JP7186849B1 - 気密試験装置及び気密試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】管に対する気密試験の精度を向上する。【解決手段】気密試験装置(1)は、管(T1)を所定の位置で固定するための管固定部(10A,10B)と、管固定部(10A,10B)で固定された管(T1)の端部を囲むカバー体(20A,20B)と、カバー体(20A,20B)の内部において上記端部の周囲に気流を発生させるためのノズル群(30A,30B)と、を備え、ノズル群(30A,30B)により発生する気流をカバー体(20A,20B)の外部に導くための開口部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、気密試験装置及び気密試験方法に関する。
特許文献1には、管に対して気密試験を行うための気密試験装置が開示されている。当該気密試験装置は、管を包み込むフードと、フード内に支持される給気管と、給気管に形成される検知用ガスの吹き出しノズルと、管を回動させる回動手段と、を備える。上記気密試験装置は、管の挿し口及び受口の端面をパッキンで挟み込むことにより管内の気密性を保ち、吹き出しノズルから検知用ガスを管の外面に吹き付けることにより、管の全面を同一条件で検査する。
実開平5-11042号公報
しかしながら、特許文献1に開示の気密試験装置では、気密試験の繰り返しによるパッキンのへたり等の影響により、検知用ガスが管の端部から管の内部に入り込む虞がある。これにより、当該気密試験装置では、管に対する気密試験の精度が低下するという問題がある。本発明の一態様は、管に対する気密試験の精度を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る気密試験装置は、管を所定の位置で固定するための管固定部と、前記管固定部で固定された前記管の端部を囲むカバー体と、前記カバー体の内部において前記端部の周囲に気流を発生させるための気流発生部と、を備え、前記気流発生部により発生する気流を前記カバー体の外部に導くための開口部が形成されている。
カバー体の内部において管の端部の周囲に気流が発生することにより、管の気密性を試験する場合に用いる検知用ガスが、気流によって開口部からカバー体の外部に排出される。このため、当該検知用ガスが管の端部から管の内部に入り込むことを防ぐことができる。
前記開口部は、エアーを吐出する前記気流発生部に対して対向するように形成されていることが好ましい。気流発生部から吐出されるエアーを開口部からカバー体の外部に容易に排出することができる。
前記気流発生部は、エアーを吐出する少なくとも2つの第1吐出部と、互いに隣り合う前記第1吐出部の間に配置され、前記端部にエアーを吐出する少なくとも1つの第2吐出部と、から構成されることが好ましい。エアーを吐出する第1吐出部の間に、管の端部にエアーを吐出する第2吐出部を配置することにより、管の端部の周囲に気流を発生させることができる。
前記第1吐出部は、前記管の外面の両側にある空間にエアーを吐出するように、エアーの吐出方向及び配置位置の少なくとも一方を調整可能に配置されていることが好ましい。管の外面の両側にある空間にエアーが吐出されるように、エアーの吐出方向及び第1吐出部の配置位置の少なくとも一方が調整可能であるため、管の端部の周囲に気流を適切に発生させることができる。
前記第2吐出部からのエアーの吐出圧力は、前記第1吐出部からのエアーの吐出圧力よりも低いことが好ましい。第2吐出部からのエアーの吐出圧力を低くすることにより、第2吐出部から吐出されて管の端部に当たり、管の延伸方向に沿って管の端部から離れるように流れるエアーの量を低減することができる。これにより、管の気密性を試験する場合に管の周囲に形成される空間に充満する検知用ガスに混入するエアーの量を低減することができる。よって、管の気密性の試験の精度を向上することができる。
前記少なくとも2つの第1吐出部及び前記少なくとも1つの第2吐出部は、前記管の中心軸に直交する平面に含まれる直線に沿って配置されていることが好ましい。第1吐出部及び第2吐出部が直線に沿って配置されることにより、第1吐出部及び第2吐出部から管の端部の周囲にエアーが吐出されるため、検知用ガスが管の端部から管の内部に入り込むことを容易に防ぐことができる。
