JP7186675B2 - 保全計画作成支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、設備、機器の点検、修繕、修理、保守、保全、メンテナンス等の計画(以下、保全計画)作成を支援する技術に関する。
その中でも特に、設備、機器に対する保全作業の実施に応じた保全計画の変更、訂正、修正(以下、修正)に関する。
また、本発明には、周期的な保全作業の作成支援が含まれる。さらに、周期的とは繰り返すことを意味し、一定期間ごととの意味に限定されない。
設備、機器の保全作業に関し、例えば、ビルに設置されている給排水設備、空調設備などの設備に対して、点検や、故障したときの対応などの業務を担う作業員がいる。作業員は、決められた期間で保全計画を作成し、ビルの管理者への提出も義務づけられている。最近では、作業員の作業効率化のために、システムを導入し、保全計画を作成することが一般的である。
特許文献1には、作業計画を視覚的に表現するために用いられる棒グラフ(以下、ガントチャートと称する)を使用した作業工程修正を支援する発明として、ガントチャート上で作業計画を修正した場合に、親工程が修正されると、これと連動して子工程を変更して表示する技術が開示されている
特開2001-331209号公報
周期的な保全計画の修正を検討する場合には、保全計画担当者(保全計画作成者、保全計画の管理運用者を含む)の知見を利用することが有効である。例えば、発生した故障・不具合への対応のため、設定された周期を修正して(例えば、前倒し)保全作業(修理、メンテナンス、交換を含む)が実施された場合、保全計画の見直しが必要になる。但し、故障・不具合の種別によって、見直しの要不要、見直しの内容が変わってくる。例えば、偶発的な故障・不具合であれば、保全計画を維持することが必要であるし、故障・不具合が定常的なものであれば、保全計画を見直す必要がある。
このような判断を行うには、故障・不具合の内容(時期、種類、程度)、それらが発生した機器・設備の種類についての知見が必要である。この点についても、特許文献1では考慮されていない。
また、特許文献1に記載された技術は、親工程の修正に連動して子工程を修正し表示する技術であり、子工程もしくは親工程などの工程の修正に伴うリスクの変化については表現できない。
上記課題を解決する為の本発明の代表的な態様は、予め定められた周期で、保全対象に対する保全を行うための保全計画の作成を支援する保全計画作成支援装置において、保全開始日付けと周期を受け付ける保全計画入力部と、受け付けた保全開始日と周期を基に実施する保全計画を作成する保全計画作成部と、実際に保全作業を実施した保全作業実施日を受け付ける保全実績入力部と、前記保全対象の稼働時間による故障リスクおよび故障回数による故障リスクの要因により決定される重要度が予め定められたパターンのうち最も大きく、前記周期以前に前記保全作業が実施されたことを条件に、前記保全計画を修正するための保全予定修正データを受け付ける保全予定更新方法入力部と、前記保全予定更新方法入力部に対する修正指定に従って、前記保全作業実施日以降の保全計画を修正するスケジュール再計算部と、受け付けた選択が前記保全計画の修正の場合、修正された保全作業実施予定日もしくは維持された保全作業実施予定日を出力する画面出力部を備える保全計画作成支援装置である。
本発明により、保全計画担当者の知見を活かしたより好適な保全計画の修正を行う事が可能になる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る故障リスク処理装置、画面出力装置を含む保全計画作成支援システムの全体の構成例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る任意の保全計画担当者が、管理フロアにて操作するクライアントPC6Bに表示される保全計画スケジュール画面である。 本発明の一実施形態に係る任意の保全計画担当者が管理フロアにて保全スケジュールの修正を行う際の、故障リスク処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る任意の保全計画担当者が管理フロアにて保全スケジュールの修正を行う際の、画面出力装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る故障リスク処理装置の稼働時間記録エリアテーブル12Cと故障来歴記録エリアテーブル12Dの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画面出力装置の保全コスト記録エリアテーブル12Eと故障リスク記録エリアテーブル12Fの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る保全スケジュール記録エリアテーブル12Gと部品交換周期基準記録エリアテーブル12Kの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る予算データエリアテーブル12Iの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る業務影響度情報エリアテーブル12Lの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る保全計画作成支援サーバのハードウエア構成例を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る故障リスク処理装置10と画面出力装置11の連携による保全計画作成支援システムの実施の形態例(以下、「本例」と称する)を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本例に係る保全計画作成支援システムの全体構成を示した概略図である。