JP2004134111A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一構造の本体ケースで共用できるようにするとともに、冷却効率に優れた冷却風導風構造が得られるようにする。
【解決手段】誘導加熱調理器において、電磁誘導コイル3A,3Bのうちの一方の電磁誘導コイル3Bの下方に、空洞部10を形成するとともに、冷却ファンからの冷却風Wを、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの他方の電磁誘導コイル3Aの下方を経て前記空洞部10に供給し得るように構成して、冷却ファンからの冷却風Wを、前記電磁誘導コイル3Aの下方を経て空洞部10へ供給することにより、前記電磁誘導コイル3B方向への冷却風Wに関する圧力損失を小さくし、前記電磁誘導コイル3Bへの冷却風量を増大せしめて、従来不足しがちであった前記電磁誘導コイル3Bへの冷却風供給を確保できるようにしている。
【選択図】 図2
【解決手段】誘導加熱調理器において、電磁誘導コイル3A,3Bのうちの一方の電磁誘導コイル3Bの下方に、空洞部10を形成するとともに、冷却ファンからの冷却風Wを、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの他方の電磁誘導コイル3Aの下方を経て前記空洞部10に供給し得るように構成して、冷却ファンからの冷却風Wを、前記電磁誘導コイル3Aの下方を経て空洞部10へ供給することにより、前記電磁誘導コイル3B方向への冷却風Wに関する圧力損失を小さくし、前記電磁誘導コイル3Bへの冷却風量を増大せしめて、従来不足しがちであった前記電磁誘導コイル3Bへの冷却風供給を確保できるようにしている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電磁誘導を利用して発熱させた調理器具にて被調理物を加熱調理する誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本体ケースの天面を形成し調理器具の載置部となるトッププレートと、該トッププレートの内方に配設され、前記調理器具を誘導加熱する電磁誘導コイルとを備えて構成された誘導加熱調理器は従来から良く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記誘導加熱調理器の場合、グリル機能を有するロースター付き仕様と、グリル機能を有していないロースター無し仕様とがある。
【0004】
ところで、ロースター付き仕様の誘導加熱調理器の場合、二つの電磁誘導コイルのうちの一方側の下方部位に、ロースターを装着する構造となっているが、ロースター無し仕様の誘導加熱調理器の場合、二つの電磁誘導コイルのうちの一方側の下方部位には、例えば電磁誘導コイルを制御するための駆動・制御基板を配設する構造となっており、それぞれ別々な製品として製作されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−312880号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したように、ロースター付き仕様とロースター無し仕様とを別々な製品とした場合、製作コストが高くなるという不具合がある。また、上記構成の誘導加熱調理器においては、電磁誘導コイルや該電磁誘導コイルへの通電を制御する電子部品(例えば、パワートランジスタ等)を冷却する必要があり、冷却風の導風構造に工夫を凝らす必要がある。
【0007】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一構造の本体ケースで共用できるようにするとともに、冷却効率に優れた冷却風導風構造が得られるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、本体ケースの天面を形成して調理器具の載置部となるトッププレートと、該トッププレートの内方に配設され、前記調理器具を誘導加熱する少なくとも二つの電磁誘導コイルと、冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの一方の下方に、空洞部を形成するとともに、前記冷却ファンからの冷却風を、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方を経て前記空洞部に供給し得るように構成している。
【0009】
上記のように構成したことにより、冷却ファンからの冷却風が、二つの電磁誘導コイルのうち下方に空洞部が形成されていない方(換言すれば、他方)の電磁誘導コイルの下方を経て空洞部へ供給されることとなる。従って、下方に空洞部が形成されている方(換言すれば、一方)の電磁誘導コイル方向への冷却風に関する圧力損失が小さくなることとなり、一方の電磁誘導コイルへの冷却風量が増大することとなって、従来不足しがちであった一方の電磁誘導コイルの冷却風供給を確保できる。また、この空洞部を利用することで、設計段階での冷却構造の修正も可能となる。
【0010】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部を、前記本体ケースの高さの略1/2の高さより上方であって前記一方の電磁誘導コイルと対応する部位とすることもでき、そのように構成した場合、必要最小限の大きさの空洞部形成により、一方の電磁誘導コイルへの冷却風供給を確保することができる。
【0011】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部に、前記電磁誘導コイルのうちの一方を支持している部材を支え且つ該空洞部に供給された冷却風を上方の電磁誘導コイル側に誘導する支持部材を設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部へ供給された冷却風が支持部材に誘導されて上方の電磁誘導コイル側へ流れるように制御されることとなり、冷却風の流れを制御する部材と電磁誘導コイルを支持している部材を支える支持部材とを一つの部材で兼用できることとなる。
【0012】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第1、第2又は第3の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記本体ケースの前面の略全面に、各種操作および各種表示を行う操作パネルを設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部の前面側を操作パネルとして活用できることとなり、複数の電磁誘導コイルに対応する各種操作および各種表示を行うスペースを確保することができる。
【0013】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第4の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作パネルにおける特定部位に、炊飯に関する操作・表示を行う炊飯操作・表示部を設けることもでき、そのように構成した場合、設定項目の多い炊飯関連の操作・表示を独立して1カ所に設けることができることとなり、使い勝手が良好となる。
