JP2004223679A - カッター刃およびそれを用いた連続包装体切断装置およびカッター刃による切断方法ならびに包装体 - Google Patents

カッター刃およびそれを用いた連続包装体切断装置およびカッター刃による切断方法ならびに包装体 Download PDF

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弘志 岡塚
Tomoaki Hosomi
智明 細見
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Abstract

【課題】連続包装体の包装部の形状に応じた切断が可能なカッター刃およびそれを用いた連続包装体切断装置およびカッター刃による切断方法および包装体を提供する。
【解決手段】横シール部3により複数の包装部2a、2bを区画連成してなる連続包装体1を搬送するフィードユニット20と、横シール部3を切断するカッターユニット40と、横シール部3を検出する検出ユニット30とを備えたパウチディスペンサ10において、カッターユニット40は上側カッター刃54と下側カッター刃64を備え、それらを対向して摺動させ摺接交差させて連続包装体1を切断するカッター刃であって、上側カッター刃54と下側カッター刃64とのシヤー角を切断領域の中央部から切断を開始して切断領域の両側端に向かい切進むように形成したカッター刃を備えたものとする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2液を別々に充填された包装部が区画連成された連続包装体を切断する際に有効なカッター刃とそれを用いた連続包装体切断装置およびカッター刃による切断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、粉末および液体スープ等の被包装物が封入された包装部が所定の間隔を隔てて連続的に形成された連続包装体を包装部毎に切り離す切断装置は、連続包装体の包装部を区画する横シール部を該切断装置の切断部へ搬送して切断するようにされている。
【0003】
連続包装体101は、例えば、図13の(a)、(b)に示すように、被包装物(図示しない)を収納する包装部102を搬送方向Yで区画連成するように、その搬送方向Yにほぼ直交する例えば熱シール等による横シール部103を互いに所要の間隔で形成するとともに、両側縁部101a、101bのうちの他側縁部101aに沿い、同じく熱シール等による縦シール部104を連続して形成してなるものである。
【0004】
前記連続包装体101を切断する場合、横シール部103を切断装置の切断部に正確に搬送できないと横シール部103以外の包装部102を切断することになる。そこで、誤切断を避けるために連続包装体101の搬送状態を確認するために検出体131により横シール部103の位置を検出する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
以下に、従来の連続包装体切断装置について具体的に説明する。
従来の連続包装体切断装置110は、例えば、図14に示すように、主に包装部102を検出する検出手段130と、連続包装体101を搬送するための送りローラ141と、前記連続包装体101を切断するための切断部140とを備えている。図中の符号12は架台、13はキャスタ、14はストッパである。
【0006】
前記送りローラ141により搬送された連続包装体101は、前記検出手段130により横シール部103の位置が検出され、所定位置で前記切断部140により包装部102毎に切断するようにされている。
【0007】
前記検出手段130は、図15、図16に示すように、前記切断部140の連続包装体搬送方向の上流側に設けられ、一対の検出体131により連続包装体101を挟み込み、その挟み込んだ時の連続包装体101の厚みを検出して包装部102と横シール部103とを判定するようにされている。
【0008】
前記検出体131は、図16に示すように、円柱状の検出部132を有し、揺動支軸134を支点にレバー133を介して揺動自在に軸支されるとともに前記検出部132が回転自在に軸支され、一対の検出体131、131が各々連続包装体101の搬送方向に対し略垂直に対向し、且つ平行に位置されて前記検出部132で連続包装体101を挟み込むように配設されている。
【0009】
前記切断部140は、図17、図18、図19に示すように、上刃154と下刃164とにより構成されるカッター刃150を備え、連続包装体101の搬送方向に対し略垂直に擦り合わせて該連続包装体101を切断するようにされている。
【0010】
前記上刃154は、図20の(a)、(b)に示すように、刃部154aが連続包装体101に対し略平行になるように構成されている。
前記下刃164は、図21の(a)、(b)に示すように、刃部164aを内側にして、その両端部にガイド部164b、164cを略平行に突出してコ字形状に構成され、前記刃部154aが前記下刃164に対して4°(本例においては)のシヤー角をもって一方向に斜めに直線的に形成されている。
【0011】
なお、カッター刃の構成は、図22、図23に示すように、上刃254および下刃264の刃部254a、264aの形状を鋸歯状にして、切断対象物の切り口を鋸歯状に形成するものであっても良い。
【0012】
このように構成することで、連続包装体101の横シール部103を検出して確実に包装部102毎に切断することを可能にしている。
【0013】
【特許文献1】
