JP7181837B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、貯蔵庫の出入口を揺動ドアで開閉する形態の冷蔵庫、冷凍庫などの貯蔵庫に関し、なかでも揺動ドアの内面周縁に沿って設けたドアパッキンに関する。
図6、および図7に、本出願人による従来のドアパッキン51を示す。このドアパッキン51は、揺動ドア52の装着溝54に圧嵌装着されるシールベース55と、冷蔵庫本体のシール壁53に磁気吸着するマグネット部56と、マグネット部56を支持する外弾性壁57、第1内弾性壁58、および第2内弾性壁59と、第2内弾性壁59から連出される複数のリップ壁60などで構成されている。シールベース55は、装着溝54に圧嵌装着される断面が矢尻状の連結リブ61と、装着溝54を間に挟むドア壁に密着するベース枠62を一体に備えており、ベース枠62の内外端から各内弾性壁58・59と外弾性壁57が連出されている。外弾性壁57と第1内弾性壁58の間、および第1内弾性壁58と第2内弾性壁59の間には、庫内と庫外の間の熱移動を遮断する2個の空気室63・64が形成されている。マグネット部56の内部には棒状の磁石65が配置されている。
上記のように、複数の空気室63・64を備えたドアパッキン51は従来から多用されている。例えば特許文献1の冷蔵庫においては、扉の溝部に圧嵌装着されるアンカー部と、冷蔵庫本体のシール壁に磁気吸着するマグネット部と、これら両者を接続する庫外バルーンおよび庫内バルーンと、庫内バルーンの周囲を覆うL字壁と、L字壁から連出される複数のひれ部などでガスケット(ドアパッキン)を構成している。庫外バルーンと庫内バルーンの間、および庫内バルーンとL字壁の間には、それぞれ熱移動を遮断する空気室が区画されている。
特開平10-132450号公報
図6および図7に示す従来のドアパッキン51においては、外膨らみ湾曲状の外弾性壁57でマグネット部56の外側面を支持し、横臥V字状に湾曲する第1内弾性壁58と、第1内弾性壁58の周囲を覆うU字状の第2内弾性壁59でマグネット部56の内側面を支持している。各弾性壁57・58・59のうち、第2内弾性壁59は最も長く、第1内弾性壁58は最も短く形成されている。そのため、揺動ドア52が開放操作されるときは、他の弾性壁57・59に比べて短い第1内弾性壁58が伸張限界まで変形した時点で、図7に示すようにマグネット部56の庫内側端部が捲れるようにして分離し始める。こうしたドアパッキン51では、より小さな力で扉を開放できるものの、体の一部が揺動ドア52に衝突したような場合に、意に反して揺動ドア52が開放されてしまうおそれがある。
また、揺動ドア52を開放位置から閉じ操作するときは、シール壁53に接近したマグネット部56が、各弾性壁57・58・59を伸長変形させながらシール壁53に引寄せられるようにして磁気吸着するが、この場合にも第1内弾性壁58が他の弾性壁57・59に先行して伸張限界まで変形するため、マグネット部56がシール壁53に対して傾斜してしまう。そのため、揺動ドア52を閉じ端付近まで閉じ操作しないとマグネット部56をシール壁53に完全に磁気吸着させることができず、マグネット部56がシール壁53に接近するときの飛付き特性が損なわれていた。
本発明の目的は、マグネット部がシール壁から捲れるように分離するのを解消し、さらに、マグネット部のシール壁に対する飛付き特性を向上できるドアパッキンを備えた貯蔵庫を提供することにある。
本発明は、本体ケース1の出入口2を開閉する揺動ドア6を備え、揺動ドア6の内面周縁に沿ってドアパッキン20が設けられている貯蔵庫を対象とする。ドアパッキン20は、揺動ドア6の装着溝21に圧嵌装着されるシールベース22と、本体ケース1のシール壁9に磁気吸着するマグネット部23と、シールベース22とマグネット部23の間に設けられる外弾性壁24、第1内弾性壁25、および第2内弾性壁26とを備えている。外弾性壁24は、シールベース22の外端側から連出されてマグネット部23の外側面を支持している。また、第1内弾性壁25および第2内弾性壁26は、シールベース22の内端側から連出されてマグネット部23の内側面を支持している。外弾性壁24と第1内弾性壁25の間と、第1内弾性壁25と第2内弾性壁26との間には、庫内と庫外の間の熱移動を遮断する庫外側空気室38と庫内側空気室39が形成されている。第1内弾性壁25は庫内側空気室39に膨出する状態で湾曲形成されている。マグネット部23とシール壁9の磁気吸着作用で各弾性壁24・25・26が伸張変形する状態において、外弾性壁24が伸張限界まで変形するときの伸張量と、第1内弾性壁25が伸張限界まで変形するときの伸張量とが等量化されていることを特徴とする。