【0014】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第5の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルの出力を異ならしめるとともに、前記炊飯操作・表示部に設けられた炊飯キーにより前記電磁誘導コイルのうちの出力の小さい方が制御されるように構成することもでき、そのように構成した場合、吹きこぼれ等の問題から高火力を必要としない炊飯を実行する炊飯キーにより出力の小さい方の電磁誘導コイルを制御することで、高火力を必要とする自動調理メニューを高出力側の電磁誘導コイルで調理できることとなり、調理メニューに見合った効率のよい調理が可能となる。
【0015】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第7の手段として、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部をロースターを配設し得るように構成してロースター付き仕様として対応できるように構成することもでき、そのように構成した場合、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一の本体ケースで製作することが可能となり、製作コストを低減できる。
【0016】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第8の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方に、前記電磁誘導コイルの発振を制御する駆動・制御基板を配設することもでき、そのように構成した場合、駆動時に発熱する電子部品を具備した駆動・制御基板が冷却ファンから吹き出された直後の冷却風により冷却されることとなり、駆動・制御基板を効果的に冷却することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施の形態について説明する。
【0018】
図1ないし図7には、本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器が示されている。
【0019】
この誘導加熱調理器は、図1ないし図5に示すように、本体ケース1の上面を構成する耐熱ガラス製のトッププレート2の内方に二つの電磁誘導コイル3A,3Bを備え、前記トッププレート2上に載置された鍋などの調理器具を前記電磁誘導コイル3Aあるいは3Bからの電磁誘導作用を利用して発熱させ、前記調理器具に入れられた被調理物を加熱調理するものである。本実施の形態においては、前記電磁誘導コイル3A,3Bは、出力が異なっており、右側の電磁誘導コイル3Aの方が左側の電磁誘導コイル3Bより出力が大きく設定されている。
【0020】
また、前記本体ケース1内には、左右の電磁誘導コイル3A,3Bのための二つの駆動・制御基板4A,4Bが右側の電磁誘導コイル3Aの下方に形成された基板室5内において上下2段に分けて設けられており、図7に示す全体の動作制御用の制御回路6を通じて制御されることとなっている。電磁誘導コイル3A,3Bからの電磁誘導作用は、距離の2乗に反比例するため、電磁誘導コイル3A,3Bをできるだけトッププレート2の下面に近接させてトッププレート2上に載置される調理器具との距離が大きくならないように配慮されている。そのために、前記電磁誘導コイル3A,3Bは、前記本体ケース1内を区画する隔壁7A,7Bに対して付勢手段として作用するスプリング(図示省略)により上方(即ち、トッププレート2側)に付勢された状態でフローティング支持されたコイル台8A,8Bに支持されることとなっている。
【0021】
前記隔壁7Aは、前記本体ケース1内を前記電磁誘導コイル3Aが配設されている上方のコイル室9Aと下方の基板室5とに区画するものであり、前記隔壁7Bは、前記本体ケース1内を前記電磁誘導コイル3Bが配設されている上方のコイル室9Bと下方の空洞部10(後述する)とに区画するものである。該隔壁7Aは、前記コイル室9Aと前記基板室5とを区画する水平板とされる一方、前記隔壁7Bは、前記コイル室9Bと前記空洞部10とを区画する水平部7Baと前記空洞部10と前記基板室5とを区画する垂直部7Bbとからなっている。
【0022】
前記二つの駆動・制御基板4A,4Bには、前記電磁誘導コイル3A,3Bに所定の高周波電流を与えるIGBT素子11A,11Bが配設されることとなっているので、これらを冷却するためのヒートシンク12A,12Bを設け、該ヒートシンク12A,12Bを、冷却ファン13からの送風により冷却するように構成されている。
【0023】
前記冷却ファン13は、前記本体ケース1内における基板室5の後方に配設されており、ファンロータ14と該ファンロータ14の外周を囲繞するスクロールタイプのファンハウジング15とからなっている。符号16はファンロータ14の駆動源となるファンモータである。
【0024】
また、本実施の形態にかかる誘導加熱調理器は、ロースターを備えていないロースター無し仕様とされており、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの一方(換言すれば、出力の小さい方)の電磁誘導コイル3Bの下方(具体的には、隔壁7Bに囲まれた部分)には、前記した空洞部10が形成されている。前記隔壁7Bの垂直部7Bbには、前記空洞部10へ基板室5からの冷却風を導入するための冷却風導入口17が形成されている。つまり、前記冷却ファン13からの冷却風Wは、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの他方(換言すれば、出力の大きい方)の電磁誘導コイル3Aの下方に形成されている基板室5を経て前記空洞部10に供給されることとなっているのである。なお、基板室5から出た冷却風Wの一部は、前記コイル室9A,9Bにも供給されることとなっている。また、前記空洞部10は、前記本体ケース1の高さの略1/2の高さより上方であって前記電磁誘導コイル3Bと対応する部位とするのが望ましく、このようにすると、必要最小限の大きさの空洞部10の形成により、電磁誘導コイル3Bへの冷却風供給を確保することができる。
【0025】
前記本体ケース1の天面後部には、前記冷却ファン13に対向する位置に吸気口18が形成されており、前記冷却ファン13の駆動によって外気が吸い込まれ、図2ないし図4に矢印で示すように流れて二つのヒートシンク12A,12Bを冷却した後、前記空洞部10およびコイル室9A,9Bを経て、本体ケース1の天面後部に形成されている排気口19から外部へ排出されることとなっている。このような冷却風の流れを確保するために、前記冷却ファン13におけるファンハウジング15の吐出口15aには、吐出外気を上下二つの駆動・制御基板4A,4B側に向けて分岐案内するセパレータ20が形成されている。