本システムは、保全計画担当者が、保全対象設備が設置されている施設(以下、ビル施設1と称する)の設備保全計画を行う際に、故障リスク処理装置10によって故障リスクを判定することが可能である。また、保全計画担当者の保全計画の修正に対して故障リスクや保全コストをガントチャートにリアルタイムに反映することが可能である。
図1に示すように、本例の保全計画作成支援システムは、保全対象設備(この例では、共有部:3A1~3An、電気室:4A1~4An、ポンプ室:5A1~5Anとする)が設置されているビル施設1内の各保全対象設備が通信装置2を介し、広域ネットワーク網を形成するインターネット回線13と接続される。
そして、各保全対象設備がインターネット回線13を介して、保全計画作成支援サーバ7に接続されている。画面出力装置11に集約され処理された結果は、管理フロア6に設置されたクライアント用コンピュータ装置6B(以下、クライアントPC6Bと称する)に反映される。なお、保全対象設備に対してはAビル1階2個、2階6個のようにビル施設1内に複数設備を設定できることとし、システム構成や保全対象設備の構成などによって対象となる設備の数が変化する。また、本例の保全計画作成支援システムは、設備機器より稼働時間や故障来歴、使用電力等の設備データが取得できない場合でも適用できる。
ビル施設1は保全対象設備を有しており、各設備は稼働時間や故障来歴等の設備データを保全計画作成支援サーバ7にインターネット回線13を介して転送するための通信装置2を有している。
保全計画作成支援サーバ7は、インターネット回線13と接続を行う通信装置8と、制御装置9と、故障リスク処理装置10と、画面出力装置11と、データベース12(以下、DB12と称する)と、を有している。
制御装置9は、ビル施設1の各保全対象設備からインターネット回線13と、通信装置8と、を介してDB12へ格納される設備データを故障リスク処理装置10に送信し、故障リスク処理装置10での処理結果をDB12へ格納する。また、制御装置9は、保全計画担当者が管理フロア6にあるクライアントPC6Bにて入力した保全計画(スケジュール)の修正を、通信装置6Aと、インターネット回線13と、通信装置8と、を介して画面出力装置11へ送信する。そして、画面出力装置11にて処理された結果をDB12へ格納する。さらに、制御装置9は、クライアントPC6Bから要求があった場合に、DB12へ格納されたデータを通信装置8と、インターネット回線13と、通信装置6Aと、を介して、クライアントPC6Bへと送信する。なお、本実施形態では、クライアントPC6Bを介して保全計画担当者が各種入力等を行うが、保全計画作成支援サーバ7に入出力装置を設け、保全計画作成支援サーバ7に対して入力等を行う構成としてもよい。
故障リスク処理装置10内の稼働時間判定部10Aは、稼働時間記録エリアテーブル12C(詳細後述)に、ビル施設1に設置されている保全対象設備から設備データ(稼働時間)を取得しているかどうかを判定する。次に、予め定められた既定時間よりも取得した設備データ(稼働時間)(ここでは、240時間)が長いかどうかを判定し、その判定に基づいて稼働時間による故障リスクを故障リスク記録エリアテーブル12F(詳細後述)に格納する。
故障リスク処理装置10内の故障来歴判定部10Bは、故障来歴記録エリアテーブル12D(詳細後述)に、ビル施設1に設置されている保全対象設備の設備データ(故障来歴)を取得し格納しているかどうかを判定する。このとき、故障来歴判定部10Bは、設備データ(故障来歴)を基に各設備の故障回数を計算し、保持する。次に、予め定められている故障回数よりも設備データ(故障来歴)から計算した故障回数が多いかどうかを判定し、その判定に基づいて故障回数による故障リスクを故障リスク記録エリアテーブル12Fに格納する。
画面出力装置11内の保全予定更新方法入力部11Aは、保全計画担当者が保全計画の修正の際に選択した保全予定修正の種類を受信し、保全スケジュール記録エリアテーブル12G(詳細後述)に格納する。
画面出力装置11内の保全予定更新方法判定部11Bは、保全計画担当者が保全計画の修正の際に選択した保全予定修正の種類が、「保全予定を修正しない(修正不要)」、「保全周期を修正する(周期の修正)」「保全周期を維持したまま次回以降の保全予定日を修正する(シフト)」の3つのいずれに当てはまるのかを判定する。なお、保全周期には、保全対象機器のメーカー指定周期、BELCA指定周期、任意周期の少なくともいずれかが含まれる。
