JP7190930B2 - 電子エミッタ - Google Patents

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Description

本発明は、機能性膜及び電子エミッタに関する。
カーボンナノチューブ(以下、CNTと称する)は、導電性、熱伝導性等の機能を付与できるナノ炭素材料の一種である。CNTは、分散液の状態で種々の用途に用いられている。CNTを含有する分散液は、チキソ性を発現することが知られている(例えば、特許文献1)。分散液中のCNTの濃度が高くなると、分散液の粘度も増加して使用が困難になる。CNTが長い場合も、分散液の粘度が増加する。
増粘した分散液に他の成分を配合する際、振とう器を用いた撹拌での混合においては、振とう器の壁面付近に存在する液は、受けるせん断力が低いため、混合不良となりやすい。このため、振とう器内の位置によってCNTの量にバラつきが発生する。増粘した分散液は、スプレー塗工やバーコートなどにより塗膜を形成する場合の塗工性が低下する。分散液を希釈してCNTの濃度を下げた場合には、分散液の粘度が低下して塗工性は改善される。しかしながら、所望の機能を付与するためには、高濃度のCNTを含有する低粘度の分散液が求められている。印刷時においては低せん断時の粘度が印刷性能に影響する。高濃度CNT分散液を低粘度化させることで、印刷性能が向上する。
CNTの球状粒子を、カーボンブラック、アセチレンブラック、及び他の補助材料と組み合わせてスラリーを作製し、アルミ箔などの集電体に塗布することにより、リチウム電池の正極材料に適用する例が開示されている(例えば、特許文献2)。
陰極上に複数のCNTを含む集合体が分散配置され、集合体の最大高さを電極表面に沿う方向の最大直径で割った値であるアスペクト比が0.1~0.5である電子エミッタが開示されている(例えば、特許文献3)。
特許第5537445号公報 特表2017-517467号公報 特開2008-166153号公報
分散剤などの添加剤を配合することで、CNT濃度を低下させずに分散液の粘度を下げることができるものの、分散剤に起因した種々の問題が発生する。分散剤は、CNT同士の間に介在して、塗膜中で接触抵抗となる。膜の導電性が低下して抵抗が増加するので、例えば電池電極では、発熱や活物質の膨張収縮が起こる。また、分散剤によってCNTネットワークが切断されて、抵抗がさらに増大して電池の容量や寿命の低下に繋がる。
上記特許文献2の場合、CNTの球状粒子は、平均直径が1μm~100μmであり、1~20MPaの圧力に耐えうる機械的強度を有する。したがって当該球状粒子は、集電体に塗工され乾燥後の塗工膜においても、球形状を維持する。そうすると、上記球状粒子は、直径が大きい場合、塗工膜の機械的強度を低下させ、集電体から塗工膜が剥離し、電池の所望の機能が得られなくなるという問題がある。
上記特許文献3の場合、CNT集合体のアスペクト比が0.1~0.5で規定されており、比較的CNTが密であるといえる。分散液からスクリーン印刷法で塗膜を作製する場合、スクリーンメッシュにおいて集合体がつぶれにくいため、スクリーンメッシュにおいて目詰まりが生じやすい。したがって基板上に集合体が均一に配置された機能性膜を得ることが困難であり、大面積基板上への寿命を維持したまま、より均一に発光できる電子エミッタが作製できなかった。
そこで本発明は、基板上に集合体が均一に配置された機能性膜及び電子エミッタを提供することを目的とする。
本発明に係る機能性膜は、カーボンナノチューブの絡み合いからなり、直径が50μm以下、高さが5μm未満で、前記高さと前記直径との比(高さ/直径)が0.1未満の集合体を含有することを特徴とする。
本発明に係る電子エミッタは、上記機能性膜を、陰極表面に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、集合体は、アスペクト比が0.1未満であるのでCNTが疎であり、つぶれやすく、スクリーンメッシュを容易に通過できる。つぶれやすい集合体はスクリーンメッシュにおいて目詰まりを生じさせにくいため、当該集合体を備えた分散液を用いることによって、基板上に均一に配置された機能性膜を形成することができる。したがって、上記機能性膜を用いることにより、発光状態が均一な電子エミッタを形成することができる。
