JP7182409B2 - 取付け構造及び取付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハーネスや管体などからなる挿入体を、筐体の貫通穴に嵌合部品によって取り付ける際に、取付け部のシール性を高めた状態で貫通穴に挿入体を取り付ける技術に関する。本発明は、特に気密性が要求される液体加熱ヒータ装置など筐体に対し有効な技術である。
気密性が要求される筐体としては、例えば液体加熱ヒータ装置の筐体がある。液体加熱ヒータ装置は、例えばEV車両等に搭載されて使用される。その液体加熱ヒータ装置は、例えば特許文献1に記載の構造となっている。すなわち、筐体が、上下で対をなす第1ケーシング体と第2ケーシング体とからなる、そして、第1ケーシング体と第2ケーシング体との対向する合わせ面を、液状ガスケットを介して接合することで、第1ケーシング体と第2ケーシング体とを接合する。液状ガスケットを使用することによって、第1ケーシング体と第2ケーシング体との間に所定以上の気密性が確保される。
この筐体内には、発熱体としてのPTC半導体や制御基板などが収納されると共に、熱媒体流路が設けられる。
また、筐体の側面や正面には、筐体内のPTC半導体や制御板などにハーネスを連通するための貫通穴が設けられ、その貫通穴を介してハーネスが挿入されて取り付けられる。このとき、ハーネスの外周に嵌合部品を設け、その嵌合部品を貫通穴に嵌め込みネジ止めすることで、ハーネスを貫通穴に取り付ける共に取付け部をシールする。ここで、嵌合部品は、貫通穴に嵌合する嵌合本体部と、嵌合本体部と一体になって貫通穴外周の筐体外面に当接するフランジ部とを有する。
特開2018-131148号公報
通常、嵌合部品による貫通穴のシールには、嵌合本体部に設けたOリングによる面シール構造が採用されているが、ハーネスの取付け部に対し、更なる気密性が要求される場合がある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、ハーネスや管体等の挿入体を貫通穴に取り付ける取付け部のシール性をより向上可能な取付け構造及び取付け方法を提供することを目的とする。
課題を解決するために、本発明の一態様は、筐体に設けられた貫通穴に遊挿されることで外部から筐体内に挿入される挿入体を、上記貫通穴に取り付ける取付け構造であって、上記挿入体の外周に設けられると共に、上記貫通穴に嵌合されて上記挿入体と上記貫通穴内面との隙間を塞ぐ嵌合本体部、及び上記貫通穴の開口端外周面である筐体側当接面に当接するフランジ面を有するフランジ部を備える嵌合部品と、上記筐体側当接面と上記フランジ部との間に上記貫通穴の周方向に沿って無端環状に形成された環状通路と、上記筐体の外面に形成された注入口と、上記筐体の壁部内に形成されて上記注入口と上記環状通路とを連通する注入用連通路と、一端部が上記環状通路に連通して、上記一端部から上記筐体側当接面に沿って上記貫通穴から離れる方向に延在し、他端部が外部に開放された1つ以上の開放通路と、上記環状通路、上記注入用連通路及び上記開放通路に充填された液状ガスケットと、を備えることを要旨とする。
また、本発明の他の態様は、筐体に設けられた貫通穴に遊挿されることで外部から筐体内に挿入される挿入体を上記貫通穴に取り付ける取付け方法であって、上記挿入体の外周に設けられると共に、上記貫通穴に嵌合されて上記挿入体と上記貫通穴内面との隙間を塞ぐ嵌合本体部、及び上記貫通穴の開口端外周面である筐体側当接面に当接するフランジ面を有するフランジ部を備える嵌合部品と、上記筐体側当接面と上記フランジ部との間に上記貫通穴の周方向に沿って無端環状に形成された環状通路と、上記筐体の外面に形成された注入口と、上記筐体の壁部内に形成されて上記注入口と上記環状通路とを連通する注入用連通路と、一端部が上記環状通路に連通して、上記一端部から上記筐体側当接面に沿って上記貫通穴から離れる方向に延在し、他端部が外部に開放された1つ以上の開放通路と、を備え、上記注入口から上記環状通路に向けて液状ガスケットを注入し、その際、上記開放通路に流れた液状ガスケットが上記フランジ部の外方にはみ出すことをことで、上記環状通路への液状ガスケットの充填を確認することを要旨とする。
