JP7182429B2 - カラオケシステム - Google Patents

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Description

本発明はカラオケシステムに関する。
カラオケ店舗等でカラオケ歌唱を行う利用者に対し、帰宅時間を考慮したサービスを提供するカラオケ装置が検討されている。
たとえば、特許文献1には、カラオケ店舗の最寄り駅からの帰宅ルートや当該最寄り駅の最終時刻に基づいて利用者の退店時刻を求め、当該利用者が楽曲の予約を行った際に、退店時刻までに演奏終了が可能であれば、楽曲の予約を受け付ける技術が開示されている。このような技術によれば、歌唱途中で退店しなければならないという事態を回避できる。
特開2006-208892号公報
複数の利用者でカラオケ歌唱を行っている場合に、遠方に住んでいるため終電が早い利用者や所用により早く帰宅する利用者等、他の利用者よりも先に退席せざるを得ない利用者もいる。このような利用者は、最後までカラオケ歌唱の場を楽しむことができない。
本発明の目的は、途中で退席した利用者がカラオケ歌唱する場の雰囲気を共有することが可能なカラオケシステムを提供することにある。
上記目的を達成するための一の発明は、カラオケ装置とサーバ装置とが通信可能に接続されたカラオケシステムであって、前記カラオケ装置は、利用者からの指示入力に基づいて、前記カラオケシステムへのログイン処理、及び前記カラオケシステムからのログアウト処理を行う処理部と、撮影装置を制御し、前記カラオケシステムにログインしている利用者を撮影したログイン利用者画像を取得する撮影制御部と、取得した前記ログイン利用者画像を、前記サーバ装置に送信する画像送信部と、を有し、前記サーバ装置は、利用者を識別するための利用者識別情報と、当該利用者が所有する携帯端末を識別するための端末識別情報とを関連付けて記憶する端末識別情報記憶部と、前記カラオケ装置を介して複数の利用者が前記カラオケシステムにログインした後、ある利用者がログアウトをした場合、当該ある利用者の利用者識別情報に対応する前記端末識別情報に基づいて、受信した前記ログイン利用者画像を当該ある利用者の携帯端末に配信する第1の配信部と、を有するカラオケシステムである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、途中で退席した利用者がカラオケ歌唱する場の雰囲気を共有できる。
第1実施形態に係るカラオケシステムの概略を示す図である。 第1実施形態に係るカラオケ装置を示す図である。 第1実施形態に係るサーバ装置を示す図である。 サーバ装置で記憶される情報の例を示す図である。 第1実施形態に係るカラオケシステムの処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るサーバ装置を示す図である。 第2実施形態に係るカラオケ装置を示す図である。 第2実施形態に係るカラオケシステムの処理を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
図1~図5を参照して、第1実施形態に係るカラオケシステムについて説明する。
==カラオケシステム==
図1に示すように、本実施形態に係るカラオケシステム1は、カラオケ装置K及びサーバ装置Sを備える。カラオケ装置Kは、カラオケ店舗内の部屋Rに設置されている。カラオケ装置Kとサーバ装置Sとは、ネットワークNを介して通信可能に接続されている。ネットワークNは、たとえば公衆電話回線網やインターネット回線等の伝送路である。
カラオケ装置Kは、楽曲のカラオケ演奏、及び利用者がカラオケ歌唱を行うための装置である。カラオケ装置Kは、利用者の歌唱音声を集音するマイク、カラオケ演奏音を放音するスピーカ、歌詞テロップ等を表示させるモニタ、カラオケ装置に対する各種操作入力を行うリモコン装置(いずれも図示なし)等を備える。
また、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、撮影装置Cを有する。撮影装置Cは、たとえば広角のレンズを備えたカメラであり、カラオケ装置Kが設置されている部屋R内を撮影し、画像を取得する。撮影装置Cは、カラオケ歌唱を行う利用者の顔を追尾したり、ズームアップする等、各種機能を有していてもよい。
ここで、図1では、カラオケ店舗を訪れた4名の利用者(利用者U1~利用者U4)がカラオケ装置Kを利用し、カラオケ歌唱を行う例を示している。各利用者は携帯端末(携帯端末M1~携帯端末M4)を所有している。