本実施形態に係る電子エミッタを示す縦断面図である。 乾燥後の集合体の側面の模式図である。 本実施形態で用いる分散液を示す模式図である。 乾燥後の集合体の電子顕微鏡写真であり、図4Aは第1の例、図4Bは第2の例、図4Cは第3の例、図4Dは第4の例の電子顕微鏡写真である。 従来の分散液に含まれるCNTの乾燥後の電子顕微鏡写真であり、図5AはCNTの緻密な集合体を含む分散液、図5Bは、CNTが集合体を形成していない分散液、図5CはCNTの分散が不均一な分散液についての電子顕微鏡写真である。 造粒処理前の焼成した原料中のCNTの電子顕微鏡写真であり、図6Aは、ある一部を表わし、図6Bは他の一部を表わしている。 分散液中の集合体の光学顕微鏡写真である。 図8Aは造粒処理前の分散液中のCNTの光学顕微鏡写真、図8Bは分散液中のCNT集合体の光学顕微鏡写真である。 分散液中の集合体を光学顕微鏡観察する際の断面の状態を説明する概略図である。 サンプルAの分散液の光学顕微鏡写真である。 サンプルBの分散液の光学顕微鏡写真である。 薄膜状の分散液中の集合体を光学顕微鏡観察する際の断面の状態を説明する概略図である。 サンプルAの分散液の光学顕微鏡写真である。 サンプルBの分散液の光学顕微鏡写真である。 サンプルA,Bの分散液の粘度を示すグラフである。 サンプルA,Bの分散液の粘度を示すグラフである。 乾燥後の分散液に含まれる複数の集合体の電子顕微鏡写真である。 図17中の領域Aの拡大写真である。 図17中の領域Bの拡大写真である。 集合体の原子間力顕微鏡(AFM)による測定結果である。 サンプルCの分散液を用いて作製した機能性膜であって、図21Aはピーリング処理後の集合体の電子顕微鏡写真、図21Bは同じ機能性膜における別の集合体の電子顕微鏡写真である。 実施例で用いた試験装置を示す縦断面図である。 サンプルCの分散液を用いて作製した機能性膜の電気的特性を測定した結果を示すグラフである。 サンプルCの分散液を用いて作製した機能性膜の発光状態を示す写真である。 サンプルD、Eの分散液を用いて作製した機能性膜の体積抵抗率を測定した結果を示すグラフである。 サンプルD、Eの分散液を用いて作製した機能性膜の引裂き強度を測定した結果を示すグラフである。 サンプルCの分散液を用いて作製した84mm角の機能性膜を示す写真である。 図27に示した機能性膜の500倍の光学顕微鏡写真である。 図27に示した機能性膜の2000倍の光学顕微鏡写真である。 図27に示した機能性膜の電子顕微鏡写真である。 図30の拡大写真である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.実施形態
(1)電子エミッタの構成
図1に示すように、電子エミッタ1は、基板3と、当該基板3表面に設けられた陰極5と、当該陰極5表面に形成された機能性膜7とを備える。基板3は、例えば、ガラス、石英、アルミナ、シリコン、モリブデン、ステンレス、ニッケル-鉄合金などで形成される。
陰極5は、基板3表面にパターン形成された金属製の膜である。当該膜は、物理的気相成長法、化学的気相成長法、めっき法やゾルゲル法などの液相成長法による薄膜形成技術を用いて形成することができる。
機能性膜7は、無機バインダーと、CNTからなる集合体とを含む。無機バインダーは、例えばガラスである。
図2に示すように、集合体14は、複数のCNTの絡み合いからなり、直径dが1μm以上50μm以下、高さhが5μm未満である。集合体14は、アスペクト比(高さh/直径d)が、0.1未満である。
機能性膜7における集合体14の分布密度は、500個/mm以上が好ましく、より好ましくは2000個/mm以上である。分布密度は、0.07mm以上の領域を撮影した2000倍の光学顕微鏡写真において計測した集合体14の個数に基づき、算出した値とすることができる。分布密度の上限値は、後述するように、実質的に6000個/mmである。
集合体14の分布密度が上記の通りであることによって、機能性膜7は、電子放出源の数が多く、電流密度を増加させることができる。また、機能性膜7は、集合体14が均一に配置されていることによって、電子を均一に放出することができる。したがって機能性膜7は、発光状態、及び電子の放出状態の不均一さを低減することができる。一方、集合体14の分布密度が500個/mm未満であると、電子放出源の数が少なくなり、結果として電流密度が低くなることから、電子エミッタ1の発光効率、及び電子放出効率を低下させてしまい、好ましくない。
(2)製造方法
上記電子エミッタ1は、集合体を含有する分散液を製造する工程、当該分散液を用いて機能性膜7を基板3表面に設けられた陰極5表面に形成する工程を経ることによって、製造される。
(分散液を製造する工程)
分散液10は、図3に示すように、複数のCNTの絡み合いからなる集合体14Aが分散媒12中に分散されている。集合体14Aは、実質的に球状であり、直径dが1~50μmである。直径dは、分散液10中の集合体14Aの任意の方向における長さとすることができる。分散液10中の集合体14Aの直径dは、光学顕微鏡により測定することができる。
