間12とロフト46とを行き来することができる。
なお、細長い横板状に形成された単一の取っ手64に替えて、金属製のアングル状の取っ手を引出し56の前板56Aの前面56A1に取り付けてもよい。すなわち、アングル状の取っ手を構成する一方の面を引出し56の前板56Aにボルト締結し、引出し56の前板56Aに対し垂直方向に延出される他方の面を踏桟として使う構成にしてもよい。
[ロック機構]
図3~図5に示されるように、上述した複数段の各引出し56の左右の側板56B側には、「ロック手段」としてのロック機構68がそれぞれ設けられている。収納体52の正面視で右側の側板56Bに対して設定されたロック機構68と左側の側板に対して設定されたロック機構とは同一の構成とされているため、以下の説明では、引出し56の右側の側板56Bに対して設定されたロック機構68についてのみ説明し、左側の側板に対して設定されたロック機構についてはその説明を省略する。
ロック機構68は、引出し56の右側の側板56Bの外側面に一体又は一体的に設けられた長尺状の摺動部材70と、本体部54の右側の側板54Dの内側面に一体又は一体的に設けられた「ガイド部材」としての長尺状のガイドレール72と、によって構成されている。
摺動部材70は、断面形状が矩形状とされた中実の細長い角材として構成されており、引出し56の右側の側板56Bの外側面に接着剤等の固定手段によって人の体重がかかっても外れないように強固に取り付けられている。従って、引出し56が出し入れ方向に移動すると、摺動部材70も引出し56と一体に移動するようになっている。また、摺動部材70は、矩形断面の短辺が引出し56の右側の側板56Bの外側面に密着するように向きが決められている。なお、本実施形態では、摺動部材70の断面形状を矩形としたが、これに限らず、方形等でもよい。
一方、ガイドレール72は、摺動部材70の上面側に配置された長尺状のアッパレール74と、摺動部材70の下面側に配置された長尺状のロアレール76と、によって構成されている。アッパレール74は、断面形状が方形状とされた中実の細長い角材として構成されており、摺動部材70の上面に沿うように配置されている。
ロアレール76は、断面形状が矩形状とされた中実の細長い角材として構成されており、摺動部材70の下面に沿うように配置されている。ロアレール76の建物上下方向の寸法は、アッパレール74の建物上下方向の寸法よりも大きく設定されている。また、ロアレール76の前端部の上縁側には、摺動部材70の下面側から切り欠かれた「被係合部」としての切欠部78が形成されている。この切欠部78は、引出し56の側面視で直角三角形状に形成されており、垂直面78Aと傾斜面78Bを備えている。垂直面78Aは切欠部78の前端に配置されており、傾斜面78Bは引出し56の引出し方向に対して下り勾配となる向きで配置されている。
上述したアッパレール74の下面とロアレール76の上面との間隔寸法は、摺動部材70の板厚よりも若干大きく設定されている。図3に示されるように、引出し56の閉止状態では、摺動部材70の前端部70Aが切欠部78の真上に位置するように摺動部材70とアッパレール74及びロアレール76との前後位置関係が設定されている。また、引出し56の閉止状態では、引出し56の自重により、摺動部材70の下面がロアレール76の上面に面接触状態で当接されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る収納構造によれば、居間12における室高さ方向上方側かつ側方には、居間12と空間的に連続したロフト46が設けられる。また、ロフト46の直下には、居間12と区画された収納体52が設けられる。このように居間12と収納体52の両方を備えているので、充分な収納空間が確保される。
また、この収納体52における居間12との区画面62には、複数段の踏桟(取っ手64)を含んで構成された梯子66が設けられているため、区画面62に梯子66を掛けたのと同様の機能が付与される。このため、図6に示されるように、この梯子66を昇降することにより、居住者等は居間12とロフト46とを行き来することができる。このように本実施形態に係る収納構造は、区画面62に梯子66を設ける構成であるため、階段を設置する先行技術と比べて、昇降手段の設置スペースが削減される。
なお、上記梯子66の踏桟(取っ手64)は区画面62の開閉手段を兼ねるため、収納体52の区画面62を開閉させる際には、踏桟を開閉手段として開閉させればよい。
上記より、本実施形態に係る収納構造は、狭小な空間であっても効率的に収納空間及び昇降手段を確保することができる。
