JP7188960B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
本出願人は先に、使い捨ておむつ等の吸収性物品の表面シートとして、第1不織布と第2不織布とが部分的に熱融着されて接合部が形成され、第1不織布が、該接合部に囲まれた非接合部において第2不織布から離れる方向に突出して、内部が中空の凸部を多数形成している凹凸構造の積層シートを提案した(特許文献1及び2参照)。
特開2017-024411号公報 特開2017-104501号公報
ところで、吸収性物品に用いる表面シートは一般に液透過性であるため、吸収性物品の着用状態において尿等の体液によって表面シートが濡れると、その光透過性が高まり、すなわちシートが透明化し、吸収体に吸収された排泄物が表面シート越しに見え易くなる。このことは、吸収性物品を交換する者に視覚的なストレスを与える一因となる。
吸収体に吸収された排泄物を見え難くするためには、通常、表面シートの坪量を高くして隠蔽性を高めることが考えられる。しかし、表面シートの坪量を高くすると、表面シートへの液残り量が増加してしまう傾向にある。また、特許文献1及び2に記載の技術では、表面シートが濡れたときの透明化の防止についての検討はなされていない。
したがって本発明の課題は、表面シートが濡れて透明化することに起因して、吸収体に吸収された排泄物が表面シート越しに見え易くなることを防止することにある。
本発明は、乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が10%未満である領域を有する表面シートを備えた吸収性物品を提供するものである。
また、本発明は、以下の条件での擦過によって乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が擦過前に比べて小さくなる領域を有する表面シートを備え、着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有する、吸収性物品を提供するものである。
〔条件〕
コラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に浸漬させた後取り出し、水分を除去して乾燥重量に対して含水率が100~150質量%の湿潤コラーゲンフィルムを作製する。該コラーゲンフィルムに3.0kPaの圧力を加えて前記シートにおける長手方向に沿って10往復させる。
本発明によれば、着用状態において表面シートが濡れても、該シートが透明化しづらく、吸収体に吸収された排泄物の隠蔽性が低下しづらい吸収性物品が提供される。
図1は、本発明に用いられる表面シートの一実施形態を示す一部破断斜視図である。 図2(a)は、図1に示す表面シートの使用前の乾燥状態での断面図であり、図2(b)は、図1に示す表面シートの擦過後の湿潤状態での断面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の吸収性物品は一般に、着用者の前後方向に対応する方向、すなわち着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する長手方向とこれに直交する幅方向とを有する縦長の形状をしている。そして吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有する。股下部は、吸収性物品の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、吸収性物品の長手方向の中央部又はその近傍に位置している。
吸収性物品は一般に、着用者の肌当接面側に位置する表面シートと、非肌当接面側に位置する裏面シートと、両シート間に介在配置された吸収体とを備える。表面シートとしては、液透過性を有するシート、例えば不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。表面シートは、その肌当接面側が凹凸形状になっていてもよい。例えば表面シートの肌当接面側に、散点状に複数の凸部を形成することができる。あるいは、表面シートの肌当接面側に、一方向に延びる畝部と溝部とを交互に形成することができる。そのような目的のために、2枚以上の不織布を用いて表面シートを形成することもできる。
一方、裏面シートとしては、例えば液難透過性のフィルムやスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド積層不織布などを用いることができる。液難透過性のフィルムに、複数の微細孔を設け、該フィルムに水蒸気透過性を付与してもよい。吸収性物品の肌触り等を一層良好にする目的で、裏面シートの外面に不織布等の風合いの良好なシートを積層してもよい。