携帯端末は、利用者が所有するスマートフォン等である。本実施形態に係る携帯端末には、カラオケシステム1を利用するための専用アプリケーションソフトウェア(以下、「カラオケアプリ」)がインストールされている。各携帯端末は、サーバ装置SとネットワークNを介して直接、通信可能となっている。カラオケアプリは、サーバ装置Sや、サーバ装置Sが提供するWebサイトからダウンロードすることで入手できる。
また、携帯端末はカラオケ装置Kとペアリングすることで通信可能となっている。ペアリングは、たとえば、カラオケ装置Kが設置されたカラオケルームへ利用者U1が入室した後、携帯端末M1でカラオケアプリを起動させた場合に実行される。ペアリングされた後、利用者U1は、カラオケアプリを利用して、カラオケ装置Kに付属するリモコン装置と同様の操作(ログイン・ログアウトの指示入力・楽曲の予約等)を行うことができる。
==カラオケ装置K==
図2に示すように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、処理部100、撮影制御部200、及び画像送信部300を有する。
[処理部]
処理部100は、利用者からの指示入力に基づいて、カラオケシステム1へのログイン処理、及びカラオケシステム1からのログアウト処理を行う。
たとえば、図1に示した利用者U1は、部屋Rに入室後、携帯端末M1を介してログインの指示入力を行う。ログインの指示入力は、たとえば、自己の利用者ID及び予め設定したパスワードの入力である。処理部100は、入力された利用者ID及びパスワードを、カラオケ装置Kの識別情報(装置ID)と関連付けてサーバ装置Sに送信する。
サーバ装置Sは、カラオケ装置Kから受信した利用者ID及びパスワードに対応する履歴情報(歌唱履歴、採点結果等)を記憶部10(後述)から読み出し、受信した装置IDに対応するカラオケ装置Kに送信する。サーバ装置Sが履歴情報を送信することにより、利用者U1のカラオケシステム1へのログインが完了する。サーバ装置Sのログイン情報記憶部10b(後述)は、ログインした利用者の利用者IDを装置IDと関連付けて記憶する。
一方、図1に示した利用者U1~利用者U4がカラオケシステム1にログインした後、カラオケ歌唱を行っている最中に、利用者U4が帰宅するとする。この場合、利用者U4は、携帯端末M4を介してログアウトの指示入力を行う。ログアウトの指示入力は、たとえば携帯端末M4に表示されたログアウトアイコンの選択である。この場合、処理部100は、利用者U4の利用者IDをサーバ装置Sに送信する。
サーバ装置Sは、利用者U4の利用者IDを受信した場合、利用者U4のカラオケシステム1からのログアウトを行う。なお、ログイン及びログアウトの指示入力は、カラオケ装置Kが備えるリモコン装置を介して行ってもよい。
[撮影制御部]
撮影制御部200は、撮影装置Cを制御し、ログイン利用者画像を取得する。「ログイン利用者画像」は、カラオケシステム1にログインしている利用者を撮影した動画像または静止画像である。ログイン利用者画像は、カラオケシステム1にログインしている利用者がカラオケ歌唱を行う姿を撮影した歌唱動画像であることが好ましい。なお、ログイン利用者画像には、カラオケ装置Kを含む部屋Rの各種設備や、飲食物を提供するカラオケ店舗の従業員等、ログインしている利用者以外が映っていてもよい。また、歌唱動画像には、利用者の歌唱音声が含まれていてもよい。音声データは、たとえばカラオケ装置Kのマイクにより集音した歌唱音声に基づいて入手できる。
撮影制御部200は、たとえば、複数の利用者でカラオケ装置Kを利用する際に、最初にログイン処理が行われたときからログイン利用者画像の取得を開始し、全ての利用者のログアウト処理が行われた場合に、ログイン利用者画像の取得を終了してもよい。或いは、撮影制御部200は、複数の利用者がカラオケシステム1にログインした後、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間のみ、ログイン利用者画像を取得してもよい。
[画像送信部]
画像送信部300は、取得したログイン利用者画像をサーバ装置Sに送信する。
画像送信部300は、撮影制御部200がログイン利用者画像を取得する都度、当該画像を装置IDと関連付けてサーバ装置Sに送信する。或いは、画像送信部300は、複数の利用者がカラオケシステム1にログインした後、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、ログイン利用者画像を送信することができる。
==サーバ装置==
サーバ装置Sは、カラオケ装置Kに関する各種情報やカラオケ装置Kから送信される情報を管理するコンピュータである。図3はサーバ装置Sのハードウェア構成例を示す図である。サーバ装置Sは、記憶部10、通信部20、及び制御部30を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
