JP7184396B1 - カッターユニット - Google Patents
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Abstract
Description
ギロチン式カッターユニットには、下記の構造や機能を有している特許文献1(その図17~23参照)に開示のものがある。
回転式カッターユニットには、下記の構造や機能を有している特許文献2(その図2、図3参照)に開示のものがある。
例えば250(個/min)のカット能力で運転するとき、連続包装体の搬送とカッター刃の水平運動とを同時にすることができれば、共に駆動時間0.24(sec)運転できるが、交互に動作する間欠運転にする場合、それぞれの駆動時間は0.12(sec)になる(なお、sec:秒、min:分であり、mm/sec2:加速度である。以下同じ)。
例えば250(個/min)のカット能力で運転するとき、サイクル時間は0.24(sec)であるが、連続包装体の搬送とカッター刃の前後動作を交互に行う場合、連続包装体の搬送時間とカッター刃の前後動作の動作時間は0.12(sec)になる。
ただし、gは重力加速度(9800(mm/sec2))
Vo=0、θ=45°、μ=0~0.5、S=100(mm)にて上記の式を計算すると、小袋の滑り落ち時間は以下のようになる。
ただし、( )内は、連続包装体の搬送とカッターの水平運動を同期させ、カット時の刃先下降時間を189.8(mm/sec)(切断後の落下の初速)とした場合の滑り落ち時間を表す。
μ=0.1 t=0.179sec (0.151sec)
μ=0.2 t=0.190sec (0.159sec)
μ=0.3 t=0.203sec (0.168sec)
μ=0.4 t=0.219sec (0.178sec)
μ=0.5 t=0.240sec (0.192sec)
(2)連続包装体の搬送を間欠運転から連続運転とすることで、起動/停止によるバタツキやオーバーランをなくし、搬送による連続包装体へのダメージ(ピンホールや中身の割れ欠け)をなくし、ピッチ検出を安定化しカットミスをなくす。
(3)連続包装体を下向きに有速度で搬送しつつ小袋を切断することで、初速「0」にてシュート内を小袋が滑り落ちるときの時間遅れを少なくし、シュート内での次カット小袋と前回カット小袋の干渉によるシュート内での詰りやこれの伴う胴切れをなくし、次工程装置へのタイミングのズレをなくす。
(4)ギロチン式カッターは、下刃の刃裏面を基準に上刃の刃裏面を密着させるように取り付けることで簡単に刃合わせができるという優れた効果を奏し得る。
図1、図2は実施形態に係るカッターユニットを示す。図1はカッターユニットを上方から見た平面図であり、連続包装体40を二点鎖線によって示している。図2は図1の平面図のAA´線に沿う断面図(切断線から正面プレート側に向けた断面図)である。
実施形態に係るカッターユニット1は下記の目的を達成しようとするものである。
図1、図2に示すように、カッターユニット1は、上刃ユニット2と下刃ユニット3及び上刃クランクユニット27と下刃クランクユニット33から主に構成される。
下刃軸ホルダ15にクランク軸(下刃クランク軸)28が回転自在に挿入され、クランク軸28にクランクアーム29が固定される。クランクアーム29のクランク軸28固定位置と反対側にクランクアーム29を回転させる駆動軸(下刃駆動軸)30が組み込まれ、下刃クランクユニット33が構成される。
なお、クランクアーム23、29のクランク軸22、28と駆動軸24、30の固定間隔はクランク半径となるがそれぞれ等しくなっている。また、クランクアーム23、29の取付位置は、上刃ユニット2と下刃ユニット3の中間位置(連続包装体40の搬送ライン)及びそれぞれの駆動軸24、30に対して左右対称となるように構成される。
なお、クランクユニット27、33はクランクアーム23、29を回転させることで、上刃ユニット2と下刃ユニットを移動させる駆動部としての機能を有している。
〔上刃ユニット2〕