前記気密試験装置は、エアーを吐出する前記気流発生部とは別に、前記管における前記気流発生部に対向する側とは反対側にある空間にエアーを吐出する第3吐出部をさらに備えることが好ましい。気流発生部により発生した気流を第3吐出部によって変化させることにより、管における気流発生部に対向する側とは反対側にある検知用ガスをカバー体の外部に効率良く排出することができる。
本発明の一態様に係る気密試験方法は、管を所定の位置で固定する管固定ステップと、前記管固定ステップにて固定した前記管の端部を囲むカバー体の内部において前記端部の周囲に気流を発生させる気流発生ステップと、前記気流発生ステップにて発生した気流を開口部から前記カバー体の外部に導くステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、管に対する気密試験の精度を向上することができる。
本発明の実施形態1に係る気密試験装置の全体構成を示す模式図である。 図1に示す気密試験装置のA1-A1線矢視断面図である。 図1に示す気密試験装置が備えるカバー体付近を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る気密試験装置が備えるノズル群の構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る気密試験装置の構成を示す断面図である。
〔実施形態1〕
<気密試験装置1の構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る気密試験装置1の全体構成を示す模式図である。図2は、図1に示す気密試験装置1のA1-A1線矢視断面図である。図3は、図1に示す気密試験装置1が備えるカバー体20A付近を示す斜視図である。
図1において、ガス注入器50から管T1に向かう方向をZ軸方向、管T1の延伸方向をY軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の両方に直交する方向をX軸方向とする。Z軸正方向は上方向であり、Z軸負方向は下方向である。ここで説明したX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の定義は、図1以外の他の図においても適用されるものとする。図2は、管固定部10B、カバー体20B及びフード40を省略している。
気密試験装置1は、管T1の気密性を試験する気密試験を行うための装置である。管T1としては、例えばダクタイル鋳鉄管が挙げられる。また、管T1は必ずしもダクタイル鋳鉄管に限定されるものではなく、鋼管等の金属製の管であってもよい。図1に示すように、気密試験装置1は、管固定部10A,10Bと、真空ポンプ12と、検知部13と、バルブ14,15と、カバー体20A,20Bと、ノズル群30A,30Bと、フード40と、ガス注入器50と、を備える。
<管固定部10A,10Bの構成>
管固定部10A,10Bは、管T1を所定の位置で固定するためのものである。管固定部10Aは固定端11Aを有し、管固定部10Bは押圧端11Bを有する。固定端11Aは、気密試験装置1において一定の位置に固定されている。管T1の一端には、他の管T1の挿し口を挿入可能な受口が形成され、管T1の他端には、他の管T1の受口に挿入可能な挿し口が形成されている。固定端11Aには管T1の受口側の端部が当接する。なお、挿し口及び受口が形成された管T1は一例であり、管T1は、必ずしも挿し口及び受口が形成されているものに限定されない。
押圧端11Bは固定端11Aに対して移動する。押圧端11Bには管T1の挿し口側の端部が当接する。また、押圧端11Bは、管T1の両端部が固定端11A及び押圧端11Bのそれぞれに当接した状態で管T1に圧力を与える。当該圧力により、管T1は、固定端11Aと押圧端11Bとの間に挟持された状態で所定の位置に固定される。
固定端11Aは、パッキンP1を介して管T1の受口側の端部に当接し、押圧端11Bは、パッキンP2を介して管T1の挿し口側の端部に当接する。このため、管T1の気密性を試験する場合に用いる検知用ガスが、固定端11Aと管T1との間から管T1の内部に入り込むことを防ぐとともに、押圧端11Bと管T1との間から管T1の内部に入り込むことを防ぐことができる。
