JP7192629B2 - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、画像形成装置に関し、より特定的には、トナーパッチの形成の制御に関する。
一般的に、複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)等の画像形成装置は、トナーにより画像の現像を行う。これらの画像形成装置において、トナーは、感光体に1度転写された後に、中間転写ベルトまたはシートに2次転写される。
中間転写ベルトは、シートにトナー像を転写した後、クリーニングブレードによって清掃される。画像形成装置は、中間転写ベルトの清掃のために、中間転写ベルトにトナーパッチを形成する。トナーパッチにより中間転写ベルトに供給されたトナーは、中間転写ベルトおよびクリーニングブレードの間に滞留し、静止層を形成する。当該静止層が形成されることにより、クリーニングブレードは、中間転写ベルト上のトナーや外添剤を効果的に除去できる。
画像形成装置は、任意のタイミングで中間転写ベルトにトナーパッチを供給することで、トナーパッチに含まれる外添剤によりクリーニングブレードのめくれやフィルミングを防止する。その際、画像形成装置が、1色のトナーのみでトナーパッチを形成すると、特定のトナーボトルの交換回数が増加することになり、交換メンテナンスのコストが増大することになる。そのため、複数のトナーを組み合わせてトナーパッチを形成することが望まれている。
しかし、各色のトナーに含まれる外添剤の量はそれぞれ異なるため、全ての色のトナーを均等に使用すると外添剤が多く含まれる色のトナーは無駄に消費されてしまう。さらに、中間転写ベルトの劣化等に応じて外添剤の必要量も変化するため、より状況に応じたトナーパッチの形成が求められている。
トナーパッチの形成の制御に関し、例えば、特開2016-126132号公報(特許文献1)は、「寿命検知手段によって複数のプロセスカートリッジのいずれかが所定寿命に達していないと検知された場合は、中間転写体にトナー像を形成することでクリーニングブレードにトナーを供給する第一トナー供給モードを実行し、寿命検知手段によって複数のプロセスカートリッジのすべてが所定寿命に達したと検知された場合は、第一トナー供給モードで中間転写体に形成したトナー像よりも濃度が高いトナー像を中間転写体に形成することで、クリーニングブレードにトナーを供給する第二トナー供給モードを実行する制御部を有する」画像形成装置を開示している([要約]参照)。また、その他のトナーパッチの形成の制御が特許文献2~4に開示されている。
特開2016-126132号公報 特開2013-033137号公報 特開2012-008191号公報 特開2007-004079号公報
特許文献1~4に開示される技術によると、各色トナーの外添剤の含有量および中間転写ベルトの状態に応じたトナーパッチの形成ができない。したがって、各色トナーの外添剤の含有量および中間転写ベルトの状態に応じてトナーパッチを形成する技術が必要とされている。
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、各色トナーの外添剤の含有量および中間転写ベルトの状態に応じたトナーパッチを形成する技術を提供することにある。
ある実施の形態に従う画像形成装置は、それぞれ異なる色のトナーを含む複数のイメージングユニットと、イメージングユニットから各色のトナー像を転写するための転写ベルトと、転写ベルトの表面を検査する光センサーと、転写ベルトを清掃する清掃部と、画像形成装置を制御する制御部とを備える。各色のトナーはそれぞれ異なる量の外添剤を含んでいる。制御部は、光センサーから、転写ベルトの検査データを取得し、検査データに基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を決定し、外添剤の量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ決定し、各色のトナーの使用量に基づいて、複数のイメージングユニットに、転写ベルトに供給するトナーパッチを形成させる。
ある局面において、制御部は、さらに、転写ベルトの駆動時間に基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整する。各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、調整後の外添剤の量に基づいて、各色のトナーの使用量を決定することを含む。
ある局面において、制御部は、さらに、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクに基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整する。各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、調整後の外添剤の量に基づいて、各色のトナーの使用量を決定することを含む。
ある局面において、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクは、一定時間内に計測した転写ベルトのトルクの変化量を含む。制御部は、さらに、一定時間内に、複数回の転写ベルトを駆動させるモーターのトルクを取得し、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクの変化量に基づいて、転写ベルトおよび清掃部の間の摩擦の大きさを推定し、転写ベルトおよび清掃部の間の摩擦の大きさの推定の結果に基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整する。
ある局面において、制御部は、さらに、各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ調整する。トナーパッチを形成させることは、調整後の使用量に基づいて、複数のイメージングユニットにトナーパッチを形成させることを含む。
ある局面において、制御部は、さらに、各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、消費量の少ないトナーを優先して選択する。トナーパッチを形成させることは、転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値以上の場合に、選択されたトナーの中から外添剤の含有量の高いトナーを含むイメージングユニットに、優先的にトナーパッチを形成させることと、転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値未満の場合において、選択されたトナーの中から消費量の少ないトナーを含むイメージングユニットに、優先的にトナーパッチを形成させることとを含む。
ある局面において、制御部は、さらに、転写ベルトの形成するトナーパッチの最低量を規定し、転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第2の閾値未満であることに基づいて、トナーパッチの最低量に含まれる外添剤の量が、転写ベルトに供給する外添剤の量を上回る色のトナーを選択する。トナーパッチを形成させることは、選択された色のトナーを含むイメージングユニットにトナーパッチを形成させることを含む。
