JP7184007B2 - 鋼管杭 - Google Patents
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Description
この点を詳細に説明する。
鋼管の内側から取り除く障害物は、地表から数メートルの位置、場合によっては10メートル以上の位置にあることもある。ハンマーグラブも地表から障害物の位置まで降ろされるが、ハンマーグラブが横揺れすると鋼管の内面に衝突する可能性がある。このような場合、鋼管を損傷して支持力に悪影響を与えることも考えられる。
本実施の形態に係る鋼管杭1は、図1、図2に示すように、鋼管3の先端に、杭径方向内面側に突出した掘削ビット5と、鋼管3の内面において掘削ビット5以上に杭径方向内面側に突出する保護突起7を有することを特徴とするものである。
以下、各構成を詳細に説明する。
鋼管3は、例えば外径が800mm~2000mmで、肉厚は特に規定はないが、8mm~25mm程度のものが想定される。なお、鋼管3は、鋼管杭として使用可能であれば、特に種類を規定する必要はなく、鋼管の製造方法も限定されない。
掘削ビット5は、鋼管3の一方の先端、すなわち地中に進行する側の先端に、周方向に所定の間隔を空けて複数溶接等によって取り付けられている。掘削ビット5は、地盤の掘削と、地盤中に存在する障害物を破砕する機能を有している。
掘削ビット5は、杭径方向内面側に突出しており、鋼管の内面側への突出量は数十mm程度、好ましくは10~20mm程度である。ここで、掘削ビット5を鋼管径内方向に突出させる理由は、掘削によって発生した土砂の、鋼管の内面方向への移動を容易にし、また外へ搬出しやすくするためである。
保護突起7は、鋼管3の内面に取り付けられている。保護突起7によって、ハンマーグラブ15が揺れた場合でも、鋼管3の内面や先端に衝突することが防止される。
また、保護突起7は、図1に示すように、杭軸方向断面が直角三角形になるように形成されている。このように、保護突起7の形状は、内面側の上部から下部に向かって内側に向かって傾斜する傾斜面9を有するようにするのが好ましい。このようにすれば、ハンマーグラブ15等の上方からの落下物に対して、保護突起7が障害になりにくく、また保護突起7の損傷も防止できる。なお、保護突起7は、上記のような直角三角形ばかりでなく、鈍角が無い三角形であれば、同様の効果がある。
さらに、地盤中の障害物を除去しながら掘削を継続的に行う場合、掘削ビット5が損傷していると、障害物を破砕することが出来なくなる。
この点、本発明によれば、鋼管3の変形や、掘削ビット5の損傷を防止できるので、このような問題が発生することを抑止することができる。
なお、保護突起7の杭軸方向の長さは適宜設定すればよく、また杭軸方向の段数は1段に限らず、適宜設定してもよい。
図3(a)に示すように、鋼管杭1の胴体部分を掴んで回す全周回転機11を用いて地表から鋼管杭1の回転圧入を行い、地盤中に存在する障害物13を掘削ビット5により破壊する。
その後、図3(b)に示すように、破砕した障害物13を管内から除去する。この障害物13の除去は、ハンマーグラブ15を杭先端近傍まで落下させて行うことになるが、本実施の形態では、保護突起7を設けているので、鋼管3の内面や掘削ビット5に損傷が生じることなく施工することが可能である。なお、破砕した障害物13の除去を、鋼管杭1の回転圧入と並行して行うようにしてもよい。
なお、施工機械を、全周回転機11から図3(c)に示すような3点式の杭打機17のような杭頭を掴むものに切り替える場合には、地表面から長い杭が突出しないように、あらかじめ鋼管長を調整しておくことが望ましい。
その後、杭打機17によって杭の打設を進め、図3(d)に示すように、鋼管杭1が所定の深度に到達すれば施工を完了する。
実施の形態1は、バイブロ杭又は打撃杭を想定したものであるが、本実施の形態の鋼管杭は中掘り根固め杭に関するものである。
本実施の形態の鋼管杭21は、先端近傍の内外面に根固め球根29(図6参照)と一体化して支持力を発現するための内面突起23及び外面突起25を有している。そして、鋼管3の先端に取り付けられた掘削ビット5は、その外面側への突出は外面突起25以下で、内面側への突出は内面突起23と同程度に設定されている。
このような構造の場合、掘削ビット5は内面突起23及び外面突起25によって保護されるが、内面突起23がハンマーグラブ15の落下によって損傷する可能性がある。
そこで、本実施の形態では、内面突起23の近傍かつ上方に内面突起23を保護するための保護突起7を設けている。
地表から図6(a)に示すように、全周回転機11を用いて鋼管3の回転圧入を行い、中間層に存在する障害物13を掘削ビット5により破壊する。その後あるいは回転圧入と並行して図6(b)に示すように、ハンマーグラブ15を鋼管内部に落下させて、障害物13を管内から除去する。この際、保護突起7の効果により、ハンマーグラブ15を先端近傍まで落下させても内面突起23や掘削ビット5に損傷が生じることなく施工することが可能である。
そして、最終的には図6(d)のように根固め球根29が築造され、施工が完了する。
鋼管3の内面、特に内面突起23が損傷すると、根固め球根29を築造した時に、鋼管杭21に支持力が正しく伝わらずに、強度上の問題が発生することがあるが、本実施の形態によれば、このような問題の発生を防止できる。
また、掘削ビット5が鋼管杭21の外面に設けた外面突起25よりも突出していないので、杭周辺の地盤を乱すことが少なく、鋼管杭21が周囲の地盤を支持することができる。
また、図5に示した保護突起7は、実施の形態1と同様に鋼管内面の全周に連続的に亘るものであったが、図8に示すように、掘削ビット5の位置を含むように離散的に設けてもよい。
3 鋼管
5 掘削ビット
7 保護突起
9 傾斜面
11 全周回転機
13 障害物
15 ハンマーグラブ
17 杭打機
19 補強用バンド
21 鋼管杭(実施の形態2)
23 内面突起
25 外面突起
27 掘削オーガー
29 根固め球根
Claims (3)
- 鋼管内にハンマーグラブを挿入した場合に、前記ハンマーグラブによって前記鋼管の内面や先端が破損するのを防止するための保護突起を、鋼管の内面に有する鋼管杭であって、
前記鋼管は、その外周面に翼を有しておらず、前記鋼管の一方の先端に、杭径方向内面側に突出した掘削ビットを有し、
前記保護突起は、内側に向かって傾斜する傾斜面を有し、その高さが前記掘削ビットの内面側突出量よりも大きいことを特徴とする鋼管杭。 - 前記鋼管の外径をDとして、前記保護突起は、前記鋼管の先端から、D~2Dの範囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管杭。
- 前記保護突起は、前記鋼管の内周面の全周に亘って、連続的又は離散的に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鋼管杭。
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