JP7186143B2 - 暖房機 - Google Patents

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Description

本発明は、暖房機に関する。
従来、シーズヒータなどのヒータを有し、ヒータの熱を直接または間接的に放熱する自然対流式の暖房機が知られている。ヒータは、例えば放熱部として機能する筐体などの内部に収容されている。
特開平9-60900号公報
ヒータは、通電状態においては高温化すると同時に、明るくなることから、ユーザは視覚的に通電状態を認識することができる。しかし、上述した暖房機は、ヒータが筐体内に収容されているため、ユーザはヒータを視認することができない。このため、ヒータに断線などの異常が発生し、通電されていない状態であっても、ユーザはそれを視覚的に認識することができない。
その結果、ユーザは、暖房感の低下を認識する一方、その原因を認識できず、暖房機の商品性を低下させてしまう虞がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、ヒータの異常を好適に検知できる暖房機を提供することを目的とする。
本発明に係る暖房機は、上述した課題を解決するために、出力が可変なヒータと、前記ヒータを遮蔽して収容する筐体と、前記ヒータの出力を制御する出力制御部と、前記ヒータに電源を供給する電源プラグと、前記電源プラグに収容され、前記電源プラグの温度を検知する温度センサと、前記ヒータの出力変更前および前記ヒータの出力変更から所定時間経過後における、前記温度センサにより検知された各温度の差が所定値以下である場合、前記ヒータに異常があることを検知する、異常判定を行う異常検知部と、を備える。
本発明に係る暖房機においては、ヒータの異常を好適に検知できる。
本発明に係る暖房機の一実施形態を示す暖房機の右前方から見た斜視図。 暖房機の前板および左右パネルを取り外し、右前方から見た斜視図。 図1のIII-III線に沿う断面図。 暖房機の機能ブロック図。 主制御基板により実行される検査運転モードによる異常検知処理を説明するフローチャート。 主制御基板により実行される手動運転モードによる異常検知処理を説明するフローチャート。
本発明に係る暖房機の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る暖房機の一実施形態を示す暖房機1の右前方から見た斜視図である。
図2は、暖房機1の前板31および左右パネル35を取り外し、右前方から見た斜視図である。
図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。
図4は、暖房機1の機能ブロック図である。
以下の説明において、「前(前面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「右」、および「左」は、図1から図3における定義に従う。また、上下方向は、暖房機1の設置時における鉛直方向に対応する。前後方向および左右方向は、暖房機1の設置時における水平方向に対応する。
暖房機1は、放熱部10と、ヒータ20と、筐体30と、主制御基板70と、電源基板80と、を主に有する。
放熱部10は、暖房機1の設置時における上下方向に沿って配列された上段放熱部10a、中段放熱部10b、および下段放熱部10cを有する複数の放熱部10(複数のヒータ20)である。上段放熱部10a、中段放熱部10b、および下段放熱部10c(以下これらを区別しない場合、単に「放熱部10」という。)は、それぞれ上段ヒータ20a、中段ヒータ20b、および下段ヒータ20c(以下これらを区別しない場合、単に「ヒータ20」という。)を内部に収容し、ヒータ20の熱を外表面から放熱する。
放熱部10は、例えばアルミニウム合金のダイカスト成形品である。放熱部10は、ヒータ収容部11と、複数のフィン12と、を有する。ヒータ収容部11は、前後方向に沿う面方向を有する2枚の板状部材13の間に形成され、ヒータ20を収容する。フィン12は、板状部材13から略垂直に左右方向に突出し、上下方向に延びる(上下方向に沿う面方向を有する)。フィン12は、前後方向に沿って、例えば略等間隔で配列される。放熱部10は、左右側面においてボルト14により固定具15と連結される。放熱部10は、この固定具15を介して一対の遮熱板50に固定(架設)される。