記憶部10は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置である。記憶部10は、利用者ID、パスワード、氏名、性別、履歴情報(歌唱履歴、採点結果)等を記憶する。本実施形態に係る記憶部10の記憶領域の一部は、端末識別情報記憶部10a及びログイン情報記憶部10bとして機能する。
[端末識別情報記憶部]
端末識別情報記憶部10aは、利用者識別情報と、利用者が所有する携帯端末を識別するための端末識別情報(端末ID)とを関連付けて記憶する。端末識別情報は、各携帯端末に固有の情報である。端末識別情報は、たとえば、利用者IDを設定する際に予め登録しておくことができる。或いは、上述のログイン処理を行う際に、処理部100は、利用者ID等と併せて端末識別情報をサーバ装置Sに送信してもよい。この場合、既に登録された携帯端末から新たな携帯端末に機種変更した場合等であっても、端末識別情報記憶部10aは、常に最新の端末識別情報を記憶することができる。
[ログイン情報記憶部]
ログイン情報記憶部10bは、カラオケシステム1へログインしている利用者に関する情報を記憶する。たとえば、図4に示すように、ログイン情報記憶部10bは、カラオケ装置毎(装置ID毎)に、ログインしている利用者の利用者IDを関連付けて記憶している。また、ログイン情報記憶部10bは、カラオケ装置Kから送信されたログイン利用者画像を、装置IDと関連付けて記憶することもできる。
通信部20は、サーバ装置Sと各カラオケ装置とを接続するためのインターフェースを提供する。制御部30は、サーバ装置Sにおける各種の制御を行う。図3に示すように、本実施形態に係る制御部30は、第1の配信部30aとして機能する。
[第1の配信部]
第1の配信部30aは、カラオケ装置Kを介して複数の利用者がカラオケシステム1にログインした後、ある利用者がログアウトをした場合、当該ある利用者の利用者識別情報に対応する端末識別情報に基づいて、受信したログイン利用者画像を当該ある利用者の携帯端末に配信する。
図1の例において、カラオケ装置Kを介して利用者U1~利用者U4がカラオケシステム1にログインした後、利用者U4がログアウトしたとする。この場合、カラオケ装置Kの処理部100は、利用者U4の利用者IDをサーバ装置Sに送信する。また、利用者U4のログアウトに伴い、画像送信部300は、サーバ装置Sに対し、ログイン利用者画像の送信を開始する。
第1の配信部30aは、端末識別情報記憶部10aを参照し、利用者U4の利用者IDに対応する携帯端末M4の端末IDを特定する。第1の配信部30aは、特定した端末IDに基づいて、カラオケ装置Kから受信したログイン利用者画像を利用者U4の携帯端末M4に配信する。利用者U4がカラオケシステム1からログアウトし、部屋Rから退席した後も、利用者U1~利用者U3は、カラオケ装置Kを利用してカラオケ歌唱を行っている。そのため、利用者U4は、自身が退席した後、他の利用者がカラオケ歌唱する様子等を携帯端末M4の画面を通じて確認できる。
なお、カラオケ装置Kの利用時間が経過した場合、残りの利用者(上記例では利用者U1~利用者U3)もカラオケシステム1からログアウトする。このようにカラオケ装置Kを利用する全ての利用者のログアウト処理が行われた場合、カラオケ装置Kは、ログイン利用者画像の取得及びサーバ装置Sへの送信を終了する。また、この場合、サーバ装置Sは、全ての利用者の利用者IDをログイン情報記憶部10bから削除する。
==カラオケシステムにおける処理について==
次に、図5を参照して本実施形態に係るカラオケシステム1における処理の具体例について述べる。図5は、カラオケシステム1における処理例を示すフローチャートである。この例では、複数の利用者でカラオケ装置Kを利用するとする。
カラオケ装置Kの利用にあたり、各利用者は、カラオケシステム1へのログインを行う。各利用者は、カラオケアプリを起動した自己の携帯端末を介して、ログインの指示入力を行う。
処理部100は、利用者からの指示入力に基づいて、カラオケシステム1へのログイン処理を行う(各利用者のログイン処理。ステップ10)。その後、各利用者は、カラオケ装置Kを利用してカラオケ歌唱を行う。
撮影制御部200は、撮影装置Cを制御し、カラオケシステム1にログインしている利用者を撮影したログイン利用者画像を取得する(ログイン利用者画像の取得。ステップ11)。この例において、撮影制御部200は、カラオケ装置Kの利用が終了するまでログイン利用者画像を取得する。
ここで、ある利用者がカラオケ歌唱の場から退席する場合、当該ある利用者は、携帯端末を介し、カラオケシステム1からログアウトするための指示入力を行う(ステップ12でYの場合)。