また、本実施形態では、区画面62が閉止された状態において、梯子66の踏桟(取っ手64)に鉛直下方側への荷重が作用すると、後述するようにロック機構68によって踏桟を取っ手64とした区画面62の開放が禁止される。このため、梯子66を使って昇降する際に収納体52の区画面62(即ち、引出し56)が予期せずして開放されるといった事態は生じない。その結果、本実施形態によれば、梯子66を使って居間12及びロフト46間を安全に昇降することができる。
さらに、本実施形態では、第2の収納室は、複数の引出し56とこれらを収容する本体部54とを含む収納体52として構成されており、各引出し56の前面56A1には取っ手64が設けられている。図3は引出し56が閉められた状態であるが、この状態では取っ手64に鉛直下方への荷重は作用していないので、摺動部材70の前端部70Aは切欠部78内には進入していない。従って、ロック機構68はアンロック状態にあり、図4に示されるように、引出し56を矢印X方向又はその反対方向へ出し入れすることができる。このとき、引出し56の左右の側板56Bに一体に設けられた摺動部材70が、本体部54内に設けられたアッパレール74とロアレール76との間の軌道上を摺動するため、引出し56の移動が円滑に行われる。
一方、図6に示されるように、居住者がロフト46に移動すべく取っ手64に手と足をかけて梯子66を昇ると、図5に示されるように、取っ手64には鉛直下方への荷重Fが作用する。このため、引出し56の全体が、引出し収容部58内で僅かに鉛直下方へ傾斜する。この傾斜は、一般に引出し56は引出し収容部58内に上下左右に多少の隙間を有して収容されていることから、その隙間の範囲内で引出し56は回転変位できることから、取っ手64に鉛直下方への荷重Fが作用すると、引出し56の全体が僅かに傾くことで生じる。引出し56の全体が、引出し収容部58内で僅かに鉛直下方へ傾斜すると、それに伴って摺動部材70が鉛直下方へ傾斜する。これにより、摺動部材70の前端部70Aが切欠部78内へ進入し、引出し56を引き出そうとしても、摺動部材70の前端部70Aが切欠部78の垂直面78Aに当接し(係合し)、引出し56を引き出すことができない状態になる。すなわち、引出し56の引出し方向への移動が阻止される。
その結果、本実施形態によれば、収納体52を衣類などを畳んで収納する整理箪笥として利用することができると共に、梯子66の昇降時の安全性を担保することができる。
<第2実施形態>
次に、図7(A)~図7(C)及び図8を用いて、本発明に係る収納構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一の番号を付してその説明を省略する。
図7(A)に示されるように、本実施形態に係る収納構造は、第1実施形態で説明した収納体52に替えて、収納体52の設置スペースに「第2の収納室」としてのフラップ収納扉型の収納ラック(収納棚)80が設置されている点に特徴がある。
収納ラック80は、第1実施形態で説明した収納体52で用いた本体部54と同様構造とされた本体部82と、この本体部82が備える複数の収納スペース84の開口部86(図7(B)参照)を各々開閉する「扉部材」としての複数のフラップ扉88と、によって構成されている。
本体部82は、全体としては前面が開放され後面が閉止された箱体状に形成されており、内部には建物上下方向に複数の仕切り板90が配設されている。これにより、本体部82には、居室高さ方向に複数の収納スペース84が形成されている。一方、フラップ扉88は、矩形平板状に形成されており、収納スペース84の区画面62側の開口部86を開閉するようになっている。図8に示されるように、フラップ扉88の上端部の両側部には左右一対の支持ピン92が互いに離間する方向へ突出されている。これらの支持ピン92は、本体部82の両側板82Aの内側面に形成された直線状の凹溝であるガイド溝94に収容されている。これにより、フラップ扉88は、図7(A)に示される閉止状態から支持ピン92回りに回動可能とされると共に、図7(B)に示されるように、フラップ扉88を水平位置まで回動させた後に、図7(C)に示されるように、収納スペース84の奥側(矢印Y方向側)へスライド可能とされている。フラップ扉88の閉止状態では、その前面が区画面62として機能する。
図8に示されるように、上述したフラップ扉88の下端部及び本体部82の仕切り板の前端部には、「ロック手段」としてのロック機構96が設けられている。フラップ扉88の下端部の手前側には、垂直面98Aと水平面98Bとで構成された段差98が形成されている。この段差98が形成されたことにより、フラップ扉88の下端部の奥側には係合部100が形成されている。また、フラップ扉88の下端部の前面には、段差98の上方側に前述した第1実施形態と同様の取っ手102が突出した状態で設けられている。つまり、この取っ手102は、梯子66の踏桟を構成している。