画面出力装置11内のスケジュール再計算部11Cは、保全予定更新方法判定部11Bが判定した保全予定修正の種類に基づいて、新たな保全スケジュールを算出する。新たな保全スケジュールに基づいて、画面に出力されている保全予定日を示す予定ピースの位置を更新する。
画面出力装置11内の部品交換基準比較部11Dは、スケジュール再計算部11Cによって計算された新たなスケジュールが、予定する部品の交換基準内か交換基準外かどうかを判定し、交換基準内であれば保全予定年度跨ぎ管理部11Eへデータを転送する。また、交換基準外の場合は、交換基準より短いか長いかの判定を行い、どちらの場合であっても保全予定年度跨ぎ管理部11Eへデータを転送する。
画面出力装置11内の画面出力部11Fは、部品交換基準比較部11Dより転送された新たなスケジュールが、年度内の修正かどうかを判定し、部品交換基準比較部11Dと、画面出力部11Fと、の判定結果を基に予定ピースの色と予算表示欄の色に反映する。
また、保全計画作成装置14は、保全計画作成情報を受け付ける保全計画入力部14A、受け付けられた保全計画作成情報を用いて保全計画を作成する保全計画作成部14Bおよび実際に保全作業を行った保全作業実施日を受け付ける保全実績入力部14Cを有する。これらの詳細については、後述する。
なお、上述した保全計画作成支援サーバ7の各装置・機能は図10に示すハードウエア構成で実現される。バス200を介して、通信装置8、主記憶装置100、制御装置9であるCPU、アダプタ300が互いに接続されている。
図10では、保全計画作成支援サーバ7は、このアダプタ300を介して、DB12を有するストレージシステム400と接続する構成を例示しているが、この構成に限定されない。また、図1に示す故障リスク処理装置10、画面出力装置11および保全計画作成装置14は、主記憶装置100に展開される故障リスク処理プログラム110、画面出力プログラム120および保全計画作成プログラム130で実現される。つまり、これら各プログラムに従った処理をCPUで実行することで各装置の機能を実行する。なお、これら3つのプログラムは1つのプログラムとして実現してもよい。この場合、各装置は1つのプログラムに含まれるモジュールとして実現される。
DB12のIPアドレス格納エリアテーブル12Aは、設備機器情報格納エリアテーブル12Bを有する。また、設備機器情報格納エリアテーブル12Bは、稼働時間記録エリアテーブル12C、故障来歴記録エリアテーブル12D、保全コスト記録エリアテーブル12E、故障リスク記録エリアテーブル12F、保全スケジュール記録エリアテーブル12Gを有する。稼働時間記録エリアテーブル12CはMA1~MA7で構成される。
そして、設備データ(稼働時間)を取得している場合には、IPアドレス(MA2)と、ビル名(MA3)と、設備名(MA4)と、記録開始日(MA5)と、稼働時間(MA6)と、最終記録更新日(MA7)と、が予め格納される。故障来歴記録エリアテーブル12DはMB1~MB7で構成される。また、設備データ(故障来歴)を取得している場合には、IPアドレス(MB2)と、ビル名(MB3)と、設備名(MB4)と、故障日時(MB5)と、再稼働日時(MB6)と、設備状態(MB7)と、が予め格納される。保全コスト記録エリアテーブル12EはMC1~MC7で構成さる。
また、保全対象設備の保全コストに係る情報として、IPアドレス(MC2)と、ビル名(MC3)と、設備名(MC4)と、部品名(MC5)と、保全優先度(MC6)と、保全コスト(MC7)と、が予め格納される。故障リスク記録エリアテーブル12FはMD1~MD7で構成され、IPアドレス(MD2)と、ビル名(MD3)と、設備名(MD4)と、は予め格納されている。
またさらに、故障リスク処理装置10によって、稼働時間による故障リスク(MD5)と、故障回数による故障リスク(MD6)と、重要度(MD7)と、が新たに格納される。保全スケジュール記録エリアテーブル12GはME1~ME9で構成される。その内容のうち、IPアドレス(ME2)と、ビル名(ME3)と、設備名(ME4)と、初回設置日(ME5)と、保全周期(ME6)とは予め格納されている。また、周期前に突発的な保全(故障による修理など)が実施された場合に、クライアントPC6Bからの入力や通信装置2を介して、保全実施日(ME8)が送信され、格納される。画面出力装置11の保全予定更新方法判定部11Bによって、保全予定の修正の種類(ME9)が新たに格納され、スケジュール再計算部11Cによって、修正後の保全予定日(ME10)新たに格納される。
なお、稼働時間記録エリアテーブル12Cおよび故障来歴記録エリアテーブル12Dの内容は、図5に図示したとおりである。また、保全コスト記録エリアテーブル12Eや故障リスク記録エリアテーブル12Fの内容は、図6に図示したとおりである。保全スケジュール記録エリアテーブル12Gの内容は、図7に図示したとおりである。