第2内弾性壁26のマグネット部23との接続端側に、庫内側空気室39に向かって凹む凹部壁41と外膨らみ状に突出する膨出壁42とが形成されている。揺動ドア6が閉じ操作されて、マグネット部23がシール壁9に磁気吸着した状態においては、膨出壁42がシール壁9に密着して凹部壁41とシール壁9の間にシール側区室43を形成する。
庫内側空気室39の内部が、第2内弾性壁26から分岐導出されてマグネット部23の内側面に連続する区分壁40で、第1内弾性壁25に臨む第1内区室39aと、マグネット部23の内側面に臨む第2内区室39bとに区分されている。
第2内弾性壁26の外周面に4個のリップ壁27~30が連出されて、各リップ壁27~30の自由端が、それぞれ揺動ドア6の内面に設けた角枠部6dの基端壁に密着されている。庫内側2個のリップ壁27・28の中途部どうしはリップ区分壁46で接続されて、第2内弾性壁26とリップ区分壁46の間に、熱の移動を遮断するリップ区室47が形成されている。
シールベース22は、揺動ドア6の装着溝21に圧嵌装着される断面が矢尻状の連結リブ32と、装着溝21を跨ぐ状態でドア壁に密着するベース枠33と、マグネット部23と対向するベース枠33に突出形成される中空枠部34を一体に備えている。マグネット部23の幅方向中心軸の延長上に、連結リブ32の中心軸が位置している。
本発明においては、マグネット部23とシール壁9の磁気吸着作用で各弾性壁24・25・26が伸張変形する状態において、外弾性壁24が伸張限界まで変形するときの伸張量と、第1内弾性壁25が伸張限界まで変形するときの伸張量を等量化した。こうしたドアパッキン20では、揺動ドア6が閉じ位置から開放操作されるときは、図5に示すように各弾性壁24・25・26が揺動ドア6に引っ張られて、シール壁9から遠ざかる向きに伸長変形する。そして、各弾性壁24・25・26が伸張限界まで伸長変形し、各弾性壁24・25・26に作用する引張り力の合計値が、マグネット部23の磁気吸着力を越えると、マグネット部23は吸着面36の全体がシール壁9から弾かれたように分離する。従って、マグネット部が捲れるようにして分離していた従来のドアパッキンとは異なり、マグネット部23がシール壁9から分離するまでの間、より強い力で揺動ドア6を閉じ位置に保持し続けることができ、例えば身体の一部が揺動ドア6に衝突した程度で同ドア6が開放することはない。
また、揺動ドア6を開放位置から閉じ操作する場合には、吸着面36がシール壁9に一定距離まで接近した時点で、磁石35は各弾性壁24・25・26を伸長変形させながらシール壁9に吸い寄せられるようにして急速に吸着する。このとき、外弾性壁24と第1内弾性壁25はほぼ伸張限界まで伸長変形するが、両者24・25の伸張量は等量化されている。そのため、マグネット部23はシール壁9に対して平行な姿勢を維持し、さらに吸着面36の全体に均等な吸着力が作用する状態で磁気吸着することとなり、マグネット部23のシール壁9に対する飛付き特性を向上することができる。また、飛付き特性が改善されるのに伴い、マグネット部23の吸着面36の全体がシール壁9に吸着し終わるまで揺動ドア6を閉じ操作する必要がない分、揺動ドア6の閉じ操作を簡便化できる。
第2内弾性壁26のマグネット部23との接続端側に、凹部壁41と膨出壁42を形成し、マグネット部23がシール壁9に磁気吸着した状態において、膨出壁42がシール壁9に密着して凹部壁41とシール壁9の間にシール側区室43が形成されるようにした。こうしたドアパッキン20によれば、庫内の冷気が第2内弾性壁26とシール壁9の間の隙間に入り込むのを膨出壁42とシール側区室43で確実に防止できるので、マグネット部23における通気の遮断と熱移動をさらに確実なものとすることができる。