集合体14Aが分散される分散媒12としては、CNTに対する親和性が異なる2種類の成分を所定の組み合わせで用いる。2種類の成分としては、例えば樹脂と、この樹脂が溶解する溶媒とが挙げられる。本実施形態においては、樹脂としてエチルセルロースを用い、溶媒として3-ペンタノールを用いる。3-ペンタノールは、CNTに対する親和性がエチルセルロースより高い。
集合体14Aは、長さが1μm以上のCNTから形成されることが好ましい。CNTの長さは、5μm以上がより好ましく、10μm以上が最も好ましい。CNTの長さは、最長で50μm程度である。分散液中のCNTの状態は、光学顕微鏡により確認することができる。分散液中には、単離したCNTやバンドルが含まれる場合があるが、集合体を形成しないCNTは少ないほうが好ましい。バンドルは、長さが1~50μm程度のCNTの束であり、最小太さが0.1μm程度、最大太さが10μm程度である。
分散液の製造方法は、CNTを含有する原料を準備する第1工程と、原料を造粒処理して集合体を形成する第2工程とを含む。以下、各工程について説明する。以下に示す条件は一例である。本発明は以下に示す条件に限定されない。
<第1工程>
CNTと分散媒とを予備混合して、粗材を調製する。本実施形態においては、CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールとを、1:1:98の質量比で配合する。用いるCNTは、長さが1~300μm程度である。粗材中におけるCNTの濃度は、1質量%である。粗材中のCNTは、バンドルを形成していてもよい。粗材は、せん断処理を施して、CNTの長さを1~50μmに調整する。長さが調整されたCNTは、分散媒中に均一に分散する。せん断処理には、高圧ホモジナイザーを用いることができる。
粗材中のバンドルは、基本的にはせん断処理によって個々のCNTに単離されるが、最小太さ0.1μm程度、最大太さ10μm程度のバンドルが残っていてもよい。せん断処理後のバンドルの長さは、1~50μm程度である。せん断処理の条件を変えることにより、バンドルの長さを調整することができる。せん断処理後のCNTの状態は、光学顕微鏡および電子顕微鏡により観察することができる。
第1工程によって、所定の長さに調整されたCNTの均一分散液からなる原料が得られる。ここで調整されたCNTの長さは、造粒処理後に得られる集合体の大きさに影響を及ぼす。第1工程後のCNTの長さが長いほど、より大きな集合体を形成することができる。
<第2工程>
原料を希釈し、造粒処理を施して、CNTの絡み合った集合体を形成する。造粒処理には、例えば遊星攪拌装置を用いることができる。本実施形態においては、第1工程で得られた原料に、100重量部の原料に対して100重量部の3-ペンタノールを加えて、CNTの濃度を0.5質量%とする。CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールの質量比は、0.5:1.125:98.375である。この状態で、5~60分間の遊星攪拌を行う。遊星攪拌を行うことによって、CNTの一部が毛玉状に緩く絡み合って集合体を形成する。
第2工程で得られた試料にさらに水ガラスを添加する。CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールと水ガラスの質量比は、0.5:1.125:98.37:0.005である。この状態で、5~60分間の遊星撹拌を行う。
所望によりさらにエチルセルロースおよび3-ペンタノールを加えて、同様の造粒処理を行ってもよい。本実施形態においては、3-ペンタノールを添加して、CNTの濃度を0.2質量%とした状態で5~60分間の遊星攪拌を行う。
本実施形態においては、原料としてのCNTの均一分散液に造粒処理を施している。造粒処理を行う際、CNTが分散されている分散媒は、CNTに対する親和性の異なる2種類の成分を含んでいる。本実施形態においては、エチルセルロースと3-ペンタノールとが含まれた状態で、遊星攪拌により造粒処理を施しているので、CNTが緩く絡み合って集合体14Aが発生する。
こうして、CNTが緩く絡み合った集合体14Aを含む本発明の分散液10が得られる。集合体14Aの大きさは、製造条件を適宜選択することによって変更することが可能である。例えば、第1工程におけるせん断処理の条件、第2工程における造粒処理の条件などを変更することができる。CNTに対する親和性の異なる2種類の成分の種類や割合も、集合体14Aの大きさを変える要因の一つとなる。
(機能性膜を形成する工程)
