JP7190817B2 - 水分移動ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、隔てられた2つの空間のうち一方の空間の気体中に含まれる水分を他方の空間の気体中に移動することのできる水分移動ユニットに関する。
空間の気体中に含まれる水分量、すなわち湿度を調節する従来の手法として、冷房機を用いて気体中の水分を結露させることが行われている。具体的には一の空間の気温を冷房機により低下させ飽和水蒸気圧を低下させることで結露を発生させ、生じた液体状の水を他の空間へと放出することで、一の空間の湿度を低下させるとともに他の空間の湿度を上昇させることが行われている。
しかしこうした従来の方法では湿度を低下させるために冷房機を運転して気温を低下させることが必要であり、エネルギーの浪費やランニングコストの増加を招いてしまう。
そこで冷房機の運転を必要としない水分移動機として、デシカント空調システムが用いられている(特許文献1参照)。
デシカント空調システムは、水分を吸着する吸着材を収容したロータの一部に湿った空気を通し吸着材に水分を吸着させる。そしてロータを回転し当該吸着箇所に加熱手段により加熱した熱風を通すことで吸着材に吸着された水分を放出する。
この吸着剤による水分の吸着と放出とを空間を隔てて繰り返し行い、一の空間の湿度を低下させるとともに他の空間の湿度を上昇させることで、空間間の水分の移動が可能となる。
特開2011-064407号公報
しかしながら、デシカント空調システムにおいても吸着材からの水分の放出に用いられる熱風を生成するために加熱手段を用いる必要があり、エネルギーの浪費の防止やランニングコストの増加の抑制は十分なものではなかった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、エネルギーの浪費とランニングコストの増加を防止することができる水分移動ユニットを提供するものである。
本発明によれば、隔てられた2つの空間のうち相対湿度の高い一の空間内の気体中に含まれる水分を相対湿度の低い他の空間内の気体中に移動させる水分移動機を部屋空間内に備える水分移動ユニットであって、前記水分移動機は、前記一の空間内の気体が通過する第1流路と、前記他の空間内の気体が通過する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とを隔てる吸湿性かつ多孔質性の水分移動膜と、前記水分移動膜を保持する保持枠部と、
前記保持枠部を挟んで配置される二つの流路形成部と、を備え、前記保持枠部と前記流路形成部の一方との間に前記第1流路が形成され、前記保持枠部と前記流路形成部の他方との間に前記第2流路が形成されており、前記第1流路及び前記第2流路のそれぞれの前記流路形成部は、吸気側の開口における上流側の流路幅が下流側の流路幅よりも広く形成されていることを特徴とする水分移動ユニットが提供される。
本発明の水分移動ユニットによれば、水分移動膜を隔てて第1流路と第2流路との間で相対湿度の大小が生じるため、外部から特段のエネルギーを供給するか、または供給する場合もエネルギーを低下することができる。このため、第1流路を流れる気体から第2流路を流れる気体へと水分を移動させることができ、エネルギーの浪費とランニングコストの増加を防止することが可能である。
第1実施形態に係る水分移動機を示す模式図である。 水分移動機に用いられる水分移動膜を示す模式図である。 水分移動機の使用例を示す模式図である。 第2実施形態に係る水分移動機を示す模式図である。 第3実施形態に係る水分移動機を示す模式図である。 第4実施形態に係る水分移動ユニットを説明するための模式図である。 第4実施形態に係る水分移動ユニットの水分移動機の斜視図である。 図7に示した水分移動機の分解斜視図である。 図8に示した保持枠部の正面図である。 図8に示した保持枠部の背面図である。 流路形成部の内面を示した図である。 第4実施形態の水分移動機の正面図である。 図12に示した水分移動機のA-A断面図である。 図12に示した水分移動機のB-B断面図である。 変形例1を説明するための図である。 変形例2を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る水分移動機1を示す模式図である。図2は、水分移動機1に用いられる水分移動膜4を示す模式図である。
水分移動機1は、隔てられた2つの空間のうち相対湿度の高い一の空間内の気体中に含まれる水分を相対湿度の低い他の空間内の気体中に移動させる装置である。水分移動機1は、一の空間内の気体Aが通過する第1流路2と、他の空間内の気体Bが通過する第2流路3と、第1流路2と第2流路3とを隔てる吸湿性かつ多孔質性の水分移動膜4と、を備えている。
水分移動機1による水分移動の対象となる気体は水分を含みうるものであれば如何なる気体であってもよく、本実施形態においては空気が想定されている。
第1流路2は、一の空間に含まれる気体が内部空間21を通過する、水分移動膜4と等幅の板状の流路である。
