JP2000283498A - 吸着除湿式空調装置の運転方法、及び、吸着除湿式空調装置 - Google Patents
吸着除湿式空調装置の運転方法、及び、吸着除湿式空調装置Info
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Abstract
る吸湿過程のロータ部分2aに通過させて除湿するとと
もに、この除湿した調整対象空気Aを、顕熱交換ロータ
3における放冷過程のロータ部分3aに通過させて冷却
し、これに並行して、再生用空気Rを、水蒸発式冷却器
6により冷却した上で、顕熱交換ロータ3における冷却
過程のロータ部分3rに通過させるとともに、その冷却
過程のロータ部分3rを通過した再生用空気Rを、再生
用熱交換器7により加熱した上で、除湿ロータ2におけ
る再生過程のロータ部分2rに通過させる除湿冷却運転
において、水蒸発式冷却器6での冷却量Δi6を調整す
ることにより、調整済み空気A' として送出する調整対
象空気の湿度hを調整する。
Description
の運転方法、及び、吸着除湿式空調装置に関し、詳しく
は、吸湿材を担持させた通気性の除湿ロータを、そのロ
ータ各部がロータの回転に伴い調整対象空気の通風路と
再生用空気の通風路とに交互に位置するように両通風路
に跨らせた状態に配備し、調整対象空気の通風路では除
湿ロータの下流側に位置し、かつ、再生用空気の通風路
では除湿ロータの上流側に位置する箇所に、蓄熱材を構
成材とする通気性の顕熱交換ロータを、そのロータ各部
がロータの回転に伴い調整対象空気の通風路と再生用空
気の通風路とに交互に位置するように両通風路に跨らせ
た状態に配備し、再生用空気の通風路において、顕熱交
換ロータの上流側に水蒸発式の冷却器を配備するととも
に、顕熱交換ロータと除湿ロータとの間に再生用熱交換
器を配備した吸着除湿式空調装置の運転方法、及び、そ
の運転方法を適用する吸着除湿式空調装置に関する。
冷房用途などで調整対象空気を除湿するとともに冷却す
る除湿冷却運転の場合(図1参照)、除湿ロータ2及び
顕熱交換ロータ3の夫々を回転させながら、調整対象空
気Aを、除湿ロータ2のうち調整対象空気Aの通風路に
位置する吸湿過程のロータ部分2aに通過させて除湿
し、続いて、この除湿した調整対象空気Aを、顕熱交換
ロータ3のうち調整対象空気Aの通風路に位置する放冷
過程のロータ部分3aに通過させて冷却する。
水蒸発式冷却器6により冷却した上で、顕熱交換ロータ
3のうち再生用空気Rの通風路に位置する冷却過程のロ
ータ部分3rに通過させて、顕熱交換ロータ3を冷却
(略言すれば、顕熱交換ロータ3を介して調整対象空気
Aを冷却)するとともに、その冷却過程のロータ部分3
rを通過した再生用空気Rを、再生用熱交換器7により
加熱した上で、除湿ロータ2のうち再生用空気Rの通風
路に位置する再生過程のロータ部分2rに通過させて、
除湿ロータ2を再生(すなわち、吸湿過程で吸着した水
分を脱着)する。
いて、顕熱交換ロータ3通過前の再生用空気Rに対する
水蒸発式の冷却器6(すなわち、通過する再生用空気R
中で水Waを蒸発させて、それに伴う気化熱奪取により
再生用空気Rを冷却する冷却器)は、下流の顕熱交換ロ
ータ3による再生用空気Rと調整対象空気Aとの顕熱交
換において調整対象空気Aを冷却する温度調整目的での
み用いており、調整対象空気Aの湿度hの調整について
は、再生用熱交換器7での再生用空気Rに対する加熱量
Δi7を調整して除湿ロータ2の除湿能力(具体的には
再生能力)を調整することで行っていた。
熱交換ロータ3の下流側に水気化式の加湿器5(すなわ
ち、調整対象空気Aを水Wrと接触させて加湿する加湿
器)を付加装備したものでは、暖房用途などで調整対象
空気Aを加熱するとともに加湿する加熱加湿運転におい
て、付加装備のヒータ4により加熱した後の調整対象空
気Aを加湿する湿度調整目的でのみ、この水気化式の加
湿器5を用いており、冷房用途などの前記の除湿冷却運
