JP7185489B2 - リソース割り当て方法およびリソース割り当てシステム - Google Patents
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Description
係るチャットボットシステムとして、例えば、特開2009-3533号公報(特許文献1)がある。この公報には、「ネットワークに接続された複数のユーザの端末からの質問文に自動応答するチャットボットシステムであって、前記ユーザの質問文に対する応答メッセージを生成する応答メッセージ生成部と、前記生成された応答メッセージを一時的に格納するためのキャッシュバッファを含む記憶部と、前記キャッシュバッファに、前記ユーザごとに割り当てられたチャンネル別に、前記応答メッセージが所定の長さ以上の場合に発言キャッシュ要素に分割してキューイングして格納する応答メッセージキューイング部と、前記キャッシュバッファに分割して格納された前記応答メッセージの各発言キャッシュ要素を、前記ユーザの発言に対し適切な時間間隔を空けて、前記ユーザの端末に提示する応答メッセージ提示部と、を備える、チャットボットシステム」との記載がある。
また、クラウドコンピューティングリソースの管理技術として、US9817690B2(特許文献2)がある。この公報には、負荷傾向に基づくリソース割り当て技術が開示されている。
ユーザからメッセージによる問い合わせを受けて自動回答するチャットボットおよび前記チャットボットと連携して動作するバックエンドシステムに対してリソースを割り当てるリソース割り当て方法であって、
前記ユーザと前記チャットボット間のメッセージによる会話が、サービスメニューと関係する会話か、サービスメニューと無関係な会話かを判定して区分するステップと、
前記サービスメニューと関係する会話数および前記サービスメニューと無関係の会話数をカウントする会話数カウントステップと、
前記会話数カウントステップにてカウントした前記サービスメニューと関係する第1会話数と前記サービスメニューと無関係の第2会話数の増減に基づいて、前記チャットボットの割り当てリソース量を決定し、また、前記第1会話数の増減に基づいて、前記バックエンドシステムの割り当てリソース量を決定する割り当てリソース決定ステップと、
前記割り当てリソース決定ステップにて決定したリソース量を前記チャットボットおよび前記バックエンドシステムに対して割り当てるリソース割り当てステップを含む、
ことを特徴とする。
図1は、本発明のチャットボットシステム10におけるチャットボット11とバックエンドシステム30とリソース管理システム40におけるリソース割り当て部413を備えたシステム1の概略構成を示すブロック図であって、リソース割り当て部413によるチャットボット11およびバックエンドシステム30へのリソース割当てを説明する図である。
ユーザ側からの出荷状況の問合せにおける「注文番号を教えて下さい」との応答データを示すステップS1142のときには、このステップにフラグ“true”を定義し、
故障の問合せにおける「製造番号を教えて下さい」との応答データを示すステップS1143のときには、このステップにフラグ“true”を定義し、
その他における雑談用の会話フローのステップS1144のときには、このステップにフラグ“false”を定義する。
リソース割り当て部413によるチャットボット11やバックエンドシステム30へのリソースの割り当て方法としては、例えば、図4(a)~(f)に示すように、会話数記録テーブル11321、会話数予測テーブル41511、チャットボット11のリソース割り当て条件テーブル41531、バックエンドシステム30のリソース割り当て条件テーブル41532、リソーステンプレートテーブル41521、リソース割り当てテーブル41541を用意する。
会話数の予測値を算出する方法は、既存の統計的な手法や、機械学習を用いた手法を使ってもよく、特に限定する必要はない。
なお、サービスメニューと関係する会話数(B)とサービスメニューと無関係な会話数(A)の予測値を算出する処理を省略し、予め定められた期間におけるサービスメニューと関係する会話数(B)とサービスメニューと無関係な会話数(A)の合計値を代わりに用いても良い。リソース割り当てに予測値を用いる方法は、将来の会話数の増減予測に基づいて事前にリソースを割り当てる方法である。他方、リソース割り当てに合計値を用いる方法は、過去の会話数の増減に基づいてリソースを割り当てる方法である。
