JP7190277B2 - 被検体分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体分析方法に関するものである。
被検体を分析する方法として、該被検体に励起光を照射したときに発生するラマン散乱光のスペクトルに基づく方法が知られている。ラマン散乱スペクトルは被検体の分子振動を反映したものであることから、ラマン散乱スペクトルの形状に基づいて被検体を分析することができる。しかし、この分析方法では、通常、ラマン散乱の効率が非常に小さく、被検体が微量である場合には分析が困難である。このことから、従来、この分析方法が実用的に適用される被検体は、鉱物や高密度なプラスチックなどの物質に限定されてきた。
一方、表面増強ラマン散乱(Surface Enhanced Raman Scattering:SERS)分光は、ラマン散乱効率の大幅な向上により高感度の測定が可能であり、低濃度試料の分析が可能であるとして注目されている。SERS分光では、励起光が照射された金属微小構造において増強された電場(光子場)を発生させること(第1条件)、および、その増強された電場が到達する金属微小構造のごく近傍に定常的に被検体が存在すること(第2条件)、の2つの主条件が満たされることにより、被検体から高強度のラマン散乱光を発生させることができる。
第1条件を効率よく達成するために、ナノメートルオーダーのサイズの多様な形状の金属微小構造配列体が設計され、この金属微小構造配列体を表面に備える基板(SERS基板)を利用し、このSERS基板に被検体を滴下するなどして、SERS分光による被検体の分析を行うことが提案されている。また、金属コロイド(例えば、銀コロイド粒子、金コロイド粒子)が分散した分散液を利用し、この金属コロイド分散液に被検体を入れることで、SERS分光による被検体の分析を行うことが提案されている。
SERS基板を利用する場合および金属コロイド分散液を利用する場合の何れにおいても、SERS分光による被検体の分析を行うには上記第2条件が満たされることが必要である。すなわち、増強された電場が得られる領域は、金属微小構造に依存して空間的に制限されており、多くの場合は金属微小構造の間隙に位置する。したがって、第2条件をも満たしてSERS光を効率よく発生させるためには、この制限された間隙に被検体が存在することが必要である。
第2条件を満たすためには、被検体は、金属微小構造を構成する金属に対して親和性が高く吸着し易いことが必要である。しかし、増強された電場を効率よく発生させることができるSERS基板により第1条件を満たすことができたとしても、金属微小構造を構成する金属に対して親和性が低く吸着し難い被検体は、金属微小構造の狭隘な間隙に入り込むことができず、第2条件を満たすことができないので、SERS分光による被検体の分析を行うことが困難である。
SERS基板や金属コロイド分散液を利用して行うSERS分光による被検体の分析は、予めSERS基板や金属コロイド分散液を用意しておく必要がある。SERS光は特に銀(Ag)を用いる場合に効率よく発生するものの、銀は酸化し易い。分光測定時にSERS基板上の銀の微小構造や銀コロイドの表面に酸化膜が形成されていると、効率的なSERS分光による被検体の分析ができない。また、分光測定時までにSERS基板や金属コロイドが汚染されないようにする必要があり、これらの扱いは容易でない。
特許文献1には、以上のような従来技術が有する問題点を解消することを意図した発明が開示されている。この文献に開示された発明は、高効率なSERS分光による分析を容易に行うことができる。
特開2018-25431号公報
特許文献1に開示された発明は、高効率なSERS分光による被検体の分析を容易に行うことができるものの、分析の対象となる被検体が限られている。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、より多くの種類の被検体について高効率なSERS分光による分析を容易に行うことができる方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様の被検体分析方法は、(1) 被検体、金属イオンの溶液および還元剤を混合して混合液を作製する混合ステップと、(2) 混合液中の還元剤の還元作用により混合液中の金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させるとともに、被検体または被検体由来の物質を金属微小構造に付着させる金属微小構造生成ステップと、(3) 支持体上の金属微小構造に励起光を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定する測定ステップと、(4) ラマン散乱光のスペクトルに基づいて被検体を分析する分析ステップと、を備える。