転では、これら水気化式加湿器5やヒータ4は休止状態
にしていた。
において水蒸発式の冷却器6を調整対象空気Aの温度調
整目的にのみ使用し、また、水気化式の加湿器5を加熱
加湿運転での調整対象空気Aの湿度調整目的にのみ使用
するのでは、これら配備装置の割に空調装置としての機
能が制限されたものとなり、この点、空調性の面や省エ
ネの面などで近年、より高い機能性が要求されることに
対し、未だ改善の余地があった。
合理的な運転形態を採ることにより、吸着除湿式空調装
置の機能性を高める点にある。
明では、前記の除湿冷却運転の際、顕熱交換ロータ通過
前の再生用空気に対する前記水蒸発式冷却器での冷却量
を調整することにより、調整済み空気として送出する調
整対象空気の湿度を調整する。
照)、再生用空気Rに対する水蒸発式冷却器6での冷却
量(すなわち、再生用空気R中への水Wrの蒸発量)を
減少側に調整すれば、顕熱交換ロータ3を介しての調整
対象空気Aに対する冷却量が減少して、調整済み空気
A' として送出する調整対象空気の温度が上昇傾向にな
るものの、再生用熱交換器7を経て除湿ロータ2におけ
る再生過程のロータ部分2rに至る再生用空気Rの温度
が上昇するとともにその湿度(絶対湿度)が低下して除
湿ロータ2の再生能力が高くなることで、除湿ロータ2
の調整対象空気Aに対する除湿能力が向上し、このこと
から、調整済み空気A' として送出する調整対象空気の
湿度を、その送出空気A' の温度上昇が許される範囲で
低下側に調整することができる。
空気Rに対する水蒸発式冷却器6での冷却量(再生用空
気R中への水Wrの蒸発量)を増加側に調整すれば、調
整済み空気A' として送出する調整対象空気の湿度を、
その送出空気A' の温度低下が許される範囲で上昇側に
調整することができる。
却運転において、水蒸発式冷却器6での冷却量を調整す
ることで、調整済み空気A' として送出する調整対象空
気の湿度を調整する運転形態を採れば、再生用熱交換器
7での再生用空気Rに対する加熱量を増加させて、調整
対象空気Aの湿度を低下側に調整する形態に比べ、再生
用熱交換器7での消費熱量を低減して省エネ効果を高め
ることができ、また、再生用熱交換器7での加熱量調整
による湿度調整と水蒸発式冷却器6での冷却量調整によ
る湿度調整とを組み合わせれば、上記の省エネ効果を得
ながら調整対象空気の湿度調整範囲(換言すれば、対応
可能な潜熱負荷範囲)を拡大することもでき、これらの
ことから、省エネ面や空調性の面で吸着除湿式空調装置
の機能性を高めることができる。
に係る発明の運転方法を適用する吸着除湿式空調装置の
構築にあたり、調整済み空気として送出する調整対象空
気の湿度に応じ、顕熱交換ロータ通過前の再生用空気に
対する前記水蒸発式冷却器での冷却量を自動的に調整す
る湿度制御手段を設ける。
湿度制御手段による水蒸発式冷却器6での冷却量の自動
調整により、調整済み空気A' の湿度が目標値よりも高
くなる潜熱負荷状況に対しては水蒸発式冷却器6での冷
却量を減少側に自動調整し、また、調整済み空気A' の
湿度が目標値よりも低くなる潜熱負荷状況に対しては水
蒸発式冷却器6での冷却量を増加側に自動調整する形態
で、調整済み空気A'として送出する調整対象空気の湿
度を所要の目標値に自動的に調整することができる。
エネ面や空調性の面での機能性の向上という前記した請
求項1に係る発明の効果を十分に発揮させることができ
る。
整済み空気A' として送出する調整対象空気の湿度に応
じ、水蒸発式冷却器6での冷却量のみを自動調整する湿
度制御形態、あるいは、調整済み空気A' として送出す
る調整対象空気の湿度に応じ、水蒸発式冷却器6での冷
却量の自動調整と再生用熱交換器7での加熱量の自動調
整とを組み合わせて実施する湿度制御形態のいずれを採
用してもよい。
湿冷却運転の際、調整対象空気の通風路において顕熱交
換ロータの下流側に配備した加熱加湿運転用の水気化式
加湿器を顕熱交換ロータ通過後の調整対象空気に対し加
湿機能させるとともに、その水気化式加湿器での加湿量