上刃ユニット2において、上刃軸ホルダ4の取り付け面(下刃ユニット3側に向く面)に、平面視でコの字形状のコネクタ5が連結される。コネクタ5のコの字の角部分に旋回軸8が回転自在に挿入され、旋回軸8に上刃ホルダ9が固定される。上刃ホルダ9には上刃10が固定されており、旋回軸8を回転軸として上刃10が上下に揺動できる構造になっている。
図1に示すように、下刃軸ホルダ15に下刃ホルダ16が直接連結され(下刃軸ホルダ15に下刃ホルダ16が当接して固定され)、両端部に角があるコの字形状の下刃18が下刃ホルダ16に直接取付けられる。
実施形態において、上刃10と下刃18とは、刃裏面(上刃10と下刃18とが密接する摺動面)が平坦な平刃や、図1に一部示すように、多数条のV溝が上刃10と下刃18の摺動方向に一致するように加工された波刃を使用できる。上刃10と下刃18とは、いわゆるピンキング鋏の刃先形状と同様のV字が多数連なった刃先形状をしている。このV溝加工によって連続包装体の横シール部を逃がすことなく切断すると同時に小袋を開封する際に切り裂きを容易にする波形切り口を形成できるようにしている。V溝は、上刃10と下刃18の各刃裏面に、刃幅の両端部分にまで形成されている。
実施形態における中間部材として摺動ガイドユニット21は、上刃ユニット2と下刃ユニット3を滑り対偶で連結し、上刃及び下刃の刃先の間隔を変化可能に支持するものであり、その具体的構成として、コネクタベース板12,上刃ガイド取付板13、ガイド輪14、及び、下刃ガイドバー20を備えている。
実施形態に係わるカッターユニット1は、上刃ユニット2と下刃ユニット3を前後動作自在に連結するすべり対偶であり、上刃10及び下刃18の刃先11と19の間隔を変化可能に支持する摺動ガイドユニット(中間部材)21と、上刃ユニット2と下刃ユニット3を移動させる上刃クランクユニット27と下刃クランクユニット33からなる駆動部にて構成され、揺動回転可能な上刃10の刃先11を水平位置に固定取付された下刃18の刃裏面に押付けた状態で、それぞれの刃先11、19が対抗的に前後移動することで連続包装体の横シールを切断するギロチン式カッターである。
上刃軸ホルダ4を含む上刃ユニット2と下刃軸ホルダ15を含む下刃ユニット3は、その中間部分に前後動作自在なすべり対偶となる摺動ガイドユニット21にて連結された中間節となり、上刃軸ホルダ4と下刃軸ホルダ15に回転自在に組み込んだ上刃クランク軸22及び下刃クランク軸28を回転対偶として、それぞれ同じ回転半径Rを有する上刃クランクアーム23及び下刃クランクアーム29と連結することで回転式カッターユニット50を構成する。
駆動軸24の中心と駆動軸30の中心間を固定節とし、左右のクランクアームを駆動節、摺動ガイドユニット21なるすべり対偶で連結された上刃ユニット2と下刃ユニットを中間節とすれば、回転式カッターユニット50は四節リンクになっている。
なお、図3に示すように、上刃クランクアーム23の回転角度は、回転スタート位置を0°とし、時計方向回転に90°180°、270°と回転し、下刃クランクアーム29の回転角度は、回転スタート位置を0°とし、反時計方向に90°、180°、270°と回転することで、それぞれ反対方向に回転するが、スタートからの回転角度は同じ角度値になる。従って、これ以降に記述されるクランクアームの回転角度は、上刃クランクアーム23と下刃クランクアーム29で共通である。
中間節を構成する上刃ユニット2と下刃ユニット3は、すべり対偶の摺動ガイドユニット21にて連結されているため、上刃ユニット2の各部は上刃クランク軸22の中心と同じ時計方向に回転する半径Rの円運動し、下刃ユニット3の各部は下刃クランク軸28の中心と同じ反時計方向に回転する半径Rの円運動している。つまり、上刃ユニット2の構成部品である上刃10の刃先11は上刃クランク軸22の中心と同じ円運動となり、下刃ユニット3の構成部品である下刃18の刃先19は下刃クランク軸28の中心と同じ円運動になっている。
図4は上刃10、下刃18の刃先11、19の動作解析図を示す。