処理部100は、ある利用者からの指示入力に基づいて、カラオケシステム1からのログアウト処理を行う(ある利用者のログアウト処理。ステップ13)。
ステップ13のログアウト処理が、最初に行われたログアウト処理であった場合(ステップ14でYの場合)、画像送信部300は、ステップ13以降に取得したログイン利用者画像を、サーバ装置Sに送信する(ログイン利用者画像の送信。ステップ15)。たとえば、利用者U1~利用者U4がカラオケシステム1にログインした状態で、利用者U4がログアウトの指示入力を行ったとする。この場合、利用者U4からの指示入力に基づくログアウト処理は、最初に行われたログアウト処理である。
第1の配信部30aは、ステップ13でログアウトしたある利用者の利用者識別情報に対応する端末識別情報に基づいて、サーバ装置Sから受信したログイン利用者画像を、ある利用者の携帯端末に配信する(ログイン利用者画像の配信。ステップ16)。
一方、ステップ13のログアウト処理が、最後に行われたログアウト処理であった場合(ステップ17でYの場合)、画像送信部300は、ログイン利用者画像のサーバ装置Sへの送信を終了する(ログイン利用者画像の送信終了。ステップ18)。たとえば、利用者U4がログアウトした後、利用者U1~利用者U3がカラオケシステム1にログインした状態でカラオケ装置Kの利用時間が経過したとする。この場合、利用者U1、利用者U2、利用者U3の順番にログアウトの指示入力を行う。この際、利用者U3の指示入力に基づくログアウト処理は、最後に行われたログアウト処理である。
ステップ18の処理に伴い、第1の配信部30aは、ログイン利用者画像の配信を終了する(ログイン利用者画像の配信終了。ステップ19)。
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケシステム1は、カラオケ装置Kとサーバ装置Sとが通信可能に接続されている。カラオケ装置Kは、利用者からの指示入力に基づいて、カラオケシステム1へのログイン処理、及びカラオケシステム1からのログアウト処理を行う処理部100と、撮影装置Cを制御し、カラオケシステム1にログインしている利用者を撮影したログイン利用者画像を取得する撮影制御部200と、取得したログイン利用者画像を、サーバ装置Sに送信する画像送信部300と、を有する。サーバ装置Sは、利用者を識別するための利用者識別情報と、当該利用者が所有する携帯端末を識別するための端末識別情報とを関連付けて記憶する端末識別情報記憶部10aと、カラオケ装置Kを介して複数の利用者がカラオケシステム1にログインした後、ある利用者がログアウトをした場合、当該ある利用者の利用者識別情報に対応する端末識別情報に基づいて、受信したログイン利用者画像を当該ある利用者の携帯端末に配信する第1の配信部30aと、を有する。
このようなカラオケシステム1によれば、途中で退席した利用者は自己の携帯端末を介し、他の利用者がカラオケ歌唱する様子等を確認できる。よって、一人だけ先に帰宅する場合の寂しさを紛らわせ、カラオケ歌唱の場の雰囲気を引き続き楽しむことができる。すなわち、本実施形態に係るカラオケシステム1によれば、途中で退席した利用者がカラオケ歌唱する場の雰囲気を共有できる。
また、画像送信部300は、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、ログイン利用者画像をサーバ装置Sに送信することが可能である。ログアウトした利用者が居ない場合、ログイン利用者画像を配信する必要がない。そこで、このような画像送信部300によれば、配信が必要な場合にのみ、サーバ装置Sにログイン利用者画像を送信できる。
また、撮影制御部200は、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、ログイン利用者画像を取得することが可能である。ログアウトした利用者が居ない場合、ログイン利用者画像を取得する必要がない。そこで、このような撮影制御部200によれば、配信する画像のみを取得することができる。
また、ログイン利用者画像は、カラオケシステム1にログインしている利用者がカラオケ歌唱を行う姿を撮影した歌唱動画像であることが好ましい。このような歌唱動画像を見た利用者は、カラオケ歌唱の場の雰囲気をより実感し易くなる。
<第2実施形態>
次に、図6~図8を参照して、第2実施形態に係るカラオケシステムについて説明する。本実施形態においては、カラオケシステムからログアウトした利用者が、引き続きカラオケ歌唱を行っている他の利用者(ログイン中の利用者)に向けて、自己の携帯端末で撮影した画像を配信する例について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。本実施形態に係る携帯端末は、撮影機能を有する。
==サーバ装置==