を調整することにより、調整済み空気として送出する調
整対象空気の温度を調整する。
照)、上記水気化式加湿器5での加湿量(すなわち、顕
熱交換ロータ3を通過した調整対象空気A中への水Wa
の気化量)を増加側に調整すれば、調整済み空気A' と
して送出する調整対象空気の湿度が上昇傾向になるもの
の、水Waの気化量の増加により調整対象空気Aからの
気化熱の奪取量が増加することで、調整対象空気Aに対
する冷却能力が向上し、このことから、調整済み空気
A' として送出する調整対象空気の温度を、その送出空
気A' の湿度上昇が許される範囲で低下側に調整するこ
とができる。
気化式加湿器5での加湿量(顕熱交換ロータ3を通過し
た調整対象空気A中への水Waの気化量)を減少側に調
整すれば、調整済み空気A' として送出する調整対象空
気の温度を、その送出空気A' の湿度低下が許される範
囲で上昇側に調整することができる。
却運転において、水気化式加湿器5での加湿量を調整す
ることで、調整済み空気A' として送出する調整対象空
気の温度を調整する運転形態を採れば、本来は暖房用途
などの加熱加湿運転の際の湿度調整目的で装備される水
気化式加湿器5をさらに有効に活用した状態で、除湿冷
却運転の際の調整対象空気Aに対する温度調整機能(換
言すれば、顕熱負荷に対する対応機能)を高めることが
でき、この点で、吸着除湿式空調装置の空調性の面での
機能性を高めることができる。
に係る発明の運転方法を適用する吸着除湿式空調装置の
構築にあたり、調整済み空気として送出する調整対象空
気の温度に応じ、顕熱交換ロータ通過後の調整対象空気
に対する前記水気化式加湿器での加湿量を自動的に調整
する温度制御手段を設ける。
温度制御手段による水気化式加湿器5での加湿量の自動
調整により、調整済み空気A' の温度が目標値よりも高
くなる顕熱負荷状況に対しては水気化式加湿器5での加
湿量を増加側に自動調整し、また、調整済み空気A' の
温度が目標値よりも低くなる顕熱負荷状況に対しては水
気化式加湿器5での加湿量を減少側に自動調整する形態
で、調整済み空気A'として送出する調整対象空気の温
度を所要の目標値に自動的に調整することができる。
調性の面での機能性の向上という前記した請求項3に係
る発明の効果を十分に発揮させることができる。
調機を示し、ケーシング1内に調整対象空気Aの通風路
と再生用空気Rの通風路とを、互いに逆向きの通風方向
で平行に設け、調整対象空気Aの入口側(換言すれば、
使用済み再生用空気R' の出口側)には、吸湿材を担持
させたハニカム構造の通気性の除湿ロータ2を、そのロ
ータ各部がロータ2の回転に伴い調整対象空気Aの通風
路と再生用空気Rの通風路とに交互に位置するように両
通風路に跨らせた状態に配備し、また、再生用空気Rの
入口側(換言すれば、調整済み空気A' の出口側)に
は、蓄熱材を構成材とするハニカム構造の通気性の顕熱
交換ロータ3を、同じくロータ各部がロータ3の回転に
伴い調整対象空気Aの通風路と再生用空気Rの通風路と
に交互に位置するように両通風路に跨らせた状態に配備
してある。
は、暖房用途などの加熱加湿運転用の付加装置として、
ヒータ4(例えば温水コイル)、及び、通過する調整対
象空気Aを供給水Waと接触させて加湿する水気化式の
加湿器5を、その順に上流側から並べて配備し、一方、
再生用空気Rの通風路には、顕熱交換ロータ3の上流側
に、通過する再生用空気R中で供給水Wrを蒸発させて
それに伴う気化熱奪取により再生用空気Rを冷却する水
蒸発式の冷却器6を配備するとともに、顕熱交換ロータ
3と除湿ロータ2との間に、再生用空気Rを温熱媒H
(例えば温水)と熱交換させて加熱する再生用の熱交換
器7を配備してある。
は、この空調機で温湿度調整して空調対象域に送る外気
を挙げることができ、また、再生用空気Rの代表的な例
としては、その空調対象域から屋外へ排出する空気を挙
げることができる。
象空気Aを除湿するとともに冷却する除湿冷却運転で
