JP7189064B2 - 溶接システム、制御装置、制御プログラム及び溶接方法 - Google Patents
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Description
本発明は、溶接システム、制御装置、制御プログラム及び溶接方法に関し、より詳細には、溶接ロボットで大型溶接ワークを自動溶接することができる溶接システム、制御装置、制御プログラム及び溶接方法に関する。
従来において、鉄骨構造物などの大型溶接ワークを溶接ロボットで自動溶接するための溶接装置が開示されている。例えば、特許文献1に記載の溶接装置は、溶接ロボットと、該溶接ロボットを制御する溶接制御装置と、ワークを保持する回転ポジショナとを備え、溶接制御装置の入力手段に入力された鉄骨構造物の寸法及び溶接継手の形状等のワーク情報に応じて、あらかじめ用意された溶接ロボット軌跡及び溶接条件にしたがって、溶接ロボットの動作軌跡及び溶接条件を自動的に生成している。
ワークの溶接には、まず、ワーク及びワークを保持するポジショナを適切な位置に位置決めする作業が必要である。該ポジショナの位置決め作業は、非常に手間が掛かる煩雑な作業が必要であり、従来、作業者の長年の経験に基づいて試行錯誤により行われており、効率的でないという問題があった。
なお、特許文献1に開示された溶接装置は、ワーク及び回転ポジショナを位置決めした後の溶接作業の自動化を目的としたものであり、前記回転ポジショナの位置決め作業については特に検討されていない。
なお、特許文献1に開示された溶接装置は、ワーク及び回転ポジショナを位置決めした後の溶接作業の自動化を目的としたものであり、前記回転ポジショナの位置決め作業については特に検討されていない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出することができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して作業効率の向上を図った溶接システム、制御装置、制御プログラム及び溶接方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、溶接システムに係る下記(1)の構成により達成される。
(1) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムであって、
前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記制御装置は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システム。
(1) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムであって、
前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記制御装置は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システム。
溶接システムに係る本発明の好ましい実施形態は、以下の(2)~(8)に関する。
(2) 前記制御装置は、前記ワーク情報ごとに、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を記憶したデータベースを有し、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記データベースを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)に記載の溶接システム。
(3) 前記ワーク情報は、前記ワークの寸法データ及び溶接位置データのうち少なくとも1つのデータを含むことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の溶接システム。
(4) 前記制御装置は、前記溶接装置の動作及び前記ポジショナの動作が同期するように制御する同期制御部を有することを特徴とする上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の溶接システム。
(5) 前記溶接装置は溶接ロボットであって、
前記溶接ロボット及び前記ポジショナが、並行に移動可能な移動軸をそれぞれ有することを特徴とする上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の溶接システム。
(6) 前記ポジショナは、2つ以上の前記把持機構を有し、
前記把持機構のうち1つを主動側把持機構、残りを従動側把持機構としたとき、
前記主動側把持機構及び前記従動側把持機構は、それぞれ所定の位置に位置決めするサーボモータを備え、
前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置に対して、前記主動側把持機構で位置決めされた位置を基に、前記従動側把持機構の位置を制御することを特徴とする上記(5)に記載の溶接システム。
(7) 前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置へ、前記把持機構及び前記溶接装置を移動させるための動作プログラムを自動生成するプログラム自動生成手段を有することを特徴とする上記(1)~(6)のいずれか1つに記載の溶接システム。
(8) 前記ワーク情報は、前記ワークの重心データを含み、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記重心データを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の溶接システム。
(2) 前記制御装置は、前記ワーク情報ごとに、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を記憶したデータベースを有し、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記データベースを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)に記載の溶接システム。
(3) 前記ワーク情報は、前記ワークの寸法データ及び溶接位置データのうち少なくとも1つのデータを含むことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の溶接システム。
(4) 前記制御装置は、前記溶接装置の動作及び前記ポジショナの動作が同期するように制御する同期制御部を有することを特徴とする上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の溶接システム。
(5) 前記溶接装置は溶接ロボットであって、