DB12の共有情報エリアテーブル12Jは、部品交換周期基準エリアテーブル12Kを有する。部品交換周期基準エリアテーブル12KはMF1~MF7で構成され、設備名(MF2)と、部品名(MF3)と、部品番号(MF4)と、想定使用年月(MF5)と、推奨交換周期(MF6)と、は予め格納されている。部品交換周期基準エリアテーブル12Kの内容は、図7に図示したとおりである。
DB12の顧客情報エリアテーブル12Hは、予算データエリアテーブル12Iを有する。予算データエリアテーブル12IはMG1~MG9で構成され、顧客名(MG2)と、顧客番号(MG3)と、ビル名(MG4)と、ビル番号(MG5)と、各年度の予算値と実算値(MG6~MGn)と、が格納されている。
なお、図1では、DB12を保全計画作成支援サーバ7の一構成として記載したが、保全計画作成支援サーバ7とインターネット回線13等のネットワークを介して接続する構成としてもよい。
図2に、クライアントPC6Bの保全計画スケジュール画面イメージについての概念図を示す。
図2に示すように、保全計画スケジュール画面には、以下のものが表示される。それらは、設備名(PA1)、保全内容(PA2)、ガントチャート(PA3、PA9、PA10、PA11)、次年度への計画修正の有無(PA4)、設備情報(PA5)、年度実算(PA6)、年度予算(PA7)、次年度予算(PA8、PA12)である。ここで、図2のガントチャート(PA3)では、以下の場合の予定ピース色(パターン等の表示形態を含む)の変化の例を示す。その場合とは、保全計画の修正が部品交換周期基準より長い場合(PA9)、保全計画の修正が部品交換周期基準より短い場合(PA10)、保全計画の修正が部品交換周期基準内の場合(PA11)である。また、図2の次年度予算(PA8、PA12)では、保全計画の修正が年度を跨がない場合(PA8)と、保全計画の修正が年度を跨いだ修正となる場合(PA12)と、の予算表示欄色の変化の例を示している。
図2のガントチャート(PA3)に示すように、保全計画作成支援システムは年度単位での設備保全計画を前提としている。保全計画作成支援システムにおいて、年度単位で設備保全計画や予算値等を管理するため、各保全計画管理者が基準となる月を指定する事で、基準月を年度の始まりとして使用するものとする。
図3に、保全計画作成支援サーバ7内にある故障リスク処理装置10についてのフロー図を示す。
まず、故障リスク処理装置10の稼働時間判定部10Aでは、管理単位毎であるビル施設ごとに予め設定した周期(ここでは、1日1回とする)になると処理が開始する(ステップSA1)。次に、稼働時間判定部10Aでは、ビル施設1に設置されている保全対象設備から設備データ(稼働時間)を取得しているかを判断する(ステップSA2)。稼働時間が稼働時間記録エリアテーブル12Cに格納されていれば取得済として、ステップSA3に進む。稼働時間が稼働時間記録エリアテーブル12Cに格納されていなければ、本処理を終了する。
次に、稼働時間判定部10Aでは、取得済の稼働時間(ここでは、240時間とする)が予め定められた規定時間よりも長いかどうかを判定する(ステップSA3)。稼働時間が規定値よりも長い場合は、稼働時間による故障リスクを大として故障リスク記録エリアテーブル12FのMD5へ格納する(ステップSA4)。しかし、稼働時間が規定値よりも短い場合は、稼働時間による故障リスクを小として故障リスク記録エリアテーブル12FのMD5へ格納する(ステップSA5)。
もし保全対象設備から設備データ(稼働時間)を取得していない場合には、稼働時間判定部10Aが稼働時間による故障リスクを不明として故障リスク記録エリアテーブル12FのMD5へ格納する(ステップSA6)。
また、ビル施設1に設置されている保全対象設備の設備データ(故障来歴)を取得しているかを判断する(ステップSA7)。故障来歴が故障来歴記録エリアテーブル12Dに格納されていれば、取得済としてステップSA8に進む。そして、故障来歴判定部10Bが故障来歴記録エリアテーブル12Dに格納された故障来歴から故障回数を計算する。また、故障来歴判定部10Bは、計算した故障回数が予め定められた規定回数よりも多いかどうかを判定する(ステップSA8)。故障回数が規定回数よりも多い場合は、故障回数による故障リスクを大として故障リスク記録エリアテーブル12FのMD6へ格納する(ステップSA9)。
しかし、故障回数が規定回数よりも少ない場合は、故障回数による故障リスクを小として故障リスク記録エリアテーブル12FのMD6へ格納する(ステップSA10)。もし、設備データ(故障来歴)を取得していない場合には、故障来歴判定部10Bが、故障回数による故障リスクを不明として故障リスク記録エリアテーブル12FのMD6へ格納する(ステップSA11)。
最後に、稼働時間による故障リスクと、故障回数による故障リスクと、の2つの要因を基に重要度を「大」「中」「小」の3パターンで判定し、故障リスク記録エリアテーブル12FのMD7へ格納する(ステップSA12)。なお、ここでは、重要度を3パターンに分類しているが、これに限定されない。また、数値として重要度を表現してもよい。さらに、重要度は、稼動時間による故障リスクと故障回数による故障リスクのいずれか一方や他の要因、それらの組合せで算出してもよい。重要度については、要因を数値化し、複数要因を用いる場合、これらをパラメータとした計算式で重要度を算出する。なお、重要度をパターンとして算出する場合、基準値を設けておき、計算式で算出された数値と比較してパターン、つまり、重要度を決定する。