は、図1及び図3の(イ)に示す如く、調整対象空気A
を、回転する除湿ロータ2のうち調整対象空気Aの通風
路に位置する吸湿過程(吸着過程)のロータ部分2aに
通過させることで除湿し(a→b)、続いて、この除湿
した調整対象空気Aを、回転する顕熱交換ロータ3のう
ち調整対象空気Aの通風路に位置する放冷過程のロータ
部分3aに通過させることで、水蒸発式冷却器6により
冷却した再生用空気Rとの熱交換をもって冷却する(b
→c)。
後の調整対象空気Aに対し水気化式加湿器5を加湿機能
させて、その加湿に伴う調整対象空気Aからの気化熱奪
取により、顕熱交換ロータ通過後の調整対象空気Aをさ
らに冷却する(c→c' )。
して、再生用空気Rの通風路では、再生用空気Rを水蒸
発式冷却器6により冷却し(d→e)、この冷却した再
生用空気Rを、回転する顕熱交換ロータ3のうち再生用
空気Rの通風路に位置する冷却過程のロータ部分3rに
通過させることで、顕熱交換ロータ3の冷却に用いて調
整対象空気Aからの熱回収により昇温させ(e→f)、
続いて、この再生用空気Rを再生用熱交換器7により加
熱して(f→g)、この加熱した再生用空気Rを、除湿
ロータ2のうち再生用空気Rの通風路に位置する再生過
程(脱着過程)のロータ部分2rに通過させることで、
そのロータ部分2rの吸着水分を再生用空気R中へ離脱
(g→h)させて、そのロータ部分2rを再生する。
図1及び図3の(ロ)に示す如く、調整対象空気Aを、
回転する除湿ロータ2のうち調整対象空気Aの通風路に
位置するロータ部分2aに通過させることで、再生用空
気R(加熱加湿運転では、正しくは再生用ではなく熱及
び水分の回収源とする空気)からの除湿ロータ2による
熱移動及び水分移動をもって予熱及び予備加湿し(i→
j)、続いて、この調整対象空気Aを、回転する顕熱交
換ロータ3のうち調整対象空気Aの通風路に位置するロ
ータ部分3aに通過させることで、再生用空気Rからの
顕熱交換ロータ3による顕熱回収をもって加熱し(j→
k)、さらに、この調整対象空気Aをヒータ4で加熱し
て(k→l)、その後、水気化式の加湿器5により加湿
する(l→m)。
して、再生用空気Rの通風路では、再生用空気R(正し
くは熱及び水分の回収源とする空気)を、回転する顕熱
交換ロータ3のうち再生用空気Rの通風路に位置するロ
ータ部分3rに通過させることで、自身の降温(n→
o)を伴い調整対象空気Aに熱付与させ、これに続き、
回転する除湿ロータ2のうち再生用空気Rの通風路に位
置するロータ部分2rに通過させることで、自身の降温
及び減湿(o→p)を伴い調整対象空気Aに対しさらに
熱付与及び水分付与させる。
タ2の回転は停止した状態で、顕熱交換ロータ3の回転
による顕熱回収とヒータ4による加熱だけで、または、
それに加えての加湿器5による加湿で調整対象空気Aを
調整してもよい。
空気の状態と、図3における各位置での空気の状態との
対応関係を示すものである。
個に分割した構造とし、そして、これら分割部分5aの
夫々に対する加湿用水Waの供給を各別に断続する加湿
量調整用の弁装置8を設けてある。つまり、加湿用水W
aを供給する分割部分5aの個数(すなわち、M個の分
割部分5aのうち調整対象空気Aに対して加湿機能させ
る分割部分5aの個数)を上記弁装置8により変更する
ことで、顕熱交換ロータ通過後の調整対象空気Aに対す
る水気化式加湿器5での加湿量Δx5を変更するように
してある。
に示す如くN個に分割した構造とし、そして、これら分
割部分6aの夫々に対する冷却用水Wrの供給を各別に
断続する冷却量調整用の弁装置9を設けてある。つま
り、冷却用水Wrを供給する分割部分6aの個数(すな
わち、N個の分割部分6aのうち再生用空気Rに対して
冷却機能させる分割部分6aの個数)を上記弁装置9に
より変更することで、再生用空気Rに対する水蒸発式冷
却器6での冷却量Δi6を変更するようにしてある。
制御器10は、前記の除湿冷却運転の場合、図4に示す