また、固定端11Aには、管T1に対向する面から当該面の逆側の面まで貫通する貫通孔16が形成されている。固定端11Aに管T1が当接している場合、貫通孔16は管T1の内部と連通する。なお、固定端11Aに管T1の挿し口側の端部が当接するとともに、押圧端11Bに管T1の受口側の端部が当接してもよい。
<真空ポンプ12及び検知部13の構成>
真空ポンプ12は、管T1の内部を真空にするポンプである。真空ポンプ12には配管18が接続されており、配管18にはバルブ14が設けられている。配管18は、別の配管17に接続されている。配管17の一部は貫通孔16の内部に配置されている。バルブ14が開いている場合、真空ポンプ12は、配管17及び配管18を介して管T1の内部と連通する。
検知部13は、管T1の内部において検知用ガスを検知するものである。検知部13としては、例えば、気体の成分を分析する分析器が挙げられる。検知部13には配管19が接続されており、配管19にはバルブ15が設けられている。配管19は配管17に接続されている。つまり、配管18および配管19は、配管17に合流している。バルブ15が開いている場合、検知部13は、配管17及び配管19を介して管T1の内部と連通する。
<カバー体20A,20Bの構成>
カバー体20Aは、管固定部10A,10Bで固定された管T1の受口側の端部を囲むものであり、カバー体20Bは、管固定部10A,10Bで固定された管T1の挿し口側の端部を囲むものである。図2に示すように、カバー体20Aは、管T1の受口側の端部を囲むことにより、管T1の上側には、ノズル群30Aから吐出されるエアーをカバー体20Aの外部に排出するための開口部OPが形成されている。言い換えると、管T1の上側には、ノズル群30Aにより発生する気流をカバー体20Aの外部に導くための開口部OPが形成されている。
開口部OPは、エアーを吐出するノズル群30Aに対して対向するように形成されている。これにより、ノズル群30Aから吐出されるエアーを開口部OPからカバー体20Aの外部に容易に排出することができる。
エアーを開口部OPからカバー体20Aの外部に排出することにより、カバー体20Aの内部の圧力上昇を抑制し、管T1の端部から管T1の内部に検知用ガス及びエアーが入り込むことを防ぐことができる。また、カバー体20Aの断面形状は矩形になっているため、カバー体20Aの設置が容易である。なお、カバー体20Aの断面形状は円形であってもよい。カバー体20Aの断面形状が円形である場合、ノズル群30Aから吐出されるエアーを管T1の外面に沿うようにすることができる。
図3に示すように、カバー体20Aは、Y軸方向に垂直な面21と、X軸方向に垂直であり互いに平行な面22,23と、を有する。面22及び面23は管固定部10Aに取り付けられ、面21におけるX軸負方向側の端部は面22に接続されており、面21におけるX軸正方向側の端部は面23に接続されている。
3つの面21~23によって管T1の受口側の端部が囲まれることにより、管T1の上側に開口部OPが形成される。なお、カバー体20Aは、3つの面21~23に接続され、Z軸方向に垂直な面を有してもよく、当該面に開口部OPが形成されていてもよい。面21には開口部24が形成され、開口部24には管T1が挿入される。カバー体20Bの構成はカバー体20Aの構成と同じであるため、カバー体20Bの説明は省略する。
<ノズル群30A,30Bの構成>
図1において、ノズル群30Aは、カバー体20Aの内部において管T1の受口側の端部の周囲に気流を発生させるためにエアーを吐出するものである。ノズル群30Bは、カバー体20Bの内部において管T1の挿し口側の端部の周囲に気流を発生させるためにエアーを吐出するものである。ノズル群30A,30Bは、気流発生部の一例であり、気流発生部は、例えば、エアーを吐出する複数の送風機から構成されるものであってもよい。
図2に示すように、ノズル群30Aは、管T1の受口側の端部の下方に配置されている。ノズル群30Aが管T1の端部の下方に配置されていることにより、管T1の端部の下方からエアーが吹き付けられる。このため、検知用ガスがエアーよりも軽いガスである場合、検知用ガスがエアーによって上方に押し出され、検知用ガスをカバー体20Aの外部に容易に排出することができる。
ノズル群30Aは、第1ノズル31,32と、第2ノズル33と、から構成されている。第1ノズル31,32は第1吐出部の一例であり、第2ノズル33は第2吐出部の一例である。第1吐出部及び第2吐出部は、例えば、エアーを吐出する送風機であってもよい。第2ノズル33は、互いに隣り合う第1ノズル31,32の間に配置されている。
