JP2017530753A - トップシート/捕捉層積層体を含む吸収性物品を製造するプロセス - Google Patents

トップシート/捕捉層積層体を含む吸収性物品を製造するプロセス Download PDF

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Abstract

吸収性物品を製造するプロセスであって、機械方向に実質的に連続的に延びる液体透過性トップシートウェブを提供する工程を含み、トップシートウェブは、第1及び第2の表面と、機械方向に実質的に連続的に延びる液体不透過性バックシートウェブと、第1及び第2の表面を有する捕捉層と、を有する。このプロセスは、トップシートの第2の表面が、捕捉層の第1の表面と接触するように、トップシートウェブ及び捕捉層を、互いに向かい合わせて位置合わせする工程を含む。このプロセスは、トップシートウェブを捕捉層と共に同時に機械的に変形し結合する工程を含む。トップシートウェブに形成された大部分の三次元突出部が、捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、トップシートウェブ及び捕捉層を互いに入れ子にして、三次元突出部を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブを提供する。

Description

トップシート/捕捉層積層体を含む吸収性物品を製造するプロセスが提供される。具体的には、トップシート/捕捉層積層体と、ドライレイド繊維構造体と、所望によるキャリア層と、を含む吸収性物品を製造するプロセスが提供される。
典型的には、吸収性物品は、トップシート、バックシート、及びトップシートとバックシートとの間に配置された吸収性コアを備える。吸収性物品は、捕捉層及び所望により拡散層を含む。捕捉層は、トップシートから液状排泄物を受容して、一時的に溜めておくことができる。その後、拡散層は、捕捉層から液状排泄物を受容し、吸収性コアを効果的に用いるために液状排泄物を吸収性コアへと分散及び移行させることができる。かかる吸収性物品は、良好な流体処理特性を示す。
三次元トップシートが開発されてきた。例えば、米国特許出願公開第2014/0121625(A1)号を参照されたい。
米国特許出願公開第2014/0121625(A1)号
三次元構造のトップシートには、依然として更なる改善要望が存在する。
着用者の身体的及び感覚的快適性を従来どおり満たしているとはいえ、向上した流体処理特性(例えば、トップシート上への再湿潤がより少ない)をもたらす吸収性物品に用いる、三次元構造を有する肌当接層の調製方法開発要望が存在する。
また、液状排泄物と着用者の肌との接触を低減するための三次元構造を有する肌当接層の調製要望も存在する。肌当接層が、介護人及び着用者のために柔らかい/快適な感触を提供することも望ましい。
吸収性物品を製造するプロセスが提供され、
(a)機械方向に実質的に連続的に延びる液体透過性トップシートウェブを提供する工程であって、トップシートウェブは、第1及び第2の表面と、機械方向に実質的に連続的に延びる液体不透過性バックシートと、第1及び第2の表面を有する捕捉層と、を有し、トップシート及び捕捉層は、繊維を含む、工程と、
(b)トップシートウェブの第2の表面が、捕捉層の第1の表面と接触するように、トップシートウェブ及び捕捉層を、互いに向かい合わせて位置合わせする工程と、
(c)該トップシートウェブを該捕捉層と共に同時に機械的に変形及び結合させる工程であって、該トップシートウェブに形成された大部分の三次元突出部が該捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、該トップシートウェブ及び捕捉層を互いに入れ子にして、三次元突出部を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブを提供し、
幅方向において、捕捉層の幅は、トップシートの幅未満であり、
第1の表面を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブは、捕捉層の第2の表面を含む、工程と、
(e)トップシート/捕捉層積層体の第1の表面が、バックシートウェブの方を向くように、バックシートウェブの一部分をトップシート/捕捉層ウェブのトップシートウェブの一部分と接合させる工程と、を含む。
このプロセスは、バックシート、トップシート、及び捕捉層を含む個々の吸収性物品に切断する工程を含んでもよく、トップシート及び捕捉層を接合して、トップシート/捕捉層積層体を形成することを特徴とする。
吸収性物品を製造するプロセスは、
(a)ドライレイド繊維構造体又はウェットレイド繊維構造体を提供する工程と、
(b)ドライレイド繊維構造体又はウェットレイド繊維構造体を、トップシート/捕捉層積層体ウェブ又はバックシートウェブの第1の表面上に堆積させる工程と、
(c)バックシートウェブの一部分をトップシート/捕捉層積層体ウェブのトップシートウェブの一部分に接合させる工程であって、ドライレイド繊維構造体又はウェットレイド繊維構造体は、トップシート/捕捉層積層体ウェブとバックシートウェブとの間にある、工程と、を含んでもよい。
吸収性物品を製造するプロセスが提供され、
(a)機械方向に実質的に連続的に延びる液体透過性トップシートウェブを提供する工程であって、トップシートウェブは、第1及び第2の表面と、機械方向に実質的に連続的に延びる液体不透過性バックシートウェブと、第1及び第2の表面を有する捕捉層と、ドライレイド繊維構造体と、第1及び第2の表面を有するキャリア層と、を有し、トップシートウェブ及び捕捉層は、繊維を含む、工程と、
(b)トップシートウェブの第2の表面が、捕捉層の第1の表面と接触するように、トップシートウェブ及び捕捉層を、互いに向かい合わせて位置合わせする工程と、
(c)トップシートウェブを捕捉層と共に同時に機械的に変形及び結合させる工程であって、トップシートウェブに形成された大部分の三次元突出部が捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、トップシートウェブ及び捕捉層を互いに入れ子にして、三次元突出部を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブを提供し、
幅方向において、捕捉層の幅は、トップシートウェブの幅未満であり、第1の表面を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブは、捕捉層の第2の表面を含む、工程と、
(c)ドライレイド繊維構造体をキャリア層ウェブの第1の表面上に堆積させる工程と、
(d)キャリア層の第2の表面がトップシート/捕捉層積層体ウェブ又はバックシートウェブの方を向くように、バックシートの一部分をトップシート/捕捉層積層体ウェブのトップシートウェブの一部分と接合させる工程と、を含む。
このプロセスは、バックシート、キャリア層、トップシート、及び捕捉層を含む個々の吸収性物品に切断する工程を含んでもよく、トップシート及び捕捉層を接合して、トップシート/捕捉層積層体を形成することを特徴とする。
大部分の三次元突出部は、トップシート/捕捉層積層体ウェブにおいて又はトップシート/捕捉層積層体において三次元突出部が占める割合が、50%超、60%超、70%超、80%超、90%超、95%超、又は98%超であってもよい。
トップシート/捕捉層積層体内のトップシートウェブ及び捕捉層は、互いに密接に接触していてもよい。
三次元突出部は、トップシート及び捕捉層の繊維から形成されてもよい。大部分の三次元突出部は、開口部を形成する基部と、反対側の遠位部分と、基部と三次元突出部の遠位部分との間の1つ以上の側壁部と、を含んでもよい。大部分の三次元突出部が基部にのみ開口部を有してもよいように、基部、遠位部分及び1つ以上の側壁部が、繊維によって形成されてもよい。トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部のうち、少なくとも50%又は少なくとも80%は、基部においてのみ開口部を有していてもよい。
トップシート/捕捉層積層体ウェブの捕捉層の幅は、ドライレイド繊維構造体若しくはウェットレイド繊維構造体を含む拡散層の幅の40%超並びに/又は吸収性コアの幅の20%超より長くなくてもよい。
本吸収性物品は、ガスケットカフを備えていてもよい。
トップシート/捕捉層積層体ウェブにおける大部分の三次元突出部は、トップシート/捕捉層積層体ウェブにおいて少なくともトップシートウェブが捕捉層と重なり合う領域内に、又は領域内にのみ存在してもよい。
トップシート/捕捉層積層体の大部分の三次元突出部は、吸収性物品の横方向軸線に対して平行に延びる領域内に存在してもよい。トップシート/捕捉層積層体の大部分の三次元突出部は、吸収性物品の長手方向軸線に対して平行に延びるが、ガスケットカフが吸収性物品に取り付けられている領域を越えて延びていない、領域内に存在してもよい。その場合、トップシート/捕捉層積層体のトップシート部分に形成される大部分の三次元突出部は、トップシートの繊維から形成される。
プロセスは、着色されたキャリア層ウェブを提供する工程を含んでもよい。
本明細書は、本発明を詳細に示しかつ明確に請求する「特許請求の範囲」をもって結論とするが、添付図面と共に以下に記載する説明を参照することにより、同一の内容がより理解されると考えられる。
本発明に従った、捕捉層の長さがトップシートの長さ未満である、例示的なトップシート/捕捉層積層体を備えた、おむつ形態の吸収性物品を、一部の層を部分的に取り除いた状態で示す図である。 図1に示すおむつの横断面図である。 図1に示すおむつの横断面図である。 本発明に従った、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部が、トップシート/捕捉層積層体においてトップシートが捕捉層に重なり合う部位においてのみ形成された、例示的なトップシート/捕捉層積層体を備えた、おむつ形態の吸収性物品を、一部の層を部分的に取り除いた状態で示す図である。 本発明に従った、別の型式の吸収性コアを有する例示的なトップシート/捕捉層を備えた、おむつの形態の吸収性物品を、一部の層を部分的に取り除いた状態で示す図である。 図5に示すおむつの横断面図である。 吸収性物品が液状排泄物を収容した結果としてチャネルが形成された、図6と同一箇所における、図5に示す吸収性物品の横断面図である。 本発明によるプロセスの実施例の概略図である。 本発明によるプロセスの別の実施例の概略図である。 本発明によるプロセスの別の実施例の概略図である。 本発明に従った、キャリア層を有する例示的なトップシート/捕捉層積層体を備えた、おむつの形態の吸収性物品を、一部の層を部分的に取り除いた状態で示す図である。 図11に示すおむつの横断面図である。 図11に示すおむつの別の横断面図である。 本発明に従った、キャリア層を有する例示的なトップシート/捕捉層積層体を備えた、おむつの形態の吸収性物品を、一部の層を部分的に取り除いた状態で示す図である。 図13に示すおむつの横断面図である。 本発明に従った、吸収性物品の前側領域に配置された捕捉層を有する例示的なトップシート/捕捉層積層体を備えた、おむつの形態の吸収性物品を、一部の層を部分的に取り除いた状態で示す図である。 本発明に従った、吸収性物品の後側領域に配置された捕捉層を有する例示的なトップシート/捕捉層積層体を備えた、おむつの形態の吸収性物品を、一部の層を部分的に取り除いた状態で示す図である。 本発明のトップシート/捕捉層積層体ウェブを形成するための、第1及び第2の噛合ロールを含む装置の斜視図である。 図17に示す装置の一部の断面図である。 図17に示す装置の第2の噛合ロールの一部の斜視図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。 図19Aに示すトップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の斜視図である。 図19Aに示すトップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の別の斜視図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。 図17に示す装置を用いて得られた、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の概略図である。
用語の定義
本発明で使用する場合、用語「吸収性物品」は、身体から排泄された種々の液状排泄物を吸収し収容するために、着用者の身体に直接当たるように、あるいは近接するように配置される、おむつ、パンツ又は婦人衛生用生理用ナプキンなどの使い捨ての製品を指す。典型的には、これらの吸収性物品は、トップシート、バックシート及び吸収性コアを備え、所望により捕捉層、及び/又は拡散層及びその他の部材を備え、吸収性コアは通常、バックシートと捕捉機構又はトップシートとの間に配置される。本発明の吸収性物品は、おむつ又はパンツであってもよい。
本明細書で使用する場合、用語「おむつ」は、身体から排泄された液状排泄物を吸収し収容するために、着用者によって胴体下部周りに身に付けられることを目的とした吸収性物品のことを指す。おむつは、小児(例えば、乳児又は幼児)又は成人によって着用されてもよい。おむつは、締着部材を備えて提供されてもよい。
本明細書で使用する場合、用語「パンツ」は、小児又は成人の着用者を対象として設計された、固定縁部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有する吸収性物品を指す。着用者の脚を一対のレッグ開口部に挿入し、パンツ型の吸収性物品を着用者の胴体下部周りに滑り込ませることによって、パンツは着用者の適切な位置に配置される。パンツは、任意の好適な技術によって予備形成されてもよく、該技術の例としては、再締着可能及び/又は再締着不可能な結合(例えば、シーム、溶接、接着、凝集結合、締着具など)を使用して、吸収性物品の一部分を一緒に接合させることが挙げられるが、これらに限定されない。パンツは、物品の円周に沿った任意の位置において予備成形することができる(例えば、側面締着、前腰部締着)。
本明細書で使用する場合、用語「伸長性がある」とは、力を加える以下の試験を実施した場合、破断力に達した時点で又はその前に、機械方向及び/又は機械交差方向に対して、その最初の長さの少なくとも100%以上の見掛けの伸び率に耐えることが可能な材料を指す。
MD及びCDの引張特性は、試料幅50mm、標点間距離60mm、引張速度60mm/分で、WSP 110.4(05)Option Bを用いた試験法を利用して測定される。
上記で説明した試験法に従い、破断力に達した時点で又はその前に、機械方向及び/又は機械交差方向に対して少なくとも100%以上、110%以上、120%以上、130%以上、又は最大200%の、見掛けの伸び率に耐えることが可能な材料であることが望ましい場合がある。
上記で説明した試験法を実施した際、耐えることが可能な見掛けの伸び率が、その最初の長さの100%未満であれば、その材料は、本明細書で使用する場合「伸長性がない」ことを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「トップシート/捕捉層積層体」は、双方とも互いに向かい合わせて配置される、トップシートの捕捉層との密接な結合を指す。トップシートウェブは、第1及び第2の表面を有する。トップシートウェブの第1の表面は、吸収性物品の使用時に着用者の身体の方を向く。捕捉層は、バックシートウェブの方を向く。トップシートウェブ及び捕捉層は、トップシートウェブ及び捕捉層を互いに組み合わせる際、同時に共に機械的変形を受けた。トップシート/捕捉層積層体ウェブは、三次元突出部を形成する変形部を含む。図19A及び図20Aに示すように、トップシートウェブに形成された大部分の三次元突出部が、捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、トップシートウェブ及び捕捉層を互いに入れ子にすることによって、トップシート/捕捉層積層体ウェブが形成される。
トップシート/捕捉層積層体ウェブ内部において、トップシートウェブ及び捕捉層は、互いに密接に接触していてもよい。
