JP2006117270A - 縦型多列自動充填包装機におけるカッター装置 - Google Patents
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Abstract
カッター刃の切れ味を長持ちさせることができる縦型多列自動充填包装機を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る縦型多列自動充填包装機は、原料が充填された複数の包装袋を前記横シール部分で切断して包装袋ごとに分包するカッター装置7を備えた自動包装機1であって、当該カッター装置7は、下刃811,821が取付けられた下側カッターユニット71,72と、下刃811,821との間で包装フィルム112の横シール部分を挟み込んで切断する上刃831,851が取付けられた上側カッターユニット73,74とを有するものである。そして、当該上側カッターユニット73,74は、上刃831,851が下刃811,821に対して傾斜するように回動可能に取付けられている。
【選択図】 図3
Description
縦型多列自動充填包装機は、このスティックタイプの包装袋に原料を充填する場合には、出来上がった袋状の包装フィルム内に充填パイプを用いて原料を投入する。その後、縦型多列自動充填包装機は、原料注入口を横シールして封止し、この封止された横シール部分の中央付近に対しカッター装置を用いて切り離し、個別包装袋としている。このような縦型多列自動充填包装機の一例が、特許文献1に開示されている。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、カッター刃の切れ味を長持ちさせることができる縦型多列自動充填包装機を提供することを目的とする。
このような構成において、第1のカッター刃は、常に第2のカッター刃の方に傾斜しているので、第1のカッター刃の刃先と第2のカッター刃の刃先との接触状態を持続することができる。それ故、カッター刃の切れ味を長持ちさせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照して説明する。
図1の正面図に、本発明に係る縦型多列自動充填包装機の一構成例が示されている。図1では、本発明に係る縦型多列自動充填包装機は、符号1により全体的に示され、この図1は正面側(前方)から背面側(後方)に向かって観察した図である。また、以下では、この前方から後方を見た左右を左方、右方と呼ぶ。なお、縦型多列自動充填包装機1を自動包装機1と略す。
図1に示すように、自動包装機1は、フォーミング装置2、縦シール装置3、横シール装置4、ホッパー5、シュータ6、カッター装置7、操作パネルボックス8を備えている。
ホッパー5は、横シールによって形成された包装袋に供給する原料を蓄える装置である。
シュータ6は、ホッパー5から供給された原料を包装袋に投入する装置である。
操作パネルボックス8は、自動包装機1の各駆動装置等を操作するための装置が内蔵され、自動包装機1の各種駆動装置等を支持する本体フレーム11に取付けられている。また、本体フレーム11には、自動包装機1の動作状態を示すための報知手段である表示/警報ランプ等が設けられている。
図2の側面図に、本発明に係る自動包装機1の一構成例が示され、この図2は、図1において右方から左方に向かって観察した図である。図2に示すように、自動包装機1は、上記の各装置に加え、フィルム送り装置9、スリッター装置10を備えている。
原反ロール110から引き出された原反フィルム111は、各種ローラ、駆動機構を有するフィルム送り装置9によってスリッター装置10へと送られる。スリッター装置10は、フィルム送り装置9によって送られた原反フィルム111を多列に切り裂く。この多列に分けられた包装フィルム112は、フォーマーパイプ21に巻きつけられ、フォーマーパイプ21とフォーマーリング22との間に挿入される。フォーマーリング22は包装フィルム112の両端を合掌状に重ね合わせる。これにより、包装フィルム112は、略筒状に成形される。包装フィルム112は、この状態で縦シール装置3へと導入され、重ね合わせられた部分を縦シールされる。
まず、図3を用いて、本発明に係る自動包装機1のカッター装置7の具体的な構成について詳細に説明する。
図3(a)に、上方から観察したカッター装置7が示されている。カッター装置7は、上側カッター台701、下側カッター台702、下側カッターユニット71,72、上側カッターユニット73,74、シリンダ機構75,76を備えている。
下側カッター台702は、上側カッター台701と同様に、下側カッターユニット71,72を取付けるための部材であり、長寸の取付台である。
下側本体部810は、長寸の取付部材であり、下側カッター台702に固定されている。従って、下側本体部810は、その長手方向が左右となるように配設されている。下刃811は、下側カッターユニット71のカッター刃であり、平刃とすることができる。下刃811は、その刃先が下側本体部810の長手方向に沿うように固定され、左右に配設されている。この下刃811は、自動包装機1の取付面(地面)に対して略水平である。下刃811は、後方に突出している。下刃811は、この突出程度が長手方向に沿って滑らかに減少した形状を有する。すなわち、下刃811の刃先は、下側本体部810の長手方向に対して傾斜している。
下側カッターユニット72は、下側カッターユニット71と同様であり、下側本体部810、下刃811と同様の下側本体部820、下刃821を有する。これら下側カッターユニット71,72は左右に並設されている。また、下刃821には、ガイド812と同様のガイド822が突設されている。