まず、基板3表面に設けられた陰極5表面に上記分散液10を、スクリーン印刷する。分散液10に含まれる集合体14Aは、直径が50μm以下であるから、スクリーンメッシュにおける目詰まりを防止することができる。
次いで、樹脂及び分散媒を除去するため、所定温度(50~500℃、例えば400℃)で乾燥、焼成して、機能性膜7が得られる。焼成する場合は、1次焼成と2次焼成とに分けて行ってもよい。この場合、1次焼成と2次焼成の間には大気開放するのが好ましい。また、上記した焼成に先立って所定の温度(例えば100~120℃)で初期乾燥を行ってもよい。分散液10中で実質的に球状であった集合体14Aは、乾燥後には、直径dが50μm以下、高さhが5μm未満の集合体14となる。
続いて、機能性膜7は、ピーリング(剥離処理)される。ピーリングは、ピーリングテープを機能性膜の表面に貼り、その後ピーリングテープを剥がすことで、集合体14に含まれるCNTの一部を陰極5表面から剥がして起毛させる。
(3)作用及び効果
本実施形態で用いる分散液10は、CNTが絡み合った集合体14Aを含有する。分散液10中では、集合体14Aは実質的に球状なので、分散液10中における集合体14Aのアスペクト比は約1となる。CNTは、緩やかに毛玉状に絡み合って集合体14Aを形成している。CNTの絡み合いが緩やかであることは、乾燥後の集合体14の形状の変化から確認できる。
本実施形態で用いる分散液10に含まれている集合体14Aは、乾燥後には球状を維持することができない。乾燥後の集合体14は、例えば、図4A~図4Dに示すように、高さ方向の寸法が減少して潰れた状態となる。乾燥後の集合体14は、横方向の寸法が変わらず高さが小さくなるので、アスペクト比が極めて小さくなる。集合体14は、所定の基材上で乾燥させた後、エタノールを滴下して観察することができる。なお、本明細書において「乾燥」とは、50~500℃、例えば400℃で焼成することを指す。
乾燥後に集合体のアスペクト比が大きく変化する現象は、従来の分散液中のCNTには確認されない。図5には、従来の分散液(i~iii)中のCNTの乾燥後の電子顕微鏡写真を示す。図5Aは、CNTが緻密に集まった嵩密度の高い集合体である。図5Aの場合には、乾燥後においても、アスペクト比は0.8程度と大きい。図5Bは、CNTが集合体を形成していない場合であり、図5Cは、CNTの分散が不十分な場合である。
なお、従来の分散液iは、せん断処理を施さない粗材に造粒処理を施して製造され、従来の分散液iiは造粒処理を施さないで製造される。分散液iiiは、せん断処理および造粒処理のいずれも施さないで製造される。
従来の分散液(i~iii)の場合、乾燥後に確認されるのは、直径が50μm以下、高さが5μm未満で、前記高さと前記直径との比(高さ/直径)が0.1未満の集合体ではない。したがって、従来の分散液には、CNTが緩く絡み合った集合体が含まれていないことがわかる。
本実施形態で用いる分散液10中では、CNTが上述したような特定の集合体14Aを形成しているので、粘度を増加させることなく高濃度でCNTを含有させることができる。本実施形態の機能性膜7は、高濃度でCNTを含有する上記分散液10を用いることによって、集合体14が均一に配置される。
集合体14は、乾燥後のアスペクト比が0.1未満であり、高さが25μm以下であるから、機能性膜7の機械的強度の低下を抑制できる。集合体14は、乾燥後においても直径を維持するので、良好な導電性が維持される。したがって当該集合体14を備えた分散液10を用いることにより、所望の機能が付与された機能性膜7を形成することができる。
乾燥後の集合体14は、アスペクト比が0.1未満であることからCNTが疎であることが分かる。したがって集合体14Aは、つぶれやすく、スクリーンメッシュを容易に通過できる。そうすると、集合体14Aは、スクリーンメッシュにおいて目詰まりを生じさせにくいため、基板上に均一に配置される。したがって集合体14Aを備える分散液10を用いることによって、集合体14が均一に配置された機能性膜7を形成することができる。電子エミッタ1は、上記機能性膜7を用いることによって、均一な発光状態が得られる。
2.変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
分散液の製造において、第1工程では、任意の手法により粗材にせん断処理を施すことができる。CNTの長さを1~50μmに調整することができれば、例えば、メカニカルミリング、ビーズミル、ローターステーターシステム、湿式ジェットミルなどを用いてもよい。