ここで、バックエンドシステム30ごとに異なるバックエンドシステム30のリソース割り当て条件テーブル41532を持ち、より細かい割り当て制御を行ってもよい。
図5は、本発明の実施例1におけるリソース割り当てシステムの構成を示すブロック図である。
会話数記憶部1132は、記録日時113211、サービスメニューと無関係な会話数(A)113212、サービスメニューと関係する会話数(B)113213、を記憶する会話数記録テーブル11321(図4a参照)を含む。
会話シナリオ記憶部1133は、会話シナリオ、例えば、メッセージ意図113311、会話ステップID113312、応答メッセージ113313、バックエンドシステム呼出し要否113314、バックエンドシステム識別子113315、サービスメニューとの関係有無113316、次会話ステップ113317などの各情報を記憶する会話シナリオテーブル11331(図6参照)を含む。
分類結果・サービス関係有無対応記憶部1134は、自然言語処理による分類結果とサービス関係有無との対応関係を示す情報を記憶する分類結果・サービス関係有無対応テーブル11341(図3参照)を含む。
これらの機能の詳細については具体的な実施例を参照して後述する。
チャットボットのリソース割当条件テーブル41531は、会話総数(A+B)、リソーステンプレートIDを記憶するエリアを含む。
バックエンドシステムのリソース割当条件テーブル41532は、サービスメニューと関係する会話数(B)とリソーステンプレートIDを記憶するエリアを含む。
リソーステンプレートテーブル41521は、ID、仮想CPU数、メモリ量、ストレージタイプを記憶するエリアを含む。リソーステンプレートテーブル41521は他に、ネットワーク帯域などの他のリソースに関する情報を記憶するエリアを有していても良い。
リソース割り当てテーブル415411は、システムID、リソーステンプレートIDを記憶するエリアを含む
会話シナリオテーブル11331は、メッセージ意図113311、会話ステップID113312、応答メッセージ113313、バックエンド呼出し要否113314、バックエンドシステム識別子113315、サービスメニューとの関係有無113316、次会話ステップ113317の各情報を記憶するエリアを含む。
図6の例では、応答メッセージ11333に含まれる{}で囲まれた変数には、バックエンドシステムを呼び出した結果として得られた情報を格納することを示している。例えば“出荷状況は{Status}です。”という応答メッセージの変数{Status}の部分には、バックエンドシステムである出荷管理システムから取得される出荷状況の情報が格納された上で、ユーザ端末20に送信される。
図6の例では、例えばメッセージ意図113311=“出荷状況問合せ”、会話ステップID=0の次の会話ステップは、メッセージ意図113311=出荷状況問合せ、会話ステップID=1で示されるステップであることを示している。
ステップS1101:
チャットボット11は、メッセージ受信/応答部111にて、ユーザ端末20からメッセージを受信し、記憶部113のメッセージ記憶部1131に記憶し、格納する。
チャットボット11は、自然言語処理部112にて、ユーザ端末20からのメッセージに対し、自然言語処理を行い、該当するメッセージの意図(図3参照)を判定する。
チャットボット11は、会話内容判定・区分部114にて、メッセージの意図と会話シナリオに基づき、応答メッセージを決定する。
チャットボット11は、会話内容判定・区分部114にて、メッセージ意図と会話シナリオに基づき、バックエンドシステムの呼び出し要否を判定する。
チャットボット11は、ステップS1104におけるバックエンドシステムの呼び出し要否判定の結果、バックエンドシステムの呼び出し「要」の場合(Yes)は、ステップS1106に進み、「否」の場合(No)は、ステップS1106に進む。
チャットボット11は、バックエンドシステム呼出部116にて、該当のバックエンドシステムを呼び出す。バックエンドシステムを呼び出し方法には、該当のバックエンドシステムのAPIを呼び出す方法などがあるが、特に限定はしない。
チャットボット11は、会話内容判定・区分部114にて、メッセージの内容がサービスメニューと関係か否かを判定する。
このステップは、会話シナリオテーブル11331の「サービスメニューとの関係有無」に基づいて判定してもよい。または、ユーザメッセージの自然言語処理結果(分類結果)と、サービスとの関係有無を示す分類結果・サービス関係有無対応テーブル1133によって判定してもよい(図3参照)。