トップシートウェブ又は捕捉層のうち一方は、トップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部の領域内における対応する他方のトップシートウェブ又は捕捉層を通過して貫通しない。トップシートウェブ及び/又は捕捉層が、伸長可能であり、かつ対応する断裂したトップシートウェブ又は捕捉層を通過して貫通しないように、トップシートウェブ及び捕捉層は、双方とも伸長性を有する。
三次元突出部の領域において、トップシートウェブ及び/又は捕捉層は、1つ以上の中断部を含んでいてもよい。1つ以上の中断部の形成は、トップシートウェブ及び捕捉層の特性、すなわち繊維の見掛けの伸び率、繊維の移動、並びにトップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部が形成される領域内における変形及び伸長能力によるものであってもよい。換言すると、トップシートウェブは、捕捉層よりも伸長性が低くてもよく、逆の場合もまた同様であるが、断裂していないトップシートウェブ又は捕捉層は、対応する断裂したトップシートウェブ又は捕捉層を貫通しない。
それゆえ、図19D、図19E、図20B、及び図20Cに示すとおり、対応する他方の中断のないトップシートウェブ又は中断のない捕捉層の三次元突出部が、中断のあるトップシートウェブ又は中断のある捕捉層の三次元突出部と少なくとも部分的に嵌まり合うように、トップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部領域内において、トップシートウェブ又は捕捉層のうち一方を中断させることによって、トップシート/捕捉層積層体ウェブを形成してもよい。
上記の説明に代えて又はそれに加えて、トップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部の領域内において、トップシートウェブ及び捕捉層の双方を中断させることによって、トップシート/捕捉層積層体ウェブを形成してもよく、積層体において、トップシートウェブの三次元突出部は、捕捉層の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合う。三次元突出部領域内においてトップシートウェブ及び捕捉層が双方とも中断部を有する場合、図19F及び図20Dに示すとおり、トップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部領域内におけるトップシートウェブの中断部は、トップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部領域内における捕捉層の中断部とは一致しない。トップシートウェブ又は捕捉層のうち一方は、トップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部の領域内における対応する他方のトップシートウェブ又は捕捉層を通過して貫通しない。
本明細書で使用する場合、用語「中断部」とは、トップシート/捕捉層積層体ウェブを形成する間、トップシートウェブ及び/又は捕捉層に形成された穴のことを指し、不織布内に一般的に存在する繊維間の細孔及び隙間は含まないものとする。
本明細書で使用する場合、用語「機械的に変形し組み合わせる」とは、トップシートウェブと捕捉層とが互いに向かい合う状態で配置され、第1のロールと第2ロールとの間で同時に機械的に変形されて、同時に密接に組み合わされることを指す。トップシートウェブ及び捕捉層の機械的変形部は、製法及び必要とする装置だけでなく、トップシートウェブ及び捕捉層の特性にも依存するのだが、それはつまり、繊維の見掛けの伸び率、繊維の移動、トップシート/捕捉層積層体ウェブの三次元突出部が形成される領域内における変形及び伸長能力、並びに、第1及び第2ロールから出た後又は弾性回復によりある程度弾性を戻した後に備わる、塑性変形を受ける能力である。
機械的変形部は、第1及び第2の噛合ロールの間で、トップシートウェブを捕捉層と共に噛合する工程を含んでもよい。第1の噛合ロールは、複数の畝部及び対応する溝部を含む。第2の噛合ロールは、三次元突出部を含む複数の変形部が得られるように、円周方向に離隔した歯及び対応する溝部の複数の列を含む。トンネル状のループは、三次元突出部の一種類であってもよい。
本明細書で使用する場合、用語「トップシート/捕捉層積層体」は、双方とも互いに向かい合わせて配置される、トップシートの捕捉層との密接な結合を指す。トップシートは、第1及び第2の表面を有する。トップシートの第1の表面は、吸収性物品の使用時に着用者の身体の方を向く。捕捉層は、バックシートの方を向く。トップシート及び捕捉層は、トップシート及び捕捉層を互いに組み合わせる際、共に同時に機械的変形を受けた。トップシート/捕捉層積層体は、三次元突出部を形成する変形部を含む。図19A及び図20Aに示すように、トップシートに形成された大部分の三次元突出部が、捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、トップシート/捕捉層積層体は、トップシート及び捕捉層を互いに入れ子状に重ねることによって形成される。
それぞれの三次元突出部のために、
−図19A及び20Aに示すとおり、トップシートの大部分の三次元突出部及び捕捉層の大部分の三次元突出部を互いに一致し、嵌まり合うように、トップシートを捕捉層へと入れ子状に重ねてもよく、逆の場合もまた同様である。トップシート又は捕捉層のうち一方は、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の領域内における対応する他方のトップシート若しくは捕捉層内へ又はこれらを通過して貫通しない。
−それに加えて、図19D、図19E、図20B、及び図20Cに示すとおり、対応する他方の中断のないトップシート又は捕捉層で製造された三次元突出部が、中断のあるトップシート又は中断のある捕捉層の三次元突出部と少なくとも部分的に嵌まり合うように、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部領域内において、トップシート又は捕捉層のうち一方を中断させてもよい。トップシート又は捕捉層のうち一方は、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の領域内における対応する他方のトップシート若しくは捕捉層を通過して貫通しない。
−上記の説明に代えて又はそれに加えて、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の領域内において、トップシート及び捕捉層の双方を中断させてもよく、また、トップシートの三次元突出部を、捕捉層の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合ってもよい。図19F及び図20Dに示すとおり、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部領域内におけるトップシートの中断部は、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部領域内における捕捉層の中断部とは一致しない。トップシート又は捕捉層のうち一方は、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の領域内における対応する他方のトップシート若しくは捕捉層を通過して貫通しない。
本明細書で使用する場合、用語「トンネル状のループ」は、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部が、トップシートから捕捉層まで、又は捕捉層からトップシートまで延びる複数のループによって規定されることを意味する。複数のループは、トップシート/捕捉層積層体で製造された1つ以上の繊維を含む。複数のループの繊維は通常、複数のループがトンネル状のループを形成するように、互いに位置合わせされる。トンネル状のループは、半円柱、すなわち円柱の長さに沿って半分に切断された円柱として規定されてもよく、トンネル状のループ及び基部開口部のそれぞれの端部に開口部を含む。
本発明で使用する場合、用語「大部分の三次元突出部」とは、吸収性物品のトップシート/捕捉層積層体ウェブにおける、又はトップシート/捕捉層積層体における、三次元突出部全体のうちの、50%超、60%超、70%超、80%超、90%超、95%超又は98%超のことを指し、それぞれの突出部は、開口部を形成する基部と、反対側の遠位部分と、基部と三次元突出部の遠位部分との間に位置する1つ以上の側壁部と、を含む。三次元突出部が、基部において開口部を1つだけ有するように(図19Aに例示するとおり)、基部、遠位部分及び1つ以上の側壁部が、繊維によって形成される。
本明細書で使用するとき、用語「機械方向」又は「MD」は、ウェブ等の材料が製造プロセス中に通って進む経路を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「機械交差方向」又は「CD」は、ウェブの平面内で機械方向に垂直な経路を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「セルロース繊維」は、通常木材パルプ繊維である天然繊維を指す。適用できる木材パルプとしては、例えば、砕木パルプ及びサーモメカニカルパルプなどの機械パルプ同様、クラフトパルプ、亜硫酸パルプ及びサルフェートパルプなどの化学パルプ、並びに、化学的に改質したサーモメカニカルパルプが挙げられる。落葉樹(以下、「広葉樹材」とも呼ばれる)及び針葉樹(以下、「針葉樹材」とも呼ばれる)の両方に由来するパルプが使用できる。広葉樹繊維及び針葉樹繊維はブレンドすることができ、あるいは、複数の層に堆積させて、層状ウェブを提供することができる。
本明細書で使用する場合、用語「ドライレイド繊維」とは、ガス状(気体状)の流動媒体を用いて製造された繊維のことを指す。
本明細書で使用する場合、用語「ウェットレイド繊維」とは、ウェットレイド製紙法にしたがってウェブ状に加工し乾燥させる前の、水などの水性媒体中に懸濁させたセルロース繊維のことを指す。
本明細書で使用する場合、用語「ウェブ」とは、ロール状に巻くことが可能な材料のことを指す。ウェブは不織布であってもよい。
本明細書で使用する場合、用語「不織布ウェブ」は、一方向に又はランダムに配向した繊維からなるウェブ、シート又はバットを、摩擦、粘着及び/又は接着により結合して製造された材料を指し、紙、並びに、からみ糸若しくはフィラメント糸を含む織物、編物、タフト、ステッチボンド、又は、更なるニードル加工の有無に関わらず湿式縮絨によるフェルトなどの製造物は含まない。繊維は天然由来のものでもよく、又は人工的なものでもよい。繊維は、ステープル若しくは連続フィラメントでもよく、又はその場形成されてもよい。不織布の多孔質繊維構造は、所望に応じて、液体透過性又は不透過性となるように構成されてよい。
本明細書で使用する場合、用語「吸収性コア」は、吸収性物品内に配置されるか、又は配置されるように意図され、コアラップに封入された吸収性材料を含む構成要素を指す。用語「吸収性コア」は、捕捉層若しくは拡散層、又は吸収性物品に関する任意のその他部材を含まず、その他部材は、コアラップの構成部材ではなく、コアラップ内部に配置されるものでもない。一般に吸収性コアは、超吸収性ポリマーのうち全て又は少なくとも大部分を含む、吸収性物品に用いられる部材であり、吸収性物品に用いられる全ての部材のうち最も高い吸収能力を有する。
本明細書で使用する場合、用語「吸収性材料が実質的にない」又は「実質的に吸収性材料のない」とは、実質的に吸収性材料のない領域内における吸収性材料の坪量が、残りの吸収性コアにおける吸収性材料の坪量の少なくとも10%未満、とりわけ5%未満又は2%未満であることを指す。
本明細書で使用する場合、用語「超吸収性ポリマー」(本明細書では「SAP」と短縮して記載)は、遠心保持容量(CRC)試験(EDANA法WSP 241.2−05E)を用いて測定する際、0.9%生理食塩水溶液を自重の少なくとも10倍吸収可能な架橋ポリマー材料である、吸収性材料を指す。本発明のSAPは、具体的には、CRC値が20g/g超、又は25g/g超、又は20〜50g/g、又は20〜40g/g、又は25〜35g/gであってもよい。本発明で有用なSAPとしては、非水溶性ではあるが大量の液状排泄物を吸収できる様々な水膨潤性ポリマーが挙げられる。
本明細書で使用する場合、用語「接合させる」とは、要素を直接他の要素に付着させることによって、要素を直接他の要素に固定する構成、及び要素を中間部材に付着させ、次いで中間部材を他の要素に付着させることによって、要素を間接的に他の要素に固定する構成を包含する。用語「接合させる」とは、要素を、要素のうちの1つの面全体にわたって他の要素に完全に固定する構成に加えて、要素を、選択位置において他の要素に固定する構成を包含する。用語「接合させる」には、力学的な絡み合いが挙げられるがこれに限定されない、部材を固定可能なあらゆる周知の方法を包含する。
本明細書で使用する場合、用語「横方向縁部に隣接接合させる」とは、第1の層の第1及び/又は第2の横方向縁部が、第2の層の第1及び/又は第2の横方向縁部に隣接接合させる際、第1の層の第1及び/又は第2の横方向縁部が、第2の層の第1及び/又は第2の横方向縁部から内側に間隙を空けた領域内に配置されること、を指す。上記領域は、第2層の幅の1〜30%の幅を有する。
「含む」、「含んでいる」などの用語は制限のない用語であり、それぞれは以下に続くもの、例えば、構成要素の存在を特定するが、他の特徴、例えば当該技術分野において既知の又は本明細書で開示する要素、工程及び構成要素の存在を除外しない。動詞「含む」に基づく上記複数の用語は、言及しないあらゆる要素、工程又は構成要素を除外し、特徴がその機能を行うことに実質的に影響する「から本質的になる」、及び特定しないあらゆる要素、工程又は構成要素を除外する、「からなる」という下位概念を含有して読まれるべきである。以下に記載する好ましい又は例示的な実施形態はいずれも、特許請求の範囲を限定することが具体的に示されていない限り、特許請求の範囲を限定しない。「典型的には」、「通常は」、「有利には」などの語もまた、特記事項がない限り、特許請求の範囲を限定するように意図されていない特徴も修飾する。
吸収性物品20の概説
本発明の吸収性コア28が使用可能である代表的な吸収性物品20は、図1に示す、テープタイプのおむつ20であり、図4及び図5は、異なる吸収性コアの構成である。図1、図4及び図5は、代表的なおむつ20の平らに広げた状態の平面図であり、おむつ20の構造をより分かりやすく示すために構造の一部分を切り欠いて示している。本発明が多種多様なおむつ、又はその他の吸収性物品を製造するために使用され得るため、上記おむつ20は、例示の目的のみにおいて示される。
吸収性物品20は、液体透過性トップシート24及び捕捉層52から形成される、トップシート/捕捉層積層体245を含む。換言すれば、吸収性物品20は、トップシート24及び捕捉層52を接合し、トップシート/捕捉層積層体245を形成することを特徴とする、液体透過性トップシート24及び捕捉層52を含む。吸収性物品20は、トップシート24とバックシート25との間に、液体不透過性バックシート25及び吸収性コア28を含む。吸収性物品20は、前縁部10と、後縁部12と、2つの長手方向側縁部13とを含む。前縁部10は、着用されたときにユーザーの前方に向かって配置されるように意図された、吸収性物品20の縁部であり、後縁部12はその反対側の縁部である。吸収性物品20は、図1、図4及び図5に例示するとおり、吸収性物品20を平らに広げた構成で着用者の方を向く側から見た際、吸収性物品20の前縁部10から後縁部12へと延びる長手方向軸線80で、概念的に分割してもよく、吸収性物品20を上記軸線に対して実質的に対称に二等分する。
吸収性物品20は、拡散層54を含んでいてもよく、拡散層は、ドライレイド繊維構造体又はウェットレイド繊維構造体を含んでいてもよい。トップシート/捕捉層積層体245は、吸収性物品20を使用する際、着用者の身体の方を向く。
ウェットレイド繊維を含むウェットレイド繊維構造体は、湿潤破裂強度法及びその他の試験法との組み合わせに従い、50g〜500gの湿潤破裂強度を有していてもよい。