第1ノズル31,32は、管T1の外面の両側にある空間SP1,SP2にエアーを吐出するように、エアーの吐出方向及び配置位置を調整可能に配置されている。また、第1ノズル31,32は、エアーの吐出方向が管T1に向かう方向から反れるように配置されている。さらに、第1ノズル31,32は、カバー体20Aの面22,23に向かってエアーを吐出する。第2ノズル33は、管T1の受口側の端部にエアーを吐出するように、エアーの吐出方向及び配置位置を調整可能に配置されている。
具体的には、第1ノズル31,32及び第2ノズル33は、例えば、X軸方向に延伸するレール部材B1に対してX軸方向に移動可能に取り付けられている。これにより、第1ノズル31,32及び第2ノズル33の配置位置が調整可能である。なお、レール部材B1は、Z軸方向に移動可能であってもよい。これにより、管T1とノズル群30Aとの間の距離を調整することができる。
また、第1ノズル31は、レール部材B1に対して回転軸34を介してY軸周りに回転可能に取り付けられている。第1ノズル32は、レール部材B1に対して回転軸35を介してY軸周りに回転可能に取り付けられている。第2ノズル33は、レール部材B1に対して回転軸36を介してY軸周りに回転可能に取り付けられている。これにより、第1ノズル31,32及び第2ノズル33はそれぞれ、エアーの吐出方向を調整可能である。
なお、第1ノズル31,32及び第2ノズル33は、回転軸34~36が設けられずにエアーの吐出方向が固定された状態でレール部材B1に取り付けられていてもよい。また、レール部材B1を棒状部材に代えて、第1ノズル31,32及び第2ノズル33は、配置位置が固定された状態で、棒状部材に固定されていてもよい。
つまり、第1ノズル31は、空間SP1にエアーを吐出するように、エアーの吐出方向及び配置位置の少なくとも一方を調整可能に配置されている。また、第1ノズル32は、空間SP2にエアーを吐出するように、エアーの吐出方向及び配置位置の少なくとも一方を調整可能に配置されている。
これにより、管T1の外面の両側にある空間SP1,SP2にエアーが吐出されるように、エアーの吐出方向及び第1ノズル31,32の配置位置の少なくとも一方が調整可能であるため、管T1の端部の周囲に気流を適切に発生させることができる。これにより、管T1の端部の周囲にエアーの層を形成できるため、管T1の端部の周囲から離れた箇所、つまり、エアーを吐出する必要がない箇所に吐出されるエアーの量を低減することができる。第2ノズル33は、管T1の受口側の端部にエアーを吐出するように、エアーの吐出方向及び配置位置の少なくとも一方を調整可能に配置されている。
第1ノズル31は、チューブ37を介して図示しないエアー注入器に接続されており、第1ノズル32は、チューブ38を介して当該エアー注入器に接続されており、第2ノズル33は、チューブ39を介して上記エアー注入器に接続されている。また、チューブ37~39にはそれぞれ図示しないバルブが設けられており、第2ノズル33からのエアーの吐出圧力が、第1ノズル31,32からのエアーの吐出圧力よりも低くなるように、例えば、各バルブの開閉度合いが調整されている。
第2ノズル33からのエアーの吐出圧力を低くすることにより、第2ノズル33から吐出されて管T1の端部に当たり、管T1の延伸方向に沿って管T1の端部から離れるように流れるエアーの量を低減することができる。これにより、管T1の気密性を試験する場合に管T1の周囲に形成される空間、つまり、フード40内の空間に充満する検知用ガスに混入するエアーの量を低減することができる。よって、管T1の気密性の試験の精度を向上することができる。
また、第2ノズル33は、管T1の受口側の端部の下方に配置されており、管T1の受口側の端部に対して下方からエアーを吐出する。このため、管T1の受口側の端部の下方にある検知用ガスが管T1の受口側の端部から管T1の内部に入り込むことを防ぐことができる。
第1ノズル31,32及び第2ノズル33の先端部には、エアーを吐出するための複数の開口が形成されており、第2ノズル33の先端部の幅は、第1ノズル31,32の先端部の幅よりも小さい。これにより、第2ノズル33が吐出するエアーの広がりは、第1ノズル31,32が吐出するエアーの広がりよりも小さくなる。よって、第2ノズル33から吐出されて管T1の端部に当たり、管T1の延伸方向に沿って管T1の端部から離れるように流れるエアーの量を低減することができる。