ある局面において、複数のイメージングユニットは、現像剤容器を有する現像部をそれぞれ含む。制御部は、さらに、各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて、各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量を求め、各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて求めた各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量に基づいて、トナーパッチの形成に使用する各色のトナーの使用量を調整する。トナーパッチを形成させることは、調整後の使用量に基づいて、複数のイメージングユニットにトナーパッチを形成させることを含む。
ある局面において、画像形成装置は、転写ベルトの稼働時間と、各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間と、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクと、光センサーの検査データとを記憶する記憶部をさらに備える。制御部は、記憶部に保存されているそれぞれのデータに基づいて、転写ベルトの表面および清掃部の状態を推定し、転写ベルトの表面の状態および清掃部の状態の推定の結果に基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整し、各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、調整後の外添剤の量に基づいて、各色のトナーの使用量を決定することを含む。
ある局面において、記憶部は、各色のトナーごとに外添剤の含有量をさらに記憶する。制御部は、各色のトナーの使用量をそれぞれ決定するために、記憶部を参照して、各色のトナーごとの外添剤の含有量を取得する。
他の実施の形態に従うと、トナーパッチの形成の制御方法が提供される。この制御方法は、光センサーから、転写ベルトの検査データを取得するステップと、検査データに基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を決定するステップと、転写ベルトに供給する外添剤の量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ決定するステップと、各色のトナーの使用量に基づいて、転写ベルトに供給するトナーパッチを形成するステップとを含む。
ある局面において、制御方法は、転写ベルトの駆動時間に基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップをさらに含む。各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、調整後の外添剤の量に基づいて、各色のトナーの使用量を決定することを含む。
ある局面において、制御方法は、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクに基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップをさらに含む。各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、調整後の外添剤の量に基づいて、各色のトナーの使用量を決定することを含む。
ある局面において、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクは、一定時間内に計測した転写ベルトのトルクの変化量を含む。制御方法は、一定時間内に、複数回の転写ベルトを駆動させるモーターのトルクを取得するステップと、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクの変化量に基づいて、転写ベルトおよび転写ベルトの清掃部の間の摩擦の大きさを推定するステップと、転写ベルトおよび転写ベルトの清掃部の間の摩擦の大きさの推定の結果に基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップとをさらに含む。
ある局面において、制御方法は、各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ調整するステップをさらに含む。トナーパッチを形成することは、調整後の使用量に基づいて、トナーパッチを形成することを含む。
ある局面において、制御方法は、各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、消費量の少ないトナーを優先して選択するステップをさらに含む。トナーパッチを形成することは、転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値以上の場合に、選択されたトナーの中から外添剤の含有量の高いトナーを優先的に用いて、トナーパッチを形成することと、転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値未満の場合に、選択されたトナーの中から消費量の少ないトナーを優先的に用いて、トナーパッチを形成することとを含む。
ある局面において、制御方法は、転写ベルトの形成するトナーパッチの最低量を規定するステップと、転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第2の閾値未満であることに基づいて、トナーパッチの最低量に含まれる外添剤の量が、転写ベルトに供給する外添剤の量を上回る色のトナーを選択するステップとをさらに含みむ。トナーパッチを形成することは、選択された色のトナーを用いて、トナーパッチを形成することを含む。
ある局面において、制御方法は、各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて、各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量を求めるステップと、各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて求めた各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量に基づいて、トナーパッチの形成に使用する各色のトナーの使用量を調整するステップとをさらに含む。トナーパッチを形成することは、調整後の使用量に基づいて、トナーパッチを形成することを含む。