吸収体は、吸収性コアを備えている。吸収性コアは例えばパルプを初めとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体、吸収性ポリマーの堆積体、2枚の吸収性シート間に吸収性ポリマーが担持された積層構造体などから構成される。吸収性コアは、少なくともその肌当接面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、肌当接面及び非肌当接面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。コアラップシートとしては、例えば親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
上述の表面シート、裏面シート及び吸収体に加え、吸収性物品の具体的な用途に応じ、肌当接面側の長手方向に沿う両側部に、長手方向に沿って延びる防漏カフが配される場合がある。防漏カフは一般に、基端部と自由端とを備えている。防漏カフは、吸収性物品の肌当接面側に基端部を有し、肌当接面側から起立している。防漏カフは、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成されている。防漏カフの自由端又はその近傍には、糸ゴム等からなる弾性部材を伸長状態で配してもよい。吸収性物品の着用状態においてこの弾性部材が収縮することによって、防漏カフが着用者の身体に向けて起立するようになり、表面シート上に排泄された液が、表面シート上を伝い吸収性物品の幅方向外方へ漏れ出すことが効果的に阻止される。
吸収性物品は更に、非肌当接面の表面に粘着剤層を有していてもよい。粘着剤層は、吸収性物品の着用状態において、該吸収性物品を、下着や別の吸収性物品に固定するために用いられる。
以上の構成を有する吸収性物品としては、例えば展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等が挙げられるが、これらに限られない。
図1には、本発明の吸収性物品に用いられる表面シートの一例が示されている。同図に示す表面シート2は、肌当接面側シート21及び非肌当接面側シート22が複数の接合部23において互いに接合されている積層シートからなる。肌当接面側シート21は、接合部23以外の部位において非肌当接面側シート22から離れる方向に突出する凸部24を多数形成している。その結果、表面シート2の肌当接面を形成する肌当接面側シート21には、起伏のある凹凸構造が形成されている。一方、表面シート2における非肌当接面は略平坦である。
図1に示すとおり、凸部24は、肌当接面側シート21における複数の接合部23の間に位置する部分が、凸状に隆起して形成されている。凸部24の内部には表面シート2の形成材料が充填されておらず空間が形成されている。つまり凸部24は中空のものである。凸部24は、表面シート2の肌当接面の全域にわたって散点状に且つ規則的に配されている。隣り合う凸部24間に位置する接合部23は、凹凸構造を有する表面シート2の凹部25の底部を形成している。接合部23は一般に、重ねあわされた状態の肌当接面側シート21及び非肌当接面側シート22を、熱を伴うか又は伴わないエンボス加工をすることによって形成されるか、又は超音波エンボス加工をすることによって形成される。
表面シート2における肌当接面側シート21は、着用者の肌に近い側に位置する肌側層21Uと、着用者の肌から遠い側に位置する非肌側層21Dとを備えた二層構造となっている。肌側層21Uは、吸収性物品の着用状態において着用者の身体に対向する。非肌側層21Dは、非肌当接面側シート22に対向して配されている。
このような凹凸構造の表面シート2を製造するには、例えば特開2005-111908号公報の図2に記載の装置を用いることができる。この装置においては、周面が互いに噛み合い形状となっている第1ロールと第2ロールとが、噛み合い状態で配置されている。更にこの装置は、第1ロールの周面に当接するように配置されたアンビルロールを有している。この装置を用い、肌側層21U及び非肌側層21Dの2層構造からなる肌当接面側シート21を、第1ロールと第2ロールとの間に供給して、肌当接面側シート21を凹凸形状に賦形させる。次いで、肌当接面側シート21を第1ロールの周面に保持して凹凸賦形状態を維持しつつ、非肌当接面側シート22を肌当接面側シート21に重ね合わせるように供給して両シート21,22を、第1ロールとアンビルロールとの間に通し、これらのロールで挟圧を行う。挟圧は加熱下に又は非加熱下に行うことができる。一対のロールによる挟圧によって、肌当接面側シート21と非肌当接面側シート22とが部分的に接合されて、複数の接合部23が形成される。