第1ノズル31,32及び第2ノズル33は、Y軸方向に垂直な平面に含まれる直線に沿って配置されている。言い換えると、第1ノズル31,32及び第2ノズル33は、管T1の中心軸に直交する平面に含まれる直線に沿って配置されている。より具体的には、第1ノズル31,32及び第2ノズル33は、X軸方向に平行な直線に沿って配置されている。
<第3ノズル61,62の構成>
気密試験装置1は、ノズル群30Aとは別に、管T1におけるノズル群30Aに対向する側とは反対側にある空間SP3にエアーを吐出する第3ノズル61,62を備える。ノズル群30Aにより発生した気流を第3ノズル61,62によって変化させることにより、管T1におけるノズル群30Aに対向する側とは反対側にある検知用ガスをカバー体20Aの外部に効率良く排出することができる。
第3ノズル61,62は第3吐出部の一例である。第3吐出部は、例えば、エアーを吐出する送風機であってもよい。第3ノズル61,62は管T1の位置よりも上方の位置に配置される。第3ノズル61,62は、第1ノズル31,32及び第2ノズル33とともに、Y軸方向に垂直な平面に沿って配置されている。これにより、管T1の受口側の端部の周囲に気流を効率良く発生させることができる。
第3ノズル61は、カバー体20Aの面22に対して回転軸63を介してY軸周りに回転可能に取り付けられている。第3ノズル62は、カバー体20Aの面23に対して回転軸64を介してY軸周りに回転可能に取り付けられている。これにより、第3ノズル61,62はそれぞれ、エアーの吐出方向を調整可能である。なお、第3ノズル61,62は、Z軸方向に延伸する図示しないレール部材に対してZ軸方向に移動可能に取り付けられていてもよい。
第3ノズル61は、チューブ65を介して上記エアー注入器に接続されており、第3ノズル62は、チューブ66を介して上記エアー注入器に接続されている。チューブ65,66にはそれぞれ図示しないバルブが設けられており、第3ノズル61,62からのエアーの吐出圧力が、第2ノズル33からのエアーの吐出圧力と同じになるように、各バルブの開閉度合いが調整されている。
ノズル群30Bの構成はノズル群30Aの構成と同じであるため、ノズル群30Bの説明は省略する。また、上述した内容と同様に、カバー体20Bにも2つの第3ノズルが取り付けられていてもよい。なお、当該2つの第3ノズルは、Z軸方向に延伸する図示しないレール部材に対してZ軸方向に移動可能に取り付けられていてもよい。
<フード40及びガス注入器50の構成>
図1に示すように、フード40は、管固定部10A,10Bに固定された管T1を覆うものである。フード40は、図示しない複数のチェーンによって吊り下げられている。ガス注入器50は、フード40が管T1を覆った状態で、フード40と管T1の外面との間の空間に検知用ガスを注入する。検知用ガスは、大気中における存在比率が極めて小さいガスである。検知用ガスの具体例として、He(ヘリウム)またはAr(アルゴン)が挙げられる。
ガス注入器50は、フード40と管T1の外面との間の空間に検知用ガスを注入するためのガス注入管51を有する。フード40が管T1を覆った状態で、ガス注入管51の開口端は、フード40の下端よりも高い位置に配置されているとともに、管T1の外面に接触しない位置に配置されている。
<気密試験装置1による気密試験方法>
気密試験装置1による気密試験方法としては、まず、管T1を昇降させる図示しない昇降装置に管T1を設置する。次に、当該昇降装置によって管T1を所定の高さまで持ち上げ、上記昇降装置によって持ち上げられた管T1を、管固定部10A,10Bにより所定の位置で固定する。このとき、管固定部10Aの固定端11Aを、パッキンP1を介して管T1の受口側の端部に当接させるとともに、管固定部10Bの押圧端11Bを、パッキンP2を介して管T1の挿し口側の端部に当接させることにより、管T1の内部を密閉する。
管固定部10Aには、管固定部10A,10Bにより固定された管T1の受口側の端部を囲むためのカバー体20Aが予め取り付けられている。管T1が管固定部10A,10Bにより固定されることにより、管T1の受口側の端部はカバー体20Aに囲まれる。なお、管固定部10A,10Bにより管T1を固定した後、管固定部10Aにカバー体20Aを取り付けることにより、管固定部10A,10Bにより固定された管T1の受口側の端部をカバー体20Aにより囲んでもよい。