上述したフラップ扉88の下端部の直下には、本体部82の仕切り板の前端部が配置されている。仕切り板の前端部は、縦断面視で鉤状(横向きのL字状)に形成されており、被係合部104とされている。被係合部104は段差98の直下に配置されており、フラップ扉88の閉止状態では、係合部100と被係合部104は建物上下方向にラップしていないか僅かにラップするように係合部100と被係合部104の突出長さが設定されている。
(作用及び効果)
本実施形態に係る収納構造によれば、フラップ収納扉型の収納ラック80は、外郭を構成すると共に室高さ方向に複数の収納スペース84を備え、区画面62側に当該収納スペース84の開口部86が配置された本体部82と、複数の収納スペース84の開口部86に対応して開閉可能に設けられ、区画面62の一部を構成するフラップ扉88とを含んで構成される。フラップ扉88の前面には、梯子66の踏桟を構成する取っ手102が突出した状態で設けられており、本体部82に収納された物を取り出す際には、取っ手102を掴んでフラップ扉88を開放(支持ピン92回りに回動)させればよい。
一方、居間12とロフト46とを行き来する際には、フラップ扉88を閉止状態にしてから、フラップ扉88の前面に設けられた取っ手102を使って昇降すればよい。このとき、本実施形態では、取っ手102に鉛直下方側への荷重が作用することにより、その重みがフラップ扉88に作用し、フラップ扉88を僅かに鉛直下方側へ変位させる。これに伴い、被係合部104が係合部100に相対的に変位して係合される。これにより、フラップ扉88の開放方向への移動が阻止される。
その結果、本実施形態に係る収納構造によれば、第2の収納室を帽子やシューズなどをそのまま入れて収納する収納ラック80として利用することができると共に、梯子66の昇降時の安全性を担保することができる。
<第3実施形態>
次に、図9(A)、(B)を用いて、本発明に係る収納構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一の番号を付してその説明を省略する。
図9(A)、(B)に示されるように、本実施形態に係る収納構造は、第1実施形態で説明した収納体52に替えて、収納体52の設置スペースに「第2の収納室」としての(ウォークイン)クローゼット110が設置されている点に特徴がある。
クローゼット110は、外郭を構成すると共に区画面62側に収納スペース112の開口部114が配置された本体部116と、区画面62を構成すると共に本体部116の開口部114を開閉する折れ戸118と、を含んで構成されている。
折れ戸118は、各々矩形平板状に形成された一対の戸板120、122が二つ折れに折れることでの開口部114が開閉されるようになっている。ここで、折れ戸118の前面には、居室高さ方向に複数段の取っ手124が当該前面から突出した状態で配設されている。各取っ手124は、厚手の帯状の矩形平板を用いて構成されている。
「拘束部材」としての最上段に配置された取っ手124Aは、一対の戸板120、122に跨って一枚板(一部材)で構成されているが、それ以外の取っ手124Bは、その長手方向の中間部で分断されて戸板120、122ごとに左右に分かれて取り付けられている。最上段に配置された取っ手124Aは取り外し可能とされており、通常は図9(A)に示されるように、一方の戸板120の長辺側の縁部に沿って居室高さ方向を長手方向として保持されている。複数の取っ手124を踏桟とする梯子66として使用する場合は、図9(B)に示されるように、一対の戸板120、122に架け渡されて戸板120、122の短辺側の縁部に沿って水平に保持されている。
より具体的には、最上段の取っ手124Aの長手方向の両端部の一側面側には、当該一側面から図示しない一対の係合突起が突出されている。これに対応して、一方の戸板120の長辺側の縁部には、当該取っ手124Aを縦置き配置したときに一対の係合突起と対応する位置に係合突起が係合される窪み状の第1被係合部(図示省略)と第2被係合部126(図9(B)参照)がそれぞれ形成されている。さらに、他方の戸板122の上側の短辺側の縁部には、当該取っ手124Aを横置き配置したときに第1被係合部に一方の係合突起を挿入して係合させたときに、他方の係合突起と対応する位置に、当該係合突起が係合される窪み状の第3被係合部128(図9(A)参照)が形成されている。これにより、最上段の取っ手124Aを縦置きにも横置きにも保持することができる。なお、最上段の取っ手124A及び第3被係合部128が本発明における「ロック手段」に相当する。
(作用及び効果)