前記溶接ロボット及び前記ポジショナが、並行に移動可能な移動軸をそれぞれ有することを特徴とする上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の溶接システム。
(6) 前記ポジショナは、2つ以上の前記把持機構を有し、
前記把持機構のうち1つを主動側把持機構、残りを従動側把持機構としたとき、
前記主動側把持機構及び前記従動側把持機構は、それぞれ所定の位置に位置決めするサーボモータを備え、
前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置に対して、前記主動側把持機構で位置決めされた位置を基に、前記従動側把持機構の位置を制御することを特徴とする上記(5)に記載の溶接システム。
(7) 前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置へ、前記把持機構及び前記溶接装置を移動させるための動作プログラムを自動生成するプログラム自動生成手段を有することを特徴とする上記(1)~(6)のいずれか1つに記載の溶接システム。
(8) 前記ワーク情報は、前記ワークの重心データを含み、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記重心データを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の溶接システム。
本発明の上記目的は、溶接システムの制御装置に係る下記(9)の構成により達成される。
(9) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御装置であって、
前記制御装置は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御装置は、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システムの制御装置。
(9) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御装置であって、
前記制御装置は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御装置は、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システムの制御装置。
本発明の上記目的は、溶接システムの制御プログラムに係る下記(10)の構成により達成される。
(10) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御プログラムは、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御プログラムに入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出ステップを有することを特徴とする溶接システムの制御プログラム。
(10) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御プログラムは、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御プログラムに入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出ステップを有することを特徴とする溶接システムの制御プログラム。
本発明の上記目的は、溶接方法に係る下記(11)の構成により達成される。
(11) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接方法であって、
前記溶接方法は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置により、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する工程を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記溶接方法は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出する工程を有することを特徴とする溶接方法。
(11) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接方法であって、
前記溶接方法は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置により、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する工程を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記溶接方法は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出する工程を有することを特徴とする溶接方法。
本発明の溶接システム、制御装置、制御プログラム及び溶接方法によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出することができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して作業効率の向上を図ることができる。
<1.溶接システム>
本発明の一実施形態に係る溶接システムについて、図1~図4を参照しながら説明する。
溶接システム1は、溶接用ワークである鉄骨構造物Wを、例えばガスシールドアーク溶接によって溶接するものである。
図1に示すように、溶接システム1は、溶接装置用及び制御装置用台車20と、溶接装置である溶接ロボット30と、鉄骨構造物Wを所定の位置で保持するためのポジショナ40と、溶接ロボット30及びポジショナ40を制御する制御装置50と、を備えている。
本発明の一実施形態に係る溶接システムについて、図1~図4を参照しながら説明する。
溶接システム1は、溶接用ワークである鉄骨構造物Wを、例えばガスシールドアーク溶接によって溶接するものである。
図1に示すように、溶接システム1は、溶接装置用及び制御装置用台車20と、溶接装置である溶接ロボット30と、鉄骨構造物Wを所定の位置で保持するためのポジショナ40と、溶接ロボット30及びポジショナ40を制御する制御装置50と、を備えている。
さらに、図4も参照しながら説明すると、溶接ロボット30は、搭載された溶接ロボット30を鉄骨構造物Wに接近又は離間する方向に移動させるスライダ機構22と、6軸の関節を有するマニュピレータ32とを備える。
ポジショナ40は、鉄骨構造物Wの把持機構である一対の回転ポジショナ10と、ワーク位置設定機構41とを備える。
制御装置50は、溶接システム1の全体の動作を制御するPC(Personal Computer)51と、ポジショナ制御部52と、溶接ロボット制御部53とを備える。また、PC51は、後述する鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報ごとに、ワークWを把持する際の把持機構10の最適な位置を記憶したデータベースDBを有する。