ある局面において、制御方法は、記憶部を参照して、転写ベルトの稼働時間と、各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間と、転写ベルトを駆動させるモーターのトルクと、光センサーの検査データとを取得するステップと、取得したそれぞれのデータに基づいて、転写ベルトの表面の状態および転写ベルトの清掃部の状態を推定するステップと、転写ベルトの表面および清掃部の状態の推定の結果に基づいて、転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップとをさらに含む。各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、調整後の外添剤の量に基づいて、各色のトナーの使用量を決定することを含む。
ある局面において、制御方法は、各色のトナーの使用量をそれぞれ決定するために、記憶部を参照して、各色のトナーごとの外添剤の含有量を取得するステップをさらに含む。
本技術によれば、各色トナーの外添剤の含有量および中間転写ベルトの状態に応じたトナーパッチを形成することが可能である。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
ある実施の形態に従う画像形成装置100の一構成例を示す図である。 画像形成装置100の一部の回路構成の一例を示す図である。 状態推定テーブル207の一例を示す図である。 設定情報208の一例を示す図である。 複数の色のトナーを用いたトナーパッチの形成の一例を示す図である。 センサー55による中間転写ベルト12の検査の一例を示す図である。 ベルトクリーニング部18の状態一例を示す図である。 トナーパッチを形成する処理の流れの一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
まず、本実施の形態に従う画像形成装置100の装置構成について説明する。以下では、一例として、MFPとして実装される画像形成装置100について説明する。画像形成装置100は、例えばカラー画像形成装置であるが、本実施の形態に係る技術思想の適用対象は、カラー画像形成装置に限定されるわけではなく、当該技術思想は、モノクロ画像形成装置にも適用可能である。
図1は、本実施の形態に従う画像形成装置100の一構成例を示す図である。図1を参照して、画像形成装置100は、プリントエンジン110と、原稿読取部120と、排出トレイ130とを備える。
プリントエンジン110は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、キー・プレート(K)のそれぞれのトナー像を生成するイメージングユニット10C,10M,10Y,10K(以下、「イメージングユニット10」と総称することもある)と、中間転写ベルト12と、駆動ローラー14,16と、ベルトクリーニング部18と、転写ローラー20,21と、定着部22と、給紙部30と、送出ローラー32と、搬送ローラー34,36と、制御部50と、記憶部51と、センサー55とを含む。イメージングユニット10は、感光体1と、帯電部2と、露光部3と、現像部4(対応するイメージングユニット10が生成するトナー像の色に対応させて、4C、4M、4Y、4Kとそれぞれ記載する)と、クリーニング部5と、中間転写体接触ローラー6とを含む。原稿読取部120は、イメージスキャナー122と、原稿給紙台124と、自動原稿送り装置126と、原稿排紙台128とを含む。
プリントエンジン110は、給紙部30内の媒体40に対して印刷処理を行う。送出ローラー32は、媒体40を給紙部30から搬送する。さらに、搬送ローラー34,36は、媒体40を転写ローラー20,21に搬送する。転写ローラー20,21が媒体40にトナー像を転写すると、定着部22が媒体40に定着処理を行い、媒体40は排出トレイ130に排出される。
各イメージングユニット10及び中間転写ベルト12は、媒体40に転写するトナー像を生成する。帯電部2は、像担持体である感光体1の表面を一様に帯電する。露光部3は、レーザー書き込み等により、指定された画像パターンに従って感光体1の表面を露光することで、感光体1の表面上に静電潜像を形成する。現像部4は、感光体1上に形成された静電潜像をトナー像として現像する。
感光体1の表面に形成されたトナー像は、中間転写体接触ローラー6によって中間転写ベルト12に転写される。中間転写ベルト12上には、それぞれの感光体1からトナー像が順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされることになる。重ね合わされたトナー像は、転写ローラー20及び21によって、中間転写ベルト12から媒体40へ転写される。
感光体1から中間転写ベルト12へのトナー像の転写、所謂2次転写の後に、クリーニング部5は、感光体1を清掃するために、感光体1の表面に残留したトナーおよび外添剤を除去する。
センサー55は、中間転写ベルト12のトナー像の濃度を取得する。制御部50は、センサー55から取得したデータに基づいて、中間転写ベルト12の状態を推定することができる。センサー55は、例えば、発光部と受光部とを有する反射型の光学センサーであり、発光部からの光を中間転写ベルト12に照射し、その反射光を受光部で受光して電気信号に変換して、当該電気信号を制御部50に送信してもよい。ある局面において、センサー55は、IDC(Image Density Control)センサーであってもよい。
ベルトクリーニング部18は、定着処理の後に、中間転写ベルト12の表面に残留したトナーおよび外添剤を除去する。ベルトクリーニング部18は、当該ベルトクリーニング部18と、中間転写ベルト12との間に滞留するトナーによって形成される静止層により、中間転写ベルト12の表面のトナーおよび外添剤を除去する。静止層は、中間転写ベルト12の表面の清掃だけではなく、ベルトクリーニング部18と、中間転写ベルト12との間の摩擦を低減させて、ベルトクリーニング部18および中間転写ベルト12を保護する役割も果たし得る。
原稿読取部120は、原稿を読み取って、その読み取り結果をプリントエンジン110に対する入力画像として出力する。イメージスキャナー122は、プラテンガラス上に配置された原稿をスキャンする。自動原稿送り装置126は、原稿給紙台124に配置された原稿を連続的に送る。原稿給紙台124上に配置された原稿は、送出ローラー(図示しない)により1枚ずつ送られ、イメージスキャナー122または自動原稿送り装置126内に配置されたイメージセンサーによって順次スキャンされる。スキャン後の原稿は、原稿排紙台128へ排出される。
制御部50は、画像形成装置100全体を制御する。記憶部51は、画像形成装置100のファームウェアや各種設定を記憶する。制御部50は、記憶部51から必要なデータやプログラムを参照する。
図2は、画像形成装置100の一部の回路構成の一例を示す図である。図2に示す例では、制御部50は、記憶部51と、各イメージングユニット10と、センサー55と、複数のアクチュエーター205と、操作制御部200とに接続される。操作制御部200は、通信部201と、スキャナー部202と、入出力部203とに接続される。
通信部201は、外部のコンピュータ等の端末から画像や印刷ジョブを受信し、また、端末に対してデータを送信する。スキャナー部202は、原稿読取部102から画像データを取得する。入出力部203は、画像形成装置100の筐体に設けられたタッチパネルやボタン(図示しない)に対する入力操作に基づく信号の入力を受け付け、また、画像形成装置100の筐体に設けられたモニター(図示しない)に情報を表示する。