本発明の一態様によれば、簡易な手段で液状ガスケットによるシールを確実に実現できるため、貫通穴へのハーネスや管体の取り付けのシール性を向上させることができる。
本発明に基づく実施形態に係る液体加熱ヒータ装置の外観を示す斜視図であり、(a)は斜め前方から見た図、(b)は斜め後方から見た図である。 筐体本体部を示す図であって、(a)は上面図、(b)は正面図である。 筐体本体部を示す図であって、(a)は取付け部周りの切断した部分断面図、(b)は図2(b)のB-B断面図、(c)は図2(b)のC-C断面図である。 嵌合部品付きハーネスを示す図であって、(a)は上面図、(b)は正面図である。 嵌合部品を嵌め込んだ状態での筐体本体部を示す図であって、(a)は取付け部周りの切断した部分断面図、(b)は図5(d)のE-E断面図、(c)は図5(d)のF-F断面図、(d)は正面図である。 筐体本体部の正面部分を示す斜視図である。 環状通路の断面形状を説明する模式的断面図である。 環状通路の変形例を説明する断面図である。 環状通路への液状ガスケットの充填順序を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
以下の本実施形態では、液体加熱ヒータ装置の筐体へのハーネスの取付け構造を例にして説明する。ただし、本発明の適用は、液体加熱ヒータ装置の筐体に限定されず、筐体開口部に気密性が要求される筐体であれば適用可能である。また、挿入体としては、開口部を介して筐体内に差し込まれる部品であれば、ハーネスに限定されない。本発明は、パイプなどの管体の筐体への取付けであっても適用することができる。
(構成)
本実施形態の液体加熱ヒータ装置は、図1に示すような外観形状からなる。
<筐体1>
液体加熱ヒータ装置の筐体1は、図1に示すように、下側の筐体本体部1A(第1ケーシング体)と、上側の蓋部1B(第2ケーシング体)とから構成される。筐体1は、筐体本体部1Aに上側から蓋部1Bを重ねてネジ止めされて接合される。図1中符号Kがその接合ラインである。このとき、筐体本体部1Aの上方を向いている合わせ面2に、シール材を介して蓋部1Bの合わせ面を重ねる。シール材としては、シール性向上の観点から、液状ガスケットを使用することが好ましい。液状ガスケットは、筐体本体部1Aの合わせ面2に沿って合わせ面2全周に塗布されて使用される。
<筐体本体部1A>
筐体本体部1A内には、従来と同様に、発熱体としてのPTC半導体、制御基板などの部品が収納される。
筐体本体部1Aは、図2に示すように、側面に熱媒体の導入口3及び導出口4が形成されている。導入口3及び導出口4には、不図示の熱媒体循環回路用の管路が連通されて、熱媒体としての液体が循環する。
本実施形態の筐体本体部1Aの正面には、図2、図3に示すように、ハーネス取付け用の貫通穴5、6、7が3つ開口していて、それぞれ、図1(a)のように、嵌合部品つきハーネスが取り付けられる。図2(b)中、一番右側は、電源用のハーネスであり、ハーネスと嵌合部品が一体に形成されている。
嵌合部品9は、図4に示すように、ハーネス8の外周に設けられている。嵌合部品9は、嵌合本体部10とフランジ部11とを有する。嵌合本体部10は、貫通穴5、6、7に嵌合されて貫通穴5、6、7を塞ぐ部分である。嵌合本体部10の外周面の軸方向略中央部に、Oリング12が取り付けられている。なお、嵌合部品9は、ハーネス8の外周に対してかしめなどによって固定されることで、ハーネス8と嵌合部品9との間はシールされている。
フランジ部11は、嵌合本体部10の一端部側に一体に設けられている。本実施形態のフランジ部11は、図4(b)に示すように、略楕円形状などの異形形状となっていると共に、ねじ穴11aが開口している。筐体1の表面のうち、フランジ部11が当接する領域を筐体側当接面21とも記載する。また、その筐体側当接面21に当接するフランジ部11の面をフランジ面11Aとも記載する。
図5は、各貫通穴5、6、7に対し嵌合部品9を嵌合させた状態を示す図である。
各貫通穴5、6、7は、図3、図6に示すように、フランジ部11側の開口端の角部が面取りされることで面取り部5a、6a、7aが形成されている。面取り部5a、6a、7aは、図3、図6に示すように、貫通穴5、6、7の開口端で最大径となるテーパ状の傾斜面(断面円錐台形状)となっている。ここで、面取り部5a、6a、7aは、Oリング12が当接する貫通穴5、6、7側のシール面よりも開口端側に形成されて、Oリング12のシール面と干渉していない。
