JP7182393B2 - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

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本発明の実施形態は、空気調和機の室内ユニットに関する。
従来、天井に設置される空気調和機の室内ユニットでは、筐体の側面の吸込口から空気を吸い込んで、筐体の下面の吹出口から吹き出させるものがある。このような室内ユニットでは、筐体の側面に電装箱が設けられ、この電装箱に収納された電子部品によりファンモータが制御されている。
特許第4766169号公報
前述の室内ユニットにおいては、筐体の側面から天井裏の空気を吸入し、筐体の下面から室内に空調空気を吹出すようになっているが、側面に電装箱を配置することで吸込み面積が減少し、その分能力が小さくなる。また、室内ユニットの筐体が、天井裏に配置されるため、電装箱を含めたメンテナンス性が悪いという問題がある。さらに天井裏の空気を吸引するため、室内空気の撹拌性能も低いという課題がある。さらに、室内ファンを駆動するファンモータとして高効率のインバータ駆動のモータを採用した場合、電装箱からファンモータまで延びる配線からノイズとなる微弱な電磁波が生じる場合がある。この室内ユニットでは、ファンモータが筐体内部の中央に配置されるので、筐体の側面の電装箱からファンモータまで延びる配線が長くなってしまい、ノイズとなる微弱な電磁波が周囲に放射され易くなる。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、性能を向上させ、メンテナンス性を高めることができる空気調和機の室内ユニットを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る空気調和機の室内ユニットは、室内の天井から間隔を空けて吊り下げられ、前記天井から全体が剥き出しの状態で配置される底面視で円形状を成す筐体と、前記筐体の外周側面の全周亘って開口され、周囲から室内空気を吸い込む吸込口と、前記筐体の下面の中央部に開口され、室内に向けて空気を下向きに吹き出す吹出口と、
前記筐体の内周面沿って、かつ前記吸込口に対向して設けられ、前記底面視で環状を成す熱交換器と、前記熱交換器で囲まれ、かつ前記吹出口に対応する位置に設けられ、回転軸が垂直方向に延びるプロペラファンと、前記回転軸に接続され、前記プロペラファンを回転させて前記吸込口から吸い込まれた空気を前記吹出口から吹き出させるファンモータと、直流を交流に変換して前記ファンモータに供給するインバータを含む電子部品を収納して前記筐体の上面に配置される電装箱と、前記筐体の上面の四方のそれぞれに設けられ、少なくとも1つに前記電装箱が取り付けられる複数の箱取付部と、前記インバータと前記ファンモータとを繋ぐファンモータ用配線と、前記筐体の上面における複数の前記箱取付部に囲まれた中央位置に開口され、前記ファンモータ用配線を挿通する少なくとも1つの挿通孔と、を備える。
第1実施形態の室内ユニットが設けられた建物の内部を示す図。 第1実施形態の室内ユニットを示す横断底面図。 第1実施形態の室内ユニットを示す縦断側面図。 第1実施形態の室内ユニットを示す上面図。 第1実施形態の室内ユニットの回路構成を示す回路図。 第2実施形態の室内ユニットを示す縦断側面図。 第3実施形態の室内ユニットを示す縦断側面図。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態の空気調和機の室内ユニットについて図1から図5を用いて説明する。図1の符号1は、空気調和機の室内ユニットである。空気調和機は、室外に設置される室外ユニット(図示略)と室内に設置される室内ユニット1とで構成される。室外ユニットと室内ユニット1とは、冷媒を循環させる冷媒配管Pを介して接続されている。そして、室外ユニットと室内ユニット1との間で冷媒を循環させることで冷凍サイクルが構成される。
図1に示すように、本実施形態の空気調和機の室内ユニット1は、建物の内部の室内空間の空気を調和するために用いられる。この室内空間は、床2と壁3と天井4に囲まれた閉鎖された空間である。本実施形態の室内ユニット1は、所定の間隔、例えば1m、を空けて天井4から吊り下げられている。このため、所謂天吊り型の室内ユニット1となっている。同様に、天井4から複数の照明器具Eが吊り下げられている。