次に、図4に示す保全計画作成支援サーバ7内にある故障リスク処理装置10のフローの内容を説明する。本フローは、スケジュールの再計算であるため、本説明に先立ってスケジュールの計算について、説明する。本計算は、図1に示す保全計画作成装置14で実行される。まず、クライアントPC6Bに入力され、インターネット回線13を介して送信される保全計画を作成するための保全計画作成情報を、保全計画入力部14Aが受け付ける。この保全計画作成情報には、保全対象である各設備に対する保全開始日および保全の周期が含まれる。保全開始日としては、例えば図7の保全スケジュール記録エリアテーブル12G中の初回設置日ME5が、保全の周期としては、例えば図7の保全スケジュール記録エリアテーブル12G中の保全周期ME6が該当し、保全スケジュール記録エリアテーブル12Gに格納される。
次に、保全計画作成部14Bが、受信した保全計画作成情報を用いて、保全計画を作成する。この保全計画には、例えば、図7の保全スケジュール記録エリアテーブル12G中の修正対象保全予定日ME7が該当し、保全スケジュール記録エリアテーブル12Gに格納される。
そして、上記保全計画に従った保全が実施された場合、クライアントPC6Bに入力されるか、通信装置2に発信され、インターネット回線13を介して送信される保全が実施された保全作業実施日を、保全実績入力部14Cで受け付ける。この保全作業実施日は、図7に示す保全実施日ME8が該当し、保全スケジュール記録エリアテーブル12Gに格納される。
次に、スケジュールの再計算のフローを、図4を用いて説明する。なお、本フローは、重要度に基づき、予め定めた周期以前に突発的な修理などの保全作業を実施した場合に開始する。例えば、重要度が大の場合、アラートをクライアントPC6Bに表示し、ステップSB1を開始する。なお、本実施形態では、「予め定めた周期以前に」実施した場合を例にしたが、周期以後との予定の修正や他の要因をトリガーとして開始してもよい。ここでは「保全」を用いて説明するが、点検、修理、修繕、保守、メンテナンスなどであっても適用可能である。
まず、管理フロア6に設けられたクライアントPC6Bにて、保全計画担当者が保全予定修正の入力を受け付ける。そして、管理フロア6内の通信装置6Aと、インターネット回線13と、通信装置8と、を介して、保全計画作成支援サーバ7内の画面出力装置11内の保全予定更新方法入力部11Aが、入力された保全予定修正データを受信する(ステップSB1)。ここでは、保全予定修正データとして、「保全予定を修正しない(修正不要)」、「保全周期を修正する(周期の修正)」「保全周期を維持したまま次回以降の保全予定日を修正する」との選択ボタン(画面)をクライアントPC6Bに表示する。そして、これらに対する選択を受け付ける。
ここで、「保全予定を修正しない」とは、周期および次回以降の保全予定日の修正不要であることを示す。「保全周期を修正する」とは周期の期間を修正することを意味し、次回以降の保全予定日は修正後の周期に従って定まる。「保全周期を維持したまま次回以降の保全予定日を修正する」とは、実施された「周期以前の修理」の実施日を新たな基準日として周期は維持したまま次回以降の保全予定日を決定する。つまり、保全周期の期間を、新たな基準日でシフトする。
次に、画面出力装置11内の保全予定更新方法判定部11Bが保全予定修正データの種類(保全予定修正の種類)を判定し、保全スケジュール記録エリアのME8へ格納する(ステップSB2)。これは、保全計画担当者がクライアントPC6Bに対して入力された保全予定修正データに応じて、以下のとおりの格納を行う。「保全予定を修正しない」であれば「A」を、「保全周期を修正する」であれば「B」を、「保全周期を維持したまま次回以降の保全予定日を修正する」であれば「C」を格納する。例えば、図7に示すように「ビルA」の「空調設備A」に対し、保全計画担当者が「保全予定を修正しない」を選択した場合には、保全スケジュール記録エリアテーブル12GのME8へ「A」を格納する。
次に、格納した保全予定修正データの種類の保全対象の保全コスト、予算データ、保全スケジュールを、DB12から取得する。例えば、「ビルA」の「空調設備A」について、画面出力装置11は、DB12より保全コストと、予算データと、保全スケジュールとを取得する(ステップSB3)。具体的には、保全コストとして、図6に示す保全コスト記録エリアテーブル12Eより空調設備Aの部品モーター、フィルター等の保全コストを足し合わせた値を算出する。