本発明の第2態様の被検体分析方法は、(1) 金属イオンの溶液および還元剤を混合して混合液を作製する混合ステップと、(2) 混合液中の還元剤の還元作用により混合液中の金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させる金属微小構造生成ステップと、(3) 金属微小構造生成ステップの後に被検体および混合液を混合して第2混合液を作製する第2混合ステップと、(4) 第2混合液中において被検体または被検体由来の物質を支持体上の金属微小構造に付着させる付着ステップと、(5) 付着ステップの後に支持体上の金属微小構造に励起光を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定する測定ステップと、(6) ラマン散乱光のスペクトルに基づいて被検体を分析する分析ステップと、を備える。
本発明の第3態様の被検体分析方法は、(1) 金属イオンの溶液および還元剤を混合して混合液を作製する混合ステップと、(2) 混合液中の還元剤の還元作用により混合液中の金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させる金属微小構造生成ステップと、(3) 支持体上の金属微小構造を乾燥させる乾燥ステップと、(4) 乾燥ステップの後に被検体または被検体由来の物質を支持体上の金属微小構造に付着させる付着ステップと、(5) 付着ステップの後に支持体上の金属微小構造に励起光を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定する測定ステップと、(6) ラマン散乱光のスペクトルに基づいて被検体を分析する分析ステップと、を備える。
本発明の第1~第3の態様では、混合ステップにおいて、pH調整剤をも混合して混合液を作製するのが好適である。混合ステップにおいて、塩をも混合して混合液を作製するのが好適である。金属微小構造生成ステップにおいて、加湿環境下で支持体を所定時間に亘って静置して金属微小構造を支持体上に生成させるのが好適である。また、測定ステップにおいて、支持体上において金属微小構造を液体に浸漬させた状態とし、その浸漬した金属微小構造に励起光を照射するのが好適である。
本発明によれば、より多くの種類の被検体について高効率なSERS分光による分析を容易に行うことができる。
図1は、第1実施形態の被検体分析方法のフローチャートである。 図2は、第2実施形態の被検体分析方法のフローチャートである。 図3は、第3実施形態の被検体分析方法のフローチャートである。 図4は、各実施例の測定ステップにおいてSERS光スペクトルの測定の際に用いた顕微分光装置1の光学系を示す図である。 図5は、各実施例で用いた試料を纏めた表である。 図6は、実施例1で得られたSERS光スペクトルを示す図である。 図7は、実施例1~4で得られたSERS光スペクトルを示す図である。 図8は、実施例5,6で得られたSERS光スペクトルを示す図である。 図9は、実施例7,8で得られたSERS光スペクトルを示す図である。 図10は、実施例9で得られたSERS光スペクトルを示す図である。 図11は、実施例10で得られたSERS光スペクトルを示す図である。 図12は、実施例11で得られたSERS光スペクトルを示す図である。 図13は、実施例12で得られたSERS光スペクトルを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施形態の被検体分析方法は、金属イオンの溶液および還元剤を混合して混合液を作製し、この混合液中の還元剤の還元作用により混合液中の金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させ、この金属微小構造に被検体または被検体由来の物質を付着させる。そして、支持体上の金属微小構造に励起光を照射して当該励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定し、そのラマン散乱光のスペクトルに基づいて被検体を分析する。以下に、第1~第3の実施形態の被検体分析方法について説明する。
図1は、第1実施形態の被検体分析方法のフローチャートである。第1実施形態の被検体分析方法は、混合ステップS11、金属微小構造生成ステップS12、洗浄ステップS13、測定ステップS15および分析ステップS16を順に行うことで被検体の分析を行う。第1実施形態の被検体分析方法では、混合ステップS11において、被測定溶液を含む混合液を作製する。