図6に示すように、本実施形態に係る制御部30は、第1の配信部30a及び第2の配信部30bとして機能する。
[第2の配信部]
第2の配信部30bは、ログイン利用者画像を配信した携帯端末から、当該携帯端末で得られたログアウト利用者画像を受信した場合、当該ログアウト利用者画像を、ログイン利用者画像を送信するカラオケ装置に配信する。
利用者は、自己の携帯端末の撮影機能を利用して様々な画像(動画像や静止画像)を取得できる。ログアウト利用者画像は、利用者が、カラオケシステム1からログアウトした後に撮影した画像である。
たとえば、第1実施形態で述べたように、カラオケ装置Kを介して利用者U1~利用者U4がカラオケシステム1にログインした後、利用者U4がログアウトしたとする。この場合、第1の配信部30aは、カラオケ装置Kから受信したログイン利用者画像を利用者U4の携帯端末M4に配信する。利用者U4は、自身が退席した後、他の利用者がカラオケ歌唱する様子等を携帯端末M4の画面を通じて確認できる。
ここで、他の利用者がカラオケ歌唱する様子を見ていた帰宅途中の利用者U4が、他の利用者とのコミュニケーションを図るため、電車の待ち時間等に携帯端末M4の撮影機能を利用して自らを撮影(所謂、「自撮り」)したとする。利用者U4は、携帯端末M4を介して撮影した自らの画像(自撮り画像)をサーバ装置Sに送信する。第2の配信部30bは、受信した自撮り画像を、携帯端末M4に配信しているログイン利用者画像を送信するカラオケ装置Kに配信する。自撮り画像を配信するカラオケ装置の特定は、装置IDに基づいて行う。
なお、第2の配信部30bは、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、ログアウト利用者画像を、ログイン利用者画像を送信するカラオケ装置に配信することができる。
==カラオケ装置K==
図7に示すように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、処理部100、撮影制御部200、画像送信部300、及び表示処理部400を有する。
[表示処理部]
表示処理部400は、配信されたログアウト利用者画像を表示部に表示させる。表示部は、たとえば、カラオケ装置Kが備えるモニタである。ログアウト利用者画像を受信した場合、表示処理部400は、モニタの表示領域の一部に当該ログアウト利用者画像を表示させる。或いは、カラオケ装置Kに複数のモニタが接続されている場合、表示処理部400は、歌詞テロップや背景映像等、通常のカラオケ歌唱で利用する情報についてはメインモニタに表示させ、ログアウト利用者画像についてはサブモニタに表示させることでもよい。
==カラオケシステムにおける処理について==
次に、図8を参照して本実施形態に係るカラオケシステム1における処理の具体例について述べる。図8は、カラオケシステム1における処理例を示すフローチャートである。この例では、複数の利用者でカラオケ装置Kを利用するとする。また、カラオケシステム1から、ある利用者がログアウトした状態であり、当該ある利用者の携帯端末に対し、カラオケ装置Kで撮影されたログイン利用者画像が配信されているとする。
ログアウトした利用者は、自己の携帯端末を用いて自らを撮影したログアウト利用者画像をサーバ装置Sに送信する。サーバ装置Sは、ログアウト利用者画像を受信する(ログアウト利用者画像の受信。ステップ20)。
第2の配信部30bは、ステップ20で受信したログアウト利用者画像を、ログイン利用者画像を送信するカラオケ装置Kに配信する(ログアウト利用者画像の配信。ステップ21)。
表示処理部400は、ステップ21で配信されたログアウト利用者画像を表示部に表示させる(ログアウト利用者画像の表示。ステップ22)。
一方、カラオケ装置Kを利用する全ての利用者がカラオケシステム1からログアウトした場合(ステップ23でYの場合)、第2の配信部30bは、ログアウト利用者画像の配信を終了する(ログアウト利用者画像の配信終了。ステップ24)。
表示処理部400は、ログアウト利用者画像の表示を終了する(ログアウト利用者画像の表示終了。ステップ25)。
以上から明らかなように、本実施形態に係るサーバ装置Sは、ログイン利用者画像を配信した携帯端末から、当該携帯端末で得られたログアウト利用者画像を受信した場合、当該ログアウト利用者画像を、ログイン利用者画像を送信するカラオケ装置Kに配信する第2の配信部30bを有する。カラオケ装置Kは、配信されたログアウト利用者画像を表示部に表示させる表示処理部400を有する。
ログアウト利用者画像をカラオケ装置Kに表示させることにより、途中で退席した利用者は、引き続きカラオケ歌唱を楽しんでいる利用者に自分の存在を確認させることができる。よって、一人だけ先に帰宅する場合の寂しさを紛らわせ、カラオケ歌唱の場の雰囲気を引き続き楽しむことができる。