拡散層54は、ドライレイド繊維構造体を含んでいてもよい。ドライレイド繊維構造体は、ドライレイド繊維540を含んでもよい。ドライレイド繊維構造体は、超吸収性ポリマー及びドライレイド繊維を含有する混合物を含んでもよい。ドライレイド繊維は、繊維間架橋セルロース繊維を含んでもよい。
拡散層54は、トウ繊維を含まなくてもよい。
拡散層54は、例えば、少なくとも50重量%の架橋セルロース繊維を含んでもよい。架橋セルロース繊維は捲縮されるか、撚り合わされるか、若しくはカールされてもよく、又は、捲縮、撚り合わせ、及びカールを含むそれらの組み合わせであってもよい。この種の材料は、使い捨ておむつにおける捕捉機構の一部として従来から使用されてきており、例えば、米国特許出願公開第2008/0312622(A1)号(Hundorf)を参照されたい。
拡散層54に好適な、代表的な化学架橋セルロース繊維は、米国特許第5,549,791号、米国特許第5,137,537号、PCT国際公開特許第95/34329号、又は、米国特許第2007/118087号に開示されている。代表的な架橋剤としては、クエン酸などのポリカルボン酸、及び/又は、アクリル酸とマレイン酸の共重合体などのポリアクリル酸を含んでもよい。
拡散層は通常、30g/m〜400g/m、とりわけ100g/m〜300g/mの平均坪量を有していてもよい。拡散層の密度は、物品の圧縮度合いに応じて変動してもよいが、2.07kPa(0.30psi)で測定して、0.03g/cm〜0.15g/cm、とりわけ0.08g/cm〜0.10g/cmの範囲であってもよい。
拡散層54は、30gsm〜400gsm、とりわけ100gsm〜300gsm、又は50gsm〜250gsmの平均坪量を有していてもよい。
以下の詳細なプロセスで更に説明するように、トップシートウェブ240及び捕捉層52は、共に同時に機械的に変形され、1つに組み合わされて、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450を形成する。トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450は、吸収性物品20内にトップシート/捕捉層積層体245を形成する。トップシート/捕捉層積層体245は、三次元突出部250を形作る機械的変形部を含む。機械的変形により、トップシート/捕捉層積層体245に三次元構造体が提供される。
吸収性物品20は、直立したバリアレッグカフ34とトップシート24とバックシート25との間に位置する、伸縮性のあるガスケットカフ32を含んでいてもよい。図1、図4及び図5は更に、吸収性物品20の後縁部12に取り付けられ、吸収性物品20の前縁部10に面したランディングゾーン44と協働する締着タブ42を含む、ファスニング機構などの他の一般的なおむつの構成部材を示す。吸収性物品20は、後弾性腰部機構、前弾性腰部機構、横方向バリアカフ、ローションアプリケーションなどの図に表されていない他の典型的な構成要素を含んでいてもよい。
図7に示すとおり、バリアレッグカフ34の境界は、物品20、一般的にはトップシート24及び/又はバックシート25を基礎として接合させる近位縁部64、並びに、着用者の肌に接触し漏れ止めを形成することを目的とする自由端縁部により定められてもよい。例えば、接着ボンディング、融着ボンディング又は周知のボンディング手段の組み合わせなどで形成可能な接合部65により、バリアレッグカフ34を近位縁部64において接合してもよい。それぞれのバリアレッグカフ34は、より良好な漏れ止めを提供するために、1本、2本、又はそれ以上の弾性糸35を含んでいてもよい。ガスケットカフ32は、バリアレッグカフ34に対して横方向外側に配置されてもよい。ガスケットカフ32は、着用者の大腿部周りにより良好な漏れ止めを提供することができる。通常それぞれのガスケットカフ32は、例えば、一対のレッグ開口部を有する領域におけるトップシート24とバックシート25との間に、1つ以上の弾性糸又は弾性部材33を含む。
吸収性物品20はまた、吸収性物品20が偏平状態である際、長手方向軸線に沿い測定した、前側領域及び後側領域から均等な距離に位置する横方向軸線90により、概念的に分割することができる。吸収性物品の横方向軸線90は、長手方向軸線80に対して垂直であり、吸収性物品20の長さの半分のところに配置される。吸収性物品20の長さは、吸収性物品20の前縁部10から後縁部12まで、長手方向軸線80に沿って測定され得る。トップシート24、捕捉層52、拡散層54及び吸収性コア28はそれぞれ、各横方向縁部から横方向軸線90に対して平行に測定可能な幅を有する。
吸収性物品20は、前側領域36、後側領域38、及び吸収性物品20の前側領域と後側領域との間に位置する股部領域37に、概念的に分割される。前部領域、後部領域及び股部領域のそれぞれは、吸収性物品20の長さの3分の1である。吸収性物品は更に、当該技術分野において公知である、前耳部46及び後耳部40を含んでいてもよい。
本発明に記載する吸収性コア28は、吸収性材料60として、セルロース繊維の混合物(いわゆる「エアフェルト」)、及び1つ以上の基材内部に包み込んだ粒子形状の超吸収性ポリマーを含んでいてもよく、例えば、米国特許第5,151,092号(Buell)を参照されたい。あるいは、吸収性コア28は、以下に詳細に記載するとおりエアフェルトがなくてもよい。
通常、吸収性コア28は、吸収性コア28の上部側から見た際の、コアラップ160内の吸収性材料60により形成される層の周縁によって画定され得る。吸収性コア28は、種々の形状であることができ、特に中央部又はコアの「股部」領域に向かって幅が先細りになる、いわゆる「犬の骨」又は「砂時計」の形状を示してもよい。このように吸収性コア28は、吸収性物品の股部領域に配置することを目的とし、吸収性コア28の領域内部において比較的狭い幅を有していてもよい。これにより、例えば、より良好な着用時の快適性を提供することができる。したがって吸収性コア28は、最も狭い箇所において、約100mm未満、約90mm未満、約80mm未満、約70mm未満、約60mm未満、又は更に約50mm未満の幅(横方向において測定)を有していてもよい。また吸収性コア28は一般的に、例えば、図5に示す図を参照し矩形とすることができるが、「T」、「Y」、「砂時計」又は「犬の骨」形状などの、他の堆積領域もまた利用可能である(例えば、図4を参照)。
吸収性物品20のいくつかの構成要素を、これから更に詳細に考察する。
「エアフェルトのない」吸収性コア28
本発明の吸収性コア28は、コアラップ160内に包まれた吸収性材料60を備えていてもよい。吸収性材料60はSAPを含んでいてもよく、かかるSAP粒子の重量は、吸収性材料60の総重量に対して、80%〜100%の間であってもよい。コアラップ160は、吸収性コア28内部におけるSAPの比率を推定する目的から、吸収性材料60としてはみなされない。
「吸収性材料」とは、SAP、セルロース繊維、並びに何らかの親水化処理された合成繊維などの、少なくとも何らかの吸収特性及び/又は液体保持特性を有する材料を意味する。典型的には、吸収性コアの製造に使用される接着剤は、吸収特性を有さず、吸収性材料とはみなされない。SAP含有量は、コアラップ160内部に収容した吸収性材料60の重量に対して、実質的に80%超であってもよく、例えば、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、及び更に最大100%を含んでもよい。実質的にSAPが80%超である上記SAP含有量により、通常40〜60%のSAPと40〜60%のセルロース繊維の間で含有する従来の吸収性コアと比較して、比較的薄い吸収性コア28を提供することができる。本発明の吸収性材料60は、特に10重量%未満、又は5重量%未満の天然及び/若しくは合成繊維を含んでもよく、又は更にはそれらを実質的に含まなくてもよい。吸収性材料60は、セルロース繊維を有利にほとんど又は全く含まなくてもよく、特に吸収性コア28は、(エアフェルト)セルロース繊維を吸収性コア28の重量に対して、15%未満、10%未満若しくは5%未満含んでいてもよく、又は更にセルロース繊維を実質的に含まなくてもよい。かかる吸収性コア28は、比較的薄く、従来のエアフェルトコアよりも薄くてもよい。図1、図2及び図3は、「エアフェルのない」吸収性コア28を含む、吸収性物品20を示す図である。
種々の吸収性コア設計を有し、比較的多量のSAPを含有する「エアフェルトのない」吸収性コア28が従来から提案されてきており、その例としては、例えば、米国特許第5,599,335号(Goldman)、欧州特許第1447066(A1)号(Busam)、PCT国際公開特許第95/11652号(Tanzer)、米国特許第2008/0312622A1号(Hundorf)、及びPCT国際公開特許第2012/052172号(Van Malderen)を参照されたい。
本発明の吸収性コア28は、例えば、コアラップ160内部におけるSAPの不動化を補助するため、及び/又は、とりわけコアラップ160が1つ以上の基材で製造される場合、コアラップ160の一体性を確保するために、接着剤を含んでもよい。コアラップ160は通常、吸収性材料60を内部に収容するために厳密に必要とするよりも、より大きな領域にわたって延びることになる。
コアラップ
吸収性材料60は、1つ以上の基材内部に包み込まれる。コアラップ160は、トップシート24の方を向く上部側16、及びバックシート25の方を向く下部側16’を含む。コアラップ160は、吸収性材料60の周りに沿って重ねられた単一基材で製造されてもよい。コアラップ160は、図2に例示するように、互いに接合する2つの基材から製造されてもよい(一方は主として上部側16を提供し、もう一方は主として下部側16’を提供する)。典型的な構成は、いわゆるCラップ及び/又はサンドイッチラップである。図6に例示するように、Cラップは、基材のうちの1つの長手方向及び/又は横方向縁部を、もう一方の基材上に重ねてフラップを形成する。次いで、これらのフラップは、典型的には接着剤での結合によって、他方の基材の外部表面に結合される。いわゆるCラップ構造では、サンドイッチ封止と比較して、湿潤状態での破裂に対する改善された抵抗などのメリットを提供することができる。
コアラップ160は、吸収性材料60を受容及び収容するのに適した、任意の材料によって形成されてもよい。コアラップ160は、とりわけ不織布ウェブにより形成されてもよく、例えば、カード不織布、スパンボンド不織布(「S」)又はメルトブローン不織布(「M」)、及びこれらのいずれかの積層品などが挙げられる。例えば、スパンメルトされたポリプロピレン不織布は、好適であり、具体的に、積層体ウェブのSMS、SMMS、又はSSMMS構造を有するもの、及び坪量が約5gsm〜15gsmの範囲であるものが好適である。好適な材料が、例えば、米国特許第7,744,576号、米国特許出願公開第2011/0268932(A1)号、米国特許出願公開第2011/0319848(A1)号、又は米国特許出願公開第2011/0250413(A1)号に開示されている。ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、とりわけポリプロピレン(PP)などの合成繊維から得られる不織布材を使用してもよい。
実質的に吸収性材料のない領域26を含む「エアフェルトのない」吸収性コア28
吸収性コア28は、コアラップ160内の吸収性材料60により形成された層の周縁によって画定される、吸収性材料堆積領域8を含んでいてもよい。
吸収性コア28は、実質的に吸収性材料60のない、1つ以上の実質的に吸収性材料のない領域26を有していてもよく、それを介して、図5及び図6に示すとおり、コアラップ160上部側16の一部分が、1つ以上のコアラップ結合部27によって、コアラップ160下部側16’の一部分に取り付けられる。特に、吸収性材料60は、これらの領域において存在しなくてもよい。製造プロセス中に発生し得る吸収性材料60による汚染などの最小量は、吸収性材料60とはみなされない。1つ以上の実質的に吸収性材料のない領域26は、吸収性材料60によって有利に限定されてもよく、それは、実質的に吸収性材料のない領域26が吸収性材料堆積領域8のいずれの縁部にも延びないことを意味する。
実質的に吸収性材料のない領域26が吸収性材料堆積領域8の縁部のうちのいずれかまで延在する場合、それぞれの実質的に吸収性材料のない領域26は、それぞれの実質的に吸収性材料のない領域26のいずれかの側に吸収性材料60の領域を有してもよい。
図5に示すとおり、吸収性コア28は、吸収性コア28の長手方向軸線の両側に対称的に配置される、少なくとも2つの実質的に吸収性材料のない領域26を有していてもよい。
実質的に吸収性材料のない領域26は、直線で完全に長手方向に配向され、長手方向軸線に対して平行であり得るが、湾曲していてもよく、又は1つ若しくは2つ以上の湾曲部分を有してもよい。
更に、液状排泄物の漏出の危険性を低減するために、実質的に吸収性材料のない領域26は有利に、吸収性材料堆積領域8の縁部のいずれかに達するまでは延びず、したがって、吸収性コア28の吸収性材料堆積領域8によって囲まれ、かつその中に完全に包囲されている。典型的には、実質的に吸収性材料のない領域26と吸収性材料堆積領域8の最も近い縁部との間の最小距離は、少なくとも5mmである。
実質的に吸収性材料のない領域26を有する、「エアフェルトのない」吸収性コア28が提案されており、例えば、欧州特許第12196341.7号を参照されたい。
吸収性コア28内の実質的に吸収性材料のない領域26に沿った1つ以上のチャネル26’は、吸収性材料60が液体を吸収して膨潤し始めると形を現し始めることができる。吸収性コア28がより多くの液体を吸収するにつれ、チャネル26’によって形成される吸収性コア28内の凹部は、より深く、視覚的及び触覚的により明らかとなる。チャネル26’の形成は、吸収性物品20が液状排泄物で充填されたことを示す機能も果たし得る。コアラップ結合部27は、吸収性材料60が適量の液状排泄物を吸収する少なくとも第1の段階の間は、実質的に元の状態のままであるべきである。
図7に示すように、吸収性材料が膨潤する際、コアラップ結合部27は、実質的に吸収性材料のない領域26において少なくとも元の接合状態を維持する。液体を吸収すると、吸収性材料60は、吸収性コア28の残りの部分を膨潤させ、その結果、コアラップ結合部27を有する実質的に吸収性材料のない領域26に沿って、コアラップ160がチャネル26’を形成する。
トップシート/捕捉層積層体ウェブを有する吸収性物品を製造するプロセス
三次元構造を有するトップシート/捕捉層積層体245を提供する。
吸収性物品20を製造するプロセス100は、機械方向に実質的に連続的に延びる液体透過性トップシートウェブ240を提供する工程であって、トップシートウェブ24は、第1及び第2の表面と、機械方向に実質的に連続的に延びる液体不透過性バックシートウェブ2555と、第1及び第2の表面を有する捕捉層52と、を有する、工程を含む。トップシートウェブ24の第1の表面は、吸収性物品20の使用時に着用者の身体の方を向く。トップシートウェブ240、かつこれによるトップシート24、及び捕捉層52は、繊維を含む。
トップシートウェブ240の第2の表面が捕捉層52の第1の表面と接触するように、トップシートウェブ240及び捕捉層52は、互いに向かい合わせて位置合わせされる。トップシートウェブ240及び捕捉層52は、同時に機械的に変形され、1つに組み合わされる。トップシートウェブ240に形成された大部分の三次元突出部が、捕捉層52に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、トップシートウェブ240及び捕捉層52を互いに入れ子にして、三次元突出部250を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブ2450を提供する。これは、トップシートウェブ240及び捕捉層52の双方が、同時に機械的に変形され、共に組み合わされてもよいということを意味する。トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450は、捕捉層52の第2の表面を含む第1の表面を有する。
トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450の第1の表面がバックシートウェブ2555の方を向くように、バックシートウェブ2555の一部分を、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450のトップシートウェブ240の一部分と接合させる。