第2流路3は、一の空間と隔てられた、一の空間よりも相対湿度の高い他の空間に含まれる気体が内部空間31を通過する、水分移動膜4と等幅の板状の流路である。第2流路3は第1流路2に隣接して設けられ、第1流路の内部空間21と第2流路3の内部空間31とは少なくともその一部が水分移動膜4により隔てられている。第1流路2と第2流路3は、少なくとも水分移動膜4の形成領域において互いに平行に配置されている。
第1流路2を流れる気体Aと第2流路3を流れる気体Bとは水分移動膜4に沿って流れる。これによりそれぞれの気体A、Bの圧力損失を抑えることができる。なお、気体A、Bが水分移動膜4に沿って流れるとは、気体A、Bの水分移動膜4への接触角度が垂直以外の方向になるように流れることをいう。
水分を含んだ気体A、Bが水分移動膜4と良好に接触するためには、水分移動膜4の形成領域において水分移動膜4の幅寸法が、水分移動膜4を挟んで位置する第1流路2及び第2流路3の対向壁間距離と同等であることが好ましい。
本実施形態においては第1流路2を流れる気体Aと第2流路3を流れる気体Bとが水分移動膜4を挟んで反対の方向に流れている。
しかし、本発明においてはこれに限らず、第1流路2を流れる気体Aと第2流路3を流れる気体Bとが水分移動膜4を挟んで平行面内で交差する方向に流れてもよい。
また、第1流路2を流れる気体Aと第2流路3を流れる気体Bとが水分移動膜4を挟んで同方向に流れてもよい。
このように本発明においては第1流路2と第2流路3とを流れる気体の方向は一方向に限定されることがなく、何れの方向においても好適に流路間で水分の移動を行うことができるため、水分移動機1の設計の自由度を増すことが可能となる。
水分移動膜4は第1流路2と第2流路3とを隔てている吸湿性かつ多孔質性の膜である。なお、第1流路2と第2流路3とは完全に隔離されているが、当該隔離部分のうち少なくとも一部に水分移動膜4が用いられていればよく、第1流路2と第2流路3との境界部分の全体に亘り水分移動膜4が用いられていなくてもよい。
水分移動膜4は、吸湿性の多孔質材料を含み第1流路2に面する吸湿層41と、親水性の多孔質材料を含み第2流路3に面し、吸湿層41が一面側に形成された基材42と、を有する。第1実施形態の水分移動膜4は、例えば、パーフルオロスルホン酸系ポリマーを含むものとする。また、このような材料に限定されるものでなく、フッ素樹脂を使わない炭化水素系膜を適用することも可能である。
水分移動膜4を吸湿層41と基材42との2層構造とすることにより、吸湿層41をシート状に加工しやすくすることができる。
吸湿層41の材料としては、メソポーラスシリカやゼオライト等が挙げられる。
基材42の材料としては、紙や高分子ポリマー等が挙げられる。基材42に形成されている微細孔の径は、吸湿層41に形成されている微細孔の径よりも小さくなっている。これにより基材42は吸湿層41よりも毛細管現象が発生しやすくなり、吸湿層41から水分を吸収することが可能となる。
水分移動膜4は吸湿層41により相対湿度の高い第1流路2内を流れる気体Aから気体状の水分H1を吸収する。吸湿層41に吸収された水分H1は凝集し液体状となり、吸湿層41内を毛細管現象により基材42側へと浸透していく。そして液体状の水分は更に毛細管現象により基材42側へと移動し、基材42の表面から相対湿度の低い気体B中へと、気体状の水分H2として放散される。
吸湿層41から基材42へと至る水分の移動は、第1流路2内の気体Aと第2流路3内の気体Bとの相対湿度の差に起因して生じる。なお、本発明においては第1流路2から第2流路3への水分の移動は相対湿度の差のみにより行われるだけでなく、例えば第1流路2内の圧力(静圧)を高圧、第2流路3内の圧力を低圧として、両流路内の圧力差を更に用いて行われてもよい。
こうして第1流路2内の水分が水分移動膜4を通じて第2流路3へと移動し、第1流路2内の気体の湿度を低下させるとともに、第2流路3内の気体の湿度を上昇することができる。
そしてこの水分の移動は相対湿度差のみに起因して行われ、外部から特段のエネルギーを供給することなく第1流路2を流れる気体から第2流路3を流れる気体へと水分を移動することができる。あるいは、第1流路2と第2流路3の圧力差を利用する場合には、従来の熱風を生成する機構と比較して使用するエネルギーを低減することができる。そのため、エネルギーの浪費とランニングコストの増加を防止することができる。
次に、水分移動機1の使用例について説明する。図3は、水分移動機1の使用例を示す模式図である。
部屋5内の体感温度は、部屋5内の空気の温度を低下させるだけでなく、除湿を行うことにより更に効率的に下げることができる。そこで図3に示す例では、水分移動機1を用いて冷房機6の室内機61が設置された部屋5内と、冷房機6の室外機62からの排気との間の水分交換が行われ、部屋5内の除湿が行われている。