ヒータ20は、両端に端子21を有する、例えばシーズヒータである。ヒータ20は、主に前後方向に延びたU字形状を有する。ヒータ20は、端子21を放熱部10から露出してヒータ収容部11に収容されている。ヒータ20は、放熱部10の内部に鋳込まれることにより、放熱部10と一体成形される。
筐体30は、暖房機1の外郭をなす。筐体30は、放熱部10(ヒータ20)がユーザより視認されない状態となるように、放熱部10を遮蔽して収容する。筐体30は、前板31と、後板32と、下板33と、上カバー34と、左右パネル35と、遮熱板50と、仕切板60と、を有する。前板31、後板32、下板33、上カバー34、および左右パネル35は、例えば冷間圧延鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板などの薄鋼板からなる。遮熱板50および仕切板60は、例えば薄鋼板からなる。
前板31は、暖房機1の前面に沿って配置される。前板31は、表示部37と、操作部38と、前側取っ手39と、を有する。表示部37は、暖房機1の運転状態や操作内容を表示する、例えば液晶表示パネルである。操作部38は、暖房機1の電源のオン、オフや、運転内容の指示を受け付ける。前側取っ手39は、表示部37の上方に配置され、ユーザによる暖房機1の移動に用いられる。後板32は、暖房機1の後面に沿って配置される。後板32は、前側取っ手39と前後方向において対になる位置に、後側取っ手(図示せず)を有する。
下板33は、筐体30の下方に配置される。下板33は、前板31、後板32、および遮熱板50のベースとなる。下板33は、前後方向においてヒータ室30aおよび基板室30bに亘って配置される。ヒータ室30a側に位置する下板33は、ヒータ室30aへ空気を取り入れるヒータ室側吸込口40aを有する。基板室30b側に位置する下板33は、基板室30bへ空気を取り入れる基板室側吸込口40bを有する。下板33は、暖房機1を移動するために用いられる一対のキャスター付脚41を有する。キャスター付脚41は、筐体30の鉛直方向下方に固定される。キャスター付脚41の詳細については、後述する。
上カバー34は、暖房機1の上面に沿って配置される。上カバー34は、グリル42と、金網43と、パネル取付具45と、を有する。グリル42は、ヒータ室側吸込口40aまたは基板室側吸込口40bから取り入れられ、暖房機1内を下から上に向かって流れる空気を吹き出すヒータ室側吹出口46aを有する。金網43は、ヒータ室側吹出口46aを塞ぐように、グリル42の下方に配置される。パネル取付具45は、金網43の下方に配置され、一対の遮熱板50間に前後に架設された枠部材である。パネル取付具45は、左右パネル35を固定するための構造である爪部45aを左右の枠面に有する。
左右パネル35は、暖房機1の左右側面に沿ってそれぞれ配置される。左右パネル35は、放熱部10からの高温の熱に対するユーザの安全性を確保するため、放熱部10を覆って遮蔽する。これにより、暖房機1の内部はユーザにより視認されない。
左右パネル35は、上端に内面方向の折返し(図示せず)を有する。左右パネル35の上端は、この折り返しをパネル取付具45の爪部45aに引っ掛けることにより固定されている。左右パネル35の下端は、下板33にネジ止めされることにより固定されている。また、左右パネル35の前後端は、前板31および後板32にそれぞれ係止されている。左右パネル35の中央部36aは、外縁部36bに対して放熱部10から離れるように膨出した形状を有している。これにより左右パネル35は、遮熱板50とは非接触に固定されているとともに、放熱部10との間に一定の隙間が設けられている。このため、左右パネル35は、過剰な温度上昇が抑制されている。
遮熱板50は、放熱部10からの熱を、前板31および後板32と放熱部10との間で遮熱する。遮熱板50は、下板33に下部が固定され、遮熱板50の上方に位置するパネル取付具45に上部が固定される。これにより、遮熱板50、パネル取付具45および下板33は、暖房機1(ヒータ室30a)の内部骨格を構成している。
前方に配置され、前板31と対向する前遮熱板51は、筐体30内部を仕切り、放熱部10と電子部品とを隔離する。すなわち、前遮熱板51は、筐体30がヒータ20を収容するヒータ室30aと、電源基板80、サーモスタット85、リード線87および主制御基板70を収容する基板室30bと、を有するように、筐体30内部を区画する。基板室30bは、ヒータ室30aと前後方向(鉛直方向に直交する水平方向)において区画されている。前遮熱板51は、鉛直方向上方に、基板室側吹出口46b(吹出口)を有する。基板室側吹出口46bは、基板室30bを自然対流で上昇する空気をヒータ室30a側に放出する。