表面シート2は、その乾燥状態から湿潤状態になったときに、不透明度の低下が抑制された領域(以下「不透明性維持領域」ともいう。)を有している。表面シート2が不透明性維持領域を有することで、吸収性物品の着用状態において表面シート2が尿等の排泄物によって濡れても、該表面シート2が透明化しづらく、吸収体に吸収された排泄物の隠蔽性が低下しづらくなる。その結果、吸収性物品を交換するときに、交換者が視覚的なストレスを受けにくくなる。
上述した表面シート2の「乾燥状態」とは、吸収性物品を着用する前の、水分と触れていない状態のことである。「湿潤状態」とは表面シート2が水分を帯びた状態のことであり、更に詳しくは、表面シート2の含水率が100質量%以上の状態のことである。なお、乾燥状態での含水率は5質量%以下である。含水率(質量%)は、〔湿潤状態の表面シートの質量-乾燥状態の表面シートの質量〕/乾燥状態の表面シートの質量×100で定義される。
湿潤状態における表面シート2の不透明性の低下を一層抑制する観点から、表面シート2は、分光色差計によって測定されるXYZ表色系におけるY値の低下が、乾燥状態に比べて湿潤状態で10%未満、特に7%以下、とりわけ5%以下である不透明性維持領域を有していることが有利である。Y値の低下の下限は、特に制限されるものではなく、少なければ少ないほど好ましいが、1%程度であれば十分に満足すべき効果が得られる。
Y値は、XYZ表色系における明るさである視感反射率を表す値である。Y値は、下記測定方法によって測定される背白色値Y及び背黒色値Yを用い、下記の式(1)によって算出される。Y値が大きいほど、不透明であり隠蔽効果が高いことを意味する。
視感反射率Y=(Y/Y)×100 (1)
乾燥状態での表面シート2の背白色値Y及び背黒色値Y、並びに湿潤状態での表面シート2の背白色値Y及び背黒色値Yは、以下の方法によって測定される。
1.測定サンプルの準備
使用前の吸収性物品から表面シート2を切り出す。切り出した表面シート2を恒量になるまで加熱乾燥させ、乾燥状態の測定サンプルを得る。また、乾燥状態の測定サンプルを25℃で30秒純水に浸漬させた後に引き上げ、該サンプルに付着した余分な水を拭き取り、含水率が150質量%である湿潤状態での測定サンプルを得る。
2.測定装置
日本電色工業(株)のハンディ型簡易分光色差計NF333を使用する。光源としてC/2を用いる。NF333のペンタイプセンサーの先端径として8mmを選択する。視野角は10°に調整し、光源はD65を用いた。
3.測定の手順
乾燥状態の測定サンプルをペンタイプセンサーに装置付属の標準白色板上に固定し、その状態での測定部位のY値を3回測定し、その平均値を乾燥状態での測定部位の背白色値Yとする。同様に、装置付属の標準黒色板を当て、その状態での前記測定部位のY値を3回測定し、その平均値を乾燥状態での測定部位の背黒色値Yとする。次いで、前記の式(1)により、乾燥状態での測定部位の視感反射率Yを算出する。
同様に、湿潤状態での測定サンプルをペンタイプセンサーに装置付属の標準白色板上に固定し、その状態での測定部位のY値を3回測定し、その平均値を湿潤状態での測定部位の背白色値Yとする。同様に、装置付属の標準黒色板上に固定し、その状態での測定部位のY値を3回測定し、その平均値を湿潤状態での測定部位の背黒色値Yとする。次いで、前記の式(1)により、湿潤状態での測定部位の視感反射率Yを算出する。
湿潤状態でのY値の測定は、好ましくは、後述する条件で擦過した表面シート2を対象として行う。該条件での擦過後における乾燥状態に対する湿潤状態のY値の低下が、擦過前における乾燥状態に対する湿潤状態のY値の低下に比べて小さくなる領域を、表面シート2は有している。
乾燥状態での視感反射率Yは、表面シート2の隠蔽効果を高める観点から、好ましくは55%以上、更に好ましくは60%以上であり、また好ましくは90%以下、更に好ましくは80%以下であり、具体的には、好ましくは55%以上90%以下、更に好ましくは60%以上80%以下である。一方、湿潤状態での視感反射率Yは、隠蔽効果の低下を抑制する観点から、好ましくは45%以上、更に好ましくは50%以上であり、また好ましくは80%以下、更に好ましくは70%以下であり、具体的には、好ましくは45%以上80%以下、更に好ましくは55%以上70%以下である。
湿潤状態での表面シート2の隠蔽性の維持、及び表面シート2の見た目の美しさの維持の観点から、表面シート2は不透明性維持領域を、該表面シート2における特定の位置に偏在して有しているのではなく、任意の位置に有していることが好ましい。特に表面シート2はその全域に不透明性維持領域を有していることが好ましい。この場合、不透明性維持領域は、表面シート2の全域にわたって散点状に配置されていることが好ましい。不透明性維持領域が表面シート2の特定の位置に偏在している場合には、当該位置は排泄部対向部であることが好ましい。