ポジショナ40は、鉄骨構造物Wの把持機構である一対の回転ポジショナ10と、ワーク位置設定機構41とを備える。
制御装置50は、溶接システム1の全体の動作を制御するPC(Personal Computer)51と、ポジショナ制御部52と、溶接ロボット制御部53とを備える。また、PC51は、後述する鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報ごとに、ワークWを把持する際の把持機構10の最適な位置を記憶したデータベースDBを有する。
[1-1.ポジショナ]
上述の通り、ポジショナ40は、鉄骨構造物Wの把持機構である一対の回転ポジショナ10と、ワーク位置設定機構41とを備える。
上述の通り、ポジショナ40は、鉄骨構造物Wの把持機構である一対の回転ポジショナ10と、ワーク位置設定機構41とを備える。
(1-1-1.回転ポジショナ)
回転ポジショナ10は、溶接の際に鉄骨構造物Wを把持するとともに回転させるものである。本実施形態に係る回転ポジショナ10は、図1に示すように、主動側把持機構である主動側回転ポジショナ10Aと、従動側把持機構である従動側回転ポジショナ10Bとの一対で構成され、柱状の鉄骨構造物Wを、鉄骨構造物Wの長手方向における少なくとも2点において保持する。
回転ポジショナ10は、溶接の際に鉄骨構造物Wを把持するとともに回転させるものである。本実施形態に係る回転ポジショナ10は、図1に示すように、主動側把持機構である主動側回転ポジショナ10Aと、従動側把持機構である従動側回転ポジショナ10Bとの一対で構成され、柱状の鉄骨構造物Wを、鉄骨構造物Wの長手方向における少なくとも2点において保持する。
回転ポジショナ10は、例えば溶接ロボット30によって鉄骨構造物Wの直線部分を溶接する場合は、当該鉄骨構造物Wを回転させずに溶接し、溶接ロボット30によって鉄骨構造物Wの円弧部分を溶接する場合は、鉄骨構造物Wを回転させる。これにより、溶接システム1は、鉄骨構造物Wの直線部分のみならず、円弧部分においてもアークを切ることなく連続して溶接することができる。図1に示すように、本実施形態に係る回転ポジショナ10は、環状保持部11と、昇降アーム機構12と、ブラケット13と、回転ポジショナ用台車14と、を備えている。なお、上記鉄骨構造物Wでは、円弧部分は、コーナー部に形成されている。
環状保持部11は、鉄骨構造物Wを内部に収容して保持するものである。環状保持部11の内側には、図1に示すように、鉄骨構造物Wを四方から保持するための複数の固定治具16が伸縮自在に設けられている。そして、環状保持部11は、これら複数の固定治具16によって、鉄骨構造物Wを四方から挟んで固定する。また、図2Aに示すように、環状保持部11の外周には、ギア11aが形成されており、ギア11aがブラケット13内部に設けられた不図示のピニオンギアと噛み合うように構成されている。なお、図1においては、一部を除いてギア11aの図示を省略している。
昇降アーム機構12は、環状保持部11を分断して開閉するためのものである。図2Aに示すように、昇降アーム機構12は、環状保持部11及びブラケット13の側方に設けられ、一端側が環状保持部11の上部に接続され、他端側がブラケット13の側面に接続されている。
また、昇降アーム機構12は、具体的には図2Aに示すように、環状保持部11を所定位置で分断するように開放し、環状保持部11の一部である円弧部分11bを時計回りに回転させて、環状保持部11の残りの部分から離間させることで、鉄骨構造物Wを収容可能な状態とする。そして、図2Bに示すように、鉄骨構造物Wが収容された後は、図2Cに示すように、円弧部分11bを反時計回りに回転させて、円弧部分11bを再び閉鎖し、環状保持部11の内側に設けられた4つの固定治具16によって鉄骨構造物Wを挟んで保持させる。
ブラケット13は、環状保持部11を収容するものである。図2Aに示すように、ブラケット13は、環状保持部11の下半分を収容し、環状保持部11の上半分を露出させるような形状を有している。また、ブラケット13の内部には、環状保持部11のギア11aと噛み合うように配置された不図示のピニオンギアと、ピニオンギアを駆動させる駆動部Mと、が設けられている。なお、この駆動部Mは、一対の回転ポジショナ10の少なくとも一方に設けられていればよく、一方の回転ポジショナ10の回転に他方の回転ポジショナ10が従動する構成であっても構わない。図1中、符号10Aは、主動側回転ポジショナであり、10Bは、従動側回転ポジショナである。
回転ポジショナ用台車14は、各回転ポジショナ10をポジショナ用移動レールR1に沿って移動可能とするものである。回転ポジショナ用台車14は、図1に示すように、回転ポジショナ10の下部に一対で設けられ、不図示のサーボモータにより回転ポジショナ10を独立して鉄骨構造物Wの長手方向に移動可能とする。
なお、回転ポジショナ10は、上述したように、環状保持部11の外周に形成されたギア11aと、ブラケット13内部に設けられたピニオンギアとが噛み合うように構成されている。したがって、回転ポジショナ10は、駆動部Mの駆動によって環状保持部11を回転させることで、溶接作業中に鉄骨構造物Wを回転させることができる。
(1-1-2.ワーク位置設定機構)
図1に示すように、ワーク位置設定機構41は、ポジショナ用移動レールR1に沿って、鉄骨構造物Wの長手方向に移動可能なワーク位置設定機構用台車43上に配設されている。また、図1及び図3に示すように、ワーク位置設定機構41の側面には、例えば、鉄骨構造物Wの一端を当接させることで、鉄骨構造物Wの長手方向の基準位置Sを設定するための基準面42を有する。すなわち、ワーク位置設定機構41は、後述するように、ワークWを把持する際の把持機構10の最適な位置を算出するために用いられる、鉄骨構造物Wの基準位置情報を有している。
図1に示すように、ワーク位置設定機構41は、ポジショナ用移動レールR1に沿って、鉄骨構造物Wの長手方向に移動可能なワーク位置設定機構用台車43上に配設されている。また、図1及び図3に示すように、ワーク位置設定機構41の側面には、例えば、鉄骨構造物Wの一端を当接させることで、鉄骨構造物Wの長手方向の基準位置Sを設定するための基準面42を有する。すなわち、ワーク位置設定機構41は、後述するように、ワークWを把持する際の把持機構10の最適な位置を算出するために用いられる、鉄骨構造物Wの基準位置情報を有している。
なお、基準面42は、鉄骨構造物Wの長手方向の基準位置Sを設定する場合において、必ずしも鉄骨構造物Wの一端を当接させる必要はなく、基準面42と鉄骨構造物Wの一端との間で多少の隙間を有していても良い。その際の隙間は10mm以内であることが好ましい。