特開8−198216号公報(第2−4頁、第1図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
近年、1つの連続包装体に2液を並べて別々に充填するものが知られており、特に、図1に示すように、菱形状の包装部2a、2bを並列して形成し、V字形状を呈する包装品が提案されている。この包装品によると、V字形状の先端部2cを任意にBラインで切り取ることで、2液の包装部2a、2bを同時に開封し、2液を搾り出すと同時に混合することができるという利点がある。
【0015】
しかしながら、このような連続包装体1を連続的に包装部2a、2b毎に切断分離することは、従来のように直線的に切断する連続包装体切断装置では不可能であった。
【0016】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、連続包装体の包装部の形状に応じた切断が可能なカッター刃およびそれを用いた連続包装体切断装置およびカッター刃による切断方法および包装体を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カッター刃に係り、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃において、前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物の剪断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進むように形成したことを特徴とするものである。
【0018】
このように構成することで、切断対象物の両側端から中央部に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の両側部より均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0019】
また、本発明は、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃において、前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成したことを特徴とするものであっても良い。
【0020】
このように構成することで、切断対象物の中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の中央部から両側端に向かい均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0021】
また、本発明は、前記カッター刃の構成を、切断対象物に対向する刃部を摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状とすることが好ましい。
このように構成することで、切断対象物を両側端から中央部に向かいまたは中央部から両側端に向かい均等に切断することができる。しかも、カッター刃の上刃と下刃との擦り合わせが容易であり、製作コストも低減できる。
【0022】
次に、本発明は、連続包装体切断装置に係り、所定の搬送経路を横切る方向に形成された横シール部により複数の包装部を区画連成してなる連続包装体を搬送する搬送手段と、前記連続包装体の包装部のうち隣り合う2つの包装部間の横シール部を切断する切断部と、前記切断部に横シール部が搬送されたことを検出する切断位置検出手段とを備えた連続包装体切断装置において、前記切断部は、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃であって、前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成したカッター刃を備えたことを特徴とするものである。
【0023】
このように構成することで、連続包装体を中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる連続包装体切断装置を実現できる。
【0024】
また、本発明は、前記カッター刃の構成として、上刃と下刃とのシヤー角を切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成することが好ましい。
このように構成することで、連続包装体を中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる。
【0025】
また、本発明は、前記カッター刃の構成を、切断対象物に対向する刃部を摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状とすることが好ましい。
このように構成することで、切断対象物を両側端から中央部に向かいまたは中央部から両側端に向かい均等に切断することができ、しかも、V字形状を呈する包装部を有する連続包装体を切断するのに最適な連続包装体切断装置を実現できる。
【0026】
また、本発明は、前記切断位置検出手段の構成として、前記連続包装体を介在させ且つ対向する位置に検出部を備え、前記検出部を、カッター刃の形状に沿った形状で形成することが好ましい。
このように構成することで、包装部の位置を確実に検出することができる。しかも、検出部の形状が摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状を呈するものである場合には、連続包装体の検出位置がずれることなく正確に検出することができる。
【0027】