この回転式カッターユニット50の長さの伸縮により、図4に示すように、上刃10の刃先11と下刃18の刃先19はクランク軸22、28と同期した回転運動することで、その刃先間隔は「{L+2×R-(CU+CD)}=4×R-α」から「{L-2×R-(CU+CD)}=-α」まで伸縮する。ただし、「CU+CD>L-2×R」なる条件より、α(刃先のオーバーラップ代)=(CU+CD)-(L-2×R)とする。
クランクアーム23、29の回転角度がθ=0°の原点位置から、上刃10の刃先11は時計方向に、下刃11の刃先19は反時計方向に等しい速度で円運動を開始する。
〔カッターの往復動作と連続包装体の搬送を停止させず無停留で運転する〕
特開2004-223679号公報等の従来のスライダ・クランク機構で採用していたカッターユニットは、引張ばねにて上刃の方向に吊り上げられた下刃を、固定取付された上刃の刃裏面に押付ける構成になっている。
実施形態の回転式カッターユニット50は、伸縮可能な摺動ガイド21にて連結された上刃ユニット2と下刃ユニット3が下降する90°~180°の間(S点からF点の間)に刃先11、19の噛合いが発生しギロチン式切断する。
実施形態のカッターユニットの作用を、以下の(1)~(10)にて説明する。
(1)上刃10の刃先11と下刃18の刃裏面の摺り合わせ調整と摺動ガイドユニット21の調整は独立性がある。
上刃ユニット2と下刃ユニット3を滑り対偶(摺動ガイドユニット21)で連結し、それぞれのユニットが水平を保ちつつ伸縮可能な中間節となっている。
本発明の回転式カッターユニットの加速度軽減効果を、上刃10と下刃18の刃先の運動を表す式を用いて検証する。なお、刃先11と刃先19の円運動は、左右のクランクアームの回転によるクランク軸22、28の円運動と同じである。図3で示す回転角度0°からスタートする刃先の円運動は、クランクアームの回転方向が逆向きであるが、図3に示す方向に回転角度を増加(刃先11は時計方向に増加し、刃先19は反時計方向に増加)すれば、刃先の運動(位置、速度)を示す式に用いる角度θは同じになる。
(XA,YA)=(-Rcosθ,Rsinθ) ・・・式(1)
(VAX,VAY)=(ωRsinθ,ωRcosθ) ・・・式(2)
(XB,YB)=(J+Rcosθ,Rsinθ) ・・・式(3)
(VBX,VBY)=(-ωRsinθ,ωRcosθ) ・・・式(4)
(XC,YC)=(J+M+Rcosθ,Rsinθ) ・・・式(5)
(VCX,VCY)=(-ωRsinθ,ωRcosθ) ・・・式(6)
式(1)、式(3)、式(5)より、刃先のY方向の位置はすべて同じであること(Rsinθ)から、Y方向の位置は下式(7)と表記する。
Y=Rsinθ ・・・式(7)
図4より、上刃と下刃の刃先11、19の噛合い開始位置の駆動軸の回転角度θsは、式(1)と式(3)のXA=XBより求めることが出来る。
(注記)式(9)より求めた「θs」の負角「-θs」は噛合い完了のF点の角度となる。角度の方向を同じくすると「-θs」は「θf=2π-θs」と表記する
Vy(θs)=Vs=ωRcosθs ・・・式(11)
F点:Yf=Rsin(2π-θs) ・・・式(12)
Vy(θf)=Vf=ωRcos(2π-θs) ・・・式(13)
θe=arccos{-(J+M)/(2R)} ・・・式(14)
E点:Ye=Rsinθe ・・・式(15)
Vy(θe)=Ve=ωRcosθe ・・・式(16)
δsf=Ys-Yf ・・・式(18)
注記:図4より、Ys>Ye,Yfとなる。
Δθse=θe-θs ・・・式(19)
Δθsf=θf-θs ・・・式(20)
Tsf=Δθ×Ts/(2π)=(θf-θs)×Ts/(2π) ・・・式(22)
Tp=Ts-Tse={2π-(θe-θs)}×Ts/(2π) ・・・式(24)
Tq=Ts-Tsf={2π-(θf-θs)}×Ts/(2π) ・・・式(25)
a) シヤ切断開始のS点位置で、連続包装体搬送速度(上から下向き)を、刃先の下降速度である式(11)のVy(θs)=Vs=ωRcosθsと一致させる。
(噛合い開始から切断完了もしくは噛合い完了まで刃先の下降速度と連続包装体の搬送速度を同期させる。)
