JP7180972B2 - 解析データ処理装置、解析データ処理方法、および、解析データ処理プログラム - Google Patents
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Description
時刻t1の解析データに対する過去の解析データは無い。したがって、安定性監視部412は、カウント値CTを初期化する。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t2の解析データに対して、過去の解析データは、時刻t1の解析データのみである。したがって、安定性監視部412は、時刻t1の解析データを異常値判定用基準値に設定し、固定値等によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t2の解析データは、監視用正常値範囲内に無い。したがって、安定性監視部412は、カウント値CTをリセットする。これにより、安定性監視は初期状態に戻る。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t2の解析データで安定性監視は初期化されている。したがって、時刻t3の解析データに対して、安定化初期化後の過去の解析データは、時刻t2の解析データのみである。このため、安定性監視部412は、時刻t2の解析データを異常値判定用基準値に設定し、固定値等によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t3の解析データは、監視用正常値範囲内にある。したがって、安定性監視部412は、監視用カウントアップを行う。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t4の解析データに対して、安定性監視の初期化後の過去の解析データは、複数の時刻t2、t3の解析データである。このため、安定性監視部412は、複数の時刻t2、t3の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、固定値または統計的演算値によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t4の解析データは、監視用正常値範囲内にある。したがって、安定性監視部412は、監視用カウントアップを行う。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t5の解析データに対して、安定性監視の初期化後の過去の解析データは、複数の時刻t2、t3、t4の解析データである。このため、安定性監視部412は、複数の時刻t2、t3、t4の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、固定値または統計的演算値によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t5の解析データは、監視用正常値範囲内にある。したがって、安定性監視部412は、監視用カウントアップを行う。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t6の解析データに対して、安定性監視の初期化後の過去の解析データは、複数の時刻t2、t3、t4、t5の解析データである。このため、安定性監視部412は、複数の時刻t2、t3、t4、t5の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、固定値または統計的演算値によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t6の解析データは、監視用正常値範囲内に無い。したがって、安定性監視部412は、カウント値CTをリセットする。これにより、安定性監視は初期状態に戻る。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t6の解析データで安定性監視は初期化されている。したがって、時刻t7の解析データに対して、安定性監視の初期化後で且つ過去の解析データは、時刻t6の解析データのみである。このため、安定性監視部412は、時刻t6の解析データを異常値判定用基準値に設定し、固定値等によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t7の解析データは、監視用正常値範囲内にある。したがって、安定性監視部412は、監視用カウントアップを行う。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t8、t9、t10、t11、t12の各解析データに対して、安定性監視部412は、過去の複数の時刻の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、固定値または統計的演算値等によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t8、t9、t10、t11、t12の各解析データは、監視用正常値範囲内にある。したがって、安定性監視部412は、時刻t8、t9、t10、t11、t12の解析データ毎に、順次、監視用カウントアップを行う。安定性監視部412は、非安定状態であることを、検出情報生成部413に出力する。
時刻t13の解析データに対して、安定化初期化後の過去の解析データは、複数の時刻t6、t7、t8、t9、t10、t11、t12の解析データである。このため、安定性監視部412は、複数の時刻t6、t7、t8、t9、t10、t11、t12の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、固定値または統計的演算値等によって異常値判定用閾値を設定する。時刻t13の解析データは、監視用正常値範囲内にある。したがって、安定性監視部412は、監視用カウントアップを行う。安定性監視部412は、カウント値CTが安定状態開始閾値THAになったことを検出し、安定性の監視処理を終了する。安定性監視部412は、安定状態であることを、解析データ置換部414に出力する。