混合ステップS11では、被検体を含む被測定溶液、金属イオンの溶液および還元剤を十分に混合して、混合液を作製する。更にpH調整剤をも混合して混合液を作製してもよい。被測定溶液、金属イオン溶液、還元剤およびpH調整剤の混合の仕方または順序として様々な態様があり得る。被測定溶液、金属イオン溶液、還元剤およびpH調整剤を同時に混合してもよい。また、被測定溶液、金属イオン溶液および還元剤を混合して中間混合液を作製し、次に、この中間混合液およびpH調整剤を混合して最終的な混合液を作製してもよい。また、更に塩をも混合してもよい。pH調整剤を加えた後に完全な金属微小構造の生成を待たずに被検体を加えてもよい。
被検体は、還元作用の有無を問わず任意であり、例えば、アデニン、グアニン、チミン、シトシン、4,4'-ビピリジル等である。金属イオンは、還元剤の還元作用により還元され得るものであれば任意であり、例えば金イオンや銀イオン等である。還元剤は、例えば、グルコース水溶液、硫酸鉄(II)水溶液、水素化ホウ素ナトリウム水溶液、ホルムアルデヒド水溶液などである。pH調整剤は、混合液をアルカリ性とするために混合されるものであり、例えば水酸化カリウム水溶液などである。塩は、金属微粒子の凝集を促すために混合されるものであり、例えば塩化ナトリウムなどである。最終的な混合液として混合される金属イオン溶液、還元剤およびpH調整剤それぞれの量および濃度は、被測定溶液の量および被測定溶液中の被検体の濃度に応じて適切に調製される。
金属微小構造生成ステップS12では、混合液中の還元剤の還元作用により混合液中の金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させるとともに、被検体または被検体由来の物質を金属微小構造に付着させる。支持体上の金属微小構造とは、金属微粒子が析出してその凝集体が支持体上に島状に分布している構造である。このとき、混合液の蒸発を防止するために加湿環境下で支持体を所定時間に亘って静置するのが好ましい。
支持体は、中間混合液または混合液を作製する際に用いた容器であってもよいが、容器とは別に用意された基板であってもよく、基板として例えばスライドガラスであってもよい。また、所定パターンで撥水処理したスライドガラスを用いて、このスライドガラス上の撥水処理していない領域において混合液を作製して金属微小構造を生成させてもよい。容器とは別に用意された基板を支持体として用いる場合には、中間混合液およびpH調整剤それぞれを適量だけ基板上に滴下して、マイクロピペット等を用いて基板上で中間混合液とpH調整剤とを十分に混合して最終的な混合液を作製し、基板上で金属微小構造を生成させる。
洗浄ステップS13では、支持体上において金属微小構造が生成されている領域を水(好適には超純水)により洗浄する。この洗浄により、後の測定ステップS15での測定に不要な溶液を除去することができる。なお、この洗浄ステップS13は試料によっては行わなくてもよい。
測定ステップS15では、支持体上の金属微小構造に励起光を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定する。励起光照射方向に対してラマン散乱光測定方向は任意であり、後方散乱光および前方散乱光の何れを測定してもよいし、他の方向への散乱光を測定してもよい。また、測定光学系の途中に、ラマン散乱光を選択的に透過させる光フィルタを設けるのが好ましい。励起光は好適にはレーザ光である。励起光が照射された金属微小構造において増強された電場が発生し(第1条件)、その増強された電場が到達する金属微小構造に被検体または被検体由来の物質が付着している(第2条件)ので、測定されるラマン散乱光は、被検体または被検体由来の物質から発生したSERS光である。
支持体上の狭い領域に金属微小構造が生成されている場合には、顕微分光装置を用いて励起光を照射するとともにSERS光スペクトルを測定するのが好ましい。支持体上の金属微小構造が生成されている領域が乾燥している状態で、励起光を照射してSERS光スペクトルを測定してもよい。金属微小構造に付着した被検体または被検体由来の物質が励起光照射により焼損することを抑制する為には、支持体上において金属微小構造を液体(例えば水)に浸漬させた状態とし、その浸漬した金属微小構造に励起光を照射するのが好ましい。この場合、液浸対物レンズを用いるのが好ましい。
分析ステップS16では、ラマン散乱光(SERS光)のスペクトルに基づいて被検体を分析する。具体的には、得られたSERS光スペクトルにおいてピークが現れるラマンシフト量の位置および該ピークの高さに基づいて、被検体を分析する。
図2は、第2実施形態の被検体分析方法のフローチャートである。第2実施形態の被検体分析方法は、混合ステップS21、金属微小構造生成ステップS22、第2混合ステップS23、付着ステップS24、測定ステップS25および分析ステップS26を順に行うことで被検体の分析を行う。第2実施形態の被検体分析方法では、金属微小構造生成ステップS22後の第2混合ステップS23において、被測定溶液を含む混合液である第2混合液を作製する。以下では、第1実施形態の被検体分析方法と異なる点について主に説明する。