【0026】
また、図6に示すように、前記本体ケース1の前面1aのほぼ全面には、操作パネル22が設けられており、該操作パネル22の裏面には、操作基板21が配設されている。該操作パネル22には、操作基板21上のスイッチ類を外部キー等により操作する操作手段23(図7参照)、操作基板21上に設けられたランプや液晶表示装置などによる外部への表示を行う表示手段24(図7参照)、動作状態や操作ガイド、警告などを外部にブザーの音や音声にて報知する報知手段25(図7参照)が設けられている。
【0027】
図7において、符号26は交流電源、27は整流回路、28はインバータ回路、29A,29Bは温度センサーである。
【0028】
前記温度センサー29A,29Bは、前記コイル台8A,8Bの中心部において前記トッププレート2の下面に当接された状態でそれぞれ設けられており、調理器具などの温度を検出し、制御回路6に入力することによって、その時々の調理実温度、実際には調理器具の実温度から調理の進行状態をモニタし、またこのモニタ結果によって調理の進行状態を種々に制御できるようになっている。
【0029】
前記操作パネル22には、図6に示すように、左右方向の中央部に位置して電源スイッチ30を備えたスイッチパネル部31が設けられており、該スイッチパネル部31の右側には、右側コンロ用の操作部32Aが設けられており、該操作部32Aには、オン・オフキー33および加熱の強弱を設定するアップ・ダウンキー34,35とオートメニュー用としての揚げ物キー36、煮物キー37、湯沸かしキー38、あたためキー39、火かげん調節用のキー40,41とタイマー用としての時間キー42、分キー43および取消キー44と液晶表示装置45Aとが設けられる一方、前記スイッチパネル部31の左側には、左側コンロ用の操作部32Bが設けられており、該操作部32Bには、オン・オフキー46と加熱の強弱を設定するアップ・ダウンキー47,48と炊飯用としてのメニューキー49、予約キー50、合数キー51および炊飯キー52とタイマー用としての時間キー53、分キー54および取消キー55と液晶表示装置45Bとが設けられている。
【0030】
前記操作パネル22における左側表示部に設けられた炊飯キー52は、電磁誘導コイル3A,3Bのうちの出力の小さい方の電磁誘導コイル3Bを制御することとされている。このようにすると、吹きこぼれ等の問題から高火力を必要としない炊飯を実行する炊飯キー52により出力の小さい方の電磁誘導コイル3Bを制御することで、高火力を必要とする自動調理メニューを高出力側の電磁誘導コイル3Aで調理できることとなり、調理メニューに見合った効率のよい調理が可能となる。
【0031】
前記液晶表示装置45Aには、オートメニューの内容や調理中の温度等が表示される一方、前記液晶表示装置43Bには、炊飯条件や時間等が表示されることとなっているが、図8(イ)、(ロ)に示すように、液晶表示装置45A,45Bの外側における操作パネル22に炊飯条件およびオートメニューをそれぞれ表示し、液晶表示装置45A,45B内には、前記表示を指し示す指標(例えば、△印)56A,56Bがそれぞれ点灯表示されるようにすることもできる。このようにすると、複数個使用する液晶表示装置等の表示手段の共通化が可能となる。
【0032】
上記のように構成された誘導加熱調理器においては、次のような作用効果が得られる。
【0033】
冷却ファン13からの冷却風Wは、二つの電磁誘導コイル3A,3Bのうち下方に空洞部10が形成されていない方(換言すれば、出力が大きい方)の電磁誘導コイル3Aの下方の基板室5を経て空洞部10へ供給されることとなる。従って、下方に空洞部10が形成されている方(換言すれば、出力が小さい方)の電磁誘導コイル3B方向への冷却風Wに関する圧力損失が小さくなることとなり、当該電磁誘導コイル3Bへの冷却風量が増大することとなって、従来不足しがちであった電磁誘導コイル3Bの冷却風供給を確保できる。なお、冷却ファン13から吐出される冷却風Wが基板室5において駆動・制御基板4A,4B(具体的には、ヒートシンク12A,12B)をまず冷却することとなるので、それぞれの駆動・制御基板4A,4Bに設けられたIGBT素子11A,,11Bを効率的に冷却することができる。
【0034】
また、この空洞部10を利用することで、設計段階での冷却構造の修正も可能となる。例えば、図9に示すように、前記空洞部10に、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの一方(即ち、出力の小さい方)の電磁誘導コイル3Bを支持している隔壁7Bを支え且つ該空洞部10に供給された冷却風Wを上方の電磁誘導コイル3B側に誘導する支持部材55を設けることもできる。この場合、該支持部材55は、基板室5から導入される冷却風Wと対面する側に所定の幅を有しており、前記隔壁7Bの水平部7Baには、支持部材55に誘導された冷却風Wをコイル室9Bへ流入させる流入口56が形成されている。このようにすると、空洞部10へ供給された冷却風Wが支持部材55に誘導されて、流入口56から上方の電磁誘導コイル3B側(換言すれば、コイル室9B)へ流れ込むように制御されることとなり、冷却風Wの流れを制御する部材と電磁誘導コイル3Bを支持している隔壁7Bを支える支持部材55とを一つの部材で兼用できることとなる。
【0035】
また、本体ケース1の前面1aの略全面に、各種操作および各種表示を行う操作パネル22を設けたことにより、空洞部10の前面側を操作パネル22として活用できることとなり、複数の電磁誘導コイル3A,3Bに対応する各種操作および各種表示を行うスペースを確保することができる。
【0036】
また、前記操作パネル22における特定部位である左側の表示部に、炊飯に関する操作・表示を行う炊飯操作・表示部(例えば、メニューキー47、予約キー48、合数キー49および炊飯キー50)を設けたことにより、設定項目の多い炊飯関連の操作・表示を独立して1カ所に設けることができることとなり、使い勝手が良好となる。
【0037】
ところで、本実施の形態にかかる誘導加熱調理器をロースター付き仕様に変更する場合には、図10に示すように、前記本体ケース1の前面1aにおいて前記空洞部10と対応する部位を切除して大きな開口57を形成し、該開口57を出し入れ口として前記空洞部10にロースター58を装着すればよい。このようにすると、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一の本体ケース1で製作することが可能となり、製作コストを低減できる。
【0038】
なお、ロースター無し仕様の誘導加熱調理器の場合、ロースターを冷却する必要がなく、電磁誘導コイル3A,3Bおよび駆動・制御基板4A,4Bを冷却するのみでよいので、冷却ファン13の回転数をロースター付き仕様のものより下げることも可能である。
【0039】
上記実施の形態においては、電磁誘導コイルを2個備えた誘導加熱調理器について説明したが、本願発明は、3個以上の電磁誘導コイルを備えた誘導加熱調理器にも適用可能なことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