図8に示すように、吸収性物品20を製造するプロセス100は、ドライレイド繊維構造体又はウェットレイド繊維を提供する工程を含んでもよい。
図8に示すように、トップシートウェブ240及び捕捉層52は、第1のロールと第2のロールと(211、212)の間で機械的に変形され、組み合わされて、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450を形成する。ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540(図8に示すように、拡散材料フィーダ210から提供される)又はウェットレイド繊維構造体は、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450又はバックシートウェブ2555の第1の表面上に堆積されてもよい。
バックシートウェブ2555の一部分は、ドライレイド繊維構造体又はウェットレイド繊維構造体が、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450とバックシートウェブ2555との間にあるように、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450のトップシートウェブ240の一部分と接合されてもよい。
ドライレイド繊維構造体は、ドライレイド繊維540を含んでもよい。ドライレイド繊維構造体は、超吸収性ポリマー(SAP)及びドライレイド繊維を含有する混合物を含んでもよい。ドライレイド繊維は、繊維間架橋セルロース繊維を含んでもよい。
このプロセスは、吸収性材料60を含む吸収性コア28を提供する工程を更に含んでもよい。吸収性材料60はSAPを含んでいてもよく、かかるSAP粒子の重量は、吸収性材料60の総重量に対して、80%〜100%の間であってもよい。
別の種類の吸収性材料としては、酸性基を有する架橋モノマーをベースとした吸水性発泡体を含んでいてもよく、例えば、欧州特許第0 858 478(B1)号、国際公開特許第97/31971(A1)号、同第99/44648 A1号、及び同第00/52087(A1)号を参照されたい。
それゆえ、トップシート/捕捉層積層体245の第1の表面は、吸収性コア28の拡散層54又は吸収性材料60の材料を担持することができる。
大部分の三次元突出部250は、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450において又はトップシート/捕捉層積層体245において三次元突出部250が占める割合が、50%超、60%超、70%超、80%超、90%超、95%超、又は98%超であってもよい。
吸収性物品20は、ガスケットカフ32を含んでいてもよい。トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部250は、トップシート/捕捉層積層体245において、少なくともトップシート24が捕捉層52と重なり合う領域内に存在してもよい。しかしながら、トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部250は、吸収性物品20の横方向軸線90に対して平行に延びる領域内における、捕捉層52及びトップシート24内にも存在してもよい。トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部250は、吸収性物品20の長手方向軸線80に対して平行に延びる領域内には存在してもよいが、図1に示すとおり、ガスケットカフ32が吸収性物品20、とりわけトップシート24に接合している領域を越えて延びることはない。その場合、トップシート/捕捉層積層体245のトップシート部分24に形成される大部分の三次元突出部250は、トップシート24の繊維から形成される。
あるいは、トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部は、トップシート24の三次元突出部を含む領域が捕捉層52と重なり合うように、吸収性物品20の横方向軸線90に対して平行に延びる領域内に存在してもよい。トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部領域の長さは、トップシート/捕捉層積層体245における捕捉層52の長さよりも、5%〜60%又は10%〜40%長くてもよい。トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部は、トップシート24の大部分の三次元突出部を含む領域が捕捉層52と重なり合うように、吸収性物品20の長手方向軸線90に対して平行に延びる領域内に存在してもよい。トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部領域の幅は、トップシート/捕捉層積層体245における捕捉層52の幅よりも、5%〜60%又は10%〜40%長くてもよい。その場合、トップシート/捕捉層積層体245のトップシート部分24に形成される大部分の三次元突出部250は、トップシート24の繊維から形成される。
更に別の代替例としては、図4に示すとおり、トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部250は、トップシート/捕捉層積層体245において、トップシート24が捕捉層52と重なり合う領域内にのみ存在してもよい。
それゆえ、大部分の三次元突出部250は、深さの印象を提供することができ、吸収性物品20が液状排泄物を適切に吸収可能であるという、介護人の認識を補助し得る。
以下に記載する突出部高さ試験法に従い、トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部250は、0.3mm〜5mm、0.5mm〜3mm、又は1.0mm〜2.0mmの測定突出部高さを有することができる。
トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部250は、以下に記載する突出部基部幅試験法に従い、0.5mm〜10mm、0.5mm〜5mm、0.5mm〜3.0mm、1.0mm〜2.5mm、又は1.5mm〜2.5mmの三次元突出部250の測定突出部基部幅を有することができる。
特有の高さ及び幅を持った形状を有する大部分の三次元突出部250は、深さの印象を提供することができ、吸収性物品20が液状排泄物を適切に吸収可能であるという、介護人の認識を補助し得る。
これらの三次元突出部250は、空洞容積を提供して液状排泄物を受容する。同時に、トップシート/捕捉層積層体245内のトップシート24及び捕捉層52は、トップシート24及び捕捉層52が互いに入れ子状に重ね合わされているため、密接に接触していてもよい。また、トップシート/捕捉層積層体245は、下地層、すなわち拡散層54と密着する。それゆえ、トップシート/捕捉層積層体245から拡散層54へと、液状排泄物をより効率的に輸送し、それにより、トップシート/捕捉層積層体245における、トップシート24のドライ性が向上する。再湿潤は、着用者の肌で低減される。トップシート/捕捉層積層体245は更に、吸収性コア28のより効率的な使用を可能としてもよい。全体的に、トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24は、捕捉層52の上部に配置した三次元トップシート24よりも向上したドライ性を有することができる。
大部分の三次元突出部250は、着用者の肌には接触しない空洞領域253を含んでいてもよい。吸収性物品20は、偏平なトップシートと比較して、着用者の肌とより少なく接触してもよい。トップシート/捕捉層積層体245の空洞領域253により、着用者の肌とトップシート/捕捉層積層体245との間を空気が通り抜けることが促進され得る。それゆえ、トップシート/捕捉層積層体245の空洞領域253により、トップシート/捕捉層積層体245の通気性を向上することができる。
向上したドライ性に加えて、トップシート/捕捉層積層体245の空洞領域253は更に、排泄物が空洞領域内部に吸収され収容されることを可能とする。その場合、本発明は、比較的低粘度の排泄物を吸収することに適している。
トップシート/捕捉層積層体245内のトップシート24及び捕捉層52は、互いに密接に接触していてもよい。
幅方向において、捕捉層52の幅は、トップシート24の幅未満である。長手方向軸線80と、長手方向軸線80に対して垂直な横方向軸線90を含む吸収性物品20において、横方向軸線90に対して平行方向である捕捉層52の幅は、横方向軸線90に対して平行方向であるトップシート24の幅未満である。トップシート24及び捕捉層52の幅が同一である場合、ガスケットカフ32の下部からの液状排泄物の吸い上げが発生し得る。それゆえ、液状排泄物は、吸収性コア28により適切に吸収されない可能性があり、吸収性物品20の外側への液状排泄物の漏出という結果をもたらし得る。幅方向において、捕捉層52の幅がトップシート24の幅未満である場合、トップシート24から液状排泄物を受容し得る捕捉層52は、その後吸収性コア28により吸収させるために、拡散層54へと液状排泄物を直接輸送することができる。それゆえ、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52内部に一時的に収容される液状排泄物は、毛細管力によっても、ガスケットカフ32の方にもその下部にも容易には引き込まれない。横方向軸線90に対して平行方向のトップシート/捕捉層積層体245における、トップシート24の幅よりも短い、捕捉層52の幅を有することにより、漏出は低減され得る。
漏出及び再湿潤を低減するため、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52の幅は、拡散層54の幅より40%超、及び/又は横方向軸線90に対して平行方向の吸収性コア28の幅よりも20%超、長くなくてもよい。その場合、液状排泄物は、捕捉層における横方向縁部において、又はその隣接した部分において、蓄積されなくてもよい。ガスケットカフ32下部からの液状排泄物の吸い上げは防止される。実際、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52が、吸収性コア28の幅の、20%以下の幅である場合、液状排泄物を吸収性コア28へと速やかに輸送することができ、それにより、捕捉層52から吸収性コア28へと、効率的に液体を排出することができる。ガスケットカフ32下部の捕捉層52からの液状排泄物の吸い上げは防止される。
捕捉層52は、トップシート24を通過してきた液状排泄物を受容することができ、捕捉層下部の吸収層へと液状排泄物を拡散させることができる。このような場合、トップシート/捕捉層積層体245内のトップシート24は、捕捉層52よりも親水性でなくてもよい。トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24は、速やかに排水することができる。
トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24における排水を高めるために、捕捉層52の細孔径を小さくしてもよい。このために、捕捉層52を、比較的細デニールの繊維から製造してもよい。捕捉層52は更に、高密度であってもよい。
このプロセスは、幅方向におけるトップシート/捕捉層積層体ウェブ2450の第1の表面の横方向縁部において、又はそれに隣接して、バックシートウェブ2555の一部分を、トップシートウェブ240の一部分に接合させる工程を含んでもよい。トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450における第1の表面の横方向縁部は、いずれの捕捉層52も含まない。バックシートウェブ2555の一部分が、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450のトップシートウェブ240の一部分と接合させる場合、捕捉層52は、それから、トップシートウェブ240とバックシートウェブ2555との間に包まれることとなる。
このプロセスは、バックシート25、トップシート24、及び捕捉層52を含む個々の吸収性物品に切断する工程を含んでもよく、トップシート24及び捕捉層52を接合して、トップシート/捕捉層積層体245を形成することを特徴とする。
トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450は、準備したプロセスにおける特定の位置で製造されてもよい。それゆえ、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450は、プロセスの所望される位置で拡散層54のドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540を担持することができない場合がある。
図9及び図10に示すように、吸収性物品を製造するプロセスは、機械方向に実質的に連続的に延びる液体透過性トップシートウェブ240を提供する工程であって、トップシートウェブ240は、第1及び第2の表面と、機械方向に実質的に連続的に延びる液体不透過性バックシートウェブ2555と、第1及び第2の表面を有する捕捉層52と、ドライレイド繊維構造体と、第1及び第2の表面(171、172)を有するキャリア層ウェブ170と、を有する、工程を含む。トップシートウェブ240及び捕捉層52は、繊維からなる。
トップシートウェブ240の第2の表面が捕捉層52の第1の表面と接触するように、トップシートウェブ240及び捕捉層52は、捕捉層52と互いに向かい合わせて位置合わせされる。トップシートウェブ240及び捕捉層52は、同時に機械的に変形され、1つに組み合わされる。トップシート24に形成された大部分の三次元突出部が、捕捉層52に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、トップシート24及び捕捉層52を互いに入れ子にして、三次元突出部250を有するトップシート/捕捉層積層体245を提供する。幅方向において、捕捉層52の幅は、トップシート24の幅未満である。トップシート/捕捉層積層体245は、捕捉層52の第2の表面を含む第1の表面を有する。
ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540は、図9及び図10に示すように、キャリア層ウェブ170の第1の表面171上に堆積される。バックシートウェブ2555の一部分は、キャリア層ウェブ170の第2の表面172がトップシート/捕捉層積層体ウェブ2450又はバックシートウェブ2555の方を向くように、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450のトップシートウェブ240の一部分に接合される。
それゆえ、キャリア層ウェブ170は、プロセスにおいてトップシート/捕捉層積層体ウェブ2450が製造及び提供される場合はいつでも、拡散層54の材料を貫き抜くことができる。
トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450の三次元構造体を製造するために用いられる方法によると、トップシートウェブ240及び捕捉層52が共に機械的に変形される際に、穴が無作為に発生する可能性がある。拡散層54がドライレイド繊維構造体を含む場合、ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540は、結果として得られたトップシート/捕捉層積層体245で無作為の穴を通過して、着用者の肌に不所望に接触する恐れがある。ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540が、結果として得られるトップシート/捕捉層積層体245の無作為の穴を通過できることを防止することが望ましい場合がある。