冷房機6は室内機61により部屋5内に冷気を送るとともに、排気として室外機62から暖気Bを排出している。冷房機6により冷やされた部屋5内の空気Aは第1流路2へと送られるとともに、室外機62から排出された暖気は第2流路3へと送られている。
部屋5内の冷たい空気Aよりも室外機62から放出される暖気Bの方が温度が高く飽和水蒸気圧が高い。そして冷房機6により冷やされた部屋5内の空気Aの相対湿度は、室外機62から排出された暖気Bの相対湿度よりも高くなっている。
第1流路2内に送られた部屋5内の空気A中に含まれる水分H1は、水分移動膜4の吸湿層41により吸収される。そして水分H1が吸収された空気Aは再び部屋5内へと戻される。こうして部屋5内の湿度が低下する。
吸湿層41に吸収された水分H1は凝集し液体状となり、毛細管現象により吸湿層41から基材42へと移動していく。そして基材42の表面に冷房機6の室外機62から放出される、部屋5内の空気よりも相対湿度の低い暖気Bが当たると、基材42内の水分が気体状の水分H2として基材42の表面から相対湿度の低い暖気B内へと蒸散し、第2流路3の内部空間31内を通り外部へと放出される。
こうして相対湿度の高い部屋5の空気から、室外機62から排出される相対湿度の低い暖気Bへと水分移動膜4を介した水分の移動が行われる。
水分移動膜4の基材42側は冷房機6の運転中は常に相対湿度の低い暖気Bと接しているため水分H2の蒸散が継続して行われる。そのため基材42が水分で飽和することなく、吸湿層41から基材42への吸水を継続して行うことができる。そして基材42により継続して吸水が行われるため吸湿層41も水分で飽和することなく、吸湿層41による水分H1の吸収も継続して行うことができる。
なお、上述した実施形態においては第1流路2と第2流路3とは水分移動膜4と等幅の板状の流路であり、内部空間21、31の上面と下面はそれぞれ平坦になっている。しかし本発明においてはこれに限らず、上面や下面が起伏する態様であってもよい。
例えば、内部空間21、31の上面と下面がそれぞれ波型形状をしていてもよい。この場合、内部空間21の上下の波型形状と内部空間31の上下の波型形状は同相であってもよく、あるいは異相であってもよい。
このように第1流路2と第2流路3との内部空間21、31の上下の内周面が波型形状をしていることにより、水分移動膜4への気体A、Bの接触の仕方を変化させることができ、吸湿層41による水分の吸収と基材42による水分の発散をより効率的に行える気体A、Bの接触態様とすることができる。
また、上述した実施形態においては水分移動膜4が吸湿層41と基材42の2層により形成されていたが、本発明においてはこれに限らず、水分移動膜4が吸湿性かつ多孔質性の単一の膜により形成されていてもよい。こうした膜としてはメソポーラスシリカやゼオライト等の膜の他、親水性の樹脂材料により形成される多孔質材や、親水性セラミック等を用いることができる。
〔第2実施形態〕
図4は、第2実施形態に係る水分移動機10を示す模式図である。水分移動機10は、上述した第1実施形態に係る水分移動機1と同様に第1流路2と第2流路3とが水分移動膜4により隔てられて構成されている。
しかし、第1実施形態と異なり、第1流路2と第2流路3との組み合わせが層状に重ねて設けられ、それぞれの層に含まれる第1流路2と第2流路3とが水分移動膜4により隔てられている。
具体的には、上層から順に第1流路2と第2流路3とが交互に配置され、各流路の間が水分移動膜4により隔てられている。図4に示す例では第1流路2と第2流路3とが2つずつそれぞれ交互に配置されている。しかし本発明においてはこれに限らず、第1流路2と第2流路3とを3つずつそれぞれ交互に配置する態様であってもよい。
それぞれの流路を隔てる水分移動膜4は、第1実施形態と同様に、吸湿層41を第1流路2側に向けるとともに、基材42を第2流路3側に向けて配置されていて、第1流路2から第2流路3に向けた水分の移動を可能としている。
そして最上層にある第1流路2の内部空間21にある気体中の水分は、上から2段目に位置する第2流路3の内部空間31にある気体中へと移動する。
また、上から3段目に位置する第1流路2の内部空間21にある気体中の水分は、上から2段目に位置する第2流路3と、最下層にある第2流路3の内部空間31にある気体中へと移動する。
本実施形態に係る水分移動機10によると、上下に重ねた複数層の第1流路2と第2流路3とを用いて水分の移動を行うため、効率の良い水分移動を行うことが可能となる。
〔第3実施形態〕
図5は、第3実施形態に係る水分移動機100を示す模式図である。本実施形態に係る水分移動機100は、第1流路2及び第2流路3が直線状ではなく、屈曲したものとなっている。
そして第1流路2及び第2流路3内を流れる気体A、Bは、それぞれ水分移動膜4に当接することで流れる方向が変えられる。
具体的には水分移動機100は平面視が八角形状をした板状の中空の部材であり、側面は閉鎖部27と開放部28とが交互に配置されて構成されている。水分移動機100の内部には、水分移動膜4が、対向配置された2つの閉鎖部27の内壁と接続して設けられている。