また、基準面42は、鉄骨構造物Wの長手方向の基準位置Sを設定可能なものであれば、本実施形態のようなワーク位置設定機構41の側面、すなわち、物理的な壁面である必要はなく、例えば、レーザセンサなどの非接触手段を用いて鉄骨構造物Wの長手方向の基準位置Sを設定するようなものも含まれる。
また、基準面42は、鉄骨構造物Wの長手方向の基準位置Sを設定可能なものであれば、本実施形態のようなワーク位置設定機構41の側面、すなわち、物理的な壁面である必要はなく、例えば、レーザセンサなどの非接触手段を用いて鉄骨構造物Wの長手方向の基準位置Sを設定するようなものも含まれる。
[1-2.溶接装置用及び制御装置用台車]
溶接装置用及び制御装置用台車20は、溶接システム1を構成する溶接機構を載置するものである。図1に示すように、溶接装置用及び制御装置用台車20は、平板状に形成されている。溶接装置用及び制御装置用台車20の下部には、車輪21が設けられており、溶接装置用及び制御装置用台車20は、不図示のモータにより駆動される車輪21によって、溶接装置用及び制御装置用移動レールR2に沿って移動可能に構成されている。すなわち、溶接装置用及び制御装置用台車20は、鉄骨構造物Wの長手方向であって、上述した回転ポジショナ10の移動方向と並行して移動可能に設けられている。
溶接装置用及び制御装置用台車20は、溶接システム1を構成する溶接機構を載置するものである。図1に示すように、溶接装置用及び制御装置用台車20は、平板状に形成されている。溶接装置用及び制御装置用台車20の下部には、車輪21が設けられており、溶接装置用及び制御装置用台車20は、不図示のモータにより駆動される車輪21によって、溶接装置用及び制御装置用移動レールR2に沿って移動可能に構成されている。すなわち、溶接装置用及び制御装置用台車20は、鉄骨構造物Wの長手方向であって、上述した回転ポジショナ10の移動方向と並行して移動可能に設けられている。
溶接装置用及び制御装置用台車20の上部には、不図示のモータで駆動されるスライダ機構22が設けられており、スライダ機構22の上部に溶接ロボット30と制御装置50が載置されている。スライダ機構22は、溶接装置用及び制御装置用台車20上で、回転ポジショナ10の移動方向、すなわち鉄骨構造物Wの長手方向、と直交する方向に移動可能に構成されている。したがって、スライダ機構22の上部に載置された溶接ロボット30は、溶接の際に、回転ポジショナ10の移動方向と直交する方向に移動可能に構成されている。なお、スライダ機構22の上部には、いずれも不図示の、後述する溶接トーチ31に供給される溶接ワイヤを収容するワイヤ供給容器、溶接トーチ31先端に設けられたノズルを交換するノズル交換装置、ノズルを清掃するノズル清掃装置、溶接ワイヤを切断するワイヤ切断装置、溶接部に発生したスラグを除去するスラグ除去装置などが載置されてもよい。
[1-3.溶接ロボット]
溶接ロボット30は、鉄骨構造物Wを溶接するためのものである。図1に示すように、溶接ロボット30は、マニピュレータ32の先端部分に溶接ワイヤを供給する溶接トーチ31を備えている。この溶接トーチ31は、図示しない溶接電源に接続されており、溶接トーチ31を介して、溶接ワイヤに電力が供給されるように構成されている。
溶接ロボット30は、鉄骨構造物Wを溶接するためのものである。図1に示すように、溶接ロボット30は、マニピュレータ32の先端部分に溶接ワイヤを供給する溶接トーチ31を備えている。この溶接トーチ31は、図示しない溶接電源に接続されており、溶接トーチ31を介して、溶接ワイヤに電力が供給されるように構成されている。
また、溶接ロボット30は、スライダ機構22を介して溶接装置用及び制御装置用台車20に載置されており、上述したように、回転ポジショナ10の移動方向及び回転ポジショナ10の移動方向と直交する方向に移動可能に設けられている。なお、図1において、溶接ロボット30は、一対の回転ポジショナ10の間に配置されており、一対の回転ポジショナ10の間の溶接継手を溶接する。また、回転ポジショナ10の移動方向は、鉄骨構造物Wの長手方向と対応し、回転ポジショナ10の移動方向と直交する方向は、鉄骨構造物Wの幅方向と対応する。
[1-4.制御装置]
制御装置50は、回転ポジショナ10、回転ポジショナ用台車14、溶接装置用及び制御装置用台車20、スライダ機構22、溶接ロボット30、ワーク位置設定機構用台車43などの動作を制御するものである。
ここで、図4に示すように、制御装置50は、溶接システム1の全体の動作を制御するPC51と、ポジショナ40の動作を制御するポジショナ制御部52と、溶接ロボット30の溶接動作を制御する溶接ロボット制御部53と、を備える。
制御装置50は、回転ポジショナ10、回転ポジショナ用台車14、溶接装置用及び制御装置用台車20、スライダ機構22、溶接ロボット30、ワーク位置設定機構用台車43などの動作を制御するものである。
ここで、図4に示すように、制御装置50は、溶接システム1の全体の動作を制御するPC51と、ポジショナ40の動作を制御するポジショナ制御部52と、溶接ロボット30の溶接動作を制御する溶接ロボット制御部53と、を備える。
(1-4-1.PC)
PC51は、ポジショナ位置算出手段51a及びプログラム自動生成手段51bを備えるとともに、鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報ごとに、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置を記憶したデータベースDBを有する。
なお、ここでいうデータベースとは、例えば、所定のワーク情報を有する鉄骨構造物Wを溶接する際、溶接ロボット30と回転ポジショナ10とが干渉しないよう、所定の距離を保つべきと記憶された情報などの集合体をいう。すなわち、ポジショナ位置算出手段51aにより算出される、「鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置」は、不具合を生じさせずに鉄骨構造物Wを溶接可能にしつつ、確実に鉄骨構造物Wを把持できる回転ポジショナ10の位置のことである。
PC51は、ポジショナ位置算出手段51a及びプログラム自動生成手段51bを備えるとともに、鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報ごとに、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置を記憶したデータベースDBを有する。
なお、ここでいうデータベースとは、例えば、所定のワーク情報を有する鉄骨構造物Wを溶接する際、溶接ロボット30と回転ポジショナ10とが干渉しないよう、所定の距離を保つべきと記憶された情報などの集合体をいう。すなわち、ポジショナ位置算出手段51aにより算出される、「鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置」は、不具合を生じさせずに鉄骨構造物Wを溶接可能にしつつ、確実に鉄骨構造物Wを把持できる回転ポジショナ10の位置のことである。