如く水気化式加湿器5において加湿機能させる分割部分
5aの個数と水蒸発式冷却器6において冷却機能させる
分割部分6aの個数とについて設定された〔−M〕〜
〔N〕の(M+N+1)個のモードを、温度センサ11
及び湿度センサ12による調整済み空気A' の検出温湿
度t,hに基づき択一的に選択実施する構成にしてあ
り、具体的には、除湿冷却運転において所定の安定化時
間Tごとに次の(イ)〜(ハ)の選択操作を行うように
してある。
標値hsよりも高い場合、そのときの調整済み空気A'
の検出温度tにはかかわらず、加湿量調整用弁装置8や
冷却量調整用弁装置9に対する操作をもって、水蒸発式
冷却器6における分割部分6aの全てを冷却機能させる
状況で水気化式加湿器5において加湿機能させる分割部
分5aの個数を一つ減らす、ないし、水気化式加湿器5
における分割部分5aの全てが既に休止状態にある状況
では水蒸発式冷却器6において冷却機能させる分割部分
6aの個数を一つ減らすモード切り換え(すなわち、図
4において図中実線の矢印で示す方向へモードを一段階
だけ移行させる切り換え)を行い、これにより、調整済
み空気A' の湿度hを低下側に調整する。
標値hs以下で、かつ、調整済み空気A' の検出温度t
が目標値ts以下の場合、現状のモードを維持する。
標値hs以下で、調整済み空気A'の検出温度tが目標
値tsよりも高い場合、加湿量調整用弁装置8や冷却量
調整用弁装置9に対する操作をもって、水気化式加湿器
5における分割部分5aの全てが休止状態にある状況で
水蒸発式冷却器6において冷却機能させる分割部分6a
の個数を一つ増やす、ないし、水蒸発式冷却器6におけ
る分割部分6aの全てが既に冷却機能している状況では
水気化式加湿器5において加湿機能させる分割部分5a
の個数を一つ増やすモード切り換え(すなわち、図4に
おいて図中破線の矢印で示す方向へモードを一段階だけ
移行させる切り換え)を行い、これにより、調整済み空
気A' の温度tを低下側に調整する。
て、上記(イ)〜(ハ)の操作によるモード選択に加
え、調整済み空気A' の検出湿度hに基づき、調整済み
空気A'の湿度hが目標値hsになるように再生用熱交
換器7での加熱量Δi7を調整(具体的には温熱媒Hの
供給量を調整)する制御を併せ実行し、これにより、モ
ード選択による段階的な調整と、再生用熱交換器7での
加熱量Δi7の調整による除湿ロータ2の除湿能力調整
との組み合わせをもって、調整済み空気A' の湿度hを
目標値hsに精度良く調整するようにしてある。
0は、調整済み空気A' の温度tが目標値ts' になる
ように、調整済み空気A' の検出温度tに基づきヒータ
4での加熱量Δi4を調整するとともに、調整済み空気
A' の湿度hが目標値hs'になるように、調整済み空
気A' の検出湿度hに基づき、水気化式加湿器5におい
て加湿機能させる分割部分5aの個数を変更して、その
加湿量Δx5を調整する。
0は、除湿冷却運転で調整済み空気A' の検出湿度hが
目標値hsよりも高いとき、水気化式加湿器5における
分割部分5aの全てが既に休止状態にある状況では、水
蒸発式冷却器6において冷却機能させる分割部分6aの
個数を一つ減らすモード切り換えを自動的に実行して、
調整済み空気A' の湿度hを低下側に調整する点で、調
整済み空気A' として送出する調整対象空気の湿度hに
応じ、顕熱交換ロータ3通過前の再生用空気Rに対する
水蒸発式冷却器6での冷却量Δi6を自動的に調整し
て、その調整済み送出空気A' の湿度hを調整する湿度
制御手段を構成する。
おいて調整済み空気A' の検出湿度hが目標値hs以下
で、調整済み空気A' の検出温度tが目標値tsよりも
高いとき、水蒸発式冷却器6における分割部分6aの全
てが既に冷却機能している状況では、水気化式加湿器5
において加湿機能させる分割部分5aの個数を一つ増や
すモード切り換えを自動的に実行して、調整済み空気
A' の温度tを低下側に調整する点で、調整済み空気
A' として送出する調整対象空気の温度tに応じ、顕熱