庫内側空気室39の内部を、区分壁40で第1内弾性壁25に臨む第1内区室39aと、マグネット部23の内側面に臨む第2内区室39bに区分するようにした。こうしたドアパッキン20によれば、庫内側空気室39とマグネット部23の間の熱移動を第2内区室39bで遮断できるので、庫内と庫外の間の熱移動をさらに確実に阻止できる。
第2内弾性壁26の外周面に4個のリップ壁27~30が連出されて、各リップ壁27~30の自由端を角枠部6dの基端壁に密着させるようにした。さらに、庫内側2個のリップ壁27・28の中途部どうしをリップ区分壁46で接続して、第2内弾性壁26とリップ区分壁46の間に、熱の移動を遮断するリップ区室47を形成するようにした。こうしたドアパッキン20によれば、庫内の冷気が第2内弾性壁26と角枠部6dの間の隙間からシールベース22の側へ流動するのを各リップ壁27~30で阻止できる。また、第2内弾性壁26とリップ区分壁46の間にリップ区室47を形成するので、庫内と庫内側空気室39との間の熱の移動を阻止できる。
断面が矢尻状の連結リブ32と、装着溝21を跨ぐベース枠33と、ベース枠33に突出形成される中空枠部34でシールベース22を構成し、マグネット部23の幅方向中心軸の延長上に、連結リブ32の中心軸を位置させるようにした。こうしたドアパッキン20によれば、揺動ドア6の装着溝21に対するドアパッキン20の組付け作業を容易に行える。ドアパッキン20を装着溝21に組付ける際には、連結リブ32を装着溝21の溝開口にあてがいながら、マグネット部23を押込み操作して連結リブ32を装着溝21に圧嵌させるが、このとき、マグネット部23の幅方向中心軸の延長上に連結リブ32の中心軸が位置しているので、マグネット部23に作用する押込み力を、中空枠部34を介して連結リブ32に適確に伝えることができるので、装着溝21に対するドアパッキン20の組付け作業を容易に行うことができる。
本発明に係る貯蔵庫のドアパッキンを示す横断平面図である。 片方の揺動ドアを開いた状態の冷蔵庫の正面図である。 開放された揺動ドアの内面構造を示す側面図である。 ドアパッキンに設けたシール側区室の詳細を示す横断平面図である。 揺動ドアが開放操作されるときのドアパッキンの伸長変形状態を示す横断平面図である。 従来のドアパッキンを示す横断平面図である。 揺動ドアが開放操作されるときの従来のドアパッキンの伸長変形状態を示す横断平面図である。
(実施例) 図1から図5に本発明に係る貯蔵庫を、冷蔵庫に適用した実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2、図3に示す交差矢印と、矢印の近傍の前後、左右、上下の表記に従うこととする。図2に示すように冷蔵庫は本体ケース1を備え、その前面で開口する出入口2を中間枠3で上下に区分して、上側の貯蔵室4と下側の貯蔵室5とを備えている。本体ケース1は、外ケース1aと内ケース1b、および両ケース1a・1bの間に充填される断熱材1cで断熱箱として構成されている。上下の貯蔵室4・5は中間枠3より後側で連通しており、各貯蔵室4・5は、本体ケース1の前面に設けた揺動ドア6・6で開閉することができる。各貯蔵室4・5には、食材や調理済み食品を載置する棚枠7が多段状に設けられている。
本体ケース1の上部には機械室8が設けられており、その内部と上側の貯蔵室4の内部にわたって冷却装置が配置されている。図2に示すように冷却装置は、それぞれ機械室8に配置される圧縮機11、凝縮器12、および凝縮器ファン13と、上側の貯蔵室4の内部に配置される蒸発器14と蒸発器ファン15などで構成される。各揺動ドア6は、外壁6aと内壁6b、および両壁6a・6bの間に充填される断熱材6cで四角形状の断熱ドアとして構成されており、図2に向かって右端の上下がヒンジ18で支持され、左端の外面にドアハンドル19が固定されている。揺動ドア6の内壁6bには、貯蔵室4・5の内側面と正対する角枠部6dが膨出形成されている。図3に示すように、揺動ドア6の内面には、本体ケース1のシール壁9に密着して庫内と庫外の間の通気と熱移動を遮断するドアパッキン20が、ドアの内面周縁に沿って四角枠状に設けられている。