本願発明の第1の手段によれば、本体ケースの天面を形成して調理器具の載置部となるトッププレートと、該トッププレートの内方に配設され、前記調理器具を誘導加熱する少なくとも二つの電磁誘導コイルと、冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの一方の下方に、空洞部を形成するとともに、前記冷却ファンからの冷却風を、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方を経て前記空洞部に供給し得るように構成して、冷却ファンからの冷却風が、二つの電磁誘導コイルのうち下方に空洞部が形成されていない方(換言すれば、他方)の電磁誘導コイルの下方を経て空洞部へ供給されるようにしたので、下方に空洞部が形成されている方(換言すれば、一方)の電磁誘導コイル方向への冷却風に関する圧力損失が小さくなることとなり、一方の電磁誘導コイルへの冷却風量が増大することとなって、従来不足しがちであった一方の電磁誘導コイルの冷却風供給を確保できるという効果がある。また、この空洞部を利用することで、設計段階での冷却構造の修正も可能となるという効果もある。
【0041】
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部を、前記本体ケースの高さの略1/2の高さより上方であって前記他方の電磁誘導コイルと対応する部位とすることもでき、そのように構成した場合、必要最小限の大きさの空洞部形成により、他方の電磁誘導コイルへの冷却風供給を確保することができる。
【0042】
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1又は第2の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部に、前記電磁誘導コイルのうちの一方を支持している部材を支え且つ該空洞部に供給された冷却風を上方の電磁誘導コイル側に誘導する支持部材を設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部へ供給された冷却風が支持部材に誘導されて上方の電磁誘導コイル側へ流れるように制御されることとなり、冷却風の流れを制御する部材と電磁誘導コイルを支持している部材を支える支持部材とを一つの部材で兼用できることとなる。
【0043】
本願発明の第4の手段におけるように、上記第1、第2又は第3の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記本体ケースの前面の略全面に、各種操作および各種表示を行う操作パネルを設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部の前面側を操作パネルとして活用できることとなり、複数の電磁誘導コイルに対応する各種操作および各種表示を行うスペースを確保することができる。
【0044】
本願発明の第5の手段におけるように、上記第4の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作パネルにおける特定部位に、炊飯に関する操作・表示を行う炊飯操作・表示部を設けることもでき、そのように構成した場合、設定項目の多い炊飯関連の操作・表示を独立して1カ所に設けることができることとなり、使い勝手が良好となる。
【0045】
本願発明の第6の手段におけるように、上記第5の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルの出力を異ならしめるとともに、前記炊飯操作・表示部に設けられた炊飯キーにより前記電磁誘導コイルのうちの出力の小さい方が制御されるように構成することもでき、そのように構成した場合、吹きこぼれ等の問題から高火力を必要としない炊飯を実行する炊飯キーにより出力の小さい方の電磁誘導コイルを制御することで、高火力を必要とする自動調理メニューを高出力側の電磁誘導コイルで調理できることとなり、調理メニューに見合った効率のよい調理が可能となる。
【0046】
本願発明の第7の手段におけるように、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部をロースターを配設し得るように構成してロースター付き仕様として対応できるように構成することもでき、そのように構成した場合、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一の本体ケースで製作することが可能となり、製作コストを低減できる。
【0047】
本願発明の第8の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方に、前記電磁誘導コイルの発振を制御する駆動・制御基板を配設することもでき、そのように構成した場合、駆動時に発熱する電子部品を具備した駆動・制御基板が冷却ファンから吹き出された直後の冷却風により冷却されることとなり、駆動・制御基板を効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器の平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器のトッププレートおよび電磁誘導コイルを除いた状態を示す平面図である。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器の正面図である。
【図7】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器における電気系統の結線図である
【図8】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器における操作パネルの液晶表示装置の他の表示例を示す図であり、(イ)は左側表示部における液晶表示装置を、(ロ)は右側表示部における液晶表示装置をそれぞれ示す。
【図9】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器の変形例を示す断面図(図4相当図)である。
【図10】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器をロースター付き仕様に変更した場合の断面図(図4相当図)である。
【符号の説明】
1は本体ケース、2はトッププレート、3A,3Bは電磁誘導コイル、4A,4Bは駆動・制御基板、7A,7Bは隔壁、8A,8Bはコイル台、10は空洞部、11A,11BはIGBT素子、12A,12Bはヒートシンク、13は冷却ファン、17は冷却風導入口、22は操作パネル、50は炊飯キー、55は支持部材、56は流入口、58はロースター、Wは冷却風。