時刻t13の解析データに対する安定状態開始後における過去の解析データは無く、時刻t13の解析データは、安定化終了の時刻の解析データである。したがって、異常値検出部411は、時刻t13の解析データが異常値ではないことを検出し、安定性監視部412は、カウント値をリセット(ResetCT)する。なお、上述のように、異常値検出部411は、安定性監視期間中の複数の解析データを用いて、時刻t13の解析データが異常値か否かを検出し、安定性監視部412は、この結果に応じてカウント処理を行ってもよい。
時刻t14の解析データに対して、安定状態開始後における過去の解析データは、時刻t13の解析データのみである。したがって、検出情報生成部413は、時刻t13の解析データを異常値判定用基準値に設定し、異常値判定用閾値を設定する。時刻t14の解析データは、異常値判定用閾値による正常値範囲内である。したがって、異常値検出部411は、時刻t14の解析データが異常値ではないことを検出し、安定性監視部412は、カウント値をリセット(ResetCT)する。なお、上述のように、異常値検出部411は、安定性監視期間中の複数の解析データも用いて、時刻t14の解析データが異常値か否かを検出してもよい。以下、上述のように、異常値検出部411は、安定性監視期間中の複数の解析データも用いて、各時刻の解析データが異常値か否かを検出してもよい。
複数の時刻t15、t16、t17の各解析データに対して、検出情報生成部413は、安定状態開始後で過去の複数の時刻の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、異常値判定用閾値を設定する。複数の時刻t15、t16、t17の解析データは、それぞれに異常値判定用閾値による正常値範囲内にある。したがって、異常値検出部411は、時刻t15、t16、t17の解析データがそれぞれに異常値ではないことを検出し、安定性監視部412は、カウント値を逐次リセット(ResetCT)する。
時刻t18の解析データに対して、検出情報生成部413は、安定状態開始後で過去の複数の時刻(時刻t13から時刻t17)の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、異常値判定用閾値を設定する。時刻t18の解析データは、異常値判定用閾値による正常範囲内にない。したがって、異常値検出部411は、時刻t18の解析データを異常値であると判定し、安定性監視部412は、カウントアップ(CT:START)する。
時刻t19、t20、t21、t22の各解析データに対して、検出情報生成部413は、安定状態開始後で過去の複数の時刻の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、異常値判定用閾値を設定する。この際、検出情報生成部413は、異常値と判定した時刻t18の解析データを、時刻t18での異常値判定用基準値(平滑化値)に置き換えて、平滑化値を算出する。これにより、異常値判定用基準値および異常値判定用閾値は、突発的な異常値に影響されず、異常値判定用基準値および異常値判定用閾値は、安定した値に設定される。
時刻t23の解析データに対して、検出情報生成部413は、安定状態開始後で過去の複数の時刻(時刻t13から時刻t22)の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、異常値判定用閾値を設定する。この際、検出情報生成部413は、異常値と判定した時刻t18の解析データを、時刻t18での異常値判定用基準値に置き換えて、平滑化値を算出する。時刻t23の解析データは、異常値判定用閾値による正常値範囲内にない。したがって、異常値検出部411は、時刻t23の解析データが異常値であることを検出し、安定性監視部412は、カウントアップ(CT:START)する。
複数の時刻t24、t25、t26の解析データに対して、検出情報生成部413は、安定状態開始移行後で過去の複数の時刻の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、異常値判定用閾値を設定する。この際、検出情報生成部413は、異常値と判定した時刻t18の解析データを、時刻t18での異常値判定用基準値に置き換え、異常値と判定した時刻t23の解析データを、時刻t23での異常値判定用基準値に置き換えて、平滑化値を算出する。複数の時刻t24、t25、t26の各解析データは、それぞれに異常値判定用閾値による正常値範囲内にない。したがって、異常値検出部411は、複数の時刻t24、t25、t26の各解析データが異常値であることを順次検出し、安定性監視部412は、逐次カウントアップ(カウント値を加算)する。
時刻t27の解析データに対して、検出情報生成部413は、安定状態開始後で過去の複数の時刻の解析データの平滑化値を異常値判定用基準値に設定し、異常値判定用閾値を設定する。この際、検出情報生成部413は、異常値と判定した複数の時刻t18、t23、t24、t25、t26の各解析データを、時刻t18、t23、t24、t25、t26での各異常値判定用基準値にそれぞれに置き換えて、平滑化値を算出する。時刻t27の解析データは、異常値判定用閾値による正常値範囲内にない。したがって、異常値検出部411は、時刻t27の解析データが異常値であることを検出し、安定性監視部412は、逐次カウントアップ(カウント値CTを加算)する。
解析データの置換処理について、図を参照して具体的に説明する。図8(A)は、解析データの置換処理のメイン処理を示すフローチャートである。図8(B)は、周期ノイズ抽出用データの置換処理を示すフローチャートである。
前進置換は、安定状態において異常値と検出された解析データを、時刻の進行する方向に沿って置換する処理である。前進置換は、周期ノイズ抽出用データの生成用の置換と、出力用データの生成用の置換とを有する。