仕切板60は、基板室30b内に配置され、基板室30bを電源基板80およびリード線87を含む第一空間90と、主制御基板70を含む第二空間91と、に仕切る。第二空間91は、仕切板60が位置する上下方向の範囲において、仕切板60より前方に位置する空間である。第一空間90は、基板室30bにおける第二空間91以外の空間である。なお、図2および図3から明らかなとおり、第一空間90と第二空間91とは、仕切板60により全ての境界が明確に隔離されているわけではない。
仕切板60は、基面61と、傾斜面62と、固定片63と、を有する。基面61は、上下方向に沿う面方向を有する平板である。基面61は、図3に示すように、主制御基板70よりも後方であって、電源基板80およびリード線87よりも前方に配置される。基面61の上端61a(仕切板60の上端)は、電源基板80からの放熱、およびリード線87からのノイズを考慮して、主制御基板70の上方に位置する。基面61の左右の辺61bと遮熱板50との間には、遮熱性およびノイズに対する遮蔽性から、隙間が設けられないのが好ましい。
傾斜面62は、基面61の下端(基面下端61c)と連続的に形成された平板であり、基面下端61c位置から下方に向けて前板31に近づくように傾斜する。傾斜面62の下端(傾斜面下端62c)は、前板31に対して隙間92を有する。傾斜面下端62cは、主制御基板70よりも下方に位置する。固定片63は、基面61の左右の辺61bに断続的に設けられ、仕切板60を前遮熱板51の左右側面51aに固定する。
仕切板60は、傾斜面下端62c(仕切板60の下端)において、基板室側吸込口40bから吸い込まれ基板室側吹出口46bに向う空気の流路を、第一流路と、第二流路と、に分岐する。第一流路は、第一空間90を経由する、すなわち仕切板60の後方を経由する流路である。第二流路は、第二空間91を経由する、すなわち仕切板60の前方を経由する流路である。
主制御基板70は、暖房機1を統括的に制御するマイクロコンピュータを有する回路基板である。主制御基板70は、操作部38を介してユーザの指示を受け付け、この指示に基づいて電源基板80からヒータ20への電源の供給を制御する。
また、主制御基板70は、必要な情報を表示するため表示部37を制御する。主制御基板70は、表示部37および操作部38とともに、前板31の表示部37および操作部38の背面側に固定されている。
主制御基板70は、室温サーミスタ71およびプラグサーミスタ72と接続されている。室温サーミスタ71(室温センサ)は、キャスター付脚41に固定され、暖房機1の外部の温度を室温とし、主制御基板70に室温に関する情報を供給する。主制御基板70は、室温サーミスタ71から得られた室温に応じて、ヒータ20への電源の供給を制御する。プラグサーミスタ72は、電源プラグ86内に収容されたサーミスタであり、電源プラグ86の温度を検知する温度センサとして機能する。主制御基板70は、プラグサーミスタ72から、トラッキング現象などが発生したとみなされる異常な高温を検知した場合、暖房機1の電源をオフする(電源基板80は、ヒータ20への電力供給を停止すると共に、主制御基板70は、表示部37を介してユーザへ電源プラグ86の高温異常を通知する)。
電源基板80は、主制御基板70の制御に基づいて、各ヒータ20へ電源を供給する。電源基板80は、トライアック81と、ヒートシンク82と、を主に有する。トライアック81は、ヒータ20への電源供給をオン、オフ制御する。ヒートシンク82は、トライアック81の熱を放熱する。
また、電源基板80は、サーモスタット85および電源プラグ86と接続されている。
電源プラグ86は、電源基板80を介してヒータ20に電源を供給する。サーモスタット85は、リード線87および電源基板80を介して電源プラグ86と直列に接続されている。サーモスタット85は、電源基板80の鉛直方向上方であって、かつ主制御基板70および仕切板60よりも上方に配置される。サーモスタット85は、前遮熱板51に固定され、基板室30bの雰囲気温度が異常な高温となった場合、暖房機1の電源を完全にオフする(電源プラグ86から電源基板80への電力供給を遮断する)。