図1に示すようにドアパッキン20は、揺動ドア6の装着溝21に圧嵌装着されるシールベース22と、本体ケース1のシール壁9に磁気吸着するマグネット部23と、シールベース22とマグネット部23の間に設けられる外弾性壁24、第1内弾性壁25、および第2内弾性壁26と、第2内弾性壁26の外周面に連出される4個のリップ壁27~30などで構成される。各弾性壁24・25・26のうち、外弾性壁24は、シールベース22の外端側から連出されてマグネット部23の外側面(庫外側)を支持しており、第1内弾性壁25および第2内弾性壁26は、シールベース22の内端側から連出されてマグネット部23の内側面(庫内側)を支持している。シールベース22は、揺動ドア6の装着溝21に圧嵌装着される断面が矢尻状の連結リブ32と、装着溝21を跨ぐ状態でドア壁に密着するベース枠33と、マグネット部23と対向するベース枠33に突出形成される中空枠部34を一体に備えている。
マグネット部23は断面が四角形の中空体の内部に、棒状の磁石(ゴム磁石)35を収容して形成されており、平坦な吸着面36がシール壁9に吸着して庫内と庫外の間の通気を遮断する。外弾性壁24は外膨らみ湾曲状の膜体からなり、一端がマグネット部23の外側面に連続し、他端がベース枠33の外端に連続している。外弾性壁24とベース枠33の接続部の外面には、短寸のリップ壁37が連出されている。外弾性壁24と第1内弾性壁25の間と、第1内弾性壁25と第2内弾性壁26の間には、それぞれ庫内と庫外の間の熱移動を遮断する庫外側空気室38と庫内側空気室39とが形成されている。
第1内弾性壁25は庫内側空気室39に膨出する状態で舌片状に湾曲形成されており、一端がマグネット部23の内側面の隅部分に連続し、他端がベース枠33の内端寄りに連続している。第2内弾性壁26は第1内弾性壁25の周囲を囲む外膨らみ湾曲状の膜体からなり、一端がマグネット部23の内側面に連続し、他端がベース枠33の内端に連続している。庫内側空気室39の内部は、第2内弾性壁26から分岐導出されてマグネット部23の内側面に連続する区分壁40で、第1内弾性壁25に臨む第1内区室39aと、マグネット部23の内側面に臨む第2内区室39bに区分されている(図4参照)。また、第2内弾性壁26のマグネット部23との接続端側に、第2内区室39bに向かって凹む凹部壁41と外膨らみ状に突出する膨出壁42とが形成されている。揺動ドア6が閉じ操作されて、マグネット部23がシール壁9に磁気吸着した状態では、膨出壁42がシール壁9に密着して凹部壁41とシール壁9の間にシール側区室43が形成される。
4個のリップ壁27~30の自由端は、それぞれ角枠部6dの基端壁(内面壁)に密着して庫内の冷気の流出を防ぎ、同時に熱の移動を遮断している。4個のリップ壁27~30のうち、庫内側2個のリップ壁27・28の中途部どうしはリップ区分壁46で接続されて、第2内弾性壁26とリップ区分壁46の間に、熱の移動を遮断するリップ区室47が形成されている。こうしたドアパッキン20によれば、庫内の冷気が第2内弾性壁26と角枠部6dの間の隙間からシールベース22の側へ流動するのを各リップ壁27~30で阻止できる。また、第2内弾性壁26とリップ区分壁46の間にリップ区室47を形成するので、庫内と庫内側空気室39との間の熱の移動を阻止できる。
以上のように構成したドアパッキン20において、マグネット部23がシール壁9から捲れるように分離するのを解消し、さらに、揺動ドア6を閉じ操作するときのマグネット部23のシール壁9に対する飛付き特性を向上するために、外弾性壁24が伸張限界まで変形するときの伸張量と、第1内弾性壁25が伸張限界まで変形するときの伸張量がほぼ等量になるようにしている。具体的には、外弾性壁24の湾曲面に沿う長さが16.32mmであるとき、第1内弾性壁25の湾曲面に沿う長さを16.03mmとして、外弾性壁24および第1内弾性壁25が伸張限界まで変形するときの伸張量を等量化した。なお、第2内弾性壁26の湾曲面に沿う長さは20.16mmであり、外弾性壁24と第1内弾性壁25が伸張限界まで変形した場合でも伸張変形できる余裕がある。因みに、従来のドアパッキンでは、外弾性壁57の湾曲面に沿う長さが15.07mmであるとき、第1内弾性壁58の湾曲面に沿う長さは12.45mmであって、外弾性壁57が伸張限界まで変形する前に、第1内弾性壁58が伸張限界まで変形するのを避けられなかった。