連続包装体の搬送速度を噛合い開始から終了まで、刃先の下降速度と同期させた場合において、同期期間以外の所要時間の求め方を示す。連続包装体の1ピッチ分の搬送量Pの一部となるため、噛合い期間以外に、(P-δsf)搬送すればよいことになる。つまり、噛合い期間の回転角度差<Δθcf・・・式(20)>とすれば、P-δsfを送るための駆動角度は(2π-Δθsf)であり、サイクルタイムTsとすれば、所要時間tqは式(26)で表せる。
tq=(2π-Δθsf)×Ts/(2π) ・・・式(26)。
Vp1=(P-δsf)/tq ・・・式(27)
ただし、Θs(deg)=θs×180/π、Θf(deg)=θf×180/π
図5は、上刃10と下刃18の刃先位置と刃先速度を式(1)から式(6)から計算し、横軸にクランクアームの回転角度θ(0°~360°)を取りグラフ化したものである。
図6は、上刃と下刃の刃先11、19がオーバーラップするS点(131.2°)からF点(228.8°)の期間、S点とF点ではVp2=-189.8mm/secとするが、それ以外の期間では連続包装体の搬送速度Vp2を刃先の下降速度Vy(θ)と一致させ、0°~360°間で小袋の1ピッチ70を搬送する場合の、搬送速度と搬送の加速度変化を示す。
連続包装体を搬送する際の加速度変化を抑制するため、上刃と下刃の刃先の噛みあいが開始するS点での刃先下降速度Vy(131.2°)=-189.8mm/secにてF点まで一定速度で連続包装体を搬送することを検討する。
図8は、SF間の搬送速度一定で、小袋ピッチ70mm、300個/分(クランクアームの回転角度300rpm、サイクルタイム0.2sec)で運転した変形例を示す。
図7において、S点からF点までの連続包装体の搬送速度Vp2=-189.8mm/secは一定であるのに対して、上刃と下刃の刃先の下降速度Vy(θ)は、-189.8mm/secから増速し180°位置(クランクアームが半回転した位置)において-288mm/secとなり、この後F点に向けて再び-189.8mm/secに減速する。
連続包装体の搬送(垂直方向の運動)とカッターの水平運動を共に停めることなく連続運転するための速度制御方法を実施形態にて説明した。しかし、刃先が噛み合いを開始するS点において刃先の下降速度と連続包装体の搬送速度を一致させるという条件を守れば、実施例以外に「連続包装体の搬送を変速せず一定速度で運転し、クランクユニットの駆動軸の回転速度を変速する制御方法」、「搬送速度を実施例と同様に2速制御すると同時に、クランクユニットの駆動軸の回転速度を変速する制御方法」等、本発明の範囲内で種々に変形実施できる。
図9は、刃先と連続包装体の横シール切断位置の関係を示す。連続包装体の横シール位置とカッター位置の関係を視覚化するため、いろいろなクランク回転角度における中身部下端位置(白抜き▽印)と中身部上端位置(黒塗り▲印)を記入しています。なお、中身部上端から中身部下端までが横シールであり、この図では一般的な横シールの最小寸法である14mmとしています。
シュート角度45°のシュート面にカットされる小袋の先端が接触している状態で切断したとき、間欠動作の水平往復運動にて切断すると小袋は初速Vo=0(mm/sec)にて滑り落ち、小袋ピッチ70mmを250個/分で連続回転切断すると小袋は初速Vo=-189.8mm/secにて滑り落ちる。それぞれにおいて、シュート上面を滑る距離を100mmとして、シュートと小袋の摩擦係数μ=0~0.5を変えて滑り落ち時間を計算したとき、横軸に摩擦係数、縦軸に滑り落ち時間にとり計算結果をグラフ化している(図10を参照)。
S=Vo×t+g×(sinθ-μ×cosθ)×t2/2
( )内は、初速=0mm/secにて滑り落ちる場合の時間を計算しています。
μ=0.1 t=0.151sec (0.179sec)
μ=0.2 t=0.159sec (0.190sec)
μ=0.3 t=0.168sec (0.203sec)
μ=0.4 t=0.178sec (0.219sec)
μ=0.5 t=0.192sec (0.240sec)
実施形態のカッターユニットでは、以下の効果を奏する。