本実施形態に係る収納構造によれば、クローゼット110は、外郭を構成すると共に区画面62側に開口部114が配置された本体部116と、区画面62を構成すると共に本体部116の開口部114を開閉する折れ戸118とを含んで構成される。折れ戸118の前面には、梯子66の踏桟を構成する取っ手124が突出した状態で設けられており、本体部116に収納された物を取り出す際には、取っ手124を掴んで折れ戸118を一方向に引いて開放させればよい。このときには最上段の取っ手124Aは、一対の戸板120、122に架け渡されていないので、折れ戸118の開閉を禁止することはなく、折れ戸118の開閉動作は円滑に行われる。
一方、居間12とロフト46とを行き来する際には、折れ戸118を閉止状態にしてから、更に最上段の取っ手124Aの長手方向の両端部の図示しない係合突起を第1被係合部と第3被係合部128とに挿入して係合させる。これにより、最上段の取っ手124Aが一対の戸板120、122の前面に閂状に架け渡されて装着される。その結果、折れ戸118の開放動作が禁止される。この状態にしてから折れ戸118の前面に設けられた取っ手124を使って昇降すればよい。このとき、取っ手124には鉛直下方側への荷重が作用するが、最上段の取っ手124Aが閂状に折れ戸118の隣合う前面に架け渡されているので、取っ手124に加わる重みで折れ戸118が予期せずして開放されるといった事態は生じない。
その結果、本実施形態に係る収納構造は、第2の収納室をクローゼット110として利用することができると共に、梯子66の昇降時の安全性を担保することができる。
<第4実施形態>
次に、図10(A)、(B)及び図11を用いて、本発明に係る収納構造の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一の番号を付してその説明を省略する。
図10(A)、(B)に示されるように、本実施形態に係る収納構造は、第1実施形態で説明した収納体52に替えて、収納体52の設置スペースに「第2の収納室」としての開き戸収納型の収納ラック(収納棚)130が設置されている点に特徴がある。
これらの図から分かるように、この収納ラック130は、第2実施形態で説明した収納ラック80と扉の形式が異なるのみで、その他の構造は同一とされている。また、左右一対の扉132、134には取っ手136がそれぞれ取り付けられているが、これらの取っ手136は、前述した第3実施形態で説明した最上段以外の取っ手124Bと同様に左右二分割構造とされている。さらに、各扉132、134の下端部には、第2実施形態で説明したロック機構96が採用されている。
(作用及び効果)
本実施形態に係る収納構造によれば、第2の収納室は、外郭を構成すると共に区画面62側に居室高さ方向に複数の開口部86が配置された本体部82と、複数の開口部86に対応して開閉可能に設けられ、区画面62の一部を構成する左右一対の扉132、134とを含んで構成される。左右一対の扉132、134の前面には、梯子66の踏桟を構成する取っ手136が突出した状態で設けられており、本体部82に収納された物を取り出す際には、取っ手136を掴んで左右一対の扉132、134を開放させればよい。
一方、居間12とロフト46とを行き来する際には、左右一対の扉132、134を閉止状態にしてから、左右一対の扉132、134の前面に設けられた取っ手136を使って昇降すればよい。このとき、本実施形態では、取っ手136に鉛直下方側への荷重Fが作用することにより、その重みが左右一対の扉132、134に作用し、扉132、134を僅かに鉛直下方側へ変位させる。これに伴い、被係合部104が係合部100に相対的に変位して係合される。これにより、左右一対の扉132、134の開放方向への移動が阻止される。
その結果、本実施形態によれば、前述した第2実施形態と同様に、第2の収納室を帽子やシューズなどをそのまま入れて収納する収納ラック130として利用することができると共に、梯子66の昇降時の安全性を担保することができる。
<本実施形態の補足説明>
なお、第1実施形態、第2実施形態及び第4実施形態においては、完成品としての収納体52、収納ラック80、クローゼット110、収納ラック130を第2の収納室に設置しているが、これに限らず、作り付けとしてもよい。
また、本実施形態では、集合住宅の1戸に本発明に係る収納構造を適用しているが、これに限定されず、例えばロフト46を備えた戸建て住宅に適用してもよい。
さらに、本実施形態では、特定の室として居室の一例である居間12を挙げ、当該居間12における室高さ方向上方側かつ側方側に第1の収納室としてのロフト46を設ける構成を採ったが、これに限らず、種々の室を特定の室として採用し得る。例えば、廊下等の室高さ方向上方側かつ側方側に第1の収納室を設けてもよい。
12 居間(特定の室)