チャットボット11は、ステップS1107におけるサービスメニューとの関係判定の結果、関係ありの場合(Yes)は、ステップS1109に進み、関係ない場合(No)は、ステップS1100に進む。
チャットボット11は、会話数カウント部115が、会話数記録テーブル11321のサービスメニューと関係する会話数(B)をカウントアップする。
チャットボット11は、会話数カウント部115にて、会話数記録テーブル11321のサービスメニューと無関係な会話数(A)をカウントアップする。
チャットボット11は、メッセージ受信/応答部111にて、ステップS1103で決定した応答メッセージをユーザ端末20に送信する。
ステップS4131:
会話数予測部411は、会話数記録テーブル11321を参照し、次のタイムスロットにおける会話数の予測値を算出し、会話数予測テーブル41511(図4b参照)に記憶し、格納する。
割当てリソース決定部412は、会話数予測テーブル41511を参照し、サービスメニューと無関係な会話数(A)の予測値と、サービスメニューと関係する会話数(B)の予測値と、チャットボット11のリソース割り当て条件テーブル41531とに基づいてチャットボット11に適用するリソーステンプレートを決定する(図4参照)。
ステップS4132の結果、チャットボット11に適用するテンプレートに変化あるか否かを判定し、変化がない場合(No)は、ステップS4134に進み、変化がある場合(Yes)は、ステップS4135に進む。
割当てリソース決定部412は、会話数予測テーブル41511を参照し、サービスメニューと関係する会話数(B)の予測値と、バックエンドシステム30のリソース割り当て条件テーブル41532とに基づいてバックエンドシステム30に適用するリソーステンプレートを決定し、ステップS4136に進む(図4参照)。
リソース割り当て部413は、リソーステンプレートテーブル41521を参照し、ステップS4132で決定したリソーステンプレートに基づいて、チャットボット11に対する割り当てリソース量を変更する。そして、リソース割り当てテーブル41541のリソーステンプレートIDをステップS4132で決定したリソーステンプレートのIDに更新し、ステップS4134に進む。
ステップS4134の結果、バックエンドシステム30に適用するテンプレートに変化あるか否かを判定し、変化がない場合(No)は、処理を終了し、変化がある場合(Yes)は、ステップS4137に進む。
リソース割り当て部413は、リソーステンプレートテーブル41521を参照し、ステップS4134で決定したリソーステンプレートに基づいて、バックエンドシステム30に対する割り当てリソース量を変更する。また、リソース割り当てテーブル41541のリソーステンプレートIDをステップS4134で決定したリソーステンプレートのIDに更新し、処理を終了する。
つまり、チャットボット11へのリソース割り当て判断には、音声認識間違いの会話数(C)をカウントに入れる。但し、バックエンドシステム30のリソース割り当て条件テーブル41532には実施例1から差分はない。すなわち、バックエンドシステム30へのリソース割り当て判断には、音声認識間違いの会話数(C)はカウントに入れない。
図11のフローチャートに基づく動作は以下のとおりであり、実施例1から変更があるステップのみ、以下に示す。
チャットボット11は、音声メッセージ受信/応答部111’にて、ユーザ端末20から音声メッセージを受信し、メッセージ記憶部1131に記憶し、格納する。なお、音声メッセージをメッセージ記憶部1131に記憶する代わりに、ステップS1121でテキストに変換したメッセージを記憶しても良い。
ステップS1101’のあと、チャットボット11は、音声認識部117にて、音声メッセージをテキストに変換する。そして、ステップS1102に進む。
ステップS1102のあと、チャットボット11は、メッセージ受信/応答部111にて、メッセージ意図が正しいか否かをユーザに確認する音声メッセージを送信し、ユーザからの応答を受信する。
チャットボット11は、メッセージ意図が正しいか否かを判定する。この判定の結果、意図が正しい場合(Yes)は、ステップS1103に進み、上述したステップS1103~ステップS1111’を順次実行する。ステップS1111’は、音声メッセージ受信/応答部111’にて、応答音声メッセージをユーザ端末に送信し、処理を終了する。