そして第1流路2は図5の紙面左下側にある開放部28から紙面左上側にある開放部28へと至る流路となっている。また、第2流路3は紙面右上側にある開放部28から紙面右下側にある開放部28へと至る流路となっている。第1流路2と第2流路3とは水分移動膜4により隔てられている。水分移動膜4は吸湿層41を第1流路2側に、基材42を第2流路3側に向けて配置されている。
上述した構成を備える水分移動機100では、第1流路2内に流入した空気A及び第2流路3内に流入した空気Bについて、それぞれ除湿又は加湿後に流入方向に対して垂直な方向に放出することができる。そのため水分移動機100の適用可能箇所を更に増やすことが可能となる。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態の水分移動ユニット30について説明する。図6から図11は、第4実施形態の水分移動ユニット30を説明するための図である。図6は、水分移動ユニット30の全体を説明するための模式図である。図7から図11にはx、y、z軸が記されていて、第4実施形態ではz軸の矢線が示す方向を「上」とし、矢線と反対の方向を「下」とする。z軸の矢線が示す方向は水分移動機55の立設方向と一致している。第4実施形態でいう上下は、重力方向と一致するとは限らない。
図7は、第4実施形態において部屋空間51内に備えられる水分移動機55を説明するための斜視図、図8は、図7の水分移動機55の分解斜視図、図9は保持枠部7のx方向に向かう面(以下、「正面」とも記す)の図、図10は保持枠部7の-x方向に向かう面(以下、「背面」とも記す)の図、図11は流路形成部8の-x方向に向かう面(以下、「流路形成部8の内面」)及び流路形成部9のx方向に向かう面(以下、「流路形成部9の内面」)の図である。
図6に示すように、第4実施形態の水分移動ユニット30は、部屋空間51に第一実施形態の水分移動膜4を有する水分移動機55を備え、二つに仕切られた空間51a、51b内の空気の水分を一方から他方へ移動する。このような水分移動ユニット30は、居室を始め車両や電車にも適用することができる。
図7に示すように、水分移動機55は、水分移動膜4を保持する保持枠部7と、二つの流路形成部8、9とを有している。流路形成部8、9は、保持枠部7を挟んで配置されている。保持枠部7と流路形成部8、9の一方との間に第1流路が形成され、保持枠部7と流路形成部8、9の他方との間に第2流路が形成される。第4実施形態は、保持枠部7と流路形成部8との間に第1流路2が、保持枠部7と流路形成部9との間に第2流路3が形成されるように構成されている(図13)。
部屋空間51は、人が入り得る閉空間であって、窓やドア、通気や送風のための開口部を有することが許容されている。図6に示した部屋空間51は、壁部56によって四方が囲まれていて、壁部56には通気口59a、59bが形成されている。また、図6では、水分移動ユニット30に冷房機160が設けられていて、冷房機160は室内機161、室外機162を有している。
水分移動機55は、保持枠部7が部屋空間51を仕切るように配置されていて、保持枠部7が部屋空間51を仕切ることによって部屋空間51は空間51a、51bに分けられる。通気口59aは空間51bに室外機162から排出された空気γを取り込む開口部であって、通気口59bは空間51bから空気δを排出する開口部である。
室内機161は空間51aに設けられていて、室内機161からは空気αが空間51aに向けて噴き出している。空気αは、第1流路2を通って空気βとして再び空間51aに排出される。
図7に示すように、水分移動機55は、保持枠部7、流路形成部8及び流路形成部9によって構成されている。図7は、保持枠部7、流路形成部8及び流路形成部9が組み合わされた状態を示していて、図中手前の流路形成部8を二点鎖線で示している。流路形成部8、9は同様の寸法形状を有していて、保持枠部7は流路形成部8、9よりも図中に示したx、y、z軸のy方向に長くなっている。保持枠部7、流路形成部8、流路形成部9には互いを固定する、あるいは水分移動機55を部屋空間51に固定するためのネジ(図示せず)が挿通する複数のネジ孔80が形成されている。
図7から図11に示すように、保持枠部7は、枠板75を有している。枠板75のうち、流路形成部8に向かう側を表面75a、流路形成部9に向かう側を裏面75bとする。枠板75には表面75a、裏面75bを貫通する開口部71、72、73が形成されている。枠板75の開口部72に向かう部分76及び開口部73に向かう部分77はいずれもx方向に向かって傾く斜面である。開口部71と開口部72との間には枠部78があって、開口部71と開口部73との間には枠部79がある。枠部78、79はz軸に平行な中心線78a、79aを頂点にした二つの斜面782、792を有していて、枠部78、79と接続する下面701もx方向に向かって傾く斜面である。