次に、図示しないフード昇降機構によりフード40を管T1まで下ろし、管固定部10A,10Bにより固定された管T1をフード40により覆う。管T1をフード40により覆った後、真空ポンプ12により管T1の内部を真空にする。併せて、ガス注入器50によりフード40と管T1の外面との間の空間に検知用ガスを注入する。また、カバー体20Aの内部において管T1の受口側の端部の周囲に気流を発生させるためにノズル群30Aからエアーを吐出する。
ノズル群30Aから吐出されたエアーを開口部OPからカバー体20Aの外部に排出する。言い換えると、ノズル群30Aにより発生した気流を開口部OPからカバー体20Aの外部に導く。そして、管T1の内部の気体の成分を検知部13により分析し、当該気体に含まれる検知用ガスの量により管T1の気密性を評価する。管T1の挿し口側についても同様に、管T1の挿し口側の端部を囲むカバー体20Bの内部において、ノズル群30Bからエアーを吐出し、ノズル群30Bから吐出されたエアーを開口部からカバー体20Bの外部に排出してもよい。
以上により、カバー体20Aの内部において管T1の端部の周囲に気流が発生することにより、管T1の気密性を試験する場合に用いる検知用ガスが、気流によって開口部OPからカバー体20Aの外部に排出される。このため、当該検知用ガスが管T1の端部から管T1の内部に入り込むことを防ぐことができる。よって、管T1に対する気密試験の精度を向上することができる。
具体的には、管T1の口径及び端部の湾曲等の管T1の製造上の形状のばらつき、並びに、気密試験の繰り返しによるパッキンP1,P2のへたり等の影響により、管T1の端部と管固定部10A,10Bとの間に隙間が生じる場合がある。このような場合でも、検知用ガスが管T1の端部から管T1の内部に入り込むことを防ぐことができるため、管T1の気密性を誤って評価することを防ぐことができる。
なお、ノズル群30Aは、管T1の受口側の端部の上方に配置されていてもよい。この場合、ノズル群30Aは管T1の受口側の端部に対して上からエアーを吐出し、開口部OPは管T1の下側に形成されている。エアー及び検知用ガスは、管T1の下側に形成された開口部OPからカバー体20Aの外部に排出される。このように、ノズル群30Aは、管T1の受口側の端部の下方以外に配置されていてもよく、開口部OPは管T1の上側以外に形成されていてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図4は、本発明の実施形態2に係る気密試験装置が備えるノズル群30C,30Dの構成を示す図である。実施形態2の気密試験装置は、実施形態1の気密試験装置1に比べて、ノズル群30A,30Bがそれぞれ、図4の符号101に示すノズル群30Cまたは図4の符号102に示すノズル群30Dに変更されている点が異なる。
図4の符号101に示すように、ノズル群30Cでは、第1ノズル31に対してX軸負方向側に第1ノズル31Aが配置されるとともに、第1ノズル32に対してX軸正方向側に第1ノズル32Aが配置されていてもよい。つまり、4つの第1ノズルのうち2つの第1ノズル31,32の間に第2ノズル33が配置されていてもよい。
また、図4の符号102に示すように、ノズル群30Dでは、第1ノズル31A,32Aが配置されることに加えて、第1ノズル31,32の間に第2ノズル33,33Aが配置されていてもよい。つまり、4つの第1ノズルのうち2つの第1ノズル31,32の間に2つの第2ノズル33,33Aが配置されていてもよい。
なお、図4に示すノズル群30C,30Dは一例である。図2及び図4に示すように、ノズル群は、少なくとも2つの第1ノズルと、互いに隣り合う第1ノズルの間に配置され、管T1の受口側の端部にエアーを吐出する少なくとも1つの第2ノズルと、から構成される。これにより、エアーを吐出する第1ノズルの間に、管T1の端部にエアーを吐出する第2ノズルを配置することにより、管T1の端部の周囲に気流を発生させることができる。
また、少なくとも2つの第1ノズル及び少なくとも1つの第2ノズルは、管T1の中心軸に直交する平面に含まれる直線に沿って配置されている。第1ノズル及び第2ノズルが直線に沿って配置されることにより、第1ノズル及び第2ノズルから管T1の端部の周囲にエアーが吐出されるため、検知用ガスが管T1の端部から管T1の内部に入り込むことを容易に防ぐことができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図5は、本発明の実施形態3に係る気密試験装置の構成を示す断面図である。