46 ロフト(第1の収納室)
52 収納体(第2の収納室)
54 本体部
56 引出し
56A1 前面
58 引出し収容部(収納スペース)
60 開口部
62 区画面
64 取っ手
66 梯子
68 ロック機構(ロック手段)
70 摺動部材
72 ガイドレール(ガイド部材)
78 切欠部(被係合部)
80 収納ラック(第2の収納室)
82 本体部
84 収納スペース
86 開口部
88 フラップ扉(扉部材)
96 ロック機構(ロック手段)
100 係合部
102 取っ手
104 被係合部
110 クローゼット(第2の収納室)
112 収納スペース
114 開口部
116 本体部
118 折れ戸
124 取っ手
124A 最上段の取っ手(拘束部材、ロック手段)
128 第3被係合部(ロック手段)
130 収納ラック(第2の収納室)
132 扉(扉部材)
134 扉(扉部材)
136 取っ手

Claims (4)

  1. 特定の室における室高さ方向上方側かつ側方側に設けられると共に、当該室と空間的に連続した第1の収納室と、
    前記第1の収納室の直下に設けられると共に、当該室と区画された第2の収納室と、
    前記第2の収納室における前記室との区画面に設けられ、当該室及び当該第1の収納室間の昇降を可能としかつ複数段の踏桟を含んで構成されると共に、当該踏桟が当該区画面の開閉手段を兼ねた梯子と、
    有し、
    前記区画面が閉止された状態において、前記梯子の踏桟に鉛直下方側への荷重が作用することにより、当該踏桟を取っ手とした前記区画面の開放が禁止されるロック手段を更に有する、
    収納構造。
  2. 前記第2の収納室は、
    外郭を構成すると共に室高さ方向に複数の収納スペースを備え、前記区画面側に当該収納スペースの開口部が配置された本体部と、
    前記本体部に前記開口部から出し入れされ、各々の前面が前記区画面の一部を構成すると共に各前面に前記梯子の踏桟を構成する取っ手が設けられた複数段の引出しと、
    を含む収納体として構成されており、
    前記ロック手段は、
    前記引出しの両側部に一体又は一体的に設けられた摺動部材と、
    前記本体部側に設けられると共に当該摺動部材の下面を支持し、かつ当該引出しの閉止状態で前記取っ手に鉛直下方側への荷重が作用することにより、荷重作用方向に変位した当該摺動部材が係合され当該引出しの引出し方向への移動を阻止する被係合部を備えたガイド部材と、
    を含んで構成されている、
    請求項1に記載の収納構造。
  3. 前記第2の収納室は、
    外郭を構成すると共に室高さ方向に複数の収納スペースを備え、前記区画面側に当該収納スペースの開口部が配置された本体部と、
    前記開口部に対応して開閉可能に設けられ、各々前記区画面の一部を構成すると共に、前面に前記梯子の踏桟を構成する取っ手が突出した状態で設けられた複数の扉部材と、
    を含んで構成されており、
    前記ロック手段は、
    各前記扉部材の下端部及び前記本体部における当該下端部との対向部位のいずれか一方に設けられた係合部と、
    各前記扉部材の下端部及び前記本体部における当該下端部との対向部位のいずれか他方に設けられると共に、当該扉部材の閉止状態で前記取っ手に鉛直下方側への荷重が作用することにより、荷重作用方向に相対的に変位して当該係合部に係合される被係合部と、
    を含んで構成されている、
    請求項に記載の収納構造。
  4. 特定の室における室高さ方向上方側かつ側方側に設けられると共に、当該室と空間的に連続した第1の収納室と、
    前記第1の収納室の直下に設けられると共に、当該室と区画された第2の収納室と、
    前記第2の収納室における前記室との区画面に設けられ、当該室及び当該第1の収納室間の昇降を可能としかつ複数段の踏桟を含んで構成されると共に、当該踏桟が当該区画面の開閉手段を兼ねた梯子と、
    を有し、
    前記第2の収納室は、
    外郭を構成すると共に内部に収納スペースを備え、前記区画面側に当該収納スペースの開口部が配置された本体部と、
    前記区画面を構成すると共に前記本体部の開口部を開閉し、かつ前面に前記梯子の踏桟を構成する複数の取っ手が突出した状態で設けられた折れ戸と、
    を含んで構成されており、
    前記折れ戸の通常の開閉時には当該折れ戸の開閉動作を阻害せず、前記折れ戸の閉止状態において隣合う前面に拘束部材が閂状に架け渡して装着されることにより、当該折れ戸の開放を禁止して当該踏桟を取っ手とした昇降を可能とするロック手段を更に有する、
    収納構造。
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