上記のように、外弾性壁24が伸張限界まで変形するときの伸張量と、第1内弾性壁25が伸張限界まで変形するときの伸張量が等量化してあると、揺動ドア6が開閉操作される際の、シール壁9に対するマグネット部23の分離動作と吸着動作を好適化できる。例えば、揺動ドア6が閉じ位置から開放操作されるときは、図5に示すように各弾性壁24・25・26は揺動ドア6に引っ張られて、シール壁9から遠ざかる向きに伸長変形する。そして、各弾性壁24・25・26が伸張限界まで伸長変形し、各弾性壁24・25・26に作用する引張り力の合計値が、マグネット部23の磁気吸着力を越えると、マグネット部23は吸着面36の全体がシール壁9から弾かれたように分離する。このようにマグネット部23は、各弾性壁24・25・26に作用する引張り力の合計値が、マグネット部23の磁気吸着力を越えた状態でのみ、シール壁9から2分されたように分離するので、マグネット部が捲れるようにして分離していた従来のドアパッキンとは異なり、体の一部が揺動ドア6に衝突した程度で同ドア6が開放することはない。従って、ユーザーが明確な意図をもって揺動ドア6を開放操作しない限りは、揺動ドア6が開放されることはない。
また、揺動ドア6を開放位置から閉じ操作する場合には、吸着面36がシール壁9に一定距離まで接近した時点で、磁石35は各弾性壁24・25・26を伸長変形させながらシール壁9に吸い寄せられるようにして急速に吸着する。このとき、外弾性壁24と第1内弾性壁25はほぼ伸張限界まで伸長変形するが、両者24・25の伸張量は等量化されている。そのため、マグネット部23はシール壁9に対して平行な姿勢を維持し、さらに吸着面36の全体に均等な吸着力が作用する状態で磁気吸着することとなり、マグネット部23のシール壁9に対する飛付き特性を向上することができる。また、飛付き特性が改善されるのに伴い、マグネット部23の吸着面36の全体がシール壁9に吸着し終わるまで揺動ドア6を閉じ操作する必要がない分、揺動ドア6の閉じ操作を簡便化できる。さらに、大きくてより強力な磁石を使用してマグネット部23の飛付き特性を向上させ、あるいは各弾性壁24・25・26を左右対称形状に形成して飛付き特性を向上させる必要がないので、ドアパッキン20の断面積が大きくなるのを回避できる。
第2内弾性壁26のマグネット部23との接続端側に、庫内側空気室39に向かって凹む凹部壁41と外膨らみ状に突出する膨出壁42を形成するようにした。こうしたドアパッキン20によれば、揺動ドア6が閉じ操作されてマグネット部23がシール壁9に磁気吸着した状態において、膨出壁42がシール壁9に密着して凹部壁41とシール壁9の間にシール側区室43を形成できる。従って、庫内の冷気が第2内弾性壁26とシール壁9の間の隙間に入り込むのを膨出壁42とシール側区室43で確実に防止して、マグネット部23における通気の遮断と熱移動を更に確実なものとすることができる。
庫内側空気室39の内部を、第2内弾性壁26から分岐導出された区分壁40で、第1内区室39aと第2内区室39bに区分するようにした。こうしたドアパッキン20によれば、庫内側空気室39とマグネット部23の間の熱移動を第2内区室39bで遮断できるので、庫内と庫外の間の熱移動をさらに確実に遮断できる。
断面が矢尻状の連結リブ32と、装着溝21を跨ぐベース枠33と、ベース枠33に突出形成される中空枠部34でシールベース22を構成し、マグネット部23の幅方向中心軸の延長上に、連結リブ32の中心軸を位置させるようにした。こうしたドアパッキン20によれば、揺動ドア6の装着溝21に対するドアパッキン20の組付け作業を容易に行える。ドアパッキン20を装着溝21に組付ける際には、連結リブ32を装着溝21の溝開口にあてがいながら、マグネット部23を押込み操作して連結リブ32を装着溝21に圧嵌させるが、このとき、マグネット部23の幅方向中心軸の延長上に連結リブ32の中心軸が位置しているので、マグネット部23に作用する押込み力を、中空枠部34を介して連結リブ32に適確に伝えることができるので、装着溝21に対するドアパッキン20の組付け作業を容易に行うことができる。