操作制御部200は、通信部201、スキャナー部202および入出力部203のいずれかから受信した画像データや印刷ジョブに基づいて、制御部50に印刷指示を送信する。また、操作制御部200は、ドットカウントや画像データ等を制御部50に送信する。
制御部50は、操作制御部200からの印刷指示を受信したことに基づいて、各アクチュエーター205を制御することにより、画像データの印刷を行う。制御部50は、必要なデータやプログラムを記憶部51または制御部50に内蔵されるメモリから取得してもよい。
記憶部51は、状態推定テーブル207と、各種の設定情報208とを保持する。制御部50は、状態推定テーブル207を参照し、センサー55や各アクチュエーター205のトルク等に基づいて、中間転写ベルト12の状態を推定する。設定情報208は、各色のトナーの外添剤の含有量や、各種判定の閾値等を含む。
各アクチュエーター205は、例えば、イメージングユニット10や各種ローラーを駆動させるためのモーター、定着部22のハロゲンヒーター、帯電部2、露光部3または現像部4等の任意のアクチュエーターであってよい。
図3は、状態推定テーブル207の一例を示す図である。状態推定テーブル207は、中間転写ベルト12の駆動時間301と、現像部4の駆動時間302と、センサー値303と、トルク304と、状態305とを含む。
状態推定テーブル207は、中間転写ベルト12の状態に影響を及ぼす各種パラメーターと、中間転写ベルト12の状態との組み合わせである。制御部50は、状態推定テーブル207を参照することにより、各種パラメーターの条件の組み合わせに基づいて、中間転写ベルト12の状態を推定することができる。
中間転写ベルト12の駆動時間301は、中間転写ベルト12の駆動時間である。中間転写ベルト12は、駆動時間に応じ劣化し、その表面の平滑性も不均一になっていく。その結果、中間転写ベルト12におけるトナーのフィルミングの量も増加する。よって、中間転写ベルト12の駆動時間は、中間転写ベルト12の状態の推定および中間転写ベルト12に供給するトナーパッチの量を調整する際の、重要なパラメーターの一つとなり得る。
例えば、制御部50は、中間転写ベルト12の駆動時間に応じて、各色のトナーごとのトナーパッチの量を調整することで、中間転写ベルト12に対して、中間転写ベルト12の清掃に必要なトナーを不足なく供給することができる。
現像部4の駆動時間302は、トナー補給後の現像部4の駆動時間である。トナーが現像部4に長期間収容されている場合、トナーに含まれる外添剤の量は徐々に減少する。特に、現像剤がトナーおよびキャリアからなる2成分の現像剤である場合、現像部4の駆動時間と共にトナーの外添剤が、移動してキャリアに付着する。そのため、印字率が低いとき等のトナーの消費量が少ない場合、トナーの外添剤が減っていき、結果として、中間転写ベルト12に供給される外添剤の量は減少する。よって、現像部4の駆動時間が長くなるに従い、同じ量の外添剤を中間転写ベルト12に供給するために、より多くのトナー量が必要になってくる。
そのため、制御部50は、現像部4内のトナーに含まれる外添剤の量の減少に応じて、トナーパッチの量を調整してもよい。そうすることで、現像部4の駆動時間に応じて、中間転写ベルト12に対して、中間転写ベルト12の清掃に必要なトナーを不足なく供給することができる。
さらに、制御部50が現像部4の駆動時間に応じてトナーパッチの供給量を増やすことで、現像部4のトナーの入れ替わり量が増えてトナーがリフレッシュされるので、現像部4の機能も維持され得る。
ある局面において、状態推定テーブル207は、現像部の駆動時間302の代わりに、現像部4に設けられたトナー濃度センサー(図示しない)から取得したトナー濃度を含んでいてもよい。
センサー値303は、センサー55による検知の結果である。センサー55は、中間転写ベルト12の表面のトナーのフィルミング状態(面積、厚み)等を検知することができる。制御部50は、センサー55から取得したデータに基づいて、トナーのフィルミング等の除去に必要な外添剤量を決定することができる。そのため、制御部50は、センサー値303を参照することで、中間転写ベルト12の表面の状態に応じて、必要最低限のトナーを用いて、中間転写ベルト12を清掃することができる。
トルク304は、中間転写ベルト12の駆動ローラー14,16を駆動させるモーターのトルクである。トルク304は、1つのモーターのトルクのみを含んでもよいし、複数のモーターのトルクを含んでもよい。
例えば、外添剤の不足により、ベルトクリーニング部18と、中間転写ベルト12との間の摩擦が大きくなると、駆動ローラー14,16を駆動させるモーターのトルクが大きくなる。制御部50は、電流センサーやトルクセンサー等を介して、これらのモーターのトルクを取得することで、中間転写ベルト12の状態を推定することができる。
ある局面において、制御部50は、一定時間内に、複数回、駆動ローラー14,16を駆動させるモーターのトルクを取得してもよい。中間転写ベルト12の部位ごとに摩擦は異なるため、例えば、中間転写ベルト12が一周する間、制御部50は、駆動ローラー14,16を駆動させるモーターのトルク随時取得してもよい。そして、制御部50は、当該取得した複数の計測結果に基づいて、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間の摩擦、または、中間転写ベルト12の状態を推定することができる。
また、中間転写ベルト12が一周する間に、駆動ローラー14,16を駆動させるモーターのトルクが変化する場合、トナーのフィルミング等が原因で、中間転写ベルト12の一部の摩擦が大きくなっている可能性がある。そのため、制御部50は、駆動ローラー14,16を駆動させるモーターのトルクの変化量に基づいて、中間転写ベルト12の各部位の摩擦等を推定してもよい。
そして、制御部50は、駆動ローラー14,16を駆動させるモーターのトルクを検知することにより推定した中間転写ベルト12の状態に基づいて、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量を決定し、トナーパッチを形成するトナーの量を調整することができる。
状態305は、中間転写ベルト12の状態を示す。状態305は、中間転写ベルト12の状態として、数値や段階を表す情報を含んでもよい。また、状態305が含むそれぞれの状態は、中間転写ベルトの駆動時間301~トルク304の各パラメーターに対応付けられていてもよい。制御部50は、各パラメーターに基づいて推定された状態305に基づいて、適宜、その時点での過不足のない外添剤の量またはトナーパッチを形成するトナーの量を決定し得る。
図3に示す例では、状態推定テーブル207は、各種パラメーターと、状態305との組み合わせを含むが、状態推定テーブル207の構成はこれに限られない。ある局面において、制御部50は、各種パラメーターごとに係数を掛けて、状態305を示すスコアを算出し、当該スコアに基づいて状態305を推定してもよい。その場合、状態推定テーブル207は、各パラメーターの係数を含むテーブルと、スコアの範囲および状態305の組み合わせを含むテーブルとに分けられてもよい。