主制御基板70は、電源基板80とサーモスタット85の間であって、第二空間91に配置されている。電源基板80は、主制御基板70の下方であって、第一空間90に配置されている。また、リード線87は、第一空間90を上下方向に延びている。
ここで、本実施形態における暖房機1は、主制御基板70を異常検知部として機能させることにより、ヒータ20の断線などによる異常を好適に検知することができる。
異常検知処理においては、主制御基板70は、ヒータ20の出力変更前およびヒータ20の出力変更から所定時間経過後において、プラグサーミスタ72により検知された温度を取得する。主制御基板70は、検知された各温度の差が所定値以下である場合、ヒータ20に異常があることを検知する。これは、ヒータ20の出力の上昇または低下に伴って、プラグサーミスタ72により検知される温度が上昇または低下することを利用したものであり、プラグサーミスタ72をトラッキング現象の検知のみならず、ヒータ20の異常検知にも有効利用するものである。
以下の異常検知処理の説明においては、一例として、各ヒータ20の出力が出力制御部としての主制御基板70の指示に基づく電源基板80のトライアック81の制御により、0%、50%および100%の間で、可変となっている例を用いて説明する。出力0%は、ヒータ20が非通電となっている状態である。出力100%は、ヒータ20が通電されている状態である。出力50%は、所定時間(例えば1分)において同時間ずつ(例えば30秒ずつ)、ヒータ20が通電および非通電となる状態である。また、上段ヒータ20aは300W、中段ヒータ20bおよび下段ヒータ20cは600Wの出力を有する。
また、表1に示すように、主制御基板70が、ヒータ20を低、中、高の3段階からなる出力レベルで運転する例を用いて説明する。「低」は、合計出力が600Wとなるように、中段ヒータ20bが出力100%で通電されている状態である。「中」は、合計出力が900Wとなるように、中段ヒータ20bが出力100%で、および下段ヒータ20cが出力50%で通電されている状態である。「高」は、合計出力が1500Wとなるように、上段ヒータ20a、中段ヒータ20bおよび下段ヒータ20cが出力100%で通電されている状態である。
Figure 0007186143000001
以下、異常検知処理の一例として、検査運転モードによる処理、および手動運転モードによる処理の2つを説明する。
図5は、主制御基板70により実行される検査運転モードによる異常検知処理を説明するフローチャートである。検査運転モードは、全てのヒータ20が通電されていない状態で開始される。
ステップS1において、主制御基板70は、プラグサーミスタ72より温度TS1を取得し、記憶する。このときプラグサーミスタ72により検知される温度は、ステップS2で行われるヒータ20の出力変更前の温度であり、電源プラグ86が発熱しておらず、室温相当の温度である。ステップS2において、主制御基板70は、出力レベルを低として運転する(Lo運転)。すなわち、主制御基板70は、電源基板80を制御し、中段ヒータ20bを出力100%で通電させる。出力レベルの変更は、主制御基板70が自動で行ってもよいし、表示部37などを介したユーザに対する指示に基づいてユーザが手動で行ってもよい(ステップS7およびS12においても同様)。
ステップS3において、主制御基板70は、Lo運転開始(ヒータ20の出力変更)から所定時間が経過したか否かを判定する。判定に用いられる時間(第一時間)は、主制御基板70が予め記憶する時間であり、全てのヒータ20が運転していない状態から、Lo運転に切り換えられLo運転の設計上の出力が得られるまでの所要時間である(例えば15分)。主制御基板70は、所定時間がいまだ経過していないと判定した場合(ステップS3のNO)、所定時間が経過するまで待機する。
一方、主制御基板70は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS3のYES)、ステップS4において、プラグサーミスタ72より温度TL1を取得し、記憶する。ステップS5において、主制御基板70は、ステップS4で取得した温度TL1が、ステップS1で取得した温度TS1に対して所定温度α度よりも上昇しているか否かを判定する。所定温度α度(第一温度)は、主制御基板70が予め記憶する温度であり、全てのヒータ20が通電していない状態から、Lo運転に切り換えられLo運転の設計上の出力が得られるまでの、プラグサーミスタ72で計測される温度の上昇値である(例えば7度)。