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電磁誘導を利用して発熱させた調理器具にて被調理物を加熱調理する誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本体ケースの天面を形成し調理器具の載置部となるトッププレートと、該トッププレートの内方に配設され、前記調理器具を誘導加熱する電磁誘導コイルとを備えて構成された誘導加熱調理器は従来から良く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記誘導加熱調理器の場合、グリル機能を有するロースター付き仕様と、グリル機能を有していないロースター無し仕様とがある。
【0004】
ところで、ロースター付き仕様の誘導加熱調理器の場合、二つの電磁誘導コイルのうちの一方側の下方部位に、ロースターを装着する構造となっているが、ロースター無し仕様の誘導加熱調理器の場合、二つの電磁誘導コイルのうちの一方側の下方部位には、例えば電磁誘導コイルを制御するための駆動・制御基板を配設する構造となっており、それぞれ別々な製品として製作されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−312880号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したように、ロースター付き仕様とロースター無し仕様とを別々な製品とした場合、製作コストが高くなるという不具合がある。また、上記構成の誘導加熱調理器においては、電磁誘導コイルや該電磁誘導コイルへの通電を制御する電子部品(例えば、パワートランジスタ等)を冷却する必要があり、冷却風の導風構造に工夫を凝らす必要がある。
【0007】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一構造の本体ケースで共用できるようにするとともに、冷却効率に優れた冷却風導風構造が得られるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、本体ケースの天面を形成して調理器具の載置部となるトッププレートと、該トッププレートの内方に配設され、前記調理器具を誘導加熱する少なくとも二つの電磁誘導コイルと、冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの一方の下方に、空洞部を形成するとともに、前記冷却ファンからの冷却風を、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方を経て前記空洞部に供給し得るように構成している。
【0009】
上記のように構成したことにより、冷却ファンからの冷却風が、二つの電磁誘導コイルのうち下方に空洞部が形成されていない方(換言すれば、他方)の電磁誘導コイルの下方を経て空洞部へ供給されることとなる。従って、下方に空洞部が形成されている方(換言すれば、一方)の電磁誘導コイル方向への冷却風に関する圧力損失が小さくなることとなり、一方の電磁誘導コイルへの冷却風量が増大することとなって、従来不足しがちであった一方の電磁誘導コイルの冷却風供給を確保できる。また、この空洞部を利用することで、設計段階での冷却構造の修正も可能となる。
【0010】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部を、前記本体ケースの高さの略1/2の高さより上方であって前記一方の電磁誘導コイルと対応する部位とすることもでき、そのように構成した場合、必要最小限の大きさの空洞部形成により、一方の電磁誘導コイルへの冷却風供給を確保することができる。
【0011】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部に、前記電磁誘導コイルのうちの一方を支持している部材を支え且つ該空洞部に供給された冷却風を上方の電磁誘導コイル側に誘導する支持部材を設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部へ供給された冷却風が支持部材に誘導されて上方の電磁誘導コイル側へ流れるように制御されることとなり、冷却風の流れを制御する部材と電磁誘導コイルを支持している部材を支える支持部材とを一つの部材で兼用できることとなる。
【0012】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第1、第2又は第3の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記本体ケースの前面の略全面に、各種操作および各種表示を行う操作パネルを設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部の前面側を操作パネルとして活用できることとなり、複数の電磁誘導コイルに対応する各種操作および各種表示を行うスペースを確保することができる。
【0013】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第4の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作パネルにおける特定部位に、炊飯に関する操作・表示を行う炊飯操作・表示部を設けることもでき、そのように構成した場合、設定項目の多い炊飯関連の操作・表示を独立して1カ所に設けることができることとなり、使い勝手が良好となる。
【0014】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第6の手段として、上記第5の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルの出力を異ならしめるとともに、前記炊飯操作・表示部に設けられた炊飯キーにより前記電磁誘導コイルのうちの出力の小さい方が制御されるように構成することもでき、そのように構成した場合、吹きこぼれ等の問題から高火力を必要としない炊飯を実行する炊飯キーにより出力の小さい方の電磁誘導コイルを制御することで、高火力を必要とする自動調理メニューを高出力側の電磁誘導コイルで調理できることとなり、調理メニューに見合った効率のよい調理が可能となる。
【0015】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第7の手段として、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部をロースターを配設し得るように構成してロースター付き仕様として対応できるように構成することもでき、そのように構成した場合、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一の本体ケースで製作することが可能となり、製作コストを低減できる。
【0016】
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第8の手段として、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方に、前記電磁誘導コイルの発振を制御する駆動・制御基板を配設することもでき、そのように構成した場合、駆動時に発熱する電子部品を具備した駆動・制御基板が冷却ファンから吹き出された直後の冷却風により冷却されることとなり、駆動・制御基板を効果的に冷却することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施の形態について説明する。