ただし、本実施形態におけるデータベースDBは、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置を記憶したものとして説明しているが、あくまで一例であって、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置以外のものを記憶した構成であっても良い。すなわち、回転ポジショナ10が、不具合を生じさせずに鉄骨構造物Wを溶接可能にしつつ、鉄骨構造物Wを把持できる状態であれば、回転ポジショナ10の位置は、必ずしも最適なものでなくても良いことから、上記データベースDBとしても、最適な位置の以外の、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の位置を記憶した構成を有していることは問題ない。
ポジショナ位置算出手段51aは、ワーク位置設定機構41から与えられる基準位置情報としての基準位置Sと、あらかじめ制御装置50のPC51に入力されたワーク情報に基づいて、鉄骨構造物Wを最適な位置で把持可能な回転ポジショナ10の位置を算出する。
プログラム自動生成手段51bは、ポジショナ位置算出手段51aで算出された、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置へ、回転ポジショナ10及び溶接ロボット30を移動させるための動作プログラムを自動生成する。なお、データベースDBは、学習装置により蓄積されたデータであってもよく、AI(Artificial Intelligence)技術を利用することもできる。
(1-4-2.ポジショナ制御部)
ポジショナ制御部52は、PC51で自動生成された動作プログラムにしたがって、回転ポジショナ10及び溶接ロボット30を制御し、ポジショナ位置算出手段51aで算出された回転ポジショナ10の位置へ移動させる。
ポジショナ制御部52は、PC51で自動生成された動作プログラムにしたがって、回転ポジショナ10及び溶接ロボット30を制御し、ポジショナ位置算出手段51aで算出された回転ポジショナ10の位置へ移動させる。
(1-4-3.溶接ロボット制御部)
溶接ロボット制御部53は、溶接ロボット30の溶接動作を制御するものであり、同期制御部53aを有する。溶接ロボット制御部53は、鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報に基づきPC51で生成された動作プログラム又は溶接ロボット制御部にあらかじめ格納された動作プログラムに基づき、マニピュレータ32の動作、溶接トーチ31へ供給される電力、溶接ワイヤの供給などを制御して、鉄骨構造物Wの溶接部を溶接する。
溶接ロボット制御部53は、溶接ロボット30の溶接動作を制御するものであり、同期制御部53aを有する。溶接ロボット制御部53は、鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報に基づきPC51で生成された動作プログラム又は溶接ロボット制御部にあらかじめ格納された動作プログラムに基づき、マニピュレータ32の動作、溶接トーチ31へ供給される電力、溶接ワイヤの供給などを制御して、鉄骨構造物Wの溶接部を溶接する。
このとき、同期制御部53aは、溶接ロボット30のマニピュレータ32の動作と、回転ポジショナ10の動作とが、同期するように制御する。具体的には、溶接ロボット30によって鉄骨構造物Wの円弧部分を溶接する際、鉄骨構造物Wの回転と溶接ロボット30の動作を同期させて溶接する。さらに、必要に応じて、PC51からの指令にしたがって、鉄骨構造物Wの長手方向に移動する回転ポジショナ10の動きに同期させて、溶接ロボット30を移動させる。
<2.溶接手順>
続いて、図1、図3及び図5を参照しつつ、溶接システム1による鉄骨構造物Wの溶接手順について順に説明する。なお、図3は、図1に示す溶接システムを上方から見た概要構成図であり、図5は、図1に示す溶接システムによる溶接手順を示すフローチャートである。
続いて、図1、図3及び図5を参照しつつ、溶接システム1による鉄骨構造物Wの溶接手順について順に説明する。なお、図3は、図1に示す溶接システムを上方から見た概要構成図であり、図5は、図1に示す溶接システムによる溶接手順を示すフローチャートである。
まず、ワーク位置設定機構用台車43をポジショナ用移動レールR1に沿って移動させ、ワーク位置設定機構41を任意の位置に位置決めする。これにより、ワーク位置設定機構41の基準面42が鉄骨構造物Wの基準位置Sとして設定される。なお、ワーク位置設定機構41の位置は、任意に定められるものであるが、例えば、鉄骨構造物Wの溶接作業領域が、他の作業領域と重ならない位置に設定されるのがよい。
そして、図5のステップS1に示すように、PC51に対して、作業者による手入力、あるいは鉄骨構造物WのCAD(Computer-Aided Design)データからの入力などによって、鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報があらかじめ入力される。なお、ワーク情報の入力方法は、特に限定されないが、作業効率を向上させる観点から、3次元のCADデータの利用が好ましい。
そして、図5のステップS1に示すように、PC51に対して、作業者による手入力、あるいは鉄骨構造物WのCAD(Computer-Aided Design)データからの入力などによって、鉄骨構造物Wの寸法データ、溶接位置データ又は重心データなどのワーク情報があらかじめ入力される。なお、ワーク情報の入力方法は、特に限定されないが、作業効率を向上させる観点から、3次元のCADデータの利用が好ましい。
次いで、図5のステップS2に示すように、PC51は、ポジショナ位置算出手段51aが、ワーク位置設定機構41から与えられる基準位置情報と、あらかじめ制御装置50のPC51にあらかじめ入力されたワーク情報とに基づいて、鉄骨構造物Wを最適な位置で把持可能な回転ポジショナ10の位置を算出する。すなわち、ポジショナ位置算出手段51aは、ワーク位置設定機構41の基準面42に、一端が当接した状態を示す仮想の鉄骨構造物Wを想定し、ワーク情報ごとに、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置を記憶したデータベースDBから、仮想された鉄骨構造物Wに対する最適な把持位置を決定し、回転ポジショナ10の位置を算出する。
なお、その際、ワーク情報として鉄骨構造物Wの重心データが含まれる場合には、その重心データも考慮して最適な把持位置を算出することで、鉄骨構造物Wを安定した状態で保持することができ、精度の高い溶接作業が可能となる。
なお、その際、ワーク情報として鉄骨構造物Wの重心データが含まれる場合には、その重心データも考慮して最適な把持位置を算出することで、鉄骨構造物Wを安定した状態で保持することができ、精度の高い溶接作業が可能となる。