希釈後、造粒処理を施す際のCNTの濃度は、CNTの長さに応じて適宜設定することができる。希釈に用いる成分の量を調整することで、CNTの濃度を0.01~10質量%の範囲内に設定すればよい。CNTの長さが長くなると、造粒可能なCNTの濃度は低くなる傾向となる。
上記実施形態においては、樹脂としてのエチルセルロースを溶解する溶媒として3-ペンタノールを用いたが、エチルセルロースを溶解できる任意のアルコールを用いることができる。使用し得るアルコールとしては、例えばエタノール等が挙げられる。水ガラスは、ヘキシレングリコール等に溶解して用いることができる。
樹脂としてエチルセルロースを用いたがセルロース系樹脂(メチルセルロース、ニトロセルロース等)、アクリル樹脂(アクリル酸、メタクリル酸、エチルメタクリレート等)等からエミッタに一般的に用いられる樹脂に変更してもよい。
CNTに対する親和性の異なる2種類の成分としてテルピネオールとエチルセルロースとを用いて、以下のような方法により本発明の分散液を製造してもよい。まず、テルピネオールにCNTを加えて粗材を調製し、せん断処理を施す。CNTは、長さが1~50μmに調整されて単離し、テルピネオール中に均一に分散して、均一分散液からなる原料が得られる。
次いで、原料にエチルセルロースおよびテルピネオールを加えて希釈し、上述したような造粒処理を施す。エチルセルロースは、CNTに対する親和性がテルピネオールより小さいので、エチルセルロースを配合することで、原料中のCNTの均一な分散状態が乱される。CNTの分散状態を乱しつつ造粒処理を施すことによって、CNTは緩く絡み合って集合体が発生する。
CNTに対する親和性の異なる2種類の成分を用い、CNTの均一分散液からなる原料に造粒処理を施すことによって、CNTが緩く絡み合って集合体を形成することができる。こうして、CNTが緩く絡み合った集合体を含む本発明の分散液を製造することができる。
CNTに対する親和性の異なる2種類の成分は、上述以外の組み合わせも適用可能である。
本発明の分散液を得るには、超音波分散等により低濃度で分散処理した後、濾過や過熱により原料を濃縮して、CNTを造粒することもできる。第2工程後、樹脂および/または溶媒を加えてもよい。樹脂および/または溶媒としては、分散媒中に含まれているものと同様のものを用いることができる。
3.実施例(1)
樹脂としてエチルセルロースを用意し、溶媒として3-ペンタノールを用意した。CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールとを、1:1:98の質量比で配合し、一般的な方法により予備混合した。用いたCNTは、長さが1~300μm程度である。さらに、高圧分散装置を用いてせん断処理を施した(第1工程)。これにより、単離したCNTが均一に分散した均一分散液からなる原料が得られた。
均一分散液を耐熱性基板上に塗布して400℃で焼成した後、電子顕微鏡観察を行った。得られた電子顕微鏡写真を、図6A,6Bに示す。図6A,6Bから、造粒処理前の均一分散液中には、1μm以上の長さのCNTが存在することがわかる。20μm程度の長さのCNTも確認される。
CNTの均一分散液には、100重量部の均一分散液に対して100重量部の3-ペンタノールを加えて、CNTの濃度を0.5質量%とした。CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールの質量比は、0.5:1.125:98.375である。この状態で、遊星攪拌による造粒処理を20分間行った。さらに、造粒処理後の分散液に100重量部の分散液に対して、4.875重量部のエチルセルロース、および145.125重量部の3-ペンタノールを加えてCNTの濃度を0.2質量%として、同様の造粒処理を10分間行った(第2工程)。得られた分散液をサンプルAとする。サンプルAの分散液には、CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールとが、0.2:2.4:97.4の質量比で含有されている。
サンプルAの分散液をガラス板上に滴下して、光学顕微鏡観察を行った。その結果、図7中に矢印で示すような複数の球状の集合体が分散液中に確認された。集合体は、光を透過した。このことから、サンプルA中の集合体は、CNTが緩く絡み合って形成されており、嵩密度が低いこと、乾燥後の集合体は、高さを維持できずに潰れることが推測される。このようなCNTの集合体を含有するサンプルAは、実施例の分散液である。
上記高圧分散装置を用いたせん断処理の条件を変えることにより、均一分散液におけるCNT長さを調整できることを確認した。せん断処理の条件のみをかえてCNTが均一に分散した均一分散液を得た。当該均一分散液をガラス板上に滴下して、光学顕微鏡観察で得られた写真を図8Aに示す。本図から、造粒処理前の均一分散液中には、1μm~50μm程度の長さのCNTが確認された。上記サンプルAと同じ条件で造粒処理を行った分散液をガラス板上に滴下して、光学顕微鏡観察で得られた写真を図8Bに示す。本図においても、光が透過した球状の集合体が複数、分散液中に確認された。