混合ステップS21では、金属イオンの溶液および還元剤を十分に混合して、混合液(中間混合液)を作製する。更にpH調整剤または塩をも混合して中間混合液を作製してもよい。混合ステップS21では、被検体を含む被測定溶液を混合しない。
金属微小構造生成ステップS22では、混合液中の還元剤の還元作用により混合液中の金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させる。
第2混合ステップS23では、金属微小構造生成ステップS22の後に、被検体を含む被測定溶液および混合液を混合して第2混合液(最終混合液)を作製する。なお、このときの混合液は、金属微小構造生成ステップS22において金属微粒子を生成した後のものであるので、混合ステップS21直後の混合液とは濃度が相違する。
付着ステップS24では、第2混合液中において被検体または被検体由来の物質を支持体上の金属微小構造に付着させる。なお、付着ステップS24後に、支持体上において金属微小構造が生成されている領域を水(好適には超純水)により洗浄してもよい。
第2実施形態における測定ステップS25は、第1実施形態における測定ステップS15と同じである。第2実施形態における分析ステップS26は、第1実施形態における分析ステップS16と同じである。
図3は、第3実施形態の被検体分析方法のフローチャートである。第3実施形態の被検体分析方法は、混合ステップS31、金属微小構造生成ステップS32、乾燥ステップS33、付着ステップS34、測定ステップS35および分析ステップS36を順に行うことで被検体の分析を行う。第3実施形態の被検体分析方法では、乾燥ステップS33後の付着ステップS34において、被検体または被検体由来の物質を乾燥した支持体上の金属微小構造に付着させる。以下では、第2実施形態の被検体分析方法と異なる点について主に説明する。
第3実施形態における混合ステップS31は、第2実施形態における混合ステップS21と同じである。第3実施形態における金属微小構造生成ステップS32は、第2実施形態における金属微小構造生成ステップS22と同じである。
乾燥ステップS33では、支持体上の金属微小構造を乾燥させる。付着ステップS34では、乾燥ステップS33の後に被検体または被検体由来の物質を支持体上の金属微小構造に付着させる。
第3実施形態における測定ステップS35は、第2実施形態における測定ステップS25と同じである。第3実施形態における分析ステップS36は、第2実施形態における分析ステップS26と同じである。
次に、実施例1~12について説明する。図4は、各実施例の測定ステップにおいてSERS光スペクトルの測定の際に用いた顕微分光装置1の光学系を示す図である。何れの実施例においても、金属微小構造を支持する支持体としてスライドガラスを用いた。支持体(スライドガラス)21の表面に、金属微粒子が析出してその凝集体が島状に分布している金属微小構造22を形成した。この金属微小構造22に被検体(または被検体由来の物質)23を付着させた。これら金属微小構造22および被検体23を水24に浸漬させた。
励起光源11として、波長632.8nmのレーザ光を励起光Lとして出力するHe-Neレーザ光源を用いた。励起光源11から出力された励起光Lは、ダイクロイックミラー12により反射された後、水浸対物レンズ13を経て金属微小構造22および被検体23に照射された。水浸対物レンズ13の倍率は20倍であり、開口数は0.4であった。水浸対物レンズ13を経て試料面に照射されたレーザ光のパワーは70μWであった。
励起光Lの照射により発生して水浸対物レンズ13により捕集されたラマン散乱光(SERS光)Lは、ダイクロイックミラー12および光フィルタ14を透過して、分光器15に入射された。分光器15は冷却CCD検出器を備えたものであり、この分光器15によりSERS光のスペクトルが測定された。
図5は、各実施例で用いた試料を纏めた表である。実施例1~9は、第1実施形態の被検体分析方法によるものである。実施例10~12は、第3実施形態の被検体分析方法によるものである。
実施例1~4では、金属イオン溶液として硝酸銀水溶液(濃度10mM)を用い、還元剤としてグルコース水溶液(濃度5mM)を用い、pH調整剤として水酸化カリウム水溶液(濃度10mM)を用いた。実施例1では、被検体を含む被測定溶液としてアデニン水溶液(濃度0.12, 0.59, 1.17, 5.85, 11.7μM)を用いた。実施例2では、被検体を含む被測定溶液としてグアニン水溶液(濃度24.5μM)を用いた。実施例3では、被検体を含む被測定溶液としてチミン水溶液(濃度38.9μM)を用いた。実施例4では、被検体を含む被測定溶液としてシトシン水溶液(濃度36.0μM)を用いた。