さらに、図5のステップS3に示すように、PC51は、プログラム自動生成手段51bにより、ポジショナ位置算出手段51aで算出された回転ポジショナ10の位置へ、回転ポジショナ10を移動させるための動作プログラムを自動生成して、ポジショナ制御部52に送出する。
図5のステップS4に示すように、ポジショナ制御部52は、プログラム自動生成手段51bで生成された動作プログラムにしたがって、回転ポジショナ用台車14をポジショナ用移動レールR1に沿って移動させることにより、ポジショナ位置算出手段51aで算出された回転ポジショナ10の位置へ、回転ポジショナ10を移動させる。
なお、算出された回転ポジショナ10の位置への移動は、主動側回転ポジショナ10Aの位置を基に、従動側回転ポジショナ10Bの位置を制御するのがよい。これにより、主動側回転ポジショナ10A及び従動側回転ポジショナ10Bの位置精度が高まる。
なお、算出された回転ポジショナ10の位置への移動は、主動側回転ポジショナ10Aの位置を基に、従動側回転ポジショナ10Bの位置を制御するのがよい。これにより、主動側回転ポジショナ10A及び従動側回転ポジショナ10Bの位置精度が高まる。
次いで、図5のステップS5に示すように、昇降アーム機構12を作動させて、環状保持部11の上部を分断して開いた後(図2Aを参照)、クレーンなどで鉄骨構造物Wを搬送して固定治具16上に搭載する。鉄骨構造物Wの固定治具16への搭載にあたっては、鉄骨構造物Wの基準面となる一端を、ワーク位置設定機構41の基準面42に当接させて鉄骨構造物Wの長手方向の位置決めを行った後、複数の固定治具16で四方から挟んで固定する。そして、環状保持部11を閉じた後、ワーク位置設定機構41を鉄骨構造物Wから離間する方向に移動させて退避させる。これにより、回転ポジショナ10による鉄骨構造物Wの回転が可能となる。
次いで、図5のステップS6に示すように、PC51は、各部分が干渉のないことをチェックした後、ステップS7に示すように、溶接位置、溶接順序、溶接方法などの教示データを溶接ロボット制御部53に転送する。
さらに、溶接ロボット制御部53は、図5のステップS8に示す、外部入力スイッチからの起動指令に基づいて、ステップS9に示すように、溶接ロボット30による鉄骨構造物Wの溶接作業を開始する。具体的には、例えば、PC51又は溶接ロボット制御部53自身に格納された動作プログラムに基づき、溶接ロボット30を移動させながら、鉄骨構造物Wの溶接作業を実施する。なお、鉄骨構造物Wの長手方向における直線部分は、鉄骨構造物Wを回転させずに、溶接装置用及び制御装置用台車20、具体的には溶接ロボット30を、溶接装置用及び制御装置用移動レールR2に沿って鉄骨構造物Wの長手方向に移動させながら、あるいは、スライダ機構22を鉄骨構造物Wの長手方向と直交する方向に移動させながら溶接する。また、溶接ロボット30本体は移動させず、6軸の関節を有する溶接ロボット30のマニピュレータ32を作動させて溶接することもできる。
また、鉄骨構造物Wの円弧部分は、駆動部Mを駆動させることで環状保持部11を回転させ、固定治具16により保持する鉄骨構造物Wを回転させながら、同期制御部53aにより固定治具16の回転と同期させつつ、溶接ロボット30を制御して溶接する。
鉄骨構造物Wの溶接完了後、昇降アーム機構12によって環状保持部11の上部を開き、図5のステップS10に示すように、鉄骨構造物Wを搬出して溶接作業を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る溶接システムによれば、従来、作業者の経験に依存していた、鉄骨構造物Wを把持する際の回転ポジショナ10の最適な位置を自動で算出し、位置決めすることができる。すなわち、回転ポジショナ10の位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良などが可能である。例えば、上記実施形態においては、鉄骨構造物Wの把持機構として一対の回転ポジショナ10により説明したが、鉄骨構造物Wを把持可能であれば1つであってもよく、また、3つ以上あってもよい。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムであって、
前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記制御装置は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システム。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
(1) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムであって、
前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記制御装置は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システム。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
(2) 前記制御装置は、前記ワーク情報ごとに、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を記憶したデータベースを有し、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記データベースを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)に記載の溶接システム。
この構成によれば、多種多様なワークに対応して、把持位置を算出することができる。
前記ポジショナ位置算出手段は、前記データベースを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)に記載の溶接システム。
この構成によれば、多種多様なワークに対応して、把持位置を算出することができる。
(3) 前記ワーク情報は、前記ワークの寸法データ及び溶接位置データのうち少なくとも1つのデータを含むことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の溶接システム。
この構成によれば、ワークの大きさや溶接すべき位置を正確に知ることができる。
この構成によれば、ワークの大きさや溶接すべき位置を正確に知ることができる。
(4) 前記制御装置は、前記溶接装置の動作及び前記ポジショナの動作が同期するように制御する同期制御部を有することを特徴とする上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の溶接システム。
この構成によれば、溶接装置とポジショナの動作を同期させることで、ワークの円弧部分の溶接でも、アークを切ることなく連続して溶接することができる。
この構成によれば、溶接装置とポジショナの動作を同期させることで、ワークの円弧部分の溶接でも、アークを切ることなく連続して溶接することができる。