また、図8、図11に示すように、流路形成部8は板材85を有し、板材85の保持枠部7に向かう側を内面85a、その裏面を外面85bとする。流路形成部9は板材95を有し、板材95の保持枠部7に向かう側を内面95a、その裏面を外面95bとする。図8に示すように、内面95aは、凹部91、92、93、94を有している。凹部91、94は、それぞれ凹部92、93を挟んで形成され、流路形成部9のy方向の中心に向かって幅が狭くなる底面901と、底面901と対向する上面(図示せず)を有している。このような形状から、凹部91、94の面91a、94aは、流路形成部9のy方向の中心に向かって傾いている(図13)。
また、同様に、流路形成部8は板材85を有し、板材85の保持枠部7に向かう側を内面85a、その裏面を外面85bとする。内面85aは、凹部81、82、83、84を有している。凹部81、84は、それぞれ凹部82、83を挟んで形成され、流路形成部8のy方向の中心に向かって幅が狭くなる底面(図示せず)と、底面と対向する上面(図示せず)を有している。このような形状から、凹部81、84の面81a、84aは、流路形成部8のy方向の中心に向かって傾く斜面である。
図11に示すように、凹部82、83は、凹部82、83のy方向の中心を通り、かつz軸に平行な中心線82a、83aに向かって-x方向に突出する面822、832を有している。また、凹部92、93は、図8に示すように、凹部92、93のy方向の中心を通り、かつz軸に平行な中心直線92a、93aに向かってx方向に突出する面922、932を有している。流路形成部8の板材85には第1流路2に空気を送り込むファンを取り付け可能な取付溝86を形成することが可能である。また、流路形成部9の板材95には第1流路2に空気を送り込むファンを取り付け可能な取付溝96を形成することが可能である。
保持枠部7は、図8に示すように、水分移動膜4をフレーム45に挟み込まれた状態で保持している。フレーム45は、三つの膜部45A、45B、45Cに分けられ、膜部4Aは開口部45Aから露出する。水分移動膜4のうちの膜部4Bは開口部45Bから露出し、膜部4Cは開口部45Cから露出する。また、開口部45Aと保持枠部7の開口部71とは少なくとも一部が重なっている。開口部45Bと保持枠部7の開口部72とは少なくとも一部が重なり、開口部45Cと保持枠部7の開口部73とは少なくとも一部が重なっている。このことから、水分移動膜4の膜部4Aは開口部71から露出する。膜部4Bは開口部72から露出し、膜部4Cは開口部73から露出する。
図12は、保持枠部7、流路形成部8、9を組み合わせた水分移動機55をx方向に見た正面図である。図13は、図12に示した水分移動機55を、図12中の矢線A-Aの方向に見たA-A断面図である。図14は、図12に示した水分移動機55を、図12中の矢線B-Bの方向に見たB-B断面図である。図13に示したように、流路形成部8、9は、保持枠部7を挟んで内面85a、95a同士が対向するように配置されている。内面85aと水分移動膜4の吸湿層41との間隔は第4実施形態の第1流路2となり、内面95aと基材42との間隔は第4実施形態の第2流路3となる。図13から明らかなように、凹部92は、枠部78によって第2流路3の幅が狭まることを防ぐ機能を有している。凹部93は、枠部79によって第2流路3の幅が狭まることを防ぐ機能を有している。なお、流路形成部8にも同様に凹部82、83を形成した理由は、流路形成部8、9は同様の形状を有していて置換可能であるからである。
第1流路2を通る空気αは開口部71、72、73で吸湿層41に接触する。第2流路3を通る空気γは開口部71、72、73で基材42に接触する。吸湿層41は接触した空気αから水分を吸収し、吸収された水分は凝集し液体状となって吸湿層41内を毛細管現象により基材42側へと浸透していく。
第1流路2は、面81aと表面75aとの間で幅が広くなり、空気αが吸気されやすくなっている。また、第1流路2は、面84aと表面75aとの間で幅が広くなり、空気βが排気されやすくなっている。また、第2流路3は、面91aと裏面75bとの間で幅が広くなり、空気γが吸気されやすくなっている。また、第2流路3は、面94aと裏面75bとの間で幅が広くなり、空気δが排気されやすくなっている。
ここで、以上説明した水分移動機55と冷房機160の動作との関係について説明する。室外機162は、図示しない圧縮機、ファン及び熱交換器を有し、室内機161は図示しないクロスフローファンと熱交換器を有している。室内機161、室外機162間には冷媒が循環する図示しないパイプが通っていて、パイプ上には図示しない膨張弁が設けられている。第4実施形態では、空間51aが例えば居室のような人がいる空間であって、人の呼気や皮膚から蒸発する水分と関連する所定の湿度を有している。空間51aと空間51bとは水分移動機55によって仕切られていて、空間51a、51b間には基本的に空気の流通はないものとする。