図2および図3に示すように、室内ユニット1は、底面視で略円形状を成す筐体5と、筐体5の外周面に開口されて周囲から室内の空気Kを吸い込む吸込口6と、筐体5の下面の中央部に開口されて空気Kを下向きに吹き出す吹出口7と、筐体5の内部に設けられ、かつ吸込口6に対向して設けられて底面視で環状を成す熱交換器8と、吹出口7に対応する位置に設けられるプロペラファン9と、プロペラファン9を回転させるファンモータ10と、熱交換器8の下方に設けられて熱交換器8の表面で生じる結露水を受けるドレンパン11とを備える。
筐体5は、上面に設けられた円形蓋状の上部材12(筐体の上部)と、下面に設けられたリング状の下部材13(筐体の下部)と、側面に設けられた上下方向に延びる板状を成す複数の側部材14(筐体の側部)とによって形成される。なお、筐体5は、上部材12と下部材13とが側部材14を介して互いに固定されている。これらの部材により筐体5が略円筒形状に一体的に形成される。図2に示されるように、本実施形態においては、側部材14は4つであり、各側部材14間の空間によって吸込口6が形成される。このため、吸込口6は側面の4箇所となっている。これらの上部材12、下部材13および側部材14は、板金などで成形されている。
また、天井4には、床面方向に延びる4本の金属棒状の吊下部15が固定されている。これら吊下部15の下端に筐体5の上部材12が固定される。これら吊下部15により筐体5が天井4から吊り下げられる。つまり、筐体5は天井4よりも低い位置に設けられる。
このようにすれば、空調対象となる室内空間の空気Kを側面から取り込んで、筐体5の下面の吹出口7から吹き出させることができるので、室内空間の空気を効率よく循環させることができる。つまり、天井4近くに沿って流れる空気Kを、室内ユニット1から下方に向けて流すことができる。さらに、室内ユニット1から床2に到達した空気Kは、壁3に沿って流れて再び天井4に到達する。なお、室内ユニット1は、空調対象の部屋の中央部に設けられると良い。これにより室内全体が均一に空調することができる。
本実施形態では、筐体5の上部材12が天井4から離れた状態で固定されている。また、筐体5は、底面視で円形状を成しているが、その他の形状でも良い。例えば、筐体5が、底面視で五角形以上の多角形状であっても良い。つまり、筐体5が、底面視で六角形状、八角形状または十角形状を成しても良い。なお、筐体5を多角形とする場合、各辺がほぼ同じ長さとすることが望ましい。
室内ユニット1は、筐体5が天井4から剥き出しの状態で配置される。そこで、室内ユニット1の筐体5が底面視で円形状を成していることで、意匠性を向上させることができる。さらに、筐体5に角部が無いことで、室内ユニット1の下方に居る人に圧迫感を感じさせないようにできる。
室内ユニット1内に収納される熱交換器8は、底面視でリング形の環状を成し(図2参照)、縦断面視で縦長の長方形状を成している(図3参照)。また、リング状の下部材13の中央に設けられる吹出口7は、底面視で円形状を成す。なお、底面視において、熱交換器8の中心と、プロペラファン9の中心と、吹出口7の中心とが一致している。なお、吹出口7の直径は、プロペラファン9の直径よりも僅かに大きい寸法となっている。
プロペラファン9は、環状を成す熱交換器8で囲まれる位置、つまり底面視で筐体5の中央位置に設けられる。また、プロペラファン9の回転軸16は、垂直方向、つまり上方向に延びる。そして、この回転軸16の上端がファンモータ10に接続されている。ファンモータ10は、取付金具17を介して筐体5の上部材12の中央下面に固定される。このファンモータ10の駆動力によりプロペラファン9が回転されると、側面をなす側部材14の間に設けられた吸込口6から吸い込まれた空気Kが、熱交換器8を通過して吹出口7から下方に吹き出す。
吸込口6は、筐体5の外周面の全周に亘って複数箇所に設けられる。また、熱交換器8は、筐体5の内周面に近接されるとともに、吸込口6に対応する位置に設けられる。なお、熱交換器8は、筐体5の上部材12の下面に固定部18を用いて固定される。