表面シート2に不透明性維持領域を形成するためには、表面シート2を構成する肌当接面側シート21及び非肌当接面側シート22のうち、2層構造を有するシートである肌当接面側シート21を構成する肌側層21U及び非肌側層21Dの層間が、接合部23において、擦過によって剥離可能になっていることが有利である。擦過によって肌側層21Uと非肌側層21Dとがそれらの層間において剥離することで、肌当接面側シート21は、剥離前の図2(a)に示す状態から、剥離後の図2(b)に示す嵩高な状態となる。その結果、表面シート2全体としての隠蔽性が向上し、表面シート2が湿潤したとしても、透明性が高くなりづらくなる。特に、図2(b)に示すとおり、非肌側層21Dと肌側層21Uとが剥離した部分が完全な中空とはなっておらず、当該部分に、肌側層21Uを構成する繊維及び/又は非肌側層21Dを構成する繊維が存在しており、当該部分が中実となっている。当該部分が中実となっていると、繊維による光の散乱が増大して隠蔽性が一層維持されやすいので好ましい。
ところで、表面シート2と着用者の肌との間に生じる摩擦力は、表面シート2が湿潤している場合の方が、乾燥している場合よりも高くなる。したがって、上述した肌側層21Uと非肌側層21Dとの層間剥離は、表面シート2が湿潤状態になっている場合に起こりやすい。また表面シート2の透明性が高くなることを抑制する必要がある場面は、表面シート2が湿潤状態になっている場面である。これらのことを考慮すると、不透明性維持領域においては、肌側層21U及び非肌側層21Dの層間が、接合部23において、以下の条件の湿潤擦過によって剥離可能になっていることが有利である。
〔条件〕
10cm四方に切り出したコラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に例えば1分間浸漬させた後取り出し、水分を除去して湿潤コラーゲンフィルムを作製する。湿潤コラーゲンフィルムの含水率は、乾燥重量に対して100~150質量%とする。水分の除去は、例えば日本製紙クレシア株式会社製のキムタオルでコラーゲンフィルムの上下をはさみ、3.5kPaの荷重で1分間保持することで行う。
次いで、下面が7cm四方であり6.1kgの錘の下面に湿潤コラーゲンフィルムを貼り付ける。23℃50%R.H.の条件下で該フィルムを貼り付けた錘を、表面シートを備えた吸収性物品上に載せ、該フィルムを貼り付けた錘を該吸収性物品における長手方向に沿って3.0kPaの圧力を加えて10往復させる。該長手方向は機械方向(MD)に一致していることが好ましい。移動距離は、シートのサイズに応じて決めればよいが、5~15cmとすることが再現性の高い測定を行う観点から好ましい。吸収性物品は平坦な硬質表面上に載置しておく。錘の移動は人手で、または機械的に行うこともできるが、移動速度は2~3cm/sとすることが再現性の高い測定を行う観点から好ましい。
前記の条件での擦過は、吸収性物品の着用状態において、尿や軟便などの排泄物によって含水率が増加した表面シート2と、着用者の肌とが擦れた場合を想定したものである。吸収性物品が、不透明性維持領域を有する表面シートを備えていることによって、該吸収性物品の着用状態において表面シート2の含水率が高くなったとしても、表面シート2の不透明性の低下を抑制でき、吸収体に保持されている排泄物が見えづらい状態が維持される。
表面シート2における不透明性維持領域を上述の条件に従い湿潤擦過することで、肌側層21Uと非肌側層21Dとが剥離するようにするためには、表面シート2の接合部23における肌側層21Uと非肌側層21Dとの剥離強度を適切に調整することが好ましい。剥離強度の調整は、例えば表面シート2を構成する各層の構成繊維の種類を適切に選定することで達成される。具体的には、非肌当接面側シート22を構成する繊維と、肌当接面側シート21の非肌側層21Dに含まれる繊維とが同種の繊維であることが好ましい。これに加えて、非肌側層21Dに含まれる繊維と、肌側層21Uに含まれる繊維とが異種の繊維であることが好ましい。ここで、「同種の繊維」とは、繊維の表面を構成する樹脂が同一であることをいう。このように樹脂を選定することで、樹脂どうしの相溶性を利用して、肌側層21Uと非肌側層21Dとの剥離強度を調整できるとともに、肌当接面側シート21と非肌当接面側シート22との接合強度を調整でき、表面シート2を、その適切な位置において首尾よく剥離させることができる。