空気αは、室内機161からクロスフローファンによって空間51aに吹き出される。吹き出された空気αは、その一部が第1流路2に入って水分移動膜4の吸湿層41と接触する。接触した空気は、第1流路2内において吸湿層41によって水分が吸収されて湿度が低下した空気βとして空間51aに排出される。空気βが混合された空間51aの空気の一部は、第1流路2を通って吸湿層41に接触した後に第1流路2から空間51aに排出される。また、他の一部は室内機161内のクロスフローファンによって室内機161内に取り込まれ、熱交換器によって低温の冷媒と接触し、低温の空気αとなって51a内に吹き出される。
空間51a内にあっては、以上の動作によって繰り返し空気を除湿及び冷却し、空間51a内の空気を冷却、除湿する。なお、空気の冷却は、室内機161内で熱交換器により低温(例えば10℃)の冷媒と空気が接触することよって行われる。冷媒は、空気に接触して温度が高まり(例えば20℃)、室外機162の側に向かって移動する。
一方、室外機162にあっては、圧縮機で冷媒を圧縮することによって冷媒の温度を室温以上の温度(例えば60℃)に高めている。そして、部屋空間51よりも高温(例えば35℃)の外気をファンによって取り込み、外気に接触させて部屋空間の外部に排出する。このような動作により、冷房機160は、室内機161において空間51aの空気から吸収した熱を部屋空間51の外へ排出する。室外機162で圧縮されて液化した冷媒は、膨張弁で膨張された気化し、低温(例えば10℃)になって室内機161に向かって移動する。
また、第4実施形態では、室外機162から排気された高温(例えば40℃から60℃)の空気γを部屋空間51の通気口59aから空間51bに導いている。空気γは第2流路3において水分移動膜4の基材42と接触する。基材42には、吸湿層41によって吸収され、移動してきた水分が保持されている。基材42に保持されている水分は第1流路2において高温の空気と接触して蒸発し、接触空気と共に通気口59bを介して空間51bから外部に排出される。
以上の動作により、第4実施形態は、室内機161から空間51aに冷風を吹き出し、空間51bの空気を冷却することができる。そして、冷却した空間51b内の空気を第1流路2に通して除湿し、空間51b内の空気を繰り返し除湿することができる。さらに、第4実施形態は、高温の空気によって水分移動膜4の基材42に保持されている水分を乾かし、水分移動膜4に水分が継続して移動可能になっている。
〔変形例〕
以上説明した第4実施形態は、説明した構成に限定されるものではない。例えば、第4実施形態は、以下の変形例1、変形例2のように構成することも可能である。
(変形例1)
上記の水分移動機55は、保持枠部7の開口部71、72、73の面積を一定としているが、保持枠部7の開口部71、72、73の面積を可変とすることもできる。
図15は、開口部71、72、73の面積を可変とした構成を例示する図である。変形例1では、保持枠部7の開口部72、73を表面75aの側から塞ぐカバー151、152と、開口部72、73を裏面75bの側から塞ぐカバー153、154と、を備えている。このような変形例1は、開口部72、73の開口面積を変更可能にしたものである。
図15に示すように、カバー151、152は、流路形成部9と保持枠部7の表面75aとの間に設けられている。カバー151、152は、流路形成部9と保持枠部7との間に挟みこまれることによって固定されるものであってもよいし、保持枠部7と係合する、あるいはねじ止め等されるものであってもよい。また、カバー153、154は、流路形成部8と保持枠部7の裏面75bとの間に設けられている。カバー153、154は、流路形成部8と保持枠部7との間に挟みこまれることによって固定されるものであってもよいし、保持枠部7と係合する、あるいはねじ止め等されるものであってもよい。
上記構成によれば、カバー151、152を取り付けることによって第1流路2において吸湿層41と空気とが接触する面積を小さくすることができる。吸湿層41と空気とが接触する面積を小さくすると、空気中の水の吸水性が低下して除湿効率が下がることになる。また、カバー153、154を取り付けることによって第2流路3において基材42と空気とが接触する面積を小さくすることができる。基材42と空気とが接触する面積を小さくすると、基材42中の水の蒸発効率が下がることになる。第4実施形態は、部屋空間51の容積や用途等に応じてカバー151からカバー154を着脱し、除湿や水分移動膜4の乾燥の程度を調整することができる。
また、第4実施形態は、カバー151からカバー154を全て取り付ける、あるいは取り外すことに限定されるものでなく、カバー151、152のみを取り付ける、あるいはカバー153、154のみを取り付けるものであってもよい。また、第4実施形態は、カバー151、152の両方を取り付ける構成に限定されず、カバー151のみ、またはカバー152のみを取り付けるものであってもよい。さらに、第4実施形態は、カバー153、154の両方を取り付ける構成に限定されず、カバー153のみ、またはカバー154のみを取り付けるものであってもよいし、カバー151から154のいずれをいくつ組み合わせて取り付けてもよい。