冷房運転時において、冷媒は室外ユニットの圧縮機から高温高圧のガス状となって吐出され、室外側の熱交換器に流れる。この冷媒は、室外側の熱交換器で室外の空気と熱交換されて凝縮され、液状となって冷媒配管P(図1参照)に流れる。そして、室内ユニット1において、液状の冷媒が冷媒配管Pから膨張装置である電動膨張弁を介して低温のガス冷媒となって室内側の熱交換器8に流れ込む。この室内側の熱交換器8で低温の冷媒が空調対象の部屋の空気と熱交換されることで蒸発してガス化される。この際、室内は室内ユニット1から吹出される低温空気によって冷房される。なお、膨張装置は室外ユニット側に設けても良い。
暖房運転時において、冷媒は室外ユニットの圧縮機から高温高圧のガス状となって吐出され、冷媒配管Pに流れる。そして、室内ユニット1において、高温のガス状の冷媒が室内側の熱交換器8に流れ込む。この室内側の熱交換器8でガス状の冷媒が空調対象の部屋の空気と熱交換されることで凝縮して液化される。この際に室内は室内ユニット1から吹出される高温空気によって暖房される。
ドレン受け部であるドレンパン11は、熱交換器8の直下方位置に設けられる。熱交換器8が蒸発器として機能する冷房運転時には、熱交換器8を通過する空気Kに含まれる水分が熱交換器8の表面で結露し、結露水として熱交換器8に付着して滴り落ちる。この熱交換器8から落ちる結露水を受けるために、ドレンパン11が設けられている。
このドレンパン11は、縦断側面視で略U字状を成し、プロペラファン9を囲むように設けられた部材である。このドレンパン11は、熱交換器8の下方位置に配置される。ドレンパン11で貯留された結露水は、筐体5内に内蔵されたドレンポンプ(図示略)によって揚水されて所定の排水管(図示略、一般的には冷媒配管Pと同じ位置に取り付けられる)を介して、室内ユニット1の外部に排水される。なお、本実施形態では、ドレンパン11と下部材13が別体となっているが、ドレンパン11と下部材13を一体化しても良い。
図3に示すように、筐体5の下面側の吹出口7には、吹出口7から吹き出す空気Kの方向を調整するルーバ19が設けられる。ルーバ19は、複数枚の細長い羽根板を、隙間をあけて並べたものである。本実施形態では、底面視で円弧状を成す羽根板を円形の吹出口7に沿って円形状に並べて設けている(図1参照)。また、ルーバ19の向きを変更するルーバモータ20が吹出口7の縁部に設けられている。
筐体5の上部材12の上面には、ファンモータ10およびルーバモータ20などの搭載機器を制御するための電子部品が収納される電装箱21がファンモータ10の下端よりも上方に設けられている。すなわち、電装箱21は、筐体5の上部材12の上面と天井4の表面との間の間隙に配置される。電装箱21から延びるファンモータ用配線22がファンモータ10に接続されている。また、電装箱21から延びるルーバモータ用配線23がルーバモータ20に接続されている。電装箱21は四角い金属製の箱であり、内部に収納された電気・電子部品を外部の埃または水分から保護するためのものである。
上部材12の上面には、円形を成す複数の挿通孔27が開口されている。これらの各挿通孔27は、配線22,23を通す場合も通らない場合でも隙間ができないように伸縮性のあるゴムなどのブッシング47で気密に封止される。この部分に隙間があると、その分、熱交換量が減少するとともに、冷房運転時にはプロペラファン9に、その隙間を通過した熱交換されていない天井4側の空気に接触し、この接触部分のプロペラファン9の表面に結露が発生し、これが滴下する可能性がある。これを防止するためにブッシング47が設けられる。
図4に示すように、筐体5の上部材12の上面には、四角形状の電装箱21が取り付け可能な箱取付部24が4箇所に設けられる。これら箱取付部24のそれぞれに対応して、電装箱21の取付治具としてのネジ25が螺合されるネジ孔26が形成されている。なお、ネジ25は、電装箱21の縁辺から突出する突出片に設けられた孔に挿通されている。また、箱取付部24のそれぞれに対応して、前述の挿通孔27が上部材12の4箇所に設けられている。挿通孔27は、対応する箱取付部24の設けられた位置から上部材12の中央側に少し離れた位置に設けられている。
箱取付部24は、筐体5の上部材12の縁部に沿って設けられる。これらの箱取付部24は、上部材12の上面において、それぞれ異なる位置に設けられる。つまり、室内ユニット1のメンテナンスなどを行う作業者が、筐体5の上部材12の前後左右の4方向のいずれかの方向からアクセス可能な位置に箱取付部24が設けられている。