サンプルAの分散液について、光学顕微鏡観察を行った。図9に示すように、ガラス基板50上に、厚さ15μmのポリエチレン(PE)フィルム製の枠54を配置した。枠54の内側に分散液を滴下してサンプル56とし、カバーガラス52を枠54の上に配置した。観察された光学顕微鏡写真を、図10に示す。図10中の多数の黒色の点が、集合体である。
比較のために、第1工程後の処理を変更してサンプルBの分散液を調製した。サンプルBは、第1工程後の均一分散液に、100重量部の均一分散液に対して、4.875重量部のエチルセルロース、および145.125重量部の3-ペンタノールを添加してCNTの濃度を0.2質量%とした。CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールの質量比は、0.2:2.4:97.4である。5分間の乳鉢撹拌を行い、遊星攪拌による造粒処理を経ていない。
サンプルBの分散液について、上述と同様の手法で光学顕微鏡観察を行った。得られた光学顕微鏡写真を図11に示す。図11中には、図10の場合のような黒色の点が確認されない。
サンプルA,Bの分散液を、前述よりも薄い薄膜の状態として光学顕微鏡観察を行った。光学顕微鏡観察に当たっては、図12に示すように、ガラス基板50上にサンプル58を滴下し、サンプル58上にカバーガラス52を配置した。ガラス基板50とカバーガラス52とは実質的に接しているので、サンプル58の厚さは、図9中のサンプル56より極めて小さい。
サンプルA,Bの光学顕微鏡写真を、図13,14にそれぞれ示す。サンプルAは、図13中に矢印で示すように、多数の集合体が確認される。サンプルBでは、図14に示すように集合体が全く確認されない。
図15には、サンプルA,Bの粘度を、樹脂溶液(エチルセルロース)の粘度とともに示す。図16は、図15における横軸(せん断速度)を、対数として示したものである。粘度は、ウエルズブルックフィールド・コーン/プレート型粘度計を用いて、25℃で測定した。サンプルAは、サンプルBより低粘度である。サンプルAは、CNTが単離分散した状態ではなく、絡み合って集合体を形成しているので、集合体を含まないサンプルBより粘度が低いことが示されている。
サンプルAの分散液を耐熱性基板上に滴下し、400℃で焼成して電子顕微鏡観察を行った。その結果を図17に示す。図17の電子顕微鏡写真には、直径10μm以下の複数の集合体が示されている。集合体の直径は、例えば約9.0μm(図18)、約7.5μm(図19)である。
図19に示した集合体のAFM測定の結果を、図20に示す。集合体の最大高さは130nmである。AFM測定による最大高さを、乾燥後の集合体の高さとする。この場合、乾燥後の集合体のアスペクト比(高さ/直径)は、0.017程度となる。
さらに、分散媒の組成の異なる分散液を調製した。まず、CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールとを2:4.5:93.5の質量比で配合し、上述と同様に予備混合、せん断処理を施した(第1工程)。これにより、単離したCNTが均一に分散した均一分散液からなる原料が得られた。
原料には、100重量部の原料に対して300重量部の3-ペンタノールを加えて、CNTの濃度を0.5質量%とした。CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールの配合比は、0.5:1.125:98.375である。この状態で遊星攪拌による造粒処理を20分間行った。さらに、造粒処理後の分散液に、100重量部の当該分散液に対して、4.875重量部のエチルセルロースと、145.12重量部の3-ペンタノールと、0.005重量部の水ガラスを添加して、CNTの濃度を0.2質量%とした。CNTとエチルセルロースと3-ペンタノールと水ガラスの質量比は、0.2:2.4:97.398:0.002である。この状態で、同様の造粒処理を5分間行なった(第2工程)。得られた分散液を、サンプルCとする。この場合、水ガラスの量は、CNTの量の0.01倍である。
サンプルCをステンレス基板上にスクリーン印刷し、400℃で焼成して、2cm角の機能性膜を形成した。次いで、機能性膜の表面にピーリングテープを貼り、その後ピーリングテープを剥がすことで、集合体に含まれるCNTの一部をステンレス基板表面から剥がして起毛させ、電子エミッタを作製した。図21A,21Bに示すように、CNT60A,60Bは、その一部がステンレス基板から浮き上がっている。
