JP7192027B2 - コインランドリー装置 - Google Patents
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Description
業務用ランドリー装置の特徴としては、大量の洗濯物を取り扱う点にある。このため、汗や皮脂などの汚れが洗濯槽に残りやすい。そして、この汚れが栄養分となって洗濯槽で雑菌が繁殖して、悪臭を発生させる。
ランドリー装置の開閉扉を開けたときに、洗濯槽に匂いが残っていると、ユーザーが不快に思い、利用を控えてしまうおそれがある。
そこで、洗濯槽にイオン発生機を取り付ける技術が家庭用洗濯機において提案されている。
また、イオン発生機は、ランドリー装置の回転駆動部等に比べて、製品寿命が短い。このため、イオン発生機を長時間にわたって稼働させ続けることができないという問題がある。
更に、コインランドリー装置の外胴の底部は、水分が残りやすく、悪臭の発生源になりやすいという問題がある。
図1は、実施形態のランドリー装置1を示す正面図である。
図2は、ランドリー装置1の概略構成を示す模式図である。
図3は、ランドリー装置1の縦断面図である。
ランドリー装置1は、直方体形の筐体2と、この筐体2の内部に配置された外胴3およびドラム4を備える。ドラム4には、多数のパンチ孔が設けられる。
外胴3は、横向きの有底円筒体であり、筐体2の内部に配置される。ドラム4も横向きの有底円筒体であり、外胴3の内部に配置(収容)される。
フロントパネル2aには、投入口6を開閉する開閉扉7が配置される。開閉扉7は、投入口6閉塞できる円板形を有し、中央部分には窓が設けられる。開閉扉7と投入口6の縁部との間には、気密性を高めるためのシール材(不図示)が配置される。
また、扉ロック8は、後述する制御部30により開閉扉7の施解錠(施錠と解錠)が制御される。すなわち、制御部30は、開閉扉7を閉じてラッチした状態でハンドルを固定することができる。つまり、制御部30は、扉ロック8により開閉扉7を施錠して投入口6を密閉した状態を維持できる。
一方、制御部30が開閉扉7を解錠すると、手動でハンドルを引いてラッチを外すことが可能になり、さらに開閉扉7を開いて投入口6を開放できる。
扉ロック8には、開閉扉7を閉じてラッチした状態を検出する開閉センサー41も設けられる。開閉センサー41は、検出データーを制御部30に出力する。
外胴3には、水位を検出する水位センサー42が設けられる。水位センサー42は、検出データーを制御部30に出力する。
温風供給路20には、加熱ユニット22や過熱防止装置、安全装置等が配置される。加熱ユニット22は、ガスバーナーである。
温風排出路21には、フィルタ、ファン23、過熱防止装置、チャッキダンバー等が配置される。
ファン23を回転させると、温風供給路20に導入した空気が加熱ユニット22により加熱されて、外胴3に温風が供給される。これにより、ドラム4に投入された洗濯物が乾燥する。そして、湿気を含んだ空気が外胴3から温風排出路21に導入されて、外部に排出される。
回転軸の後端には、モータ28等を備える回転駆動部(駆動部)が接続される。回転駆動部は、モータ28の回転をプーリとベルトを介して回転軸に伝達して、ドラム4を回転駆動する。
操作入力部11に隣接して、表示部が配置される。表示部は、洗濯物処理運転に関する情報等を表示する。表示部には、洗濯物処理運転に関する情報として、例えばランドリー装置1の利用時間、利用料金が表示される。
帯電微粒子とは、酸素のマイナスイオンや水素のプラスイオン、帯電微粒子水、活性酸素等であり、消臭効果、殺菌効果を有する。
帯電微粒子発生部50は、本体51とゴムホース52を備える。
本体51は、帯電微粒子発生ユニットとファンを内蔵する(いずれも不図示)。
ゴムホース52は、本体51と外胴3に接続して、本体51から放出された帯電微粒子を外胴3に向けて送る。ゴムホース52は、例えば内径15mm、長さ500mmである。ゴムホース52の長さはできるだけ短いのが望ましい。
帯電微粒子発生部50は、外胴3の後方側に接続される。言い換えれば、帯電微粒子発生部50は、開閉扉7からできるだけ離れた位置に配置される。帯電微粒子が外胴3とドラム4の内部に滞留しやすくし、この帯電微粒子を開閉扉7から外部に漏れにくくするためである。
制御部(計時部)30は、例えばCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータにより構成される。
制御部30は、ドラム4に投入された洗濯物に対する洗濯物処理運転(洗濯処理、乾燥処理)を、予め設定された複数の運転工程を経て行う制御を実行する。
夜遅くから明け方までの時間帯は、ランドリー装置1の利用が少ない。つまり、開閉扉7の開閉が少ない。このため、帯電微粒子発生部50から供給された帯電微粒子が外胴3とドラム4の内部に充満する。したがって、外胴3とドラム4における悪臭の発生を効率的に抑制できる。
次に、ランドリー装置1の消臭処理について説明する。
図4は、ランドリー装置1の制御系統を示すブロック図である。
図5は、消臭処理を示すフローチャートである。
洗濯物処理運転が行われていないときは、制御部30は、帯電微粒子発生部50を稼働する(ステップS3)。つまり、帯電微粒子発生部50から外胴3とドラム4に向けて帯電微粒子を供給する。
ステップS2からS4の処理は、所定時間帯外となるまで継続される。
ドラム4の容量が100L以上の場合には、帯電微粒子が外胴3とドラム4の内部に充満するのに1時間程度の時間を要する。夜遅くから明け方までの時間帯は、ランドリー装置1の利用頻度が低いため、帯電微粒子を外胴3とドラム4の内部に充満させることができる。
したがって、外胴3とドラム4における悪臭の発生を効率的に抑制できる。
顧客が洗濯中の場合、帯電微粒子発生部50を一体停止することも可能である。
午前中の1の稼働率が低い場合は、夜遅くから午前中(例えば午前9時まで)の時間帯であってもよい。つまり、所定時間帯は、ランドリー装置1の稼働状況(季節や地域事情等)に応じて、適宜変更してもよい。
3 外胴
4 ドラム(洗濯槽)
7 開閉扉
28 モータ(回転駆動部,駆動部)
30 制御部(計時部)
50 帯電微粒子発生部
Claims (1)
- 横向きに配置された、前面から洗濯物が投入されるドラムと、
前記ドラムを収容し、横向きに配置された外胴と、
前記ドラムを回転させる回転駆動部と、
前記ドラムの洗濯物投入部を覆う開閉扉と、
前記横向き外胴の後方頂部に接続される帯電微粒子発生部であって、前記後方頂部から前記外胴およびドラムの下部に向けて帯電微粒子を供給する帯電微粒子発生部と、
前記回転駆動部と前記帯電微粒子発生部を制御する制御部と、
を備えるコインランドリー装置。
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