意図が正しくない場合(No)は、ステップS1124に進む。
チャットボット11は、会話数カウント部115にて、会話数記録テーブル11321’の、認識間違いの会話数(C)をカウントアップし、ステップS1125に進む。
チャットボット11は、メッセージ受信/応答部111にて、ユーザにメッセージを言い直すことを促す音声メッセージを送信し、処理を終了する。
会話数予測部411は、会話数記録テーブル11321’を参照し、次のタイムスロットにおける会話数(A),(B),(C)の予測値を算出し、会話数予測テーブル41511’に記憶し、格納する。
ステップ4131’のあと、割当てリソース決定部412は、会話数予測テーブル41511’を参照し、サービスメニューと無関係な会話数(A)の予測値と、サービスメニューと関係する会話数(B)の予測値と、認識間違いの会話数(C)の予測値と、チャットボット11のリソース割り当て条件テーブル41531’とに基づいてチャットボット11に適用するリソーステンプレートを決定し(図10参照)、ステップS4133~ステップS4137を順次実行し、処理を終了する。
なお、チャットボット11’の構成はチャットボット11と同等であって良い。
ソース割り当て上限テーブル41561は、チャットボット全体のリソース割り当て上限値と、チャットボットインスタンスごとのリソース割り当て上限値を保持するものであり、システムID、仮想CPU数、メモリ量を含む。
本例では、チャットボット全体には仮想CPU数10、メモリ量36GBが上限として設定されている(システムID=“Total”の行を参照)。また、チャットボットインスタンス1(図13のチャットボット11に該当)には、仮想CPU数8、メモリ量32GBが上限として設定されている(システムID=“ChatBot1”の行を参照)。また、チャットボットインスタンス2(図13のチャットボット11’に該当)には、仮想CPU数4、メモリ量16GBが上限として設定されている(システムID=“ChatBot2”の行を参照)。すなわち、この例では、ChatBot1に最大リソースを割り当てると、ChatBot2には、最大リソースを割り当てられなくなること、つまり、全体の上限を超えることを示している。
図15のフローチャートに基づく動作は以下のとおりであり、実施例1または実施例2から変更があるステップのみ、以下に示す。
ステップS1101,S1102のあと、チャットボット11は、会話引き継ぎ判定・処理部118にて、メッセージ意図と会話シナリオに基づき、第2チャットボット11’への会話の引継ぎ要否を判定する。
本実施例では、サービスメニューとの関係有無=falseの場合、引継ぎ要と判定する。なお、他の方法として、サービスメニューとの関係有無=falseの会話が連続した回数を記録し、当該回数が予め定義された閾値を超えた場合に引継ぎ要と判定しても良い。
ステップS1131における引継ぎ要否判定の結果、引継ぎ要の場合(Yes)は、ステップS1133を実行して、ステップS1134に進み、引継ぎ否の場合(No)は、前述のステップS1103からステップS1111の処理を実行して、処理を終了する。
チャットボット11は、会話引き継ぎ判定・処理部118にて、会話シナリオの次会話ステップとメッセージ記憶部に格納されたメッセージの履歴とを、第2チャットボット11’に送信する。また、第1チャットボット11からは会話の状態や履歴を削除する。そして、ステップS1134に進む。
チャットボット11は、会話引き継ぎ判定・処理部118にて、メッセージルーティング部119にユーザ識別子と会話識別子とを送信し、該当の会話におけるユーザメッセージを第2チャットボット11’に送信するよう指示し、処理を終了する。
図16のフローチャートに基づく動作は以下のとおりであり、実施例1から変更があるステップのみ、以下に示す。
ステップS4131のあと、リソース管理部41は、会話数予測部411にて、会話数予測テーブル41511とリソース割り当て上限テーブル41561を参照し、サービスメニューと関係する会話数(B)の予測値とチャットボットのリソース割り当て条件テーブルに基づいてチャットボットごとの上限を超えない範囲でチャットボットに適用するリソーステンプレートを決定し、ステップS4141に進む。
リソース管理部41はステップS4232’’で決定したリソーステンプレートに基づき、チャットボット全体のリソース割り当て上限を超過したか否かを判定する。判定の結果、リソース割り当て上限を超過した場合(Yes)は、ステップS4142に進み、リソース割り当て上限を超過していない場合(No)は、ステップS4133へ進む。