図5に示すように、実施形態3の気密試験装置は、実施形態1の気密試験装置1に比べて、カバー体20Aがカバー体20Cに変更されている点が異なる。カバー体20Cは、Y軸方向に垂直な面21と、X軸方向に垂直であり互いに平行な面22C,23Cと、Z軸方向に垂直な面25Cと、を有する。
カバー体20Cには、面22C,25Cに沿って曲面26が形成されており、曲面26は、面22C,25Cの接続箇所付近で湾曲している。曲面26の湾曲箇所は、管T1の外面に沿った形状になっている。面23Cには開口部OP2が形成されており、ノズル群30Aから吐出されるエアー、及び、検知用ガスは、面23Cに形成された開口部OP2からカバー体20Cの外部に排出される。
曲面26が形成されていることにより、第1ノズル31から吐出されるエアーが曲面26に沿って流れるため、管T1の受口側の端部の周囲に気流を容易に発生させることができる。なお、開口部OP2は、面22Cに形成されていてもよく、曲面26は、面23C,25Cの接続箇所付近で湾曲していてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 気密試験装置
10A、10B 管固定部
20A、20B、20C カバー体
30A、30B、30C、30D ノズル群(気流発生部)
31、32、31A、32A 第1ノズル(第1吐出部)
33、33A 第2ノズル(第2吐出部)
61、62 第3ノズル(第3吐出部)
OP、OP2 開口部
SP1、SP2、SP3 空間
T1 管

Claims (8)

  1. 管を所定の位置で固定するための管固定部と、
    前記管固定部で固定された前記管の端部を囲むカバー体と、
    前記カバー体の内部において前記端部の周囲に気流を発生させるための気流発生部と、を備え、
    前記気流発生部により発生する気流を前記カバー体の外部に導くための開口部が形成されていることを特徴とする気密試験装置。
  2. 前記開口部は、エアーを吐出する前記気流発生部に対して対向するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の気密試験装置。
  3. 前記気流発生部は、
    エアーを吐出する少なくとも2つの第1吐出部と、
    互いに隣り合う前記第1吐出部の間に配置され、前記端部にエアーを吐出する少なくとも1つの第2吐出部と、から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の気密試験装置。
  4. 前記第1吐出部は、前記管の外面の両側にある空間にエアーを吐出するように、エアーの吐出方向及び配置位置の少なくとも一方を調整可能に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の気密試験装置。
  5. 前記第2吐出部からのエアーの吐出圧力は、前記第1吐出部からのエアーの吐出圧力よりも低いことを特徴とする請求項3または4に記載の気密試験装置。
  6. 前記少なくとも2つの第1吐出部及び前記少なくとも1つの第2吐出部は、前記管の中心軸に直交する平面に含まれる直線に沿って配置されていることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の気密試験装置。
  7. エアーを吐出する前記気流発生部とは別に、前記管における前記気流発生部に対向する側とは反対側にある空間にエアーを吐出する第3吐出部をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の気密試験装置。
  8. 管を所定の位置で固定する管固定ステップと、
    前記管固定ステップにて固定した前記管の端部を囲むカバー体の内部において前記端部の周囲に気流を発生させる気流発生ステップと、
    前記気流発生ステップにて発生した気流を開口部から前記カバー体の外部に導くステップと、を含むことを特徴とする気密試験方法。
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