各面取り部5a、6a、7aは、図2(b)に示すように、各貫通穴5、6、7の開口端の全周に形成されている。
そして、本実施形態では、図7に示す模式図のように、面取り部5a、6a、7aによって、貫通穴5、6、7、筐体側当接面21、嵌合本体部10の外周面10a、及びフランジ部11のフランジ面11Aの4面の合わせ部(フランジ部11の付け根側)に、断面くさび状の空間が貫通穴5、6、7の周方向全周に円環状に形成されている。その断面くさび状で円環状に形成された空間が、環状通路22を形成する(図7参照)。
また、図6、図7に示すように、貫通穴5、6、7の上方に位置する筐体1上面に注入口23を設ける。この注入口23は、図2(a)に示すように、筐体本体部1Aと蓋部1Bの合わせ面2の対向方向である上面と同方向に開口するように形成されている
そして、注入用連通路24が、筐体1正面側の壁部20内を貫通し、注入口23と面取り部5a、6a、7aとを連通するように形成されている。なお、面取り部5a、6a、7aは、筐体1表面近傍に形成されているため、上面視で注入用連通路24の下端開口部の一部が面取り部5a、6a、7aと重なるように形成している。
また、図2(b)、図6に示すように、複数の開放通路26が形成されている。各開放通路26は、筐体1表面に形成された溝25と、対向するフランジ部11の面とによる空間によって形成されており、各開放通路26の他端部が外部に開放されている。各溝25は、一端部が環状通路22に連通して、一端部から筐体側当接面21に沿って貫通穴5、6、7から離れる方向に延在し、他端部が、筐体側当接面21(フランジ部11と対向する領域)よりも外方まで形成されることで、開放通路26の他端部が外部に開放される。
本実施形態では、3つの開放通路26を有し、その開放通路26の一つは、注入用連通路24が環状通路22に連通する位置から一番離れた環状通路22の位置に一端部を連通するように形成されている。本実施形態では、環状通路22の一番高い位置に注入用連通路24が連通するため、環状通路22の一番低い位置に開放通路26の一つが連通している(図9の開放通路26aを参照)。
(動作その他)
上方から筐体本体部1Aの合わせ面2に液状ガスケットを塗布し、上側から蓋部1Bを重ねネジ止めして接合する。この作業と並行して、上方に向いている注入口23から液状ガスケット30を注入する。このとき、筐体本体部1Aの合わせ面2への液状ガスケット30の塗布も、注入口23への液状ガスケット30の注入も上方から行うため、筐体本体部1Aの姿勢を変更する処理を行うことなく液状ガスケット30の塗布・充填作業を行うことが出来る。
注入口23から充填された液状ガスケット30は、注入用連通路24を介して環状通路22に充填される。このとき、環状通路22への液状ガスケット30の充填は、図9のように、注入用連通路24との連通位置である最上部から左右の通路に向けてそれぞれ液状ガスケット30が流れ、液状ガスケット30が環状通路22の最下部まで充填されることで、環状通路22全周に液状ガスケット30が充填される。
このとき、環状通路22に対し、外部に開放された開放通路26(26a,26b)を連通していることから、環状通路22への液状ガスケット30の充填の際に、環状通路22内の空気は、その開放通路26を通じ抜けることで、環状通路22内に空気溜まりが形成させることを防止する。また、上側から環状通路22へ液状ガスケット30が充填される際に、開放通路26との連通部では当該開放通路26側にも液状ガスケット30が流れ、その一部が開放通路26の他端部から外部に漏れ出ることで、その開放通路26との連通位置まで液状ガスケット30が充填されたことを確認することが出来る。
さらに、注入用連通路24との連通位置から一番遠い最下部にも開放通路26aを設け、その開放通路26aからの液状ガスケット30の漏れを確認することで、より確実に、環状通路22の全周に液状ガスケット30が充填されたことを確認出来ると共に、環状通路22内の空気をより確実に抜くことが可能となる。