室内ユニット1を天井4に設置するときに、作業者がメンテナンスしやすい任意の箱取付部24を選択して電装箱21を取り付けることができる。これにより、冷媒配管Pおよび照明器具Eを避けてメンテナンスを行える位置に電装箱21を設けることができる。また、設置場所の側方に近接する壁3または什器などの障害物を避けてメンテナンスがし易い位置に電装箱21を設けることができる。
このように、室内ユニット1の全体が天井4から吊り下げられていることから、筐体5および電装箱21が室内に露出し、アクセス良くメンテナンスができる。さらに電装箱21は、筐体5の上面に載置されるため、側面の吸込口6に影響を及ぼすことはなく、吸込口6の面積を大きくとることができる。このため、室内ユニット1の吸込み空気量を増大させることが可能となり、室内ユニット1の能力を増大させ、性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、箱取付部24を筐体5の上面の4箇所に設けたが、筐体5の上面の少なくとも2箇所以上に設けられていれば良い。また、電装箱21を室内にいる使用者から見えなくして、見栄えを良くすることもできる。一般的なサイズの室内空間および室内ユニット1の寸法を前提に、電装箱21の高さが一般的に5cm程度であることから、上部材12上に位置する電装箱21の下隅部が、上部材12の端部(外周)から7cm以上、筐体の中央側に寄った位置に電装箱21を取り付ければ良い。このために、箱取付部24のコーナー、すなわちネジ孔26の位置が、上部材12の端部から所定の間隔を空けて筐体5の中央寄りの位置に設けられる。例えば、電装箱21の側面の下端(下隅部)から上部材12の端部までの離間寸法Dが、7cm以上であれば良い。
図4に示すように、上部材12に開口する長円穴は冷媒配管用挿通孔Paである。また、その近くに設けられた丸孔は、ドレン排水パイプ挿通孔Pbである。冷媒配管Pは、筐体5内から、この冷媒配管用挿通孔Paを通って天井4に沿って延設され、部屋の壁3を貫通して、室外ユニットに接続される。同様に排水管も筐体5内のドレンパン11からドレンポンプを介してドレン排水パイプ挿通孔Pbを通り、屋外等の排水可能な位置に延出されている。据付時には、冷媒配管用挿通孔Paと冷媒配管P、およびドレン排水パイプ挿通孔Pbと排水管の間隙は、パテ等で埋められて気密処置される。
また、電装箱21が取り付けられる箱取付部24が、筐体5の上面にある上部材12の上面に設けられ、その箱取付部24に対応して上部材12の中央寄りに設けられた挿通孔27に、電装箱21から延出されたファンモータ用配線22が通される。このようにすれば、電装箱21を上部材12の中央直下に位置するファンモータ10に近接させられるので、ファンモータ用配線22を短くしてノイズとなる微弱な電磁波の放射を低減させることができる。
なお、本実施形態においては、上部材12における4箇所の箱取付部24のそれぞれに対応して4箇所に挿通孔27を設けることで、極力、ファンモータ用配線22を短くした。しかしながら、箱取付部24よりも上部材12の中央側に1つだけ挿通孔27を設け、4箇所の箱取付部24のいずれに電装箱21が取り付けられても、同じ挿通孔27を使用することも可能である。この場合、若干、ファンモータ用配線22が長くなるが、その延長長さはわずかであり、それほどノイズが増加することはない。また、複数の挿通孔27を設けた場合には、使用しない挿通孔27を閉塞して外気が筐体内に入り込まないようにする必要があるが、挿通孔27を1つにすることで、未使用の挿通孔27を閉塞する手間を省くことができる。
なお、ルーバモータ用配線23は、ファンモータ用配線22とともに電装箱21から出て挿通孔27を通り、その後、図3に示すように、筐体5内の内面に沿って下部にあるルーバモータ20に接続される。このため、ルーバモータ用配線23は、ファンモータ用配線22よりも配線長がかなり長くなるが、ルーバモータ20は直流5V~12V程度の低電圧で動作するため、このルーバモータ用配線23がノイズの発生源となることはない。
図5に示すように、電装箱21には、整流器28と、DC/DCコンバータ29と、インバータ30と、室内制御部31とから成る電子部品が収納されている。