(1)回転式カッターユニット50はギロチン切断式カッターであるにもかかわらず、連続包装体の上下方向の搬送と刃先の水平動作を、それぞれ一旦停止させることなく連続運転できるようにした。
従来の間欠駆動方式のギロチン式カッターで、250個/分を超える高速切断投入を実施すると、連続包装体の搬送駆動及びカッターの往復運動の駆動時間がサイクルタイムの50%しか取れず、連続包装体の搬送速度が400mm/secを超える高速度搬送になり、その起動停止時に発生する大きな加速度による衝撃による搬送ダメージやピッチ測定のバラツキや停止位置のオーバーランが発生した。
従来は、250個/分を超える高速切断投入を実現するには、ロータリーカッターを必要としたが、ロータリーカッターはお互いに相反して回転する切刃と受刃を支える機構の精度や剛性が必要なため、構造的に複雑であり高価になるだけでなく、切刃と受刃の当接調整が切刃の寿命や切れ味を左右するにもかかわらず、その調整が微妙であり熟練作業者を必要とした。
実施形態では、連続包装体の先端小袋は、下降速度を有した状態で切断されるため、切断後は有速度にて自由落下又はシュート内を滑り落ちて次工程装置に投入できるため、次工程への受け渡しの遅れを無くすことができる。
実施形態において、制御用モータの「回転速度制御部」は、カット速度(Nヶ/分)に対応して、クランクユニットの駆動軸の回転速度(クランクアームの回転速度)をNrpmに変速すると説明しているが、本発明はこれに限定されず、回転速度制御部は、上述のオーバーラップしている区間において、第二の搬送速度に同期して上刃と下刃が一定速度で下降するようにクランクアームの回転速度を変速するようにしてもよい(第2の変形例)。
実施形態の回転速度制御部では、駆動軸の回転が一定速度で回転していても、刃先は円運動するためその上下速度は余弦曲線に沿って変速する(図5参照)が第2の変形例は実施形態と異なった制御となるが本発明の範囲内である。
第2の変形例における、刃先下降速度の等速化は、余弦曲線の一部を等速にすることになるため、制御が複雑化するが、連続包装体の刃先が等速下降することによって、刃先が切断された小袋に下降途中で干渉しにくくなるため、小袋を狙った位置に投下させるやすくなる。
2 上刃ユニット
3 下刃ユニット
4 上刃軸ホルダ
5 コネクタ
5a 穴
6 上刃回転ピン
7 圧縮コイルバネ
8 旋回軸
9 上刃ホルダ
10 上刃
11 刃先
12 コネクタベース板
13 上刃ガイド取付板
14 ガイド輪
15 下刃軸ホルダ
16 下刃ホルダ
18 下刃
18a ツノ部分
19 刃先
20 下刃ガイドバー
21 摺動ガイドユニット(中間部材)
22 クランク軸(上刃クランク軸)
22a 段付き部
23 クランクアーム(上刃クランクアーム)
24 駆動軸( 上刃駆動軸)
25 軸受
26 上刃駆動プーリ
27 上刃クランクユニット
28 クランク軸(下刃クランク軸)
29 クランクアーム(下刃クランクアーム)
30 駆動軸(下刃駆動軸)
32 下刃駆動プーリ
33 下刃クランクユニット
34 正面プレート
36 送りローラ
40 連続包装体
50 回転式カッターユニット
Claims (8)
- 小袋が連続する連続包装体を切断するカッターユニットにおいて、
上刃を備える上刃ユニット及び下刃を備える下刃ユニットと、
前記上刃ユニットと前記下刃ユニットを前後動作自在に連結するすべり対偶であり前記上刃及び前記下刃の刃先の間隔を変化可能に支持する中間部材と、
前記上刃ユニットと前記下刃ユニットを移動させる上刃クランクユニットと下刃クランクユニットからなる駆動部と、を有し、
前記駆動部における、上刃クランクユニットと下刃クランクユニットは、それぞれ駆動源から回転力が入力される駆動軸と、駆動軸を中心として回転するクランクアームとを有し、
前記上刃クランクユニットでは、その駆動軸の中心から回転半径を置いたクランクアームの端部を前記上刃ユニットに回転自在に連結し、
前記下刃クランクユニットでは、その駆動軸の中心から回転半径を置いたクランクアームの端部を前記下刃ユニットに回転自在に連結したものであり、