実施例1~4の手順は、図1のフローチャートによるものであり、次のとおりであった。混合ステップS11では、被測定溶液、金属イオン溶液およびpH調整剤それぞれを所定濃度に調整した。支持体としてのスライドガラス上に金属イオン溶液10μLを滴下し、この滴下スポットに対して被測定溶液5μLを更に滴下して、これらをスライドガラス上で混合した。この滴下スポットに対して還元剤5μLを更に滴下して、これらをスライドガラス上で混合した。そして、この滴下スポットに対してpH調整剤5μLを更に滴下して、これらをスライドガラス上で混合して混合液を作製した。
金属微小構造生成ステップS12では、加湿環境下でスライドガラス上の液滴を1時間に亘って静置して、混合液中において還元剤の還元作用により金属イオンを還元して金属微小構造をスライドガラス上に生成させるとともに、被検体または被検体由来の物質を金属微小構造に付着させた。
測定ステップS15では、スライドガラス上の金属微小構造に励起光(波長632.8nmのHe-Neレーザ光)を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光(SERS光)のスペクトルを測定した。このとき、顕微分光装置を用いるとともに、スライドガラス上において金属微小構造を超純水に浸漬させた状態とし、水浸対物レンズを介して、その浸漬した金属微小構造に励起光を照射した。
図6は、実施例1で得られたSERS光スペクトルを示す図である。この図において、横軸はラマンシフト量(単位cm-1)を表し、縦軸はラマン散乱強度(任意単位)を表す。また、この図において、SERS光スペクトル毎に縦軸のゼロ点は異なっている。以降のSERS光スペクトルの図においても同様である。この図に示されるように、SERS光スペクトルにはアデニンに特有のピークが明確に認められ、アデニンが高濃度であるほどピーク値が高い。このピーク値から被検体の定量が可能である。
図7は、実施例1~4で得られたSERS光スペクトルを示す図である。この図では、実施例1の場合のアデニンの濃度は11.7μMとした。この図に示されるように、被検体の構造によってSERS光スペクトルの形状は異なる。したがって、SERS光スペクトルの形状から、被検体の判別が可能であり、また、被測定溶液における化合物の存在比の判別も可能である。なお、通常、これらの実施例で用いた被検体を含む被測定溶液の場合、ここに示した低濃度では、増強効果無しにはラマンスペクトル取得は困難であるが、本法ではラマンスペクトルの取得が可能である。
実施例5,6では、被検体を含む被測定溶液としてアデニン水溶液(濃度10μM)を用い、金属イオン溶液として硝酸銀水溶液(濃度20mM)を用いた。実施例5では、還元剤として硫酸鉄(II)水溶液(濃度100mM)を用い、pH調整剤として水酸化カリウム水溶液(濃度25mM)を用いた。実施例6では、還元剤として水素化ホウ素ナトリウム水溶液(濃度10mM)を用い、pH調整剤を用いなかった。実施例5,6の手順は、実施例1~4の手順と同じであった。ただし、実施例6では、混合ステップS11においてpH調整剤を混合しなかった。
図8は、実施例5,6で得られたSERS光スペクトルを示す図である。この図に示されるように、還元剤として硫酸鉄(II)水溶液よび水素化ホウ素ナトリウム水溶液の何れを用いた場合にも、スライドガラス上に銀の微小構造が作製され、SERS光スペクトルにはアデニンに特有のピークが明確に認められた。
実施例7,8では、被検体を含む被測定溶液としてアデニン水溶液(濃度10μM)を用い、金属イオン溶液として硝酸銀水溶液(濃度20mM)を用い、還元剤としてホルムアルデヒド水溶液(濃度0.35%(v/v))を用い、pH調整剤として水酸化カリウム水溶液(濃度10mM)を用いた。実施例8では、更に塩として塩化ナトリウム水溶液(濃度100mM)を用いた。実施例7,8の手順は、実施例1~4の手順と同じであった。ただし、実施例8では、pH調整剤を混合した後に30分間に亘って静置し、その後に塩を更に混合した。
図9は、実施例7,8で得られたSERS光スペクトルを示す図である。この図に示されるように、塩化ナトリウムを添加した場合には、SERS光スペクトルにおけるアデニンに特有のピークが増強された。
実施例9,10では、被検体を含む被測定溶液としてアデニン水溶液(濃度10μM)を用い、金属イオン溶液として硝酸銀水溶液(濃度1mM)を用い、還元剤としてグルコース水溶液(濃度1mM)を用い、pH調整剤として水酸化カリウム水溶液(濃度10mM)を用いた。実施例9の手順は、図1のフローチャートによるものであり、実施例1~4の手順と同じであった。