室内ユニット1の室内制御部31は、ファンモータ10およびルーバモータ20などの搭載機器を制御する。この室内制御部31には、温度センサ32とリモコン33(遠隔操作装置)と室外ユニット(図示略)内に収納される室外制御部34とが接続される。
なお、本実施形態では、温度センサ32とリモコン33とが、室内ユニット1が設置された部屋の壁3の所定位置に設けられている。温度センサ32で検出された温度を示す検出信号35が室内制御部31に入力される。また、リモコン33の操作信号36が室内制御部31に入力される。さらに、室内制御部31は、室外制御部34に対して制御信号37を出力する。リモコン33は、所謂ワイヤードタイプであり、室内制御部31とリモコン33間および室内制御部31と室外制御部34間は通信線によって接続され、この通信線を介して相互に信号をやり取りしている。
また、それぞれの通信線は電装箱21から一緒に引き出され、冷媒配管Pに沿って部屋の壁3に到達し、そこでリモコン33への通信線は、冷媒配管Pから分かれて、リモコン33に繋がる。一方、室内制御部31と室外制御部34間の通信線は、冷媒配管Pに沿って部屋の壁3を貫通して、屋外に設置されている室外ユニットに至り、そこで、室外制御部34に接続される。
整流器28は、電源用配線38を介して外部の交流電源39に接続される。そして、整流器28は、交流電源39から供給される交流を直流に変換する。なお、整流器28は、ノイズフィルタ40を介して電源用配線38に接続されている。
DC/DCコンバータ29には、整流器28から直流が供給される。DC/DCコンバータ29は、整流器28から供給される直流の電圧を5V~12Vの直流電圧に降圧して、室内制御部31およびルーバモータ20に供給する。また、室内制御部31は、リモコン33からの指示に従って、ルーバ19の向きを制御するための制御信号41をルーバモータ20に出力する。なお、この制御信号41およびDC/DCコンバータ29から供給される電流は、前述のルーバモータ用配線23を介してルーバモータ20に伝達される。
インバータ30には、整流器28から直流が供給される。交流電源39は200V電源であり、整流器28で全波整流後の電圧は直流280V程度となっている。このインバータ30は、半導体素子で構成され、これらの半導体素子を20kHz程度のスイッチング周波数でON/OFF動作させることで整流器28から供給される直流を三相交流に変換してファンモータ10に供給する。ファンモータ10には高効率のDCブラシレスモータが使用されている。室内制御部31は、プロペラファン9の回転数を制御する制御信号42をインバータ30に出力する。この制御信号42に基づいてインバータ30がファンモータ10に供給される電流の周波数を制御する。なお、インバータ30から供給される電流は、ファンモータ用配線22を介してファンモータ10に伝達される。
インバータ30は、ファンモータ10を駆動させるために高電圧の直流電圧を高い周波数でスイッチングしてパルス状の交流を発生させる回路であるため、ノイズの発生源となる。このインバータ30に直接的に接続されるファンモータ用配線22からノイズとなる電磁波が周囲に放射され易くなっている。
第1実施形態では、電装箱21が筐体5の上面に設けられていることで、ノイズの発生源であるインバータ30をファンモータ10に近接させられるので、ファンモータ用配線22を短くしてノイズの周辺への放射を低減させることができる。
また、ファンモータ用配線22の配線長L1がルーバモータ用配線23の配線長L2よりも短くなっている。このようにすれば、電装箱21からファンモータ10まで延びる配線が短いので、ノイズとなる微弱な電磁波が周囲に放射され難くなる。
なお、電装箱21は、筐体5の下部材13および側部材14以外の部分であって、少なくともファンモータ10の下端よりも上方に配置されていれば良い。
なお、交流電源39に繋がる電源用配線38は、電装箱21に接続されているが、ノイズフィルタ40が設けられているので、この電源用配線38から周囲にノイズが放射されることがない。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の空気調和機の室内ユニット1Aについて図6を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の室内ユニット1Aは、筐体5の上部材12の中央部から下方に膨出され、上方にファンモータ10が配置されるモータ配置部43と、このモータ配置部43を上から覆い、筐体5の上部材12の中央部から上方に膨出される支持板44とを備える。これにより筐体5の側面高さ、厚み、を薄くして見栄えをよくしている。