以上の構成によれば、第4実施形態の水分移動ユニット30は、除湿、あるいは水分移動膜4の乾燥の程度を多段階に調整することができる。
さらに、このような変形例1は、カバー151から154を手動で着脱する構成に限定されるものでなく、シャッターや引き戸のようにカバーを構成し、これを手動または自動で開口面積が連続的に変化するように開閉するものであってもよい。
(変形例2)
また、第4実施形態は、取付溝86、あるいは取付溝96に図示しないファンを取り付けて、第1流路2や第2流路3への空気の流通を促すことができる。このような構成においては、保持枠部7に保持された水分移動膜4が空気の流れに応じて振動する、あるいは保持枠部7から外れ易くなる。変形例2では、このような水分移動膜4の挙動を「ばたつく」とも記す。変形例2は、保持枠部7における水分移動膜4のばたつきを抑え、水分移動膜4と空気との接触を妨げることなく保持枠部7が水分移動膜4を安定に保持できるようにするものである。
このため、変形例2は、水分移動膜4を保持枠部7に固定する部材である押え部材を保持枠部7に取り付けている。図16(a)から図16(c)は、いずれも変形例2の押え部材を説明するための図である。図16(a)は、押え部材751、図16(b)は押え部材752、図16(c)は押え部材753を示している。
図16(a)に示した押え部材751は、図7から図14に示したx方向とy方向とに延伸する針金によって形成される金網である。このような押え部材751は、空気と水分移動膜4との接触を妨げることがなく、水分移動膜4のばたつきを抑えることができる。図16(b)に示した押え部材752は、図16(a)に示した金網を紗張りして形成されていて、金網がx軸、y軸のいずれに対しても45度をなすように形成されている。このような押え部材752は、押え部材751に比べて空気の流通方向に直交する方向の凹凸がなく、第1流路2、第2流路3を通る空気に対する抵抗を小さくすることができる。
図16(c)に示した押え部材753は、金属製の薄板に複数の開口部を設けたパンチングボードで形成されている。押え部材753は、押え部材751、752に比べて空気と水分移動膜4との接触面積が小さくなるものの、水分移動膜4のばたつきを抑える効果が高い。
また、以上説明した押え部材751、752、753は、いずれも金属で形成することによって空気との熱交換効率を高め、第1流路2、第2流路3を通る空気の冷却効果をも得ることができる。
本発明の水分移動機の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。また、本発明の水分移動機は、各実施形態で説明した複数の特徴を組み合わせて備えるものであってもよい。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)隔てられた2つの空間のうち相対湿度の高い一の空間内の気体中に含まれる水分を相対湿度の低い他の空間内の気体中に移動させる水分移動機であって、前記一の空間内の気体が通過する第1流路と、前記他の空間内の気体が通過する第2流路と、前記第1流路と前記第2流路とを隔てる吸湿性かつ多孔質性の水分移動膜と、を備えることを特徴とする水分移動機。
(2)前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜に沿って流れる(1)に記載の水分移動機。
(3)前記水分移動膜は、吸湿性の多孔質材料を含み前記第1流路に面する吸湿層と、親水性の多孔質材料を含み前記第2流路に面し、前記吸湿層が一面側に形成された基材と、を有する(1)又は(2)に記載の水分移動機。
(4)前記第1流路と前記第2流路との組み合わせが層状に重ねて設けられ、それぞれの層に含まれる前記第1流路と前記第2流路とが前記水分移動膜により隔てられている(1)乃至(3)の何れか1項に記載の水分移動機。
(5)前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜を挟んで平行面内で交差する方向に流れる(1)乃至(4)の何れか1項に記載の水分移動機。
(6)前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜を挟んで反対の方向に流れる(1)乃至(4)の何れか1項に記載の水分移動機。
(7)前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜を挟んで同方向に流れる(1)乃至(4)の何れか1項に記載の水分移動機。
(8)(1)から(7)のいずれか一つの水分移動機を部屋空間内に備える、水分移動ユニット。
(9)前記水分移動膜を保持する保持枠部と、前記保持枠部を挟んで配置される二つの流路形成部と、を備え、前記保持枠部と前記流路形成部の一方との間に前記第1流路が形成され、前記保持枠部と前記流路形成部の他方との間に前記第2流路が形成される、(8)の水分移動ユニット。