次に、本発明は、カッター刃による切断方法に係り、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃による切断方法において、前記切断対象物の切断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進む手順を含むことを特徴とするものである。
【0028】
このように構成することで、切断対象物の両側端から中央部に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。
さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の両側部より均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0029】
また、本発明は、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃による切断方法において、前記切断対象物の切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進む手順を含むことが好ましい。
【0030】
このように構成することで、切断対象物の中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。
さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の中央部から両側端に向かい均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0031】
また、本発明は、前記カッター刃の構成として、前記上刃と下刃とのシヤー角を切断対象物における剪断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進むように形成することが好ましい。
このように構成することで、連続包装体を両側端から中央部に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる。
【0032】
また、本発明は、前記カッター刃の構成として、上刃と下刃とのシヤー角を切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成することが好ましい。
このように構成することで、連続包装体を中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる。
【0033】
また、本発明は、前記カッター刃の構成を、切断対象物に対向する刃部を摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状とすることが好ましい。
このように構成することで、切断対象物を両側端から中央部に向かいまたは中央部から両側端に向かい均等に切断することができ、しかも、V字形状を呈する包装部を形成された連続包装体の切断が可能になる。
【0034】
次に、本発明は、包装体に係り、少なくとも第1被覆材と第2被覆材とを有し、前記第1被覆層と第2被覆層と重ね合わせて接合するシール部により区画されて2種類の内容物が別々に封入された2つの包装部を有する包装体であって、前記包装部は略菱形状を呈し、2つの包装部は各々の一鋭角部を包装体の幅方向中央部付近に近接配置して並設され、前記一鋭角部側が包装体の長手方向に突出して、例えば矢羽根形状に形成されたことを特徴とするものである。
【0035】
このように構成することで、2種類の内容物を混合して使用する際には、包装体の2つの包装部の角部を含むように切り裂いて一度に2つの包装部を同時に開封することができ、2種類の内容物を包装部から押し出すとともに効率良く混合することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図12は発明を実施する形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係る連続包装体の概要を示す説明図、図2は本実施形態に係る連続包装体切断装置の全体構成を示す正面図、図3は前記連続包装体切断装置の側面図、図4は前記連続包装体切断装置の切断位置検出部の構成を示す正面図、図5は図4のC矢視図、図6は本実施形態の検出手段による横シール部検出状態を示す説明図、図7は前記連続包装体切断装置の切断部の構成を示す正面図、図8は図7のD矢視図、図9は図7のE矢視図、図10の(a)は前記切断部を構成するカッター刃の上刃の構成を示す正面図、(b)は前記上刃の構成を示す平面図、(c)は前記上刃の構成を示す側面図、図11の(a)は前記カッター刃の下刃の構成を示す正面図、(b)は前記下刃の構成を示す平面図、(c)は前記下刃の構成を示す側面図、図12の(a)は本実施形態に係る上側カッター刃および下側カッター刃の概略構成を示す説明図、(b)は前記上側カッター刃および下側カッター刃と連続包装体との位置関係を示す説明図(平面視)、(c)は連続包装体を切断する時の上側カッター刃および下側カッター刃の位置関係を示す説明図(側面視)である。
なお、図中、同一の符号を付した部分は同一の構成要素を表わしており、基本的な構成は前述した従来のものと同様である。
【0037】
本実施形態に係る連続包装体1は、例えば、図1に示すように、被包装物(図示しない)を収納する菱形状の包装部2a、2bを形成し、該包装部2a、2bを並列して搬送方向ΑでV字形状に区画連成するように、熱シール等によるV字形状の横シール部3を互いに所要の間隔で形成するとともに、該連続包装体1の幅方向両側縁に沿って熱シール等による縦シール部4を連続して形成してなるものである。