【0018】
図1ないし図7には、本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器が示されている。
【0019】
この誘導加熱調理器は、図1ないし図5に示すように、本体ケース1の上面を構成する耐熱ガラス製のトッププレート2の内方に二つの電磁誘導コイル3A,3Bを備え、前記トッププレート2上に載置された鍋などの調理器具を前記電磁誘導コイル3Aあるいは3Bからの電磁誘導作用を利用して発熱させ、前記調理器具に入れられた被調理物を加熱調理するものである。本実施の形態においては、前記電磁誘導コイル3A,3Bは、出力が異なっており、右側の電磁誘導コイル3Aの方が左側の電磁誘導コイル3Bより出力が大きく設定されている。
【0020】
また、前記本体ケース1内には、左右の電磁誘導コイル3A,3Bのための二つの駆動・制御基板4A,4Bが右側の電磁誘導コイル3Aの下方に形成された基板室5内において上下2段に分けて設けられており、図7に示す全体の動作制御用の制御回路6を通じて制御されることとなっている。電磁誘導コイル3A,3Bからの電磁誘導作用は、距離の2乗に反比例するため、電磁誘導コイル3A,3Bをできるだけトッププレート2の下面に近接させてトッププレート2上に載置される調理器具との距離が大きくならないように配慮されている。そのために、前記電磁誘導コイル3A,3Bは、前記本体ケース1内を区画する隔壁7A,7Bに対して付勢手段として作用するスプリング(図示省略)により上方(即ち、トッププレート2側)に付勢された状態でフローティング支持されたコイル台8A,8Bに支持されることとなっている。
【0021】
前記隔壁7Aは、前記本体ケース1内を前記電磁誘導コイル3Aが配設されている上方のコイル室9Aと下方の基板室5とに区画するものであり、前記隔壁7Bは、前記本体ケース1内を前記電磁誘導コイル3Bが配設されている上方のコイル室9Bと下方の空洞部10(後述する)とに区画するものである。該隔壁7Aは、前記コイル室9Aと前記基板室5とを区画する水平板とされる一方、前記隔壁7Bは、前記コイル室9Bと前記空洞部10とを区画する水平部7Baと前記空洞部10と前記基板室5とを区画する垂直部7Bbとからなっている。
【0022】
前記二つの駆動・制御基板4A,4Bには、前記電磁誘導コイル3A,3Bに所定の高周波電流を与えるIGBT素子11A,11Bが配設されることとなっているので、これらを冷却するためのヒートシンク12A,12Bを設け、該ヒートシンク12A,12Bを、冷却ファン13からの送風により冷却するように構成されている。
【0023】
前記冷却ファン13は、前記本体ケース1内における基板室5の後方に配設されており、ファンロータ14と該ファンロータ14の外周を囲繞するスクロールタイプのファンハウジング15とからなっている。符号16はファンロータ14の駆動源となるファンモータである。
【0024】
また、本実施の形態にかかる誘導加熱調理器は、ロースターを備えていないロースター無し仕様とされており、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの一方(換言すれば、出力の小さい方)の電磁誘導コイル3Bの下方(具体的には、隔壁7Bに囲まれた部分)には、前記した空洞部10が形成されている。前記隔壁7Bの垂直部7Bbには、前記空洞部10へ基板室5からの冷却風を導入するための冷却風導入口17が形成されている。つまり、前記冷却ファン13からの冷却風Wは、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの他方(換言すれば、出力の大きい方)の電磁誘導コイル3Aの下方に形成されている基板室5を経て前記空洞部10に供給されることとなっているのである。なお、基板室5から出た冷却風Wの一部は、前記コイル室9A,9Bにも供給されることとなっている。また、前記空洞部10は、前記本体ケース1の高さの略1/2の高さより上方であって前記電磁誘導コイル3Bと対応する部位とするのが望ましく、このようにすると、必要最小限の大きさの空洞部10の形成により、電磁誘導コイル3Bへの冷却風供給を確保することができる。
【0025】
前記本体ケース1の天面後部には、前記冷却ファン13に対向する位置に吸気口18が形成されており、前記冷却ファン13の駆動によって外気が吸い込まれ、図2ないし図4に矢印で示すように流れて二つのヒートシンク12A,12Bを冷却した後、前記空洞部10およびコイル室9A,9Bを経て、本体ケース1の天面後部に形成されている排気口19から外部へ排出されることとなっている。このような冷却風の流れを確保するために、前記冷却ファン13におけるファンハウジング15の吐出口15aには、吐出外気を上下二つの駆動・制御基板4A,4B側に向けて分岐案内するセパレータ20が形成されている。
【0026】
また、図6に示すように、前記本体ケース1の前面1aのほぼ全面には、操作パネル22が設けられており、該操作パネル22の裏面には、操作基板21が配設されている。該操作パネル22には、操作基板21上のスイッチ類を外部キー等により操作する操作手段23(図7参照)、操作基板21上に設けられたランプや液晶表示装置などによる外部への表示を行う表示手段24(図7参照)、動作状態や操作ガイド、警告などを外部にブザーの音や音声にて報知する報知手段25(図7参照)が設けられている。
【0027】
図7において、符号26は交流電源、27は整流回路、28はインバータ回路、29A,29Bは温度センサーである。
【0028】
前記温度センサー29A,29Bは、前記コイル台8A,8Bの中心部において前記トッププレート2の下面に当接された状態でそれぞれ設けられており、調理器具などの温度を検出し、制御回路6に入力することによって、その時々の調理実温度、実際には調理器具の実温度から調理の進行状態をモニタし、またこのモニタ結果によって調理の進行状態を種々に制御できるようになっている。
【0029】
前記操作パネル22には、図6に示すように、左右方向の中央部に位置して電源スイッチ30を備えたスイッチパネル部31が設けられており、該スイッチパネル部31の右側には、右側コンロ用の操作部32Aが設けられており、該操作部32Aには、オン・オフキー33および加熱の強弱を設定するアップ・ダウンキー34,35とオートメニュー用としての揚げ物キー36、煮物キー37、湯沸かしキー38、あたためキー39、火かげん調節用のキー40,41とタイマー用としての時間キー42、分キー43および取消キー44と液晶表示装置45Aとが設けられる一方、前記スイッチパネル部31の左側には、左側コンロ用の操作部32Bが設けられており、該操作部32Bには、オン・オフキー46と加熱の強弱を設定するアップ・ダウンキー47,48と炊飯用としてのメニューキー49、予約キー50、合数キー51および炊飯キー52とタイマー用としての時間キー53、分キー54および取消キー55と液晶表示装置45Bとが設けられている。