上述したように、制御部50は、状態推定テーブル207を参照することで、中間転写ベルト12の駆動時間301~トルク304の各パラメーターに基づいて、ある時点での中間転写ベルト12や各色のトナーの状態を推定することができ、適宜、その時点での過不足のない外添剤の量またはトナーパッチを形成するトナーの量を決定し得る。
図4は、設定情報208の一例を示す図である。設定情報208は、閾値401と、閾値402と、外添剤含有量(C)403と、外添剤含有量(M)404と、外添剤含有量(Y)405と、外添剤含有量(K)406とを含む。制御部50は、設定情報208を参照して、トナーパッチに使用するトナーの色を選択する。
閾値401は、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量の第1の閾値である。制御部50は、CMYKの各色のトナーの中から、消費量の少ないトナーを、消費量の多いトナーよりも優先して選択してもよい。しかし、中間転写ベルト12の状態によっては、制御部50は、中間転写ベルト12の清掃のために、中間転写ベルト12に大量の外添剤を供給する必要がある。仮に消費量の少ないトナーの外添剤の含有量が、4色の中でも最も少ない場合において、制御部50がトナーの消費量のみに基づいてトナーパッチに使用するトナーを選択したとき、トナーパッチの形成のために、大量のトナーが消費される可能性がある。
そこで、例えば、本実施の形態に従う制御部50は、中間転写ベルト12に供給する予定の外添剤の量が閾値401以上である場合、消費量の少ないトナーの中で、外添剤の含有量の多い順にトナーを優先的にトナーパッチの形成に使用する。そうでない場合は、制御部50は、消費量の少ないトナーを優先的にトナーパッチの形成に使用する。
閾値402は、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量の第2の閾値である。中間転写ベルト12に供給されるトナーパッチに含まれるトナー量が予め定められた最低限度の量を下回る場合、トナーパッチに含まれる外添剤の量が安定しなくなる。そのため、中間転写ベルト12は、最低1層ベタのトナーパッチを供給される必要がある。
そこで、中間転写ベルト12に供給されるべき外添剤の量が1層ベタのトナーパッチに含まれる程度の少量である場合、本実施の形態に従う制御部50は、1層ベタのトナーパッチのみで必要な外添剤を中間転写ベルト12に供給可能であるトナーを選択する。
例えば、中間転写ベルト12に供給する予定の外添剤の量が閾値402を上回った場合、すなわち、どの色のトナーを用いても1層ベタのトナーパッチのみで必要な外添剤を中間転写ベルト12に供給できない場合、制御部50は、アクチュエーター205に、複数の色のトナーを用いてトナーパッチを形成させてもよい。又は、制御部50は、アクチュエーター205に、中間転写ベルト12上に、単色のトナーを用いて2層ベタ以上のトナーパッチを形成させてもよい。
そうでない場合、すなわち、いずれかのトナーを用いることで1層ベタのトナーパッチのみで必要な外添剤を中間転写ベルト12に供給できる場合、制御部50は、1層ベタのトナーパッチのみで必要な外添剤を中間転写ベルト12に供給可能であるトナーを選択し、アクチュエーター205に、当該選択したトナーを用いて1層ベタのトナーパッチを中間転写ベルト12上に形成させてもよい。ある局面において、最低1層ベタのトナーパッチの量、所謂トナーパッチの最低量は、制御部50が実行するプログラムに規定されていてもよい。
外添剤含有量(C)403、外添剤含有量(M)404、外添剤含有量(Y)405および外添剤含有量(K)406は、各色のトナーに含まれる外添剤の割合を示す。制御部50は、閾値401,402および各外添剤含有量403~406を参照することにより、中間転写ベルト12の状態に応じて、適宜、トナーパッチの形成に使用するトナーを選択し得る。
ある局面において、制御部50は、トナーパッチの形成後の消費量が最も少ないトナーを優先的に選択すると共に各色のトナーの使用量を調整してもよいし、現像部4の稼働時間に応じて、補給が無かった時間が最も長いトナーを優先的に選択すると共に各色のトナーの使用量を調整してもよい。また、別の局面において、制御部50は、現像部4の駆動時間302を参照して、各色の現像部4の稼働時間に応じて変化したそれぞれのトナーの外添剤含有量に基づいて、トナーパッチの形成に使用するトナーを選択すると共に各色のトナーの使用量を調整してもよい。
制御部50は、設定情報208を参照することにより、中間転写ベルト12の状態および各トナーの外添剤の含有量に応じて、適宜、最も効率良く外添剤を中間転写ベルト12に供給可能なトナーを選択し得る。
図5は、複数の色のトナーを用いたトナーパッチの形成の一例を示す図である。制御部50は、状態推定テーブル207を参照することで、中間転写ベルト12の状態および中間転写ベルト12に供給する外添剤の量を決定する。そして、制御部50は、設定情報208を参照することで、各色のトナーの外添剤の含有量に基づいて、トナーパッチの形成に用いる複数色のトナーの組み合わせを選択し得る。
例えば、トナー(C)およびトナー(M)の消費量が少ない場合において、トナー(C)の外添剤の含有量が多いとき、制御部50は、中間転写ベルト12上に、大量のトナー(C)によるトナーパッチ501と、少量のトナー(M)によるトナーパッチ502とを形成してもよい。中間転写ベルト12が、矢印500の示す回転方向に回転することで、トナーパッチ501,502は、ベルトクリーニング部18に供給される。
図6は、センサー55による中間転写ベルト12の検査の一例を示す図である。センサー55は、中間転写ベルト12の表面の状態を検出する。制御部50は、センサー55が検出したセンサー値303を取得し、中間転写ベルト12の表面の状態を推定する。制御部50は、センサー55から取得したセンサー値303に基づいて、中間転写ベルト12の表面の平滑度、トナーのフィルミングの有無等を推定し得る。
制御部50は、センサー値303に基づいて、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量を決定してもよいし、センサー値303と、状態推定テーブル207に含まれる他のパラメーターとの組み合わせに基づいて、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量を決定してもよい。
図7は、ベルトクリーニング部18の状態の一例を示す図である。状態Aは、ベルトクリーニング部18の正常な状態を示す。正常時には、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間に、トナーによる静止層が形成される。当該静止層は、中間転写ベルト12の表面の残留トナー等を除去する。
状態Bは、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間のトナーが不足し、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間に、十分な量の静止層が形成されなかった場合において、ベルトクリーニング部18が、中間転写ベルト12から受ける摩擦により振動している状態を示す。状態Bは、ベルトクリーニング部18の所謂「鳴き」と呼ばれる現象である。