【0038】
本実施形態は、図2、図3に示すように、連続包装体切断装置たるパウチディスペンサ10に、本発明に係るカッター刃を採用したものである。
本実施形態に係るパウチディスペンサ10は、連続包装体1を繰り出すフィードユニット20と、連続包装体1の包装部2a、2bの間隔を検出するための切断位置検出装置(以下、検出ユニットという。)30と、前記連続包装体1を切断するカッターユニット40と、前記カッターユニット40に連続包装体1を搬送する送りローラ41と、本装置の動作を制御するコントロールボックス80等を配設してなる本体部11を、架台12上に搭載したものである。図中の符号13は移動用キャスタ、14はストッパである。
【0039】
前記検出ユニット30は、図4、図5、図6に示すように、前記カッターユニット40の連続包装体搬送方向の上流側に設けられ、連続包装体1を挟み込む検出ブロック31と、前記検出ブロック31が取り付けられるシャフト32と、前記シャフト32を保持するレバー33とを備え、前記検出ブロック31により連続包装体1を挟み込み、その挟み込んだ時の連続包装体1の厚みを検出して包装部2a、2bと横シール部3とを判定するようにされている。
【0040】
前記検出ブロック31は、連続包装体1を介在させるとともに該連続包装体1の両側面と対向する位置に配設され、且つ、該連続包装体1の幅方向に沿って並設されている。また、前記検出ブロック31には、連続包装体1の横シール部3に沿って略V字状を形成するように突出部31aが形成されている。
【0041】
前記レバー33は、図5に示すように、一端部33aが本体部11より連続包装体搬送方向に対して略垂直方向に突設された揺動支軸34に揺動自在に軸支されている。一方、該レバー33の他端部33bには、前記検出ブロック31、31が並設されたシャフト32が該レバー33とL字状を成すように取り付けられている。
【0042】
また、一方のレバー33にはセンサ35が一体的に取り付けられ、他方のレバー33には前記センサ35と対向して検出体36が取り付けられ、前記センサ35および検出体36は、ともにレバー33と連動するようにされている。
【0043】
前記センサ35と検出体36とは、所定の距離をもって配置した時にON/OFFが切り替わるように設定されている。すなわち、連続包装体1の横シール部3の厚さに相当する距離でON状態となり、包装部2a、2bの厚さに相当する距離ではOFF状態となるようになっている。連続包装体1の搬送は、前記センサ35がON状態のときに、連続包装体1の横シール部3がカッターユニット40の切断位置に位置するようにされている。
【0044】
前記送りローラ41は、連続包装体搬送方向で前記検出ユニット30の下流側に配置され、連続包装体1の縦シール部4を前記一対の送りローラ41で挟持して下方に向かい搬送するよう構成されている。
【0045】
前記カッターユニット40は、図7、図8、図9に示すように、連続包装体搬送方向で前記送りローラ41の下流側に配置され、連続包装体1を連続包装体搬送方向に対して略垂直に切断するように構成されている。
【0046】
前記カッターユニット40は、連続包装体搬送経路上を搬送される連続包装体1の両面側であって、パウチディスペンサ10内の取付け板42に固設されたベース板43の下面側に、互いに対向させて配設した上側カッター刃駆動機構50と、下側カッター刃駆動機構60とを備えている。
【0047】
上側カッター刃駆動機構50は、前記ベース板43下面に固定されたスライドガイド51と、このスライドガイド51に連続包装体1の一面に対して進退自在に取り付けられたスライダ52と、このスライダ52の下面にホルダ53を介して固定された上側カッター刃54とを備えている。
【0048】
前記スライダ52は、スライドガイド51に摺動自在に取着された本体部55の下面にホルダ保持部56を固定したものである。前記ホルダ保持部56には前記上側カッター刃54が螺着されている。
【0049】
前記ホルダ53には、後述する下側カッター刃駆動機構60の下側カッター刃64をガイドする下側カッター刃ガイド機構70が配設されている。
【0050】
下側カッター刃ガイド機構70は、図8、図9に示すように、ホルダ53の両側面53a、53aに突設したレバー支持ピン71に、先端部に下側カッター刃当接ローラ72、72を回転自在に支持した支持レバー73、73の基端部が回転自在に支持するとともに、それら支持レバー73、73の先端部とホルダ53に取着した係止部74との間にコイルスプリング75を張架してなるものである。
【0051】
前記上側カッター刃54は、図9および図10の(a)、(b)、(c)に示すように、刃部54aが正面視で下方に略V字形状に形成され、前記刃部54aの開放側端部には取付け部であり且つ連続包装体搬送方向に対して略垂直方向への摺動運動をガイドするためのガイド部54b、54cが略水平に外側に向かい延設されている。
【0052】
前記刃部54aは、連続包装体1よりもやや長い幅員にし、連続包装体搬送方向(図中上下方向)に沿って略平行に対向して配設され、連続包装体1を切断する切断縁54dは切断方向に対し50°の角度で先鋭に形成されている。
【0053】
前記ガイド部54b、54cは、上側カッター刃54をホルダ53の下側に螺着するたの取り付けるための取付けボルト孔54eが形成されている。前記取付けボルト孔54eは、ボルトの頭が隠れるようにいわゆる座ぐり穴で形成されている。
【0054】