ここで、液状ガスケット30は環状通路22の最上部から充填されて、環状通路22の最下部若しくはその近傍が、一番最後に液状ガスケット30が充填される。このとき、本実施形態では、環状通路22上に空気抜き穴(若しくは確認穴)を形成せずに、環状通路22から側方に張り出すように開放通路26aを形成し、その開放通路26の先端部側が外部に開放されている。このため、環状通路22における最後に充填される位置が、環状通路22の最下部に設けた開放通路26aとの連通位置よりも少しずれたとしても、開放通路26内に充填される時間差分でその最終充填位置のズレ分が吸収されて、確実に液状ガスケット30が環状通路22全周に充填されたことを確認することが出来る。
開放通路26は、例えば、注入用連通路24との連通位置に対し、例えば、90度変位する毎に設けるなど、注入用連通路24との連通位置と、その連通位置から一番離れた位置との間にも1又は2以上設けることが好ましい。
なお、環状通路22内に液状ガスケット30が充填された状態では、注入用連通路及び開放通路26にも液状ガスケット30が充填された状態となる。
ここで、筐体側当接面21に液状ガスケット30を塗布して、嵌合部品9を貫通穴5、6、7に嵌め込むという手順も考えられる。しかし、嵌合部品9を嵌め込む際に、塗布した液状ガスケットが、貫通穴5、6、7に差し込むハーネス8の端子部等に付着する可能性があるため、ハンドリングに注意が必要で、生産性が下がる可能性がある。また筐体本体部1Aの合わせ面2の向きとは異なる正面に液状ガスケットを塗布する必要があるため、液状ガスケット30を塗布する装置の向きを変更するか、筐体本体部1Aの向きを変更する作業が必要となる。
これに対し、本実施形態では、筐体本体部1Aの合わせ面2への液状ガスケット30を塗布と同方向から環状通路22への液状ガスケット30の充填を行うことが出来る。また、嵌合部品9を貫通穴5、6、7に嵌合してからの液状ガスケット30の充填となるため、ハーネス8の端子に液状ガスケット30が付着することを防止出来る。
ここで、フランジ部11を筐体1にネジ止めするため、フランジ部11の形状が異形となって、貫通穴5、6、7からのフランジの張出量が異なる。このため、開放通路26の長さが等しくない。
また、環状通路22を、筐体側当接面21とフランジ部11の対向面の2面合わせ部に形成しても良い。例えば、筐体側当接面21又はフランジ部11の対向面に環状の溝を形成し、その溝を環状通路22用の空間としても良い。但し、この場合、フランジ部11の外向きフランジの幅が狭い部分もあるため、環状通路22用の空間が狭くなる可能性があることと、注入用連通路24の加工が複雑となる。
これに対し、上述のように、面取り部5a、6a、7aによって、貫通穴5、6、7、筐体側当接面21、嵌合本体部10の外周面10a、及びフランジ部11のフランジ面11Aの4面の合わせ部に、環状通路22用の空間を形成する場合(図7参照)には、フランジ部11の付け根側に環状通路22用の空間が形成されるため、当該空間をより大きく取ることが出来る。また、筐体側当接面21又はフランジ部11との間の2面間だけのシールではなく、貫通穴5、6、7と嵌合本体部との間も液状ガスケット30でシールされることで、よりシール性が高くなる。
このとき、図8に示すように、嵌合部品9に対し環状の溝9aを設けるようにしても良い。この環状の溝9aは、面取り部5a、6a、7aで形成される注入用連通路24用の空間と連通可能な位置に形成する。図8では、溝9aが、嵌合本体部10の外周における、注入用連通路24の開口と面する位置に形成した場合が例示されている。溝9aを設けることで、溝9aで形成される空間も環状通路22を構成し、環状通路22の断面積が大きくなる。この結果、注入用連通路24を介して充填される液状ガスケットが、注入用連通路24に沿って、注入用連通路24の全周により容易に流れやすくなる。
また面取り部5a、6a、7aによって環状通路22用の空間を形成する場合には、筐体1正面の壁部に沿って注入用連通路24を形成すれば良いので、注入用連通路24の加工も容易となる。なお、上記説明では、上面に注入口23を形成する場合を例示したが正面近傍の側面側に注入口23を配置しても良い。また加工が複雑となるが、筐体1正面位置に注入口23を配置してもよい。