状態Cは、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間のトナーが不足し、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間に、十分な量の静止層が形成されなかった場合において、ベルトクリーニング部18が、中間転写ベルト12から受ける摩擦に負けて反り返っている状態を示す。状態Cは、ベルトクリーニング部18の所謂「メクレ」と呼ばれる現象である。
上述したように、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間にトナーの静止層が形成されずに、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間の摩擦が大きくなったことにより、ベルトクリーニング部18は、状態B,Cになり得る。ベルトクリーニング部18が、状態B,Cになると、ベルトクリーニング部18と中間転写ベルト12との間の摩擦が大きくなるため、中間転写ベルト12を駆動させる駆動ローラー14,16のモーターのトルクが大きくなる。そこで、制御部50は、駆動ローラー14,16のモーターのトルクもしくは駆動電流を取得することで、ベルトクリーニング部18および中間転写ベルト12の状態を推定することができる。
制御部50は、駆動ローラー14,16のモーターのトルクに基づいて、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量を決定してもよいし、駆動ローラー14,16のモーターのトルクと、状態推定テーブル207に含まれる他のパラメーターとの組み合わせに基づいて、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量を決定してもよい。
図8は、トナーパッチを形成する処理の流れの一例を示す図である。ある局面において、制御部50は、図8の処理を行うためのプログラムを記憶部51から読み出して実行してもよい。
ステップS805において、制御部50は、中間転写ベルト12の駆動時間および現像部4の駆動時間を取得する。ステップS810において、制御部50は、センサー55から、中間転写ベルト12の表面のセンサー値を取得する。
ステップS815において、制御部50は、中間転写ベルト12を駆動させる駆動ローラー14,16のモーターのトルクまたは駆動電流を取得する。ある局面において、各駆動ローラー14,16のモーターが、それぞれトルクや駆動電流に関する情報を制御部50に送信する機能を備えていてもよいし、画像形成装置100が、各駆動ローラー14,16のモーターのトルクや駆動電流に関する情報を取得するセンサー回路を別途備えており、制御部50は、当該センサー回路から各駆動ローラー14,16のモーターのトルクや駆動電流に関する情報を取得してもよい。
ステップS820において、制御部50は、ステップS805~S815にて取得した各種情報と、状態推定テーブル207とを比較して、中間転写ベルト12の状態305を推定する。ある局面において、制御部50は、ステップS805~S815にて取得した各種情報ごとに係数を掛けて、状態305を示すスコアを算出し、当該スコアに基づいて状態305を推定してもよい。また、別の局面において、制御部50は、ステップS805~S815にて取得した各種情報の一部のみを用いて、中間転写ベルト12の状態305を推定してもよい。
ステップS825において、制御部50は、ステップS825にて推定した状態305に基づいて、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量を算出する。
ステップS830において、制御部50は、各色のトナーの残量または消費量を取得する。ある局面において、制御部50は、随時、印刷履歴に基づいて、各色のトナーの残量または消費量を算出して、当該算出した各色のトナーの残量または消費量を記憶部51に格納してもよい。制御部50は、必要に応じて、記憶部51から、各色のトナーの残量または消費量を取得し得る。
ステップS835において、制御部50は、ステップS825にて算出した中間転写ベルト12に供給する外添剤の量が、閾値402より大きいか否かを判定する。つまり、制御部50は、閾値402を用いることにより、中間転写ベルト12に供給する外添剤の量が、1層ベタのトナーパッチに含まれる程度の外添剤の量を上回っているか否かを判定する。
制御部50は、ステップS825にて算出した中間転写ベルト12に供給する外添剤の量が、閾値402より大きいと判定した場合(ステップS835にてYES)、制御をS840に移す。そうで無い場合(ステップS835にてNO)、制御部50は、制御をステップS850に移す。
ステップS840において、制御部50は、設定情報208を参照し、各色のトナーの外転剤の含有量と、各色のトナーの消費量とに基づいて、トナーパッチの形成に使用するトナーを選択すると共に各色のトナーの使用量を調整する。制御部50は、前記調整後の使用量に基づいて、前記複数のイメージングユニットに前記トナーパッチを形成させる。
ある局面において、制御部50は、ステップS825にて算出した中間転写ベルト12に供給する外添剤の量が、閾値401以上であるか否かを判定し、その結果に基づいて、トナーを選択してもよい。例えば、制御部50は、中間転写ベルト12に供給する予定の外添剤の量が閾値401以上である場合、外添剤の含有量の多いトナーを優先的にトナーパッチの形成に使用し、そうでない場合は、制御部50は、消費量の少ないトナーを優先的にトナーパッチの形成に使用してもよい。
ステップS845において、制御部50は、アクチュエーター205に、ステップS840にて選択した複数の色のトナーを用いたトナーパッチを中間転写ベルト12に形成させる。なお、制御部50は、必ずしも複数のトナーを選択する必要は無い。特定の1色のトナーのみ消費量が少ない等、トナーの消費量に偏りがある場合は、制御部50は、1色のトナーのみを選択してもよい。
ステップS850において、制御部50は、1層ベタのトナーパッチのみで、ステップS825にて求めた量の外添剤を中間転写ベルト12に供給可能であるトナーを選択する。図8のフローは一例であり、本実施の形態に従うトナーパッチを形成する処理の流れはこれに限られない。例えば別の局面において、制御部50は、各ステップの順番を入れ替えて実行してもよい。
以上説明したように、本実施の形態に従う画像形成装置100は、中間転写ベルト12の駆動時間301~トルク304等の各パラメーターに基づいて、ある時点での中間転写ベルト12や各色のトナーの状態を推定することができ、適宜、その時点での過不足のないトナーパッチのトナー量を決定し得る。さらに、画像形成装置100は、各トナーの外添剤の含有量に応じて、適宜、最も効率の良い量で外添剤を中間転写ベルト12に供給可能なトナーを選択し得る。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