ステップS4141にて、リソース割り当て上限を超過した場合(Yes)は、リソース管理部41は、割当てリソース決定部412にて、第2チャットボットに適用するリソーステンプレートを1ランク下げる。例えば本実施例においては、リソーステンプレートテーブル41521のIDの数字部分が小さい値であるほどランクが低いことを示し、数字部分が大きい値であるほどランクが高いことを示している。従って、リソーステンプレートを1ランク下げるとは、例えばステップS4232’’で決定したリソーステンプレートのIDがt2の場合、第2チャットボットに適用するリソーステンプレートをt1に変更することを意味している。なお、リソーステンプレートのランクの高低を表現する方法はこれに限らず、他の方法であっても良い。
ステップS4142の後、リソース管理部41は、再びステップS4141に戻り、チャットボット全体のリソース割り当て上限を超過したか否かを判定する。
リソース割り当て上限を超過していない場合(No)は、ステップS4133に進み、前述のステップS4133~ステップS4137を順に実行し、処理を終了する。
チャットボットインスタンス管理部414は、会話数記録テーブル11321を参照し、予め定義された期間におけるサービスメニューと無関係な会話数(A)の合計値と予め定義された閾値を比較する。予め定義された期間とは、例えばステップS4161の処理を実行している時刻から遡って1時間などと定めて良く、特に限定はしない。
ステップS4161による処理結果、サービスメニューと無関係な会話数(A)の合計値が予め定義された閾値を超過していない場合(No)は、ステップS4163に進み、サービスメニューと無関係な会話数(A)の合計値が予め定義された閾値を超過した場合(Yes)は、ステップS4164に進む。
チャットボットインスタンス管理部414は、第2チャットボット11’が存在するか否かを判定する。このステップによる判定結果、第2チャットボット11’が存在しない場合は、処理を終了する。
第2チャットボット11’が存在する場合は、ステップS4165に進む。
なお、第2チャットボット11’の存在を判定する方法には、例えばリソース管理部41が記憶部415に、存在するチャットボットインスタンスの一覧を記憶して保持することで判定する方法や、第2チャットボット11’に対してネットワークを経由して存在を確認するためのコマンドを実行して、その応答有無によって判定する方法があるが、特に限定はしない。
チャットボットインスタンス管理部414は、メッセージルーティング部119に対し、第2チャットボット11’をルーティング対象から除外、つまり、第2チャットボットへのメッセージ送信を停止するように指示し、ステップS4166に進む。
チャットボットインスタンス管理部414は、第2チャットボット11’のインスタンスを削除し、処理を終了する。
チャットボットインスタンス管理部414は、第2チャットボット11’が存在するか否かを判定する。このステップによる判定の結果、第2チャットボット11’が存在する場合(Yes)は、処理を終了する。
第2チャットボット11’が存在しない場合(No)は、ステップS4167に進む。
チャットボットインスタンス管理部414は、第2チャットボット11’のインスタンスを生成し、ステップS4168に進む。
チャットボットインスタンス管理部414は、メッセージルーティング部119に対し、第2チャットボット11’をルーティング対象に追加するように指示し、処理を終了する。
ユーザごとの会話数記録テーブル11322は,ユーザIDごとに記録日時、サービスメニューと無関係な会話数(A)、サービスメニューと関係する会話数(B)を含む。本例では、ユーザ1と比較してユーザ2は、サービスメニューと無関係な会話数(A)が多いことを示している。
なお、本実施例においては、図19のフローチャートに示す処理は、チャットボット11がユーザから最初のメッセージを受信した際に、チャットボット会話処理に先立って実行される。
会話引継ぎ判定・処理部118は、ユーザごとの会話数記録テーブル11322を参照し、該当ユーザの過去の会話数を取得する。
会話引継ぎ判定・処理部118は、予め定義された期間におけるサービスメニューと無関係な会話数(A)の合計値と予め定義された閾値を比較する。