本実施形態では、液状ガスケット30によるシールに加え、Oリング12によるシールを行うことで、よりシール性を高めている。貫通穴5、6、7に嵌合本体部を勘合することで、Oリング12も圧縮されて貫通穴5、6、7内に押し込まれるため、Oリング12とぶつかる角が無い方が好ましい。本実施形態では、貫通穴5、6、7の角を面取りすることで、環状通路22用の空間を形成する。この結果、貫通穴5、6、7の角が緩和され、さらに面取り部5a、6a、7aがOリング12を貫通穴5、6、7に押し込む際の案内面として機能する。この結果、よりOリング12が傷付くことが防止される。ここで、従来にあっても、貫通穴5、6、7の開口端を若干面取りしている構造もあるかも知れないが、液状ガスケット30を充填可能な空間を形成することを考慮していないため、角を丸める程度ものである。
面取り部5a、6a、7aは、注入用連通路との連通出来るだけの長さ分、貫通穴5、6、7の軸方向に長さを確保する必要がある。その長さは例えば3mm~4mm以上とする。ただし、Oリング12が当接するシール面の手前までの長さとする。面取り部5a、6a、7aの筐体側当接面21方向の長さは、例えば1mmや2mm以上であって、フランジ部11の張出量の最小値未満とする。
また開放通路26用の溝の深さは、面取り部5a、6a、7aの貫通穴5、6、7の軸方向に長さよりも浅くする。開放通路26用の溝の深さは、面取り部5a、6a、7aの貫通穴5、6、7の軸方向に長さよりも浅くすることで、充填される液状ガスケット30は、開放通路26側よりも環状通路22側に沿って優先的に流れるようにすることができる。このことはまた、開放通路26からの液状ガスケット30の漏れが過大となることを抑制する効果もある。
ここで、上記説明では、4面の合わせ部のうち、貫通穴5、6、7の開口端を面取りして、環状通路22用の空間を確保する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、貫通穴5、6、7の開口端近傍と対向する嵌合本体部10に環状の溝を設けて環状通路22用の空間を確保するようにしても良い。
また、開放通路26を形成する溝をフランジ部11に設けても良い。
以上のように本実施形態によれば、簡易な手段で液状ガスケット30によるシールを確実に実現できるため、貫通穴5、6、7へのハーネス8や管体の取り付けのシール性を向上させることができる。
1 筐体
1A 筐体本体部(第1ケーシング体)
1B 蓋部(第2ケーシング体)
2 合わせ面
5、6、7 貫通穴
5a、6a、7a 面取り部
8 ハーネス(挿入体)
9 嵌合部品
10 嵌合本体部
10a 外周面
11 フランジ部
11A フランジ面
12 Oリング
21 筐体側当接面
22 環状通路
23 注入口
24 注入用連通路
25 溝
26 開放通路
30 液状ガスケット

Claims (14)

  1. 筐体に設けられた貫通穴に遊挿されることで外部から筐体内に挿入される挿入体を、上記貫通穴に取り付ける取付け構造であって、
    上記挿入体の外周に設けられると共に、上記貫通穴に嵌合されて上記挿入体と上記貫通穴内面との隙間を塞ぐ嵌合本体部、及び上記貫通穴の開口端外周面である筐体側当接面に当接するフランジ面を有するフランジ部を備える嵌合部品と、
    上記筐体側当接面と上記フランジ部との間に上記貫通穴の周方向に沿って無端環状に形成された環状通路と、
    上記筐体の外面に形成された注入口と、
    上記筐体の壁部内に形成されて上記注入口と上記環状通路とを連通する注入用連通路と、
    一端部が上記環状通路に連通して、上記一端部から上記筐体側当接面に沿って上記貫通穴から離れる方向に延在し、他端部が外部に開放された1つ以上の開放通路と、
    上記環状通路、上記注入用連通路及び上記開放通路に充填された液状ガスケットと、
    を備えることを特徴とする取付け構造。
  2. 上記環状通路は、上記貫通穴、上記筐体側当接面、上記嵌合本体部の外周面、及び上記フランジ部の上記フランジ面の4面の合わせ部に形成したことを特徴とする請求項1に記載した取付け構造。
  3. 上記環状通路は、上記貫通穴の開口端の角部を周方向全周に亘って面取りした面取り部で形成されて、上記フランジ部から離れるほど、上記貫通穴径方向での隙間が小さくなる断面楔形の空間となっていることを特徴とする請求項2に記載した取付け構造。
  4. 上記嵌合本体部と上記貫通穴内周面との間をシールするOリングを備え、上記面取り部は、Oリングによるシール位置よりも上記フランジ部側に形成されていることを特徴とする請求項3に記載した取付け構造。