このモータ配置部43は、下方にゆくに従って窄まる擂り鉢形状を成す。モータ配置部43の下面側の外周面には、熱交換器8を水平方向に通過した空気Kを下方に向けて案内する案内面43aが形成される。案内面43aは、側面視で傾斜された面である。この案内面43aに沿って空気Kをスムーズに下方に導くことができる。このようにすれば、送風特性を向上させることができる。また、支持板44の下面には、ファンモータ10がネジ(図示略)などの部材で固定されている。この結果、ファンモータ10は、モータ配置部43と支持板44とで囲まれた空間に収納される。モータ配置部43の中央には、回転軸16が貫通する孔が設けられ、この孔を貫通した回転軸16の先端にプロペラファン9が取り付けられる。
また、筐体5の上部材12の上面の縁部(中央部以外の部分)には、電装箱21が取り付けられる。これにより電装箱21は、ファンモータ10の下端よりも上方に配置される。特に図示は省略するが、前述の第1実施形態と同様に、電装箱21が取り付け可能な箱取付部が4箇所に設けられ、電装箱21の位置を作業者が選択することができる。
第2実施形態では、ファンモータ10がモータ配置部43の上方に配置されるので、ファンモータ10と電装箱21とを近接させてファンモータ用配線22を短くすることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の空気調和機の室内ユニット1Bについて図7を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態の室内ユニット1Bは、筐体5の上部材12の中央部から下方に膨出され、下面にファンモータ10が取り付けられるモータ取付部46と、モータ取付部46の上面に凹状に形成され、電装箱21が取り付けられる取付凹部46aとを備える。
このモータ取付部46は、下方にゆくに従って窄まる擂り鉢形状を成す。また、モータ取付部46の中央下端には水平部46bが設けられ、この水平部46bの下面には、ファンモータ10が固定されている。このようにすれば、ファンモータ10を支持するための構造的強度を向上させることができる。
電装箱21は、ファンモータ10の下端よりも上方に位置するように、筐体5の上面の中央部に設けられたモータ取付部46の上面となる取付凹部46aに取り付けられる。この取付凹部46aには、電装箱21の取付治具としてのネジが螺合されるネジ孔が形成されている。つまり取付凹部46aが第3実施形態の箱取付部となっている。これによりモータ取付部46を隔てて、中央の水平部46bの下面にファンモータ10が取り付けられ、水平部46bの上面に電装箱21が取り付けられる。
第3実施形態では、電装箱21が取付凹部46aに取り付けられることで、電装箱21の上方への突出長を抑えて、室内ユニット1Bの上下寸法を短くすることができる。ただし、電装箱21が筐体5の上部の中心に位置することになり、メンテナンス性は、他の実施形態に比して若干悪化することになる。
なお、特に図示は省略するが、筐体5の上部材12の上面の縁部(中央部以外の部分)の4箇所に、前述の第1実施形態と同様に、電装箱21が取り付け可能な箱取付部を設けるようにし、電装箱21の位置を5ケ所から作業者が選択するようにしても良い。
本実施形態に係る空気調和機の室内ユニットを第1実施形態から第3実施形態に基づいて説明したが、いずれか1の実施形態において適用された構成を他の実施形態に適用しても良いし、各実施形態において適用された構成を組み合わせても良い。
なお、本実施形態では、熱交換器8が底面視でリング形の環状を成しているが、その他の形状でも良い。例えば、熱交換器8が底面視で多角形であっても良い。例えば、熱交換器8が、プロペラファン9の周囲を囲むように、四角形を成していても良い。また、いくつかに分割された熱交換器8を配管で接続することで環状をなすようにしても良い。例えば、吸込口6毎にそれぞれ分割された熱交換器8を設け、隣り合う熱交換器8を直列になるように配管で接続しても良い。
