JP7186085B2 - パン類生地、パン類及びパン類生地の製造方法 - Google Patents
パン類生地、パン類及びパン類生地の製造方法 Download PDFInfo
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Description
そこで、本発明は、たん白素材を多量に含有するパン類の好ましくないにおいと雑味を抑制することができるパン類生地を提供することを主目的とする。
また、本発明は、前記パン類生地を加熱してなるパン類を提供する。
また、本発明は、たん白素材を10~50質量%含有する原料粉100質量部に対して、酒種の風味を有する発酵風味料及び酒種の少なくとも一方を0.5~20質量部配合する、パン類生地の製造方法を提供する。
本実施形態のパン類生地は、たん白素材を含有する原料粉と、酒種の風味を有する発酵風味料及び酒種の少なくとも一方と、を含有する。
本実施形態のパン類生地の製造方法は、たん白素材を10~50質量%含有する原料粉100質量部に対して、酒種の風味を有する発酵風味料及び酒種の少なくとも一方を0.5~20質量部配合することを特徴とする。配合されうる原材料及び好適な配合量の詳細については、上記パン類生地で説明したとおりであるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態のパン類は、上記パン類生地を加熱することにより製造される。本実施形態のパン類は、上記パン類生地を用いているため、たん白素材に由来する好ましくないにおいと雑味が抑制されており、風味が良好である。
下記表に示す原材料のうちショートニング以外をボウルに入れ、ミキサーの低速で3分間、中速で4分間ミキシングした後、ショートニングを添加し、ミキサーの低速で2分間、中速で3分間、高速で1分間ミキシングした。生地の捏上温度は、25~26℃とした。フロアタイムを20分間とり、分割した後、ベンチタイムを20分間とった。生地を成形し、38℃、湿度85%の条件下でホイロを70分間とった後、220℃で10分間焼成し、パンを得た。
小麦グルテン:A-グルSS(グリコ栄養食品株式会社製)
大豆粉:フレッシュフラワーS-55(昭和産業株式会社製)
小麦粉:キングスター(昭和産業株式会社製)
澱粉:NOVELOSE W(イングレディオン・ジャパン社製)
麹の発酵風味料A:ポルテ芳醇酒種(MCフードスペシャリティーズ株式会社製)
麹の発酵風味料B:45サカメートE(株式会社ヨンゴー製)
酒種:米飯、米麹、水を混合して、約27℃で48時間、約12時間毎に撹拌しながら静置発酵させ、元種を得た。この元種の一部に、米飯、麹、水、食塩を加えて、約12時間毎に撹拌しながら24時間発酵させた。さらに同様の仕込みと発酵の手順を3回繰り返して作成した種を酒種とした。
サワー発酵種:サワード・ディレクト25(MCフードスペシャリティーズ株式会社製)
麹:みやここうじ(株式会社伊勢惣製)
生地の製パン性、パンのにおい及び味について、以下の基準に従って専門パネルが評価を行った。パンのにおい及び味については、評価の平均値を算出して、小数点第2位を四捨五入した値を評価点とした。
4名の専門パネルの合議により以下の4段階で評価した。製パン性の評価では、生地物性(生地の伸展性、粘着性及び弾性)が製パンに適しているかを確認した。評価が◎又は〇であれば合格、△又は×であれば不合格と判断した。
◎:良好
〇:多少課題はあるが、製造可能
△:やや悪い
×:悪い
10名の専門パネルが各自、以下の5段階で評価し、その平均点を評価点とした。評価点3.0以上を合格、3.0未満を不合格と判断した。
5:大豆臭、グルテン臭が感じられず、非常に良好
4:大豆臭、グルテン臭がほぼ感じられず、良好
3:大豆臭、グルテン臭がやや感じられるが、許容範囲
2:大豆臭、グルテン臭がややあり、悪い
1:大豆臭、グルテン臭があり、非常に悪い
10名の専門パネルが各自、以下の5段階で評価し、その平均点を評価点とした。評価点3.0以上を合格、3.0未満を不合格と判断した。
5:雑味が感じられず、非常に良好
4:雑味がほぼ感じられず、良好
3:許容範囲
2:雑味が感じられ、やや悪い
1:雑味が強く、悪い
Claims (8)
- たん白素材として少なくとも大豆粉を含み且つ前記たん白素材を10~50質量%含有する原料粉100質量部に対して、酒種の風味を有する発酵風味料及び酒種の少なくとも一方を0.5~20質量部含有する、パン類生地。
- 前記原料粉100質量%中、前記大豆粉を10~50質量%含有する、請求項1に記載のパン類生地。
- 前記パン類生地100質量%中、前記たん白素材を3~20質量%含有する、請求項1又は2に記載のパン類生地。
- ドウ生地である、請求項1から3のいずれか一項に記載のパン類生地。
- 酵素活性を有する麹(但し、前記酒種の風味を有する発酵風味料及び前記酒種に含まれるものを除く)を含有しない、請求項1から4のいずれか一項に記載のパン類生地。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載のパン類生地を加熱してなるパン類。
- たん白素材として少なくとも大豆粉を含み且つ前記たん白素材を10~50質量%含有する原料粉100質量部に対して、酒種の風味を有する発酵風味料及び酒種の少なくとも一方を0.5~20質量部配合する、パン類生地の製造方法。
- 酵素活性を有する麹(但し、前記酒種の風味を有する発酵風味料及び前記酒種に含まれるものを除く)を配合しない、請求項7に記載のパン類生地の製造方法。
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JP2003274845A (ja) | 2001-12-14 | 2003-09-30 | Hayashibara Biochem Lab Inc | 米粉を主原料とする発酵パンの製造方法 |
JP2010263869A (ja) | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Fukumori Dou:Kk | パン又は菓子用添加剤、パン又は菓子用穀粉組成物及びパン又は菓子の製造方法 |
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