実施例10の手順は、図3のフローチャートによるものであり、次のとおりであった。混合ステップS31では、金属イオン溶液およびpH調整剤それぞれを所定濃度に調整した。支持体としてのスライドガラス上に金属イオン溶液10μLを滴下し、この滴下スポットに対して還元剤5μLを更に滴下して、これらをスライドガラス上で混合した。そして、この滴下スポットに対してpH調整剤5μLを更に滴下して、これらをスライドガラス上で混合して混合液を作製した。
金属微小構造生成ステップS32では、加湿環境下でスライドガラス上の液滴を1時間に亘って静置して、混合液中において還元剤の還元作用により金属イオンを還元して金属微小構造をスライドガラス上に生成させた。この1時間静置の後に、乾燥ステップS33で、スライドガラス上の上澄を除去して、スライドガラス上の金属微小構造を乾燥させた。その後の付着ステップS34で、スライドガラス上の金属微小構造に対して被測定溶液5μLを滴下して、被検体または被検体由来の物質を金属微小構造に付着させた。
測定ステップS35では、スライドガラス上の金属微小構造に励起光(波長632.8nmのHe-Neレーザ光)を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光(SERS光)のスペクトルを測定した。このとき、顕微分光装置を用いるとともに、スライドガラス上において金属微小構造を超純水に浸漬させた状態とし、水浸対物レンズを介して、その浸漬した金属微小構造に励起光を照射した。
図10は、実施例9で得られたSERS光スペクトルを示す図である。図11は、実施例10で得られたSERS光スペクトルを示す図である。これらの図に示されるように、図1および図3の何れのフローチャートによる場合であっても、SERS光スペクトルにはアデニンに特有のピークが明確に認められた。また、図3のフローチャートによる手順より、図1のフローチャートによる手順の方が、アデニンに特有のピークがより明確であった。
実施例11では、被検体を含む被測定溶液として4,4'-ビピリジル水溶液(濃度1, 10, 100μM)を用い、金属イオン溶液として硝酸銀水溶液(濃度10mM)を用い、還元剤としてホルムアルデヒド水溶液(濃度0.37%(v/v))を用い、pH調整剤として水酸化カリウム水溶液(濃度10mM)を用いた。実施例11の手順は、図3のフローチャートによるものであり、実施例10の手順と同じであった。ただし、金属微小構造生成ステップS32における静置の時間を30分間とした。
図12は、実施例11で得られたSERS光スペクトルを示す図である。この図に示されるように、被検体が4,4'-ビピリジルである場合にも、SERS光スペクトルには4,4'-ビピリジルに特有のピークが明確に認められ、4,4'-ビピリジルが高濃度であるほどピーク値が高い。このピーク値から被検体の定量が可能である。
実施例12では、被検体を含む被測定溶液として4,4'-ビピリジル水溶液(濃度10μM)を用い、金属イオン溶液として硝酸銀水溶液(濃度1mM)を用い、還元剤としてグルコース水溶液(濃度1mM)を用い、pH調整剤として水酸化カリウム水溶液(濃度10mM)を用いた。実施例11に対して、実施例12では、金属イオン溶液の濃度を10分の1とした。実施例12の手順は、図3のフローチャートによるものであり、実施例10の手順と同じであった。
図13は、実施例12で得られたSERS光スペクトルを示す図である。この図に示されるように、実施例11と比較して金属イオン溶液の濃度が10分の1であっても、SERS光スペクトルには4,4'-ビピリジルに特有のピークが明確に認められた。
以上のとおり、本実施形態の被検体分析方法は、混合液中の還元剤の還元作用により混合液中の金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させ、この金属微小構造に被検体または被検体由来の物質を付着させ、これに対する励起光照射により発生するラマン散乱光(SERS光)のスペクトルを測定して、このスペクトルに基づいて被検体を分析する。従来の分析方法と比べると、本実施形態の被検体分析方法は簡便かつ迅速に分析を行うことができる。
従来の分析方法においては、SERS分光が可能な被検体は、金属微小構造を構成する金属に対して親和性が高く吸着し易いものに限られている。また、特許文献1に開示された発明では、SERS分光が可能な被検体は還元作用を有するものに限られている。これに対して、本実施形態の被検体分析方法では、金属微小構造を構成する金属に対して親和性が低く吸着し難い被検体であっても、また、還元作用を有しない被検体であっても、金属微小構造を作製することができ、その金属微小構造の狭隘な間隙に被検体または被検体由来の物質が入り込むことができ、第2条件を満たすことができるので、SERS分光による被検体の分析を行うことが可能となる。