キャリア層ウェブ170は、図9に示すとおり、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450とドライレイド繊維構造体との間に配置されてもよい。吸収性物品20において、キャリア層17は、図11及び図12(A〜B)に示すとおり、ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540が、トップシート24と捕捉層52との三次元構造の機械的変形により無作為に形成された、トップシート/捕捉層積層体245の穴を通過することを防ぐための、バリア層として働いてもよい。更にキャリア層17は、トップシート/捕捉層積層体245からドライレイド繊維構造体への、液状排泄物の輸送を補助してもよい。
吸収性物品20内のキャリア層17の第1の表面171は、その長手方向縁部において、又は隣接する位置において、吸収性コア28と接合していてもよい。それゆえ、図12Bに示すとおり、キャリア層17がトップシート/捕捉層積層体245とドライレイド繊維構造体との間に配置され、かつキャリア層17の第1の表面171が吸収性コア28と接合させる場合、ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540は、キャリア層17と吸収性コア28との間から漏れ出る可能性はない。キャリア層17の、吸収性コア28の長手方向縁部との接合は、均一で連続的な接着剤173の層、断続的なパターンによる接着剤の塗布、又は個々の線、らせん、若しくは点接着剤の配列を含んでいてもよい。
あるいは、図10に示すとおり、キャリア層ウェブ170は、ドライレイド繊維構造体と吸収性コア28との間に配置されてもよい。それゆえ、図13及び図14に示すとおり、吸収性物品20内のキャリア層17は、拡散層54から吸収性コア28への、液状排泄物の拡散及び輸送を補助してもよく、それにより、吸収性コア28をより効率的に使用することが可能となる。
キャリア層17は、その長手方向縁部において、又は隣接する位置において、トップシート/捕捉層積層体245の第1の表面と接合していてもよい。それゆえ、キャリア層17がドライレイド繊維構造体と吸収性コア28との間に配置され、かつキャリア層17がトップシート/捕捉層積層体245の第1の表面と接合させる場合、ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540は、トップシート/捕捉層積層体245とキャリア層17との間から漏れ出る可能性はない。キャリア層17の、トップシート/捕捉層積層体245の第1の表面に対する長手方向縁部との接合は、均一で連続的な接着剤層、断続的なパターンによる接着剤の塗布、又は、個々の線、らせん若しくは点接着の配列を含んでいてもよい。
このプロセスは、バックシート25、キャリア層17、トップシート24、及び捕捉層52を含む個々の吸収性物品20に切断する工程を含んでもよく、トップシート24及び捕捉層52を接合して、トップシート/捕捉層積層体245を形成することを特徴とする。
トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450の捕捉層52は、機械方向に連続的もたらされてもよい。長手方向軸線80に対して平行である、トップシート/捕捉層積層体245における捕捉層52の幅は、長手方向軸線80に対して平行である、トップシート24の幅と等しくてもよい。
あるいは、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450の捕捉層52は、機械方向に断続的もたらされてもよい。図1に示すとおり、長手方向軸線80に対して平行である、トップシート/捕捉層積層体245における捕捉層52の長さは、長手方向軸線80に対して平行である、トップシート24の長さ未満であってもよい。トップシート/捕捉層積層体245における捕捉層52の長さが、トップシート24の長さ未満である場合、液状排泄物は、吸収性物品20の長手方向縁部(10、12)に向かっては、容易には排出され得ず、それにより漏出が低減する。
トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52は、図15に示すとおり、吸収性物品20の前側領域36、及び股部領域37の少なくとも一部に配置されてもよい。その場合、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52を、吸収性物品20の前側領域36内に配置することにより、着用者の放尿部位周りにおける、尿などの液状排泄物の捕捉及び拡散を補助する。
トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52は、図16に示すとおり、吸収性物品20の後側領域38、及び股部領域37の少なくとも一部に配置されてもよい。トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52を、吸収性物品20の後側領域38内に配置することにより、着用者の排泄物(とりわけ低粘度の排泄物である場合)を捕捉することを補助する。
トップシート/捕捉層積層体245における大部分の三次元突出部250は、吸収性物品の使用時、バックシート25又は着用者の身体に向かって突出していてもよい。
大部分の三次元突出部250は、1つ以上のグラフィックスと共に形成されてもよい。グラフィックスを有することにより、吸収性物品が液状排泄物を適切に吸収可能であるという、介護人の認識を補助し得る。
更に、大部分の三次元突出部250は、ロゴのような1つ以上のグラフィックス、例えば、Pampers Heartのロゴなどと共に形成されてもよい。
トップシート/捕捉層積層体245は、第1の領域及び第2の領域へと、概念的に分割されてもよい。第1の領域は、バックシート25に向かって突出する、三次元突出部250を含んでいてもよい。第2の領域は、吸収性物品の使用時に着用者の身体に向かって突出する、三次元突出部250を含んでいてもよい。
例えば、第1の領域は、前側領域36内に、及び少なくとも部分的に吸収性物品20の股部領域37内に配置されてもよい。
トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250が、バックシート25に向かって突出する第1の領域を有することにより、吸収性コア28への液状排泄物の捕捉及び吸収を補助することができる。トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250が、吸収性物品の使用時に着用者の身体に向かって突出する第2領域を有することにより、排出物に対する身体の清潔さを向上することができる。それゆえ、第1及び第2の領域を結合することにより、吸収性物品20に、より良い性能を付与することが可能となる。
トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24を、ローション組成物でコーティングしてもよい。ローション組成物を、トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250間に位置する、トップシート24の領域内に配置してもよい。
おむつに使用される標準的なローション組成物は、米国特許第6,426,444 B2号に開示されている。得られたローション組成物は、スプレー、印刷(例えば、フレキソ印刷)、コーティング(例えば、接触スロットコーティング及びグラビアコーティング)、押出成形、マイクロカプセル化、又はこれら塗布技術の組み合わせを用いて、トップシート/捕捉層積層体上に塗布されてもよい。
大部分の三次元突出部250は、トップシート/捕捉層積層体245の平面全体にわたって、任意の好適な配置で配列してもよい。好適な配置としては、千鳥配置及びゾーンが挙げられるが、これらに限定されない。場合によっては、トップシート/捕捉層積層体245は、三次元突出部250、並びに、当技術分野では周知であるエンボス及びアパーチャなどの、その他の形状の両方を有していてもよい。三次元突出部250及びその他の形状は、個別のゾーンであっても、混合されていても、又は重ね合わせられていてもよい。混合配置は、任意の好適な方法を用いて作成することができる。場合によっては、Orr,et alによる、米国特許出願公開第2012/0064298(A1)号に開示されている技術を用いることにより、混合配置を作成することができる。他の場合、三次元突出部250を形成し、その後、トップシート/捕捉層積層体ウェブ2450を、雄型形成部材を表面に有する形成部材とコンプライアント面との間に通し、更に、形成部材及びコンプライアント面を用いて、ウェブに圧力を加えることで、重ね合わせ配置を作成することができる。重ね合わせ配置を作成するための上記技術により、三次元突出部250及びその他の形状を組み合わせることが可能となり、それにより、三次元突出部250及びその他の形状を、トップシート/捕捉層積層体245上の別々の位置に配置すること、又は、三次元突出部250の少なくとも一部及びその他の形状(アパーチャ及びエンボス)の少なくとも一部を、トップシート/捕捉層積層体245上の同一位置に配置すること、が可能となる。
キャリア層
キャリア層17は、不織布、ティッシュペーパー、又はフィルム、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。
キャリア層17に使用される不織布ウェブの例としては、スパンボンド不織布ウェブ、メルトブローン不織布ウェブ、及びスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布ウェブなどの、様々な種類の周知の不織布ウェブが挙げられてもよい。これら不織布ウェブは、熱可塑性ポリマーから製造される。
キャリア層17に使用される不織布ウェブを構成する繊維材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル及びアクリル、並びに、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、及びポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレートのようなコンジュゲート繊維、すなわち、芯鞘繊維及びサイドバイサイド繊維により形成された繊維、などの様々な種類の周知の繊維が挙げられてもよい。繊維は、単独で又は組み合わせて使用してもよい。更に、キャリア層17は、単層構造又は多層構造を有していてもよい。
キャリア層17は、湿潤破裂強度法及びその他の試験法との組み合わせに従い、50g〜500gの湿潤破裂強度を有するセルロース繊維を含む、ウェットレイド繊維製のティッシュペーパーを含んでいてもよい。
キャリア層17は、キャリア層17に親水性を与えるための界面活性剤で処理されてもよい。キャリア層17は、上記で説明した群のうちの1つの材料から製造されてもよく、その材料に親水性を与えるための化学修飾が実施されていてもよい。したがって、親水性のキャリア層17により、吸収性物品20の拡散層54から吸収性コア28への、液状排泄物の輸送が向上されてもよい。
キャリア層17は、少なくとも5gsm〜60gsm、少なくとも5gsm〜20gsm、又は少なくとも5gsm〜15gsmの坪量を有していてもよい。
キャリア層17は着色されていてもよい。プロセスは、着色されたキャリア層を提供する工程を含んでもよい。色は、着色によってキャリア層17に付与されてもよい。用語「着色」は、キャリア層17に白ではない色を付与するのに好適な、あらゆる顔料を包含する。したがってこの用語は、典型的には、従来の吸収性物品の層に付加されてそれらに白色外観を付与する、TiOなどの「白色」顔料を含まない。顔料は、例えばインク、塗料、プラスチック、又は他のポリマー材料に見られるように、通常は、ビヒクル又は基材中に分散されて適用される。
顔料は、例えば、ポリプロピレンマスターバッチに添加されてもよい。マスターバッチには、キャリア媒体内に分散される高濃度の顔料及び/又は添加剤が含まれており、次いでそれらを使用して、未使用のポリマー材料を着色又は変性させ、着色複合不織布を得ることができる。導入され得る好適な着色マスターバッチ材料の例は、Pantoneカラー270 SanylenバイオレットPP 42000634 ex Clariantであり、これは高濃度のバイオレット顔料を含むPP樹脂である。キャリア層17の重量に対して添加する顔料の量は、通常、0.3%〜2.5%の範囲内であってもよい。
あるいは、基材への着色剤の含浸によって、キャリア層17に色を付与してもよい。染料、顔料、又はこれらの組み合わせなどの着色剤を、ポリマー、樹脂、又は不織布などの基材を形成する際に含浸してもよい。例えば、着色剤は、フィルム、繊維、又はフィラメント形成中にポリマーの溶融バッチに添加されてもよい。
着色キャリア層17がトップシート24側から目に見える限りにおいて、トップシート24側から吸収性物品20を見る際、三次元突出部250自体により得られる印象を補助するために、向上した深さの印象を、着色キャリア層17を用いて介護人に提供してもよい。それゆえ、着色キャリア層17は、吸収性物品20が液状排泄物を適切に吸収可能であるという、介護人の認識を補助し得る。
トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24及び/又は捕捉層52は、同一の理由により、着色されていてもよい。
キャリア層17は、多孔質であってもよく、比較的高い浸透性を有していてもよく、また、例えば、高さ20cmの水を用いた吸引圧で液体にさらされるとき、比較的高い浸透度合いを有していてもよい。キャリア層17の比較的高い浸透度合いは、キャリア層17の細孔内における液状排泄物の容積と、キャリア層17の総空洞容積との間の、比率として定義することができる。キャリア層17は、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52と、拡散層54との間の結合性を提供するのに役立ち得る。
更に、拡散層54におけるドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540が、キャリア層の穴をある程度通り抜けることができるように、キャリア層17は、比較的小さなサイズの穴を若干有していてもよい。それゆえ、ドライレイド繊維構造体のドライレイド繊維540は、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52と、絡まり接触することができる。キャリア層17は、0.02mm〜10mmの範囲のサイズを有する穴を含んでいてもよい。
機械的変形及びそれにより得られる三次元突出部
図17、図18A、及び図18Bに示すように、トップシート24を捕捉層52と機械的に変形し結合する工程に関連するプロセス100の工程は、以下の、第1及び第2の噛合ロール(211、212)を提供する工程を含んでもよい。
装置200の第1の噛合ロール211は、複数の畝部215及び対応する溝部216を含んでもよく、これらは、第1の噛合ロール211の実質的に円周の周りを途切れることなく延びる。
第2の噛合ロール212は、円周方向に離隔した歯217及び対応する溝部218の列となるように修正された円周方向に延びる畝部の複数の列を含んでもよく、円周方向に離隔した歯217の複数の列は、第2の噛合ロール212の少なくとも一部分の周りに離間して延びる。
トップシート240及び捕捉層52は、第1の噛合ロール211の畝部215が第2の噛合ロール212の溝部218内へ延び、かつ第2の噛合ロール212の歯217が第1の噛合ロール211の溝部216内へ延びて、トップシート/捕捉層積層体245を形成するように、第1の噛合ロールと第2の噛合ロール(211、212)との間で共に噛合してもよい。それゆえ、三次元突出部250を含む複数の変形部が取得される。
トップシート/捕捉層積層体245における三次元突出部250は、トップシート/捕捉層積層体245において、トップシート24が捕捉層52と重なり合うところのみで形成されてもよい。
図18Aに示すように、第1及び第2の噛合ロール(211、212)は、歯高さTH、ピッチP、及び係合深さEによって更に規定されてもよい。歯高さTHは、第2の噛合ロール212の表面から歯217の頂部までを測定したものであってもよい。歯高さTHは、0.5mm〜10mm、又は0.5mm〜5mmの範囲であってもよい。