前記と同様の観点から、肌当接面側シート21の肌側層21Uに、互いに異なる複数種の繊維が含まれていることが好ましい。当該繊維は互いに難熱融着性のものであることが好ましい。このような繊維を肌側層21Uに含有させることで、上述の湿潤擦過によって肌側層21Uが非肌側層21Dから離間しやすくなる。また、離間した肌側層21Uと非肌側層21Dとの間に、肌側層21U及び/又は非肌側層21Dの構成繊維が存在しやすくなる。このことによっても、湿潤状態での表面シート2の不透明性の低下が抑制される。難熱融着性の繊維とは、該繊維の表面を構成する樹脂どうしが相溶性を有さないか、又は相溶性が低いことをいう。具体的には、同種の熱融着成分同士であれば融着する条件であっても、融着しないか、又は融着するが同種の熱融着成分同士が融着した場合の融着力と比較して融着力の小さい状態である2種の樹脂は相溶性が低いと定義される。
非肌当接面側シート22を構成する繊維、非肌側層21Dに含まれる繊維及び肌側層21Uに含まれる繊維としては、低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、ポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、及び低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維からなる群より選択される繊維や、鞘樹脂がポリエチレン樹脂からなり、芯樹脂がポリエチレンよりも融点の高い樹脂からなる繊維等より選択される繊維が好ましく挙げられる。
表面シート2が上述の湿潤擦過を受けても凹凸構造が維持され、且つ該湿潤擦過によって肌側層21Uと非肌側層21Dとが容易に剥離するようにする観点から、不透明性維持領域の接合部23においては、非肌当接面側シート22と肌当接面側シート21との接合強度F1が、該肌当接面側シート21における肌側層21Uと非肌側層21Dとの層間剥離強度F2よりも高くなっていることが好ましい。この効果を一層顕著なものとする観点から、層間剥離強度F2に対する接合強度F1の比率である〔接合強度F1/層間剥離強度F2〕の値は、1.2以上であることが好ましく、1.5以上であることが更に好ましい。〔接合強度F1/層間剥離強度F2〕の値に特段の上限値はないが、〔接合強度F1/層間剥離強度F2〕の値が5程度に十分大きければ、所期の効果は十分に奏される。
非肌当接面側シート22と肌当接面側シート21との接合強度F1は、例えば、先に述べた特開2005-111908号公報の図2に記載の装置において、第1のロール11とアンビルロール14とによる挟圧の程度や、加熱温度をコントロールすることで調整可能である。層間剥離強度F2は、非肌側層21Dに含まれる繊維の種類、及び肌側層21Uに含まれる繊維の種類の適切な選定によって調整可能である。
表面シート2が擦過を受けても凹凸構造が維持されるようにする観点から、不透明性維持領域の接合部23においては、非肌当接面側シート22と肌当接面側シート21との接合強度F1を、0.4N/30mm以上、特に0.75N/30mm以上に設定することが好ましい。また接合強度F1を3.0N/30mm以下、特に2.5N/30mm以下に設定することが好ましい。具体的には、接合強度F1は、好ましくは0.4N/30mm以上3.0N/30mm以下であり、更に好ましくは0.75N/30mm以上2.5N/30mm以下である。
擦過によって肌側層21Uと非肌側層21Dとを首尾よく剥離させる観点から、両者の層間剥離強度F2は、好ましくは0.35N/30mm以上、更に好ましくは0.5N/30mm以上に設定する。また好ましくは2.5N/30mm以下、更に好ましくは2.0N/30mm以下に設定する。具体的には、層間剥離強度F2は、好ましくは0.35N/30mm以上2.5N/30mm以下、更に好ましくは0.5N/30mm以上2.0N/30mm以下に設定する。
接合強度F1は次の方法で測定される。使用前の吸収性物品から表面シート2を切り出して試験片を作製する。試験片の形状は、吸収性物品の長手方向の長さを50mm超とし且つ幅方向の長さを30mmとした矩形とする。この試験片の長手方向の一端において、非肌当接面側シート22と肌当接面側シート21とを剥がし、剥がした部位を引張試験機の各チャックにT字状にセットする。引張試験機としては、例えばエーアンドデイ社のテンシロン「RTCシリーズ」)を用いる。チャック間距離は50mmとする。引張速度300mm/minで剥離を行い、最大強度を測定する。測定は3回行い、最大強度の平均値を接合強度F1(単位:N/30mm)とする。