下側カッター刃駆動機構60は、前記ベース板43下面に配設されたスライドガイド61と、このスライドガイド61に連続包装体1の一面に対して進退自在に取り付けられたスライダ62と、このスライダ62の連続包装体1に対向する前端部にホルダ63を介して固定された下側カッター刃64とを備えている。
【0055】
前記スライダ62は、スライドガイド61に摺動自在に取着された本体部65、ホルダ保持部66及び取付け部67からなる。
前記ホルダ保持部66は、連続包装体1との対向端部に取付け片68を垂下して断面横L字形に形成されている。
【0056】
前記取付け部67は、前記ホルダ63が連結される連結部67aの両側部に、前記取付け片68の両側面間の間隔に一致する幅にした脚部67b、67bを突設させて略コ字形状に形成されたものである。
【0057】
前記ホルダ63は、横長の角柱形にして形成されたものであり、その両側部には、刃固定用ボルト孔63a、63aが穿設されているとともに、前記取付け部67に対向する位置には、該取付け部67に螺着するための固定用ボルト69が取り付けられる取付けボルト孔63bが形成されている。前記取付けボルト孔63bは、ボルトの頭が隠れるようにいわゆる座ぐり穴で形成されている。
【0058】
前記下側カッター刃64は、図9および図11の(a)、(b)、(c)に示すように、刃部64aが正面視で下方に略V字形状に形成され、前記刃部64aの開放側端部には取付け部であり且つ連続包装体搬送方向に対して略垂直方向への摺動運動をガイドするためのガイド部64b、64cが略水平に外側に向かい延設されている。
【0059】
前記刃部64aは、連続包装体1よりもやや長い幅員にし、連続包装体搬送方向(図中上下方向)に沿って対向して配設され、連続包装体1を切断する切断縁64dは、開放側端部64e、64eがV字状頂部64fよりも先に連続包装体1および上側カッター刃54と接触するようにシヤー角が形成されている。
【0060】
本実施例においては、上側カッター刃64は、刃部64aの両側部の開放側端部64e、64eを頂点としてV字状頂部64fに向かい4°の角度でシヤー角が形成され、かつ切断方向に対し40°の角度で先鋭に形成されている。
【0061】
前記ガイド部64b、64cは、先端上部を前記上側カッター刃54の下面に常時重合する長さにした平面視で横長コ字形に形成されている。そして、前記取付け部67の連結部67aの前端面にボルトにより螺着されている。図中の符号64gはねじ穴である。
【0062】
ここで、前記上側カッター刃54と下側カッター刃64の噛合いと連続包装体1の位置関係について概略図を参照して説明する。
上側カッター刃54および下側カッター刃64は、図12の(a)に示すように、各々の刃部54a、64aの中央部のカット領域が正面視で略V字形状に構成され、その両端部にガイド部54b、54c、64b、64cが略平行に延設されている。
【0063】
前記上側カッター刃54および下側カッター刃64と連続包装体1との位置関係は、図12の(b)に示すように、前記連続包装体1を切断しない状態において、上側カッター刃54のガイド部54b、54cと下側カッター刃64のガイド部64b、64cが一部重なり合った状態で配設され、連続包装体1が前記上側カッター刃54および下側カッター刃64の刃部54a、64a間に配置される。
【0064】
連続包装体1を切断する時の上側カッター刃54および下側カッター刃64と連続包装体1との位置関係は、図12の(c)に示すように、刃部54a、64aと対向する位置に連続包装体1の横シール部3が位置するようになっている。
【0065】
次に、本実施形態に係る連続包装体切断装置(パウチディスペンサ)の動作について説明する。
まず、検出ユニット30における連続包装体1の切断位置の検出を以下に示す。
図4に示すように、連続包装体1を検出ユニット30の上方より下方に向かい搬送通過させる。このとき、連続包装体1は、検出ブロック31、31に挟持された状態で検出ユニット30を通過する。
【0066】
前記連続包装体1が検出ブロック31、31間を通過する場合、連続包装体1の包装部2a、2bが通過する時には、検出ブロック31、31間が離間した状態となるため、それに連動するセンサ35と検出体36とは離間して検出状態はOFFとなる。
【0067】
一方、連続包装体1の横シール部3が通過する時には、検出ブロック31、31間が近接した状態となるため、それに連動するセンサ35と検出体36とは所定距離まで近接して検出状態はONとなる。
【0068】
横シール部検出ON状態のとき、連続包装体1の横シール部3はカッターユニット40の上側カッター刃54と下側カッター刃64との間に配置するようにされているので、このタイミングで横シール部3を切断することができる。
【0069】
次に、カッターユニット40における連続包装体1の切断動作を以下に示す。
連続包装体1を切断しない場合は、図7示すように、連続包装体1は、所定の加速度で増速されて搬送され始め、比較的高速な一定の搬送速度で所定時間だけ搬送されるようになっており、その搬送の間、上側カッター刃54及び下側カッター刃64は、切断待機位置(イ)に移動されている。
【0070】
連続包装体1を横シール部3で切断する場合は、連続包装体1の搬送速度が減速され始めると、切断待機位置(イ)に停止されていた上側カッター刃54及び下側カッター刃64は、切断位置(ロ)に向けて移動され始める。
【0071】
所要のタイミングで、連続包装体1が前記搬送速度よりも遅い速度(微速送り)で搬送され始め、既定の検出安定距離だけ移動した後、連続包装体1の搬送がいったん停止され、このときに、上側カッター刃54及び下側カッター刃64は、前記切断位置に移動されて横シール部3を切断する。