  5. 上記開放通路は、上記貫通穴に連続する筐体表面に形成された溝と、その溝と対向する上記フランジ部のフランジ面とから構成され、上記溝は、上記筐体側当接面のうち上記フランジ面と当接する領域よりも外方まで延びていることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載した取付け構造。
  6. 上記開放通路を複数備え、その一つの開放通路は、上記注入用連通路が上記環状通路に連通する位置から一番離れた上記環状通路の位置に一端部を連通することを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載した取付け構造。
  7. 上記筐体は、第1ケーシング体と第2ケーシング体とを有し、第1ケーシング体と第2ケーシング体は、対向する合わせ面が液状ガスケットを介して連通してシールされており、
    上記注入口は、上記合わせ面の対向方向と同方向に開口することを特徴とする請求項1~請求項6のいずれか1項に記載した取付け構造。
  8. 上記挿入体は、ハーネス若しくは管体であることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか1項に記載した取付け構造。
  9. 上記筐体は、液体加熱ヒータ装置の筐体であることを特徴とする請求項1~請求項8のいずれか1項に記載した取付け構造。
  10. 筐体に設けられた貫通穴に遊挿されることで外部から筐体内に挿入される挿入体を上記貫通穴に取り付ける取付け方法であって、
    上記挿入体の外周に設けられると共に、上記貫通穴に嵌合されて上記挿入体と上記貫通穴内面との隙間を塞ぐ嵌合本体部、及び上記貫通穴の開口端外周面である筐体側当接面に当接するフランジ面を有するフランジ部を備える嵌合部品と、
    上記筐体側当接面と上記フランジ部との間に上記貫通穴の周方向に沿って無端環状に形成された環状通路と、
    上記筐体の外面に形成された注入口と、
    上記筐体の壁部内に形成されて上記注入口と上記環状通路とを連通する注入用連通路と、
    一端部が上記環状通路に連通して、上記一端部から上記筐体側当接面に沿って上記貫通穴から離れる方向に延在し、他端部が外部に開放された1つ以上の開放通路と、を備え、
    上記注入口から上記環状通路に向けて液状ガスケットを注入し、
    その際、上記開放通路に流れた液状ガスケットが上記フランジ部の外方にはみ出すことをことで、上記環状通路への液状ガスケットの充填を確認することを特徴とする取付け方法。
  11. 上記環状通路を、上記貫通穴、上記筐体側当接面、上記嵌合本体部の外周面、及び上記フランジ部のフランジ面の4面の合わせ部に形成することを特徴とする請求項10に記載した取付け方法。
  12. 上記開放通路を複数備え、その一つの開放通路は、上記注入用連通路が上記環状通路に連通する位置から一番離れた上記環状通路の位置に一端部を連通し、
    当該一番離れた上記環状通路からの液状ガスケットの漏れによって、環状通路全周への液状ガスケットの充填を確認することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載した取付け方法。
  13. 上記筐体は、第1ケーシング体と第2ケーシング体とを有し、第1ケーシング体と第2ケーシング体は、対向する合わせ面が液状ガスケットを介して連通してシールされており、
    上記注入口は、上記合わせ面の対向方向と同方向に開口するように形成され、
    液状ガスケットを対向する上記合わせ面に塗布する際に、上記注入口から上記環状通路に向けて液状ガスケットを注入することを特徴とする請求項10~請求項12のいずれか1項に記載した取付け方法。
  14. 上記挿入体は、ハーネス若しくは管体であることを特徴とする請求項10~請求項13のいずれか1項に記載した取付け方法。
JP2018177497A 2018-09-21 2018-09-21 取付け構造及び取付け方法 Active JP7182409B2 (ja)

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