JP7188960B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
〔条件〕
コラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に浸漬させた後取り出し、水分を除去して乾燥重量に対して含水率が100~150質量%の湿潤コラーゲンフィルムを作製する。該コラーゲンフィルムに3.0kPaの圧力を加えて前記シートにおける長手方向に沿って10往復させる。
視感反射率Y=(YB/YW)×100 (1)
1.測定サンプルの準備
使用前の吸収性物品から表面シート2を切り出す。切り出した表面シート2を恒量になるまで加熱乾燥させ、乾燥状態の測定サンプルを得る。また、乾燥状態の測定サンプルを25℃で30秒純水に浸漬させた後に引き上げ、該サンプルに付着した余分な水を拭き取り、含水率が150質量%である湿潤状態での測定サンプルを得る。
日本電色工業(株)のハンディ型簡易分光色差計NF333を使用する。光源としてC/2を用いる。NF333のペンタイプセンサーの先端径として8mmを選択する。視野角は10°に調整し、光源はD65を用いた。
乾燥状態の測定サンプルをペンタイプセンサーに装置付属の標準白色板上に固定し、その状態での測定部位のY値を3回測定し、その平均値を乾燥状態での測定部位の背白色値YWとする。同様に、装置付属の標準黒色板を当て、その状態での前記測定部位のY値を3回測定し、その平均値を乾燥状態での測定部位の背黒色値YBとする。次いで、前記の式(1)により、乾燥状態での測定部位の視感反射率Yを算出する。
同様に、湿潤状態での測定サンプルをペンタイプセンサーに装置付属の標準白色板上に固定し、その状態での測定部位のY値を3回測定し、その平均値を湿潤状態での測定部位の背白色値YWとする。同様に、装置付属の標準黒色板上に固定し、その状態での測定部位のY値を3回測定し、その平均値を湿潤状態での測定部位の背黒色値YBとする。次いで、前記の式(1)により、湿潤状態での測定部位の視感反射率Yを算出する。
湿潤状態でのY値の測定は、好ましくは、後述する条件で擦過した表面シート2を対象として行う。該条件での擦過後における乾燥状態に対する湿潤状態のY値の低下が、擦過前における乾燥状態に対する湿潤状態のY値の低下に比べて小さくなる領域を、表面シート2は有している。
10cm四方に切り出したコラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に例えば1分間浸漬させた後取り出し、水分を除去して湿潤コラーゲンフィルムを作製する。湿潤コラーゲンフィルムの含水率は、乾燥重量に対して100~150質量%とする。水分の除去は、例えば日本製紙クレシア株式会社製のキムタオルでコラーゲンフィルムの上下をはさみ、3.5kPaの荷重で1分間保持することで行う。
次いで、下面が7cm四方であり6.1kgの錘の下面に湿潤コラーゲンフィルムを貼り付ける。23℃50%R.H.の条件下で該フィルムを貼り付けた錘を、表面シートを備えた吸収性物品上に載せ、該フィルムを貼り付けた錘を該吸収性物品における長手方向に沿って3.0kPaの圧力を加えて10往復させる。該長手方向は機械方向(MD)に一致していることが好ましい。移動距離は、シートのサイズに応じて決めればよいが、5~15cmとすることが再現性の高い測定を行う観点から好ましい。吸収性物品は平坦な硬質表面上に載置しておく。錘の移動は人手で、または機械的に行うこともできるが、移動速度は2~3cm/sとすることが再現性の高い測定を行う観点から好ましい。
例えば、前記実施形態においては、表面シート2が湿潤したときの不透明性の低下を抑制することを目的として、2層構造の肌当接面側シート21を擦過によって層間剥離させる手段を採用したが、これ以外の手段によって不透明性の低下を抑制するようにしてもよい。
また前記実施形態では、表面シート2として肌当接面側に凹凸構造を有する積層シートを用いたところ、凹凸の形状は前記実施形態に示すものに限られない。
肌側層21Uとして下記に示す繊維A及び繊維Bを下記の配合量で混合してなるカードウエブと、非肌側層21Dとして下記に示す繊維Cを下記の配合量で配合してなるカードウエブとを重ね合わせ、得られたカードウエブを熱風処理して、坪量18g/m2のエアスルー不織布の肌当接面側シートを得た。また、下記に示す繊維Cを配合してなるカードウエブを作り、得られたカードウエブを熱風処理して、坪量18g/m2のエアスルー不織布の非肌当接面側シートを得た。肌当接面側シート及び非肌当接面側シートを用いて、上述した製造方法によって、内部が中空の凸部24を備える凹凸構造の図1に示す表面シートを製造した。
花王株式会社製の使い捨ておむつであるメリーズ(登録商標)テープタイプMサイズの表面シートに代えて、上述の表面シートを用いて展開型の使い捨ておむつを得た。
繊維B;ポリプロピレンを芯成分とし低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、芯成分と鞘成分との重量比:芯成分/鞘成分=5/5、繊維の太さ2.2dtex×51mm;繊維Bの配合量=50%