その切断後、上側カッター刃54及び下側カッター刃64が、切断待機位置(イ)に復帰移動されると、連続包装体1の搬送が再開されて上記の各動作が繰り返し行われる。
【0072】
以上のように構成したので、本実施形態によれば、上側カッター刃54および下側カッター刃64の形状をV字形状に形成することで、連続包装体1の切断部の形状をV字形状に切断することができる。これにより、2液が別々に充填された菱形状の包装部2a、2bを並設した連続包装体1を、いわゆる矢羽根状の単体の包装体に切断分離することができる。
【0073】
また、本実施形態では、切断された包装体の先端部には2液が充填された包装部2a、2bの角部が近接して形成された矢羽根状の包装体とすることで、その包装部2a、2bの角部を含むように切り裂くことで一度に2つの包装部2a、2bを開封することができ、2液を混合して使用する際には、2液を包装部2a、2bから押し出すとともに効率良く混合することができる。
【0074】
また、本実施形態によれば、一対の検出ブロック31に連続包装体1と当接する部分がV字形状になるように突出部31aを形成したので、連続包装体1が横ずれすることなくV字状の横シール部3を確実に挟持するとともに検出することができる。
【0075】
また、本実施形態によれば、別体で構成された一対の検出ブロック31をシャフト32に取り付けてV字形状の横シール部3の形状に対応するように構成したので、例えば、包装部の大きさや横シール部の形状が異なった連続包装体1であっても、容易に検出ブロックを交換して被検出体の形状に対応した正確な検出を行うことができる。
【0076】
尚、本実施形態では連続包装体1の横シール部3をV字形状に形成するとともに、検出ブロック31およびカッター刃の形状をV字形状に形成しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、横シール部の形状を逆V字形状として、該横シール部に対応する検出ブロックやカッター刃の形状を逆V字形状に形成するようにしたものであっても良い。
【0077】
また、本実施形態では、検出ユニット30における連続包装体1の横シール部検出時をカッターユニット40における切断タイミングとすることで簡潔な動作制御を実現しているが、本発明は、連続包装体の搬送動作および切断動作の制御を限定するものではなく、適宜に連続包装体搬送速度や切断タイミングを決定するようにしたものであっても良い。
【0078】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のカッター刃およびそれを用いた連続包装体切断装置およびカッター刃による切断方法および包装体によれば、連続包装体の包装部の形状に応じた切断を容易にできるという優れた効果を奏し得る。
【0079】
詳しくは、本発明に係るカッター刃によれば、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃において、前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物の剪断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進むように形成することで、切断対象物の両側端から中央部に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の両側部より均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0080】
また、本発明は、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃において、前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成することで、切断対象物の中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の中央部から両側端に向かい均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0081】
また、前記カッター刃の構成を、切断対象物に対向する刃部を摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状とすることで、切断対象物を両側端から中央部に向かいまたは中央部から両側端に向かい均等に切断することができる。しかも、カッター刃の上刃と下刃との擦り合わせが容易であり、製作コストも低減できる。
【0082】
次に、本発明に係る連続包装体切断装置によれば、所定の搬送経路を横切る方向に形成された横シール部により複数の包装部を区画連成してなる連続包装体を搬送する搬送手段と、前記連続包装体の包装部のうち隣り合う2つの包装部間の横シール部を切断する切断部と、前記切断部に横シール部が搬送されたことを検出する切断位置検出手段とを備えた連続包装体切断装置において、前記切断部は、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃であって、前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成したカッター刃を備えることで、連続包装体を中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる連続包装体切断装置を実現できる。
【0083】