主制御基板70は、温度TL1が温度TS1に対してα度より上昇していない(TS1とTL1の差が所定値以下である)と判定した場合(ステップS5のNO)、ステップS6において、中段ヒータ20bに異常が発生しているとみなし(ヒータ20に異常があることを検知し)、表示部37を介してユーザにその旨を通知する。このとき、主制御基板70は、ヒータ20への通電を停止する(ステップS11およびS16においても同様)。一方、主制御基板70は、温度TL1が温度TS1に対してα度よりも上昇していると判定した場合(ステップS5のYES)、中段ヒータ20bは正常であるとみなす。
主制御基板70は、Lo運転における中段ヒータ20bの異常判定が終了した後、ステップS7において、出力レベルを低(第一ヒータのみを運転する第一出力レベル)から中(第一ヒータおよび第二ヒータを運転する第二出力レベル)に切り替えて運転する(Mid運転)。すなわち、主制御基板70は、電源基板80を制御し、中段ヒータ20b(第一ヒータ)を出力100%、下段ヒータ20c(第二ヒータ)を出力50%で通電させる。ステップS8において、主制御基板70は、Mid運転開始から所定時間が経過したか否かを判定する。判定に用いられる時間(第一時間、第二時間)は、ステップS3同様、Lo運転されている状態から、Mid運転に切り換えられMid運転の設計上の出力が得られるまでの所要時間である(例えば10分)。主制御基板70は、所定時間がいまだ経過していないと判定した場合(ステップS8のNO)、所定時間が経過するまで待機する。
主制御基板70は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS8のYES)、ステップS9において、プラグサーミスタ72より温度TM1を取得し、記憶する。ステップS10において、主制御基板70は、ステップS9で取得した温度TM1が、ステップS4で取得した出力変更前の温度TL1に対して所定温度β度よりも上昇しているか否かを判定する。所定温度β度(第一温度、第二温度)は、ステップS5同様、Lo運転されている状態から、Mid運転に切り換えられMid運転の設計上の出力が得られるまでの間の、プラグサーミスタ72で計測される温度の上昇値である(例えば5度)。
主制御基板70は、温度TM1が温度TL1に対してβ度よりも上昇していない(TL1とTM1の差が所定値以下である)と判定した場合(ステップS10のNO)、ステップS11において、下段ヒータ20cに異常が発生しているとみなし、表示部37を介してユーザにその旨を通知する。一方、主制御基板70は、温度TM1が温度TL1に対してβ度よりも上昇していると判定した場合(ステップS10のYES)、下段ヒータ20cは正常であるとみなす。
主制御基板70は、Mid運転における下段ヒータ20cの異常判定が終了した後、ステップS12において、出力レベルを中(第一ヒータのみを運転する第一出力レベル)から高(第一ヒータおよび第二ヒータを運転する第二出力レベル)に切り替えて運転する(Hi運転)。すなわち、主制御基板70は、電源基板80を制御し、中段ヒータ20bおよび下段ヒータ20c(第一ヒータ)を出力100%、上段ヒータ20a(第二ヒータ)を出力100%で通電させる。
ステップS13において、主制御基板70は、Hi運転開始から所定時間が経過したか否かを判定する。判定に用いられる時間(第二時間)は、ステップS3同様、Mid運転されている状態から、Hi運転に切り換えられHi運転の設計上の出力が得られるまでの所要時間である(例えば10分)。主制御基板70は、所定時間がいまだ経過していないと判定した場合(ステップS13のNO)、所定時間が経過するまで待機する。
一方、主制御基板70は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS13のYES)、ステップS14において、プラグサーミスタ72より温度TH1を取得し、記憶する。ステップS15において、主制御基板70は、ステップS14で取得した温度TH1が、ステップS9で取得した出力変更前の温度TM1に対して所定温度γ度よりも上昇しているか否かを判定する。所定温度γ度(第二温度)は、ステップS5同様、Mid運転されている状態から、Hi運転に切り換えられHi運転の設計上の出力が得られるまでの間の、プラグサーミスタ72で計測される温度の上昇値である(例えば5度)。