ステップS4172における判定の結果、サービスメニューと無関係な会話数(A)の合計値が予め定義された閾値を超過したか否かを判定し、超過した場合(Yes)は、ステップS4174に進み、超過していない場合(No)は、ステップS4175に進む。
会話引継ぎ判定・処理部118は、メッセージルーティング部119にユーザ識別子と会話識別子を送信し、該当の会話におけるユーザメッセージを第2チャットボット11’に送信するよう指示し、処理を終了する。
図15で説明したチャットボット会話処理を実行し、終了する。
また、サービスを提供する側にとっては、チャットボットとバックエンドシステムのリソース割り当て適正化により,不要なリソース割り当てに伴うコスト増加を避けることができる。
10 チャットボットシステム
11、11’ チャットボット
111 メッセージ受信/応答部
111’ 音声メッセージ受信/応答部
112 自然言語処理部
113 記憶部
1131 メッセージ記憶部
1132 会話数記憶部
1133 会話シナリオ記憶部
1134 分類結果・サービスとの関係有無対応記憶部
114 会話内容判定・区分部
115 会話数カウント部
116 バックエンドシステム呼出部
117 音声認識部
118 会話引継ぎ判定・処理部
119 メッセージルーティング部
20 ユーザ端末
30 バックエンドシステム
40 リソース管理システム
41 リソース管理部
411 会話数予測部
412 割り当てリソース決定部
413 リソース割り当て部
414 チャットボットインスタンス管理部
415 記憶部
4151 会話数予測記憶部
4152 リソーステンプレート記憶部
4153 リソース割り当て条件記憶部
4154 リソース割り当て記憶部
4156 リソース割り当て上限記憶部
50 オペレータ端末
Claims (12)
- ユーザからメッセージによる問い合わせを受けて自動回答するチャットボットおよび前記チャットボットと連携して動作するバックエンドシステムに対してリソースを割り当てるリソース割り当て方法であって、
前記ユーザと前記チャットボット間のメッセージによる会話が、サービスメニューと関係する会話か、サービスメニューと無関係な会話かを判定して区分する会話内容判定・区分ステップと、
前記サービスメニューと関係する会話数および前記サービスメニューと無関係の会話数をカウントする会話数カウントステップと、
前記会話数カウントステップにてカウントした前記サービスメニューと関係する第1会話数と前記サービスメニューと無関係の第2会話数の増減に基づいて、前記チャットボットの割り当てリソース量を決定し、また、前記第1会話数の増減に基づいて、前記バックエンドシステムの割り当てリソース量を決定する割り当てリソース決定ステップと、
前記割り当てリソース決定ステップにて決定したリソース量を前記チャットボットおよび前記バックエンドシステムに対して割り当てるリソース割り当てステップを含む、
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項1に記載されたリソース割り当て方法において、
前記会話数カウントステップにてカウントした前記サービスメニューと関係する第1会話数と前記サービスメニューと無関係の第2会話数を受け、前記第1会話数、前記第2会話数を予測する会話数予測ステップと、
前記会話数予測ステップにて予測した第1、第2会話数の増減に基づいて、前記チャットボットの割り当てリソース量を決定し、また、前記サービスメニューと関係する第1会話数を受け、前記第1会話数の増減に基づいて、前記バックエンドシステムの割り当てリソース量を決定する割り当てリソース決定ステップと、
をさらに有することを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項1に記載されたリソース割り当て方法において、
前記会話内容判定・区分ステップは、
前記会話と前記サービスメニューとの関係有無を、前記チャットボットと前記ユーザとの間の会話シナリオにおける会話内容判定・区分処理の各ステップにおいて定義された判定用フラグに基づいて判定するステップからなる
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項1に記載されたリソース割り当て方法において、
前記会話内容判定・区分ステップは、
前記会話と前記サービスメニューとの関係有無を、前記ユーザのメッセージの自然言語処理に基づく分類結果と前記サービスメニューとの関係有無を対応した分類結果・サービスとの関係有無対応テーブルに基づいて判定するステップからなる