また、前記カッター刃の構成として、上刃と下刃とのシヤー角を切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成することで、連続包装体を中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる。
【0084】
また、前記カッター刃の構成を、切断対象物に対向する刃部を摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状とすることで、切断対象物を両側端から中央部に向かいまたは中央部から両側端に向かい均等に切断することができ、しかも、V字形状を呈する包装部を有する連続包装体を切断するのに最適な連続包装体切断装置を実現できる。
【0085】
また、前記切断位置検出手段の構成として、前記連続包装体を介在させ且つ対向する位置に検出部を備え、前記検出部を、カッター刃の形状に沿った形状で形成することで、包装部の位置を確実に検出することができる。しかも、検出部の形状が摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状を呈するものである場合には、連続包装体の検出位置がずれることなく正確に検出することができる。
【0086】
次に、本発明に係るカッター刃による切断方法によれば、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃による切断方法において、前記切断対象物の切断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進む手順を含むことで、切断対象物の両側端から中央部に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の両側部より均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0087】
また、本発明は、上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃による切断方法において、前記切断対象物の切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進む手順を含むことで、切断対象物の中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、従来のように片側から切断することによる切断対象物の捩じれを抑制し、切断位置がずれることなく正確に切断できる。さらに、カッター刃の上刃と下刃とが刃部の中央部から両側端に向かい均等に摺接するため、刃部に捩じれを生じさせることがなく、確実に切断できるとともに、繰り返し切断動作が行われても取付け部の弛みを抑制でき、カッター刃の長寿命化を図ることができる。
【0088】
また、前記カッター刃の構成として、前記上刃と下刃とのシヤー角を切断対象物における剪断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進むように形成することで、連続包装体を両側端から中央部に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる。
【0089】
また、前記カッター刃の構成として、上刃と下刃とのシヤー角を切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成することで、連続包装体を中央部から両側端に向かい均等に切断することができるので、連続包装体が捩じれることなく正確に切断できる。
【0090】
また、前記カッター刃の構成を、切断対象物に対向する刃部を摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状とすることで、切断対象物を両側端から中央部に向かいまたは中央部から両側端に向かい均等に切断することができ、しかも、V字形状を呈する包装部を形成された連続包装体の切断が可能になる。
【0091】
次に、本発明に係る包装体によれば、少なくとも第1被覆材と第2被覆材とを有し、前記第1被覆層と第2被覆層と重ね合わせて接合するシール部により区画されて2種類の内容物が別々に封入された2つの包装部を有する包装体であって、前記包装部は略菱形状を呈し、2つの包装部は各々の一鋭角部を包装体の幅方向中央部付近に近接配置して並設し、前記一鋭角部側が包装体の長手方向に突出して、例えば矢羽根形状に形成することで、2種類の内容物を混合して使用する際には、包装体の2つの包装部の角部を含むように切り裂いて一度に2つの包装部を同時に開封することができ、2種類の内容物を包装部から押し出すとともに効率良く混合することができる、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る連続包装体の概要を示す説明図である。
【図2】本実施形態に係る連続包装体切断装置の全体構成を示す正面図である。
【図3】前記連続包装体切断装置の側面図である。
【図4】前記連続包装体切断装置の切断位置検出部の構成を示す正面図である。
【図5】図4のC矢視図である。
【図6】本実施形態の検出手段による横シール部検出状態を示す説明図である。
【図7】前記連続包装体切断装置の切断部の構成を示す正面図である。
【図8】図7のD矢視図である。
【図9】図7のE矢視図である。
【図10】(a)は前記切断部を構成するカッター刃の上刃の構成を示す正面図、(b)はの前記上刃の構成を示す平面図、(c)は前記上刃の構成を示す側面図ある。