交換ロータ3通過後の調整対象空気Aに対する水気化式
加湿器5での加湿量Δx5を自動的に調整して、その調
整済み送出空気A' の温度tを調整する温度制御手段を
構成する。
る。
及び水蒸発式冷却器6の夫々を複数の分割部分5a,6
aからなる構造にして、それら分割部分5a,6aのう
ち加湿機能や冷却機能させるものの個数を変更すること
で、水気化湿式加湿器5での加湿量Δx5や水蒸発式冷
却器6での冷却量Δi6を調整する方式を示したが、こ
れに代え、水気化湿式加湿器5に対する加湿用水Waの
供給量や水蒸発式冷却器6に対する冷却用水Wbの供給
量を各々一つの流量調整弁により調整することで、水気
化湿式加湿器5での加湿量Δx5や水蒸発式冷却器6で
の冷却量Δi6を調整するようにするなど、調整対象空
気Aに対する水気化湿式加湿器5での加湿量Δx5を調
整するための具体的方式、及び、再生用空気Aに対する
水蒸発式冷却器6での冷却量Δi6を調整するための具
体的方式は各々、種々の変更が可能である。
て、調整対象空気Aに対する水気化湿式加湿器5での加
湿量Δx5を調整することで、調整済み空気A' として
送出する調整対象空気の温度tを調整することと、再生
用空気Rに対する水蒸発式冷却器6での冷却量Δi6を
調整することで、調整済み空気A' として送出する調整
対象空気の湿度hを調整することとの両方を行う例を示
したが、場合によっては、いずれか一方のみを行うよう
にしてもよい。
器6での冷却量Δi6の調整による湿度調整と再生用熱
交換器7での加熱量Δi7の調整による湿度調整とを組
み合わせて実施する例を示したが、場合によっては、水
蒸発式冷却器6での冷却量Δi6の調整だけで、調整済
み空気A' として送出する調整対象空気の湿度hを調整
するようにしてもよい。
はどのような比に設定してもよい。
冷房に限られるものではなく、また、調整対象空気A及
び再生用空気Rの各々も、外気や空調対象域からの排出
空気に限定されるものではない。
湿り空気線図 (ロ)加熱加湿運転での空気の状態変化を示す湿り空気
線図
Claims (4)
- 【請求項1】 吸湿材を担持させた通気性の除湿ロータ
を、そのロータ各部がロータの回転に伴い調整対象空気
の通風路と再生用空気の通風路とに交互に位置するよう
に両通風路に跨らせた状態に配備し、 調整対象空気の通風路では前記除湿ロータの下流側に位
置し、かつ、再生用空気の通風路では前記除湿ロータの
上流側に位置する箇所に、蓄熱材を構成材とする通気性
の顕熱交換ロータを、そのロータ各部がロータの回転に
伴い調整対象空気の通風路と再生用空気の通風路とに交
互に位置するように両通風路に跨らせた状態に配備し、 再生用空気の通風路において、前記顕熱交換ロータの上
流側に水蒸発式の冷却器を配備するとともに、前記顕熱
交換ロータと前記除湿ロータとの間に再生用熱交換器を
配備した吸着除湿式の空調装置において、 前記除湿ロータ及び前記顕熱交換ロータの夫々を回転さ
せながら、調整対象空気を、前記除湿ロータのうち調整
対象空気の通風路に位置する吸湿過程のロータ部分に通
過させて除湿するとともに、この除湿した調整対象空気
を、前記顕熱交換ロータのうち調整対象空気の通風路に
位置する放冷過程のロータ部分に通過させて冷却し、 これに並行して、再生用空気を、前記水蒸発式冷却器に
より冷却した上で、前記顕熱交換ロータのうち再生用空
気の通風路に位置する冷却過程のロータ部分に通過させ
て、顕熱交換ロータを冷却するとともに、その冷却過程
のロータ部分を通過した再生用空気を、前記再生用熱交
換器により加熱した上で、前記除湿ロータのうち再生用
空気の通風路に位置する再生過程のロータ部分に通過さ
せて、除湿ロータを再生する除湿冷却運転の際、 顕熱交換ロータ通過前の再生用空気に対する前記水蒸発
式冷却器での冷却量を調整することにより、調整済み空
気として送出する調整対象空気の湿度を調整する吸着除