ピッチPは、第2の噛合ロール212の第1の歯の頂部から第2の歯の頂部までを測定した歯と歯の間隔によって規定されてもよい。第2の噛合ロール212の第1及び第2の歯は、機械交差方向に位置してもよい。ピッチPは、1mm〜10mm、又は1mm〜5mmの範囲であってもよい。
係合深さEは、第1及び第2の噛合ロール(211、212)が、どの程度互いに係合しているかを測るための尺度である。係合深さEは、畝部215の頂部から、機械交差方向に畝部215の横に位置した歯217の頂部までを測定したものであってもよい。係合深さEは、0.5mm〜10mm、又は0.5mm〜5mm、又は1mm〜4mmの範囲であってもよい。
図17及び図18Bに示すように、第2の噛合ロール212のそれぞれの歯217は、円周方向の歯長さTL及び歯距離TDによって規定されてもよい。円周方向の歯長さTLは、歯先の前縁から後縁まで測定されたものでもよい。歯長さTLは、0.5mm〜10mm、又は0.5mm〜4mm、又は1mm〜4mmの範囲であってもよい。
それぞれの歯は、歯距離TDによって円周方向に相互に分離している。歯距離TDは、第1の歯の前縁から第2の歯の後縁までを測定したものであってもよい。第2の噛合ロール212の第1及び第2の歯は、機械方向の同じ円周上にあってもよい。歯距離TDは、0.5mm〜10mm、又は0.5mm〜5mm、又は1mm〜3mmの範囲であってもよい。
歯217、溝部(216、218)、及び畝部215の他の向きは、例えばCD方向対MD方向で可能であってもよい。
トップシートに形成された大部分の三次元突出部が、捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、トップシート24及び捕捉層積層体を、互いに入れ子にする。
トップシート24及び捕捉層52の双方が、伸長性を有してもよい。トップシート24及び/又は捕捉層52は、伸長可能であり、かつ対応する断裂したトップシート又は捕捉層を通過して貫通しなくてもよい。
トップシート24及び捕捉層52を構成する材料の伸長性は、通常、三次元突出部250の所望の寸法に応じて選択可能である。比較的大きな三次元突出部250が所望される場合、比較的より伸長性に優れた材料が選択される。
例えば、トップシート24及び捕捉層52は、「用語の定義」部分で説明した試験法に従い、破断力に達する前に、機械方向及び/又は機械交差方向に対して少なくとも100%以上、110%以上、120%以上、130%以上、又は最大200%の、見掛けの伸び率に耐えることが可能であってもよい。
場合によっては、機械方向又は機械交差方向のどちらか一方がより長い、三次元突出部250を有することが望ましい場合がある。このため、トップシート24及び捕捉層52を構成する材料は、機械方向に対して機械交差方向のいずれか一方で、より伸長性を有することがあり得、又逆の場合も同様である。
トップシート/捕捉層積層体245は、複数の三次元突出部250を含んでもよい。複数の三次元突出部250は、拡散層54(図2を参照のこと)又はキャリア層17(図11、図12を参照のこと)に向かって延びてもよい。三次元突出部250が拡散層54に向かって延びる場合、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52と下部の拡散層54との間の、接触領域は改善される。それゆえ、トップシート/捕捉層積層体245から拡散層54への、液状排泄物の輸送量が増加し得る。
図19A〜図19Fに、三次元突出部250に関して別々の選択可能な方法を示す。例えば図19Bを参照すると、ループ状の突出部は、三次元突出部250の一種類であってもよい。ループ状の突出部は、装置200を用いて上述したように、噛合プロセスによって取得されてもよい。
三次元突出部の別の種類は、トンネル状のループであってもよい。例えば図19Cを参照すると、通常、トンネル状のループは、開口部を形成し、かつ突出部基部幅と、更に前縁261に開口部と、後縁262に開口部と、を有する、基部を含んでもよい。
図19A及び19Bに示すように、ループ状の突出部の形状をした三次元突出部250は、内側及び外側の三次元突出部251A及び251Bを含んでもよい。トップシート24における内側の三次元突出部251Aは、捕捉層52における外側の三次元突出部251Bに、入れ子状に重ね合わせられる。
トップシート24の三次元突出部251A及び捕捉層52の三次元突出部251Bが、互いに一致し、嵌まり合うように、三次元突出部250は、捕捉層52を持つトップシート24を噛合することによって製造されてもよい。
内側の三次元突出部251Aは、トップシート24の複数のループ状繊維254Aを有していてもよい。内側の三次元突出部251Aが入れ子状に重ね合わせられている、外側の三次元突出部251Bは、捕捉層52の複数のループ状繊維254Bを有していてもよい。
三次元突出部250は、いかなる繊維も含まない三次元突出部の一部分251Aである、空洞領域253を有していてもよい。三次元突出部250は、トップシート24に近接する開口部を形成する基部256、遠位部分257、及び基部256と遠位部分257との間の1つ以上の側壁部255、により画定される。三次元突出部250は、基部256における内側の三次元突出部251Aの2つの反対側の側壁部間を測定した、開口部を形成する基部256の突出部基部幅WLによって規定されてもよい。それぞれの三次元突出部250は、内側の三次元突出部251Aの2つの反対側の側壁部間を測定した最大幅である、空洞領域253の幅WLによって規定されてもよい。空洞領域253の幅WLは、三次元突出部250の基部256の突出部基部幅WLより大きくてもよい。基部256の突出部基部幅WL及び遠位部分257の幅WLの寸法の測定は、顕微鏡写真上で行うことができる。基部256の突出部基部幅WLの寸法を、本明細書で明記する場合、開口部が特定の方向において均一な幅を有さないとき、突出部基部幅WLは、最も広い幅を有する部分において測定されるものと理解されよう。
大部分の三次元突出部250は、基部256に開口部のみを有してもよい。トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250のうち、少なくとも50%又は少なくとも80%は、基部256においてのみ開口部を有していてもよい。大部分の三次元突出部250は、トップシート24及び捕捉層52の繊維から形成されてもよい。大部分の三次元突出部250は、開口部を形成する基部256、反対側の遠位部分257、及び三次元突出部250の基部256と遠位部分257との間の1つ以上の側壁部255を含んでもよい。基部256、遠位部分257、及び1つ以上の側壁部255は、大部分の三次元突出部が基部256で開口部のみを有するように、繊維によって形成されてもよい。図19Bを参照すると、大部分の三次元突出部250は、円錐形状を有していてもよい。
図19Cに示すように、それぞれの内側及び外側の三次元突出部(251A、251B)は、複数のループ状繊維(254A、254B)によって製造されてもよく、これらは機械方向及び幅方向に互いに位置合わせされて、トンネルのそれぞれの端部上の開口部(261、262)に加えて、基部256に開口部を有する。この場合、基部256の突出部基部幅WL1は、比較的小さい。三次元突出部250の基部256の測定突出部基部幅WLは、突出部基部幅試験方法にしたがって、0.1mm〜1.2mm、又は0.1mm〜1mm、又は0.1mm〜0.5mmの範囲であってもよい。
三次元突出部の領域において、トップシート24及び/又は捕捉層52は、1つ以上の中断部を含んでいてもよい。トップシート24及び捕捉層52の性質によって、1つ以上の中断部の形成を行ってもよい。トップシート24及び/又は捕捉層52内部において穴が形成され始めるように、繊維の移動及び/又は繊維の伸長性に関連して、トップシート24は、捕捉層52よりも伸長性が低くてもよく、逆の場合もまた同様である。
それゆえ、図19D又は図19Eに示すとおり、捕捉層52は、トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250の領域内において、中断されていてもよい。中断のある捕捉層52の三次元突出部251Bは、中断部258Bを有していてもよい。
通常、捕捉層52は、トップシート24よりも低い伸長性を有していてもよい。かかる場合、捕捉層52は、断裂し中断部を形成し始めてもよく、それはつまり、トップシート24を構成する繊維よりも、捕捉層52を構成する繊維の伸長性が低い、かつ/又は、移動が少なくてもよいということである。
図19Dに示すとおり、中断のないトップシート24の三次元突出部251Aは、中断のある捕捉層の三次元突出部251Bと互いに一致し、嵌まり合ってもよい。換言すれば、トップシート24が捕捉層52を貫通しないように、トップシート24は、捕捉層52を押し通さない。
あるいは、図19Eに示すとおり、中断のないトップシート24の三次元突出部251Aは、中断のある捕捉層52の三次元突出部251Bと部分的に互いに嵌まり合ってもよい。
同様に、トップシート24は、トップシート/捕捉層積層体245における三次元突出部250の領域内において、中断されていてもよい。
通常、トップシート24は、捕捉層52よりも低い伸長性を有していてもよい。かかる場合、トップシート24は、断裂し中断部を形成し始めてもよく、それはつまり、捕捉層52を構成する繊維よりも、トップシート24を構成する繊維の伸長性が低い、かつ/又は、移動が少なくてもよいということである。
別の代替例としては、トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250の領域内において、トップシート24及び捕捉層52の双方を中断させてもよく、トップシート251Aの三次元突出部は、捕捉層52の三次元突出部251Bと互いに一致して、嵌まり合う。図19Fに示すとおり、トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250領域内におけるトップシート24の中断(258A)は、トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250領域内における捕捉層52の中断部(258B)とは一致しない。
複数の三次元突出部250は、吸収性物品20の使用時に着用者の身体に向かって突出していてもよい(図3もまた参照のこと)。吸収性物品20の使用時、三次元突出部250が着用者の身体に向かって突出している場合、トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24と、着用者の肌との間の接触領域が向上する。それゆえ、トップシート/捕捉層積層体245は、着用者にクッション性及び向上した快適な感覚を提供する。
複数の三次元突出部250、例えば、ループ状の突出部が、トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52からトップシート24の方向へと、突出してもよい選択可能な方法を、図20A〜図20Dに示す。これらの選択可能な方法において、ループ状の突出部の形状をした三次元突出部250は、内側の三次元突出部251A、及び外側の三次元突出部251Bを有していてもよい。捕捉層52における内側の三次元突出部251Aは、トップシート24における外側の三次元突出部251Bに、入れ子状に重ね合わせられる。内側の三次元突出部251Aは、捕捉層52内における複数のループ状繊維254Bを有していてもよい。内側の三次元突出部251Aが入れ子状に重ね合わせられている、外側の三次元突出部251Bは、トップシート24における複数のループ状繊維254Aを有していてもよい。
トップシート/捕捉層積層体245における10cmの領域内は、5個〜100個の三次元突出部250、10個〜50個の三次元突出部250、又は20個〜40個の三次元突出部250を含んでいてもよい。
トップシート及び捕捉層の前駆材料
本発明のトップシート/捕捉層積層体245は、任意の好適な不織布材料(「前駆材料」)で製造することができる。場合によっては、トップシート/捕捉層積層体245は更に、セルロース材料を含まなくてもよい。トップシート/捕捉層積層体245の前駆材料は、変形させるために好適な特性を有していてもよい。前駆材料の好適な特性としては、繊維の見掛けの伸び率、繊維の移動、並びに、トップシート/捕捉層積層体245の三次元突出部250が形成される領域内における変形及び伸長能力、を挙げてもよい。それゆえ、前駆材料は機械的変形を受け、偏平な捕捉層52上に積層された偏平なトップシート24という元の形状に回復又は復帰する傾向のない、三次元突出部250を確かなものとすることができる。
トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24として、使用に好適な不織布のいくつかの例としては、スパンボンド不織布、カード不織布、及び容易に変形可能な比較的特殊な性質を有する不織布を挙げてもよいが、これらに限定されない。
トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24として好適な不織布材料の1つは、伸長性を有するポリプロピレン/ポリエチレン製スパンボンド不織布であってもよい。トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24として好適な不織布材料の1つは、ポリプロピレン及びポリエチレンを含むスパンボンド不織布であってもよい。繊維は、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物であってもよい。あるいは、繊維は、ポリエチレンを繊維の鞘に持ち、ポリプロピレンを繊維の芯に持つ、芯鞘繊維などの複合繊維を含んでいてもよい。
トップシート/捕捉層積層体245のトップシート24は、8gsm〜40gsm、8gsm〜30gsm、又は8gsm〜20gsmの範囲の坪量を有していてもよい。
トップシート/捕捉層積層体245の捕捉層52として好適な不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルーボンド(「TAB」)によるハイロフトカード不織布材料、スパンレース不織布、及びレジンボンドによるカード不織布材料を挙げてもよいが、これらに限定されない。スパンボンドPETは、カード不織布よりも密度が高くて、より優れた均一性及び隠蔽力を提供してもよい。PET繊維にはあまり伸長性がないため、材料が張力を受けた際、繊維のうちの少なくとも一部を結合部分から容易に引き離し、繊維が結合部位から抜け再配列できるような状態で、不織布を結合することができる。この種のボンディング、例えば、圧縮ボンディングにより、繊維の移動性度合いの向上を促進し得る。実際、繊維は、張力を受けると、結合部位から抜ける傾向がある。
捕捉層は、10gsm〜120gsm、10gsm〜100gsm、又は10gsm〜80gsmの坪量を示す。
トップシート24及び/又は捕捉層52は、0.01g/cm〜0.4g/cm、0.01g/cm〜0.25g/cm、又は0.04g/cm〜0.15g/cmの密度を有していてもよい。
トップシート24及び捕捉層52は、機械的変形を実施する前又は最中に、共に接合してもよい。所望する場合、トップシート24と捕捉層52との間に施される、接着剤、ケミカルボンディング、レジン若しくはパウダーボンディング、又はサーマルボンディングは、トップシート24及び捕捉層52の特定領域又は全面を共に結合するために、選択的に利用可能であってもよい。加えて、例えば、トップシート24及び捕捉層52を、トップシート24を捕捉層52上にカーディングし、組み合わせたこれらの層をサーマル・ポイント・ボンディングすることによって、プロセス中に結合してもよい。
あらゆる機械的変形に先立って、トップシート24は、捕捉層52と接合されてもよい。例えば、トップシート24は、トップシート24及び捕捉層52が重なり合う部分において、捕捉層52と接合されてもよい。トップシート24の捕捉層52への接合は、均一で連続的な接着剤層、断続的なパターンによる接着剤の塗布、又は、個々の線、らせん若しくは点接着の配列を含んでいてもよい。トップシート/捕捉層積層体245内における接着剤の坪量は、0.5gsm〜30gsm、1gsm〜10gsm、又は2gsm〜5gsmの範囲であってもよい。