主制御基板70は、温度TM1が温度TL1に対してγ度よりも上昇していない(TM1とTH1の差が所定値以下である)と判定した場合(ステップS15のNO)、ステップS16において、上段ヒータ20aに異常が発生しているとみなし、表示部37を介してユーザにその旨を通知する。一方、主制御基板70は、温度TH1が温度TM1に対してγ度よりも上昇していると判定した場合(ステップS15のYES)、上段ヒータ20aは正常であるとみなす。
ステップS17において、主制御基板70は、全てのヒータ20が正常であるとみなし、表示部37を介してユーザにその旨を通知する。異常検知ステップS6、S11、S16、および正常検知ステップS17の後、処理は終了する。
このような検査運転モードによる異常検知処理を実行する暖房機1は、ユーザに視覚的に認識させることができないヒータ20の故障を、ユーザに好適に通知できる。例えば、Hi運転を所望しているにもかかわらず、上段ヒータ20aが断線しておりMid運転の出力しか得られていない、という状況が発生している場合には、ユーザは暖房感の低下を感じる一方、上段ヒータ20aの故障を把握できない。これは、ユーザに商品性の低下を与えると同時に、暖房機1の修理の機会を得ることができない。
これに対し、暖房機1は、トラッキング現象の検知のために設けられたプラグサーミスタ72を用いることにより、ヒータ20の異常を好適に検知し、迅速にユーザに通知でき、修理などを促すことができる。
また、暖房機1は、出力レベルを段階的に制御し、変化させることにより、いずれのヒータ20に異常が発生しているかをも特定でき、ユーザにも有用な情報を提供できる。
なお、異常検知ステップS6、S11においては、主制御基板70は、ヒータ20の異常を検知をした後、ヒータ20への通電を停止することなく、次のヒータ20の異常判定に遷移してもよい(出力切換ステップS7、S12へ進んでもよい)。この場合、異常検知ステップS16の後、異常が検知されたヒータ20をユーザに通知し、ヒータ20への通電を停止する。
次に、手動運転モードによる異常検知処理を説明する。
図6は、主制御基板70により実行される手動運転モードによる異常検知処理を説明するフローチャートである。図6で説明する異常検知処理は、全てのヒータ20が通電されていない状態で開始される。また、「手動運転」は、ユーザが任意に出力レベルを選択し、操作部38を介して手動で切り替える運転モードをいう。
ステップS21において、主制御基板70は、プラグサーミスタ72より温度TS2を取得し、記憶する。ステップS22において、主制御基板70は、ユーザより、操作部38を介して、Lo運転する指示を受け付けたか否かを判定する。主制御基板70は、Lo運転の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS22のNO)、指示を受け付けるまで待機する。
一方、主制御基板70は、Lo運転の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS22のYES)、ステップS23において、ユーザより、操作部38を介して、出力レベルを変更する指示を受け付けたか否かを判定する。すなわち、主制御基板70は、Mid運転やHi運転への出力レベルの変更や、電源のオフを受け付けたか否かを判定する。主制御基板70は、出力レベルを変更する指示を受け付けたと判定した場合(ステップS23のYES)、通電されている中段ヒータ20bの異常検知が行えないため、処理を終了する。
一方、主制御基板70は、出力レベルが維持されていると判定した場合(ステップS23のNO)、ステップS24に進む。経過判定ステップS24、温度取得ステップS25、温度上昇判定ステップS26および異常検知ステップS27は、図5の経過判定ステップS3、温度取得ステップS4、温度上昇判定ステップS5および異常検知ステップS6と同様であるため、重複する説明を省略する。ステップS27の後、処理は終了する。
このような手動運転モードによる異常検知処理を実行する暖房機1は、上述した図5の異常検知処理の効果に加え、ユーザが異常検知処理を意識しなくても、バックグラウンドで自動的に実行可能なため、ユーザに対して迅速にヒータ20の異常を通知できる。