1 感光体、2 帯電部、3 露光部、4 現像部、5 クリーニング部、6 中間転写体接触ローラー、10,10C,10K,10M,10Y イメージングユニット、12 中間転写ベルト、14,16 駆動ローラー、18 ベルトクリーニング部、20,21 転写ローラー、22,46 定着部、30 給紙部、32 送出ローラー、34,36 搬送ローラー、40 媒体、50 制御部、51 記憶部、55 センサー、100 画像形成装置、102,120 原稿読取部、110 プリントエンジン、122 イメージスキャナー、124 原稿給紙台、126 自動原稿送り装置、128 原稿排紙台、130 排出トレイ、200 操作制御部、201 通信部、202 スキャナー部、203 入出力部、205 アクチュエーター、207 状態推定テーブル、208 設定情報、301,302 駆動時間、303 センサー値、304 トルク、305 状態、401,402 閾値、403,404,405,406 外添剤含有量、500 矢印、501,502 トナーパッチ。

Claims (20)

  1. 画像形成装置であって、
    それぞれ異なる色のトナーを含む複数のイメージングユニットと、
    前記イメージングユニットから各色のトナー像を転写するための転写ベルトと、
    前記転写ベルトの表面を検査する光センサーと、
    前記転写ベルトを清掃する清掃部と、
    前記画像形成装置を制御する制御部とを備え、
    各色のトナーはそれぞれ異なる量の外添剤を含んでおり、
    前記制御部は、
    前記光センサーから、前記転写ベルトの検査データを取得し、
    前記検査データに基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を決定し、
    前記外添剤の量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ決定し、
    前記各色のトナーの使用量に基づいて、前記複数のイメージングユニットに、前記転写ベルトに供給するトナーパッチを形成させる、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、さらに、前記転写ベルトの駆動時間に基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整し、
    各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、前記調整後の外添剤の量に基づいて、前記各色のトナーの使用量を決定することを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、さらに、前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクに基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整し、
    各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、前記調整後の外添剤の量に基づいて、前記各色のトナーの使用量を決定することを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクは、一定時間内に計測した前記転写ベルトのトルクの変化量を含み、
    前記制御部は、さらに、
    一定時間内に、複数回の前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクを取得し、
    前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクの変化量に基づいて、前記転写ベルトおよび前記清掃部の間の摩擦の大きさを推定し、
    前記転写ベルトおよび前記清掃部の間の摩擦の大きさの推定の結果に基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、さらに、各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ調整し、
    トナーパッチを形成させることは、前記調整後の使用量に基づいて、前記複数のイメージングユニットに前記トナーパッチを形成させることを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、さらに、
    各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、消費量の少ないトナーを優先して選択し、
    トナーパッチを形成させることは、
    前記転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値以上の場合に、前記選択されたトナーの中から外添剤の含有量の高いトナーを含むイメージングユニットに、優先的に前記トナーパッチを形成させることと、
    前記転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値未満の場合において、前記選択されたトナーの中から消費量の少ないトナーを含むイメージングユニットに、優先的に前記トナーパッチを形成させることとを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、さらに、
    前記転写ベルトの形成するトナーパッチの最低量を規定し、
    前記転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第2の閾値未満であることに基づいて、前記トナーパッチの最低量に含まれる外添剤の量が、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を上回る色のトナーを選択し、
    トナーパッチを形成させることは、前記選択された色のトナーを含むイメージングユニットに前記トナーパッチを形成させることを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記複数のイメージングユニットは、現像剤容器を有する現像部をそれぞれ含み、
    前記制御部は、さらに、
    各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて、各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量を求め、
    前記各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて求めた各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量に基づいて、トナーパッチの形成に使用する各色のトナーの使用量を調整し、
    トナーパッチを形成させることは、前記調整後の使用量に基づいて、前記複数のイメージングユニットに前記トナーパッチを形成させることを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記転写ベルトの稼働時間と、各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間と、前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクと、前記光センサーの検査データとを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記記憶部に保存されているそれぞれのデータに基づいて、前記転写ベルトの表面および前記清掃部の状態を推定し、