各クランクアーム同士が等しい速度、かつ、反対方向に連続回転させるものであり、
前記上刃と前記下刃の噛み合い代をαとすると、左右に配置された、回転半径Rのクランクアームがそれぞれ外向きに水平な状態のときに、前記上刃と前記下刃の刃先の間隔DがD=4×R-αであることを特徴とするカッターユニット。 - 小袋が連続する連続包装体を切断するカッターユニットにおいて、
上刃を備える上刃ユニット及び下刃を備える下刃ユニットと、
前記上刃ユニットと前記下刃ユニットを前後動作自在に連結するすべり対偶であり前記上刃及び前記下刃の刃先の間隔を変化可能に支持する中間部材と、
前記上刃ユニットと前記下刃ユニットを移動させる上刃クランクユニットと下刃クランクユニットからなる駆動部と、を有し、
前記駆動部における、上刃クランクユニットと下刃クランクユニットは、それぞれ駆動源から回転力が入力される駆動軸と、駆動軸を中心として回転するクランクアームとを有し、
前記上刃クランクユニットでは、その駆動軸の中心から回転半径を置いたクランクアームの端部を前記上刃ユニットに回転自在に連結し、
前記下刃クランクユニットでは、その駆動軸の中心から回転半径を置いたクランクアームの端部を前記下刃ユニットに回転自在に連結したものであり、
各クランクアーム同士が等しい速度、かつ、反対方向に連続回転させるものであり、
前記駆動部は、前記上刃ユニットと前記下刃ユニットの各クランクアームの回転を、前記上刃の刃先と下刃の刃先がオーバーラップしている区間において、前記上刃の刃先と下刃の刃先が上から下に向けて移動するように回転させることを特徴とするカッターユニット。 - 前記上刃と前記下刃の刃先の噛み合いは、バネによって揺動回転する上刃の刃先が、固定取付けされた下刃の刃裏面に所定圧力で押し付けられるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカッターユニット。
- 複数の小袋が横シール部で連続した連続包装体を搬送する搬送部と、
連続包装体の搬送速度を第一の搬送速度と第二の搬送速度の二段階に制御する搬送制御部とを備え、前記横シール部を上刃と下刃の噛み合いで切断して各小袋に分けるものであり、
搬送制御部は、前記オーバーラップしている区間の搬送速度を第二の搬送速度に制御し、第一の搬送速度を、クランクアームが一回転するまでの間に一ピッチ分の搬送が終了するように小袋のピッチ長さから第二の搬送速度での搬送量を差し引いた量だけ搬送可能な速度に制御することを特徴とする請求項2に記載のカッターユニット。 - クランクアームの回転速度を制御する回転速度制御部を備え、
回転速度制御部は、前記オーバーラップしている区間において、第二の搬送速度に同期して上刃と下刃が一定速度で下降するようにクランクアームの回転速度を変速することを特徴とする請求項4に記載のカッターユニット。 - 前記オーバーラップしている区間中の第二の搬送速度とその区間外の第一の搬送速度との変速に際し、加減速変化が1G(9800mm/sec2)を超えないように搬送速度を設定するものであることを特徴とする請求項4に記載のカッターユニット。
- 前記上刃の刃先と前記下刃の刃先が噛み合いを開始するときの刃先の下降速度に連続包装体の第二搬送速度を一致させたときに、前記刃先位置に連続包装体の横シールの切断位置が一致するように送り込み、刃先が噛み合いを進行しつつ下降すると同時に、連続包装体の横シールの切断位置が刃先位置とほぼ同じ位置で下降するようにしたことを特徴とする請求項4又は6に記載のカッターユニット。
- 前記オーバーラップしている区間中の第二の搬送速度と、この区間以外の第一の搬送速度の変速区間は、クランクアームの回転角度θ=90°付近から噛み合い開始までを第一搬送速度から第二搬送速度への変速区間、噛み合い完了からクランクアームの回転角度θ=270°付近までを第二搬送速度から第一搬送速度への変速区間とすることを特徴とする請求項5から7のうちの一項に記載のカッターユニット。
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