図6においては、主制御基板70が、全てのヒータ20が通電されていない状態からLo運転がユーザの手動で開始された場合に異常判定処理を行う例を説明した。しかし、主制御基板70は、全てのヒータ20が通電されていない状態からMid運転またはHi運転が開始された場合にも、同様に異常判定処理を行ってもよい。また、Lo運転からMid運転またはHi運転がユーザの手動で開始された場合や、Mid運転からHi運転が開始された場合にも、同様に異常判定処理を行ってもよい。この場合、経過判定ステップS24で用いられる所定時間および温度上昇判定ステップS26で用いられる所定温度αは、各運転に適した値となる。この場合、出力レベル変更後で非通電から通電状態となるヒータ20が複数ある場合には、いずれのヒータ20に異常があるかを検知できないが、いずれかのヒータ20に異常が発生していることを検知でき、ユーザに修理などを促すことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、ヒータの出力制御は、表1に示すものに限らない。また、ヒータの個数や、ヒータの出力も、一例であってこれに限らない。
図5および図6の異常検知処理においては、出力が増加する方向に切り替えられる場合に異常検知が行われる例を説明したが、出力が減少する方向に運転が切り替えられる場合に異常検知を行ってもよい。この場合、経過判定ステップS3、S8、S13、S24で判定に用いられる時間、および温度上昇判定ステップS5、S10、S15、S26で判定に用いられる温度は、各出力レベルに応じて好適に設定される。
また、ヒータ20が主に前後方向に延びるU字形状のシーズヒータである例を説明したが、上下方向に延びたり、I字、L字形状などの他の形状であったり、シーズヒータ以外の他の種類のヒータであったりしてもよい。
1 暖房機
10 放熱部
10a 上段放熱部
10b 中段放熱部
10c 下段放熱部
11 ヒータ収容部
12 フィン
20 ヒータ
20a 上段ヒータ
20b 中段ヒータ
20c 下段ヒータ
30 筐体
30a ヒータ室
30b 基板室
31 前板
32 後板
33 下板
34 上カバー
35 左右パネル
37 表示部
38 操作部
40a ヒータ室側吸込口
40b 基板室側吸込口
41 キャスター付脚
42 グリル
43 金網
46a ヒータ室側吹出口
46b 基板室側吹出口
50 遮熱板
60 仕切板
70 主制御基板
71 室温サーミスタ
72 プラグサーミスタ
80 電源基板
81 トライアック
86 電源プラグ

Claims (5)

  1. 出力が可変なヒータと、
    前記ヒータを遮蔽して収容する筐体と、
    前記ヒータの出力を制御する出力制御部と、
    前記ヒータに電源を供給する電源プラグと、
    前記電源プラグに収容され、前記電源プラグの温度を検知する温度センサと、
    前記ヒータの出力変更前および前記ヒータの出力変更から所定時間経過後における、前記温度センサにより検知された各温度の差が所定値以下である場合、前記ヒータに異常があることを検知する、異常判定を行う異常検知部と、を備える暖房機。
  2. 前記ヒータは、第一ヒータと、第二ヒータと、を有し、
    前記出力制御部は、前記第一ヒータのみを運転する第一出力レベルと、前記第一ヒータおよび前記第二ヒータを運転する前記第一出力レベルよりも前記ヒータの出力が大きい第二出力レベルと、になるように前記ヒータを制御し、
    前記異常検知部は、前記第一出力レベルでの制御の開始前および開始から第一時間経過後における、前記温度センサにより検知された各温度から得られる上昇値が第一温度以下である場合、前記第一ヒータに異常があることを検知し、前記第一出力レベルから前記第二出力レベルに切り替える制御の開始前および開始から第二時間経過後における、前記温度センサにより検知された各温度から得られる上昇値が第二温度以下である場合、前記第二ヒータに異常があることを検知する、請求項1に記載の暖房機。
  3. 前記出力制御部は、前記第一出力レベルにおける前記異常判定が終了した後、前記第二出力レベルでの制御に切り替える、請求項2に記載の暖房機。
  4. 前記温度センサは、トラッキング現象を検知するためのプラグサーミスタである、請求項1から3のいずれか一項に記載の暖房機。
  5. 前記異常検知部は、前記ヒータの異常を検知した場合、ユーザへ異常を通知する、請求項1から4のいずれか一項に記載の暖房機。
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