(5) 前記溶接装置は溶接ロボットであって、
前記溶接ロボット及び前記ポジショナが、並行に移動可能な移動軸をそれぞれ有することを特徴とする上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の溶接システム。
この構成によれば、溶接ロボット及び把持機構が移動しても、溶接ロボットと把持機構の相対位置を一定に維持することができる。
前記溶接ロボット及び前記ポジショナが、並行に移動可能な移動軸をそれぞれ有することを特徴とする上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の溶接システム。
この構成によれば、溶接ロボット及び把持機構が移動しても、溶接ロボットと把持機構の相対位置を一定に維持することができる。
(6) 前記ポジショナは、2つ以上の前記把持機構を有し、
前記把持機構のうち1つを主動側把持機構、残りを従動側把持機構としたとき、
前記主動側把持機構及び前記従動側把持機構は、それぞれ所定の位置に位置決めするサーボモータを備え、
前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置に対して、前記主動側把持機構で位置決めされた位置を基に、前記従動側把持機構の位置を制御することを特徴とする上記(5)に記載の溶接システム。
この構成によれば、主動側把持機構と従動側把持機構の相対位置についての位置精度が高まる。
前記把持機構のうち1つを主動側把持機構、残りを従動側把持機構としたとき、
前記主動側把持機構及び前記従動側把持機構は、それぞれ所定の位置に位置決めするサーボモータを備え、
前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置に対して、前記主動側把持機構で位置決めされた位置を基に、前記従動側把持機構の位置を制御することを特徴とする上記(5)に記載の溶接システム。
この構成によれば、主動側把持機構と従動側把持機構の相対位置についての位置精度が高まる。
(7) 前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置へ、前記把持機構及び前記溶接装置を移動させるための動作プログラムを自動生成するプログラム自動生成手段を有することを特徴とする上記(1)~(6)のいずれか1つに記載の溶接システム。
この構成によれば、動作プログラムを自動で生成することができ、作業効率が向上する。
この構成によれば、動作プログラムを自動で生成することができ、作業効率が向上する。
(8) 前記ワーク情報は、前記ワークの重心データを含み、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記重心データを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の溶接システム。
この構成によれば、把持機構が、ワークを安定した状態で把持することができる。
前記ポジショナ位置算出手段は、前記重心データを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の溶接システム。
この構成によれば、把持機構が、ワークを安定した状態で把持することができる。
(9) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御装置であって、
前記制御装置は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御装置は、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システムの制御装置。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
前記制御装置は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御装置は、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システムの制御装置。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
(10) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御プログラムは、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御プログラムに入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出ステップを有することを特徴とする溶接システムの制御プログラム。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
前記制御プログラムは、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御プログラムは、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御プログラムに入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出ステップを有することを特徴とする溶接システムの制御プログラム。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
(11) 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接方法であって、
前記溶接方法は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置により、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する工程を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記溶接方法は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出する工程を有することを特徴とする溶接方法。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
前記溶接方法は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置により、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する工程を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記溶接方法は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出する工程を有することを特徴とする溶接方法。