【0030】
前記操作パネル22における左側表示部に設けられた炊飯キー52は、電磁誘導コイル3A,3Bのうちの出力の小さい方の電磁誘導コイル3Bを制御することとされている。このようにすると、吹きこぼれ等の問題から高火力を必要としない炊飯を実行する炊飯キー52により出力の小さい方の電磁誘導コイル3Bを制御することで、高火力を必要とする自動調理メニューを高出力側の電磁誘導コイル3Aで調理できることとなり、調理メニューに見合った効率のよい調理が可能となる。
【0031】
前記液晶表示装置45Aには、オートメニューの内容や調理中の温度等が表示される一方、前記液晶表示装置43Bには、炊飯条件や時間等が表示されることとなっているが、図8(イ)、(ロ)に示すように、液晶表示装置45A,45Bの外側における操作パネル22に炊飯条件およびオートメニューをそれぞれ表示し、液晶表示装置45A,45B内には、前記表示を指し示す指標(例えば、△印)56A,56Bがそれぞれ点灯表示されるようにすることもできる。このようにすると、複数個使用する液晶表示装置等の表示手段の共通化が可能となる。
【0032】
上記のように構成された誘導加熱調理器においては、次のような作用効果が得られる。
【0033】
冷却ファン13からの冷却風Wは、二つの電磁誘導コイル3A,3Bのうち下方に空洞部10が形成されていない方(換言すれば、出力が大きい方)の電磁誘導コイル3Aの下方の基板室5を経て空洞部10へ供給されることとなる。従って、下方に空洞部10が形成されている方(換言すれば、出力が小さい方)の電磁誘導コイル3B方向への冷却風Wに関する圧力損失が小さくなることとなり、当該電磁誘導コイル3Bへの冷却風量が増大することとなって、従来不足しがちであった電磁誘導コイル3Bの冷却風供給を確保できる。なお、冷却ファン13から吐出される冷却風Wが基板室5において駆動・制御基板4A,4B(具体的には、ヒートシンク12A,12B)をまず冷却することとなるので、それぞれの駆動・制御基板4A,4Bに設けられたIGBT素子11A,,11Bを効率的に冷却することができる。
【0034】
また、この空洞部10を利用することで、設計段階での冷却構造の修正も可能となる。例えば、図9に示すように、前記空洞部10に、前記電磁誘導コイル3A,3Bのうちの一方(即ち、出力の小さい方)の電磁誘導コイル3Bを支持している隔壁7Bを支え且つ該空洞部10に供給された冷却風Wを上方の電磁誘導コイル3B側に誘導する支持部材55を設けることもできる。この場合、該支持部材55は、基板室5から導入される冷却風Wと対面する側に所定の幅を有しており、前記隔壁7Bの水平部7Baには、支持部材55に誘導された冷却風Wをコイル室9Bへ流入させる流入口56が形成されている。このようにすると、空洞部10へ供給された冷却風Wが支持部材55に誘導されて、流入口56から上方の電磁誘導コイル3B側(換言すれば、コイル室9B)へ流れ込むように制御されることとなり、冷却風Wの流れを制御する部材と電磁誘導コイル3Bを支持している隔壁7Bを支える支持部材55とを一つの部材で兼用できることとなる。
【0035】
また、本体ケース1の前面1aの略全面に、各種操作および各種表示を行う操作パネル22を設けたことにより、空洞部10の前面側を操作パネル22として活用できることとなり、複数の電磁誘導コイル3A,3Bに対応する各種操作および各種表示を行うスペースを確保することができる。
【0036】
また、前記操作パネル22における特定部位である左側の表示部に、炊飯に関する操作・表示を行う炊飯操作・表示部(例えば、メニューキー47、予約キー48、合数キー49および炊飯キー50)を設けたことにより、設定項目の多い炊飯関連の操作・表示を独立して1カ所に設けることができることとなり、使い勝手が良好となる。
【0037】
ところで、本実施の形態にかかる誘導加熱調理器をロースター付き仕様に変更する場合には、図10に示すように、前記本体ケース1の前面1aにおいて前記空洞部10と対応する部位を切除して大きな開口57を形成し、該開口57を出し入れ口として前記空洞部10にロースター58を装着すればよい。このようにすると、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一の本体ケース1で製作することが可能となり、製作コストを低減できる。
【0038】
なお、ロースター無し仕様の誘導加熱調理器の場合、ロースターを冷却する必要がなく、電磁誘導コイル3A,3Bおよび駆動・制御基板4A,4Bを冷却するのみでよいので、冷却ファン13の回転数をロースター付き仕様のものより下げることも可能である。
【0039】
上記実施の形態においては、電磁誘導コイルを2個備えた誘導加熱調理器について説明したが、本願発明は、3個以上の電磁誘導コイルを備えた誘導加熱調理器にも適用可能なことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
本願発明の第1の手段によれば、本体ケースの天面を形成して調理器具の載置部となるトッププレートと、該トッププレートの内方に配設され、前記調理器具を誘導加熱する少なくとも二つの電磁誘導コイルと、冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの一方の下方に、空洞部を形成するとともに、前記冷却ファンからの冷却風を、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方を経て前記空洞部に供給し得るように構成して、冷却ファンからの冷却風が、二つの電磁誘導コイルのうち下方に空洞部が形成されていない方(換言すれば、他方)の電磁誘導コイルの下方を経て空洞部へ供給されるようにしたので、下方に空洞部が形成されている方(換言すれば、一方)の電磁誘導コイル方向への冷却風に関する圧力損失が小さくなることとなり、一方の電磁誘導コイルへの冷却風量が増大することとなって、従来不足しがちであった一方の電磁誘導コイルの冷却風供給を確保できるという効果がある。また、この空洞部を利用することで、設計段階での冷却構造の修正も可能となるという効果もある。
【0041】
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部を、前記本体ケースの高さの略1/2の高さより上方であって前記他方の電磁誘導コイルと対応する部位とすることもでき、そのように構成した場合、必要最小限の大きさの空洞部形成により、他方の電磁誘導コイルへの冷却風供給を確保することができる。
【0042】