また、予算データとして、図8に示す予算データエリアテーブル12IからビルAの19年度の予算を取得する。さらに、保全スケジュールとして、図7に示す保全スケジュール記録エリアテーブル12GからビルAの初回設置日、保全周期、修正対象種予定日、保全実施日、保全予定修正の種類を取得する。ここで、初回設置日とは、周期に先立って保全を行った保全実施日の直近に保全を行った日付である。また、図8に示す予算データは、ビルごとのデータであるため、設備に対応する予算データを予算データエリアテーブル12Iに設けて、それを利用してもよい。
なお、本例では保全対象の保全コスト、予算データ、保全スケジュールを取得、算出しているが、これらの一部を取得、算出する構成としてもよい。また、保全スケジュールについても、初回設置日、保全周期、保全実施日および保全予定修正の種類を取得する構成としてもよい。この場合、保全コストはスケジュール再計算部11Cが有する保全コスト計算部で実施し、予算データはスケジュール再計算部11Cが有する予算データ計算部で実施される。また、保全コスト計算部は保全コストに対する見積もりを実施し、保全コスト見積額を計算し、この保全コスト見積額について、予め定めた周期(例えば、予算管理期間毎)に再計算してもよい。
また、このように計算、再計算された保全コスト見積額および保全作業実施予定日である修正対象保全予定日ME7を、画面出力部11Fに出力する構成がより好適である。さらに、故障リスク記録エリアテーブル12Fには、保全を実施しなかった場合のリスクを格納しておき、このリスクを保全作業実施予定日である修正対象保全予定日ME7と対応付けて、画面出力部11Fに出力する構成がより好適である。
次に、スケジュール再計算部11Cは、保全予定の種類を基に新たな保全スケジュールを算出する(ステップSB4)。保全スケジュールとしては、保全周期、保全実施日および保全予定修正の種類から修正後保全予定日を算出し、また、保全予定修正の種類に応じて保全周期を修正する。この具体的な内容を、図7の保全スケジュール記録エリアテーブル12Gを参照して説明する。ここでは、保全実施日ME8である2019年7月15日に、各設備が周期に先立って保全した場合に、以下の手順を行う。
(1)保全予定修正の種類が「A」=「保全予定を修正しない」の場合、保全実施日に実際に保全を行った日付を記載する。そして、修正後保全予定日を修正後保全予定日に記載して処理を終了する。本例における空調設備Aの場合、修正後保全予定日に2019年10月15日を記載する。
(2)保全予定修正の種類が、「B」=「保全周期を修正する」である場合、保全実施日と初回設置日(直近の保全実施部)の差分を算出する。これを保全周期として、記録する。
本例の「給排水設備A」の場合、2019年7月15日から2019年4月15日を差し引3ヶ月が求められる。保全周期の12ヶ月を算出された3ヶ月に置き換える。
そして、置き換えられた保全周期を、保全実施日に足して修正後保全予定日を算出する。図7の例では、保全実施日2019年7月15日に修正された保全周期の3ヶ月を足して、修後修正予定日として2019年10月15日を算出する。
なお、算出された保全周期(算出周期)と現在の保全周期(現在周期)を比較して、算出周期を適用するかを判断する構成としてもよい。この内容については、後述する。
(3)保全予定修正の種類が、「C」=「保全周期を維持したまま次回以降の保全予定日を修正する」である場合、保全実施日に保全周期を足して、修正後保全予定日を算出する。図7の電気設備Aの例では、保全実施日に2019年5月15日に保全周期の3ヶ月を足して、2019年8月15日を算出する。
なお、(2)(3)の保全予定修正の種類は、「保全実施日の修正」と纏めて1種類としてもよい。
また、スケジュール再計算部11Cは、受信した保全作業実施日である保全実施日ME8を基準に、保全周期ME6で以降の保全予定日を修正するか維持するかを選択し、選択結果を用いて、修正対象保全予定日ME7を算出してもよい。修正すると選択した場合は、周期を短縮することが好適であるが、長期化することも可能である。また、選択は、予め設定されたルールに従い実行される。これは、保全対象の種類、保全の種類、後述する御業務影響度などに応じて定められる。なお、この場合、保全予定修正ME9の入力を省略してもよい。
(2)で記載した算出周期を採用するかを判断する処理について、説明する。これは、保全対象の業務への影響度(以下、業務影響度)および算出周期と現在周期の比較結果を用いて、保全周期を特定する。このために、図9に示す業務影響度情報エリアテーブル12Lを用いる。また、前提として、保全対象の業務影響度は、稼働時間記録エリアテーブル12Cに格納されているものとする(但し、図示せず)。以下、上記判断処理の手順を説明する。
まず、算出周期と現在周期を比較し、いずれが長いか判断する。例えば、上述の例では、算出周期=3ヶ月、現在周期=12ヶ月のため、算出周期が「長い」と判断する。この場合、スケジュール再計算部11Cが警告メッセージを画面出力部11Fに通知し、画面出力部11Fがこれを表示する。
次に、「給排水設備A」等保全対象の業務影響度を、稼働時間記録エリアテーブル12Cから「重」「中」「軽」のいずれかであるかを特定する。なお、「重」「中」「軽」は業務影響度の一例であり、他の形式や三段階の分類に限定されない。