図3(b)に示すように、上側カッターユニット73は、上側本体部830、上刃831、蝶番832,833,834、ストッパー835,836、押圧機構837,838,839,840を有する。
押圧機構837〜840は、上側本体部830を上方から押圧する機構であり、その詳細は後述する。
これら上側カッターユニット73,74は左右に並設されている。これら上側カッターユニット73,74のそれぞれは、下側カッターユニット71,72に対峙した状態で設けられている。より詳細には、上側カッターユニット73.74は、それらの上刃831,851が下刃811,821の上面とが略同一の高さとなるように配設されている。このように、カッター装置7は、二組のカッターユニット71,73とカッターユニット72,74とが並設された構造を有する。
図3(c)に示すように、押圧機構837は、取付部材870、調整ネジ871、固定ネジ872、バネ部材873、挟持ネジ874を有する。
取付部材870は、押圧機構837を上側カッター台701に取付けるための部材である。この取付部材870は、略L字状に折れ曲がった形状を有し、上側本体部830の上方で前方に突出している。
固定ネジ872は、調整ネジ871を取付部材870に可動に固定するためのネジである。
挟持ネジ874は、バネ部材873を上方から上側本体部830に押し付けるためのネジである。詳細には、挟持ネジ874は、バネ部材873の上方において、調整ネジ871のネジ切りされた胴体に螺着されている。すなわち、挟持ネジ874は、突出部分875の下面とバネ部材873の上端との間に、バネ部材873に圧接した状態で螺動可能に固定されている。
カッター装置7は、裁断動作を行う前に、次のように調整される。具体的には、ストッパー835,836,855,856を回すことにより、その上側本体部830,850を螺通する程度が調整される。これによって、上側カッター台701と上側本体部830,850との間の間隔が調整される。このとき、上側本体部830,850は、蝶番832〜834,852〜854の開閉軸を軸として回動する。
その後、押圧機構837〜840,857〜860の調整ネジ、挟持ネジ(押圧機構837ではネジ871,874)を回すことによって、バネ部材(押圧機構837ではバネ部材873)が上側本体部830,850を下方に押圧する程度が調整される。これらの位置調整と押圧調整によって、上刃831,851は下刃811,821に接触するように調整され、上刃831,851と下刃811,821との間の間隔が調整される。
これに対して、本発明に係るカッター装置7では、刃811,821,831,851全てに平刃を用いて、上刃831,851を傾斜した状態で取付けることができる。これによって、刃先に角度がつけられたカッター刃と同様の構成を得ると同時に、カッター刃を製造するコストが上昇するのを回避することができる。
これによって、上刃・下刃が撓むのを防止することができ、それとともに、これら上刃・下刃をより容易に位置調整することができる。これによって、より正確に裁断を行うことができる。さらに、上刃・下刃が短くなるので、これらを形成する生産コストが上昇するのを回避することができ、カッター装置の製造コストを低減することができる。
3…縦シール装置、4…横シール装置、5…ホッパー、6…シュータ、
7…カッター装置、8…操作パネルボックス、9…スリッター装置
701…上側カッター台、702…下側カッター台
71,72…下側カッターユニット、
810,820…下側本体部、811,821…下刃、812,822…ガイド
73,74…上側カッターユニット、
830,850…上側本体部、831,851…上刃、
832〜834,852〜854…蝶番、
835,836,855,856…ストッパー、
837〜840,857〜860…押圧機構
75,76…シリンダ機構
110…原反ロール、111…原反フィルム、112…包装フィルム
Claims (3)
- 幅の広いシートフィルムを複数枚の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、
当該複数の各包装フィルムそれぞれを包装袋1個分ずつ引き出しながら同期的に縦シール及び横シールする縦シール装置及び横シール装置と、
当該シール成形された各包装フィルムに原料を充填する充填装置と、
当該原料が充填された複数の包装袋を前記横シール部分で切断して包装袋ごとに分包するカッター装置とを備えた縦型多列自動充填包装機であって、
前記カッター装置は、第1のカッター刃が取付けられた第1のカッターユニットと、前記第1のカッター刃との間で前記横シール部分を挟み込んで切断する第2のカッター刃が取付けられた第2のカッターユニットとを有し、
前記第1のカッターユニットは、前記第1のカッター刃が前記第2のカッター刃に対して傾斜するように回動可能に取付けられた縦型多列自動充填包装機。 - 前記カッター装置は、前記第1のカッターユニットを、当該縦型多列自動充填包装機の本体フレームに固定するカッター台と、
前記第1のカッターユニットを、前記第1のカッター刃が前記第2のカッター刃に対して傾斜するように回動可能に前記カッター台に取付ける蝶番とを有することを特徴とする請求項1記載の縦型多列自動充填包装機。 - 前記第1のカッターユニットは、前記第1のカッター刃を前記第2のカッター刃に向かって付勢する押圧機構を有し、
前記第2のカッターユニットは、前記第2のカッター刃に連結され、前記第1のカッター刃の方向に前記第2のカッター刃を案内して前記第1のカッター刃の刃先に前記第2のカッター刃を押しつけるためのガイドを有することを特徴とする請求項2記載の縦型多列自動充填包装機。
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