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1又は第2の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部に、前記電磁誘導コイルのうちの一方を支持している部材を支え且つ該空洞部に供給された冷却風を上方の電磁誘導コイル側に誘導する支持部材を設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部へ供給された冷却風が支持部材に誘導されて上方の電磁誘導コイル側へ流れるように制御されることとなり、冷却風の流れを制御する部材と電磁誘導コイルを支持している部材を支える支持部材とを一つの部材で兼用できることとなる。
【0043】
本願発明の第4の手段におけるように、上記第1、第2又は第3の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記本体ケースの前面の略全面に、各種操作および各種表示を行う操作パネルを設けることもでき、そのように構成した場合、空洞部の前面側を操作パネルとして活用できることとなり、複数の電磁誘導コイルに対応する各種操作および各種表示を行うスペースを確保することができる。
【0044】
本願発明の第5の手段におけるように、上記第4の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作パネルにおける特定部位に、炊飯に関する操作・表示を行う炊飯操作・表示部を設けることもでき、そのように構成した場合、設定項目の多い炊飯関連の操作・表示を独立して1カ所に設けることができることとなり、使い勝手が良好となる。
【0045】
本願発明の第6の手段におけるように、上記第5の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルの出力を異ならしめるとともに、前記炊飯操作・表示部に設けられた炊飯キーにより前記電磁誘導コイルのうちの出力の小さい方が制御されるように構成することもでき、そのように構成した場合、吹きこぼれ等の問題から高火力を必要としない炊飯を実行する炊飯キーにより出力の小さい方の電磁誘導コイルを制御することで、高火力を必要とする自動調理メニューを高出力側の電磁誘導コイルで調理できることとなり、調理メニューに見合った効率のよい調理が可能となる。
【0046】
本願発明の第7の手段におけるように、上記第1の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記空洞部をロースターを配設し得るように構成してロースター付き仕様として対応できるように構成することもでき、そのように構成した場合、ロースター無し仕様とロースター付き仕様とを同一の本体ケースで製作することが可能となり、製作コストを低減できる。
【0047】
本願発明の第8の手段におけるように、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方に、前記電磁誘導コイルの発振を制御する駆動・制御基板を配設することもでき、そのように構成した場合、駆動時に発熱する電子部品を具備した駆動・制御基板が冷却ファンから吹き出された直後の冷却風により冷却されることとなり、駆動・制御基板を効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器の平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器のトッププレートおよび電磁誘導コイルを除いた状態を示す平面図である。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器の正面図である。
【図7】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器における電気系統の結線図である
【図8】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器における操作パネルの液晶表示装置の他の表示例を示す図であり、(イ)は左側表示部における液晶表示装置を、(ロ)は右側表示部における液晶表示装置をそれぞれ示す。
【図9】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器の変形例を示す断面図(図4相当図)である。
【図10】本願発明の実施の形態にかかる誘導加熱調理器をロースター付き仕様に変更した場合の断面図(図4相当図)である。
【符号の説明】
1は本体ケース、2はトッププレート、3A,3Bは電磁誘導コイル、4A,4Bは駆動・制御基板、7A,7Bは隔壁、8A,8Bはコイル台、10は空洞部、11A,11BはIGBT素子、12A,12Bはヒートシンク、13は冷却ファン、17は冷却風導入口、22は操作パネル、50は炊飯キー、55は支持部材、56は流入口、58はロースター、Wは冷却風。
Claims (8)
- 本体ケースの天面を形成して調理器具の載置部となるトッププレートと、該トッププレートの内方に配設され、前記調理器具を誘導加熱する少なくとも二つの電磁誘導コイルと、冷却ファンとを備えた誘導加熱調理器であって、前記電磁誘導コイルのうちの一方の下方には、空洞部を形成するとともに、前記冷却ファンからの冷却風を、前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方を経て前記空洞部に供給し得るように構成したことを特徴とする誘導加熱調理器。
- 前記空洞部を、前記本体ケースの高さの略1/2の高さより上方であって前記一方の電磁誘導コイルと対応する部位としたことを特徴とする前記請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記空洞部には、前記電磁誘導コイルのうちの一方を支持している部材を支え且つ該空洞部に供給された冷却風を上方の電磁誘導コイル側に誘導する支持部材を設けたことを特徴とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の誘導加熱調理器。
- 前記本体ケースの前面の略全面には、各種操作および各種表示を行う操作パネルを設けたことを特徴とする前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作パネルにおける特定部位には、炊飯に関する操作・表示を行う炊飯操作・表示部を設けたことを特徴とする前記請求項4記載の誘導加熱調理器。
- 前記電磁誘導コイルの出力を異ならしめるとともに、前記炊飯操作・表示部に設けられた炊飯キーにより前記電磁誘導コイルのうちの出力の小さい方が制御されるように構成したことを特徴とする前記請求項5記載の誘導加熱調理器。
- 前記空洞部をロースターを配設し得るように構成してロースター付き仕様として対応できるように構成したことを特徴とする前記請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記電磁誘導コイルのうちの他方の下方には、前記電磁誘導コイルの発振を制御する駆動・制御基板を配設したことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の誘導加熱調理器。
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