繊維C;ポリエチレンテレフタレートを芯成分としポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、芯成分と鞘成分との重量比:芯成分/鞘成分=5/5、繊維の太さ2.2dtex×51mm
肌側層21Uとして繊維Aのみを用いた以外は実施例1と同様にして表面シート及び使い捨ておむつを製造した。
実施例1及び比較例1で得られた表面シートについて、上述の条件での擦過前後における乾燥状態での視感反射率Yをそれぞれ測定した。また、上述の条件での擦過前後における湿潤させた状態での視感反射率Yをそれぞれ測定した。また、上述の方法で、肌当接面側シートと非肌当接面側シートとの接合強度F1、及び肌側層と非肌側層との層間剥離強度F2を測定した。それらの結果を以下の表1に示す。
21 肌当接面側シート
21U 肌側層
21D 非肌側層
22 非肌当接面側シート
23 接合部
24 凸部
Claims (5)
- 乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が10%未満である領域を有する表面シートを備える吸収性物品であって、
前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有し、
前記表面シートは、非肌当接面側シート及び二層構造の肌当接面側シートが複数の接合部において互いに接合されており、且つ該肌当接面側シートが、該接合部以外の部位において該非肌当接面側シートから離れる方向に突出する凸部を多数形成している凹凸構造を有する積層シートであり、
前記領域においては、以下の条件での擦過によって、前記肌当接面側シートの層間が、前記接合部において剥離可能になっており、
前記非肌当接面側シートを構成する繊維と、前記肌当接面側シートにおける着用者の肌から遠い側に含まれる繊維とが同種のものであり、
前記肌当接面側シートにおける着用者の肌から遠い側に含まれる繊維と、着用者の肌に近い側に含まれる繊維とが異種のものであり、
前記肌当接面側シートにおける着用者の肌から遠い側に含まれる繊維及び着用者の肌に近い側に含まれる繊維は、低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、ポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、及び低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維からなる群より選択される繊維である、吸収性物品。
〔条件〕
コラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に浸漬させた後取り出し、水分を除去して乾燥重量に対して含水率が100~150質量%の湿潤コラーゲンフィルムを作製する。該コラーゲンフィルムに3.0kPaの圧力を加えて前記表面シートにおける長手方向に沿って10往復させる。 - 乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が10%未満である領域を有する表面シートを備える吸収性物品であって、
前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有し、
前記表面シートは、非肌当接面側シート及び二層構造の肌当接面側シートが複数の接合部において互いに接合されており、且つ該肌当接面側シートが、該接合部以外の部位において該非肌当接面側シートから離れる方向に突出する凸部を多数形成している凹凸構造を有する積層シートであり、
前記領域においては、以下の条件での擦過によって、前記肌当接面側シートの層間が、
前記接合部において剥離可能になっており、
前記肌当接面側シートにおける着用者の肌に近い側に、互いに異なる複数種の繊維が含まれており、該繊維は互いに難熱融着性のものである、吸収性物品。
〔条件〕
コラーゲンフィルム(PRIRO社製EDCOL-R)を、イオン交換水に浸漬させた後取り出し、水分を除去して乾燥重量に対して含水率が100~150質量%の湿潤コラーゲンフィルムを作製する。該コラーゲンフィルムに3.0kPaの圧力を加えて前記表面シートにおける長手方向に沿って10往復させる。 - 前記接合部において、前記非肌当接面側シートと前記肌当接面側シートとの接合強度が、該肌当接面側シートにおける層間剥離強度よりも高くなっている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記接合部において、前記非肌当接面側シートと前記肌当接面側シートとの接合強度が0.4N/30mm以上である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートは、前記条件での擦過によって乾燥状態に対する湿潤状態のXYZ表色系におけるY値の低下が擦過前に比べて小さくなる領域を有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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