本実施形態では電装箱21を、筐体5の上面に載置したため、メンテナンス性が良く、吸込口6の面積を大きくとることで、室内ユニット1の吸込み空気量が増大し、室内ユニット1の能力を増大させ、性能を向上させることができる。さらにノイズとなる微弱な電磁波の放射を低減させることができる。
以上説明した各実施形態によれば、筐体の上面に配置される電装箱を備えることにより、性能を向上させ、メンテナンス性を高めることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1(1A,1B)…室内ユニット、2…床、3…壁、4…天井、5…筐体、6…吸込口、7…吹出口、8…熱交換器、9…プロペラファン、10…ファンモータ、11…ドレンパン、12…上部材、13…下部材、14…側部材、15…吊下部、16…回転軸、17…取付金具、18…固定部、19…ルーバ、20…ルーバモータ、21…電装箱、22…ファンモータ用配線、23…ルーバモータ用配線、24…箱取付部、27…挿通孔、30…インバータ、31…室内制御部、33…リモコン、34…室外制御部、43…モータ配置部、43a…案内面、44…支持板、46…モータ取付部、46a…取付凹部、46b…水平部、47…ブッシング、D…離間寸法、E…照明器具、K…空気、P…冷媒配管、Pa…冷媒配管用挿通孔、Pb…ドレン排水パイプ挿通孔。

Claims (5)

  1. 室内の天井から間隔を空けて吊り下げられ、前記天井から全体が剥き出しの状態で配置される底面視で円形状を成す筐体と、
    前記筐体の外周側面の全周亘って開口され、周囲から室内空気を吸い込む吸込口と、
    前記筐体の下面の中央部に開口され、室内に向けて空気を下向きに吹き出す吹出口と、
    前記筐体の内周面沿って、かつ前記吸込口に対向して設けられ、前記底面視で環状を成す熱交換器と、
    前記熱交換器で囲まれ、かつ前記吹出口に対応する位置に設けられ、回転軸が垂直方向に延びるプロペラファンと、
    前記回転軸に接続され、前記プロペラファンを回転させて前記吸込口から吸い込まれた空気を前記吹出口から吹き出させるファンモータと、
    直流を交流に変換して前記ファンモータに供給するインバータを含む電子部品を収納して前記筐体の上面に配置される電装箱と、
    前記筐体の上面の四方のそれぞれに設けられ、少なくとも1つに前記電装箱が取り付けられる複数の箱取付部と、
    前記インバータと前記ファンモータとを繋ぐファンモータ用配線と、
    前記筐体の上面における複数の前記箱取付部に囲まれた中央位置に開口され、前記ファンモータ用配線を挿通する少なくとも1つの挿通孔と、
    を備える空気調和機の室内ユニット。
  2. 記吹出口から吹き出す空気の方向を調整するルーバと、
    前記ルーバの向きを変更するルーバモータと、
    前記ルーバモータと前記電装箱を繋ぐルーバモータ用配線と、
    を備え、
    前記ファンモータ用配線が前記ルーバモータ用配線よりも短くなっている請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット。
  3. 前記筐体の上部の中央部から下方に膨出され、上方に前記ファンモータが配置されるモータ配置部を備え、
    複数の前記箱取付部が、前記筐体の上面の縁部に設けられ請求項1または請求項に記載の空気調和機の室内ユニット。
  4. 前記電装箱は、その端部が前記筐体の上面の端部から7cm以上離れる中央寄りの位置に設けられる請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気調和機の室内ユニット。
  5. 前記筐体の上部の中央部から下方に膨出され、下面に前記ファンモータが取り付けられるモータ取付部と、
    前記モータ取付部の上面に凹状に形成され、前記電装箱が取り付けられる取付凹部と、
    を備える請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気調和機の室内ユニット。
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