この構成によれば、ワークを把持する際のポジショナの位置を自動的に算出して位置決めすることができ、ポジショナの位置決め作業を自動化して効率的に行うことができる。
1 溶接システム
10 回転ポジショナ(把持機構)
10A 主動側回転ポジショナ(主動側把持機構)
10B 従動側回転ポジショナ(従動側把持機構)
11 環状保持部
11a ギア
11b 円弧部分
12 昇降アーム機構
13 ブラケット
14 回転ポジショナ用台車
16 固定治具
20 溶接装置用及び制御装置用台車
21 車輪
22 スライダ機構
30 溶接ロボット(溶接装置)
31 溶接トーチ
32 マニピュレータ
40 ポジショナ
41 ワーク位置設定機構
42 基準面
43 ワーク位置設定機構用台車
50 制御装置
51 PC
51a ポジショナ位置算出手段
51b プログラム自動生成手段
52 ポジショナ制御部
53 溶接ロボット制御部
53a 同期制御部
DB データベース
M 駆動部
R1 ポジショナ用移動レール(移動軸)
R2 溶接装置用及び制御装置用移動レール(移動軸)
S 基準位置(基準位置情報)
W 鉄骨構造物(ワーク)
10 回転ポジショナ(把持機構)
10A 主動側回転ポジショナ(主動側把持機構)
10B 従動側回転ポジショナ(従動側把持機構)
11 環状保持部
11a ギア
11b 円弧部分
12 昇降アーム機構
13 ブラケット
14 回転ポジショナ用台車
16 固定治具
20 溶接装置用及び制御装置用台車
21 車輪
22 スライダ機構
30 溶接ロボット(溶接装置)
31 溶接トーチ
32 マニピュレータ
40 ポジショナ
41 ワーク位置設定機構
42 基準面
43 ワーク位置設定機構用台車
50 制御装置
51 PC
51a ポジショナ位置算出手段
51b プログラム自動生成手段
52 ポジショナ制御部
53 溶接ロボット制御部
53a 同期制御部
DB データベース
M 駆動部
R1 ポジショナ用移動レール(移動軸)
R2 溶接装置用及び制御装置用移動レール(移動軸)
S 基準位置(基準位置情報)
W 鉄骨構造物(ワーク)
Claims (11)
- 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムであって、
前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記制御装置は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システム。 - 前記制御装置は、前記ワーク情報ごとに、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を記憶したデータベースを有し、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記データベースを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の溶接システム。 - 前記ワーク情報は、前記ワークの寸法データ及び溶接位置データのうち少なくとも1つのデータを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶接システム。
- 前記制御装置は、前記溶接装置の動作及び前記ポジショナの動作が同期するように制御する同期制御部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の溶接システム。
- 前記溶接装置は溶接ロボットであって、
前記溶接ロボット及び前記ポジショナが、並行に移動可能な移動軸をそれぞれ有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の溶接システム。 - 前記ポジショナは、2つ以上の前記把持機構を有し、
前記把持機構のうち1つを主動側把持機構、残りを従動側把持機構としたとき、
前記主動側把持機構及び前記従動側把持機構は、それぞれ所定の位置に位置決めするサーボモータを備え、
前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置に対して、前記主動側把持機構で位置決めされた位置を基に、前記従動側把持機構の位置を制御することを特徴とする請求項5に記載の溶接システム。 - 前記制御装置は、前記ポジショナ位置算出手段により算出された、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置へ、前記把持機構及び前記溶接装置を移動させるための動作プログラムを自動生成するプログラム自動生成手段を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の溶接システム。
- 前記ワーク情報は、前記ワークの重心データを含み、
前記ポジショナ位置算出手段は、前記重心データを参照して、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の溶接システム。 - 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御装置であって、
前記制御装置は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御装置は、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出手段を有することを特徴とする溶接システムの制御装置。 - 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接システムの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御するものであり、
前記制御プログラムは、前記ポジショナが有するワーク位置設定機構から与えられる基準位置情報と、あらかじめ前記制御プログラムに入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の、前記ポジショナが有する把持機構の位置を算出するポジショナ位置算出ステップを有することを特徴とする溶接システムの制御プログラム。 - 溶接装置及びポジショナを用いてワークを溶接する溶接方法であって、
前記溶接方法は、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する制御装置により、前記溶接装置及び前記ポジショナを制御する工程を有し、
前記ポジショナは、基準位置情報を有するワーク位置設定機構と、前記ワークを把持する少なくとも1つの把持機構を備え、
前記溶接方法は、前記ワーク位置設定機構から与えられる前記基準位置情報と、あらかじめ前記制御装置に入力されたワーク情報に基づいて、前記ワークを把持する際の前記把持機構の位置を算出する工程を有することを特徴とする溶接方法。
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