また、第2の配信部30bは、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、ログアウト利用者画像を、ログイン利用者画像を送信するカラオケ装置Kに配信する。
たとえば利用者U4は、カラオケシステム1からログアウトするまでは部屋Rに在席しているため、携帯端末M4で自らを撮影することはない。一方、利用者U4がログアウトした後、残りの利用者(利用者U1~利用者U3)も全てカラオケシステム1からログアウトした場合には、カラオケ装置Kにログアウト利用者画像を配信する必要はない。そこで、このような第2の配信部30bによれば、配信が必要な場合にのみ、カラオケ装置Kにログアウト利用者画像を配信できる。
<その他>
上記実施形態では、一のカラオケ装置の例について説明しているが、一のサーバ装置に対して複数のカラオケ装置があってもよい。その場合、サーバ装置は、カラオケ装置毎に上記実施形態で説明した処理を実行する。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 カラオケシステム
10a 端末識別情報記憶部
30a 第1の配信部
30b 第2の配信部
100 処理部
200 撮影制御部
300 画像送信部
400 表示処理部
K カラオケ装置
S サーバ装置

Claims (6)

  1. カラオケ装置とサーバ装置とが通信可能に接続されたカラオケシステムであって、
    前記カラオケ装置は、
    利用者からの指示入力に基づいて、前記カラオケシステムへのログイン処理、及び前記カラオケシステムからのログアウト処理を行う処理部と、
    撮影装置を制御し、前記カラオケシステムにログインしている利用者を撮影したログイン利用者画像を取得する撮影制御部と、
    取得した前記ログイン利用者画像を、前記サーバ装置に送信する画像送信部と、
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    利用者を識別するための利用者識別情報と、当該利用者が所有する携帯端末を識別するための端末識別情報とを関連付けて記憶する端末識別情報記憶部と、
    前記カラオケ装置を介して複数の利用者が前記カラオケシステムにログインした後、ある利用者がログアウトをした場合、当該ある利用者の利用者識別情報に対応する前記端末識別情報に基づいて、受信した前記ログイン利用者画像を当該ある利用者の携帯端末に配信する第1の配信部と、
    を有し、
    前記画像送信部は、前記ある利用者がログアウトをした後に取得したログイン利用者画像を、前記サーバ装置に送信し、
    前記第1の配信部は、受信した前記ある利用者がログアウトをした後に取得したログイン利用者画像を、当該ある利用者の携帯端末に配信する、
    ことを特徴とするカラオケシステム。
  2. 前記画像送信部は、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、前記ログイン利用者画像を前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項1記載のカラオケシステム。
  3. 前記撮影制御部は、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、前記ログイン利用者画像を取得することを特徴とする請求項1記載のカラオケシステム。
  4. 前記ログイン利用者画像は、前記カラオケシステムにログインしている利用者がカラオケ歌唱を行う姿を撮影した歌唱動画像であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のカラオケシステム。
  5. 前記サーバ装置は、
    前記ログイン利用者画像を配信した携帯端末から、当該携帯端末で得られたログアウト利用者画像を受信した場合、当該ログアウト利用者画像を、前記ログイン利用者画像を送信するカラオケ装置に配信する第2の配信部を有し、
    前記カラオケ装置は、
    配信された前記ログアウト利用者画像を表示部に表示させる表示処理部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載のカラオケシステム。
  6. 前記第2の配信部は、最初にログアウト処理が行われたときから、全ての利用者のログアウト処理が行われるまでの間、前記ログアウト利用者画像を、前記ログイン利用者画像を送信するカラオケ装置に配信することを特徴とする請求項5記載のカラオケシステム。
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