当該電子エミッタを用いて、図22に示す試験装置62を作製した。試験装置62は、電子エミッタ63と、当該電子エミッタ63上に間隔保持部64を介して設けられた対向電極65とを備える。電子エミッタ63は、ステンレス基板66と、上記サンプルCで形成された機能性膜67とを有する。対向電極65は、表面に金メッキが施されたステンレス基板である。間隔保持部64によって電子エミッタ63と対向電極65の間には、620μmの間隔が形成されている。電子エミッタ63と対向電極65は、直流電源が直列に接続されている。この試験装置において、保護抵抗1kΩ、1.0×10-6Pa以下の雰囲気で、I-V測定をした。その結果を図23に示す。本図は、縦軸が電流密度J(mA/cm)、横軸が電界強度E(V/μm)を示す。
対向電極を変更した以外は、図22と同じ構成を有する試験装置を作製した。当該試験装置の対向電極は、酸化インジウム(ITO:Indium Tin Oxide)膜付ガラス基板と、ITO膜の表面に塗工された蛍光体とを有する。この試験装置において、保護抵抗1kΩ、1.0×10-6Pa以下の雰囲気で、電界強度を1(V/μm)として、発光状態を確認した。図24に示す通り、上記電子エミッタ67は、均一な発光状態であることが確認された。
4.実施例(2)
溶媒としてN-メチル-2-ピロリドン(N-methylpyrrolidone、NMP)を用意した。CNTとNMPとを、1.66:98.34の質量比で配合し、一般的な方法により予備混合して粗材を得た。用いたCNTは、気相成長法で形成され、バンドル形状を有し、長さが1~300μm程度である。粗材中のCNTの一部は、バンドルを形成している。
さらに、高圧分散装置を用いてせん断処理を施した(第1工程)。粗材中のバンドルは、基本的にはせん断処理によって個々のCNTに単離されるが、最小太さ0.1μm程度、最大太さ10μm程度のバンドルが一部に残っている。せん断処理後のバンドルの長さは、9割以上のCNTが1~50μm程度である。これにより、単離したCNTが均一に分散した均一分散液からなる原料が得られた。
CNTの均一分散液には、100重量部の原料に対して31.5重量部の樹脂としてポリアミック酸と177.3重量部のNMPを加えて、CNTの濃度を0.54質量%とする。CNTとポリアミック酸とNMPの質量比は、0.54:10.21:89.25である。この状態で、遊星攪拌による造粒処理を10分間行った。得られた分散液をサンプルDとする。
サンプルDのポリアミック酸の配合量を調整することで乾燥時のCNTの濃度を1質量%、10質量%とした分散液を作製した。CNT濃度1質量%におけるCNTとポリアミック酸とNMPの質量比は、0.140:13.83:86.03である。CNT濃度10質量%におけるCNTとポリアミック酸とNMPの質量比は、0.83:7.51:91.66である。
比較としてCNT(Nanocyl社製、NC7000)とポリアミック酸とNMPとを、1.68:14.85:83.47の質量比で配合し、一般的な方法により予備混合して粗材を得た。用いたCNTは、長さが1~300μm程度である。粗材中のCNTの一部は、バンドルやタングルを形成している。さらにビオラモホモジナイザーを用いてせん断処理を5分間行った。粗材中のCNTは8割以上が10μm以下である。得られた分散液をサンプルEとする。サンプルEについては、遊星攪拌による造粒処理を行っていない。
サンプルEにポリアミック酸およびNMPをさらに添加することで、乾燥時のCNTの濃度を1質量%、5質量%とした分散液を作製した。CNT濃度1質量%におけるCNTとポリアミック酸とNMPの質量比は、0.15:15.08:84.77である。CNT濃度5質量%におけるCNTとポリアミック酸とNMPの質量比は、0.79:14.98:84.23である。実施例及び比較例に係る分散液の固形分比率を表1に示す。
Figure 0007190930000001
サンプルDの分散液をガラス板上に滴下して、光学顕微鏡観察を行った。その結果、図7で示したと同様な、光を透過する複数の集合体が分散液中に確認された。
ガラス基板の両側に厚さ600μmのスペーサを置き、試料No.1~6の分散液をスキージにて広げた。初期乾燥(120℃のオーブン中で30分)を行った後、仕上げ乾燥(250℃のオーブンで60分)をして得られた膜を評価膜とした。
<体積抵抗率測定>