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項1に記載されたリソース割り当て方法において、
前記チャットボットが、前記ユーザからの音声メッセージを受けた場合、
前記割り当てリソース決定ステップは、
前記ユーザの言い間違いおよび/または前記チャットボットの認識間違いによって生じた会話の繰り返しの会話数は、前記バックエンドシステムのリソース割り当て判断には使用しない
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項1に記載されたリソース割り当て方法において、
前記サービスメニューと関係のない会話は、前記チャットボットと異なる第2のチャットボットにディスパッチするステップをさらに有し、
前記第2のチャットボットには、前記チャットボットよりも低い優先度および/または低い上限でリソース量を割り当てる
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項6に記載されたリソース割り当て方法において、
前記サービスメニューと関係のない会話数が所定の閾値を超えたとき、前記第2のチャットボットのインスタンスを作成するステップをさらに有する
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項6に記載されたリソース割り当て方法において、
前記サービスメニューと関係のない会話数が所定の閾値を下回ったとき、前記第2のチャットボットのインスタンスを削除するステップをさらに有する
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 請求項6に記載されたリソース割り当て方法において、
過去の履歴で、前記サービスメニューと関係のない会話数の割合が所定の閾値を超えた前記ユーザの会話は、前記第2のチャットボットにて自動回答を対応させるステップをさらに有する
ことを特徴とするリソース割り当て方法。 - ユーザからメッセージによる問い合わせを受けて自動回答するチャットボット、および前記チャットボットと連携して動作するバックエンドシステムに対してリソースを割り当てるリソース割り当て部を有するリソース割り当てシステムであって、
前記ユーザと前記チャットボット間のメッセージによる会話が、サービスメニューと関係する会話か、サービスメニューと無関係な会話かを判定して区分する会話内容判定・区分部と、
前記サービスメニューと関係する会話数および前記サービスメニューと無関係の会話数をカウントする会話数カウント部と、
前記会話数カウント部にてカウントした前記サービスメニューと関係する第1会話数と前記サービスメニューと無関係の第2会話数の増減に基づいて、前記チャットボットの割り当てリソース量を決定し、また、前記第1会話数の増減に基づいて、前記バックエンドシステムの割り当てリソース量を決定する割り当てリソース決定部と、
前記割り当てリソース決定部にて決定したリソース量を前記チャットボットおよび前記バックエンドシステムに対して割り当てるリソース割り当て部を含む、
ことを特徴とするリソース割り当てシステム。 - 請求項10に記載されたリソース割り当てシステムにおいて、
前記会話数カウント部にてカウントした前記サービスメニューと関係する第1会話数と前記サービスメニューと無関係の第2会話数を受け、前記第1会話数、前記第2会話数を予測する会話数予測部と、
前記会話数予測部にて予測した第1、第2会話数の増減に基づいて、前記チャットボットの割り当てリソース量を決定し、また、前記会話数予測部にて予測した第1会話数の増減に基づいて、前記バックエンドシステムの割り当てリソース量を決定する割り当てリソース決定部と、
をさらに有することを特徴とするリソース割り当てシステム。 - 請求項10に記載されたリソース割り当てシステムにおいて、
前記サービスメニューと関係のない会話は、前記チャットボットと異なる第2のチャットボットにディスパッチするメッセージルーティング部をさらに有し、
前記メッセージルーティング部は、前記第2のチャットボットには、前記割り当てリソース決定部において、前記チャットボットよりも低い優先度および/または低い上限でリソース量を割り当てる
ことを特徴とするリソース割り当てシステム。
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