層間剥離強度F2は次の方法で測定される。使用前の吸収性物品から表面シート2を切り出して試験片を作製する。試験片の形状は、吸収性物品の長手方向の長さを50mm超とし且つ幅方向の長さを30mmとした矩形とする。この試験片の長手方向の一端において、肌当接面側シート21における肌側層21Uと非肌側層21Dとの層間を剥がし、剥がした部位を引張試験機の各チャックにT字状にセットする。引張試験機としては、例えばエーアンドデイ社のテンシロン「RTCシリーズ」)を用いる。チャック間距離は50mmとする。引張速度300mm/minで剥離を行い、最大強度を測定する。測定は3回行い、最大強度の平均値を層間剥離強度(単位:N/30mm)とする。
以上の各実施形態で用いられる表面シート2を構成する肌当接面側シート21及び非肌当接面側シート22としては、例えば不織布、織布及び編み地などの繊維シートや、フィルムなどを用いることができる。特に、肌触り等の観点から繊維シートを用いることが好ましく、とりわけ不織布を用いることが好ましい。肌当接面側シート21及び非肌当接面側シート22を構成するシート材料の種類は同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
前記不織布としては、例えばエアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体や、これらの不織布とフィルム等とを組み合わせた積層体を用いることもできる。これらのなかでも、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布を用いることが好ましい。不織布の坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは15g/m以上であり、また好ましくは40g/m以下、より好ましくは35g/m以下である。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態においては、表面シート2が湿潤したときの不透明性の低下を抑制することを目的として、2層構造の肌当接面側シート21を擦過によって層間剥離させる手段を採用したが、これ以外の手段によって不透明性の低下を抑制するようにしてもよい。
また前記実施形態では、表面シート2として肌当接面側に凹凸構造を有する積層シートを用いたところ、凹凸の形状は前記実施形態に示すものに限られない。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」及び「部」はそれぞれ「質量%」及び「質量部」を意味する。
〔実施例1〕
肌側層21Uとして下記に示す繊維A及び繊維Bを下記の配合量で混合してなるカードウエブと、非肌側層21Dとして下記に示す繊維Cを下記の配合量で配合してなるカードウエブとを重ね合わせ、得られたカードウエブを熱風処理して、坪量18g/mのエアスルー不織布の肌当接面側シートを得た。また、下記に示す繊維Cを配合してなるカードウエブを作り、得られたカードウエブを熱風処理して、坪量18g/mのエアスルー不織布の非肌当接面側シートを得た。肌当接面側シート及び非肌当接面側シートを用いて、上述した製造方法によって、内部が中空の凸部24を備える凹凸構造の図1に示す表面シートを製造した。
花王株式会社製の使い捨ておむつであるメリーズ(登録商標)テープタイプMサイズの表面シートに代えて、上述の表面シートを用いて展開型の使い捨ておむつを得た。
繊維A;ポリエチレンテレフタレートを芯成分としポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、芯成分と鞘成分との重量比:芯成分/鞘成分=5/5、繊維の太さ2.2dtex×51mm;繊維Aの配合量=50%
繊維B;ポリプロピレンを芯成分とし低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、芯成分と鞘成分との重量比:芯成分/鞘成分=5/5、繊維の太さ2.2dtex×51mm;繊維Bの配合量=50%
繊維C;ポリエチレンテレフタレートを芯成分としポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、芯成分と鞘成分との重量比:芯成分/鞘成分=5/5、繊維の太さ2.2dtex×51mm
〔比較例1〕
肌側層21Uとして繊維Aのみを用いた以外は実施例1と同様にして表面シート及び使い捨ておむつを製造した。
〔評価〕
実施例1及び比較例1で得られた表面シートについて、上述の条件での擦過前後における乾燥状態での視感反射率Yをそれぞれ測定した。また、上述の条件での擦過前後における湿潤させた状態での視感反射率Yをそれぞれ測定した。また、上述の方法で、肌当接面側シートと非肌当接面側シートとの接合強度F1、及び肌側層と非肌側層との層間剥離強度F2を測定した。それらの結果を以下の表1に示す。
Figure 0007188960000001