(10)前記保持枠は、前記水分移動膜が露出する開口部を備え、前記開口部の開口面積が変更可能である、(9)の水分移動ユニット。
1、10、55、100・・・水分移動機
2・・・第1流路
3・・・第2流路
4・・・水分移動膜
4A、4B、4C・・・膜部
5・・・部屋
6、160・・・冷房機
7・・・保持枠部
8、9・・・流路形成部
21、31・・・内部空間
27・・・閉鎖部
28・・・開放部
30・・・水分移動ユニット
21、31・・・内部空間
41・・・吸湿層
42・・・基材
45・・・フレーム
45A、45B、45C・・・開口部
51・・・部屋空間
51a、51b・・・空間
56・・・壁部
59a、59b・・・通気口
61、161・・・室内機
62、162・・・室外機
71、72、73・・・開口部
75・・・枠板
75a・・・表面
75b・・・裏面
76、77・・・部分
78、79・・・枠部
78a、79a、82a、83a、92a、93a・・・中心線
80・・・ネジ孔
81、82、83、84、91、92、93、94・・・凹部
81a、84a、91a、94a・・・面
85、95・・・板材
85a、95a・・・内面
85b、95b・・・外面
86、96・・・取付溝
151,152、153、154・・・カバー
701・・・下面
751、752、753・・・押え部材
822、832、922、932・・・面
901・・・底面
A 気体(空気)
B 気体(空気、暖気)
H1、H2 水分
α、β、γ、δ 空気

Claims (10)

  1. 隔てられた2つの空間のうち相対湿度の高い一の空間内の気体中に含まれる水分を相対湿度の低い他の空間内の気体中に移動させる水分移動機を部屋空間内に備える水分移動ユニットであって、
    前記水分移動機は、
    前記一の空間内の気体が通過する第1流路と、
    前記他の空間内の気体が通過する第2流路と、
    前記第1流路と前記第2流路とを隔てる吸湿性かつ多孔質性の水分移動膜と、
    前記水分移動膜を保持する保持枠部と、
    前記保持枠部を挟んで配置される二つの流路形成部と、を備え、
    前記二つの流路形成部は、板材をそれぞれ有し、
    前記保持枠部と前記流路形成部の一方との間に前記第1流路が形成され、前記保持枠部と前記流路形成部の他方との間に前記第2流路が形成されており、
    前記第1流路及び前記第2流路のそれぞれの流路断面は、前記板材の面方向に沿って長尺に形成された矩形状であり、
    前記板材の面方向に直交する方向の長さである流路幅に関して、前記第1流路及び前記第2流路のそれぞれの前記流路形成部は、吸気側の開口において、上流側の前記流路幅が下流側の前記流路幅よりも広く形成されていることを特徴とする水分移動ユニット。
  2. 前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜に沿って流れる請求項1に記載の水分移動ユニット。
  3. 前記水分移動膜は、吸湿性の多孔質材料を含み前記第1流路に面する吸湿層と、親水性の多孔質材料を含み前記第2流路に面し、前記吸湿層が一面側に形成された基材と、を有する請求項1又は2に記載の水分移動ユニット。
  4. 前記第1流路と前記第2流路との組み合わせが層状に重ねて設けられ、それぞれの層に含まれる前記第1流路と前記第2流路とが前記水分移動膜により隔てられている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水分移動ユニット。
  5. 前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜を挟んで平行面内で交差する方向に流れる請求項1乃至4の何れか1項に記載の水分移動ユニット。
  6. 前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜を挟んで反対の方向に流れる請求項1乃至4の何れか1項に記載の水分移動ユニット。
  7. 前記第1流路を流れる気体と前記第2流路を流れる気体とが前記水分移動膜を挟んで同方向に流れる請求項1乃至4の何れか1項に記載の水分移動ユニット。
  8. 前記保持枠部は、前記水分移動膜が露出する開口部を備え、前記開口部の開口面積が変更可能である、請求項1乃至7の何れか1項に記載の水分移動ユニット。
  9. 前記第1流路及び前記第2流路のそれぞれの前記流路形成部は、排気側の開口において、下流側の前記流路幅が上流側の前記流路幅よりも広く形成されている請求項1乃至8の何れか1項に記載の水分移動ユニット。
  10. 前記保持枠部は、複数の開口部と、複数の開口部を画定する枠部と、を備え、
    前記流路形成部は、内面に凹部を有する板材によって構成されており、前記凹部は前記枠部に対向する部分に形成されている請求項1乃至9の何れか1項に記載の水分移動ユニット。
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