    前記転写ベルトの表面の状態および前記清掃部の状態の推定の結果に基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整し、
    各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、前記調整後の外添剤の量に基づいて、前記各色のトナーの使用量を決定することを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記記憶部は、各色のトナーごとに外添剤の含有量をさらに記憶し、
    前記制御部は、各色のトナーの使用量をそれぞれ決定するために、前記記憶部を参照して、各色のトナーごとの外添剤の含有量を取得する、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 光センサーから、転写ベルトの検査データを取得するステップと、
    前記検査データに基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を決定するステップと、
    前記転写ベルトに供給する外添剤の量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ決定するステップと、
    前記各色のトナーの使用量に基づいて、転写ベルトに供給するトナーパッチを形成するステップとを含む、制御方法。
  12. 前記転写ベルトの駆動時間に基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップをさらに含み、
    各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、前記調整後の外添剤の量に基づいて、前記各色のトナーの使用量を決定することを含む、請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクに基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップをさらに含み、
    各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、前記調整後の外添剤の量に基づいて、前記各色のトナーの使用量を決定することを含む、請求項11に記載の制御方法。
  14. 前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクは、一定時間内に計測した前記転写ベルトのトルクの変化量を含み、
    前記制御方法は、一定時間内に、複数回の前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクを取得するステップと、
    前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクの変化量に基づいて、前記転写ベルトおよび前記転写ベルトの清掃部の間の摩擦の大きさを推定するステップと、
    前記転写ベルトおよび前記転写ベルトの清掃部の間の摩擦の大きさの推定の結果に基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップとをさらに含む、請求項13に記載の制御方法。
  15. 各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、トナーパッチを形成するための各色のトナーの使用量をそれぞれ調整するステップをさらに含み、
    トナーパッチを形成することは、前記調整後の使用量に基づいて、前記トナーパッチを形成することを含む、請求項11に記載の制御方法。
  16. 各色のトナーのそれぞれの消費量に基づいて、消費量の少ないトナーを優先して選択するステップをさらに含み、
    トナーパッチを形成することは、
    前記転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値以上の場合に、前記選択されたトナーの中から外添剤の含有量の高いトナーを優先的に用いて、前記トナーパッチを形成することと、
    前記転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第1の閾値未満の場合に、前記選択されたトナーの中から消費量の少ないトナーを優先的に用いて、前記トナーパッチを形成することとを含む、請求項11に記載の制御方法。
  17. 前記転写ベルトの形成するトナーパッチの最低量を規定するステップと、
    前記転写ベルトに供給する外添剤の量が、予め定められた第2の閾値未満であることに基づいて、前記トナーパッチの最低量に含まれる外添剤の量が、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を上回る色のトナーを選択するステップとをさらに含み、
    トナーパッチを形成することは、前記選択された色のトナーを用いて、前記トナーパッチを形成することを含む、請求項11に記載の制御方法。
  18. 各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて、各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量を求めるステップと、
    前記各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間に基づいて求めた各色のトナーごとに含まれる外添剤の含有量に基づいて、トナーパッチの形成に使用する各色のトナーの使用量を調整するステップとをさらに含み、
    トナーパッチを形成することは、前記調整後の使用量に基づいて、前記トナーパッチを形成することを含む、請求項11に記載の制御方法。
  19. 記憶部を参照して、前記転写ベルトの稼働時間と、前記各色のトナーの現像部のそれぞれの稼働時間と、前記転写ベルトを駆動させるモーターのトルクと、前記光センサーの検査データとを取得するステップと、
    取得したそれぞれのデータに基づいて、前記転写ベルトの表面の状態および前記転写ベルトの清掃部の状態を推定するステップと、
    前記転写ベルトの表面および前記清掃部の状態の推定の結果に基づいて、前記転写ベルトに供給する外添剤の量を調整するステップとをさらに含み、
    各色のトナーの使用量をそれぞれ決定することは、前記調整後の外添剤の量に基づいて、前記各色のトナーの使用量を決定することを含む、請求項18に記載の制御方法。
  20. 各色のトナーの使用量をそれぞれ決定するために、前記記憶部を参照して、各色のトナーごとの外添剤の含有量を取得するステップをさらに含む、請求項19に記載の制御方法。
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