5gsmの坪量でらせん形状に塗布したホットメルト接着剤を用いて、トップシート及び捕捉層を互いに接合させた。捕捉層を、トップシートに対してトップシート上中央に位置合わせし、トップシートのMD方向前縁部から50mmの位置に配置した。トップシート及び捕捉層を共に接合させ、複合ウェブを形成した。
例えば図17を参照すると、共に接合したトップシート及び捕捉層を、一対の噛合ロール(211、212)の間に通し、同時に機械的に変形させた。トップシート/捕捉層積層体を、第1の噛合ロール211に接触させた。トップシート/捕捉層積層体の捕捉層を、第2の噛合ロール212に接触させた。図18Aに示すとおり、畝部及び溝部は、三角形状の断面を有する。ロールのピッチPは、2.5mm(0.100インチ)である。第2の噛合ロール212は、千鳥パターンに配置された離散した歯217を有する。歯217は、約4.9mm(0.195インチ)の均一な円周方向の長さ寸法TLを有し、4.1mm(0.162インチ)の距離TDによって円周方向に相互に均一に離隔しており、かつ約10.6mm(0.270インチ)の歯高さTHを有する。歯の長い側面は、垂直から約5度の側壁角度を有し、歯の前縁及び後縁は、垂直の側壁部を有する。第1の噛合ロール211は、約10.6mm(0.270インチ)の高さを持つ連続的な畝部215を有する。捕捉層に接合されたトップシートは、3.43mm(0.135インチ)の係合深さ(DOE)で第1の噛合ロールと第2の噛合ロール(211、212)との間で噛合された。
トップシート/捕捉層積層体のトップシートは、0.11g/cmの密度を有し親水性コーティングした、単成分高伸長ポリプロピレンスパンボンド(HES PP)不織布材料とした。トップシートの単成分HES PP不織布材料は、20gsmの総坪量を有するものとした。耐久親水性の単成分HES PP不織布材料を製造するために、単成分HES PP不織布材料を、最初に、脂肪酸ポリエチレングリコールエステルから調製した仕上げ剤でコーティングした。トップシート/捕捉層積層体のトップシートは、168mmの幅、及び488mmの長さを有するものとした。
トップシート/捕捉層積層体の捕捉層は、60gsmの坪量、及び0.13g/cmの密度を有するスパンボンド不織布とした。捕捉層は、界面活性剤で処理した、PET/coPET比が70/30である、三葉断面で7デニールのPET/coPET(ポリエチレンテレフタレート)複合繊維を有する層とした。トップシート/捕捉層積層体の捕捉層は、90mmの幅、及び338mmの長さを有するものとした。
キャリア層は、PET/coPET比が90/10である、coPET/PET先端三葉複合繊維であった。キャリア層の坪量は、17.7gsmであった。キャリア層は、幅168mm及び長さ250mmであった。
実施例に用いるおむつの試作品
2011年10月から2012年10月までロシアで市販されているおむつ、Pampers Premium Care S4(サイズ4)を使用して、上記実施例に用いるおむつの試作品を作製した。Pampers Premium Care S4(サイズ4)おむつは、トップシート、トップシート真下の捕捉層、捕捉層真下の拡散層、及び、拡散層と吸収性コア真下のバックシートとの間に位置する吸収性コア、を含む。Pampers Premium Care S4(サイズ4)おむつを使用して、上記実施例に用いるおむつの試作品を作製した。
それぞれの実施例に用いるために、トップシート及び捕捉層を共に接合し、拡散層を所定位置に残しつつ、市販のトップシート及び捕捉層を除去した、Pampers Premium Care S4(サイズ4)の上部に、配置した。上記実施例に基づくそれぞれのおむつの試作品のため、三次元突出部がバックシートに向かい突出する形態で、トップシート/捕捉層積層体を拡散層の上部に配置した。
5gsmの坪量を持つらせん形上のホットメルト接着剤が、トップシート/捕捉層積層体の捕捉層の方を向くキャリア層の表面に塗布された。捕捉層の前縁部が、拡散層の前縁部から10mmの位置になるように配置した。キャリア層に接合したトップシート/捕捉層積層体は、キャリア層及び拡散層の方を向くトップシートの側面全体にわたって塗布したホットメルト接着剤を用いて、拡散層及び吸収性コア上に接合した。ホットメルト接着剤は、5gsmの坪量でらせん形状に塗布した。
上記で説明したとおり、トップシート/捕捉層積層体のトップシートが雄型ロールと接触するために、トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部が、バックシートに向かい突出する形態とした。
バッグ内積み重ね高さ、すなわち、10個の二つ折おむつの総厚みを90mmとした状態で、それぞれのおむつの試作品を1週間バッグ内に詰めておいた。その後、バッグを開封し、あらゆる測定に先立って、おむつをバッグの外側に出した状態で、少なくとも24時間、23℃±2℃、相対湿度(RH)50%±10%で、調整した。
トップシート/捕捉層積層体の三次元突出部の測定突出部高さ及び測定突出部基部幅は、対応する突出部高さ及び突出部基部幅試験方法(表1)にしたがって測定された。
Figure 2017530753
試験方法
湿潤破裂試験法
本明細書で使用する場合、湿潤破裂強度とは、湿潤状態で、かつ繊維構造体の平面に対する変形にさらされた際、繊維構造体のエネルギー吸収能を測るための尺度である。
繊維構造体(本試験法において「試料」と呼ぶ)の湿潤破裂強度は、電子式破裂試験機及び特定の試験条件を用いて測定する。得られた結果から4回の実験の平均値を出し、1つの単一ウェットレイド繊維層からなる繊維構造体55の湿潤破裂強度を記録する。
機器
−装置:破裂試験機−Thwing−Albert Vantage Burst Tester、又は試験中にボールが下向きに移動する、同等のボール破裂装置を使用する。製造業者による操作及びセットアップの取扱説明書を参照する。ボール直径は1.59cmであり、クランプ開口部直径は8.9cmである。
−較正重量−製造業者による較正の取扱説明書を参照する。
−空調室の温度及び湿度は、実験室試験における以下の制限内で調整する。
温度:23℃±1℃
相対湿度:50%±2%
−ペーパーカッター−600mmサイズのカッティングボード
−はさみ−100mm以上
−パン−幅/長さ/深さがほぼ240mm×300mm×50mm、又は同等のもの
−使用する空調室の室温と同じ温度の蒸留水
試料の調製
繊維構造体55は、ロールから巻きが解かれた状態であってもよい。
試験直前の24時間において、空調室内で試験対象の試料を調整する。全ての試験は、空調室内で行う。
長さ約228mm、幅約140mmになるように、試料をカットする。
操作
製造業者による、装置を使用するための取扱説明書に従い、破裂試験装置のセットアップ及び較正を行う。
試料の幅狭縁をつかみ、試料の中央を、上部から約25mmまで蒸留水で満たしたパンへと浸す。試料を、水中に4秒間(±0.5秒)置く。
試料を垂直姿勢に保ち、3秒間(±0.5秒)、試料から過剰な水を排出させる。
試験は、排水工程の直後に実施しなければならない。試料は、試験対象の試料領域内に、穿孔、裂け目、又は欠陥を有していてはならない。存在する場合、試験を最初からやり直す。
破裂試験装置の上部リングと下部リングとの間に、試料を配置する。試料にたるみが生じないように、試料を中央に配置し、試料把持デバイスの下部リング上で平らにする。
試料を固定するために、空気式把持デバイスの上部リングを降ろす。
試験を開始する。試料が破損(破裂)するとき、すなわち、ピーク力から負荷が20g下がるとき、試験を終了する。最大力の値を記録する。
プランジャは、その当初の開始位置へと、自動的に後戻り及び逆戻りする。
試験した試料を除去し廃棄するために、上部リングを上げる。
全ての反復試料を試験するまで、手順を繰り返す。
計算
湿潤破裂強度=ピーク負荷測定値の合計/反復試料の試験数
湿潤破裂の結果をグラム単位で記録する。
突出部基部幅及び突出部高さの試験法
1)一般情報
吸収性物品のトップシート/捕捉層積層体における、三次元突出部の測定突出部基部幅及び測定突出部高さは、Warthestraβe 21,D14513 Teltow/Berlin,GermanyのGFMesstechnik GmbHから市販されている、GFM Primos Optical Profiler装置を使用して測定する。同様の測定及び解析原理を有する別の好適な非接触表面形状プロファイラもまた、使用することができ、ここでのGFM Primosは例示である。
GFM Primos Optical Profiler装置は、デジタルマイクロミラープロジェクションをベースにしたコンパクトな光学測定用センサを含み、以下の主要構成部品からなる。
(a)800×600の直接デジタル制御型マイクロミラーを備えたDMDプロジェクタ
(b)高解像度(640×480画素)のCCDカメラ
(c)少なくとも30mm×40mmの面積を測定するように構成された投影光学系
(d)少なくとも30mm×40mmの面積を測定するように構成された記録光学系
(e)小型ストーンプレートをベースにした三脚台
(f)冷光源(適切なユニットは、Southbridge,MAのSchott North America,Inc.のKL 1500 LCD)
(g)ソフトウェアODSCAD 6.3を走らせるための測定、制御及び評価用コンピュータ
冷光源の電源を入れる。冷光源設定を、少なくとも2800Kの色温度を提供するように設定する。
コンピュータ及びモニタの電源を入れ、画像収集/解析ソフトウェアを開く。Primos Optical Profiler装置において、ODSCAD 6.3のタスクバーから「測定開始」アイコンを選択し、次いで、「ライブ画像ボタン」をクリックする。
製造業者の仕様書に従い、較正プレートを使用し、横(X−Y)及び垂直(Z)寸法において、装置を較正する。かかる較正は、11cmの長さ、8cmの幅、及び1cmの高さを有する、任意の光沢のない材料からなる硬質で堅牢なプレートを使用して実施する。このプレートは、11cmの長さ、6.000mmの幅、及び2.940mmの精密な深度からなる矩形断面を有する、溝又は機械加工によるチャネルを有する。この溝は、プレートの長さ方向に平行である。較正後、装置は、±0.004mmの範囲内で、溝の幅及び深さ寸法を測定可能でなければならない。
全ての試験は、23℃±2℃、50%±10%の相対湿度に維持した空調室内で行う。測定対象の表面を、微細白色パウダースプレーで軽くスプレーしてもよい。好ましくは、スプレーは、Heidgraben,GermanyのHelling GmbHから市販されている、NORD−TEST Developer U 89である。
2)突出部基部幅試験法
トップシート/捕捉層積層体のトップシートが上に向いた状態で、ぴんと張られた平面(つまり、伸びた平面)の平坦な表面に、吸収性物品を取り付けることにより、トップシート/捕捉層積層体を吸収性物品から分離する。吸収性物品を平らに置くことを可能にするために、あらゆるレッグ又はカフの弾性部材を切断する。はさみを使用し、トップシート/捕捉層積層体の縁部に沿い、吸収性コア(つまり、コアラップ)より上部の全ての層を貫いて、長手方向に沿った2箇所の切断を行う。吸収性物品の前部及び後部ウエスト縁部に沿い、同一の層を貫いて、横方向に沿った2箇所の切断を行う。
次いで、トップシート/捕捉層積層体、及び吸収性コアより上の任意の他の層を、トップシート/捕捉層積層体を乱すことなく除去する。吸収性物品からの最上層除去を容易にするために、フリーズスプレー(例えば、885 Louis Drive,Warminster,PA 18974,USAのCRC Industries,Inc.が製造するCRC Freeze Spray)、又は同等の補助器具を使用してもよい。次いで、必要に応じてフリーズスプレーを使用し、任意のキャリア層(例えば、不織布キャリア層、ティッシュペーパー層)を含む任意の他の層から、トップシート/捕捉層積層体を分離する。拡散層、例えば、パルプ含有層が、トップシート/捕捉層積層体に接合されている場合、捕捉層を変性させないようにして、ピンセットを用い、あらゆるセルロース繊維残渣を慎重に除去する。
三次元突出部を有するトップシート/捕捉層積層体(少なくとも24時間、23℃±2℃の温度、相対湿度50%±10%で調整)、すなわち「試験片」を、身体に面する側を上にして、つまり、トップシート/捕捉層積層体のトップシートを上にして、硬く平坦な水平面上に定置する。試験片が、伸びたり覆われたりせずに平面の状態で定置されていることを確保する。
次いで、試験片に、1.86kPa(0.27psi)の公称外圧を印加する。かかる公称外圧を、形状プロファイル測定に干渉しないように印加する。200mm×70mmで、83gの重りを得るために適切な厚み(約5mm)を有する、透明で光沢がなく偏平なPlexiglas(登録商標)を用いて、かかる外圧を印加する。プレート全体が試験片上に載る状態で、Plexiglas(登録商標)プレートの中心点がいずれの折り目からも少なくとも40mm離れるようにして、プレートを試験片の上部に緩やかに定置する。折り目は、包装プロセスにおいて吸収性物品が折り畳まれる部分である、吸収性物品(例えば、トップシート/捕捉層積層体)の一部に相当する。
それぞれ1200gの重量(約43mmの厚み)を有する、2つの50mm×70mmの金属重りを、それぞれの金属重りの70mm縁部がPlexiglas(登録商標)プレートの70mm縁部と合うように、Plexiglas(登録商標)プレート上に緩やかに定置する。70mm×80mmの外寸及び42mm×61mmの内寸を有し、総重量が142g(約6mmの厚み)である金属フレームを、フレームの最長辺がプレートの最長辺と合うように、2つの重りの末端部間のPlexiglas(登録商標)プレート中央部に配置する。
試験片の大きさが70mm×200mm未満である場合、折り目のない十分大きな面積が存在しない場合、又は目的の面積が試験片の縁部に近接し、上記で説明したPlexiglas及び重りのセットを用いて解析不可能である場合は、最低30mm×40mmの撮像視野を維持しつつ、1.86kPa(0.27psi)の公称外圧に到達するように、Plexiglas(登録商標)プレート及び載せた金属重りのX−Y寸法を調整してもよい。試験片における、少なくとも10点の完全な三次元突出部を、30mm×40mmの撮像視野内でキャプチャしなければならない。
プロジェクタヘッドを、試験片表面(つまり、トップシート/捕捉層積層体のトップシート)に対して直角に配置する。
試験片とプロジェクタヘッドとの間の距離を、最良の焦点が得られるよう調整する。
Primos Optical Profiler装置において、「パターン」ボタンを押し、スクリーンの十字線上に赤色十字線を現し、試験片上に黒色十字線を現す。
黒色十字線がスクリーン上の赤色十字線と合うまで、焦点制御を調整する。
画像の輝度を調整し、それからデジタル画像としてキャプチャする。
Primos Optical Profiler装置において、プロジェクタヘッドの側面にある開口部を通してレンズの開口を変更し、又はカメラのスクリーン上の「ゲイン」設定を変更し、あるいはその両方を行う。
照度が最適な場合、「I.O.」と表示されたスクリーン下端にある赤色の円が緑色に変わる。
「測定」ボタンをクリックする。
30mm×40mmの撮像視野全体にわたって、Plexiglasプレートを通して、トップシート/捕捉層積層体の試験片における上面形状を測定する。キャプチャ画像のブレを回避するために、この測定中ずっと、試験片をそのまま静止させておくことが重要である。Plexiglasプレート、金属重り及びフレームを試験片の上部に配置した後、30秒以内に画像をキャプチャするべきである。
画像をキャプチャした後、40mm×30mmの撮像視野領域における、全画素のX−Y−Z座標を記録する。X方向は、矩形の撮像視野における最長辺に対して平行方向であり、Y方向は、矩形の撮像視野における最短辺に対して平行方向である。Z方向は、X−Y平面に対して垂直方向である。X−Y平面は水平であるが、Z方向は垂直、つまりX−Y平面と直交する。
多項式フィルタ(n=6)、11画素×11画素のメディアンフィルタ、及び81画素×81画素の構造フィルタを用いて、これらのデータを補正しフィルタリングする。多項式フィルタ(n=6)は、6次多項式を用いてX−Y−Z座標面を近似させ、近似多項式に差を返す。11画素×11画素のメディアンフィルタは、撮像視野(40mm×30mm)を11画素×11画素のX−Y平方に分割する。任意の11画素×11画素平方の中央に位置する画素のZ座標は、この任意平方の全画素におけるZの平均値により置き換えられる。81画素×81画素の構造フィルタは、構造のうねりを除去し、またPlexiglasプレートの最下部表面に属する全てのZピーク値を、最上部のX−Y平面へと並進させる。