本発明に係るドアパッキン20は、冷蔵庫以外に冷凍庫、保冷庫、保温庫、温蔵庫などの揺動ドアに適用できる。
1 本体ケース
2 出入口
4 貯蔵室
5 貯蔵室
6 揺動ドア
9 シール壁
20 ドアパッキン
21 装着溝
22 シールベース
23 マグネット部
24 外弾性壁
25 第1内弾性壁
26 第2内弾性壁
35 磁石
36 吸着面
38 庫外側空気室
39 庫内側空気室
40 区分壁
41 凹部壁
42 膨出壁
43 シール側区室

Claims (5)

  1. 本体ケース(1)の出入口(2)を開閉する揺動ドア(6)を備え、揺動ドア(6)の内面周縁に沿ってドアパッキン(20)が設けられている貯蔵庫であって、
    ドアパッキン(20)は、揺動ドア(6)の装着溝(21)に圧嵌装着されるシールベース(22)と、本体ケース(1)のシール壁(9)に磁気吸着するマグネット部(23)と、シールベース(22)とマグネット部(23)の間に設けられる外弾性壁(24)、第1内弾性壁(25)、および第2内弾性壁(26)とを備えており、
    外弾性壁(24)は、シールベース(22)の外端側から連出されてマグネット部(23)の外側面を支持しており、
    第1内弾性壁(25)および第2内弾性壁(26)は、シールベース(22)の内端側から連出されてマグネット部(23)の内側面を支持しており、
    外弾性壁(24)と第1内弾性壁(25)の間と、第1内弾性壁(25)と第2内弾性壁(26)の間に、庫内と庫外の間の熱移動を遮断する庫外側空気室(38)と庫内側空気室(39)が形成されており、
    第1内弾性壁(25)は庫内側空気室(39)に膨出する状態で湾曲形成されており、
    マグネット部(23)とシール壁(9)の磁気吸着作用で各弾性壁(24・25・26)が伸張変形する状態において、外弾性壁(24)が伸張限界まで変形するときの伸張量と、第1内弾性壁(25)が伸張限界まで変形するときの伸張量が等量化されていることを特徴とする貯蔵庫。
  2. 第2内弾性壁(26)のマグネット部(23)との接続端側に、庫内側空気室(39)に向かって凹む凹部壁(41)と外膨らみ状に突出する膨出壁(42)が形成されており、
    揺動ドア(6)が閉じ操作されて、マグネット部(23)がシール壁(9)に磁気吸着した状態において、膨出壁(42)がシール壁(9)に密着して凹部壁(41)とシール壁(9)の間にシール側区室(43)が形成されている請求項1に記載の貯蔵庫。
  3. 庫内側空気室(39)の内部が、第2内弾性壁(26)から分岐導出されてマグネット部(23)の内側面に連続する区分壁(40)で、第1内弾性壁(25)に臨む第1内区室(39a)と、マグネット部(23)の内側面に臨む第2内区室(39b)とに区分されている請求項1または2に記載の貯蔵庫。
  4. 第2内弾性壁(26)の外周面に4個のリップ壁(27~30)が連出されて、各リップ壁(27~30)の自由端が、それぞれ揺動ドア(6)の内面に設けた角枠部(6d)の基端壁に密着されており、
    庫内側2個のリップ壁(27・28)の中途部どうしはリップ区分壁(46)で接続されて、第2内弾性壁(26)とリップ区分壁(46)の間に、熱の移動を遮断するリップ区室(47)が形成されている請求項1から3のいずれかひとつに記載の貯蔵庫。
  5. シールベース(22)が、揺動ドア(6)の装着溝(21)に圧嵌装着される断面が矢尻状の連結リブ(32)と、装着溝(21)を跨ぐ状態でドア壁に密着するベース枠(33)と、マグネット部(23)と対向するベース枠(33)に突出形成される中空枠部(34)とを一体に備えており、
    マグネット部(23)の幅方向中心軸の延長上に、連結リブ(32)の中心軸が位置している請求項1から4のいずれかひとつに記載の貯蔵庫。
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