湿式空調装置の運転方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の運転方法を適用する吸着
除湿式空調装置であって、 吸湿材を担持させた通気性の除湿ロータを、そのロータ
各部がロータの回転に伴い調整対象空気の通風路と再生
用空気の通風路とに交互に位置するように両通風路に跨
らせた状態に配備し、 調整対象空気の通風路では前記除湿ロータの下流側に位
置し、かつ、再生用空気の通風路では前記除湿ロータの
上流側に位置する箇所に、蓄熱材を構成材とする通気性
の顕熱交換ロータを、そのロータ各部がロータの回転に
伴い調整対象空気の通風路と再生用空気の通風路とに交
互に位置するように両通風路に跨らせた状態に配備し、 再生用空気の通風路において、前記顕熱交換ロータの上
流側に水蒸発式の冷却器を配備するとともに、前記顕熱
交換ロータと前記除湿ロータとの間に再生用熱交換器を
配備する構成において、 調整済み空気として送出する調整対象空気の湿度に応
じ、顕熱交換ロータ通過前の再生用空気に対する前記水
蒸発式冷却器での冷却量を自動的に調整する湿度制御手
段を設けてある吸着除湿式空調装置。 - 【請求項3】 吸湿材を担持させた通気性の除湿ロータ
を、そのロータ各部がロータの回転に伴い調整対象空気
の通風路と再生用空気の通風路とに交互に位置するよう
に両通風路に跨らせた状態に配備し、 調整対象空気の通風路では前記除湿ロータの下流側に位
置し、かつ、再生用空気の通風路では前記除湿ロータの
上流側に位置する箇所に、蓄熱材を構成材とする通気性
の顕熱交換ロータを、そのロータ各部がロータの回転に
伴い調整対象空気の通風路と再生用空気の通風路とに交
互に位置するように両通風路に跨らせた状態に配備し、 調整対象空気の通風路において前記顕熱交換ロータの下
流側に、水気化式の加湿器を配備し、 再生用空気の通風路において、前記顕熱交換ロータの上
流側に水蒸発式の冷却器を配備するとともに、前記顕熱
交換ロータと前記除湿ロータとの間に再生用熱交換器を
配備した吸着除湿式の空調装置において、 前記除湿ロータ及び前記顕熱交換ロータの夫々を回転さ
せながら、調整対象空気を、前記除湿ロータのうち調整
対象空気の通風路に位置する吸湿過程のロータ部分に通
過させて除湿するとともに、この除湿した調整対象空気
を、前記顕熱交換ロータのうち調整対象空気の通風路に
位置する放冷過程のロータ部分に通過させて冷却し、 これに並行して、再生用空気を、前記水蒸発式冷却器に
より冷却した上で、前記顕熱交換ロータのうち再生用空
気の通風路に位置する冷却過程のロータ部分に通過させ
て、顕熱交換ロータを冷却するとともに、その冷却過程
のロータ部分を通過した再生用空気を、前記再生用熱交
換器により加熱した上で、前記除湿ロータのうち再生用
空気の通風路に位置する再生過程のロータ部分に通過さ
せて、除湿ロータを再生する除湿冷却運転の際、 顕熱交換ロータ通過後の調整対象空気に対し前記水気化
式加湿器を加湿機能させるとともに、その水気化式加湿
器での加湿量を調整することにより、調整済み空気とし
て送出する調整対象空気の温度を調整する吸着除湿式空
調装置の運転方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の運転方法を適用する吸着
除湿式空調装置であって、 吸湿材を担持させた通気性の除湿ロータを、そのロータ
各部がロータの回転に伴い調整対象空気の通風路と再生
用空気の通風路とに交互に位置するように両通風路に跨
らせた状態に配備し、 調整対象空気の通風路では前記除湿ロータの下流側に位
置し、かつ、再生用空気の通風路では前記除湿ロータの
上流側に位置する箇所に、蓄熱材を構成材とする通気性
の顕熱交換ロータを、そのロータ各部がロータの回転に
伴い調整対象空気の通風路と再生用空気の通風路とに交
互に位置するように両通風路に跨らせた状態に配備し、 調整対象空気の通風路において前記顕熱交換ロータの下
流側に、水気化式の加湿器を配備し、 再生用空気の通風路において、前記顕熱交換ロータの上