解析データ置換部414は、後進置換を次に示す方法および概念によって行う。後進置換は、周期ノイズ抽出用データの生成用と出力用データの生成用とで同じである。上述のように後進置換は、必要な場合に行えばよい。しかしながら、後進置換を行うことによって、安定性監視期間の解析データも解析に用いることができ、且つ、平滑化値の収束が早くなり、有効である。したがって、解析データ置換部414は、後進置換を行うことが好ましい。図11は、解析データの後進置換処理を示すフローチャートである。図12は、解析データの後進置換の概念を説明するための図である。
周期ノイズ抽出部415は、周期ノイズ抽出用データに対してフィルタ処理を行って、周期ノイズ抽出用データに含まれる周期ノイズを抽出する。フィルタ処理としては、例えば、1恒星日周期の成分を通過させるハイパスフィルタである。上述のように、周期ノイズ抽出用データに用いられる置換された解析データは、周期ノイズが含まれている。したがって、周期ノイズ抽出用データに置換された解析データが含まれていても、周期ノイズ抽出部415は、周期ノイズを正確に抽出することができる。周期ノイズ抽出部415は、抽出した周期ノイズを周期ノイズ除去部416に出力する。
21、22:観測局
30:基準局
40:解析装置
41:解析データ処理装置
42:記憶部
211、221、301:GPSアンテナ
212、222、302:GPS受信機
410:解析データ生成部
411:異常値検出部
412:安定性監視部
413:検出情報生成部
414:解析データ置換部
415:周期ノイズ抽出部
416:周期ノイズ除去部
417:終段平滑化処理部
Claims (7)
- 時系列からなる複数の解析データを用いて異常値判定用閾値を設定する検出情報生成部と、
前記解析データと前記異常値判定用閾値とを比較して、前記時系列からなる複数の解析データの異常値の発生を検出する異常値検出部と、
前記異常値の発生頻度を用いて、前記複数の解析データが安定性監視期間であるか安定状態であるかどうかを監視する安定性監視部と、
を備え、
前記検出情報生成部は、
前記時系列からなる複数の解析データの平滑化値を用いて前記安定性監視期間用の第1異常値判定用閾値と前記安定状態用の第2異常値判定用閾値とを設定し、
前記安定性監視期間では、前記異常値の発生を検出する毎に前記第1異常値判定用閾値をリセットし、
前記安定状態では、前記安定性監視期間に移行するまでは、前記異常値と検出された解析データを、この検出に用いた前記第2異常値判定用閾値の平滑化値に置換しながら、前記第2異常値判定用閾値を設定し、
前記安定性監視部は、
前記安定性監視期間において、前記第1異常値判定用閾値内の前記解析データが所定個数連続すれば、前記安定状態と判定し、
前記安定状態において、前記第2異常値判定用閾値外の前記解析データが所定個数連続すれば、前記安定性監視期間に移行する、
解析データ処理装置。 - 請求項1に記載の解析データ処理装置であって、
前記第2異常値判定用閾値は、前記安定状態に切り替わるときから過去の前記安定性監視期間の解析データも含んで設定される、
解析データ処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の解析データ処理装置であって、
前記検出情報生成部は、
前記平滑化値と統計的演算値を用いて、前記異常値判定用閾値を設定する、
解析データ処理装置。 - 請求項3に記載の解析データ処理装置であって、
前記検出情報生成部は、
過去の複数の解析データの変化速度または変化加速度をさらに用いて、前記異常値判定用閾値を設定する、
解析データ処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の解析データ処理装置であって、
前記検出情報生成部は、
前記平滑化値と固定値を用いて、前記異常値判定用閾値を設定する、
解析データ処理装置。 - 時系列からなる複数の解析データを用いて異常値判定用閾値を設定し、
前記解析データと前記異常値判定用閾値とを比較して、前記時系列からなる複数の解析データの異常値の発生を検出し、
前記異常値の発生頻度を用いて、前記複数の解析データが安定性監視期間であるか安定状態であるかどうかを監視し、
前記異常値判定用閾値を設定する処理では、
前記時系列からなる複数の解析データの平滑化値を用いて前記安定性監視期間用の第1異常値判定用閾値と前記安定状態用の第2異常判定閾値とを設定し、
前記安定性監視期間では、前記異常値の発生を検出する毎に前記第1異常値判定用閾値をリセットし、
前記安定状態では、前記安定性監視期間に移行するまでは、前記異常値と検出された解析データを、この検出に用いた第2異常値判定用閾値の平滑化値に置換しながら、前記第2異常値判定用閾値を設定し、
前記監視する処理では、
前記安定性監視期間において、前記第1異常値判定用閾値内の前記解析データが所定個数連続すれば、前記安定状態と判定し、
前記安定状態において、前記第2異常値判定用閾値外の前記解析データが所定個数連続すれば、前記安定性監視期間に移行する、
解析データ処理方法。 - 時系列からなる複数の解析データを用いて異常値判定用閾値を設定し、
前記解析データと前記異常値判定用閾値とを比較して、前記時系列からなる複数の解析データの異常値の発生を検出し、
前記異常値の発生頻度を用いて、前記複数の解析データが安定性監視期間であるか安定状態であるかどうかを監視し、
前記異常値判定用閾値を設定する処理では、
前記時系列からなる複数の解析データの平滑化値を用いて前記安定性監視期間用の第1異常値判定用閾値と前記安定状態用の第2異常判定閾値とを設定し、
前記安定性監視期間では、前記異常値の発生を検出する毎に前記第1異常値判定用閾値をリセットし、
前記安定状態では、前記安定性監視期間に移行するまでは、前記異常値と検出された解析データを、この検出に用いた第2異常値判定用閾値の平滑化値に置換しながら、前記第2異常値判定用閾値を設定し、
前記監視する処理では、
前記安定性監視期間において、前記第1異常値判定用閾値内の前記解析データが所定個数連続すれば、前記安定状態と判定し、
前記安定状態において、前記第2異常値判定用閾値外の前記解析データが所定個数連続すれば、前記安定性監視期間に移行する、
処理を情報処理装置に実行させる解析データ処理プログラム。
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