上記の結果と、業務影響度情報エリアテーブル12Lの業務影響度MH1と算出周期と現在周期の比較MH2を突き合わせて、いずれの保全周期を適用するかを判断する。
ここで、算出周期が現在周期より長く、業務影響度が「軽」の「保全実績を利用し、シフト」とは上述の(3)の算出結果を用いるものである。
なお、この業務影響度情報エリアテーブル12Lの内容は一例であり、算出周期と現在周期の比較結果と、業務影響度を用いて保全周期を特定できればよい。
さらに、「重要度」を用いて、保全周期を特定(調整)してもよい。(2)の手順では、保全実施日と初回設置日(直近の保全実施部)の差分をそのまま利用したが、この差分に対して、重要度に応じた計算を行い、保全周期を算出する。具体的には、重要度が「大」の場合、差分×0.8、「中」の場合、差分をそのまま利用(差分×1.0)、「小」の場合、差分×1.2を計算する。保全スケジュール記録エリアテーブル12Gの設備名ME4が「給排水設備A」の場合、図6の故障リスク記録エリアテーブル12Fでは重要度が「小」であるため、3ヶ月×1.2=3.6ヶ月(3ヶ月と18日)を保全周期とする。なお、乗ずる数値は一例であり、重要度に応じて、変化させればよい。この場合、重要度が大きいほど値を小さくすることが好適である。また、重要度が高いほど保全周期が短くなるように算出すればよいため、その算出方法は問わない。
以上の処理が終了した場合、修正後保全予定日の日付を、修正対象保全予定日に記載し、これを削除する更新作業を、次回の修正処理までに行ってもよい。この場合、さらに、保全実施日の日付を初回設置日(直近の保全実施日)に記載し、削除するか、別途図示しない直近の保全実施日に記載してもよい。
画面出力部11Fは、新たなスケジュールに基づいて予定ピースの位置を更新する(ステップSB5)。この時、新たな保全スケジュールに基づき、修正後の次回保全予定日を保全スケジュール記録エリアテーブル12GのME10へ格納する。部品交換基準比較部11Dは、新たなスケジュールが部品交換周期基準内かどうかを判定する(ステップSB6)。ステップSB6の結果、部品交換周期基準内の場合、保全予定年度跨ぎ管理部11Eが新たなスケジュールが年度内であるかを判定する(ステップSB7)。
また、画面出力部11Fは年度内の修正である場合は予定ピース色と予算表示欄色を変化させず表示を維持する(ステップSB8、PA11、PA8)。ステップSB7の結果、年度を跨いだ修正となる場合には、画面出力部11Fが予定ピース色は変化させないが予算表示欄色は赤に表示修正を行う(ステップSB9、PA11、PA12)。ステップSB6の結果、部品交換周期基準外である場合は、部品交換周期基準よりも短いかどうかを判定する(ステップSB10)。なお、本例では予算表示欄色を変化させる制御で説明したが、パターンのような背景の修正を行ってもよい。
ステップSB10の結果、部品交換周期基準よりも短い場合は、保全予定年度跨ぎ管理部11Eが新たなスケジュールが年度内であるかを判定する(ステップSB11)。そして、年度内の修正である場合は、予定ピース色は緑に表示修正を行うが、予算表示欄色は変化させない(ステップSB12、PA10、PA8)。ステップSB11の結果、年度を跨いだ修正となる場合は、予定ピース色は緑に表示修正を行い、予算表示欄色は赤へ表示修正を行う(ステップSB13、PA10、PA12)。ステップSB10の結果、部品交換周期基準よりも長い場合は、保全予定年度跨ぎ管理部11Eが新たなスケジュールが年度内であるかを判定する(ステップSB14)。ステップSB14の結果、年度内の修正である場合は、予定ピース色は赤に表示修正を行うが、予算表示欄色は変化させない(ステップSB15、PA9、PA8)。ステップSB14の結果、年度を跨いだ修正となる場合は、予定ピース色と予算表示欄色共に赤へ表示修正を行う(ステップSB16、PA9、PA8)。
例えば、上記のとおりビルA(ME3)の空調設備A(ME4)は2019年4月15日(ME5)に設置されたとする。この場合、初回計画時の保全周期は6か月(ME6)で修正対象保全予定日は2019年10月15日(ME7)である。また、上記のとおり、2019年10月15日の保全予定が2020年4月15日(ME10)へ修正されている。
また、保全予定修正の種類を「保全予定を修正しない」が選択されているので、保全スケジュール記録エリアのME8には「A」と格納される。フィルターを基に考えると、部品交換基準比較部11Dでは、この新たな保全スケジュール2020年4月15日(ME10)が、部品交換周期基準エリアテーブル12Kに格納されている推奨交換周期である11ヶ月~13ヶ月(MF6)と比較する。
そして、この例では部品交換周期基準よりも短いと判定する。次に、保全予定年度跨ぎ管理部11Eで、修正前の保全予定日である2019年10月15日(ME7)と、新たなスケジュールである2020年4月15日(ME9)とを比較し、2019年度から2020年度へ年度を跨いだ修正であると判定する。この例では、最後に画面出力部11Fにおいて、部品交換基準比較部11Dで交換基準より短いと判定されたため、予定ピース色を、安全を示す緑色に表示を更新する(PA10)。そして、保全予定年度跨ぎ管理部11Eで年度を跨いだ修正であると判定されたため、予算表示欄の色を必要となる予算額が変化したことを示す赤色に表示を更新する(PA8)。