【図11】(a)は前記カッター刃の下刃の構成を示す正面図、(b)は前記下刃の構成を示す平面図、(c)は前記下刃の構成を示す側面図ある。
【図12】(a)は本実施形態に係る上側カッター刃および下側カッター刃の概略構成を示す説明図、(b)は前記上側カッター刃および下側カッター刃と連続包装体との位置関係を示す説明図(平面視)、(c)は連続包装体を切断する時の上側カッター刃および下側カッター刃の位置関係を示す説明図(側面視)である。
【図13】(a)は従来の連続包装体の構成を示す側面図、(b)は前記連続包装体の構成を示す正面図である。
【図14】従来の連続包装体切断装置の全体構成を示す正面図である。
【図15】前記連続包装体切断装置の切断位置検出部の構成を示す正面図である。
【図16】図15のF矢視図である。
【図17】従来の連続包装体切断装置の切断部の構成を示す正面図である。
【図18】図17のG矢視図である。
【図19】図17のH矢視図である。
【図20】(a)は従来のカッター刃の上刃の構成を示す正面図、(b)は前記上刃の構成を示す側面図である。
【図21】(a)は従来のカッター刃の下刃の構成の一例を示す正面図、(b)は前記下刃の構成を示す側面図である。
【図22】(a)は従来の上刃の構成のその他の例を示す正面図、(b)は前記上刃の構成を示す側面図である。
【図23】(a)は従来の下刃の構成のその他の例を示す正面図、(b)は前記上刃の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 連続包装体
2a、2b 包装部
2c 先端部
3 横シール部
4 縦シール部
10 パウチディスペンサ
20 フィードユニット
30 検出ユニット
31 検出ブロック
31a 突出部
40 カッターユニット
50 上側カッター刃駆動機構
54 上側カッター刃
54a 刃部
54b ガイド部
60 下側カッター刃駆動機構
64 下側カッター刃
64a 刃部
64b、64c ガイド部
64d 切断縁
64e 開放側端部
64f V字状頂部
67a 連結部
67b 脚部
70 下側カッター刃ガイド機構

Claims (9)

  1. 上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃において、
    前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物の剪断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進むように形成したことを特徴とするカッター刃。
  2. 上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃において、
    前記上刃と下刃とのシヤー角を、切断対象物における切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進むように形成したことを特徴とするカッター刃。
  3. 前記カッター刃は、切断対象物に対向する刃部を摺動方向視で略V字形状または略逆V字形状に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のカッター刃。
  4. 所定の搬送経路を横切る方向に形成された横シール部により複数の包装部を区画連成してなる連続包装体を搬送する搬送手段と、前記連続包装体の包装部のうち隣り合う2つの包装部間の横シール部を切断する切断部と、前記切断部に横シール部が搬送されたことを検出する切断位置検出手段とを備えた連続包装体切断装置において、
    前記切断部は、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のカッター刃を備えたことを特徴とする連続包装体切断装置。
  5. 前記切断位置検出手段は、前記連続包装体を介在させ且つ対向する位置に検出部を備え、前記検出部は、請求項3に記載のカッター刃の形状に沿った形状で形成されたことを特徴とする請求項4に記載の連続包装体切断装置。
  6. 上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃による切断方法において、
    前記切断対象物の切断領域の両側端から切断を開始して該切断領域の中央部に向かい切進む手順を含むことを特徴とするカッター刃による切断方法。
  7. 上刃と下刃を備え、その上刃と下刃とを対向して摺動させるとともに摺接交差させて切断対象物を切断するカッター刃による切断方法において、
    前記切断対象物の切断領域の中央部から切断を開始して該切断領域の両側端に向かい切進む手順を含むことを特徴とするカッター刃による切断方法。
  8. 前記カッター刃は、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のカッター刃としたことを特徴とする請求項6または7に記載のカッター刃による切断方法。
  9. 少なくとも第1被覆材と第2被覆材とを有し、前記第1被覆層と第2被覆層と重ね合わせて接合するシール部により区画されて2種類の内容物が別々に封入された2つの包装部を有する包装体であって、
    前記包装部は略菱形状を呈し、
    2つの包装部は各々の一鋭角部を包装体の幅方向中央部付近に近接配置して並設され、前記一鋭角部側が包装体の長手方向に突出して形成されたことを特徴とする包装体。
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