流側に水蒸発式の冷却器を配備するとともに、前記顕熱
交換ロータと前記除湿ロータとの間に再生用熱交換器を
配備する構成において、 調整済み空気として送出する調整対象空気の温度に応
じ、顕熱交換ロータ通過後の調整対象空気に対する前記
水気化式加湿器での加湿量を自動的に調整する温度制御
手段を設けてある吸着除湿式空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092762A JP2000283498A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 吸着除湿式空調装置の運転方法、及び、吸着除湿式空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092762A JP2000283498A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 吸着除湿式空調装置の運転方法、及び、吸着除湿式空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000283498A true JP2000283498A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14063449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11092762A Pending JP2000283498A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 吸着除湿式空調装置の運転方法、及び、吸着除湿式空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000283498A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU760100B2 (en) * | 2000-06-13 | 2003-05-08 | Daikin Industries, Ltd. | Humidifier and air conditioner using the humidifier |
JP2003202174A (ja) * | 2002-01-09 | 2003-07-18 | Tadahiro Omi | 空気冷却装置 |
KR100477087B1 (ko) * | 2002-05-17 | 2005-03-17 | 주식회사 인터제로 시스템 | 드라이룸 제어장치 |
KR100554953B1 (ko) * | 2005-12-27 | 2006-03-03 | 동서이엔택 주식회사 | 주택의 실내 청정관리 시스템 |
JP2012057874A (ja) * | 2010-09-09 | 2012-03-22 | Osaka Gas Co Ltd | 空調システム |
KR101252407B1 (ko) * | 2010-11-29 | 2013-04-08 | 아즈빌주식회사 | 데시칸트 공조 시스템 및 그 운전 방법 |
JP2015001334A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | 大阪瓦斯株式会社 | 空調装置、及びその運転方法 |
JP2016002518A (ja) * | 2014-06-17 | 2016-01-12 | 株式会社西部技研 | 吸着式除湿装置 |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11092762A patent/JP2000283498A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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