その後、基準平面が、撮像視野全体(つまり、30mm×40mm)の表面形状プロファイルを切り取るX−Y平面として定義され、それは、この最上部のX−Y平面より100マイクロメートル下方である。Primos Optical Profiler装置において、基準平面(Z=−0.1mm)の試料領域を測定するために、「計算」ボタンをクリックする。それから、「フィルタリング」機能を用いて、多項式フィルタ(n=6)、11×11のメディアンフィルタ、及び構造フィルタ(n=81)を含むフィルタリング前のルーティンを実施する。画像を、拡張子「.omc」を付けたファイルでコンピュータに保存する。
それから、衣類に面する側を上にし(つまり、トップシート/捕捉層積層体の捕捉層を上にして)、トップシート/捕捉層積層体のX−Y位置と完全に同一の位置に、40mm×30mmの撮像視野を定めた状態で、上記で説明した同一の手順を、トップシート/捕捉層積層体上において実行する。
基準平面の空白領域を、表面プロファイルより上側の基準平面領域として定めることができる。撮像視野領域(つまり、40mm×30mm)の境界線と交差又は重複せずに、撮像視野領域(つまり、30mm×40mm)の内側に厳密に位置する、境界線を有する空白領域は、隔離空白領域(Isolated Empty Area)として定義される。隔離空白領域における測定突出部基部幅は、任意の隔離空白領域に内接可能な最大円の直径として定義される。この円は隔離空白領域とのみ重複するべきである。
Primos Optical Profiler装置において、円の設定は、「円を描く」をクリックすることで実行され、選択した隔離空白領域内に内接可能な最大内接円が描かれる。「断面画像の表示」をクリックし、断面画像プロファイルの端部をクリックすることで、円の直径を測定することができ、それから、「水平距離」をクリックし、突出部基部幅を得る。
取得画像及びデジタル化画像の両方から、全ての隔離空白領域における突出部基部幅を測定する。それから、6点の最大突出部基部幅の算術平均として、測定突出部基部幅を計算する。
3)突出部高さ試験法
突出部基部幅試験法において上記で説明したとおり、トップシート/捕捉層積層体を吸収性物品から分離する。
それから、突出部基部幅試験法において上記で説明したとおり、身体に面する側を上にして、つまり、トップシート/捕捉層積層体のトップシートを上にして、1.86kPa(0.27psi)の圧力下で、調整及びスキャンする。
画像をキャプチャした後、40mm×30mmの撮像視野領域における、全画素のX−Y−Z座標を記録し、また、突出部基部幅試験法において上記で説明したとおり、データを補正しフィルタリングする。突出部基部幅試験法において上記で説明したとおり、基準平面もまた定められる。
Primos Optical Profiler装置において、基準平面(Z=−0.1mm)の試料領域を測定するために、「計算」ボタンをクリックする。それから、「フィルタリング」機能を用いて、多項式フィルタ(n=6)、11×11のメディアンフィルタ、及び構造フィルタ(n=81)を含むフィルタリング前のルーティンを実施する。画像を、拡張子「.omc」を付けたファイルでコンピュータに保存する。
それから、衣類に面する側を上にし(つまり、トップシート/捕捉層積層体の捕捉層を上にして)、トップシート/捕捉層積層体のX−Y位置と完全に同一の位置に、40mm×30mmの撮像視野を定めた状態で、突出部基部幅試験法において上記で説明したとおり、同一の手順をトップシート/捕捉層積層体上において実行する。
基準平面の空白領域を、表面プロファイルより上側の基準平面領域として定めることができる。撮像視野領域(つまり、40mm×30mm)の境界線と交差又は重複せずに、撮像視野領域(つまり、30mm×40mm)の内側に厳密に位置する、境界線を有する空白領域は、隔離空白領域として定義される。隔離空白領域における突出部高さは、この隔離空白領域に位置するX−Y座標を有する、トップシート/捕捉層積層体の表面プロファイルにおける点のうちの最小Z値と、最上部のX−Y平面におけるZ値との間の距離として定められる。
「N本の平行線を引く」をクリックし、隔離空白領域の中心点を貫通し隔離空白領域の境界線の外側に延びる、撮像視野のX軸に平行(撮像視野の最長寸法に沿う方向)な第1の線分を引く。隔離空白領域の中心点は、撮像視野のY軸に平行な線分の中心点に対応し、隔離空白領域における最大Y値と最小Y値とを結ぶ。それから、引く線の「数量」を入力し、線間の「距離」を0.05mmに設定する。隔離空白領域全体をカバーするように、十分な数の線を引く必要がある。平均パラメータを0とし、次いで、「OK」をクリックする。それから、「断面画像の表示」をクリックする。最小Z値を有する断面画像プロファイルの点をクリックし、突出部高さを得るために「垂直距離」をクリックする。
取得画像及びデジタル化画像の両方から、全ての隔離空白領域における突出部高さを測定する。それから、6点の最大突出部高さの算術平均として、測定突出部高さを計算する。
本明細書で開示する寸法及び値を、列挙されているまさにその数値に厳密に限定されるものと解するべきではない。むしろ、別段の指定がない限り、そのような各寸法は、記載の値とその値の周辺の機能的に等価の範囲の両方を意味することを意図したものである。例えば、「40mm」と開示されている寸法は、「約40mm」を意味することを意図したものである。
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を含む本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる。いずれの文献の引用も、その文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを認めるものではなく、また、その文献が、単独で、あるいはあらゆる他の参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、かかる発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを認めるものでもない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれている文献中の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合には、本書においてその用語に付与する意味又は定義が優先されるものとする。
以上、本発明の特定の諸実施形態を図示、説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び改変を行いうる点は当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (15)

  1. 吸収性物品を製造するプロセスであって、
    (a)機械方向に実質的に連続的に延びる液体透過性トップシートウェブを提供する工程であって、該トップシートウェブは、第1及び第2の表面と、該機械方向に実質的に連続的に延びる液体不透過性バックシートと、第1及び第2の表面を有する捕捉層とを有し、該トップシートウェブ及び該捕捉層は、繊維を含む、工程と、
    (b)該トップシートウェブの該第2の表面が該捕捉層の該第1の表面と接触するように、該トップシートウェブ及び該捕捉層を互いに向かい合わせて位置合わせする工程と、
    (c)該トップシートウェブを該捕捉層と共に同時に機械的に変形及び結合させる工程であって、該トップシートウェブに形成された大部分の三次元突出部が該捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、該トップシートウェブ及び捕捉層を互いに入れ子にして、三次元突出部を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブを提供し、
    幅方向において、該捕捉層の幅は、該トップシートウェブの幅未満であり、第1の表面を有する該トップシート/捕捉層積層体ウェブは、該捕捉層の該第2の表面を含む、工程と、
    (e)該トップシート/捕捉層積層体ウェブの該第1の表面が該バックシートウェブの方を向くように、該バックシートウェブの一部分を、該トップシート/捕捉層積層体ウェブの該トップシートウェブの一部分と接合させる工程と、を含む、プロセス。
  2. (a)ドライレイド繊維構造体又はウェットレイド繊維構造体を提供する工程と、
    (b)該ドライレイド繊維構造体又は該ウェットレイド繊維構造体を、前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記第1の表面上又は前記バックシートウェブ上に堆積させる工程と、
    (c)該ドライレイド繊維構造体又は該ウェットレイド繊維構造体が前記トップシート/捕捉層積層体ウェブと前記バックシートウェブとの間に配置されるように、前記バックシートの一部分を、前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記トップシートウェブの一部分と接合させる工程と、を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 吸収性物品を製造するプロセスであって、
    (a)機械方向に実質的に連続的に延びる液体透過性トップシートウェブを提供する工程であって、該トップシートウェブは、第1及び第2の表面と、該機械方向に実質的に連続的に延びる液体不透過性バックシートウェブと、第1及び第2の表面を有する捕捉層と、ドライレイド繊維構造体と、第1及び第2の表面を有するキャリア層ウェブとを有し、該トップシートウェブ及び該捕捉層は、繊維を含む、工程と、
    (b)該トップシートウェブの該第2の表面が該捕捉層の該第1の表面と接触するように、該トップシートウェブ及び該捕捉層を互いに向かい合わせて位置合わせする工程と、
    (c)該トップシートウェブを該捕捉層と共に同時に機械的に変形及び結合させる工程であって、該トップシートウェブに形成された大部分の三次元突出部が該捕捉層に形成された大部分の三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合うように、該トップシートウェブ及び捕捉層を互いに入れ子にして、三次元突出部を有するトップシート/捕捉層積層体ウェブを提供し、
    幅方向において、該捕捉層の幅は、該トップシートウェブの幅未満であり、第1の表面を有する該トップシート/捕捉層積層体ウェブは、該捕捉層の該第2の表面を含む、工程と、
    (d)該ドライレイド繊維構造体を該キャリア層ウェブの該第1の表面上に堆積させる工程と、
    (e)該バックシートウェブの一部分を、該トップシート/捕捉層積層体ウェブの該トップシートウェブの一部分と接合させる工程であって、該キャリア層ウェブの該第2の表面が該トップシート/捕捉層積層体ウェブ又は該バックシートウェブの方を向いている、工程と、を含む、プロセス。
  4. バックシート、トップシート、及び捕捉層を含む個々の吸収性物品に切断する工程を含み、該トップシート及び該捕捉層を接合させて、トップシート/捕捉層積層体を形成することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記機械方向に連続的に又は断続的に提供される前記捕捉層を提供する工程を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記幅方向における前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記第1の表面の横方向縁部において、又はそれに隣接して、前記バックシートの一部分を前記トップシートウェブの一部分に接合させる工程を更に含み、前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記第1の表面の該横方向縁部は、前記捕捉層の任意の部分を含まない、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 超吸収性ポリマー及びドライレイド繊維の混合物を含むドライレイド繊維構造体を提供する工程を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 吸収性コアを提供する工程を含み、該吸収性コアは、吸収性材料を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記キャリア層ウェブは、前記トップシート/捕捉層積層体ウェブと前記ドライレイド繊維構造体との間か、又は前記ドライレイド繊維構造体と前記吸収性コアとの間に配置される、請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記吸収性材料は、前記吸収性材料の総重量に対して、少なくとも80%〜実質的に最大100%の超吸収性ポリマーを含む、請求項8又は9に記載のプロセス。
  11. 前記トップシート/捕捉層積層体ウェブは、前記吸収性物品の使用時、前記バックシートウェブに向かって突出しているか、又は着用者の身体に向かって突出している複数の三次元突出部を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 工程(c)は、
    (1)第1の噛合ロールと第2の噛合ロールとの間にニップを有する、該第1及び第2の噛合ロールを提供する工程であって、
    該第1の噛合ロールは、該第1の噛合ロールの実質的に円周の周りを途切れることなく延びる複数の畝部及び対応する溝部を含み、該第2の噛合ロールは、円周方向に離隔した歯及び対応する溝部の複数の列を含み、該円周方向に離隔した歯の複数の列は、該第2の噛合ロールの少なくとも一部分の周りに離間して延びる、工程と、
    (2)該第1の噛合ロールの該畝部が該第2の噛合ロールの該溝部内へ延び、該第2の噛合ロールの該歯が該第1の噛合ロールの該溝部内へと延びて、三次元突出部を形成する変形部を含む前記トップシート/捕捉層積層体ウェブを形成するように、前記トップシートウェブ及び捕捉層を、該第1の噛合ロールと該第2の噛合ロールとの間のニップで共に噛合させる工程と、を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. 大部分の前記三次元突出部の前記繊維は、互いに概ね位置合わせされて、トンネル状のループを形成する、請求項12に記載のプロセス。
  14. 前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記三次元突出部の領域内で前記トップシートウェブ又は捕捉層のうちの一方を中断することによって、対応する他方の中断のないトップシートウェブ又は対応する他方の中断のない捕捉層の前記三次元突出部が、該中断のあるトップシートウェブの前記三次元突出部又は該中断のある捕捉層の前記三次元突出部と少なくとも部分的に嵌まり合うように、形成される前記トップシート/捕捉層積層体ウェブを形成する工程を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 前記トップシート/捕捉層積層体ウェブは、前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記三次元突出部の前記領域内で前記トップシートウェブ及び捕捉層を中断することによって形成され、前記トップシートウェブの前記三次元突出部は、前記捕捉層の前記三次元突出部と互いに一致し、嵌まり合い、前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記三次元突出部の前記領域内における前記トップシートウェブの該中断部は、前記トップシート/捕捉層積層体ウェブの前記三次元突出部の前記領域内における前記捕捉層の該中断部と一致しない、請求項1〜14のいずれか一項に記載のプロセス。
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