上記の例では、保全対象設備が通信装置2とインターネット回線13を経由して保全計画作成支援サーバ7と接続され、故障リスク処理装置10が保全対象設備から設備データを取得できる場合について示した。しかし保全対象設備から設備データを取得できない場合については、データベース12の故障リスク記録エリアテーブル12Fの稼働時間による故障リスク(MD5)および故障回数による故障リスク(MD6)に「不明」と格納する事とする。これにより、保全対象設備から設備データを取得できない場合についても本例を適用する事が可能となる。
以上述べたように、本例の保全計画作成支援システムでは、保全計画の変更に伴うリスク変動をスケジュールと同一の画面で表示する事で、保全計画担当者に保全計画変更に伴うリスク変動に関する注意喚起を促すことを可能となり、最適な保全計画の修正を行うことができる。
1…保全対象設備の設置してあるビル(ビル施設1)、3A1~3An…保全対象空調設備、4A1~4An…保全対象電気設備、5A1~5An…保全対象給排水設備、6…管理フロア、6B…クライアント用コンピュータ装置、7…保全計画作成支援サーバ、9…制御装置、10…故障リスク処理装置、10A…稼働時間判定部、10B…故障来歴判定部、11…画面出力装置、11A…保全予定更新方法入力部、11B…保全予定更新方法判定部、11C…スケジュール再計算部、11D…部品交換基準比較部、11E…保全予定年度跨ぎ管理部、11F…画面出力部、12…データベース

Claims (8)

  1. 予め定められた周期で、保全対象に対する保全を行うための保全計画の作成を支援する保全計画作成支援装置において、
    保全開始日付けと周期を受け付ける保全計画入力部と、
    受け付けた保全開始日と周期を基に実施する保全計画を作成する保全計画作成部と、
    実際に保全作業を実施した保全作業実施日を受け付ける保全実績入力部と、
    前記保全対象の稼働時間による故障リスクおよび故障回数による故障リスクの要因により決定される重要度が予め定められたパターンのうち最も大きく、前記周期以前に前記保全作業が実施されたことを条件に、前記保全計画を修正するための保全予定修正データを受け付ける保全予定更新方法入力部と、
    前記保全予定更新方法入力部で受け付けられた前記保全予定修正データに対する選択に従って、前記保全計画を修正するスケジュール再計算部と、
    前記受け付けた選択が前記保全計画の修正の場合、修正された保全作業実施予定日を出力する画面出力部を備える保全計画作成支援装置。
  2. 請求項1に記載の保全計画作成支援装置において、
    前記周期は、保全対象機器のメーカー指定周期、BELCA指定周期、任意周期のいずれかである保全計画作成支援装置。
  3. 請求項1に記載の保全計画作成支援装置において、
    前記保全作業実施予定日を修正したとき保全作業で発生する保全コスト見積額を予め定められた期間毎に再計算する保全コスト計算部を備える保全計画作成支援装置。
  4. 請求項3に記載の保全計画作成支援装置において、
    前記画面出力部は、前記保全コスト計算部から前記保全作業に対応した保全コスト見積額を受け取り、前記保全作業実施予定日に実施される作業により発生する保全コスト見積額と保全作業実施予定日を対応付けて出力する保全計画作成支援装置。
  5. 請求項4に記載の保全計画作成支援装置において、
    前記画面出力部は、前記保全作業と当該保全作業を実施しなかった場合のリスクが対応付けて格納されている故障リスク記録エリアテーブルを参照し、保全作業実施予定日に実施する保全作業に対応付けて当該保全作業を実施しなかった場合のリスクを出力する保全計画作成支援装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の保全計画作成支援装置において、
    前記保全予定更新方法入力部は、前記保全予定修正データとして、前記保全計画について修正不要、前記周期の修正および受け付けた保全作業実施日を基準に前記周期で以降の保全作業実施予定日の修正指定を受け付ける保全計画作成支援装置。
  7. 請求項6に記載の保全計画作成支援装置において、
    前記スケジュール再計算部は、前記周期の修正が指定された場合、最新の保全作業実施日と当該最新の保全作業実施日の直前の保全作業実施日の期間を新たな周期として求め、予め格納されている前記保全対象の業務への影響度を示す業務影響度に基づいて、新たな周期を適用するかどうかを決める保全計画作成支援装置。
  8. 請求項7に記載の保全計画作成支援装置において、
    前記スケジュール再計算部は、新たな周期が現在の周期より長い場合は、警告メッセージを出力する保全計画作成支援装置。
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