四探針抵抗率計を用いた。探針を評価膜表面に押し当て、体積抵抗率を測定した。その結果を図25に示す。本図の横軸はCNT濃度(質量%)、縦軸は体積抵抗率(Ω・cmを示す。本結果は、評価膜における5ヶ所を測定した平均値である。CNT濃度が1質量%~10質量%において、サンプルDを用いた評価膜の方が、サンプルEを用いた評価膜より体積抵抗率が低いことが確認された。すなわち実施例に係る試料No.1~3の分散液を用いることによって、比較例に比べ導電性に優れた評価膜が得られた。
<引裂き試験>
試料No.2(実施例)を用いた評価膜、試料No.5(比較例)を用いた評価膜の、表面の引裂き強度を、表面性測定機(HEIDON製)を用いて測定した。引掻針は先端半径が0.05mm、円錐のテーパ角度が60°のサファイア針を用いた。引掻き速度を20mm/s、荷重を100g~1000gまで変えながら評価膜の表面が裂けるまで行った。その結果を図26に示す。本図の縦軸は荷重(g)を示す。試料No.2(実施例)を用いた評価膜は、荷重840gでは裂けなかったが、荷重880gで表面が裂けた。一方、試料No.5(比較例)を用いた評価膜は、荷重350gでは裂けなかったが、荷重380gで表面が裂けた。すなわち実施例に係る評価膜は、比較例に比べ、2倍超の引裂き強度を有するといえる。
<引張試験>
ガラス基板の両サイドに600μm厚のスペーサを置き、試料No.2の分散液をスキージにて広げた。初期乾燥(120℃のオーブン中で30分)を行った後、仕上げ乾燥(250℃のオーブンで60分)をして得られた膜をガラス基板から剥がし、ダンベル形状に打ち抜いて、引張試験用の試験片を3個作製した。当該試験片は、厚さ0.07mm、くびれ部分の幅が5mmである。比較として試料No.5の分散液を用いて同様の手順で、比較例に係る引張試験用の試験片を2個作製した。当該試験片は、厚さ0.09mm、くびれ部分の幅が5mmである。10mm/minの試験速度で引張試験を行い、引張強さを測定した。その結果を表2及び表3に示す。測定結果に基づき試験中に加わった最大の力に対応する応力を算出した。試料No.5(比較例)を用いた試験片に対し、試料No.2(実施例)を用いた試験片の応力は約2倍であることが確認された。
Figure 0007190930000002
Figure 0007190930000003
5.実施例(3)
サンプルCの分散液を88mm角のステンレス基板上の84mm角の領域にスクリーン印刷した。使用したスクリーンは、目開き約190μm、糸径約60μmのナイロン製である。次いで初期乾燥(100℃のオーブン中で20分)を行った後、1次焼成(360℃のオーブンで60分、10℃/min)を密閉容器中で行った。さらに大気解放後、2次焼成(360℃のオーブンで5分)を行った。次いで、機能性膜の表面にピーリングテープ(スリーエムジャパン(株)製、品番:スコッチ375SN)を貼り、その後ピーリングテープを剥がすことで、集合体に含まれるCNTの一部をステンレス基板表面から剥がして起毛させ、図27に示すように、88mm角のステンレス基板68上に84mm角の機能性膜69を作製した。
図28、図29、図30に示すように、機能性膜69中の集合体70は、均一に分布している。0.07mm(70000μm)の領域を2000倍のCCDカメラで撮影した光学顕微鏡写真(図29)に基づき分布密度を算出した結果、得られた機能性膜69の集合体70の分布密度は、5箇所において2000個/mmから6000個/mm(平均で約3800個/mm)の範囲にあることが分かった。また、同じ機能性膜69について、0.27mm(270000μm)の領域を500倍のCCDカメラで撮影した光学顕微鏡写真に基づき分布密度を算出した結果、集合体70の分布密度は、約4000個/mmであった。したがって、得られた機能性膜69は、集合体70の分布密度が2000個/mm以上であるので、電子放出源が多く、結果として電流密度が高くなることから、エミッタとしての電子放出効率を向上することができる。
図30に示された集合体70(矢印)は、図31に示すように、直径が7.5μmであり、複数のCNTの絡み合いによって形成されていることが確認された。
1 電子エミッタ
7 機能性膜
14、14A 集合体


Claims (1)

  1. 陰極と、
    カーボンナノチューブの絡み合いからなり球が高さ方向に潰れた形状である複数の集合体を含有し、前記陰極の表面に設けられた機能性膜と、を備えた電子エミッタであって、
    前記複数の集合体の分布密度が500個/mm 以上であり、
    前記複数の集合体の各集合体は、直径が50μm以下、高さが5μm未満で、前記高さと前記直径との比(高さ/直径)が0.1未満である
    電子エミッタ
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