表1に示す結果から明らかなとおり、実施例1で使用した表面シートは、乾燥状態で比べて湿潤状態のY値の低下の程度が、比較例1で使用した表面シートよりも小さいことが判る。
2 表面シート
21 肌当接面側シート
21U 肌側層
21D 非肌側層
22 非肌当接面側シート
23 接合部
24 凸部

Claims (5)

  1. 乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が10%未満である領域を有する表面シートを備える吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有し、
    前記表面シートは、非肌当接面側シート及び二層構造の肌当接面側シートが複数の接合部において互いに接合されており、且つ該肌当接面側シートが、該接合部以外の部位において該非肌当接面側シートから離れる方向に突出する凸部を多数形成している凹凸構造を有する積層シートであり、
    前記領域においては、以下の条件での擦過によって、前記肌当接面側シートの層間が、前記接合部において剥離可能になっており、
    前記非肌当接面側シートを構成する繊維と、前記肌当接面側シートにおける着用者の肌から遠い側に含まれる繊維とが同種のものであり、
    前記肌当接面側シートにおける着用者の肌から遠い側に含まれる繊維と、着用者の肌にい側に含まれる繊維とが異種のものであり、
    前記肌当接面側シートにおける着用者の肌から遠い側に含まれる繊維及び着用者の肌に近い側に含まれる繊維は、低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、ポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、及び低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維からなる群より選択される繊維である、吸収性物品。
    〔条件〕
    コラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に浸漬させた後取り出し、水分を除去して乾燥重量に対して含水率が100~150質量%の湿潤コラーゲンフィルムを作製する。該コラーゲンフィルムに3.0kPaの圧力を加えて前記表面シートにおける長手方向に沿って10往復させる。
  2. 乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が10%未満である領域を有する表面シートを備える吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有し、
    前記表面シートは、非肌当接面側シート及び二層構造の肌当接面側シートが複数の接合部において互いに接合されており、且つ該肌当接面側シートが、該接合部以外の部位において該非肌当接面側シートから離れる方向に突出する凸部を多数形成している凹凸構造を有する積層シートであり、
    前記領域においては、以下の条件での擦過によって、前記肌当接面側シートの層間が、
    前記接合部において剥離可能になっており、
    前記肌当接面側シートにおける着用者の肌に近い側に、互いに異なる複数種の繊維が含まれており、該繊維は互いに難熱融着性のものである、吸収性物品。
    〔条件〕
    コラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に浸漬させた後取り出し、水分を除去して乾燥重量に対して含水率が100~150質量%の湿潤コラーゲンフィルムを作製する。該コラーゲンフィルムに3.0kPaの圧力を加えて前記表面シートにおける長手方向に沿って10往復させる。
  3. 前記接合部において、前記非肌当接面側シートと前記肌当接面側シートとの接合強度が、該肌当接面側シートにおける層間剥離強度よりも高くなっている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記接合部において、前記非肌当接面側シートと前記肌当接面側シートとの接合強度が0.4N/30mm以上である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートは、前記条件での擦過によって乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が擦過前に比べて小さくなる領域を有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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