従来の分析方法においては、SERS光スペクトル測定に際して事前にSERS基板や金属コロイドを用意しておくことが必要である。これに対して、本実施形態の被検体分析方法は、SERS光スペクトル測定の直前に、金属微小構造の生成および被検体(または被検体由来の物質)の金属微小構造への付着を行うことができる。したがって、本実施形態の被検体分析方法は、酸化しやすい銀による金属微小構造を生成する場合であっても、銀の酸化の問題を抑制することができ、効率的なSERS分光を行うことができる。
本実施形態の被検体分析方法は、SERS基板や金属コロイドの事前用意が不要であるので、これらの汚染が問題となることはなく、被検体の分析を容易に行うことができる。また、本実施形態の被検体分析方法は、SERS基板や金属コロイドと比べて安価に入手可能な金属イオン溶液を用いるので、この点でも容易に被検体の分析を行うことができる。
また、従来の金属コロイド分散液を利用する分析方法は、被検体が微量である場合にはSERS分光が困難である。これに対して、本実施形態の被検体分析方法は、被検体が微量であってもSERS分光が可能である。
1…顕微分光装置、11…励起光源、12…ダイクロイックミラー、13…水浸対物レンズ、14…光フィルタ、15…分光器、21…支持体、22…金属微小構造、23…被検体(または被検体由来の物質)、24…水。

Claims (7)

  1. 被検体、金属イオンの溶液および還元剤を混合して混合液を作製する混合ステップと、
    前記混合液中の前記還元剤の還元作用により前記混合液中の前記金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させるとともに、前記被検体または前記被検体由来の物質を前記金属微小構造に付着させる金属微小構造生成ステップと、
    前記支持体上の前記金属微小構造に励起光を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定する測定ステップと、
    前記ラマン散乱光のスペクトルに基づいて前記被検体を分析する分析ステップと、
    を備える被検体分析方法。
  2. 金属イオンの溶液および還元剤を混合して混合液を作製する混合ステップと、
    前記混合液中の前記還元剤の還元作用により前記混合液中の前記金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させる金属微小構造生成ステップと、
    前記金属微小構造生成ステップの後に被検体および前記混合液を混合して第2混合液を作製する第2混合ステップと、
    前記第2混合液中において前記被検体または前記被検体由来の物質を前記支持体上の前記金属微小構造に付着させる付着ステップと、
    前記付着ステップの後に前記支持体上の前記金属微小構造に励起光を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定する測定ステップと、
    前記ラマン散乱光のスペクトルに基づいて前記被検体を分析する分析ステップと、
    を備える被検体分析方法。
  3. 金属イオンの溶液および還元剤を混合して混合液を作製する混合ステップと、
    前記混合液中の前記還元剤の還元作用により前記混合液中の前記金属イオンを還元して金属微小構造を支持体上に生成させる金属微小構造生成ステップと、
    前記支持体上の前記金属微小構造を乾燥させる乾燥ステップと、
    前記乾燥ステップの後に被検体または前記被検体由来の物質を前記支持体上の前記金属微小構造に付着させる付着ステップと、
    前記付着ステップの後に前記支持体上の前記金属微小構造に励起光を照射し、その励起光照射により発生したラマン散乱光のスペクトルを測定する測定ステップと、
    前記ラマン散乱光のスペクトルに基づいて前記被検体を分析する分析ステップと、
    を備える被検体分析方法。
  4. 前記混合ステップにおいて、pH調整剤をも混合して前記混合液を作製する、
    請求項1~3の何れか1項に記載の被検体分析方法。
  5. 前記混合ステップにおいて、塩をも混合して前記混合液を作製する、
    請求項1~4の何れか1項に記載の被検体分析方法。
  6. 前記金属微小構造生成ステップにおいて、加湿環境下で前記支持体を所定時間に亘って静置して前記金属微小構造を前記支持体上に生成させる、
    請求項1~5の何れか1項に記載の被検体分析方法。
  7. 前記測定ステップにおいて、前記支持体上において前記金属微小構造を液体に浸漬させた状態とし、その浸漬した前記金属微小構造に励起光を照射する、
    請求項1~6の何れか1項に記載の被検体分析方法。
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